JP2009258195A - プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の基板移動方法、及び表示用パネル基板の製造方法 - Google Patents

プロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の基板移動方法、及び表示用パネル基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】大型の基板の露光を行うプロキシミティ露光装置において、リニアモータを用いて、ガイドに掛かる負荷を軽減させ、移動ステージの運動性能及び剛性を低下させることなく、基板の移動を高速かつ高精度に行う。
【解決手段】偶数個のリニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子42を、第2のステージ(16)のY方向(又はX方向)へ伸びる側面に取り付け、偶数個のリニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子41を、第1のステージ(14)にそのリニアモータの可動子42と向き合わせてY方向(又はX方向)へ伸ばして取り付け、固定子41と可動子42とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された偶数個のリニアモータを用いて、第2のガイド(15)に沿って第2のステージ(16)を移動して、基板1のY方向(又はX方向)への移動を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶ディスプレイ装置等の表示用パネル基板の製造において、プロキシミティ方式を用いて基板の露光を行うプロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の基板移動方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に係り、特に大型の基板をXY方向へ移動して基板の位置決めを行うプロキシミティ露光装置、プロキシミティ露光装置の基板移動方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に関する。
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基板上にパターンを形成して行われる。露光装置としては、レンズ又は鏡を用いてフォトマスク(以下、「マスク」と称す)のパターンを基板上に投影するプロジェクション方式と、マスクと基板との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ方式とがある。プロキシミティ方式は、プロジェクション方式に比べてパターン解像性能は劣るが、照射光学系の構成が簡単で、かつ処理能力が高く量産用に適している。
近年、表示用パネルの各種基板の製造では、大型化及びサイズの多様化に対応するため、比較的大きな基板を用意し、表示用パネルのサイズに応じて、1枚の基板から1枚又は複数枚の表示用パネル基板を製造している。この場合、プロキシミティ方式では、基板の一面を一括して露光しようとすると、基板と同じ大きさのマスクが必要となり、高価なマスクのコストがさらに増大する。そこで、基板より比較的小さなマスクを用い、移動ステージにより基板をXY方向にステップ移動しながら、基板の一面を複数のショットに分けて露光する方式が主流となっている。
従来、プロキシミティ露光装置において、基板のXY方向への移動には、ボールねじ等の送りねじが使用されていた。しかしながら、表示用パネルの大画面化に伴って基板が大型化する程、基板の移動を高速かつ高精度に行いたいという要求が強くなり、送りねじを使用した従来の移動ステージでは、基板を移動する速度及び精度の向上に限界があった。
送りねじに代わる機構として、磁石又はコイルを内蔵した固定子と、コイル又は磁石を内蔵した可動子とを用いるリニアモータが開発されている。固定子と可動子は、わずかな隙間を介して接触しない様に設置され、コイルに電流を流すと、コイルの電流と磁石の磁界とから、フレミングの左手の法則によって、可動子に推力(ローレンツ力)が働く。固定子と可動子が非接触で摩擦が無いため、高速かつ高精度な移動が可能である。この様なリニアモータを使用したプロジェクション方式の露光装置として、特許文献1及び特許文献2に記載のものがある。
特開平10−127035号公報 特開2004−215419号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の露光装置は、半導体ウェーハ等の比較的小さな対象物の露光に用いる縮小投影型の露光装置である。この様なステージの移動距離が短い装置では、リニアモータの固定子側にコイルが内蔵され、可動子側に磁石が内蔵される。磁石の方がコイルより軽量なので、高い加速度が得られる。これに対し、大型の基板の露光を行うプロキシミティ露光装置では、ステージの移動距離が長く、リニアモータを用いる場合は、固定子側に磁石を内蔵し、可動子側にコイルを内蔵する方が、より安価に構成できる。
図9は、リニアモータを用いたプロキシミティ露光装置の一例を示す図である。基板1を搭載したチャック10は、移動ステージによりX方向(図9の図面横方向)及びY方向(図9の図面奥行き方向)へ移動される。チャック10に搭載された基板1の上空には、マスクホルダ20によりマスク2が保持されている。マスクホルダ20に保持されたマスク2の上空には、図示しない照射光学系が配置されている。露光時、照射光学系からの露光光がマスク2を透過して基板1へ照射されることにより、マスク2のパターンが基板1の表面に転写され、基板1上にパターンが形成される。
