JP2009276102A - ポケット形状検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】PTPシートの製造過程において発生するポケット部の変形等に起因する種々の不具合を払拭することのできるポケット形状検査装置を提供する。
【解決手段】最上流側に帯状のアルミニウム製の包装用フィルム3がロール状に巻回され、その下流側に包装用フィルム3にポケット部2を形成するためのポケット部形成手段14が設けられ、そこで包装用フィルム3が加熱軟化された上でポケット部2が成形される。その後、包装用フィルム3は各ポケット部2に錠剤5を充填する錠剤充填手段16、包装用フィルム3にカバーフィルム4を取着するためのシール手段、PTPシート形状に打抜くためのシート打抜手段24等を経てPTPシート1へと加工される。かかるPTPシート1の製造過程において、PTPシート1のポケット部2の形状が三次元計測される。そして、その計測結果に基づき、ポケット部2の形状について良・不良が判定される。
【選択図】 図3
【解決手段】最上流側に帯状のアルミニウム製の包装用フィルム3がロール状に巻回され、その下流側に包装用フィルム3にポケット部2を形成するためのポケット部形成手段14が設けられ、そこで包装用フィルム3が加熱軟化された上でポケット部2が成形される。その後、包装用フィルム3は各ポケット部2に錠剤5を充填する錠剤充填手段16、包装用フィルム3にカバーフィルム4を取着するためのシール手段、PTPシート形状に打抜くためのシート打抜手段24等を経てPTPシート1へと加工される。かかるPTPシート1の製造過程において、PTPシート1のポケット部2の形状が三次元計測される。そして、その計測結果に基づき、ポケット部2の形状について良・不良が判定される。
【選択図】 図3
Description
本発明は、PTPフィルム又はPTPシートのポケット形状検査装置に係り、特に、PTPシートの製造過程において起こりうるポケット部の潰れを検査するのに好適に用いられるポケット形状検査装置に関する。
一般に、PTPシート(ブリスターシート)は、例えば樹脂或いはアルミニウムよりなり複数のポケット部を備えた包装用フィルムと、ポケット部を塞ぐようにして包装用フィルムに取着されたアルミニウム製のカバーフィルムとを有している。各ポケット部には錠剤等が充填されている。
従来、PTPシートを製造する装置にあっては、最上流側に帯状の包装用フィルムがロール状に巻回された状態でセットされている。当該ロール状の包装用フィルムの下流側において、包装用フィルムにポケット部を形成するためのポケット部形成手段が設けられており、当該ポケット部形成手段において、前記包装用フィルムが加熱軟化された上でポケット部が成形される。包装用フィルムは、その後、各ポケット部に錠剤を充填するための錠剤充填装置、包装用フィルムにカバーフィルムを取着するためのシール手段、PTPシート形状に打抜くためのシート打抜手段等を経てPTPシートへと加工される。
上記PTPシートの製造過程においては、検査装置が設けられるのが一般的であり、当該検査装置によって、ポケット部に投入された錠剤の欠け、割れ等の検査が行われる(例えば、特許文献1等参照)。
特開平3−48143号公報
ところで、PTPシートの製造過程においては、包装用フィルムを搬送するべく複数箇所において送りロールが設けられる。当該送りロールは、その外周面において、包装用フィルムに形成されたポケット部を収容する収容凹部を有している。そして、当該収容凹部に前記ポケット部が収容させられた状態で、送りロールが回転させられることで、包装用フィルムは、前記ポケット部が収容凹部によって引っかけられるようにして、搬送される。
しかしながら、かかる搬送過程において、ポケット部が前記収容凹部に完全に収容されないこと等に起因して、ポケット部の一部が潰れ変形を起こしてしまうことが起こりうる。上述のとおり、従来錠剤の外観を検査する装置は種々提案されてはいるものの、この種のポケット部の潰れ変形に関しては、関連する技術が見あたらないのが現状である。そして、ポケット部に潰れ変形が生じたまま、下流側に搬送されると、製品としての外観品質の低下を招いてしまうおそれがある。また、打ち抜き後のPTPシートの集積・積上工程において、うまく集積・積上ができなくなってしまうおそれがあり、結果として、生産効率の著しい低下を招いてしまうおそれもある。
尚、上述したポケット部の潰れ変形による不具合は、包装用フィルムが、ポリプロピレン(PP)やポリ塩化ビニル(PVC)等の樹脂素材からなる場合よりも、アルミニウムを主成分とする素材からなる場合において起こりやすい傾向にある。これは、上記樹脂素材に比べ、アルミニウムが塑性変形しやすく、一旦応力により変形してしまうと元の形状に復元しにくいからであると考えられる。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、PTPシートの製造過程において発生するポケット部の変形等に起因する種々の不具合を払拭することのできるポケット形状検査装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.ポケット部の形成された帯状の包装用フィルムに内容物を充填し、
前記ポケット部を塞ぐようにして前記包装用フィルムに対しカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとし、
