JP2009275676A - 内燃機関装置及びこれを搭載する車両並びに内燃機関装置の制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パージ制御を実行する際の内燃機関の空燃比制御をより適正なものにする。
【解決手段】ハイブリッド自動車のエンジンECU24は、パージ制御を実行するにあたり、吸気管圧力センサ112が正常なときには、該吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMに基づいてパージ空気量ga及びパージ燃料量tauを導出し、吸気管圧力センサ112が正常でないときには、正常な吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMを用いる場合に比べて誤差がやや大きくなる傾向があるものの、エアフロメータ108からの吸入空気量Gから導出される負荷率Lに基づいてパージ空気量ga及びパージ燃料量tauを導出する。このため、吸気管圧力センサ112が正常でないときであっても、パージ制御による空燃比のずれを適正に解消することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関装置及びこれを搭載する車両並びに内燃機関装置の制御方法に関する。
従来、内燃機関装置としては、燃料タンク内で発生した蒸発燃料をキャニスタに吸着させ、このキャニスタに吸着された蒸発燃料を外気と共に吸気管の負圧を利用して吸気管に流入させる、いわゆるパージ制御(キャニスタパージともいう)を実行可能なものが提案されている。こうしたパージ制御を実行した場合、空燃比制御において空燃比のずれが発生するため、そのずれが解消されるように補正する必要がある。空燃比制御では、一般に、吸気管に新たに吸入される空気(新気)の吸入空気量と目標空燃比とに基づいて燃料噴射量を設定するが、パージ制御を実行した場合には、新気のほかに蒸発燃料と外気とを含むパージガスも吸気管に導入されるため、そのパージガスに含まれる空気量や燃料量を考慮して燃料噴射量を補正する必要がある。例えば特許文献1では、内燃機関のサージタンクに吸気管圧力センサと吸気酸素センサとを備え、パージガスに含まれる空気量と燃料量とを吸気酸素センサからの出力値と吸気管圧力センサからの吸気管圧力とから求め、それらに基づいて空燃比のずれが解消されるように燃料噴射量の補正を行なっている。
特開2002−349363号公報
しかしながら、上述の内燃機関装置では、吸気管圧力センサが断線・短絡したり圧力導入口に異物が詰まって出力値がある一定値に張り付いたりして異常が発生した場合や、吸気管圧力センサの圧力導入口付近の水滴が凍るほど低温になり異常が発生するおそれがある場合には、吸気管圧力センサによって検出される吸気管圧力の信頼性が低下するため、パージ制御による空燃比のずれを十分解消できないおそれがある。
本発明の内燃機関装置及びこれを搭載する車両並びに内燃機関装置の制御方法は、パージ制御を実行する際の内燃機関の空燃比制御をより適正なものにすることを主目的とする。
本発明の内燃機関装置及びこれを搭載する車両並びに内燃機関装置の制御方法は、少なくとも上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関装置は、
内燃機関と、
前記内燃機関の吸気管に取り付けられ該吸気管内に吸入される空気量を調節する空気量調節手段と、
前記空気量調節手段の下流側に取り付けられ吸気管圧力を検出する吸気管圧力検出手段と、
前記空気量調節手段の上流側に取り付けられ前記吸気管内に吸入される空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
前記内燃機関への燃料を貯留する燃料タンク内の蒸発燃料を捕捉する蒸発燃料捕捉手段と、
前記蒸発燃料捕捉手段と前記吸気管とを接続するパージ通路と、
前記蒸発燃料捕捉手段によって捕捉された蒸発燃料を前記吸気管の負圧を利用して前記パージ通路を介して前記吸気管へ流入させるパージ制御を実行するにあたり、前記吸気管圧力検出手段が正常なときには、該吸気管圧力検出手段によって検出された吸気管圧力に基づいて前記パージ制御実行時に前記吸気管へ流入するパージガスに含まれるパージ空気量及びパージ燃料量を推定し、前記吸気管圧力検出手段が正常でないときには、前記吸入空気量検出手段によって検出された吸入空気量に基づいて前記パージ空気量及び前記パージ燃料量を推定するパージ制御実行手段と、
を備えることを要旨とする。
本発明の内燃機関装置では、蒸発燃料捕捉手段によって捕捉された蒸発燃料を吸気管の負圧を利用してパージ通路を介して吸気管へ流入させるパージ制御を実行するにあたり、吸気管圧力検出手段が正常なときには、該吸気管圧力検出手段によって検出された吸気管圧力に基づいてパージ制御実行時に吸気管へ流入するパージガスに含まれるパージ空気量及びパージ燃料量を推定し、吸気管圧力検出手段が正常でないときには、吸入空気量検出手段によって検出された吸入空気量に基づいてパージ空気量及びパージ燃料量を推定する。こうすることにより、吸気管圧力検出手段によって検出される吸気管圧力の信頼性が低下したときであっても、吸入空気量検出手段によって検出された吸入空気量に基づいてパージ空気量及びパージ燃料量を推定するため、パージ制御による空燃比のずれを適正に解消することができる。
