JP2009253253A - 冷却フィン - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却フィンから放出される不要電磁波を抑制する冷却フィンを提供する。
【解決手段】導電体からなるベース部12、14と、前記ベース部12、14に立設された、平板状の複数のフィン状部12a、14aとを備える、電子素子の発熱を放熱する冷却フィン1であって、前記ベース部12、14の少なくとも一部において、絶縁体及び間隙の少なくともいずれかを設けたものである。また、ベース部12、14においては、導電体部の長さがλ/2以下であることが好適である。さらに、複数のフィン状部12a、14aが導電体又は絶縁体からなることが好適である。
【選択図】図1
【解決手段】導電体からなるベース部12、14と、前記ベース部12、14に立設された、平板状の複数のフィン状部12a、14aとを備える、電子素子の発熱を放熱する冷却フィン1であって、前記ベース部12、14の少なくとも一部において、絶縁体及び間隙の少なくともいずれかを設けたものである。また、ベース部12、14においては、導電体部の長さがλ/2以下であることが好適である。さらに、複数のフィン状部12a、14aが導電体又は絶縁体からなることが好適である。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子素子の発熱を放熱する冷却フィンに関し、特に、冷却フィンから放出される不要電磁波を抑制することができる冷却フィンに関する。
プリント基板上に搭載された電力変換素子等では、大電流が流れ損失が生じることによって、熱が発生する。この発熱により、電力変換素子等がその許容温度を超えてしまうことがある。このため、電力変換素子、又は電力変換素子を実装したプリント基板に冷却フィンを取り付け、発生した熱を拡散させる必要がある。
一般的に、従来の冷却フィンは、銅又はアルミニウム合金等の電導性の熱伝導性から構成される。また、発生した熱を周囲の空気に効果的に拡散させるため、冷却フィンの表面積を広げている。特許文献1には、発熱部品取り付け部及び冷却リブを、一枚金属板からプレス加工によって形成することが記載されている。また、これによって、軽量化、低廉化を図ることが記載されている。
一方で、電力変換素子等では、高速にスイッチングが行われるため、ノイズが発生する。図7に、従来の冷却フィン721を示す。電力変換素子10によって発生したノイズと、冷却フィン721とが静電容量等722を介して電気的に結合すると、導体である冷却フィン721は、不要電磁波を放射するアンテナとして作用する。特に、冷却フィン721の寸法が波長(λ)の1/2となる周波数では、冷却フィン721には定常波が発生し、不要電磁波の放射効率が高くなる。このようにして発生した不要電磁波により、近傍の回路動作を妨害する問題や、不要電磁波が規制値よりも大きい場合は、製品が出荷できない等の問題が生じる。
ここで、不要電磁波の規制については、電子機器から放射される不要電磁波公共の放送や通信に障害を与えないようにするため、電子機器から放射される不要電磁波について各国において規制が行われている。例えば、CISPR等の国際規格がその代表的なものであり、規制の対象となる周波数範囲は、現状、30MHz〜1GHzである。このため、製造メーカは製品の不要電磁波をその規制値以下に抑えなければ製品を出荷することができない。
特開平6−260571号公報
本発明は、上述の問題点を鑑み、冷却フィンからの放射電磁波を抑制することにより、ノイズ規格を満足することや、製品の信頼性を向上することができる、電子機器に用いる冷却フィンを提供することを課題とする。また、簡素な構造の冷却フィン、設計の自由度が高い冷却フィンを提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、導電体からなるベース部と、ベース部に立設された、平板状の複数のフィン状部とを備える、電子素子の発熱を放熱する冷却フィンを提供する。ここで、本発明に係る冷却フィンは、ベース部の少なくとも一部において、絶縁体及び間隙の少なくともいずれかを設けるものである。
また、ベース部においては、導電体部の長さがλ/2以下であることが好適である。さらに、複数のフィン状部が導電体又は絶縁体からなることが好適である。
また、ベース部において、導電体部が、絶縁体の間に設置されたことが好適である。
さらに、ベース部において、電子素子側の面が絶縁体からなる、または、ベース部が絶縁体からなることが好適である。
