JP2009241951A - 複合容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成により、使用後の複合容器を紙と樹脂とに容易に分離可能な複合容器を提供することを課題とする。これにより、消費者は、複合容器を簡単に分離することが可能となり、プラスチック等と紙との分別作業を、積極的に行うことが可能である。
【解決手段】上記課題を解決すべく、紙主体層と内面樹脂層とを弱接着により積層するブランクを金型で樹脂成型することで、ブランクとベース部とを一体に成型してなる複合容器であって、前記ベース部の一部を内方へと押し込むことにより、前記ブランクの内面樹脂層が内方へと押し込まれるとともに前記紙主体層が剥離して、該紙主体層を剥離するための剥離起点が形成される複合容器である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブランクを金型に挿入して樹脂射出成型してなる複合容器に関する。
従来、紙材とプラスチックフィルム等の樹脂フィルムとを貼り合わせた積層シートを打ち抜いてなるブランク板(ブランク)を、金型内に挿入してホールディングし、前記ブランクの、底部分および底部分の周縁部分、胴部の接合部分、開口の周縁部分などに樹脂からなる骨組みを射出成形等で成形してなる複合容器が知られている。この複合容器は、射出成形品としての利点と紙容器としての利点とを兼ね備え、例えば粉状、粒状などの家庭用洗剤や、清酒、清涼飲料水、液状食品等の内容物の容器として幅広く用いられている。
また、前記複合容器は、紙主体のブランクに、樹脂成形からなる骨組みを形成するため、紙容器に比べ容器形状の自由度が高いという利点があり、さらには、プラスチック単体の容器と比較して、樹脂の使用量が少ない、軽量かつ意匠性が高い、さらには、使用後の廃棄処理で焼却しても発生する熱量が小さい、環境負荷が小さいという利点を有する。しかしながら、前記ブランクに紙材を用いた場合、前記骨組みとして樹脂を用いるため、廃棄する際には、紙部分と樹脂部分とを、それぞれ分別して廃棄する必要がある。
このため、前記ブランクの紙材と、前記骨組みとを分別するための種々工夫がなされており、例えば、ブランクの紙層と樹脂層との剥離強度を調節することで、使用後の複合容器を、紙と樹脂とに分離する構成や(例えば、特許文献1)、ブランクにハーフカット加工を施すことで、ブランクの一部を切り取る構成(例えば、特許文献2)等が開示されている。
しかしながら、前者の場合、ブランクの紙層を剥離するきっかけがなく、ブランクの端面部分を、指先の爪で慎重に剥離する必要があるため、容易に紙層を剥離することが殆どできなかった。万一剥離が出来た場合にも紙と樹脂とを分離するために多大な労力を要した。
他方、後者の場合、ブランクの一部を切り取った後、ブランクの他の部分に依然紙材を有するため、樹脂と紙とを完全に分離することができないという欠点がある。
特開2003−182717号公報 特開平9−58675号公報
本発明の複合容器は、上記課題を解決し、簡単な構成により、使用後の複合容器を紙と樹脂とに容易に分離可能な複合容器を提供することを課題とする。これにより、消費者は、複合容器を簡単に分離することが可能となり、プラスチックと紙との分別作業を、積極的に行うことが可能である。
本発明の請求項1記載の発明は、紙主体層と内面薄膜層を弱接着により積層したブランクを金型で樹脂成型することで、ブランクとベース部を一体に成型してなる複合容器であって、ベース部の一部を内方へと押し込むことにより、ブランクの内面薄膜層が内方へと押し込まれるとともに前記紙主体層が剥離して、該紙主体層を剥離するための剥離起点が形成される複合容器である。
なおここでベース部とは、内側のベースに部分的に樹脂を使用するピラードタイプの骨組みだけでなく、インモールド射出成型によりブランクの裏側全体に樹脂を使用した例えば有底円筒状の樹脂容器のような樹脂部も含むものである。
又、紙主体層とは、紙を主体として成型したブランクであり、紙のみの場合だけでなく、表面にコーティングを施したものや、裏面に樹脂を設けたもの等であっても紙を主体とした層であれば全て含まれる。又内面薄膜層とは、ブランクの内面に設ける薄膜状のものであり、内面樹脂層や内面アルミ層等を含むものである。