ここで、吸入空気量検出手段によって検出された吸入空気量に基づいて推定されたパージ空気量及びパージ燃料量は、正常な吸気管圧力検出手段によって検出された吸気管圧力に基づいて推定されるパージ空気量及びパージ燃料量と比べて、誤差がやや大きくなる傾向にあるものの、吸気管圧力検出手段が正常でない場合には十分利用可能なものである。また、吸気管圧力検出手段が正常でないおそれがあるときは、吸気管圧力検出手段が正常でないとみなしてもよい。
こうした本発明の内燃機関装置において、前記パージ制御実行手段は、前記吸気管圧力検出手段に断線又は短絡が発生していたときに該吸気管圧力検出手段が正常でないと判定するものとすることもできる。こうすれば、吸気管圧力検出手段に断線又は短絡が発生していたときでも、パージ制御による空燃比のずれを適正に解消することができる。
また、本発明の内燃機関装置において、前記パージ制御実行手段は、前記内燃機関の運転中に前記吸気管圧力検出手段によって検出された吸気管圧力が基準大気圧を超えていたときに前記吸気管圧力検出手段が正常でないと判定するものとすることもできる。内燃機関の運転中には吸気管に負圧が発生するため、実際には吸気管圧力は基準大気圧を下回るはずである。このため、検出された吸気管圧力が基準大気圧を超えていたときには、吸気管圧力検出手段が正常でないと判定するのである。
本発明の内燃機関装置において、前記パージ制御実行手段は、前記吸気管圧力検出手段によって検出された吸気管圧力が前記内燃機関の運転状態にかかわらず一定値に張り付いていたときに前記吸気管圧力検出手段が正常でないと判定するものとすることもできる。内燃機関の運転中には吸気管に負圧が発生し運転停止中には吸気管に負圧が発生しないことから、吸気管圧力検出手段によって検出された吸気管圧力は内燃機関の運転状態に応じて変化するはずである。このため、検出された吸気管圧力が内燃機関の運転状態にかかわらず一定値に張り付いていたときには、吸気管圧力検出手段が正常でないと判定するのである。
本発明の内燃機関装置において、前記パージ制御実行手段は、前記吸気管圧力検出手段の周囲の温度が所定の低温領域に入ったときに前記吸気管圧力検出手段が正常でないと判定するものとすることもできる。吸気管圧力検出手段は一般に圧力導入口を有しているが、この圧力導入口に水滴が付着しているような場合には低温時に凍結して吸気管圧力の検出が不能となるか検出精度が低下する。このため、吸気管圧力検出手段の周囲の温度が所定の低温領域(例えば水の凍結温度領域)に入ったときには、吸気管圧力検出手段が正常でないおそれがあるため、ここでは正常でないとみなすのである。
本発明の車両は、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置を搭載し、前記内燃機関からの動力を用いて走行することを要旨とする。この本発明の車両では、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置を搭載するから、本発明の内燃機関装置が奏する効果、例えば、吸気管圧力検出手段によって検出される吸気管圧力の信頼性が低下したときであっても、吸入空気量検出手段によって検出された吸入空気量に基づいてパージ空気量及びパージ燃料量を推定するため、パージ制御による空燃比のずれを適正に解消することができるという効果を奏することができる。
本発明の内燃機関装置の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の吸気管に取り付けられ該吸気管内に吸入される空気量を調節する空気量調節手段と、前記空気量調節手段の下流側に取り付けられ吸気管圧力を検出する吸気管圧力検出手段と、前記空気量調節手段の上流側に取り付けられ前記吸気管内に吸入される空気量を検出する吸入空気量検出手段と、前記内燃機関への燃料を貯留する燃料タンク内の蒸発燃料を捕捉する蒸発燃料捕捉手段と、前記蒸発燃料捕捉手段と前記吸気管とを接続するパージ通路と、を備えた内燃機関装置のコンピュータ・ソフトウェアによる制御方法であって、
前記蒸発燃料捕捉手段によって捕捉された蒸発燃料を前記吸気管の負圧を利用して前記パージ通路を介して前記吸気管へ流入させるパージ制御を実行するにあたり、前記吸気管圧力検出手段が正常なときには、該吸気管圧力検出手段によって検出された吸気管圧力に基づいて前記パージ制御実行時に前記吸気管へ流入するパージガスに含まれるパージ空気量及びパージ燃料量を推定し、前記吸気管圧力検出手段が正常でないときには、前記吸入空気量検出手段によって検出された吸入空気量に基づいて前記パージ空気量及び前記パージ燃料量を推定する、
ことを要旨とする。
本発明の内燃機関装置の制御方法では、蒸発燃料捕捉手段によって捕捉された蒸発燃料を吸気管の負圧を利用してパージ通路を介して吸気管へ流入させるパージ制御を実行するにあたり、吸気管圧力検出手段が正常なときには、該吸気管圧力検出手段によって検出された吸気管圧力に基づいてパージ制御実行時に吸気管へ流入するパージガスに含まれるパージ空気量及びパージ燃料量を推定し、吸気管圧力検出手段が正常でないときには、吸入空気量検出手段によって検出された吸入空気量に基づいてパージ空気量及びパージ燃料量を推定する。こうすることにより、吸気管圧力検出手段によって検出される吸気管圧力の信頼性が低下したときであっても、吸入空気量検出手段によって検出された吸入空気量に基づいてパージ空気量及びパージ燃料量を推定するため、パージ制御による空燃比のずれを適正に解消することができる。なお、上述したいずれかの本発明の内燃機関装置の機能を、本発明の内燃機関装置の制御方法のステップとして実現するようにしてもよい。