JP2009238266A - 光ディスク装置及び光ディスク記録再生方法 - Google Patents

光ディスク装置及び光ディスク記録再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多層光ディスクにおいて、OPCのリトライを低減し、OPC処理時間の増加を防止し試し書き領域の消費を低減することができる光ディスク装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る光ディスク装置は、第1の層と第2の層に対して設定された記録パワーのレーザ光によってデータを記録する記録部と、テストデータを第1、第2の層の夫々に記録再生し、第1、第2の層に対する第1、第2の最適記録パワーを夫々決定し、決定した第1、第2の最適記録パワーを記録部に設定する制御部と、を備え、制御部は、光ディスクの第1の層の第1の推奨値を中心にして所定の検索幅で記録パワーを変化させて第1の最適記録パワーを決定し、第1の推奨値と第1の最適記録パワーとに基づいて、第2の層の第2の推奨値を補正し、補正された第2の推奨値を中心にして前記検索幅で記録パワーを変化させて第2の最適記録パワーを決定する、ことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は光ディスク装置及び光ディスク記録再生方法に係り、特に、多層記録型の光ディスクに記録し再生する光ディスク装置及び光ディスク記録再生方法に関する。
記録型の光ディスクとして、例えば、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、ブルーレイディスク(BD)等がある。これらの記録型の光ディスクでは、再生信号の品質が記録時のレーザパワー(記録パワー)等、に依存することが知られている。このため、光ディスクを光ディスク装置に挿入した直後等の一定期間にテスト期間を設け、このテスト期間中にディスク上に設けられている試し書き領域(PCA:Power Calibration Area:とも呼ばれる)に試し書きを行って最適な記録パワーを求める処理が一般的に行われている。この処理はOPC(Optimal Power Calibration)と呼ばれている。
最適な記録パワーを求めるにあたって、何を評価指標とするかが重要であり、従来から種々の評価指標が提案されていが、所謂アシンメトリ値βが評価指標として広く用いられている。
最適な記録パワーは、光ディスクの種類によって異なる。このため、ある種の光ディスクには、所定の領域に予め推奨される記録パワーが記録されており、光ディスクが挿入された時にこの推奨記録パワーを光ディスク装置に読み込んでいる。
また、各種の光ディスクの推奨記録パワーを光ディスク装置の適宜のメモリに製造段階で保存しておき、挿入された光ディスクの種類に対応する推奨記録パワーをメモリから読み出す方法も広く用いられている。
最適な記録パワーは光ディスク装置の特性や温度等の環境によっても異なるため、光ディスクの推奨記録パワーだけからは定まらない。このため、光ディスク、或いは光ディスク装置のメモリから読み取った推奨記録パワーを中心として、所定の範囲で記録パワーを変化させながら試し書き領域にテストデータを記録する。そして、記録したテストデータを再生して評価指標が最適となる記録パワーを最適記録パワーとして決定している。
特許文献1には、2層の記録型光ディスクに対して、第1層(最も入射側に近い層)とその内側にある第2層の最適記録パワーを決定する技術が開示されている。第1層のアシンメトリ値βと第2層のアシンメトリ値βとの相関特性をβ特性として記憶しておく。第2層のOPCを行なうエリアの物理的に前方層となる第1層のエリアの記録深さを均一にし、この第1層の記録深さに対応したパワー特性から第2層の記録パワーを取得し、得られた記録パワーでOPCを行い、第2層の最適記録パワーを取得している。
特開2006−164417号公報
しかしながら、温度等の環境の変化によって記録パルスのオーバーシュート量や光量分布、レーザビームのスポット形状等は変化する。このため、特許文献1が開示する技術では、前述した相関特性(β特性)が変化してしまう。第1層と第2層のβ特性から取得した第2層の記録パワーは、予め記憶されている第1層と第2層の相関が変化しているため、真の最適パワーから逸脱してしまう。この場合、試し書きを行う記録パワーの変化範囲をシフトしてOPCを行なう(OPCのリトライを行う)ことになり、調整時間及びPCAを余計に消費してしまうことになる。
また、一般に、アシンメトリ値βの記録パワーに対する感度(変化の大きさ)は、第1層よりも第2層の方が低い。このことは、温度等の変化によってアシンメトリ値対記録パワー特性が変化した場合、最適アシンメトリ値を維持するために変化させなければならない記録パワーの量は、第1層よりも第2層の方か大きくなることを意味している。