マスクホルダ20の下方にはステージベース11が配置され、ステージベース11上にはX方向へ伸びるXガイド13が設けられている。移動ステージは、Xステージ14、Yガイド15、Yステージ16、θステージ17、及びチャック支持台19を含んで構成されている。Xステージ14は、ステージベース11に設けられたXガイド13に搭載され、Xガイド13に沿ってX方向へ移動する。Xステージ14上にはY方向へ伸びるYガイド15が設けられている。Yステージ16は、Xステージ14に設けられたYガイド15に搭載され、Yガイド15に沿ってY方向へ移動する。θステージ17は、Yステージ16に搭載され、θ方向へ回転する。チャック支持台19は、θステージ17に搭載され、チャック10を支持する。
本例は、磁石を内蔵した板状の固定子41とコイルを内蔵した板状の可動子42とから成るリニアモータを、Yステージ16のY方向への移動に使用し、リニアモータの固定子41と可動子42とを、上下に向き合わせて配置したものである。リニアモータの固定子41は、Xステージ14の上面にY方向へ伸ばして取り付けられている。リニアモータの可動子42は、Yステージ16の下面に固定子41と向き合わせて取り付けられている。本例の様に、リニアモータの固定子41と可動子42とを上下に向き合わせて配置した場合、固定子41と可動子42との間で発生する磁気吸引力により、Yガイド15に上下方向の負荷が掛かるという問題がある。
図10は、リニアモータを用いたプロキシミティ露光装置の他の例を示す図である。本例は、2つのリニアモータをYステージ16のY方向への移動に使用し、各リニアモータの固定子41と可動子42とを横方向に向き合わせて、2つのリニアモータを左右対称に配置したものである。各リニアモータの固定子41は、各固定子取り付けベース43により、Xステージ14に立てた状態でY方向へ伸ばして取り付けられている。各リニアモータの可動子42は、共通の可動子取り付けベース44により、Yステージ16にそのリニアモータの固定子41と向き合わせて取り付けられている。Yガイド15は、Xステージ14に設けられた台45上に設けられている。各リニアモータで発生する磁気吸引力は互いに打ち消し合い、Yガイド15に掛かる負荷が軽減される。しかしながら、本例の様に、リニアモータの固定子41と可動子42とをXステージ14とYステージ16との間に立てた状態で配置した場合、固定子41及び可動子42を配置する空間を確保するために台45が必要となる。このため、移動ステージの重心が高くなって、移動ステージの運動性能が低下するという問題がある。
図11は、リニアモータを用いたプロキシミティ露光装置のさらに他の例を示す図である。本例は、図10に示した例に対して、リニアモータの固定子41及び可動子42を配置する空間を確保するために、Xステージ14に溝を設けたものである。各リニアモータの固定子41は、各固定子取り付けベース43により、Xステージ14に設けた溝内に立てた状態でY方向へ伸ばして取り付けられている。各リニアモータの可動子42は、共通の可動子取り付けベース44により、Yステージ16にそのリニアモータの固定子41と向き合わせて取り付けられている。Yガイド15はXステージ14上に設けられ、図10の台45は不要である。リニアモータの固定子41と可動子42とを横方向に向き合わせて配置しても、リニアモータの固定子41及び可動子42をXステージ14の溝内に配置すると、移動ステージの重心が高くなるのを抑え、移動ステージの運動性能の低下を防止することができる。しかしながら、本例の様に、Xステージ14に溝を設けた場合、Xステージ14の剛性が低下するという問題がある。また、剛性を上げるためにXステージ14を厚くすると、移動ステージの重量が大きくなって、移動ステージの運動性能が低下するという問題がある。
本発明の課題は、大型の基板の露光を行うプロキシミティ露光装置において、リニアモータを用いて、ガイドに掛かる負荷を軽減させ、移動ステージの運動性能及び剛性を低下させることなく、基板の移動を高速かつ高精度に行うことである。また、本発明の課題は、パターンの焼付けを短い間隔で精度良く行い、高いスループットで高品質な基板を製造することである。
本発明のプロキシミティ露光装置は、基板を保持するチャックと、マスクを保持するマスクホルダと、マスクホルダの下方に配置されたステージベースと、ステージベース上に設けられたX方向(又はY方向)へ伸びる第1のガイドと、第1のガイドに沿って移動する第1のステージ、第1のステージ上に設けられたY方向(又はX方向)へ伸びる第2のガイド、及び第2のガイドに沿って移動する第2のステージを有し、チャックを搭載して、基板の移動を行う移動ステージと、第1のステージを移動する第1の移動手段と、第2のステージを移動する第2の移動手段とを備え、第2の移動手段は、磁石を内蔵した板状の固定子とコイルを内蔵した板状の可動子とから成る偶数個のリニアモータを有し、各リニアモータの可動子は、第2のステージのY方向(又はX方向)へ伸びる側面に取り付けられ、各リニアモータの固定子は、第1のステージにそのリニアモータの可動子と向き合わせてY方向(又はX方向)へ伸ばして取り付けられ、偶数個のリニアモータが、固定子と可動子とを横方向に向き合わせて、左右対称に配置されたものである。
