JP2010029976A - 微細構造体形成方法 - Google Patents

微細構造体形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010029976A
JP2010029976A JP2008194381A JP2008194381A JP2010029976A JP 2010029976 A JP2010029976 A JP 2010029976A JP 2008194381 A JP2008194381 A JP 2008194381A JP 2008194381 A JP2008194381 A JP 2008194381A JP 2010029976 A JP2010029976 A JP 2010029976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
etching
recess
forming
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008194381A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5353101B2 (ja
Inventor
Tatsuro Takagaki
達朗 高垣
Koichi Nakayama
浩一 中山
Katsumi Hashimoto
克美 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2008194381A priority Critical patent/JP5353101B2/ja
Publication of JP2010029976A publication Critical patent/JP2010029976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5353101B2 publication Critical patent/JP5353101B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Micromachines (AREA)

Abstract

【課題】 本発明によれば、高アスペクト比を有する構造体を形成する際に、マスクの消失を抑えて加工不良を低減することが可能な微細構造体形成方法を提供することができる。
【解決手段】 本発明に係る微細構造体形成方法は、シリコンからなる基板にプラズマを利用したドライエッチングにより微細構造体を形成する微細構造体形成方法であって、基板上に開口を有する第1のマスクを形成する工程と、前記第1のマスクをエッチングマスクとして前記基板をエッチングして第1の凹部を形成する工程と、前記第1の凹部を形成した後、前記第1のマスク上に第2のマスクを形成する工程と、前記第2のマスクをエッチングマスクとして前記第1の凹部を基板の厚み方向にさらにエッチングして、前記第1の凹部よりも深い第2の凹部を形成する工程とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマを用いたドライエッチングにより半導体基板に微細な構造体を形成する微細構造体形成方法に関し、特にアスペクト比が50以上の高アスペクト微細構造体の形成方法に関する。
近年、半導体微細加工技術等を用いた機械・電子・光・化学等の多様な機能を集積したデバイスであるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の開発、実用化が進んでいる。このMEMSの製造において、シリコンなどの半導体基板を3次元的に加工していくことが求められる。特に高アスペクト比を有する構造体を形成するためにプラズマを用いたドライエッチング加工が必要となる。高アスペクト比を形成するドライエッチング方法として、フォトレジスト等のマスク材を形成した基板に対してDRIE(Deep Reactive Ion Etching)と呼ばれる異方性エッチング(例えば、特許文献1)を行う方法が一般的である。
特表平7−503815号公報
しかし、高アスペクト比を有する(例えば、アスペクト比が50以上の)構造体を形成する場合、エッチングが進むに従って、形成される溝へのイオンの到達が困難になり、所望の加工がなされる前にマスク材の一部もしくは全部が消失してしまい、パターン形成加工が続行できなくなる。
マスク材となるフォトレジストを厚膜化することで耐久性を向上できるが、フォトリソグラフィによるパターン加工の解像限界からマスク厚膜化には限界がある。一方、マスク材として耐ドライエッチング性の高い金属材料を用いることが考えられるが、金属材料を寸法精度よくパターニングすることは容易でなく、さらにMEMSの製造においてはエッチング後におけるマスク除去工程で、既成の素子などが破損してしまうことがある。
そこで本発明は上記に鑑み、ドライエッチングにより高アスペクト比を有する構造体を形成する際に、エッチングマスクの消失を抑えて加工不良を低減できる微細構造体形成方法を提供することを目的とする。
本発明に係る微細構造体形成方法は、シリコンからなる基板にプラズマを利用したドライエッチングにより微細構造体を形成する微細構造体形成方法であって、基板上に開口を有する第1のマスクを形成する工程と、前記第1のマスクをエッチングマスクとして前記基板をエッチングして第1の凹部を形成する工程と、前記第1の凹部を形成した後、前記第1のマスク上に第2のマスクを形成する工程と、前記第2のマスクをエッチングマスクとして前記第1の凹部を基板の厚み方向にさらにエッチングして、前記第1の凹部よりも深い第2の凹部を形成する工程とを有することを特徴とする。
