JP2010023632A - 車両の下部車体構造およびその組付け方法 - Google Patents

車両の下部車体構造およびその組付け方法 Download PDF

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登 好井
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浩 西岡
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Abstract

【課題】ピラーのインナパネル下部とレールボックス上面との間を結合する結合部材を設けることで、スライドドアの下部レールのレールボックスが位置するピラー下部の結合強度を増大し、車体剛性を向上させ、操安性の向上を図ることができる車両の下部車体構造およびその組付け方法の提供を目的とする。
【解決手段】車体側部にスライドドアを備えると共に、ピラー10下部のサイドシル5にスライドドア用の下部レール9の車室内方への引込み部9aを収容するレールボックス18が設けられた車両の下部車体構造であって、上記ピラー10のインナパネル15下部と上記レールボックス18上面との間を結合する結合部材29を設けたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、車体側部にスライドドアを備えると共に、ピラー下部のサイドシルにスライドドア用の下部レールの車室内方への引込み部を収容するレールボックスが設けられたような車両の下部車体構造およびその組付け方法に関する。
従来、上述例の車両の下部車体構造としては、特許文献1に開示されたものがある。
すなわち、図16に示すように、センタピラーインナ101と、センタピラーレインフォースメント102と、センタピラーアウタ103とを備えたセンタピラー104を設ける一方、このセンタピラー104(いわゆるBピラー)の下部には、サイドシルインナ105と、サイドシルレインフォースメント106と、サイドシルアウタ107とを備えたサイドシル108を設け、上記センタピラー104下部のサイドシル108に車体側部のスライドドア用の下部レール109の車室内方への引込み部109aを収容するレールボックス110が設けられた車両の下部車体構造である。
上述のレールボックス110は、上部に位置するレールボックスアッパ110aと、下部に位置するレールボックスロア110bとを組合せて、車幅方向外方側が開放するように構成されており、このレールボックスロア110bの車幅方向内端部とサイドシルレインフォースメント106との間には、ガセット111が架渡されている。
なお、図中、112はセンタピラーレインフォースメント102とセンタピラーインナ101との間に張架されたサイドシルレインフォースメント106とは別体の補強板、113は車室の底面を形成するフロアパネル、114はサイドシル108と図示しないトンネル部との間に車幅方向に延びるフロアクロスメンバ、105aはサイドシルインナ105に一体形成されて、レールボックス110をカバーするように設けられた膨出部であり、また、図中、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
図16に示す従来構造においては、センタピラーインナ101の下端101aとレールボックスアッパ110a上面との間に隙間が形成されており、これら両者101,110aが非接合構造となっている関係上、ピラー下部の車体剛性が不充分であった。
これは、組付け工程上、レールボックス110と、サイドシルレインフォースメント106等、続いてセンタピラーレインフォースメント102等を順次アッセンブリした状態で、センタピラーインナ101を後から組付ける関係より、前記両者101,110aを接合することが困難であったことによるものである。
特開2007−8398号公報
そこで、この発明は、ピラーのインナパネル下部とレールボックス上面との間を結合する結合部材を設けることで、スライドドアの下部レールのレールボックスが位置するピラー下部の結合強度を増大し、車体剛性を向上させ、操安性の向上を図ることができる車両の下部車体構造およびその組付け方法の提供を目的とする。
この発明による車両の下部車体構造は、車体側部にスライドドアを備えると共に、ピラー下部のサイドシルにスライドドア用の下部レールの車室内方への引込み部を収容するレールボックスが設けられた車両の下部車体構造であって、上記ピラーのインナパネル下部と上記レールボックス上面との間を結合する結合部材を設けたものである。
