JP2009284091A - スキャナ用読取シート - Google Patents

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Abstract

【課題】レシート、チケット、新聞の切り抜き等の印刷紙片を的確に固定するとともに、自動紙送り機構を備えたスキャナに最適なスキャナ用読取シートを提供することを目的とする。
【解決手段】少なくとも一面に粘着層を設けた台紙と、前記台紙の少なくとも一辺に固定され他辺方向から剥離可能な透明シートが前記粘着層に装着され、前記粘着層と前記透明シートの間に被読取用紙が挟持された状態で前記固定辺側からイメージスキャナの読取紙送り機構に読み取られるスキャナ用読取シートである。
【選択図】図1

Description

本発明は、イメージスキャナの読取シートに関する。
パーソナルコンピュータにイメージデータを格納するためのイメージスキャナは、個人用途のフラットベッドスキャナと、ビジネス用途の複合機を含む自動給紙機構を備えたスキャナとがある。
前者はスキャナとしては安価であり、新聞、雑誌や1枚ずつの用紙の読取には適しているが、複数枚を連続して読み取るような用途には適していなかった。
一方、自動給紙機構を備えたスキャナは定常的な大きさの印刷物を連続的に読み取ることに優れているが、機構が複雑となり高価であるため、個人が所有するスキャナとしては適していなかった。
この点について、株式会社PFUのScanSnap(商標名)は、自動紙送り機構を備えた個人用のスキャナとして数万円台の価格を実現しており、個人のイメージファイリングに貢献する入力機器として期待されている。
特開2004−343271号公報
しかしながら、個人のイメージファイリングのニーズとしては、読み込み媒体が必ずしも定常的な大きさの印刷物だけとは限らず、むしろレシート(領収書)、チケット、新聞の切り抜き等、不定形の紙片が多く、これらをイメージデータ化するためには、一旦複写機でA4用紙等の定型用紙に印刷した後にスキャナに読み込ませたり、A4用紙に糊等で貼り付けた状態でスキャナに読み込ませざるを得なかった。
また、透明シートに当該紙片を挟み込んでスキャナに読み込ませることも考えられるが、自動紙送り機構に挿入した状態で紙片がずれてしまい、読み取りが当該紙片を当初固定した位置で行えない場合が多いという不具合があった。
さらに、読み取り後の当該紙片を保存したい場合には、また別のファイル等にファイリングし直すか、上述のとおりA4用紙に糊等で貼り付けた上で、パンチで穴を空けてファイリングしなければならず、読み込み作業から保存作業までに複数の作業工程を重ねなければならなかった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、レシート、チケット、新聞の切り抜き等の印刷紙片を的確に固定するとともに、自動紙送り機構を備えたスキャナに最適なスキャナ用読取シートを提供することを技術的課題とする。また、読み取りから保存まで作業を省力化できるスキャナ用読取シートを提供することを技術的課題とする。
前記課題を解決するために、本発明では、以下の手段を採用した。
本発明の第1は、少なくとも一面に粘着層を設けた台紙と、前記台紙の少なくとも一辺に固定され他辺方向から剥離可能な透明シートが前記粘着層に装着され、前記粘着層と前
記透明シートの間に被読取用紙が挟持された状態で前記固定辺側からイメージスキャナの読取紙送り機構に読み取られるスキャナ用読取シートである。
これによれば、粘着層と透明シートとの間で被読取用紙である印刷紙片が確実に固定されるとともに、透明シートの固定辺側からイメージスキャナの紙送り機構に挿入されるため、紙送り機構のローラの摩擦力により透明シートと台紙が分離してしまうことを防止できるため、不定形な印刷紙片を確実にイメージファイリングすることができる。
本発明の第2は、前記被読取用紙を会計用伝票、新聞・雑誌記事等の印刷面を有する紙片としたものである。
