JP2010008785A - 焦点検出装置、焦点調節装置、撮像装置、およびカメラシステム - Google Patents

焦点検出装置、焦点調節装置、撮像装置、およびカメラシステム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の焦点検出領域のうちで焦点調節の対象として選択された焦点検出領域に対して得られる信号の出力が小さい場合でも、焦点検出精度の低下を防ぐ。
【解決手段】光学系を介した光束のうち、光学系による画面内に設定された第1焦点検出位置に対応する光束を受光する第1受光手段と、光学系を介した光束のうち、第1焦点検出位置とは異なる前記画面内の第2焦点位置に対応する光束を受光する第2受光手段と、第1受光手段と第2受光手段との少なくとも一方で得られた受光信号に基づいて光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、第1受光手段が受光する光束の光量が第2受光手段が受光する光束の光量より小さい場合に、第2受光手段で得られる受光信号に基づいて焦点検出手段によって焦点調節状態を検出させる制御手段とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、光学系の画面内に設定された複数の焦点検出領域に関連した技術、いわゆる多点AF技術に関するものである。さらに詳述すると、本発明は、焦点検出装置、焦点調節装置、撮像装置、およびカメラシステムに関するものである。
従来、光学系の画面内に設定された複数の焦点検出領域に対して光学系の焦点調節状態を検出するカメラが知られていた。
特開2005−173280号公報
しかしながら、焦点調節の対象として選択された焦点検出領域に対して得られる信号の出力が小さい場合には、焦点検出精度が低下する問題があった。
例えば被写体に対して補助光を投射して焦点検出するものであって、各焦点検出領域に対する補助光の明るさが異なる場合には、選択した焦点検出領域に対する補助光の明るさが暗い場合に、得られる信号の出力が小さく、偽合焦が生じる場合があった。
請求項1に係る焦点検出装置は、光学系を介した光束のうち、前記光学系による画面内に設定された第1焦点検出位置に対応する光束を受光する第1受光手段と、前記光学系を介した光束のうち、前記第1焦点検出位置とは異なる前記画面内の第2焦点位置に対応する光束を受光する第2受光手段と、前記第1受光手段と前記第2受光手段との少なくとも一方で得られた受光信号に基づいて前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、前記第1受光手段が受光する前記光束の光量が前記第2受光手段が受光する前記光束の光量より小さい場合に、前記第2受光手段で得られる前記受光信号に基づいて前記焦点検出手段によって前記焦点調節状態を検出させる制御手段とを備える。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の焦点検出装置において、前記制御手段は、前記第2受光手段で得られる前記受光信号に基づいて検出した焦点調節状態が所定の状態となった後に、前記第1受光手段で得られる前記受光信号に基づいて前記焦点検出手段によって前記焦点検出状態を検出させるものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の焦点検出装置において、前記焦点検出状態は、前記第1受光手段と前記第2受光手段との少なくとも一方で得られる受光信号に基づいて前記光学系の結像面のずれ量を前記焦点調節状態として検出し、前記ずれ量が第1のずれ量より小さくなった場合に前記光学系が合焦したものと判定する判定手段を備え、前記制御手段は、前記第2受光手段で得られる前記受光信号に基づいて検出した前記ずれ量が、前記第1のずれ量よりも大きい第2のずれ量よりも小さくなった場合に、前記第1受光手段で得られる前記受光信号に基づいて前記焦点検出手段によって前記ずれ量を検出させる。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、前記第1受光手段は、複数の光電変換素子を配列した光電変換素子列の第1の配列であるとともに第1の輝度の照明光が投射された対象からの反射光を受光し、前記第2受光手段は、前記光電変換素子列の前記第1の配列とは異なる第2の配列であるとともに前記第1の輝度よりも高輝度の第2の輝度の照明光が投射された対象からの反射光を受光し、前記制御手段は、前記第1受光手段が受光する前記光束の光量が前記第2受光手段が受光する前記光束の光量より小さい場合に、前記第1の配列と前記第2の配列とを含む前記光電変換素子列の第3の配列で得られる前記受光信号に基づいて前記焦点検出手段によって前記焦点調節状態を検出させるものである。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の焦点検出装置において、前記焦点検出手段によって検出された前記焦点検出状態に信頼性があるか否かを判定する判定手段を備え、前記判定手段は、前記第3の配列で得られる前記受光信号に基づいて検出した焦点調節状態に対する前記信頼性の判定基準を、前記第1の配列で得られる前記受光信号に基づいて検出した焦点調節状態に対する前記信頼性の判定基準に比べて前記信頼性があると判定され易くする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、前記第1受光手段は、複数の光電変換素子を配列した光電変換素子列の第1の配列であるとともに第1の輝度の照明光が投射された対象からの反射光を受光し、前記第2受光手段は、前記光電変換素子列の前記第1の配列とは異なる第2の配列であるとともに前記第1の輝度よりも高輝度の第2の輝度の照明光が投射された対象からの反射光を受光し、前記制御手段は、前記第1受光手段が受光する前記光束の光量が前記第2受光手段が受光する前記光束の光量より小さい場合に、前記第1の配列に最も近い前記第2の配列に対応する前記光電変換素子列で得られる前記受光信号に基づいて前記焦点検出手段によって前記焦点調節状態を検出させる。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、前記焦点検出装置によって検出された前記焦点調節状態に基づいて、前記光学系の焦点調節を行う焦点調節手段とを備え焦点調節装置である。
