JP2009517712A - 光学走査装置 - Google Patents

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Abstract

光記録担体を走査するための光学走査装置。光学走査装置は、放射線源系(661;761)と、調節可能な構造を有する流体メニスカス(16;116,138;216;316)によって互いから分離される第一流体(A)と第二流体(B;C)とを含む光学素子(1;101;201;301)と、第一種類の波面修正を導入するために流体メニスカス構造を調節するために配置される制御系(20;120;220;320)とを含む。第一種類の波面修正は、放射線ビームを入射放射線ビーム経路(2;102;244;348)から複数の出力放射線ビーム経路(24,26;140;246;350)の1つの上に方向変更させ、各出力放射線ビーム経路は、入力放射線ビーム経路から異なる角変位(α、β、γ、δ、ε)を有する。制御系は、第二種類の波面修正を導入するために流体メニスカス構造を調節するようさらに配置され、第二種類の波面修正は、放射線ビームの波面収差を補償するよう配置され、補償される波面収差は角変位に従って調節される。

Description

本発明は、光記録担体を走査するための、具体的には、フォログラフィック光記録担体を走査するための光学走査装置に関する。
コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、又は、フォログラフィック光記録担体のような光記録担体からデータを読み取り且つ光記録担体にデータを書き込むための装置は、一般的に、光記録担体の照射のために放射線ビームを操作するための構成素子を含む。そのような操作は、例えば、ビームの方向を変更することを含み得る。
データ中の誤りを避けるために、担体上のデータの読取り又は書込みは、可能な限り正確であることが重要である。しばしば、光記録担体を走査するときに、装置構成素子によって、或いは、光記録担体自体の一部によって、球面収差のような収差がビーム中に導入される。これらの収差は、ビームによって担持されるデータ信号中へのデータ誤差の導入を招き得る。
光記録担体を走査するためのビーム中の収差を減少するための系が既知である。国際特許出願WO2004/102251号は、流体メニスカスを有する調節可能な鏡を記載しており、それは米国特許第5,880,896号中に記載される光学走査装置中に使用され得る。鏡は、メニスカスの構造を調節することによって、単一の放射線ビーム経路に沿って走査ビームを偏向し、記録担体の基板の厚さによって引き起こされる球面収差を相殺する球面収差をビームに適用する。
光記録担体を走査するための放射線ビームの収差を減少することが本発明の目的である。
本発明の第一の特徴によれば、光記録担体を走査するための光学走査装置が提供され、光学走査装置は、
a) 光記録担体の照射のための放射線ビームを放射するよう配置される放射線源系と、
b) 調節可能な構造を有する流体メニスカスによって互いから分離される第一流体と第二流体とを含む光学素子と、
c) 第一の種類の波面修正を導入するために流体メニスカス構造を調節するために配置される制御系とを含み、第一の種類の波面修正は、放射線ビームを入射放射線ビーム経路から複数の出力放射線ビーム経路の1つの上に方向変更させ、各出力放射線ビーム経路は、入力放射線ビーム経路から異なる角変位を有し、
制御系は、第二の種類の波面修正を導入するために流体メニスカス構造を調節するようさらに配置され、第二の種類の波面修正は、放射線ビームの波面収差を補償するよう配置され、補償される波面収差は、角変位に従って調節されることを特徴とする。
光学素子は、第一の種類の波面修正を導入することによって、放射線ビームを1つの出力放射線ビーム経路上に方向変更し、よって、光学走査装置を通じるビームの伝搬の方向を制御する。さらに、光学素子は、角変位に従う第二の種類の波面修正を導入し、よって、選択的な出力放射線経路に依存して、第二の種類の波面修正の形態を制御する。
放射線ビームは、異なる出力放射線ビーム経路上に方向変更され、第二の種類の波面修正は相応して調節され得る。よって、光記録担体を走査するとき、第二の種類の波面修正は、異なる出力経路上へのビームの方向変更に応答して動的に調節される。
ビームの方向変更は、装置の光学素子上へのビームの入射角を変更し、ビームを構成素子を通じる非最適経路に従わせる。方向変更は、光記録担体の基板上へのビームの入射角も変更し得る。結果的に、例えば、光記録担体上に書き込まれる且つ/或いは光記録担体から読み取られるデータ中に誤差を生成し得る波面収差が、ビーム内に導入され得る。角変位に従った補償的な第二の種類の波面修正を導入することによって、光学素子は、そのような波面収差を最小限化し、よって、データの読取り又は書込み中の如何なる誤差をも最小限化する。
光学素子は、低い電力消費、メニスカス構造の急速な切換え時間を有し、コンパクトな設計に従って安価に構築され得る。本発明は、単純且つ効率的な方法で、放射線ビームを方向変更するための、並びに、第二の種類の波面修正を導入するための装置を提供する。その上、流体メニスカス構造の調節は、素子の最小の摩耗及び断裂を招き、よって、光学素子は信頼性及び耐久性がある。
