JP2009292061A - ヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

ヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009292061A
JP2009292061A JP2008148383A JP2008148383A JP2009292061A JP 2009292061 A JP2009292061 A JP 2009292061A JP 2008148383 A JP2008148383 A JP 2008148383A JP 2008148383 A JP2008148383 A JP 2008148383A JP 2009292061 A JP2009292061 A JP 2009292061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
head chip
hole
plate
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008148383A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Koseki
修 小関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SII Printek Inc
Original Assignee
SII Printek Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SII Printek Inc filed Critical SII Printek Inc
Priority to JP2008148383A priority Critical patent/JP2009292061A/ja
Priority to AT09161569T priority patent/ATE541703T1/de
Priority to EP09161569A priority patent/EP2130677B1/en
Priority to US12/455,559 priority patent/US8157354B2/en
Publication of JP2009292061A publication Critical patent/JP2009292061A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/14209Structure of print heads with piezoelectric elements of finger type, chamber walls consisting integrally of piezoelectric material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/1433Structure of nozzle plates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1607Production of print heads with piezoelectric elements
    • B41J2/1609Production of print heads with piezoelectric elements of finger type, chamber walls consisting integrally of piezoelectric material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/16Production of nozzles
    • B41J2/1621Manufacturing processes
    • B41J2/1623Manufacturing processes bonding and adhesion
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14362Assembling elements of heads

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成でノズル孔内への接着剤の流れ込みを効果的に防止でき、吐出不良を防いで高品質化を図ること。
【解決手段】液体が充填される複数の溝部35が形成されたアクチュエータプレート30と、溝部の側壁36にそれぞれ形成された駆動電極と、複数の溝部に液体を導入させる導入孔31aが形成されたカバープレート31と、アクチュエータプレートの端面に接着剤を介して固定され、複数の溝部にそれぞれ連通するノズル孔33aが複数形成されたノズルプレート33と、を備え、ノズルプレートとアクチュエータプレートとの間には、ノズル孔の数に対応して逃げ孔34aが形成され、逃げ孔の外形輪郭線がノズル孔の外形輪郭線から少なくとも一定距離以上離間した状態でノズル孔の周囲を囲むと共に、逃げ孔にはノズルプレートの固定時に余った接着剤が溜め込まれるヘッドチップ21を提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ノズル孔より液体を吐出して被記録媒体に画像や文字を記録するヘッドチップ、該ヘッドチップを有する液体噴射ヘッド及び該液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置に関するものである。
現在、液体噴射装置の1つとして、記録紙等の被記録媒体にインク(液体)を吐出して画像や文字等の記録を行うインクジェット方式の記録装置が提供されている。例えば、プリンタやファックス等である。この記録装置は、インクタンクからインク供給管を介してインクジェットヘッドにインクを供給し、該インクジェットヘッドのノズル孔からインクを被記録媒体に吐出することで記録を行っている。
一般的にこのインクジェットヘッドは、図11及び図12に示すように、アクチュエータプレート101、カバープレート102、ノズルプレート103及び支持プレート104で構成されるヘッドチップ100を備えている。なお、ここでは、導電性を有する水性のインクが供給されるヘッドチップ100を例に挙げて説明する。
アクチュエータプレート101は、圧電材料で形成されたプレートであり、側壁110でそれぞれ区切られた複数の溝部111が形成されている。この溝部111は、インクが流れ込んで溜まるチャネルとして機能するものである。これら各溝部111の両側壁110には、それぞれ長手方向に沿って板状の図示しない駆動電極が蒸着等によって形成されている。この駆動電極には、駆動電圧が印加されるようになっている。
カバープレート102は、アクチュエータプレート101の上面に重ね合わされており、複数の溝部111を遮蔽している。このカバープレート102には、インクが導入されるインク導入孔102aが凹み形成されている。また、このインク導入孔102aには、溝部111に連通するスリット102bが形成されている。この際、スリット102bは、図13に示すように、1つおきに溝部111に連通するようになっている。これにより、複数の溝部111は、インクが供給される溝部111aと、供給されない溝部111bとが交互に配列された状態となっている。なお、インクが供給される溝部111aは、吐出チャネルとして機能し、インクが供給されない溝部111bは、ダミーチャネルとして機能する。
互いに重ね合わされたアクチュエータプレート101及びカバープレート102は、図11及び図12に示すように、支持プレート104の嵌合孔104aに嵌った状態で支持されている。この際、支持プレート104の端面と、アクチュエータプレート101及びカバープレート102の端面とは、面一な状態とされている。
ノズルプレート103は、板状に形成されたプレートであり、支持プレート104、アクチュエータプレート101及びカバープレート102の端面に接着剤Sを利用して固定されている。なお、図11及び図12では、接着剤Sの図示を省略している。
