JP2010013235A - 台車システム - Google Patents

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Daisuke Katsuyama
大輔 勝山
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Abstract

【課題】 無端経路等の直線部および曲線部を有する経路に沿って走行する複数の台車を効率良く運行させることができ、曲線部でも台車の外周側部の周速度が速くなりすぎない台車システムを提供する。
【解決手段】 複数の台車52が、走行ガイド52A,52Bに沿って前後に並んで走行する。走行ガイド52A,52Bと平行で長さ方向に移動する駆動索65と、各台車52間を連結する台車間連結部材63を備える。各台車52には、駆動索65と連結および連結解除自在なクランプ機構72を設ける。クランプ機構操作手段79により、台車52が走行ガイドの直線部52aA,52aBに沿って走行するときにはクランプ機構72を駆動索65と連結状態とし、台車52が走行ガイドの曲線部52bA,52bBに沿って走行するときにはクランプ機構72を駆動索65と連結解除状態とする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、素材や製品等を運搬するための台車を所定の軌道に沿って運行させる台車システムに関する。
例えば、板材加工施設では、パンチプレスやレーザ加工機等から加工済の板材を搬出する板材搬出設備が設置されている。この板材搬出設備としては、ローダを前後移動可能な可動レールに設置し、前後左右に移動させられるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1)。これによると、搬出先で加工済の板材をパレット等の上に前後左右に自由に並べて載置することができる。
この板材搬出設備を改良し、可動フレームに2台のローダを走行可能に設置し、搬出の効率化を図ったものを先に出願した(例えば、特願2007−068644号)。
また、複数台のローダを無端経路上で循環移動させ、搬出の効率化を図ったものも提案されている。(例えば、特許文献2)
特開2000−117373号公報 特開2000−351032号公報
上記提案例における、可動フレームに2台のローダを走行可能に設置したものは、1台のローダで板材加工機に対して板材の把持や、その即時把持のための近傍での待機を行っている間に、他の1台のローダで、台車等に板材の搬出が行える。そのため、搬出の効率が良い。
しかし、2台のローダは同じ可動フレームに設置されていて、可動フレームの長さ方向(左右方向)と直交する方向である可動フレームの移動方向(前後方向)のピッチが固定となっている。そのため、例えば、第1のローダが板材加工機から板材を把持して台車等の積載位置に移動すると、第2のローダの前後方向位置も変わってしまう。したがって、第2のローダで板材加工機に対して板材を把持するには、第1のローダで台車に積載した後、可動フレームと共に第2のローダを前後方向に移動させる必要がある。第2のローダの左右方向の移動時間は、第1のローダによる積載時間で吸収できるが、前後方向の移動時間は吸収することができず、余分の時間が発生する。このため、2台のローダを備えることによる搬出の効率向上の効果が今一つ不十分である。
そこで、ローダから板材が載置されるときの台車の位置を移動させることで、1台のローダを板材加工機に対して位置決めした状態であっても、他のローダにより台車に板材を積載できるようにすることを考えた。特に、複数の台車が同じ無端の経路に沿って循環移動するようにすれば、板材を積載した台車が次工程や他の場所へ順序良く移動させることができるとともに、次工程や他の場所で板材を降ろした台車をローダによる板材積載位置へ円滑に戻すことができ、さらに搬送効率を高められる。なお、ここで言う「経路」は、台車の任意の1点、例えば中心点の通過軌跡のことである。
台車の経路を無端とする場合、台車を走行駆動するチェーン等の無端駆動体を経路の内周側に設置し、この無端駆動体と台車の内周側端とを連結した構成とすれば、無端駆動体やこの無端駆動体を掛けるスプロケット等の案内輪をコンパクトに設置できる。しかし、上記構成であると、台車の内周側端の移動速度が常に一定であるため、台車の経路の曲線部を走行する時には、台車の外周側部の周速度が速くなりすぎ、積載されている板材が遠心力で外周側へずれ落ちることが懸念される。