従って、推奨記録パワーを中心に記録パワーを所定の検索幅内で変化させてOPCを行う場合、第1層では第1層に対する推奨記録パワーを中心として検索幅内で最適アシンメトリ値が得られたとしても、第2層では、第2層に対する推奨記録パワーを中心として同じ検索幅内で最適アシンメトリ値が得られない場合が発生しうる。
この場合にも検索範囲をシフトさせてOPCのリトライを行う必要があり、調整時間が増加すると共に、PCAを余計に消費してしまうことになる。
追記型の光ディスクでは、通常データの記録エリアが残っていたとしても、所定のPCAを使い切ってしまうとその時点でその光ディスクに対して新たな記録ができなくなる。このため、PCAの余計な消費は可能な限り避ける必要がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、多層光ディスクの各層に対して最適な記録パワーを決定するOPCにおいて、OPCのリトライの可能性を努めて排除し、OPC処理時間の増加を防止すると共に試し書き領域の消費を低減することができる光ディスク装置及び光ディスク記録再生方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る光ディスク装置は、請求項1に記載したように、第1の層と第2の層を有する記録型光ディスクに対して、前記第1の層に対して設定された第1の記録パワーと、前記第2の層に対して設定された第2の記録パワーのレーザ光によってデータを記録する記録部と、前記記録パワーを変化させながらテストデータを前記第1の層と前記第2の層の夫々に記録し、記録した前記テストデータを再生して前記第1の層に対する第1の最適記録パワーと、前記第2の層に対する第2の最適記録パワーとを決定し、決定した前記第1、第2の最適記録パワーを前記記録部に設定する制御部と、を備え、前記制御部は、前記光ディスクの前記第1の層に対して与えられている第1の推奨値を中心にして所定の検索幅で前記記録パワーを変化させながら前記第1の層に対して前記テストデータを記録して前記第1の最適記録パワーを決定し、前記第1の推奨値と決定された前記第1の最適記録パワーとに基づいて、前記光ディスクの前記第2の層に対して与えられている第2の推奨値を補正し、補正された前記第2の推奨値を中心にして前記検索幅で前記記録パワーを変化させながら前記第2の層に対して前記テストデータを記録して前記第2の最適記録パワーを決定する、ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る光ディスク記録再生方法は、請求項5に記載したように、第1の層と第2の層を有する記録型光ディスクに対して、前記第1の層に対して設定された第1の記録パワーと、前記第2の層に対して設定された第2の記録パワーのレーザ光によってデータを記録し、前記記録パワーを変化させながらテストデータを前記第1の層と前記第2の層の夫々に記録し、記録した前記テストデータを再生して前記第1の層に対する第1の最適記録パワーと、前記第2の層に対する第2の最適記録パワーとを決定し、決定した前記第1、第2の最適記録パワーを設定する、ステップを備え、前記決定するステップでは、前記光ディスクの前記第1の層に対して与えられている第1の推奨値を中心にして所定の検索幅で前記記録パワーを変化させながら前記第1の層に対して前記テストデータを記録して前記第1の最適記録パワーを決定し、前記第1の推奨値と決定された前記第1の最適記録パワーとに基づいて、前記光ディスクの前記第2の層に対して与えられている第2の推奨値を補正し、補正された前記第2の推奨値を中心にして前記検索幅で前記記録パワーを変化させながら前記第2の層に対して前記テストデータを記録して前記第2の最適記録パワーを決定する、ことを特徴とする。
本発明に係る光ディスク装置及び光ディスク記録再生方法によれば、多層光ディスクの各層に対して最適な記録パワーを決定するOPCにおいて、OPCのリトライの可能性を努めて排除し、OPC処理時間の増加を防止すると共に試し書き領域の消費を低減することができる。
本発明に係る光ディスク装置及び光ディスク記録再生方法の実施形態について添付図面を参照して説明する。
(1)光ディスク装置の構成と全般動作
図1は、本実施形態に係る光ディスク装置1の構成例を示す図である。
光ディスク装置1は、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM、ブルーレイディスク(BD)等の記録型光ディスク100に対して情報の記録及び再生を行うものである。光ディスク100には、螺旋状に溝が刻まれており、溝の凹部をグルーブ、凸部をランドと呼び、グループ又はランドの一周をトラックと呼ぶ。ユーザデータはこのトラック(グルーブのみ又はグルーブ及びランド)に沿って、強度変調されたレーザ光を照射してデータの符号長に対応するマークとスペースを形成することで記録される。