ノズルプレート103には、複数のノズル孔103aが一定の間隔を空けた状態で形成されている。この際、複数のノズル孔103aは、図13に示すように、吐出チャネルとして機能する溝部111aに連通するように形成されている。つまり、ノズル孔103aは、吐出チャネルとして機能する溝部111aのピッチと同じ間隔を空けた状態で形成されている。
このように構成されたヘッドチップ100を有するインクジェットヘッドにより、インクを吐出させる場合には、まず、インク導入孔102a及びスリット102bを介して、吐出チャネルとして機能する溝部111a内にインクを供給して充填しておく。そして、駆動電極に対して駆動電圧を印加する。すると、圧電厚み滑り効果により、アクチュエータプレート101の側壁110がダミーチャネルである溝部111b側へ突出するように変形し、吐出チャネルである溝部111aの容積が増大する。溝部111aの容積が増大したことによって、インクはインク導入孔102aからスリット102bを介して溝部111aへ誘導される。そして、インクを吐出チャネルである溝部111aへ誘導した後、駆動電極に印加した駆動電圧をゼロにすることで、一旦増大した容積が元の容積に戻る。この動作によって、吐出チャネルである溝部111aの内部の圧力が増加し、インクが加圧される。
その結果、ノズル孔103aから液滴状のインク、即ちインク滴を吐出させることができる。
ところで、複数のノズル孔103aが形成されたノズルプレート103は、上述したように接着剤Sを利用して固定されている。通常、ヘッドチップ100を組み立てる際、支持プレート104、アクチュエータプレート101及びカバープレート102側に接着剤Sを塗布した状態で、ノズルプレート103を貼り付けている。そのため、この貼り付けの際に、図14及び図15に示すようにノズル孔103a内に接着剤Sが流れ込んでしまい、ノズル孔103aの一部を塞いでしまう不都合があった。
特に、ノズル孔103aは、断面テーパ状に形成されているのが一般的である。そのため、溝部111側に位置するノズル孔103aの入口径の方が出口径より直径が大きい。よって、接着剤Sが入口側からノズル孔103a内に流れ込み易いものであった。加えて、ノズル孔103aの入口径が溝部111の横幅よりも大きい場合には、接着剤Sの流れ込みがとくに顕著になるものであった。
このように接着剤Sの流れ込みによりノズル孔103aの一部が塞がれてしまうと、インクを正常に吐出することができない等の吐出不良を招いてしまう。そのため、このような不都合が生じないように、何らかの対策を施すことが望まれている。
そこで、この種の対策の1つとして、ノズルプレートを接着する接着剤に段差加工を施す方法が知られている(特許文献1参照)。この方法は、まず、接着面に予め接着剤が塗布されたノズルプレートにノズル孔を形成する。次に、ノズル孔の周りの接着剤をノズル孔の直径よりも大きい径で同心円状に除去する方法である。
また、別の対策の1つとして、ノズルプレートにノズル孔を形成する際に、接着剤の余剰分を補足するための溝をノズル孔の周辺に複数形成する方法が知られている(特許文献2参照)。
特開平5−330061号公報 特開平7−117230号公報
しかしながら、従来の方法では、まだ下記の不都合が残されていた。
まず、接着剤に段差加工を施す方法によれば、ノズル孔内への接着剤の流れ込みを防ぐことができると考えられるが、このような方法に最適な接着剤を見出すことが難しい。即ち、この場合の接着剤としては、ノズルプレートを強固に接着する接着性と、段差加工を施すための定形性と、インクに対する耐性とを少なくとも有しているものを使用する必要がある。しかしながら、このような各種の特性を兼ねる接着剤を実際に見出すことは困難であり、実現性に乏しいものであった。
一方、ノズル孔の周辺に接着剤の余剰分を補足するための溝を複数形成する方法によれば、確かに余った接着剤を溝に引き込むことができるが、ノズル孔に近い位置に塗布されている接着剤に関しては依然としてノズル孔内に流れ込んでしまう。また、溝が余剰な接着剤によって埋まってしまい、それ以上の余剰な接着剤を補足することができなくなってしまった場合には、余剰な接着剤が依然としてノズル孔内に流れ込んでしまう。そのため、流れ込む量を減らすことができるかもしれないが、流れ込み自体を防ぐことができるものではなかった。従って、吐出不良を引き起こす可能性が依然として残るものであった。
また、余剰な接着剤を含まないようにするという目的のもと、接着するのに十分である接着剤の分量よりも少ない接着剤を塗布することによって、ノズルプレート103と、アクチュエータプレート101及びカバープレート102からなる接合体とを接着する手法も考えられる。しかしながら、このような手法を採用した場合、接着が不十分である可能性がある。しかしながら、接着が不十分である場合には、以下の不都合が懸念される。
例えば、接着が不十分な場合には、ノズルプレート103を図示しないワイパー等の清掃部材によって清掃をしたときに、ノズルプレート103が上述した接合体から剥がれてしまう恐れがある。更に、接着が不十分な場合には、ノズルプレート103と接合体との間に不要な隙間が形成される恐れがあり、吐出チャネルに誘導したインクが隙間から漏れ出てしまう恐れがある。
このように、接着材が不十分な場合には、上述した不都合が生じてしまう可能性が考えられるので、十分な分量の接着剤を塗布することが必要不可欠であり、ノズルプレート103と接合体とを確実に接着する必要がある。従って、接着剤に起因する上述した問題が生じてしまうものであった。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、簡単な構成でノズル孔内への接着剤の流れ込みを効果的に防止でき、吐出不良を招くことがない高品質なヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
本発明に係るヘッドチップは、被記録媒体に向けて液体を吐出するヘッドチップであって、前記液体が充填される複数の溝部が横幅方向に一定間隔を空けた状態で形成されたアクチュエータプレートと、前記溝部の側壁にそれぞれ形成され、駆動電圧が印加されたときに側壁を変形させることで溝部内の圧力を高め、充填された前記液体を溝部内から吐出させる駆動電極と、前記アクチュエータプレートに重ねられ、前記複数の溝部に前記液体を導入させる導入孔が形成されたカバープレートと、前記アクチュエータプレートの端面に接着剤を介して固定され、前記複数の溝部にそれぞれ連通するノズル孔が溝部に対向する位置に複数形成されたノズルプレートと、を備え、前記ノズルプレートと前記アクチュエータプレートとの間には、前記ノズル孔の数に対応して逃げ孔が形成され、該逃げ孔の外形輪郭線がノズル孔の外形輪郭線から少なくとも一定距離以上離間した状態でノズル孔の周囲を囲むと共に、該逃げ孔にはノズルプレートの固定時に余った前記接着剤が溜め込まれることを特徴とする。
この発明に係るヘッドチップにおいては、カバープレートに形成された導入孔を介して、アクチュエータプレートに形成された複数の溝部内に液体が充填されている。ここで、駆動電極に駆動電圧を印加すると、圧電厚み滑り効果により溝部の側壁が変形する。これにより、溝部内の容積が減少して圧力が高まり、充填された液体が溝部内から吐出される。すると、吐出された液体は、ノズルプレートに形成されたノズル孔を通過した後、外部に吐出される。しかも、ノズル孔を通過する際に、液体は液滴状、即ち液滴となって吐出される。その結果、被記録媒体に文字や画像等を記録することができる。
ところで、ヘッドチップを組み立てるにあたり、アクチュエータプレートの端面に接着剤を介してノズルプレートを固定する必要がある。この際、ノズルプレートとアクチュエータプレートとの間には、余った接着剤が逃げ込んで溜め込まれる逃げ孔がノズル孔の数に対応して設けられている。しかも、これら逃げ孔は、外形輪郭線がノズル孔の外形輪郭線から少なくとも一定距離以上離間した状態でノズル孔の周囲を囲むように形成されている。