ここで使用される角変位という用語は、(後に明らかになるように、可能であれば拡張形態の)入力放射線ビーム経路と、選択出力放射線ビーム経路との間の角度的な分離である。角変位は、放射線ビームの方向変更の平面において取られる角度的な値として与えられる。正及び負の角変位が可能であり得る。最大の正の角変位及び最大の負の角変位との合計は、角変位の最大の可能な範囲をもたらす。
ここで使用される走査という用語は、光記録担体からデータを読み取ること、及び/又は、光記録担体にデータを書き込むことを含むよう理解されるべきである。本発明の好適実施態様によれば、波面収差は、非点収差、球面収差、及び、コマ収差のうちの少なくとも1つを含む。光学素子は、このようにして、多様な異なる波面収差を補償し得る。
ここで使用される補償するという用語は、波面収差がビーム中に既に存在しているか或いは後続的に導入され得るかに拘わらず、放射線ビームの波面収差を減少するために放射線ビームの波面を変更することを意味すると理解されるべきである。
好ましくは、光学走査装置は、データブックを記憶するための少なくとも1つの領域を備えるホログラフィック光記録担体を走査するよう配置される。
ホログラフィック光記録担体を走査するための角度多重化技法では、基準放射線ビームが、光学素子によって、異なる出力放射線経路に沿って方向変更され得る。各出力経路は、データブックの異なるデータページに対応する。選択的な出力経路に従った第二の種類の波面修正の調節は、走査中に起こるデータ誤差が最小限化されることを可能にする。
本発明のさらなる特徴及び利点は、添付の図面を参照して一例としてのみ与えられる本発明の好適実施態様の以下の記載から明らかになるであろう。
図1及び3は、光学素子1を概略的に示している。光学素子1の追加的な詳細は、国際特許出願WO2004/051323号を参照してここに引用される
図1を参照すると、光学素子1は、光学素子1に入るよう伝えるために、放射線3によって図1中に表示される放射線ビームのための入力放射線経路2を有する。放射線ビームは、レーザのような放射線源系4によって放射される。光学素子1は、入力放射線ビーム経路2の拡張形態ム5について配置される第一組97のセグメント電極の構造を含む複数の電極を含み、入力経路2は図1中に示されるような光学素子1を通じて線形に拡張される。
図2は、電極の一端から見られた第一組97の電極の構造の断面を示しており、それは拡張入力放射線ビーム経路5に対して垂直に取られ、後にさらに詳細に記載されるように、アナモルフィックメニスカスレンズ形状を製造するのに適している。第一組97の電極は、4つのセグメント電極6,7,8,9を含み、それらはそれぞれ矩形で且つ平面的であり、正方形構造に拡張入力放射線ビーム経路5について離間され、それらの長手縁部が平行な状態であり、よって、正方形の囲壁を形成する。セグメント電極6,7,8,9の対向するものは対に配置され、よって、1つのセグメント電極6及び対向するセグメント電極7は第一の対として配置され、他のセグメント電極8及び対向するセグメント電極9は第二の対を形成する。少なくともセグメント電極6,7,8,9の内表面は、例えば、TeflonTM AF1600で形成される、連続的で均一な厚さの電気絶縁性の流体接触層10で被覆され、それは、後に明らかになるように、メニスカス縁部を抑制する。この実施態様において、各セグメント電極6,7,8,9の各表面は、絶縁層11で被覆されており、それもTeflonTM AF1600で形成され得るし、或いは、代替的に、パリレンで形成され得る。
図1を参照すると、第一組97の電極6,7,8,9は、流体室14の側壁を形成するよう配置され、流体室はそこからの流体の漏れを防止するよう封止される。透明な前部素子12が、流体室14の1つの端壁の一部を形成し、透明な後部素子13が、流体室14の他の端壁の一部を形成している。
流体室14は、選択的な屈折率を備える、シリコーン油又はアルカンのような、電気絶縁性の第一液体Aと、異なる屈折率を備える、塩溶液を含む水のような、電気絶縁性の第二液体Bとを含む。第一流体及び第二流体は、互いに混和せず調節可能な構造を有する流体メニスカス16によって互いから分離されており、流体メニスカスは、図1に示されるように、拡張入力放射線ビーム5について回転対称でない曲率を有する。メニスカス16の構造が光学素子1の向きと無関係に制御され得るよう、2つの液体A,Bは、好ましくは、等しい密度を有するように構成される。
複数の電極は、第一端部電極18をさらに含み、第一端部電極は、環状であり、且つ、放射線ビームが第一端部電極18を通過するのを許容するよう光学的に透明であり、流体室14の1つの端部に、この場合には、後部素子13に隣接して配置されている。電極が第二流体Bに作用するよう、第一端部電極18は、少なくとも1つの部分が流体室14内に備えて配置されている。
第一組97の少なくとも1つの電極6,7,8,9への電圧の印可によって流体メニスカス16の構造を決定するために、制御系20が配置されている。制御系20は、セグメント電極6,7,8,9のそれぞれに並びに第一端部電極18に電気的に接続22され、第一端部電極18にも適切な電圧を印可しながら、第一の対の1つの電極に第一電圧Vを印可するよう、第一の対の他の電極に第二電圧Vを印可するよう、且つ、第二の対の電極のそれぞれにさらなる電圧V,Vを印可するよう配置されている。少なくとも1つのセグメント電極6,7,8,9に印可される電圧は、少なくとも1つの他のセグメント電極6,7,8,9に印可される電圧と同一であり得るし、或いは、異なり得る。それぞれの電極の容量の測定は、現在のメニスカス構造が同一であることを可能にする。これらの測定値は、制御系20にフィードバックを提供し、よって、制御系20が流体メニスカス構造を正確に制御することを可能にする。
