JP2009534413A - [(1R),2S]−アミノプロピオン酸2−[4−(4−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−5−イルオキシ)−5−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イルオキシ]−1−メチルエチルエステルの製造方法 - Google Patents

[(1R),2S]−アミノプロピオン酸2−[4−(4−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−5−イルオキシ)−5−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イルオキシ]−1−メチルエチルエステルの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I):
Figure 2009534413

の[(1R),2S]−2−アミノプロピオン酸2−[4−(4−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−5−オキシ)−5−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イルオキシ]−1−メチルエチルエステルの改善された製造方法に関する。化合物(I)は、特定の種類の癌の処置において有用であることが分かった。

Description

本発明は、[(1R),2S]−アミノプロピオン酸2−[4−(4−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−5−イルオキシ)−5−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イルオキシ]−1−メチルエチルエステル(これは、癌の処置のための臨床治験において現在使用されている、VEGFRおよびFGFRチロシンキナーゼの新規な二重阻害剤である)の製造のための改善された方法に関する。
式I:
Figure 2009534413
の[(1R),2S]−アミノプロピオン酸2−[4−(4−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−5−イルオキシ)−5−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イルオキシ]−1−メチルエチルエステルの製造のための改善された方法が開示されている。
化合物I、化合物Iを含有する組成物、および化合物Iの使用方法は、米国特許第6,869,952 B2(これは、本譲受人に譲渡されており、そして引用によってそっくりそのまま本明細書中に取り込む)中に開示されている。
化合物I、プロドラッグは、例えばVEGFR−2およびFGFR−1などの増殖因子受容体のチロシンキナーゼ活性を阻害するのに適当であり、そしてこれは、癌の処置において有用である。化合物Iはまた、増殖因子および血管新生抑制受容体(例えば、VEGFR−2)を通して作用するシグナル伝達に関係する癌以外の疾患の処置においても有用である。
(発明の概要)
本発明の1態様は、化合物I:
Figure 2009534413
、[(1R),2S]−アミノプロピオン酸2−[4−(4−フルオロ−2−メチル−1H−インドール−5−イルオキシ)−5−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イルオキシ]−1−メチルエチルエステル(これは、癌の処置のための臨床治験において現在使用されている新規なVEGFR−2阻害剤である)の製造のための改善された方法を提供する。
本発明の第2の態様は、連続的な酸化およびクエンチによる、式:
Figure 2009534413
の化合物Cの製造方法を提供する。該連続的な方法は、潜在的に危険である熱の暴走(runaway)を防止するために、より良い熱移動、およびバッチよりも反応容器中で有意に劣る物質の使用を含む。
本発明の第3の態様は、化合物H(化合物Iの重要な前駆体)の改善された製造および精製を提供する。
本発明の最終的な態様は、増殖疾患を処置するための方法を提供し、処置が必要な哺乳動物種に、治療学的に有効量の化合物I(化合物Iは、本発明の新規な反応工程を利用して製造する)を投与することを含む。
本発明の方法は、化合物Iの従来の合成を超えるいくつかの重要な利点を有する。特に、いくつかの反応剤の非常に有害な性質のために、開発された連続的な方法は商業的なスケールで化合物Iの中間体を製造するために見出された最も安全な方法である。加えて、該方法は常に、医薬品の原薬としての使用のために高品質で化合物Iを提供する。
本発明は、添付する図面を参照して例示される。
(詳細な記載)
本発明は、式:
Figure 2009534413
の化合物Iの改善された製造方法を提供し、
a)式:
Figure 2009534413
の化合物Aを適当な溶媒中でメチル化剤(例えば、メチルマグネシウムクロリド)と反応させて式:
Figure 2009534413
の化合物Bを得て、
b)連続的な酸化反応およびクエンチ反応を用いて、化合物Bから式:
Figure 2009534413
の化合物Cを製造し、次いで保護して式Cの化合物を式:
Figure 2009534413
の化合物Dに変換し、
c)化合物Dをクロロ化して式:
Figure 2009534413
の化合物Eを得て、
d)これを式:
Figure 2009534413
の化合物Fとカップリングして式:
Figure 2009534413
の化合物Gを得て、そして、
e)これをその後に脱保護し、そして適当な溶媒中で(R)−(+)−プロピレンオキシドと反応し、そして適宜再結晶して質を改善して、式:
Figure 2009534413
の化合物Hを得て、
これを、Cbz−L−アラニンおよびカップリング剤と反応して式:
Figure 2009534413
の化合物Jを得て、
これを脱保護しそして結晶化して、フォームN−1としての結晶性の化合物Iを得る、
工程を含む。化合物IのフォームN−1はUSSN 11/527,864(2006年9月24日出願)(これの発明の要旨は引用によって本明細書中にとり込む)中に記載されそして特許請求されている。
用途および有用性
化合物Iは、タンパク質キナーゼ、例えばVEGFを阻害するのに有用である。より具体的には、化合物Iは、例えば癌などの、血管形成および/または増大した血管透過性に関連する、VEGFおよびFGFの作用を阻害する。本発明はまた、化合物I、および医薬的に許容し得る担体または希釈剤を含有する医薬組成物;並びに、哺乳動物の過剰増殖性障害の処置における該医薬組成物の使用にも関する。特に、該医薬組成物は、VEGFおよびFGFと関連している原発性および再発性の固形腫瘍、特にその増殖および伝播のためにVEGFに有意に依存する腫瘍、例えば膀胱、肝臓、扁平細胞、頭、結腸直腸、食道、婦人科(例えば、卵巣)、膵臓、***、前立腺、肺、産卵口、皮膚、脳、尿路、非小細胞肺癌(NSCLC)、リンパ系(例えば、甲状腺)、胃、喉頭、および肺の癌、の増殖を阻害するのに使用し得る。別の態様において、化合物Iはまた、非癌性障害、例えば糖尿病、糖尿病性網膜症、乾癬、関節リウマチ、肥満症、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性腎症、アテローム、動脈再狭窄、自己免疫疾患、急性炎症、並びに網膜血管増殖による視覚疾患、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症および黄斑変性症の処置にも有用であり得る。化合物Iは、VEGF受容体チロシンキナーゼに対して良好な活性を有し、一方で、他のチロシンキナーゼに対して幾分の活性を有する。