また、請求項2記載の発明は、ベース部に、ベース部の一部を容易に押し込むための切欠きを形成した複合容器である。
また、請求項3記載の発明は、ベース部に、ベース部の一部を容易に押し込むための薄肉を形成した複合容器である。
また、請求項4記載の発明は、ベース部の一部は、ベース部の脚部であって、ブランクは、ベース部の脚部に延出したブランク片を有し、脚部を内方へと押し込むことで、前記ブランク片の内面薄膜層が内方へと押し込まれるとともに紙主体層が剥離して、該紙主体層を剥離するための剥離起点が形成される複合容器である。
本発明の請求項1記載の発明は、紙主体層と内面薄膜層を弱接着により積層したブランクを金型で樹脂成型することで、ブランクとベース部を一体に成型してなる複合容器であって、ベース部の一部を内方へと押し込むことにより、ブランクの内面薄膜層が内方へと押し込まれるとともに前記紙主体層が剥離して、該紙主体層を剥離するための剥離起点が形成されることを特徴とするから、使用後の複合容器を、紙主体層と内面薄膜層とに容易に分離することが可能である。尚内面薄膜層と樹脂性のベース部は剥離していないので、プラスチック等と紙主体層を容易に分別して、ゴミの回収に出すことが出来る。又ベース部内の汚れを除去しなくとも、手を汚さずに紙主体層を分離でき、紙のリサイクルに貢献できる。
よって、消費者は、プラスチック等と紙との分別作業を、積極的に行うようになる効果がある。
また、請求項2記載の発明は、ベース部に、ベース部の一部を容易に押し込むための切欠きを形成した複合容器であるから、使用後の複合容器を分離する際に、ベース部の一部を容易に押し込むことが可能であり、紙主体層が大きく剥離して、紙と樹脂等とを容易に分離することが可能である。
また、請求項3記載の発明は、ベース部に、ベース部の一部を容易に押し込むための薄肉を形成した複合容器であるから、使用後の複合容器を分離する際に、前記骨組みの一部を容易に押し込むことが可能であり、紙主体層が大きく剥離して、紙と樹脂等とを容易に分離することが可能である。
また、請求項4記載の発明は、ベース部の一部は、ベース部の脚部であって、ブランクは、ベース部の脚部に延出したブランク片を有し、脚部を内方へと押し込むことで、前記ブランク片の内面薄膜層が内方へと押し込まれるとともに紙主体層が剥離して、該紙主体層を剥離するための剥離起点が形成される複合容器であるから、使用後の複合容器を分離する際に、脚部を押し込むことにより、使用後の複合容器を、紙主体層と内面薄膜層とに容易に分離することが可能であり、これにより、消費者は、プラスチック等と紙との分別作業を、積極的に行うようになる効果がある。さらには、ブランク片の紙主体層が大きく剥離して、紙主体層と内面薄膜層とを容易に分離することが可能である。
本発明の複合容器10の一例としては、図1(a)に示すように、例えば、飲料用の容器10や、図1(b)に示すように、洗剤等の容器10であって、何れも紙製のブランク1で胴部を形成し、樹脂製の骨組み3で、開口部や脚部4を形成してなる、複合容器10である。特に、本発明の複合容器10は、使用後の複合容器10を、樹脂等と紙とに容易に分離することが可能であり、これにより、消費者は、プラスチック等と紙との分別作業を、積極的に行うことが可能である。
以下に、前記複合容器10の一例としての、飲料用のカップ10について説明する。
まず、前記飲料用カップ(複合容器10)のブランク1は、図2に示すように、紙を主体とし、内面薄膜層を有するブランクであって、中央に底面を有し、該底面の左右に側面をそれぞれ有する。特に、前記ブランク1は、後述する、骨組み3の脚部4にかけて延出するブランク片2を有しており、後述する、複合容器10の分別作業時において、前記ブランク片2の紙層を剥離起点として、ブランクの紙材を容易に剥離することが可能である。