請求項8に係る発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の焦点検出装置を備えたことを特徴とする撮像装置である。
請求項9に係る発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、前記第1焦点検出位置に対応する被写体に第1の輝度の照明光を照射するとともに、前記第2焦点検出位置に対応する被写体に第1の輝度よりも高輝度の第2の輝度の照明光を投射する照明装置と、前記光学系による像を撮像する撮像手段とを備えたカメラシステムである。
本発明によれば、複数の焦点検出位置が設定されている場合にも、偽合焦をなくして確実な合焦を実現することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明を適用した一眼レフカメラを示す構成図である。本図において、2は撮像レンズ、4はメインミラー、6はサブミラー、8は焦点板、10はペンタプリズム、12はファインダ、14は撮像素子である。16はAFセンサとして用いるCCDラインセンサ、18はAF演算・制御およびAF補助光の投射制御を行うマイクロコンピュータ、20はレンズ駆動モータ、22は不揮発性メモリとして用いるEEPROMである。25はAF補助光投射部であり、図2に示すAF補助光パターンを被写体に投射する。本実施の形態において、AF補助光投射部25は外付けストロボに取り付けられており、ストロボ撮影が可能な至近距離から規定の距離内に位置する被写体に対して、後述するAF補助パターンを投射する。なお、AF補助光投射部25は、一眼レフカメラ本体に組み込むことが可能なことは勿論である。
図2は、AF補助光投射部25から被写体に投射されるAF補助光パターン(輝度パターン)を示す図である。本図に示すように、AF補助光パターンの全体は、複数組のパターンユニットから形成されている。1組のパターンユニット(図3の(B)参照)は、4本のライン状明部と、それらライン状明部の間に挟まれている3本のライン状暗部とにより構成されている。そして、限られた光源(LED)の光量を最大限に活用するため、図2に示すように投射する補助光パターンに輝度差を持たせてある。つまり、使用頻度の高いAFエリアに対しては補助光の到達距離を長くするため、画面200の中央部には高輝度のパターンユニット群が十字型となるように、AF補助光投射部30からAF補助光パターンの投射がなされる。また、その他の部分には、低輝度のパターンユニットがタイル状の配列となるよう、AF補助光投射部30からAF補助光パターンの投射がなされる。
上述したように、AF補助光投射部25から投射されるAF補助光パターンのうち、十字型の高輝度パターンユニット群は、画面200内のほぼ中央部に位置される。すなわち、ストロボ撮影が可能な範囲内にある被写体(対象)に対してAF補助光パターンを投射したとき、被写体(対象)から反射される高輝度パターンユニット群が撮像画面のほぼ中央に位置するよう、AF補助光パターンの投射方向を予め設定しておく。
図3(A)は、AF補助光投射部25の原理を示す説明図である。本図において、30はLED光源、32はスリットパターン板、34は投射レンズ、36は分割板、38は被写体(対象)面を示す。分割板36は、スリットパターン板32を通過した光を複数の方向に屈折させるプリズムであり、その詳細な構成については、後に図4を参照して説明する。
図3(B)は、スリットパターン板32をLED光源30側から見たスリット部(切り抜き領域)および遮光部を示している。なお、LED光源30およびスリットパターン板32の替わりに、上記パターンユニットと同様の発光パターンを有するLEDを用いることができる。
図3(A)において、スリットパターン板32により形成されるスリットパターンは、分割板36の作用により上下方向(Y軸方向)に並ぶよう配列される。その結果として、Y軸方向に向かって高輝度のパターンユニットおよび低輝度のパターンユニットがタイル状に投射される。すなわち、図2の範囲AXに示すように、撮影画面200の中央部には高輝度のパターンユニットが、その他の部分には低輝度のパターンユニットが配列される。
図4(A)は、分割板36をLED光源30側から見た図である。図4(B)は、分割板36のA−A’断面,B−B’断面,C−C’断面,D−D’断面,E−E’断面を示す。本図に示すように、分割板36の中央にあるC−C’断面を含む面の幅Wは最大であり、他の幅W,W,W,Wに比べて十分に広く設定されている。その結果として、撮影画面200(図2参照)のAXには、高輝度のパターンユニットが投射されることになる。他のA−A’断面,B−B’断面,D−D’断面,E−E’断面にはそれぞれ図(B)に示す傾斜角θa,θb,θc,θdがつけられているので、それぞれの傾斜角を持つ面により低輝度のパターンユニットが上下に配列される。