また、本発明のプロキシミティ露光装置の基板移動方法は、マスクを保持するマスクホルダの下方にステージベースを配置し、ステージベース上にX方向(又はY方向)へ伸びる第1のガイドを設け、X方向(又はY方向)へ移動する第1のステージ、第1のステージ上に設けられたY方向(又はX方向)へ伸びる第2のガイド、及びY方向(又はX方向)へ移動する第2のステージを有する移動ステージにチャックを搭載して、基板をチャックで保持し、偶数個のリニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子を、第2のステージのY方向(又はX方向)へ伸びる側面に取り付け、偶数個のリニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子を、第1のステージにそのリニアモータの可動子と向き合わせてY方向(又はX方向)へ伸ばして取り付け、固定子と可動子とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された偶数個のリニアモータを用いて、第2のガイドに沿って第2のステージを移動して、基板のY方向(又はX方向)への移動を行うものである。
X方向(又はY方向)へ移動する第1のステージ、第1のステージ上に設けられたY方向(又はX方向)へ伸びる第2のガイド、及びY方向(又はX方向)へ移動する第2のステージを有する移動ステージにチャックを搭載して、基板をチャックで保持し、固定子と可動子とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された偶数個のリニアモータを用いて、第2のガイドに沿って第2のステージを移動して、基板のY方向(又はX方向)への移動を行うので、各リニアモータで発生する磁気吸引力が互いに打ち消し合い、第2のガイドに掛かる負荷が軽減される。そして、各リニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子を、第2のステージのY方向(又はX方向)へ伸びる側面に取り付け、各リニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子を、第1のステージにそのリニアモータの可動子と向き合わせてY方向(又はX方向)へ伸ばして取り付けるので、第1のステージと第2のステージとの間にリニアモータの固定子及び可動子を配置する空間を確保するための台を設ける必要がない。このため、移動ステージの重心が高くならず、移動ステージの運動性能が低下しない。また、第1のステージに溝を設ける必要がなく、第1のステージの剛性が低下しない。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置は、ステージベースが、X方向(又はY方向)へ伸びる溝を有し、第1の移動手段が、磁石を内蔵した板状の固定子とコイルを内蔵した板状の可動子とから成る偶数個のリニアモータを有し、各リニアモータの固定子が、ステージベースの溝内に立てた状態でX方向(又はY方向)へ伸ばして取り付けられ、各リニアモータの可動子が、第1のステージにそのリニアモータの固定子と向き合わせて取り付けられ、偶数個のリニアモータが、固定子と可動子とを横方向に向き合わせて、左右対称に配置されたものである。
また、本発明のプロキシミティ露光装置の基板移動方法は、ステージベースにX方向(又はY方向)へ伸びる溝を設け、偶数個のリニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子を、ステージベースの溝内に立てた状態でX方向(又はY方向)へ伸ばして取り付け、偶数個のリニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子を、第1のステージにそのリニアモータの固定子と向き合わせて取り付け、固定子と可動子とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された偶数個のリニアモータを用いて、第1のガイドに沿って第1のステージを移動して、基板のX方向(又はY方向)への移動を行うものである。
固定子と可動子とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された偶数個のリニアモータを用いて、第1のガイドに沿って第1のステージを移動して、基板のX方向(又はY方向)への移動を行うので、各リニアモータで発生する磁気吸引力が互いに打ち消し合い、第1のガイドに掛かる負荷が軽減される。そして、ステージベースにX方向(又はY方向)へ伸びる溝を設け、偶数個のリニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子を、ステージベースの溝内に立てた状態でX方向(又はY方向)へ伸ばして取り付け、偶数個のリニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子を、第1のステージにそのリニアモータの固定子と向き合わせて取り付けるので、ステージベースと第1のステージとの間にリニアモータの固定子及び可動子を配置する空間を確保するための台を設ける必要がなく、装置全体の高さが抑えられる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法は、上記のいずれかのプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、上記のいずれかのプロキシミティ露光装置の基板移動方法を用いて基板を位置決めし、基板の露光を行うものである。基板の移動が高速かつ高精度に行われるので、パターンの焼付けが短い間隔で精度良く行われ、高いスループットで高品質な基板が製造される。