当該PTPフィルムをシート単位で打ち抜くことに基づいてPTPシートを製造するPTPシートの製造過程において用いられ、
前記PTPフィルム又はPTPシートのポケット部の形状を三次元計測する三次元計測手段と、
前記三次元計測手段の計測結果に基づき、前記ポケット部の形状について良・不良を判定する判定手段と
を備えてなるポケット形状検査装置。
前記ポケット部を塞ぐようにして前記包装用フィルムに対しカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとし、
当該PTPフィルムをシート単位で打ち抜くことに基づいてPTPシートを製造するPTPシートの製造過程において用いられ、
前記PTPフィルム又はPTPシートのポケット部の形状を三次元計測する三次元計測手段と、
前記三次元計測手段の計測結果に基づき、前記ポケット部の形状について良・不良を判定する判定手段と
を備えてなるポケット形状検査装置。
上記手段1によれば、PTPシートの製造過程において、三次元計測手段によってPTPフィルム又はPTPシートのポケット部の形状が三次元計測される。また、三次元計測手段の計測結果に基づき、判定手段では、前記ポケット部の形状について良・不良が判定される。このため、製造過程において、ポケット部の一部が潰れ変形を起こしてしまったとしても、当該変形してしまったポケット部を有するPTPシートを不良品として除外することができる。或いは、潰れ変形に対し適切な措置を講ずることができる。結果として、打ち抜き後のPTPシートの集積・積上工程において、うまく集積・積上ができなくなってしまったり、生産効率の低下を招いてしまったり、外観品質の低下を招いたりしてしまうといった各種不具合を抑制することができる。
手段2.不透明素材よりなる帯状の包装用フィルムにポケット部を形成するポケット部形成手段と、
前記各ポケット部に内容物を充填する内容物充填手段と、
前記ポケット部に内容物が充填された前記包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐようにしてカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとするシール手段と、
前記PTPフィルムからPTPシート単位にその外縁を打抜くシート打抜手段と
を備えたPTPシートの製造装置に対して設けられるポケット形状検査装置であって、
前記PTPフィルム又はPTPシートのポケット部の形状を三次元計測する三次元計測手段と、
前記三次元計測手段の計測結果に基づき、前記ポケット部の形状について良・不良を判定する判定手段と
を備えてなるポケット形状検査装置。
前記各ポケット部に内容物を充填する内容物充填手段と、
前記ポケット部に内容物が充填された前記包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐようにしてカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとするシール手段と、
前記PTPフィルムからPTPシート単位にその外縁を打抜くシート打抜手段と
を備えたPTPシートの製造装置に対して設けられるポケット形状検査装置であって、
前記PTPフィルム又はPTPシートのポケット部の形状を三次元計測する三次元計測手段と、
前記三次元計測手段の計測結果に基づき、前記ポケット部の形状について良・不良を判定する判定手段と
を備えてなるポケット形状検査装置。
上記手段2によれば、基本的には、手段1と同様の作用効果が奏される。また特に、手段2のように包装用フィルムが不透明素材となっている場合には、カバーフィルムの取着後においてはポケット部の内部の内容物の検査を事実上行うことができない。このため、ポケット部の潰れ変形とともに、内容物(例えば錠剤)が破損しているような欠陥がある場合であっても、当該破損を検出できないことが懸念される。この点、手段2では、潰れ変形により不良判定されたものを最終製品から積極的に除外することができる。すなわち、外部から視認不能な内容物が破損しているような欠陥がある場合であっても、それをポケット部の形状に基づいて除外することができる。結果として、内容物が損傷している欠陥品が最終製品となってしまうこと等の懸念を払拭することができる。
さらに、手段2のように、包装用フィルムが不透明素材となっていることで、例えば後記する手段6のように、ポケット部に対し可視光よりなるライン光や光パターンが照射された場合でも、当該ライン光や光パターンを反射させることができる。つまり、包装用フィルムが光透過性素材よりなる場合には、光を照射することによる検査が困難となってしまうことが懸念されるが、手段2のように、包装用フィルムが不透明素材となっているため、そのような懸念は無用であり、より精度の高い検査を実現できる。
手段3.前記PTPシートの製造過程においては、
自身の外周面において前記包装用フィルムに形成されたポケット部を収容する収容凹部を有してなる複数の送りロールの回転に基づき、前記包装用フィルムが搬送されるよう構成され、
前記三次元計測手段は、最下流側に位置する送りロールよりも下流側位置において、前記PTPフィルム又はPTPシートのポケット部の形状を三次元計測することを特徴とする手段1又は2に記載のポケット形状検査装置。
自身の外周面において前記包装用フィルムに形成されたポケット部を収容する収容凹部を有してなる複数の送りロールの回転に基づき、前記包装用フィルムが搬送されるよう構成され、