この発明の目的は、無端経路等の直線部および曲線部を有する経路に沿って走行する複数の台車を効率良く運行させることができ、曲線部でも台車の外周側部の周速度が速くなりすぎない台車システムを提供することである。
この発明の他の目的は、構成が簡略で、駆動索に対して連結および連結解除を正確かつ円滑に行えるクランプ機構とすることである。
この発明のさらに他の目的は、台車を安定して走行させられ、かつ台車を走行駆動させる機構をコンパクトにすることである。
この発明にかかる台車システムは、直線部および曲線部を有する走行ガイドと、この走行ガイドに沿って前後に並んで走行可能な複数の台車と、前記走行ガイドと平行に設けられて長さ方向に移動する駆動索と、前記各台車間を連結する台車間連結部材と、前記各台車に設けられて前記駆動索と連結および連結解除自在なクランプ機構と、前記台車が前記走行ガイドの直線部に沿って走行する時には前記クランプ機構を前記駆動索と連結状態とし、前記台車が前記走行ガイドの曲線部に沿って走行する時には前記クランプ機構を前記駆動索と連結解除状態とするクランプ機構操作手段とを備える。前記複数の台車は、少なくとも1台が前記走行ガイドの曲線部に沿って走行するとき、この曲線部よりも走行方向に先行する側の直線部を少なくとも1台が走行するように配置される。
この台車システムの構成によると、台車が走行ガイドの直線部に沿って走行する時には、クランプ機構が駆動索と連結状態となって、台車は駆動索により移動させられ、台車が走行ガイドの曲線部に沿って走行する時には、クランプ機構が駆動索と連結解除状態となって、台車は台車間連結部材を介して先行する台車に引っ張られて移動させられる。このため、駆動索の設置位置に関係なく、台車における台車間連結部材が連結されている箇所の移動速度は、走行ガイドの直線部および曲線部で同じである。駆動索よりも外側に台車間連結部材を配置しておけば、走行ガイドの曲線部に沿って台車が走行する時でも、台車の外周側部の周速度が速くなりすぎることがなく、台車に積載されている物品が遠心力で外周側へずれ落ちることを防げる。
この発明において、前記クランプ機構は、前記駆動索を挟み固定するクランプ爪と、このクランプ爪を駆動索挟み側に付勢する付勢手段とを有し、前記クランプ機構操作手段は、前記走行ガイドの曲線部に沿って設けられて、この曲線部に沿って走行する台車のクランプ機構に対し、前記付勢手段の付勢力に抗して前記クランプ爪による前記駆動索の挟み固定を解除させる部材とすることができる。
この構成のクランプ機構は、付勢手段によりクランプ爪が駆動索挟み側に付勢され、クランプ機構とは別に設けたクランプ機構操作手段によりクランプ爪の駆動索挟み固定を解除させる。そのため、クランプ機構自体にはクランプ爪を操作する機構やその駆動源を設ける必要がなく、クランプ機構の構成を簡略にできる。また、付勢手段によりクランプ爪を駆動索挟み側に付勢しておき、走行ガイドの曲線部に沿って設けられたクランプ機構操作手段により上記クランプ爪の駆動索挟み固定を解除させる構成としたことにより、走行ガイドの曲線部に沿って台車が走行する時にだけクランプ機構操作手段が確実に機能するようにでき、駆動索に対するクランプ機構の連結および連結解除が正確かつ円滑に行える。
この発明において、前記台車間連結部材は、前記台車の幅方向中央部に位置し、前記駆動索は、前記台車が前記走行ガイドの曲線部を走行時において前記台車間連結部材よりも曲線部の曲率中心側に位置するのがよい。
この構成とすれば、台車が走行ガイドの曲線部に沿って走行するとき、台車の幅方向の中央部に位置する台車間連結部材を介して先行する台車に引っ張られるので、台車を安定して走行させられる。また、駆動索を台車間連結部材の位置よりも走行ガイドの曲線部の曲率中心側に位置させれば、駆動索の長さを短く、かつ駆動索を掛けるスプロケット等の案内輪の直径を小さくして、台車を走行駆動させる機構をコンパクトに設置できる。
この発明にかかる台車システムは、直線部および曲線部を有する走行ガイドと、この走行ガイドに沿って前後に並んで走行可能な複数の台車と、前記走行ガイドと平行に設けられて長さ方向に移動する駆動索と、前記各台車間を連結する台車間連結部材と、前記各台車に設けられて前記駆動索と連結および連結解除自在なクランプ機構と、前記台車が前記走行ガイドの直線部に沿って走行する時には前記クランプ機構を前記駆動索と連結状態とし、前記台車が前記走行ガイドの曲線部に沿って走行する時には前記クランプ機構を前記駆動索と連結解除状態とするクランプ機構操作手段とを備えるため、無端経路等の直線部および曲線部を有する経路に沿って走行する複数の台車を効率良く運行させることができ、曲線部でも台車の外周側部の周速度が速くなりすぎない。
