JP2009301150A - 車両管理装置、車両管理方法、車両管理プログラム、および記録媒体 - Google Patents

車両管理装置、車両管理方法、車両管理プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Hiroaki Shibazaki
裕昭 柴▲崎▼
Goro Kobayashi
悟朗 小林
Kenichiro Yano
健一郎 矢野
Tatsu Komori
立 小森
Tomoko Iwasaki
智子 岩▲崎▼
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Abstract

【課題】あるターミナルの車両台数が極端に少なくなることを抑止し、各ターミナルに応じた所定の車両台数を確保すること。
【解決手段】車両管理装置100は、予め登録された利用者間で車両を共用する貸車システムに用いられ、利用者の保有する、または、共用車両に搭載された端末装置とネットワークにより接続可能である。車両管理装置100は、必要台数取得部110と、在庫台数取得部120と、募集情報作成部131と、送信部140とを備える。必要台数取得部110は、共用車両を貸車する貸出基地ごとに当該共用車両の必要台数の情報を取得する。在庫台数取得部120は、貸出基地ごとに共用車両の在庫台数の情報を取得する。募集情報作成部131は、一の貸出基地における在庫台数が必要台数を下回る場合に、当該一の貸出基地への共用車両の移動を募るための移動募集情報を作成する。送信部140は、移動募集情報を端末装置に送信する。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両などの移動体に搭載される車両管理装置、車両管理方法、車両管理プログラム、および記録媒体に関する。ただし、この発明は、上述の車両管理装置、車両管理方法、車両管理プログラム、および記録媒体に限られない。
近年、原油の高騰化が進み、自動車を保有する敷居が高くなりつつある。また、脱原油の波も受け、世界的規模で次世代自動車(燃料電池自動車、電気自動車、水素自動車等)の研究や開発が加速し、一般実用化に向けて進んでいる。また、原油乱用による地球温暖化に対する意識も今後さらに高まることが見込まれ、世界的な規模で自動車に対する解決策が模索されている。
そこで、予め登録された複数の会員で車両を共有するカーシェアリングシステムという車両の利用態様が広まりつつある(たとえば、下記特許文献1参照)。また、利用者が所定の料金を支払うことにより事業者から車両を借りるレンタカーシステムという車両の利用態様も、同様の問題への解決方法の一つとしてかねてから実施されている。
このようなレンタカーシステムおよびカーシェアリングシステムにより、車両の全体の台数を削減したり、個人での車両の維持管理を不要としたり、公共交通機関の利用が促進されたりするなど、様々なメリットが得られる。特に交通が過密状態にあり、維持費用が高額な都市部においては、カーシェアリングシステムやレンタカーシステムに対するニーズが大きいものとなっている。
特開2007−183749号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、たとえば、車両を貸し出す貸出基地と車両を返却する返車基地とが異なる場合に、ある基地の車両台数が極端に少なくなることがあるなど、各基地に応じた所定の車両台数を確保することができないといった問題が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる車両管理装置は、予め登録された利用者間で車両を共用する貸車システムに用いられ、前記利用者の保有する、または、共用車両に搭載された端末装置とネットワークにより接続可能な車両管理装置であって、前記共用車両を貸車する貸出基地ごとに当該共用車両の必要台数の情報を取得する必要台数取得手段と、前記貸出基地ごとに共用車両の在庫台数の情報を取得する在庫台数取得手段と、一の貸出基地における前記在庫台数が前記必要台数を下回る場合に、当該一の貸出基地への共用車両の移動を募るための移動募集情報を作成する募集情報作成手段と、前記移動募集情報を前記端末装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項15の発明にかかる車両管理方法は、予め登録された利用者間で車両を共用する貸車システムに用いられ、前記利用者の保有する、または、共用車両に搭載された端末装置とネットワークにより接続可能な車両管理装置の車両管理方法であって、前記共用車両を貸車する貸出基地ごとに当該共用車両の必要台数の情報を取得する必要台数取得工程と、前記貸出基地ごとに共用車両の在庫台数の情報を取得する在庫台数取得工程と、一の貸出基地における前記在庫台数が前記必要台数を下回る場合に、当該一の貸出基地への共用車両の移動を募るための移動募集情報を作成する募集情報作成工程と、前記移動募集情報を前記端末装置に送信する送信工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項16の発明にかかる車両管理プログラムは、請求項15に記載の車両管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項17の発明にかかる記録媒体は、請求項16に記載の車両管理プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる車両管理装置、車両管理方法、車両管理プログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(車両管理装置の機能的構成)
この発明の実施の形態にかかる車両管理装置の機能的構成について説明する。車両管理装置は、共用車両の貸し出しをおこなう貸車システムに用いられるものである。貸車システムは、予め登録された利用者が例えば基本料金を支払うことにより、当該利用者間で車両を共有するカーシェアリングシステムや、不特定多数の利用者が所定の料金を支払うことにより共用車両を借りるレンタカーシステムである。カーシェアリングシステムにおいては、共用車両を管理し、貸し出しをおこなう複数の貸出基地を設置し、利用者がある貸出基地で借りた共用車両を、他の貸出基地にて返却することが可能になっている。
また、車両管理装置は、利用者が保有する携帯電話装置などの端末装置、または、共用車両に搭載されたナビゲーション装置などの端末装置とネットワークにより接続可能である。この車両管理装置は、代表的には、上記端末装置と通信接続可能な車両管理サーバによって実現されるが、貸出基地などに設置される管理用のPCによって実現することも可能である。
図1は、本実施の形態にかかる車両管理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。図1において、車両管理装置100は、必要台数取得部110と、在庫台数取得部120と、制御部130と、送信部140と、必要台数登録部150と、履歴情報取得部160と、受信部170と、格納部180とを備えている。制御部130は、募集情報作成部131と、抽出部132と、付与部133とを備えている。
必要台数取得部110は、共用車両を貸車する貸出基地ごとに当該共用車両の必要台数の情報を取得する。必要台数取得部110は、代表的には、貸出基地ごとに共用車両の必要台数の情報を登録する必要台数登録部150から必要台数の情報を取得する。なお、このほかにも、必要台数取得部110は、たとえば、貸出基地に従事する従業員が当該貸出基地に設けられたPCにリアルタイムの必要台数を入力するとともに、当該入力された情報の送信を受けて必要台数の情報を受信することにより、必要台数の情報を取得してもよい。
在庫台数取得部120は、貸出基地ごとに共用車両の在庫台数の情報を取得する。在庫台数の情報は、リアルタイムの在庫台数や、ある期間における予測される在庫台数の情報などである。なお、リアルタイムの在庫台数は、たとえば、貸出基地に設けられるPCから送信されるものである。また、予測される在庫台数は、たとえば、図示せぬ記録部に記録されているものである。募集情報作成部131は、一の貸出基地における在庫台数が必要台数を下回る場合に、当該一の貸出基地への共用車両の移動を募るための移動募集情報を作成する。