制御系20によって印可される電圧の調節は、メニスカス構造を調節し、よって、制御する。印可電圧は、流体A,Bにエレクトロウェッティング力を加え、エレクトロウェッティング力は、セグメント電極6,7,8,9のそれぞれを横断する流体接触層10の第二流体Bによって、湿潤性を決定する。この湿潤性は、各セグメント電極6,7,8,9のために、3つの位相線(流体接触層10と2つの液体A,Bとの間の接触の線)でメニスカスの接触角度を決定する。
印可電圧の調節によって、メニスカス構造は、異なる流体メニスカス構造を得るよう調節され得る。非球面曲率を備えるメニスカス構造が達成可能であり、それは拡張入力放射線ビーム経路5について回転対称であっても良いし、回転対称でなくても良い。
入射光線を概ね直交し且つ軸方向に分離される2つの焦線に概ね集束することによって、アナモルフィックレンズとして作用し得るアナモルフィックメニスカス構造も得られ得る。アナモルフィックレンズは、2つの概ね直交する軸において異なる値の焦点屈折力又は倍率を示し、それらの軸の一方は、拡張入力経路5に対して垂直な平面内に配置される円筒軸と呼ばれる。これらの焦点特性は、光学的状態「非点収差」を特徴付ける。アナモルフィックレンズ形状は、略円筒形及び略球面円筒形の性質の形状を含む。
前部素子12から見られるときに凸状又は凹状曲率を有するメニスカス構造が可能である。代替的に、平面的メニスカス構造も得られ得る。
流体メニスカス16の構造は、前述のメニスカス構造の組み合わせであり得る。例えば、流体メニスカス16は、平面的構造及びアナモルフィック構造の組み合わせである構造を有し得る。
光学素子1は、例えば、放射線ビームを方向変更するために且つ/或いは第二の種類の波面修正を放射線ビーム中に導入するために、ビームの波面を修正するようメニスカス構造を調節することによって放射線ビームを操作するために使用される。流体メニスカス構造の調節は、そのような操作を制御し得る。
放射線ビームの方向変更のために、光学素子1は、入力放射線ビーム経路2から光学素子1に入る放射線ビームを、それぞれ入力経路と異なる角変位を有する複数の出力放射線ビーム経路の1つの上に方向変更するために、第一の種類の波面修正をビーム中に導入するよう配置される。流体メニスカス構造の適切な調節は、以下にさらに詳細に記載されるように、複数の出力放射線ビーム経路の異なる経路上に放射線ビームを方向変更する。光学素子1は、メニスカス16でのビームの屈折によって、さらに、後部素子13の外表面での屈折によっても、放射線ビームを方向変更する。光学素子1の他の部分もビームを屈折し得る。
図1を参照すると、第一の対の一方の電極に印可される電圧Vは、第一接触角θを決定し、第一の対の他の電極に印可される電圧Vは、第二接触角θを決定し、この実施例では、第二接触角は第一接触角よりも小さい。第二の対の電極に印可される電圧は、さらなる接触角を決定する。印可電圧のこの組み合わせは、特定の流体メニスカス構造を決定し、それは、この実施例では、平面的構造及びアナモルフィック構造の組み合わせである。入力放射線ビームは、直交軸x、y、zによって定められるX−Y平面において入力放射線ビーム経路2から第一出力放射線ビーム経路24上に方向変更される。第一出力放射線ビーム経路24は、拡張入力放射線ビーム経路5からの第一角変位αを有する。さらに、メニスカス16は、ビーム中に非点収差を加えるよう、第二の種類の波面修正をビーム中に導入する。
各接触角は、約60°の最小の獲得可能な値を有する。もし液体Aがn=1.6の屈折率を有し、液体Bがn=1.33の屈折率を有するならば、最大の正の角変位は約+9°であり、最大の負の角変位は約−9°であるので、角変位の最大範囲は約18°である。
光学素子は、メニスカス16の使用によって、波面収差の所望の補償をもたらす第二の種類の波面修正との組み合わせで、所望の角変位に従ってビームを方向変更するよう、第一の種類の波面修正を導入する。これを達成するために、制御系20は、所要のメニスカス構造を計算し、相応して、例えば、図9,10,11のうちのいずれか1つを参照して記載されるメニスカス構造の調節に従って、メニスカス構造を調整する。
図3を今や参照すると、図3は前に記載された光学素子1を示し、異なる角変位に従ってビームを方向変更しており、電極に印可される電圧は、異なる電圧Vが第一の対の一方の電極に印可され、異なる電圧Vが第一の対の他方の電極に印可され、且つ、さらなる電圧V,Vが他の電極のそれぞれに印可されるよう、制御系20によって調節され得る。異なる印可電圧は、第一の対の一方の電極との第三接触角θ及び第一の対の他方の電極との第四接触角θとを含む異なる接触角を決定する。再び、メニスカス構造は、平面的構造及びアナモルフィック構造の組み合わせである。放射線ビームは、拡張入力放射線ビーム経路5からの異なる角変位βを有する異なる出力放射線ビーム経路26に沿って方向変更される。この実施例では、第一角変位αは、第二角変位βよりも大きい。メニスカス16は、ビーム中に非点収差を加える異なる第二の種類の波面修正も導入する。制御系20は、ビームが異なる角変位を伴う異なる出力放射線ビーム経路に沿って方向変更されるよう、メニスカス構造を調節し得る。加えて、制御系20は、ビームが方向変更される特定の出力放射線ビーム経路に従ってビーム内に導入される第二の種類の波面修正を調節するために配置される。例えば、もしビームが特定の角変位を伴う第一出力放射線ビーム経路上に方向変更されるならば、特定の第二の種類の波面修正がビーム中に導入される。もしビームが、次に、異なる角変位を伴う異なる出力放射線ビーム経路上に方向変更されるならば、異なる第二の種類の波面修正が導入される。このようにして、制御系は、角変位に従って第二の種類の波面修正を調節するよう配置される。
