JP2010024469A - スパッタ装置 - Google Patents

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Ryohei Uchida
良平 内田
Etsuya Takeda
悦冶 竹田
Toru Mashita
徹 真下
Takuya Suetake
卓也 末武
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Abstract

【課題】インライン式スパッタ装置で発生するパーティクルを抑制する。
【解決手段】基板11を移動させながら成膜するスパッタ装置10において、雰囲気制御が可能な成膜室14と、該成膜室14内に配置した前記基板11にスパッタ法により所定材料の膜を形成するためのスパッタ源18と、前記基板11を支持、搬送する支持体(基板ホルダ12、支持体軸15)と、成膜室14外から成膜室14内の前記支持体に磁力を介して運動伝達する磁気運動伝達機構を備える。成膜室の外側から支持体を移動させることができ、前記支持体の移動に伴うパーティクルの発生を抑え、基板が汚染されるのを防止する。さらに支持体軸を磁力を介して直線運動させるものとすれば、ローラや歯車などの回転体を用いず、支持体により基板を移動でき、搬送時のパーティクルを極力少なくする。
【選択図】図1

Description

この発明は、基板を移動させながら成膜を行うインライン式スパッタ装置に関するものである。
基板に薄膜を形成するスパッタ装置としては、バッチ式(枚葉式)スパッタ装置とインライン式スパッタ装置がある。
従来のインライン式スパッタ装置における基板の搬送方法としては、特許文献1〜3に提案されているものがある。
図6に示すものは、特許文献1において提案されたものである。図において、400は基板440を搬送するキャリアである。このキャリア400は、図示しない駆動用モーターからの駆動力が歯車410からキャリア400に接続された溝成形部420に伝達され、回転ロール430で支持されつつ搬送される。
特許文献2において提案されている搬送方法では、基板を載せた被搬送体の左右端部にレールを設け、そのレールを回転ローラ上に載置し、回転ローラの回転力によりレールが送られ、被搬送体が移動する。
特許文献3において提案されている搬送方法では、搬送ローラ上に基板ホルダーに支持された基板をローラの回転力により搬送させる。
これらインライン式スパッタ装置は、特にFPD(フラットパネルディスプレイ)基板などの大型ガラス基板へITO膜などの透明電導膜を形成する際に多く用いられている。
特開2007−126703号公報 特開平11−158630号公報 特開平5−239641号公報
従来のインライン式スパッタ装置は、以上のように構成されているので、基板を載せる基板ホルダーなどの枠体は、常にローラ、歯車などの運動伝達機構の部材と接触する必要があり、レールとローラ、または歯車と基板ホルダー側の溝との接触などにより、パーティクルが発生するなどの問題がある。
従来のインライン式スパッタ装置は、FPD基板などの大型ガラス基板への成膜に多く用いられている。しかしながら、半導体用のSi基板などへの応用は、成膜時に基板は移動する際のパーティクル発生の懸念が大きく、ほとんど採用されていない。
この発明は上記のような従来のものの課題を解決するためになされたもので、搬送成膜時ならびに基板搬送時の発塵(パーティクル)を抑えた機構を有するインライン式スパッタ装置を提供することを目的としている。
すなわち、本発明のスパッタ装置のうち、第1の本発明は、基板を移動させながら成膜するスパッタ装置において、雰囲気制御が可能な成膜室と、該成膜室内に配置した前記基板にスパッタ法により所定材料の膜を形成するためのスパッタ源と、前記基板を支持、搬送する支持体と、前記成膜室外から前記成膜室内の前記支持体に磁力を介して運動伝達する磁気運動伝達機構とを備えることを特徴とする。
第2の本発明のスパッタ装置は、前記第1の本発明において、前記支持体が少なくとも一本の支持体軸を有しており、前記磁気運動伝達機構は、前記支持体軸を磁力を介して直線運動させるものであることを特徴とする。
第3の本発明のスパッタ装置は、前記第1または第2の本発明において、前記スパッタ源が、対向する少なくとも1対のターゲットを有する対向ターゲット式スパッタ源であることを特徴とする。
第4の本発明のスパッタ装置は、前記第1〜第3の本発明において、前記支持体が、前記基板面を横にして支持して横方向に移動するものであることを特徴とする。