本発明の第3は、前記粘着層を台紙表面の一部に粘着剤を混合した印刷用インク(糊インク)を塗布したものとし、当該糊インクにより文字、図形、記号または画像を描いたものとした。
これによれば、粘着層に粘着剤を混合した印刷用インク(糊インク)を用いることができ、被読取用紙が挟持されていない部分は透明シートを介して印刷面が目視できるため、糊インクで会社名、商品名等の文字やロゴを配置して広告情報を表示することができる。また、印刷用インクであるため白黒のみならずカラー印字にも対応できるため、上記広告情報への注目をより喚起させることができる。さらに、当該糊インクにより紙片の配置位置を示す目盛り、方眼目等を設けてもよい。
本発明の第4は、前記粘着層を台紙の表裏面に設け、1枚の透明シートを前記固定辺を中心に前記台紙の表裏面方向に折り込む構造としたものである。
このように、台紙に対して1枚の透明シートで表裏面をカバーさせるとともに、折り込んだ部分を固定辺とすることによって、部材点数を低減できるとともに、自動紙送り機構に挿入した場合でも透明シートと台紙のずれが生じることをより確実に防止することができる。
本発明の第5は、前記固定辺または側辺にはフォルダへの綴じ穴を設けた構造としたものである。
このように、本発明のスキャナ用読取シートは、スキャナでの読み取り後に、そのままフォルダに綴じることができる。
本発明の第6は、前記台紙の台紙面に対して粘着剤を混合した印刷用インク(糊インク)の占有面積比率は2%以上で且つ100%以下であり、且つ前記糊インクの粘着力が0.001N/10mm以上で且つ10N/10mm以下としたものである。
本発明者の実験によれば、糊インクの塗布による印刷面の占有面積が2%未満、且つ糊インクの粘着力が0.001N/10mm未満では粘着性が低すぎてスキャナの自動紙送り機構に挿入した際に、台紙と被読取用紙と透明シートのずれを生じてしまう。また、印刷面の占有面積が100%、且つ糊インクの粘着力が10N/10mm以上となった場合、印刷面が見苦しくなるとともに粘着性が高くなりすぎて粘着面からの被読取用紙の剥離が困難になってしまう。しかしながら、上記パラメータの範囲内であれば、スキャナ読み取り時の粘着性も適度に保たれ、且つ被読取用紙の剥離も好適に行うことができる。
本発明の第7は、1箇所または複数箇所に折り目が設けられており、折り込まれて手帳に収納可能なものとした。
本発明の第8は、2枚の透明シートを重ね合わせて少なくとも一辺を固定し、または1枚の透明シートを中央部から折り込んで重ね合わせてその折り目により一辺を固定し、重ね合わせた内面の少なくとも一面に粘着層を設けて前記固定辺の他辺方向から剥離可能として、前記粘着層と前記透明シートの間に被読取用紙が挟持された状態で前記固定辺側からイメージスキャナの読取紙送り機構に読み取られるスキャナ用読取シートである。
これによれば、粘着層と透明シートとの間で被読取用紙である印刷紙片が確実に固定されるとともに、透明シートの固定辺側からイメージスキャナの紙送り機構に挿入されるため、紙送り機構のローラの摩擦力により透明シートが剥離してしまうことを防止できるため、不定形な印刷紙片を確実にイメージファイリングすることができる。さらに、台紙を不要とすることで部材点数を軽減できるとともに、シートの厚さを薄くできるので、読み取り時には厚みによる紙詰まりを防止して好適な紙送りが可能となり、保存時には厚みによる嵩張りを軽減できる。
本発明の第9は、被読取用紙を挟持した状態でのスキャナ用読取シートの厚みは0.001mm以上で且つ5.00mm以下としたものである。
本発明者の実験によれば、被読取用紙を挟持した状態でのスキャナ用読取シートの厚みを0.001mm未満とした場合、スキャナ用読取シートが薄すぎてスキャナの自動紙送り機構に挿入した際に、スキャナ内で紙詰まりを起こしてしまう。また、スキャナ用読取シートの厚みを5.00mm以上とした場合、スキャナ用読取シートの厚みによりスキャナの自動紙送り機構に挿入した際に紙送りが困難になってしまう。さらに、透明シートの厚みによりスキャナ読み取り時の透過性が低下することで、読み取った画像データの画質も低下してしまう。しかしながら、スキャナ用読取シートの厚みが上記パラメータの範囲内であれば、スキャナ読み取り時の紙詰まりを防止し、好適なスキャナでの読み取りを行うことができる。