本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置の基板移動方法によれば、X方向(又はY方向)へ移動する第1のステージ、第1のステージ上に設けられたY方向(又はX方向)へ伸びる第2のガイド、及びY方向(又はX方向)へ移動する第2のステージを有する移動ステージにチャックを搭載して、基板をチャックで保持し、偶数個のリニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子を、第2のステージのY方向(又はX方向)へ伸びる側面に取り付け、偶数個のリニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子を、第1のステージにそのリニアモータの可動子と向き合わせてY方向(又はX方向)へ伸ばして取り付け、固定子と可動子とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された偶数個のリニアモータを用いて、第2のガイドに沿って第2のステージを移動して、基板のY方向(又はX方向)への移動を行うことにより、大型の基板の露光を行うプロキシミティ露光装置において、リニアモータを用いて、第2のガイドに掛かる負荷を軽減させ、移動ステージの運動性能及び剛性を低下させることなく、基板のY方向(又はX方向)への移動を高速かつ高精度に行うことができる。
さらに、本発明のプロキシミティ露光装置及びプロキシミティ露光装置の基板移動方法によれば、ステージベースにX方向(又はY方向)へ伸びる溝を設け、偶数個のリニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子を、ステージベースの溝内に立てた状態でX方向(又はY方向)へ伸ばして取り付け、偶数個のリニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子を、第1のステージにそのリニアモータの固定子と向き合わせて取り付け、固定子と可動子とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された偶数個のリニアモータを用いて、第1のガイドに沿って第1のステージを移動して、基板のX方向(又はY方向)への移動を行うことにより、大型の基板の露光を行うプロキシミティ露光装置において、リニアモータを用いて、第1のガイドに掛かる負荷を軽減させ、装置全体の高さを抑え、基板のX方向(又はY方向)への移動を高速かつ高精度に行うことができる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法によれば、基板の移動を高速かつ高精度に行うことができるので、パターンの焼付けを短い間隔で精度良く行い、高いスループットで高品質な基板を製造することができる。
図1は、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の上面図である。また、図2は、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の側面図である。プロキシミティ露光装置は、チャック10、ステージベース11、Xガイド13、移動ステージ、マスクホルダ20、複数のリニアモータ、固定子取り付けベース33,43、及び可動子取り付けベース34を含んで構成されている。なお、露光装置は、これらの他に、露光光を照射する照射光学系、基板1を搬入する搬入ユニット、基板1を搬出する搬出ユニット、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えている。
なお、以下に説明する実施の形態におけるXY方向は例示であって、X方向とY方向とを入れ替えてもよい。
図2において、基板1の露光を行う露光位置の上空に、マスク2を保持するマスクホルダ20が設置されている。マスクホルダ20は、マスク2の周辺部を真空吸着して保持する。マスクホルダ20に保持されたマスク2の上空には、図示しない照射光学系が配置されている。露光時、照射光学系からの露光光がマスク2を透過して基板1へ照射されることにより、マスク2のパターンが基板1の表面に転写され、基板1上にパターンが形成される。
マスクホルダ20の下方には、ステージベース11が配置されている。ステージベース11は、複数のベース11a,11bから構成されている。ステージベース11上には、X方向へ伸びるXガイド13が設けられている。チャック10は、後述する移動ステージにより、Xガイド13に沿って、ベース11a上のロード/アンロード位置とベース11b上の露光位置との間を移動される。図1及び図2は、チャック10が露光位置にある状態を示している。基板1は、ベース11a上のロード/アンロード位置において、図示しない搬入ユニットによりチャック10へ搭載され、また図示しない搬出ユニットによりチャック10から回収される。チャック10は、基板1を真空吸着して保持する。