化合物Iはまた、他の受容体チロシンキナーゼ、例えばFGFR、HER1およびHER2をも阻害し得て、従ってこれは増殖性障害、例えば乾癬および癌の処置に有用である。HER1受容体キナーゼが、多くの固形腫瘍、例えば非小細胞肺癌、結腸直腸癌、および乳癌において発現されおよび活性化されることが分かっている。同様に、該HER2受容体キナーゼは、乳癌、卵巣癌、肺癌、および胃癌において過剰発現されることが分かっている。HER2受容体の存在量を下方制御するかまたはHER1受容体によるシグナル伝達を阻害するモノクローナル抗体は、前臨床研究および臨床研究における抗腫瘍力価が分かっている。従って、HER1および/またはHER2キナーゼの阻害剤が、該2つの受容体のいずれかからのシグナル伝達に依存する腫瘍の処置において力価を有するであろうことが期待される。HER1を阻害する化合物Iの能力は更に、抗血管新生薬としてのその使用に加わる。
本明細書中に定義する抗増殖性、抗血管新生、および/または血管透過性の低下処置は、単独療法として適用され得るか、あるいは化合物Iに加えて一つまたはそれ以上の他の物質および/または処置を含み得る。そのような結合処置は、該処置の個々の成分の同時の、連続の、または別々の投与によって達成され得る。化合物Iはまた、公知の抗癌剤、細胞傷害性剤、および処置(例えば、照射)と組み合わせて有用であり得る。一定用量として製剤化される場合には、そのような組み合わせ製品は、以下に記載する用量の範囲内での化合物I、およびその承認された用量範囲内での他の医薬的に活性な剤を使用する。組合せ製剤が不適当である場合には、化合物Iは、公知の抗癌剤または細胞傷害性剤、および処置(例えば、照射)と連続して用いられ得る。
腫瘍内科学の分野において、異なった形態の処置の組合せを使用して、癌を有する各患者を治療することは通常の慣行である。腫瘍内科学において、本明細書中、上で定義した抗増殖性、抗血管新生、および/または血管透過性の低下処置に加えて、そのような結合処置の他の成分は、手術、放射線療法、または化学療法であり得る。そのような化学療法は、3つの主要なカテゴリーの治療剤を含み得る:
(i)本明細書中、上で定義したものとは異なる機序で作用する抗血管新生薬(例えば、リノマイド(linomide)、インテグリンαvβ3機能の阻害剤、アンジオスタチン、およびラゾキサン);
(ii)抗エストロゲン剤のような細胞***阻害剤(例えば、タモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、およびヨードキシフェン(iodoxifene))、プロゲストーゲン(例えば、酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えば、アナストロゾール、レトロゾール、ボラゾール、およびエキセメスタン)、抗ホルモン、抗プロゲストーゲン、抗アンドロゲン(例えば、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、および酢酸シプロテロン)、LHRHアゴニストおよびアンタゴニスト(例えば、酢酸ゴセレリンおよびロイプロリド)、テストステロン 5α−ジヒドロリダクターゼの阻害剤(例えば、フィナステリド)、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、抗侵襲剤(anti-invasion agent)(例えば、マリマスタットのようなメタロプロテイナーゼ阻害剤およびウロキナーゼプラスミノーゲンアクチベーター受容体機能の阻害剤)および増殖因子機能(増殖因子、例えばEGF、FGF、血小板由来増殖因子および肝細胞増殖因子)の阻害剤、例えば増殖因子抗体、増殖因子受容体抗体(例えば、アバスチン(登録商標))(ベバシズマブ)およびエルビタックス(登録商標)(セツキシマブ));チロシンキナーゼ阻害剤、およびセリン/スレオニンキナーゼ阻害剤);並びに、
(iii)腫瘍内科学に用いられる抗増殖性薬/抗悪性腫瘍薬およびそれらの組合せ、例えば代謝拮抗剤(例えば、メトトレキセートなどの葉酸代謝拮抗薬、5−フルオロウラシルなどのフルオロピリミジン、プリンおよびアデノシン類縁体、シトシンアラビノシド);インターカレート抗腫瘍性抗生物質(例えば、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシン、およびミトラマイシンなどのアントラサイクリン);白金誘導体(例えば、シスプラチンおよびカルボプラチン);アルキル化剤(例えば、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロランブシル、ブスルファン、シクロホスファミド、イホスファミドニトロソ尿素、チオテパ);有糸***阻害剤(例えば、ビンクリスチンなどのビンカアルカロイド類、および例えばタキソール(登録商標)(パクリタキセル)、タキソテール(登録商標)(ドセタキセル)などのタキソイド類、および例えばエポシロン類縁体、ディスコデルモリド類縁体、およびエリュテロビン類縁体などの新しい微小管剤);トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エトポシド、テニポシド、アムサクリン、およびトポテカンなどのエピポドフィロトキシン);細胞周期阻害剤(例えば、フラボピリドール);生物学的応答調節物質、およびプロテアソーム阻害剤(例えば、ベルケード(登録商標)(ボルテゾミブ))。
上記の通り、化合物Iは、その抗血管新生および/または血管透過性の低下効果のため興味深い。この化合物は、広範囲の病状、例えば癌、糖尿病、乾癬、関節リウマチ、カポジ肉腫、血管腫、肥満症、急性および慢性腎症、アテローム、動脈再狭窄、自己免疫疾患、急性炎症、並びに網膜血管増殖関連の視覚疾患(例えば、糖尿病性網膜症)に有用であることが期待される。
より具体的には、化合物Iは、様々な癌(以下を含むが、これらに限定されない):
−癌腫、例えば膀胱癌、乳癌、大腸癌、腎臓癌、肝臓癌、肺癌(例えば、小細胞肺癌)、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、子宮頚癌、甲状腺癌、前立腺癌、および皮膚癌(例えば、扁平上皮癌);
−リンパ系の造血性腫瘍、例えば白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、有毛細胞リンパ腫、およびバーキットリンパ腫;
−骨髄系の造血性腫瘍、例えば急性および慢性骨髄性白血病、骨髄異形性症候群、および前骨髄球性白血病;
