JP2009288382A - 光配線部材及び光配線部材を用いた配線方法 - Google Patents

光配線部材及び光配線部材を用いた配線方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009288382A
JP2009288382A JP2008139159A JP2008139159A JP2009288382A JP 2009288382 A JP2009288382 A JP 2009288382A JP 2008139159 A JP2008139159 A JP 2008139159A JP 2008139159 A JP2008139159 A JP 2008139159A JP 2009288382 A JP2009288382 A JP 2009288382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
optical
wiring member
optical fiber
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008139159A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Uenishi
雄介 上西
Kyoichi Nakamizo
恭市 中溝
Yoshiteru Abe
宜輝 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2008139159A priority Critical patent/JP2009288382A/ja
Publication of JP2009288382A publication Critical patent/JP2009288382A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、光ファイバ素線そのものを、室内等の配線場所の美観を損なうことなく、容易に短時間で配線することを目的とする。
【解決手段】本発明は、光ファイバ素線を収納して任意の場所に配線を行う光配線部材10において、長尺状で当該長尺状の長手方向軸と直交する切断面が長方形状を成し、且つ柔軟性の有る合成樹脂材料により形成された基台11と、基台11にこの長手方向軸に沿って基台11の前後端面に貫通する細長い空洞状で且つ光ファイバ素線を嵌合可能に形成された配線収納溝部12と、基台11の上面から開口して配線収納溝部12に突き抜ける溝を長手方向軸に沿って形成した配線ガイド溝部13とを備える。配線収納溝部12と配線ガイド溝部13との境界部分を、長手方向軸に沿った一定幅の隙間を介して互いに対向方向に突起し、これら突起間の隙間間隔が配線収納溝部12の径よりも短い寸法の配線挿入間口15とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ素線又は光ファイバコードを屋内に配線する際に使用する光配線部材及び光配線部材を用いた配線方法に関する。
近年、情報通信社会の発展に伴い、大容量のデータ通信を行うことができる光ファイバ通信の導入が拡大し始めている。このため、一般家庭においても光ファイバを引き込むFiber to The Home(以降、「Fiber to The Home」を「FTTH」と略記する。)の加入者が増加しており、屋内においても光ファイバを用いた情報通信のための配線システムが利用されるようになってきた。
ここで、光ファイバとは、被覆がないコアとクラッドのみの構造であり、光ファイバの表面をシリコーン樹脂で被覆したものを光ファイバ素線、光ファイバ素線をナイロンで被覆したものを光ファイバ芯線、光ファイバ芯線を高抗張力繊維と外皮で被覆したものを光ファイバコード、更に、複数の光ファイバ芯線に保護用のシースと呼ばれる被覆をしたものを光ファイバケーブルという。また、光ファイバと光ファイバ素線は半透明である。
従来、屋内に使用されている光ファイバケーブル又は光ファイバコードは、壁面や梁、柱やコーナ部において配線する場合、そのままで配線することができず、光ファイバケーブル又は光ファイバコードを壁面等に保持する光配線部材が必要となる。
光配線部材としては、光ファイバケーブル又は光ファイバコードを壁面に打ち付ける形で保持するステップル(例えば、特許文献1参照)がある。更に、予め壁面等に光ファイバケーブル又は光ファイバコードを収納するケースを配置固定し、光ファイバケーブル又は光ファイバコードを収納した後、ケースに蓋をする形で収納するワイヤプロテクタ(例えば、特許文献2参照)がある。これらの光配線部材は、光ファイバケーブル又は光ファイバコードなどの丈夫な材料で被覆されたものの配線を前提に構成されている。
特許第3841707 特願2005−197748
ところで、近年のFTTHの拡大に応じて一般家庭での施工時に屋内配線工事の施工時間を短縮することや、光ファイバ素線そのもので屋内に配線することが要求されている。
しかし、光ファイバ素線を従来の光配線部材で保持して配線する場合、例えばステップルの間に光ファイバ素線を挟み込んで打ち付けて配線した場合、光ファイバ素線が細径で尚且つ被覆が丈夫でないため、光ファイバ素線に損傷を招く。更に、光ファイバ素線をワイヤプロテクタに挿入して配線した場合、光ファイバ素線が細径であるため、ワイヤプロテクタで十分に保持固定できず、光ファイバ素線がワイヤプロテクタ内で軸方向等にずれることでも光ファイバ素線に損傷を招く。これらの理由から光ファイバ素線そのものを光配線部材で配線することができないという課題があった。
例え光ファイバ素線を光配線部材のみならず他の補強部材と組み合わせて配線を行う場合でも、光ファイバ素線をステップルにより壁などに打ち付けて配線する作業は必要である。この際、光ファイバ素線が細径であるため手で把持しにくく、このため施工工事が困難となる。更に、ワイヤプロテクタを用いて光ファイバ素線を配線する場合、ワイヤプロテクタ内を光ファイバ素線が移動するので、配線がし辛くなり配線工事が困難となる。これらのように配線工事が困難であることから施工時間が掛かるという課題があった。
更には、ステップルをそのまま又は他の補強部材と組み合わせて壁面などに打ち付けること、ワイヤプロテクタを壁面などに設置することは、これらの光配線部材により屋内の美観を損ねるという課題もあった。
