JP2009296811A - モータ及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

モータ及び電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】異音の発生を防ぐことができかつ容易に組み付け可能なモータ及び電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】本発明のモータ10は、マグネットホルダ33の底側の円環部34から径方向内側に張り出した複数の弾性押圧片40Aが、第2のベアリング15のアウター外縁部15Aにロータ11の軸方向で押し付けられて撓んでいる。また、各弾性押圧片40Aのうちアウター外縁部15Aに当接した部分は、各弾性押圧片40Aの弾発力をベアリング遊嵌孔25Aの中心に向かわせるテーパー面46になっているので、複数の弾性押圧片40Aの弾発力がベアリング遊嵌孔25Aの中心側を向き、これにより第2のベアリング15がベアリング遊嵌孔25Aの中心に保持され、異音の発生を防ぐことができる。さらには、従来のようにベアリング遊嵌孔25Aと第2のベアリング15との間にOリングを挟む必要がないので組み付けも容易である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロータの両端部を回転可能に軸支する1対のベアリングのうちの一方のベアリングを、筒形モータハウジングに形成したベアリング遊嵌孔にすきま嵌めすることで、ベアリングの回転抵抗の低減を図ったモータ及びそのモータを駆動源として備えた電動パワーステアリング装置に関する。
一般にモータは、筒形モータハウジングの両端部壁に形成されたベアリング支持孔にそれぞれベアリングを備えて、それらベアリングによってロータを回転可能に軸支した構造になっている。このようなモータでは、両ベアリングのインナー(ベアリングのうち内側で回転するリング)がロータシャフトに固定されかつ両ベアリングのアウター(ベアリングのうち外側で回転するリング)が筒形モータハウジングに固定されていると、筒形モータハウジングとロータの軸方向における寸法誤差や熱膨張により、両ベアリングのインナー同士がロータによって互いに引っ張られたり離されたりする軸圧を受け、ベアリングの回転抵抗が大きくなる。これに対し、1対のベアリングのうち一方のベアリングを、筒形モータハウジングに形成したベアリング遊嵌孔にすきま嵌めすることで、ベアリングに多大な軸力が係ることを防いだ構造のモータが知られている。また、このモータでは、ベアリングの外周面にOリング溝を形成して、そこに装着したOリングをベアリングとベアリング遊嵌孔との間に配置することで、ベアリングとベアリング遊嵌孔との当接による異音を防いでいる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−101608号公報(段落[0024]、第4図)
しかしながら、上記した従来のモータでは、ベアリングの外周面にOリングが装着されているために、ベアリング遊嵌孔に嵌合する作業に手間が掛かる。また、嵌合作業の途中で、ベアリング遊嵌孔との摩擦によりOリングがベアリングから外れることがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、異音の発生を防ぐことができかつ容易に組み付け可能なモータ及び電動パワーステアリング装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るモータ(10)は、筒形モータハウジング(20)の一端部に形成したベアリング嵌合固定孔(23)に、ロータ(11)の一端部を回転可能に支持するための第1のベアリング(14)を嵌合固定する一方、筒形モータハウジング(20)の他端部に形成したベアリング遊嵌孔(25A)に、ロータ(11)の他端部を回転可能に支持するための第2のベアリング(15)をすきま嵌めして、第1と第2のベアリング(14,15)の回転抵抗の低減を図ると共に、第2のベアリング(15)をベアリング遊嵌孔(25A)の中心に保持するための弾性保持部材(40,60)を備えたモータ(10)において、第2のベアリング(15)の軸方向における一端部が、ベアリング遊嵌孔(25A)から筒形モータハウジング(20)の内側端面(26A)より内側に突出させた状態に保持され、弾性保持部材(40,60)は、筒形モータハウジング(20)の端部に配置されて、第2のベアリング(15)におけるベアリング遊嵌孔(25A)からの突出端部を囲んだ環状ベース(34B,61)と、環状ベース(34B,61)から内側に張り出し、第2のベアリング(15)のうち外周面と一端面とが交わったアウター外縁部(15A)に対して、ロータ(11)の軸方向で押し付けられて撓んだ複数の弾性押