前記三次元計測手段は、最下流側に位置する送りロールよりも下流側位置において、前記PTPフィルム又はPTPシートのポケット部の形状を三次元計測することを特徴とする手段1又は2に記載のポケット形状検査装置。
上記手段3によれば、PTPシートの製造過程においては、複数の送りロールの収容凹部にポケット部が収容され、その状態で、各送りロールが回転することに基づき、ポケット部が引っかけられるようにして包装用フィルムが搬送される。かかる構成の下、ポケット部が完全に収容凹部内に収容されないこと等に起因して、ポケット部の一部が凹んでしまったり、変形してしまったりするといった事態が起こり得る。つまり、包装用フィルムを搬送するための送りロールの存在によって、ポケット部の形状が当初と異なったものとなってしまうことが起こる。この点、手段3では、三次元計測手段が、最下流側に位置する送りロールよりも下流側位置においてポケット部の形状を三次元計測する。このため、ポケット部の形状の検査が完了し、良と判定された後において、ポケット部が送りロールを通過することにより潰れ変形を起こしてしまうといった事態を防止できる。つまり、ポケット部の潰れ変形が起こりやすい位置をほぼ全て通過した後において、ポケット部の形状検査を行うことができる。その結果、検査精度の向上を図ることができる。
手段4.前記三次元計測手段は、打ち抜かれたPTPシートのポケット部の形状を三次元計測するものであることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
上記手段4によれば、三次元計測手段により、打ち抜かれたPTPシートのポケット部の形状が三次元計測される。このため、ポケット部の潰れ変形が起こりやすい位置をほぼ全て通過した後において、ポケット部の形状検査を行うことができる。特に、手段4では、打ち抜き、PTPシートの落下といった過程を経た後において検査が行われることとなる。その結果、より一層の検査精度の向上を図ることができる。
手段5.前記PTPシートの製造過程においては、打ち抜かれたPTPシートを集積する集積手段が設けられ、
前記三次元計測手段は、前記集積手段よりも上流側位置において、前記PTPフィルム又はPTPシートのポケット部の形状を三次元計測することを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
前記三次元計測手段は、前記集積手段よりも上流側位置において、前記PTPフィルム又はPTPシートのポケット部の形状を三次元計測することを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
集積手段よりも下流側においては、ポケット部が潰れ変形を起こしてしまうといった事態がさほど起こらない。この点、上記手段5によれば、集積手段よりも上流側位置において三次元計測が行われる。従って、ポケット部が潰れ変形しているようなPTPシートが集積されてしまうこと、ひいてはかかる不良のPTPシートに起因して集積に支障を来すことを未然に防止することができる。
手段6.前記三次元計測手段は、
上に凸となっている前記ポケット部に対し、1本のライン光、斜め上方から複数本の互いに平行なライン光、又は、格子状の光パターンを照射する照射手段と、
前記ポケット部の上方に配置され、前記照射手段にて照射され前記ポケット部に当たった前記ライン光、又は、光パターンを撮像する撮像手段と
を備えていることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
上に凸となっている前記ポケット部に対し、1本のライン光、斜め上方から複数本の互いに平行なライン光、又は、格子状の光パターンを照射する照射手段と、
前記ポケット部の上方に配置され、前記照射手段にて照射され前記ポケット部に当たった前記ライン光、又は、光パターンを撮像する撮像手段と
を備えていることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
上記手段6によれば、上に凸となっているポケット部に対し、照射手段によって斜め上方から複数本の互いに平行なライン光、又は、格子状の光パターンが照射される。そして、ポケット部の上方に配置された撮像手段によって、前記照射手段にて照射されポケット部に当たったライン光、又は、光パターンが撮像される。これにより、ポケット部の形状を適正に計測することができる。
手段7.前記形成されるポケット部の深さは、前記内容物の厚みよりも大きいものであることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
上記手段7のように、形成されるポケット部の深さが内容物の厚みよりも大きいものである場合には、ポケット部底部とカバーフィルムとの間に、内容物が介在していたとしても隙間が形成されることとなる。そして、当該隙間の存在によってポケット部の潰れ変形が起こり得る。従って、本手段7の構成とした場合に、上述した手段1乃至6がより確実に奏功するといえる。
手段8.前記包装用フィルムは、アルミニウムを主成分としていることを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載のポケット形状検査装置。ここで、「アルミニウムを主成分とする」とあるのは、アルミニウム単独で形成されている場合は勿論のこと、樹脂フィルム層が介在されたアルミラミネートフィルムをも含む趣旨である。
