JP2009296210A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、入力画像の高輝度部が白とびすることなく、ダイナミックレンジを適切に改善することができる画像処理装置及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】画像処理装置5は、補正を行う画素と該補正を行う画素の周辺画素の平均輝度を求めて出力するフィルタ手段2と、補正を行う画素の補正利得を求める補正利得出力手段3と、この補正利得を入力画像信号に乗算する補正利得演算手段4とを有し、補正利得出力手段3は、平均輝度に依存して変化する第1の補正利得を出力する第1の手段31と、平均輝度に依存しない一定の値の第2の補正利得を出力する第2の手段32と、平均輝度が閾値以下か閾値を超えるかを判断し、平均輝度が閾値以下であるときに補正利得を第1の補正利得とし、平均輝度が閾値を超えるときに補正利得を第2の補正利得とする切替手段33とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力画像信号を画素ごとに補正する画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
従来、画像の階調特性を改善する方法として、1画面の入力画像から同一輝度の画素の画素数を累積することによって得られる累積頻度(ヒストグラム)が、均等に分布するように階調変換を行う、ヒストグラムイコライゼーションが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、入力画像から空間的な輝度変化の加重平均を求め、求められた加重平均の対数変換値と、入力画像の対数変換値とから、改善された輝度信号を算出することで、画像のダイナミックレンジを改善させるRETINEXと呼ばれる方法が提案されている(例えば、非特許文献1及び特許文献2参照)。
ヒストグラムイコライゼーションでは、少なくとも1画面分の画像のヒストグラムデータを記録し、記録されたヒストグラムデータからヒストグラムの偏りを解析し、この解析結果をもとに階調特性を決める。このため、解析に使用した画像と解析結果を反映する画像との間には、1画面以上のタイミングずれが生じるので、入力画像のダイナミックレンジが適切に改善されない場合があった。例えば、動画像において、上記のような1画面以上のタイミングずれがある場合は、解析に使用した画像と解析結果を反映する画像との違いによって、解析結果を反映する画像に対して最適な階調特性を決めることができない。
また、RETINEXを用いる方法では、加重平均を用いるための畳み込み積分及び加重平均と入力信号の対数計算などの計算処理が複雑であるので、ハードウェア(例えば、ASIC(特定用途向け集積回路)やFPGA(フィールド プログラマブル ゲート アレイ)や組込みマイコンによってRETINEXを実行する場合に、処理時間が長くなる、及び実装容量(ゲート規模、メモリ容量)が大きくなる。
そこで、より簡単な構成で、入力画像のダイナミックレンジを改善する方法として、画素ごとに周辺画素の平均輝度を求め、その平均輝度から求めた補正利得を乗算することにより、入力画像の輝度値を補正する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
この方法では、補正を行う画素の周辺画素の輝度情報のみを用いて各画素の補正を行うので、解析結果の反映タイミングを極力短くすることができる。また、外付けフレームメモリを用いる必要がないため、計算や処理を簡素化することができ、構成の簡素化によるコスト低減を図ることができる。
特開2002−27285号公報(段落0029−0041、図1) 特開2005−38119号公報(段落0028−0031、図1) 特開2008−72450号公報 Z.Rahman et al., "A Multiscale Retinex For Color Rendition and Dynamic Range Compression", XIX Proc. SPIE Vol.2847, pp.183−191, Nov.1996
しかしながら、特許文献3による方法では、周辺の平均輝度から補正を行う画素の補正利得を求める際に、輝度の大小にかかわらず単一の関係を用いるため、高輝度部において補正利得が適切な値とならない場合があった。例えば、高輝度部の補正利得が1倍よりも大きい値となる場合には、補正により飽和する画素が現れ、白とびやカラーバランスのくずれが起こるという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な構成で入力画像のダイナミックレンジを適切に改善することができ、かつ、高輝度部における画質を維持することができる画像処理装置及び画像処理方法を提供することにある。
本発明の画像処理装置は、入力画像信号を画素ごとに補正して、補正後の画像信号を生成する画像処理装置において、補正を行う画素と該補正を行う画素の周辺画素の平均輝度を求めて出力するフィルタ手段と、前記補正を行う画素の補正利得を出力する補正利得出力手段と、前記補正利得出力手段から出力される前記補正利得を、前記入力画像信号に画素ごとに乗算して、前記補正後の画像信号を生成する補正利得演算手段とを有し、前記補正利得出力手段は、前記平均輝度に依存して変化する第1の補正利得を出力する第1の手段と、前記平均輝度に依存しない一定の値の第2の補正利得を出力する第2の手段と、閾値が保持されており、前記平均輝度が前記閾値以下か前記閾値を超えるかを判断し、前記平均輝度が前記閾値以下であるときに前記補正利得出力手段から出力される前記補正利得を前記第1の補正利得とし、前記平均輝度が前記閾値を超えるときに前記補正利得出力手段から出力される前記補正利得を前記第2の補正利得とする切替手段とを有することを特徴としている。
また、本発明の画像処理方法は、入力画像信号を画素ごとに補正して、補正後の画像信号を生成する画像処理方法であって、フィルタ手段が、補正を行う画素と該補正を行う画素の周辺画素の平均輝度を求めるステップと、補正利得出力手段が、前記補正を行う画素の補正利得を出力するステップと、補正利得演算手段が、前記補正利得を、前記入力画像信号に画素ごとに乗算して、前記補正後の画像信号を生成するステップとを有し、前記補正利得を出力するステップは、前記補正利得出力手段が、前記平均輝度が閾値以下か前記閾値を超えるかを判断し、前記平均輝度が前記閾値以下であるときに前記補正利得を前記平均輝度に依存して変化する第1の補正利得とし、前記平均輝度が前記閾値を超えるときに前記補正利得を前記平均輝度に依存しない一定の値の第2の補正利得とするステップを含むことを特徴としている。
本発明によれば、補正を行う画素の周辺画素の輝度分布に基づいて画素ごとに補正利得を求め、この補正利得を用いて補正を行う画素を補正するので、入力画像の階調特性を適切に改善することができる。
また、本発明によれば、複雑な演算を行う必要が無く、計算や処理を簡素化することができるので、構成の簡素化、その結果、コスト低減を図ることができる。