上記構成によれば、結合部材でピラーのインナパネル下部とレールボックス上面とを結合したので、スライドドア用の下部レールのレールボックスが位置するピラー下部の結合強度を増大することができ、車体剛性を向上させて、操縦安定性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記結合部材における車両前後方向に位置する端部が、ピラーインナパネルとの間で閉断面を構成する部材のフランジ部、または、該フランジ部に結合される部材に接合されたものである。
上記構成によれば、結合部材を、ピラーインナパネルとの間で閉断面を構成する部材のフランジ部(または、該フランジ部に結合される部材)に橋渡すことで、結合強度をさらに向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記結合部材はその下部に設けられ車幅方向内方に延びるフランジ部を備え、上記結合部材は該フランジ部を介して上記レールボックス上面に結合されていると共に、該フランジ部が車両前方に延長され、サイドシルに設けられた補強部材にフランジ結合されたものである。
上記構成によれば、結合部材下部のフランジ部を車両前方に延長し、補強部材にフランジ結合することにより、結合強度をより一層向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記サイドシルのレインフォースメントが上記ピラーの下部を車幅方向に横断するように車幅方向内方に延びる横断部を備え、該横断部を介してピラーインナパネル下部と結合部材とが接合されたものである。
上記構成によれば、サイドシルのレインフォースメント(その横断部参照)を利用し、部品点数の増加を招くことなく、結合部材の結合強度を向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記レールボックスをカバーするように上記サイドシルに設けられた膨出部材を備え、上記ピラーインナパネル下部と結合部材との接合部が上記膨出部材に接合されたものである。
上記構成によれば、結合部材を上述の膨出部材との間に挟持して、結合強度をさらに向上させることができる。
この発明の車両の下部車体組付け方法によれば、スライドドア用の下部レールの車室内方への引込み部を収容するレールボックスの上面に結合部材を接合すると共に、該レールボックスとサイドシルレインフォースメントとを接合して、サブアセンブリユニットを形成する第1の工程と、上記サブアセンブリユニットにピラーレインフォースメントを結合すると共に、上記結合部材を該ピラーレインフォースメントに接合する第2の工程と、上記ピラーレインフォースメントにピラーアウタパネルおよびピラーインナパネルを結合し、かつ該ピラーインナパネルの下部と結合部材とを接合すると共に、サイドシルレインフォースメントにサイドシルアウタを組付けて車体側部ユニットを形成する第3の工程と、上記レールボックスをカバーする膨出部材と、フロアパネルと、サイドシルインナとが組付けられたフロア側ユニットを形成し、該フロア側ユニットに対して上記車体側部ユニットを組付ける第4の工程と、を備えたものである。
上記構成によれば、第1の工程で、レールボックスの上面に結合部材が接合されると共に、レールボックスとサイドシルレインフォースメントとが接合されて、サブアセンブリユニットが形成される。
次の第2の工程で、サブアセンブリユニットにピラーレインフォースメントが結合されると共に、結合部材がピラーレインフォースメントに接合される。
次に第3の工程で、ピラーレインフォースメントにピラーアウタパネル、ピラーインナパネルが結合され、かつピラーインナパネルの下部と結合部材とが接合されると共に、サイドシルレインフォースメントにサイドシルアウタが組付けられて、車体側部ユニットが形成される。
次に第4の工程で、フロアパネル、サイドシルインナ、膨出部材を備えたフロア側ユニットに対して上述の車体側部ユニットが組付けられる。
このように、上記組付け方法により、結合部材を、ピラーインナパネル下部とレールボックス上面との間に適切に組付けて、ピラー下部の結合強度の増大を図ることができ、車体剛性を向上させて、操縦安定性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第4の工程で、ピラーインナパネルの下部と結合部材との接合部が、上記膨出部材に接合されるものである。
上記構成によれば、ピラーインナパネルの下部と結合部材との接合部が、フロア側ユニットの膨出部材にも接合されるので、結合強度のさらなる向上を図ることができる。