上記手段8によれば、包装用フィルムがアルミニウムを主成分としているため、カバーフィルムの取着後においてはポケット部の内部の内容物の検査を事実上行うことができない。このため、手段2の後段で説明したのと同様の作用効果が奏される。
また、包装用フィルムがアルミニウムを主成分としている場合、PPやPVC等の樹脂素材からなる場合に比べて、塑性変形しやすく元の形状に復元しにくいことから、ポケット部の潰れ変形が起こりやすい傾向にある。つまり、手段8のように、包装用フィルムがアルミニウムを主成分としている場合、ポケット部の潰れ変形による不具合が生じやすいという懸念を抱きがちであるが、上記各手段を採用することで、不良品を確実に除外することができ、上記懸念を払拭することができる。
手段9.前記判定手段によって、前記ポケット部の形状について不良と判定された場合に、当該ポケット部を有するPTPシートを不良品として排出する排出手段を備えることを特徴とする手段1乃至8のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
上記手段9によれば、ポケット部の形状について不良と判定された場合には、排出手段によって、当該ポケット部を有するPTPシートが不良品として排出される。従って、ポケット部が潰れ変形したようなPTPシートが下流側へ搬送されてしまうことに起因する不具合をより確実に防止することができる。
手段10.前記判定手段は、前記ポケット部の形状について修復可能か否かをも判定するものであり、
前記判定手段により修復可能であると判定された場合に、前記ポケット部を修復する修復手段を備えていることを特徴とする手段1乃至9のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
前記判定手段により修復可能であると判定された場合に、前記ポケット部を修復する修復手段を備えていることを特徴とする手段1乃至9のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
上記手段10によれば、判定手段では、ポケット部の形状について修復可能か否かについても判定される。そして、判定手段により修復可能であると判定された場合には、修復手段によってポケット部が修復される。このため、一層の歩留まりの向上を図ることができる。尚、「修復手段は、ポケット部を収容する収容部と、収容部内の空気を吸引等可能な吸引部とを備えること」とするのが望ましい。この場合、吸引によって、ポケット部が元の形状に復元され得る。また、かかる構成は、包装用フィルムの素材として、ポケット部の修復を比較的行いやすい樹脂素材が用いられている場合に好適に採用される。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1,2に示すように、PTPシート(ブリスターシート)1は、例えばアルミニウムよりなり複数のポケット部2を備えた包装用フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして包装用フィルム3に取着されたアルミニウム製のカバーフィルム4とを有している。各ポケット部2には内容物としての錠剤5が1つずつ収容されている。本実施形態では、PTPシート1は、帯状のフィルムとしての包装用フィルム3及び帯状のカバーフィルム4から形成された帯状のPTPフィルム6が打抜かれることで、シート状に製造されている。尚、本実施形態では、前記ポケット部2の深さは、錠剤5の厚みよりも大きく形成されている。
次に、上記のように構成されてなるPTPシート1を製造するためのPTP包装機8(PTPシートの製造装置)の概略について図3に基づいて説明する。
帯状の包装用フィルム3は、最上流側においてロール状に巻回されている。包装用フィルム3は上述したように、不透明のアルミニウムによって構成されている(樹脂コーティングの施されたアルミラミネートフィルムにより構成してもよい)。
PTP包装機8においては、ロール状に巻回された包装用フィルム3が、間欠的に移送されるようになっており、包装用フィルム3移送経路に沿って、加熱手段12と成形手段13とが順に並設されている。これら加熱手段12及び成形手段13によってポケット部形成手段14が構成されている。そして、加熱手段12によって包装用フィルム3が部分的に加熱されて、該包装用フィルム3が比較的柔軟になった状態において、成形手段13によって包装用フィルム3にポケット部2が成形される。なお、このポケット部2の成形は、包装用フィルム3の移送動作間のインターバルの際に行われる。
ポケット部2が形成された包装用フィルム3の移送経路に沿って、ポケット部2に錠剤5を自動的に充填する錠剤充填手段16、錠剤検査手段17、フィルム受けロール(送りロール)18が配設されている。錠剤充填手段16は、所定間隔毎にシャッタを開くことで錠剤5を自由落下させるものであり、このシャッタ開放動作に伴って各ポケット部2に錠剤5が投入される。
検査手段17は、錠剤5が各ポケット部2に確実に充填されているか否か、また錠剤5の異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うためのものである。該検査手段17は、ポケット部2の開口側からの検査を行う。なお、該検査手段17によって不良品判定された場合、その不良品判定となったPTPシートは、図示しない不良シート排出機構によって別途排出される。