さらに、本発明によれば、補正後の画像において、高輝度部での飽和による白とびや色の変化を防ぐことができるので、画質の向上を図ることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置(実施の形態1に係る画像処理方法を実施する装置)5の構成を概略的に示すブロック図である。図1に示されるように、実施の形態1に係る画像処理装置5は、輝度検出手段1と、フィルタ手段2と、補正利得出力手段3と、補正利得演算手段4とを有する。なお、本出願において「…手段」と呼ばれる構成は、機能ブロックを意味し、電気回路などのハードウェア、プログラムにより動作するソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせのいずれで構成してもよい。例えば、輝度検出手段1と、フィルタ手段2と、補正利得出力手段3と、補正利得演算手段4は、マイコン(図示せず)を用いたソフトウェアによって実現することができる。
実施の形態1に係る画像処理装置5は、入力画像信号Xinに基づいて画素ごとに補正利得Gを算出し、算出された補正利得Gを用いて入力画像信号Xinに画素ごとに補正処理を施して、補正後の画像信号Xoutを生成する。画像処理装置5の補正処理では、例えば、固体撮像素子を用いて撮像された撮像画像のダイナミックレンジを改善する。この補正処理により、従来、黒つぶれしやすかった撮像画面内の低輝度部のコントラストを改善し、認識性能及び撮像性能を向上させることができる。
入力画像信号Xinは、例えば、8ビット階調で、水平640×垂直480画素に2次元配列された赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の画像信号(以下「RGB信号」と言う。)である。入力画像信号XinのR信号レベルをR(M,N)、入力画像信号XinのG信号レベルをG(M,N)、入力画像信号XinのB信号レベルをB(M,N)と表記する。ここで、Mは水平画素位置、Nは垂直画素位置を示す。
入力画像信号Xinは、RGB信号に限らず、YCbCr信号、L*a*b*信号、又はHSV(Hue、Saturation、Value)信号などであってもよい。画像処理装置5は、入力画像信号XinとしてYCbCr信号、L*a*b*信号、又はHSV信号を用いる場合には、各色空間の信号をRGB信号に色変換処理する色変換手段(図示せず)を備える。また、入力画像信号Xinの階調数は、上記8ビットに限定されず、静止画ファイルで用いられる10ビット又は12ビットなどの他の階調数であってもよい。さらに、入力画像信号Xinの画素数は、上記値に限定されず、水平1024×垂直960画素などの他の画素数であってもよい。
輝度検出手段1は、入力画像信号Xinから輝度信号成分を求めて出力する。ITU−R BT.709規定の場合、輝度信号Yは、RGB信号から、次式(1)で求めることができる。
Y=0.299×R(M,N)+0.587×G(M,N)+0.114×B(M,N)
…(1)
なお、RGB信号から輝度信号Yを求めるための変換式は、上記式(1)に限定されず、画像処理を行うシステムが採用する色空間の規格によって規定される。また、入力画像信号Xinに輝度信号Yが含まれる場合は、輝度検出手段1は、輝度信号Yを求めるための計算を行わずに、入力画像信号Xinの輝度信号Yをフィルタ手段2に出力する。
図2は、フィルタ手段2の構成例を示す図である。図2に示されるように、フィルタ手段2は、例えば、1次元nタップの非巡回型デジタルフィルタであり、ディレイ手段21と、係数手段22と、加算手段23とを有する。ディレイ手段21は、入力画像信号Xinの輝度信号を遅延させる遅延素子DL(−1)、遅延素子DL(−1)の出力を遅延させる遅延素子DL(0)、及び遅延素子DL(0)の出力を遅延させる遅延素子DL(1)を有する。係数手段22は、遅延素子DL(−1)の出力に係数a(−1)を乗算する乗算器、遅延素子DL(0)の出力に係数a(0)を乗算する乗算器、及び遅延素子DL(1)の出力に係数a(1)を乗算する乗算器を有する。なお、タップ数nは、n=2×k+1(kは正の整数)を満たす。
フィルタ手段2は、輝度検出手段1から出力された輝度信号にフィルタ処理を施して、フィルタ処理後のフィルタ信号を出力する。図2は、タップ数nが3タップである場合を示す。なお、フィルタ手段2から出力されるフィルタ信号は、例えば、平均輝度Yavgであり、次式(2)で求めることができる。
Figure 2009296210
式(2)において、Y(−1)、Y(0)、及びY(1)はそれぞれ、補正を行う画素の1画素後の画素の輝度信号、補正を行う画素の輝度信号、及び補正を行う画素の1画素前の画素の輝度信号を示す。ここで、係数a(−1)=a(0)=a(1)=1とすると、式(2)の分母は、次式のようになる。
Figure 2009296210
したがって、式(2)により、補正を行う画素と、補正を行う画素の周辺画素の平均輝度を求めることができる。なお、「補正を行う画素の周辺画素」とは、iを所定の整数としたときに、補正を行う画素のi画素前の画素から補正を行う画素の1画素前の画素まで、及び、補正を行う画素の1画素後の画素から補正を行う画素のi画素後の画素までである。所定の整数iが1であるときには、「補正を行う画素の周辺画素」は、補正を行う画素の1画素前の画素、及び、補正を行う画素の1画素後の画素である。
このように1次元の非巡回型デジタルフィルタの構成を用いることで、輝度検出手段1の輝度信号Yの1次元方向のフィルタ出力を求めることができる。求められたフィルタ出力は、輝度信号Yと補正を行う画素の周辺画素の平均値を求めるように構成することで、1次元方向の明るさの分布の変化を求めることができる。よって、明るさの分布の変化に対応した補正利得を検出することができ、明るさの分布の変化を考慮した、信号のコントラストを補正することができる。また、デジタル信号処理回路としては、一般的な構成であり、回路規模の簡素化が図れ、ゲート規模削減、コスト低下の効果がある。
タップ数nは、3タップに限らず、任意のタップ数とすることができる。タップ数を増やすことで、カットオフ周波数の特性を細かく設定することができ、また、広い範囲に及ぶ緩やかな輝度変化を検出することができる。このように、タップ数nを切替えることで、入力画像内の異なる照明条件による輝度分布の変化に応じて最適なフィルタ手段2を構成することができる。
以上の説明においては、フィルタ手段2が1次元の非巡回型デジタルフィルタである場合を説明したが、フィルタ手段2は2次元の非巡回型デジタルフィルタであってもよい。2次元の非巡回型デジタルフィルタを用いることによって、入力画像の輝度の領域的な変化を検出することができる。
また、フィルタ手段2は、上記式(2)に基づく平均輝度Yavgを算出する処理を行う構成に限定されず、明るさの分布の変化を求めることができる構成であれば良く、加重平均を出力する構成、ローパスフィルタを用いた構成、又はバンドパスフィルタを用いた構成等のような他の構成とすることができる。