移動募集情報は、たとえば、「A貸出基地に共用車両を移動させることのできる方を募集します」といった情報である。なお、共用車両は、上記した必要台数と在庫台数との関係において余剰する他の貸出基地の車両や、走行中(利用中)の車両など、本貸車システムに登録されている全ての共用車両を含む。送信部140は、募集情報作成部131によって作成された移動募集情報を端末装置に送信する。なお、移動募集情報の送信をおこなうことにより、端末装置から当該移動募集情報に対する予約の受け付けが開始される。
また、必要台数登録部150は、一定の期間ごとの各貸出基地における必要台数の情報を登録する。この場合、必要台数取得部110は、必要台数登録部150により登録された必要台数の情報を一定の期間ごとに取得する。また、在庫台数取得部120は、一定の期間より所定期間前ごとの各貸出基地における在庫台数の情報を取得する。募集情報作成部131は、一の貸出基地における一定の期間より所定期間前での在庫台数が一定の期間での必要台数を下回る場合に、当該一の貸出基地への共用車両の移動を募るための移動募集情報を作成する。
一定の期間は、代表的には、一定の時間帯であるが、曜日、月、季節などを含む。一定の期間を一定の時間帯とした場合、在庫台数取得部120は、一定の時間帯よりも所定時間前ごとに共用車両の在庫台数の情報を取得する。一定の時間帯は、たとえば、午前、午後、夕方、夜間といった時間帯や、○時〜×時といったある時刻の範囲を示す時間帯や、1時間おきの時刻を示す時間帯、または、午前7時、9時、午後13時、15時、17時、19時といった貸出基地ごとに比較的多くの利用者の利用が見込まれる時刻などの時間帯である。また、所定時間前とは、一定の時間帯に応じて、たとえば、30分、1時間、2時間といった時間として予め設定される。
また、必要台数登録部150により登録される必要台数の情報は、具体的には、貸出基地ごとの来客状況や共用車両の予約状況等に応じて、その利用が予測される台数の情報である。必要台数は、具体的には、リアルタイムの状況や、時間帯や曜日ごとの状況や、来客や予約の履歴情報などを用いて、時間帯や曜日ごとに利用が予測される台数である。
また、必要台数登録部150により登録される必要台数の情報は、貸出基地ごとの来客状況や共用車両の予約状況等の変動に応じて逐次更新されるものである。更新は、具体的には、たとえば、予約状況等の減少がある場合や減少が見込まれる場合には必要台数を減少させ、一方、予約状況等の増加がある場合や増加が見込まれる場合には、必要台数を増加させることである。この場合、必要台数取得部110は、更新された必要台数の情報を取得する。
また、在庫台数取得部120は、貸出基地ごとの来客状況や共用車両の予約状況等の変動に応じて予測される予測在庫台数の情報を取得する。予測在庫台数は、リアルタイムの予約状況や、予約履歴情報などを用いて、たとえば、天候などを加味して各日にちの時間帯ごとに、予測される在庫台数である。この場合、募集情報作成部131は、一の貸出基地における予測在庫台数が必要台数を下回る場合に、当該一の貸出基地への共用車両の移動を募るための移動募集情報を作成する。
また、募集情報作成部131は、在庫台数が必要台数を上回って共用車両を保有している他の貸出基地が存在する場合に、当該他の貸出基地から一の貸出基地への共用車両の移動を促す移動募集情報を作成する。在庫台数が必要台数を上回って共用車両を保有している他の貸出基地とは、共用車両が余剰となっている貸出基地である。
また、在庫台数取得部120が、貸出基地ごとの来客状況や共用車両の予約状況等の変動に応じて予測される予測在庫台数の情報を取得した際、募集情報作成部131は、他の貸出基地における予測在庫台数が必要台数を上回る場合に、当該他の貸出基地から一の貸出基地への共用車両の移動を促す移動募集情報を作成する。
また、履歴情報取得部160は、共用車両を利用した各利用者の当該共用車両での移動履歴の情報を取得する。抽出部132は、履歴情報取得部160によって取得された移動履歴に基づいて、予め登録されている利用者のうち、移動募集情報の送信先とする利用者を抽出する。移動履歴は、利用者が共用車両を利用して移動した際の履歴であり、利用した時間帯、曜日、天候などの情報を含む。
この移動履歴には、たとえば、利用者が通勤する通勤先や通学する通学先の情報や、利用者の住所などの情報を含ませてもよい。この場合、送信部140は、抽出部132によって抽出された利用者の保有する、または当該利用者が利用している共用車両に搭載された端末装置に、移動募集情報を送信する。
また、募集情報作成部131は、移動募集情報として、共用車両を上記した一の貸出基地に移動させる利用者に対して所定の特典を付与させる旨の情報を含めて作成する。所定の特典は、代表的には、金銭であるが、所定のサービスに還元可能なポイントや、金券などを含む。所定の特典を付与させる旨の情報は、たとえば、「B基地に車両を移動させた方にbb円還元します」といった情報である。なお、後述するように、利用者による共用車両の移動が完了すると、当該利用者に特典が付与される。
また、募集情報作成部131は、移動募集情報として、上記した一の貸出基地での必要台数と在庫台数とによって求められる共用車両の不足台数に基づいて、特典を付与させる旨の情報を含めて作成する。具体的に、不足台数に基づくとは、「不足台数の数量」そのものに対応させてもよいが、「必要台数に対する不足台数の割合」に対応させることが望ましい。
「必要台数に対する不足台数の割合」に対応させることについて補足しておく。複数の貸出基地に共用車両を移動させる場合、たとえば、2カ所の貸出基地における不足台数がそれぞれ30台であっても、必要台数が100台の場合と、必要台数が50台の場合では、必要台数が50台の場合の方が、需要の度合いが高い状態にある。このように、需給バランスを考慮すると、「不足台数の数量」そのものに対応させるよりも、「必要台数に対する不足台数の割合」に対応させることが望ましい。
なお、複数の貸出基地から予測在庫台数が下回る一の貸出基地に共用車両を移動させる場合、上記不足台数は、共用車両を回送させる回送台数に相当するものとしてもよい。これについて、具体例を挙げて説明する。たとえば、主要な貸出基地などにおいては、必要台数が多く、他の複数の貸出基地から共用車両を回送させるといったことが多々想定される。より具体的には、主要貸出基地における必要台数が120台、不足台数が100台あるものとする。この不足台数100台を補うために、回送台数は、ある貸出基地から20台、別の貸出基地から30台、さらに別の貸出基地から50台として割り振られているものとする。
この場合、貸出基地ごとに割り振られている(回送する)台数がそれぞれ異なっているものの、「必要台数(120台)に対する不足台数(100台)の割合」とすると、全ての貸出基地にて、それぞれ同等の特典となってしまう。ところが、回送台数が20台の貸出基地と、回送台数が50台の貸出基地とでは、回送台数50台の貸出基地からの共用車両の移動を、より優先して促す必要がある。したがって、このような場合、不足台数を回送台数に相当させ、つまり、「必要台数に対する不足台数の割合」を「必要台数に対する回送台数の割合」とすることにより、共用車両を回送する割合の高い貸出基地ほど、より高い特典とすることが望ましい。
また、募集情報作成部131は、移動募集情報として、不足台数と、一定の時間帯までの残り時間とに基づいて、特典を付与させる旨の情報を含めて作成する。募集情報作成部131は、具体的には、残り時間が短くなればなるほど、より高い特典を付与させる旨の情報を含めて移動募集情報を作成する。
また、付与部133は、利用者が移動募集情報に応じて予測在庫台数が下回る一の貸出基地へ共用車両を実際に移動させた際に、移動募集情報に含まれる特典を利用者に付与する。なお、利用者が共用車両を実際に移動させた旨の情報は、受信部170によって受信される。このような構成において、貸出基地への共用車両の移動が完了した時刻が予定の時刻を超えてしまうことがある。このような場合、たとえば、その理由が渋滞など不可抗力によるものの場合は、規定通りの特典を付与し、一方、その理由が寄り道などによるものの場合は、特典を一部カットするなどしてもよい。