前記クランプ機構は、前記駆動索を挟み固定するクランプ爪と、このクランプ爪を駆動索挟み側に付勢する付勢手段とを有し、前記クランプ機構操作手段は、前記走行ガイドの曲線部に沿って設けられて、この曲線部に沿って走行する台車のクランプ機構に対し、前記付勢手段の付勢力に抗して前記クランプ爪による前記駆動索の挟み固定を解除させる部材とした場合は、構成が簡略で、駆動索に対して連結および連結解除を正確かつ円滑に行える。
前記台車間連結部材は、前記台車の幅方向中央部に位置し、前記駆動索は、前記台車が前記走行ガイドの曲線部を走行時において前記台車間連結部材よりも曲線部の曲率中心側に位置する場合は、台車を安定して走行させられ、かつ台車を走行駆動させる機構をコンパクトにできる。
この発明の第1の実施形態を図1〜図7と共に説明する。
図1に示すように、この台車システム50は、互いに平行な外周側および内周側の2本の走行ガイド51A,51Bに沿って、複数の台車52を前後に並んで走行させる。外周側および内周側の走行ガイド51A,51Bは、2本の平行な直線部51aA,51aBと、これら2本の直線部51aA,51aBの同じ側の端部をそれぞれ繋ぐ2本の半円状の曲線部51bA,51bBとでなるトラック形である。外周側および内周側の走行ガイド51A,51Bの上面は平坦な走行面として形成され、かつ外周側の走行ガイド51Aには内側を向く内向きガイド面53Aが、内周側の走行ガイド51Bには外側を向く外向きガイド面53Bがそれぞれ形成されている。
この実施形態の台車52は、板材加工機1(図10)で加工された板材を積載する可動載置台3(図9、図10)を載せて走行するものであり、図2ないし図4に示すように、可動載置台3のキャスター36が乗る2本のレール55を備えている。台車52には、レール55上の可動載置台3が外側へ移動しないように固定する固定手段(図示せず)が設けられている。
台車52は、走行ガイド51A,51Bの走行面を転動する外周側および内周側の車輪56A,56Bを有する。図2に示すように、外周側および内周側の車輪56A,56Bは、走行方向の前後に並んで3個ずつ設けられている。図4に示すように、前後中央の車輪56A,56Bは他よりも若干低い位置に設けられており、通常は中央の車輪56A,56Bのみが走行面に接触し、何らかの事情で台車52が前後に傾いたときに、前または後の車輪56A,56Bが走行面に接触するようになっている。図4は外周側の車輪56Aを示すが、内周側の車輪56Bも同様である。
また、台車52は、前記内向きガイド面53Aにより案内される内向き面用被ガイド体57A、および前記外向きガイド面53Bにより案内される外向き面用被ガイド体57Bを有する。図2に示すように、被ガイド体57A,57Bは、それぞれ走行方向の前後に並んで3個ずつ設けられており、各内向き面用被ガイド体57Aは内向きガイド面53Aの曲線部分に沿う円弧状に配置され、かつ各外向き面用被ガイド体57Bは外向きガイド面53Bの直線部分に沿う直線状に配置されている。図5の拡大図に示すように、被ガイド体57A(57B)は、垂直軸58回りに回動自在に支持体59に支持され、予圧スプリング60によりガイド面53A(53B)に押し付けられる側(矢印で示す)に付勢されている。図5は、前後中央の内向き面用被ガイド体57Aを示すが、他の被ガイド体57A,57Bも同様に支持されている。
図1および図2において、外周側および内周側の走行ガイド51A,51Bの間にチェーンガイド62が設置され、このチェーンガイド62の外周に、無端のチェーンからなる台車間連結部材63が移動自在に設けられている。例えば、台車間連結部材63は、平滑なチェーンガイド62の外周面を滑りながら移動する。台車間連結部材63は、一定距離ごとに各台車52に連結されている。したがって、各台車52間の距離が一定に保たれている。台車間連結部材63における隣合う台車52間の部分は、各台車52間を連結する個別台車間連結部63aとなっている。台車間連結部材63は、この実施形態のように1本の連続したものとせずに、隣合う台車52同士を個別に連結するものとしてもよい。