本発明によれば、レシート、チケット、新聞の切り抜き等の印刷紙片を的確に固定するとともに、自動紙送り機構を備えたスキャナに最適なスキャナ用読取シートを提供することができる。また、読み取りから保存まで作業を省力化できるスキャナ用読取シートを提供することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるスキャナ用読取シートの全体構成図である。
本実施形態のスキャナ用読取シートは、図4に示すように、イメージスキャナ15の紙送り機構に挿入され、不定形な印刷紙片を確実にイメージファイリングするためのシートである。前記イメージスキャナ15は、USBケーブルを介してパーソナルコンピュータに接続されており、当該イメージスキャナ15で読み取った画像データがパーソナルコンピュータにインストールされたプログラムによってそのハードディスク装置内にイメージファイリング可能となっている。なお、図4では個人用のイメージスキャナを用いて説明しているが、同様に紙送り機構を備える複合機、あるいはフラットベッドスキャナでも読み取りは可能である。
台紙1は、被読取用紙を貼付するためのシート中央部2と読み取る情報を記載するためのシート底部3とで構成されている。シート中央部2の表面には、イメージスキャナ15
で画像ファイリングするための伝票11を貼付するために、粘着層10が設けられている。この粘着層10は、シート中央部2上に粘着剤を一定間隔で塗布して設けられている。
図において粘着層10はシート中央部2上において、斜め方向に所定間隔毎に配置された形状を有しているが、この粘着層10を構成する粘着剤には色素を加えて粘着剤自体が印刷用インク(以下、糊インクという)であるものを用いている。糊インクを用いることにより図3に示すように、汎用の印刷技術を用いて任意の文字、図形、記号等を粘着層10として設けることができ、これらを企業の商号、ロゴ、商品名等とすれば、伝票等が貼付されていない台紙部分ではこれらの印刷が目視できるため、スキャナ用読取シートそのものを広告媒体として使用することもでき、宣伝・広告効果も期待できる。また、糊インクは、印刷用インクであるため白黒のみならずカラー印字にも対応できるため、カラー広告として印刷されたものへシートのユーザの注目をより喚起させることができる。
なお、台紙1には、伝票11を真っ直ぐ(台紙の側辺と並行)に貼付するために方眼目ラインのような罫線や所定間隔毎のマトリクス状に配置された十字記号等を糊インクで設けてもよい。
本実施形態においては、被読取用紙として伝票11を例に挙げているが、レシート、各種チケット、新聞・雑誌のスクラップ記事等、印刷面を有するイメージスキャナ15で読み取られるのに支障がない程度の厚さの紙片であれば読み取り可能である。
透明シート4は、前記台紙1を覆うように設けられており、当該透明シート4は、その表面に文字や図形を印刷可能な素材のポリプロピレン(PP)で構成され、その中央部を台紙1の表裏面方向に折り曲げることによって1枚の透明シートで台紙1の表裏面を覆う構造となっている。当該透明シート4は前記台紙1と台紙上部の透明シート固定部5で熱圧着または超音波圧着によって固定されている。透明シート4はこの透明シート固定部5以外の部分において、図1に示すように台紙1から剥離可能であり、透明シート4を剥離してからシート中央部2に伝票11を貼付し、再度透明シートで台紙1を覆うことで伝票11を挟持し固定できる。
なお、透明シート4は、ポリプロピレン(PP)に限定されるものではなく、その他の素材であってもよい。また、透明シート4は、無色透明に限定されるものではなく、イメージスキャナ15で読み取られるのに支障がない程度であれば半透明であってもよく、着色があってもよい。また、台紙1の素材も紙製に限定されるものではなくポリプロピレン(PP)、その他の素材であってもよい。