チャック10は、移動ステージに搭載されている。移動ステージは、Xステージ14、Yガイド15、Yステージ16、θステージ17、及びチャック支持台19を含んで構成されている。Xステージ14は、ステージベース11に設けられたXガイド13に搭載され、Xガイド13に沿ってX方向へ移動する。Xステージ14上にはY方向(図2の図面奥行き方向)へ伸びるYガイド15が設けられている。Yステージ16は、Xステージ14に設けられたYガイド15に搭載され、Yガイド15に沿ってY方向へ移動する。θステージ17は、Yステージ16に搭載され、θ方向へ回転する。チャック支持台19は、θステージ17に搭載され、チャック10を支持する。
Xステージ14のX方向への移動により、チャック10は、ベース11a上のロード/アンロード位置とベース11b上の露光位置との間を移動される。ベース11b上の露光位置において、Xステージ14のX方向への移動及びYステージ16のY方向への移動により、チャック10に保持された基板1のXY方向へのステップ移動が行われる。そして、Xステージ14のX方向への移動、Yステージ16のY方向への移動、及びθステージ17のθ方向への回転により、露光時の基板1の位置決めが行われる。また、図示しないZ−チルト機構によりマスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせが行われる。
なお、本実施の形態では、マスクホルダ20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行っているが、移動ステージにZ−チルト機構を設けて、チャック10をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2と基板1とのギャップ合わせを行ってもよい。
以下、本実施の形態のプロキシミティ露光装置の基板移動方法について説明する。図3は、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の正面図である。本実施の形態では、Xステージ14を移動する第1の移動手段として、2つのリニアモータを使用する。各リニアモータは、磁石を内蔵した板状の固定子31と、コイルを内蔵した板状の可動子32とから成る。
図3において、ステージベース11には、X方向(図3の図面奥行き方向)へ伸びる溝が設けられている。ステージベース11の溝の左右の隅には、X方向へ伸びる固定子取り付けベース33がそれぞれ取り付けられている。各固定子取り付けベース33には、各リニアモータの固定子31が取り付けられている。各リニアモータの固定子31は、固定子取り付けベース33により、ステージベース11に設けた溝内に立てた状態でX方向へ伸ばして取り付けられている。一方、Xステージ14の下面には、断面がT字型の可動子取り付けベース34が取り付けられている。可動子取り付けベース34の左右の側面には、各リニアモータの可動子32が取り付けられている。各リニアモータの可動子32は、共通の可動子取り付けベース34により、Xステージ14にそのリニアモータの固定子31と向き合わせて取り付けられている。2つのリニアモータは、固定子31と可動子32とを横方向に向き合わせて、左右対称に配置されている。
固定子31と可動子32とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された2つのリニアモータを用いて、Xガイド13に沿ってXステージ14を移動して、基板のX方向への移動を行う。各リニアモータで発生する磁気吸引力が互いに打ち消し合い、Xガイド13に掛かる負荷が軽減される。そして、ステージベース11にX方向へ伸びる溝を設け、各リニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子31を、ステージベース11の溝内に立てた状態でX方向へ伸ばして取り付け、各リニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子32を、Xステージ14にそのリニアモータの固定子31と向き合わせて取り付けるので、ステージベース11とXステージ14との間にリニアモータの固定子31及び可動子32を配置する空間を確保するための台を設ける必要がなく、装置全体の高さが抑えられる。
図4は、図3の一部を拡大した図である。また、図5は、図4の固定子取り付けベース及び可動子取り付けベースを下から見た状態を示す図である。図4及び図5において、可動子取り付けベース34の底面には、2つのローラ保持具35が取り付けられている。図5に示す様に、各ローラ保持具35には、それぞれ2つのローラ36が回転可能に取り付けられている。各ローラ保持具35は、弾性を有する材料で構成され、各2つのローラ36を各固定子取り付けベース33の方向へ付勢して、各2つのローラ36を各固定子取り付けベース33へ押し付けている。各2つのローラ36は、各固定子取り付けベース33に接触しながら、Xステージ14の移動に伴って回転する。
基板の大型化に伴ってステージベース11が大型化すると、運搬のために、大型のステージベースを複数のベース11a,11bに分割する必要が生じて来る。ステージベース11を複数のベース11a,11bに分割して構成したとき、Xステージ14を移動する各リニアモータの固定子31と可動子32とを横方向に向き合わせて配置すると、固定子31を複数のベース11a,11b間に渡って均一の高さで取り付けることが難しくなり、固定子31の高さがベース11a,11b間で変動することがある。リニアモータの固定子31の高さが変動すると、リニアモータの可動子32が固定子31に合わせて上下に変位しようとする力を受けるため、可動子32の取り付け部分に負荷が掛かる。また、各リニアモータの固定子31と可動子32との隙間が変動して、各リニアモータで発生する磁気吸引力が変動するため、可動子32の取り付け部分に負荷が掛かる。
