JP2010028965A - 車両用発電機の電圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用発電機の出力電圧を制御することで、車両が減速状態にあるときには発電機からバッテリへの電力供給を促進する一方、車両が非減速状態にあるときには発電機からバッテリへの電力供給を抑制するエンジン用コントローラを備えた車両用発電機の電圧制御装置において、車両の外気温度に左右されない良好なエンジン始動性の確保と、車両の燃費向上との両立を図る。
【解決手段】エンジン用コントローラにおいて、車両が非減速状態にあると判定した場合に、バッテリの残容量が所定下限容量以下になったときに(ステップSA8の判定がNOであるときに)、発電機からバッテリへの電力供給の抑制を禁止するように発電機出力電圧をMレベル電圧に制御する(ステップSA9の処理を実行する)ようにし、さらに、この所定下限容量を外気温度に応じて変更するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用発電機の出力電圧を制御することで、車両が減速状態にあるときには該発電機からバッテリへの電力供給を促進する一方、車両が加速状態又は定速状態にあるときには該発電機からバッテリへの電力供給を抑制する電圧制御手段を備えた車両用発電機の電圧制御装置に関する技術分野に属する。
この種の車両用発電機の電圧制御装置では、車両が加速状態又は定速状態(つまり非減速状態)にあるときには、電圧制御手段による発電機の出力電圧制御により、発電機からバッテリへの電力供給(バッテリ充電)が抑制されてバッテリから車両用電気負荷への電力供給(バッテリ放電)が促進され、この結果、バッテリがその放電により深放電状態(バッテリの残容量が所定下限容量未満)に陥る場合があり、これを防止するべく様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1に示す電圧制御装置では、電圧制御手段は、車両が非減速状態にある場合において、バッテリの残容量が所定下限容量以下になると、上述の発電機からバッテリへの電力供給抑制制御を禁止するべく発電機の出力電圧を制御するようになっている。
特開2004−180478号公報
ところで、冬場等の車両の外気温度が低い低温環境下では通常、夏場等の高温環境下に比べて車両放置後のエンジン始動性が悪化するため、バッテリ残容量(バッテリ電圧)を十分に確保しておく必要がある。したがって、上記特許文献1に示す電圧制御装置を該車両に搭載する場合には、上記所定下限容量を予め高めに設定しておくことが好ましい。
しかしながら、所定下限容量を高くすると、車両が非減速状態(加速状態又は定速状態)にあるときに、バッテリの残容量がその放電により直ぐに該所定下限容量に達してしまうため、換言すると、電圧制御手段による発電機からバッテリへの電力供給抑制制御が直ぐに禁止されて発電機からバッテリへの電力供給が開始されるため、発電機を駆動するエンジン負荷が増大して車両の燃費が悪化するという問題があり、特に、高温環境下においては、エンジン始動性が比較的良好であるにも拘わらず、所定下限容量を高くすることで燃費ロスが著しく増大するという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両用発電機の出力電圧を制御することで、車両が減速状態にあるときには発電機からバッテリへの電力供給を促進する一方、車両が非減速状態にあるときには発電機からバッテリへの電力供給を抑制する電圧制御手段を備えた車両用発電機の電圧制御装置に対して、その構成及び制御方法に工夫を凝らすことで、車両の外気温度に左右されない良好なエンジン始動性の確保(エンジン始動性の向上)と、車両の燃費向上との両立を図ろうとすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、車両が加速状態又は定速状態にある場合において、バッテリの残容量が所定下限容量以下になると、発電機からバッテリへの電力供給の抑制を禁止するようにし、さらに、この所定下限容量を外気温度に応じて変更するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、車両のエンジンにより駆動されて該車両の電気負荷及びバッテリに電力を供給する発電機と、該発電機の出力電圧を制御することで、該車両が減速状態にあるときには該発電機から該バッテリへの電力供給を促進する一方、該車両が加速状態又は定速状態にあるときには該発電機から該バッテリへの電力供給を抑制する電圧制御手段とを備えた車両用発電機の電圧制御装置を対象とする。
