JP2009239155A - 位置決め装置および位置決め装置の制御方法 - Google Patents

位置決め装置および位置決め装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009239155A
JP2009239155A JP2008085758A JP2008085758A JP2009239155A JP 2009239155 A JP2009239155 A JP 2009239155A JP 2008085758 A JP2008085758 A JP 2008085758A JP 2008085758 A JP2008085758 A JP 2008085758A JP 2009239155 A JP2009239155 A JP 2009239155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
moving
unit
substrate
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008085758A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Iwata
裕 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2008085758A priority Critical patent/JP2009239155A/ja
Publication of JP2009239155A publication Critical patent/JP2009239155A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】計測した被処理物の処理面の位置情報に基づいて、処理装置の処理位置を正確に位置決めすることにより、高性能でかつ高歩留まりな被処理物を得ることができる位置決め装置を提供する。
【解決手段】インクジェットヘッド4の処理位置を、主走査軸3により基板1の処理面上の目標位置に向かって主走査方向に移動させるとき、基板位置記憶部25に記憶された基板1の処理面上の被処理箇所の位置に基づいて、目標位置が副走査方向にずれているときは、インクジェットヘッド4の処理位置を、副走査軸10により副走査方向に処理面に対して相対的に移動させる補正動作によって目標位置に到達するように、主走査軸3と副走査軸10を制御する制御部(23,26,27,28,29)とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、位置決め装置および位置決め装置の制御方法に関し、詳しくは、パターンが生成された基板やシートの表面に加工処理などを行う位置決め装置および位置決め装置の制御方法に関する。
従来、位置決め制御装置としては、基板製造装置の基板の位置決めに用いられるものがある(例えば、特許第3372671号(特許文献1)参照)。
この基板製造装置は、基板の伸縮の変化に対応して製造時の位置の補正を行いながら、フラットディスプレイパネルのカラーフィルタ基板を製造するのに使用されている。上記基板製造装置の補正方式は、インクジェット方式等によりカラーフィルタ構成部材を基板面に塗布し着色するとき、フィルタエレメントの中心線と吐出ノズルとの相対位置の位置ズレを、光位置センサの3画素の出力信号の大小とその組み合わせにより検出し、検出した位置ズレに基づいて吐出ノズルとフィルタエレメントの相対位置の位置ズレを、基板を搭載したXYステージを移動することで補正する技術である。
この基板製造装置では、吐出ノズルの周囲に配置した光位置センサにより、フィルタエレメントの開口部の中心の位置ズレの方向の情報に従って相対位置を補正する計測データを得るが、計測データを得た後、直ちに計測した方向のデータに基づきXYステージを微調整する。この動作を繰り返して、3画素の出力信号の比較でフィルタエレメントの中心線と吐出ノズルとの相対位置の位置ズレが補正されたと判断するまで動作する。
このとき、光位置センサが計測した基板上のフィルタエレメントの中心位置は、吐出ノズルの吐出位置とは離れた場所にあり、計測した位置は、相対移動により光位置センサと吐出ノズルとの間の距離だけ移動した後、吐出ノズル位置に到達する。
しかしながら、光位置センサにより計測した位置ズレ情報を直ちに補正動作に反映させるため、結果的に位置ズレによりフィルタエレメントの中心位置に位置決めされる場所は、吐出ノズルの場所ではなく、光位置センサの場所となり、補正の効果が低下する。
この課題を解決するための手段として、基板製造装置の第3の実施例では、フィルタエレメントの位置をメモリに記憶しておくことで、離れた吐出ノズルに対してもトラッキングの精度を向上させられるとしているが、メモリに記憶しておくだけでは精度の向上を図ることはできず、メモリに格納したデータを具体的な補正動作へ利用するために必要な対策をした実施例がない。
また、上記基板製造装置では、光位置センサにCCD等のラインセンサと隣接位置に発光部を備えた反射型センサによりセンシングをしている。ところが、発光部で出射した光は、基板のフィルタエレメント面で反射されて結像せずにセンシングされるので、基板のフィルタエレメント面の中心位置を示す情報を、隣接の画素を含めて3画素の入力光量に変換する精度は極めて低く、フィルタエレメントの中心位置を正確にセンシングできないという問題がある。
近年では、フラットパネルディスプレイを搭載している大型液晶テレビの基板サイズの大型化の進展に伴い、ディスプレイ画素の開口のサイズが大きくなったり、さらに表示品位の高画質化の要求が高まり、ディスプレイ画素の開口部の周囲の形成パターンのファインピッチ化が進展しているため、開口部の面積が増大し、開口部に対する開口周囲パターンの面積が極めて少なくなってきている。このフラットパネルディスプレイの大型化に伴って、フィルタエレメントの中心位置を正確にセンシングできない問題は特に大きくなってきている。
したがって、センシング部には結像手段が必要となるが、結像手段を用いることで光位置センサと吐出ノズルとの間の距離はより増大し、補正精度の低下がより一層増大するという問題がある。
また、基板の高さ方向の位置センサ用いて、吐出タイミングを補正する方法も同様の手段により備えているが、同じ課題をもっており、センシング位置と吐出タイミングを補正する位置が離れていることにより、補正精度が低下する。
特許第3372671号
そこで、この発明の課題は、計測した被処理物の処理面の位置情報に基づいて、処理装置の処理位置を正確に位置決めすることにより、高性能でかつ高歩留まりな被処理物を得ることができる位置決め装置および位置決め装置の制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の位置決め制御装置は、
被処理物の処理面に対して処理を行う処理装置の処理位置を、上記処理面に対して略平行な平面に沿った第1の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる第1の移動部と、
上記処理装置の処理位置を第2の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる第2の移動部と、
上記第1の移動部による上記第1の方向の移動を行いながら上記処理装置による処理を行うとき、上記処理装置の処理位置よりも上記第1の方向の前方でかつ上記処理装置の処理位置から所定の距離をあけた位置において、上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置を順次計測する位置計測部と、
上記位置計測部により計測された上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置を順次記憶する記憶部と、
上記処理装置の処理位置を、上記第1の移動部により上記被処理物の処理面上の目標位置に向かって上記第1の方向に移動させるとき、上記記憶部に記憶された上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置に基づいて、上記目標位置が上記第2の方向にずれているときは、上記処理装置の処理位置を、上記第2の移動部により上記第2の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる補正動作によって上記目標位置に到達するように、上記第1,第2の移動部を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする。
上記構成の位置決め制御装置によれば、上記記憶部に記憶された被処理物の処理面上の被処理箇所の位置に基づいて、処理装置の処理位置を、正確に被処理物に対して位置決めさせることができるため、高い位置決め補正の効果を得ることができる。これにより被処理物の性能を高く維持し、製品の高い歩留まりを得ることができる。なお、上記第1の移動部による第1の方向および第2の移動部による第2の方向は、直線方向に限らず、円弧を描くような方向の移動方向でもよい。この発明の位置決め制御装置は、例えば、インクジェット方式により液晶ディスプレイパネルに代表されるフラットディスプレイパネルの基板面に基板形成部材を塗布させる基板処理装置に適用することができる。
また、一実施形態の位置決め制御装置では、上記制御部は、上記処理装置の処理位置が、現在位置から、上記記憶部に記憶された上記被処理物の処理面上の被処理箇所までの区間で、上記第1の移動部により上記第1の方向に移動するのに要する時間と、上記第2の移動部により上記第2の方向に移動するのに要する時間とを順次比較し、上記第2の方向の移動に要する時間が、上記第1の方向の移動に要する時間より小さくなる上記被処理箇所を上記目標位置に定める。
上記実施形態によれば、第2の方向に移動する所要時間を考慮した位置決めが可能となり、目標位置に対して位置決め誤差量を増やすことなく正確な位置決めができる。
また、一実施形態の位置決め制御装置では、上記位置計測部は、2次元の画像を撮像するための結像レンズを有する。
上記実施形態によれば、例えば、被処理物としてのディスプレイ画素の開口サイズが大型化したり、画素周囲の形成パターンのファインピッチ化が進んだりしても、結像レンズを用いて正確に被処理物の位置を計測することができ、正確な位置決めができる。