以上の説明は、図2の範囲AXについて述べたものであるが、他の領域についても同様であるので説明は省略する。但し、撮影画面の縦方向(Y軸方向)に配列した高輝度パターンユニット(縦縞パターン)については、既述の横縞パターンを投射した後に、時分割的に投射させる。
図5は、いわゆる多点AFエリアの配置に対してCCDラインセンサの配置を重畳して示す図である。本図中央部にある5行3列の領域は、縦CCDラインセンサと横CCDラインセンサの像が交差するクロスセンサとなっている。その他の領域は、すべて縦CCDラインセンサである。したがって、図2に示したAF補助光パターンを本図と重ねることから明らかなように、中央部にある5行3列の領域については縦縞パターンを横CCDラインセンサで検出し、その他の領域については横縞パターンを縦CCDラインセンサで検出している。次に、図6および図7を参照して、この横縞パターンを検出する原理について説明する。
図6は、AF補助光投射部25により投射された横縞パターンと、上記横縞パターンを検出する縦CCDラインセンサとの位置関係を示す説明図である。本図から明らかなように、中央にあるAFエリアには高輝度の横縞パターンが対応し、その上下計4つのAFエリアには低輝度の横縞パターンが対応している。この対応状態において、縦CCDラインセンサからの出力信号を模式的に示したのが図7である。
図7の右側には、縦CCDラインセンサの出力信号波形を描いてある。この波形のうち、振幅が最大となっている出力信号が高輝度の横縞パターンを受光するセンサからの出力である。その他のラインセンサ出力信号は、図6と比較すると明らかなように、低輝度の横縞パターンに対応している。換言すると、高輝度の横縞パターンを受光するセンサからはコントラストが高い信号が得られ、低輝度の横縞パターンを受光するセンサからはコントラストが低い信号が得られる。
しかしながら、コントラストが低い信号に基づいて焦点検出のための相関演算を行うと、信号波形が周期性を持つかのようになり、いわゆる周期ずれ波形による偽合焦を招来することがある。そこで、本実施の形態1では、図7の左側に示すように、まず全ての範囲(=仮の演算範囲)を用いてデフォーカス量算出のための相関演算を行う。ここでいう相関演算とは、設定された焦点検出演算範囲に対応する一対の出力信号列を、予め設定されたシフト範囲内で所定量ずつ相対的にシフトさせながらそれぞれのシフト位置における相関量を算出し、極小となる相関量を与えるシフト位置に基づいて撮影レンズの焦点調節状態を検出することをいう。
この相関演算の原理、および内挿処理を伴った相関演算の信頼性判定について次に概説する。
図8は、位相差検出方式による焦点検出原理の概要を示す説明図である。撮影レンズ100の領域101から入射した光束は視野マスク200、フィールドレンズ300、絞り開口部401および再結像レンズ501を通り、入射強度に応じた出力を発生する複数の光電変換素子を一次元状に並べたイメージセンサーアレイA上に結像する。同様に、撮影レンズ100の領域102から入射した光束は視野マスク200、フィールドレンズ300、絞り開口部402および再結像レンズ502を通り、イメージセンサーアレイB上に結像する。
これらイメージセンサーアレイA列、B列上に結像した一対の被写体像は、撮影レンズ100が予定焦点面よりも前に被写体の鮮鋭像を結ぶいわゆる前ピン状態では互いに遠ざかり、逆に予定焦点面よりも後ろに被写体の鮮鋭像を結ぶいわゆる後ピン状態では互いに近づき、ちょうど予定焦点面に被写体の鮮鋭像を結ぶいわゆる合焦時にはイメージセンサーアレイA列、B列上の被写体像は相対的に一致する。したがって、この一対の被写体像をイメージセンサーアレイA列、B列により光電変換して電気信号に変え、これらの信号を演算処理して一対の被写体像の相対的な位置ずれ量を求めることにより、撮影レンズ100の焦点調節状態、ここでは合焦状態から離れている量とその方向(以後、デフォーカス量と呼ぶ)が分かる。そして、イメージセンサーアレイA列、B列の再結像レンズ501、502による投影像は予定焦点面近傍で重なることになり、この領域が焦点検出領域となる。
デフォーカス量を求める演算処理手順は、次の通りである。いま、イメージセンサーアレイA列、B列はそれぞれ複数の光電変換素子からなっており、複数の出力信号列a[1],...,a[n]、b[1],...b[n]を出力するものとする(図9(a)、(b)参照)。そして、この一対の出力信号列の内の所定範囲のデータを相対的に所定のデータ分Lずつシフトしながら相関演算を行う。最大シフト数をlmaxとするとLの範囲は−lmaxからlmaxとなる。具体的には相関量C[L]を数式1で算出する。

Figure 2010008785
ここで、Σはi=k〜rの総和演算を表わす。数式1においてLは上述のごとくデータ列のシフト量に当たる整数である。初項kと最終項rは例えば数式2に示すように、シフト量Lに依存して変化させる。

Figure 2010008785
ここで、k0、r0はシフト量Lが0の時の初項と最終項である。そして、シフト量Lの変化にともなってA列、B列の相関演算に使用する範囲が互いに逆方向にずれていく。なお、初項kと最終項rをシフト量Lにかかわらず一定とする方法もあり、この場合は、一方の列の相関演算に使用する範囲は常に一定となり、他方の列のみがずれる。
相対的な位置ずれ量は一対のデータが一致したときのシフト量Lとなるので、こうして得られた相関量C[L]の中で極小値となる相関量を与えるシフト量を検出し、これに図8に示した光学系及び、イメージセンサーアレイの光電変換素子のピッチ幅によって定まる定数を掛けたものがデフォーカス量となる。よって、最大シフト数lmaxが大きいほど大きなデフォーカス量でも検出できることになる。
