JP4470896B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は光ディスク装置、特に記録レーザ光パワーの調整に関する。
従来より、光ディスクにデータを記録する際に、光ディスクの所定のテストエリアにおいて記録レーザ光パワーを種々変化させてテストデータを記録し、テストデータを再生してその再生品質に基づいて最適記録パワーを設定するOPCの技術とともに、実際のデータ記録中において光ディスクからの反射光量を検出し、反射光量に応じて記録レーザ光パワーを増減調整するROPC(ランニングOPC)が実用化されている。
ROPCにおいては、データ記録中の反射光量のうち、記録レーザ光によりピットが形成されてその反射光量が安定するレベルB部分をサンプリングして検出しており、このレベルBの値に応じて記録レーザ光パワーを増減調整する。例えば、記録レーザ光パワーをP、レベルBの値をBとすると、B/Pnが一定となるように記録レーザ光パワーPを調整する。nは例えば2等に設定される。
レベルB部分のサンプリングは、レベルBの安定に要する時間や、フィルタリングの帯域等を考慮すると、できるだけデータ長の長いピットで行うのが好都合である。例えば、DVDでは9T〜11T、14T等のデータ長において反射光量をサンプリングしてレベルBの値を得ている。
下記の特許文献には、内周側より外周側に向けて試し書き領域、バッファ領域、リードイン領域、プログラム領域、リードアウト領域が設けられているディスクを角速度一定の状態で回転させる光ディスク装置において、試し書き領域及びリードアウト領域の外側にある外周領域にテスト信号を記録するとともに記録されたテスト信号を再生することによりレーザ出力値の設定動作を行うことが記載されている。
特開2002−157738号公報
ROPCでは、上記のとおりできるだけデータ長の長いピットを記録するタイミングでレベルBを検出するが、最近ではデータ記録速度の高速化要求に応じて記録パルスの絶対時間が短くなっており、たとえデータ長の長いピットに着目したとしてもレベルBを安定して検出することが極めて困難となっている。
さらに、光ディスクの種類が代わると、データ長の長いピットが存在しない場合も想定される。例えば、次世代光ディスクの一つであるブルーレイディスクでは、最大データ長が8Tであり、同期信号であっても9Tのデータ長しか有さず、レベルBの検出が一層困難になる。
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みなされたものであり、その目的は、データ記録速度の高速化、あるいは次世代光ディスクの短データ長によらず、確実にROPCを実行して記録レーザ光のパワーを調整し、記録品質を確保できる光ディスク装置を提供することにある。
本発明は、所定の記録ブロック毎にデータを記録していく光ディスク装置であって、前記記録ブロックはユーザデータ領域を含み、記録レーザ光を照射する照射手段と、前記記録ブロックの前記ユーザデータ領域以外の所定領域において前記記録レーザ光を照射して所定データ長のテストデータを試し書きし、試し書き時の反射光量に応じて記録レーザ光パワーを調整するパワー調整手段とを有し、データ記録時において前記所定の記録ブロック毎に前記記録レーザ光パワーを繰り返し調整することを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、前記ユーザデータ領域以外の所定領域は、パワーを調整するためのAPC領域(オートパワーコントロール領域)であり、前記APC領域のうち、電流と発光量との関係を算出してパワー調整する(APC)ために用いる領域の残存領域を用いて前記所定データ長のデータを試し書きする。所定データ長は、記録すべきデータの規定データ長よりも長いデータ長とすることが好適である。
本発明によれば、記録ブロックのうちのユーザデータ領域以外の所定領域においてROPCを実行するので、ROPCの実行を担保して記録品質を確保できる。特に、APC領域のうちの残存領域を用い、記録すべきデータの規定データ長よりも長いデータ長のテストデータを用いることで、記録速度の増大にも対応できる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る光ディスク装置の全体構成図を示す。DVD、次世代光ディスク(ブルーレイ)等のデータ記録可能な光ディスク10はスピンドルモータ(SPM)12により回転駆動される。スピンドルモータSPM12は、ドライバ14で駆動され、ドライバ14はサーボプロセッサ30により所望の回転速度となるようにサーボ制御される。