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンなどの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関として構成されたエンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパを介してキャリアが接続された遊星歯車機構30と、遊星歯車機構30のサンギヤに回転子が接続された同期発電電動機としてのモータMG1と、遊星歯車機構30のリングギヤに接続されると共にデファレンシャルギヤ34を介して駆動輪36a,36bに接続されたドライブシャフト32に回転子が接続された同期発電電動機としてのモータMG2と、インバータ41,42を介してモータMG1,MG2に接続されたバッテリ44と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)50とを備える。
エンジン22は、図2に示すように、吸気通路70と排気通路90に接続されている。吸気通路70には、空気を清浄化するためのエアクリーナ71と、エアクリーナ71を通過してきた空気の流量を調整するためのスロットルバルブ72と、エンジン22の吸気バルブの近傍の吸気ポートに燃料を噴射する燃料噴射弁73とが取り付けられている。本実施例では、吸気通路70のうちスロットルバルブ72の下流側を吸気管70aと称することとする。この吸気管70aは、キャニスタ80とパージ通路82を介して接続されている。キャニスタ80は、燃料噴射弁73へ燃料を供給する燃料タンク88内で発生した蒸発燃料を活性炭などの吸着材により吸着し、エンジン22の運転中に吸気管70aが負圧になると、大気流通孔84から内部に外気が流入し、吸着材から脱着した燃料と外気とが一緒になったパージガスがパージ通路82を介して吸気管70aへ放出(パージ)される。パージ通路82には、パージ制御弁としてのパージVSV(バキューム・スイッチング・バルブ)86が設けられており、このパージVSV86の開閉を制御することにより吸気管70aへ放出されるパージガス流量が調整可能となっている。一方、排気通路90には、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する三元触媒を内蔵した浄化装置91と、浄化装置91の上流側にて排気の空燃比(A/F)を検出する空燃比センサ92とが取り付けられている。こうしたエンジン22は、エアクリーナ71を通過してきた空気とパージ通路82を通過してきたパージガスと燃料噴射弁73から噴射された燃料との混合気を吸気バルブ94を介して燃焼室に吸入し、点火プラグ95による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン97の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、排気バルブ96を介して排気通路90に放出され、浄化装置91を通過することにより浄化されたあと外部へ放出される。
エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポート及び通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、例えばクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ102からのエンジン回転数や燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ94や排気バルブ96を開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ104からのカムポジション,スロットルバルブ72の開度を検出するスロットルバルブポジションセンサ106からのスロットル開度,吸気通路70に取り付けられた熱線式のエアフロメータ108からの吸入空気量,同じく吸気管70aに取り付けられた温度センサ110からの吸気温,同じく吸気管70aに取り付けられたシリコンダイヤフラム式の吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力,吸気酸素センサ114からの吸気酸素信号,空燃比センサ92からの空燃比などが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁73への駆動信号や、スロットルバルブ72の開度を調節するスロットルモータ116への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル118への制御信号、パージVSV86への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、エンジンECU24は、HVECU50と通信しており、HVECU50からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。