相関量C[L]は図9(c)に示すように離散的な値であり、検出可能なデフォーカス量の最小単位はイメージセンサーアレイA列、B列の光電変換素子のピッチ幅によって制限されてしまう。そこで、離散的な相関量C[L]に基づいて補間演算を行うことにより、新たに真の極小値Cexを算出し、綿密な焦点検出を行うことができる。これは、図10に示すように、極小値である相関量C[l]と、その両側のシフト量における相関量C[l+1]、C[l−1]を用いて、真の極小値Cexとこれを与えるずれ量Lsを数式3、数式4により算出するものである。

Figure 2010008785
Figure 2010008785
数式3においてMAX{Ca,Cb}はCaとCbの内の大なる方を選択することを意味する。そしてデフォーカス量DFは前記ずれ量Lsから数式5によって算出される。

Figure 2010008785
数式5において、Kfは図8に示した光学系及びイメージセンサーアレイの光電変換素子のピッチ幅によって定まる定数である。
こうして得られたデフォーカス量が真にデフォーカス量を示しているのか、ノイズなどによる相関量の揺らぎによるものなのかを判定する必要があり、数式6に示す条件を満たしたとき、デフォーカス量は信頼ありとする。

Figure 2010008785
数式6におけるE1、G1は所定のしきい値である。数値Eは相関量の変化の様子を示し被写体のコントラストに依存する値であり、値が大きいほどコントラストが高く信頼性が高いことになる。Cexは一対のデータが最も一致したときの差分であり本来は0となる。しかしながら、ノイズの影響や、さらに領域101と領域102とで視差が生じているために、一対の被写体像に微妙な差が生じることにより、0とはならない。ノイズや被写体像の差の影響は被写体のコントラストが高いほど小さいので、一対のデータの一致度を表す数値としてはCex/Eを用いている。当然ながらCex/Eが0に近いほど一対のデータの一致度が高く信頼性が高いことになる。
なお、数値Eの代わりに一対のデータの一方に関するコントラストを算出し、それを用いて信頼性判定を行う場合もある。そして、信頼性ありと判定されるとデフォーカス量DFに基づく撮影レンズ100の駆動、あるいは表示を行う。
これまで説明した数式1〜数式6までの相関演算、補間演算、条件判定をまとめて「焦点検出演算」と呼ぶ。また、撮影レンズ100が合焦状態では、シフト量Lがほぼ0の時に一対のデータが一致するように焦点検出装置を構成するのが一般的であるので、被写体の像がイメージセンサーアレイのA列、B列の初項k0から最終項r0までの範囲に形成されていなければ、その被写体に撮影レンズ100を合焦させることはできない。したがって、焦点検出を行う領域は初項k0と最終項r0によって決定されることになる。そこで、初項k0から最終項r0までのデータ範囲が「演算範囲」となる。撮影画面上で演算範囲に相当する領域が焦点検出領域であり、撮影者はこの焦点検出領域内に被写体を捕捉することによって所望の被写体に撮影レンズを合焦することができる。
図11は、実施の形態1による焦点検出手順を示すフローチャートである。以下に述べる各ステップは、図1のマイクロコンピュータ18により実行する。
ステップS01において、CCDラインセンサの蓄積を開始する。
ステップS02では、CCDラインセンサの出力レベルに基づいて、AF補助光(図1,図2参照)の照射が必要であるか否かを判定する。AF補助光の照射が必要であると判定された場合には、ステップS03に進む。他方、否定判定がなされた場合には、後に述べるステップS21に制御を進める。
ステップS03では、AFエリアが図5のC行に属するか否かを判定する。なお、図5の6列についても同様であるので、以下の説明では省略する。その判定の結果、C行に属しないと判定された場合(NO)には次のステップS04に進む。他方、C行に属すると判定された場合(YES)には、ステップS13以降の処理を行う。
ステップS04においては、図7に示した仮の演算範囲を設定する。すなわち、通常の演算範囲A〜Eを全て含む範囲を、仮の演算範囲として設定する。なお、この仮の演算範囲としては、高輝度の補助光の反射光を受光する演算範囲Cを含んだ複数の演算範囲を含む範囲としてもよい。
ステップS05では、仮の演算範囲に基づく相関演算に関連して、仮の信頼性判定閾値を設定する。この信頼性判定閾値とは、先に説明した通り、相関演算結果の信頼性を判定するための値E1およびG1(数式6参照)である。一般に、演算範囲が広くなるにしたがって相関演算の信頼性が落ちていくので、仮の信頼性判定閾値として、通常の相関演算における信頼性判定閾値より大きな値を設定しておく。
ステップS06では、AF補助光を点灯する。
そして、ステップS07において、CCDラインセンサの新たな蓄積を実行する。
ステップS08では、設定された仮の演算範囲に基づいて、既述の「焦点検出演算」を実行する。すなわち、相関演算、いわゆる三点内挿演算、信頼性判定を行うことによりデフォーカス量を算出する。なお、相関演算の信頼性判定の結果、信頼性あるデフォーカス量が算出できないときには、AF処理を終了させる(図示せず)。
ステップS09では、デフォーカス量の判定閾値Th1として350μmを設定し、ステップS08で算出されたデフォーカス量の絶対値|def|との比較を行う。その結果、|def|<Th1が満たされないときには、ステップS10に進む。
ステップS10では、|def|がより小さくなるようにレンズ駆動モータ20の回転量を算出し、その算出結果に基づいてレンズ駆動モータ20によるレンズ駆動を行う。他方、|def|<Th1が満たされたときには、ステップS11に進む。
ステップS11において、演算範囲を通常の演算範囲(すなわち、従来から行われている本来の演算範囲)に戻す。