圧片(40A,60A)と、複数の弾性押圧片(40A,60A)のうちアウター外縁部(15A)との当接部分に形成されて、各弾性押圧片(40A,60A)の弾発力を、ベアリング遊嵌孔(25A)の中心側に向かわせる押圧傾斜面(46)とを備え、複数の弾性押圧片(40A,60A)の協働により第2のベアリング(15)をベアリング遊嵌孔(25A)の中心に保持したところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のモータ(10)において、モータ(10)は、筒形モータハウジング(20)の内側に、複数の永久磁石(31)を保持した一端有底の筒形マグネットホルダ(33)を嵌合して備えたDCモータ(10)であり、弾性保持部材(40)は、筒形マグネットホルダ(33)の底壁として備えられたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載のモータ(10)において、筒形モータハウジング(20)の内側に、電磁石又は永久磁石(31)を含んだステータ側界磁構成筒形部材(36)が嵌合され、弾性保持部材(60)は、筒形モータハウジング(20)の端部壁(26)とステータ側界磁構成筒形部材(36)に挟まれて位置決めされたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載のモータ(10)において、弾性保持部材(40)は、環状ベース(34B)から内側に張り出した円板の中心に円孔(41)を貫通形成し、円孔(41)から円板の径方向の中間位置に亘って延びた複数のスリット(43)を放射状に形成してなり、隣り合ったスリット(43)の間を弾性押圧片(40A)としたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載のモータ(10)において、各弾性押圧片(40A,60A)の先端部のうち押圧傾斜面(46)の裏面側に誘導傾斜面(45)を形成して、それら押圧傾斜面(46)と誘導傾斜面(45)とが各弾性押圧片(40A,60A)の先端に向かって互いに接近した形状とし、筒形モータハウジング(20)内に弾性保持部材(40,60)を組み付けてから第2のベアリング(15)を弾性保持部材(40,60)に挿通させる際に、第2のベアリング(15)が誘導傾斜面(45)に摺接するようにしたところに特徴を有する。
請求項6の発明に係る電動パワーステアリング装置(100)は、請求項1乃至5の何れかに記載のモータ(10)を、車両(110)におけるハンドル(107)の操舵を補助するための駆動源として備えたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1のモータでは、ロータの両端部を回転可能に支持する第1と第2のベアリングのうち第2のベアリングが、筒形モータハウジングの端部に形成したベアリング遊嵌孔にすきま嵌めされているので、ロータの軸方向における寸法誤差や熱膨張による伸縮を、第2のベアリングのベアリング遊嵌孔に対する軸方向の移動によって吸収することができ、第1及び第2のベアリングの回転抵抗及びその回転抵抗のばらつきが抑えられる。また、筒形モータハウジングの端部に環状ベースが設けられて、その環状ベースから内側に張り出した複数の弾性押圧片が、第2のベアリングにおけるアウター外縁部に押し付けられて撓み、それら複数の弾性押圧片の弾発力のうちベアリング遊嵌孔の中心に向かう成分によって第2のベアリングがベアリング遊嵌孔の中心に保持され、ベアリング遊嵌孔の内周面と第2のベアリングとの当接による異音の発生が防がれる。また、複数の弾性押圧片の弾発力のうちベアリング遊嵌孔の軸方向を向いた成分が、第1及び第2のベアリングの間にプリロード(予圧)として作用し、ベアリング自身が有するガタを抑えてベアリング自体の異音や回転抵抗のばらつきを抑えることができる。このように、本発明によれば、異音の発生を防ぐことができると共に、その異音防止のために従来のようにベアリング遊嵌孔の内周面と第2のベアリングの外周面との間にOリングを挟む必要がないので容易に組み付け作業を行うことができる。
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、弾性保持部材がマグネットホルダの底壁としてマグネットホルダに一体成形されたので、これらを別部品で構成した場合に比べ、部品数が削減される。これにより、部品調達や部品管理、さらにはモータの組み付け作業の手間を軽減することができる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、ステータ側界磁構成筒形部材と弾性保持部材とを別部品としたことで、それらの機能に応じて好適な材料で構成することができる。
[請求項4の発明]