−間葉由来の腫瘍、例えば線維肉腫および横紋筋肉腫;
−中枢および末梢神経系の腫瘍、例えば星細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫、およびシュワン腫;並びに、
−他の腫瘍、例えばメラノーマ、精上皮腫、奇形癌腫、骨肉腫、色素性乾皮症、ケラトアカントーマ、濾胞性甲状腺癌、およびカポジ肉腫、
の処置に有用である。
化合物Iは特に、チロシンキナーゼ活性の高い発現率を有する腫瘍、例えば結腸腫瘍、肺腫瘍、肝細胞腺腫、および膵腫瘍の処置に有用である。化合物Iを含有する組成物(または、組合せ)の投与によって、哺乳動物宿主における腫瘍の進行は低下する。
化合物Iはまた、増殖因子受容体、例えばVEGFR−2およびFGFR−1を通して作用するシグナル伝達経路に関連し得る、癌以外の疾患の処置にも有用であり得る。
化合物Iは、経口、静脈内、または皮下投与のための医薬的なビヒクルまたは希釈剤で製剤化し得る。該医薬組成物は、目的の投与様式に適した固形もしくは液体ビヒクル、希釈剤、および/または添加剤を用いた典型的な方法で製剤化し得る。経口的に、化合物Iは、錠剤(例えば、コーティング錠剤)、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの形態で投与し得る。化合物Iはまた、この投与様式に適した担体を用いる懸濁剤として投与し得る。
化合物Iの有効量は当業者によって決定され得て、これは、1回の用量で、または2回から4回の分割用量で、哺乳動物について、約0.05から約300mg/kg/日、好ましくは約200mg/kg/日未満の例示的な投与量が含まれる。特に、約600〜約800mg/kgの用量が好ましい。いずれの特定の被験者に対しても、特定の用量レベルおよび投与の頻度は変化し得て、そしてそれは様々な要因、フォームN−1の化合物Iのバイオアベイラビリティ、化合物Iの代謝的安定性および作用時間、被験者の生物種、年齢、体重、全般の健康状態、性別、および食事、投与の方法および時間、***の割合、薬物の組み合わせ、並びに特定の症状の重症度に依存することが理解される。治療のために好ましい被験者には、動物、最も好ましくは哺乳動物種、例えばヒトおよび家畜(例えば犬、猫、馬など)が含まれる。
本発明の方法は、以下の反応スキームにおいて開示される:
Figure 2009534413
一般的に、化合物Aを、適当な溶媒中でメチル化剤(例えば、グリニャール試薬、すなわち、メチルマグネシウムクロリド)を用いる処理によって化合物Bに変換し得る。適当な溶媒としては、エーテル性溶媒(例えば、THF、メチル−THF、MTBE、またはジエチルエーテル)を含む。THFが該反応にとって好ましい溶媒である。化合物Aは米国特許第6,982,265号中に開示されており、そして化合物BはUSSN 11/165,875(2005年6月24日出願)中に開示されている。
化合物Cは、本発明の重要な工程の1つである連続的な酸化反応で化合物Bから製造する。化合物Bの化合物Cへの酸化反応は、バッチまたは連続的な方法で実施し得る。該反応混合物は熱暴走の可能性を有し、そして連続的な方法はいずれかの指定時間で危険な物質の量を最少として、爆発衝撃を最少とし、そしてより効率的な熱移動を供して、暴走の可能性を最少とする。通常、連続的な反応を連続流の撹拌タンク反応容器または栓流(plug flow)反応容器を用いて行なうことができる。該反応の性質を考慮すれば、それを連続流の撹拌タンク反応容器中で行なうことは、同一の質を有する生成物を得るために、栓流反応容器の場合よりもより高濃度の過酸化水素を要するであろう。また、栓流反応容器は連続流の撹拌タンク反応容器よりもずっとより大きな熱移動を有する。結果として、安全性および生成物の質の理由のために、栓流反応容器および連続的な反応は化合物Bの化合物Cへの酸化を実施するための好ましい方法である。
この工程において、化合物B(THFおよび水の中)および過酸化水素の溶液を混合し、そして冷却する。酸を該反応混合物に加え、そして該反応の流れは低温反応期と呼ばれる流れに入る。これは通常、約0℃の温度(−5℃〜5℃)で起こる。次に、該反応混合物を高温反応期(これは、約10℃〜約18℃の温度を保つ)中に流す。この期の好ましい温度は約14℃である。該3個の投入(input)の流れの相対的な流速を、反応化学両論および生成物の質を制御するために調節する。該連続的な反応の流速および温度範囲を、連続的な反応容器中での全滞留時間が12〜18分となるような方法で制御する。最後に、目的化合物をクエンチ用タンク(ここで、それは次の工程において使用する前に多数の方法で処理することができる)中に流す。好ましくは、過酸化水素の過剰量を還元剤を用いてクエンチし、そしてpHを調節する。連続的な排出(output)の流れを4〜30時間で1クエンチタンクの方へ向けることができる。
該方法にとって重要なことは、化合物C(これは、USSN 11/165,875(2005年6月24日出願)中に開示されている)を単離しないことである。該クエンチされた流れを、ピバロイルクロリドおよびアミン塩基を用いて保護して、化合物D(これはまた、USSN 11/165,875(2005年6月24日出願)中に開示されている)を得る。
該反応の次の工程において、化合物Dをオキシ塩化リンを用いて塩素化して化合物Eを得る。化合物Eはまた、USSN 11/165,875(2005年6月24日出願)中に開示されている。
化合物Eおよび化合物Fからの化合物Gの製造において、通常、化合物Fは、塩基(例えば、DABCO)と混合することによって活性化して、次いで化合物Eと組み合わせて化合物Gを得る。化合物Fの製造は米国特許第6,933,386号中に開示されそして特許請求されている。化合物Gは適宜、アセトン/水からの再結晶によって精製することができる。
化合物Hは、化合物Gの脱保護を有効とする多数の試薬を用いて中間体Kを経由して化合物Gから製造することができる。これらは、NaOMe、KOMe、KOEt、KOiPr、NaOEt、およびNaOiPrを含む。NaOMeは好ましい試薬である。アセトニトリルの代わりに、他の溶媒(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、DMF、およびTHF)を使用することができる。加えて、プロピレンオキシドとの化合物Kの該カップリング反応を有効とすることができる他の溶媒の組み合わせはアセトンおよび水、またはメタノールおよび水を含むが、溶媒のいずれの組み合わせもスキーム中に示すアセトニトリル/水の組み合わせの高収率および純度を供しない。
適宜、化合物Hを、アセトン/水またはアセトニトリル/水から再結晶して、高品質の化合物Hを得ることができる。アセトン/水が好ましい。
最終工程、化合物Hからの化合物Iの製造は、カップリング剤を使用する、化合物HおよびCbz−L−アラニン間のエステル形成を含み、これにより化合物Jを与える。化合物Jは通常単離しない。この反応は通常、0℃〜室温でDMFを加えて、THFまたは酢酸エチル中で起こる。好ましいカップリング剤は、EDAC−HCl(N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N'−エチルカルボジイミド塩酸)である。この工程の第2相において、化合物Jを水素添加によって脱保護し、そして結晶化して化合物Iを得る。