図1に示されるように、補正利得出力手段3は、フィルタ手段2から出力されたフィルタ信号である平均輝度Yavgに基づいて補正利得Gを出力する。補正利得出力手段3は、例えば、平均輝度Yavgに依存して変化する第1の補正利得Gk1を出力する第1の手段31と、平均輝度Yavgに依存しない一定の値の第2の補正利得Gk2を出力する第2の手段32と、閾値(切替点輝度)Ytpが保持されており、平均輝度Yavgが切替点輝度Ytp以下か切替点輝度Ytpを超えるかを判断し、平均輝度Yavgが切替点輝度Ytp以下であるときに補正利得出力手段3から出力される補正利得Gを第1の補正利得Gk1とし、平均輝度Yavgが切替点輝度Ytpを超えるときに補正利得出力手段3から出力される補正利得Gを第2の補正利得Gk2とする切替手段33とを有する。なお、補正利得出力手段3内に示される3つの機能ブロック(第1の手段31、第2の手段32、及び切替手段33)は、それぞれ独立した構成を意味するものではなく、3つの機能ブロックを1つの構成(回路又はソフトウェアなど)で実現してもよい。例えば、ルックアップテーブルを保持する記憶手段とそこからデータを読み出す読出手段、又は、1つの計算手段などによって補正利得出力手段3を実現できる。また、補正利得Gの算出処理の詳細は、後述する。
また、図1に示されるように、補正利得演算手段4は、補正利得出力手段3から出力された補正利得Gが入力され、入力画像信号Xinに補正利得Gを乗算して出力する。
図3は、実施の形態1に係る画像処理装置5の動作(実施の形態1に係る画像処理方法)を概略的に示すフローチャートである。図3に示されるように、実施の形態1に係る画像処理装置5は、フィルタ処理(ステップS1)、画素ごとの補正利得の演算処理(画素利得演算処理)である補正利得検出処理(ステップS2)、及び補正利得を用いて入力画像信号を補正する補正利得演算処理である乗算処理(ステップS3)を行う。フィルタ処理(ステップS1)において、フィルタ手段2は入力画像信号Xinの輝度信号Yにフィルタ処理を施し、フィルタ処理後の輝度信号Yavgを出力する。次の補正利得検出処理(ステップS2)において、フィルタ手段2からの出力に応じて画素ごとの補正利得Gを求める。次の補正利得演算処理(ステップS3)において、補正利得演算手段4は補正利得検出処理(ステップS2)によって得られた補正利得Gを用いて入力画像信号Xinの演算を画素ごとに行い、補正後の画像信号Xoutを出力する。
以下に、補正利得出力手段3及び補正利得演算手段4の動作を詳細に説明する。実施の形態1において、補正利得出力手段3は、入力画像信号Xinの低輝度部(所定の輝度値以下の輝度値の画素により構成される領域)と高輝度部(所定の輝度値を超える輝度値の画素により構成される領域)で、異なる算出式を用いて補正利得Gを求める。低輝度部に対する補正利得Gは、例えば、式(3a)により求め、高輝度部に対する補正利得Gは、例えば、式(3b)により求める。式(3a)の補正利得Gは、図1の第1の手段31から出力される第1の補正利得Gk1であり、式(3b)の補正利得Gは、図1の第2の手段32から出力される第2の補正利得Gk2である。
Figure 2009296210
式(3a)及び(3b)において、Yavgは、フィルタ手段2から出力され補正利得出力手段3に入力される平均輝度を示し、Gmaxは、補正利得の最大値である最大利得を示し、Ymaxは、フィルタ手段2の最大出力である最大輝度を示し、Ytpは、低輝度部と高輝度部を分ける切替点(閾値)の輝度値(切替点輝度)を示す。
最大輝度Ymaxは、画像信号のデジタル分解能(階調数)により一義的に決まる。例えば、8ビット階調の場合は、最大輝度Ymaxは255であり、10ビット階調の場合は、最大輝度Ymaxは1023である。
最大利得Gmaxは、入力画像のダイナミックレンジを向上させ、コントラストが改善できるように、予め統計的、実験的に得られた補正利得である。γ補正による画像処理では、メリハリの無いコントラストの低い画像であったが、補正利得を用いることで、コントラスト感の高い画像となり、表示品位が向上する。補正利得出力手段3は、最大利得Gmaxを入力画像信号のレベルによらず一定値とする構成とすることができ、又は、入力画像信号の黒レベルと白レベルの頻度や、平均映像信号レベルなどの入力画像信号から得られる、画面全体や被写体の明るさ、コントラスト、輝度分布、輝度のヒストグラム、色の分布等の情報に応じて最大利得Gmaxを切替える構成とすることもできる。このように最大利得Gmaxが調整可能であることは、動画像に用いた場合に、動画像内の明るさの分布に最適な補正利得を得られ、画質の最適化を図れる。
切替点輝度Ytpは、補正利得の算出式を切り替える輝度の閾値であり、平均輝度Yavgからの入力が切替点輝度Ytp以下の場合は、式(3a)により補正利得Gを求める。また、平均輝度Yavgからの入力が切替点輝度Ytpより大きい場合は、式(3b)により補正利得Gを求める。ここで、切替点輝度Ytpにおいては、両者の式により求められる補正利得が等しくなるように定める。
切替点輝度Ytpは、入力画像の高輝度部の画質を維持できるように、予め統計的、実験的に得られた値である。高輝度部の画素について1倍を超える補正利得を用いた場合には、後述するように、飽和により白とびが起こる課題があったが、切替点輝度Ytpを超える高輝度部の画素について用いる補正利得Gを1倍とすることで、高輝度部の階調を維持することができる。
図4は、補正利得出力手段3により得られる補正利得Gを示すグラフであり、図5は、補正利得出力手段3により得られる補正利得Gを示す表である。図4において、横軸は、最大輝度で規格化された平均輝度Yavg/Ymaxを示し、縦軸は、補正利得Gを示す。
図4及び図5に示されるように、最大利得Gmaxが1より大きい場合には、最大輝度で規格化された平均輝度Yavg/Ymaxが増加するにつれて(すなわち、平均輝度Yavgが増加するにつれて)、補正利得Gは最大利得Gmaxから減少する。そして、平均輝度Yavgが切替点輝度Ytpに等しくなると(図4における、Yavg/Ymax=Ytp/Ymaxの点に達すると)、補正利得Gは1倍となり、以降、補正利得Gは1倍となる。また、最大利得Gmaxが1である場合には、補正利得Gは常に1倍となる。
補正利得出力手段3は、上述した式(3a)及び(3b)による演算を実行して補正利得Gを得る構成としてもよいし、又は、予め平均輝度Yavgに対応する補正利得Gをルックアップテーブルとして保持しておくこともできる。演算により補正利得Gを得る場合には、補正利得出力手段3に入力される平均輝度Yavgと、切替点輝度Ytpとの大小を比較するための比較手段(図示せず)を用いて、補正利得Gの算出式を切り替える構成とすることができる。
ルックアップテーブルを用いる場合には、最大輝度Ymaxまでの補正利得を一括して保持してもよいし、又は、切替点輝度Ytpによって分けられる低輝度部と高輝度部で別々に保持してもよい。後者の場合には、補正利得出力手段3に入力される平均輝度Yavgと、切替点輝度Ytpとの大小を比較するための比較手段(図示せず)を用いて、参照するルックアップテーブルを切り替える構成とすることができる。高輝度部の補正利得Gを常に1倍とする場合は、高輝度部のルックアップテーブルを保持する必要がなく、メモリ使用量の削減を図ることができる。