請求項4のモータでは、弾性保持部材は、円板の中心に円孔を貫通形成し、円孔から円板の径方向の中間位置に亘って延びた複数のスリットを放射状に形成してなり、隣り合ったスリットの間を弾性押圧片としてあるので、第2のベアリングを押し付けることで各弾性押圧片を撓ませて円孔を拡開させ、第2のベアリングを円孔に挿通させることが可能となる。つまり、筒形モータハウジング内に弾性保持部材を組み付けた後であっても、第2のベアリングをベアリング遊嵌孔に挿入組み付けすることができる。
[請求項5の発明]
請求項5のモータによれば、筒形モータハウジング内に弾性保持部材を組み付けてから第2のベアリングを弾性保持部材に挿通させる際に、第2のベアリングが各弾性押圧片の先端部のうち押圧傾斜面の裏面側の誘導傾斜面に摺接する。この誘導傾斜面があることで、誘導傾斜面を備えていないものに比べて、第2のベアリングをスムーズに弾性保持部材に挿通させることができる。
[請求項6の発明]
請求項6の電動パワーステアリング装置は、請求項1乃至5の何れかに記載のモータを駆動源として備えているので、そのモータに備えたベアリングの回転抵抗及びその回転抵抗のばらつきが抑えられ、操舵フィーリングが安定すると共に、異音の発生が防がれて静粛性が向上する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。本実施形態のモータ10は、例えばブラシ付DCモータであって、円筒形をなしたステータ19の中心にロータ11を備える。ロータ11は、複数の珪素鋼板を積層してなるロータコア11Cの中心をロータシャフト11Sが貫通し、そのロータシャフト11Sの一端寄り位置にロータコア11Cを一体回転可能に備えかつ、ロータシャフト11Sの他端寄り位置にコンミュテータ13(所謂、整流子)を一体回転可能に備えた構造になっている。そして、ロータシャフト11Sの両端部が、1対のベアリング14,15を介してステータ19に回転可能に軸支されている。なお、これら1対のベアリング14,15は、何れもロータシャフト11Sに対して圧入(締まり嵌め)されており、ロータシャフト11Sの軸方向への各ベアリング14,15の相対移動が禁止されている。以下、1対のベアリング14,15のうち、ロータシャフト11Sの出力軸10J側(負荷側)を支持したベアリング14を「第1のベアリング14」といい、出力軸10Jとは反対側(反負荷側)を支持したベアリング15を「第2のベアリング15」という。
ロータコア11Cの外周面には、周方向に複数のティース11Tが均等配置して備えられ、それら各ティース11Tに図示しないコイルが巻回されている。また、コンミュテータ13の外周面には、その周方向に複数の電極としてのセグメント13Sが均等配置して固定されている。各セグメント13Sは、軸方向と平行に延びると共に、コンミュテータ13の軸方向から見た断面形状が円弧状になっている。そして、各セグメント13Sの外側円弧面がコンミュテータ13全体の外周面の一部を構成している。また、各ティース11Tのコイル(図示せず)の両端末は、コンミュテータ13の周方向で例えば90度離れた所定の1対のセグメント13S,13Sにそれぞれ接続されている。なお、本実施形態のロータ11のスロット数は、例えば「22」である。
ステータ19の一端側内周面には、例えば4つのブラシ16がコンミュテータ13の周りに90度の間隔を開けて均等配置されている。そして、各ブラシ16が、ステータ19の内面に固定されたブラシホルダ17に直動可能に保持され、ブラシ16の先端部がコンミュテータ13に摺動可能に当接している。なお、図1には、4つのブラシ16のうちの2つのみが示されている。
ブラシホルダ17は角筒状をなすと共にその開放端がコンミュテータ13の外周面に対向配置されている。ブラシ16は、ブラシホルダ17の内部に遊嵌され、ブラシホルダ17の後端側の奥部に備えた圧縮コイルバネ18によって前方(コンミュテータ13側)に付勢されている。なお、ブラシ16の先端部には、コンミュテータ13の軸方向における一端寄り位置から他端部に向かうに従ってコンミュテータ13から離れるように傾斜した傾斜面16Aが形成されている。これにより、ブラシ16が先端側から徐々に摩耗して行き、それに伴って圧縮コイルバネ18の弾発力が下がるに従って、ブラシ16とコンミュテータ13との接触面積が増加するようになっている。
ステータ19は、筒形モータハウジング20の内側に、複数の永久磁石31(例えば、フェライト磁石)を保持したマグネットホルダ33を嵌合固定してなる。また、筒形モータハウジング20は、一端開放の円筒形をなしたハウジング本体21の開口端21Aをエンドブラケット22で閉塞した構造をなしている。