通常、化合物Iをヘプタンを用いる処理、および酢酸エチル/ヘプタンおよびTHF/ヘプタンを用いる洗浄によって結晶化することができる。
好ましい反応条件および上記の代替試薬についての使用に成功している他の試薬は、酢酸アルキル類(例えば、EtOAc、nBuOAc、およびiPrOAc);エーテル類(例えば、THFおよび2−メチルTHF);ハロゲン化溶媒(例えば、ジクロロメタン);および、極性非プロトン性溶媒(例えば、DMFおよびNMP)を含む。これらはまた共溶媒として有用である。
結晶化のための他の適当な溶媒は、様々な酢酸アルキル類(例えば、nBuOAc、iBuOAc、iPrOAc)およびエーテル類(例えば、THF)を含む。貧溶媒として実証されている溶媒は、n−ヘプタン、ヘプタン、トルエン、MTBEを挙げられる。他の試薬(例えば、塩化メチレン、シクロヘキサン、アセトン、イソプロピルアルコール、NMP、DMF、DMA)をIの結晶化において潜在的に使用することができる。結晶化の条件はまた、温度、濃度、シード添加の方法、加熱/冷却のプロファイル、および撹拌速度の観点で変えることができる。
本発明は更に、以下の実施例(これは、本発明の好ましい実施態様である)によって記載する。全ての温度は特に断らない限り、摂氏度(℃)である。これらの実施例は、限定よりもむしろ例示であり、そしてこれは添付する請求の範囲によって画定される本発明の精神および範囲内にある他の実施態様であり得ると理解されるべきである。
実施例1
化合物Aの化合物Bへの変換
化合物A(22.0kg、99.5モル)および乾燥テトラヒドロフラン(257.3kg)の混合物を窒素でパージして、そしてこのものを7℃まで冷却した。テトラヒドロフラン中のメチルマグネシウムクロリド溶液(3M、169.4kg、503.1モル)を6〜12℃で25分間かけて加え、続いてテトラヒドロフラン(2kg)を加えて該ラインを洗浄した。該溶液を28℃/10分間まで昇温させ、そしてこれを約30℃で更に2時間保った。該反応混合物を、0〜4℃で水(303kg)中の塩化アンモニウム(75.9kg)の溶液に3時間20分間かけて移動した。該反応容器を更なるテトラヒドロフラン(22kg)ですすぎ、そして酢酸エチル(237.7kg)を該混合物に加えた。該層を1.5時間安定化させ(settle)、そして該上部の有機相(750L)を回収した。該有機層を、水(83.6kg)中の塩化ナトリウム(24kg)の溶液で洗浄し、そしてこのものをセライトのパッド(11kg)を用いてろ過して、ろ液(750L)を得た。該ろ液を160Lまで真空下で蒸留した。酢酸エチルを充填し、そして該蒸留を160Lまで繰り返した。このサイクルを酢酸エチル(49.6kg)を用いて繰り返した。該混合物をヘプタン(60.7kg)で希釈し、そして該蒸留を繰り返した。該晶出した塊を31℃で1時間保ち、そしてこのものを2℃まで4時間かけて冷却した。該結晶をろ過によって集め、そして酢酸エチル(22kg)およびヘプタン(11.8kg)の溶液で洗浄した。該ケーキを脱液した後に、そのものを真空下、35℃で3日間乾燥して92重量%の化合物B(19.6kg)(87.5%収率)を得た。
実施例2
実施例2A
可変pHを用いる逆クエンチ
3個のフィード溶液を調製し、そしてこのものを連続的な酸化方法によって化合物Bを化合物Cへ変換する反応に使用した。化合物B(120g)とテトラヒドロフラン(1452.15g)および水(245.66g)の混合物を第1に調製した。この溶液を出発物質溶液(SMS)と呼称する。該反応に必要とされる他の2個のフィード溶液は、商業的に入手可能な70%(水性)メタンスルホン酸(MSA)および商業的に入手可能な50%(水性)過酸化水素である。該SMSの流れを、流速が31.9グラム/時間であるシステムを用いてポンプする。該SMSを第1に熱交換器を用いて0℃まで予め冷却し、次いでこのものを、流速が6.1グラム/時間のシステムを用いてポンプされる過酸化水素溶液と一緒に混合する。該混合を、インラインミキサー(マイクロリアクターまたはスタティックミキサー)中で行なう。次いで、得られた混合物を熱交換器を用いて0℃まで冷却し、そしてこのものを、ジャケットされたマイクロリアクターまたはスタティックミキサー内の予め冷却した(0℃)メタンスルホン酸の溶液と一緒にインラインで混合した。メタンスルホン酸溶液の流速は17.5g/hである。該混合の順序はこの方法において重要である。また、各フィード溶液の相対的な流速は反応時間および品質に影響を及ぼす。反応温度が暴走反応のいかなる危険を緩和するために制御されることを保証するために(いまだ合理的な時間枠での完全な反応を許容しているが)、該反応の流れを2つの温度ゾーンに流す。第1の温度ゾーンは、−5〜5℃の範囲を有する。この低温ゾーン内での滞留時間は、約2分間(インラインミキサーを含む)である。第2の温度ゾーンは、10〜12分間の滞留時間および約10〜18℃の範囲の温度を有する。
該連続的な反応に存在する反応の流れは酸性であり、そしてこれは過剰量の過酸化水素を含む。該連続的な反応の排出はクエンチタンクの方に向く。この操作において、該クエンチタンクを最初に、216.4グラムの亜硫酸水素ナトリウム(NaHSO)、517.06グラムの水、および296.34グラムの28%水酸化アンモニウム(NHOH)水溶液で満たす。該クエンチタンクの溶液は5〜18℃に保つ。該クエンチ溶液の最初のpHは10.7とする。該連続的な反応およびクエンチを24時間かけて行なう。該操作の23時間時に、該クエンチタンク内のpHを約6.23とし、次いで12.62グラムの28%水酸化アンモニウムを加えることによって7.3にまで上方調節する。該操作の最後に、該pHを、4.19グラムの水酸化アンモニウムを加えることで7.1まで調節する。該クエンチタンク内の有機層および水層を分離し、そして有機溶液の624.06グラムを回収する。該水層を208グラムのTHFを用いて洗浄する。合わせた有機層は859.21グラムに達し、そして該反応の収率は86%であると見積もられる。
実施例2B
pH制御による逆クエンチ
反応条件は上記と同一であるがより大スケールであって、そしてクエンチ操作は異なる。該3個のフィード溶液は同一の組成である。フィード速度は出発物質溶液について52.1g/分であり、過酸化水素水溶液について9.91g/分であり、そしてメタンスルホン酸水溶液について27.9g/分である。商業的に入手可能な50重量%の過酸化水素水溶液を使用する。メタンスルホン酸を、水の9.18kgおよび99%メタンスルホン酸の22.776kgの混合物として調製する。該SMSは、テトラヒドロフラン(THF)の42.35kg、水の7.00kgおよび化合物Bの3.495kgの混合物を用いて調製する。
別のクエンチ方法をこの実施例に使用する。該クエンチタンクを最初に、亜硫酸水素ナトリウムの15.580kg、水の41.155kg、および28%水酸化アンモニウムの22.302kgで充填する。該溶液の最初のpHは7.6である。該連続的な反応を16時間行なう。該クエンチタンクのpHを、適宜、28%水酸化アンモニウムの添加によって、6.3〜8.5の範囲内になるように該操作中絶えず調節する。該操作の間、該クエンチタンクの温度は5℃〜18℃の範囲とした。