第5の本発明のスパッタ装置は、前記第1〜第3の本発明において、前記支持体が、前記基板面を縦にして支持して縦方向に移動するものであることを特徴とする。
第6の本発明のスパッタ装置は、前記第1〜第5の本発明において、前記支持体を移動可能に支持する支持部が前記成膜室に連通して成膜室外側に設けられた収納部内に配置され、前記支持体が該支持部でのみ支持されて前記収納部から成膜室内に突き出し配置され、前記磁力を介して運動伝達が前記支持体になされて前記支持体が前記収納部内で前記支持部で支持されつつ移動することを特徴とする。
本発明によれば、基板を移動させながら成膜するスパッタ装置において、雰囲気制御が可能な成膜室と、該成膜室内に配置した前記基板にスパッタ法により所定材料の膜を形成するためのスパッタ源と、前記基板を支持、搬送する支持体と、前記成膜室外から前記成膜室内の前記支持体に磁力を介して運動伝達する磁気運動伝達機構とを備えるので、基板を移動させながら成膜する際に、前記成膜室の外側から支持体を移動させることができ、前記支持体の移動に伴うパーティクルの発生を抑え、基板が汚染されるのを防止する。
また、前記支持体が少なくとも一本の支持体軸を有するものとし、前記磁気運動伝達機構が前記支持体軸を磁力を介して直線運動させるものとすれば、ローラや歯車などの回転体を用いず、直進運動機構を有する支持体により基板を移動できるので、搬送時のパーティクルを極力少なくする効果がある。これにより、パーティクル発生量の問題となるレベルの高い半導体用の成膜装置にも本発明を採用することにより、実用化が可能となる。
また、支持体を成膜室に連通した収納部に設けた支持部のみで支持して移動させるものとすれば、支持部および支持体に設けた支持体軸をスパッタ源から発生するスパッタ粒子から保護し、支持部および支持体軸への膜の堆積を防止することにより、支持体が移動する際に、一層パーティクルの発生を抑えることが可能になる。
(実施形態1)
以下に、本発明の一実施形態を図1、図2に基づいて説明する。
図中10は、基板11を基板ホルダ12に載せ、かつ移動させながら成膜するスパッタ装置である。
該スパッタ装置10は雰囲気調整が可能な成膜室14を有している。該成膜室14は、内部を真空状態に保てるよう気密性を有する空間を備えており、排気機構として図示しない真空排気ポンプ(ロータリー、ターボ分子ポンプ、クライオポンプ等)を有している。
また、ガスの導入が可能な図示しないガス導入ラインを備えており、Arガスの導入が可能である。また成膜処理に際し、O、N等の反応性ガスの導入も可能な構造となっている。さらにガス圧力のコントロール用に圧力調整器を備えるか、ガス導入量を変化させて調整を行うことができる。
上記成膜室14の前段には、バルブ(図示しない)で仕切られたロードロック室13が連結されている。前記基板11は、ロードロック室13から成膜室14へと搬送される。この時、前記基板11は搬送用のトレイに載って搬送させることもできる。
図1では、ロードロック室13と成膜室14のみの構成であるが、前記ロードロック室13と前記成膜室14の間に搬送室を配置しても良い。更に、前記搬送室内に搬送ロボットを設置することによりマルチチャンバ方式にも対応できる。
成膜室14には、成膜室14の下方側でスパッタ源18が接続されており、スパッタ源18から成膜室14内へのスパッタが可能になっている。
上記基板ホルダ12は、成膜室14内で互いに並列かつ水平に水平に配した2本の支持体軸15、15の先端間に、水平な状態で固定されており、該支持体軸15の直進運動により、前記成膜室14内を移動することができる。該基板ホルダ12と支持体軸15とによって本発明の支持体17が構成されている。
上記支持体軸15は、図1、2に示すように、成膜室14に連通するように成膜室14の外側に設けられた収納部16に一部が収納されている。収納部16は、成膜室14との連通部を除いて密閉されており、成膜室14の雰囲気と同一雰囲気とされる。収納部16は、支持体軸15が挿通される軸穴を有しており、該軸穴先端側の内周面にベアリング20が配置された軸受構造を有している。
上記収納部16内に収納される支持体軸15の基端側には、磁気カップリング用の強磁性体を有する運動伝達部21bが固定されている。一方、収納部16の外側には、前記運動伝達部21bの強磁性体と磁気カップリングを構成する強磁性体を有する運動伝達部21aが設けられている。該運動伝達部21aは、収納部16の長手方向に移動可能になっており、図示しない駆動装置によって駆動されて移動する。なお、上記各強磁性体は、永久磁石で構成しても良く、また、電磁石によって構成しても良い。上記運動伝達部21aと、運動伝達部21bとによって本発明の運動伝達機構が構成されている。なお、磁力は、吸着力、反発力のいずれを利用するものであってもよい。