前記課題を解決するために、本発明は、光ファイバ素線そのものを、室内等の配線場所の美観を損なうことなく、容易に短時間で配線することを目的とする。
上記目的を達成するために、発明者らは、光ファイバ素線を収納して任意の場所に配線を行う光配線部材を、長尺状の細長い方形で柔軟性の有る合成樹脂材料により形成された基台と、基台に長手方向軸に沿って光ファイバ素線を挿入する細長い空洞状の配線収納溝部と、基台の上面から開口して配線収納溝部に突き抜ける長手方向軸に沿った配線ガイド溝部とを備えて形成し、光ファイバ素線を配線ガイド溝部から導入して配線収納溝部へ押し込んで挿入嵌合するようにした。
具体的には、光ファイバ素線を収納して任意の場所に配線を行う光配線部材において、長尺状で当該長尺状の長手方向軸と直交する切断面が長方形状を成し、且つ柔軟性の有る合成樹脂材料により形成された基台と、前記基台にこの長手方向軸に沿って当該基台の前後端面に貫通する細長い空洞状で且つ前記光ファイバ素線を嵌合可能に形成された配線収納溝部と、前記基台の上面から開口して前記配線収納溝部に突き抜ける溝を、前記長手方向軸に沿って形成した配線ガイド溝部と、を備え、前記配線収納溝部と前記配線ガイド溝部との境界部分は、前記長手方向軸に沿った一定幅の隙間を介して互いに対向方向に突起し、これら突起間の隙間間隔が前記配線収納溝部の径よりも狭い寸法とされた配線挿入間口が形成され、この配線挿入間口から所定以上の押圧力で前記光ファイバ素線を前記配線収納溝部へ押し込むことが可能となっていることを特徴とする光配線部材である。
この構成によれば、室内等の場所に光ファイバ素線を配線する場合、光配線部材を例えば接着手段で壁面等の配線施工経路に貼り付け、この後、配線ガイド溝部から光ファイバ素線を導入し更に光ファイバ素線を押し込んで配線挿入間口から配線収納溝部へ挿入して嵌合すればよい。従って、配線工事を容易に短時間で行うことができる。また、光配線部材は柔軟性の有る合成樹脂材料により形成されているので、光ファイバ素線を配線挿入間口から押し込んだ際に配線挿入間口の柔軟性の有る突起が下方に曲がりながら拡がり、配線収納溝部へ挿入されて嵌合される。この際、光ファイバ素線は柔軟性の有る合成樹脂材料との接触のみなので、光ファイバ素線が細径で尚且つ被覆が丈夫でなくても光ファイバ素線に損傷に至る力が加わることは無い。
本発明の光配線部材は、前記基台の下面に接着され、剥離紙を剥がすと粘着面が露出するシート状の剥離紙付粘着材、を更に備えることが望ましい。
この構成によれば、光ファイバ素線の配線時に、剥離紙付粘着材の剥離紙を剥がして光配線部材を配線施工経路に貼り付ければよいので、配線工事をより容易に短時間で行うことができる。
本発明の光配線部材は、前記配線ガイド溝部が、前記基台の上面から開口して前記配線収納溝部にV字状に突き抜ける形状を成すことが望ましい。
この構成によれば、配線ガイド溝部を、基台の上面から開口して配線収納溝部にV字状に突き抜ける形状とした場合、光ファイバ素線を導入する入口が広く当該入口からV字状に狭くなって配線挿入間口まで到達しているので、光ファイバ素線の導入が容易となる。即ち、光ファイバ素線が細径であるため手で把持しにくい場合でも、容易に短時間で取り付け作業を行うことができる。
本発明の光配線部材は、前記基台の長手方向軸と直交する幅方向で且つ前記配線ガイド溝部よりも外側の両側部又は片側部に、当該基台を上下に貫通する切欠きを、前記長手方向軸に沿って少なくとも1つ以上設けたことが望ましい。
この構成によれば、光配線部材に上記の切欠きを例えば複数形成すれば、光配線部材を幅方向に任意の角度に容易に曲げることができる。従って、途中で配線施工経路が湾曲していても、光配線部材をその湾曲に合わせて容易に曲げることができるので、配線工事を容易に短時間で行うことができる。また、切欠きの無い光配線部材を幅方向に、光ファイバ素線の許容曲げ半径以下とならない小径の曲げ半径を伴って直角や鋭角に曲げるとひび等の歪が生じたり断裂したりする。しかし、切欠きを入れることによって歪や断裂が生じないようにすることができるため、光配線部材の寿命も長くすることができる。
本発明の光配線部材は、前記基台の前記配線ガイド溝部よりも外側の両側部に、前記基台の上面から開口して下面に向かう途中位置までV字状に切り取った第2の切欠きを、前記長手方向軸に沿って少なくとも1つ以上設けたことが望ましい。
この構成によれば、光配線部材を基台に歪や破損が生じないように厚さ方向に曲げることができるので、部屋などの入隅や出隅にも配設することができる。
本発明の光配線部材は、前記基台の前記配線収納溝部の両側に、前記配線収納溝部に沿って補強部材を設けたことが望ましい。
この構成によれば、光配線部材の基台の抗張力を増すことができ、配線施工時に基台に加わる力を受け止めることができるため、基台の損傷を低減することができる。
本発明の光配線部材は、前記配線収納溝部が、前記基台の長手方向軸に沿った細長い空洞に、当該長手方向軸と直交する幅方向に前記光ファイバ素線が複数本挿入可能なサイズの凹部が連通されて成ることが望ましい。
この構成によれば、配線収納溝部に凹部を設けることによって、光配線部材に収納する光ファイバ素線の本数を増やすことができる。また、光ファイバ素線のように断面が丸型でなくとも平型の光ファイバコードでも収納することができる。
本発明の光配線部材は、前記基台が、無色透明であることが望ましい。
この構成によれば、基台が無色透明なので壁面等の取付け面に対して取付け面の色彩や形状、模様を透過することができる。光配線部材に収納される光ファイバ素線も無色透明なので同様に取付け面の色彩や形状、模様を透過することができる。このため、取付け面の美観を損ねることがない。
本発明の光配線部材は、前記光ファイバ素線に代え、シングルモード型光ファイバ素線、空孔アシストファイバ、プラスチック光ファイバ、光ファイバコード、LANケーブル及び銅線の何れかを、前記配線収納溝部に収容することが望ましい。