1つの実施例において、制御系20は、所要のメニスカス構造を計算し、図9,10,11のうちのいずれか1つを参照して記載されるメニスカス構造の調節に従ってメニスカス構造を調節する。
図1及び3は、光学素子1によって集束されるビームの光線3を示している。出力ビームが発散又は平行ビーム光線を有するよう、光学素子は、代替的に、ビームの輻輳(vergence)を変更し得る。
図4は、本発明のさらなる実施態様に従った光学素子101を示しており、図1及び3を参照して記載された光学素子1の機能と類似する機能を備える。そのような機能は、100だけ増分された同一の参照番号を使用してここに示され、対応する記載はここにも当て嵌まると理解されるべきである。
光学素子101の追加的な詳細は、国際特許出願第WO2004/051323号を参照としてここに引用される。
光学素子101の複数の電極は、図2を参照して記載された第一組197に類似する第二組198のセグメント電極の構造を含む。複数の電極は、第一端部電極118と構造が類似する第二端部電極136をさらに含む。第二組198の4つの電極は、第一組197の電極から、並びに、端部電極118,136から互いに前記的に絶縁されている。この実施態様では、第二端部電極136及び前部素子112は、流体室114の一方の端壁の一部をそれぞれ構成し、後部素子113及び第一端部電極118は、流体室114の他の端壁の一部をそれぞれ構成している。第一組197及び第二組198の電極は、流体室114の側壁を形成している。
流体室114は、第三流体を保持し、第三流体は、この実施態様では、前に記載された液体Bであり、それは第二端部電極136と接触して位置し、第二流体メニスカス138によって液体Aから分離されている。第二端部電極136は、第三流体と部分的に接触するよう前部素子112と流体室114との間に位置付けられている。当業者は、第三流体が液体Bと異なる液体を含み得ることを理解しよう。
制御系120は、各端部電極118,136に、並びに、第一組197及び第二組198の各電極に電気的に接続され、各電極に電圧を印可するよう配置されている。メニスカス116の構造を調節するために、電圧Vが第一組197の1つの電極に印可され、電圧V10はが第一組197の対向する電極に印可され、追加的に、さらなる電圧Vが第一組197の他の電極の少なくとも1つに印可されている。制御系120は、前に記載された流体メニスカス調節と類似する方法で第二メニスカス138の構造を調節するために、第二組198の1つの電極に電圧V11を印可し、第二組198の対向する電極に電圧V12を印可し、追加的に、第二組198の電極にさらなる電圧Vを印可する。適切な電圧が端部電極118,136にも印可される。
実施例として、制御系120は、2つの流体メニスカスの少なくとも1つのために、所要のメニスカス構造を計算し、図9,10,11のうちのいずれか1つを参照して記載されたメニスカス構造の調節に従ってメニスカス構造を調節する。
メニスカス116及び代印流体メニスカス138の両方の構造の調節は、放射線ビームが前述の光学素子1よりも大きな柔軟性を備えて操作されることを可能にする。例えば、ビームは、より大きな最大範囲の角変位を伴って出力経路上に方向変更され得る。この実施例において、ビームは、第一角変位α及び第二角変位βよりも大きな第三角変位γを伴って出力放射線ビーム経路140に沿って方向変更される。
前の実施態様のために、拡張入力放射線ビーム経路は、流体室の中心長手軸と一致するが、図5及び6を使用して記載されたものを含むさらなる実施態様では、拡張入力放射線ビーム経路は、代替的に、非中心長手軸に沿って光学素子を通過し得るので、入力経路は、放射線ビームが光学素子に入る前部素子の外表面に対して垂直ではない。
図5は、本発明の実施態様に従ったさらなる光学素子201を示している。光学素子201の機能は、図1及び3を参照して記載された光学素子1の機能と類似している。そのような機能は、200だけ増分された同一の参照番号を使用してここに示されており、対応する記載がここにも当て嵌まると理解されるべきである。光学素子201のさらなる詳細は、国際特許出願第2004/102251号を参照してここに引用される。
例えば、アルミニウム、金、若しくは、銀の金属塗膜、又は、適切な誘電性塗膜を含む反射表面242が、後部素子213の外表面に取り付けられる。制御系220は、第一組297の1つの電極に電圧V13を印可し、第一組297の対向する電極に電圧V14を印可し、第一端部電極218に加え、第一組297の他の電極の少なくとも1つにさらなる電圧Vを印可し得る。
放射線ビームが、入力経路244に沿って前部素子214を通って光学素子201に入り、反射表面242による放射線ビームの反射によって、入力経路244からの角変位δを有する出力放射線ビーム経路246上に方向変更される。方向変更されたビームは、前部素子212を介して光学素子201から出る。従って、反射表面242は鏡機能をもたらし、制御系220によって決定されるようなメニスカス216の構造は、どの出力放射線ビーム経路上にビームが方向変更されるかを選択する。メニスカス構造は、第二の種類の波面修正も放射線ビーム中に導入する。