HVECU50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52の他に処理プログラムを記憶するROM54と、データを一時的に記憶するRAM56と、図示しない入出力ポート及び通信ポートとを備える。HVECU50には、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する図示しない回転位置検出センサからの信号やインバータ41,42からモータMG1,MG2への電力ラインに取り付けられた図示しない電流センサからの相電流,バッテリ44の出力端子近傍に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ44に取り付けられた図示しない温度センサからのバッテリ温度,イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号,シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP,アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ68からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、HVECU50からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号などが出力されている。HVECU50は、前述したように、エンジンECU24と通信ポートを介して接続されており、各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル63の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのドライブシャフト32に出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がドライブシャフト32に出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが遊星歯車機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてドライブシャフト32に出力されるようモータMG1及びモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モード、要求動力とバッテリ44の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ44の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が遊星歯車機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がドライブシャフト32に出力されるようモータMG1及びモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をドライブシャフト32に出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。HVECU50では、こうした運転モードの切り替えを伴って要求トルクに対応する要求動力がドライブシャフト32に出力されるようエンジン22の目標回転数及び目標トルクとモータMG1,MG2の各トルク指令とを設定し、設定した目標回転数及び目標トルクをエンジンECU24に送信すると共に設定した各トルク指令でモータMG1,MG2が駆動されるようインバータ41,42をスイッチング制御する駆動制御が行なわれている。
また、実施例のハイブリッド自動車20では、エンジンECU24により、エンジン22の目標回転数と目標トルクとによって示される運転ポイントでエンジン22が効率よく運転されるようスロットルバルブ72の開度を調節するスロットル開度制御や燃料噴射弁73からの燃料噴射量を調整する燃料噴射制御,点火プラグ95による点火時期を制御する点火制御などの制御が行なわれている。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20に搭載されたエンジン22で燃料噴射弁73からの噴射量を演算するときの動作について説明する。図3はエンジンECU24により実行される燃料噴射量演算ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22が運転されている間、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
燃料噴射量演算ルーチンが実行されると、エンジンECU24のCPU24aは、まず、エアフロメータ108からの吸入空気量Gやクランクポジションセンサ102からのエンジン回転数Ne、吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PM、空燃比センサ92からの空燃比Vaf、吸気酸素センサ114からの出力値などのデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。こうして各種のデータを入力すると、通常の燃料噴射量TAUnを求める(ステップS110)。ここで、エアフロメータ108からの吸入空気量Gは単位時間あたりの空気質量である。このため、吸入空気量Gをエンジン回転数Neで除すことによりエンジン1回転の間に吸気管70aに吸入される新気の吸入空気量Ga(=G/Ne)を求め、この吸入空気量Gaを理論空燃比などの目標空燃比AF*で除した値に燃料噴射弁73のサイズやエンジン22の気筒数などにより定まる定数Kを乗じることにより基本噴射量Tpを求め、この基本噴射量Tpを空燃比フィードバック補正することにより燃料噴射弁73から噴射すべき通常の燃料噴射量TAUnを求める。空燃比フィードバック補正は、空燃比センサ92からの空燃比Vafが目標空燃比になるよう燃料噴射量をフィードバック補正するフィードバック補正係数kを求め、このフィードバック補正係数kを基本噴射量Tpに乗ずることにより行なわれる。なお、基本噴射量Tp及び空燃比フィードバック補正後の通常の燃料噴射量TAUnの算出式を式(1)及び(2)にそれぞれ示す。