また、一実施形態の位置決め制御装置では、
上記制御部は、上記処理装置の処理位置を、上記第2の移動部により上記第2の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる補正動作において、上記第2の移動部に対して補正動作量に相当するパルス指令信号を出力する位置決め制御部を有し、上記位置決め制御部から上記補正動作量に相当するパルス指令信号の出力が終了した時点で補正動作を終了したとする。
上記実施形態によれば、第2の方向の物理的移動に伴う振動や、微小偏差に対する整定待ち時間による位置決め制御の応答時間を短くすることにより、位置決め制御の位置精度を向上することができる。
また、一実施形態の位置決め制御装置では、上記第2の方向は、上記第1の方向と同一の方向、上記被処理物の処理面に平行でかつ上記第1の方向に対して直交する直線方向、または、上記被処理物の処理面と上記処理装置との間を結ぶ直線に沿った方向の少なくとも1つの方向である。
上記実施形態によれば、被処理物と処理位置の相対的な誤差、すなわち被処理物が生成された際の目標位置となる形状の形成位置ずれ誤差や、被処理物の寸法誤差や、被処理物が位置決め装置に載置された際の位置及び傾き姿勢の誤差や、被処理物の厚み方向の寸法誤差や、第1の方向への相対的な移動時の第1の方向への移動誤差や第2の方向への変位誤差を補正することができる。
また、一実施形態の位置決め制御装置では、
上記位置計測部は、上記処理装置の処理位置と共に、上記第1の移動部により上記第1の方向に上記処理面に対して相対的に移動し、
上記制御部は、上記処理装置の処理位置を、上記第1の移動部により上記第1の方向に上記処理面に対して相対的に移動させながら、上記位置計測部により上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置を計測する計測区間と上記第2の方向の上記目標位置のずれを補正する補正移動区間とを区別して交互に設けて、上記計測区間における上記位置計測部の計測結果に基づいて、次の上記補正移動区間で、上記処理装置の処理位置を、上記第2の移動部により上記第2の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる。
上記実施形態によれば、第2の方向の移動に伴い、処理装置の処理位置と共に位置計測部が一体となって移動する構成においても、第2の方向の移動による位置計測値への誤差の混入を防ぐことができるため、第2の方向の移動に伴い、処理位置と共に位置計測部が移動する構成を採用することで、製造コスト及び移動手段を簡素化,軽量化することができる。
また、一実施形態の位置決め制御装置では、上記制御部は、上記位置計測部により上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置を計測するための基準物体が存在しない区間から上記基準物体が存在する区間に移行する境界領域では、上記基準物体が存在する区間の最初に上記位置計測部により計測された上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置に基づいて、上記処理装置の処理位置が、上記基準物体が存在する区間に移動する前に上記補正動作を行う。
上記実施形態によれば、基準物体が存在する初めの位置への補正動作時の移動量が大きく移動所要時間が大きい場合でも、処理位置を目標位置に到達できるように移動することができる。
また、この発明の位置決め装置の制御方法では、
被処理物の処理面に対して処理を行う処理装置の処理位置を、上記処理面に対して略平行な平面に沿った第1の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる第1の移動部と、
上記処理装置の処理位置を、第2の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる第2の移動部と、
上記第1の移動部による上記第1の方向の移動を行う工程において、上記処理装置による処理を行うとき、上記処理装置の処理位置よりも上記第1の方向の前方でかつ上記処理装置の処理位置から所定の距離をあけた位置において、上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置を順次計測する位置計測部と、
上記位置計測部により計測された上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置を順次記憶する記憶部と、
上記第1,第2の移動部を制御する制御部と
を備えた位置決め装置の制御方法であって、
上記制御部により上記第1,第2の移動部を制御することにより、上記処理装置の処理位置を、上記第1の移動部により上記被処理物の処理面上の目標位置に向かって上記第1の方向に移動させるとき、上記記憶部に記憶された上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置に基づいて、上記目標位置が上記第2の方向にずれているときは、上記処理装置の処理位置を、上記第2の移動部により上記第2の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる補正動作によって上記目標位置に到達するようにしたことを特徴とする。
上記構成によれば、上記記憶部に記憶された被処理物の処理面上の被処理箇所の位置に基づいて、処理装置の処理位置を、正確に被処理物に対して位置決めさせることができるため、高い位置決め補正の効果を得ることができる。これにより被処理物の性能を高く維持し、製品の高い歩留まりを得ることができる。
以上より明らかなように、この発明の位置決め制御装置および位置決め装置の制御方法によれば、計測した被処理物の処理面の位置情報に基づいて、処理装置の処理位置を正確に位置決めすることにより、高性能でかつ高歩留まりな被処理物を得ることができる位置決め装置および位置決め装置の制御方法を実現することができる。
以下、この発明の位置決め装置および位置決め装置の制御方法を図示の実施の形態により詳細に説明する。
この説明では、パターンが表面に形成された基板に、機能を有する液滴を吐出し、基板面の所定の領域に塗布して製造を行うTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)液晶パネル基板へ塗布する液滴吐出装置の事例で説明を行う。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態の位置決め装置の一例としての液滴吐出装置の吐出処理部の概略構成を表す模式図である。
この液滴吐出装置は、図1に示すように、インクジェット塗布を行う処理装置の一例としてのインクジェットヘッド4と被処理物の一例としての基板1を、相対的な位置を直交する2軸の自動移動ステージにより移動させ、移動中にインクジェットヘッド4より基板1の処理面へ部材インクを吐出することにより、基板面上に部材パターンを形成するものである。この第1実施形態の部材としては、カラーフィルタを塗布する。上記液滴吐出装置では、インクジェットヘッド4と基板1は個別の軸に搭載されている。
図1に示すように、基板1は、吸着位置決め部2に吸着されて固定される。この吸着位置決め部2は、図示しない基板搬送装置から吸着位置決め部2に載置された基板1を吸着固定する。また、吸着位置決め部2は、図示しない基板位置計測カメラにより、装置の直交方向の位置と基板1の位置ズレ量と傾き量を計測し、基板1の位置と姿勢を微調整するためのXYθ軸を備えている。
第1の移動部の一例としての主走査軸3は、基板1を図1の左右方向に自動移動し、吸着位置決め部2を搭載する軸である。上記主走査軸3によって、インクジェット塗布を行うインクジェットヘッド4と基板1とを、基板1の表面に平行な平面に沿って主走査方向(第1の方向)に任意の場所へ任意の速度で相対的に移動させる。本実施形態では、推進軸にリニアモーターを用いており、リニアスケールによるエンコーダー機能を搭載し、パルス指令により動作指令を行い、サーボドライバによりモーター駆動制御を行っている。
インクジェットヘッド4には、基板1の表面に平行な対向面に処理位置の一例としての複数のノズル孔を有するノズルプレートが接着されている。上記ノズルプレートのノズル孔は、直径10〜20μmに設定されている。ノズル孔内の隔壁側面の一部にピエゾアクチュエータとその電極を形成している。上記ピエゾアクチュエータとその電極に電圧を印加して隔壁の両側面の間に電界を発生させて隔壁自体をせん断変形させることにより、吐出エネルギーを発生させて、インクを液滴としてノズル孔より吐出する。このノズル孔は、直線状に複数配置されてノズル列を構成している。上記ノズル孔毎に駆動信号は与えられ、ノズル孔毎への駆動信号の出力により、各種の塗布液滴のドットパターンを基板面に形成することができる。また、インクジェットヘッド4には、インク供給部22(図2に示す)が接続されている。このインク供給部22は、インクをインクジェットヘッド4に安定供給しているが、位置決めの動作に直接関連しないので、ここでは図示していない。
ヘッド回転軸5は、インクジェットヘッド4のノズル列を、基板1の主走査軸送り方向に対して傾けた姿勢にするための軸であり、主走査軸3に直交する方向の吐出液滴の密度を調整するものである。このヘッド回転軸5は、ヘッドZ軸6に搭載されている。ヘッドZ軸6は、インクジェットヘッド4と基板1の表面のギャップを上下動により調整するものである。インクジェットヘッド4のノズルプレートの最下面である液滴吐出面と、基板1の上面との間は、0.5〜1mmになるように調整する。
また、計測カメラ8は、オートフォーカス顕微鏡7に取り付けられており、基板1の表面のパターンを撮像することが可能な1次元のCCDラインセンサを搭載したカメラである。カメラZ軸9は計測カメラ8を上下動し、基板1に対して焦点調整が可能となっており、オートフォーカス顕微鏡7内の信号指令に基づき駆動される。上記オートフォーカス顕微鏡7と計測カメラ8で位置計測部を構成している。