一方、帯状に形成されたカバーフィルム4は、最上流側においてロール状に巻回されている。ロール状に巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、前記フィルム受けロール18の方へと案内されている。フィルム受けロール18には、加熱ロール19が圧接可能となっており、両ロール18,19間に包装用フィルム3及びカバーフィルム4が送り込まれるようになっている。そして、包装用フィルム3及びカバーフィルム4が、両ロール18,19間を加熱圧接状態で通過することで、包装用フィルム3にカバーフィルム4が貼着され、これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填されたPTPフィルム6が得られる。本実施形態では、フィルム受けロール18及び加熱ロール19によってシール手段が構成されている。
前記シール手段の下流ではPTPフィルム6移送経路に沿って、スリット成形手段22、刻印手段23及びシート打抜手段24が順に配設されている。スリット成形手段22は、PTPフィルム6の所定位置にスリットを形成する機能を有する。刻印手段23はPTPフィルム6の所定位置にロットナンバー等の識別情報を示す刻印を付す機能を有する。シート打抜手段24は、PTPフィルム6をPTPシート1単位に打抜く機能を有する。
前記シート打抜手段24の下流側には、シート打抜手段24から落下する端材25を貯留するためのスクラップ用ホッパ26が設けられている。また、シート打抜手段24の下側には、打抜かれたPTPシート1を移送するためのコンベア28が設けられている。打ち抜かれたPTPシート1は、前記コンベア28によって、ポケット部2を上にした状態で下流側の集積手段(図示略)の方へ移送されるようになっている。そして、集積手段では、2枚1組のPTPシート1が互いにポケット部2同士を向き合うようにしてセットされた上で、複数組のPTPシート1が集積され積上げられる。その後、バンド(結束)工程や、製袋工程へと案内され、最終的に箱詰めされるようになっている。
ところで、包装用フィルム3やPTPフィルム6は、複数の送りロールを介して搬送されるようになっている。これら送りロールのうち、ポケット部2の膨らみ側に面する送りロール18,31,32,33,34,35(図3参照)は、表面(外周面)に包装用フィルム3やPTPフィルム6のポケット部2の形状に対応した収容凹部の形成されたポケット送りロールとなっている。前記フィルム受けロール18を例にとると、包装用フィルム3の移送方向における、フィルム受けロール18の外周に対する凹部の形成間隔とPTPフィルム6に対するポケット部2の形成間隔とは、同等になっている。フィルム受けロール18が、ポケット部2を収容凹部に収容しながら回転駆動されることで、基本的には、ポケット部2が潰されること無く、包装用フィルム3等の移送が行われる(他の送りロール31,32,33,34,35についても同様)。
PTP包装機8の概略は以上のとおりであるが、以下においては、かかるPTPシート1の製造過程において用いられるポケット形状検査装置の構成について、より具体的に説明する。
図4のブロック図に示すように、ポケット形状検査装置は、撮像手段であるCCDカメラ41、照射手段である照明42、モニタ43、キーボード44、並びに、画像処理手段45などから構成される。なお、CCDカメラ11と照明12は、図3ではPTP包装機8内に記載されているが、ポケット形状検査装置を構成するものの一つである。
照明42は、例えばシート状のレーザ光(図3のようにPTP包装機8の側面から見た場合にはライン光)をポケット部2の斜め上方から照射可能に構成されている。また、CCDカメラ41は、ポケット部2の真上に配置され、レーザ光の照射された反射光を結像させ撮像可能に構成されている。画像処理手段45は、A/D変換器51、画像メモリ52、三次元計測結果メモリ53、CPU54、高さ計測用データ判定用データメモリ55、入出力インターフェース56、検査結果及び統計データメモリ57、カメラタイミング制御手段58などから構成される。本実施形態では、CCDカメラ41、照明42及び画像処理手段45等により三次元計測手段が構成され、画像処理手段45により判定手段が構成される。
A/D変換器51は、CCDカメラ41で撮像した一次元イメージデータを、アナログ信号からデジタル信号に変換するものである。ここで、CCDカメラ41について説明すると、図5に示すように、CCDカメラ41は、照明42からのライン光でポケット部2を照らし、各ポケット部2の幅方向に一次元撮像するものである。
より詳しくは、ポケット形状検査装置を構成するCCDカメラ42及び照明42は、前述したコンベア28に対応して設けられている。すなわち、照明42は、コンベア28にて搬送されるPTPシート1(ポケット部2)に対し、斜め上方からライン光を照射可能に設けられている。また、CCDカメラ41は、前記ポケット部2からほぼ鉛直方向に反射する光を撮像可能に設けられている。
図3において、画像メモリ52は、A/D変換されたイメージデータを順次記憶して、座標上どこが光ったかをデータとして順次記憶するものである。
また、三次元計測結果メモリ53は、自身に記憶されている位置(座標)に同期して、前記画像メモリ52に記憶されたデータ、つまり、経時的にどこの座標が光ったかといった内容のデータに基づいて得られた高さデータを各座標毎に記憶するものである。1つのポケット部2に関していえば、該ポケット部2が通過しきったときに、当該三次元計測結果メモリ52に1つのポケット部2分のデータが埋まりきるようになっている。