該操作が完結した後に、水層および有機層を分離し、そして該水層(129.8kg)をテトラヒドロフラン(18.6kg)を用いて洗浄する。抽出および層の分離後に、該水層を放出して廃棄物とし、そして痩せた(lean)有機層(24.1kg)を豊かな(rich)有機層(39.7kg)と組み合わせる。化合物Cの見積もり収率は82%である。
実施例3
THF性水溶液中での化合物Cからの化合物Dの製造
化合物Cの水性THF溶液(4005kgの溶液、HPLCアッセイによって132.9kgの化合物C)を10ミクロンポリプロピレン布を通してろ過して、いずれかの残留固体を除去した。該容量を、HPLC分析による7−8重量%の化合物Cまで真空蒸留によって60%減少させた。pH試験は、該溶液が7.0〜7.5の目的範囲にあることを示した。KF滴定による水含量は、該溶液が目的の20〜25重量%の水の範囲内であることを示した。該溶液を5℃まで冷却し、次いでトリエチルアミン(242.9kg)を30分間かけて加えた。トリメチルアセチルクロリド(169.1kg)を30分間かけて加えると、弱い発熱を生じた。該反応は、HPLC分析によって30分後に完結したと見なされた。
該二相性混合物を20℃まで加温し、2時間撹拌せずに保持し、次いで消費した水溶液の下方の層を分離しそして廃棄した。該上方の層を真空蒸留(40℃)によって濃縮し、その間、該生成物が結晶化した。次いで、該スラリーを水(1323kg)を用いて希釈し、10℃以下にまで2時間冷却し、ろ過し、そして水(600L)を用いて3回洗浄した。該白色結晶性粉末を真空下、75℃で18時間乾燥した。収量は173.8kgの化合物Dであり、化合物Cの投入溶液のアッセイ基準で85.1%であった。純度はHPLC分析によって98.2重量%であった。
実施例4
実施例4A
化合物Dおよび化合物Fからの化合物Gの製造
乾燥アセトニトリル(287kg、0.02%水)中の化合物D(119.8kg、98.2重量%の純度、472モル)を窒素雰囲気下に置き、そしてオキシ塩化リン(148kg、966モル)を加えた。ジイソプロピルエチルアミン(62.2kg、481モル)を15分間かけて加え、そして該混合物を45分間かけて加熱還流した。化合物Dを化合物Eへ変換するための反応が完結した後に、該反応の塊の半分を、12.4重量%リン酸水素二カリウム水溶液(1950kg)および酢酸イソプロピル(501kg)のクエンチ溶液に12〜21℃で1時間かけて移動させた。該第2の半分を第2容器中で同様にクエンチした。該クエンチした溶液を1時間撹拌し、1〜2.5時間安定化させ、そして分離した。該有機層を合わせた。該合わせた溶液を15重量%リン酸水素二カリウム水溶液(537kg)を用いて15分間洗浄し、続いて分離前に80分間安定化させて、最終的なpH 8.3を得た。
別の容器において、化合物F(87.4kg、98.7重量%の純度、522モル)をアセトニトリル(150kg)中に溶解し、そしてこれを1ミクロンフィルターを通して粒子を保持した。更なるアセトニトリル(30kg)を使用して残りの量を洗浄した。1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン(59.4kg、530モル)を該溶液に充填し、続いてより多量のアセトニトリル(50kg)を充填した。この混合物に、化合物Eの溶液をフィルターを通して35分間かけて加えた。残りの量を多量のアセトニトリル(71kg)と一緒に移動させた。該混合物を65分間撹拌し、そしてこのものを200mBarで蒸留することによって960Lまで濃縮し、その後に該容量をアセトニトリルを加えることによって〜1000Lに保った。溶媒の交換は、GCによる酢酸イソプロピル含量が1.1容量%であると測定された後、総計8時間後に停止した。該混合物を40℃まで冷却し、そして5℃の水(1200L)を1時間かけて加えた。該混合物を2時間撹拌し、フィルタードライヤー内でのろ過によって集めた。該容器の内容物を水洗(200L)し、該ケーキを脱液し(deliquored)、そして水(3×450L)を用いて洗浄した。乾燥減量(LOD)が<25%であった後に、該ケーキをときどき撹拌しながら75℃で(ジャケット)で乾燥した。該LODが0.3%に達成するまで該ケーキを乾燥して、180.2kgのクリーム色固体(98.8重量%、95.2%収率)を得た。
水性アセトンからの化合物Gの再結晶(任意)
アセトン(1500kg)中の化合物G(254kgの溶媒湿性の化合物、LOD=19.7%)の混合物を55〜60℃で1時間撹拌して、透明溶液を得た。該溶液を40〜45℃まで冷却し、そしてこれを45分間10μmフィルターを通すことによって清澄化した。該反応容器を多量のアセトン(176kg)を用いてすすぎ、そして該合わせた溶液を645kgのアセトンの真空蒸留によって濃縮した。該溶液を20℃まで冷却し、そして水(840kg)を36分間かけて加えた。該得られたスラリーを0〜5℃まで冷却し、そして2時間保った。該固体を80分間かけてろ過によって集め、そして水洗(390kg)した。これにより、湿性結晶の284kgを得て、これを真空下、75℃で乾燥して、199.4kg(98%回収;99.91 LC面積%純度;<0.05% LOD;0.07% 水)を得た。
別製造方法
実施例4B
亜ジチオン酸ナトリウムワークアップの使用による、化合物Dおよび化合物Fからの化合物Gの製造
乾燥アセトニトリル(36mL、<100ppm水)中の化合物D(10.00g、99.3重量%純度、39.8ミリモル)を窒素雰囲気下に置き、そしてオキシ塩化リン(12.3g、99重量%、79.4ミリモル)を1回で加えた。ジイソプロピルエチルアミン(5.1g、>99重量%、39.5ミリモル)を4分間かけて加え、そして該混合物を30分間加熱還流した。還流の10時間および冷却の9時間後に、化合物Eの溶液を、12重量%リン酸水素二カリウム水溶液(349g)および酢酸イソプロピル(76mL)のクエンチ溶液中に5℃で移動させた。該クエンチした混合物を10分間撹拌し、15分間安定化させそして分離した。該有機層を15重量%リン酸水素二カリウム水溶液(49g)を用いて1分間洗浄し、続いて相分離前に15分間安定化させた(最終的なpH=9)。