オートフォーカス顕微鏡7は、基板面に櫛葉形状の濃淡パターン形状を投射し、顕微鏡筒内のCCDラインセンサにより投射したパターンの画像について計測を行って合焦位置を求め、カメラZ軸9を駆動する方法のものを用いている。このオートフォーカス顕微鏡7は、主走査の動作中もオートフォーカス動作が可能である。同じ原理を用いた製品として、中央精機株式会社のAF−Iというオートフォーカス顕微鏡がある。
第2の移動部の一例としての副走査軸10は、インクジェットヘッド4を、主走査軸3に直交する副走査方向(第2の方向)に移動する軸であり、指定した任意の位置への動作指令により、任意の速度制御方法で移動制御を可能な機能を有している。主走査軸3と同様、リニアモーターとリニアスケールによるエンコーダー機能を搭載し、パルス指令により動作指令を行い、サーボドライバによりモーター駆動制御を行っている。
ここで、「主走査」とは、基板1に処理を行うときの軸移動の方向を示し、「副走査」とは、基板1に処理を行わないが、主走査を行う場所を移動するあるいは微調整するための軸移動の方向を示している。
ガントリビーム15は、副走査軸10を固定するものであり、主走査軸3に対して直交する方向に長い梁を構成しており、装置定盤部17に固定されている。
塗布の処理は、基板1が主走査軸3により主走査方向に移動するときに、主走査軸3の位置に同期して機能インクの液滴をインクジェットヘッド4が吐出して、基板1にインクジェットヘッド4のノズル幅分の塗布をすることで行う。1回の主走査軸3の動作で塗布できる範囲は、主走査軸3に直交する方向へのインクジェットヘッド4のノズル幅で規定されるため、規定された幅だけ副走査軸10を移動して、再度主走査動作を行うことを繰り返すことにより、基板の必要な領域にインクを塗布する。
基板位置の計測カメラ8とオートフォーカス顕微鏡7とカメラZ軸8は、図1内で基板が装置左側より右側へ移動するときに用いられるものである。上記計測カメラ8とオートフォーカス顕微鏡7とカメラZ軸8は、計測カメラ8により撮像された画像データより基板面のパターン位置を計測し、続いて位置計測した基板位置にインクジェットヘッド4が到着した場合にインクの吐出が可能なように配置されている。
図1で基板1が右側より左側に移動するときには、ガントリビーム15の反対側に配置された計測カメラ12とオートフォーカス顕微鏡11とカメラZ軸13を、同様の画像計測部として用いる。
また、インクジェット保全部16は、インクジェットヘッド4の吐出コンディションを一定に保つ保全動作行う。インクジェットヘッド4は、吐出しない待機状態では、副走査軸10によりインクジェット保全部16上に配置される。この保全動作において、インクジェットヘッド4は、インクジェット保全部16によりキャップ機構等による溶媒雰囲気内での待機または、所定の条件により起動される捨て吐出、吐出良否を判定する吐出検査、ノズル面のワイピング、メニスカス面の劣化インクを吸引等の配管の圧力差により移動して除去する吸引プライミング等の保全動作が行われる。これにより、インクジェットヘッド4は。常時良質な吐出コンディションが保たれる。
ワイピング動作とは、インクジェットヘッド4のノズルの吐出孔および吐出孔付近にある粘度の高い残渣となったインクや異物等の不要物を除去するものであり、吐出コンディションを良好な状態に保つことができる。ここで、不要物の除去には、ノズル面への接触式の弾性体材料のブレード、または液体とその振動等の手段を用いる。
図2は上記液滴吐出装置の構成を示すブロック図である。なお、図2において「インクジェットヘッド」は「IJ」と略して記載している。
図2に示すように、インク供給部22は、インクジェットヘッド4にインクを安定して供給する機構部であり、インクジェット制御装置23により制御される。このインクジェット制御装置23は、インク供給部22を制御すると共に、インクジェットヘッド4、ヘッド回転軸5(図1に示す)、ヘッドZ軸6(図1に示す)を制御する。また、インクジェット制御装置23は、インクジェットヘッド4に対して主走査軸3(図1に示す)のエンコーダー信号をカウントして同期信号を生成し、その同期信号により必要なタイミングで駆動信号をピエゾアクチュエータに対して出力する機能を備えている。上記駆動信号は、主走査軸3の動作に対して所定のタイミングで出力することも可能であり、主走査軸3が停止しているときに任意のタイミングで信号を出力して吐出させることも可能である。
また、インクジェット制御装置23は、ヘッド回転軸5に対しては、基板面内の直交座標系における軸に対して、インクジェットヘッド4のノズル列の傾き角を必要に応じて制御する。さらに、インクジェット制御装置23は、ヘッドZ軸6に対しては、基板1とインクジェットヘッド4の距離を一定に保つよう必要に応じて上下動を行うように制御する。
また、画像処理部24は、計測カメラ8または12で撮像された画像データが入力され、画像データを入力しながら計算処理を行う。画像データは、主走査軸3のエンコーダー信号をカウントして同期信号を生成し、1次元センサの信号を主走査軸3の移動に伴い同期信号を用いて、画像処理部24に連続して画像データとして入力する。このとき、同期信号は、カウントしたエンコーダー信号のカウント値、すなわち画像データをセンシングしたときの主走査軸3の位置についての情報を有している。
例えば、主走査軸3を移動開始する直前にカウンタをリセットし、主走査軸3が動作を開始すると、出力されるエンコーダー信号の出力パルス数をカウントし、カウンタのカウント値に対して、エンコーダー信号1パルス辺りの実際の移動距離を乗じた値だけ、主走査軸3が移動したとみなして位置情報としている。この発明の位置決め制御を行うときに画像処理部24は、連続して入力された画像データを処理して基板1に形成されたパターンの位置を計測することができ、計測したパターン位置と同期信号の主走査軸3の位置情報を関連づけて、記憶部の一例としての基板位置記憶部25に格納する。
また、画像処理部24は、計測カメラ8または12が撮像した際の副走査軸方向の座標位置を計測時副走査軸位置として、後述の主制御装置20より位置決め制御部の一例としての直交軸制御部27の主走査動作中の位置座標として受け取る。画像データを計算処理した結果得られた副走査軸方向の画像内の座標位置は、計測時副走査軸位置と関連づけられて、副走査軸方向の基板パターンの位置情報とすることもできる。
また、画像処理部24は、オートフォーカス顕微鏡7または11に対して、照明光量を任意に調整し、自動でフォーカシング制御する。このオートフォーカス制御は、基板1が移動中も制御することができる。オートフォーカス顕微鏡7または11の合焦時のカメラZ軸9,13の位置を取得することができ、基板パターン位置情報として求めることができる。
基板位置記憶部25は、画像処理部24から出力された画像計測した基板パターン位置と主走査軸3の位置を関連づけて、基板位置情報として記憶する。基板位置情報は、画像処理部24から出力される都度記憶することができ、副走査軸方向の位置、主走査軸方向の位置、オートフォーカスによる基板面の高さ方向の位置の3種類の基板位置情報を、記憶領域に入力順に記憶する。この基板位置記憶部25は、主走査軸3の移動区間内で出力される基板位置情報を全て記憶できる容量を持っている。画像処理部24は、基板位置記憶部25に基板位置情報を出力する都度、タイミング制御部26に処理タイミング信号を出力し、画像処理側の処理サイクルタイミングを伝達できる。
タイミング制御部26は、基板位置記憶部25に格納された基板位置情報を取り出し、基板1の位置を基準とし、インクジェットヘッド4が基板面へのインクの吐出のために必要となる位置へインクジェットヘッド4を副走査軸10により移動して位置決めを行う制御を行うものである。上記タイミング制御部26は、主走査軸3のエンコーダー信号をカウントして、移動中の主走査軸方向の位置タイミングに同期して直交軸制御部27に指令して制御することができる。
処理のタイミングについては、画像処理部24からの処理タイミング信号を用いて基板位置情報を取り出して、制御処理を行うイベントのタイミングに用いる機能と、補正動作を開始するタイミングを算出して、そのタイミング値がエンコーダー信号のカウント値と比較して一致した場合に、補正動作指令を出力可能なタイミング一致判定機能を備えている。また、タイミング一致判定機能は、エンコーダーカウントによる判定以外の方法として、画像処理部24からの処理タイミング信号を用いて、処理タイミング信号の入力カウント値による比較も可能となっている。
直交軸制御部27は、主走査軸3と副走査軸10を制御する制御部である。主制御装置20の指令またはタイミング制御部26の指令に基づいて、直交軸制御部27は、主走査軸3と副走査軸10を制御する。
吸着位置決め制御部28は、吸着位置決め部2に基板1が載置されたときに、基板1を吸着して固定し、基板1の位置と姿勢を制御する。
インクジェット保全部16は、インクジェット保全制御部29の制御により、インクジェットヘッド4の吐出コンディションを一定に保つ保全動作行う。
主制御装置20は、図2の説明で述べた装置を構成する様々な制御部を組み合わせて装置のシステム制御を行うものであり、その制御条件とプログラムは、主記憶装置21に記憶されている。
次に、この液滴吐出装置の位置決め制御動作について図3、図4、図5を用いて説明する。
図3は位置決め制御を行うときの計測カメラ8とインクジェットヘッド4の関係を示した鳥瞰図である。
図3に示すように、基板1の表面には、TFTアレイ回路を構成するため、基準物体の一例としてのゲートバスライン30およびソースバスライン31の配線パターンが格子状に形成されている。主走査の動作を行うとき、インクジェットヘッド4より先行した計測カメラ8がこの基板面を撮像し、ゲートバスライン30およびソースバスライン31の位置を画像データに記録する。図3に示す主走査方向の矢印は、基板1の移動方向を示す。インクジェットヘッド4は、計測カメラ8が撮像した場所に液滴を吐出して塗布を行うように、主走査軸3(図1に示す)に沿った計測カメラ8の後方に配置されている。計測カメラ8とインクジェットヘッド4との間の距離32は、計測カメラ8の所定の画素位置と、インクジェットヘッド4の端部のノズル孔33との間の距離である。本実施の形態では、主走査軸方向に50[mm]、副走査軸方向に0[mm]離れた配置としており、計測カメラ8とオートフォーカス顕微鏡7およびインクジェットヘッド4の外形寸法を考慮して、可能な範囲で近接するよう設置している。