実施例において、制御系220は、所要のメニスカス構造を計算し、図9,10,11のうちのいずれか1つを参照して記載されるメニスカス構造の調節に従ってメニスカス構造を調節する。
図6は、本発明の実施態様に従ったさらなる光学素子301を示している。光学素子301の機能は、図1及び3を参照して記載された光学素子1の機能と類似している。そのような機能は、300だけ増分された同一参照番号を使用してここに示され、対応する記載はここにも当て嵌まると理解されるべきである。
この実施態様において、第二流体は液体Bではなく、第一流体と混和せず且つメニスカス316が放射線ビームを反射させる液体Cである。1つの実施例において、液体Cは水銀である。代替的な実施例において、液体Cは、例えば、メニスカス316で反射表面を形成するようメニスカス316で凝結する銀粒子を含む金属粒子の懸濁液である。2つの液体間の界面で或いは液体の外表面上に金属液体性フィルム(MELLF)を形成する金属粒子の使用のこの点におけるさらなる詳細は、Helene Yockell−Lelievre,Ermano F. Borra,Anna M.Ritcey,Lande Vieira da Silva,“Optical Tests of Nanoengineered Liquid Mirrors”,Applied Optics 42 (2003)p.1882を参照することによってここに含められる。
制御系320は、メニスカス構造を決定するために、第一組397の1つの電極に電圧V15を印可し、第一組397の対向する電極に電圧V16を印可し、第一組397の他の電極の少なくとも1つに並びに第一端部電極318にさらなる電極Vnを印可し得る。放射線ビームが、入力経路348に沿って前部素子312を通じて光学素子301に入り、メニスカス316で液体Cによって提供される反射表面によるビームの反射によって、入力経路348から角変位εを有する出力放射線ビーム経路350上に方向変更される。方向変更されたビームは、前部素子312を介して光学素子301から出る。制御系320は、メニスカス構造の調節によって、メニスカス316によって提供される鏡機能を制御し、よって、どの出力計路上にビームが方向変更されるかを選択する。メニスカス構造は、第二の種類の波面修正も放射線ビーム中に導入する。
1つの実施例において、制御系320は、所要のメニスカス構造を計算し、図9,10,11のうちのいずれか1つを参照して記載されるメニスカス構造の調節に従ってメニスカス構造を調節する。
図7及び8を参照して、代替的な組のセグメント電極が今や記載される。前述の如何なる光学素子の電極の組は、図7又は図8のいずれかを使用して記載された電極の組と置換され得ることが理解されよう。
図7は、セグメント電極の組の代替的な構造の断面を示している。電極のこの構造の機能は、図2を使用して記載された第一組397の構造と類似している。そのような機能は、400だけ増分された同一の参照番号を使用して示されており、対応する記載がここにも当て嵌まると理解されるべきである。図7は、セグメント電極の一端から取られた断面図であり、拡張入力放射線ビーム経路405と垂直である。
セグメント電極452は、光学素子の制御系にそれぞれ電気的に接続されている。この実施態様には、31の個々のセグメント電極があるが、代替的に、31よりも多い或いは少ない電極があり得る。異なるセグメント電極452への電圧の印可によって、メニスカスの構造は、前述の方法で調節され得る。この構造のより大きな数のセグメント電極452は、より多くの様々なメニスカス構造が得られることを可能にする。放射線ビームのより正確な操作は、例えば、減少された光学収差を伴う第二の種類の波面修正を導入することによっても提供され得る。
光学素子のセグメント電極の組のさらなる構造が考えられる。図8は、セグメント電極の組のさらなる例示的な構造を示している。この組の電極の機能は、図2を使用して記載された組の電極と類似している。そのような機能は、500だけ増分された同一の参照番号を使用して示されており、対応する記載がここにも当て嵌まると理解されるべきである。図8は、セグメント電極554の一端から取られた断面図であり、拡張入力放射線ビーム経路505と垂直である。この実施例において、1つの電極554から隣接する電極554への方向に取られる絶縁層511の厚さは、絶縁層511の1つの電極間部分から絶縁層511の隣接する電極間部分への方法に取られる各電極554の厚さよりも大きい。厚さのこの配置は、流体メニスカスの縁部に沿う接触角の非連続的変化を減少し、従って、メニスカスによって放射線ビーム中に導入される如何なる光学収差をも減少する。
図9は、光記録担体を走査するための光学走査装置を示している。図9は概略的であり、原寸通りに描写されていないことが留意されるべきである。この実施態様において、光学走査装置は、データ記憶のためのホログラフィック媒体660を含むホログラフィック光記録担体659を走査するよう配置されている。例示的なホログラフィック媒体は、InPhase TechnologiesTMによって開発されたTapestryTM媒体である。
光学走査装置は、ホログラフィック媒体660上への記録及びホログラフィック媒体660からの読取りが可能である光学装置の機能を含み、それはH.J.Coufal,D.Psaltis,G.T.Sincerbox(Eds.),‘Holographic data storage’,Springer series in optical sciences,(2000)から既知であり、その内容はここに参照として引用される。