Tp=K・(G/Ne)/AF* …(1)
TAUn=k・Tp …(2)
続いて、エンジンECU24のCPU24aは、現在パージ制御が実行されているか否かを判定する(ステップS120)。エンジン停止中は燃料タンク88で発生した蒸発燃料がキャニスタ80に吸着されるため、エンジン22の運転中にパージ制御を実行してキャニスタ80に吸着された蒸発燃料を放出(パージ)し、次回エンジン22が停止したときに蒸発燃料を吸着できるようにする。パージ制御とは、エンジン22の運転中に発生する吸気管70aの負圧を利用して、キャニスタ80に吸着された蒸発燃料を大気流通孔84から外気を取り込むことによりパージガス(蒸発燃料と外気との混合ガス)としてパージ通路82を介して吸気管70aに放出させることをいう。こうしたパージ制御は、原則としてエンジン22の運転中であれば実行されるが、エンジン22の運転中であっても暖機運転が完了するまでの期間や燃料カット中の期間などは実行されない。
ステップS120で現在パージ制御が実行されていないときには、ステップS110で求めた通常の燃料噴射量TAUnを燃料噴射弁73から噴射すべき燃料噴射量TAUに設定する(ステップS200)。一方、ステップS120で現在パージ制御の実行中のときには、吸気管圧力センサ112が正常か否かを判定する(ステップS130)。ここでは、(a)吸気管圧力センサ112が断線又は短絡している、(b)吸気管70aに取り付けられた温度センサ110からの吸気温が水の凍結温度(0℃)以下である、(c)エンジン22の運転中の吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMが基準大気圧Prefを超えている、(d)吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMがエンジン22の運転状態によらず一定である、という4つの条件のうち少なくとも1つが成立したとき、吸気管圧力センサ112が正常でないと判定する。
上記(a)を条件としたのは、吸気管圧力センサ112が断線又は短絡しているときには、吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMは実際の吸気管圧力を反映しないからである。上記(b)を条件としたのは、吸気温が水の凍結温度以下のときには、吸気管圧力センサ112の図示しない圧力導入口に水分が溜まっているとその水が凍結して吸気管70a内のガスが圧力導入口から入りにくくなり、検出される吸気管圧力PMの精度が低下するおそれがあるからである。上記(c)を条件としたのは、エンジン22の運転中は、吸気行程において吸気バルブ94が開いた状態でピストン97が下降することにより吸気管70aに負圧が発生するため、吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMが基準大気圧Prefを超えることは本来あり得ないからである。なお、基準大気圧Prefは、エンジン22が停止しているときの吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PM(=大気圧)としてもよいし、別途吸気管70aの外部の圧力を測定可能な大気圧センサを設けておきその大気圧センサからの圧力値としてもよい。また、基準大気圧Prefを超えたか否かを判定する代わりに、基準大気圧Prefに所定圧を加算した値を閾値とし該閾値を超えたか否かを判定してもよい。このときの閾値は、例えば実験などによりエンジン22の運転中に吸気管圧力が取り得ない値とすることができる。上記(d)を条件としたのは、実際の吸気管圧力はエンジン22の運転状態が停止中であるか運転中であるかによって変動するものであり、吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMがエンジン22の運転状態によらず一定ということは本来あり得ないからである。
ステップS130で吸気管圧力センサ112が正常なときには、吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMから基準大気圧Prefを引いた差分である吸気管負圧NPを求め、この吸気管負圧NPとパージVSV86のデューティ比Dとに基づき、単位時間あたりのパージガス流量(質量流量)gを求める(ステップS140)。それと共に、吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMと吸気酸素センサ114からの出力値とに基づき吸気管70aの内部に存在するガス(以下、吸気管内ガスという)の燃料濃度Cf(重量%)を求める(ステップS150)。