なお、ブランクの構成は前記のように紙主体層と内面薄膜層からなるが、紙主体層とは、紙の外面にはコーティング若しくはラミネート等により樹脂薄膜層を施し、内面側には薄膜の樹脂層を施す場合があるが、このような場合も紙主体であることは変わりは無い。そして内面側の薄膜層も数層程度に及ぶことがあり、このようなことから紙主体層とその内側の薄膜層の剥離部分は、ブランク板の設計によりバリエーションがあることになる。そして、紙部分の単独分離が理想的であるが、外面のコーティングを除去することなく廃棄しても、清掃行政側が受け入れている現状である。
従って、紙主体層の分離が出来れば、今日的には良いのであり、紙のみの分離のみでなく、紙主体層の分離が出来ればよいことになる。本発明もそのような現状に鑑みて、紙主体層の分離が出来れば良いという前提に立っている。そして、ブランク板の紙主体層の内面側には内面薄膜層が存在し、この部分は通常薄膜樹脂であることが多いが、これに限定されず、アルミ等の薄膜層を使用する場合もある。更に紙主体層の内面を薄膜樹脂層として、更にその内面側に内面薄膜樹脂層を設ける場合もあるが、この場合紙主体層の内面の薄膜樹脂層と更に内面薄膜層の間の剥離強度を小としておけば、この部分での剥離が容易である。このような紙主体層と内面薄膜層が分離される場合も、本発明の対象に含まれている。即ち紙主体層と内面薄膜層が弱接着されているのである。
要するに紙主体層と内面薄膜層(多くは内面樹脂層)の分離が可能であれば良い。
又、複合容器10は、図2に示すように、紙を主体とし、内面薄膜層を有するブランクであって、中央に底面を有し、該底面の左右に側面をそれぞれ有すために、左右の側面の紙主体層の分離だけでは足らず、底面の紙主体層の分離をする場合には、例えば図4に示すように脚部4が全周にわたって設けられている場合に、底面の紙主体層の分離は不可能である。そこで、図1のように、脚部4に切欠部分4Bを設けて、ブランクの側面から底面に連結する部分を外部に露出させる構成をとれば紙主体層は、ブランクの側面及び底面の一括分離が可能となる。なお、例えば図4に示すように脚部4が全周にわたって設けられている場合にも、ブランクの側面と底面の連結部に切取り線或いはミシン目等を設ければ、その切り取り線或いはミシン目から、ブランクの側面だけは紙主体層の剥離が可能となるので、そのような構成も可能である。
そして、このようなブランク1を折り込み起立させて、図3(a)に示すように、筒状のブランク1を成型金型へと装填し、ブランク1の隙間部分に樹脂成形を施すことにより、図3(b)に示すように、樹脂成型品からなる骨組み3を形成する。これにより、図4(a)(b)に示すように、本発明の複合容器10を形成することが可能である。
特に、前記骨組み3は、底面の周囲から下方へと突出した脚部4を有しており、前記ブランク1のブランク片2が、前記骨組み3の脚部4にかけて延出している。さらには、前記脚部4の、前記ブランク片2の左右に、前記脚部4を容易に押し込むための切欠き5がそれぞれ形成され、かつ、前記ブランク片2に相当する位置における、脚部4の裏側に溝6を設けて脚部4を薄肉化したものが形成されている。
これにより、後述する、複合容器10の分別時において、前記脚部4を押し込むことで、前記切欠き5から脚部4が容易に押し込まれて、前記ブランク片2の内面樹脂層と紙主体層とが剥離される構成となっている。
すなわち、前記複合容器10の分別時において、図5(a)に示すように、前記ブランク片2を脚部4の骨組み部分4'と共に或いは脚部4の骨組み部分4'だけを、内方へと押し込むことで、前記ブランク片2の内面樹脂層2Nが押し込まれるとともに、図5(b)に示すように、内面樹脂層2Nに接合する紙主体層2Pのみが剥離することとなる。なお前述したように内面薄膜層は、内面樹脂層に限られず、アルミ等の使用可能であり、この場合内面薄膜層である薄膜アルミが剥離する事になる。
よって、図6に示すように、前記ブランク片2の剥離した紙主体層2Pをつまみつつ引き上げることにより、図7に示すように、ブランク1の紙主体層を容易に引き剥がすことが可能である。これにより、複合容器10の骨組み3およびブランク1の内面樹脂層1Nと、ブランク1の紙主体層1Pとを、完全に分離することが可能であり、それぞれを分別して廃棄することが可能である。