本発明に係る微細構造体形成方法は、上記において前記第1、第2の凹部の形成工程におけるエッチングのうち少なくともいずれか一方が、基板をエッチングして凹部を形成するエッチング工程と形成した凹部の側壁に対して保護膜を形成するデポジション工程とを交互に繰り返し行うエッチングであることを特徴とする。
本発明に係る微細構造体形成方法は、上記において前記第2のマスク形成工程において、前記基板に対して斜め方向から金属材料を堆積させることを特徴とする。
本発明に係る微細構造体形成方法は、上記において前記第2のマスクが、前記第1のマスクの側面と前記第1の凹部の側壁に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る微細構造体形成方法は、上記において前記第1のマスクの開口がミクロンオーダーであり、前記第1の凹部のアスペクト比(深さ/開口幅)が1以上であることを特徴とする。
本発明に係る微細構造体形成方法は、上記において前記第2の凹部のアスペクト比(深さ/開口幅)が50以上であることを特徴とする。
本発明に係る微細構造体形成方法は、上記において前記第2のマスクに用いられるマスク材料が、Ti,TiN,Cr,Al,Rh,Co,Fe,Mo,Ni,Ta,Zrのうちから選択されることを特徴とする。
なお、本明細書においてミクロンオーダーとは0.1μm〜100μmの範囲のことを指すものとする。またアスペクト比とは形成した凹部の深さを凹部の開口幅で除算した値を指すものとする。
本発明によれば、高アスペクト比を有する構造体を形成する際に、マスクの消失を抑えて加工不良を低減することが可能な微細構造体形成方法を提供することができる。
§1.本発明の微細構造体形成方法
以下、図面を用いて本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は本発明の微細構造体形成工程の説明図である。
まず被エッチング対象であり、Siからなる基板10の表面に、ポジ型あるいはネガ型のフォトレジストを塗布し、フォトマスクを介して露光を行い、その後現像して開口25を有する第1のマスク20を形成する(図1(A))。潜像パターンの描画は直接電子線を用いた描画によって行ってもよい。開口の寸法はミクロンオーダーである。
次に、第1のマスク20の開口25に対してプラズマを利用したドライエッチングであるRIE(Reactive Ion Etching)あるいはDRIE(Deep Reactive Ion Etching)を行い、基板10の厚み方向にエッチングして凹部を形成する。
ここで、DRIEについて説明する。DRIEでは材料層を厚み方向に浸食しながら掘り進むエッチング工程と、掘った穴の側壁にポリマーの壁を形成するデポジション工程と、を数秒ごとに交互に繰り返し、略厚み方向にのみエッチングを進ませることが可能になる。Siをエッチングする場合には、エッチングガスとしてはフッ素供給エッチングガスを、デポジションガスとしてはフッ化炭素用いることが知られている。本実施形態では、エッチング工程では、SF6ガスを、デポジション工程では、C48ガスを用いる。但しエッチングガスとデポジションガスは上記の組合せに限ることなく、上記したガスの中で被エッチング対象に腐食性を有するガスと、形成した凹部の側壁にフッ素樹脂系ポリマーを生成するガスであればよい。以上のようなエッチング工程と、デポジション工程とを短い間隔(数秒程度)で交互に行い、エッチングを行う。
プラズマ発生源としては、特に限定されないが誘導結合型プラズマ(ICP型:Inductively-Coupled Plasma)、容量結合型プラズマ(CCP型:Capacitive Coupled Plasma)、電子サイクロトロン共鳴プラズマ(ECR型:Electron Cyclotron Resonance Plasma)、マイクロ波励起表面波プラズマ(SWP:Surface Wave Plasma)、ヘリコン波励起プラズマ(HWP:Helicon Wave Plasma)などを適用できる。
RIEあるいはDRIEによるエッチングを行い、第1の凹部40を形成する(図1(B))。このとき形成された第1の凹部40は、後述する第2のマスク30の形成工程を考慮すると、アスペクト比(第1の凹部40の深さ(D1)を開口25の幅(W)で除算した値、つまりD1/W)にして1以上であることが好ましい。
第1の凹部40が形成された基板10に対して、蒸着法あるいはスパッタ法により第2のマスク30を形成する(図1(C))。第2のマスク30に用いるマスク材料としては第1のマスク20よりもエッチング選択比が高い材料であることが好ましく、金属材料などを採用できる。そのうち、Ti,TiN,Cr,Al,Rh,Co,Fe,Mo,Ni,Ta,Zrのうちから選択される。上述の金属材料は第2の凹部50の形成におけるエッチング時の耐イオン衝撃性を有している点で好ましい。金属材料としてはスパッタ効率が悪い材料が適しており、そのスパッタ効率の上限の材料はCrになる。