また、内周側の走行ガイド51Bのさらに内側には、走行ガイド51A,51Bと平行に、チェーン等からなる無端の駆動索65が上下2段に設けられている。図6に示すように、駆動索65は、チェーン66のリンクプレート66aに複数の平板状のチェーンプレート67を取付けたものである。各駆動索65のチェーン66は、それぞれ2個のスプロケット68,69(図1、図2)にかけられており、駆動側のスプロケット68をモータ70(図2)で回転させることで長さ方向に循環移動させられる。
台車52には、前記上下2段の駆動索65とそれぞれ連結および連結解除自在なクランプ機構72が上下2段に設けられている。図6および図7に示すように、各クランプ機構72は、前記駆動索65のチェーンプレート67を挟み固定可能な前後1組のクランプ爪73を有する。クランプ爪73は、上下一対のクランプ爪単体73aの先端間でチェーンプレート67を挟む構成であり、各クランプ爪単体73aは、支持軸74により回動自在に支持され、圧縮ばねからなる付勢手段75によりチェーンプレート67を挟む側に付勢されている。クランプ爪単体73aの先端部は、滑り止めのためウレタンゴム等のゴム部材76でできている。上下のクランプ爪単体73aにはそれぞれ、支持軸74を挟んで先端と反対側に、ローラからなるカムフォロア77が設けられている。
上記クランプ機構72を操作するクランプ機構操作手段として、各クランプ爪単体73aのカムフォロア77にそれぞれ対応して、走行ガイド51A,51Bの曲線部51bA,51bBに沿って一定高さに2本のカムプレート79が互いに平行に設けられている。カムプレート79のカム面が後述のようにカムフォロア77を押すように設けられている範囲は、走行ガイド51A,51Bの曲線部51bA,51bBの全域で、直線部51aA,51aBにはかからない範囲とされる。図7(B)に示すように、このカムプレート79は、台車52が走行ガイド51A,51Bの曲線部51bA,51bBに沿って走行する際に前記カムフォロア77が通過する高さに位置しており、カムプレート79がカムフォロア77を押すことで、付勢手段75の付勢力に抗してクランプ爪73による駆動索65の挟み固定を解除させるように作用する。
この台車システム50は、モータ70で駆動索65を駆動することにより、車輪56A,56Bが走行ガイド51A,51Bの走行面を転動しながら各台車52が走行する。走行ガイド51A,51Bの直線部51aA,51aBでは、付勢手段75により付勢されたクランプ爪73が駆動索65のチェーンプレート67を挟み固定して、クランプ機構72が駆動索65と連結状態となり、台車52は駆動索65により移動させられる。このとき、前後中央の内向き面用被ガイド体57Aが内向きガイド面53Aに案内され、かつ3個全ての外向き面用ガイド体57Bが外向きガイド面53Bに案内される。ここで、「前後中央の内向き面用被ガイド体57A」は、前後に並ぶ3個の内向き面用被ガイド体57Aのうちの中央のものという意味である。
また、走行ガイドガイド51A,51Bの曲線部51bA,51bBでは、各クランプ爪単体73aのカムフォロア72がカムプレート74に押されてクランプ爪73が開き、クランプ機構72が駆動索65と連結解除状態となる。この連結解除により駆動索65からの駆動伝達がなくなった台車52は、先行する台車52により、緊張状態となった台車間連結部材63を介して引っ張られて移動させられる。このとき、3個全ての内向き面用被ガイド体57Aが内向きガイド面53Aに案内され、かつ前後中央の外向き面用ガイド体57Bが外向きガイド面53Bに案内される。ここで、「前後中央の外向き面用被ガイド体57B」は、前後に並ぶ3個の外向き面用被ガイド体57Bのうちの中央のものという意味である。台車間連結部材63は台車52の幅方向中央部に連結されているため、曲線部51bA,51bBで台車52を安定して走行させられる。
この実施形態は、被ガイド体57A,57Bが予圧スプリング60によりガイド面53A,53Bの側に付勢されているため、走行ガイド51A,51Bの直線部51aA,51aBで3個全ての外向き面用ガイド体57Bが外向きガイド面53Bに案内され、曲線部51bA,51bBで3個全ての内向き面用ガイド体57Aが外向きガイド面53Aに案内されるが、ここで、「前後2つの内向き面用ガイド体57A(外向き面用ガイド体57B)」は、前後に並ぶ3個の内向き面用被ガイド体57A(または外向き面用被ガイド体57B)のうちの中央を除く前側の1個と後側の1個という意味である。
