JP2009261887A - 水路を改善した洗濯機 - Google Patents

Abstract

【課題】洗剤の使用による環境への汚染を軽減させることができる水路を改善した洗濯機を提供する。
【解決手段】給水回路には、軟化装置６、電解装置１０、マルチパイプからなる水を軟化させる軟化・電解水路と、計量弁５、改質液タンク１１、マルチパイプからなる改質液を計量するための改質剤計量・投入水路と、再生塩水生成装置９、マルチパイプからなる軟化装置のイオン交換樹脂を再生するためのイオン交換樹脂再生水路とを備える。
【選択図】図１

Description

本発明は水路を改善した洗濯機に関するものである。詳しくは、洗濯機用の、改善した軟化水、電解水及び樹脂再生の水路を設ける洗濯機に関するものである。

従来方式の洗濯機では普通、水に洗剤を配合して衣類を洗濯しているが、洗剤の環境への汚染は明らかであるため、洗濯用の水を電解し、高アルカリ性の電解水に一定量の改質剤を配合して洗濯することを提案した。こうして、環境への汚染を軽減させることができる。この種の洗濯機に関して、次の文献にそれに関する特許が開示されている。

特開2003-220296には非浸透・非導電材料を電解装置に内蔵して、独立した箱を形成し、その中に1組の電極を配置し、酸水とアルカリ水を生成する電解装置を設ける洗濯機が開示されている。

特開2003-024680には電解装置一式で、高、低電極を含む電解ドラム洗濯機が開示されている。

特開2003-079560には電解装置を設けて電解水で洗濯、漂白、殺菌する皿洗い機が開示されている。

特表2002-524256には電解装置と二極板から構成され、水の導電率を向上させるために電解質として塩と酢を入れ、洗剤を一切要せず、水だけで織物を洗濯することができる消臭と洗濯に用いる水を生成する装置が開示されている。

特開2000-027263には滅菌洗濯機であり、電極を設ける電解装置が開示されている。

特開2000-014986には金属イオン吸収装置を設けることにより、電解の効果を強化する洗濯機給水システムが開示されている。

ただし、一部の地方では、水質が固いため、長期にわたって使うと、電解装置の使用寿命が短くなる恐れがあるため、水を軟化してから電解することを提案するものがいた。その中の軟化水装置は洗濯時に衣類を柔らかくする可能性がある。次の代表的な技術案が開示されている。

CN99800057（水株式会社）には洗濯方式と洗濯装置が開示されている。この方式は、炭酸イオン及び重炭酸イオンのいずれか及びアルカリ金属イオンが入った洗濯液を軟化しながら、洗濯物を洗濯することを含む。軟化の前の洗濯液は炭酸ナトリウムの水溶液を電解することによって得られ、PHが9.5以上、伝導率が150ｍＳ／ｍ以上になる。軟化後の洗濯液の硬度は40ｐｐｍ以下になる）。

即ち、この発明は、炭酸イオン及び重炭酸イオンのいずれか及びアルカリ金属イオンが入った洗濯液を軟化しながら、洗濯物を洗濯することを特徴とする。

従って、洗濯物を、炭酸イオンと重炭酸イオンのいずれか、およびアルカリ金属イオンを含む洗濯液と一緒に洗濯槽に入れて、洗濯液に含まれるカルシウムイオンとマグネシウムイオンを炭酸イオンと重炭酸イオンに結合させて、炭酸カルシウムと重炭酸カルシウムを析出させる。この方法によって洗濯槽内の洗濯液を軟化させる。

要するに、この文献に開示された技術案では、電解された水を洗濯液として、洗濯ドラムに適当な物質を加えて軟化させると共に、軟化剤に含まれる金属イオンを利用して洗濯する。

DE3640881（LICENTIA PATENT）には電気化学部品によって再生電解物質を生成する水軟化処理システムが開示されている。このシステムは、詳しくは、電気化学反応で電解物質を生じることによって、電解物質の投入を省き、三方弁を使って、軟化水を洗濯機或いは皿洗い機に流させ、水硬度を下げる。

但し、上記発明に述べた技術案における軟化部品は、いずれも、寿命が短く、且つ構造もかなり複雑になっているため、大規模生産の実施が難しい。

本発明はこのような従来の課題を解決するためのものである。
特開2003-220296 特開2003-024680 特開2003-079560 特表2002-524256 特開2000-027263 特開2000-014986 CN99800057 CN00110127 DE3640881