本発明の冷却フィンは、ベース部の少なくとも一部において、絶縁体及び間隙の少なくともいずれかを設けることによって、冷却フィンから放出される不要電磁波を抑制することができる。また、これによって、ノイズ放射規格を満たすことができ、製品の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明に係る冷却フィンの実施の形態について説明する。
図1(a)は、本発明に係る冷却フィンについて第1の実施の形態を示す。
本発明に係る冷却フィン1は、ベース部12、14と、平板状の複数のフィン状部12a、14aとから構成される。ベース部12、14と、平板状の複数のフィン状部12a、14aとは、それぞれ導電体である。また、ベース部12と、ベース部14とは、電気的に不連続な間隙d1によって、互いに導通しないように構成されている。
図1(a)は、本発明に係る冷却フィンについて第1の実施の形態を示す。
本発明に係る冷却フィン1は、ベース部12、14と、平板状の複数のフィン状部12a、14aとから構成される。ベース部12、14と、平板状の複数のフィン状部12a、14aとは、それぞれ導電体である。また、ベース部12と、ベース部14とは、電気的に不連続な間隙d1によって、互いに導通しないように構成されている。
一般的に、冷却フィンは、導電体の寸法が大きくなる程、不要電磁波を多く放射する。これによって、冷却フィンは、アンテナとして作用する。これに対して、図1(a)に示す冷却フィン1では、ベース部12と、ベース部14との間に、電気的に不連続な間隙d1を設けることによって、アンテナとして作用する長さ、すなわち、電気的に連続な長さを短くする。
一方で、冷却フィン1は、上述したように、ベース部12、14間において、電気的に不連続な間隙d1を設けているが、冷却フィン1全体の表面積は大きく変化していない。したがって、本発明に係る冷却フィン1は、その放熱性能を大きく変化させることなく、冷却フィン1から放射する不要電磁波を抑制することができる。
図1(a)に示す冷却フィン1では、ベース部12、14は、その寸法がそれぞれλ/2以下である。ベース部12、14の寸法がλ/2以下となる周波数では、定在波が発生し、不要電磁波が効率良く放射される。よって、冷却フィン1は、放熱器からの放射を効率良く抑制することができる。
次に、図1(b)は、本発明に係る冷却フィンについて第2の実施の形態を示す。
本発明に係る冷却フィン1Aは、ベース部12、14、16と、平板状の複数のフィン状部12a、14a、16aとから構成される。ベース部12、14、16と、平板状の複数のフィン状部12a、14a、16aとは、それぞれ導電体である。また、ベース部12と、ベース部14とは、電気的に不連続な間隙d2によって、互いに導通しないように構成されている。同様に、ベース部14と、ベース部16とは、電気的に不連続な間隙d3によって、互いに導通しないように構成されている。
本発明に係る冷却フィン1Aは、ベース部12、14、16と、平板状の複数のフィン状部12a、14a、16aとから構成される。ベース部12、14、16と、平板状の複数のフィン状部12a、14a、16aとは、それぞれ導電体である。また、ベース部12と、ベース部14とは、電気的に不連続な間隙d2によって、互いに導通しないように構成されている。同様に、ベース部14と、ベース部16とは、電気的に不連続な間隙d3によって、互いに導通しないように構成されている。
図1(a)において説明したように、冷却フィンは、ベース部の寸法が大きくなる程、不要電磁波を多く放射し、アンテナとして作用する。ここで、図1(b)に示す冷却フィン1Aでは、電気的に不連続な間隙d1、d2が設けられている。また、ベース部12、14、16とは、それぞれ通電していない。よって、冷却フィン1Aは、図1(a)に示した冷却フィン1と同様に、アンテナとして作用する長さ、すなわち、電気的に連続な長さを短くすることができる。
また、冷却フィン1Aでは、電気的に不連続な間隙d1、d2が設けられているが、冷却フィン1A全体の表面積は大きく変化していない。したがって、図1(a)で示した冷却フィン1同様に、本発明に係る冷却フィン1Aは、その放熱性能を大きく変化させることなく、ベース部から放射する不要電磁波を抑制することができる。
ここで、冷却フィン1Aは、冷却フィン1と比較し、導体部の長さを短くすることができる。つまり、冷却フィン1Aは、導体部がアンテナとしての作用してしまうことをさらに抑えることができる。よって、冷却フィン1Aは、放射妨害波のレベルをより低減することができる。また、冷却フィン1Aは、放射レベルが極大値となる導体長(λ/2)となる周波数を高くすることが可能である。