そして、上記バッテリの残容量を検出するバッテリ残容量検出手段と、上記車両が放置状態にあるときにおける該車両の外気温度を検出するための外気温度検出手段とを備え、上記電圧制御手段は、上記車両が加速状態又は定速状態にある場合において、上記バッテリ残容量検出手段により検出された上記バッテリの残容量が所定下限容量以下であるときには、上記発電機から上記バッテリへの電力供給の抑制を禁止するようになっていて、上記外気温度検出手段により検出された外気温度に応じて上記所定下限容量を変更するように構成されているものとする。
この構成によれば、電圧制御手段による発電機の出力電圧制御により、車両が減速状態にあるときには発電機からバッテリへの電力供給を促進して減速エネルギーの回収を図ることができ、車両が加速状態又は定速状態(以下、非減速状態という)にあるときには、発電機からバッテリへの電力供給を抑制してエンジン負荷の低減を図ることができて、車両の燃費向上を図ることが可能となる。
ここで、エンジン始動後に車両が非減速状態にある場合には、電圧制御手段により、発電機からバッテリへの電力供給を抑制するべく発電機出力電圧が制御され、バッテリの残容量が低下する。一方、バッテリの残容量が所定下限容量に達すると、電圧制御手段により当該電力供給の抑制を禁止するべく(つまり電力供給を促進するべく)発電機出力電圧が制御され、バッテリの残容量は一転増加し始める。したがって、バッテリの残容量が所定下限容量を下回ることもなく、バッテリが深放電状態となるのを確実に防止して、エンジン始動性の向上を図ることができる。
また、本発明では、上記所定下限容量は、電圧制御手段によって、上記外気温度検出手段が検出した車両外気温度に応じて変更される。このため、所定下限容量を外気温度に応じた最適な値、つまり、エンジン始動性を損なわず且つ車両の燃費を可及的に高めることができる値に設定することができて、車両の外気温度に左右されない良好なエンジン始動性の確保と、車両の燃費向上との両立を図ることが可能となる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記電圧制御手段は、上記外気温度検出手段により検出された、上記車両が放置状態にある間の外気温度の最低値である最低外気温度検出値が低いほど上記所定下限容量を大きくするように構成されているものとする。
この構成によれば、電圧制御手段は、低温環境下においては、外気温度検出手段により検出される外気温度の最低値が高温環境下に比べて通常低くなることから、所定下限容量を高温環境下に比べて低下させる。
したがって、低温環境下では、所定下限容量を高くしてバッテリの残容量を十分に確保することで、エンジン始動性を十分に確保することができ、また、高温環境下では、所定下限容量を低温環境下における値よりも低下させることで、該所定下限容量が必要以上に高く設定されることによる燃費ロスを低減することができる。よって、請求項1の発明と同様の作用効果をより一層確実に得ることができる。
以上説明したように、本発明の車両用発電機の電圧制御装置によると、車両が非減速状態にある場合において、バッテリの残容量が所定下限容量以下になると、発電機からバッテリへの電力供給の抑制を禁止するようにし、さらに、この所定下限容量を外気温度に応じて変更するようにしたことで、エンジン始動性の向上と車両の燃費向上との両立を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用発電機1の電圧制御装置100を示し、この電圧制御装置100は、車両の燃費向上を図るべく、車両が減速状態にあるときには発電機1からバッテリ3への電力供給を促進する一方、車両が加速状態又は定速状態(以下、非減速状態という)にあるときには発電機1からバッテリ3への電力供給を抑制するよう発電機出力電圧を制御するものである。尚、詳しくは後述するが、電圧制御装置100は、車両が非減速状態にあっても、所定条件下では、発電機1からバッテリ3への電力供給の抑制を禁止する。
上記車両用発電機1(以下、発電機1という)は、エンジン50のクランクシャフト51に、補機類用ベルト及び動力伝達プーリを介して連結されたオルタネータ(ACジェネレータともいう)や、該オルタネータ(発電機1)の出力電圧を調整するためのICレギュレータ等を有していて、後述するエンジン用コントローラ5により発電機出力電圧が目標出力電圧になるように制御される。
上記発電機1は、車両用電気負荷2及びバッテリ3に電気的に接続されてそれぞれに電力供給可能(充電可能)に構成されており、バッテリ3はさらに、車両用電気負荷2に電気的に接続されて、放電により該車両用電気負荷2に対して電力供給可能に構成されている。ここで、車両用電気負荷2には、パワーウィンド装置、車両用オーディオ機器、及び車両用エアコン装置等が含まれる。