従って、ノズルプレートの接着時に、余った接着剤が拡がったとしてもノズル孔に到達する前に逃げ孔に入り込ませて溜め込むことができる。そのため、ノズル孔内に接着剤が流れ込んで該ノズル孔を塞いでしまうことがないので、吐出不良を防止することができる。特に、逃げ孔は、ノズル孔がどのような形状であったとしても外形輪郭線から少なくとも一定距離以上離間するように外形形成されているので、逃げ込んできた接着剤を確実に溜め込むことができる。よって、吐出不良を効果的に防止することができる。
これらのことから、吐出不良を招くことがない高品質なヘッドチップとすることができる。また、逃げ孔を設けるだけの簡単な構成であるので、容易にヘッドチップを組み立てることができ、歩留まりを向上して低コスト化を図ることもできる。また、実現性の高いヘッドチップとすることができる。
また、本発明に係るヘッドチップは、上記本発明のヘッドチップにおいて、前記ノズル孔が、前記外形輪郭線が円形を描くように形成された孔であることを特徴とする。
この発明に係るヘッドチップにおいては、ノズル孔が円形に形成されているので、液体をより真っ直ぐに直進性を向上させた状態で吐出することができる。従って、ヘッドチップの品質をより高めることができる。
また、本発明に係るヘッドチップは、上記本発明のヘッドチップにおいて、前記ノズル孔が、中心が前記溝部の横幅方向の中間に位置し、前記外形輪郭線の直径が溝部の横幅よりも大きいサイズであることを特徴とする。
この発明に係るヘッドチップにおいては、溝部の横幅方向の中間にノズル孔の中心が位置し、しかもノズル孔の直径が溝部の横幅よりも大きいサイズに形成されている。つまり、溝部の側壁側に延出するほど、ノズル孔の直径が大きく形成されている。この場合であっても、逃げ孔が設けられているため、接着剤がノズル孔内に流れ込むことがない。このように、接着剤の流れ込みを考慮しなくて良いので、溝部の横幅に応じてノズル孔の直径を小さくする必要がない。従って、溝部の横幅を従来よりも短くすることができ、ヘッドチップの狭ピッチ化を図ることができる。
また、本発明に係るヘッドチップは、上記本発明のヘッドチップにおいて、前記逃げ孔が、中心が前記ノズル孔の中心に略一致した正方形状に形成されていることを特徴とする。
この発明に係るヘッドチップにおいては、逃げ孔が複雑な形状ではなく単純な正方形状であるので、逃げ孔を簡便に設けることができる。また、正方形状の逃げ孔であるので、ノズル孔が円形である場合には、逃げ孔の四隅に接着剤を溜め込むことができるスペースをより多く確保することができる。従って、接着剤がノズル孔側に流れてしまうことをより確実に防止することができる。
また、本発明に係るヘッドチップは、上記本発明のヘッドチップにおいて、前記逃げ孔が、前記ノズルプレートと前記アクチュエータプレートとの間に介在され、両プレートに対して前記接着剤を介して固定される接着プレートに形成されていることを特徴とする。
この発明に係るヘッドチップにおいては、接着プレートに逃げ孔を形成できるので、所望の大きさ及び形状の逃げ孔を確実に得ることができる。特に、接着プレートを介在させるだけで、複数のノズル孔に対して逃げ孔を容易且つ確実に位置合わせできるので、組み立てがより簡便になる。
また、本発明に係るヘッドチップは、上記本発明のヘッドチップにおいて、前記複数の溝部が、前記液体が充填される吐出チャネルとして機能する部分と、液体が非充填されるダミーチャネルとして機能する部分とが交互に並ぶように設けられ、前記導入孔には、前記吐出チャネルとして機能する溝部にだけ前記液体を導入するスリットが形成され、前記ノズル孔が、前記吐出チャネルとして機能する溝部にだけ連通するように形成されていることを特徴とする。
この発明に係るヘッドチップにおいては、導入孔にスリットが形成されているので、複数の溝部のうち、吐出チャネルとして機能する溝部だけに液体を導入することができる。つまり、ダミーチャネルとして機能する溝部を間に1つ空けて、吐出チャネルとして機能する溝部だけに液体を導入することができる。そして、駆動電極に電圧を印加すると、吐出チャネルとして機能する溝部に充填された液体を、ノズル孔を介して吐出することができる。
特に、複数の溝部が1つおきに吐出チャネルとして機能するので、導電性を有する液体を用いたとしても、吐出チャネルとして機能する溝部の側壁に形成された駆動電極と、ダミーチャネルとして機能する溝部の側壁に形成された駆動電極とを、液体を介して導通させることなく電気的に切り離した状態で使い分けることができる。従って、導電性の液体を利用して記録を確実に行うことができる。加えて、利用できる液体の選択幅が広がるので、付加価値を高めることができる。
また、上記本発明の液体噴射ヘッドは、上記本発明のヘッドチップと、所定量の前記液体を前記導入孔に供給する供給手段と、前記駆動電極に前記駆動電圧を印加する制御手段と、を備えていることを特徴とする。
この発明に係る液体噴射ヘッドにおいては、供給手段がヘッドチップの導入孔に対して所定量の液体を確実に供給している。そして、制御手段により駆動電極に駆動電圧を適宜印加することで、上述したように液体をノズル孔から吐出して記録を行うことができる。
特に、吐出不良を招くことのない高品質なヘッドチップを備えているので、記録を確実に行うことができ、同様に高品質化を図ることができる。
また、本発明に係る液体噴射装置は、上記本発明の液体噴射ヘッドと、前記被記録媒体を予め決められた方向に搬送する搬送手段と、前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向に前記液体噴射ヘッドを往復移動させる移動手段と、を備えていることを特徴とする。
この発明に係る液体噴射装置においては、搬送手段が被記録媒体を予め決められた方向に搬送しながら、移動手段が被記録媒体の搬送方向に直交する方向に液体噴射ヘッドを往復移動させる。これにより、被記録媒体の所望する範囲に対して正確に記録を行うことができる。特に、吐出不良を招くことがない高品質な液体噴射ヘッドを備えているので、やはり同様に液体噴射装置自体の高品質化を図ることができる。
本発明に係るヘッドチップによれば、簡単な構成でノズル孔内への接着剤の流れ込みを効果的に防止することができ、吐出不良を招くことのない高品質なヘッドチップとすることができる。
また、本発明に係る液体噴射ヘッド及び液体噴射装置によれば、上記ヘッドチップを備えているので、接着剤の流れ込みに起因する吐出不良をなくすことができ、高品質化を図ることができる。
以下、本発明に係る一実施形態を、図1から図10を参照して説明する。
なお、本実施形態では、液体噴射装置の一例として、導電性を有する水性のインク(液体)Wを利用して記録を行うインクジェットプリンタ1を例に挙げて説明する。
本実施形態のインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、インクWを吐出する複数のインクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)2と、記録紙(被記録媒体)Pを予め決められた搬送方向L1に搬送する搬送手段3と、この搬送方向L1に直交する直交方向L2に複数のインクジェットヘッド2を往復移動させる移動手段4とを、備えている。
つまり、このインクジェットプリンタ1は、記録紙Pを搬送方向L1に搬送しながら、該搬送方向L1に直交する直交方向L2にインクジェットヘッド2を移動させて、記録紙Pに文字や画像を記録する所謂シャトルタイプのプリンタである。
なお、本実施形態では、それぞれ異なる色(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエロー)のインクWを吐出する4つのインクジェットヘッド2を備えている場合を例にしている。なお、これら4つのインクジェットヘッド2は、同一構成とされている。
これら4つのインクジェットヘッド2は、略直方体形状の筐体5内に組み込まれたキャリッジ6に搭載されている。