また、具体的には、請求項1から9に記載のいずれかの光配線部材を用いて光ファイバ素線を配線する光配線部材を用いた配線方法において、両端面及び当該両端面と平行な断面が三日月形の柱状を成し、三日月形の外周の弧面が入隅に設置される入隅設置面とされ、三日月形の内周の弧面が前記光配線部材の配設される光配線部材配設面とされ、前記光配線部材と同じ色の柔軟性の有る合成樹脂材料により形成された入隅スペーサを、前記光ファイバ素線の配線施工経路に入隅が有る場合は当該入隅に配設し、両端面及び当該両端面と平行な断面がL字形の柱状を成し、且つL字形の内側が直角面、外側が凸状弧面となり、前記直角面が出隅に設置される出隅設置面とされ、前記凸状弧面が前記光配線部材の配設される光配線部材配設面とされ、前記光配線部材と同じ色の柔軟性の有る合成樹脂材料により形成された出隅スペーサを、前記光ファイバ素線の配線施工経路の出隅が有る場合は当該出隅に配設し、前記配設される入隅スペーサ及び出隅スペーサの双方又は何れか一方の光配線部材配設面に、前記光ファイバ素線を配設することを特徴とする光配線部材を用いた配線方法である。
この方法によれば、室内等の入隅に入隅スペーサ、出隅に出隅スペーサを配置固定することによって、光ファイバ素線の所定の曲げ半径を確保しながら光配線部材を曲げて配設することができる。また、入隅スペーサ及び出隅スペーサは、光配線部材と同じ無色透明で柔軟性の有る合成樹脂材料により形成されているので、入隅や出隅の取付け面に対して取付け面の色彩や形状、模様を透過することができる。このため、取付け面の美観を損ねることがない。
本発明の光配線部材を用いた配線方法は、前記入隅スペーサ及び前記出隅スペーサの双方の光配線部材配設面に、前記光配線部材の基台が嵌合する幅の溝である光配線部材嵌合溝を設けたことが望ましい。
この方法によれば、光配線部材嵌合溝で光配線部材が保持されるので、光配線部材を入隅に配設する際に光配線部材が脱落しないようにすることができる。
本発明によれば、光ファイバ素線そのものを、室内等の配線場所の美観を損なうことなく、容易に短時間で配線することができる光配線部材及び光配線部材を用いた配線方法を提供することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
図1は、本発明の実施形態に係る光配線部材の構成を示す斜視図、図2は図1に示す光配線部材を当該光配線部材の長手方向軸と直交する平面で切断した際の断面図である。但し、図1に示す光配線部材10は、長尺の光配線部材10の一区間を切断して抜き出した部位であるとする。
本実施形態の光配線部材10は、長尺の角棒状で当該角棒状の長手方向軸と直交する切断面が横長の長方形状を成し、且つ無色透明で柔軟性の有る合成樹脂材料により形成された基台11と、この基台11の長手方向軸に沿って図示せぬ光ファイバ素線が挿入され、基台11の前後端面に貫通する概略円柱形状の空洞による配線収納溝部12と、基台11の上面から配線収納溝部12にV字状に突き抜けて連通し、且つ長手方向軸に沿って形成されたV字溝による配線ガイド溝部13と、基台11の下面に接着されたシール状の剥離紙付粘着材14とから構成されている。
配線収納溝部12と配線ガイド溝部13は、断面形状が円形状とV字状とを連通した鍵穴形状となっており、円形状とV字状との境界部分が、長手方向軸に沿った一定幅の隙間を介して互いに対向状態に突起する一対の突起部15a,15bとなっている。これら突起部15a,15bが対向する隙間が、光ファイバ素線を挿入する配線挿入間口15となる。
図2に示すように、配線挿入間口15の間隔L1は、配線収納溝部12の直径L2よりも短い寸法であり、図3(a)から(b)に示すように、光ファイバ素線1を配線ガイド溝部13から導入して配線収納溝部12に挿入嵌合した際に、光ファイバ素線1が配線収納溝部12から容易に抜けない構造となっている。
つまり、配線挿入間口15は、図3(a)に示すように、剥離紙付粘着材14が例えば水平な床面に固着されている状態で、光ファイバ素線1を配線ガイド溝部13から導入した時点では、光ファイバ素線1が突起部15a,15bの上に載置状態となって配線収納溝部12には入らない。この載置状態の光ファイバ素線1を下方へ押し付けた際に、突起部15a,15bが配線収納溝部12側へ撓んで、図3(b)に示すように、光ファイバ素線1が配線収納溝部12へ入り込み嵌合するように形成されている。
また、基台11の合成樹脂材料には、例えば硬度89度〜96度のポリ塩化ビニル(PVC)やアクリル樹脂(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、フッ素樹脂(PTEF)といった熱可塑性樹脂、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のプラスチック等が用いられる。
このような構成の光配線部材10は、長短複数種類の長さのものがあるが、実際の施工では光ファイバ素線の配線場所に適合する長さのものが無ければ切断して用いる。ここで、例えば図4に示す室内30において、矢印P1で示すように壁面31aの上部裏面側から光ファイバ素線を貫通して引き込む引込位置より、壁面31aに対して直角に接合する壁面31bの下部のローゼット32まで光ファイバ素線を配線するケースを想定する。ただし、配線途中に凸状の柱33を通過させるものとする。
この配線を行う場合、符号41で示す入隅スペーサと、符号42で示す出隅スペーサ、並びに、符号10−1で示す湾曲状の光配線部材が必要となる。この理由は、壁面31aと壁面31bの角や、柱33の角、及び柱33と壁面31bとの角を通過して取り付ける場合、並びに、直線状の光配線部材10を水平状態から当該水平に対して垂直状態に湾曲させて取り付ける場合に、直線状の光配線部材10を極小径の曲げ半径で直角や鋭角に曲げた場合、ひび割れが生じたり破損したりするためである。更なる理由として、例え直線状の光配線部材10を角で突き合せたとしても、光ファイバ素線は所定の曲げ半径を確保しなければならず、極小径や所定の曲げ半径を伴い直角や鋭角に曲げて配線することができないからである。
まず、光配線部材10−1の構成を、図5に示す光配線部材10−1の平面図を参照して説明する。
光配線部材10−1は、基台11の配線ガイド溝部13よりも外側の両側部(片側のみでもよい)に上下面をV字状に貫通する切欠き21を、基台11の長手方向軸に沿って所定間隔で設けたものである。光配線部材10−1に示すAは切欠き21の間隔(切欠き間隔)、Bは切欠き21の幅(切欠き幅)、Cは切欠き21の深さ(切欠き深さ)、Dは切欠き21の角度(切欠き角度)を表す。また、Wは光配線部材10の長手方向軸と直交する寸法の幅を表す。