図9の光学走査装置は、ホログラフィック光記録担体659の照射のための放射線ビームを放射するよう配置される放射線源系661を含む。光学走査装置は、コリメータ662、可動第一偏向器664、第一ビームスプリッタ666、第一鏡668、空間光変調器670、第二ビームスプリッタ672、レンズ674、図1を使用して前述された光学素子1、第二レンズ676、第三レンズ678、第二鏡680、半波長板682、第三鏡684、第二偏向器686、望遠鏡688、及び、検出器690を含む。光学走査装置は、ホログラフィック媒体660にデータを記録し且つホログラフィック媒体660からデータを読み取ることが意図されている。
ホログラフィック媒体660内へのデータページの記録中、第一検出器664は、例えば、図9中に点線によって示されるような機械的動作によって、放射線ビームを放射した経路から外に移動される。放射線源661によって放射される放射線ビームの半分は、第一ビームスプリッタ66及び第一鏡668を用いて空間光変調器の方向に送られる。この部分の放射線ビームは、信号ビームと呼ばれる。放射線源661によって放射される放射線ビームの半分は、第一ビームスプリッタ66を通過し、光学素子1によって、題意レンズ676及び第三レンズ678を介して、ホログラフィック単体659の方向に方向変更される。この部分の放射線ビームは、基準ビームと呼ばれる。信号ビームは、空間光変調器を用いて空間変調される。空間光変調器は、透過地域及び吸収地域を含み、それは書き込まれるべきデータページの0及び1のデータビットに対応する。記号ビームが空間光変調器670を通過した後、それはホログラフィック媒体660中に書き込まれるべき記号、即ち、書き込まれるべきデータページを担持する。次に、信号ビームは、レンズ674を用いてホログラフィック媒体660上に集束される。
基準ビームは、第二レンズ676及び第三レンズ678を用いてもホログラフィック媒体660上に集束される。よって、データページは、信号ビームと基準ビームとの間の干渉の結果として干渉パターンの形態でホログラフィック媒体660中に書き込まれる。データページがホログラフィック媒体660内に書き込まれるや否や、他のデータページがホログラフィック媒体660の同一場所に書き込まれる。このために、このデータページに対応するデータが、空間光変調器670に送られる。制御系20は、基準ビームを異なる出力放射線ビーム経路に沿って方向変更するよう流体メニスカスを調節する。このようにして、ホログラフィック媒体660に対する基準信号の角度が修正される。よって、干渉パターンが、ホログラフィック媒体660の同一場所に異なるパターンを伴って書き込まれる。これは角度多重化と呼ばれる。複数のデータページが書き込まれる、ホログラフィック媒体660の、領域とも呼ばれる同一場所は、データブックと呼ばれる。ホログラフィック媒体660は、データブックを記憶するための少なくとも1つの領域を有する。ホログラフィック媒体660の1つの領域を走査するとき、基準ビームの方向変更のための複数の出力放射線ビーム経路のそれぞれは、1つの領域内のデータブックの異なるページに対応する。方向変更された基準ビームが媒体660の同一領域を照射し、従って、同一領域内にデータを記録するために、第二レンズ676及び第三レンズ678が使用される。
媒体660内の1つのデータページと直ぐ次のデータページとを分離する最小多重化角Δφは、以下の関係1に従って定められる。
Figure 2009517712
ここで、λは、放射線ビームの波長であり、θは、ホログラフィック媒体660上への信号ビームの入射角でり、θは、ホログラフィック媒体660上への基準ビームの入射角であり、両方の角度は、媒体660の、ビームのための、平面的な入射面と平行に位置する軸に対して取られ、Lは、入射面の平面と垂直な方向における媒体660の厚さである。一例として、λ=400nm、L=0.5mm、θ=0°、θ=60°、及び、Δθ=9.23×10―4ラジアンである場合には、ブラッグピークの幅は、ほぼ1mradである。好ましくは、ブラッグ選択度は、データページ間のクロストークを回避するために、ほぼ2mradであるよう選択される。最大角変位範囲は、ブック内に記録可能なデータページの数と対応する約100〜200の多重化角の数の範囲をもたらす、ほぼ20〜30°である。
ホログラフィック媒体660からのデータページの読出し中、第一偏向器664は、放射線源系661によって放射される放射線ビームの経路内に移動され、ビームが、第二鏡680、半波長板686、及び、第三鏡684を介して第二偏向器686に達するよう偏向される。もしホログラフィック媒体660内にデータページを記録するために角度多重化が使用され、与えられるデータページが読み出されるべきであるならば、第二偏向器686は、ホログラフィック媒体660に対するその角度がこの所与のホログラムを記録するために使用された角度と同一であるよう配置される。よって、第二偏向器686によって偏向され且つ望遠鏡688を用いてホログラフィック媒体660内に集束される信号は、この所与のホログラムを記録するために使用された基準信号の位相共役である。
次に、基準信号の位相共役は、データページの情報パターンによって回折され、それは再構築された信号ビームを創成し、次に、それはレンズ674及び第二ビームスプリッタ672を介して検出器590に達する。よって、画像化されたデータページが検出器690上に創成され、前記検出器690によって検出される。検出器690は、画素又は検出器素子を含み、各検出器素子は画像化されたデータページのビットに対応する。空間光変調器670は完全に吸収性に作成されるので、ビームの如何なる部分も空間光変調器670を通過し得ない。