このように、本発明の複合容器10は、紙主体層1Pと内面樹脂層1Nとを有するブランク1と、該ブランク1を金型に挿入して樹脂成型してなる骨組み3と、からなる複合容器10において、前記骨組み3の一部である骨組み部分4'を内方へと押し込むことにより、前記ブランク1の内面樹脂層1Nが内方へと押し込まれるとともに前記紙主体層1Pが剥離して、該紙主体層1Pを剥離するための剥離起点となっているブランク片2が形成されるため、使用後の複合容器10を、紙主体層と内面樹脂層とに容易に分離することが可能である。これにより、消費者は、プラスチック等と紙との分別作業を、積極的に行うことが可能である。
上記例では、骨組み3に切欠き5を形成した場合の一例を示したが、これに限らず、前記脚部4の、前記ブランク片2近傍に、前記脚部4を容易に押し込むための薄肉部7を形成してもよい。また、上記例では、ブランク1の端面部分が露出する場合の一例を示したが、これに限らず、ブランク1の端面部分が、骨組み3の樹脂に入り込んでいる場合がある。即ちブランク1の端面が射出成型樹脂の回りこみによりその端面が骨組み樹脂に埋没していることがある。
この場合、従来構成の容器では、ブランクの端面部分に指先をかけて紙主体層を剥離することができないが、本発明の構成により、ブランク1の紙材を容易に分離することが可能である。
この場合の一例としては、図8(a)に示すように、ブランク1の端面部分が骨組み3の樹脂に入り込んでおり、このため、ブランク1の端面部分が隠れている。
一方、図8(b)に示すように、骨組み3の脚部4は、ブランク片2の左右に切欠き5が形成され、かつ、前記ブランク片2に相当する位置における、脚部4の裏側が薄肉部7となっている。なおこのような脚部4の裏側の薄肉化は、左右の切欠き5間全体を薄肉化する場合だけでなく、脚部4の底部端から切欠5を上方に設け、更にその切欠きの終端から、脚部4の内面側だけを薄肉化して上方に延長したような構成でも薄肉部7と同様に、脚部4の骨組み部分4'の内方へと押し込みが容易になる。
このような、複合容器10における分別作業時において、図9(a)に示すように、前記ブランク片2の脚部4の骨組み部分4'を押し込むと、図9(b)に示すように、脚部4の骨組み部分4'とともにブランク片2の内面樹脂層2Nが押し込まれ、他方、ブランク片2の紙主体層2Pのみが、内面樹脂層2Nから剥離して、剥離起点となっているブランク片2を形成することが可能である。よって、この剥離起点となっているブランク片2から、ブランクの紙主体層1Pのみを容易に剥離することが可能である。
このように、骨組み3によって、ブランク1の端面部分が露出していない場合でも、ブランク1の紙主体層1Pを容易に剥離することが可能であり、特に、脚部4の骨組み部分4'に薄肉部7を形成することにより、脚部4を容易に押し込むことが可能である。
上記例では、飲料用の複合容器10の一例を示したが、これに限らず、粉末洗剤の容器10として用いられる複合容器10であってもよい。
例えば、図10に示すように、従来の粉末洗剤の容器として用いられる複合容器10であって、該容器の脚部4にかけて突出したブランク片2が形成されている。また、前記ブランク片2の左右の、前記脚部4には、図10(b)に示すように、切欠き5が形成されている。
このような、容器のブランク1は、図11に示すように、1枚の扇形状からなるブランク1であって、ブランク1の両端には、それぞれブランク片2が形成されている。
特に、前記ブランク1は、容器の脚部4にかけて突出するブランク片2を左右にそれぞれ有しており、後述する、複合容器の分別時において、ブランクの紙主体層1Pを、左方若しくは右方のどちらからでも剥離することが可能である。よって、利き手を選ぶことなく、ブランクの紙主体層1Pの剥離が可能である。
そして、このようなブランク1を筒状に折り込むことで、図12(a)に示すように、筒状のブランク1を形成し、該ブランク1を図示しない金型に装填して、ブランク1の隙間部分に樹脂成形を施すことにより、図12(b)に示すように、骨組み3を形成して、本発明の複合容器10を形成することが可能である。