図4は、図3で説明した配置を上面より見たときの説明図である。図4では、主走査方向が図3と左右が入れ換わっている。
図4に示すように、計測カメラ8が撮像している範囲は、計測カメラ8内のCCDラインセンサに結像された基板面の像となり、図4内ではセンシング範囲(画素群34)の範囲を撮像できる。この実施形態では、CCDラインセンサの画素は512[画素]あり、1[画素]のCCDラインセンサ面の画素サイズは14×14[μm]となっている。オートフォーカス顕微鏡7には、倍率が20倍になる顕微鏡部を設けており、撮像できる基板面の範囲は358.4[μm]の幅となっている。計測カメラ8が主走査方向に受光像を露光し、データとして出力できるサンプリング周波数は98[kHz]となっている。この実施形態では、主走査軸3の等速区間の移動速度を68.6[mm/秒]としており、98[kHz]の周波数でサンプリングすると、副走査軸方向の幅358.4[μm]で、主走査方向の分解能0.7[μm]、副走査軸方向の分解能も同じく0.7[μm]の画像を主走査軸の動作に対して連続して撮像することができる。
この液滴吐出装置では、基板面に出射させた光を、結像レンズによりCCDラインセンサ面に結像したものを撮像するため、基板1の表面に形成されたゲートバスライン30とソースバスライン31について、画像センサ分解能の精度で実像がセンシングできる。バスラインの幅は基板により異なるが、2〜10[μm]の幅となっており、このバスラインの位置を画像センサ分解能0.7[μm]の精度で計測することができる。
図4では、計測カメラ8のCCDラインセンサの端部の画素群34の端部の画素35から順に画素36,37,…が配列されている。上記計測カメラ8の端部の画素35に隣接する画素36をカメラの基準位置とし、インクジェットヘッド4の端部のノズル孔33の位置をヘッドの基準位置とし、基準位置間の距離を計測カメラ8とインクジェットヘッド4との間の距離32としている。図4はCCDラインセンサの画素36にゲートバスライン30が観察される事例を示している。インクジェットヘッド4は、計測カメラ8が観察している基板1の箇所に対して、通常は計測カメラ8とインクジェットヘッド4との間の距離32だけ離れた位置に配置されているが、本発明による位置決め動作中は、位置決め動作によって、この相対位置関係は変化する。この実施形態では、インクジェットヘッド4が、ゲートバスライン30上をトレースして、ゲートバスライン30上の必要な箇所に機能液滴を塗布するために、ゲートバスライン30の間隔にノズル間距離が一致するようにインクジェットヘッド4をヘッド回転軸5により傾けた状態で塗布を行う。
次に、図5で副走査時方向の位置決め制御動作について説明する。パターン50は、図4で説明したゲートバスライン30(図4に示す)に相当するパターンが、計測カメラ8(図1に示す)で撮像された像であり、基板面位置の計測基準として用いる。主走査方向への移動は、図5において右から左に向かって移動し、副走査軸方向は上下への移動で示している。基板1の載置位置や姿勢の誤差、主走査方向への移動のときに基板1の伸縮によるサイズの変化やパターン形成位置の誤差、主走査軸3の水平真直性等の軸移動誤差により、副走査軸方向に相対位置の誤差を生じ、装置の主走査軸3と副走査軸10の直交座標に対して主走査移動範囲の前半は誤差により下側へ基板位置が移動し、後半は上側へ基板位置が移動する様子を示している。
パターン50に対して、上下方向に記載した縦線で示したS1〜S12は、計測カメラ8により撮像して基板位置を計測する位置を示している。主走査動作を開始すると、ここでは10[mm]走査する毎に10[mm]走査した区間で撮像した画像について画像処理部24が処理を行い、基板1のパターン50の副走査方向の位置を計測する。画像処理部24は、主走査動作の開始より計測を始め、S1、S2、S3、…と主走査の動作と共に順次10[mm」毎に基板1の位置を計測して、基板位置記憶部25に順次データを格納する。
画像処理部24の画像データの処理方法は図8により説明する。
図8の格子形状は、基板面に形成されたゲートバスライン30とソースバスライン31であり、バスラインを囲む四角は撮像画像領域41である。撮像画像領域41は、画像処理部24が処理を行う単位である主走査方向に10[mm]の走査範囲を示しており、図8では上側から下側への主走査により撮像したデータを順に表示している。
副走査方向は358.4[μm]である。ただし、図8の例では説明を容易にするため、実際のアスペクトレシオではなく、主走査方向の寸法を縮小した領域として記載している。
画像処理部24(図2に示す)は、撮像画像領域41内で、画像を縦方向(主走査方向)および横方向(副走査方向)に投影したデータを算出する。投影したデータのプロファイルを撮像画像領域41の図8の下側と右側に示している。パターンが位置する場所の画像の明度投影値は大きくなるため、パターンの有無を分離可能な明度しきい値で投影データを2値化し、パターン領域を求める。
求めたパターン領域に対し、パターンエッジ位置を算出し、パターンの両端のエッジ位置の中間点をパターンの位置として出力する。副走査軸方向の位置は、ゲートバスライン30の位置で決定し、主走査軸方向の位置はソースバスライン31の位置で決定している。
副走査軸方向の基板位置は、画像内で一番左側のゲートバスライン30の位置を対象に計測している。ただし複数本のパターンについて個別にデータ位置を計測し、平均化した位置を出力してもよい。計測したパターン位置については、計測カメラ8の基準位置である画素36からのオフセット量を算出し、補正動作をしていない本走査の開始時点における副走査軸の座標位置を加えた副走査軸の座標位置を副走査位置として求めて、基板位置記憶部25(図2に示す)に格納する。画像の座標方向と副走査軸の座標方向が同一でない場合は、走査の開始時点における副走査軸の座標位置よりオフセット量を減算して副走査位置を求める。ここで、オフセット量は、計測カメラ8の基準位置と基板パターンの相対的な位置関係の誤差量であるが、計測カメラ8は固定であるため、装置に対する基板パターンの相対的な位置関係の誤差量でもある。したがって、この誤差量だけ副走査軸10を相対移動することにより、ヘッド基準位置が、計測カメラ8とインクジェットヘッド4との間の距離32だけ主走査方向に移動した後に、計測されたパターン位置に配置されることになり、走査の開始時点における副走査軸10の座標位置にこの誤差量を関連つけることにより、補正時の副走査軸10の移動座標値を求めることができる。
主走査軸方向の基板位置は、画像内で一番上側のソースバスライン31の位置を対象に計測している。ただし、ゲートバスライン30と同様複数本のパターンの平均位置を出力してもよい。高さ方向の基板位置は、オートフォーカス顕微鏡7の合焦時のカメラZ軸9の高さ情報を取得している。
また、バスラインは、実際には図8のように真っ直ぐな1本の直線ではなく、枝別れ等があるが、投影処理により同一画素列内のデータに畳み込まれるため、2値化しきい値の調整にて除去可能である。
基板位置記憶部25(図2に示す)は、図6に示す構造としており、ここでは単純化のため、S1から順に計測した基板位置を格納可能な基板位置情報の種類別の1次元の配列構造となっている。このとき計測した位置情報は、10[mm]単位で計測ができているため、S1は主走査を開始して10[mm]の位置、S2は20[mm]の位置と、配列の順番により位置を特定することができる。
このとき、パターン50は誤差が無い状態では、CCDラインセンサの画素36に結像されているが、誤差がある場合には、誤差量を画像の画素ピッチで除算した画素数だけ結像される位置が移動するため、パターン50が結像された画素位置を計測すると、計測カメラ8に対する基板位置の変動量が計算できる。したがって、誤差が無い場合に、CCDラインセンサで検出される基板位置を基準位置として予め決めておき、基準位置に対して主走査時に補正が必要な基板位置の変動量を補正量として算出して補正制御を行う値として用いる。
先行した計測カメラ8に対して、インクジェットヘッド4は、計測カメラ8とインクジェットヘッド4との間の距離の50[mm]だけ主走査軸3の移動方向に遅れた位置にいる。インクジェットヘッド4がS0のパターン位置に到達したとき、次にS1のパターン位置に移動することが望ましい、しかし補正動作を開始するS0の位置よりS1の位置に移動するには、副走査軸10の移動量によっては、移動時間が間に合わない場合がある。このため、図7に示す副走査軸10の移動距離に応じた補正時間テーブルを予め計測しておき、移動量に対する移動時間の2つのデータが格納された1次元配列の移動データを格納しておく。
この移動時間は、移動距離に比例した時間に加え、指令制御の伝達時間や、軸移動によるものは、加速・減速・サーボドライバの偏差量が、所定内に納まる整定時間と動作に伴う振動の減衰時間を加味したものとなり、移動距離に対して比例関係には無い。また、このうち、整定時間・動作に伴う振動の減衰時間は、動作の都度、多少変動する。このため、複数回の移動を行って時間を実際に計測し、その最大値となる時間を設定する。また、整定・振動の減衰については、その影響が許容可能な範囲では、条件が整う前に動作が終了したと判断しても良い。
一般にパルス指令した後、整定するまでの区間は、微小な偏差量を最小化するための制御がサーボドライバで行われることが多く、処理動作時の位置精度に対して影響量を無視して良いレベルであれば、整定・振動の減衰時間を考慮する必要がない。すなわち、指令時間・移動時間の2種類の時間のみを用いて制御を行い、パルス指令であれば所定の数のパルスをサーボドライバへ出力した段階で移動終了としてもよい。これにより、必要精度を維持したまま制御時間を短くでき、制御の応答時間を短くすることができる。
タイミング制御部26(図2に示す)は、主走査軸3に対するインクジェットヘッド4の位置がS0に来た場合、次の計測位置であるS1の基板位置に対して、現在位置からの副走査軸10の移動量を算出し、補正時間テーブルの値により、移動量に応じた副走査軸10の移動時間を求める。このとき、補正時間テーブルの値に一致する移動量が無い場合には、移動量に最も近い前後の移動量の副走査軸10の移動時間を用いて、直線補間式により副走査軸10の移動時間を算出する。インクジェットヘッド4から補正目標位置である計測位置のS1までの主走査軸3の移動時間内より副走査軸10の補正移動時間が長い場合には、その計測位置への補正移動は行わず、次の計測位置への補正移動について、副走査軸10の移動時間を同様に算出し、主走査軸3の移動時間に間に合うまで、検索を行う。