このように、走行ガイド51A,51Bの直線部51aA,51aBと曲線部51bA,51bBとで台車52の駆動方式を切り換えることにより、台車間連結部材63が連結されている台車52の幅方向中央部の移動速度は、直線部51aA,51aBでも曲線部51bA,51bBでも同じである。曲線部51bA,51bBでは、台車52の幅方向外側部の周速度が幅方向中央部の周速度よりも速くなるが、この実施形態の場合、台車間連結部材63が台車52の幅方向中心よりも外側に位置しているため、台車52の幅方向外側部の周速度が速くなる程度は小さい。そのため、台車52に積載されている物品が遠心力で外周側へずれることが防がれる。
駆動索65を、台車間連結部材63よりも走行ガイド曲線部51bA,51bBの曲率中心側、正確には内周側の走行ガイド51Bよりもさらに内側に設けたことにより、駆動索65の長さを短く、かつスプロケット68,69の径を小さくして、台車52を走行駆動する機構をコンパクトにできる。しかも、台車システム50を狭いスペースに設置できる。
内向き面用被ガイド体57Aは内向きガイド面53Aの曲線部分に沿う円弧状に配置され、かつ外向き面用被ガイド体57Bは外向きガイド面53Bの直線部分に沿う直線状に配置されているため、台車52が走行ガイド51A,51Bの直線部51aA,51aBに沿って走行するとき、および曲線部51bA,51bBに沿って走行するときのいずれについても、内向き面用被ガイド体57Aおよび外向き面用被ガイド体57Bの両方を含む計3個以上の被ガイド体57A,57Bが走行ガイド51A,51Bのガイド面53A,53Bに案内されるため、台車52が走行方向に対して左右に揺れることを防ぐことができ、走行が安定する。また、台車52が走行ガイド51A,51Bの曲線部51bA,51bBに沿って走行するときに、3個の内向き面用被ガイド体57Aが内向きガイド面53Aに案内されるため、台車52に作用する遠心力に対抗する力が大きく、台車52の走行は安定している。これらのことから、台車52を走行ガイド51A,51Bに沿って正確に走行させることができる。
被ガイド体57A,57Bは、ガイド面53A,53Bをそれぞれ転動するガイドローラであるため、被ガイド体57A,57Bがガイド面53A,53Bに沿って円滑に案内される。そのため、台車52の進路変更が円滑に行われる。被ガイド体57A,57Bをガイドローラとせず、ガイド面53A,53Bを滑動するものとしてもよい。
クランプ機構72は、付勢手段75によりクランプ爪73を駆動索挟み側に付勢しておき、走行ガイド51A,51Bの曲線部51bA,51bBに沿って設けたクランプ機構操作手段としてのカムプレート79によりクランプ爪73の駆動索挟み固定を解除させる構成としたため、駆動源を必要とせずに、駆動索65に対するクランプ機構72の連結および連結解除を正確かつ円滑に行わせることができる。カムプレート79はクランプ機構72とは別に設けられているため、クランプ機構72の構成が簡略である。
この実施形態では、走行駆動の動作を安定化させるために、駆動索65およびクランプ機構72が上下2段に設けられているが、これらは1段だけとしてもよい。
図8はこの発明の第2の実施形態を示す。この台車システム50は、1本のトラック形の走行ガイド51に内向きガイド面53Aおよび外向きガイド面53Bがそれぞれ形成されている。台車52は、内向きガイド面53Aにより案内される内向き面用被ガイド体57A、および外向きガイド面53Bにより案内される外向き面用被ガイド体57Bを有する。第1の実施形態と同様に、被ガイド体57A,57Bは、それぞれ走行方向の前後に並んで3個ずつ設けられており、各内向き面用被ガイド体57Aは内向きガイド面53Aの曲線部分に沿う円弧状に配置され、かつ各外向き面用被ガイド体57Bは外向きガイド面53Bの直線部分に沿う直線状に配置されている。
走行ガイド51の上面は、外周側の車輪56Aが転動する走行面になっている。また、走行ガイド51とは別に、上面が内周側の車輪56Bが転動する走行面になった走行面部材80が設置されている。