このキャリッジ6は、複数のインクジェットヘッド2を載置する平板状の基台6aと、該基台6aから垂直に立ち上げられた壁部6bと、で構成されており、直交方向L2に沿って配置されたガイドレール7によって往復移動可能に支持されている。また、キャリッジ6は、ガイドレール7に支持された状態で一対のプーリ8に巻回された搬送ベルト9に連結されている。一対のプーリ8のうち一方のプーリ8は、モータ10の出力軸に連結されており、モータ10からの回転駆動力を受けて回転するようになっている。これにより、キャリッジ6は、直交方向L2に向けて往復移動できるようになっている。
即ち、これら一対のガイドレール7、一対のプーリ8、搬送ベルト9及びモータ10は、上記移動手段4として機能する。
また、筐体5には、一対のガイドレール7と同じ直交方向L2に沿って一対の搬入ローラ15と、一対の搬送ローラ16とが間隔を空けて並設されている。一対の搬入ローラ15は、筐体5の背面側に設けられ、一対の搬送ローラ16は筐体5の前面側に設けられている。そして、これら一対の搬入ローラ15及び一対の搬送ローラ16は、図示しないモータによって記録紙Pを間に挟んだ状態で回転するようになっている。これにより、筐体5の背面側から前面側に向かう搬送方向L1に沿って記録紙Pを搬送することができるようになっている。
即ち、これら一対の搬入ローラ15及び一対の搬送ローラ16は、上記搬送手段3として機能する。
各インクジェットヘッド2は、図2に示すように、キャリッジ6の基台6aに図示しないネジを介して取り付けられる矩形状の固定板20と、該固定板20の上面に固定されたヘッドチップ21と、該ヘッドチップ21の後述するインク導入孔31aにインクWを供給する供給手段22と、後述する駆動電極37に駆動電圧を印加する制御手段23と、を主に備えている。
ヘッドチップ21は、図3及び図4に示すように、アクチュエータプレート30、カバープレート31、支持プレート32、ノズルプレート33及び接着プレート34とで主に構成されている。
アクチュエータプレート30は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の圧電材料から形成されたプレートである。このアクチュエータプレート30の上面には、図3から図6に示すように、長さ方向(矢印X方向)に伸びる溝部35が横幅方向(矢印Y方向)に一定間隔を空けた状態で複数形成されている。即ち、複数の溝部35は、側壁36によってそれぞれ区分けされた状態となっている。
複数の溝部35は、アクチュエータプレート30の前端面側に開口するように形成されていると共に、後端面に向かうにしたがって漸次深さが浅くなるように形成されている。なお、溝部35の後端面側は、図示しない封止手段によって封止されている。
また、本実施形態の複数の溝部35は、インクWが充填される吐出チャネルとして機能する溝部35aと、インクWが充填されない(非充填)ダミーチャネルとして機能する溝部35bとが、交互に並んだ状態となっている。
図5及び図6に示すように、複数の溝部35の側壁36には、長さ方向に亘って駆動電極37が蒸着等により形成されている。この駆動電極37は、各溝部35内において深さが浅くなるアクチュエータプレート30の後端面側で電気的に1つに合流した状態となっている。そして、後述するフレキシブル基板27の引き出し電極27aに電気的に接続されるようになっている。
そして、駆動電極37は、駆動電圧が印加されたときに、側壁36を圧電厚み滑り効果により変形させることで吐出チャネルとして機能する溝部35a内の圧力を高め、充填されたインクWを溝部35a内から吐出させる働きをしている。
この際、吐出チャネルとして機能する溝部35a内に設けられた駆動電極37と、ダミーチャネルとして機能する溝部35b内に設けられた駆動電極37とには、極性が異なるように駆動電圧が印加される。
図3及び図4に戻って、カバープレート31は、複数の溝部35の一部を露出させた状態で、アクチュエータプレート30の上面に重ね合わされている。また、カバープレート31には、インクWが供給されてくるインク導入孔31aが横幅方向に亘って形成されている。また、このインク導入孔31aには、供給されてきたインクWを、吐出チャネルとして機能する溝部35a内に導入させる複数のスリット31bが形成されている。即ち、これら複数のスリット31bは、吐出チャネルとして機能する溝部35aに対向する位置に形成されている。これより、吐出チャネルとして機能する溝部35aにインクWを充填できるようになっている。
支持プレート32は、重ね合わされたアクチュエータプレート30及びカバープレート31を支持していると共に、ノズルプレート33及び接着プレート34を同時に支持している。支持プレート32には、横幅方向に亘って嵌合孔32aが形成されており、重ね合わされたアクチュエータプレート30及びカバープレート31をこの嵌合孔32a内に嵌め込んだ状態で両プレート30、31を支持している。この際、支持プレート32の端面は、両プレート30、31の前端面と面一となるように組み合わされている。
そして、これら支持プレート32の端面、両プレート30、31の前端面に、接着プレート34を間に介在させた状態でノズルプレート33が接着剤Sにより接着固定されている。なお、図3及び図4では、接着剤Sの図示を省略している。
このノズルプレート33は、厚みが50μm程度のポリイミド等のフィルム材からなるシート状のプレートである。そして、ノズルプレート33は、一方の面が接着プレート34に接着される接着面となっており、他方の面が記録紙Pに対向する対向面となっている。なお、対向面には、インクWの付着等を防止するための撥水性を有する撥水膜がコーティングされている。
また、このノズルプレート33には、横幅方向に所定の間隔を空けて複数のノズル孔33aが形成されている。この際、ノズル孔33aは、吐出チャネルとして機能する溝部35aに対向する位置に形成されており、該溝部35aに連通するようになっている。
より具体的に説明すると、図6及び図7に示すように、ノズル孔33aは、吐出チャネルとして機能する溝部35aの横幅中心に中心が位置するように、該溝部35aのピッチと同じ間隔で形成されている。
また、各ノズル孔33aは、外形輪郭線が円形を描くように円状に形成されている。しかも、図4に示すように、接着面側の入口径D1(ノズル孔33aの外形輪郭線の直径)が対向面側の出口径D2よりも大きい、断面テーパ状に形成されている。特に、ノズル孔33aの入口径D1の直径は、吐出チャネルとして機能する溝部35aの横幅よりも大きいサイズとされている。
なお、ノズル孔33aは、エキシマレーザ装置等を用いて形成されている。
接着プレート34は、図3及び図4に示すように、ノズルプレート33と略同じ厚みで同じサイズに形成されたプレートである。なお、材質としては、例えばセラミックやポリイミド等であるが、インクWに耐性を有していれば自由に選択して構わない。また、接着プレート34の材質は、アクチュエータプレート30及びカバープレート31の接合体と接着するため、相互の熱変形が略同等となるように接合体に使用する材質と略同等の熱変形特性を備えていることが好ましい。
この接着プレート34には、ノズル孔33aに対向するようにノズル孔33aと同じピッチで複数の逃げ孔34aが形成されている。つまり逃げ孔34aは、ノズル孔33aの数に対応して形成されている。しかも、逃げ孔34aは、図8及び図9に示すように、外形輪郭線がノズル孔33aの外形輪郭線から少なくとも一定距離H離間した状態でノズル孔33aの周囲を囲むように形成された孔であり、ノズルプレート33の固定時に余った接着剤Sが逃げ込んで溜め込まれるようになっている。
具体的に逃げ孔34aは、中心がノズル孔33aの中心に一致した正方形状に形成されており、一辺の長さが〔(ノズル孔33aの入口径の直径D1)+((上記一定距離H)×2)〕となっている。なお、逃げ孔34aは、ダミーチャンバとして機能する溝部35bに連通しないようになっている。