光ピックアップ16は、レーザ光を光ディスク10に照射するためのレーザダイオード(LD)や光ディスク10からの反射光を受光して電気信号に変換するフォトディテクタ(PD)を含み、光ディスク10に対向配置される。光ピックアップ16はスレッドモータ18により光ディスク10の半径方向に駆動され、スレッドモータ18はドライバ20で駆動される。ドライバ20は、ドライバ14と同様にサーボプロセッサ30によりサーボ制御される。また、光ピックアップ16のLDはドライバ22により駆動され、ドライバ22はシステムコントローラ32からの指令によりLDの発光量を制御する。図ではドライバ22は光ピックアップ16と別個に設けられているが、後述するようにドライバ22を光ピックアップ16に搭載してもよい。
光ディスク10に記録されたデータを再生する際には、光ピックアップ16のLDから再生パワーのレーザ光が照射され、その反射光がPDで電気信号に変換されて出力される。光ピックアップ16からの再生信号はRF回路26に供給される。RF回路26は、再生信号からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を生成し、サーボプロセッサ30に供給する。サーボプロセッサ30は、これらのエラー信号に基づいて光ピックアップ16をサーボ制御し、光ピックアップ16をオンフォーカス状態及びオントラック状態に維持する。また、RF回路26は、再生信号に含まれるアドレス信号をアドレスデコード回路28に供給する。アドレスデコード回路28はアドレス信号から光ディスク10のアドレスデータを復調し、サーボプロセッサ30やシステムコントローラ32に供給する。
アドレス信号の1つの例はウォブル信号であり、光ディスク10の絶対アドレスを示す時間情報の変調信号で光ディスク10のトラックをウォブルさせ、このウォブル信号を再生信号から抽出しデコードすることでアドレスデータ(ATIP)を得ることができる。また、RF回路26は、再生RF信号を2値化回路34に供給する。2値化回路34は、再生信号を2値化し、得られた信号をエンコード/デコード回路36に供給する。エンコード/デコード回路36では、2値化信号を復調及びエラー訂正して再生データを得、当該再生データをインタフェースI/F40を介してパーソナルコンピュータなどのホスト装置に出力する。なお、再生データをホスト装置に出力する際には、エンコード/デコード回路36はバッファメモリ38に再生データを一旦蓄積した後に出力する。
光ディスク10にデータを記録する際には、ホスト装置からの記録すべきデータはインタフェースI/F40を介してエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、記録すべきデータをバッファメモリ38に格納し、当該記録すべきデータをエンコードして変調データとしてライトストラテジ回路42に供給する。ライトストラテジ回路42は、変調データを所定の記録ストラテジに従ってマルチパルス(パルストレーン)に変換し、記録データとしてドライバ22に供給する。記録ストラテジは記録品質に影響することから、通常はある最適ストラテジに固定される。記録データによりパワー変調されたレーザ光は光ピックアップ16のLDから照射されて光ディスク10にデータが記録される。データを記録した後、光ピックアップ16は再生パワーのレーザ光を照射して当該記録データを再生し、RF回路26に供給する。RF回路26は再生信号を2値化回路34に供給し、2値化されたデータはエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、変調データをデコードし、バッファメモリ38に記憶されている記録データと照合する。ベリファイの結果はシステムコントローラ32に供給される。システムコントローラ32はベリファイの結果に応じて引き続きデータを記録するか、あるいは交替処理を実行するかを決定する。
システムコントローラ32は、システム全体の動作を制御し、特にOPCとROPCを実行する。OPCでは、光ディスク10のテストエリアに記録パワーを階段状に変化させてテストデータを試し書きし、試し書きしたテストデータを再生してそのβ値やγ値、変調度、エラーレート等を測定する。そして、エラーレート等の再生信号品質が所望の値となる記録パワーを選択して最適記録パワーPoとする。システムコントローラ32は、選択した記録パワーPoとなるようにドライバ22を制御する。また、システムコントローラ32は、ROPCも実行する。ROPCでは、上記のとおり記録レーザ光でピットを形成する時のレベルBの値をサンプリングし、得られたレベルBの値に応じてドライバ22を制御し記録パワーを増減調整する。