データ再生は、記録時より弱い再生パワーのレーザ光をトラックに沿って照射して、トラック上にあるマーク及びスペースからの反射光の強度の変化を検出することにより行われる。
光ディスク100はスピンドルモータ2によって回転駆動される。スピンドルモータ2に設けられたロータリエンコーダ2aからは回転角信号が提供される。回転角信号はスピンドルモータ2が1回転すると、例えば5パルス発生する。この回転角信号からスピンドルモータ2の回転角度及び回転数を判断でき、スピンドルモータ制御回路62では、これらの情報に基づいてスピンドルモータ2の回転駆動制御を行っている。
光ディスク100に対する情報の記録、再生は、光ピックアップ3によって行われる。光ピックアップ3は、送りモータ4とギア4b及びスクリューシャフト4aを介して連結されており、この送りモータ4は送りモータ制御回路5により制御される。送りモータ4が送りモータ制御回路5からの送りモータ駆動電流により回転することにより、光ピックアップ3が光ディスク100の半径方向に移動する。
光ピックアップ3には、図示しないワイヤ或いは板バネによって支持された対物レンズ30が設けられている。対物レンズ30は駆動コイル31の駆動によりフォーカシング方向(レンズの光軸方向)への移動が可能である。また、駆動コイル32の駆動によりトラッキング方向(レンズの光軸と直交する方向)への移動が可能である。
レーザ駆動回路(記録部)6は、変調部72にてETM(Eight to Twelve Modulation)方式等で変調された記録データ基づいて、書き込み用の駆動電流をレーザダイオード(レーザ発光素子)33に供給する。変調部72には、パーソナルコンピュータ等のホスト装置200からI/F部71を介して記録用のデータが供給される。
一方、レーザ駆動回路6は情報読取り時には、書き込み用の駆動電流よりも小さな読み取り用の駆動電流をレーザダイオード33に提供する。
フォトダイオード等により構成されるパワー検出部34(フロントモニタ(FM)と呼ぶ場合もある)はレーザ発光素子33が発生するレーザ光の一部をハーフミラー35により一定比率だけ分岐し、光量、即ち発光パワーに比例した信号を受光信号として検出する。検出した受光信号はレーザ駆動回路6に供給される。レーザ駆動回路6はパワー検出部34からの受光信号に基づいて、制御部70の記録パワー73等で決定及び設定された記録パワーで発光するように、レーザ発光素子33を制御する。
レーザ発光素子33はレーザ駆動回路6から供給される駆動電流に応じてレーザ光を発生する。レーザ発光素子33から発せられるレーザ光は、コリメータレンズ36、ハーフプリズム37、対物レンズ30を介して光ディスク100上に照射される。
一方、光ディスク100からの反射光は、対物レンズ30、ハーフプリズム37、集光レンズ38、およびシリンドリカルレンズ39を介して、光検出器40に導かれる。
光検出器40は、例えば4分割の光検出セルから成り、これら光検出セルの検知信号はRFアンプ64に出力される。RFアンプ64は光検知セルからの信号を処理し、ジャストフォーカスからの誤差を示すフォーカスエラー信号FE、レーザ光のビームスポット中心とトラック中心との誤差を示すトラッキングエラー信号TE、及び光検知セル信号の全加算信号である再生信号を生成する。
フォーカスエラー信号FEはフォーカス制御回路8に供給される。フォーカス制御回路8はフォーカスエラー信号FEに応じてフォーカス駆動信号を生成する。フォーカス駆動信号はフォーカシング方向の駆動コイル31に供給される。これにより、レーザ光が光ディスク100の記録膜上に常時ジャストフォーカスとなるフォーカスサーボ制御が行われる。
一方、トラッキングエラー信号TEはトラック制御回路9に供給される。トラック制御回路9はトラッキングエラー信号TEに応じてトラック駆動信号を生成する。トラック制御回路9から出力されるトラック駆動信号は、トラッキング方向の駆動コイル32に供給される。これによりレーザ光が光ディスク100上に形成されたトラック上を常にトレースするトラッキングサーボ制御が行われる。
上記フォーカスサーボ制御およびトラッキングサーボ制御が行われることで、レーザ光の焦点は、光ディスク記録面のトラック上を精度良く追従することができる。この結果、光検出器40の各光検出セルの出力信号の全加算信号RFには、記録情報に対応して光ディスク100のトラック上に形成されたマークやスペースからの反射光の変化が正確に反映され、品質の良い再生信号を得ることができる。