図6は、実施の形態1において用いる補正利得Gを、最大輝度で規格化した平均輝度Yavg/Ymaxに乗算した値を示すグラフである。Ytp/Ymax=0.75の場合について示す。図6において、横軸は、最大輝度で規格化された平均輝度Yavg/Ymaxを示し、縦軸は、最大輝度で規格化された平均輝度Yavg/Ymaxに補正利得Gを乗算した値G×Yavg/Ymaxを示す。
規格化された平均輝度Yavg/Ymaxが規格化された切替点輝度Ytp/Ymax以下の領域では、最大利得Gmaxが大きくなるほど、G×Yavg/Ymaxは規格化された平均輝度Yavg/Ymaxの低い側で大きな勾配を持ち、規格化された平均輝度Yavg/Ymaxの増加に伴って勾配が小さくなる(後述する図16における規格化された切替点輝度Ytp/Ymax以下の領域の曲線)。規格化された平均輝度Yavg/Ymaxの低い側の傾きを大きくすることで、黒つぶれしやすい低域の信号成分を増幅して出力することができ、低輝度部のコントラストが改善できる。また、規格化された平均輝度Yavg/Ymaxが規格化された切替点輝度Ytp/Ymaxより大きい高輝度部では、傾きが1となっており、入力画像信号Xinがそのまま出力されるので、高輝度部の輝度信号やコントラストの信号が維持される。これにより、高輝度部が白とびする問題を防ぐことができ、高輝度部と低輝度部の信号の両方においてコントラストの高い信号を取り出せ、視認性の向上が図れる。
なお、補正利得Gは、切替点輝度Ytpにおいて連続であるという条件を満たせば、他の式により求めることもできる。例えば、平均輝度Yavgが切替点輝度Ytpより大きいとき、補正利得Gは1倍から単調に減少するような関数を用いることができる。この場合には、高輝度部においてコントラスト情報を圧縮して、白とびを防ぐ効果がある。
図7は、実施の形態1に係る画像処理装置5による補正処理前の画像の一例を示す図であり、図8は、実施の形態1に係る画像処理装置5による補正処理後の画像の一例を示す図である。図7は、明るい領域、すなわち、窓の外の景色(符号DS1で示される部分)が鮮明に再現されているが、暗い領域、すなわち、室内の人物HD1などは、黒潰れに近い状態になっていることを示している。なお、「明るい領域」及び「暗い領域」とは、実施の形態1に係る画像処理装置の動作を説明するために用いられる用語であり、切替点輝度Ytpによって分けられる「低輝度部」及び「高輝度部」とは同じ意味ではないが、以下の説明においては、「明るい領域」が「高輝度部」に含まれ、「暗い領域」が「低輝度部」に含まれる場合を説明する。
図9(a)及び(b)は、実施の形態1に係る画像処理装置において、撮像画像の明るい領域(すなわち、図7において窓を通して部屋の外が見える領域DS1)の処理に関し、図9(a)は、画素位置p0から画素位置p6までにおける規格化された輝度信号Xin/Ymaxと規格化された平均輝度Yavg/Ymaxを示す図であり、図9(b)は、図9(a)と同じ画素位置p0から画素位置p6までにおける規格化された輝度信号Xin/Ymaxと規格化された出力信号Xout/Ymaxを示す図である。
図9(a)に破線で示されるように、入力画像信号の規格化された輝度信号Xin/Ymaxは、画素位置p1において0.7、画素位置p2において0.8、画素位置p3において0.9、画素位置p4において0.8、画素位置p5において0.9、画素位置p6において0.7である。
よって、図9(a)に実線で示されるように、タップ数nが3であるときには、規格化された平均輝度Yavg/Ymaxは、画素位置p1において0.77、画素位置p2において0.80、画素位置p3において0.83、画素位置p4において0.87、画素位置p5において0.80、画素位置p6において0.83となる。
求めた規格化された平均輝度Yavg/Ymaxは、規格化された切替点輝度Ytp/Ymaxが0.75であるとき、式(3b)より、補正利得Gは、画素位置p1から画素位置p6までのすべてにおいて1.0倍となる。
図9(b)は、図9(a)と同じ画素位置p0から画素位置p6までにおける規格化された輝度信号Xin/Ymaxと、規格化された出力信号Xout/Ymaxを示す図である。
座標(M,N)の画素の利得補正した出力画像信号Xout(M,N)は、座標(M,N)の画素の入力画像信号Xin(M,N)と利得Gを用いて、次式(4)で求めることができる。
Xout(M,N)=G×Xin(M,N) …(4)
図9(b)に実線で示されるように、利得補正後の規格化された出力画像信号Xout/Ymaxは、画素位置p1において0.7、画素位置p2において0.8、画素位置p3において0.9、画素位置p4において0.8、画素位置p5において0.9、画素位置p6において0.7となる。
なお、一般に、入力画像がRGB信号の場合は、次式(5a)、(5b)、(5c)が成り立つ。
Rout(M,N)=G×Rin(M,N) …(5a)
Gout(M,N)=G×Gin(M,N) …(5b)
Bout(M,N)=G×Bin(M,N) …(5c)
ここで、Rout(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正した出力R信号であり、Rin(M,N)は、座標(M,N)の画素の入力R信号であり、Gout(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正した出力G信号であり、Gin(M,N)は、座標(M,N)の画素の入力G信号であり、Bout(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正した出力B信号であり、Bin(M,N)は、座標(M,N)の画素の入力B信号である。
また、一般に、入力画像が、YCbCr信号の場合は、次式(6a)、(6b)、(6c)が成り立つ。
Yout(M,N)=G×Yin(M,N) …(6a)
Cbout(M,N)=G×(Cbin(M,N)−Cbof)+Cbof
…(6b)
Crout(M,N)=G×(Crin(M,N)−Crof)+Crof
…(6c)
ここで、Yout(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正した輝度信号であり、Yin(M,N)は、座標(M,N)の画素の入力輝度信号であり、Cbout(M,N)及びCrout(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正した色差信号であり、Cbin(M,N)及びCrin(M,N)は、座標(M,N)の画素の入力色差信号であり、Cbof及びCrofは、色差信号を信号処理する際のオフセット量である。
また、式(5a)、(5b)、(5c)に示すように、RGB信号に一律に同じ補正利得Gを乗算することにより、局所領域でのホワイトバランスがずれることなく、ダイナミックレンジを改善することができる。