さらに、CPU54は、各種の画像処理プログラム、その他のプログラムを、高さ計測用データ判定用データメモリ55の記憶内容等を使用しつつ実行するものである。入出力インターフェース56は、PTP包装機8に制御信号を送信し又はPTP包装機8から動作信号等の各種信号を受信するためのものである。これによって、例えば、PTP包装機8の不良シート排出機構などを制御することができる。また、入出力インターフェース56は、モニタ43に表示データを送信するためのものでもあり、イメージデータや外観検査結果などを、モニタ43に表示させることができる。
検査結果及び統計データメモリ57は、検査結果データ、該検査結果データを確率統計的に処理した統計データ等を記憶するものである。これらの検査結果データや統計データは、CPU54の制御に基づき、モニタ43に表示させることができる。また、これらの検査結果データや統計データに基づいて、CPU54がPTP包装機8に制御信号を送信することもできる。
カメラタイミング制御手段58は、CCDカメラ41が撮像するイメージデータを、A/D変換器51に取り込むタイミングを制御するものである。かかるタイミングは、PTP包装機8に設けられた図示しないエンコーダ等からの信号に基づいて行われる。
次に、ポケット部2の検査処理の手順のうち、この実施形態における主要な処理である形状検出処理について、以下に説明する。なお、以下の処理は主としてCPU54によって実行される。
図5に示すように、照明12からのレーザ光が移動中のポケット部2に照射されると、例えば、図6(a),(b)に示すように、表面が丸みを帯びたポケット部2には湾曲線状の光のラインが当たることとなり、それがCCDカメラ42により撮像される。
一方、ポケット部2に凹み等の変形が存在する場合には、例えば図7(a),(b)及び図8(a),(b)に示すように、ポケット部2に当たる光のラインは湾曲状とはならない(図7(a),(b)に示す例では、ポケット部2の角部が潰れ変形した場合が示されており、図8(a),(b)に示す例では、ポケット部2の中央部が凹んだ場合が示されている)。そして、ポケット部2の移動に伴って、レーザ光の当たる位置が移動してゆくこととなる。
ここで、図9(a)のような潰れ変形のない正常なポケット部2が検査される場合について説明すると、ある時点において、画像メモリ52には、図9(b)に示すように、各座標毎に光の位置に関するデータが記憶される。この場合、ポケット部2の中心部付近の高さが最も高い点で光が検出されたとすると、当該座標に対応する高さデータとして例えば「10」が記憶される。一方、ポケット部2の縁部の高さが低い点で光が検出されると、当該座標に対する高さデータとして例えば「7」が記憶される。つまり、一方の縁部側から他方の縁部側にかけて、「7」「8」「9」「10」「10」「10」「9」「8」「7」という高さデータが記憶される。
そして、三次元計測結果メモリ53には、図9(c)に示すように、前記画像メモリ52に記憶されたデータに基づいて得られた高さデータが各座標毎に記憶される。そして、上述したように、1つのポケット部2が通過しきったときに、当該三次元計測結果メモリ53には1つのポケット部2分の高さデータ(三次元データ)が全て記憶されることとなる。
そして、CPU54では、三次元計測結果メモリ53に記憶された当該ポケット部2に関する高さデータと、高さ計測用データ判定用データメモリ55に記憶された判定用の基準値との比較判定が行われる。例えば、各座標毎に判定用の基準値(基準範囲)が設定されており、該比較判定の結果、少なくとも1つの座標に関し(1つでもよいし複数の座標でもよい)、当該ポケット部2に関する高さデータが判定用の基準範囲を逸脱する場合には、ポケット部2の形状に異常(不良)が存在するものと判定される。これに対し、当該ポケット部2に関する高さデータが基準範囲を逸脱しない場合には(許容範囲内にある場合には)、ポケット部2に変形がなく、その形状が正常(良)であるものと判定される。
そして、ポケット部2の形状に異常があると判定された場合には、上記同様、図示しない不良シート排出機構(排出手段)によって別途排出される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、PTPシート1の製造過程において、PTPシート1のポケット部2の形状が三次元計測される。そして、その計測結果に基づき、ポケット部2の形状について良・不良が判定される。このため、製造過程において、ポケット部2の一部が潰れ変形を起こしてしまったとしても、当該変形してしまったポケット部2を有するPTPシート1を不良品として除外することができる。結果として、打ち抜き後にPTPシート1が案内される集積手段において、うまく集積・積上ができなくなってしまったり、生産効率の低下を招いてしまったりするといった事態、或いは、そのまま出荷されてしまうことに起因する外観品質の低下といった各種不具合を抑制することができる。
また特に、本実施形態では、包装用フィルム3がアルミニウムよりなっている。このため、カバーフィルム4の取着後においてはポケット部2の内部の錠剤5の検査を事実上行うことができない。このため、ポケット部2の潰れ変形とともに、錠剤5が破損しているような欠陥がある場合であっても、当該破損を検出できないことが懸念される。この点、本実施形態では、潰れ変形により不良判定されたものを最終製品から積極的に除外することができる。すなわち、外部から視認不能な錠剤5の破損という欠陥がある場合であっても、それをポケット部2の形状に基づいて除外することができる。結果として、錠剤5が損傷しているようなPTPシート1が最終製品となってしまうといった事態を防止することができる。