この再生信号(全加算信号RF)は、データ再生部60に入力される。再生信号の一部はPLL制御回路61に入力され、記録単位長の周期に同期した記録用或いは再生用のクロックが生成される。
また、データ再生部60では、再生信号から2値化されたバイナリデータを抽出して復号データを得ている。
復号データはエラー訂正部75に入力され、ここでエラー訂正処理が行われた後I/F部71を介してホスト装置200に出力される。
他方、データ再生部60から再生信号の波高値の一部が取り出され、アシンメトリ算出部82に入力される。アシンメトリ算出部82では、最適記録パワーを決定するための評価指標として、アシンメトリ値βが算出される。
制御部70の記録パワー決定部73では、アシンメトリ算出部82で算出されたアシンメトリ値βに基づいて最適記録パワーが決定され、決定された最適記録パラメータは記録部(レーザ駆動回路)6に設定される。
本実施形態に係る光ディスク装置1は、多層の記録型光ディスク100に対して最適記録パワーを決定するOPC処理に特徴があり、以下このOPC処理について2層の記録型光ディスクを例にとって説明する。
(2)OPC処理
図2は、2層の光ディスク100の構造を模式的に示す断面図である。第1の層はレーザビームの入力側に最も近い層であり、第2の層は第1の層の内側に位置する層である。
図2に示したように、第1の層に対して記録・再生を行うときは、レーザビームの焦点が第1の層の記録面に位置するように対物レンズ30の位置をフォーカス方向に制御する一方、第2の層に対して記録・再生を行うときは、レーザビームの焦点が第2の層の記録面に位置するように対物レンズ30の位置をフォーカス方向に制御している。
図3は、従来からおこなわれている2層の光ディスクに対するOPC処理の一例を示す図である。図3(a)が第1の層に対するOPC処理を、また図3(b)が第2の層に対するOPC処理を説明する図である。いずれの図も、横軸は記録パワーを示しており、OPC処理により、記録パワーを変化させながら異なるテスト記録アリア(PCA)にテストデータを記録している様子を示している。
OPC範囲、即ち記録パワーを変化させる範囲(最適な評価指標(アシンメトリ値β)を得るための記録パワーの検索範囲)は、各層毎の推奨記録パワーPc1、Pc2を中心とした所定の検索幅である。図3に示した例では、推奨記録パワーPc1、Pc2を中心に前後に7段階、合計15段階で記録パワーを変化させている。
第1の層に対する推奨記録パワーPc1と第2の層に対する推奨記録パワーPc2とは実際には値が異なる(図4参照)が、図3では、説明の便宜上、Pc1とPc2とを同じ位置に図示している。
テストデータを記録した後、それぞれのテスト記録エリアを再生し、再生信号の波形から評価指標としてのアシンメトリ値βを算出する。
具体的には、再生波形のDCレベルを基準にピーク検波及びボトム検波を行い、ピーク値VHとボトム値VLを得る。次に、ピーク値VHとボトム値VLとから、再生波形の非対称性を示すアシンメトリ値βを次式で求める。
[数1]
β=(VH+VL)/(VH−VL) (式1)
アシンメトリ値βが小さい(ゼロに近い)程、波形の対称性が高く良好な波形であることを表している。
そこで、最もゼロに近いアシンメトリ値βに対応する記録パワーを最適記録パワー(第1の層に対する最適記録パワーPopt1と、第2の層に対する最適記録パワーPopt2)として決定している。
このように、従来の方法では、第1の層と第2の層のいずれの層に対しても、OPC範囲の中心値として推奨記録パワーPc1、Pc2そのものを用いている。
なお、前述したように、推奨記録パワーPc1、Pc2は、光ディスク自体に記録されている場合や、光ディスク装置1のメモリに光ディスクの種類と関連付けて保存されている場合がある。
図4は、前述した従来の方法で発生しうる問題点を説明する図である。図4は、アシンメトリ値対記録パワー特性の特徴を示す図である。図4の横軸は記録パワーであり、縦軸はアシンメトリ値βである。一般に、アシンメトリ値βの記録パワーに対する感度(変化の大きさ)は、図4に示したように、第1層よりも第2層の方が低い。
図4では、第1の層に対する基準特性及び“実際の特性”、並びに第2の層に対する基準特性及び“実際の特性”を併せて示している。
ここで基準特性とは、各層を推奨記録パワーPc1、Pc2で記録したときに最適なアシンメトリ値β(即ち、β=0)が得られる特性であり、標準的な光ディスク装置の特性や標準的な温度等の環境を前提としたものである。
一方、“実際の特性”は、光ディスクが挿入される個々の光ディスク装置1の特性(主に光ピックアップ3の電気的、光学的特性)や温度等の環境変化の影響が含まれる特性である。OPC処理は、“実際の特性”が基準特性と異なるため、光ディスクに記録を行うたびに行う処理であり、“実際の特性”に対して最適なアシンメトリ値βが得られる記録パワーを決定する処理である。