別の容器中、化合物F(7.27g、99重量%純度、43.6ミリモル)をアセトニトリル(24mL)中に30分間かけて溶解し、そしてこれをワットマン4番ろ紙を通した。別のアセトニトリル(4mL)を用いて該ろ紙をすすいだ。1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン(4.89g、99重量%、42.7ミリモル)を該溶液に充填した。25分後に、化合物Eの溶液をワットマン4番ろ紙を通して5分間かけてこのスラリーに加えた。残りの量を多量のアセトニトリル(3mL)と一緒に移動させた。該混合物を18時間撹拌し、そして200mBarrで蒸留することによって100mLまで濃縮し、その後に該容量をアセトニトリルを加えることによって保った。蒸留物の総計365mLを集めた3.5時間後に、該溶媒の交換を停止させた。該レベルはこの時点で〜80mLまで減少した。該混合物を40℃まで冷却し、そしてテトラヒドロフラン(10mL)を充填し、続いて十分な量のアセトニトリルを充填して、スラリーの100mLレベルを回復させた。この混合物を、水中の亜ジチオン酸ナトリウムの新しく調製した溶液(100mg/2.00mL 水)を充填した。該混合物を10分間還流させた。還流の30分後に、新しく調製した亜ジチオン酸ナトリウム溶液の更なる1.60mLを充填した。更に15分後に、水(1.00mL)を充填し、そして該還流を更に5分間維持して更なる固体を溶解した。溶液を30℃まで100分間かけて冷却させた。水(100mL)を105分間かけて加え、そして該スラリーを2.5日間撹拌した。該結晶をワットマン4番ろ紙を用いてブフナーフィルター中でのろ過によって集め、そして水洗した(4×38mL)。該ケーキを1mmHgの真空で2時間乾燥して固体の化合物G(99.93 LC面積%純度、98%収率)の15.39gを得た。この物質は、化合物Dの20〜100ppmおよび化合物Eの5〜20ppmを含んだ。この物質を適宜水性アセトンから再結晶した。45〜55℃でアセトン(90mL)中の化合物G(15.00g)の混合物をワットマン4番ろ紙を用いて清澄化し、そして更なる5mLアセトンを用いて洗浄した。該沈降した固体を、窒素下、加熱還流することによって再溶解した。該溶液を冷却し、そして核形成が開始されるまで、シード添加した。結晶の成長を17時間かけてゆっくりと冷却しながら進行させ、その後に水(62mL)を105分間かけて充填した。3時間後に、該固体をワットマン4番ろ紙を用いて集め、水洗し(40mL)、そして窒素ブランケット下、該ろ紙上で乾燥して溶媒の主な部分を除去した。該結晶を更に1mmHg真空下で24時間乾燥して、結晶(97%回収;99.94 LC面積%純度)の14.24gを得た。この精製した化合物Gは、化合物Dの5〜20ppmおよび化合物Eの<5ppmを含んだ。
実施例5
化合物Gおよびプロピレンオキシドからの化合物Hの製造
Figure 2009534413
化合物Gの脱保護による化合物Kの製造
ジャケットされた4000L反応容器はメカニカルスターラー、還流冷却器、および温度熱電対を備えた。窒素掃引した反応容器に、アセトニトリル(188.9kg)を充填し、続いて連続的に化合物G(170.8kg、430.8モル)およびアセトニトリル(103kg)を充填した。該反応混合物を窒素の掃引下で10℃まで冷却させた。メタノール中のメトキシナトリウムの25重量%溶液(91.5kg、430.8ミリモル)を該反応混合物にゆっくりと加え、続いて内部温度を23℃下に保ったままでアセトニトリル(28kg)ですすいだ。該反応混合物を窒素下、1時間撹拌し、その後に、該反応アリコートのHPLC分析は化合物Gの完全な消費を示した。
化合物Kのアルキル化による化合物Hの製造
水(854kg)を、化合物Kの溶液に充填し、続いて(R)−(+)プロピレンオキシド(128.7kg、2218.4モル)およびアセトニトリルすすぎ液(22kg)を充填した。該反応容器の孔(vent)を閉じた後に、該得られた混合物を20〜30℃で17時間保持してスラリーを得た。その後に、該反応アリコートのHPLC分析は、化合物Hへの>98%変換を示した。
該スラリー混合物を、窒素の30psi圧力下、20μmのフィルター布を用いるフィルタードライヤー内でろ過した。該生成物のケーキを20%水性アセトン溶液を用いて洗浄し、そして完全な脱液後に典型的な25〜35%のLODを得た。
該フィルター−ドライヤーに、予め混合したアセトン/水の溶液(729kgアセトン/92.4kg水)を充填してスラリーを得た。該スラリーを50〜58℃まで加熱し、そしてこの温度で20〜90分間撹拌して溶液を得て、これをジャケットした4000L反応容器に移動させた。該フィルター−ドライヤーを予め混合させたアセトン/水溶液(182kgアセトン/23.1kg水)を用いてすすぎ、そして該すすぎ溶液を該溶解溶液と合わせた。該合わせた溶液を50〜58℃まで加熱した。内部温度を50〜56℃の間に保ちながら水(1039.6kg)を50分間かけて加えた。得られたスラリーを18〜20℃にまで2時間かけて冷却し、そして6〜20時間エージング(aged)させた。該固体をフィルター−ドライヤー内でのろ過によって単離した。該湿性ケーキを予め混合したアセトン/水溶液(1366kg水および266kgアセトン)を用いて洗浄し、そして真空下、50〜60℃で乾燥して、化合物H(120kg、75%)を得た。
実施例6
実施例6A
化合物Hおよび化合物HのCBz−アラニン構造からの化合物Iの製造は、コピー内でのファニーをカットオフした。
Figure 2009534413
化合物Hの化合物Jへの変換
1000ガロンのガラスラインの反応容器を窒素で3回不活性とし、次いでTHF(557.1kg)、続いてDMF(73.7kg)で充填した。このものに、化合物H(77.4kg)、EDAC−HCl(60.2kg)、および4−ジメチルアミノピリジン(0.760kg)を充填した。該反応液を−1.7〜2.7℃まで冷却した。設定温度に達した後に、CBz−L−アラニン(60.8kg)を充填し、続いてTHF(65.0kg)ですすいだ。該反応液を3時間エージングし、その後に、試料を採取し、HPLC分析は化合物Hが全く検出されないことを示した。20分後に、該反応液を、18重量%食塩水溶液中の0.5Mリン酸の878.7kgを充填することによってクエンチし、続いて水の39.4kgですすいだ。該混合物を室温まで昇温させ、次いでこのものを30分間撹拌した。撹拌を停止させ、そして該2相を30分間分離させた。該消費した下方の水溶液を移動させて廃棄した。該有機層を、18重量%食塩水溶液中の5重量%KCOの880.3kgを用いて洗浄した。該混合物を30分間撹拌し、撹拌を停止させ、そして該2相を30分間かけて分離させた。消費した下方の水溶液を移動させて廃棄した。該有機層を、18重量%食塩水溶液中の5重量%のKCOの506.4kgを用いて2回洗浄した。該混合物を再び30分間撹拌し、次いで撹拌を停止し、そして該2相を30分間かけて分離させた。該消費した下方の水溶液を移動させて廃棄した。豊かな有機物の流れを終夜保持した。翌日に、該豊かな有機の流れを最初の容量540Lから最終的な容量295Lまで濃縮した(ジャケット温度<80℃、200mbar)。酢酸エチルを、該容量を約475Lへ調節するまで、別の反応容器から移動させた。該溶媒を蒸留によって酢酸エチルに切り替えた。酢酸エチル中の化合物Jの流れを10ミクロンポリッシュフィルターを用いてろ過し、そしてトントンたたいて(drumme)、酢酸エチル流れ中の26.6重量%の化合物J(425.1kg)を得た。該反応容器を酢酸エチルすすぎ液(50.3kg)で充填し、次いで該すすぎ液を該ポリッシュフィルターを通し、そして別にトントンたたいた。これは、化合物Jの114.28kg(92.7%工程収率)に相当する。
脱保護による化合物Iの製造