図10は、概略的に、第二レンズ676及び第三レンズ678を介した、光学素子の後部素子13からホログラフィック媒体660への基準ビームの部分691の通過を示している。この実施態様において、第二レンズ676及び第三レンズ678は、79.86mmの焦点距離、4.00mmのレンズ厚さをそれぞれ有し、BK7ガラスで形成される。後部素子13の外表面の中心と第二レンズ676の入射面の中心との間には特定の距離692がある。第三レンズ678の出射面の中心と書き込まれるホログラフィック媒体660の領域との間の距離は、同一の特定距離692であり、第二レンズ676の入射面の中心と第三レンズ678の出射面の中心との間の距離は、特定距離692の二倍である。放射線ビームは、第二レンズ676と第三レンズ678との間で逆転される。
この組み合わせにおいて、液体Aは、n=1.50の屈折率を有する油であり、液体Bは、n=1.33の屈折率を有する食塩水である。メニスカス16の平面的構造を用いて、20°の角度だけ、直交するx、y、z軸によって定められるような、z軸についての回転として流体メニスカス16を傾斜することは、軸のxy平面内で3.4°の角度だけ基準ビームを方向変更する。このようにしてビームを方向変更することは、1.64波平均二乗根(RMS)非点波面収差を基準ビーム内に導入する方法で、基準ビームを第二レンズ676及び第三レンズ678を通過させる。この非点収差は、ホログラフィック記録担体659の装置による走査精度を減少する。ホログラフィック媒体660の正確な走査のために、ビームは、好ましくは、0.07波RMS波面収差の最大回折限界を要求する。平面構造と−547.47mmの円筒形半径を備える円筒形レンズ構造の組み合わせとなるよう流体メニスカス16を調節することで、基準ビームは、依然として3.4°の角度だけ方向変更され、非点収差を補償するために、第二の種類の波面修正も、基準ビーム中に導入されるので、基準ビームのRMS非点波面収差は0.007波である。
このようにして、第二の種類の波面修正は、放射線ビームの波面収差を補償するよう配置される。波面収差は、非点収差、球面収差、及び、コマ収差のうちの少なくとも1つであり得るし、例えば、ビーム方向変更の調節によって、光学走査装置によって放射線ビーム内に導入され得る。記述の実施例において、非点収差は、光学走査装置の第二レンズ676及び第三レンズ678によって導入される。
異なるデータページを記録するための光学素子による基準ビームの方向変更は、基準ビームを異なる経路に沿って第二レンズ676及び第三レンズ678に通過させる。第二レンズ676及び第三レンズ678は、基準ビームが異なる出力ビーム経路に沿って方向変更されるときに、異なる波面収差を基準ビーム内に導入する。第二の種類の波面修正が、ビームが方向変更される特定の出力放射線ビーム経路に対応する導入波面収差を補償するよう、制御系20は、メニスカス構造を調節する。このようにして、書き込まれる異なるデータページのために、光学素子は、方向変更基準ビームの異なる出力放射線ビーム経路の対応する角変位に従って、第二の種類の波面修正を調節するので、各データページは最大精度で書き込まれる。
本発明のさらなる実施態様において、図9を参照して記載された光学走査装置の光学素子1は、代替的に、図4を参照して記載された光学素子101であり得るし、回折によって基準ビームを方向変更する本発明の従った如何なる光学素子でもあってもよい。
図11は、本発明のさらなる実施態様に従ったホログラフィック光記録担体を走査するための光学走査装置を示している。図11は原寸通りに示されていない。光学走査装置の機能は、図9を使用して記載された装置と類似している。600の代わりに700だけ増分された同一の参照番号がそのような機能のために使用され、対応する記載がここにも当て嵌まることが理解されるべきである。
この実施態様では、基準ビームを方向変更するために、図1及び3に示される光学素子1の代わりに、図5を使用して記載された光学素子201が使用される。光学記録装置は、図9のために記載されたのと同じ方法でホログラフィック媒体760に書き込む。光学装置は、さらなる鏡796を有し、それは、ホログラフィック媒体760の読出し中、第一偏向器764によって偏向される放射線ビームを第二鏡780に並びに前述のようにホログラフィック媒体760上に反射する。
図11の光学走査装置の本発明のさらなる実施態様において、光学素子201は、代替的に、図6を参照して記載された光学素子301であり得るし、或いは、反射によって基準ビームを方向変更する本発明に従った如何なる光学素子であり得ることが想定される。
上記の実施態様は、本発明の例証的な実施例であると理解されるべきである。本発明のさらなる実施態様が想定される。ホログラフィック光学走査装置は、空間光変調器によってもたらされる振幅多重化との組み合わせの角度多重化に関して記載された。シフト多重化又は位相コード多重化が、ホログラフィック媒体中にデータページを記録するための振幅多重化の代わりに或いはそれとの組み合わせで使用され得る。
図9又は11を使用して例証された光学走査装置を使用したホログラフィック媒体からのデータの読出しは、所謂共役モードで起こる。データ読出しのためのビームが偏向器686,786によって媒体上に偏向されないが、光学素子によってホログラフィック媒体上に代わりに方向変更され得る、代替的実施態様が想定される。ビームは、媒体から読出しデータ信号を取得し、ビームが担体に入る面と反対側の担体の面から出る。これらの実施態様において、出射ビームは、前述の検出器と同様に、レンズによって検出器上に集束され、そこでは、レンズ及び検出器は、データ信号ビームが出る面と同一のホログラフィック担体の側の上に配置される。
屈折又は反射を使用して基準ビームを方向変更し得る光学素子の様々な構造が記載された。本発明の範囲に従って、光学素子の代替的な構造も想定される。例えば、放射線ビームがセグメント電極を介して素子に入り得るよう、例えば、光学素子の如何なる部分も透明であり得る。さらに、流体A、B、及び/又は、Cのいずれの流体も、記載されたものと異なり得るし、メニスカス構造を調節するために、エレクトロウェッティング力以外の力が使用され得る。
光学素子に対する入力放射線ビーム経路及び/又は出力放射線ビーム経路の位置は、前述のものと異なり得る。放射線ビームが光学素子に入り、次に、方向変更されたビーム経路に沿って素子から出るのを許容する、これらの経路の如何なる位置も想定される。
ホログラフィック光記録担体を走査するための光学走査装置のための光学素子が特に記載されたが、光学素子は如何なる光学記録装置にも使用され得る。その上、第二の種類の波面修正は、光学走査装置によって導入される波面収差の補償に限定されない。光記録担体によって導入される波面収差の補償も想定される。
如何なる1つの実施態様に関連して記載された如何なる機能も、単独で或いは記述の他の機能との組み合わせで使用され得ること、如何なる他の実施態様の1つ又はそれよりも多くの機能との組み合わせ、或いは、如何なる他の実施態様の如何なる組み合わせで使用され得ることが理解されるべきである。さらに、上述されていない均等物及び修正物も、添付の請求項において定められる本発明の範囲から逸脱せずに利用され得る。
本発明の実施態様に従った第一構造の光学素子を示す概略図である。 本発明の実施態様に従った電極構造を示す概略図である。 本発明の実施態様に従った第二構造の光学素子を示す概略図である。 本発明のさらなる実施態様に従った光学素子を示す概略図である。 本発明のさらなる実施態様に従った光学素子を示す概略図である。 本発明のさらなる実施態様に従った光学素子を示す概略図である。 本発明の実施態様に従った電極構造を示す概略図である。 本発明の実施態様に従った電極構造を示す概略図である。 本発明の実施態様に従った光学走査装置を示す概略図である。 本発明の実施態様に従った光学走査装置の部分を通過する放射線ビームを示す概略図である。 本発明の異なる実施態様に従った光学走査装置を示す概略図である。

Claims (9)

  1. 光記録担体を走査するための光学走査装置であって、
    a) 前記光記録担体の照射のための放射線ビームを放射するよう配置される放射線源系と、
    b) 調節可能な構造を有する流体メニスカスによって互いから分離される第一流体と第二流体とを含む光学素子と、
    c) 第一種類の波面修正を導入するために前記流体メニスカス構造を調節するために配置される制御系とを含み、前記第一種類の波面修正は、前記放射線ビームを入射放射線ビーム経路から複数の出力放射線ビーム経路の1つの上に方向変更させ、各出力放射線ビーム経路は、前記入力放射線ビーム経路から異なる角変位を有し、
    前記制御系は、さらに、第二種類の波面修正を導入するために前記流体メニスカス構造を調節するよう配置され、前記第二種類の波面修正は、前記放射線ビームの波面収差を補償するよう配置され、該補償される波面収差は、前記角変位に従って調節されることを特徴とする、光学走査装置。
  2. 前記波面収差は、非点収差、球面収差、及び、コマ収差のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の光学走査装置。
  3. 前記波面収差は、当該光学走査装置によって前記放射線ビーム内に導入される、請求項1又は2に記載の光学走査装置。
  4. 前記流体メニスカスは、反射又は屈折によって前記放射線ビームを方向変更するよう配置される、上記請求項のうちのいずれか1項に記載の光学走査装置。
  5. 前記光学素子は、複数の電極を含み、前記制御系は、前記流体メニスカス構造を決定するために、前記流体にエレクトロウェッティング力を加えるよう、前記複数の電極のうちの少なくとも1つに電圧を印可するよう配置され、前記印可電圧の調節は、前記流体メニスカス構造を調節する、上記請求項のうちのいずれか1項に記載の光学走査装置。
  6. 当該光学走査装置は、ホログラフィック光記録担体を走査するよう配置される、上記請求項のうちのいずれか1項に記載の光学走査装置。
  7. 前記ホログラフィック記録担体は、データブックを記憶するための少なくとも1つの領域を有する、請求項6に記載の光学走査装置。
  8. 前記複数の出力放射線ビーム経路のそれぞれは、前記データブックの異なるデータページに対応する、請求項7に記載の光学走査装置。
  9. 当該光学走査装置は、異なる前記複数の出力放射線ビーム経路に沿って方向変更されるときに、前記放射線ビームが前記ホログラフィック光記録担体の同一領域を照射するよう配置される、請求項7又は8に記載の光学走査装置。
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