一方で、本実施形態のように包装用フィルム3が不透明素材となっていることで、ポケット部2に対し可視光よりなるライン光が照射された場合でも、当該ライン光を反射させることができる。その結果、包装用フィルム3が光透過性を有する樹脂フィルムよる場合に比べて、精度の高い検査を実現できる。
さらには、本実施形態のように包装用フィルム3がアルミニウムからなる場合、PPやPVC等の樹脂素材からなる場合に比べて、塑性変形しやすく元の形状に復元しにくいことから、ポケット部2の潰れ変形が起こりやすい傾向にある。つまり、本実施形態のように、包装用フィルム3がアルミニウムよりなる場合、ポケット部2の潰れ変形による不具合が生じやすいという懸念を抱きがちであるが、上述のとおり、不良品を確実に除外することができることから、上記懸念を払拭することができる。
また、本実施形態では、各送りロール18,31〜35が回転することに基づき、ポケット部2が引っかけられるようにして包装用フィルム3(PTPフィルム6)が搬送される。かかる構成の下、ポケット部2が完全に収容凹部内に収容されないこと等に起因して、ポケット部2の一部が凹んでしまったり、変形してしまったりするといった事態が起こり得る。つまり、包装用フィルム3を搬送するための送りロール18,31〜35の存在によって、ポケット部2の形状が当初と異なったものとなってしまうことが起こる。この点、本実施形態では、CCDカメラ41、照明42が最下流側に位置する送りロール35よりも下流側位置に設けられている。特に、本実施形態では、打ち抜かれたPTPシート1のポケット部2の形状が三次元計測される。このため、ポケット部2の形状の検査が完了し、良と判定された後において、ポケット部2が送りロールを通過することによって潰れ変形を起こしてしまうといった事態を防止できる。つまり、ポケット部2の潰れ変形が起こりやすい位置をほぼ全て通過した後において、ポケット部2の形状検査を行うことができる。その結果、検査精度の向上を図ることができる。
一方で、集積手段よりも下流側においては、ポケット部2が潰れ変形を起こしてしまうといった事態がさほど起こらない。この点、本実施形態では、集積手段よりも上流側位置において三次元計測が行われる。従って、ポケット部2が潰れ変形しているようなPTPシート1が集積されてしまうこと、ひいてはかかる不良のPTPシートに起因して集積に支障を来すことを未然に防止することができる。
また、本実施形態では、ポケット部2の形状に異常があると判定された場合には、不良シート排出機構によって別途排出される。従って、ポケット部2が潰れ変形したようなPTPシート1が下流側へ搬送されてしまうことに起因する不具合をより確実に防止することができる。
尚、上述した実施形態の記載内容に限定されることなく、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施形態では、三次元計測法として所謂光切断法を採用し、該方法により高さデータを求めることとしている。これに対し、他の三次元計測法と採用することとしてもよい。他の三次元計測法としては、例えば、格子状の光パターン等を照射するパターン投影法を挙げることができる。パターン投影法としては、例えば、空間コード法(特開平5−332737号公報等参照)や位相シフト法(特開平5−280945号公報等参照)等がある。空間コード法を用いた場合には、錠剤の高さデータを比較的短時間で求めることができる。また、位相シフト法を用いた場合には、空間コード法よりもさらに精度よく高さデータを求めることができる。
(b)また、他の三次元計測法として、合焦法(特開平11−344321号公報等参照)を採用することとしてもよい。合焦法により錠剤1の高さデータが求められる場合には、死角が少なくて済み、撮像可能な領域において全ての高さデータを得ることができるというメリットがある。
(c)上記実施形態では、内容物が錠剤5である場合について具体化しているが、内容物の種別、形状等については特に限定されるものではなく、いかなる形状を有していてもよい。例えば、食品や電子部品等が内容物として充填されていてもよい。
(d)上記実施形態では特に言及していないが、画像処理手段45において、所定の三次元計測法によりポケット部2の高さデータを求め、該高さデータに基づきポケット部2の体積を求めることとし、その体積が所定の範囲にあるか否かにより異常の有無を判定、検出することとしてもよい。
(e)上記実施形態では、包装用フィルム3としてアルミニウムを例示したが、包装用フィルム3を構成する素材として、他の素材、例えば、フィルム層がコーティングされたアルミラミネートフィルムを採用してもよい。また、不透明な樹脂材料により包装用フィルム3を形成してもよい。また、仮に透明であっても、紫外線カット加工の施された包装用フィルムであってもよい。この場合、照射手段からの光として、紫外線を照射することが考えられる。これにより、紫外線がポケット部2にて反射することとなり、紫外線に感度を有する撮像手段を用いることでポケット部2の三次元計測が可能となる。
(f)上記実施形態では特に言及しなかったが、画像処理手段45がポケット部2の形状について修復可能か否かをも判定するものであってもよい。そして、修復可能と判定された場合に、ポケット部2を修復する修復手段を設けることとしてもよい。これにより、一層の歩留まりの向上を図ることができる。