また、利用者が返却を急ぐことにより、事故を誘発することがないよう、予定の時刻から所定時間の遅れを予め認めるようにしてもよい。特に、主要な貸出基地などにおいては、同時刻に大量の共用車両が一斉に出庫することができないことや、当該貸出基地への共用車両の返却により共用車両が集中し、予定の時刻通りに到達できないことが想定されることなどから、このような猶予を認めるとよい。
格納部180は、付与部133によって付与された特典の情報を利用者ごとに格納する。なお、格納された特典の情報を用いて、たとえば、月々支払う基本料金の割引などをおこなってもよい。また、格納部180は、外部の課金サーバによって実現することも可能である。なお、利用者に対して、直接、現金や金券による対価を支払う場合、たとえば、特典の情報を、貸出基地に設置される端末装置に送信し、当該貸出基地にて現金や金券の受け渡しをおこなうようにしてもよい。
(車両管理装置の車両管理処理手順)
つぎに、図2を用いて、車両管理装置100の車両管理処理手順について説明する。図2は、本実施の形態にかかる車両管理装置100の車両管理処理手順の一例を示すフローチャートである。
図2のフローチャートにおいて、車両管理装置100は、必要台数取得部110が貸出基地ごとに共用車両の必要台数の情報を取得する(ステップS201)。そして、在庫台数取得部120が貸出基地ごとに共用車両の在庫台数の情報を取得する(ステップS202)。このあと、在庫台数が必要台数を下回る貸出基地があるか否かを判断する(ステップS203)。必要台数を下回る貸出基地がないと判断した場合(ステップS203:No)、ステップS201における必要台数の情報の取得をおこなう。
一方、必要台数を下回る貸出基地があると判断した場合(ステップS203:Yes)、募集情報作成部131が当該必要台数を下回る貸出基地への共用車両の移動を募るための移動募集情報を作成する(ステップS204)。このあと、移動募集情報を端末装置に送信し(ステップS205)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態にかかる車両管理装置100によれば、一の貸出基地における共用車両の在庫台数が必要台数を下回る場合に、移動募集情報を作成するようにしたので、当該移動募集情報を閲覧した利用者により、共用車両を貸出基地に移動させることができる。したがって、ある貸出基地の共用車両の在庫台数が極端に少なくなることを抑止し、各貸出基地に応じた所定の共用車両の在庫台数を確保することができる。これにより、共用車両を効率的に供給することができ、よって、貸車システムの効率化を図ることができる。
また、本実施の形態にかかる車両管理装置100によれば、従来、貸出基地に従事する従業員がおこなっていた共用車両の移動を、たとえば、移動募集情報に示される貸出基地の方面に時間を問わずに行く予定のある利用者におこなわせることができるので、必要台数を下回る貸出基地の在庫台数を当該必要台数に効果的に引き上げることが可能になる。これにより、従来のように従業員による回収と利用者の利用とにより同方向に2台の共用車両が走行していたところを、利用者の利用による1台のみの走行とすることができ、従業員の労力を軽減できるとともに、共用車両の走行に伴う二酸化炭素の排出を抑制することができる。
また、貸出基地ごとに登録される共用車両の必要台数の情報を取得するようにすれば、たとえば、貸出基地に従事する従業員が必要台数を入力する手間を省きながら、貸出基地ごとの必要台数を確保することができる。
また、一定の期間ごとの各貸出基地における必要台数の情報を予め登録し、一の貸出基地における一定の期間より所定期間前での在庫台数が一定の期間での必要台数を下回る場合に、当該一の貸出基地への共用車両の移動を募るための移動募集情報を作成するようにすれば、貸出基地ごとの閑散期や繁忙期に応じた移動募集情報を送信することができる。したがって、期間に応じた共用車両の移動を促すことができ、各貸出基地にて利用者は安定して共用車両を借りることが可能になる。
また、一定の期間を一定の時間帯とすれば、貸出基地ごとに、朝夕のラッシュアワーなどの時間帯に応じた移動募集情報を作成することができる。したがって、時間帯に応じた共用車両の移動を促すことができ、利用者は安定して共用車両を借りることが可能になる。
また、登録される必要台数の情報を、貸出基地ごとの来客状況や共用車両の予約状況等に応じて、その利用が予測される台数の情報とすれば、随時変化する必要台数に対応して、前もって貸出基地ごとの必要台数を確保することができる。
また、登録される必要台数の情報を、貸出基地ごとの来客状況や共用車両の予約状況等の変動に応じて逐次更新するようにすれば、常に、新しい情報に基づいて、移動募集情報を作成することができる。すなわち、たとえば、新たに商業施設が建設された場合や、鉄道のダイヤ改正があった場合など、利用者が共用車両を利用する時間帯や貸出基地がこれまでと変わった場合であっても、これに対応した必要台数を登録することができる。
また、貸出基地ごとの来客状況や共用車両の予約状況等の変動に応じて予測される予測在庫台数の情報を取得し、一の貸出基地における予測在庫台数が必要台数を下回る場合に、当該一の貸出基地への共用車両の移動を募るための移動募集情報を作成するようにすれば、随時変化する在庫台数に対応して、前もって貸出基地ごとの必要台数を確保することができる。
また、在庫台数が必要台数を上回って共用車両を保有している他の貸出基地が存在する場合に、当該他の貸出基地から必要台数が下回る一の貸出基地への共用車両の移動を促す移動募集情報を作成するようにすれば、当該上回っている余剰の共用車両を優先して、共用車両の不足している貸出基地に移動させることが可能になる。したがって、各貸出基地に応じた必要台数を確保することができる。
また、貸出基地ごとの来客状況や共用車両の予約状況等の変動に応じて予測される予測在庫台数の情報を用い、他の貸出基地における予測在庫台数が必要台数を上回る場合に、当該他の貸出基地から必要台数が下回る一のターミナルへの共用車両の移動を促す移動募集情報を作成するようにすれば、必要台数を上回ることが予測される在庫台数となる貸出基地の共用車両を優先して、共用車両の不足している貸出基地に移動させることが可能になる。したがって、貸出基地ごとに、前もって必要台数を確保することができる。
また、利用者は、この移動募集情報を用いて、旅行を計画することができる。したがって、利用者が混雑した時間帯を避けることにより、不足台数の増加を抑制させることができる。
また、各利用者の共用車両での移動履歴の情報を取得し、当該移動履歴に基づいて、予め登録されている利用者のうち、移動募集情報の送信先とする利用者を抽出して、当該利用者の端末装置に、移動募集情報を送信するようにすれば、共用車両を移動する可能性の高い利用者に対して、移動募集情報を提供することができる。したがって、効果的に必要台数を確保することが可能になる。
また、移動募集情報として、共用車両を必要台数の下回る一の貸出基地に移動させる利用者に対して所定の特典を付与させる旨の情報を含めて作成するようにすれば、在庫台数の不足する貸出基地への共用車両の移動をより促進させることができる。
また、移動募集情報として、一の貸出基地での必要台数と在庫台数とによって求められる共用車両の不足台数に基づいて、特典を付与させる旨の情報を含めて作成するようにすれば、不足の度合いに応じて特典を付与させることが可能になるので、逼迫している貸出基地への共用車両の移動をより促進させることができる。
また、移動募集情報として、不足台数と、一定の時間帯までの残り時間とに基づいて、特典を付与させる旨の情報を含めて作成するようにすれば、より逼迫している貸出基地への共用車両の移動をより促進させることができる。