図2に示すように、このように構成されたヘッドチップ21は、上述したように固定板20の上面に固定されている。この固定板20の上面には、アルミニウム等で形成された矩形状のベースプレート24が垂直に立ち上がった状態で固定されていると共に、ヘッドチップ21のインク導入孔31aにインクWを供給する流路部材22aが固定されている。この流路部材22aの上方には、インクWを貯留する貯留室を内部に有する圧力緩衝器22bがベースプレート24に支持された状態で配置されている。この圧力緩衝器22bと流路部材22aとは、インク連結管22cを介して連結されている。また、圧力緩衝器22bの上部には、インクWが供給されてくる供給チューブ40が取り付けられている。
このように構成されているので、供給チューブ40を介して圧力緩衝器22bにインクWが供給されると、該インクWは圧力緩衝器22b内の貯留室に一旦貯留される。そして、圧力緩衝器22bは、貯留されたインクWのうち、所定量のインクWをインク連結管22c及び流路部材22aを介してヘッドチップ21のインク導入孔31aに供給するようになっている。
即ち、流路部材22a、圧力緩衝器22b及びインク連結管22cは、上記供給手段22として機能する。
なお、供給チューブ40は、図1に示すように、筐体5内に組み込まれたインクタンク41に連結されている。これにより、インクタンク41に貯留されている色の異なるインクWが、4つのインクジェットヘッド2にそれぞれ供給されるようになっている。
また、図2に示すように、ベースプレート24には、ヘッドチップ21を駆動するための集積回路等の駆動回路25が搭載されたIC基板26が固定されている。この駆動回路25と、ヘッドチップ21の駆動電極37とは、複数の引き出し電極27aがプリント配線されたフレキシブル基板27を介して電気的に接続されている。
フレキシブル基板27は、図5に示すように、深さが浅くなった各溝部35に嵌り込む形で駆動電極37に接続されている。そして、駆動回路25は、フレキシブル基板27を介して駆動電極37に駆動電圧を印加して、インクWの吐出を行わせている。
即ち、駆動回路25及びフレキシブル基板27は、上記制御手段23として機能する。
次に、上述したように構成されたインクジェットプリンタ1を利用して、記録紙Pに文字や図形等を記録する場合について以下に説明する。
なお、初期状態として、4つのインクタンク41にはそれぞれ異なる色のインクWが十分に封入されているものとする。また、水頭差によって、インクタンク41内のインクWが供給チューブ40を介して圧力緩衝器22bに供給された状態となっている。そのため、所定量のインクWが、インク連結管22c及び流路部材22aを介してヘッドチップ21のインク導入孔31aに供給され、スリット31bを介して吐出チャネルとして機能する溝部35a内に充填された状態となっている。
このような初期状態のもと、インクジェットプリンタ1を作動させると、一対の搬入ローラ15及び一対の搬送ローラ16が回転して記録紙Pを搬送方向L1に向けて搬送する。また、これと同時にモータ10がプーリ8を回転させて搬送ベルト9を動かす。これにより、キャリッジ6がガイドレール7でガイドされながら直交方向L2に往復移動する。そしてこの間に、各インクジェットヘッド2のヘッドチップ21より4色のインクWを記録紙Pに適宜吐出させることで、文字や画像等の記録を行うことができる。特に、シャトル方式であるので、記録紙Pの所望する範囲に対して正確に記録を行うことができる。
ここで、各インクジェットヘッド2の動きについて、以下に詳細に説明する。
キャリッジ6によって往復移動が開始されると、駆動回路25は、フレキシブル基板27を介して駆動電極37に駆動電圧を印加する。この際、吐出チャネルとして機能する溝部35a内に設けられた駆動電極37をグランドさせると共に、ダミーチャネルとして機能する溝部35b内に設けられた駆動電極37に(+)の駆動電圧を印加する。より詳しくは、図10に示すように、溝部35aを区分けしている2つの側壁36が変形するように、これら2つの側壁36にそれぞれ設けられている駆動電極37に(+)の駆動電圧を印加する。つまり、ダミーチャネルとして機能する溝部35b内に設けられた2つの駆動電極37は、それぞれ隣接する溝部35a内からインクWを吐出させるための電極として別々に機能するようになっている。
なお、図10では、複数ある溝部35aのうち、1つの溝部35aからインクWを吐出する場合を例に挙げて図示している。
駆動電圧を印加すると、圧電厚み滑り効果により側壁36がダミーチャネルとして機能する溝部35b側へ突出するように変形し、吐出チャネルとして機能する溝部35aの容積が増大する。溝部35aの容積が増大したことにより、インクWがインク導入孔31aからスリット31bを介して溝部35aに誘導される。そして、インクWを溝部35aに誘導したタイミングで、駆動電極37に印加した駆動電圧をゼロにする。これにより、側壁36の変形が元に戻り、一旦増大した溝部35aの容積が元の容積に戻る。この動作によって、吐出チャネルとして機能する溝部35aの内部の圧力が増加し、インクWが加圧される。その結果、インクWが溝部35a内から吐出される。
すると、吐出されたインクWは、ノズル孔33aを通過した後、外部に吐出される。しかもノズル孔33aを通過する際に、インクWは液滴状、即ちインク滴となって吐出される。その結果、上述したように、記録紙Pに文字や画像等を記録することができる。
特に、本実施形態のノズル孔33aは、断面テーパ状であるので、インク滴を速い速度で真っ直ぐに直進性良く吐出することができる。よって、高画質に記録を行うことができる。しかも、複数の溝部35は、1つおきに吐出チャネルとして機能するので、水性のインクWであっても、吐出チャネルとして機能する溝部35aに設けられた駆動電極37と、ダミーチャネルとして機能する溝部35bに設けられた駆動電極37とをインクWを介して導通させることなく、電気的に切り離した状態で使い分けることができる。従って、水性のインクWを利用して記録を行うことができる。このように、導電性を有するインクWであっても問題なく利用できるので、インクジェットプリンタ1の付加価値を高めることができる。
次に、このように構成されたヘッドチップ21を組み立てるにあたり、ノズルプレート33の固定について簡単に説明する。
まず、固定に先立って、アクチュエータプレート30及びカバープレート31の前端面に接着剤Sを塗布した後、吐出チャネルとして機能する溝部35aに接着プレート34の逃げ孔34aが対向するように位置合わせを行いながら該接着プレート34を両プレート30、31の前端面に接触させ、加熱硬化させる。この際、加熱することで硬化するエポキシ系の接着剤Sを用いることが好ましい。次に、接着プレート34に接着剤Sを塗布した後、今度は逃げ孔34aとノズル孔33aとが対向するように位置合わせを行いながらノズルプレート33を接着プレート34に接触させ、加熱硬化させる。最後に、支持プレート32の端面に接着剤Sを塗布した後、ノズルプレート33の裏面に押し付けて加熱し、硬化させる。これにより、図3に示すヘッドチップ21を組み立てることができる。
特に、ノズルプレート33の接着時に余った接着剤Sが拡がったとしても、図8及び図9に示すように、該接着剤Sをノズル孔33aに到達する前に逃げ孔34aに入り込ませて溜め込むことができる。そのため、ノズル孔33a内に接着剤Sが流れ込んで該ノズル孔33aを防いでしまうことがないので、吐出不良を防止することができる。しかも、逃げ孔34aは、ノズル孔33aの外形輪郭線から少なくとも一定距離H離間する大きさで形成されているので、逃げ込んできた接着剤Sを確実に溜め込むことができる。加えて、本実施形態の逃げ孔34aは正方形状であるので、四隅に接着剤Sを溜め込むことができるスペースが多く確保されている。従って、接着剤Sがノズル孔33a側に流れてしまうことを確実に防止できる。その結果、接着剤Sの流れ込みに起因する吐出不良を効果的に防止することができる。
これらのことから、吐出不良を招くことのない高品質なヘッドチップ21とすることができる。また、逃げ孔34aを設けるだけの簡単な構成であるので、容易にヘッドチップ21を組み立てることができ、歩留まりを向上して低コスト化を図ることができると共に、実現性の高いヘッドチップ21とすることができる。