本発明の目的は、水路を改善した洗濯機を提供することである。

上記の目的を達成するために本発明は以下の手段を提供する。

外ドラム、内ドラム、給水回路パイプライン、排水回路、駆動装置と制御装置から構成される水路を改善した洗濯機であって、上記給水回路は軟化装置、電解装置及びマルチパイプからなる給水した水を軟化させる軟化・電解水路と、計量弁、改質液タンク及びマルチパイプからなる改質液を計量するための改質剤計量・投入水路と、再生塩水生成装置、マルチパイプからなる軟化装置のイオン交換樹脂を再生するためのイオン交換樹脂再生水路などから構成されていることを特徴とする水路を改善した洗濯機。

前記給水回路の給水口に四方給水弁を設け、一端は水道水入口に連結し、反対側は四つの制御可能な出口を設けて、それぞれ四本のパイプの一端に連結し、そのうち、一本のパイプが改質剤計量・投入水路に連結し、一本のパイプが洗濯機の給水槽に連結し、一本のパイプが軟化・電解水路に連結し、残りの一本のパイプがイオン交換樹脂再生水路に連結する

前記改質剤計量・投入水路は、計量弁、改質液タンクとマルチパイプなどから構成されており、計量弁がパイプを通して改質液タンクに連結し、計量弁の給水口がパイプを通して四方給水弁に連結し、二つの排水口がそれぞれパイプを通して給水槽に連結し、更にパイプを通して排水回路に連結する。

前記軟化・電解水路は、軟化装置、電解装置とマルチパイプから構成されており、軟化装置の給水パイプがパイプを通して四方給水弁に連結し、軟化装置が軟化水出口を通して電解装置に連結し、廃水排出口がパイプを通して排水回路に連結し、電解装置のアルカリ性電解水出口がパイプを通して給水槽に連結し、電解装置の酸性電解水出口がサイホンパイプを通して排水回路に連結する。

前記イオン交換樹脂再生水路は、再生塩水生成装置とマルチパイプから構成されており、再生塩水生成装置の給水口がパイプを通して四方給水弁に連結し、再生塩水出口がパイプを通して軟化装置の再生塩水入口に連結し、オーバーフロー口が排水回路に連結する。

前記計量弁は、制御パイプと給水槽を連結する給水弁と、制御パイプを改質液タンクと計量弁に連結する改質液弁と、制御パイプと排水回路を連結する排水弁から構成されており、前記改質液タンクの上部に換気用の空気弁を設ける。

前記軟化装置の内部には樹脂を収納する樹脂タンクであり、その中においてホルダーによって樹脂を支え、軟化水の出口と再生塩水の入口を上部に設ける。樹脂タンクにおいて再生塩水の入口に近い所に再生塩水の入口を閉じるフロートボールを設ける。下部にある廃水排出口にチェックバルブを設置し、軟化装置の給水パイプを軟化装置の底部或いは底部に近い側面に設置する。

前記再生塩水生成装置は、ケース、ケース内の上部にある食塩槽とケース内のスペースからなる塩水溶解タンクから構成される。給水口とオーバーフロー口はそれぞれケースの両側面にあり、オーバーフロー口の高さが給水口より低く、再生塩水の出口がケースの底部に設けられ、食塩槽の周囲に少なくとも一つの透水穴を設けて、この透水穴にフィルターを覆う。

前記軟化・電解水路を使う時、四方給水弁からの水はパイプを通して、軟化装置の給水回路から軟化装置に入り、軟化装置にあるイオン交換樹脂と接触し、軟化水の水位が段々と上がってくると、軟化装置内のフロートボールが再生塩水の入口を閉じる。軟化水は軟化水の出口から電解装置に入って電解を行う。酸性電解水はサイホンパイプから排出されて排水回路に入る。アルカリ性電解水はアルカリ性電解水の出口とパイプを通して水槽に入ってから、洗濯機の内ドラムに流れ込む。

前記軟化装置廃水排出口にチェックバルブを設け、電解時に、アルカリ性電解水の出口と電解装置の廃水排出パイプには圧力がかかるため、電解時に発生する酸性水がうまく排出されなくても、酸性電解水が軟化装置或いは電解装置に流れ込まないようにする。