また、利用者が移動募集情報に応じて必要台数が下回る一の貸出基地へ共用車両を実際に移動させた際に、移動募集情報に含まれる特典を利用者に付与するようにすれば、共用車両の移動を遂行した利用者は特典を得ることができる。これにより、利用者に対して、必要台数が下回る貸出基地への共用車両の移動を促進させることができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、車両管理サーバ、便乗利用者が使用する端末装置、運転利用者が使用する端末装置、によって構成されるカーシェアリングシステムを実施した場合の一例について説明する。実施の形態に示した車両管理装置100は、車両管理サーバによって実現される。なお、カーシェアリングシステムにおいては、共用車両を管理し、貸し出しや返却をおこなう貸出基地(返車基地)としてのターミナルを設置し、利用者があるターミナルで借りた共用車両を、他のターミナルにて返却することが可能になっている。
(カーシェアリングシステムのシステム構成)
まず、図3を用いて、本実施例にかかるカーシェアリングシステムのシステム構成について説明する。図3は、本実施例にかかるカーシェアリングシステムのシステム構成図である。図3において、カーシェアリングシステム300は、車両管理サーバ310と、利用者端末装置320とで構成されている。
車両管理サーバ310は、利用者端末装置320に対して、インターネットなどのネットワークを介して接続される。車両管理サーバ310は、会員登録された利用者の情報の管理、共用車両の貸借管理、共用車両の運行状況の管理、基本料金や支払いなどに関する管理、各ターミナルにおける共用車両の在庫台数や必要台数などの管理、などをおこなう。また、この車両管理サーバ310は、利用者端末装置320へ、必要台数を下回るターミナルに共用車両を移動させるための希望者を募る移動募集情報を送信する。
利用者端末装置320は、たとえば、携帯電話装置321と、PC322と、ナビゲーション装置323とからなる。携帯電話装置321は、利用者が携行し、通話やインターネットに接続することが可能である。PC322は、利用者の自宅や、共用車両の貸借をおこなうターミナルなどに設置され、インターネットに接続することが可能である。携帯電話装置321およびPC322は、インターネットを介して、車両管理サーバ310に接続することにより、共用車両を借りる際の予約手続きや、移動募集情報に対する予約手続きなどをおこなう。
ナビゲーション装置323は、共用車両に搭載され、当該車両の現在位置の情報や走行履歴情報を取得するとともに、取得した情報を車両管理サーバ310へ送信する。また、ナビゲーション装置323からも移動募集情報に対する予約手続きをおこなうことが可能である。
(車両管理サーバのハードウェア構成)
図4を用いて、本実施例にかかる車両管理サーバ310のハードウェア構成について説明する。図4は、本実施例にかかる車両管理サーバ310のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4において、車両管理サーバ310は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、磁気ディスクドライブ404と、磁気ディスク405と、光ディスクドライブ406と、光ディスク407と、通信I/F408とを備えている。また、各構成部401〜408はバス420によってそれぞれ接続されている。
CPU401は、車両管理サーバ310の全体の制御を司る。ROM402やフラッシュROM等の書換え可能な不揮発性メモリは、ブートプログラム、車両管理プログラム、などの各種プログラムを記録している。また、RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。
車両管理プログラムは、移動募集情報作成プログラムと、利用者抽出プログラムと、対価付与プログラムとを有する。移動募集情報作成プログラムは、通信I/F408を介して各ターミナルのPC322から受信する当該ターミナルにおける在庫台数が必要台数を下回る場合に、当該ターミナルへの移動募集情報を作成するプログラムである。
なお、移動募集情報には、対価を付与させる旨の情報のほか、各ターミナルの位置情報や名称の情報、各ターミナルにおける共用車両の在庫台数、必要台数、リアルタイムの不足台数、予測不足台数、余剰台数、などの情報が含まれる。作成されたプログラムは、通信I/F408を介して、利用者端末装置320に送信される。なお、図1に示した、制御部130の募集情報作成部131は、CPU401によって実現される。すなわち、CPU401が移動募集情報作成プログラムを実行することにより、募集情報作成部131の機能を実現する。
利用者抽出プログラムは、たとえば、磁気ディスク405に記録されている利用者の移動履歴の情報に基づいて、移動募集情報の送信先となる利用者を抽出するプログラムである。抽出された利用者の利用者端末装置320に対して、通信I/F408により移動募集情報が送信されるようになっている。なお、図1に示した、制御部130の抽出部132は、CPU401によって実現される。すなわち、CPU401が利用者抽出プログラムを実行することにより、抽出部132の機能を実現する。
対価付与プログラムは、利用者が必要台数を下回る車両ターミナルへ共用車両を実際に移動させた際に、当該利用者に対価を付与させるプログラムである。付与された対価は、磁気ディスクドライブ404の制御により磁気ディスク405に記録される。なお、図1に示した、制御部130の付与部133は、CPU401によって実現される。すなわち、CPU401が対価付与プログラムを実行することにより、付与部133の機能を実現する。
磁気ディスクドライブ404は、CPU401の制御にしたがって磁気ディスク405に対する情報の読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク405は、磁気ディスクドライブ404の制御によって書き込まれた情報を記録する。磁気ディスク405としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
磁気ディスク405は、利用者の識別情報や住所などの個人情報などの会員情報、基本料金の支払いに関する情報、ターミナルごとの共用車両の必要台数や余剰台数の情報、予測在庫台数の情報、利用者の移動履歴の情報、利用者に付与した対価の情報などを記録する。また、磁気ディスク405に記録されている情報は、磁気ディスクドライブ404の制御により読み取りがおこなわれる。なお、図1に示した、必要台数取得部110と、在庫台数取得部120と、履歴情報取得部160とは、たとえば、磁気ディスクドライブ404によって実現される。また、図1に示した、必要台数登録部150と、格納部180とは、磁気ディスク405によって実現される。
光ディスクドライブ406は、CPU401の制御にしたがって光ディスク407に対する情報の読み取り/書き込みを制御する。光ディスク407は、光ディスクドライブ406の制御にしたがって情報の読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク407は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱自在な記録媒体として、光ディスク407のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
通信I/F408は、無線を介してネットワークに接続され、車両管理サーバ310とCPU401とのインターフェースとして機能する。通信I/F408は、移動募集情報や移動募集情報に対する予約を受け付けた旨の情報などを、利用者端末装置320へ送信する。また、通信I/F408は、ターミナルのPC322からリアルタイムの在庫台数の情報を受信する。また、通信I/F408は、ターミナルのPC322から利用者が移動募集情報に応じて共用車両を貸出基地へ移動させた旨の情報を受信する。図1に示した、在庫台数取得部120と、送信部140と、受信部170とは、通信I/F408によって実現される。
図1に示した本実施の形態における車両管理装置100が備える、必要台数取得部110と、在庫台数取得部120と、制御部130と、送信部140と、必要台数登録部150と、履歴情報取得部160と、受信部170と、格納部180とは、図4に示した車両管理サーバ310におけるROM402、RAM403、磁気ディスク405、光ディスク407などに記録されたプログラムや情報を用いて、CPU401が所定のプログラムを実行し、車両管理サーバ310における各部を制御することによってその機能を実現する。