図5ではインクジェットヘッド4がS0の位置において、S1への移動間に合わず、同様にS2,S3についても間に合わず、S4の位置への副走査軸10の移動動作が間に合う場合には、S4の位置より副走査軸10の移動時間だけ手前の位置において、S4の位置に向けた副走査軸10の補正動作A1を開始する。この移動開始は、タイミング制御部26がカウントしている主走査軸3のエンコーダー信号のカウント値がS4の位置より副走査軸10の移動時間だけ手前の位置と同等の値をカウンタの比較回路に設定しておき、カウント値が同じ値になったときに指令を開始することで実現する。
また、このカウント値は、エンコーダー信号のカウント値ではなく、画像処理部24からの処理タイミング信号を用いて、処理タイミング信号の入力カウント値による比較も可能な構成となっている。すなわち、計測区間10[mm]毎にカウントを行って一致判定をしてもよい。この場合、タイミング制御の時間軸方向の制御分解能が低下するが、画像処理部24の処理タイミングに同期してタイミングを制御することができるため、タイミング制御部26の構造を簡単にできるという効果がある。
補正動作A1,A2,A3,…,Anは、このような副走査軸10の補正動作を示したものであり、主走査軸3の動作と共に補正動作可能な状態のときに補正動作を行う様子を示している。補正動作Anは、ここでは台形速度制御における動作としており、速度を図の下方向のvの成分として表記している。実際の動作では、パルス移動指令後、サーボドライバの偏差パルス数が所定範囲内に入った場合、整定(移動完了)としているが、ここでは説明を容易にするため、一般に動作の都度変動する整定時間は、図示していない。
タイミング制御部26(図2に示す)の指令により補正動作A1が終了すると、S4のパターン50の位置へインクジェットヘッド4が移動している。補正動作A1の動作時間は、移動の都度若干変動するため、S4の位置より補正動作A1の終了位置は前後することがある。
上記タイミング制御部26は、補正動作A1が終了したときの主走査軸3の位置より以降の次の計測位置、すなわち、S4の位置より以降であるS5,S6と計測位置の検索を行い、補正動作A1が終了したときの副走査軸10の位置を基準として、次に補正動作が間に合うSnの位置を求め、例ではS8の計測位置への補正動作として、補正動作A2を行う。
このように補正動作終了後、次に補正動作可能な位置を見つけ、次の補正動作を繰り返すことにより、主走査軸3の動作に追従して副走査軸方向への補正制御を行う。
また、この位置決め制御動作において、S0の位置より手前の位置にはパターン50が存在しない。この場合の動作について図9により説明する。計測カメラ8による基板位置がS0に到達するまでは、パターン50の計測は正しくできないため、副走査方向の位置計測は行わず、無効である旨の値を基板位置記憶部25(図2に示す)に設定しておき、タイミング制御部26が補正動作を行わないようにする。S0に到達すると計測動作を開始する。このとき、インクジェットヘッド4は、図9のように、計測カメラ8とインクジェットヘッド4との間の距離32だけ遅れた位置にいる。上記の動作では補正動作は、現在位置よりS0の位置に対して移動するときに必要な移動時間だけS0より前のタイミングで移動を開始するが、S0のように現在位置より計測位置までの区間で正常に計測できた値が無く、S0まで塗布処理をしない区間においては、その区間が終了して始めて計測できた位置に対して補正動作を直ちに開始しても問題は無い。
したがって、タイミング制御部26は、現在位置より計測位置を検索するとき、現在位置より計測できた位置までの区間が塗布処理を行わない区間である場合には、検査できた計測位置に対して補正動作に関する制御を行わずに、直ちにS0の位置に向けた補正動作A0を開始する。補正動作A0を終了した後S0までの間は、検索しても計測できた位置はS0が再度検出されるので、補正動作は行われず、S0の位置まで到達する。S0の位置まで到達すると、上記の方法により再度次に移動可能な計測位置を検索して補正動作A1を行う。
このような動作は、主走査動作を開始した位置において発生することがあり、TFTパネル基板の場合には、液晶パネルが複数面1枚の基板に形成されることが一般的であり、1つの基板内に形成しているTFTパネルとTFTパネル間の間でも発生し、そのときの補正移動にかかる距離および時間は、パネルをパターンニングする露光装置のステップ移動誤差の混入等により、通常パネル内で計測と補正を繰り返す場合よりも大きいことが多く、補正動作にも時間がかかるため、本制御により事前に補正動作を開始することにより、補正移動に所要する時間のばらつきによる影響を除去できる。
以上、この発明における副走査軸方向の補正による位置決め制御動作について説明した。
この位置決め制御は、主走査軸方向および基板高さ方向にも適用が可能である。
次に、主走査軸方向の位置決め制御動作について述べる。基本的な位置計測・制御タイミングの動作は副走査軸方向の補正と同様であり、画像処理部24(図2に示す)で計測された主走査軸方向の基板位置情報に基づいて、タイミング制御部26(図2に示す)により補正動作のタイミングを制御する。主走査軸方向の補正の手段は、副走査軸方向のようにリニアモーターを用いず、インクジェットヘッド4の吐出駆動のタイミングを制御しているインクジェット制御装置23(図2に示す)における吐出駆動のタイミングを遅延または早めることにより行う。タイミング調整手段には方向依存性すなわち、遅延するときには調整時間が長く、早めるときには調整時間が短くなり、調整効果が得られる調整時間に差異があるため、図7で説明した移動にかかる時間は、遅延と早める場合の2種類について設けて利用する。
次に、基板高さ情報に基づいて位置を制御する方法について述べる。
基本的な位置計測・制御タイミングの動作は、主走査軸方向の補正と同様であり、画像処理部24(図2に示す)で計測されたオートフォーカスによる基板高さ方向の基板位置情報に基づいて、タイミング制御部26(図2に示す)により補正動作のタイミングを制御する。基板の高さの基準となるカメラZ軸の高さ基準位置を予め求めておき、高さ基準位置から主走査動作中の合焦時の高さを計測して記憶した値との差を基板面とインクジェットヘッド4とのギャップ変動量とする。ギャップ変動量だけ、インクジェットヘッド4より吐出されたインク液滴は、基板面への着弾時間が変動し、これにより基板1が変動時間分だけ移動するので、インクの着弾位置がずれる。着弾位置がずれる量は、主走査の速度とインク液滴の吐出速度との組み合わせにより決まるので、タイミング制御部26で算出したギャップ変動量に基づいて、主走査軸方向の補正と同様にインクジェットヘッド4の吐出駆動のタイミングを制御しているインクジェット制御装置23における吐出駆動のタイミングを遅延または早めることにより行う。また、タイミング調整手段は、方向依存性、すなわち、遅延するときと早めるときに調整時間に差異があるため、図7で説明した移動にかかる時間は、遅延と早める場合の2種類について設けて利用する。
次に、上記液滴吐出装置の動作について図1,図2を用いて説明する。
図示しない基板搬送装置と液滴吐出装置に搭載された基板1は、主制御装置20の指示により吸着位置決め制御部28が吸着位置決め部2により吸着して固定する。図示しない基板位置計測カメラにより計測した基板位置情報により必要に応じ、吸着位置決め制御部28により基板1の位置や姿勢を微調整する。このとき、インクジェットヘッド4は副走査軸10により、インクジェット保全部16の直上に配置されている。
次に、主制御装置20は、インクジェット制御装置23およびインクジェット保全制御部29に指示し、塗布直前にインクジェットヘッド4の吐出コンディションを整えるための保全動作を行う。
次に、主制御装置20は、直交軸制御部27に指示して、主走査軸3と副走査軸10を、塗布の主走査動作の開始位置へ移動させる。
次に、主制御装置20は、主記憶装置21に予め記憶していたインクジェットヘッド4の吐出駆動信号のタイミングデータをインクジェット制御装置23に転送し、塗布準備動作を指令する。吐出駆動信号のタイミングデータは、主走査軸3のエンコーダー信号のカウントに同期して、基板1にインク液滴を塗布する位置にインクが着弾する様に、インクジェットヘッド4のノズル毎の駆動信号を生成するために必要なデータとなっている。インクジェット制御装置23は、基板に塗布したいインクの塗布密度に応じてヘッド回転軸5の角度を変更する。また、基板1には、厚みの違う基板があるため、基板の種類応じてヘッドZ軸6の高さを変更する等の動作を行い、主走査動作の開始に備える。
次に、主制御装置20は、画像処理部24に指示し、基板の種類に応じて位置決め補正動作の基準となるゲートパターンについて撮像画像内の位置情報および位置検出に必要な情報を設定し、主走査動作の開始に備える。オートフォーカス顕微鏡11についてもオートフォーカス動作を開始させる。
次に、主制御装置20は、直交軸制御部27に指示し、主走査軸3に主走査動作を開始させる。画像処理部24は主走査軸3の動作に同期してゲートパターンの位置を計測し、基板位置記憶部25を介してタイミング制御部26は補正動作を行う。インクジェット制御装置23は、主走査軸3の動作に同期してインクジェットヘッド4によりインクを吐出し、塗布処理を行う。
次に、主制御装置20は、直交軸制御部27に指示し、主走査軸3を基板搬送位置へ移動させ、副走査軸10をインクジェット保全部16の直上へ移動させる。
次に、主制御装置20は、吸着位置決め制御部28に指示し、吸着位置決め部2は、基板1の吸着固定を解除し、図示しない基板搬送装置が基板1を移載できるようにする。
また、必要に応じて主制御装置20は、インクジェット制御装置23およびインクジェット保全制御部29に指示し、インクジェットヘッド4の吐出コンディションを整えるための保全動作を行う。
以上の動作を繰り返して基板毎に処理を行う。