上記バッテリ3は、自動車用に一般的に用いられる例えば定格12Vの鉛蓄電池で構成されており、図1中、符号7は、バッテリ3への充放電電流を検出するためのバッテリ電流センサである。
バッテリ電流センサ7には、バッテリ温度を検出するためのバッテリ温度検出センサ6(図1では、バッテリ電流センサ7とは別に示している)が取付けられており、その検出信号をエンジン用コントローラ5へと出力する。バッテリ電流センサ7は、車両のイグニッションスイッチがオン状態にある場合は勿論のこと、イグニッションスイッチがオフ状態となる車両放置状態においてもエンジン用コントローラ5に対して検出信号を出力する。
上記電圧制御装置100は、上記バッテリ温度検出センサ6と、上記バッテリ電流センサ7と、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ8と、エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度センサ9と、車両の速度を検出する車速センサ10と、これら各センサ6乃至10のそれぞれに信号の授受可能に接続されたエンジン用コントローラ5(電圧制御手段に相当)とを含んでおり、エンジン用コントローラ5は、該各センサ6乃至10からの検出信号を基に、エンジン50の運転状態(エンジ出力及びエンジントルク)を制御するともに発電機1の出力電圧を制御する。
次に、エンジン用コントローラ5における発電機1の出力電圧制御処理について、図2のフローチャートを基に詳細に説明する。
先ず最初のステップSA1では、アクセル開度センサ8、エンジン回転速度センサ9、及び車速センサ10から各検出信号を読み込んで、読み込んだ検出信号を基に、エンジン回転数、アクセル開度、及び車速を算出する。
ステップSA2では、バッテリ3の初期容量を確定するためにバッテリ3を強制的に充電するバッテリ強制充電制御を実施中か否かを判定し、この判定がYESであるときにはステップSA7に進み、NOであるときにはステップSA3に進む。
具体的には、この強制充電制御は、本エンジン用コントローラ5により、発電機1の出力電圧を予め設定した強制充電電圧(本実施形態では、後述のHレベル電圧に等しい)に制御することで実行される。そして、バッテリ電流センサ7により検出されるバッテリ充電電流Icをモニタリングすることで、エンジン始動時からバッテリ充電電流が所定電流I95(バッテリ3の満充電容量付近である所定上限容量Cmax(例えばSOC95%)に対応するバッテリ電流)に達するまでの間は強制充電制御実行中と判定し、バッテリ充電電流が所定電流に到達した後は強制充電制御が完了したものと判定して、該完了時におけるバッテリ3の残容量(つまり上記所定上限容量Cmax)を初期容量として確定する。
ステップSA3では、ステップSA1にて算出した車速が0km/hか否か(車両が停止状態にあるか否か)を判定し、この判定がYESであるときにはステップSA8に進み、NOであるときにはステップSA4に進む。
ステップSA4では、ステップSA1にて算出したアクセル開度が0(つまりスロットル弁の全閉状態であって、乗員がアクセルを踏み込まない状態に対応する開度)であるか否かを判定し、この判定がNOであるときにはステップSA8に進み、YESであるときには、ステップSA5に進む。
ステップSA5では、ステップSA1にて算出したエンジン回転数が所定回転数以上であるか否かを判定し、この判定がNOであるときにはステップSA8に進み、YESであるときにはステップSA6に進む。
ステップSA6では、車両が減速状態(車速が減少傾向にあり且つアクセルが踏み込まれていない状態)にあるものと判断して、換言すると、エンジン50の運転領域が減速燃料カット領域にあるものと判断して、エンジン50のインジェクタからの燃料噴射を中止する。
ステップSA7では、発電機1の出力電圧を予め設定したHレベル電圧(例えば15V)に制御し、しかる後にリターンする。このHレベル電圧は、バッテリの定格電圧(12V)よりも大きい電圧であって、発電機1からバッテリ3への電力供給が促進されるような電圧である。
ステップSA8(ステップSA3の判定がYESである場合と、ステップSA4の判定がNOである場合と、ステップSA5の判定がNOである場合とのいずれかの場合に進むステップ)では、バッテリ3のSOC(%)(state of charge)を算出するとともに、該算出したSOCが所定下限容量Cminを超えるか否かを判定し、この判定がYESであるときにはステップSA10に進み、NOであるときにはステップSA9に進む。
ここで、バッテリ3のSOCの算出は以下のようにして行われる。すなわち、上記強制充電制御完了時から現在までにバッテリ電流センサ7により検出されたバッテリ充放電電流を積算したバッテリ経過容量と、上記確定したバッテリ初期容量とを基に、「バッテリ残容量=バッテリ初期容量+バッテリ経過容量」としてバッテリ残容量を算出し、該算出したバッテリ残容量からSOC(%)(=(バッテリの残容量)/(満充電量)×100)を算出する。