本実施例では、吸気管負圧NPとパージVSV86のデューティ比Dとパージガス流量gとの関係が予めマップとしてROM24bに記憶されているものとする。一般に吸気管負圧NPの絶対値が大きいほど、パージVSV86を挟んで吸気管70a側とキャニスタ80側との圧力差が大きくなるため、パージガス流量gが増加する傾向となる。また、パージVSV86のデューティ比Dが高いほど、パージVSV86の開度が大きくなるため、パージガス流量gが増加する傾向となる。こうしたことから、吸気管負圧NPとパージVSV86のデューティ比Dとパージガス流量gとの関係を予め実験などにより求めそれをマップにしてROM24bに記憶しておき、ステップS140において、吸気管負圧NPとパージVSV86のデューティ比Dとをこのマップに照らしてパージガス流量gを読み出すようにしている。また、吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMと吸気酸素センサ114からの出力値との関係は、図4に示すように、吸気管内ガスの燃料濃度Cfがゼロのときに最も傾きの大きな直線として表され、吸気管内ガスの燃料濃度Cfが高くなるにつれて傾きが小さな直線となる。この関係もROM24bに記憶されている。吸気酸素センサ114は、そのセンサ素子の表面上に存在する酸素分子の数に応じた値を出力する。また、センサ素子の表面上に存在する酸素分子の数は、吸気管圧力PMに応じて増減する。このため、吸気酸素センサ114の出力特性は、吸気管圧力PMに対して依存性を有している。そして、吸気管内ガスにガソリンなどの燃料が含まれていると、センサ素子の表面上で燃料と酸素とが反応するため、センサ素子の表面上に存在する酸素分子の数が減少する。その結果、図4に示すように、吸気管内ガスの燃料濃度Cfが高いほど吸気酸素センサ114からの出力値は小さくなる傾向を示す。したがって、吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMと吸気酸素センサ114からの出力値とに基づいて図4から吸気管内ガスの燃料濃度Cfを求めることができる。
一方、ステップS130で吸気管圧力センサ112が正常でないときには、吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMではなく、エアフロメータ108からの吸入空気量Gとエンジン回転数Neとに基づいてエンジン22の負荷率Lを求め、その負荷率Lから吸気管負圧NPを推定し、推定した吸気管負圧NPとパージVSV86のデューティ比Dとに基づき、パージガス流量gを求める(ステップS160)。それと共に、推定した吸気管負圧NP(<0)と基準大気圧Prefとの和を吸気管圧力PMとし、その吸気管圧力PMと吸気酸素センサ114からの出力値とに基づき吸気管内ガスの燃料濃度Cfを求める(ステップS170)。
本実施例では、負荷率Lは、下記式(3)に示すように、スロットルバルブ72を全開にしたときのエンジン1回転あたりの最大吸入空気量(質量流量)Gamaxに対する、エンジン1回転あたりの吸入空気量(質量流量)Gaの比をパーセントで表したものである。ここで、吸入空気量Gaは、エアフロメータ108から得られる単位時間あたりの吸入空気量Gをエンジン回転数Neで除した値である。一方、負荷率Lは、図5に示すように、吸気管負圧NPと相関関係がある。例えば、スロットルバルブ72が全開されたときには負荷率Lは100%となり、このときの吸気管負圧NPは吸気管70aの内部が大気圧に開放された状態となるためゼロとなる。こうしたことから、エアフロメータ108から得られる吸入空気量Gとクランクポジションセンサ102から得られるエンジン回転数Neとから式(3)にしたがって負荷率Lを算出し、図5でこの負荷率Lに対応する吸気管負圧NPを読み取ることにより、吸気管負圧NPを推定することができる。更に、吸気管負圧NP(<0)と基準大気圧Prefとの和を求め、これを吸気管圧力PMとすることができる。こうして推定した吸気管負圧NPや吸気管圧力PMから、ステップS140,S150と同様にしてパージガス流量g及び吸気管内ガスの燃料濃度Cfを求めることができる。なお、そのときに使用するマップは、ステップS140,S150で使用するマップと同じものでもよいが、ステップS140,S150で使用するマップとは異なるマップとしてもよい。
L=(Ga/Gamax)・100 …(3)
ここで、エアフロメータ108から得られる吸入空気量Gに基づいて推定した吸気管負圧NPから求めたパージガス流量g及び燃料濃度Cfは、正常な吸気管圧力センサ112から得られる吸気管圧力PMから求めたパージガス流量g及び燃料濃度Cfと比べて、誤差がやや大きくなる傾向にあるものの、吸気管圧力センサ112が正常でない場合には十分利用可能なものである。
さて、ステップS140,S150又はステップS160,S170で単位時間あたりのパージガス流量g及び燃料濃度Cfを求めたあと、エンジン1回転あたりに吸気管70aにパージされるパージ燃料量tau及びパージ空気量gaを求める(ステップS180)。パージガスは、キャニスタ80に吸着されていた蒸発燃料と大気流通孔84から導入された空気とからなる。このため、パージ燃料量tauは式(4)で表され、パージ空気量gaは式(5)で表される。そして、ステップS110で算出した通常の燃料噴射量TAUnと吸入空気量Gaとパージ空気量gaとパージ燃料量tauを用いて、式(6)に代入して燃料噴射弁73から噴射すべき燃料噴射量TAUを設定する(ステップS190)。すなわち、実際のエンジン1回転あたりの吸入空気量は吸入空気量Gaとパージ空気量gaとの和になるから、その和に見合った燃料噴射量を求め、そこから既に吸気管70aに存在しているパージ燃料量tauを差し引いた値を燃料噴射量TAUに設定するのである。そして、ステップS190又はステップS200で燃料噴射量TAUを設定したあと、本ルーチンを終了する。