図1(b)に示す冷却フィン1Aでも、ベース部12、14、16の寸法をλ/2以下とする。よって、冷却フィン1Aからの放射を効率的に抑制することができる。
図1(a)では、電気的に不連続な部位が1つ設けられた冷却フィンを示し、また、図1(b)では、電気的に不連続な間隙が2つ設けられた冷却フィンを示した。しかし、本発明に係る冷却フィンでは、上記で述べた冷却フィンに限定されることなく、電気的に不連続な間隙を3つ以上設けることもできる。
図1(c)は、本発明に係る冷却フィンについて第3の実施の形態を示す。
本発明に係る冷却フィン1Bは、ベース部12、14と、平板状の複数のフィン状部12a、14aとから構成される。ベース部12、14と、平板状の複数のフィン状部12a、14aとは、それぞれ導電体である。また、ベース部12と、ベース部14とは、電気的に不連続な間隙d1によって、互いに導通しないように構成されている。ここで、ベース部12、14とは、電子機器10に、シリコングリース等の接着剤を用いることなく、それぞれねじ止めによって固定される。
本発明に係る冷却フィン1Bは、ベース部12、14と、平板状の複数のフィン状部12a、14aとから構成される。ベース部12、14と、平板状の複数のフィン状部12a、14aとは、それぞれ導電体である。また、ベース部12と、ベース部14とは、電気的に不連続な間隙d1によって、互いに導通しないように構成されている。ここで、ベース部12、14とは、電子機器10に、シリコングリース等の接着剤を用いることなく、それぞれねじ止めによって固定される。
また、ベース部12と、ベース部14とは、ねじ6、電力変換素子4等の接続部を介して通電されている。図1(c)に示すように、ベース部12と、ベース部14とに、ねじ6がそれぞれ取り付けられ、それぞれのねじ6が、電力変換素子166に接続される。
図1(c)に示す冷却フィン1Bでは、ベース部12と、ベース部14とが直接に接触していないが、接続部4、6を介して通電するように構成される。
図1(c)に示す冷却フィン1Bでは、ベース部12と、ベース部14とが直接に接触していないが、接続部4、6を介して通電するように構成される。
図1(a)に示した冷却フィン1と同様に、本発明に係る冷却フィン1Bは、その放熱性能を大きく変化させることなく、冷却フィンから放射する不要電磁波を抑制することができる。
また、図1(c)に示す冷却フィン1Bにおいても、不要電磁波が効率良く放射させるため、ベース部12、14の寸法をλ/2以下とする。
なお、本発明に係る冷却フィン1、1A、1Bでは、ベース部及びフィン状部の形状は、図1(a)〜(c)で示した形状に制限されない。
次に、図2(a)は、本発明に係る冷却フィンについて第4の実施の形態を示す。
本発明に係る冷却フィン2は、ベース部21、22と、平板状の複数のフィン状部21a、22aとから構成される。ベース部21は絶縁体である。また、ベース部22、平板状の複数のフィン状部21a、22aは、それぞれ導電体である。
本発明に係る冷却フィン2は、ベース部21、22と、平板状の複数のフィン状部21a、22aとから構成される。ベース部21は絶縁体である。また、ベース部22、平板状の複数のフィン状部21a、22aは、それぞれ導電体である。
冷却フィン2は、絶縁体からなるベース部21を含むことによって、電気的に連続な長さを短くすることができる。したがって、本発明に係る冷却フィン2は、その放熱性能を大きく変化させることなく、冷却フィンから放射する不要電磁波を抑制することができる。
特に、冷却フィン2は、放射妨害波のレベルを低減することができる。また、冷却フィン2は、放射レベルが極大値となる導体長(λ/2)となる周波数を高くすることが可能である。
また、図2(a)に示す冷却フィン2でも、ベース部22は、その寸法がλ/2以下である。よって、冷却フィンからの放射を効率的に抑制することができる。
図2(b)は、本発明に係る冷却フィンについて第5の実施の形態を示す。
本発明に係る冷却フィン2Aは、ベース部21〜23と、平板状の複数のフィン状部21a〜23aとから構成される。ベース部21、23は絶縁体である。また、ベース部22、平板状の複数のフィン状部21a〜23aは、それぞれ導電体である。
本発明に係る冷却フィン2Aは、ベース部21〜23と、平板状の複数のフィン状部21a〜23aとから構成される。ベース部21、23は絶縁体である。また、ベース部22、平板状の複数のフィン状部21a〜23aは、それぞれ導電体である。