支持体軸15は、上記のように収納部16に一部が収納されて、ベアリング20による支持と上記磁気カップリングによる非接触支持によって直線運動が可能になっており、上記ベアリング20および磁気カップリングは、本発明の支持部に相当する。なお、支持体軸15の一部は収納部16から成膜室14内に突出している。
支持体軸15は、直線運動に伴い、後退して成膜室14から引き抜かれた際には図2(a)に示すように基板ホルダ12との固定部分を除いて収納部16内に大半が収納され、前進して成膜室14内に導入される際には、図2(b)に示すように収納部16外から成膜室14内に大半が突き出す。該直線運動によって支持体軸15を移動させて、基板ホルダ12に固定された基板を移動させつつスパッタを行うことができる。
以上のように大気側にて前記運動伝達部21aを移動させることにより、該伝達部21aの磁力が前記運動伝達部21bに伝わり、前記運動伝達部21aの移動に伴って運動伝達部21bが移動し、さらに、運動伝達部21bが固定された支持体軸15が直線運動する。支持体軸15が、収納部16内で支持されて移動する間において、前記支持体軸15が接触する箇所は、前記収納部16内に設置されているベアリング20のみとなり、ローラや歯車などと比べ、極めて接触箇所を減少することができ、その結果、パーティクルの発生を抑制することができる。また、これらの接触部が成膜室14外の収納部に位置することで、成膜室14内の汚染が一層抑制される。
特に、支持体軸15の移動にローラや歯車などの回転体を用いず、支持体を直進運動させる機構を有することにより、パーティクル発生を一層抑制することができる。
なお、この実施形態では、2本の支持体17を用いて基板を搬送させるが、支持体が2本である必要はなく、一本または3本以上であっても良い。
更に、前記収納部16へ収納される前記支持体軸15に、スパッタ源18から飛び出すスパッタ粒子が堆積することを防止するために、成膜室14内において、支持体軸15の移動領域の下方側にカバー19を設ける。これにより前記支持体軸15とベアリングの接触時に発生するパーティクルをより確実に予防できる。
更に、前記基板11を裏面にした状態で、前記基板ホルダ16にセットし、前記スパッタ源18を前期成膜室14の底面に配置し成膜することで、前記基板11に堆積するスパッタ粒子以外のパーティクルをより抑制できる。
なお、前記スパッタ源18は、一般的なマグネトロンスパッタ法だけでなく、対向ターゲット式スパッタ法などにも適用でき、更に、複数のスパッタ源を配置することにより、1つの成膜室で多層膜の成膜もできる。
(実施形態2)
次に、他の実施形態を図3に基づいて説明する。なお、上記実施形態と同様の構成(運動伝達機構など)についてはその詳細は省略または簡略化する。
スパッタ装置100は、成膜室104を備え、該成膜室104とバルブによって仕切られている図示しない搬送室もしくはロードロック室から前記成膜室104に基板101が搬送される。この時、前記基板101は搬送用のトレイに載って搬送させることもできる。
前記基板101は支持体軸105、105に固定された基板ホルダ102に載せられ、支持体軸105、105の直進運動により前記成膜室104内を移動できる。このとき、前記支持体軸105の接触箇所は、前記実施形態と同様に、収納部106内に設置されているベアリングのみとなり、前記基板ホルダ102の搬送におけるパーティクルの発生を極力抑えることができる。基板ホルダ102と支持体軸105とで支持体107が構成され、支持体軸105は複数本使用しても、1本でも構わない。
前記成膜室104内には、対向して配置されたターゲットを一対以上有するスパッタ源108が備えられている。この前記スパッタ源108は、前記成膜室104内に組み込まれていても、別の独立したユニットとして前記成膜室104に取り付けられていてもよい。前記スパッタ源108のターゲットは、外周および裏面に磁石を配置した構造となっており、対向するターゲットの周辺に磁界を形成し、ターゲット間に形成されるプラズマを拘束する。磁界によるプラズマの拘束により、負電荷粒子(電子)が基板に到達せず成膜面へのダメージが軽減される。ターゲットには、DCパルス電源、RF電源をそれぞれ単独、または両方が接続されており、スパッタ(プラズマ発生)に必要な電力の投入が可能である。
前記スパッタ源108は、対向したターゲットの側面と底部が塞がれており、上部のみが開口した構造となっている。