このような切欠き21を設けることによって図6に示すように光配線部材10−1を幅W方向へ任意の角度で曲げることができる。但し、図6に示す符号Rは基台11の許容曲げ半径を示す。光配線部材10−1の許容曲げ半径R、切欠き間隔A、切欠き幅B、及び切欠き深さCは次式(1)の関係がある。
(切欠き幅B/切欠き間隔A)=1−(切欠き深さC/許容曲げ半径R) …(1)
例えば、許容曲げ半径R=3mm、切欠き深さC=2mmとした時、上式(1)より切欠き間隔A=18.9mm、切欠き幅B=6.3mmとなり、ここで、切り欠き角度D=18度とすると、切欠き21の数が5つで90度に曲げることが可能となる。
更に説明すると、図6に示すように、光配線部材10−1を曲げた際の光配線部材10−1は、図7に示すように変形する。この際の許容曲げ半径Rは、切欠き21と切欠き21との間にある基台11の台形部分の弧A及び弧Bによって計算することができる。
即ち、最外周の弧の長さAは、角度Dを用いると次式(2)から求められる。
A=2π×(D/360)×R …(2)
同様に内周の弧の長さBは、角度Dを用いると次式(3)から求められる。
B=2π×(D/360)×(R−C) …(3)
上式(2)及び(3)から角度Dを除去すると、次式(4)となる。
A/R=B×(R−C) …(4)
この式(4)を変形すると、B/A=1−(C/R)となって前述の式(1)となる。
次に、入隅スペーサ41と出隅スペーサ42について説明する。上述したように入隅スペーサ41及び出隅スペーサ42を使用する理由として、特に、光配線部材10の中に挿入される光ファイバ素線は、破損防止のため光ファイバ素線の許容曲げ半径以下とならない小径の曲げ半径(以降単に、小径の曲げ半径という)で直角や鋭角状に曲げて配線することができず、所定の曲げ半径を確保しなければならない。例えば、光ファイバ素線としての空孔アシストファイバは曲げ半径5mm以上、SM(シングルモード)型光ファイバ素線は曲げ半径15mm以上を確保することが必要である。
このため、例えば図8(a)に示すように、壁などの平面44に柱等の凸状部位45が固定されている場合に、平面44と凸状部位45との面が内側に付合わさる入隅には入隅スペーサ41を配置固定する。また、(b)に示すように、凸状部位45の突出した角である出隅には出隅スペーサ42を配置固定する。これらの配置固定によって、(c)に示すように、光配線部材10を所定の曲げ半径以上確保して配設することが可能となる。
このような入隅スペーサ41及び出隅スペーサ42は、基台11と同じ無色透明で柔軟性の有る合成樹脂材料により形成されている。
入隅スペーサ41は、図9(a)の斜視図に示すように、両端面及び当該両端面と平行な断面が三日月形の柱状を成し、三日月形の外周の弧面が入隅に設置される入隅設置面41aとされ、内周の弧面が光配線部材10の配設される光配線部材配設面41bとされている。
更に、入隅スペーサ41は柔軟に曲げることや圧縮することができ、入隅スペーサ41を床面に載置した状態で、矢印F1で示すように入隅設置面41aの上辺側から力を加えると、図9(b)に示すように、入隅スペーサ41が上下方向に縮み、光配線部材配設面41bの上下辺の距離G1が短くなる。これは、距離G1が0mmになるまで曲げや圧縮することができ、力F1を開放すると、この開放時の入隅スペーサ41の反発力によって、自然に元の形に復元するようになっている。
出隅スペーサ42は、図10(a)の斜視図に示すように、両端面及び当該両端面と平行な断面がL字形の柱状を成し、且つL字形の内側が直角面、外側が凸状弧面となり、直角面が出隅に設置される出隅設置面42aとされ、凸状弧面が光配線部材10の配設される光配線部材配設面42bとされている。
更に、出隅スペーサ42は柔軟に曲げることや圧縮することができ、出隅スペーサ42を床面に載置した状態で、矢印F2で示すように出隅設置面42aの上辺側から力を加えると、図10(b)に示すように、出隅スペーサ42が上下方向に縮み、光配線部材配設面42bの上下辺の距離G2が短くなる。これは、距離G2が0mmになるまで曲げや圧縮することができ、力F2を開放すると、この開放時の出隅スペーサ42の反発力によって、自然に元の形に復元するようになっている。
また、入隅スペーサ41及び出隅スペーサ42は、その形状や大きさを変化させたり、角を取ったりすることで光配線部材10の曲げ半径を容易に変化させることが可能となっている。
次に、光配線部材10、入隅スペーサ41及び出隅スペーサ42を用いて光ファイバ素線を、図4に示すように室内30に配線する際の手順を説明する。
まず、光ファイバ素線の引込位置P1からローゼット32までの配線施工経路を定め、この配線施工経路上において必要な箇所に入隅スペーサ41及び出隅スペーサ42を固定する。このケースでは、壁面31aと31bとの入隅、壁面31bと柱33との入隅、柱33の出隅に固定する。この固定後、光配線部材10を配線施工経路に適した長さに切断する。
また、配線施工経路に光配線部材10を幅W方向に曲げなければならない曲がり部分があれば、光配線部材10に複数の切欠き21を設け、この切欠き21が設けられた光配線部材10−1を幅W方向に配線施工経路の曲がりに適合するように湾曲させる。但し、予め複数の切欠き21が設けられた光配線部材10−1を複数種類用意して、それを用いてもよい。
この用意した光配線部材10,10−1を、順次、剥離紙付粘着材14の剥離紙を剥がしながら配線施工経路の所定位置に貼り付けて固定する。この場合、引込位置P1から湾曲状の光配線部材10−1の一端までは、1本の光配線部材10を貼り付けて固定することも可能であり、この場合、光配線部材10−1の他端からローゼット32までは短い光配線部材10を固定する。
光配線部材10,10−1を配置固定した後、図11に矢印Y1で示すように、光ファイバ素線1を配線ガイド溝部13から導入しながら押し込み、図12に示すように配線収納溝部12に嵌合して収納すればよい。
このように本実施形態によれば、光ファイバ素線を収納して任意の場所に配線を行う光配線部材10を、長尺状で当該長尺状の長手方向軸と直交する切断面が長方形状を成し、且つ柔軟性の有る合成樹脂材料により形成された基台11と、基台11に長手方向軸に沿って基台11の前後端面に貫通する細長い空洞状で且つ光ファイバ素線を嵌合可能に形成された配線収納溝部12と、基台11の上面から開口して配線収納溝部12に突き抜ける溝を、長手方向軸に沿って形成した配線ガイド溝部13とを備えて構成した。