図2(a)に示した冷却フィン2と同様に、冷却フィン2Aは、絶縁体からなるベース部21、23を含むことによって、電気的に連続な長さを短くすることができる。また、同様に、冷却フィン2Aでは、冷却フィン2A全体の表面積は変化しない。したがって、本発明に係る冷却フィン2Aは、その放熱性能を大きく変化させることなく、冷却フィンから放射する不要電磁波を抑制することができる。また、同様に、図2(b)に示す冷却フィン2Aでは、ベース部22の寸法はλ/2以下である。
さらに、冷却フィン2Aは、冷却フィン2と同様に、放射妨害波のレベルを効率的に低減することができ、放射レベルが極大値となる導体長(λ/2)となる周波数を高くすることができる。
図2に示した冷却フィン2,2Aでは、プリント基板からのノイズが冷却フィンと結合する付近に、絶縁体からなるベース部21、23とを設けることができる。
図2に示した冷却フィン2、2Aにおいて、絶縁体からなるベース部21、23は、セラミック、シリコン等の熱伝導性の高い材料である。これによって、冷却能力をさらに高めることが可能である。
なお、本発明に係る冷却フィン2、2Aでは、絶縁体からなるベース部21、23、導電体からなるベース部22、平板状の複数のフィン状部21a〜23aは、図2(a)及び(b)で示したその形状に制限されない。
図3(a)は、本発明に係る冷却フィンについて第6の実施の形態を示す。
本発明に係る冷却フィン3は、ベース部21、22と、平板状の複数のフィン状部22aとから構成される。ベース部21は電子機器10と接触し、ベース部22と電子機器10との間に設置される。ベース部21は絶縁体であり、ベース部22と、平板状の複数のフィン状部22aとは、それぞれ導電体である。
本発明に係る冷却フィン3は、ベース部21、22と、平板状の複数のフィン状部22aとから構成される。ベース部21は電子機器10と接触し、ベース部22と電子機器10との間に設置される。ベース部21は絶縁体であり、ベース部22と、平板状の複数のフィン状部22aとは、それぞれ導電体である。
電子機器から発生したノイズと、冷却フィンとが、静電容量等を介して電気的に結合した場合、冷却フィンは、不要電磁波を放射するアンテナとして作用する。これに対して、絶縁体からなるベース部21を、電子機器10と導電体からなるベース部22との間に設け、電子機器10とベース部22との間における電気的結合を小さくする。これによって、電子機器10において発生したノイズが冷却フィン3に伝わりにくくなり、冷却フィン3から発生する不要電磁波を低減することができる。
図3(a)において、絶縁体からなるベース部21は、セラミック、シリコン等の熱伝導性の高い材料からなる。これによって、ベース部22に熱が伝わりやすくなり、冷却能力を高めることが可能である。
図3(b)は、本発明に係る冷却フィンについて第7の実施の形態を示す。
本発明に係る冷却フィン3Aは、ベース部21、ベース部22〜26と、平板状の複数のフィン状部22a〜26aとからなる。ここで、ベース部21は電子機器10と接触し、ベース部21は、ベース部22〜26と電子機器10との間に設置される。ベース部21は絶縁体である。また、ベース部22〜26、平板状の複数のフィン状部22a〜26aは、それぞれ導電体である。ここで、ベース部22と、ベース部24とは、電気的に不連続な間隙d2によって、互いに導通しないように構成されている。同様に、ベース部24と、ベース部26とは、電気的に不連続な間隙d3によって、互いに導通しないように構成されている。
本発明に係る冷却フィン3Aは、ベース部21、ベース部22〜26と、平板状の複数のフィン状部22a〜26aとからなる。ここで、ベース部21は電子機器10と接触し、ベース部21は、ベース部22〜26と電子機器10との間に設置される。ベース部21は絶縁体である。また、ベース部22〜26、平板状の複数のフィン状部22a〜26aは、それぞれ導電体である。ここで、ベース部22と、ベース部24とは、電気的に不連続な間隙d2によって、互いに導通しないように構成されている。同様に、ベース部24と、ベース部26とは、電気的に不連続な間隙d3によって、互いに導通しないように構成されている。
図3(a)と同様に、絶縁体からなるベース部21は、セラミック、シリコン等の熱伝導性の高い材料からなる。また、ベース部22〜26の寸法はλ/2以下とする。
図3(b)に示す冷却フィン3Aは、図1(b)に示した冷却フィン1Aと、図3(a)に示した冷却フィン3との利点を有する。つまり、冷却フィン3Aは、その放熱性能を大きく変化させることなく、放熱器から放射する不要電磁波を抑制することができ、電子機器10において発生したノイズを冷却フィン3Aに伝わりにくくすることができる。