本実施の形態では、各ローラ保持具35により各固定子取り付けベース33の方向へ付勢された各2つのローラ36が、各固定子取り付けベースに33接触して、Xステージ14を移動する各リニアモータの固定子31と可動子32との隙間の変動を抑制する。各2つのローラ36は、Xステージ14の移動に応じて、各固定子取り付けベース33に接触しながら回転し、各リニアモータの固定子31の高さが変動したとき、各リニアモータの可動子32の上下動を妨げない。ローラ保持具35及びローラ36を用いた簡単な構成で、Xステージ14を移動する各リニアモータの可動子32の上下動を許容しながら、Xステージ14を移動する各リニアモータの固定子31と可動子32との隙間の変動が抑制される。
ステージベース11を複数に分割し、Xステージ14を移動する各リニアモータの可動子32の上下動を許容しながら、Xステージ14を移動する各リニアモータの固定子31と可動子32との隙間の変動を抑制するので、Xステージ14を移動する各リニアモータの固定子31の高さが変動しても、Xステージ14を移動する各リニアモータの可動子32の取り付け部分に掛かる負荷が軽減される。また、Xステージ14を移動する各リニアモータの磁気吸引力のばらつきが抑えられるので、Xステージ14を移動する各リニアモータのゲイン調整幅が広がる。
図6は、本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置からYステージより上の部分を取り除いた状態を示す上面図である。本実施の形態では、Yステージ16を移動する第2の移動手段として、2つのリニアモータを使用する。各リニアモータは、磁石を内蔵した板状の固定子41と、コイルを内蔵した板状の可動子42とから成る。
図2及び図6において、各リニアモータの可動子42は、Yステージ16のY方向(図2の図面奥行き方向)へ伸びる側面に取り付けられている。Xステージ14の上面の左右の端には、Y方向へ伸びる固定子取り付けベース43がそれぞれ取り付けられている。各リニアモータの固定子41は、各固定子取り付けベース43により、Xステージ14に立てた状態でそのリニアモータの可動子42と向き合わせてY方向へ伸ばして取り付けられている。2つのリニアモータは、固定子41と可動子42とを横方向に向き合わせて、左右対称に配置されている。
固定子41と可動子42とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された2つのリニアモータを用いて、Yガイド15に沿ってYステージ16を移動して、基板のY方向への移動を行う。各リニアモータで発生する磁気吸引力が互いに打ち消し合い、Yガイド15に掛かる負荷が軽減される。そして、各リニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子42を、Yステージ16のY方向へ伸びる側面に取り付け、各リニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子41を、Xステージ14にそのリニアモータの可動子42と向き合わせてY方向へ伸ばして取り付けるので、Xステージ14とYステージ16との間にリニアモータの固定子41及び可動子42を配置する空間を確保するための台を設ける必要がない。このため、移動ステージの重心が高くならず、移動ステージの運動性能が低下しない。また、Xステージ14に溝を設ける必要がなく、Xステージ14の剛性が低下しない。
以上説明した実施の形態によれば、X方向へ移動するXステージ14、Xステージ14上に設けられたY方向へ伸びるYガイド15、及びY方向へ移動するYステージ16を有する移動ステージにチャック10を搭載して、基板1をチャック10で保持し、2つのリニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子42を、Yステージ16のY方向へ伸びる側面に取り付け、2つのリニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子41を、Xステージ14にそのリニアモータの可動子42と向き合わせてY方向へ伸ばして取り付け、固定子41と可動子42とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された2つのリニアモータを用いて、Yガイド15に沿ってYステージ16を移動して、基板1のY方向への移動を行うことにより、Yガイド15に掛かる負荷を軽減させ、移動ステージの運動性能及び剛性を低下させることなく、基板1のY方向への移動を高速かつ高精度に行うことができる。
さらに、以上説明した実施の形態によれば、ステージベース11にX方向へ伸びる溝を設け、2つのリニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子31を、ステージベース11の溝内に立てた状態でX方向へ伸ばして取り付け、2つのリニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子32を、Xステージ14にそのリニアモータの固定子31と向き合わせて取り付け、固定子31と可動子32とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された2つのリニアモータを用いて、Xガイド13に沿ってXステージ14を移動して、基板1のX方向への移動を行うことにより、Xガイド13に掛かる負荷を軽減させ、装置全体の高さを抑え、基板1のX方向への移動を高速かつ高精度に行うことができる。