ステップS12においては、ステップS05で設定された仮の信頼性判定閾値を、通常の信頼性判定閾値に戻す。
ステップS13においては、CCDラインセンサの蓄積を実行する。
ステップS14において、「焦点検出演算」を実行する。この「焦点検出演算」は、ステップS08で述べた通りであるので、説明は省略する。同様に、相関演算の信頼性判定の結果、信頼性あるデフォーカス量が算出できないときには、AF処理を終了させる(図示せず)。
ステップS15では、合焦判定を行う。すなわち、合焦判定閾値Th2として、Th1>Th2を満たす値(50μm〜100μm)を設定し、ステップS14で算出されたデフォーカス量の絶対値|def|との比較を行う。その結果、|def|<Th2が満たされないときには、ステップS16に進む。
ステップS16では、|def|がより小さくなるようにレンズ駆動モータ20の回転量を算出し、その算出結果に基づいてレンズ駆動モータ20によるレンズ駆動を行う。他方、|def|<Th2が満たされたときには、ステップS17でAF補助光を消灯し、その後にAF処理を終了する。
既述のステップS02において否定判定がなされた場合には、AF補助光を点灯させないでAF処理を行う。すなわち、ステップS21においてCCDの蓄積実行を行い、ステップS22において「焦点検出演算」を実行する。そして、ステップS23では、合焦判定を行う。この合焦判定閾値Th2として、Th1>Th2を満たす値(50μm〜100μm)を設定し、ステップS22で算出されたデフォーカス量の絶対値|def|との比較を行う。その結果、|def|<Th2が満たされないときには、ステップS24に進む。
ステップS24では、|def|がより小さくなるようにレンズ駆動モータ20の回転量を算出し、その算出結果に基づいてレンズ駆動モータ20によるレンズ駆動を行う。他方、|def|<Th2が満たされたときには、AF処理を終了する。
−実施の形態1による作用・効果−
(1)被写体に対し補助光を投射して焦点検出する際に、各焦点検出領域に対する補助光の明るさが異なる場合には、選択した焦点検出領域に対する補助光の明るさが暗いことに起因して得られる信号の出力が小さくなり、その結果として偽合焦が生じる場合があったが、実施の形態1によれば、斯かる偽合焦を回避することができる。
(2)実施の形態1において、選択されたAFエリアが高輝度のAF補助光に対応していないときには、高輝度の補助光に対応したAFエリアを含む範囲を演算範囲として選択することにより焦点検出演算を行い、粗調節を実行する。その結果として、偽合焦に陥ってしまうという不都合を回避することができる。
<実施の形態2>
上述した実施の形態1では、AFエリアがC行または6列(図5参照)に属していないとき、仮の演算範囲(図7参照)として広範囲の演算範囲を設定したが、以下の述べる実施の形態2では、演算範囲の大きさを変更することなく粗調節のための焦点検出演算を行う。
実施の形態2を実施するためのシステム構成(図1)およびAF補助光パターン(図2)は、実施の形態1と同じある。さらに、図3〜図6についても同様に適用できるので、説明を省略する。
図12は、実施の形態2による焦点検出手順を示すフローチャートである。以下に述べる各ステップは、図1のマイクロコンピュータ18により実行する。
ステップS31において、CCDラインセンサの蓄積を開始する。
ステップS32では、CCDラインセンサの出力レベルに基づいて、AF補助光(図1,図2参照)の照射が必要であるか否かを判定する。AF補助光の照射が必要であると判定された場合には、ステップS33に進む。他方、否定判定がなされた場合には、後に述べるステップS51に制御を進める。
ステップS33では、AFエリアが図5のC行に属するか否かを判定する。なお、図5の6列についても同様であるので、以下の説明では省略する。その判定の結果、C行に属しないと判定された場合(NO)には次のステップS34に進む。他方、C行に属すると判定された場合(YES)には、ステップS42以降の処理を行う。
ステップS34においては、仮の演算範囲としてC行を設定する。すなわち、本実施の形態2では、図7に示したような広い仮の演算範囲(全範囲)を設定することはない。したがって、図11のステップS05で示したように、相関演算結果の信頼性を判定するための信頼性判定閾値を設定するステップは必要ない。
ステップS35では、AF補助光を点灯する。
そして、ステップS36において、CCDラインセンサの新たな蓄積を実行する。
ステップS37では、設定された仮の演算範囲(=C行)に基づいて、既述の「焦点検出演算」を実行する。すなわち、相関演算、いわゆる三点内挿演算、信頼性判定を行うことによりデフォーカス量を算出する。なお、相関演算の信頼性判定の結果、信頼性あるデフォーカス量が算出できないときには、AF処理を終了させる(図示せず)。
ステップS38では、デフォーカス量の判定閾値Th1として350μmを設定し、ステップS37で算出されたデフォーカス量の絶対値|def|との比較を行う。その結果、|def|<Th1が満たされないときには、ステップS39に進む。
ステップS39では、|def|がより小さくなるようにレンズ駆動モータ20の回転量を算出し、その算出結果に基づいてレンズ駆動モータ20によるレンズ駆動を行う。他方、|def|<Th1が満たされたときには、ステップS40に進む。
ステップS40において、演算範囲を通常の演算範囲(すなわち、従来から行われている本来の演算範囲)に戻す。
ステップS42において、CCDラインセンサの蓄積を実行する。