エンドブラケット22は、ロータ11と軸方向で対向した端部壁22Aからハウジング本体21の開口端21Aに向かって円筒壁22Bが起立し、さらに、その円筒壁22Bから側方にフランジ壁22Cが張り出している。円筒壁22Bは、ハウジング本体21の内側に嵌合している。また、フランジ壁22Cは、ハウジング本体21の開口端21Aから側方に張り出したフランジ壁21Bに重ねられて、フランジ壁21B,22C同士が図示しないボルトによって固定又は溶接されている。
エンドブラケット22の端部壁22Aの中心部には、ベアリング嵌合固定孔23が貫通形成され、そこに第1のベアリング14が圧入(締まり嵌め)されている。第1のベアリング14は、例えば、「深溝玉軸受」であり、ベアリング嵌合固定孔23の内周面から突出した段差部23Aに外輪端面を突き当てた状態で抜け止め状態にかしめられている。これにより、第1のベアリング14は、ベアリング嵌合固定孔23に対してラジアル方向及びアキシアル方向で固定されている。
ハウジング本体21のうち、開口端21Aとは反対側の端部壁26からはベアリング遊嵌筒部25が膨出している。ベアリング遊嵌筒部25は、端部壁26の中央部から開口端21Aとは反対側に向かって扁平筒状に突出しており、端部壁26より開口端21A側が、ベアリング遊嵌筒部25に対して相対的に大径な大径筒部24となっている。ベアリング遊嵌筒部25のうち、大径筒部24とは反対側の端部からは、径方向内側に向かって底壁25Bが張り出しており、その底壁25Bの中央部には底壁貫通孔25Cが形成されている。なお、底壁貫通孔25Cの内径は、第2のベアリング15の内輪内径よりも大きくなっている。
大径筒部24の内側には複数の永久磁石31を保持したマグネットホルダ33が嵌合固定されており、その軸方向の一端部が端部壁26の外縁部に突き当てられている。マグネットホルダ33は、合成樹脂(例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ナイロン樹脂)の成形品であって、一端有底の筒形を成している。詳細には、図2に示すように、マグネットホルダ33は、軸方向の両端部を構成する1対の円環部34A,34B同士を軸方向と平行な複数(例えば4つ)の柱部35,35,・・・で連結した構造となっている。複数の柱部35,35,・・は、円環部34A,34Bの周方向に均等配置されている。そして、マグネットホルダ33には、周方向で隣り合った1対の柱部35,35と1対の円環部34A,34Bとで囲まれた矩形状の磁石固定枠33Aが複数形成され、それら各磁石固定枠33Aにそれぞれ永久磁石31が嵌め込まれている。
図3に示すように、永久磁石31は、磁石固定枠33Aの開口形状に対応して軸方向から見た断面形状が円弧状になっており、永久磁石31の外側面とマグネットホルダ33(柱部35)の外側面とが連続して滑らかな円弧面を構成している。
永久磁石31のうち、ロータ11側を向いた内側面は磁石カバー板32によって覆われている。磁石カバー板32は円弧状に湾曲した非磁性金属板(例えば、ステンレス板)で構成されている。磁石カバー板32は、磁石固定枠33Aの内側面に形成された嵌め込み溝33Bにその外縁部が嵌め込まれて固定されている。或いは、マグネットホルダ33の成形時にインサートされている。万が一、永久磁石31が欠けた場合でも、磁石カバー板32があることで、ロータ11とステータ19との間に破片が噛み込まれないようになっている。なお、本実施形態のステータ19の磁極数は、例えば「4」である。
図1に示すように、ベアリング遊嵌筒部25の内側のベアリング遊嵌孔25Aには、第2のベアリング15が嵌合されている。第2のベアリング15は、例えば、「深溝玉軸受」である。また、図4に示すように、ベアリング遊嵌孔25Aの内径は、第2のベアリング15の外径よりも若干大きくなっており、第2のベアリング15は、ベアリング遊嵌孔25Aにすきま嵌めされている。さらに、ベアリング遊嵌孔25Aの奥行寸法は、第2のベアリング15の幅寸法より小さくなっている。そして、第2のベアリング15は、その軸方向における一端部が端部壁26の内側端面26Aより大径筒部24側に突出するように、ロータシャフト11Sに取り付けられている。ここで、第2のベアリング15のうち、軸方向の両端面と外周面とが交差した両アウター外縁部15A,15Bは、共にR面取りされている。
ところで、図2に示すように、マグネットホルダ33には、本発明に係る弾性保持部材40が底壁として一体成形されている。弾性保持部材40は、マグネットホルダ33のうち内側端面26Aに突き当てられた底側の円環部34B(本発明の「環状ベース」に相当する)の全周から径方向内側に張り出して、中心部に第2のベアリング15の外径より僅かに小径な円孔41を有した円板を、円孔41の開口縁から径方向の中間位置に亘って放射状に延びた複数のスリット43,43・・・によって切り離した構造をなしており、隣り合ったスリット43,43の間に、それぞれ片持ち梁状の弾性押圧片40A,40A,・・・が形成されている。