なお、スパッタ源108の開口部以外にはスパッタ粒子の余分な拡散を防止するカバーを設ける。特に、前記支持体軸105への前記スパッタ源108から飛び出すスパッタ粒子が堆積することを防止するために開口部上方以外に、カバー109、109を設けることにより、前記支持体軸105とベアリングの接触時に発生するパーティクルを予防できる。
図3は、支持体軸105が前進して、前記基板101および前記基板ホルダ102が前記スパッタ源108の直上に移動している位置を示す。成膜処理を開始する際は、前記基板101および前記基板ホルダ102を前記スパッタ源108の開口部から離れた位置に移動させる。
前記スパッタ源108にDCパルス電源、RF電源からスパッタに必要な電力を投入し、プラズマを発生させる。この時、ターゲットからスパッタ粒子が飛散し、開口部を通って、前記成膜室104内に飛び出す。支持体軸105は、カバー109でカバーされてスパッタ粒子の付着が防止される。この時、開口部には図示しないシャッタを取り付け、余分なスパッタ粒子を前記成膜室104内に導入することを防ぐこともできる。
プラズマ発生後、前記支持体軸105の直進運動により前記基板101および前記基板ホルダ102を前記スパッタ源108の開口部上を通過させ、前記基板101へスパッタ粒子を堆積させる。前記支持体軸105の直進速度を制御することにより、前記基板101上の膜厚を制御できる。前記基板101は、予め、前記成膜室104に搬送される前に表面を下になるように反転されており、前記基板101表面へのパーティクルの付着をより予防している。
(実施形態3)
上記各実施形態では、スパッタ源が一つのものについて説明をしたが、スパッタ源を複数有するものであってもよい。図4におけるスパッタ装置200では、成膜室204は基板201を水平方向に搬送する構成を示し、かつスパッタ源208が複数個、前記成膜室204に取り付けられた構造である。なお、上記実施形態と同様の構成(運動伝達機構など)についてはその詳細は省略または簡略化する。
前記成膜室204は、前記実施形態と同様に真空排気ポンプにより真空にすることができ、また、所望のガスを圧力調整したり、導入量を調整するなどして導入することができる。
前記基板201は前記成膜室204とバルブによって仕切られている図示しない搬送室もしくはロードロック室から前記成膜室204に搬送される。この時、前記基板201は搬送用のトレイに載って搬送されることもできる。
前記基板201は基板ホルダ202に載せられ、前記基板ホルダ202を固定している支持体軸205の直進運動により前記成膜室204内を移動できる。このとき、前記支持体軸205の接触箇所は、前記各実施形態と同様に収納部206内に設置されているベアリングのみとなり、前記基板ホルダ202の搬送におけるパーティクルの発生を極力抑えることができる。基板ホルダ202と支持体軸205で支持体207が構成されており、支持体軸205は複数本使用しても、1本でも構わない。
前記成膜室204内には、対向して配置されたターゲットを一対以上有する前記スパッタ源208が備えられている。前記スパッタ源208は、前記成膜室204内に組み込まれていても、別の独立したユニットとして前記成膜室204に取り付けられていてもよい。前記スパッタ源208のターゲットは、外周および裏面に磁石を配置した構造となっており、対向するターゲットの周辺に磁界を形成し、ターゲット間に形成されるプラズマを拘束する。磁界によるプラズマの拘束により、負電荷粒子(電子)が基板に到達せず成膜面へのダメージが軽減される。ターゲットには、DCパルス電源、RF電源をそれぞれ単独、または両方が接続されており、スパッタ(プラズマ発生)に必要な電力の投入が可能である。
前記スパッタ源208は、対向したターゲットの側面と底部が塞がれており、上部のみが開口した構造となっている。図4は、前記基板201および前記基板ホルダ202が前記スパッタ源208の直上に移動している位置を示す。成膜処理を開始する際は、前記基板201および前記基板ホルダ202を前記スパッタ源208の開口部から離れた位置に移動させる。
スパッタ源208は、二つのスパッタ源208a、208bにより構成されており、先ず、スパッタ源208aにDCパルス電源、RF電源からスパッタに必要な電力を投入し、プラズマを発生させる。この時、ターゲットからスパッタ粒子が飛散し、開口部を通って、前記成膜室204内に飛び出す。この時、開口部にはシャッタを取り付け余分なスパッタ粒子を前記成膜室204内に導入することを防ぐこともできる。