通常、基準特性に対する“実際の特性”のずれの程度(特性の傾きの変化の程度)は、第1の層と第2の層とではそれ程大きな差はない。同じ光ピックアップ3が同じ使用環境で用いられるからである。
しかしながら、アシンメトリ値βの記録パワーに対する感度は第1層よりも第2層の方が低い。このため、図4に示したように、基準特性から“実際の特性”に変化したときに、最適アシンメトリ値を維持するために変化させなければならない記録パワーの量は、第1層よりも第2層の方が大きくなる。
従って、推奨記録パワーを中心に記録パワーを所定のOPC範囲で変化させてOPCを行う場合、第1層ではそのOPC範囲内で最適アシンメトリ値が得られたとしても、第2層では同じOPC範囲内では最適アシンメトリ値が得られない場合が発生しうる。
図4は、第2の層では、推奨記録パワーPc2を中心にしたOPC範囲ではアシンメトリ値βの最適値が得られない例を示している。この場合、OPC範囲の中心値をシフトさせて再度OPCを行う(OPCのリトライ)ことになる。この結果、OPC処理に要する時間が増加し、また、テスト記録エリア(PCA)も余計に消費してしまうことになる。
OPCのリトライを回避するため、第2の層に対してはOPC範囲を広げる方法も考えられるが、この方法でもOPC処理に時間がかかることと、テスト記録エリアを多く消費することに変わりはない。
このような問題を解消するため、本実施形態に係る光ディスク装置1では、第1の層に対して行われたOPC処理の結果を利用することで、第2の層に対するOPC処理を効率よく行う方法を実現している。
図5は、本実施形態に係る光ディスク装置1のOPC処理の一例を示すフローチャートであり、図6はその説明図である。
まず、図5のフローチャートのステップST1において、第1の層の推奨記録パワーPc1を中心に所定の検索幅を持つOPC範囲で、記録パワーを変化させながらテストデータを記録していく(図6(a)も参照)。
次に、第1の層に記録したテストデータを再生し、アシンメトリ値βを求め、最適なアシンメトリ値βが得られる記録パワーを第1の層の最適記録パワーPopt1として決定する(ステップST2)。
次に、第1の層の推奨記録パワーPc1と最適記録パワーPopt1の比(r)を次の(式2)から算出する(ステップST3)。
[数2]
r=Popt1/Pc1 (式2)
次に、第2の層の推奨記録パワーPc2を、算出した比(r)を用いて補正し、推奨記録パワーPc2の補正値P’c2を求める(ステップST4)。このときの補正は次の(式3)による。
[数3]
P’c2=r*Pc2 (式3)
そして、補正後の第2の推奨記録パワーP’c2を中心としたOPC範囲(検索幅は、第1の層に対する検索幅と同じ)で記録パワーを変化させながら第2の層に対してテストデータを記録していく(ステップST5)。
図6(b)は、第2の層に対するOPC処理を示す図であり、図中、破線は補正をしなかった場合のOPC処理、実線は補正をしたときのOPC処理を示している。
上記における比(r)は、基準特性に対する“実際の特性”のずれの程度(特性の傾きの変化の程度)を表す指標であり、前述したように、第1の層と第2の層とではそれ程大きな差はないと考えられる。そこで、本実施形態では、第1の層に対するOPC処理の結果から得られた比(r)を用いて、第2の層に対するOPC範囲をシフトさせるようにOPC範囲の中心値を補正している。
この結果、第2の層の推奨記録パワーPc2と、第2の層に対する最適記録パワーPopt2との差が大きな場合であっても、OPC処理のリトライをすることなく、或いはOPC範囲を広げることなく、第1の層と同じ検索幅のなかで最適記録パワーPopt2を見つけ出すことが可能となる。
この結果、OPC処理時間の増加を防止すると共に試し書き領域の消費を低減することができる。
なお、本発明は上記の各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の実施形態の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の構成例を示す図。 2層の記録型光ディスクにデータを記録し、再生するときのレーザビームと各層の位置関係を説明する図。 2層の記録型光ディスクに対するOPC処理の従来の方法を説明する図。 従来のOPC処理方法の問題点を説明する図。 本発明の実施形態に係る光ディスク装置におけるOPC処理の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る光ディスク装置におけるOPC処理の説明図。
符号の説明
1 光ディスク装置
3 光ピックアップ
6 記録部(レーザ駆動回路)
60 データ再生部
82 アシンメトリ値算出部