すなわち、本実施例の車両管理サーバ310は、車両管理サーバ310における記録媒体としてのROM402に記録されている車両管理プログラムをCPU401が実行することにより、図1に示した車両管理装置100が備える機能を、図2に示した車両管理処理手順で実行することができる。
(本実施例の概要)
つぎに、図5を用いて、本実施例の概要について説明する。図5は、本実施例の概要を示した説明図である。
図5において、概要図500は、ある時刻(たとえば午前9時)の、ターミナル510と、車両台数520とを示している。ターミナル510は、例として、A駅、郊外B、郊外Cを挙げている。車両台数520は、ターミナル510ごとの、在庫台数と、必要台数と、不足台数とを示している。在庫台数は、現在時刻において、使用可能な台数、すなわち、待機している共用車両の台数を示している。
なお、詳細については図6を用いて後述するが、在庫台数を、ある時刻において予測される共用車両の台数(予測在庫台数)とすることも可能である。また、必要台数は、ターミナル510ごとに最低限必要な共用車両の台数を示している。不足台数は、他のターミナル510に回送させることのできる台数である。なお、不足台数がプラスのものは、余剰台数を示している。
この概要図において、A駅のターミナルは、たとえば、サラリーマンの朝の通勤により郊外から駅まで共用車両が利用され、150台の共用車両が余剰となっている余剰ターミナルである。一方、郊外Bのターミナルおよび郊外Cのターミナルは、それぞれ30台、10台の共用車両が不足している不足ターミナルである。そこで、本実施例では、A駅のターミナルにて待機している余剰の共用車両を、郊外Bのターミナルおよび郊外Cのターミナルに移動させるために、利用者に対して、移動募集情報を送信するようにしている。
具体的には、たとえば、郊外の大学に向かう大学生や、郊外の商業施設などに向かう主婦のほか、時間を問わず郊外に用事のある者が、利用ついでに、所定の対価を得ることにより、A駅のターミナルから、郊外Bのターミナルまたは郊外Cのターミナルに共用車両を移動させる。また、夕方になると、A駅のターミナルには通勤帰りのサラリーマンのための共用車両が必要になる。この場合も、同様にして、家路に就く郊外から駅へ向かう大学生や主婦などが、所定の対価を得ることにより、郊外からA駅のターミナルに共用車両を移動させる。
なお、A駅のターミナルに必要台数の共用車両がある場合には、上述の大学生や主婦は、所定の対価を得ることなく、所定の対価を支払うことにより、共用車両を利用することとなる。このように、本実施例は、余剰ターミナルから不足ターミナルに共用車両を移動させるようにしたものである。また、たとえば、傾向として夕方にA駅のターミナルの車両が不足し、郊外からA駅のターミナルへの車両の移動が必要な日が多いと判断される場合には、たまたまA駅のターミナルの車両が不足しなかった日があったとしても通常と同様に移動募集をおこなって所定の対価を支払うようにしてもよい。これにより、大学生など毎日決まった時間に利用したい利用者は移動募集を利用しやすくなり、移動募集に応募する利用者の確保につながる。
(移動募集情報一覧の一例)
つぎに、図6を用いて、移動募集情報一覧の一例について説明する。図6は、移動募集情報一覧の一例を示す説明図である。なお、上述したプログラムによる各種処理については、図9以降に後述する。
図6において、移動募集情報一覧600は、ある日にちの移動募集を示したものである。移動募集情報一覧600は、募集No.ごとに詳細な情報を示している。たとえば、募集No.1を例に挙げて説明する。募集No.1は、余剰ターミナルとしての出発ターミナルをA駅とし、不足ターミナルとしての目的ターミナルを郊外Bとしている。A駅のターミナルから郊外Bまでの所要時間は、10分である。目的地到達指令時刻601は、利用者による目的ターミナルへの共用車両の移動を完了すべき時刻(午前10時)を示している。なお、図6に図示していないが、A駅のターミナルには、余剰台数が150台あるものとする。
必要台数aは、目的ターミナルにて、目的地到達指令時刻601となる時刻(午前10時)に、予測される、必要となる共用車両の台数である。予測在庫台数bは、午前10時に予測される在庫台数である。回送台数cは、余剰台数の一部に相当し、午前10時までに回送を完了させたい台数である。符号602,603に示す需要1および需要2は、需要の度合いを示したものである。具体的には、需要1は、それぞれ異なる目的ターミナルとなっている場合の需要の度合いを示しており、回送台数cを必要台数aで除したものである。また、需要2は、目的ターミナルが同一となっている場合の需要の度合いを示しており、回送台数cを、必要台数aから予測在庫台数bを減じたもので除したものである。
対価604は、需要1,2の度合いに応じて、設定され、たとえば、「需要(%)×10」円としている。なお、対価604を単に回送台数に比例させるようにすることも可能であり、具体的には、たとえば、「回送台数×20」円などとすることも可能である。なお、このようにすると、募集No.1よりも、回送台数の多い募集No.3の方が高い対価となってしまうため、本実施例では、需要に応じた対価としている。
ここで、需要2について、補足しておく。No.111〜113は、夕方の帰宅ラッシュに合わせて、目的ターミナルとしてA駅に共用車両を移動させるための募集を示している。A駅には、18時に100台の不足台数((必要台数a)−(予測在庫台数b))が見込まれる。この100台を、郊外B、郊外C、郊外Dのターミナルからそれぞれ、25台、35台、40台ずつの回送台数として、移動させるにあたり、それぞれの回送台数に応じた需要の度合いとして需要2を算出している。このように需要2を算出することにより、同じ時刻にA駅に共用車両を移動させる場合であっても、需要2の度合いに応じて、対価の額をそれぞれ異ならせることが可能になっている。
このような移動募集情報一覧600は、たとえば、車両管理サーバ310から定期的に送信され、利用者端末装置320のディスプレイから出力されることによって閲覧可能になっている。なお、移動募集情報一覧600の送信は、定期的におこなうものに限らず、利用者が利用者端末装置320を用いて車両管理サーバ310に移動募集情報一覧600の送信要求をおこなうことによっておこなわれるものでもよい。
(受付状況一覧の一例)
つぎに、図7を用いて、受付状況一覧の一例について説明する。図7は、受付状況一覧の一例を示す説明図である。なお、受付状況一覧は、移動募集情報一覧600に対する予約の受付状況を示したものである。この受付状況一覧は、移動募集情報一覧600と同様のものであるが、リアルタイムの情報を用いて対価を割り増しさせている点で移動募集情報一覧600と異なる。
図7において、受付状況一覧700は、たとえば、移動募集情報一覧600における、午前9時45分の予約の受付状況を示したものである。たとえば、募集No.1,2を例に挙げて説明する。募集No.1は、符号701に示すように、受付の可否として、受付中を示しており、すなわち、在庫台数dが必要台数aに達していないことを示している。具体的には、必要台数aが50台であるのに対し、現在の在庫台数dが45台であり、残り必要な回送台数eが5台となっている。また、目的地到達指令時刻601まで、残り時間tは15分となっている。
また、対価を割り増しする割増率αが15%として設定されており、移動募集情報一覧600における対価(600円)を15%割り増しした690円の対価が示されている。すなわち、この受付状況一覧700にて移動の予約をおこない、共用車両を移動させたとすると、利用者は690円の対価を得るようになっている。なお、割増率αの設定については、図8を用いて後述する。一方、募集No.2は、受付完了を示している。したがって、仮に現在時刻に、共用車両を利用してA駅のターミナルから郊外Cのターミナルに移動する場合、利用時には対価(特典)を得ることなく、利用者は通常の料金を支払うことによって共用車両を利用することになる。
(割増率の設定テーブルの一例)