図4に示すように、各弾性押圧片40Aの先端部(円孔41の内周縁)は断面矢尻形状をなしており、矢尻の両テーパー面45,46が、大径筒部24側とベアリング遊嵌孔25A側とに配置されている。詳細には、両テーパー面45,46は、弾性押圧片40Aの先端に向かって互いに接近しており、それらテーパー面45,46を有して弾性押圧片40Aの先端から離れた位置に形成された三角突起が、大径筒部24側とベアリング遊嵌孔25側とに突出している。以下、大径筒部24側に配置されたテーパー面45は、「誘導テーパー面45」(本発明の「誘導傾斜面」に相当する)といい、ベアリング遊嵌孔25A側に配置されたテーパー面46は、「押圧テーパー面46」(本発明の「押圧傾斜面」に相当する)という。
図4に示すように、各弾性押圧片40Aは、第2のベアリング15のアウター外縁部15Aに対して、ロータ11の軸方向で押し付けられて、先端部に向かうに従って内側端面26Aから離れるように撓んでいる。また、各弾性押圧片40Aのうち、ベアリング遊嵌孔25A側に配置された押圧テーパー面46がアウター外縁部15Aと当接することにより、各弾性押圧片40Aの弾発力がベアリング遊嵌孔25Aの中心側に向かうようになっている。そして、複数の弾性押圧片40Aの協働により、第2のベアリング15の外輪がベアリング遊嵌孔25Aの奥側(底壁25B側)に押されて予圧がかかると共に、第2のベアリング15の外周面とベアリング遊嵌孔25Aの内周面との間の隙間が、全周に亘ってほぼ均一となるように、第2のベアリング15がベアリング遊嵌孔25Aの中心に保持される。これにより、第2のベアリング15とベアリング遊嵌孔25Aの内周面との当接及び当接音を防ぐことができる。なお、第2のベアリング15のアウター外縁部15Aに当接して撓んだ弾性押圧片40Aの先端部が、ロータコア11Cに接触しないように、第2のベアリング15とロータコア11Cとの間には十分な隙間が設けられている。
以上が本実施形態におけるモータ10の構造に関する説明であり、以下、モータ10の製造方法について説明する。
まずは、複数の永久磁石31を保持したマグネットホルダ33をハウジング本体21の開口端21Aから内側に挿入して、底側の円環部34Bが内側端面26Aに突き当たるまで押し込む。次に、ロータシャフト11Sの両端部に第1及び第2のベアリング14,15を圧入固定し、更に、第1のベアリング14をエンドブラケット22のベアリング嵌合固定孔23に嵌合固定してロータ11とエンドブラケット22とを一体に組み付ける。
次に、このロータ11をハウジング本体21の開口端21Aから挿入して、ロータコア11Cをマグネットホルダ33の内側に配置すると共に、第2のベアリング15をベアリング遊嵌孔25Aに挿入する。
ここで、第2のベアリング15をベアリング遊嵌孔25Aに挿入する過程で、弾性保持部材40に備えられた複数の弾性押圧片40Aは、その先端部(円孔41の開口縁)が第2のベアリング15に押されることで撓み、これに伴い円孔41が拡開して第2のベアリング15が円孔41を通過可能となる。詳細には、図5(A)から同図(C)への変化に示すように、まず、第2のベアリング15のアウター外縁部15Bが、弾性押圧片40Aの誘導テーパー面45に当接する(図5(A)の状態)。この状態から第2のベアリング15を押し込むと、各弾性押圧片40Aは弓なりに反って第2のベアリング15の外周面に乗り上がり、それに伴い円孔41が拡開する(図5(B)の状態)。
第2のベアリング15がさらに押し込まれて円孔41を通過する過程では、各弾性押圧片40Aは弓なりに反ったまま第2のベアリング15の外周面に摺接する(図5(C)の状態)。そして、第2のベアリング15がベアリング遊嵌孔25Aの奥部まで押し込まれて、弾性押圧片40Aの先端部が第2のベアリング15を乗り越えると、弓なりに反っていた弾性押圧片40Aが復元し、誘導テーパー面45の裏側に形成された押圧テーパー面46が第2のベアリング15のアウター外縁部15Aに当接する。このとき、各弾性押圧片40Aは、先端部に向かうに従って内側端面26Aから離れるように撓んだ状態になり(図4の状態)、第2のベアリング15のアウター外縁部15Aに対して押圧テーパー面46が押し付けられ、各弾性押圧片40Aの弾発力により、第2のベアリング15が、軸方向とベアリング遊嵌孔25Aの中心側に付勢される。
より具体的には、複数の弾性押圧片40Aの弾発力は、図4の符号「F」で示した矢印のように、ベアリング遊嵌孔25Aの中心軸に対して斜めに交差する方向を向き、それら弾性押圧片40Aの弾発力のうちベアリング遊嵌孔25Aの中心に向かう成分によって第2のベアリング15がベアリング遊嵌孔25Aの中心に保持される一方、複数の弾性押圧片40Aの弾発力のうちベアリング遊嵌孔25Aの軸方向を向いた成分が、第1及び第2のベアリング14,15の間にプリロード(予圧)として作用し、ベアリング14,15自身が有するガタが抑えられる。そして、最後に、ハウジング本体21とエンドブラケット22のフランジ壁21B,22C同士を固定して、モータ10が完成する。