第1の凹部40に対して、DRIEによるエッチングを行い、第1の凹部40よりも深い(D2>D1)第2の凹部50を形成する(図1(D))。これにより、従来困難であった、アスペクト比(D2/W)が50以上の微細構造体100の形成が可能となる。高アスペクト比の構造体を形成する際には、凹部の深さが大きくなるにしたがって、反応性イオンの侵入がしにくくなり、エッチングレートの低下ならびにマスク選択比の低下が起こる。本発明にあっては第1のマスク20の上によりマスク選択比に優れる第2のマスク30を形成することで高アスペクト比の加工を容易にする。なお、エッチング後に第1のマスク20及び第2のマスク30は、レジスト剥離液に浸漬して容易に除去(リフトオフ)される(図1(E))。
ここで第2のマスク30の形成する工程について詳細に説明しておく。図2は第2のマスク30を成膜する方法を示す模式図である。本発明では、底面部(第1の凹部の底面)40bに第2のマスク30の金属材料が堆積を抑制する必要がある。金属材料が底面部40bに堆積すると該金属材料がマスクとして機能し、加工不良を引き起こす。そこで、第2のマスク30を成膜する際、基板10に対して金属粒子を方向性を持って(斜めに)到達させる。蒸着源あるいは、スパッタターゲットから基板10に到達する金属粒子は実際の系においては無限遠方から到達するものとして基板10に到達しうる金属粒子の到達方向を平行直線とみなせる。基板10と金属粒子60の到達方向が図2に示すようなある角度θ(後述するαより大きい角度)をなしている。
図3は第1の凹部40の拡大模式図である。図3(A)に示すように金属粒子が底面部40bに到達しないためには、角度θが、金属粒子の到達方向と基板10とのなす角度の最小値であるαよりも大きいことが求められる。ここでαはtanα=W/D1を満たす角度である。したがって、第1のマスク20上に略均一に第2のマスク40を形成、かつ底面部40bへの金属粒子の堆積を抑制するためには、金属粒子を90°未満のある程度大きい角度で到達させる(但しα以上)ことが好ましい。第1の凹部40を前述したようにある程度のアスペクト比(1以上、好ましくは2以上)で形成することにより角度αを小さくでき、成膜装置内での基板配置の自由度を確保できるとともに、底面部40bへの堆積を抑制できるようになる。
図3(B)に示すように角度θ(60°以上、好ましくは70°以上であり、90°未満の角度)を制御し、第1のマスク20の側面部20a及び、第1の凹部40の側壁40aに対して金属材料が堆積されていてもよい。これにより、後のエッチング時におけるサイドエッチング(基板水平面方向へのエッチング)によるシリコンの侵食あるいは第1のマスク20の後退を抑制することができ、より高精度な形状を維持できる。
§2.本発明の微細構造体形成方法を用いたMEMSの製造方法
以下、本発明の微細構造体形成方法を用いて加速度センサ200(MEMSの一例)を製造した例について説明する。図4は加速度センサの外観を示す図である。加速度センサ200は、上ガラス基板220と下ガラス基板230とでセンサ本体部を形成した半導体基板210を挟持して構成されており、それぞれ接合され一体化している。半導体基板210、上ガラス基板220、下ガラス基板230の厚みは、例えば、300μm、600μm、600μmである。
図5は加速度センサ200のセンサ本体部の上面を表す図である。センサ本体部は半導体基板210内に形成されており、該半導体基板210はシリコン基板あるいはSOI(Silicon On Insulator)基板を用いることができる。加速度センサ200はその外形が、X方向が2.5mm、Y方向が2.0mmである略直方体である。
半導体基板210は、内側を刳り貫かれたフレーム部211と、このフレーム部211内に作用体として機能し、フレーム部211に対して変位可能な錘部212とを備えている。フレーム部211と錘部212とは1軸(図面のX方向)に可撓性を有する梁部213とで接続されている。フレーム部211にはそれぞれセンサの外形に沿う内枠から突出した固定櫛歯部214が複数配設されている。また、錘部212にはフレーム部211と対向し、かつ固定櫛歯部214と間隙をもって、互い違いに噛み合うような可動櫛歯部215が複数配置されている。固定櫛歯部214と可動櫛歯部215の櫛歯の幅は22μmで、各々の間隙は3μmであり、櫛歯は所定数配置されている。図では見易さのために、固定櫛歯部が3個、可動櫛歯部が4個配設されている例を示している。なお、寸法等は一例であり、上記に限定されるものではない。
また、フレーム部211内には基板の上下を貫通した開口部217が存在し、フレーム部211、錘部212、梁部213、を画定している。梁部213にはピエゾ抵抗素子などの歪検出素子216が配設されており、X方向へ錘部212が変位に伴う梁部213の撓みを検出することでX(受感軸)方向の加速度を検出できる。例えば、歪検出素子はピエゾ抵抗に1つの梁部213に対してそれぞれ2個ずつ配設され、計4個ピエゾ抵抗によりブリッジ回路(図示せず)を形成している。これらのブリッジ回路では入力電圧に対する出力電圧との比が、抵抗変化すなわち梁の歪み(あるいは撓み)に比例することから加速度を検出することができる。
上ガラス基板220および下ガラス基板230は、フレーム部211の内枠に対応した領域にギャップ221,231が設けられている。図6は加速度センサの断面図(図5におけるA−A断面)である。上ガラス基板220および下ガラス基板230に設けられたギャップ221、231により錘部212が変位可能に構成されている。
本発明に係る微細構造体形成方法を用いて加速度センサ200を作製した。