更に、配線収納溝部12と配線ガイド溝部13との境界部分は、長手方向軸に沿った一定幅の隙間を介して互いに対向方向に突起した突起部15a,15bと成され、これら突起部15a,15b間の隙間間隔L1が配線収納溝部12の径L2よりも短い寸法とされた配線挿入間口15と成され、この配線挿入間口15から所定以上の押圧力で光ファイバ素線を配線収納溝部12へ押し込むことが可能となっている。
この構成の光配線部材10を用いて室内30等の場所に光ファイバ素線を配線する場合、光配線部材10を例えば接着手段で壁面31a,31b等の配線施工経路に貼り付ける。この後、配線ガイド溝部13から光ファイバ素線を導入し更に光ファイバ素線を押し込んで配線挿入間口15から配線収納溝部12へ挿入して嵌合すればよいので、配線工事を容易に短時間で行うことができる。
また、光配線部材10は柔軟性の有る合成樹脂材料により形成されているので、光ファイバ素線を配線挿入間口15から押し込んだ際に配線挿入間口15の柔軟性の有る突起部15a,15bが下方に曲がりながら拡がり、配線収納溝部12へ挿入されて嵌合される。この際、光ファイバ素線は柔軟性の有る合成樹脂材料との接触のみなので、光ファイバ素線が細径で尚且つ被覆が丈夫でなくても光ファイバ素線に損傷に至る力が加わることは無い。
また、光ファイバ素線が配線収納溝部12に嵌合された状態では、光ファイバ素線が抵抗力の大きい合成樹脂材料に密着すると共に突起部15a,15bで押さえつけられているので、光ファイバ素線を十分に保持固定することができる。これによって、光ファイバ素線が配線収納溝部12でずれて損傷することが無くなり、また、光配線部材10から容易に抜けて落ちて損傷や破損に至ることもない。
また、光配線部材10の基台11の下面に、剥離紙を剥がすと粘着面が露出するシート状の剥離紙付粘着材14を設けた場合、光ファイバ素線の配線時に、剥離紙付粘着材14の剥離紙を剥がして配線施工経路に貼り付ければよいので、配線工事をより容易に短時間で行うことができる。
また、配線ガイド溝部13を、基台11の上面から開口して配線収納溝部12にV字状に突き抜ける形状とした場合、光ファイバ素線を導入する入口が広く当該入口からV字状に狭くなって配線挿入間口15まで到達しているので、光ファイバ素線の導入が容易となる。即ち、光ファイバ素線が細径であるため手で把持しにくい場合でも、容易に短時間で取り付け作業を行うことができる。
また、光配線部材10−1のように、1乃至は複数の切欠き21を形成して光配線部材10−1を幅W方向に任意の角度に容易に曲げることができるようにした。これによって光配線部材10−1を途中で小径の曲げ半径を伴い直角など配線に必要な角度で容易に曲げることができる。
従って、途中で配線施工経路が湾曲していても、光配線部材10−1をその湾曲に合わせて容易に曲げることができるので、配線工事を容易に短時間で行うことができる。また、切欠き21の無い光配線部材10を幅W方向に小径の曲げ半径を伴い直角又は鋭角に曲げるとひび等の歪が生じたり断裂したりするが、切欠き21を入れることによって歪や断裂が生じないようにすることができる。このため、光配線部材10の寿命も長くすることができる。
また、光配線部材10の合成樹脂材料は、無色透明なので壁面31a等の取付け面に対して取付け面の色彩や形状、模様を透過することができる。光配線部材10に収納される光ファイバ素線も無色透明なので同様に取付け面の色彩や形状、模様を透過することができる。このため、取付け面の美観を損ねることがない。
上記の光配線部材10を固定した後、光ファイバ素線を挿入する方法の他に、光ファイバ素線1を予め光配線部材10の配線収納溝部12に収納しておき、この光ファイバ素線1が収納された光配線部材10を配線施工経路に貼り付け固定するようにしてもよい。この配線方法の場合、光ファイバ素線を配線収納溝部12に収納する手間がかからず、より配線工事が容易となり施工時間を短縮することが可能となる。
また、配線施工経路の途中に壁面31a,31b同士が直角に接合する入隅や出隅、或いは壁面31a,31bに柱33等が凸状に突き出た箇所の入隅や出隅が有る場合、光配線部材10と同じ無色透明で柔軟性の有る合成樹脂材料により形成された入隅スペーサ41及び出隅スペーサ42を用いて配線工事を行うようにした。
即ち、両端面及び当該両端面と平行な断面が三日月形の柱状を成し、三日月形の外周の弧面が入隅に設置される入隅設置面41aと、内周の弧面が光配線部材10の配設される光配線部材配設面41bとを有する入隅スペーサ41を入隅に配設する。
また、両端面及び当該両端面と平行な断面がL字形の柱状を成し、且つL字形の内側が直角面、外側が凸状弧面となり、直角面が出隅に設置される出隅設置面42aと、凸状弧面が光配線部材10の配設される光配線部材配設面42bとを有する出隅スペーサ42を出隅に配設するようにした。
通常、光ファイバ素線は破損防止のため小径の曲げ半径で直角や鋭角に曲げて配線することができないので、所定の曲げ半径を確保しなければならない。このため、光ファイバ素線を光配線部材10に相通したとしても入隅や出隅にはそのままで配線することはできない。
しかし、上記のように入隅スペーサ41及び出隅スペーサ42を配置固定することによって、光ファイバ素線の所定の曲げ半径を確保しながら光配線部材10を曲げて配設することができる。
また、入隅スペーサ41及び出隅スペーサ42は、光配線部材10と同じ無色透明で柔軟性の有る合成樹脂材料により形成されているので、入隅や出隅の取付け面に対して取付け面の色彩や形状、模様を透過することができる。このため、取付け面の美観を損ねることがない。
また、図13(a)に示すように、入隅スペーサ41−1の光配線部材配設面41bに光配線部材10の基台11が嵌合する幅の溝である光配線部材嵌合溝41cを設けもよい。この構成の場合、光配線部材嵌合溝41cで光配線部材10が保持されるので、光配線部材10を入隅に配設する際に光配線部材10が脱落しないようにすることができる。