この台車システム50も、前記同様の台車間連結部材63、駆動索65、クランプ機構72、およびクランプ機構操作手段としてのカムプレート79が設けられ、モータ70で駆動索65を駆動することにより、車輪56A,56Bが走行ガイド51および走行面部材80の走行面をそれぞれ転動しながら各台車52が走行する。走行ガイド51の直線部51aでは、台車52は駆動索65により移動させられ、走行ガイドガイド51の曲線部51bでは、台車52は台車間連結部材63を介して先行する台車52に引っ張られて移動させられる。このように1本の走行ガイド51の内外両面に内向きガイド面53Aおよび外向きガイド面53Bを形成した構成としても、前記同様の作用効果を奏する。
次に、図9と共に前記可動載置台3について説明する。可動載置台3は、図のように台車52に載せられて移動させられ、板材加工機1(図10)で加工されて板材搬出装置2(図10)により搬出された製品板材を積載ステーションS1(図1)で積載し、次工程やそれ以外の場所の近傍の設置した積降ステーションS2(図2)まで運搬する台である。可動載置台3は、大きな製品板材w1を立掛けて積載する立掛け部31と、中小の製品板材w2を積層状に積み重ねて積載する複数段の平面置き部32とを有する。これら立掛け部31および平面置き部32を支持するフレーム33の一部は、立掛け部31に立掛けられた板材の倒れ防止部材とされている。可動載置台3は、下部に4個のキャスター36を備え、台車52上以外では前記フレーム33をつかんで人力で移動させる。
図10は、台車システム50が設置される板材加工設備の斜視図である。この板材加工設備は、板材加工機1と、板材搬出装置2および前記可動載置台3からなる板材搬出設備4とを備える。この板材加工設備は、この他に板材加工機1に対して素材となる板材Wを搬入する板材搬入装置(図示せず)を備えるが、板材搬入装置については説明を省略する。
板材加工機1は、テーブル5上の素材板材Wから複数の製品となる板材wを打ち抜き等によって切り取る機能を備えたものであり、パンチプレスまたはレーザ加工機等からなる。この例では、板材加工機1はパンチプレスであり、ダイ工具(図示せず)に対してパンチ工具(図示せず)を昇降させて加工を行う加工部7と、素材板材Wをテーブル5上で前後(Y方向)および左右(X方向)に移動させる板材送り機構8とを備えている。
板材搬出装置2は、板材加工機1から製品板材wを、可動載置台3や、この可動載置台3と板材加工機1との間の板材載置エリアEに搬出する装置である。板材載置エリアEには、例えば、上下複数段にパレットを引出し式に設置した板材ストッカ(図示せず)等が設置される。ここでは、上記板材加ストッカへの搬出については、説明を省略する。
板材搬出装置2は、板材加工機1の側方に設置され板材加工機1に対して所定方向となる前後方向(Y方向)に進退する進退台16と、この進退台16の進退方向(Y方向)に直交する方向(X方向)に延びて前記進退台16上に設けられ一部が板材加工機1の上方に延びる可動フレーム17と、それぞれこの可動フレーム17に走行自在に設置された2台のローダ13,14とを備える。進退台16は、板材載置エリアEを挟む左右両側に設けられた2本の前後移動用レール8上を走行自在な一対の支柱部16aと、両支柱部16aを連結する連結フレーム16bにより構成される。進退台16は、サーボモータ等の進退駆動源(図示せず)により進退駆動される。
可動フレーム17は、進退台16の両支柱部16aの上部に固定されている。可動フレーム17は、前後(Y方向)に並ぶ2本の平行なレール11,12により構成され、各レール11,12に、上記各ローダ13,14が左右(X方向)に走行自在に設置されている。したがって、2台のローダ13,14は、可動フレーム17に対して、走行軌道、つまり走行の経路が、互いに進退台16の進退方向(Y方向)に一定ピッチで離れている。なお、2台のローダ13,14の走行軌道は同じであっても良い。各ローダ13,14は、それぞれサーボモータ等の駆動源が搭載され、走行駆動される。
各ローダ13,14は、板材wを把持する板材把持部20が、昇降駆動源(図示せず)を有する昇降機構19を介して設けられている。板材把持部20は、複数の真空吸着パット22を配列したものとされる。
図10において、可動フレーム17の下方に台車システム50の積載ステーションS1が設けられ、この積載ステーションS1に停車している台車52上の可動載置台3に、ローダ13,14から板材wが積載される。
板材加工設備の動作を説明する。この板材加工設備の板材搬出装置2は、第1のローダ13と第2のローダ14の前後方向の位置関係が互いに固定されており、これら第1、第2のローダ13,14の前後方向(Y方向)の位置は、進退台16の進退による可動フレーム17の前後位置によって定まる。このため、例えば図11に示すように動作する。