以上、図1〜図3の構成の液滴吐出装置における補正による位置決め制御動作の説明を行ったが、図1〜図3の構成では、インクジェットヘッド4の副走査軸10がガントリ構造のビームに固定されているが、1回の走査で塗布できる幅は限定されているので、基板面全面に塗布処理を行う場合には、カメラZ軸9にも副走査軸を設け、1走査が終了する都度、インクジェットヘッド4用の副走査軸とカメラZ軸用の副走査軸とを同じ距離だけ移動してから、走査・処理を繰り返す動作が必要となる。しかし、この構成は副走査軸が3軸必要となり、装置が大型化する問題がある。このため、計測カメラとインクジェットヘッドを同一の副走査軸に搭載して移動する構成が望ましい。
このように、上記液滴吐出装置は、基板1の処理面に対して処理を行うインクジェットヘッド4の処理位置(ノズル孔)を、基板面に対して略平行な平面に沿った主走査方向に基板面に対して相対的に移動させる主走査軸3と、インクジェットヘッド4の処理位置を副走査方向に基板面に対して相対的に移動させる副走査軸10と、主走査軸3による主走査方向の移動を行いながらインクジェットヘッド4による処理を行うとき、インクジェットヘッド4の処理位置よりも主走査方向の前方でかつインクジェットヘッド4の処理位置から所定の距離(計測カメラ8とインクジェットヘッド4との間の距離32)をあけた位置において、基板面上の被処理箇所の位置を順次計測する位置計測部(オートフォーカス顕微鏡7,計測カメラ8)と、その位置計測部により計測された基板面上の被処理箇所の位置を順次記憶する基板位置記憶部25と、インクジェットヘッド4の処理位置を、主走査軸3により基板面上の目標位置に向かって主走査方向に移動させるとき、基板位置記憶部25に記憶された基板面上の被処理箇所の位置に基づいて、目標位置が副走査方向にずれているときは、インクジェットヘッド4の処理位置を、副走査軸10により副走査方向に基板面に対して相対的に移動させる補正動作によって目標位置に到達するように、主走査軸3と副走査軸10を制御する制御部(20,23,24,25,26,27,28,29)とを備えることによって、基板位置記憶部25に記憶された基板面上の被処理箇所の位置に基づいて、インクジェットヘッド4の処理位置を、正確に基板1に対して位置決めさせることができる。これにより、高い位置決め補正の効果を得ることができ、基板1の性能を高く維持し、製品の高い歩留まりを得ることができる。なお、主走査軸3による主走査方向および副走査軸10による副走査方向は、直線方向に限らず、円弧を描くような方向の移動方向でもよい。
また、上記制御部(20,23,24,25,26,27,28,29)は、インクジェットヘッド4の処理位置が、現在位置から、基板位置記憶部25に記憶された基板面上の被処理箇所までの区間で、主走査軸3により主走査方向に移動するのに要する時間と、副走査軸10により副走査方向に移動するのに要する時間とを順次比較し、副走査方向の移動に要する時間が、主走査方向の移動に要する時間より小さくなる被処理箇所を目標位置に定める。したがって、副走査方向に移動する所要時間を考慮した位置決めが可能となり、目標位置に対して位置決め誤差量を増やすことなく正確な位置決めができる。
また、オートフォーカス顕微鏡7は、2次元の画像を撮像するための結像レンズを有するので、例えば、基板1としてのディスプレイの画素の開口サイズが大型化したり、画素周囲の形成パターンのファインピッチ化が進んだりしても、結像レンズを用いて正確に基板1の位置を計測することができ、正確な位置決めができる。
また、上記直交軸制御部27は、インクジェットヘッド4の処理位置を、副走査軸10により副走査方向に基板面に対して相対的に移動させる補正動作において、副走査軸10に対して補正動作量に相当するパルス指令信号を出力し、制御部(20,23,24,25,26,27,28,29)は、直交軸制御部27から補正動作量に相当するパルス指令信号の出力が終了した時点で補正動作を終了したものとする。これにより、副走査方向の物理的移動に伴う振動や、微小偏差に対する整定待ち時間による位置決め制御の応答時間を短くすることにより、位置決め制御の位置精度を向上することができる。
また、上記液滴吐出装置において、副走査方向は、基板面に平行でかつ主走査方向に対して直交する直線方向としたが、主走査方向と同一の方向、または、基板面とインクジェットヘッド4との間を結ぶ直線に沿った方向の少なくとも1つの方向であってもよい。これにより、基板1と処理位置の相対的な誤差、すなわち基板1が生成された際の目標位置となる形状の形成位置ずれ誤差や、基板1の寸法誤差や、基板1が位置決め装置に載置された際の位置及び傾き姿勢の誤差や、基板1の厚み方向の寸法誤差や、主走査方向への相対的な移動時の主走査方向への移動誤差や副走査方向への変位誤差を補正することができる。
また、位置計測部(オートフォーカス顕微鏡7,計測カメラ8)により基板面上の被処理箇所の位置を計測するための基準物体(ゲートバスライン30)が存在しない区間から基準物体が存在する区間に移行する境界領域では、基準物体が存在する区間の最初にオートフォーカス顕微鏡7,計測カメラ8により計測された基板面上の被処理箇所の位置に基づいて、インクジェットヘッド4の処理位置が、基準物体が存在する区間に移動する前に補正動作を行う。これにより、基準物体が存在する初めの位置への補正動作時の移動量が大きく移動所要時間が大きい場合でも、処理位置を目標位置に到達できるように移動することができる。
〔第2実施形態〕
図10は第2実施形態の位置決め装置の一例としての液滴吐出装置の構成であり、図11は上記液滴吐出装置の構成を示すブロック図である。この第2実施形態の液滴吐出装置は、次の相違点を除いて第1実施形態の液滴吐出装置と同一の構成をしており、同一構成部には同一参照番号を付している。
第1実施形態の図1に示す装置構成との相違点は、副走査軸110が可搬するものとして、インクジェットヘッド4とヘッド回転軸5とヘッドZ軸6に加えて、計測カメラ8とオートフォーカス顕微鏡7とカメラZ軸109が搭載されている点と、カメラZ軸113にも副走査軸14を設けている点である。
このような構成では、計測カメラ8で計測した基板1の位置は、インクジェットヘッド4を移動させるための副走査軸が補正移動している位置によって、計測カメラ8と基板1の相対的な位置関係が変わり、また補正動作中は基準位置が不定になるため、計測カメラ8で計測した副走査軸方向の基板位置をそのまま補正量の算出に用いることができない。この場合、センシング位置と補正位置が離れている課題に加えて、基準位置の変化と無効区間に対応する必要がある。
このような構成の液滴吐出装置における補正動作を図12を用いて説明する。
図12は図5と同様の補正動作を説明する図である。
計測カメラ8での計測位置と補正動作とは、計測カメラ8とインクジェットヘッド4との間の距離32だけ遅延して関係付けられるため、補正動作の区間を避けて計測カメラ8の正しい計測値を得るには、計測カメラ8の計測区間において補正動作を避ける必要がある。このため、第2実施形態では、計測区間1区間を単位として複数区間を1サイクル42として固定化し、第1の計測区間を基板位置計測用区間として定め、第2〜以降の複数の区間を補正移動区間としている。1サイクルの区間は5区間とし、1サイクルの第1回目の計測区間をS0よりS1とし、補正移動区間をS1よりS5までとしている。本来S1よりS5は計測区間であるが、基板位置計測の有無に関係なく補正動作用に意味のない計測区間とし、計測値は用いない。タイミング制御部26(図11に示す)は、計測区間の番号によりこの計測区間と補正移動区間を識別し、計測区間の情報のみを補正制御に用いる。
第1実施形態で説明した基板位置計測結果を検索して補正動作を間に合わせる制御については、第2実施形態では不要となり、計測区間での基板位置計測結果は、補正制御処理にそのまま用いる。逆に説明すると、1サイクルにおける補正移動区間は、補正動作に必要な時間を考慮して、図7で示した補正動作の最長時間より長い時間を設定する。これにより第1実施形態で示した補正動作が間に合う計測位置の検索は行わない。タイミング制御部26が副走査軸の移動時間を考慮して補正動作を開始するタイミング制御については、第1実施形態と同様に行う。
すなわち、タイミング制御部26は、基板1の計測区間Snの値について、Snの位置より副走査軸の移動時間だけ手前の位置において、Snの位置にむけた副走査軸の補正動作Anを開始する。
このように、第2実施形態では、1対の計測区間と補正移動区間をサイクルとして設け、補正動作に影響を受けない計測区間を確保し、所望の位置へ位置決め制御ができる補正動作のタイミング制御を行う。1サイクルは5区間としたが、この区間の組み合わせ数については、任意に決めてよい。
上記第2実施形態では、副走査軸の位置補正に伴い、計測カメラ8と基板1の相対的な位置関係が変わる。このため、画像処理部24が計測したパターン位置については、カメラの基準位置である画素36からのオフセット量を、撮像画像の撮像時点における副走査軸の座標位置を加えた座標位置を副走査位置として、基板位置記憶部25に格納する。これにより、副走査軸方向の位置補正が行われたことによるカメラ位置の変化の影響を除くことができる。画像の座標方向と副走査軸の座標方向が同一でない場合は、副走査軸の座標位置より算出したオフセット量を減算して副走査位置求める。
上記第2実施形態の液滴吐出装置は、第1実施形態の液滴吐出装置と同様の効果を有する。
また、位置計測部(オートフォーカス顕微鏡7,計測カメラ8)は、インクジェットヘッド4の処理位置と共に、主走査軸3により主走査方向に基板面に対して相対的に移動し、制御部(20,23,24,25,26,27,28,29)は、インクジェットヘッド4の処理位置を、主走査軸3により主走査方向に基板面に対して相対的に移動させながら、オートフォーカス顕微鏡7,計測カメラ8により基板面上の被処理箇所の位置を計測する計測区間と副走査方向の目標位置のずれを補正する補正移動区間とを区別して交互に設けて、計測区間におけるオートフォーカス顕微鏡7,計測カメラ8の計測結果に基づいて、次の補正移動区間で、インクジェットヘッド4の処理位置を、副走査軸10により副走査方向に基板面に対して相対的に移動させる。これにより、副走査方向の移動に伴い、インクジェットヘッド4の処理位置と共にオートフォーカス顕微鏡7,計測カメラ8が一体となって移動する構成においても、副走査方向の移動による位置計測値への誤差の混入を防ぐことができるため、副走査方向の移動に伴い、処理位置と共にオートフォーカス顕微鏡7,計測カメラ8が移動する構成を採用することで、製造コスト及び移動手段を簡素化,軽量化することができる。