ステップS43において、「焦点検出演算」を実行する。この「焦点検出演算」は、実施の形態1で述べた通りであるので、説明は省略する。同様に、相関演算の信頼性判定の結果、信頼性あるデフォーカス量が算出できないときには、AF処理を終了させる(図示せず)。
ステップS44では、合焦判定を行う。すなわち、合焦判定閾値Th2として、Th1>Th2を満たす値(50μm〜100μm)を設定し、ステップS43で算出されたデフォーカス量の絶対値|def|との比較を行う。その結果、|def|<Th2が満たされないときには、ステップS45に進む。
ステップS45では、|def|がより小さくなるようにレンズ駆動モータ20の回転量を算出し、その算出結果に基づいてレンズ駆動モータ20によるレンズ駆動を行う。他方、|def|<Th2が満たされたときには、ステップS46でAF補助光を消灯し、その後にAF処理を終了する。
既述のステップS32において否定判定がなされた場合には、AF補助光を点灯させないでAF処理を行う。すなわち、ステップS51においてCCDの蓄積実行を行い、ステップS52において「焦点検出演算」を実行する。そして、ステップS53では、合焦判定を行う。この合焦判定閾値Th2として、Th1>Th2を満たす値(50μm〜100μm)を設定し、ステップS52で算出されたデフォーカス量の絶対値|def|との比較を行う。その結果、|def|<Th2が満たされないときには、ステップS54に進む。
ステップS54では、|def|がより小さくなるようにレンズ駆動モータ20の回転量を算出し、その算出結果に基づいてレンズ駆動モータ20によるレンズ駆動を行う。他方、|def|<Th2が満たされたときには、AF処理を終了する。
−実施の形態2による作用・効果−
(1)本実施の形態2では、選択されたAFエリアが高輝度のAF補助光に対応していないときには、高輝度のAF補助光に対応しているAFエリアを選択し、仮の焦点検出演算を行うことにより粗調節を実行する。その結果として、偽合焦に陥ってしまうという不都合を回避することができる。
(2)実施の形態2では、AFエリアとしてC行または6列(高輝度のAF補助光に対応しているエリア)が選択されていないとき、高輝度のAF補助光に対応しているAFエリアを選択して仮の演算を実行するが、演算範囲の大きさは従来の通りである。その結果、演算処理の簡素化および演算時間の短縮を図ることができる。
−変形例−
(1)実施の形態1および実施の形態2では、専用のAFセンサ16を用いているが、撮像兼焦点検出手段を用いることも可能である。以下、図13〜図16を参照して、この変形例を説明する。
ここで述べる変形例では、撮像機能と瞳分割位相差検出方式の焦点検出機能を有する撮像兼焦点検出手段と、瞳分割位相差検出方式の焦点検出機能を有する焦点検出手段とを用いることにより、応答性の高い高精度な焦点調節を実現している。
図13は、変形例としてのデジタルスチルカメラを示す。デジタルスチルカメラ201は交換レンズ202とカメラボディ203から構成され、交換レズ202はマウント部204を介してカメラボディ203に装着される。交換レンズ202は対物レンズ209、ズーミング用レンズ208、フォーカシング用レンズ210、絞り211、レンズ駆動制御回路206を備えている。レンズ駆動制御回路206は不図示のCPUと駆動回路を備え、フォーカシング用レンズ210と絞り211の駆動制御、ズーミング用レンズ208、フォーカシング用レンズ210および絞り211の状態検出、後述のボディCPU214との通信によりレンズ情報および焦点調節情報の送受信などを行う。一方、カメラボディ203は、焦点検出センサを有する撮像素子207、ボディCPU214、LCDドライバ215、LCD(EVF)216、接眼レンズ217、メモリカード219、駆動制御回路220、外部操作部材221などを備えている。撮像素子207には、複数の焦点検出位置で焦点検出を行うために複数組の再結像方式の焦点検出ユニット(不図示)が組み込まれており、交換レンズ202の焦点検出機能と撮像機能を有する。撮像素子207には二次元状に撮像用画素が配置されており、その中の複数の焦点検出位置に対応した部分に焦点検出用画素列が組込まれている。
ボディCPU214は、撮像素子207からの出力の読み出し制御、レンズ駆動制御回路206との通信(レンズ情報/焦点調節情報の送受信)、交換レンズ202の焦点検出および焦点調節制御、撮像時の撮像制御、デジタルスチルカメラ全体の動作制御などを行う。ボディCPU214とレンズ駆動制御回路206はマウント部204に設けられた電気接点部213を介してレンズ情報、フォーカシングレンズ駆動のためのデフォーカス量などの各種情報の授受を行う。LCD216は液晶ビューファインダ(EVF:電子ビューファインダ)として機能し、LCDドライバ215はLCD216を駆動して撮像画像や撮像条件などの各種情報を表示する。撮影者はそれらの情報を接眼レンズ217を介して視認することができる。メモリカード219は画像信号を格納記憶するための画像ストレージである。また、駆動制御回路220にはタイマなどのカメラの制御回路が含まれ、外部操作部材221にはシャッタボタンなどのデジタルカメラの種々の操作および設定のために用いる操作部材が含まれる。交換レンズ202を通過して撮像素子207上に形成された被写体像は撮像素子207により光電変換され、その出力はボディCPU214に送られる。一方、交換レンズ202を通過して撮像素子207上に形成された被写体像は、