なお、本実施形態のモータ10は、まず、第2のベアリング15だけをベアリング遊嵌孔25Aに挿入しておき、その後、マグネットホルダ33をハウジング本体21に挿入組み付けして、最後に、ロータシャフト11Sを第2のベアリング15の内輪に圧入するという手順で組み立てることもでき、組み立て手順の自由度がある。ロータシャフト11Sを第2のベアリング15の内輪に圧入するときには、内輪がロータシャフト11Sの挿入方向に引き擦られて移動しないように、予め底壁貫通孔25Cから押さえ治具(図示せず)を挿入して、内輪の端面全周をロータシャフト11Sの挿入方向と反対側から押さえておけばよい。
このように、本実施形態のモータ10によれば、ロータ11の両端部を回転可能に支持する第1と第2のベアリング14,15のうち第2のベアリング15が、筒形モータハウジング20の端部に形成したベアリング遊嵌孔25Aにすきま嵌めされているので、ロータ11の軸方向における寸法誤差や熱膨張による伸縮を、第2のベアリング15のベアリング遊嵌孔25Aに対する軸方向の移動によって吸収することができ、第1及び第2のベアリング14,15の回転抵抗及びその回転抵抗のばらつきが抑えられる。また、ベアリング嵌合固定孔23とベアリング遊嵌孔25Aの中心が径方向にずれた場合でも、その誤差を吸収することができる。
また、マグネットホルダ33のうち、筒形モータハウジング20の内側端面26Aに突き当てられた円環部34Bから径方向内側に複数の弾性押圧片40Aが張り出し、それらの先端部が、第2のベアリング15のうち、内側端面26Aから大径筒部24側に突出したアウター外縁部15Aにロータ11の軸方向で押し付けられている。このとき、各弾性押圧片40Aは、先端部に向かうに従って内側端面26Aから離れるように撓み、それら複数の弾性押圧片40Aの弾発力のうちベアリング遊嵌孔25Aの中心に向かう成分によって第2のベアリング15がベアリング遊嵌孔25Aの中心に保持され、ベアリング遊嵌孔25Aの内周面と第2のベアリング15との当接による異音の発生が防がれる。また、複数の弾性押圧片40Aの弾発力のうちベアリング遊嵌孔25Aの軸方向を向いた(詳細には、底壁貫通孔25C側へ向かう)成分が、第1及び第2のベアリング14,15の間にプリロード(予圧)として作用し、ベアリング14,15自身が有するガタを抑えてベアリング14,15自体の異音や回転抵抗のばらつきを抑えることができる。このように、本実施形態によれば、異音の発生を防ぐことができると共に、その異音防止のために従来のようにベアリング遊嵌孔25Aの内周面と第2のベアリング15の外周面との間にOリングを挟む必要がないので容易に組み付け作業を行うことができる。
また、弾性押圧片40Aの先端部のうち、大径筒部24側には、弾性保持部材40を組み付けてから第2のベアリング15を弾性保持部材40(円孔41)に挿通させる場合に、第2のベアリング15と摺接する誘導テーパー面45が設けられたので、誘導テーパー面45を設けなかったものに比べて、第2のベアリング15をスムーズに弾性保持部材40に挿通させることができる。
さらに、マグネットホルダ33に弾性保持部材40が一体成形されたので、これらを別部品と構成した場合より部品数が削減される。これにより、部品調達や部品管理、さらには、モータ10の組み付け作業を軽減することができる。
次に、本発明に係る電動パワーステアリング装置の一実施形態について説明する。本実施形態の電動パワーステアリング装置100は、図6に示すように、車両110に備えた1対の転舵輪101,101の間に差し渡された転舵輪間シャフト102と、その転舵輪間シャフト102の外側を覆ったシャフトケース103とを備えている。転舵輪間シャフト102の両端は、タイロッド102T,102Tを介して各転舵輪101,101に連結され、シャフトケース103は、車両110の本体に固定されている。また、転舵輪間シャフト102の中間部分にはラック(図示せず)が形成され、シャフトケース103の中間部を側方から貫通したピニオン(図示せず)がこのラックに噛合している。
ピニオンの上端部にはステアリングシャフト106が連結され、さらにそのステアリングシャフト106の上端部にはハンドル107が連結されている。そして、ステアリングシャフト106の中間部分に、上述したモータ10のロータ11が減速機構108(例えば、車両のハンドル107と一体回転するウォームホイールWhと、モータ10のロータシャフト11S(出力軸10J)と一体回転するウォームギヤGとを噛合させたウォーム減速機構)を介して連結されている。また、ステアリングシャフト106には、舵角センサ111とトルクセンサ112とが取り付けられ、ハンドル107の操舵角θsを検出すると共に、ステアリングシャフト106にかかる操舵トルクTfを検出している。さらに、転舵輪101の近傍には、転舵輪101の回転に基づいて車速Vを検出するための車速センサ113が設けられている。そして、操舵制御装置114が、舵角センサ111、トルクセンサ112及び車速センサ113の検出信号に基づいた運転状況に応じてモータ10を駆動し、これにより運転者によるハンドル操作をモータ10で補助して転舵輪101,101を転舵することができる。