tau=[(g+G)/Ne]・Cf/100 …(4)
ga=g/Ne-tau …(5)
TAU=[TAUn・(Ga+ga)/Ga]-tau …(6)
以上詳述した本実施例のハイブリッド自動車20によれば、パージ制御を実行するにあたり、吸気管圧力センサ112が正常なときには、該吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMに基づいてパージ空気量ga及びパージ燃料量tauを導出し、吸気管圧力センサ112が正常でないときには、正常な吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMを用いる場合に比べて誤差がやや大きくなる傾向があるものの、エアフロメータ108から得られる吸入空気量Gから導出される負荷率Lに基づいてパージ空気量ga及びパージ燃料量tauを導出する。このため、吸気管圧力センサ112が正常でないときであっても、パージ制御による空燃比のずれを適正に解消することができる。
実施例では、吸気管圧力センサ112からの吸気管圧力PMと吸気酸素センサ114からの出力値とに基づいて吸気管内ガスの燃料濃度Cfを求めるようにしたが、吸気酸素センサ114からの出力値を用いずに燃料濃度Cfを求めても構わない。例えば、燃料噴射弁73から通常の燃料噴射量TAUnを噴射したあとの空燃比センサ92からの空燃比Vafを用いて燃料濃度Cfを求めてもよい。具体的には、式(7)のように、実際に噴射した燃料噴射量TAUnとパージ燃料量tau(式(4)参照)との和で新規の吸入空気量Gaとパージ空気量ga(式(5)参照)との和を除した値が空燃比Vafとなるように燃料濃度Cfを求めてもよい。こうすれば、吸気酸素センサ114を吸気管70aに取り付ける必要がなくなる。
Vaf=(Ga+ga)/(TAUn+tau) …(7)
実施例では、エアフロメータ108からの吸入空気量Gからエンジン22の負荷率Lを求める際に上記式(3)で最大吸入空気量Gamaxを用いたが、この最大吸入空気量Gamaxは吸入空気の体積効率に応じて変化し、吸入空気の体積効率は吸気温に応じて変化することから、上記式(3)の最大吸入空気量Gamaxを吸気温に基づいて補正してもよい。こうすれば、吸気管圧力センサ112が正常でないときのパージ制御による空燃比のずれをより適切に解消することができる。
実施例では、エンジン22からの動力とモータMG2からの動力とにより走行可能なハイブリッド自動車20に搭載された内燃機関装置として説明したが、走行用の動力を出力するモータを備えずにエンジンからの動力だけで走行する自動車に搭載された内燃機関装置の形態としたり、自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載される内燃機関装置や建設設備などの移動しない設備に組み込まれた内燃機関装置の形態としても構わない。さらに、こうした内燃機関装置の制御方法の形態としてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、スロットルバルブ72が「空気量調節手段」に相当し、吸気管圧力センサ112が「吸気管圧力検出手段」に相当し、エアフロメータ108が「吸入空気量検出手段」に相当し、キャニスタ80が「蒸発燃料捕捉手段」に相当し、図3の燃料噴射制御ルーチンを実行するエンジンECU24が「パージ制御実行手段」に相当する。「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「空気量調節手段」としては、スロットルバルブ72に限定されるものではなく、吸気管に吸入される空気量を調節可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「吸気管圧力検出手段」としては、シリコンダイヤフラム式の吸気管圧力センサ112に限定されるものではなく、吸気管圧力を検出可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「吸入空気量検出手段」としては、熱線式のエアフロメータ108に限定されるものではなく、例えばベーン式やカルマン渦式のエアフロメータなど吸気管内に吸入される空気量を検出可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「蒸発燃料捕捉手段」としては、キャニスタ80に限定されるものではなく、内燃機関への燃料を貯留する燃料タンク内の蒸発燃料を捕捉するものであれば如何なるものとしても構わない。「パージ制御実行手段」としては、エンジンECU24に限定されるものではなく複数の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、パージ制御を実行するにあたり、吸気管圧力検出手段が正常なときには、吸気管圧力検出手段によって検出された吸気管圧力に基づいてパージ制御実行時に吸気管へ流入するパージガスに含まれるパージ空気量及びパージ燃料量を推定し、吸気管圧力検出手段が正常でないときには、吸入空気量検出手段によって検出された吸入空気量に基づいてパージ空気量及びパージ燃料量を推定するものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関装置や車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としての内燃機関装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 エンジンECU24により実行される燃料噴射量演算ルーチンの一例を示すフローチャートである。 吸気管圧力PMと吸気酸素センサの出力値との関係を示す説明図である。 負荷率Lと吸気管負圧NPとの関係を示す説明図である。