また、所定下限容量Cmin(%)は、本エンジン用コントローラ5において後述の所定下限容量変更制御処理を実行することで車両外気温度に応じて設定される。
ステップSA9では、発電機1の出力電圧を予め設定したMレベル電圧(例えば13V)に制御し、しかる後にリターンする。Mレベル電圧は、発電機1からバッテリ3への電力供給(充電)が促進されるような電圧であるが、その電力供給量はステップS7におけるHレベル電圧の場合よりも小さい。
ステップSA8の判定がYESであるときに進むステップSA10では、発電機1の出力電圧を予め設定したLレベル電圧(例えば12.5V)に制御し、しかる後にリターンする。このLレベル電圧は、発電機1からバッテリ3への電力供給(充電)が抑制されるような電圧であって、通常、バッテリ定格電圧(12V)と略同じか又は若干大きめに設定される。尚、本ステップS13の処理が実行されたときには、図示しないバッテリコントローラによりバッテリ3の放電制御が実行されて、バッテリ3から車両用電気負荷2に対して必要な電力が供給される。
次に、エンジン用コントローラ5における所定下限容量変更制御処理について、図3のフローチャートを基に詳細に説明する。
ステップSB1では、車両のイグニッションスイッチがオン状態(IGオン状態)にあるか否かを判定し、この判定がNOであるときには、該判定を再度行う一方、この判定がYESであるときにはステップSB2に進む。
ステップSB2では、車両が放置状態にある間に、バッテリ温度検出センサ6からエンジン用コントローラ5に出力された検出信号(温度情報)を基に、この間における、バッテリ温度を車両外気温度として時系列で検出する。そうして、時系列で検出した車両外気温度のうちの最低値を最低外気温度検出値Taとする。ここで、車両放置開始直後は、バッテリ温度が車両外気温度よりも高くなっていることから、本実施形態では、バッテリ温度を外気温度とみなすことができる程度に十分な時間が経過してから、該バッテリ温度に基づく車両外気温度の検出を行う。そして、上記バッテリ温度検出センサ6が、上記車両が放置状態にあるときにおける該車両の外気温度を検出するための外気温度検出手段を構成することとなる。
ステップSB3では、ステップSB2で算出した最低外気温度検出値Taを基に、所定下限容量Cminを設定し、しかる後に本制御処理を終了する。
具体的には、本実施形態では、図5に示すように、最低外気温度検出値Taが大きいほど、所定下限容量Cminを直線的に低下させる。
ここで、所定下限容量Cminは、車両外気温度(最低外気温度検出値Ta)に応じてエンジン始動時に要求される必要クランキング力を得ることができるバッテリSOC範囲の下限値とすることが好ましい。尚、所定下限容量Cminは、必ずしも該下限値に等しい値である必要はなく、この下限値に対してある程度のマージンを持った大きめの値であってもよい。所定下限容量は、小さ過ぎるとバッテリ3の残容量(SOC)が低下し過ぎてバッテリ3の劣化が早まるため、例えば80%以上85%以下の範囲であることが好ましい。
以上のように構成された電圧制御装置100を搭載した車両では、車両が放置状態にある間(図4におけるt1≦t<t2の区間)は、不図示のイグニッションスイッチがオフ状態となってエンジン50も停止するため、発電機1の出力電圧は0Vとなる。このため、発電機1からバッテリ3への電力供給は行われないものの、バッテリ3には暗電流が流れてそのSOC(残容量)は次第に低下して行く。
そして、乗員が車両を発進させるために、イグニッションスイッチをオン状態に切り換えてアクセルを踏み込むと、車両状態が放置状態から加速状態(つまり非減速状態)に切換わる(図4ではt=t2で切り換る)。この結果、エンジン用コントローラ5により、上記強制充電制御が実行されて、発電機1の出力電圧がHレベル電圧に制御され、発電機1からバッテリ3への電力供給が実行(促進)される(ステップSA2の処理が実行される)。
エンジン用コントローラ5による強制充電制御が実行される間(図4におけるt2≦t<t3の区間)は、バッテリ3のSOCは増加し続ける。バッテリ3のSOCが所定上限容量Cmaxに達すると、エンジン用コントローラ5による強制充電制御が終了して、上述の如く、車両の走行状態(減速/非減速状態)やバッテリ3のSOCに応じた発電機出力電圧制御が実行される。