図9(c)及び(d)は、実施の形態1に係る画像処理装置において、撮像画像の暗い領域HD1の処理に関し、図9(c)は、画素位置q0から画素位置q6までにおける規格化された輝度信号Xin/Ymaxと規格化された平均輝度Yavg/Ymaxを示す図であり、図9(d)は、図9(c)と同じ画素位置q0から画素位置q6までにおける規格化された輝度信号Xin/Ymaxと規格化された出力信号Xout/Ymaxを示す図である。
図9(c)に破線で示されるように、入力画像の規格化された輝度信号Xin/Ymaxは、輝度が低い領域HD1内の画素位置q1において0.15、画素位置q2において0.2、画素位置q3において0.25、画素位置q4において0.2、画素位置q5において0.25、画素位置q6において0.15である。また、図9(c)に実線で示されるように、規格化された平均輝度Yavg/Ymaxは、画素位置q1において0.18、画素位置q2において0.20、画素位置q3において0.22、画素位置q4において0.23、画素位置q5において0.20、画素位置q6において0.22となる。また、補正利得Gは、最大利得Gmaxが5倍であるとき、画素位置q1において2.53倍、画素位置q2において2.42倍、画素位置q3において2.32倍、画素位置q4において2.23倍、画素位置q5において2.42倍、画素位置q6において2.32倍である。
図9(d)に実線で示されるように、入力画像の信号が輝度信号レベルに一致しているとすると、規格化された出力画像信号Xout/Ymaxは、画素位置q1において0.38、画素位置q2において0.48、画素位置q3において0.58、画素位置q4において0.45、画素位置q5において0.60、画素位置q6において0.35となる。
図9(b)から分かるように、明るい領域DS1では、補正利得が1倍となり、ほぼ入力画像と同一の信号レベルの出力画像が出力される。これにより、もともと鮮明であった明るい領域のコントラストは保持される。これに対し、図9(d)から分かるように、暗い領域HD1では、補正利得が約2〜3倍となる。このことは、黒レベルで圧縮されていた信号レベルが、明るくなった上、暗い領域のコントラストも増幅されていることを示している。
以上に説明したように、実施の形態1に係る画像処理装置によれば、平均輝度Yavgにより画素ごとに補正利得Gを求め、補正利得Gを画像信号に画素ごとに乗算する処理を施すことにより、暗い領域HD1は鮮明に(図8のHD2)、明るい領域DS1は、そのままのコントラストを維持する(図8のDS2)ように、ダイナミックレンジを改善できる。
図10は、入力画像の各輝度レベルにおける発生頻度(度数)をヒストグラムにより示す図であり、図11は、改善された画像の各輝度レベルにおける発生頻度(度数)をヒストグラムにより示す図である。図10及び図11は、図9(a)乃至(d)のダイナミックレンジ改善の効果をヒストグラムにより示している。
図10及び図11に示されるように、入力画像の明るい領域(図10のDS1)は、高輝度部に含まれるため、撮像画像は、高い輝度レベルに分布する。また、入力画像の暗い領域HD1は、低輝度部に含まれるため、撮像画像は、低い輝度レベルに分布する。
図10及び図11に示されるように、入力画像の補正を行うと、明るい領域DS1では、補正利得が1倍であるため、領域DS2の高い輝度レベルに分布していた信号は、領域DS2で示されるように、ほとんど変化しない。これに対し、図10に示される暗い領域HD1の低輝度レベルに分布した信号は、図11において領域HD2で示される信号になり、変化が大きい。
このことは、式(3a)及び(3b)を用いた補正を行うことで、低輝度部においてコントラストが改善され、低輝度部の黒つぶれが解消されること、及び、低輝度部の信号が大きく高輝度側に移動することで、視認性のよい、メリハリのあるダイナミックレンジが改善された画像が得られることを示している。さらに、式(3a)及び(3b)を用いた補正を行うことで、平均輝度が中央付近に分布することになり、ダイナミックレンジの狭い表示装置(例えば、液晶ディスプレイ)においても、表示品位の向上が図れる。
次に、補正利得出力手段3において、式(3a)及び(3b)を用いる利点について述べる。
例えば、比較例として、次式(7)のように、補正利得Gを単一の式により求める場合を考える。
Figure 2009296210
式(7)において、平均輝度Yavg、最大利得Gmax、最大輝度Ymaxは、式(3a)におけるものと同じである。
図12は、式(7)により得られる比較例の補正利得Gを示すグラフであり、図13は、式(7)により得られる比較例の補正利得Gを示す表である。図12において、横軸は、最大輝度で規格化された平均輝度Yavg/Ymaxを示し、縦軸は、補正利得Gを示す。
図12又は図13から分かるように、補正利得Gの算出に式(7)を用いた場合には、高輝度部においても、補正利得が1.0倍より若干大きい値となる。そのため、高輝度部では、補正により輝度値がさらに増加し、最大輝度Ymaxによって頭打ちとなって、飽和する画素が現れることがある。これにより、白とびやカラーバランスのくずれが起こる課題があった。以下に、比較例の場合の課題について詳しく説明する。
図14は、補正処理前の画像の一例であり、下段には画像の一部分を拡大したものを示している。図14に示されるように、空に浮かぶ雲のような画像では、輝度値が最大輝度Ymaxに近いレベルに分布している。例えば、図14では、雲の部分の輝度値が8ビット階調で255、空の部分の輝度値が8ビット階調で254と、輝度差が非常に小さくなっていることを示している。
図15(a)及び(b)は、図14に示したような、輝度値が最大輝度Ymaxに近いレベルに分布している領域での比較例における処理に関し、図15(a)は、画素位置r0から画素位置r6までにおける規格化された輝度信号Xin/Ymaxと規格化された平均輝度Yavg/Ymaxを示す図であり、図15(b)は、図15(a)と同じ画素位置r0から画素位置r6までにおける規格化された輝度信号Xin/Ymaxと規格化された出力信号Xout/Ymaxを示す図である。
図15(a)に破線で示されるように、比較例においては、入力画像信号の規格化された輝度信号Xin/Ymaxは、画素位置p1において0.9、画素位置p2において0.95、画素位置p3において1.0、画素位置p4において0.95、画素位置p5において0.9、画素位置p6において0.95である。
図15(a)に実線で示されるように、比較例においては、タップ数nが3であるときには、規格化された平均輝度Yavg/Ymaxは、画素位置p1において0.93、画素位置p2において0.95、画素位置p3において0.97、画素位置p4において0.95、画素位置p5において0.93、画素位置p6において0.95となる。
比較例においては、最大利得Gmaxが5倍であるとき、求めた平均輝度Yavgと式(7)より、補正利得Gは、画素位置p1において1.06倍、画素位置p2において1.04倍、画素位置p3において1.03倍、画素位置p4において1.04倍、画素位置p5において1.06倍、画素位置p6において1.04倍となる。