歪検出部216は半導体基板210に対してシリコン窒化物(Si34)などを成膜後、パターニングして拡散マスク材とする。その後、ボロン(B)などを含んだ拡散剤を塗布し、熱処理(およそ1100℃)することによりピエゾ抵抗素子を形成することができる。なお、ピエゾ抵抗素子の形成はイオン注入法を用いて行うこともできる。その後、シリコン酸化膜(SiO2)などの絶縁膜を形成し、ピエゾ抵抗素子部の領域内にコンタクトホール(図示せず)を作成する。ブリッジ配線(図示せず)をスパッタ法あるいは蒸着法により、例えばAlをパターン形成して作製する。ピエゾ抵抗素子とブリッジ配線(図示せず)とはコンタクトホールを介してオーム性コンタクトにより良好な電気接続を有している。
半導体基板210に対して、第1のマスクとしてポジ型フォトレジストを約10μmで形成する。第1のマスクは、フレーム部211(固定櫛歯部214を含む)、錘部212(可動櫛歯部215を含む)、梁部213、開口部217に対応した形状にパターニングされている。第1のマスクをエッチングマスクとしてDRIEによりおよそ100μmの深さ(D1)の第1の凹部を形成した。次に、半導体基板100に対して蒸着法により第1のマスク上にCrを1μm堆積させ、第2のマスクを形成した。このときθは60°〜70°に設定した。そして第2のマスクをエッチングマスクとしてDRIEによりエッチングを行い、固定櫛歯部214と可動櫛歯部215との間隙を形成した。前述したように間隙に相当する開口幅が3μmの開口に対して、基板の上下を貫通するエッチング(厚み300μm)を行い、固定櫛歯部214と可動櫛歯部215を画定した。このとき、アスペクト比は100であり、画定した固定櫛歯部214と可動櫛歯部215の形状精度は良好であった。
上ガラス基板220、下ガラス基板230は可動イオンを含むガラス基板であり(例えば、パイレックス(登録商標)ガラス)、シリコンからなる半導体基板210と陽極接合により一体に形成される。上ガラス基板220、下ガラス基板230はそれぞれ、エッチングによりギャップ221、231がおよそ5μmで形成されている。
加速度センサ200は直径150〜200mmのウエハに対して多面付けで配置されており、ダイシングソーなどを用いて個片化する。本明細書ではウエハに配置されたもの、あるいは個片化されたものを総称して加速度センサ200と称している。
上述のように、半導体基板を準備する工程と、半導体基板にピエゾ抵抗群を形成する工程と、ピエゾ抵抗群を配線により接続する工程と、半導体基板に第1のマスクを形成する工程と、第1のマスクをエッチングマスクとして第1の凹部を形成する工程と、第1の凹部形成後に第2のマスクを形成する工程と、第2のマスクをエッチングマスクとして第1の凹部を半導体基板の厚み方法にさらにエッチングして第2の凹部を形成するとともに、枠部と可動部を形成する工程と、半導体基板と支持基板とを接合する工程と、を経て加速度センサ200が製造される。本実施例における加工後のアスペクト比は50以上であり、運動特性の優れた加速度センサが提供することができる。アスペクト比が高くなると比表面積が大きくなるため、上述したセンサの他、駆動・伝達系、あるいは化学反応系マイクロ部品(例えばμ−TASなど)の機能上の優位性が高くなる。
以上、本発明の適用例として加速度センサの製造方法について述べたが、これに限定されるものではなく、本発明は高アスペクト構造体を有するMEMS全般(センサMEMS、RF−MEMS、バイオMEMS、光MEMSなど)の製造に適用することができ、機能上優れたMEMSを提供することが可能である。また、半導体材料をエッチングして高アスペクト比の構造体の作製に適用できることは言うまでもない。
厚さ625μmのシリコン基板に対して、第1のマスクとしてフォトレジスト(AZエレクトロニックマテリアルズ社製のAZ−5218E)を10μmで塗布し、開口幅3μmのラインパターンを含むマスクを形成し、フォトレジストをエッチングマスクとしてDRIEにより深さ100μmの第1の凹部を形成した。そして第2のマスクとしてシリコン基板に対して蒸着法によりフォトレジスト上にCrを1μm堆積させた。このときθは65°に設定した。CrをエッチングマスクとしてDRIEによりエッチングを行い、深さ300μmの凹部を形成した。このとき、アスペクト比は100であり、第2の凹部の断面形状精度は良好であった。
(比較例1)
金属材料からなる第2のマスクを形成せず、レジストからなる第1のマスクのみを用いてエッチングを行った点を除き上記実施例と略同様の条件で、微細構造体を製造した。第1のマスクの側面が後退し、結果微細構造体の開口部上端が侵食されパターン形状が損なわれ、パターン形成加工が続行できなかった。
(比較例2)
第1のマスクをエッチングマスクとしてDRIEによりおよそ2μmの深さ(D1:アスペクト比0.6)の第1の凹部を形成した後、第1のマスク上にCrを1μm堆積させた点を除き、上記実施例と略同様の条件で、微細構造体を製造した。このとき、第1の凹部の底面部に金属粒子の堆積が確認され、第2の凹部の形成時に加工不良が生じた。
本発明の微細構造体形成工程の説明図である。 第2のマスクを成膜する方法を示す模式図である。 第1の凹部の拡大模式図である。 加速度センサの外観を示す図である。 加速度センサのセンサ本体部の上面を表す図である。 加速度センサの断面図である。
符号の説明
10:基板
20:第1のマスク(フォトレジスト)
20a:側面部
25:開口
30:第2のマスク(金属材料)