尚、修復手段としては、ポケット部2を収容する収容部と、収容部内の空気を吸引等可能な吸引部とを備えることとするのが望ましい。この場合、吸引によって、ポケット部2が元の形状に復元され得る。また、かかる構成は、包装用フィルム3の素材として、ポケット部2の修復を比較的行いやすい樹脂素材が用いられている場合に好適に採用される。
(g)上記実施形態では、打ち抜かれたPTPシート1のポケット部2の形状を三次元計測することとしているが、打ち抜き前のPTPフィルム6のポケット部2の形状を三次元計測することとしてもよい。
(h)上記実施形態では、1本のライン光を照射することとしているが、複数の互いに平行なライン光(スリット光)を同時に照射してもよい。
1…PTPシート、2…ポケット部、3…包装用フィルム、8…PTPシートの製造装置としてのPTP包装機、12…加熱手段、13…成形手段、14…ポケット部形成手段、16…錠剤充填手段、18…送りロールとしてのフィルム受けロール、24…シート打抜手段、31、32,33,34,35…送りロール、41…撮像手段としてのCCDカメラ、42…照射手段としての照明、45…画像処理手段。
Claims (10)
- ポケット部の形成された帯状の包装用フィルムに内容物を充填し、
前記ポケット部を塞ぐようにして前記包装用フィルムに対しカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとし、
当該PTPフィルムをシート単位で打ち抜くことに基づいてPTPシートを製造するPTPシートの製造過程において用いられ、
前記PTPフィルム又はPTPシートのポケット部の形状を三次元計測する三次元計測手段と、
前記三次元計測手段の計測結果に基づき、前記ポケット部の形状について良・不良を判定する判定手段と
を備えてなるポケット形状検査装置。 - 不透明素材よりなる帯状の包装用フィルムにポケット部を形成するポケット部形成手段と、
前記各ポケット部に内容物を充填する内容物充填手段と、
前記ポケット部に内容物が充填された前記包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐようにしてカバーフィルムを取着することでPTPフィルムとするシール手段と、
前記PTPフィルムからPTPシート単位にその外縁を打抜くシート打抜手段と
を備えたPTPシートの製造装置に対して設けられるポケット形状検査装置であって、
前記PTPフィルム又はPTPシートのポケット部の形状を三次元計測する三次元計測手段と、
前記三次元計測手段の計測結果に基づき、前記ポケット部の形状について良・不良を判定する判定手段と
を備えてなるポケット形状検査装置。 - 前記PTPシートの製造過程においては、
自身の外周面において前記包装用フィルムに形成されたポケット部を収容する収容凹部を有してなる複数の送りロールの回転に基づき、前記包装用フィルムが搬送されるよう構成され、
前記三次元計測手段は、最下流側に位置する送りロールよりも下流側位置において、前記PTPフィルム又はPTPシートのポケット部の形状を三次元計測することを特徴とする請求項1又は2に記載のポケット形状検査装置。 - 前記三次元計測手段は、打ち抜かれたPTPシートのポケット部の形状を三次元計測するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
- 前記PTPシートの製造過程においては、打ち抜かれたPTPシートを集積する集積手段が設けられ、
前記三次元計測手段は、前記集積手段よりも上流側位置において、前記PTPフィルム又はPTPシートのポケット部の形状を三次元計測することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のポケット形状検査装置。 - 前記三次元計測手段は、
上に凸となっている前記ポケット部に対し、斜め上方から1本のライン光、複数本の互いに平行なライン光、又は、格子状の光パターンを照射する照射手段と、
前記ポケット部の上方に配置され、前記照射手段にて照射され前記ポケット部に当たった前記ライン光、又は、光パターンを撮像する撮像手段と
を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のポケット形状検査装置。 - 前記形成されるポケット部の深さは、前記内容物の厚みよりも大きいものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
- 前記包装用フィルムは、アルミニウムを主成分としていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
- 前記判定手段によって、前記ポケット部の形状について不良と判定された場合に、当該ポケット部を有するPTPシートを不良品として排出する排出手段を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
- 前記判定手段は、前記ポケット部の形状について修復可能か否かをも判定するものであり、
前記判定手段により修復可能であると判定された場合に、前記ポケット部を修復する修復手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のポケット形状検査装置。
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