更に、図13(b)に示すように、出隅スペーサ42−1の光配線部材配設面42bに光配線部材10の基台11が嵌合する幅の溝である光配線部材嵌合溝42cを設けもよい。この構成の場合、光配線部材嵌合溝42cで光配線部材10が保持されるので、光配線部材10を出隅に配設する際に光配線部材10が脱落しないようにすることができる。
更に上記の他に、図14に示すように、光配線部材10−2の基台11の配線収納溝部12の両側に、配線収納溝部12に沿って補強部材としてのテンションメンバ51a,51bを設けてもよい。
この構成の光配線部材10−2の場合、基台11の抗張力を増すことができ、配線施工時に基台11に加わる力を受け止めることができるため、基台11の損傷を低減することができる。
次に、上述した概略断面円形状の配線収納溝部12に代え、図15に示す溝形状の配線収納溝部12−1を形成してもよい。この配線収納溝部12−1は、基台11の長手方向軸に沿った細長い空洞の断面が台形で、且つ、その台形の一方の隅部分から基台11の幅W方向に複数本の光ファイバ素線が挿入可能なサイズの凹部12aを形成したものである。
このように配線収納溝部12−1に凹部12aを設けることによって、光配線部材10−3に収納する光ファイバ素線の本数を増やすことができる。また、光ファイバ素線のように断面が丸型でなくとも平型の光ファイバコードでも収納することができる。
次に、図16に示すように、光配線部材10−4の基台11における配線ガイド溝部13の両側部分に、上面から開口して下面に向かう厚さT方向にV字状に切り取った切欠き53を、基台11の長手方向軸に所定間隔で1乃至は複数形成してもよい。
この構成の光配線部材10−4は、基台11に歪や破損が生じないように厚さT方向に曲げることができるので、入隅や出隅にも配設することができる。また、曲げ半径Rは、前述で説明した切欠き21が形成された光配線部材10−1と同じ式(1)で求めることができる。つまり、幅W方向に切欠き21を入れた光配線部材10−1と同様に設定することができる。
以上の説明では、配線収納溝部12に光ファイバ素線が収納されることを前提に説明したが、光ファイバ素線に代え、SM型光ファイバ素線、空孔アシストファイバ、プラスチック光ファイバ、光ファイバコード、LANケーブル、銅線などを収容することも可能である。
なお、本発明は上記実施形態にそのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
本発明の光配線部材及び光配線部材を用いた配線方法は、一般家庭においても光ファイバを引き込むFTTH等において、光ファイバ素線又は光ファイバコードを屋内に配線する際に適用される。
本発明の実施形態に係る光配線部材の構成を示す斜視図である。 本実施形態の光配線部材を当該光配線部材の長手方向軸と直交する平面で切断した際の断面図である。 (a)本実施形態の光配線部材の配線挿入間口に光ファイバ素線が載置状態となった状態を示す断面図、(b)配線収納溝部に光ファイバ素線が収納された状態を示す断面図である。 本実施形態の光配線部材を壁面に配設した状態の一例を示す図である。 本実施形態の光配線部材の両側部に上下に貫通する複数の切欠きを形成した際の構成を示す平面図である。 本実施形態の切欠きを形成した光配線部材を許容曲げ半径で直角に曲げた状態を示す平面図である。 本実施形態の切欠きを形成した光配線部材を許容曲げ半径で曲げた際の一部の変形状態を示す平面図である。 (a)本実施形態の入隅スペーサを平面と凸状部位との面が内側に付合わさる入隅に配置固定した状態を示す図、(b)本実施形態の出隅スペーサを凸状部位の突出した角である出隅に配置固定した状態を示す図、(c)入隅及び出隅に固定された入隅スペーサ及び出隅スペーサ上に光配線部材を配設した状態を示す図である。 (a)本実施形態の入隅スペーサの斜視図、(b)入隅スペーサに力を加えて曲げた際の状態を示す斜視図である。 (a)本実施形態の出隅スペーサの斜視図、(b)出隅スペーサに力を加えて曲げた際の状態を示す斜視図である。 本実施形態の光配線部材に光ファイバ素線を収納する前の状態を示す斜視図である。 本実施形態の光配線部材に光ファイバ素線を収納した状態を示す斜視図である。 (a)入隅スペーサに光配線部材嵌合溝を設けた構成を示す斜視図、(b)出隅スペーサに光配線部材嵌合溝を設けた構成を示す斜視図である。 本実施形態の光配線部材にテンションメンバを設けた構成を示す斜視図である。 本実施形態の光配線部材の配線収納溝部にトンネル状の凹部を設けた構成を示す断面図である。 本実施形態の光配線部材の両側部の厚さ方向に複数の切欠きを形成した際の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1:光ファイバ素線
10,10-1,10−2,10−3,10−4:光配線部材
11:基台
12,12−1:配線収納溝部
12a:凹部
13:配線ガイド溝部
14:剥離紙付粘着材
15:配線挿入間口
15a,15b:突起部
21,53:切欠き
30:室内
31a,31b:壁面
32:ローゼット
33:柱
41:入隅スペーサ
41a:入隅設置面
41b,42b:光配線部材配設面
41c,42c:光配線部材嵌合溝
42:出隅スペーサ
42a:出隅設置面
44:平面
45:凸状部位
51a,51b:テンションメンバ
A:切欠きの間隔又は最外周の弧の長さ
B:切欠きの幅又は内周の弧の長さ
C:切欠きの深さ
D:切欠きの角度
R:曲げ半径
W:光配線部材の幅
T:光配線部材の厚さ
G1:入隅スペーサの光配線部材配設面の上下辺の距離
G2:出隅スペーサの光配線部材配設面の上下辺の距離
L1:配線挿入間口の間隔
L2:配線収納溝部の断面直径
P1:光ファイバ素線の引込位置

Claims (11)

  1. 光ファイバ素線を収納して任意の場所に配線を行う光配線部材において、
    長尺状で当該長尺状の長手方向軸と直交する切断面が長方形状を成し、且つ柔軟性の有る合成樹脂材料により形成された基台と、
    前記基台にこの長手方向軸に沿って当該基台の前後端面に貫通する細長い空洞状で且つ前記光ファイバ素線を嵌合可能に形成された配線収納溝部と、
    前記基台の上面から開口して前記配線収納溝部に突き抜ける溝を、前記長手方向軸に沿って形成した配線ガイド溝部と、
    を備え、