台紙1には、その一辺に綴じ穴7が設けられており、イメージスキャナ15での読み取り後に書類保存用のファイルに綴じることができるようになっている。この構成により、読み取った後にそのままファイルに保存が可能となる。この際、複数の台紙1を色分けをしてファイリングするようにしてもよい。なお、本実施形態では、綴じ穴7を台紙1の左側辺に設けた構成としているがこれに限定するものではなく、右側辺、あるいは上側、下側に設けた構成としてもよいし、綴じ穴7の個数・大きさもファイルのタイプに合わせた構成となる。
透明シート4は、透明シート固定部5より下の部分に、綴じ代8が開閉の際引っかからないよう一定間隔を空けた箇所に切り込み線6を入れて綴じ代8以外の透明シート4を剥離可能な構成とした。これによりファイルに綴じられた後でも透明シート4を開閉可能となる。シート中央部2とシート底部3との間で透明シート4にミシン目を入れた構成としてもよい。伝票11を貼付した台紙1をイメージスキャナ15で読み込んだ後、透明シート4のシート底部3の部分をミシン目により切り取るようにすることで、切り取りのある
シートはスキャナ読み込み済みであることを明示する目印になる。この構成により同じ伝票を二度読み込んでしまうことを防止できる。
台紙1には、イメージスキャナ15に読み取られる対象物が中央に来るように伝票11の貼付範囲を制限するための被読取用紙貼付枠9を設けて伝票11の貼付位置をガイドするようにしている。
本実施形態の図1においては、台紙1の表面のみの構成が示されているが、裏面も同様の構成となっており両面に伝票11が貼付可能である。その際、透明シート4は、1枚の透明シート4が透明シート固定部5の設けられている辺を中心に台紙1の表裏面方向に折り込まれて成形される構成とすることが好ましい。台紙1の表面・裏面2枚の透明シート4で台紙1を挟み込む構成も可能であるが、台紙1に対して1枚の透明シート4で表裏面をカバーさせるとともに、折り込んだ部分を透明シート固定部5で固定することによって、部材点数を低減できるとともに、イメージスキャナ15の自動紙送り機構に挿入した場合でも透明シート4と台紙1のずれが生じることをより確実に防止することができる。
なお、本実施形態では、透明シート固定部5を台紙1の上側に設けた構成としているがこれに限定するものではなく、下側、あるいは左右側辺に設けた構成としてもよい。また、当該スキャナ用読取シートは、透明シート固定部5を設けない構成とすることも可能である。しかしながら、イメージスキャナ15の紙送り機構のローラの摩擦力により透明シート4と台紙1が分離してしまうことを防止することを目的とするには透明シート固定部5を設けた方が好ましい。
図2は、本発明の一実施形態であるスキャナ用読取シートが読み取られる際の説明図である。図2のように伝票11を挟持した台紙1を図2中の矢印の方向(透明シート固定部5が設けられている辺側)からイメージスキャナ15の自動紙送り機構に挿入され読み取られる。
図2中の矢印と反対側、すなわちシート底部3側から読み取ることも可能であるが、矢印の方向から読み取られる方が好ましい。透明シート固定部5側からイメージスキャナ15の紙送り機構に挿入されることにより、粘着層10と透明シート4との間で伝票11が確実に固定されるとともに、紙送り機構のローラの摩擦力により透明シート4と台紙1が分離してしまうことを防止できるため、不定形な伝票11等の印刷紙片を確実にイメージファイリングすることができる。
図3は、本発明の一実施形態であるスキャナ用読取シートのシート底部の説明図である。
シート底部3の右欄には、図1及び2に示すようにマーク12が付されており、会社名、商品名等の文字やロゴを配置して広告情報を表示することができる。また、図3に示すように、QRコード等の2次元バーコード13を付することにより、例えば台紙1が綴られる書類保存用のファイルの保管場所情報、読み込んだ日付等、台紙1に貼付されている伝票11等の被読取用紙に関するデータを格納させることができる。本実施形態では、2次元バーコードを例にあげているが、1次元バーコードであってもよい。