しかも、複数の逃げ孔34aは接着プレート34に形成されている。よって、接着プレート34とノズルプレート33とを重ね合わせるだけで、複数のノズル孔33aに対して逃げ孔34aを容易且つ確実に位置合わせできるので、組み立てが簡便である。
更に、逃げ孔34aの存在によりノズル孔33aへの接着剤Sの流れ込みを考慮しなくて良いので、溝部35の横幅に応じてノズル孔33aの入口径の直径D1を小さくする必要がない。従って、溝部35の横幅を従来よりも短くすることができ、ヘッドチップ21の狭ピッチ化を図ることができる。
例えば、従来、溝部35の横幅が75μm、側壁36の横幅が66μm、ノズル孔33aの入口径の直径D1が55μmであったものを、逃げ孔34aを設けることで、溝部35の横幅を40μm、側壁36の横幅を30μm程度に狭ピッチ化したとしても、ノズル孔33aの入口径の直径D1を55μmのままにすることができる。なお、この場合の逃げ孔34aのサイズとしては、一辺の長さが70μm程度にすれば良い。
また、本実施形態のインクジェットヘッド2及びインクジェットプリンタ1によれば、接着剤Sの流れ込みに起因する吐出不良がない高品質なヘッドチップ21を備えているので、同様に高品質化を図ることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、液体噴射装置の一例として、インクジェットプリンタ1を例に挙げて説明したが、プリンタに限られるものではない。例えば、ファックスやオンデマンド印刷機等であっても構わない。
また、逃げ孔34aの形状を正方形状としたが、この形状に限定されるものではない。外形輪郭線がノズル孔33aの外形輪郭線から少なくとも一定距離H以上離間した状態でノズル孔33aの周囲を囲むのであれば、逃げ孔34aの形状は自由に設計して構わない。
また、ノズル孔33aの形状に関しても、円形に限定されるものではない。例えば、三角等の多角形状や、楕円形状や星型形状でも構わない。このようにノズル孔33aを形成した場合には、ノズル孔33aの形状に合わせて逃げ孔34aの形状を決定すれば良い。
また、水性のインクWを利用した場合を説明したが、例えば、非導電性の油性インク、ソルベントインク、オイルインクやUVインク等を用いても構わない。なお、油性インクを用いる場合には、インク導入孔31aに形成されたスリット31bを無くして、複数の溝部35の全てにインクWが充填させるように構成すれば良い。そして、全ての溝部35に連通するようにノズル孔33aを形成すれば良い。この場合であっても、同様の作用効果を奏することができる。
本発明に係る液体噴射装置の一実施形態であるインクジェットプリンタを示す斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンタを構成するインクジェットヘッドの外観斜視図である。 図2に示すインクジェットヘッドを構成するヘッドチップの斜視図である。 図3に示すヘッドチップの分解斜視図である。 図4に示すヘッドチップの拡大図であって、アクチュエータプレートとカバープレートを分解した状態における拡大図である。 図3に示すヘッドチップの断面図であって、溝部とノズル孔との位置関係を示す図である。 図3に示すヘッドチップをノズルプレート側から見た図である。 図7に示すノズル孔周辺の拡大図であって、ノズル孔と逃げ孔との位置関係を示す図である。 図7に示す断面矢視A−A図である。 図6に示す状態から、駆動電極に駆動電圧を印加させて側壁を変形させた状態を示す図である。 従来のヘッドチップの一例を示す斜視図である。 図11に示すヘッドチップの分解斜視図である。 図11に示すヘッドチップをノズルプレート側から見た図である。 図13に示すノズル孔周辺の拡大図である。 図13に示す断面矢視B−B図である。
符号の説明
P…記録紙(被記録媒体)
S…接着剤
W…インク(液体)
D1…ノズル孔の入口径(ノズル孔の外形輪郭線の直径)
1…インクジェットプリンタ(液体噴射装置)
2…インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)
3…搬送手段
4…移動手段
21…ヘッドチップ
22…供給手段
23…制御手段
30…アクチュエータプレート
31…カバープレート
31a…インク導入孔
31b…スリット
33…ノズルプレート
33a…ノズル孔
34…接着プレート
34a…逃げ孔
35…溝部
35a…吐出チャネルとして機能する溝部
35b…ダミーチャネルとして機能する溝部
36…側壁
37…駆動電極

Claims (8)

  1. 被記録媒体に向けて液体を吐出するヘッドチップであって、
    前記液体が充填される複数の溝部が横幅方向に一定間隔を空けた状態で形成されたアクチュエータプレートと、
    前記溝部の側壁にそれぞれ形成され、駆動電圧が印加されたときに側壁を変形させることで溝部内の圧力を高め、充填された前記液体を溝部内から吐出させる駆動電極と、
    前記アクチュエータプレートに重ねられ、前記複数の溝部に前記液体を導入させる導入孔が形成されたカバープレートと、
    前記アクチュエータプレートの端面に接着剤を介して固定され、前記複数の溝部にそれぞれ連通するノズル孔が溝部に対向する位置に複数形成されたノズルプレートと、を備え、
    前記ノズルプレートと前記アクチュエータプレートとの間には、前記ノズル孔の数に対応して逃げ孔が形成され、該逃げ孔の外形輪郭線がノズル孔の外形輪郭線から少なくとも一定距離以上離間した状態でノズル孔の周囲を囲むと共に、該逃げ孔にはノズルプレートの固定時に余った前記接着剤が溜め込まれることを特徴とするヘッドチップ。
  2. 請求項1に記載のヘッドチップにおいて、
    前記ノズル孔は、前記外形輪郭線が円形を描くように形成された孔であることを特徴とするヘッドチップ。
  3. 請求項2に記載のヘッドチップにおいて、
    前記ノズル孔は、中心が前記溝部の横幅方向の中間に位置し、前記外形輪郭線の直径が溝部の横幅よりも大きいサイズであることを特徴とするヘッドチップ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のヘッドチップにおいて、
    前記逃げ孔は、中心が前記ノズル孔の中心に略一致した正方形状に形成されていることを特徴とするヘッドチップ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のヘッドチップにおいて、
    前記逃げ孔は、前記ノズルプレートと前記アクチュエータプレートとの間に介在され、両プレートに対して前記接着剤を介して固定される接着プレートに形成されていることを特徴とするヘッドチップ。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のヘッドチップにおいて、
    前記複数の溝部は、前記液体が充填される吐出チャネルとして機能する部分と、液体が非充填されるダミーチャネルとして機能する部分とが交互に並ぶように設けられ、
    前記導入孔には、前記吐出チャネルとして機能する溝部にだけ前記液体を導入するスリットが形成され、
    前記ノズル孔は、前記吐出チャネルとして機能する溝部にだけ連通するように形成されていることを特徴とするヘッドチップ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のヘッドチップと、
    所定量の前記液体を前記導入孔に供給する供給手段と、
    前記駆動電極に前記駆動電圧を印加する制御手段と、を備えていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  8. 請求項7に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記被記録媒体を予め決められた方向に搬送する搬送手段と、
    前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向に前記液体噴射ヘッドを往復移動させる移動手段と、を備えていることを特徴とする液体噴射装置。