EtOAc中の溶液としての化合物J(総計467kgの流れ、化合物Jの120kgを含有する)を250ガロンの名目上のサイズのステンレススチール反応容器に加えた。該ラインを25kgのEtOAcを用いてすすぎ、次いで5%Pd/C(24kg、50重量%水)および炭酸カリウム(20kg)を該反応容器に加えた。該濃度は、約80kgのEtOAcを充填することによって化合物Jの5L/kgにまで調節した。該反応容器を30psigの圧力まで窒素で3回パージして、そして20psigの圧力まで水素で2回パージした。該バッチ温度を25℃までに設定した。該反応混合物を20psigの水素の雰囲気下で7時間撹拌した。該反応混合物をサンプリングし;HPLC分析は99.45%の変換を示した。該容器を圧抜きし、そして窒素でパージした。化合物J、化合物I、および副生成物のCOを該反応にわたってインラインFTIRによって追跡し、そしてCOが該反応溶液中に全く残存していないことを保証する目的で、COを窒素パージの間、追跡した。該反応混合物を5ミクロンバッグフィルター、続いて3ミクロンスパークラー(sparkler)、次いで0.5ミクロンクノ(Cuno)フィルターによってろ過した。該消費された固体を新しいEtAOc(180kg)を用いて洗浄した。該有機物の流れを合わせてHPLCによってアッセイして、製造過程の収量の80.98kg(化合物Hの投入量基準で88%収率)を示す。
化合物Iの結晶化および単離
実施例A.EtOAc/ヘプタンからの結晶化
EtOAc中の溶液としての化合物I(713.4kg、11.6重量%)を、メカニカルスターラー、還流冷却器、および熱電対を備えたジャケットされた2000L反応容器に充填した。該ジャケットの温度を約50℃に設定して、該溶液を減圧下(約200mbar)、約20重量%の濃度まで蒸留した。およそ該濃度に達した後に、該蒸留を一定容量の蒸留に切り替え、新しいEtOAcを4000Lの反応容器からフィードした。約400kgのEtOAcを一定容量の蒸留の場合に使用して、最終的な溶液濃度が18.9重量%の化合物Iを得た。蒸留の間、該バッチの温度を30〜40℃の間に保った。
蒸留の完結後に、真空を繰り返し、そして該溶液を約45〜50℃まで加温し、そして透明溶液を得た。該溶液に、バッチ温度を40〜50℃に保ちながら、ヘプタンの275.0kgを20〜30分間かけて加えた。該反応混合物をシード(0.3kg)を用いて処理し、そして該混合物を10分間エージングして、撹拌可能なスラリーを得た。別の275.0kgのヘプタンを20〜30分間かけて加えた。得られたスラリーを20℃まで2時間かけて冷却し、そして更に1時間エージングした。該スラリーをウェットミルに約30分間行なって、粒子サイズが120μm未満の物質を得た。該固体を500〜700rpmで行なう遠心分離によって単離した。得られた湿性ケーキを約300kgのEtOAc/ヘプタン(1:4の容量比)および約300kgのヘプタンを用いて連続的に洗浄し、そしてコニカルドライヤー内で真空下、50℃で乾燥して化合物Iの69.9kg(〜84.1%収率)を得た。
実施例B.
BuOAc/ヘプタンからの化合物Iの結晶化
メカニカルスターラー、還流冷却器、および熱電対を備えたジャケットされた2000L反応容器内のBuOAc中の溶液(〜150kg、〜18重量%)としての化合物Iを、約60℃まで加熱し、そして透明溶液を得た。ヘプタンの40.9kgを2000L反応容器に25分間かけて充填して、該溶液を過飽和の溶液とした。該バッチ温度をヘプタンの充填の間、60℃近くに維持し、50gシード添加し、0.7kgのn−ヘプタン中に分散させ、結晶化を開始させるためにシーダー(seeder)を用いて該反応容器に充填させた。最初のヘプタンの充填後に、該バッチを30分間かけて50〜55℃まで冷却し、そして同じ温度で時間保った。冷却およびエージングの期間、スラリーが確立した。エージング後に、更なる98.0kgのn−ヘプタンを該反応容器に2時間かけて充填させた。次いで、該バッチを2時間かけて15〜20℃まで冷却し、次いでこれを15〜20℃で1時間保った。得られたスラリーを2000L反応容器の再循環ループ内に設置されたウェットミルを用いてウェットミル化し、底バルブおよびダイヤフラム(diaphragm)ポンプの間に置いた。該スラリーを、該物質の粒子サイズが規格内となるまで約4.5時間ミルした。
該スラリーを、有効ろ過面積が〜0.6mであるフィルタードライヤーを通してろ過した。次いで、該単離された湿性ケーキを、約34.3kgのBuOAc/n−ヘプタン(1/4)の混合物および58.9kgのn−ヘプタンを用いて洗浄した。該湿性ケーキを20℃で10時間(真空)インシチューで、続いて50℃の真空乾燥を2時間で乾燥した。乾燥化合物Iの19.3kgを該フィルタードライヤーから放出して、化合物Hからの総収率を69.3%を得た。
実施例6B:(別方法)
化合物Hの化合物Jへの変換
2000ガロンのガラスラインの反応容器に窒素で3回不活性化し、そしてTHFの1056.7kgおよびDMFの140.9kgを充填した。この化合物に、化合物Hの147.9kgを充填した。EDAC−HClの115.9kgおよび4−ジメチルアミノピリジンの1.46kgを充填し、そして該反応混合物を冷却した。5℃未満の所望の温度に達した後に、CBz−L−アラニンの116.8kgを充填し、続いて洗浄液としてのTHFの132.6kgを充填した。該反応液を3.5時間エージングし、その後に試料を採取した。HPLC分析は、0.10%未満の化合物Hが存在することを示した。更に1時間後に、該反応液を、15重量%の食塩水中の0.5Mリン酸溶液の1253.8kgを充填することによってクエンチし、続いて水44.4kgですすいだ。該混合物を穏やかに撹拌しながら、室温まで昇温させ、次いで更に30分間エージングさせた。撹拌を停止させ、そして2層を30分間かけて分離させた。消費された下方の水溶液を移動させて廃棄した。該有機層をその後に、15重量%食塩水中の4重量%のKCO溶液の1684.9kgを用いて洗浄した。該混合物を30分間撹拌し、撹拌を停止させ、そして該2相を60分間かけて分離させた。消費された下方の水溶液を移動させて廃棄した。該有機層を、15重量%の食塩水溶液の1825.7kgを用いて洗浄した。該混合物を再び30分間撹拌し、次いで撹拌を停止させ、そして該2相を約120分間かけて分離させた。消費された下方の水溶液を移動させて廃棄した。豊かな有機物の流れを、開始容量の897Lから最終的な容量の526Lまで気圧下濃縮した。引き続いて、0.5重量%のカール−フィッシャー(KF)の終点までの一定容量の蒸留は、別の容器から移動させたTHFの902kgを用いて達成された。THF中の化合物Jの流れをフィルターを用いてろ過し、そしてトントンとたたいて、THF流れ中の化合物Jの1018.5kgを得た。該反応容器をTHFの98.5kgを用いてすすぎ;該すすぎ液をフィルターを通過させ、そして別にトントンとたたいた。該豊かな有機物の流れの定量的な収率を、HPLCによって測定した。
脱保護による化合物Iの製造