40:第1の凹部
40a:側壁部
40b:底面部
50:第2の凹部
60:金属粒子
100:微細構造体

200:加速度センサ
210:半導体基板
211:フレーム部
212:錘部
213:梁部
214:固定櫛歯部
215:可動櫛歯部
216:歪検出部
217:開口部
220:上ガラス基板
221:ギャップ
230:下ガラス基板
231:ギャップ

Claims (7)

  1. シリコンからなる基板にプラズマを利用したドライエッチングにより微細構造体を形成する微細構造体形成方法であって、
    基板上に開口を有する第1のマスクを形成する工程と、
    前記第1のマスクをエッチングマスクとして前記基板をエッチングして第1の凹部を形成する工程と、
    前記第1の凹部を形成した後、前記第1のマスク上に第2のマスクを形成する工程と、
    前記第2のマスクをエッチングマスクとして前記第1の凹部を基板の厚み方向にさらにエッチングして、前記第1の凹部よりも深い第2の凹部を形成する工程と、
    を有することを特徴とする微細構造体形成方法。
  2. 前記第1、第2の凹部の形成工程におけるエッチングのうち少なくともいずれか一方が、基板をエッチングして凹部を形成するエッチング工程と形成した凹部の側壁に対して保護膜を形成するデポジション工程とを交互に繰り返し行うエッチングであることを特徴とする請求項1記載の微細構造体形成方法。
  3. 前記第2のマスク形成工程において、前記基板に対して斜め方向からマスク材料を堆積させることを特徴とする請求項1または2に記載の微細構造体形成方法。
  4. 前記第2のマスクが、前記第1のマスクの側面と前記第1の凹部の側壁に形成されていることを特徴とする請求項3記載の微細構造体形成方法。
  5. 前記第1のマスクの開口がミクロンオーダーであり、前記第1の凹部のアスペクト比(深さ/開口幅)が1以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の微細構造体形成方法。
  6. 前記第2の凹部のアスペクト比(深さ/開口幅)が50以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の微細構造体形成方法。
  7. 前記第2のマスクに用いられるマスク材料は、Ti,TiN,Cr,Al,Rh,Co,Fe,Mo,Ni,Ta,Zrのうちから選択されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の微細構造体形成方法。
JP2008194381A 2008-07-29 2008-07-29 微細構造体形成方法 Expired - Fee Related JP5353101B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008194381A JP5353101B2 (ja) 2008-07-29 2008-07-29 微細構造体形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008194381A JP5353101B2 (ja) 2008-07-29 2008-07-29 微細構造体形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010029976A true JP2010029976A (ja) 2010-02-12
JP5353101B2 JP5353101B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=41735096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008194381A Expired - Fee Related JP5353101B2 (ja) 2008-07-29 2008-07-29 微細構造体形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5353101B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2019097772A1 (ja) * 2017-11-15 2020-12-17 浜松ホトニクス株式会社 光学デバイスの製造方法
US20210132368A1 (en) 2017-07-06 2021-05-06 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
CN113015691A (zh) * 2018-11-16 2021-06-22 国立大学法人东京大学 梳齿型元件的制造方法
US11635613B2 (en) 2017-07-06 2023-04-25 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11681121B2 (en) 2017-07-06 2023-06-20 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11733509B2 (en) 2017-07-06 2023-08-22 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9515166B2 (en) 2014-04-10 2016-12-06 Applied Materials, Inc. Selective atomic layer deposition process utilizing patterned self assembled monolayers for 3D structure semiconductor applications