そして、このような複合容器10を分別する際には、図13に示すように、前記脚部の骨組み部分4'を押し込むことで(図中、点線矢印)、ブランク片2の内面樹脂層2Nが押し込まれ、これに伴い、ブランク片の紙主体層2Pのみが、内面樹脂層2Nから剥離することとなる。なお、図13の脚部4の上部のブランク板は脚部から露出しているが、前述したように射出成型により、脚部4の樹脂が回りこみブランク板の端部がその樹脂に埋没することも多々ある。
よって、図14に示すように、このブランク片2の紙主体層2Pをつまみ、ブランクの紙主体層1Pを容易に剥離することが可能であり、図15に示すように、ブランク1の内面樹脂層1Nおよび骨組み3と、ブランクの紙主体層1Pとを完全に分別し廃棄することが可能である。
特に、前記ブランク片2を左右にそれぞれ設けることで、左右の何れからもブランクの紙主体層1Pを剥離することが可能であり、消費者の利き手を選ぶことなく、複合容器10を容易に分別することが可能である。
以上のように、本発明の複合容器10は、紙主体層1Pと内面樹脂層1Nとを有するブランク1と、該ブランク1を金型に挿入して樹脂成型してなる骨組み3と、からなる複合容器10において、前記骨組み3の骨組み部分4'を内方へと押し込むことにより、前記ブランク2の内面樹脂層2Nが内方へと押し込まれるとともに前記紙主体層2Pが剥離するため、使用後の複合容器10を、紙と樹脂とに容易に分離することが可能である。
また、前記骨組み3に、該骨組みの骨組み部分4'を容易に押し込むための切欠き5を形成したことを特徴とするから、使用後の複合容器10を分離する際に、前記骨組みの骨組み部分4'を押し込み、容易に紙主体層を剥離することが可能である。
また、前記骨組み3に、該骨組みの骨組み部分4'を容易に押し込むための薄肉部7を形成したことを特徴とするから、使用後の複合容器10を分離する際に、前記骨組みの骨組み部分4'を押し込み、容易に紙主体層を剥離することが可能である。
特に、前記骨組み3の骨組み部分4'は、前記骨組みの脚部4であって、前記ブランク1は、前記骨組みの脚部4の骨組み部分4'に延出したブランク片2を有し、前記脚部4の骨組み部分4'を内方へと押し込むことで、前記ブランク片2の内面樹脂層2Nが内方へと押し込まれるとともに前記紙主体層2Pが剥離して、該紙主体層を剥離するための剥離起点が形成される構成である。よって、使用後の複合容器10を分離する際に、脚部4の骨組み部分4'を押し込むことにより、使用後の複合容器10を、紙と樹脂等とに容易に分離することが可能であり、これにより、消費者は、プラスチック等と紙との分別作業を、積極的に行うようになる効果がある。さらには、ブランク片2の紙主体層が大きく剥離するため、紙と樹脂等とを容易に分離することが可能である。
前記ブランクに用いる紙主体層は、射出成型樹脂の使用量を極力少なくし、かつ、複合容器に必要な剛性を付与すべく、紙主体層が適度の剛性を有することが望ましい。前記紙主体層の一例としては、コップ原板、アイボリー紙、カード紙、コートボール等の紙材を適宜用いることが可能である。また、使用後のブランクを、内面樹脂層と紙主体層とに分離すべく、ブランクの紙主体層と内面樹脂層との積層面の剥離強度は、0.3〜1.0N/15mm幅の範囲とすることが好ましく、これにより、ブランクの紙主体層と内面樹脂層とを容易に剥離することが可能である。
なお、内面樹脂層と骨組み3の樹脂間の剥離強度は大であり、紙主体層と内面樹脂層間の剥離強度が小であるから、内面樹脂層と骨組み樹脂の接着は保たれつつ、紙主体層と内面樹脂層の剥離が行なわれるのである。
前記射出成型により成型される骨組みの樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステルなど、射出成型に使用可能な熱可塑性樹脂は、特に限定されるものではない。また、前記内面樹脂層としては、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリスチレンフィルム等を使用することが可能であり、特に、複合容器の強度や、防湿性、さらには、前記骨組みと前記内面樹脂層との接着安定性等を考慮して、複合容器の骨組みにポリプロピレンを用い、また、ブランクの内面樹脂層にポリプロピレンフィルムを用いることが好ましい。