符号の説明
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、30 遊星歯車機構、32 ドライブシャフト、34 デファレンシャルギヤ、36a,36b 駆動輪、41,42 インバータ、44 バッテリ、50 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、52 CPU、54 ROM、56 RAM、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、70 吸気通路、70a 吸気管、71 エアクリーナ、72 スロットルバルブ、73 燃料噴射弁、80 キャニスタ、82 パージ通路、84 大気流通孔、86 パージVSV、88 燃料タンク、90 排気通路、91 浄化装置、92 空燃比センサ、94 吸気バルブ、95 点火プラグ、96 排気バルブ、97 ピストン、102 クランクポジションセンサ、104 カムポジションセンサ、106 スロットルバルブポジションセンサ、108 エアフロメータ、110 温度センサ、112 吸気管圧力センサ、114 吸気酸素センサ、116 スロットルモータ、118 イグニッションコイル、MG1,MG2 モータ。

Claims (7)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関の吸気管に取り付けられ該吸気管内に吸入される空気量を調節する空気量調節手段と、
    前記空気量調節手段の下流側に取り付けられ吸気管圧力を検出する吸気管圧力検出手段と、
    前記空気量調節手段の上流側に取り付けられ前記吸気管内に吸入される空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
    前記内燃機関への燃料を貯留する燃料タンク内の蒸発燃料を捕捉する蒸発燃料捕捉手段と、
    前記蒸発燃料捕捉手段と前記吸気管とを接続するパージ通路と、
    前記蒸発燃料捕捉手段によって捕捉された蒸発燃料を前記吸気管の負圧を利用して前記パージ通路を介して前記吸気管へ流入させるパージ制御を実行するにあたり、前記吸気管圧力検出手段が正常なときには、該吸気管圧力検出手段によって検出された吸気管圧力に基づいて前記パージ制御実行時に前記吸気管へ流入するパージガスに含まれるパージ空気量及びパージ燃料量を推定し、前記吸気管圧力検出手段が正常でないときには、前記吸入空気量検出手段によって検出された吸入空気量に基づいて前記パージ空気量及び前記パージ燃料量を推定するパージ制御実行手段と、
    を備える内燃機関装置。
  2. 前記パージ制御実行手段は、前記吸気管圧力検出手段に断線又は短絡が発生していたときに該吸気管圧力検出手段が正常でないと判定する、
    請求項1に記載の内燃機関装置。
  3. 前記パージ制御実行手段は、前記内燃機関の運転中に前記吸気管圧力検出手段によって検出された吸気管圧力が基準大気圧を超えていたときに前記吸気管圧力検出手段が正常でないと判定する、
    請求項1又は2に記載の内燃機関装置。
  4. 前記パージ制御実行手段は、前記吸気管圧力検出手段によって検出された吸気管圧力が前記内燃機関の運転状態にかかわらず一定値に張り付いていたときに前記吸気管圧力検出手段が正常でないと判定する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関装置。
  5. 前記パージ制御実行手段は、前記吸気管圧力検出手段の周囲の温度が所定の低温領域に入ったときに前記吸気管圧力検出手段が正常でないと判定する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関装置を搭載し、前記内燃機関からの動力を用いて走行する車両。
  7. 内燃機関と、前記内燃機関の吸気管に取り付けられ該吸気管内に吸入される空気量を調節する空気量調節手段と、前記空気量調節手段の下流側に取り付けられ吸気管圧力を検出する吸気管圧力検出手段と、前記空気量調節手段の上流側に取り付けられ前記吸気管内に吸入される空気量を検出する吸入空気量検出手段と、前記内燃機関への燃料を貯留する燃料タンク内の蒸発燃料を捕捉する蒸発燃料捕捉手段と、前記蒸発燃料捕捉手段と前記吸気管とを接続するパージ通路と、を備えた内燃機関装置のコンピュータ・ソフトウェアによる制御方法であって、
    前記蒸発燃料捕捉手段によって捕捉された蒸発燃料を前記吸気管の負圧を利用して前記パージ通路を介して前記吸気管へ流入させるパージ制御を実行するにあたり、前記吸気管圧力検出手段が正常なときには、該吸気管圧力検出手段によって検出された吸気管圧力に基づいて前記パージ制御実行時に前記吸気管へ流入するパージガスに含まれるパージ空気量及びパージ燃料量を推定し、前記吸気管圧力検出手段が正常でないときには、前記吸入空気量検出手段によって検出された吸入空気量に基づいて前記パージ空気量及び前記パージ燃料量を推定する、
    内燃機関装置の制御方法。
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