撮像素子207に内蔵された撮像用画素により光電変換され、その出力はボディCPU214へ送られる。ボディCPU214は、撮像素子207の焦点検出用画素列の出力に基づいて焦点検出演算を行い、交換レンズ202の焦点調節状態すなわちデフォーカス量を算出し、このデフォーカス量をレンズ駆動制御回路206へ送る。また、ボディCPU214は撮像用画素の出力に基づき生成した画像信号をメモリカード219へ格納するとともに、撮像用画素および焦点検出用画素の出力に基づいて被写界の測光を行い、輝度を演算する。さらに、ボディCPU214は画像信号をLCDドライバ215に送り、画像をLCD216に表示させる。さらにまた、ボディCPU214は駆動制御回路220からの信号を受けて各種制御の切り換えや起動を行うとともに、外部操作部材221の切り換えや操作状態に応じて各種制御の切り換えや起動を行う。レンズ駆動制御回路206のCPU(不図示)は、レンズ情報をフォーカシング状態、ズーミング状態、絞り設定状態などに応じて変更する。具体的には、ズーミング用レンズ208とフォーカシング用レンズ210の位置および絞り211の位置をモニタし、モニタ情報に応じてレンズ情報を演算したり、あるいは予め用意されたルックアップテーブルからモニタ情報に応じたレンズ情報を選択する。また、レンズ駆動制御回路206は、受信したデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出し、このレンズ駆動量に基づきフォーカシング用レンズ210を合焦点へ駆動する。
図14は、撮像素子207の詳細な構成を示す正面図である。図14(a)に示すように撮像素子207は撮像用画素310が二次元状に配列されており、5箇所の焦点検出位置に対応する部分には焦点検出用画素311が図のように配列されている。撮像用画素310は図14(b)に示すようにマイクロレンズ10と撮像用の光電変換部11を備え、焦点検出用画素311は図14(c)に示すようにマイクロレンズ10と焦点検出用の一対の光電変換部12、13を備えている。
図15は、撮像用画素310の断面図である。撮像用画素310において、撮像用の光電変換部11の前方にマイクロレンズ10が配置され、マイクロレンズ10により光電変換部11が前方に投影される。光電変換部11は半導体回路基板29上に形成される。図16は、焦点検出用画素311の断面図である。焦点検出用画素311において、焦点検出用の光電変換部12、13の前方にマイクロレンズ10が配置され、マイクロレンズ10により光電変換部12、13が前方に投影される。光電変換部12、13は同一の半導体回路基板29上に形成される。撮像用画素310および焦点検出用画素311の前方に配置されるマイクロレンズ10は、交換レンズ202の予定焦点面に配置される。
(2)実施の形態2では、C行および6列(図5参照)に高輝度のAF補助光パターンを対応させているが、このような構成には限定されない。すなわち、第1受光手段は、複数の光電変換素子を配列した光電変換素子列の第1の配列であるとともに第1の輝度の照明光が投射された対象からの反射光を受光し、第2受光手段は、光電変換素子列の第1の配列とは異なる第2の配列であるとともに第1の輝度よりも高輝度の第2の照明光が投射された対象からの反射光を受光するとき、第1の受光手段が受光する光束の光量が第2の受光手段が受光する光束の光量より小さい場合には、第1の配列に最も近い第2の配列に対応する前記光電変換素子列で得られる前記受光信号に基づいて焦点調節状態を検出することが可能である。
(3)実施の形態1および実施の形態2では、AF補助光パターンの照射を前提として説明してきたが、AF補助光パターンを照射しない場合にも本発明は適用可能である。すなわち、図6に示した実施の形態では2種類の輝度パターンとAFエリアとの対応関係を前提としてきたが、受光手段が受光する光束の光量に着目した処理を行うことも可能である。
より具体的に述べると、一方の受光手段が受光する光束の光量が他方の受光手段が受光する光束の光量より小さい場合に、他方の受光手段で得られる受光信号に基づいて光学系の焦点調節状態を検出することも可能である。
ここで、光学系の焦点調節状態を検出する際には、実施の形態1および実施の形態2と同様、一方の受光手段および他方の受光手段の少なくとも一方で得られた受光信号に基づいて焦点調節状態を検出することが可能である。また、一方の受光手段とは、光学系を介した光束のうち、光学系による画面内に設定された第1の焦点検出位置に対応する光束を受光する受光手段である。他方の受光手段とは、光学系を介した光束のうち、第1の焦点検出位置とは異なる画面内の第2の焦点位置に対応する光束を受光する受光手段である。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上述した実施の形態および変形例に限定されるものではない。
実施の形態と変形例の一つとを組み合わせること、もしくは、実施の形態と変形例の複数とを組み合わせることも可能である。
変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
さらに、本発明の技術的思想の範囲内で考えられる他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
本発明を適用した一眼レフカメラを示す構成図である。 AF補助光パターンを示す図である。 AF補助光投射部の原理を示す説明図である。 分割板の構成を示す図である。 多点AFエリア配置とCCDラインセンサ配置との関係を示す図である。 AF補助光投射部により投射された横縞パターンと、横縞パターンを検出する縦CCDラインセンサとの位置関係を示す説明図である。 実施の形態1による演算範囲とCCDラインセンサの出力信号を示す図である。 位相差検出方式による焦点検出原理の概要を示す説明図である。 相関演算を説明するための図である。 相関演算を説明するための図である。 実施の形態1による焦点検出手順を示すフローチャートである。 実施の形態2による焦点検出手順を示すフローチャートである。 本発明の変形例を示す図である。 本発明の変形例を示す図である。 本発明の変形例を示す図である。 本発明の変形例を示す図である。