図15(b)に実線で示されるように、比較例においては、利得補正後の規格化された出力画像信号Xout/Ymaxは、画素位置p1において0.95、画素位置p2において0.99、画素位置p3において1.0、画素位置p4において0.99、画素位置p5において0.95、画素位置p6において0.99となる。
比較例においては、画素位置p3において、利得補正後の規格化された輝度値は1.03となるが、飽和して最大輝度Ymaxを超える輝度値を表現できないため、1.0に抑えられる。そのため、画素位置p2と、画素位置p1及び画素位置p3との階調差が小さくなってしまい、白とびとして高輝度部の視認性の低下が起こる。
また、比較例においては、入力画像がRGB信号の場合は、利得補正により、R信号、G信号、B信号の少なくとも1つが飽和してしまうときがある。この場合には、出力信号のRGB比であるカラーバランスがくずれ、色味が変化する。
図16(a)及び(b)は、実施の形態1に関する図であり、図16(a)は、画素位置r0から画素位置r6までにおける規格化された輝度信号Xin/Ymaxと規格化された平均輝度Yavg/Ymaxを示す図であり、図16(b)は、図16(a)と同じ画素位置r0から画素位置r6までにおける規格化された輝度信号Xin/Ymaxと規格化された出力信号Xout/Ymaxを示す図である。規格化された切替点輝度Ytp/Ymax=0.75であるとすると、規格化された平均輝度Yavg/Ymaxは、図15(a)の実線に示したようにすべて0.75より大きい値である。したがって、式(3b)より、補正利得Gは、画素位置r1から画素位置r6までにおいて1.0倍となる。よって、利得補正後の規格化された出力画像信号Xout/Ymaxは、規格化された入力画像信号Xin/Ymaxがそのまま出力され、画素位置r1において0.9、画素位置r2において0.95、画素位置r3において1.0、画素位置r4において0.95、画素位置r5において0.9、画素位置r6において0.95となる。最大輝度Ymaxに近いレベルにおいても、階調がそのまま保存されていることが分かる。
このように、式(3a)及び(3b)を用いた補正を行うことで、低輝度部においてコントラストが改善され、低輝度部における黒つぶれが解消されるだけでなく、高輝度部においても、入力画像のコントラスト情報を保存し、飽和による白とびや、カラーバランスのくずれを防ぐことができる。結果として、表示装置のダイナミックレンジに合わせて、輝度の分布を圧縮することになり、表示品位の向上が図れる。
また、実施の形態1に係る画像処理装置5によれば、補正を行う画素の周辺画素の輝度分布に基づいて、補正を行う画素のダイナミックレンジを補正するので、解析結果の反映タイミングを極力短くするができ、入力画像のダイナミックレンジを適切に改善することができる。
さらに、実施の形態1に係る画像処理装置5によれば、外付けフレームメモリを用いることなく画素単位でダイナミックレンジ拡大を実現でき、また、複雑な演算を行う必要が無く、計算や処理を簡素化することができるので、構成の簡素化、その結果、コスト低減を図ることができる。
実施の形態2.
図17は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置(実施の形態2に係る画像処理方法を実施する装置)の構成を概略的に示すブロック図である。図17において、図1の構成と同一又は対応する構成には、同じ符号を付す。実施の形態2に係る画像処理装置11は、入力画像信号Xinから画像の情報を抽出して解析する画像解析手段6と、画像解析手段6による画像解析結果に基づいて閾値の最適値(切替点輝度)を求めるパラメータ検出手段7とを有する点、及び、切替手段33aがパラメータ検出手段7が求めた閾値の最適値に基づいて切替点輝度Ytpを調節する点が、上記実施の形態1に係る装置と異なる。
画像解析手段6は、入力画像の情報、例えば、画面全体や被写体の明るさ、コントラスト、輝度分布、輝度のヒストグラム、色の分布等を求めて出力する。画像解析手段6は、被写体の特徴点(例えば、人の顔など)を検出する機能を有してもよい。
パラメータ検出手段7は、画像解析手段6で得られた画像解析結果から、補正利得Gを求めるときに用いる切替点輝度Ytpの最適値を求めて出力する。
補正利得出力手段3は、パラメータ検出手段7で求められ切替点輝度Ytpの値を用いて、例えば、上述した式(3a)及び(3b)から補正利得Gを算出する。
図18(a1)及び(b1)は、入力画像の輝度のヒストグラムであり、切替点輝度Ytpの値を、点線で示した輝度レベルに決めた場合を表している。図18(a2)及び(b2)は、それぞれ、図18(a1)及び(b1)に示された切替点輝度Ytpの値にしたがって補正した画像の輝度のヒストグラムを示している。
図18(a1)、(a2)、(b1)、及び(b2)のように、輝度のヒストグラムにおいて、明るい領域(図18のDS1)の輝度分布と、暗い領域(図18のHD1)の輝度分布がはっきり分かれたような画像を入力画像とする場合には、図18(a1)に点線で示される切替点輝度Ytpのように、切替点輝度Ytpの値を、明るい領域の輝度分布の最小値又はこの最小値よりも少し小さい値に決定するとよい。このようにすることで、明るい領域(DS1)を正しく検出し、明るい領域の画素についての補正を最適な補正利得Gを用いて行なうことができる。ここで、切替点輝度Ytpを超える輝度の画素についての補正利得Gを常に1倍とした場合には、明るい領域の階調を維持し、画質の向上を図ることができる。また、切替点輝度Ytpの値をできるだけ高く設定することで、暗い領域(HD1)に対する補正利得Gを向上させることができるため、暗い領域(HD1)のコントラストをより拡大することができる(図18(a2))。
また、図18(b1)に点線で示される切替点輝度Ytpのように、切替点輝度Ytpの値を、明るい領域(DS1)よりもかなり小さい値に決定することもできる。ここで、切替点輝度Ytpを超える輝度の画素についての補正利得Gを常に1倍とすれば、補正の対象とする輝度レベルを切替点輝度Ytp以下の低輝度部のみに限定し、より軽度な補正を行うことができる(図18(b2))。図18(b1)及び(b2)に示される画像処理方法は、低輝度部の黒つぶれのみを補正したい場合に有効である。
以上では、画面全体の輝度のヒストグラムを用いて切替点輝度Ytpの値を決める場合について説明したが、被写体の特徴点(例えば、人の顔など)の検出結果に基づいて注目領域を決定し、注目領域の輝度分布から切替点輝度Ytpの値を決めることもできる。この場合は、注目領域に対して最適な補正利得Gを用いることができ、特徴点のコントラスト改善に特化した補正を行うことが可能である。
なお、実施の形態2において、上記以外の点は、上記実施の形態1の場合と同じである。
実施の形態2に係る画像処理装置11によれば、入力画像の情報(輝度のヒストグラム等)に応じて補正利得の切替点輝度Ytpを調節することができ、輝度分布の異なる画像に対して、ダイナミックレンジを適切に改善することができる。
また、実施の形態2に係る画像処理装置11によれば、補正の対象とする輝度レベルを調節することができ、黒つぶれや、特徴点のコントラスト改善に特化した補正を行うことができる。
実施の形態3.