また、2次元バーコード13に企業データ(例えば、企業のサイトURL)を格納させたQRコードを用いれば、シートのユーザに携帯電話端末を用いて企業のサイトにアクセスさせることができ、上述の糊インクと併せてスキャナ用読取シートそのものを広告媒体として使用することができる。
さらに、シート底部3には、□マークと文字から成るチェック欄14が設けられている
。例えば、チェック欄14には「交際費・通信費・旅費交通費・雑費」等の会計用の勘定科目が記載されており、伝票11が属する勘定科目に該当する□マークをペン等により黒く塗りつぶしておいて、イメージスキャナ15のOCR機能を使用すると、イメージファイリングの仕分けの際に上記勘定科目の該当箇所に仕分けすることができる。
次に、本実施形態に係る粘着層10について言及する。台紙1に伝票11を貼付する際には、位置が曲がってしまう等により、何度か貼付し直すことが考えられる。その際、台紙1全体に粘着層10(糊インク)が設けられていると一度貼付した伝票11を剥がすことが困難となる。そこで、台紙1全体に糊インクを印刷(塗布)するのではなく、一定間隔を空けて印刷(塗布)するようにすることで、粘着強度を適切なものとした。糊インクの台紙面積に対する最適な比率及び粘着力については後述する。
また、粘着層10を構成する糊インクには香料を混合してもよい。その場合、透明シート4を剥離した際に特定の匂いがするため、スキャナ用読取シートの利用促進を図れるとともに、当該匂いを比較的強い匂いで構成することによって、当該透明シート4を台紙1から剥離直後であれば匂いによって剥離した事実を検知することが可能となるため、伝票等の不正な差し替えの有無を調べることも可能である。
同様に会計上の不正防止を目的として、一度貼った伝票11を剥がすと粘着層10(糊インク)が伝票側に付着し、台紙側には粘着層10(糊インク)が残らない構成としてもよい。その場合、粘着層10が剥がれた台紙側には、予め粘着層10の下に印字しておいた文字(例えば「剥離禁止」等)が粘着層10が剥がれることによって表示される構成としてもよい。
なお、台紙面積に対して、糊インクによる粘着層10が形成された面積の占める割合は2%以上で且つ100%以下であり、且つ糊インクの粘着力が0.001N/10mm以上で且つ10N/10mm以下であることが好ましいことが本発明者の実験により明らかとなった。
本発明者の実験によれば、糊インクの印刷(塗布)による印刷面の占有面積が2%未満、且つ糊インクの粘着力が0.001N/10mm未満では粘着性が低すぎて伝票11を固定して挟持しにくいばかりかスキャナの自動紙送り機構に挿入した際に、台紙1と伝票11と透明シート4のずれを生じてしまう。また、印刷面の占有面積が100%、且つ糊インクの粘着力が10N/10mm以上となった場合、印刷面が見苦しくなるとともに粘着性が高くなりすぎて粘着層10からの伝票11の剥離が困難になってしまう。具体的には伝票11を剥離する際に捲りづらくなったり、破れてしまったりしてしまう。しかしながら、上記パラメータの範囲内であれば、スキャナ読み取り時の粘着性も適度に保たれ、且つ伝票11の剥離も好適に行うことができる。
本実施形態では、図4に示すように、イメージスキャナ15の紙送り機構に挿入され、不定形な印刷紙片を確実にイメージファイリングするためのシートをモデルケースとしているため、スキャナ用読取シートの用紙サイズは、標準的なA4サイズを想定して示されている。しかしながら、イメージスキャナ15に読み取られるのに支障がないサイズであればA4サイズに限定されるものではない。
図5は、本発明の一実施形態である手帳用のスキャナ用読取シートである。これは、持ち運びように考えられたものであり図5に示すように、1箇所または複数箇所に折り目が設けられており、折り込まれて手帳に収納可能なものとした。図5では綴じ穴7が設けられておりシステム手帳に綴じられる構成となっている。通常の手帳の場合には挟んで持ち運ぶこととなる。