アルカリ性電解水の配合として、本発明は改質剤計量・投入水路を設け、前記水路によって、改質液タンクにある改質液を計量してから給水槽に流し込むようにしている。

前記改質剤計量・投入水路は計量弁を含んでおり、給水弁、改質液弁と水弁から構成される。使用する時に、まず給水弁を開き、四方給水弁からの水がパイプを通して計量弁に入り、弁の中を洗浄し、廃水は排水弁から排出される。それから空気弁と改質液弁を開き、改質タンクにある改質液が計量弁の中に流れることで計量される。前記空気弁と改質液弁を閉じて、改質液の供給を止める。次に、給水弁を開いて弁の中にある計量された改質液をパイプを通して給水槽に流す。前記改質剤とアルカリ性電解水の配合によって、優れた洗濯の環境を作ることができる。

軟化の効果を維持するために、イオン交換樹脂を常に再生する必要があるため、本発明では再生水路によって定量、一定濃度の塩水を提供する。塩水弁を開いて再生塩水を軟化装置に流すことで、イオン交換樹脂を再生する目的を達成するようにしている。

前記イオン交換樹脂再生水路を使う時に、四方給水弁からの水はパイプを通して再生塩水生成装置の給水口から塩水溶解タンクに入り、前記塩水溶解タンクはケースの底部とその中に設置される食塩槽の下部とが形成する空間である。ケースの反対側に給水口の高さより低いオーバーフロー口を設置する。給水を止める時、余った水はオーバーフロー口から排出される。この時、塩水溶解タンクに形成した水は食塩槽の底部と側面の透水穴にあるフィルターの網目を通して、その中に収納された食塩と決まった時間内に接触し、一定の濃度の塩水を形成する。それから塩水弁を開き、一定濃度の塩水は再生塩水の出口と塩水の入口から軟化装置に流れこむ。

塩水再生装置から出る水がイオン交換樹脂を浸す度に、水位が低いため、フロートボールは浮いて再生塩水の入口を塞がないため、イオン交換樹脂が塩水に浸されて再生される。一定の再生時間が経ってから、給水を再開すると、圧力で廃水を排水口から排出する。

前記排水回路に上部排水口を設けており、前記再生塩水生成装置の底部は上部排水口より高く、またはそれに等しいようにする。

前記サイホンパイプにおいてサイホンを形成するエルボの位置と/或いは再生塩水生成装置のオーバーフロー口の位置は洗濯機の内ドラムの水位より高い。

給水パイプが破裂して逆サイホンの現象が起こることを防ぐために、四方給水弁と軟化装置の間にあるパイプと/或いは、四方給水弁と計量弁の間にチェックバルブをつけて、改質剤と水が逆に水道水に吸引されて、水源に汚染しないようにすることができる。

電解装置と軟化水出口の間に一つの電磁弁を設けて、イオン交換樹脂が塩水に浸されて再生した後、給水をして、圧力で廃水を排出口から排出する時に、電解装置と軟化水出口の間にある電磁弁を閉じることで、廃水が電解装置に流れこまないようにする。

オーバーフロー口と排水回路の間に排水容器を設け、軟化装置の廃水排出口と排水回路を連結するパイプもこの排水容器を通る。

上記の技術案によって、本発明は洗濯機に用いる電解・軟化システムを提供するとともに、このシステムは大いに軟化部品の寿命を延長し、構造も簡単であるため、大規模な量産に適する。

以下に図面に基づいて本発明の実施例を詳細かつ具体的に説明する。

図1〜図4に示すように、本発明による水路を改善した洗濯機であり、前記洗濯機は外ドラム、内ドラム、給水回路、排水回路、駆動装置及び制御装置から構成される。前記給水回路は軟化装置６、電解装置10とマルチパイプからなる水を軟化するための軟化・電解水路、計量弁5、改質液タンク11とマルチパイプからなる改質液を計量するための改質剤投入水路、再生塩水生成装置９とマルチパイプからなる軟化装置のイオン交換樹脂を再生するためのイオン交換樹脂再生水路を含む。