図19は、本発明の実施の形態3に係る画像処理装置(実施の形態3に係る画像処理方法を実施する装置)12の構成を概略的に示すブロック図である。図19において、図1の構成と同一又は対応する構成には、同じ符号を付す。図19に示されるように、実施の形態3に係る画像処理装置12は、入力画像信号Xinから入力画像の黒浮きの程度を示す第1のオフセット量を検出するオフセット検出手段8と、補正利得演算手段4の前段に配置され、入力画像信号Xinから第1のオフセット量を減算するオフセット減算手段9と、補正利得演算手段4の後段に配置され、補正利得演算手段4の出力に第1のオフセット量に等しいか又は第1のオフセット量より小さい第2のオフセット量を加算するオフセット加算手段10とを有し、補正利得演算手段4による演算がオフセット減算手段9の出力に対して行われる点が、上記実施の形態1に係る装置と異なる。
実施の形態3に係る画像処理装置12は、入力画像の信号レベルのオフセットを調整する手段を有している。オフセットは、入力画像を撮影した撮像装置(図示せず)が、逆光状態であったり、撮像装置のレンズのフレアーが画像に影響を及ぼしたり、被写体の撮像環境・条件により、信号レベルが黒浮きした状態である。
以下に、オフセット調整を行った場合の詳細な補正の動作を説明する。オフセット検出手段8は、入力画像信号Xinの最小を検出することで、入力画像の黒浮きの程度を示すオフセット量を求める。オフセット量Offsetは、次式(8)で求めることができる。
Offset=P×MIN(R,G,B) …(8)
ここで、MIN(R,G,B)は、入力画像RGB信号の最小値を示しており、Pは、0≦P≦1を満たす値である。オフセット量Offsetは、1フレーム以上前の補正を行うために有効な1画面分の画像のR,G,B信号の最小値MIN(R,G,B)を検出し、記憶することで、自動検出することができる。
図19では、オフセット検出手段8によってオフセット量Offsetを入力画像信号Xinから自動検出する場合の構成を示しているが、オフセット量Offsetを外部装置から入力する構成を採用することもできる。外部装置において、補正を行いたい対象の信号に対して、補正利得を向上することで、外部装置の性能改善が行える。具体的には、外部装置では、指紋、静脈、顔などのバイオメトリック認証や、形状認証、文字認識などの高度な画像処理を行い、被写体の特徴点(顔認証の場合は、顔)を検出し、特徴点の検出結果をもとに認証を行う機能を有している。外部装置においては、画像処理装置5の画像より、特徴点を有する領域と、領域内の信号レベルを検出した結果より、オフセット量Offsetを求め、設定することで、特徴点の信号を強調することが可能となる。また、特徴点の信号レベルが増大することで、外部装置の検出精度、認証率などの性能を向上させることができる。
オフセット減算手段9は、オフセット検出手段8で求めたオフセット量Offsetを、座標(M,N)の入力R信号Rin(M,N)、座標(M,N)の入力G信号Gin(M,N)、座標(M,N)の入力B信号Bin(M,N)のそれぞれから減算して、
Rin(M,N)−Offsetと、
Gin(M,N)−Offsetと、
Bin(M,N)−Offsetと
を出力する。
補正利得演算手段4は、オフセット減算手段9からのオフセット量Offsetを減算した信号に、補正利得出力手段3で得た補正利得Gを乗算して、
×(Rin(M,N)−Offset)と、
×(Gin(M,N)−Offset)と、
×(Bin(M,N)−Offset)と
を出力する。
オフセット加算手段10は、乗算手段8からの乗算信号が入力され、オフセット減算手段9と同じオフセット量Offsetを加算して、
×(Rin(M,N)−Offset)+Offsetと、
×(Gin(M,N)−Offset)+Offsetと、
×(Bin(M,N)−Offset)+Offsetと
を出力する。
オフセット減算手段9、補正利得演算手段4、及びオフセット加算手段10の処理をまとめると、次式(9a)、(9b)、(9c)のようになる。
Rout(M,N)=G×(Rin(M,N)−Offset)+Offset
…(9a)
Gout(M,N)=G×(Gin(M,N)−Offset)+Offset
…(9b)
Bout(M,N)=G×(Bin(M,N)−Offset)+Offset
…(9c)
オフセット補正を行わない場合、補正利得Gがオフセット量Offsetを増幅してしまい、コントラストを向上させたい信号への補正利得が減少し、全体的にコントラストの無い信号へ変換してしまう。オフセット補正を行うことで、コントラストを向上させたい信号への補正利得を増大させることができ、コントラストの高い処理が実現できる。
なお、オフセット減算手段9とオフセット加算手段10のオフセット量は、0≦P≦1を満たす範囲で、異なる値になってもよい。特に、オフセット加算手段10のオフセット補正量Offset1をオフセット減算手段9のオフセット量Offsetに比べ小さくすることで、黒浮きが軽減される効果を有する。つまり、オフセット補正後の信号は、オフセット量Offset1により、画像の黒つぶれを防いだ上で、オフセット補正前の黒浮き分が補正され、メリハリの無い、黒信号のしまりのない画質を改善できる。つまり、黒レベルのしまった画像を得られる。オフセット加算手段10のオフセット補正量Offset1をオフセット減算手段9のオフセット量Offsetに比べ小さくする処理は、次式(10a)、(10b)、(10c)、(10d)のようになる。
Rout(M,N)=G×(Rin(M,N)−Offset)+Offset1
…(10a)
Gout(M,N)=G×(Gin(M,N)−Offset)+Offset1
…(10b)
Bout(M,N)=G×(Bin(M,N)−Offset)+Offset1
…(10c)
Offset>Offset1 …(10d)
なお、実施の形態3において、上記以外の点は、上記実施の形態1の場合と同じである。
実施の形態3に係る画像処理装置12によれば、画像のオフセット量を検出することができ、検出したオフセット量に基づいてオフセット補正することで、低い輝度に分布した信号のコントラストを改善による画質の向上を図れる。
また、実施の形態3に係る画像処理装置においては、補正利得処理前のオフセット量の減算量と補正利得処理後のオフセット量の加算量を切替えることが可能であり、オフセット補正後の黒信号のしまりを向上させることができ、画質の向上を図れる。