    前記配線収納溝部と前記配線ガイド溝部との境界部分は、前記長手方向軸に沿った一定幅の隙間を介して互いに対向方向に突起し、これら突起間の隙間間隔が前記配線収納溝部の径よりも狭い寸法とされた配線挿入間口が形成され、この配線挿入間口から所定以上の押圧力で前記光ファイバ素線を前記配線収納溝部へ押し込むことが可能となっていることを特徴とする光配線部材。
  2. 前記基台の下面に接着され、剥離紙を剥がすと粘着面が露出するシート状の剥離紙付粘着材、を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の光配線部材。
  3. 前記配線ガイド溝部が、前記基台の上面から開口して前記配線収納溝部にV字状に突き抜ける形状を成すことを特徴とする請求項1又は2に記載の光配線部材。
  4. 前記基台の長手方向軸と直交する幅方向で且つ前記配線ガイド溝部よりも外側の両側部又は片側部に、当該基台を上下に貫通する切欠きを、前記長手方向軸に沿って少なくとも1つ以上設けたことを特徴とする請求項1から3に記載のいずれかの光配線部材。
  5. 前記基台の前記配線ガイド溝部よりも外側の両側部に、前記基台の上面から開口して下面に向かう途中位置までV字状に切り取った第2の切欠きを、前記長手方向軸に沿って少なくとも1つ以上設けたことを特徴とする請求項1から3に記載のいずれかの光配線部材。
  6. 前記基台の前記配線収納溝部の両側に、前記配線収納溝部に沿って補強部材を設けたことを特徴とする請求項1から5に記載のいずれかの光配線部材。
  7. 前記配線収納溝部が、前記基台の長手方向軸に沿った細長い空洞に、当該長手方向軸と直交する幅方向に前記光ファイバ素線が複数本挿入可能なサイズの凹部が連通されて成ることを特徴とする請求項1から6に記載のいずれかの光配線部材。
  8. 前記基台が、無色透明であることを特徴とする請求項1から7に記載のいずれかの光配線部材。
  9. 前記光ファイバ素線に代え、シングルモード型光ファイバ素線、空孔アシストファイバ、プラスチック光ファイバ、光ファイバコード、LANケーブル及び銅線の何れかを、前記配線収納溝部に収容することを特徴とする請求項1から8に記載のいずれかの光配線部材。
  10. 請求項1から9に記載のいずれかの光配線部材を用いて光ファイバ素線を配線する光配線部材を用いた配線方法において、
    両端面及び当該両端面と平行な断面が三日月形の柱状を成し、三日月形の外周の弧面が入隅に設置される入隅設置面とされ、三日月形の内周の弧面が前記光配線部材の配設される光配線部材配設面とされ、前記光配線部材と同じ色の柔軟性の有る合成樹脂材料により形成された入隅スペーサを、前記光ファイバ素線の配線施工経路に入隅が有る場合は当該入隅に配設し、
    両端面及び当該両端面と平行な断面がL字形の柱状を成し、且つL字形の内側が直角面、外側が凸状弧面となり、前記直角面が出隅に設置される出隅設置面とされ、前記凸状弧面が前記光配線部材の配設される光配線部材配設面とされ、前記光配線部材と同じ色の柔軟性の有る合成樹脂材料により形成された出隅スペーサを、前記光ファイバ素線の配線施工経路の出隅が有る場合は当該出隅に配設し、
    前記配設される入隅スペーサ及び出隅スペーサの双方又は何れか一方の光配線部材配設面に、前記光ファイバ素線を配設することを特徴とする光配線部材を用いた配線方法。
  11. 前記入隅スペーサ及び前記出隅スペーサの双方の光配線部材配設面に、前記光配線部材の基台が嵌合する幅の溝である光配線部材嵌合溝を設けたことを特徴とする請求項10に記載の光配線部材を用いた配線方法。
JP2008139159A 2008-05-28 2008-05-28 光配線部材及び光配線部材を用いた配線方法 Pending JP2009288382A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008139159A JP2009288382A (ja) 2008-05-28 2008-05-28 光配線部材及び光配線部材を用いた配線方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008139159A JP2009288382A (ja) 2008-05-28 2008-05-28 光配線部材及び光配線部材を用いた配線方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009288382A true JP2009288382A (ja) 2009-12-10

Family

ID=41457676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008139159A Pending JP2009288382A (ja) 2008-05-28 2008-05-28 光配線部材及び光配線部材を用いた配線方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009288382A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015142483A1 (en) * 2014-03-21 2015-09-24 3M Innovative Properties Company Communication cabling duct having controlled elongation
WO2021245828A1 (ja) * 2020-06-03 2021-12-09 日本電信電話株式会社 光ケーブル敷設方法
CN115136050A (zh) * 2020-03-02 2022-09-30 日本电信电话株式会社 光缆铺设方法
WO2022264310A1 (ja) * 2021-06-16 2022-12-22 日本電信電話株式会社 光ケーブル敷設方法
CN117908201A (zh) * 2024-03-19 2024-04-19 度亘核芯光电技术(苏州)有限公司 一种光纤支架及半导体激光器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5595905A (en) * 1979-01-11 1980-07-21 Sumitomo Electric Ind Ltd Optical cable and holding member thereof