THF中の溶液としての化合物J(総計472kgの流れ、112kgを含有)を250ガロンの名目上のサイズのステンレススチール反応容器に加え、続いて該反応容器に5%Pd/C(11.5kg、50重量%水)を加えた。該濃度を、更に58kgのTHFを充填することによって、5L/kgの化合物Jにまで調節した。該反応容器を30psigの圧力にまで窒素で3回パージし、続いてヘッドスペースサイクリング(headspace cycling)の水素パージを最小限度の撹拌下で10〜20psigの間で3回行なった。該バッチの温度を25℃までで設定した。該反応混合物を、20psigで85分間表面下の添加によってフィードした水素の雰囲気下、撹拌した。該開始圧力の設定点はガスの速い消費を考慮して25psigとした。該反応混合物をサンプリングし;HPLC分析は99.9%の変換を示した。該容器を圧抜きし、そして窒素でパージした。化合物Jおよび化合物I、および副生成物のCOを、該反応にわたってインラインFTIRによって追跡し、そして該反応溶液中にCOが全く残留しないことを保証するために、窒素のパージの間、COを追跡した。該反応混合物を1ミクロンバッグフィルターを通してろ過し、続いて2個の連続0.5ミクロンポリプロピレンフィルターを用いてろ過した。該有機物の流れを合わせて(598.6kg、15.0重量%)をHPLCによってアッセイして、化合物H投入量基準の定量的な製造過程の収率を示した。
化合物Iの結晶化および単離
EtOAc/ヘプタンからの結晶化
THF中の溶液としての化合物Iを、メカニカルスターラー、還流冷却器、および熱電対を備えたジャケットされた4000L反応容器に充填して、13.9重量%溶液としての1233.9kg(すすぎ液を含有する)を得た。該ジャケット温度を約80℃に設定して、該溶液を約560Lの最少容量まで減圧下で(約200mbar)蒸留した。続く一定の容量の蒸留およびEtOAcへの溶媒の交換により、以下の終点で4.2容量%の残留THF、およびEtOAc中の濃度が21重量%の化合物Iを生じた。蒸留の間に、バッチの温度を20〜40℃の間に保った。
蒸留の完結後に、真空を繰り返し、そして該溶液を約50〜55℃まで加温した。該溶液に、バッチ温度を50〜55℃に保ちながら、459kgのヘプタンを40分間かけて加えた。得られた透明溶液を化合物Iのシード(0.6kg)を用いて処理して、ヘプタンの30.2kg中に懸濁させ、10分間エージングして撹拌可能なスラリーを得た。更に459kgのヘプタンを40分間かけて加えた。得られたスラリーを20℃まで2時間かけて冷却し、そして終夜エージングさせた。該スラリーを約60分間ウェットミル化して、粒子の90%が54μm未満であるスラリーを得た。
該固体を、遠心分離およびコニカルドライヤーによってまたはフィルタードライヤーによって2個のロード中に単離した。第1のロードを、4:1ヘプタン/EtOAcの158kg、およびヘプタンの143.4kgを用いて連続して洗浄し、その後にコニカルドライヤーに移動させた。第2のロードを、4:1ヘプタン/EtOAcの149kg、およびヘプタンの143.1kgを用いて連続して洗浄し、その後に同じコニカルドライヤーに移動させた。得られた湿性ケーキをコニカルドライヤー内で真空下、50℃で乾燥して、化合物Iの130.1kg(75%収率)を得た。12.9kg(8%)を母液に失い、そして更に約17kg(10%)の端部(heel)が該ドライヤー内に残っていると予想される。
図1は、工程2についての酸化反応および一般的なセットアップを示す図面である。

Claims (16)

  1. 式:
    Figure 2009534413
    の化合物Iの製造方法であって、
    a)式:
    Figure 2009534413
    の化合物Aを適当な溶媒中でメチル化剤と反応させて式:
    Figure 2009534413
    の化合物Bを得て、
    b)これを連続的な酸化反応中で反応させ、続いてクエンチ反応を行なって、式:
    Figure 2009534413
    の化合物Cを得て、そして保護して式Cの化合物を式:
    Figure 2009534413
    の化合物Dに変換し、
    c)化合物Dをクロロ化して式:
    Figure 2009534413
    の化合物Eを得て、
    d)これを式:
    Figure 2009534413
    の化合物Fとカップリングして式:
    Figure 2009534413
    の化合物Gを得て、これを適宜結晶化して質を改善し、そして、
    e)これをその後に脱保護し、そして適当な溶媒中で(R)−(+)−プロピレンオキシドと反応し、そして適宜再結晶して質を改善して、式:
    Figure 2009534413
    の化合物Hを得て、
    f)これを、Cbz−L−アラニンおよびカップリング剤と反応して式:
    Figure 2009534413
    の化合物Jを得て、
    g)これを脱保護しそして結晶化して結晶性の化合物Iを得る、
    工程を含む、該製造方法。
  2. 式:
    Figure 2009534413
    の化合物Bから式:
    Figure 2009534413
    の化合物Cを製造するための連続的な反応方法であって、
    連続的な反応容器内での化合物Bの酸化を含み、ここで、該反応容器を通して、化合物B、過酸化水素、および酸の溶液を冷却しながら、それらを該反応容器中に絶えず流して、接触させることを含む、該方法。
  3. 化合物Cを単離せず、これをピバロイルクロリドおよび塩基を用いて保護して化合物Dを得る、請求項2記載の方法。
  4. 連続的な反応方法は、熱の暴走を避けるために厳密に制御された低温ゾーンおよび高温ゾーンを通して反応を行なうことを含む、請求項2記載の方法。
  5. 低温ゾーン中の反応物の温度は約0〜5℃の範囲内に保つ、請求項4記載の方法。
  6. 高温ゾーン中の反応物の温度は約12〜18℃の範囲内に保つ、請求項4記載の方法。
  7. 反応液の流れを還元剤を用いてクエンチし、そしてpHを調節する、請求項2記載の方法。
  8. 使用する還元剤は亜硫酸水素ナトリウムである、請求項7記載の方法。
  9. 使用する酸はメタンスルホン酸である、請求項2記載の方法。
  10. クエンチのpHはアンモニアを用いて6.3〜8.5の間に常時調節する、請求項7記載の方法。
  11. 化合物Hを、THFまたは酢酸エチルおよびカップリング剤の存在下、−5℃〜5℃でCbz−L−アラニンと反応させて化合物Jを得て、次いでこれを脱保護して化合物Iを得る、請求項1記載の方法。
  12. カップリング剤はEDAC−HClである、請求項11記載の方法。
  13. 化合物Iを酢酸エチル/ヘプタンまたは酢酸ブチル/ヘプタンから結晶化させる、請求項1記載の方法。
  14. 工程e)において、アセトニトリル中のNaOMeおよび水中の(R)−(+)−プロピレンオキシドを用いて化合物Hを得る、請求項1記載の方法。
  15. 化合物Gを脱保護し、次いでこれをプロピレンオキシドと反応させて化合物Hを得る、請求項14記載の方法。
  16. 化合物Hを適宜アセトンおよび水を用いて再結晶する、請求項14記載の方法。
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