この発明によれば、ピラーのインナパネル下部とレールボックス上面との間を結合する結合部材を設けたので、スライドドアの下部レールのレールボックスが位置するピラー下部の結合強度を増大し、車体剛性を向上させ、操安性の向上を図ることができる効果がある。
ピラー下部の結合強度を増大し、車体剛性を向上させ、操安性の向上を図るという目的を、車体側部にスライドドアを備えると共に、ピラー下部のサイドシルにスライドドア用の下部レールの車室内方への引込み部を収容するレールボックスが設けられた車両の下部車体構造において、上記ピラーのインナパネル下部と上記レールボックス上面との間を結合する結合部材を設けるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の下部車体構造およびその組付け方法を示すが、図1を参照して、車両の概略構造について説明する。
本実施例を採用した車両1は、図1に示すように、後部座席の乗降口2をスライドドア3で開閉する構造であり、車体構造のルーフサイドレール4、サイドシル5およびリヤフェンダ6に、それぞれ、このスライドドア3のローラ(図示せず)をガイドするスライドドアレールとしての上部レール7、中間レール8、下部レール9を配設している。
また、ルーフサイドレール4とサイドシル5との間には、上下方向に延びて両者4,5を連結して、前席乗降口と後席乗降口2とを区画するセンタピラー10(以下単にBピラーと略記する)を立設している。
図1では車両1の左側の構造を示しているが、車両1の右側の構造は左側のそれと左右対称に構成されている。
図2は車両1の右側の下部車体構造を示す断面図(正面図)であって、サイドシル5は、サイドシルインナ11と、サイドシルレイン12,13と、サイドシルアウタ14とを備えている。
また、Bピラー10は、Bピラーインナ15と、Bピラーレイン16と、Bピラーアウタ17とを備えている。
さらに、Bピラー10の下部にはスライドドア3用の下部レール9の車室内方への引込み部9aを収容するレールボックス18を設けておけ、このレールボックスアッパ19とレールボックスロア20とを組合せて、車幅方向外方側が開放するように構成されている。
上述のサイドシルインナ11には、レールボックス18をカバーするように膨出部材21が設けられている。この膨出部材21は上部膨出部材22と下部膨出部材23とを組合せて構成されている。
また、上述のレールボックスロア20の下部とサイドシルレイン12との間には、ブラケット24が取付けられており、スライドドア3の荷重を車体剛性部材であるサイドシル5で受け止めるように構成している。
このブラケット24は、図3に斜視図で示すように、上下に接合フランジ24a,24bを備えた前片24cと、上下に接合フランジ24d,24eを備えた後片24fと、上部に接合片24gを備えて前後の各片24c,24fを前後方向に連結する連結片24hと、を一体形成したものである。
そして、図2、図3に示すように、上側の接合フランジ24a,24dをレールボックスロア20の下面に接合固定すると共に、接合片24gをレールボックス18に接合固定し、さらに、下側の2つの接合フランジ24b,24eをサイドシルレイン12の上面に接合固定している。
一方、図2に示すように、車室25の底面を形成するフロアパネル26を設け、このフロアパネル26の車幅方向外端部を上方に折曲げて折曲げ部26aを形成し、該折曲げ部26aを下部膨出部材23に接合固定している。
またサイドシル5と後述するトンネル部42(図12参照)との間、詳しくは、下部膨出部材23とトンネル部42(図12参照)との間には、車幅方向に延びるフロアクロスメンバ27を接合固定して、このフロアクロスメンバ27とフロアパネル26との間には車幅方向に延びる閉断面28を形成している。
しかも、図2に示すように、Bピラーインナ15の下部とレールボックスアッパ19の上面との間を結合する結合部材29を設け、この結合部材29の上部をBピラーインナ15の下部に接合固定すると共に、結合部材29の下部に設けられ車幅方向内方に延びるフランジ部29aを、レールボックスアッパ19に接合固定している。
ところで、図2、図4に示すように、上述のサイドシルレイン13は車幅方向内方が開放するハット形状の断面を有し、レールボックス18と対応する後端部には開口部13aが形成されると共に、この開口部13aの上部には、Bピラー10の下部を車幅方向に横断するように車幅方向内方に延びる横断部13bを備えており、該横断部13bの内端から上方に屈曲形成されたフランジ部13cを結合部材29に結合することで、この横断部13bを介してBピラーインナ15の下部と結合部材29とが接合されている。