以上のように、本発明の複合容器10の一例として、飲料容器や洗剤容器において、何れも紙製のブランク1で胴部を形成し、樹脂製の骨組み3で、開口部や脚部4を形成してなる、複合容器10を説明し、特に、本発明の複合容器10は、使用後の複合容器10を、樹脂等と紙とに容易に分離することが可能であり、これにより、消費者は、プラスチック等と紙との分別作業を、積極的に行うことが可能であることを説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、内側のベースに部分的に樹脂を使用するピラードタイプの骨組み3に変えて、インモールド射出成型で、ブランクの裏側全体に樹脂を使用した有底円筒状の樹脂容器にも適用可能である。この裏側全体の樹脂の使用部分及び部分的に樹脂を使用するピラードタイプの骨組み3の樹脂の使用部分の両者に共通する用語として、ベース部とする。
図16は、紙主体層と内面薄膜層が弱接着により積層されたブランク1で胴部を形成し、樹脂製の円筒状部8がブランク1の内側に設けられ、円筒状部8の下部は脚部4であり、ブランク片2の左右に切欠き5が形成されている。そして、前記ブランク片2の脚部4を押し込むと、切り欠きが破壊され、脚部4とともにブランク片2が押し込まれ、ブランク片2の紙主体層のみが、内面樹脂層から剥離して、剥離起点となっているブランク片2から、ブランクの紙主体層のみを容易に剥離することが可能である。なお1Eはブランク端部を示している。
本発明の複合容器の一例を示す説明図である。 (a)飲料用の複合容器の一例を示す図である。 (b)粉末洗剤用の複合容器の一例を示す図である。 複合容器のブランクを示す図である。 複合容器のブランクと、骨組みとを示す説明図である。(a)筒状のブランクを示す図である。(b)骨組みを示す説明図である。 (a)(b)本発明の複合容器を示す図である。 (a)(b)ブランクの紙主体層を分離する様子を示す説明図である。 ブランクの紙主体層を分離する様子を示す説明図である。 ブランクの紙主体層を分離する様子を示す説明図である。 (a)(b)本発明の複合容器の別の例を示す説明図である。 (a)(b)ブランクの紙主体層を分離する様子を示す説明図である。 (a)(b)本発明の複合容器のさらに別の例を示す図である。 複合容器のブランクを示す図である。 複合容器のブランクと、骨組みとを示す説明図である。(a)筒状のブランクを示す図である。(b)骨組みを示す説明図である。 ブランクの紙主体層を分離する様子を示す説明図である。 ブランクの紙主体層を分離する様子を示す説明図である。 ブランクの紙主体層を分離する様子を示す説明図である。 ブランクの中に樹脂製の円筒状部8を設けた実施例の説明図である。
符号の説明
1 ブランク
1P 紙主体層
1N 内面樹脂層
2 ブランク片
2P ブランク片の紙主体層
2N ブランク片の内面樹脂層
3 骨組み
4 脚部
4B 切欠部分
5 切欠き
6 溝
7 薄肉部
8 円筒状部
10 複合容器

Claims (4)

  1. 紙主体層と内面薄膜層を弱接着により積層したブランクを金型で樹脂成型することで、ブランクとベース部を一体に成型してなる複合容器であって、
    前記ベース部の一部を内方へと押し込むことにより、前記ブランクの内面薄膜層が内方へと押し込まれるとともに前記紙主体層が剥離して、該紙主体層を剥離するための剥離起点が形成されることを特徴とする複合容器。
  2. 前記ベース部に、ベース部の一部を容易に押し込むための切欠きを形成したことを特徴とする請求項1記載の複合容器。
  3. 前記ベース部に、該ベース部の一部を容易に押し込むための薄肉を形成したことを特徴とする、請求項1乃至2記載の複合容器。
  4. 前記ベース部の一部は、前記ベース部の脚部であって、
    前記ブランクは、前記ベース部の脚部に延出したブランク片を有し、
    前記脚部を内方へと押し込むことで、前記ブランク片の内面薄膜層が内方へと押し込まれるとともに前記紙主体層が剥離して、該紙主体層を剥離するための剥離起点が形成されることを特徴とする請求項1乃至3記載の複合容器。
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