以上、この第1,第2実施形態の説明では、TFT基板のゲートバスラインとソースバスラインでこの発明の位置決め制御の技術の説明をしたが、このようなパターンに限らず、副走査方向の位置を計測可能なパターンと、主走査方向の位置を計測できるパターンでかつ画像データの処理により位置が識別できるものであれば、どのようなパターンでも良い。
また、上記第1,第2実施形態では、液晶パネルのTFT基板で説明をしたが、例えばレーザー光による加工機械で直線形状に溝が掘られた金属基板等でもこの発明の適用は可能であり、基板の種類・材質に限定されず、基板状の物体でかつ表面に位置が画像で計測できるパターンが生成されたものであればよい。
画像の分解能等の仕様値、直交軸の移動時間、計測区間長も、本説明の事例に限定されず、必要な補正精度や、誤差量等により自由に組み合わせればよい。
この第1,第2実施形態では、インクジェットヘッド4が1つの場合の事例を示したが、複数個であってもよく、そのとき副走査軸は複数の軸で構成されてもよく、あるいは1つの副走査軸上にインクジェットヘッド4や計測カメラ8が複数搭載されても良い。
また、処理装置の処理内容は、インクジェット工法による機能液滴の塗布装置の事例で説明をしたが、レーザー加工装置によるものであってもよく、また基板面に対する計測手段であっても良く、処理内容に限定されない。
本直交軸の位置決め制御は、リニアサーボモータとして説明したが、ステッピングモーター等の推進手段、ボールねじ駆動等の駆動手段、オープンループ等の制御手段であっても、位置決め手段の種類には影響されない。
また、上記第1,第2実施形態では、インクジェット制御部23、画像処理部24、基板位置記憶部25、タイミング制御部26はいずれも個別に記載したが、複数の機能を組み合わせて構成してもよく、また、1制御部の機能を複数の制御装置で実現してもよく、各々の機能が連動して動作することができれば、本説明の実施形態に影響を受けない。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記第1,第2実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
図1はこの発明の第1実施形態の位置決め装置の一例としての液滴吐出装置の吐出処理部の概略構成を表す模式図である。 図2は上記液滴吐出装置の構成を示すブロック図である。 図3は上記液滴吐出装置の位置決め制御を行うときの計測カメラとインクジェットヘッドの関係を模式して示した鳥瞰図である。 図4は図3の模式図の上面図である。 図5は副走査時方向の位置決め制御動作についての説明図である。 図6は基板位置記憶部の構造説明図である。 図7は副走査軸の移動距離に応じた補正時間テーブルである。 図8は計測区間内の基板面の撮像画像と処理の説明図である。 図9は基板のパターンが無い領域よりパターンが形成された領域の境界部の処理の説明図である。 図10はこの発明の第2実施形態の位置決め装置の一例としての液滴吐出装置の吐出処理部の概略構成を表す模式図である。 図11は上記液滴吐出装置の構成を示すブロック図である。 図12は上記液滴吐出装置の副走査時方向の位置決め制御動作についての説明図である。
符号の説明
1…処理対象の基板
2…吸着位置決め部
3…主走査軸
4…インクジェットヘッド
5…ヘッド回転軸
6…ヘッドZ軸
7…オートフォーカス顕微鏡
8…計測カメラ
9,109…カメラZ軸
10,14,110…副走査軸
11…オートフォーカス顕微鏡
12…計測カメラ
13,113…カメラZ軸
15…ガントリビーム
16…インクジェット保全部
17…装置定盤部
20…主制御装置
21…主記憶装置
22…インク供給部
23…インクジェット制御装置
24…画像処理部
25…基板位置記憶部
26…タイミング制御部
27…直交軸制御部
28…吸着位置決め制御部
29…インクジェット保全制御部
30…ゲートバスライン
31…ソースバスライン
32…計測カメラとインクジェットヘッドとの間の距離
33…ノズル孔
34…画素群
35,36,37…画素
41…撮像画像領域
50…パターン

Claims (8)

  1. 被処理物の処理面に対して処理を行う処理装置の処理位置を、上記処理面に対して略平行な平面に沿った第1の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる第1の移動部と、
    上記処理装置の処理位置を第2の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる第2の移動部と、
    上記第1の移動部による上記第1の方向の移動を行いながら上記処理装置による処理を行うとき、上記処理装置の処理位置よりも上記第1の方向の前方でかつ上記処理装置の処理位置から所定の距離をあけた位置において、上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置を順次計測する位置計測部と、
    上記位置計測部により計測された上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置を順次記憶する記憶部と、
    上記処理装置の処理位置を、上記第1の移動部により上記被処理物の処理面上の目標位置に向かって上記第1の方向に移動させるとき、上記記憶部に記憶された上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置に基づいて、上記目標位置が上記第2の方向にずれているときは、上記処理装置の処理位置を、上記第2の移動部により上記第2の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる補正動作によって上記目標位置に到達するように、上記第1,第2の移動部を制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする位置決め装置。
  2. 請求項1に記載の位置決め装置において、
    上記制御部は、上記処理装置の処理位置が、現在位置から、上記記憶部に記憶された上記被処理物の処理面上の被処理箇所までの区間で、上記第1の移動部により上記第1の方向に移動するのに要する時間と、上記第2の移動部により上記第2の方向に移動するのに要する時間とを順次比較し、上記第2の方向の移動に要する時間が、上記第1の方向の移動に要する時間より小さくなる上記被処理箇所を上記目標位置に定めることを特徴とする位置決め装置。
  3. 請求項1または2に記載の位置決め装置において、
    上記位置計測部は、2次元の画像を撮像するための結像レンズを有することを特徴とする位置決め装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか1つに記載の位置決め装置において、
    上記制御部は、上記処理装置の処理位置を、上記第2の移動部により上記第2の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる補正動作において、上記第2の移動部に対して補正動作量に相当するパルス指令信号を出力する位置決め制御部を有し、上記位置決め制御部から上記補正動作量に相当するパルス指令信号の出力が終了した時点で補正動作を終了したとすることを特徴とする位置決め装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか1つに記載の位置決め装置において、
    上記第2の方向は、上記第1の方向と同一の方向、上記被処理物の処理面に平行でかつ上記第1の方向に対して直交する直線方向、または、上記被処理物の処理面と上記処理装置との間を結ぶ直線に沿った方向の少なくとも1つの方向であることを特徴とする位置決め装置。
  6. 請求項1から5までのいずれか1つに記載の位置決め装置において、
    上記位置計測部は、上記処理装置の処理位置と共に、上記第1の移動部により上記第1の方向に上記処理面に対して相対的に移動し、
    上記制御部は、上記処理装置の処理位置を、上記第1の移動部により上記第1の方向に上記処理面に対して相対的に移動させながら、上記位置計測部により上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置を計測する計測区間と上記第2の方向の上記目標位置のずれを補正する補正移動区間とを区別して交互に設けて、上記計測区間における上記位置計測部の計測結果に基づいて、次の上記補正移動区間で、上記処理装置の処理位置を、上記第2の移動部により上記第2の方向に上記処理面に対して相対的に移動させることを特徴とする位置決め装置。
  7. 請求項1から5までのいずれか1つに記載の位置決め装置において、
    上記制御部は、上記位置計測部により上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置を計測するための基準物体が存在しない区間から上記基準物体が存在する区間に移行する境界領域では、上記基準物体が存在する区間の最初に上記位置計測部により計測された上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置に基づいて、上記処理装置の処理位置が、上記基準物体が存在する区間に移動する前に上記補正動作を行うことを特徴とする位置決め装置。
  8. 被処理物の処理面に対して処理を行う処理装置の処理位置を、上記処理面に対して略平行な平面に沿った第1の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる第1の移動部と、
    上記処理装置の処理位置を、第2の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる第2の移動部と、