図8は、スキャナ用読取シートの3つの実施形態を説明する断面図である。図8(a)は、図1に示したスキャナ用読取シートの断面図である。上述のとおり透明シート4は、1枚で台紙1の表裏を覆うように設けられており、台紙1には表面・裏面両面に粘着層10が設けられており伝票11が貼付されている。図8(a)に示すように、台紙1の表面で透明シート4と粘着層10に伝票11が挟持されており、裏面も同様である。
図8(b)は、図6に示した本発明の一実施形態であるスキャナ用読取シートの断面図である。図6に示したスキャナ用読取シートと図1に示したスキャナ用読取シートの最大の違いは、上述の透明シート4のみで成形されており台紙1を挟まない構成となっている点にある。1枚の透明シート4を中央部で強く折り込んで折り目16を設けて重ね合わせて、重ね合わせた内面の両面に粘着層10を設けて、伝票11を粘着層10に貼付して表裏面の透明シート4で挟持した構成である。図6の表裏面の透明シート4には、ファイリングされるための綴じ穴7が各々設けられている。また、シート下部3には約半分の部分から表裏面の透明シート4で左右対称的になるように切り取られている。これにより、透明シート4を剥離する際に剥がし易くなると共に、表裏面にチェック欄14を設けて文字情報を記入できる。
図6のシートでは、透明シート4内面の両面に被読取用紙を貼付して読み取りを行う構成としてイメージスキャナ15の両面読み取りに対応可能としている。表裏面の透明シート4の粘着層は10ミリ単位の方眼目で構成されており、各々伝票11を貼付できる。この場合、重ね合わせた透明シート4の内面各々に粘着層10が重ならないように互い違いに設けられ、伝票11の印刷面側を各々の粘着層10に貼付して読み取りを行う。
図8(c)は、図7に示した本発明の一実施形態であるスキャナ用読取シートの断面図である。1枚の透明シート4を中央部で強く折り込んで折り目16を設けて重ね合わせて、重ね合わせた内面の片面に粘着層10を設けて、伝票11を透明シート4と粘着層10とで挟持した構成である。図7に示したスキャナ用読取シートと図6に示したスキャナ用読取シートの最大の違いは、図6に示したスキャナ用読取シートは透明シート4の内面の両面に被読取用紙を貼付して読み取りを行う構成であるのに対し、図7に示したスキャナ用読取シートは透明シート4の内面の片面のみに被読取用紙を貼付して読み取りを行う構成となっている点にある。
なお、図8(b)(c)では、スキャナ用読取シートを1枚の透明シート4で成形した構成としているがこれに限定されるものではなく、2枚の透明シート4を上述の図1に示したように透明シート固定部5で圧着した構成としてもよい。また、粘着層10を方眼目で設ける構成としているが、図1に示したように文字(企業の商号、ロゴ、商品名等)、図形、記号等を糊インクで設ける構成としてもよい。
図8(b)(c)の構成によれば、粘着層10と透明シート4との間で伝票11が確実に固定されるとともに、透明シート4の折り目16側からイメージスキャナ15の紙送り機構に挿入されるため、紙送り機構のローラの摩擦力により透明シート4が剥離してしまうことなく、不定形な印刷紙片を確実にイメージファイリングすることができる。さらに、台紙1を不要とすることで部材点数を軽減できるとともに、図8の断面により示すように、(c)→(b)→(a)の順にシートの厚さを薄くできるので、読み取り時には厚みによる紙詰まりを防止して好適な紙送りが可能となり、保存時には厚みによる嵩張りを軽減できる。
また、図8(a)(b)(c)に示した、伝票11を挟持した状態でのスキャナ用読取シートの厚みは0.001mm以上で且つ5.00mm以下の範囲とすることが好ましい
ことが本発明の実験により明らかとなった。