また、図2に示すように、Bピラーインナ15の下部と結合部材29との接合部が、上部膨出部材22に接合されている。
図2では組付け完了後の断面構造を示したが、次に図5〜図15を参照して、車両の下部車体組付け方法について説明する。
図5はサブアセンブリユニットU1の斜視図、図6はその平面図、図7はサブアセンブリユニットを車外側後方から目視した状態で示す斜視図であって、第1の工程で、レールボックス18の上面、詳しくはレールボックスアッパ19の上面に結合部材29のフランジ部29aを接合すると共に、レールボックス18とサイドシルレイン12とを接合して、サブアセンブリユニットU1を形成する。
この場合、Bピラー10の後方位置においてレールボックスアッパ19の車幅方向内端部と、サイドシルレイン12の下部接合フランジ12aとの間に架け渡されるガセット30を設け、このガセット30の上側の接合部30a,30bをレールボックスアッパ19に結合すると共に、下側の接合部30cをサイドシルレイン12の下部接合フランジ12aに結合する。
また、Bピラーインナ15との間で閉断面31(図2参照)を構成する部材としてのBピラーレイン16のフランジ部16a(図9参照)に結合される結合フランジ32を設け、この結合フランジ32をレールボックス18に取付けている。
この結合フランジ32は、Bピラーレイン16に対応して上下方向に延びる縦壁部32aと、レールボックスアッパ19に対応する横壁部32bとを有するものである。
上述の結合部材29の車両前後方向の後部は一旦、車幅方向外方に延びた後に、車両後方に延びるように形成されており、その端部29bが上述の結合フランジ32に接合されている。また、上述の結合部材29は複数の孔部29c…を有すると共に、フランジ部29aから車両前方に延長された延長フランジ部29dを備えている。
要するに、第1の工程では、各要素12,18,24,29,30,32が一体ユニット化されてサブアセンブリユニットU1が形成される。
次に、サイドシルレイン13に図8に示す補強部材33(補強部材33の全体形状については図9に示す)を接合固定する。この補強部材33はその上部にフランジ部33aが一体形成されたもので、この補強部材33のフランジ部33aに対して上述の結合部材29における延長フランジ部29dをフランジ部結合する。
次に、図9に示すように、第2の工程で、サブアセンブリユニットU1にBピラーレイン16を結合すると共に、上述の結合部材29を、結合フランジ32を介して上記Bピラーレイン16に接合する。この場合、結合フランジ32はBピラーレイン16の下部におけるフランジ部16aに結合される。
この第2の工程では、Bピラーレイン16の上部にルーフサイドレイン34が接合されるが、図9に仮想線で示すBピラーアウタ17、サイドシルアウタ14、ルーフサイドアウタ35は未だ接合されていない。
次に、図10、図11に示すように、第3の工程で、Bピラーレイン16にBピラーアウタ17およびBピラーインナ15を結合し、かつBピラーインナ15の下部と結合部材29とを接合(図2参照)すると共に、サイドシルレイン13,12にサイドシルアウタ14を組付けて車体側部ユニットU2を形成する。
なお、図10において、36はヒンジピラー部、37はクオータピラー、38はクオータウインド用の開口、39はリヤピラーである。また、Bピラーインナ15の下部にはスポット溶接作業その他に用いられる開口部40が形成されている。
次に、図12に示すように、第4の工程の前半では、レールボックス18をカバーする膨出部材21(上部膨出部材22、下部膨出部材23参照)と、フロアパネル26と、サイドシルインナ11と、ヒンジピラーインナ41とが組付けられたフロア側ユニットU3を形成する。
ここで、上述のフロアパネル26はその車幅方向中央部に車両の前後方向に延びるトンネル部42を有すると共に、キックアップ部43を介してリヤフロア44を一体または一体的に連設形成したものであって、サイドシルインナ11または下部膨出部材23と、トンネル部42の縦壁部との間には、車幅方向に延びるフロアクロスメンバ27,27が車両の前後方向に離間して複数設けられている。
第4の工程の後半では、図12に示すフロア側ユニットU3に対して、図11に示す車体側部ユニットU2を横方向から組付けて、図13に示す車体を構成する。この第4の工程の後半で、図2に示したように、Bピラーインナ15の下部と結合部材29との接合部が、上部膨出部材22に接合される。
図14は組付け完了後の斜視図、図15は組付け状態を示す目的で、図14からBピラーインナ15と上部膨出部材22とを取外した状態で示す斜視図である。
図2および図15に示すように、Bピラーインナ15の下部とレールボックスアッパ19との間が結合部材29で結合されている。
また、該結合部材29の後側の端部29bは、Bピラーインナ15との間で閉断面31(図2参照)を構成する部材としてのBピラーインナ16のフランジ部16a、または該フランジ部16aに結合される部材としての結合フランジ32に接合されている。この実施例では、結合部材29の端部29bを結合フランジ32に接合しているが、この端部29bを直接、Bピラーインナ16のフランジ部16aに接合する構成を採用してもよい。
さらに、上述の結合部材29のフランジ部29aはレールボックスアッパ19の上面に結合されると共に、延長フランジ部29dはサイドシルレイン13(図10参照)に設けられた補強部材33のフランジ部33aにフランジ結合されている。
加えて、図2に示すように、サイドシルレイン13の横断部13b端部のフランジ部13cと、結合部材29の上部と、Bピラーインナ15の下部と、上部膨出部材22とが、一体的に接合されている。
但し、4部材を同時にスポット溶接することが不可能であるため、図8に示すように、結合部材29に凹部29eを設ける等して、3部材毎にスポット溶接すべく構成している。
この点に関しては4部材が重合わされる他の部位についても同様であって、このように4部材が重合わされる部位については、何れかの部材の凹部または開口部を形成し、3部材毎の同時スポット溶接により、各部材が確実にスポット溶接されるように構成している。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の車両の下部車体構造は、車体側部にスライドドア3を備えると共に、ピラー(Bピラー10参照)下部のサイドシル5にスライドドア3用の下部レール9の車室内方への引込み部9aを収容するレールボックス18が設けられた車両の下部車体構造であって、上記ピラーのインナパネル(Bピラーインナ15参照)下部と上記レールボックス18上面との間を結合する結合部材29を設けたものである(図1、図2参照)。
この構成によれば、結合部材29でピラーのインナパネル(Bピラーインナ15参照)下部とレールボックス18上面とを結合したので、スライドドア3用の下部レール9のレールボックス18が位置するピラー(Bピラー10参照)下部の結合強度を増大することができ、車体剛性を向上させて、操縦安定性の向上を図ることができる。
また、上記結合部材29における車両前後方向に位置する端部29bが、ピラーインナパネル(Bピラーインナ15参照)との間で閉断面31を構成する部材(Bピラーレイン16参照)のフランジ部16a、または、該フランジ部16aに結合される部材(結合フランジ32参照)に接合されたものである(図2、図15参照)。
この構成によれば、結合部材29を、ピラーインナパネル(Bピラーインナ15参照)との間で閉断面31を構成する部材(Bピラーレイン16参照)のフランジ部16a(または、該フランジ部16aに結合される部材としての結合フランジ32)に橋渡すことで、結合強度をさらに向上させることができる。
さらに、上記結合部材29はその下部に設けられ車幅方向内方に延びるフランジ部29aを備え、上記結合部材29は該フランジ部29aを介して上記レールボックス18上面に結合されていると共に、該フランジ部29aが車両前方に延長(延長フランジ部29d参照)され、サイドシル5に設けられた補強部材33にフランジ結合されたものである(図8、図15参照)。
この構成によれば、結合部材29下部のフランジ部29aを車両前方に延長(延長フランジ部29d参照)し、補強部材33にフランジ結合することにより、結合強度をより一層向上させることができる。
加えて、上記サイドシルのレインフォースメント(サイドシルレイン13参照)が上記ピラー(Bピラー10参照)の下部を車幅方向に横断するように車幅方向内方に延びる横断部13bを備え、該横断部13bを介してピラーインナパネル(Bピラーインナ15参照)下部と結合部材29とが接合されたものである(図2参照)。
この構成によれば、サイドシルのレインフォースメント(サイドシルレイン13、特にその横断部13b参照)を利用し、部品点数の増加を招くことなく、結合部材29の結合強度を向上させることができる。
さらにまた、上記レールボックス18をカバーするように上記サイドシル5に設けられた膨出部材21を備え、上記ピラーインナパネル(Bピラーインナ15参照)下部と結合部材29との接合部が上記膨出部材21に接合されたものである(図2参照)。