そのうち、本発明による改質剤計量・投入水路は計量弁5、改質液タンク11と及びマルチパイプ12、13、31、32から構成される。計量弁5はパイプ12を通して改質液タンク11に連結し、計量弁5の給水口はパイプ13に連結し、二つの出口はそれぞれパイプ31を通して給水槽14に連結し、更にパイプ32を通して排水回路に連結する。前記計量弁5は、制御パイプ31と給水槽14を連結する給水バルブ35と、制御パイプ12を改質液タンク11と計量弁5に連結する改質液バルブ36と、制御パイプ32が排水回路に連結する排水弁37から構成されている。前記改質液タンク11の上部に換気用の空気弁33を設ける。

前記軟化・電解水路は、軟化装置6、電解装置10とマルチパイプ18、24、25、28、29を含む。軟化装置6の給水パイプ28がパイプ18に連結し、軟化装置6が軟化水の出口26によって電解装置10に連結し、更に廃水排出口46によってパイプ29で排水回路に連結し、電解装置10のアルカリ性電解水出口23がパイプ24によって給水槽14に連結し、電解装置10の酸性電解水出口がサイホンパイプ25によって排水回路に連結する。前記軟化装置6の内部は樹脂を収納するための樹脂タンク45であり、その中においてホルダー7によって樹脂を支え、軟化水出口26と再生塩水入口27を上部に設置し、樹脂タンク45の再生塩水入口27に近い所に再生塩水入り口27を閉じるためのフロートボール44を設け、下部にある廃水排出口46にチェックバルブを設置し、軟化装置6の給水パイプ28を軟化装置6の底部或いは底部に近い側面に設置する。

前記イオン交換樹脂再生水路は、再生塩水生成装置9とマルチパイプを含む。再生塩水生成装置9の給水口42がパイプ19に連結し、再生塩水出口40がパイプを通して軟化装置6の再生塩水入口27に連結し、オーバーフロー口39が排水回路に連結する。前記再生塩水生成装置9は、ケース43、ケース43内の上にある食塩槽38及びケース43内の空間から構成される塩水溶解タンク41を含む。給水口42とオーバーフロー口39がそれぞれケース43の両側に設置され、オーバーフロー口39の高さが給水口42より低く、再生塩水出口40がケース43の底部に設置され、食塩槽38の周囲に少なくとも一つの透水穴4を設け、透水穴4の上にフィルター3を覆う。

本発明による洗濯機の水路と使用方式は以下の通りである。

図1に示すように、本発明では、給水パイプの給水側に四方給水弁（16）を設け、四方給水弁16の一端を水道水入口17に連結し、他の一端に四つの制御可能な出口を設け、それぞれパイプ13、パイプ15、パイプ18、パイプ19に連結する。

パイプ13の他の一端を計量弁5に連結する。

パイプ15の他の一端を給水槽14に連結する。

パイプ18の他の一端を軟化装置6に連結する。

パイプ19の他の一端を再生塩水生成装置9に連結する。

そのうち、計量弁5の排水パイプ32と洗濯機は排水弁2を通して排水ポンプ1に連結し、酸性電解水サイホンパイプ25と排水容器21もそれぞれ排水ポンプ1に連結しているため、必要がある場合は排水ポンプ1を開いて廃水を上部排水口20から排出する。

ユーザが市販洗剤を使って洗濯する場合、一定量の洗剤を給水槽14の洗剤箱に入れて良い。四方給水弁16A口からの水はパイプ13と給水弁35を通して給水槽14に流れこみ、入れておいた洗剤を洗濯機の内ドラムに流すと共に、水を計量して洗濯機に繰り返して給水することによって、プログラムに決められた方式に従って洗濯、漂白、脱水を行う。

一方、ユーザがアルカリ性電解水に水質改良剤を配合する方式で洗濯しようとする場合、言い換えれば、ユーザが洗濯する時に市販の洗剤を使わない場合、洗濯機の制御プログラムは決められた方式に切替えて運転する。

使用開始時、洗濯機のコンピューター制御システムにおいてユーザが使う水道水の水質を判断することができる。

水質が良い場合、軟化装置6を通した後、樹脂中のイオン交換が少なくなるため、塩水で交換樹脂を置換する必要はない。水質が悪い場合、制御システムにおいて水質が硬いことを判断して、交換樹脂に対してイオン置換を行う。電解装置10で電解された水を、まず軟化装置6に送り込み軟化させてから、再び電化装置10に送り込むことによって、電解装置10の使用寿命を効果的に延長することができる。