したがって、図4に示す上記強制充電制御終了後のt3≦t<t4の区間においては、車両が非減速状態にあり且つバッテリ3のSOCが所定下限容量Cminよりも大きいために、エンジン用コントローラ5により発電機1の出力電圧がLレベルに制御されて(ステップSA10の処理が実行されて)、発電機1からバッテリ3への電力供給が抑制されるとともにバッテリ3から車両用電気負荷2への電力供給が促進され、この結果、バッテリ3のSOCは時間の経過とともに徐々に低下して行く。
一方、図4に示す上記強制充電制御終了後のt4≦t<t5の区間においては、車両が減速状態にあるために、エンジン用コントローラ5により発電機1の出力電圧がHレベルに制御されて(ステップSA7の処理が実行されて)、発電機1からバッテリ3への電力供給が促進され、この結果、バッテリ3のSOCは時間の経過とともに徐々に増加して行く。
図4に示すt5≦t<t6の区間においては、車両が再び非減速状態に切り換わる結果、エンジン用コントローラ5により発電機出力電圧がLレベルに制御されて、バッテリ3から車両用電気負荷2への電力供給が促進され、バッテリ3のSOCが徐々に低下して行く。そして、バッテリ3のSOCが所定下限容量Cminに達すると(図4におけるt=t6の時には)、エンジン用コントローラ5により発電機1の出力電圧がMレベルに制御されて(ステップSA9の処理が実行されて)、発電機1からバッテリ3への充電が実行される結果(つまり発電機1からバッテリ3への電力供給の抑制が禁止される結果)、バッテリ3のSOCは一転増加し始め、そして、バッテリ3のSOCが再び所定下限容量Cminを上回ると、エンジン用コントローラ5により発電機1の出力電圧がLレベル電圧に制御されて(ステップSA10の処理が実行されて)、バッテリ3のSOCは低下し始める。こうして、バッテリ3のSOCは、車両が減速状態に切り換わらない限り(図4では、t7≦t<t8でない限り)、増加と低下とを交互に小刻みに繰り返すことで、所定下限容量Cminを下回らないようになっている。尚、車両が減速状態に切り換わると、上述の如く発電機1からバッテリ3への電力供給が促進されるので、バッテリ3のSOCが所定下限容量Cminを下回らないことは言うまでもない。
このように、上記実施形態では、エンジン用コントローラ5において、車両が非減速状態にあると判定された場合であっても、バッテリ3のSOCが所定下限容量Cmin以下であるときには(ステップSA8の判定がNOであるときには)、発電機1の出力電圧をMレベル電圧に制御して、発電機1からバッテリへの充電を促進する(電力供給の抑制を禁止する)ようにしたことで、バッテリ3のSOCが所定下限容量Cminを下回るのを防止することができて、エンジン50の始動性を十分に確保することができる。
ここで、冬場等の車両外気温度が低い環境下では、エンジン始動性が悪化するため、所定下限容量Cminを高く設定してバッテリ3のSOCを十分に確保しておく必要があるが、所定下限容量Cminを高くすると、エンジン用コントローラ5による強制充電制御終了後に、バッテリ3の残容量が直ぐに所定下限容量Cminに達してしまうため、換言すると、発電機1からバッテリ3への充電が抑制される充電抑制期間(図4に示す例では、t3≦t<t4、及び、t5≦t<t6の期間)が短くなるため、該充電抑制によるエンジン負荷の低減効果が薄れて車両の燃費が悪化するという問題がある。
これに対して、上記実施形態では、エンジン用コントローラ5におけるステップSB3(図3参照)の処理で、車両が放置状態にある間の車外温度の最低値である最低外気温度検出値Taが低いほど所定下限容量Cminを大きくするようにしたから、エンジン始動性が悪化する低温環境下では、所定下限容量Cminを高くしてエンジン始動性の向上を図ることができ、また、エンジン始動性に優れる高温環境下では、所定下限容量Cminを低温環境下に比べて低くして、所定下限容量Cminが必要以上に高くなることによる燃費ロスを低減することができる。したがって、季節要因に左右されない良好なエンジン始動性の確保と、車両の燃費向上との両立を図ることができる。
(他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、エンジン用コントローラ5において、バッテリ電流センサ7に設けられたバッテリ温度検出センサ6からの検出信号を基に、車両外気温度を算出するようにしている、これに限ったものではなく、例えば、エンジン50の吸気管に設けられた不図示の吸気温度センサからの検出信号を基に、吸気管内の温度を算出して、該算出した吸気管内温度を基に車両外気温度を算出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、エンジン用コントローラ5において、バッテリ温度検出センサ6からの検出信号を基に、車両外気温度を時系列で算出してその最低値を最低外気温度検出値Taとして、この最低外気温度検出値Taに応じて所定下限容量Cminを設定するようにしているが、例えば該時系列で算出した車両外気温度の平均値である平均外気温度検出値に応じて所定下限容量Cminを設定するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、エンジン用コントローラ5において、強制充電制御終了後に、バッテリ3のSOCが所定下限容量Cminに達した後、車両が非減速状態にある場合には、上述のように、バッテリ3は充電と放電とを交互に小刻みに実行することとなるが、この充電/放電の切換え頻度を低下させるべく、所定下限容量Cminよりも大きい上側充電閾容量を設定するようにしてもよい。