JP2008148383A 2008-06-05 2008-06-05 ヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Withdrawn JP2009292061A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008148383A JP2009292061A (ja) 2008-06-05 2008-06-05 ヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
AT09161569T ATE541703T1 (de) 2008-06-05 2009-05-29 Kopfchip, flüssigkeitsstrahlkopf und flüssigkeitsstrahlvorrichtung
EP09161569A EP2130677B1 (en) 2008-06-05 2009-05-29 Head chip, liquid jet head, and liquid jet device
US12/455,559 US8157354B2 (en) 2008-06-05 2009-06-03 Head chip, liquid jet head, and liquid jet device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008148383A JP2009292061A (ja) 2008-06-05 2008-06-05 ヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009292061A true JP2009292061A (ja) 2009-12-17

Family

ID=40984751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008148383A Withdrawn JP2009292061A (ja) 2008-06-05 2008-06-05 ヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8157354B2 (ja)
EP (1) EP2130677B1 (ja)
JP (1) JP2009292061A (ja)
AT (1) ATE541703T1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015054441A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 京セラ株式会社 流路部材、液体吐出ヘッド、および記録装置
WO2015080265A1 (ja) * 2013-11-29 2015-06-04 コニカミノルタ株式会社 液体吐出ヘッド
JP2017136773A (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 インクジェットヘッドおよびインクジェット装置
JP2017213844A (ja) * 2016-05-27 2017-12-07 エスアイアイ・プリンテック株式会社 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
EP3482957A1 (en) 2017-11-14 2019-05-15 SII Printek Inc Liquid jet head and liquid jet recording device

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5905266B2 (ja) 2011-06-28 2016-04-20 エスアイアイ・プリンテック株式会社 液体噴射ヘッド、液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの製造方法
TWI511886B (zh) * 2011-11-18 2015-12-11 Canon Kk 液體排出裝置
US8794743B2 (en) * 2011-11-30 2014-08-05 Xerox Corporation Multi-film adhesive design for interfacial bonding printhead structures
WO2013174976A1 (en) * 2012-05-24 2013-11-28 Oce-Technologies B.V. Method for bonding a chip to a substrate
US8740357B1 (en) 2013-02-05 2014-06-03 Xerox Corporation Method and structure for sealing fine fluid features in a printing device
JP6299072B2 (ja) * 2013-03-27 2018-03-28 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
US9421768B2 (en) * 2014-04-02 2016-08-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Inkjet printer head
JP6937129B2 (ja) * 2017-02-03 2021-09-22 エスアイアイ・プリンテック株式会社 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
JP6961426B2 (ja) * 2017-08-31 2021-11-05 エスアイアイ・プリンテック株式会社 ヘッドチップ、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置
JP2019089221A (ja) * 2017-11-13 2019-06-13 エスアイアイ・プリンテック株式会社 ヘッドチップ、液体噴射ヘッドおよび液体噴射記録装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07178905A (ja) * 1993-12-24 1995-07-18 Brother Ind Ltd インク噴射装置
JPH07276648A (ja) * 1994-04-05 1995-10-24 Brother Ind Ltd インク噴射装置の製造方法
JP2004175038A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Sharp Corp インク吐出装置及びその製造方法
JP2006224456A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Sharp Corp インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2921015B2 (ja) * 1990-04-16 1999-07-19 セイコーエプソン株式会社 インクジェットヘッド
JPH05330061A (ja) 1992-06-04 1993-12-14 Brother Ind Ltd 液滴噴射装置の製造方法
US6079810A (en) * 1993-01-22 2000-06-27 Compaq Computer Corporation Methods and apparatus for adhesively bonding an orifice plate to the internally chambered body portion of an ink jet print head assembly
JP3116690B2 (ja) 1993-10-26 2000-12-11 ブラザー工業株式会社 インク噴射装置のノズルプレート製造方法