JP2021167849A (ja) * 2018-07-19 2021-10-21 コニカミノルタ株式会社 金属マスクの製造方法と金属マスク、及び高アスペクト回折格子の製造方法と高アスペクト回折格子

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06250381A (ja) * 1993-02-26 1994-09-09 Sharp Corp 光露光用マスク板及びその製造方法
JPH08333677A (ja) * 1995-06-06 1996-12-17 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 選択的材料付着方法、及びそのために使用されるスパッタリング装置
JPH1092791A (ja) * 1996-09-10 1998-04-10 Oki Electric Ind Co Ltd パターン形成方法
JP2003149568A (ja) * 2001-07-31 2003-05-21 Memscap 微小電子機械光学コンポーネントを製造するための方法
JP2005064324A (ja) * 2003-08-18 2005-03-10 Konica Minolta Holdings Inc 微細形状の加工方法及び光学素子
JP2005311096A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Fuji Electric Holdings Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2006000978A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Konica Minolta Holdings Inc シリコン基板加工方法、光学素子用金型、光学素子用金型母型、光学素子及び回折格子
JP2008126374A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Sumitomo Precision Prod Co Ltd 高アスペクト比の開口を有するシリコン構造体、その製造方法、その製造装置、及びその製造プログラム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06250381A (ja) * 1993-02-26 1994-09-09 Sharp Corp 光露光用マスク板及びその製造方法
JPH08333677A (ja) * 1995-06-06 1996-12-17 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 選択的材料付着方法、及びそのために使用されるスパッタリング装置
JPH1092791A (ja) * 1996-09-10 1998-04-10 Oki Electric Ind Co Ltd パターン形成方法
JP2003149568A (ja) * 2001-07-31 2003-05-21 Memscap 微小電子機械光学コンポーネントを製造するための方法
JP2005064324A (ja) * 2003-08-18 2005-03-10 Konica Minolta Holdings Inc 微細形状の加工方法及び光学素子
JP2005311096A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Fuji Electric Holdings Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2006000978A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Konica Minolta Holdings Inc シリコン基板加工方法、光学素子用金型、光学素子用金型母型、光学素子及び回折格子
JP2008126374A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Sumitomo Precision Prod Co Ltd 高アスペクト比の開口を有するシリコン構造体、その製造方法、その製造装置、及びその製造プログラム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210132368A1 (en) 2017-07-06 2021-05-06 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11635613B2 (en) 2017-07-06 2023-04-25 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11681121B2 (en) 2017-07-06 2023-06-20 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11733509B2 (en) 2017-07-06 2023-08-22 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11740452B2 (en) 2017-07-06 2023-08-29 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