すなわち、エンジン用コントローラ5において、バッテリ3のSOCがこの上側充電閾容量に達するまでは、SOCが所定下限容量Cminを超えても発電機1の出力電圧をLレベルとせずに(ステップSA10の処理を実行せずに)Mレベル電圧のまま維持する(ステップSA9の処理を実行し続ける)ようにし、SOCが上側充電閾容量に達したときに発電機1の出力電圧をLレベル電圧に切り換えるようにしてもよい。こうすることで、バッテリ3の充電/放電の切換え頻度を低下させることができて、バッテリ3の耐久性を向上させることができる。尚、この場合には、バッテリ3のSOCは、所定下限容量Cminと上記上側充電閾容量増加との間で増加と低下とを交互に繰り返しながらジグザグに変化することとなる。
また、上記実施形態では、所定下限容量Cminは、最低外気温度検出値Taが大きいほど直線的に低下するようになっているが、必ずしも直線的に低下させる必要はなく、ステップ状や曲線状に低下させるようにしてもよい。
本発明は、車両用発電機の出力電圧を制御することで、車両が減速状態にあるときには該発電機からバッテリへの電力供給を促進する一方、車両が非減速状態にあるときには該発電機からバッテリへの電力供給を抑制する電圧制御手段を備えた車両用発電機の電圧制御装置に有用であり、特に、車両が非減速状態にある場合においてバッテリの残容量が所定下限容量を下回らないように電圧制御手段による発電機の出力電圧制御を行う車両用発電機の電圧制御装置に有用である。
本発明の実施形態に係る車両用発電機の電圧制御装置の構成を示すブロック図である。 電圧制御装置のエンジン用コントローラにおける発電機の出力電圧制御処理を示すフローチャートである。 エンジン用コントローラにおける発電機の出力電圧制御処理に含まれる所定下限容量変更制御処理を示すフローチャートである。 エンジン用コントローラにおける発電機の電圧制御を示すタイムチャートの一例であって、車両の走行状態と発電機の出力電圧とバッテリの残容量との関係を示すグラフである。 エンジン用コントローラにより設定される最低外気温度検出値と所定下限容量との関係を示すグラフである。
符号の説明
Cmin 所定下限容量
Ta 最低外気温度検出値
1 発電機
2 車両用電気負荷
3 バッテリ
5 エンジン用コントローラ(電圧制御手段、バッテリ残容量検出手段)
6 バッテリ温度検出センサ(外気温度検出手段)
7 バッテリ電流センサ(バッテリ残容量検出手段)
50 エンジン
100 電圧制御装置

Claims (2)

  1. 車両のエンジンにより駆動されて該車両の電気負荷及びバッテリに電力を供給する発電機と、該発電機の出力電圧を制御することで、該車両が減速状態にあるときには該発電機から該バッテリへの電力供給を促進する一方、該車両が加速状態又は定速状態にあるときには該発電機から該バッテリへの電力供給を抑制する電圧制御手段とを備えた車両用発電機の電圧制御装置において、
    上記バッテリの残容量を検出するバッテリ残容量検出手段と、
    上記車両が放置状態にあるときにおける該車両の外気温度を検出するための外気温度検出手段とを備え、
    上記電圧制御手段は、上記車両が加速状態又は定速状態にある場合において、上記バッテリ残容量検出手段により検出された上記バッテリの残容量が所定下限容量以下であるときには、上記発電機から上記バッテリへの電力供給の抑制を禁止するようになっていて、上記外気温度検出手段により検出された外気温度に応じて上記所定下限容量を変更するように構成されていることを特徴とする車両用発電機の電圧制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用発電機の電圧制御装置において、
    上記電圧制御手段は、上記外気温度検出手段により検出された、上記車両が放置状態にある間の外気温度の最低値である最低外気温度検出値が低いほど上記所定下限容量を大きくするように構成されていることを特徴とする車両用発電機の電圧制御装置。
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