このように本実施形態の電動パワーステアリング装置100は、上記モータ10を駆動源として備え、そのモータ10に備えた第1及び第2のベアリング14,15の回転抵抗及びその回転抵抗のばらつきが抑えられ、操舵フィーリングが安定すると共に、異音の発生が防がれて静粛性が向上する。
[第2実施形態]
この第2実施形態は、第2のベアリング15をベアリング遊嵌孔25Aに挿入組み付けした後で、弾性保持部材40(マグネットホルダ33)をハウジング本体21に組み付けるように構成したものであり、図7に示すように、弾性押圧片40Aの形状が上記第1実施形態とは異なる。具体的には、上記第1実施形態では、弾性押圧片40Aの先端部が、2つのテーパー面45,46を備えた断面矢尻形状をなしていたが、本実施形態の弾性押圧片40Aは、ベアリング遊嵌孔25A側だけに押圧テーパー面46が形成されており、大径筒部24側に誘導テーパー面は設けられていない。また三角突起も無い。その他の構成については上記第1実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態のモータ10の製造方法を図8に基づいて説明する。本実施形態のモータ10は、まず、第2のベアリング15だけを単体でハウジング本体21のベアリング遊嵌孔25Aに挿入する(図8(A)参照)。次いで、複数の永久磁石31を保持したマグネットホルダ33をハウジング本体21に挿入して底側の円環部34Bを内側端面26Aに突き当てた状態に嵌合固定する。この時点で、第2のベアリング15のアウター外縁部15Aには、複数の弾性押圧片40Aに形成された押圧テーパー面46が軸方向で押し付けられ、第2のベアリング15がベアリング遊嵌孔25Aの奥側に押し付けられると共に、ベアリング遊嵌孔25Aの中心に保持される(図8(B)参照)。
次いで、ロータ11を、ハウジング本体21の開口端21Aからマグネットホルダ33の内側に挿入すると共に、ロータシャフト11Sを、ベアリング遊嵌孔25Aに嵌合された第2のベアリング15の内輪に圧入する。このとき、第2のベアリング15の内輪がロータシャフト11Sの挿入方向に引き擦られて移動しないように、予め、底壁貫通孔25Cから押さえ治具Jを挿入して、内輪の端面全周をロータシャフト11Sの挿入方向と反対側から押さえておく(図8(C)参照)。本実施形態の構成でも、上記第1実施形態と同等の効果を奏する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)図9に示すように、弾性保持部材40は、マグネットホルダ33の底側の円環部34Bの周方向で互いに離れた位置から、径方向内側に片持ち梁状の弾性押圧片40Aが複数突出した構成としてもよい。
(2)前記実施形態では、弾性保持部材40をマグネットホルダ33に一体成形していたが、図10に示すように、弾性保持部材60を、筒形モータハウジング20(ハウジング本体21)の内側に嵌合されかつ電磁石又は永久磁石を含んだステータ側界磁構成筒形部材36とは別部品で構成してもよい。具体的には、弾性保持部材60を、環状ベース61から径方向内側に向かって張り出した複数の弾性押圧片60Aを備えた構成として、弾性保持部材60をハウジング本体21の内側端面26Aに宛がった状態で嵌合し、環状ベース61をステータ側界磁構成筒形部材36と端部壁26との間で挟んで固定するようにしてもよい。なお、ステータ側界磁構成筒形部材36は、例えば、前記実施形態のマグネットホルダ33(図2参照)から、弾性保持部材40を排除した構造とすればよい。このように、弾性保持部材40とステータ側界磁構成筒形部材36とを別部品とすれば、それらの機能に応じて好適な材料で構成することができる。
(3)上記実施形態のモータ10は、4極22スロットであったが、これに限定するものではない。また、ブラシ付DCモータに本発明を適用したものを例示したが、その他のモータ(ACモータ等)に本発明を適用してもよい。
(4)上記実施形態では、ステータ側界磁に永久磁石31を用いていたが電磁石を用いてもよい。
(5)前記実施形態のベアリング14,15は深溝玉軸受であったが、他のラジアル玉軸受(ボールベアリング)やラジアルころ軸受けでもよい。