    上記第1の移動部による上記第1の方向の移動を行う工程において、上記処理装置による処理を行うとき、上記処理装置の処理位置よりも上記第1の方向の前方でかつ上記処理装置の処理位置から所定の距離をあけた位置において、上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置を順次計測する位置計測部と、
    上記位置計測部により計測された上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置を順次記憶する記憶部と、
    上記第1,第2の移動部を制御する制御部と
    を備えた位置決め装置の制御方法であって、
    上記制御部により上記第1,第2の移動部を制御することにより、上記処理装置の処理位置を、上記第1の移動部により上記被処理物の処理面上の目標位置に向かって上記第1の方向に移動させるとき、上記記憶部に記憶された上記被処理物の処理面上の被処理箇所の位置に基づいて、上記目標位置が上記第2の方向にずれているときは、上記処理装置の処理位置を、上記第2の移動部により上記第2の方向に上記処理面に対して相対的に移動させる補正動作によって上記目標位置に到達するようにしたことを特徴とする位置決め装置の制御方法。
JP2008085758A 2008-03-28 2008-03-28 位置決め装置および位置決め装置の制御方法 Pending JP2009239155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008085758A JP2009239155A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 位置決め装置および位置決め装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008085758A JP2009239155A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 位置決め装置および位置決め装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009239155A true JP2009239155A (ja) 2009-10-15

Family

ID=41252724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008085758A Pending JP2009239155A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 位置決め装置および位置決め装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009239155A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012069758A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Toshiba Corp 滴下制御方法および滴下制御装置
JP2012169475A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Toshiba Corp インプリント装置および半導体基板の製造方法
WO2013129679A1 (en) * 2012-02-29 2013-09-06 Fujifilm Corporation Liquid ejection apparatus, nanoimprint system, and liquid ejection method
JP2015065404A (ja) * 2013-08-30 2015-04-09 東京エレクトロン株式会社 塗布膜形成装置
JP2016139745A (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 東レエンジニアリング株式会社 塗布装置及び塗布方法
CN108772250A (zh) * 2018-06-29 2018-11-09 苏州富强科技有限公司 一种校正装置及点胶机
CN109065483A (zh) * 2018-08-15 2018-12-21 德淮半导体有限公司 检测机台及检测方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60120408A (ja) * 1983-12-05 1985-06-27 Nissan Motor Co Ltd 位置補正装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60120408A (ja) * 1983-12-05 1985-06-27 Nissan Motor Co Ltd 位置補正装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012069758A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Toshiba Corp 滴下制御方法および滴下制御装置
JP2012169475A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Toshiba Corp インプリント装置および半導体基板の製造方法
WO2013129679A1 (en) * 2012-02-29 2013-09-06 Fujifilm Corporation Liquid ejection apparatus, nanoimprint system, and liquid ejection method
JP2013182902A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Fujifilm Corp 液体吐出装置、ナノインプリントシステム及び液体吐出方法
US9028022B2 (en) 2012-02-29 2015-05-12 Fujifilm Corporation Liquid ejection apparatus, nanoimprint system, and liquid ejection method
KR101520595B1 (ko) 2012-02-29 2015-05-14 후지필름 가부시키가이샤 액체 토출 장치, 나노임프린트 시스템 및 액체 토출 방법
JP2015065404A (ja) * 2013-08-30 2015-04-09 東京エレクトロン株式会社 塗布膜形成装置
JP2016139745A (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 東レエンジニアリング株式会社 塗布装置及び塗布方法
CN108772250A (zh) * 2018-06-29 2018-11-09 苏州富强科技有限公司 一种校正装置及点胶机
CN108772250B (zh) * 2018-06-29 2023-09-19 苏州富强科技有限公司 一种校正装置及点胶机
CN109065483A (zh) * 2018-08-15 2018-12-21 德淮半导体有限公司 检测机台及检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108569042B (zh) 工件加工装置、工件加工方法和计算机存储介质
JP2009239155A (ja) 位置決め装置および位置決め装置の制御方法
US8587743B2 (en) Inkjet image-drawing device
JP6846238B2 (ja) 液滴吐出装置、液滴吐出方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
JP6805028B2 (ja) 液滴吐出装置、液滴吐出方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
JP2007090886A (ja) インクジェット液滴の位置決め方法及びシステム
JP2007090888A (ja) インクジェット液滴の位置決め方法及びシステム
JP2007256449A (ja) 液滴噴射検査装置、液滴噴射装置及び塗布体の製造方法
KR101986894B1 (ko) 액적 토출 장치 및 액적 토출 조건 보정 방법
JP2004141758A (ja) 液滴吐出装置のドット位置補正方法、アライメントマスク、液滴吐出方法、電気光学装置およびその製造方法、並びに電子機器
JP2006284406A (ja) ドットずれ検出方法、ドットずれ検出プログラムおよび基準直線取得方法、並びにドットずれ検出装置および液滴吐出装置
JP2006130383A (ja) ドットずれ検出方法およびドットずれ検出装置
JP2008168207A (ja) 吐出不良検出装置およびその方法
JPH11105307A (ja) 液滴の噴射特性測定システム
JP2011131156A (ja) 描画データ補正装置の描画データ補正方法、描画データ補正装置およびこれを備えた液滴吐出装置
JP2010069707A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP5268502B2 (ja) 溶液の塗布装置及び塗布方法
JP2000229409A (ja) 液滴の噴射特性測定方法及びそのシステム
JP7055185B2 (ja) 液滴吐出装置、液滴吐出方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
US20220234345A1 (en) Liquid ejecting apparatus, inspection method, and storage medium
JP2010066213A (ja) 位置決め装置および位置決め方法
JP2008229404A (ja) ヘッド位置補正方法
JP2000037865A (ja) 液滴の噴射特性測定方法及びそのシステム
JP2013240788A (ja) 液滴塗布方法及び装置
CN111468820A (zh) 用于激光加工的设备及用于补偿其误差的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110705