70 制御部
73 記録パワー決定部

Claims (8)

  1. 第1の層と第2の層を有する記録型光ディスクに対して、前記第1の層に対して設定された第1の記録パワーと、前記第2の層に対して設定された第2の記録パワーのレーザ光によってデータを記録する記録部と、
    前記記録パワーを変化させながらテストデータを前記第1の層と前記第2の層の夫々に記録し、記録した前記テストデータを再生して前記第1の層に対する第1の最適記録パワーと、前記第2の層に対する第2の最適記録パワーとを決定し、決定した前記第1、第2の最適記録パワーを前記記録部に設定する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記光ディスクの前記第1の層に対して与えられている第1の推奨値を中心にして所定の検索幅で前記記録パワーを変化させながら前記第1の層に対して前記テストデータを記録して前記第1の最適記録パワーを決定し、
    前記第1の推奨値と決定された前記第1の最適記録パワーとに基づいて、前記光ディスクの前記第2の層に対して与えられている第2の推奨値を補正し、補正された前記第2の推奨値を中心にして前記検索幅で前記記録パワーを変化させながら前記第2の層に対して前記テストデータを記録して前記第2の最適記録パワーを決定する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1の推奨値に対する前記第1の最適記録パワーの比を求め、前記比を前記第2の推奨値に乗じて前記第2の推奨値を補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記第1の層は、前記光ディスクの最も入射側に近い記録層であり、前記第2の層は、前記第1の層以外の1つ又は複数の記録層である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 前記制御部は、
    記録した前記テストデータを再生して再生データの非対称性を表すアシンメトリ値を算出し、前記検索幅内で、前記アシンメトリ値の絶対値が最小となるときの記録パワーを前記第1、第2の最適記録パワーとして決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  5. 第1の層と第2の層を有する記録型光ディスクに対して、前記第1の層に対して設定された第1の記録パワーと、前記第2の層に対して設定された第2の記録パワーのレーザ光によってデータを記録し、
    前記記録パワーを変化させながらテストデータを前記第1の層と前記第2の層の夫々に記録し、記録した前記テストデータを再生して前記第1の層に対する第1の最適記録パワーと、前記第2の層に対する第2の最適記録パワーとを決定し、
    決定した前記第1、第2の最適記録パワーを設定する、
    ステップを備え、
    前記決定するステップでは、
    前記光ディスクの前記第1の層に対して与えられている第1の推奨値を中心にして所定の検索幅で前記記録パワーを変化させながら前記第1の層に対して前記テストデータを記録して前記第1の最適記録パワーを決定し、
    前記第1の推奨値と決定された前記第1の最適記録パワーとに基づいて、前記光ディスクの前記第2の層に対して与えられている第2の推奨値を補正し、補正された前記第2の推奨値を中心にして前記検索幅で前記記録パワーを変化させながら前記第2の層に対して前記テストデータを記録して前記第2の最適記録パワーを決定する、
    ことを特徴とする光ディスク記録再生方法。
  6. 前記決定するステップでは、
    前記第1の推奨値に対する前記第1の最適記録パワーの比を求め、前記比を前記第2の推奨値に乗じて前記第2の推奨値を補正する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光ディスク記録再生方法。
  7. 前記第1の層は、前記光ディスクの最も入射側に近い記録層であり、前記第2の層は、前記第1の層以外の1つ又は複数の記録層である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光ディスク記録再生方法。
  8. 前記決定するステップでは、
    記録した前記テストデータを再生して再生データの非対称性を表すアシンメトリ値を算出し、前記検索幅内で、前記アシンメトリ値の絶対値が最小となるときの記録パワーを前記第1、第2の最適記録パワーとして決定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の光ディスク記録再生方法。
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