図4は、本発明に係る冷却フィンについて第8の実施の形態を示す。
本発明に係る冷却フィン4は、ベース部21と、平板状の複数のフィン状部21aとから構成される。ベース部21は絶縁体であり、平板状の複数のフィン状部21aは、それぞれ導電体である。
本発明に係る冷却フィン4は、ベース部21と、平板状の複数のフィン状部21aとから構成される。ベース部21は絶縁体であり、平板状の複数のフィン状部21aは、それぞれ導電体である。
冷却フィン4は、絶縁体からなるベース部21を、電子機器10と平板状の複数のフィン状部21aとの間に設け、電子機器10と平板状の複数のフィン状部21aとの間における電気的結合を小さくする。これによって、電子機器10において発生したノイズが冷却フィン4に伝わりにくくなり、冷却フィン4から発生する不要電磁波を低減することができる。
絶縁体からなるベース部21は、セラミック、シリコン等の熱伝導性の高い材料からなる。これによって、平板状の複数のフィン状部21a全体に熱が伝わりやすくなり、冷却能力を高めることが可能である。
図5は、本発明に係る冷却フィンについて第9の実施の形態を示す。
本発明に係る冷却フィン5は、ベース部21と、平板状の複数のフィン状部21aとから構成される。ベース部21と、平板状の複数のフィン状部21bとは、それぞれ絶縁体である。
本発明に係る冷却フィン5は、ベース部21と、平板状の複数のフィン状部21aとから構成される。ベース部21と、平板状の複数のフィン状部21bとは、それぞれ絶縁体である。
冷却フィン5は、絶縁体からなるベース部21と、絶縁体からなる平板状の複数のフィン状部21bとを有し、これにより、冷却フィン5は、アンテナとして作用しない。よって、冷却フィン5は、冷却フィン5から発生する不要電磁波を低減することができる。
また、絶縁体からなるベース部21、21bは、それぞれセラミック、シリコン等の熱伝導性の高い材料からなる。これによって、冷却能力を高めることが可能である。
特定の実施形態を例示の目的で説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々な変更を行うことが可能である。よって、本発明に係る冷却フィンは、上述した実施の形態には限定されず、それらの等価物の全範囲に照らして添付の特許請求の範囲により規定される。
図6には、従来の冷却フィン及び本発明に係る第2の冷却フィンについて、冷却フィンからの放射電界をシミュレーションしたグラフである。ここで、従来の冷却フィンは、冷却フィンの寸法がλ/2付近となっている。
従来の冷却フィンでは、冷却フィン内部において発生する定在波に起因する放射電界にピークが生じている(破線a)。一方で、本発明に係る第2の冷却フィンでは、放射電界にピークが生じていなかった(実線b)。さらに、従来の冷却フィンと比較して、図示した全周波数帯域(〜1GHz)において放射電界の値を抑制していた。
従来の冷却フィンでは、冷却フィン内部において発生する定在波に起因する放射電界にピークが生じている(破線a)。一方で、本発明に係る第2の冷却フィンでは、放射電界にピークが生じていなかった(実線b)。さらに、従来の冷却フィンと比較して、図示した全周波数帯域(〜1GHz)において放射電界の値を抑制していた。
1 第1の冷却フィン
10 電子機器
12、14 ベース部
12a、14a 平板状の複数のフィン状部
10 電子機器
12、14 ベース部
12a、14a 平板状の複数のフィン状部
Claims (7)
- 導電体からなるベース部と、
前記ベース部に立設された、平板状の複数のフィン状部と
を備える、電子素子の発熱を放熱する冷却フィンであって、
前記ベース部の少なくとも一部において、絶縁体及び間隙の少なくともいずれかを設けることを特徴とする、冷却フィン。 - 前記ベース部において、導電体部が、絶縁体の間に設置されたことを特徴とする請求項1に記載の冷却フィン。
- 前記ベース部において、導電体部の長さがλ/2以下である請求項1又は2に記載の冷却フィン。
- 前記ベース部において、前記電子素子側の面が絶縁体からなる請求項1に記載の冷却フィン。
- 前記ベース部が絶縁体からなる請求項1に記載の冷却フィン。
- 前記複数のフィン状部が導電体である請求項1に記載の冷却フィン。
- 前記複数のフィン状部が絶縁体である請求項1に記載の冷却フィン。
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