本発明の実施の形態1に係る画像処理装置(実施の形態1に係る画像処理方法を実施する装置)の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係るフィルタ手段の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1に係る画像処理装置の動作(実施の形態1に係る画像処理方法)を概略的に示すフローチャートである。 実施の形態1に係る画像処理装置において用いる補正利得の例を示すグラフである。 実施の形態1に係る画像処理装置において用いる補正利得の例を示す表である。 実施の形態1に係る画像処理装置において用いる補正利得を、規格化した平均輝度に乗算した値の例を示すグラフである。 実施の形態1に係る画像処理装置による補正処理前の画像の一例を示す図である。 実施の形態1に係る画像処理装置による補正処理後の画像の一例を示す図である。 (a)は、図7に示される輝度の高い領域における規格化された輝度(破線)及び規格化された平均輝度(実線)を示し、(b)は、図8に示される輝度の高い領域における規格化された輝度(破線)及び規格化された出力輝度(実線)を示す図であり、(c)は、図7に示される輝度の低い領域における規格化された輝度(破線)及び規格化された平均輝度(実線)を示し、(d)は、図8に示される輝度の低い領域における規格化された輝度(破線)及び規格化された出力輝度(実線)を示す図である。 入力画像の各輝度の発生頻度(度数)の一例をヒストグラムにより示す図である。 改善された画像の各輝度の発生頻度(度数)の一例をヒストグラムにより示す図である。 比較例により得られる補正利得を示すグラフである。 比較例により得られる補正利得を示す表である。 比較例の課題を説明するための補正処理前の画像の一例及びその一部(雲を含む部分)を拡大して示す図である。 (a)及び(b)は、比較例に関する図であり、(a)は、図14に示される輝度値が最大輝度に近いレベルに分布している領域における規格化された輝度(破線)及び規格化された平均輝度(実線)を示し、(b)は、図14に示される輝度値が最大輝度に近いレベルに分布している領域における規格化された輝度(破線)及び規格化された出力輝度(実線)を示す。 (a)及び(b)は、実施の形態1に関する図であり、(a)は、図14に示される輝度値が最大輝度に近いレベルに分布している領域における規格化された輝度(破線)及び規格化された平均輝度(実線)を示し、(b)は、図14に示される輝度値が最大輝度に近いレベルに分布している領域における規格化された輝度(破線)及び規格化された出力輝度(実線)を示す。 本発明の実施の形態2に係る画像処理装置(実施の形態2に係る画像処理方法を実施する装置)の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2に係る切替点輝度の決め方を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る画像処理装置(実施の形態3に係る画像処理方法を実施する装置)の構成を概略的に示すブロック図である。
符号の説明
1 輝度検出手段、 2 フィルタ手段、 3,3a 補正利得出力手段、 4 補正利得演算手段、 5,11,12 画像処理装置、 6 画像解析手段、 7 パラメータ検出手段、 8 オフセット検出手段、 9 オフセット減算手段、 10 オフセット加算手段、 21 ディレイ手段、 22 係数手段、 23 加算手段、 31 第1の手段、 32 第2の手段、 33,33a 切替手段。

Claims (8)

  1. 入力画像信号を画素ごとに補正して、補正後の画像信号を生成する画像処理装置において、
    補正を行う画素と該補正を行う画素の周辺画素の平均輝度を求めて出力するフィルタ手段と、
    前記補正を行う画素の補正利得を出力する補正利得出力手段と、
    前記補正利得出力手段から出力される前記補正利得を、前記入力画像信号に画素ごとに乗算して、前記補正後の画像信号を生成する補正利得演算手段と
    を有し、
    前記補正利得出力手段は、
    前記平均輝度に依存して変化する第1の補正利得を出力する第1の手段と、
    前記平均輝度に依存しない一定の値の第2の補正利得を出力する第2の手段と、
    閾値が保持されており、前記平均輝度が前記閾値以下か前記閾値を超えるかを判断し、前記平均輝度が前記閾値以下であるときに前記補正利得出力手段から出力される前記補正利得を前記第1の補正利得とし、前記平均輝度が前記閾値を超えるときに前記補正利得出力手段から出力される前記補正利得を前記第2の補正利得とする切替手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第2の補正利得は、1倍であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記平均輝度をYavgとし、
    前記平均輝度の最大値をYmaxとし、
    前記閾値をYtpとし、
    前記補正利得をGとし、
    前記補正利得の最大値をGmaxとしたときに、次式
    Figure 2009296210
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記入力画像信号から画像の情報を抽出して解析する画像解析手段と、
    前記画像解析手段による画像解析結果に基づいて前記閾値の最適値を求めるパラメータ検出手段と、
    を有し、
    前記切替手段は、前記パラメータ検出手段が求めた前記閾値の最適値に基づいて前記保持されている閾値を調節する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像解析手段による前記画像解析結果は、前記入力画像信号の輝度のヒストグラムであり、
    前記パラメータ検出手段は、前記輝度のヒストグラムに基づいて前記閾値の最適値を求める
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像解析手段による前記画像解析結果は、前記入力画像信号の特徴点の検出結果であり、
    前記パラメータ検出手段は、前記特徴点の検出結果に基づいて前記閾値の最適値を求める
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  7. 前記入力画像信号から入力画像の黒浮きの程度を示す第1のオフセット量を検出するオフセット検出手段と、
    前記入力画像信号から、前記第1のオフセット量を減算するオフセット減算手段と、
    前記補正利得演算手段の出力に、前記第1のオフセット量に等しいか又は前記第1のオフセット量より小さい第2のオフセット量を加算するオフセット加算手段と
    を有し、
    前記補正利得演算手段による前記演算は、前記オフセット減算手段の出力に対して行われる
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 入力画像信号を画素ごとに補正して、補正後の画像信号を生成する画像処理方法において、
    フィルタ手段が、補正を行う画素と該補正を行う画素の周辺画素の平均輝度を求めるステップと、
    補正利得出力手段が、前記補正を行う画素の補正利得を出力するステップと、
    補正利得演算手段が、前記補正利得を、前記入力画像信号に画素ごとに乗算して、前記補正後の画像信号を生成するステップと
    を有し、
    前記補正利得を出力するステップは、前記補正利得出力手段が、前記平均輝度が閾値以下か前記閾値を超えるかを判断し、前記平均輝度が前記閾値以下であるときに前記補正利得を前記平均輝度に依存して変化する第1の補正利得とし、前記平均輝度が前記閾値を超えるときに前記補正利得を前記平均輝度に依存しない一定の値の第2の補正利得とするステップを含む
    ことを特徴とする画像処理方法。
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