第1のローダ13が板材加工機1の板材(図示せず)を吸着した後、積載ステーションS1で積載するときに、第1のローダ13は左右方向(X方向)のみに移動する(図11(A))。前後方向(Y方向)には、第2のローダ14が板材加工機1上の板材を吸着する位置に、進退台16が移動する(同図(B))。この動きに連動して台車52が移動し、第1のローダ13で積載するための可動載置台3の位置を、前後方向(Y方向)に移動させる(同図(C))。このように可動載置台3を移動させることで、第2のローダ14で板材加工機1の板材を吸着するY座標で、第1のローダ13による可動載置台3への積載が行える。
第2のローダ14で吸着した後、可動載置台3に積載するときには、第2のローダ14は左右方向(X方向)にのみ移動する。前後方向(Y方向)には、第1のローダ13が板材加工機1上の板材wを吸着する位置に、進退台16が移動する(同図(D)〜(E))。この動きに連動して台車52が移動し、第2のローダ14で積載するための可動載置台3の位置を、前後方向(Y方向)に移動させる(同図(E))。
このように、2台のローダ13,14のどちらで可動載置台30の積載するかによって、積載ステーションS1における可動載置台3の前後位置を変更することにより、共通の可動フレーム17に2台のローダ13,14を設置しながら、これら2台のローダ13,14の相互間での余分な待ち時間を不要とし、2台のローダ13,14を備えることによる搬出効率の向上効果を十分に発揮させることができる。なお、可動載置台3の立掛け部31へ板材wを積載するときと、平面置き部32へ板材wを積載するときとでは、ローダ13,14の左右方向の停止位置を変える。
この発明の第1の実施形態にかかる台車システムの概略構成を示す平面図である。 同台車システムの一部を拡大した平面図である。 図2のIII矢視図である。 図2のIV矢視図である。 図2のV部拡大図である。 駆動索の一部およびクランプ機構の平面図である。 (A)は走行ガイドの直線部に位置する台車のクランプ機構の状態を示す図2のVIIA矢視図、(B)は走行ガイドの曲線部に位置する台車のクランプ機構の状態を示す同VIIB矢視図である。 この発明の第2の実施形態にかかる台車システムの概略構成を示す平面図である。 台車に可動載置台を載せた状態を示す側面図である。 第1の実施形態にかかる台車システムが設置された板材加工設備の斜視図である。 同板材加工設備の動作説明図である。
符号の説明
1…板材加工機
2…板材搬出装置
3…可動載置台
50…台車システム
51A,51B…走行ガイド
51aA,51aB…直線部
51bA,51bB…曲線部
52…台車
53A…内向きガイド面
53B…外向きガイド面
57A…内向き面用被ガイド体
57B…外向き面用被ガイド体
62…チェーンガイド
63…台車間連結部材
65…駆動索
72…クランプ機構
73…クランプ爪
75…付勢手段
77…カムフォロア
79…カムプレート(クランプ機構操作手段)

Claims (3)

  1. 直線部および曲線部を有する走行ガイドと、この走行ガイドに沿って前後に並んで走行可能な複数の台車と、前記走行ガイドと平行に設けられて長さ方向に移動する駆動索と、前記各台車間を連結する台車間連結部材と、前記各台車に設けられて前記駆動索と連結および連結解除自在なクランプ機構と、前記台車が前記走行ガイドの直線部に沿って走行するときには前記クランプ機構を前記駆動索と連結状態とし、前記台車が前記走行ガイドの曲線部に沿って走行するときには前記クランプ機構を前記駆動索と連結解除状態とするクランプ機構操作手段とを備えた台車システム。
  2. 前記クランプ機構は、前記駆動索を挟み固定するクランプ爪と、このクランプ爪を駆動索挟み側に付勢する付勢手段とを有し、前記クランプ機構操作手段は、前記走行ガイドの曲線部に沿って設けられて、この曲線部に沿って走行する台車のクランプ機構に対し、前記付勢手段の付勢力に抗して前記クランプ爪による前記駆動索の挟み固定を解除させる部材である請求項1記載の台車システム。
  3. 前記台車間連結部材は、前記台車の幅方向中央部に位置し、前記駆動索は、前記台車が前記走行ガイドの曲線部を走行時において前記台車間連結部材よりも曲線部の曲率中心側に位置する請求項1または請求項2記載の台車システム。
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