プラズマ発生後、前記支持体軸205の直進運動により前記基板201および前記基板ホルダ202を前記スパッタ源208aの開口部上を通過させ、前記基板201へスパッタ粒子を堆積させる。前記支持体軸205の直進速度を制御することにより、前記基板201上の膜厚を制御できる。前記基板201は、予め、前記成膜室204に搬送される前に表面を下になるように反転されており、前記基板201表面へのパーティクルの付着を予防している。さらに、前記スパッタ源208aの開口部以外にはスパッタ粒子の余分な拡散を防止するカバーを設ける。特に、前記支持体軸205への前記スパッタ源208から飛び出すスパッタ粒子が堆積することを防止するためのカバー209を設けることにより、前記支持体軸205とベアリングの接触時に発生するパーティクルを予防できる。
前記スパッタ源208aでの成膜終了後、同様にスパッタ源208bにてプラズマを発生させ、前記支持体軸205の直進運動により前記基板201および前記基板ホルダ202を前記スパッタ源208bの開口部上を通過させ、前記基板201へスパッタ粒子を堆積させる。前記スパッタ源208aと前記スパッタ源208bにて連続成膜することにより、多層膜の成膜を1つの成膜室で成膜できる。
(実施形態4)
上記各実施形態では、いずれも成膜室は基板を水平方向に搬送する構成を示している。本発明では、これに限定されるものではなく、基板を鉛直方向にした状態で、基板ホルダにセットして縦方向に移動させ、スパッタ源を成膜室の側面に配置し成膜することで、基板に堆積するスパッタ粒子以外のパーティクルを抑制できる。以下に、該実施形態を図5に基づいて説明する。なお、上記実施形態と同様の構成(運動伝達機構など)についてはその詳細は省略または簡略化する。
成膜室304は内部を前記実施形態と同様に真空排気ポンプにより真空にすることができ、また、所望のガスを圧力調整したり、導入量を調整するなどして導入することができる。
基板301は前記成膜室304とバルブによって仕切られている搬送室もしくはロードロック室から前期成膜室304に搬送される。この時、前記基板301は搬送用のトレイに載って搬送されることもできる。
この実施形態では、成膜室304内に水平に配した支持体軸305に基板ホルダ302が縦になった状態で固定されている。前記基板301は、この基板ホルダ302の側面に、縦にした状態で保持され、支持体軸305の直進運動により前記成膜室304内を移動できる。このとき、前記支持体軸305の接触箇所は、前記各実施形態と同様に収納部306内に設置されているベアリングのみとなり、前記基板ホルダ302の搬送におけるパーティクルの発生を極力抑えることができる。上記基板ホルダ302と支持体軸305で支持体307が構成されており、支持体軸305は複数本使用してもよい。
前記成膜室304内には、対向して配置されたターゲットが一対以上有するスパッタ源308が備えられている。前記スパッタ源308は、前記成膜室304内に組み込まれていても、別の独立したユニットとして前記成膜室304に取り付けられていてもよい。このスパッタ源308のターゲットは、外周および裏面に磁石を配置した構造となっており、対向ターゲットの周辺に磁界を形成し、ターゲット間に形成されるプラズマを拘束する。磁界によるプラズマの拘束により、負電荷粒子(電子)が基板に到達せず成膜面へのダメージが軽減される。ターゲットには、DCパルス電源、RF電源をそれぞれ単独、または両方が接続されており、スパッタ(プラズマ発生)に必要な電力の投入が可能である。
前記スパッタ源308は、対向したターゲットの上下面と外側面が塞がれており、内側面のみが開口した構造となっている。
図5では、前記基板301および前記基板ホルダ302が前記スパッタ源308の真横に移動している位置を示す。
成膜処理を開始する際は、前記基板301および前記基板ホルダ302を前記スパッタ源308の開口部から離れた位置に移動させる。
前記スパッタ源308にDCパルス電源、RF電源からスパッタに必要な電力を投入し、プラズマを発生させる。この時、ターゲットからスパッタ粒子が飛散し、開口部を通って、前記成膜室304内に飛び出す。この時、開口部には図示しないシャッタを取り付け、余分なスパッタ粒子を前期成膜室304内に導入することを防ぐこともできる。