つぎに、図8を用いて、割増率の設定テーブルの一例について説明する。図8は、割増率の設定テーブルの一例を示す説明図である。図8において、設定テーブル800は、残り必要な回送台数eと残り時間tとから導かれる割増率αを示している。設定テーブル800は、残り必要な回送台数eが多いほど、高い割増率αを示している。
また、設定テーブル800は、残り時間tが少ないほど、高い割増率αを示している。このような設定テーブル800を用いることにより、図7に示した受付状況一覧700における、残り時間t=15分、残り必要な回送台数e=5から、割増率α=15%が導かれる。なお、設定テーブル800に示す割増率αの値は、一例であり、これに限られるものではなく、たとえば、夜間の時間帯に割り増ししたり、共用車両を移動させる希望者が少ないターミナルにて割り増ししたりすることも可能である。
(車両管理サーバがおこなう移動募集情報としての移動募集情報一覧の作成処理の一例)
つぎに、図9を用いて、車両管理サーバ310がおこなう移動募集情報一覧の作成処理の一例について説明する。図9は、車両管理サーバ310がおこなう移動募集情報一覧の作成処理の一例を示すフローチャートである。なお、図9に示すフローチャートは、図6に示した移動募集情報一覧600を作成する際の処理を示している。
図9のフローチャートにおいて、車両管理サーバ310のCPU401は、移動募集情報一覧600を作成するタイミングとなったか否かを判断する(ステップS901)。移動募集情報一覧600を作成するタイミングは、具体的には、予め設定される所定の時刻になったときであるが、このほかにも利用者からの移動募集情報一覧600の送信要求を受け付けたときに随時おこなってもよい。
移動募集情報一覧600を作成するタイミングとなるまで待機状態にあり(ステップS901:Noのループ)、移動募集情報一覧600を作成するタイミングになったと判断すると(ステップS901:Yes)、磁気ディスクドライブ404の制御により、磁気ディスク405に記録されている各ターミナルの各時間帯における必要台数の情報を取得するとともに(ステップS902)、予測在庫台数の情報を取得する(ステップS903)。なお、必要台数は、利用状況などを基に、予測される台数である。そして、必要台数から予測在庫台数を減じることにより、予測不足台数を算出する(ステップS904)。
このあと、予測不足台数が算出されたターミナルが存在するか否かを判断する(ステップS905)。すなわち、予測在庫台数が必要台数を下回るターミナルが存在するか否かを判断する。ステップS905において、予測不足台数が算出されたターミナルが存在しないと判断した場合(ステップS905:No)、一連の処理を終了する。一方、予測不足台数が算出されたターミナルが存在すると判断した場合(ステップS905:Yes)、ターミナルごとの回送可能数や予測不足台数などを基に、回送台数を算出する(ステップS906)。すなわち、予測在庫台数が必要台数を上回るターミナルから、予測在庫台数が必要台数を下回るターミナルに、移動させる車両の台数を算出する。
そして、回送台数、必要台数、予測不足台数を用いて需要の度合いを算出し、需要の度合いに応じた対価を設定する(ステップS907)。そして、移動募集情報一覧600を作成し(ステップS908)、情報送信処理をおこない(ステップS909)、一連の処理を終了する。
(車両管理サーバがおこなう情報送信処理の一例)
つぎに、図10を用いて、車両管理サーバ310がおこなう情報送信処理の一例について説明する。図10は、車両管理サーバ310がおこなう情報送信処理の一例を示すフローチャートである。
図10のフローチャートにおいて、車両管理サーバ310のCPU401は、磁気ディスクドライブ404を制御し、磁気ディスク405から各利用者の移動履歴の情報を取得し(ステップS1001)、募集No.ごとに、過去の同じ時間帯に移動した履歴のある利用者がいるかいないかを判断する(ステップS1002)。過去の同じ時間帯に移動した履歴のある利用者がいると判断した場合(ステップS1002:Yes)、移動募集情報一覧600の送信先とする利用者として、当該利用者を抽出する(ステップS1003)。
そして、抽出した利用者の端末装置に移動募集情報一覧600を送信し(ステップS1004)、一連の処理を終了する。なお、送信する移動募集情報一覧600は、移動募集情報一覧600のうち、過去の同じ時間帯に移動した履歴に対応する募集No.の情報のみを送信すればよいが、全ての移動募集情報一覧600を送信してもよい。
一方、ステップS1002において、過去の同じ時間帯に移動した履歴のある利用者がいないと判断した場合(ステップS1002:No)、磁気ディスクドライブ404を制御して磁気ディスク405から各利用者の会員情報を取得する(ステップS1005)。このあと、出発ターミナルの近傍に在住する利用者がいるかいないかを判断する(ステップS1006)。出発ターミナルの近傍に在住する利用者がいると判断した場合(ステップS1006:Yes)、ステップS1003における当該利用者の抽出をおこなう。
また、出発ターミナルの近傍に在住する利用者がいないと判断した場合(ステップS1006:No)、全ての利用者に移動募集情報一覧600を送信し(ステップS1007)、一連の処理を終了する。なお、上述した処理においては、送信先の利用者を抽出するようにしたが、このような利用者の抽出をおこなわずに、全ての利用者に移動募集情報一覧600を送信するようにしてもよい。
なお、移動募集情報一覧600を受信した利用者端末装置320は、移動募集情報一覧600をディスプレイから出力する。そして、利用者が希望する募集No.がある場合に、当該募集No.の予約をおこなう。予約完了後に、利用者がターミナルに出向き、所定の共用車両に搭乗すると、たとえば、車両管理サーバ310により、目的地となるターミナルまでの渋滞を加味した推奨経路が引かれる。
この推奨経路は、たとえば、目的地となるターミナルへ到達するまでに、当該ターミナルへの移動をおこなう共用車両により交通集中などを発生させないよう、考慮された経路である。なお、利用者がこの推奨経路を辿って走行した場合に、当該利用者に対して所定の対価を付与する。一方、利用者が推奨経路から所定距離以上逸脱した場合には、当該利用者に対して付与する対価を減じる。
(車両管理サーバがおこなう移動募集情報としての受付状況一覧の作成処理の一例)
つぎに、図11を用いて、車両管理サーバ310がおこなう受付状況一覧の作成処理の一例について説明する。図11は、車両管理サーバ310がおこなう受付状況一覧の作成処理の一例を示すフローチャートである。なお、図11に示すフローチャートは、図7に示した受付状況一覧700を作成する際の処理を示している。
図11のフローチャートにおいて、車両管理サーバ310のCPU401は、一定の時間帯の所定時間前になったか否かを判断する(ステップS1101)。一定の時間帯は、目的地到達指令時刻(図7参照)に相当する時刻であり、たとえば、午前10時である。所定時間は、たとえば、15分、30分などである。一定の時間帯の所定時間前になるまで待機状態にあり(ステップS1101:Noのループ)、一定の時間帯の所定時間前になると(ステップS1101:Yes)、目的ターミナルに設置されるPC322などから、現在の在庫台数の情報を受信することにより、現在の在庫台数の情報を取得する(ステップS1102)。
そして、必要台数を下回るか否かを判断する(ステップS1103)。必要台数を下回らないと判断した場合(ステップS1103:No)、一連の処理を終了する。一方、必要台数を下回ると判断した場合(ステップS1103:Yes)、残り必要な回送台数を算出する(ステップS1104)。そして、残り必要な回送台数と残り時間とに基づいて、割増率αを特定する(ステップS1105)。
このあと、割増率αに基づいて、対価を設定する(ステップS1106)。そして、移動募集情報として受付状況一覧700を作成し(ステップS1107)、上述した、情報送信処理をおこない(ステップS1108)、一連の処理を終了する。
(車両管理サーバがおこなう対価付与処理の一例)
つぎに、図12を用いて、車両管理サーバ310がおこなう対価付与処理の一例について説明する。図12は、車両管理サーバ310がおこなう対価付与処理の一例を示すフローチャートである。
図12のフローチャートにおいて、車両管理サーバ310のCPU401は、たとえば、目的ターミナルに設置されるPC322から、通信I/F408を介して、目的ターミナルへの移動を完了した旨の情報を受信したか否かを判断する(ステップS1201)。目的ターミナルへの移動を完了した旨の情報を受信するまで待機状態にある(ステップS1201:Noのループ)。
目的ターミナルへの移動を完了した旨の情報を受信すると(ステップS1201:Yes)、当該利用者に対して、移動募集情報一覧600または受付状況一覧700の募集No.に対応する対価を付与する(ステップS1202)。なお、対価の付与に際しては、たとえば、推奨経路から所定距離以上の逸脱があった場合や、渋滞等が発生していないにもかかわらず目的地到達指令時刻よりも所定時間以上遅れた場合、対価の額を減算する。そして、磁気ディスク405に付与した対価を格納し(ステップS1203)、一連の処理を終了する。
上述したように、本実施例にかかる車両管理サーバ310によれば、一のターミナルにおける共用車両の在庫台数が必要台数を下回る場合に、移動募集情報一覧600を作成するようにしたので、当該移動募集情報一覧600を閲覧した利用者により、共用車両を当該ターミナルに移動させることができる。したがって、あるターミナルの車両台数が極端に少なくなることを抑止し、各ターミナルに応じた所定の車両台数を確保することができる。これにより、共用車両を効率的に供給することができ、よって、カーシェアリングシステム300の効率化を図ることができる。
また、車両管理サーバ310によれば、従来、ターミナルに従事する従業員がおこなっていた共用車両の移動を、たとえば、移動募集情報一覧600に示されるターミナルの方面に時間を問わずに行く予定のある利用者におこなわせることによって、必要台数を下回るターミナルの車両台数を必要台数に引き上げることが可能になる。これにより、従来のように従業員による回収と利用者の利用とにより同方向に2台の共用車両が走行していたところを、利用者の利用による1台のみの走行とすることができ、従業員の労力を軽減できるとともに、共用車両の走行に伴う二酸化炭素の排出を抑制することができる。
また、ターミナルごとに予め登録される共用車両の必要台数の情報を取得するようにしたので、たとえば、ターミナルに従事する従業員が必要台数を入力する手間を省きながら、ターミナルごとの必要台数を確保することができる。
また、一定の期間ごとの各ターミナルにおける必要台数の情報を予め登録し、一のターミナルにおける一定の期間より所定期間前での在庫台数が一定の期間での必要台数を下回る場合に、当該一のターミナルへの共用車両の移動を募るための移動募集情報一覧600を作成するようにしたので、閑散期や繁忙期に応じた移動募集情報一覧600を送信することができる。したがって、期間に応じた共用車両の移動を促すことができ、各ターミナルにて利用者は安定して共用車両を借りることが可能になる。
また、一定の期間を一定の時間帯としたので、ターミナルごとに、朝夕のラッシュアワーなどの時間帯に応じた移動募集情報一覧600を作成することができる。したがって、時間帯に応じた共用車両の移動を促すことができ、利用者は安定して共用車両を借りることが可能になる。
また、予め登録される必要台数の情報を、ターミナルごとの来客状況や共用車両の予約状況等に応じて、その利用が予測される台数の情報としたので、随時変化する必要台数に対応して、前もってターミナルごとの必要台数を確保することができる。
また、登録される必要台数の情報を、ターミナルごとの来客状況や共用車両の予約状況等の変動に応じて逐次更新するようにしたので、常に、新しい情報に基づいて、移動募集情報一覧600を作成することができる。すなわち、たとえば、新たに商業施設が建設された場合や、鉄道のダイヤ改正などがあった場合など、利用者が共用車両を利用する時間帯やターミナルがこれまでと変わった場合であっても、これに対応した必要台数を登録することができる。
また、ターミナルごとの来客状況や共用車両の予約状況等の変動に応じて予測される予測在庫台数の情報を取得し、一のターミナルにおける予測在庫台数が必要台数を下回る場合に、当該一のターミナルへの共用車両の移動を募るための移動募集情報一覧600を作成するようにしたので、随時変化する在庫台数に対応して、前もってターミナルごとの必要台数を確保することが可能になる。
また、在庫台数が必要台数を上回って共用車両を保有している他のターミナルが存在する場合に、当該他のターミナルから一のターミナルへの共用車両の移動を促す移動募集情報一覧600を作成するようにしたので、余剰の共用車両を優先して、共用車両の不足しているターミナルに移動させることが可能になる。したがって、各ターミナルに応じた必要台数を確保することができる。
また、ターミナルごとの来客状況や共用車両の予約状況等の変動に応じて予測される予測在庫台数の情報を用い、他のターミナルにおける予測在庫台数が必要台数を上回る場合に、当該他のターミナルから一のターミナルへの共用車両の移動を促す移動募集情報一覧600を作成するようにしたので、予測される余剰の共用車両を優先して、共用車両の不足しているターミナルに移動させることが可能になる。したがって、ターミナルごとに、前もって必要台数を確保することができる。
また、利用者は、この移動募集情報一覧600を用いて、旅行を計画することができる。したがって、利用者が混雑した時間帯を避けることにより、不足台数の増加を抑制させることができる。
また、図10のフローチャートに示したように、各利用者の共用車両での移動履歴の情報を取得し、当該移動履歴に基づいて、予め登録されている利用者のうち、移動募集情報一覧600の送信先とする利用者を抽出して、当該利用者の利用者端末装置320に、移動募集情報一覧600や受付状況一覧700を送信するようにしたので、共用車両を移動する可能性の高い利用者に対して、移動募集情報一覧600や受付状況一覧700を提供することができる。したがって、効果的に必要台数を確保することが可能になる。
また、移動募集情報一覧600として、共用車両を一のターミナルに移動させる利用者に対して所定の特典を付与させる旨の情報を含めて作成するようにしたので、不足ターミナルへの共用車両の移動をより促進させることができる。
また、受付状況一覧700に示したように、一のターミナルでの必要台数と在庫台数とによって求められる共用車両の不足台数に基づいて、特典を付与させる旨の情報を含めて作成するようにしたので、不足の度合いに応じて特典を付与させることが可能になり、逼迫している不足ターミナルへの共用車両の移動をより促進させることができる。
また、設定テーブル800を用いた受付状況一覧700に示したように、不足台数と、一定の時間帯までの残り時間とによって設定される割増率αに基づいて、特典を付与させる旨の情報を含めて作成するようにしたので、より逼迫している不足ターミナルへの共用車両の移動をより促進させることができる。
また、図12のフローチャートに示したように、利用者が一のターミナルへ共用車両を実際に移動させた際に、移動募集情報一覧600に含まれる特典を利用者に付与するようにしたので、共用車両の移動を遂行した利用者は特典を得ることができる。これにより、利用者に対して、不足ターミナルへの共用車両の移動を促進させることができる。
以上説明したように、本発明の車両管理装置、車両管理方法、車両管理プログラム、および記録媒体によれば、あるターミナルの車両台数が極端に少なくなることを抑止し、各ターミナルに応じた所定の車両台数を確保することができる。これにより、共用車両を効率的に供給することができ、よって、貸車システムの効率化を図ることができる。
なお、本実施例で説明した車両管理方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
本実施の形態にかかる車両管理装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる車両管理装置の車両管理処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施例にかかるカーシェアリングシステムのシステム構成図である。 本実施例にかかる車両管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本実施例の概要を示した説明図である。 移動募集情報一覧の一例を示す説明図である。 受付状況一覧の一例を示す説明図である。 割増率の設定テーブルの一例を示す説明図である。 車両管理サーバがおこなう移動募集情報一覧の作成処理の一例を示すフローチャートである。 車両管理サーバがおこなう情報送信処理の一例を示すフローチャートである。 車両管理サーバがおこなう受付状況一覧の作成処理の一例を示すフローチャートである。 車両管理サーバがおこなう対価付与処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
100 車両管理装置
110 必要台数取得部
120 在庫台数取得部
130 制御部
131 募集情報作成部
132 抽出部
133 付与部
140 送信部
150 必要台数登録部
160 履歴情報取得部
170 受信部
180 格納部
300 カーシェアリングシステム
310 車両管理サーバ
320 利用者端末装置
321 携帯電話装置
322 PC
323 ナビゲーション装置

Claims (17)

  1. 予め登録された利用者間で車両を共用する貸車システムに用いられ、前記利用者の保有する、または、共用車両に搭載された端末装置とネットワークにより接続可能な車両管理装置であって、
    前記共用車両を貸車する貸出基地ごとに当該共用車両の必要台数の情報を取得する必要台数取得手段と、
    前記貸出基地ごとに共用車両の在庫台数の情報を取得する在庫台数取得手段と、
    一の貸出基地における前記在庫台数が前記必要台数を下回る場合に、当該一の貸出基地への共用車両の移動を募るための移動募集情報を作成する募集情報作成手段と、
    前記移動募集情報を前記端末装置に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする車両管理装置。
  2. 前記貸出基地ごとに前記共用車両の必要台数の情報を予め登録する必要台数登録手段をさらに備え、
    前記必要台数取得手段は、前記必要台数登録手段により登録された必要台数の情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の車両管理装置。
  3. 前記必要台数登録手段は、一定の期間ごとの各貸出基地における前記必要台数の情報を予め登録し、
    前記必要台数取得手段は、前記必要台数登録手段により登録された必要台数の情報を前記一定の期間ごとに取得し、
    前記在庫台数取得手段は、前記一定の期間より所定期間前ごとの各貸出基地における在庫台数の情報を取得し、
    前記募集情報作成手段は、前記一の貸出基地における前記一定の期間より所定期間前での在庫台数が前記一定の期間での必要台数を下回る場合に、当該一の貸出基地への共用車両の移動を募るための移動募集情報を作成することを特徴とする請求項2に記載の車両管理装置。
  4. 前記一定の期間は、一定の時間帯であることを特徴とする請求項3に記載の車両管理装置。
  5. 前記必要台数登録手段により登録される前記必要台数の情報は、前記貸出基地ごとの来客状況や共用車両の予約状況等に応じて、その利用が予測される台数の情報であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の車両管理装置。
  6. 前記必要台数登録手段により登録される前記必要台数の情報は、前記貸出基地ごとの来客状況や共用車両の予約状況等の変動に応じて逐次更新されるものであり、
    前記必要台数取得手段は、前記更新された必要台数の情報を取得することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の車両管理装置。
  7. 前記在庫台数取得手段は、前記貸出基地ごとの来客状況や共用車両の予約状況等の変動に応じて予測される予測在庫台数の情報を取得し、
    前記募集情報作成手段は、前記一の貸出基地における前記予測在庫台数が前記必要台数を下回る場合に、当該一の貸出基地への共用車両の移動を募るための移動募集情報を作成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の車両管理装置。
  8. 前記募集情報作成手段は、前記在庫台数が前記必要台数を上回って前記共用車両を保有している他の貸出基地が存在する場合に、当該他の貸出基地から前記一の貸出基地への共用車両の移動を促す移動募集情報を作成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の車両管理装置。
  9. 前記在庫台数取得手段は、前記貸出基地ごとの来客状況や共用車両の予約状況等の変動に応じて予測される予測在庫台数の情報を取得し、
    前記募集情報作成手段は、前記他の貸出基地における前記予測在庫台数が前記必要台数を上回る場合に、当該他の貸出基地から前記一の貸出基地への共用車両の移動を促す移動募集情報を作成することを特徴とする請求項8に記載の車両管理装置。
  10. 共用車両を利用した各利用者の当該共用車両での移動履歴の情報を取得する履歴情報取得手段と、
    前記履歴情報取得手段によって取得された前記移動履歴に基づいて、予め登録されている利用者のうち、前記移動募集情報の送信先とする利用者を抽出する抽出手段と、
    をさらに備え、
    前記送信手段は、前記抽出手段によって抽出された利用者の保有する、または当該利用者が利用している共用車両に搭載された端末装置に、前記移動募集情報を送信することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の車両管理装置。
  11. 前記募集情報作成手段は、前記移動募集情報として、共用車両を前記一の貸出基地に移動させる利用者に対して所定の特典を付与させる旨の情報を含めて作成することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の車両管理装置。
  12. 前記募集情報作成手段は、前記移動募集情報として、前記一の貸出基地での必要台数と在庫台数とによって求められる共用車両の不足台数に基づいて、前記特典を付与させる旨の情報を含めて作成することを特徴とする請求項11に記載の車両管理装置。
  13. 前記募集情報作成手段は、前記移動募集情報として、前記不足台数と、前記一定の時間帯までの残り時間とに基づいて、前記特典を付与させる旨の情報を含めて作成することを特徴とする請求項11または12に記載の車両管理装置。
  14. 前記利用者が前記移動募集情報に応じて前記一の貸出基地へ共用車両を実際に移動させた際に、前記移動募集情報に含まれる特典を利用者に付与する付与手段と、
    前記付与手段によって付与された前記特典の情報を利用者ごとに格納する格納手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項11〜13のいずれか一つに記載の車両管理装置。
  15. 予め登録された利用者間で車両を共用する貸車システムに用いられ、前記利用者の保有する、または、共用車両に搭載された端末装置とネットワークにより接続可能な車両管理装置の車両管理方法であって、
    前記共用車両を貸車する貸出基地ごとに当該共用車両の必要台数の情報を取得する必要台数取得工程と、
    前記貸出基地ごとに共用車両の在庫台数の情報を取得する在庫台数取得工程と、
    一の貸出基地における前記在庫台数が前記必要台数を下回る場合に、当該一の貸出基地への共用車両の移動を募るための移動募集情報を作成する募集情報作成工程と、
    前記移動募集情報を前記端末装置に送信する送信工程と、
    を含むことを特徴とする車両管理方法。
  16. 請求項15に記載の車両管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする車両管理プログラム。
  17. 請求項16に記載の車両管理プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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