(6)前記実施形態では、ベアリング遊嵌筒部25の底壁25Bに底壁貫通孔25Cが形成されていたが、組み付け時に押さえ治具Jが不要な場合には、底壁貫通孔25Cは無くてもよい。
本発明の一実施形態に係るモータの側断面図 マグネットホルダの斜視図 永久磁石を保持したマグネットホルダの平断面図 モータの部分拡大断面図 モータの製造過程を示す断面図 電動パワーステアリング装置の概念図 第2実施形態に係るモータの部分拡大断面図 モータの製造過程を示す断面図 変形例(1)に係るマグネットホルダの平断面図 変形例(2)に係るモータの部分拡大断面図
符号の説明
10 モータ
11 ロータ
14 第1のベアリング
15 第2のベアリング
15A アウター外縁部
19 ステータ
20 筒形モータハウジング
21 ハウジング本体
22 エンドブラケット
23 ベアリング嵌合固定孔
24 大径筒部
25 ベアリング遊嵌筒部
25A ベアリング遊嵌孔
26 端部壁
26A 内側端面
31 永久磁石
33 マグネットホルダ(筒形マグネットホルダ)
34B 円環部(環状ベース)
36 ステータ側界磁構成筒形部材
40,60 弾性保持部材
40A,60A 弾性押圧片
41 円孔
43 スリット
45 誘導テーパー面(誘導傾斜面)
46 押圧テーパー面(押圧傾斜面)
61 環状ベース
100 電動パワーステアリング装置
107 ハンドル
110 車両

Claims (6)

  1. 筒形モータハウジングの一端部に形成したベアリング嵌合固定孔に、ロータの一端部を回転可能に支持するための第1のベアリングを嵌合固定する一方、前記筒形モータハウジングの他端部に形成したベアリング遊嵌孔に、前記ロータの他端部を回転可能に支持するための第2のベアリングをすきま嵌めして、前記第1と第2のベアリングの回転抵抗の低減を図ると共に、前記第2のベアリングを前記ベアリング遊嵌孔の中心に保持するための弾性保持部材を備えたモータにおいて、
    前記第2のベアリングの軸方向における一端部が、前記ベアリング遊嵌孔から前記筒形モータハウジングの内側端面より内側に突出させた状態に保持され、
    前記弾性保持部材は、前記筒形モータハウジングの端部に配置されて、前記第2のベアリングにおける前記ベアリング遊嵌孔からの突出端部を囲んだ環状ベースと、前記環状ベースから内側に張り出し、前記第2のベアリングのうち外周面と一端面とが交わったアウター外縁部に対して、前記ロータの軸方向で押し付けられて撓んだ複数の弾性押圧片と、前記複数の弾性押圧片のうち前記アウター外縁部との当接部分に形成されて、前記各弾性押圧片の弾発力を、前記ベアリング遊嵌孔の中心側に向かわせる押圧傾斜面とを備え、前記複数の弾性押圧片の協働により前記第2のベアリングを前記ベアリング遊嵌孔の中心に保持したことを特徴とするモータ。
  2. 前記モータは、前記筒形モータハウジングの内側に、複数の永久磁石を保持した一端有底の筒形マグネットホルダを嵌合して備えたDCモータであり、
    前記弾性保持部材は、前記筒形マグネットホルダの底壁として備えられたことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記筒形モータハウジングの内側に、電磁石又は永久磁石を含んだステータ側界磁構成筒形部材が嵌合され、
    前記弾性保持部材は、前記筒形モータハウジングの端部壁と前記ステータ側界磁構成筒形部材に挟まれて位置決めされたことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  4. 前記弾性保持部材は、前記環状ベースから内側に張り出した円板の中心に円孔を貫通形成し、前記円孔から前記円板の径方向の中間位置に亘って延びた複数のスリットを放射状に形成してなり、隣り合ったスリットの間を前記弾性押圧片としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のモータ。
  5. 前記各弾性押圧片の先端部のうち前記押圧傾斜面の裏面側に誘導傾斜面を形成して、それら押圧傾斜面と誘導傾斜面とが前記各弾性押圧片の先端に向かって互いに接近した形状とし、
    前記筒形モータハウジング内に前記弾性保持部材を組み付けてから前記第2のベアリングを前記弾性保持部材に挿通させる際に、前記第2のベアリングが前記誘導傾斜面に摺接するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のモータ。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載のモータを、車両におけるハンドルの操舵を補助するための駆動源として備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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