さらに、以上説明した実施の形態によれば、ステージベース11を複数に分割し、Xステージ14を移動する各リニアモータの可動子32の上下動を許容しながら、Xステージ14を移動する各リニアモータの固定子31と可動子32との隙間の変動を抑制することにより、Xステージ14を移動する各リニアモータの固定子31の高さが変動しても、Xステージ14を移動する各リニアモータの可動子32の取り付け部分に掛かる負荷を軽減させることができる。また、Xステージ14を移動する各リニアモータのゲイン調整幅を広げて、基板1のX方向の位置決め性能を向上することができる。
さらに、以上説明した実施の形態によれば、複数の固定子取り付けベース33をステージベース11に取り付け、可動子取り付けベース34をXステージ14の下面に取り付け、複数のローラ保持具35を可動子取り付けベース34に取り付けて、ローラ36を各ローラ保持具35に取り付け、各ローラ36を各ローラ保持具35により各固定子取り付けベース33の方向へ付勢して、各ローラ36を各固定子取り付けベース33に接触させることにより、ローラ保持具35及びローラ36を用いた簡単な構成で、Xステージ14を移動する各リニアモータの可動子32の上下動を許容しながら、Xステージ14を移動する各リニアモータの固定子31と可動子32との隙間の変動を抑制することができる。
なお、以上説明した実施の形態では、Xステージ14を移動する第1の移動手段として2つのリニアモータを使用しているが、本発明はこれに限らず、各リニアモータの固定子と可動子とを横方向に向き合わせて、偶数個のリニアモータを左右対称に配置すればよい。同様に、以上説明した実施の形態では、Yステージ16を移動する第2の移動手段として2つのリニアモータを使用しているが、本発明はこれに限らず、各リニアモータの固定子と可動子とを横方向に向き合わせて、偶数個のリニアモータを左右対称に配置すればよい。
本発明のプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行い、あるいは、本発明のプロキシミティ露光装置の基板移動方法を用いて基板を位置決めし、基板の露光を行うことにより、基板の移動を高速かつ高精度に行うことができるので、パターンの焼付けを短い間隔で精度良く行い、高いスループットで高品質な基板を製造することができる。
例えば、図7は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。薄膜形成工程(ステップ101)では、スパッタ法やプラズマ化学気相成長(CVD)法等により、基板上に液晶駆動用の透明電極となる導電体膜や絶縁体膜等の薄膜を形成する。レジスト塗布工程(ステップ102)では、ロール塗布法等により感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布して、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。露光工程(ステップ103)では、プロキシミティ露光装置や投影露光装置等を用いて、マスクのパターンをフォトレジスト膜に転写する。現像工程(ステップ104)では、シャワー現像法等により現像液をフォトレジスト膜上に供給して、フォトレジスト膜の不要部分を除去する。エッチング工程(ステップ105)では、ウエットエッチングにより、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜の内、フォトレジスト膜でマスクされていない部分を除去する。剥離工程(ステップ106)では、エッチング工程(ステップ105)でのマスクの役目を終えたフォトレジスト膜を、剥離液によって剥離する。これらの各工程の前又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。これらの工程を数回繰り返して、基板上にTFTアレイが形成される。
また、図8は、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、剥離等の処理により、基板上にブラックマトリクスを形成する。着色パターン形成工程(ステップ202)では、染色法、顔料分散法、印刷法、電着法等により、基板上に着色パターンを形成する。この工程を、R、G、Bの着色パターンについて繰り返す。保護膜形成工程(ステップ203)では、着色パターンの上に保護膜を形成し、透明電極膜形成工程(ステップ204)では、保護膜の上に透明電極膜を形成する。これらの各工程の前、途中又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。
図7に示したTFT基板の製造工程では、露光工程(ステップ103)において、図8に示したカラーフィルタ基板の製造工程では、ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)及び着色パターン形成工程(ステップ202)の露光処理において、本発明のプロキシミティ露光装置又はプロキシミティ露光装置の基板移動方法を適用することができる。