JPWO2019097772A1 (ja) * 2017-11-15 2020-12-17 浜松ホトニクス株式会社 光学デバイスの製造方法
US11693230B2 (en) 2017-11-15 2023-07-04 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device
US11906727B2 (en) 2017-11-15 2024-02-20 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device production method
US11953675B2 (en) 2017-11-15 2024-04-09 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device production method
CN113015691A (zh) * 2018-11-16 2021-06-22 国立大学法人东京大学 梳齿型元件的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5353101B2 (ja) 2013-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5353101B2 (ja) 微細構造体形成方法
US20230224657A1 (en) Semiconductor devices having a membrane layer with smooth stress-relieving corrugations and methods of fabrication thereof
US6787052B1 (en) Method for fabricating microstructures with deep anisotropic etching of thick silicon wafers
JP5038581B2 (ja) エピタキシャルリアクタにおける表面マイクロマシニングされた構造のためのギャップチューニング
US9708182B2 (en) Methods for producing a cavity within a semiconductor substrate
US20020055253A1 (en) Method for producing a micromechanical structure and a micromechanical structure
KR20110028506A (ko) 다단형 기판의 제조 방법
US7811938B2 (en) Method for forming gaps in micromechanical device and micromechanical device
TW200806567A (en) Method of deep etching
KR20020091856A (ko) 점착 방지 미세 구조물 제조 방법
JP6456131B2 (ja) 基板の加工方法及び液体吐出ヘッドの製造方法
KR100373739B1 (ko) 단결정 실리콘 웨이퍼 한 장를 이용한 정전형 수직구동기의 제조 방법
JP2008049438A (ja) 半導体装置の製造方法、半導体装置、及び感圧センサ
US11524893B2 (en) Method for manufacturing micromechanical structures in a device wafer
EP1880977A2 (en) Silicon on metal for MEMS devices
JP2007222990A (ja) 梁部を備えた構造体の製造方法およびmemsデバイス
US6930051B1 (en) Method to fabricate multi-level silicon-based microstructures via use of an etching delay layer
US20070184633A1 (en) Method of segmenting wafer
KR20040008143A (ko) 실리콘 센서 및 그의 제조 방법
KR20070106358A (ko) 실리콘 기판 상에 상이한 수직 단차를 갖는 미세구조물의제조 방법
BG66488B1 (bg) Метод за изработване на прибори за мемс с електрически елементи в страничните им стени
JP5608462B2 (ja) インプリントモールドの製造方法
JP5382937B2 (ja) 厚膜底部におけるフィーチャ限界寸法の制御性の向上されたエッチング方法
JP4994096B2 (ja) 半導体装置の製造方法およびこれを用いた半導体装置
CN111453694B (zh) Mems器件及其制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees