JP2010020052A - 光学装置およびプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】異物の浸入を防止することが可能な光学装置、およびこの光学装置を搭載したプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタ1は、画像信号に応じて光束を変調する液晶パネル51と、液晶パネル51に対して傾いて配置される角度を調整可能である光学補償素子52と、を有し、冷却空気流Wの空気によって冷却される光学装置44を備え、光学装置44は、液晶パネル51のパネル出射側51bと光学補償素子52との間隙へ向けて送風される空気を遮断して、異物の浸入を防止するための防塵シート70を有し、防塵シート70は、光学補償素子52の傾きの角度を最大に調整した場合の当該間隙に合わせた形状を有している。
【選択図】図5
【解決手段】プロジェクタ1は、画像信号に応じて光束を変調する液晶パネル51と、液晶パネル51に対して傾いて配置される角度を調整可能である光学補償素子52と、を有し、冷却空気流Wの空気によって冷却される光学装置44を備え、光学装置44は、液晶パネル51のパネル出射側51bと光学補償素子52との間隙へ向けて送風される空気を遮断して、異物の浸入を防止するための防塵シート70を有し、防塵シート70は、光学補償素子52の傾きの角度を最大に調整した場合の当該間隙に合わせた形状を有している。
【選択図】図5
Description
本発明は、光束を画像信号に応じて変調する光学装置およびこの光学装置を搭載したプロジェクタに関する。
従来、プロジェクタの光学装置は、光束の入射に伴い温度が上昇するため、ファンを用いて、プロジェクタの外部から内部へ導入した空気によって冷却されている。これにより、光学装置の光学特性等が、熱により劣化することを防止可能である(例えば特許文献1)。
しかし、従来の技術では、光学装置の温度上昇を抑制できても、空気と共にプロジェクタの内部へ侵入した塵埃等の異物が、光学装置に付着して、投射した映像が不鮮明になってしまう事態が発生していた。プロジェクタには、空気の導入口にフィルタが設けられていて、空気をフィルタに通してから内部へ導入する工夫がなされているが、異物の浸入を十分に防ぎきれずに、異物が光学装置へ付着してしまう場合がある、という課題が残っていた。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る光学装置は、画像信号に応じて光束を変調する光学変調部と、前記光学変調部に対し配置される角度の調整が可能であり、前記光学変調部の前記光束の出射側に配置される光学補償部とを有し、送風される空気によって冷却されるものであって、前記光学変調部と、前記光学補償部との間隙に送風される空気を遮断するための遮断部が設けられていることを特徴とする。
この光学装置によれば、光学装置へ送風される空気によって、構成部品である光学変調部や光学補償部等が冷却されている。この空気に塵埃等の異物が含まれていると、異物が光学装置へ付着し易くなり、変調された光束が異物の影響を受けて異常な変調光になってしまう。この現象は、光学変調部における光束の出射側に異物が付着した場合において、異物に対していわゆるピントがほぼ合った状態になるため、顕著に現れる。そこで、光学装置には、光学変調部と、光学変調部の出射側に位置する光学補償部との間隙に空気が送風されないようにするための遮断部が設けられている。これにより、光学変調部の出射側へ空気が送風されなくなり、空気に異物が含まれていても、光学変調部の出射側に異物が付着することがなくなる。従って、光学変調部で変調された光束は、異常な変調光になることなく、光学補償部へ出射される。また、遮断部が設けられても、光学変調部と光学補償部との間隙以外へより多くの空気が送風されるため、光学装置は、空気によって十分に冷却される。
[適用例2]上記適用例に係る光学装置において、前記遮断部は、前記光学補償部の前記角度を最大に調整した場合の前記間隙の形状に合わせて形成されていることが好ましい。
この構成によれば、光学補償部は、対になる光学変調部の個々に対して配置される角度を調整することにより、光学変調部の変調量を微調整して、光学装置から出射される変調光を均一なものにする役目を負っているものである。つまり、光学補償部の角度調整は、対になる光学変調部によって異なるため、光学変調部の出射側と光学補償部とで形成する間隙の形状、即ち遮断部が遮断すべき間隙の形状も、角度調整の度合いによって異なっている。そのため、遮断部は、間隙の形状に合わせた対応が必要となる。そこで、光学補償部の角度調整を最大にした場合、即ち遮断部が遮断すべき間隙の形状が最大となる場合、に合わせて遮断部の形状を設定する。こうすれば、光学補償部の角度調整を行っても、遮断部が遮断すべき間隙の形状は、遮断部の形状より大きくなることがなく、光学変調部の出射側へ空気が送風されない。従って、光学補償部の角度調整量に拘わらず、同一の遮断部を光学装置に設けておけば、送風される空気を適切に遮断することが可能である。
[適用例3]上記適用例に係る光学装置は、前記遮断部を位置決め固定するための受部がさらに設けられていることが好ましい。
この構成によれば、光学装置に受部が設けられており、遮断部は、この受部に固定されることにより、遮断部が遮断すべき間隙を確実に塞ぐように位置決めされる。これにより、遮断部の取り付け位置を調整することなく、遮断部は、容易に且つ確実に所定位置へ設置される。
[適用例4]本適用例に係るプロジェクタは、光源部から出射された光束を画像信号に応じて変調し形成した画像光を投射するものであって、上記適用例のいずれか一例に記載の光学装置を搭載していることを特徴とする。
このプロジェクタによれば、プロジェクタ内部へ導入された空気によって、プロジェクタの構成部品である光学装置等が冷却されている。この空気に塵埃等の異物が含まれていると、異物が光学装置へ付着し易くなり、その結果、変調された光束が異物の影響を受けて、投射した映像が不鮮明になってしまう。この現象は、光学変調部における光束の出射側に異物が付着した場合に、異物に対していわゆるピントがほぼ合った状態となり、顕著に現れる。そこで、光学装置の光学変調部および光学補償部の間隙に空気が送風されないようにするための遮断部が設けられている。これにより、光学変調部の出射側へ空気が送風されなくなり、空気に異物が含まれていても、光学変調部の出射側に異物が付着することがなくなる。従って、光学装置で変調された光束は、異常な変調光にならず、プロジェクタは、鮮明な映像を投射することが可能である。
以下、光学装置の具体的な実施形態について図面に従って説明する。本実施形態では、光学装置がプロジェクタに搭載されている場合を一例にしており、まず、プロジェクタの概要について説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクタの外観を示す斜視図である。図1に示すように、プロジェクタ1は、プロジェクタ1の機構部を収容する外装2を有し、外装2は、上面、側面、および背面を構成する上部外装2aと、底面、側面、および背面を構成する下部外装2bと、前面を構成する前部外装2cと、で構成され略直方体状の外観をなしている。そして、上部外装2a上面の前部外装2cの側には、プロジェクタ1を操作するための操作部6が設けられている。また、前部外装2cには、操作部6の位置近傍に切り欠きが設けられていて、この切り欠きの部分にカラー画像を投射するための投射部3が配置されている。
そして、前部外装2cの投射部3と反対側位置には、機構部が発する熱を排出するための排気口8が設けられている。また、下部外装2bの投射部3側の側面には、冷却用の空気である冷却空気を筐体内へ導入するための吸気口9の1つである側面吸気口9aが設けられ、さらに、下部外装2bの底面に底面吸気口9bが設けられている。これらにより、冷却空気が吸気口9から排気口8へ常に送られ、プロジェクタ1の内部温度が所定温度以上に上昇しないように配慮されている。
次に、プロジェクタ1の機構部の構成および機能を説明する。図2は、外装を取り外したプロジェクタの内部を示す斜視図である。図2に示すように、下部外装2bの前面の側には、既述した投射部3と、排気口8に連続して位置する排気部18と、投射部3および排気部18の間に位置する電源部15と、電源部15から外部へ電磁ノイズが漏れることを防止するためのシールド板16とが配置され、排気部18および電源部15の後部には、平面視略L字状の光学ユニット4(41,42,43,44)が配置されている。機能部の主要部をなす光学ユニット4は、光源部から出射された光束を画像信号に応じて変調して投射するための機構である。そして、電源部15、光学ユニット4および投射部3の上部外装2a(図1)の側に、プロジェクタ1を制御するための制御基板12が配置されている。図2では、制御基板12が取り外された状態が示されている。
この制御基板12には、図示していない各種回路などが実装された制御部が、その両面に設けられている。また、制御基板12の背面側には、2つのスピーカー13と、プロジェクタ1と外部装置とを接続するためのコネクタ部14と、が配設されている。
また、吸気口9の近傍には、冷却空気を取り入れるための吸気ファン10が設けられていて、吸気ファン10は、側面吸気口9aに対応する側面シロッコファン10aと、底面吸気口9bに対応する底面シロッコファン10bとからなっている。側面シロッコファン10aから取り入れられた冷却空気は、ダクト(不図示)で導かれ光学ユニット4を主に冷却し、底面シロッコファン10bから取り入れられた冷却空気は、電源部15を主に冷却する。また、排気部18は、冷却空気を強制排気する排気ファン18aと、冷却空気を排気口8へ導くための排気ダクト18bと、を有している。
そして、光学ユニット4は、排気部18の近傍に位置し光源部を有するインテグレータ照明部41と、色分離部42と、リレー光学部43と、光源部からの光束を画像信号に応じて変調する液晶パネル(光学変調部)等からなる3枚のパネルユニット50を有する光学装置44と、を有しており、光学装置44は、投射部3と接続されている。
この光学ユニット4の一例について、さらに、詳細に説明する。図3は、光学ユニットの光学系を示す模式図である。まず、インテグレータ照明部41は、光学装置44を構成し赤(R)、緑(G)、青(B)の各色光に対応する3枚の液晶パネル51(51R,51G,51B)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源部411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備えている。
光源部411は、放射光源としての光源ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ランプ416から出射された放射状の光をリフレクタ417で反射して平行光線とし、この平行光線の光束を色分離部42へ出射する。
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ416から出射される光を、複数の部分光束に分割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル51の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412とほぼ同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415と共に、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル51上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置されると共に、第2レンズアレイ413と一体でユニット化されている。このような偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光束を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率を高めている。
次に、色分離部42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421,422によりインテグレータ照明部41から出射された複数の部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。
そして、リレー光学部43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432,434とを備え、色分離部42で分離された色光である赤色光を液晶パネル51Rまで導く機能を有している。
この時、色分離部42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明部41から出射された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過し、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液晶パネル51Bに到達する。このフィールドレンズ418は、第2レンズアレイ413から出射された部分光束をその中心軸に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル51G,51Rにおいて光束の入射側に設けられたフィールドレンズ418も同様である。
また、ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ418を通って、緑色用の液晶パネル51Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学部43を通り、さらにフィールドレンズ418を通って、赤色光用の液晶パネル51Rに到達する。なお、赤色光にリレー光学部43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光束の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。即ち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝えるためである。
次に、光学装置44は、入射した光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、色分離部42で分離された各色光が入射する入射側偏光フィルタ(不図示)を備えた3つの液晶パネル51R,51G,51Bと、各液晶パネル51の色光出射側に配置されている光学補償素子(光学補償部)52と、出射側偏光フィルタ53と、色合成のための光学系であり立方体形状をなすクロスダイクロイックプリズム441と、を備える。
液晶パネル51は、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、光学装置44によって、画像情報に応じて変調された光学像が形成される。また、入射側偏光フィルタは、色分離部42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。出射側偏光フィルタ53も、入射側偏光フィルタとほぼ同様に構成され、液晶パネル51から出射された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
そして、クロスダイクロイックプリズム441は、色光毎に出射側偏光フィルタ53から出射された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。クロスダイクロイックプリズム441には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、立方体を形成する4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により、3つの直角プリズムへそれぞれ入射した3つの色光が合成される。クロスダイクロイックプリズム441で合成されたカラー画像は、残る1つの直角プリズムから投射部3へ出射され、投射部3によって拡大されてスクリーン等へ投射される。
次に、光学ユニット4の主要部である光学装置44の構成について説明する。図4は、光学装置の外観を示す斜視図である。また、図5は、防塵シートのパネルユニットへの装着を示す斜視図である。図4に示すように、光学装置44は、クロスダイクロイックプリズム441と、クロスダイクロイックプリズム441にそれぞれ取り付けられた3枚のパネルユニット50と、で構成されている。また、パネルユニット50は、制御基板12へ接続するための配線ケーブル51cが設けられている液晶パネル51と、液晶パネル51よりクロスダイクロイックプリズム441の側に配置されているホルダユニット60と、を有し、ホルダユニット60には、光学補償素子52および出射側偏光フィルタ53が収容されている。図2では、この配線ケーブル51cが、光学ユニット4に組み込まれたパネルユニット50から制御基板12の方向へ伸びている状態を示している。
この光学装置44は、各色光の入射により発熱する。そのため、熱影響を排除して光学装置44を保護するため、光学装置44へは冷却用の空気が送風されている。光学装置44へ送風される空気は、図2に示す側面シロッコファン10aによって導入され、下部外装2bの方向から制御基板12の方向へ吹き上げるように流れて、光学装置44を冷却する。つまり、パネルユニット50へは、空気を送風するための冷却空気流Wが下部から上部へ向けて形成されている。そして、パネルユニット50には、この冷却空気流Wを遮断して、液晶パネル51と光学補償素子52との間隙へ空気が送風されないようにするための防塵シート(遮断部)70が設けられている。防塵シート70は、図5に示すように、薄板状の形状であって、ホルダユニット60のシート受溝(受部)61kへ差し込まれて位置決め固定される。なお、防塵シート70の詳細は、図8および図10を参照して後述する。
ここで、パネルユニット50の構成について説明する。図6は、パネルユニットを分解してその構成を示す斜視図である。図6に示すように、パネルユニット50は、光束が入射するパネル入射側51aおよび光束が出射するパネル出射側51bを有する液晶パネル51と、板金加工による角筒状をなし角筒外面に液晶パネル51がビス51dで固定され液晶パネル51と対向する角筒外面に出射側偏光フィルタ53が貼付されるホルダ本体61と、貼付された光学補償素子52を有しホルダ本体61の角筒内部へ収容される素子フレーム枠62と、素子フレーム枠62をホルダ本体61へ固定するために弾性的に支持するフレーム固定具63と、ホルダ本体61の出射側偏光フィルタ53の側に取り付けられるユニット固定枠64と、を有している。これらホルダ本体61、素子フレーム枠62およびユニット固定枠64は、液晶パネル51から出射される光束が光学補償素子52および出射側偏光フィルタ53を介して通過するようにそれぞれ開口を有し、フレーム固定具63と共にホルダユニット60を構成している。
このような構成のホルダユニット60において、素子フレーム枠62は、中央部に開口を有する略矩形の板状であり、開口を塞いで光学補償素子52が貼付されている。また、略矩形の対角に突起状に設けられた一対の係合軸部62bと、上部の側の中央から上方に延びるレバー部62aと、を有している。この場合、係合軸部62bは、液晶パネル51の側から見て、略矩形の右上および左下の対角の位置にそれぞれ設けられている。素子フレーム枠62は、これら係合軸部62bによってホルダ本体61と係合し、一対の係合軸部62bの間を結ぶ回動軸線62cを中心にして回動することが可能である。つまり、素子フレーム枠62は、液晶パネル51に対して一定の範囲内で任意の角度だけ光学補償素子52を傾斜させることができるようになっている。光学補償素子52を傾斜させる角度の微調整は、レバー部62aの操作によって行える。
この素子フレーム枠62を収容するホルダ本体61は、液晶パネル51が取り付けられる正面部61aと、出射側偏光フィルタ53が貼付される背面部61bと、正面部61aおよび背面部61bを繋ぐ2つの側面部61cと、によって角筒状に形成されており、角筒状の内部空間に素子フレーム枠62が収容される。正面部61aは、中央に略矩形の開口61hを有し、収容された光学補償素子52が液晶パネル51と対面するようになっている。また、両側面部61cには、冷却空気流W(図5)が送風される下部の側に、挿入孔61eと、挿入孔61eの下端に位置しスリット状の溝である係合溝61fと、が形成されている。素子フレーム枠62の一対の係合軸部62bのうち左下側の係合軸部62bは、挿入孔61eに挿入されてから、係合溝61fに係合される。さらに、両側面部61cには、上部の側にスリット状の溝である係合溝61dが形成されていて、この係合溝61dに、素子フレーム枠62の一対の係合軸部62bのうち右上側の係合軸部62bが係合する。
そして、ホルダ本体61は、正面部61aの上部に、フレーム固定具63を受けるための固定具受部61gを有していて、固定具受部61gに取り付けられたフレーム固定具63は、2本の腕部が素子フレーム枠62のレバー部62aを挟んでガイドの役目を果たし、レバー部62aによる微調整の操作を容易にすることができる。また、両側面部61cの係合溝61fの下部に、既述した防塵シート70を位置決め固定するためのシート受溝61kが設けられている。なお、係合溝61d,61fは、両側面部61cのそれぞれに形成されているため、素子フレーム枠62を反転させて係合することができるようになっている。つまり、素子フレーム枠62は、図6に示す回動軸線62cが沿う対角とは異なるもう一方の対角、即ち素子フレーム枠62の左上および右下の対角を結ぶ回動軸線を中心に回動して、光学補償素子52の傾きを微調整することも可能である。素子フレーム枠62の微調整後、レバー部62a、固定具受部61gおよびフレーム固定具63に接着剤を供給して素子フレーム枠62を固定すれば、液晶パネル51と光学補償素子52との位置関係を半恒久的に固定できる。
また、ユニット固定枠64は、略矩形板状に板金加工されたものであり、中央部に矩形の開口64aを有し、出射側偏光フィルタ53から出射された光束がクロスダイクロイックプリズム441(図4)へ入射するようになっている。さらに、ユニット固定枠64は、出射側偏光フィルタ53とクロスダイクロイックプリズム441とを所定距離だけ離間させた状態に保ちつつ、パネルユニット50をクロスダイクロイックプリズム441に固定するために用いられている。このように、光学装置44に用いられる3枚のパネルユニット50は、赤色光、緑色光または青色光に対応した特性の液晶パネル51R,51G,51Bのいずれかと、その液晶パネル51の特性に応じて設定配置された出射側偏光フィルタ53と、をそれぞれ有している。
ここでいう光学補償素子52は、ガラスあるいはプラスチック等のポリマー製の透明板上に、接着剤等によって、複屈折性を有するサファイア、水晶、TAC(トリアセチルセルロース)等の板状部材あるいはフィルムを取り付けたものである。そして、この光学補償素子52は、液晶パネル51に封入されている液晶材料や液晶材料の配向特性に応じて、その光学軸を回動軸線62c等に対して回動させ適切な角度に設定することができる。
なお、各色光が入射する光学装置44において、緑色光用の液晶パネル51Gと、赤色光および青色光用の液晶パネル51R,51Bとは、プレチルト角が逆方向のものが用いられていて、これは、クロスダイクロイックプリズム441を透過または反射させる際に、左右の反転を補償して視野角特性を一致させるためである。このため、光学補償素子52の光学軸や傾きも、緑色光用の液晶パネル51Gに付随するものと赤色光および青色光用の液晶パネル51R,51Bに付随するものとでは、左右反転させる必要がある。
図6は、出射側偏光フィルタ53が緑色光に対応した配置のものであり、液晶パネル51が緑色光用の液晶パネル51Gを有したパネルユニット50を表している。これに対し、赤色光および青色光用のパネルユニット50は、対応する色光用の液晶パネル51Rまたは液晶パネル51Bを有し、光学補償素子52が、図6に示す回動軸線62cの沿う対角とは異なる、もう一方の対角に沿う回動軸線を中心に回動するように、上下方向をそのままにして反転して配置されている。これら赤色光および青色光用のパネルユニット50は、光学補償素子52の配置以外、いずれも図6に示す緑色光用のパネルユニット50と同じ配置構成である。
図7は、緑色光用のパネルユニットを示す側面図である。また、図8は、緑色光用のパネルユニットを示す底面図であり、図7に示すパネルユニット50を冷却空気流Wが送風される底面の側から見た図である。そして、図9は、防塵シート70を取り外したパネルユニットを示す底面図である。
まず、図7に示すように、パネルユニット50の素子フレーム枠62は、ホルダ本体61へ開口61h(図6)とほぼ平行、即ち液晶パネル51のパネル出射側51bとほぼ平行に挿入された状態から、レバー部62aを液晶パネル51の側へ移動して、回動軸線62c(図6)を中心に回動した状態である。素子フレーム枠62の回動により、素子フレーム枠62に貼付された光学補償素子52は、液晶パネル51に対して傾いた状態となっている。この状態における素子フレーム枠62は、図9に示す底面の側から見ると、光学補償素子52が、液晶パネル51に対して、素子フレーム枠62の左上の対角位置(図6)を液晶パネル51の側へ近接させるようにして、角度αだけ傾いている。
この角度αは、素子フレーム枠62の左上の対角位置を液晶パネル51の側へ近接させるようにして、光学補償素子52の傾きを調節できる最大の角度を示している。素子フレーム枠62がホルダ本体61へ挿入された時点では、角度αは0度であって、光学補償素子52がパネル出射側51bとほぼ平行となっている。つまり、光学補償素子52は、0度からα度の間で調整が可能である。
ここで、図9に示すように、防塵シート70を取り付けていない場合、パネルユニット50を冷却するための冷却空気流W(図7)は、液晶パネル51のパネル出射側51bと光学補償素子52との間隙、光学補償素子52と出射側偏光フィルタ53との間隙、および出射側偏光フィルタ53とユニット固定枠64との間隙を、底面の側から上部方向へ流れている。従って、冷却空気流Wに塵埃等の異物が含まれていると、異物がパネルユニット50へ付着することがある。特に、液晶パネル51のパネル出射側51bに異物が付着した場合には、異物に対してピントがほぼ合った状態になってしまい、液晶パネル51で変調された光束に異物の影響が含まれ、異常な変調光が出射されてしまう。つまり、プロジェクタ1は、輝点等の混じった不鮮明な映像をスクリーン等へ投射することになる。
そこで、パネルユニット50では、液晶パネル51のパネル出射側51bと光学補償素子52との間隙を、冷却空気流Wが送風されない遮風エリアSとなるようにして、液晶パネル51のパネル出射側51bへの異物の付着を防止している。遮風エリアSは、液晶パネル51のパネル出射側51bと光学補償素子52との間隙において、間隙の底面の側に間隙を塞ぐ形状の防塵シート70を設けることにより、実現される。間隙の底面の側は、冷却空気流Wが送風されて来る上流側に該当する。
そして、図8に示す防塵シート70は、光学補償素子52が最大の角度αに傾いた場合における遮風エリアS(図9)を形成している。この角度αに対応した防塵シート70であれば、光学補償素子52が角度αより小さい他の角度に調整されても、遮風エリアSが角度αの場合より大きくなることはないため、液晶パネル51のパネル出射側51bと光学補償素子52との間隙を、冷却空気流Wが送風されないエリアとすることができる。また、防塵シート70は、ホルダ本体61に設けられているシート受溝61kに差し込むだけで遮風エリアSを形成することができ、容易で且つ良好な組み立て性も有している。なお、遮風エリアSが設けられても、遮風エリアS以外へより多くの空気が送風されるため、パネルユニット50は、空気によって十分に冷却される。
次に、図10は、赤色光および青色光用のパネルユニット50を示す底面図である。このパネルユニット50は、プレチルト角に合わせ、図6に示す素子フレーム枠62が左右反転した状態で取り付けられている。この場合、素子フレーム枠62は、素子フレーム枠62の左上および右下の対角位置に係合軸部62bが位置し、図6に示す素子フレーム枠62とは異なる対角を結ぶ回動軸線を中心に回動するようになっている。従って、素子フレーム枠62は、ホルダ本体61へ挿入された状態から、レバー部62aが液晶パネル51の側へ移動すると、この異なる回動軸線を中心に回動し、光学補償素子52は、赤色光または青色光用の液晶パネル51に対して傾いた状態となる。
この状態における素子フレーム枠62は、図10に示すように、底面の側から見ると、光学補償素子52が、液晶パネル51に対して、素子フレーム枠62の右上の対角位置を液晶パネル51の側へ近接させるようにして、角度βだけ傾いている。この角度βは、素子フレーム枠62の右上の対角位置を液晶パネル51の側へ近接させるようにして、光学補償素子52の傾きを調節できる最大の角度を示している。この場合、光学補償素子52の傾きは、緑色光用のパネルユニット50と反対方向になる。
本実施形態のように光学補償素子52を反転させて用いる場合においては、光学補償素子52が傾く最大の角度αおよび角度βは、同じ値であるため、赤色光および青色光用のパネルユニット50における防塵シート70は、図8に示す緑色光用のパネルユニット50に対応して取り付けられている防塵シート70と同じものを、左右反転させてシート受溝61kへ取り付ければ良い。これにより、赤色光および青色光用のパネルユニット50における光学補償素子52と液晶パネル51との間隙を、緑色光用のパネルユニット50の場合と同様に遮風エリアとすることができる。
以下、実施形態の主要な効果をまとめて記載する。
プロジェクタ1のパネルユニット50は、液晶パネル51のパネル出射側51bと出射側偏光フィルタ53との間隙に冷却用の空気が送風されないようにするため、防塵シート70を有している。この防塵シート70により、パネル出射側51bへ空気が送風されなくなり、空気に異物が含まれていても、パネル出射側51bに異物の付着することがなくなる。これにより、液晶パネル51で変調された光束は、異常な変調光になることなく、プロジェクタ1から投射される。
また、液晶パネル51から出射される変調光を均一なものにする出射側偏光フィルタ53は、対になる液晶パネル51の個々に対して傾きの角度α,βを調整することにより、液晶パネル51の変調量を微調整できる。そこで、出射側偏光フィルタ53を最大に傾けた場合に合わせて、防塵シート70の形状を設定する。こうすれば、出射側偏光フィルタ53の傾きを調整しても、防塵シート70が遮断すべき間隙の形状は、防塵シート70の形状より大きくなることがなく、液晶パネル51のパネル出射側51bへ空気が送風されない。このような光学装置44を用いれば、液晶パネル51に応じて調整された出射側偏光フィルタ53の傾きに対応して、種々の角度形状の防塵シート70を揃える必要がなく、共通に使用できる。
また、光学装置44は上記の実施形態に限定されるものではなく、次に挙げる変形例のような形態であっても、実施形態と同様な効果が得られる。
防塵シート70は、ホルダユニット60を構成するホルダ本体61のシート受溝61kへ、差し込み固定される仕様に限定されるものではなく、ホルダユニット60へ貼付される構成や、ホルダユニット60と一体に形成される構成等であっても良い。これらによれば、液晶パネル51のパネル出射側51bと光学補償素子52との間隙を、より確実に遮風エリアSとすることができる。
防塵シート70は、ホルダユニット60において、冷却空気流Wが送風されて来る上流側にのみ設けられているが、ホルダユニット60の下流側にも設けた構成であっても良い。こうすれば、逆流した冷却空気流が生じても、パネル出射側51bと光学補償素子52との間隙へ下流側から異物が浸入することを防止できる。
また、パネルユニット50は、ホルダ本体61、素子フレーム枠62、フレーム固定具63およびユニット固定枠64を組み立てたホルダユニット60と、液晶パネル51と、で構成されているが、ホルダ本体61と液晶パネル51とを一体にした構成や、ホルダ本体61とユニット固定枠64とを一体にした構成等を採用して、部品数を削減した構成であっても良い。
1…プロジェクタ、2…外装、4…光学ユニット、41…インテグレータ照明部、42…色分離部、43…リレー光学部、44…光学装置、50…パネルユニット、51…光学変調部としての液晶パネル、51a…パネル入射側、51b…パネル出射側、52…光学補償部としての光学補償素子、53…出射側偏光フィルタ、60…ホルダユニット、61…ホルダ本体、61d…係合溝、61e…挿入孔、61f…係合溝、61h…開口、61k…受部としてのシート受溝、62…素子フレーム枠、62a…レバー部、62b…係合軸部、62c…回動軸線、63…フレーム固定具、64…ユニット固定枠、70…遮断部および薄板としての防塵シート、S…遮風エリア、W…冷却空気流、α,β…角度。
Claims (4)
- 画像信号に応じて光束を変調する光学変調部と、前記光学変調部に対し配置される角度の調整が可能であり、前記光学変調部の前記光束の出射側に配置される光学補償部とを有し、送風される空気によって冷却される光学装置であって、
前記光学変調部と、前記光学補償部との間隙に送風される空気を遮断するための遮断部が設けられていることを特徴とする光学装置。 - 請求項1に記載の光学装置において、
前記遮断部は、前記光学補償部の前記角度を最大に調整した場合の前記間隙の形状に合わせて形成されていることを特徴とする光学装置。 - 請求項1または2に記載の光学装置において、
前記遮断部を位置決め固定するための受部がさらに設けられていることを特徴とする光学装置。 - 光源部から出射された光束を画像信号に応じて変調し形成した画像光を投射するプロジェクタであって、
請求項1から3のいずれか一項に記載の光学装置を搭載していることを特徴とするプロジェクタ。
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- 2008-07-10 JP JP2008179878A patent/JP2010020052A/ja not_active Withdrawn
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