本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の上面図である。 本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の側面図である。 本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置の正面図である。 図3の一部を拡大した図である。 図4の固定子取り付けベース及び可動子取り付けベースを下から見た状態を示す図である。 本発明の一実施の形態によるプロキシミティ露光装置からYステージより上の部分を取り除いた状態を示す上面図である。 液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。 リニアモータを用いたプロキシミティ露光装置の一例を示す図である。 リニアモータを用いたプロキシミティ露光装置の他の例を示す図である。 リニアモータを用いたプロキシミティ露光装置のさらに他の例を示す図である。
符号の説明
1 基板
2 マスク
10 チャック
11 ステージベース
11a,11b ベース
13 Xガイド
14 Xステージ
15 Yガイド
16 Yステージ
17 θステージ
19 チャック支持台
20 マスクホルダ
31,41 固定子
32,42 可動子
33,43 固定子取り付けベース
34,44 可動子取り付けベース
35 ローラ保持具
36 ローラ
45 台

Claims (6)

  1. 基板を保持するチャックと、
    フォトマスクを保持するマスクホルダと、
    前記マスクホルダの下方に配置されたステージベースと、
    前記ステージベース上に設けられたX方向(又はY方向)へ伸びる第1のガイドと、
    前記第1のガイドに沿って移動する第1のステージ、該第1のステージ上に設けられたY方向(又はX方向)へ伸びる第2のガイド、及び該第2のガイドに沿って移動する第2のステージを有し、前記チャックを搭載して、基板の移動を行う移動ステージと、
    前記第1のステージを移動する第1の移動手段と、
    前記第2のステージを移動する第2の移動手段とを備え、
    前記第2の移動手段は、磁石を内蔵した板状の固定子とコイルを内蔵した板状の可動子とから成る偶数個のリニアモータを有し、各リニアモータの可動子は、前記第2のステージのY方向(又はX方向)へ伸びる側面に取り付けられ、各リニアモータの固定子は、前記第1のステージにそのリニアモータの可動子と向き合わせてY方向(又はX方向)へ伸ばして取り付けられ、偶数個のリニアモータが、固定子と可動子とを横方向に向き合わせて、左右対称に配置されたことを特徴とするプロキシミティ露光装置。
  2. 前記ステージベースは、X方向(又はY方向)へ伸びる溝を有し、
    前記第1の移動手段は、磁石を内蔵した板状の固定子とコイルを内蔵した板状の可動子とから成る偶数個のリニアモータを有し、各リニアモータの固定子は、前記ステージベースの溝内に立てた状態でX方向(又はY方向)へ伸ばして取り付けられ、各リニアモータの可動子は、前記第1のステージにそのリニアモータの固定子と向き合わせて取り付けられ、偶数個のリニアモータが、固定子と可動子とを横方向に向き合わせて、左右対称に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のプロキシミティ露光装置。
  3. フォトマスクを保持するマスクホルダの下方にステージベースを配置し、
    ステージベース上にX方向(又はY方向)へ伸びる第1のガイドを設け、
    X方向(又はY方向)へ移動する第1のステージ、第1のステージ上に設けられたY方向(又はX方向)へ伸びる第2のガイド、及びY方向(又はX方向)へ移動する第2のステージを有する移動ステージにチャックを搭載して、基板をチャックで保持し、
    偶数個のリニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子を、第2のステージのY方向(又はX方向)へ伸びる側面に取り付け、偶数個のリニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子を、第1のステージにそのリニアモータの可動子と向き合わせてY方向(又はX方向)へ伸ばして取り付け、固定子と可動子とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された偶数個のリニアモータを用いて、第2のガイドに沿って第2のステージを移動して、基板のY方向(又はX方向)への移動を行うことを特徴とするプロキシミティ露光装置の基板移動方法。
  4. ステージベースにX方向(又はY方向)へ伸びる溝を設け、
    偶数個のリニアモータの磁石を内蔵した板状の固定子を、ステージベースの溝内に立てた状態でX方向(又はY方向)へ伸ばして取り付け、偶数個のリニアモータのコイルを内蔵した板状の可動子を、第1のステージにそのリニアモータの固定子と向き合わせて取り付け、固定子と可動子とが横方向に向き合わせて左右対称に配置された偶数個のリニアモータを用いて、第1のガイドに沿って第1のステージを移動して、基板のX方向(又はY方向)への移動を行うことを特徴とする請求項3に記載のプロキシミティ露光装置の基板移動方法。
  5. 請求項1又は請求項2に記載のプロキシミティ露光装置を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
  6. 請求項3又は請求項4に記載のプロキシミティ露光装置の基板移動方法を用いて基板を位置決めし、基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
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