この構成によれば、結合部材29を上述の膨出部材21との間に挟持して、結合強度をさらに向上させることができる。
一方、上記実施例の車両の下部車体組付け方法によれば、スライドドア3用の下部レール9の車室内方への引込み部9aを収容するレールボックス18の上面に結合部材29を接合すると共に、該レールボックス18とサイドシルレインフォースメント(サイドシルレイン12参照)とを接合して、サブアセンブリユニットU1(図5参照)を形成する第1の工程と、上記サブアセンブリユニットU1にピラーレインフォースメント(Bピラーレイン16参照)を結合すると共に、上記結合部材29を該ピラーレインフォースメント(Bピラーレイン16参照)に接合する第2の工程(図9参照)と、上記ピラーレインフォースメント(Bピラーレイン16参照)にピラーアウタパネル(Bピラーアウタ17参照)およびピラーインナパネル(Bピラーインナ15参照)を結合し、かつ該ピラーインナパネル(Bピラーインナ15参照)の下部と結合部材29とを接合すると共に、サイドシルレインフォースメント(サイドシルレイン12,13参照)にサイドシルアウタ14を組付けて車体側部ユニットU2(図10、図11参照)を形成する第3の工程と、上記レールボックス18をカバーする膨出部材21と、フロアパネル26と、サイドシルインナ11とが組付けられたフロア側ユニットU3(図12参照)を形成し、該フロア側ユニットU3に対して上記車体側部ユニットU2(図10、図11参照)を組付ける第4の工程と、を備えたものである(図5〜図13参照)。
この構成によれば、第1の工程で、レールボックス18の上面に結合部材29が接合されると共に、レールボックス18とサイドシルレインフォースメント(サイドシルレイン12参照)とが接合されて、サブアセンブリユニットU1が形成される。
次の第2の工程で、サブアセンブリユニットU1にピラーレインフォースメント(Bピラーレイン16参照)が結合されると共に、結合部材29がピラーレインフォースメント(Bピラーレイン16参照)に接合される。なお、この実施例では結合部材29が結合フランジ32を介してBピラーレイン16に接合される。
次に第3の工程で、ピラーレインフォースメント(Bピラーレイン16参照)にピラーアウタパネル(Bピラーアウタ17参照)、ピラーインナパネル(Bピラーインナ15参照)が結合され、かつピラーインナパネル(Bピラーインナ15参照)の下部と結合部材29とが接合されると共に、サイドシルレインフォースメント(サイドシルレイン12,13参照)にサイドシルアウタ14が組付けられて、車体側部ユニットU2が形成される。
次に第4の工程で、フロアパネル26、サイドシルインナ11、膨出部材21を備えたフロア側ユニットU3に対して上述の車体側部ユニットU2が組付けられる。
このように、上記組付け方法により、結合部材29を、ピラーインナパネル(Bピラーインナ15参照)下部とレールボックス18上面との間に適切に組付けて、ピラー(Bピラー10参照)下部の結合強度の増大を図ることができ、車体剛性を向上させて、操縦安定性の向上を図ることができる。
また、上記第4の工程で、ピラーインナパネル(Bピラーインナ15参照)の下部と結合部材29との接合部が、上記膨出部材21に接合されるものである(図2参照)。
この構成によれば、ピラーインナパネル(Bピラーインナ15参照)の下部と結合部材29との接合部が、フロア側ユニットU3の膨出部材21にも接合されるので、結合強度のさらなる向上を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のピラーは、実施例のセンタピラーとしてのBピラー10に対応し、
以下同様に、
ピラーのインナパネルは、Bピラーインナ15に対応し、
ピラーのインナパネルとの間で閉断面を構成する部材は、Bピラーレイン16に対応し、
ピラーアウタパネルは、Bピラーアウタ17に対応し、
フランジ部に結合される部材は、結合フランジ32に対応し、
サイドシルのレインフォースメントは、サイドシルレイン12,13に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
上記実施例においては、車両をミニバンタイプの車両で説明したが、セダンやステーションワゴンのような車両で、本発明を実施してもよい。