本発明者の実験によれば、伝票11を挟持した状態でのスキャナ用読取シートの厚みを0.001mm未満とした場合、スキャナ用読取シートが薄すぎてスキャナの自動紙送り機構に挿入した際に、スキャナ内で紙詰まりを起こしてしまう。また、スキャナ用読取シートの厚みを5.00mm以上とした場合、スキャナ用読取シートの厚みによりスキャナの自動紙送り機構に挿入した際に紙送りが困難になってしまう。さらに、透明シート4の厚みによりスキャナ読み取り時の透過性が低下することで、読み取った画像データの画質も低下してしまう。しかしながら、スキャナ用読取シートの厚みが上記パラメータの範囲内であれば、スキャナ読み取り時の紙詰まりを防止し、好適なスキャナでの読み取りを行うことができる。
本発明は、自動紙送り機構を備えたスキャナを用いたイメージファイリングに利用できる。
本発明の一実施形態であるスキャナ用読取シートの全体構成図 本発明の一実施形態であるスキャナ用読取シートが読み取られる際の説明図 本発明の一実施形態であるスキャナ用読取シートのシート底部の説明図 本実施形態のスキャナ用読取シートをイメージスキャナの紙送り機構に挿入している状態を示す説明図 本発明の一実施形態である手帳用のスキャナ用読取シートの説明図 本発明の一実施形態であるスキャナ用読取シートの全体構成図 本発明の一実施形態であるスキャナ用読取シートの全体構成図 本発明のスキャナ用読取シートの3つの実施形態を説明する断面図
符号の説明
1 台紙
2 シート中央部
3 シート底部
4 透明シート
5 透明シート固定部
6 切り込み線
7 綴じ穴
8 綴じ代
9 被読取用紙貼付枠
10 粘着層(糊インク)
11 伝票(被読取用紙)
12 マーク
13 2次元バーコード(QRコード)
14 チェック欄
15 イメージスキャナ
16 折り目

Claims (9)

  1. 少なくとも一面に粘着層を設けた台紙と、前記台紙の少なくとも一辺に固定され他辺方向から剥離可能な透明シートが前記粘着層に装着され、前記粘着層と前記透明シートの間に被読取用紙が挟持された状態で前記固定辺側からイメージスキャナの読取紙送り機構に読み取られるスキャナ用読取シート。
  2. 前記被読取用紙は会計用伝票、新聞・雑誌記事等の印刷面を有する紙片である請求項1記載のスキャナ用読取シート。
  3. 前記粘着層は、台紙表面の一部に粘着剤を混合した印刷用インク(糊インク)を塗布したものであり、当該糊インクにより文字、図形、記号または画像が描かれている請求項1または2記載のスキャナ用読取シート。
  4. 前記粘着層は台紙の表裏面に設けられており、1枚の透明シートが前記固定辺を中心に前記台紙の表裏面方向に折り込まれている請求項1〜3のいずれかに記載のスキャナ用読取シート。
  5. 前記固定辺または側辺にはフォルダへの綴じ穴が設けられている請求項1〜4のいずれかに記載のスキャナ用読取シート。
  6. 前記台紙の台紙面に対して粘着剤を混合した印刷用インク(糊インク)の占有面積比率は2%以上で且つ100%以下であり、且つ前記糊インクの粘着力が0.001N/10mm以上で且つ10N/10mm以下である請求項3記載のスキャナ用読取シート。
  7. 1箇所または複数箇所に折り目が設けられており、折り込まれて手帳に収納可能な請求項1〜6のいずれかに記載のスキャナ用読取シート。
  8. 2枚の透明シートを重ね合わせて少なくとも一辺を固定し、または1枚の透明シートを中央部から折り込んで重ね合わせてその折り目により一辺を固定し、重ね合わせた内面の少なくとも一面に粘着層を設けて前記固定辺の他辺方向から剥離可能として、前記粘着層と前記透明シートの間に被読取用紙が挟持された状態で前記固定辺側からイメージスキャナの読取紙送り機構に読み取られるスキャナ用読取シート。
  9. 前記被読取用紙を挟持した状態での前記スキャナ用読取シートの厚みは0.001mm以上で且つ5.00mm以下である請求項1〜8のいずれかに記載のスキャナ用読取シート。
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