JPS6024503A (ja) * 1983-07-21 1985-02-07 Seisan Nipponsha Kk 光フアイバ−の配線用ホルダ−
JP2002250823A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Mitsubishi Rayon Co Ltd プラスチック光ファイバ用ホルダ
JP2003029051A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 Mitsubishi Cable Ind Ltd 光ファイバ心線用保護材及びそれを用いたハーネス
JP2007156326A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバケーブル

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5595905A (en) * 1979-01-11 1980-07-21 Sumitomo Electric Ind Ltd Optical cable and holding member thereof
JPS6024503A (ja) * 1983-07-21 1985-02-07 Seisan Nipponsha Kk 光フアイバ−の配線用ホルダ−
JP2002250823A (ja) * 2001-02-26 2002-09-06 Mitsubishi Rayon Co Ltd プラスチック光ファイバ用ホルダ
JP2003029051A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 Mitsubishi Cable Ind Ltd 光ファイバ心線用保護材及びそれを用いたハーネス
JP2007156326A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバケーブル

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015142483A1 (en) * 2014-03-21 2015-09-24 3M Innovative Properties Company Communication cabling duct having controlled elongation
US9985424B2 (en) 2014-03-21 2018-05-29 3M Innovative Properties Company Communication cabling duct having controlled elongation
CN115136050A (zh) * 2020-03-02 2022-09-30 日本电信电话株式会社 光缆铺设方法
CN115136050B (zh) * 2020-03-02 2024-04-12 日本电信电话株式会社 光缆铺设方法
WO2021245828A1 (ja) * 2020-06-03 2021-12-09 日本電信電話株式会社 光ケーブル敷設方法
JPWO2021245828A1 (ja) * 2020-06-03 2021-12-09
JP7380875B2 (ja) 2020-06-03 2023-11-15 日本電信電話株式会社 光ケーブル敷設方法
WO2022264310A1 (ja) * 2021-06-16 2022-12-22 日本電信電話株式会社 光ケーブル敷設方法
CN117908201A (zh) * 2024-03-19 2024-04-19 度亘核芯光电技术(苏州)有限公司 一种光纤支架及半导体激光器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009288382A (ja) 光配線部材及び光配線部材を用いた配線方法
US8401356B2 (en) Optical connector assembling jig and optical connector assembling method
KR102206715B1 (ko) 다중 사용자 구내에 대한 네트워크 액세스를 제공하기 위한 공동 주택에서 광 섬유 다발들의 설치
JPH08110439A (ja) ピン挿入部材
JP4969976B2 (ja) 光ファイバ心線への光コネクタ取付方法、光ファイバ心線保護チューブ及びそれに用いられる心線仮固定具
JP4458538B2 (ja) 光ケーブル接続具
JP2006171570A (ja) 光ファイバケーブル
JP5048461B2 (ja) 光ファイバコードおよび光ファイバコード配線方法
JP2007219166A (ja) 光ファイバ分岐ケーブル、その配線方法、及びその提供方法
JP5075562B2 (ja) 多心光コネクタおよびその組み立て方法
JP3841707B2 (ja) 配線保持具
JP4731461B2 (ja) 光コネクタ付き多心光ファイバの分岐部構造
JP2006047808A (ja) 光コネクタ用フェルール
JP2006048030A (ja) 光ファイバの接続装置及び接続方法
JP2005107014A (ja) 光ファイバケーブル接続用クロージャ
JP2006215435A (ja) 光ファイバケーブル配線用固定具
JP2020134743A (ja) 光ファイバ芯線保持部材
JP2007336666A (ja) 配線ベース部材および配線カバー部材
JP2006308638A (ja) 光ファイバケーブル固定具
JP2005085620A (ja) ケーブル識別具
JP2005084066A (ja) 光通信ケーブルのコード化部材および光通信ケーブルの接続方法並びにその接続構造
JP4806657B2 (ja) 光ファイバコード
JP2006032233A (ja) 伝送ケーブル、及びその配線方法並びに配線構造
JP2004354895A (ja) 分岐具、光ファイバ分岐方法、光ファイバ分岐装置
JP2010128456A (ja) 光コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110928

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120313