本発明による軟化装置6の仕組みは以下の通りである。図1と図4に示すように、軟化装置6の内部は樹脂を収納するための樹脂タンク45である。水を軟化させる必要がある場合、四方給水弁16から給水パイプ28を通して送り込まれる水はイオン交換樹脂のホルダー7の下にあるスペースに入り、水位が上がってくると、ホルダー7にある穴を通してイオン交換樹脂に接触し、水を軟化させる。その水位がフロートボール44を上げるまで上昇し続ける。その後、軟化水が軟化水出口26から電解装置10に入る。フロートボール44が浮いて、再生塩水の入口27を塞いでいるため、軟化水は塩水入口27から再生塩水生成装置9には入るわけがない。

図1に示すように、軟化装置6からの軟化水は電解装置10に入って電解を行う。前記電解装置はダイヤフラム式電解装置であり、電解された水はダイヤフラムの両側において酸性電解水とアルカリ性電解水を形成する。

前記酸性電解水は電解装置にたまり、一定の量になると、サイホンパイプ25により排出される。

たまったアルカリ性電解水はアルカリ性電解水の出口23とパイプ24を通して給水槽14に流れ込んでから、洗濯機22の内ドラムに入る。

図2に示すように、単にアルカリ性電解水を使用すれば、洗濯効果が落ちる可能性があるため、本発明では前記水路に改質液タンク11を設け、その中の改質液は計量弁5を通して計量された上、洗濯機に投入されるので、洗濯効果を一段と向上させた。

前記改質液と計量過程は以下の通りである。

本発明による計量弁5は給水弁35、改質液弁36及び排水弁37から構成されており、それぞれパイプ13、31、32とパイプ12に連結する。パイプ12の他の一端に改質液タンク11の出口に連結する。前記改質液タンク11の垂直位置は計量弁5の位置より高く、且つ改質液タンク11の上部に空気弁33を設ける。給水パイプが破裂して逆サイホン現象を防ぐために、パイプ13にチェックバルブを付けることができる。こうして給水弁16からの水がチェックバルブを通して計量弁5に入ることができるが、計量弁5にある改質液と水は水道水に逆吸入されて水源を汚染することはできなくなる。

使用するとき、先ず、給水弁35を開く。四方給水弁16からの水がパイプ13から計量弁5に入ってその内部を洗浄し、廃水が排水弁37を通して排出される。次に、空気弁33と改質液弁36を開く。改質液タンク11にある改質液が計量弁5の中に流れ込んで計量される。すると、前記空気弁33と改質液弁36を閉じて、改質液を止めてから、給水弁35を開いて計量された改質液をパイプ31を通して給水槽14に流し込ませる。前記改質液は電解装置からのアルカリ性電解水と洗濯用水と配合し、洗濯機によって衣類を洗浄することができる。

一般に、軟化装置にある樹脂は一定の時間が経つと効果がなくなるので、一定濃度の塩水で再生させる必要がある。

本発明による軟化装置6のイオン交換樹脂は以下の通り再生する。まず図１と図３に示すように、一定濃度の再生塩水を調製する。四方給水弁16において、パイプ19からの水が給水口42を通して塩水溶解タンク41に流れ込む。前記塩水溶解タンク41とは、ケース43の底部とその中に設ける食塩槽38の下部とが形成するスペースを指す。ケース43の反対側の適当な位置に給水口42よりやや低い所にオーバーフロー口39を設ける。給水を止めると、余った水はオーバーフロー口39から排出される。このとき、塩水溶解タンク41に一定量の水が保たれ、前記水が食塩槽38の底部と側面の透水穴４の上にあるフィルター３の網目を通してその中にある食塩と設定された時間内に接触して、設定濃度の塩水を作り出す。塩水弁8を開いて、設定濃度の塩水を再生塩水の出口40と塩水の入口27を通して軟化装置6に流し込ませる。

図4に示すように、水位が低いため、フロートボール44が浮いて再生塩水の入口27を塞がないので、軟化装置6にあるイオン交換樹脂は塩水に浸されて再生が発生する。前記塩水量が一定の量になると、重力によって、通常スプリング47で閉じられているバルブエレメント34を押し下げて開くと、廃水を廃水排出口46からパイプ29を通して排出する。給水パイプの破裂による逆サイホンの現象を防ぐために、パイプ18にチェックバルブを付ける。給水弁16からの水はチェックバルブを通して軟化装置6に流れ込むが、軟化装置6にある水（置換時、塩水濃度が濃い）は水道水に逆吸入されて水源を汚染することはできないようにする。