車両の全体斜視図 車両の下部車体構造を示す要部の断面図 ブラケットの斜視図 サイドシルレインの斜視図 サブアセンブリユニットを示す斜視図 サブアセンブリユニットの平面図 サブアセンブリユニットを車外側後方から見た状態で示す斜視図 結合部材と補強部材の分解斜視図 車両の下部車体組付け方法における第2の工程の説明図 車体側部ユニットを示す斜視図 Bピラーインナを組付けた状態の車体側部ユニットを示す斜視図 フロア側ユニットを示す斜視図 車体側部ユニットとフロア側ユニットを組付けた車体の斜視図 組付け完了後の斜視図 図14からBピラーインナと上部膨出部材とを取外した状態で示す斜視図 従来の車両の下部車体構造を示す要部拡大断面図
符号の説明
3…スライドドア
5…サイドシル
9…下部レール
9a…引込み部
10…Bピラー(ピラー)
11…サイドシルインナ
12,13…サイドシルレイン(サイドシルレインフォースメント)
13b…横断部
14…サイドシルアウタ
15…Bピラーインナ(ピラーインナパネル)
16…Bピラーレイン(ピラーレインフォースメント)
17…Bピラーアウタ(ピラーアウタパネル)
18…レールボックス
21…膨出部材
26…フロアパネル
29…結合部材
29a…フランジ部
29b…端部
31…閉断面
32…結合フランジ
33…補強部材
U1…サブアセンブリユニット
U2…車体側部ユニット
U3…フロア側ユニット

Claims (7)

  1. 車体側部にスライドドアを備えると共に、ピラー下部のサイドシルにスライドドア用の下部レールの車室内方への引込み部を収容するレールボックスが設けられた車両の下部車体構造であって、上記ピラーのインナパネル下部と上記レールボックス上面との間を結合する結合部材を設けた
    車両の下部車体構造。
  2. 上記結合部材における車両前後方向に位置する端部が、ピラーインナパネルとの間で閉断面を構成する部材のフランジ部、または、該フランジ部に結合される部材に接合された
    請求項1記載の車両の下部車体構造。
  3. 上記結合部材はその下部に設けられ車幅方向内方に延びるフランジ部を備え、
    上記結合部材は該フランジ部を介して上記レールボックス上面に結合されていると共に、
    該フランジ部が車両前方に延長され、サイドシルに設けられた補強部材にフランジ結合された
    請求項1または2記載の車両の下部車体構造。
  4. 上記サイドシルのレインフォースメントが上記ピラーの下部を車幅方向に横断するように車幅方向内方に延びる横断部を備え、
    該横断部を介してピラーインナパネル下部と結合部材とが接合された
    請求項1〜3の何れか1に記載の車両の下部車体構造。
  5. 上記レールボックスをカバーするように上記サイドシルに設けられた膨出部材を備え、
    上記ピラーインナパネル下部と結合部材との接合部が上記膨出部材に接合された
    請求項4記載の車両の下部車体構造。
  6. スライドドア用の下部レールの車室内方への引込み部を収容するレールボックスの上面に結合部材を接合すると共に、該レールボックスとサイドシルレインフォースメントとを接合して、サブアセンブリユニットを形成する第1の工程と、
    上記サブアセンブリユニットにピラーレインフォースメントを結合すると共に、上記結合部材を該ピラーレインフォースメントに接合する第2の工程と、
    上記ピラーレインフォースメントにピラーアウタパネルおよびピラーインナパネルを結合し、かつ該ピラーインナパネルの下部と結合部材とを接合すると共に、サイドシルレインフォースメントにサイドシルアウタを組付けて車体側部ユニットを形成する第3の工程と、
    上記レールボックスをカバーする膨出部材と、フロアパネルと、サイドシルインナとが組付けられたフロア側ユニットを形成し、該フロア側ユニットに対して上記車体側部ユニットを組付ける第4の工程と、を備えた
    車両の下部車体組付け方法。
  7. 上記第4の工程で、ピラーインナパネルの下部と結合部材との接合部が、上記膨出部材に接合される
    請求項6記載の車両の下部車体組付け方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012131317A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Suzuki Motor Corp スライドドア車両のサイドシル補強構造
CN106347500A (zh) * 2015-07-16 2017-01-25 铃木株式会社 侧梁部的构造
JP2017128299A (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 本田技研工業株式会社 車体構造

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