符号の説明
2 撮像レンズ
4 メインミラー
6 サブミラー
8 焦点板
10 ペンタプリズム
12 ファインダ
14 撮像素子
16 AFセンサ
18 マイクロコンピュータ
20 レンズ駆動モータ
22 EEPROM
25 AF補助光投射部

Claims (9)

  1. 光学系を介した光束のうち、前記光学系による画面内に設定された第1焦点検出位置に対応する光束を受光する第1受光手段と、
    前記光学系を介した光束のうち、前記第1焦点検出位置とは異なる前記画面内の第2焦点位置に対応する光束を受光する第2受光手段と、
    前記第1受光手段と前記第2受光手段との少なくとも一方で得られた受光信号に基づいて前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、
    前記第1受光手段が受光する前記光束の光量が前記第2受光手段が受光する前記光束の光量より小さい場合に、前記第2受光手段で得られる前記受光信号に基づいて前記焦点検出手段によって前記焦点調節状態を検出させる制御手段とを備えたことを特徴とする焦点検出装置。
  2. 請求項1に記載の焦点検出装置において、
    前記制御手段は、前記第2受光手段で得られる前記受光信号に基づいて検出した焦点調節状態が所定の状態となった後に、前記第1受光手段で得られる前記受光信号に基づいて前記焦点検出手段によって前記焦点検出状態を検出させることを特徴とする焦点検出装置。
  3. 請求項2に記載の焦点検出装置において、
    前記焦点検出状態は、前記第1受光手段と前記第2受光手段との少なくとも一方で得られる受光信号に基づいて前記光学系の結像面のずれ量を前記焦点調節状態として検出し、
    前記ずれ量が第1のずれ量より小さくなった場合に前記光学系が合焦したものと判定する判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記第2受光手段で得られる前記受光信号に基づいて検出した前記ずれ量が、前記第1のずれ量よりも大きい第2のずれ量よりも小さくなった場合に、前記第1受光手段で得られる前記受光信号に基づいて前記焦点検出手段によって前記ずれ量を検出させることを特徴とする焦点検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
    前記第1受光手段は、複数の光電変換素子を配列した光電変換素子列の第1の配列であるとともに第1の輝度の照明光が投射された対象からの反射光を受光し、
    前記第2受光手段は、前記光電変換素子列の前記第1の配列とは異なる第2の配列であるとともに、前記第1の輝度よりも高輝度の第2の輝度の照明光が投射された対象からの反射光を受光し、
    前記制御手段は、前記第1受光手段が受光する前記光束の光量が前記第2受光手段が受光する前記光束の光量より小さい場合に、前記第1の配列と前記第2の配列とを含む前記光電変換素子列の第3の配列で得られる前記受光信号に基づいて前記焦点検出手段によって前記焦点調節状態を検出させることを特徴とする焦点検出装置。
  5. 請求項4に記載の焦点検出装置において、
    前記焦点検出手段によって検出された前記焦点検出状態に信頼性があるか否かを判定する判定手段を備え、
    前記判定手段は、前記第3の配列で得られる前記受光信号に基づいて検出した焦点調節状態に対する前記信頼性の判定基準を、前記第1の配列で得られる前記受光信号に基づいて検出した焦点調節状態に対する前記信頼性の判定基準に比べて前記信頼性があると判定され易くすることを特徴とする焦点検出装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の焦点検出装置において、
    前記第1受光手段は、複数の光電変換素子を配列した光電変換素子列の第1の配列であるとともに第1の輝度の照明光が投射された対象からの反射光を受光し、
    前記第2受光手段は、前記光電変換素子列の前記第1の配列とは異なる第2の配列であるとともに、前記第1の輝度よりも高輝度の第2の輝度の照明光が投射された対象からの反射光を受光し、
    前記制御手段は、前記第1受光手段が受光する前記光束の光量が前記第2受光手段が受光する前記光束の光量より小さい場合に、前記第1の配列に最も近い前記第2の配列に対応する前記光電変換素子列で得られる前記受光信号に基づいて前記焦点検出手段によって前記焦点調節状態を検出させることを特徴とする焦点検出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、
    前記焦点検出装置によって検出された前記焦点調節状態に基づいて、前記光学系の焦点調節を行う焦点調節手段とを備えたことを特徴とする焦点調節装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の焦点検出装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、
    前記第1焦点検出位置に対応する被写体に第1の輝度の照明光を照射するとともに、前記第2焦点検出位置に対応する被写体に第1の輝度よりも高輝度の第2の輝度の照明光を投射する照明装置と、
    前記光学系による像を撮像する撮像手段とを備えたことを特徴とするカメラシステム。
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