電解装置10と軟化水出口26の間に電池弁（図には示されていない）を設けて、イオン交換樹脂が塩水に浸されて再生が発生した後、給水をして、圧力で廃水を排出口46から排出する時、電解装置10と軟化水出口26との間にある電磁弁を閉じて、廃水が電解装置10に入らないようにする。

本発明による水路は上部排水洗濯機に適し、一般に前記排水パイプ20の出口の高さは約80cmである。本発明の方式によって、以下のことが分かる。

前記軟化装置6の廃水排出口46にチェックバルブを設けているとともに、電解を行う時アルカリ性電解水の出口23とパイプ25に圧力がかかっているため、電解時に発生した酸性水がポンプの故障でうまく排水できない場合でも、酸性電解水は軟化装置6或いは電解装置10には流れ込まない。

本発明では、再生塩水生成装置9の底部が上部排水口20より高く、或いはそれに等しいため、酸性電解水は再生塩水生成装置９に流れ込むこともできない。

排水弁2を閉じても、廃水は洗濯機の内部に流れ込まない。

洗濯、漂白、脱水を行う時、排水弁が開く。軟化装置についたチェックバルブの作用によって、洗濯機から排出される水は軟化装置6に流れ込まないので、軟化装置6の寿命を長くすることが出来る。

電解装置10の酸性廃水排出口に設置したサイホンパイプ25については、サイホンを形成するエルボの位置が洗濯機の内ドラムの水位より高いため、電解装置10に流れ込むことも出来ない。

同様に、再生塩水生成装置9のオーバーフロー口39の位置が洗濯機の内ドラムの水位より高いため、電解装置10に流れ込むことも出来ない。

オーバーフロー口39と排水パイプとの間に排水容器21を設け、軟化装置6の廃水排出口46と排水パイプを連結するパイプ29もこの排水容器21を通る。

本発明は洗濯機用の電解軟化システムを提供し、且つこのシステムは軟化部品の寿命を大いに延長し、構造も簡単で、量産に適するものである。

本発明による洗濯機の水路を示す図である。 本発明による計量弁に近い水路の詳細を示す図である。 本発明による水路における再生塩水生成装置に近い水路の詳細を示す図である。 本発明による水路における軟化装置に近い水路の詳細を示す図である。

符号の説明

本発明をもっと詳しく説明するために、図にある各部品及び番号を説明する。
1 排水ポンプ
2 排水弁
3 フィルター
4 透水穴
5 計量弁
6 軟化装置
7 ホルダー
8 塩水弁
9 再生塩水生成装置
10 電解装置
11 改質液タンク
12 パイプ
13 パイプ
14 給水槽
15 パイプ
16 四方給水弁
17 水道水入口
18 パイプ
19 パイプ
20 上部排水口
21 排水容器
22 洗濯機
23 アルカリ性電解水出口
24 パイプ
25 酸性電解水サイホンパイプ
26 軟化水出口
27 再生塩水入口
28 給水パイプ
29 パイプ
30 チェックバルブ
31 パイプ
32 パイプ
33 空気弁
34 バルブエレメント
35 給水弁
36 改質液弁
37 排水弁
38 食塩槽
39 オーバーフロー口
40 再生塩水出口
41 塩水溶解タンク
42 給水口
43 ケース
44 フロートボール
45 樹脂タンク
46 廃水排出口
47 スプリング

Claims (13)