プラズマ発生後、前記支持体軸305の直進運動により前記基板301および前記基板ホルダ302を前記スパッタ源308の開口部横を通過させ、前記基板301へスパッタ粒子を堆積させる。前記支持体軸305の直進速度を制御することにより、前記基板301上の膜厚を制御できる。前記基板301は、鉛直方向に配置されているため、前記基板301表面へのパーティクルの付着を予防している。さらに、前記スパッタ源308の開口部以外にはスパッタ粒子の余分な拡散を防止するカバーを設ける。特に、前記支持体軸305に、前記スパッタ源308から飛び出すスパッタ粒子が堆積することを防止するためのカバー309を設けることにより、前記支持体軸305とベアリングの接触時に発生するパーティクルを予防できる。
以上、本発明について上記各実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は、上記各実施形態の説明内容に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りは適宜の変更が可能である。
図1は、本発明の一実施形態1におけるスパッタ装置の概略を示す平面図および側面図である。 図2は、同じく、支持体の運動伝達機構を示す詳細図である。 図3は、本発明の他の実施形態におけるスパッタ装置の概略を示す平面図および側面図である。 図4は、本発明のさらに他の実施形態におけるスパッタ装置の概略を示す平面図および側面図である。 図5は、本発明のさらに他の実施形態におけるスパッタ装置の概略を示す平面図および側面図である。 図6は、従来のインライン式スパッタ装置の一部を示す模式図である。符号の説明
符号の説明
10 スパッタ装置
11 基板
12 基板ホルダ
13 ロードロック室
14 成膜室
15 支持体軸
16 収納部
17 支持体
18 スパッタ源
19 カバー
20 ベアリング
21a 運動伝達部
21b 運動伝達部
100 スパッタ装置
101 基板
102 基板ホルダ
104 成膜室
105 支持体軸
106 収納部
107 支持体
108 スパッタ源
109 カバー
200 スパッタ装置
201 基板
202 基板ホルダ
204 成膜室
205 支持体軸
206 収納部
207 支持体
208 スパッタ源
209 カバー
300 スパッタ装置
301 基板
302 基板ホルダ
304 成膜室
305 支持体軸
306 支持体収納部
307 支持体
308 スパッタ源
309 カバー

Claims (6)

  1. 基板を移動させながら成膜するスパッタ装置において、雰囲気制御が可能な成膜室と、該成膜室内に配置した前記基板にスパッタ法により所定材料の膜を形成するためのスパッタ源と、前記基板を支持、搬送する支持体と、前記成膜室外から前記成膜室内の前記支持体に磁力を介して運動伝達する磁気運動伝達機構とを備えることを特徴とするスパッタ装置。
  2. 前記支持体は少なくとも一本の支持体軸を有しており、前記磁気運動伝達機構は、前記支持体軸を磁力を介して直線運動させるものであることを特徴とする請求項1記載のスパッタ装置。
  3. 前記スパッタ源は、対向する少なくとも1対のターゲットを有する対向ターゲット式スパッタ源であることを特徴とする請求項1または2に記載のスパッタ装置。
  4. 前記支持体は、前記基板面を横にして支持して横方向に移動するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスパッタ装置。
  5. 前記支持体は、前記基板面を縦にして支持して縦方向に移動するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスパッタ装置。
  6. 前記支持体を移動可能に支持する支持部が前記成膜室に連通して成膜室外側に設けられた収納部内に配置され、前記支持体が該支持部でのみ支持されて前記収納部から成膜室内に突き出し配置され、前記磁力を介して運動伝達が前記支持体になされて前記支持体が前記収納部内で前記支持部で支持されつつ移動することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスパッタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014035864A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Kaneka Corp 成膜装置及び有機el素子の製造方法
WO2018105427A1 (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 東京エレクトロン株式会社 基板上に膜を形成する方法、及び、成膜システム

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