GB9823833D0 (en) * 1998-10-31 1998-12-23 Xaar Technology Ltd Droplet ejection apparatus
JP2003025570A (ja) * 2001-07-17 2003-01-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd インクジェットヘッド
JP3925469B2 (ja) * 2003-06-30 2007-06-06 ブラザー工業株式会社 インクジェットヘッド
JP4224822B2 (ja) * 2004-05-07 2009-02-18 ブラザー工業株式会社 インクジェットプリンタヘッド
US20070279453A1 (en) * 2004-11-19 2007-12-06 Martin De Kegelaer Method Of Bonding A Nozzle Plate To An Inkjet Printhead
JP4333584B2 (ja) * 2005-01-07 2009-09-16 ブラザー工業株式会社 インクジェットヘッド

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07178905A (ja) * 1993-12-24 1995-07-18 Brother Ind Ltd インク噴射装置
JPH07276648A (ja) * 1994-04-05 1995-10-24 Brother Ind Ltd インク噴射装置の製造方法
JP2004175038A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Sharp Corp インク吐出装置及びその製造方法
JP2006224456A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Sharp Corp インクジェットヘッド及びインクジェットヘッド製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015054441A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 京セラ株式会社 流路部材、液体吐出ヘッド、および記録装置
WO2015080265A1 (ja) * 2013-11-29 2015-06-04 コニカミノルタ株式会社 液体吐出ヘッド
JPWO2015080265A1 (ja) * 2013-11-29 2017-03-16 コニカミノルタ株式会社 液体吐出ヘッド
JP2017136773A (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 インクジェットヘッドおよびインクジェット装置
JP2017213844A (ja) * 2016-05-27 2017-12-07 エスアイアイ・プリンテック株式会社 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
EP3482957A1 (en) 2017-11-14 2019-05-15 SII Printek Inc Liquid jet head and liquid jet recording device

Also Published As

Publication number Publication date
US8157354B2 (en) 2012-04-17
EP2130677B1 (en) 2012-01-18
US20090315946A1 (en) 2009-12-24
EP2130677A1 (en) 2009-12-09
ATE541703T1 (de) 2012-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5336774B2 (ja) ヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2009292061A (ja) ヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
US8651631B2 (en) Liquid jet head, liquid jet apparatus, and method of manufacturing liquid jet head
JP4800666B2 (ja) 液体吐出ヘッド及びその製造方法
WO2010064542A1 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
US20080291243A1 (en) Ink jet print head, method for manufacturing ink jet print head, and printing apparatus
JP2006281542A (ja) 画像形成装置
US8534803B2 (en) Liquid jet head chip, manufacturing method therefor, liquid jet head, and liquid jet recording apparatus
JP2007050687A (ja) インクジェットヘッドおよびインクジェット記録装置
US9365039B2 (en) Liquid jet head, method for manufacturing liquid jet head, and liquid jet apparatus
JP2016074149A (ja) 液滴吐出ヘッド及び画像形成装置
JP5271070B2 (ja) ヘッドチップ、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2008201023A (ja) ヘッドチップ、インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
US20170157923A1 (en) Liquid jet head, liquid jet recording device, and method of manufacturing liquid jet head
US9375922B2 (en) Method of manufacturing liquid jet head
JP2008207349A (ja) ヘッドチップユニット
JP5354720B2 (ja) 液体噴射ヘッドの製造方法
JP2009012370A (ja) 流体噴射装置及び流体噴射装置のメンテナンス方法
JP2010125608A (ja) 液体噴射ヘッドのメンテナンス装置、液体噴射記録装置および液体供給方法
JP5719523B2 (ja) 液体噴射記録ヘッド、液体噴射記録装置及び液体噴射ヘッドの製造方法
JP2010143110A (ja) ヘッドチップ、液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置
JP2018051982A (ja) プレート体、液体噴射ヘッド、および液体噴射記録装置
JP2021104665A (ja) 液体吐出ヘッド及び記録装置
JP2014058081A (ja) 液滴吐出ヘッド、液体カートリッジ及び液滴吐出記録装置
JP2010125607A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091108

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091113

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091118

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121009

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20121206