1. 外ドラム・内ドラム・給水回路パイプライン・排水回路・駆動装置・制御装置を含む水路を改善した洗濯機であって、上記給水回路は軟化装置（6）・電解装置（10）・マルチパイプからなる水を軟化させる軟化・電解水路と、計量弁（5）・改質液タンク（11）・マルチパイプからなる改質液を計量するための改質剤計量・投入水路と、再生塩水生成装置（9）・マルチパイプからなる軟化装置のイオン交換樹脂を再生するためのイオン交換樹脂再生水路とを備えたことを特徴とする水路を改善した洗濯機。
2. 前記給水回路の給水口に四方給水弁（16）を設け、一端は水道水入口（17）に連結し、反対側に四つの制御可能な出口を設けて、それぞれパイプ（13）、パイプ（15）、パイプ（18）、パイプ（19）に連結しており、前記パイプ（13）は改質剤計量・投入水路に連結し、前記パイプ（15）は洗濯機の給水槽（14）に連結し、前記パイプ（18）は軟化・電解水路に連結し、前記パイプ（19）はイオン交換樹脂再生水路に連結することを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
3. 前記改質剤計量・投入水路は計量弁（5）、改質液タンク（11）とマルチパイプから構成されており、計量弁（5）がパイプ（12）を通して改質液タンク（11）に連結し、計量弁（5）の給水口がパイプ（13）に連結し、二つの排水口がそれぞれパイプ（31）を通して給水槽（14）に連結し、更にパイプ（32）を通して排水回路に連結することを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
4. 前記軟化・電解水路は軟化装置（6）と電解装置（10）、マルチパイプから構成されており、軟化装置（6）の給水パイプ（28）がパイプ（18）に連結し、軟化装置（6）が軟化水の出口（26）で電解装置（10）に連結し、廃水排出口（46）がパイプ（29）を通して排水回路に連結し、電解装置（10）のアルカリ性電解水出口（23）がパイプ（24）を通して給水槽（14）に連結し、電解装置（10）の酸性電解水出口がサイホンパイプ（25）を通して排水回路に連結することを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
5. 前記イオン交換樹脂再生水路は再生塩水生成装置（9）とマルチパイプから構成されており、再生塩水生成装置（9）の給水口（42）がパイプ（19）に連結し、再生塩水出口（40）がパイプを通して軟化装置（6）の再生塩水入口（27）に連結し、オーバーフロー口（39）が排水回路に連結することを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
6. 前記計量弁（5）は、制御パイプ（31）と給水槽（14）とが連結する給水弁（35）、制御パイプ（12）が改質液タンク（11）と計量弁（5）に連結する改質液弁（36）、制御パイプ（32）が排水回路に連結する排水弁（37）から構成されており、前記改質液タンク（11）の上部に換気用の空気弁（33）を設けることを特徴とする請求項3記載の洗濯機。
7. 前記軟化装置（6）の内部には樹脂を入れるための樹脂タンク（45）があり、その中でホルダー（7）によって樹脂を支え、軟化水の出口（26）と再生塩水の入口（27）を上部に設ける。この樹脂タンク（45）において再生塩水の入口（27）に近い所に再生塩水の入口（27）を閉じるフロートボール（44）を設ける。下部にある廃水排出口（46）にチェックバルブを設置し、軟化装置（6）の給水パイプ（28）を軟化装置（6）の底部或いは底部に近い側面に設置することを特徴とする請求項4記載の洗濯機。
8. 前記再生塩水生成装置（9）はケース（43）、ケース（43）内の上部にある食塩槽（38）及びケース（43）内部のスペースからなる塩水溶解タンク（41）から構成されており、給水口（42）とオーバーフロー口（39）がそれぞれケース（43）の両側面にあり、オーバーフロー口（39）の高さが給水口（42）より低く、再生塩水の出口（40）をケース（43）の底部に設け、食塩槽（38）の周囲に少なくとも一つの透水穴（4）を設け、この透水穴（4）にフィルター（3）を覆うことを特徴とする請求項5記載の洗濯機。
9. 前記排水回路には上部排水口（20）を設け、前記再生塩水生成装置（9）の底部の高さが上部排水口（20）より高い、或いはそれに等しいようにすることを特徴とする請求項1または8記載の洗濯機。
10. 前記サイホンパイプ（25）においてサイホンを形成するエルボ位置と/或いは再生塩水生成装置（9）のオーバーフロー口（39）の位置が洗濯機の内ドラムの水位より高いことを特徴とする請求項1または4または5記載の洗濯機。
11. パイプ（18）と/或いはパイプ（13）にチェックバルブを設けることを特徴とする請求項2記載の洗濯機。
12. 電解装置（10）と軟化水出口（26）の間に電磁弁を設けることを特徴とする請求項4記載の洗濯機。
13. オーバーフロー口（39）と排水回路の間に排水容器（21）を設け、軟化装置（6）の廃水排水口（46）と排水回路とを連結するパイプ（29）がこの排水容器（21）を通ることを特徴とする請求項4または5記載の洗濯機。

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