以下、システムコントローラ32におけるROPCの処理について、光ディスク10としてブルーレイを例にとり説明する。
図8に、ブルーレイのデータ構造を示す。データは記録ユニットブロック(RUB)毎に管理され、一つのRUBは2760チャネルビット(cbs)のランイン部(Runin部)と、496×1932チャネルビットの物理クラスタ(Physical Cluster)と、1104チャネルビットのランアウト部(Runout部)から構成される。物理クラスタがユーザデータ領域である。ランイン部、物理クラスタ、ランアウト部のうち、先頭のランイン部にはAPC領域が設けられている。このAPC領域は5ウォブル分(5×69チャネルビット)存在し、この領域を用いてAPCが実行される。ここで、「APC」とは、レーザダイオード(LD)の発光特性は温度依存性があり、同一駆動電流でも発光量が変化し得ることから、電流(i)と発光量(L)との関係を算出し、所望の発光量が得られる駆動電流を調整することを意味する。このAPC領域を用いて、駆動電流を種々変化させて発光量を検出し、電流と発光量との関係を算出し、所望の発光量が得られる駆動電流を算出する処理を実行する。例えば、5mWと15mWでLDを駆動し、このときの発光量をLD近傍に配置した受光素子(フロントモニタ)で検出し、LDのi−L特性を学習あるいは補正する。APC領域は上記のとおり5ウォブル分だけ確保されているが、実際にi−L特性を学習あるいは補正するには5ウォブル分は必要とせず、APC領域のうちの残りの領域は未使用のまま残ることになる。
本実施形態では、この未使用の領域に着目し、APC領域のうちAPCで使用されない残存領域を用いてROPCを実行する。例えば、APC領域の5ウォブル期間のうち、2ウォブル期間をAPCで用い、残りの3ウォブル期間をROPCで用いる等である。また、ブルーレイではデータ長として2T〜8T(同期信号を含めると9Tまで)のデータしか出現しないが、APC領域では任意のテストデータを試し書きできるため、ROPCを行う際には9Tより長いデータ長を有するテストデータ、例えば50T等のテストデータを試し書きしてレベルBを検出する。
図2に、記録ユニットブロックRUBのAPC領域においてAPC及びROPCを行う要部構成を示す。光ピックアップ16は、LDや4分割フォトディテクタPD、対物レンズ、対物レンズ駆動回路(フォーカス方向及びトラッキング方向の駆動回路)の他、LDを駆動するドライバ(LDD)22、LDの近傍に配置されLDからの発光量を検出するフロントモニタ(FMT)16bとを備える。フロントモニタ16bはLDからの発光量を電気信号に変換してシステムコントローラ32に出力する。
また、4分割フォトディテクタは、LDからのレーザ光のうち光ディスク10で反射した反射光量(戻り光量)を検出し、ローパスフィルタLPF44に供給する。
ローパスフィルタ44は、反射光信号に含まれる高域成分をノイズとして除去し、サンプルホールド回路S/H46に供給する。高域成分は、例えばデータ記録時の記録ストラテジに起因する変調成分が含まれる。本実施形態では、50T等のデータ長の長いテストデータにおいてサンプルホールドするため、ローパスフィルタ44のカットオフ周波数fcは高く設定する必要はない。サンプルホールド回路S/H46は、ローパスフィルタ44からの信号をサンプルホールドし、反射光量のレベルBを検出してシステムコントローラ32に供給する。サンプルホールド回路S/H46でのサンプルホールドタイミングは、エンコーダ36から与えられる。エンコーダ36は、記録ユニットブロックRUBのAPC領域であることを示すフォーマッタあるいはタイミングジェネレータからのタイミング制御信号Tapcを入力し、この信号に基づいてAPC領域の開始タイミングを判定する。そして、2ウォブル期間においてAPCを実行するタイミング信号をシステムコントローラ32に供給するとともに、2ウォブル期間の終了タイミング信号、つまりROPCの開始タイミング信号信号をシステムコントローラ32及びサンプルホールド回路S/H46に供給する。サンプルホールド回路S/H46は、エンコーダ36からのROPC開始タイミング信号に応じて、反射光量をサンプルホールドし、レベルBを検出する。レベルBは上記のとおりピットが形成されて反射光量が安定したタイミングにおける値であり、ROPCの開始タイミングから所定時間経過後のタイミングとして規定される。
エンコーダ36は、フォーマッタあるいはタイミングジェネレータからのタイミング信号に応じて、APC領域においてAPC及びROPCを実行すべく記録パルスをドライバ22に供給するとともに、物理クラスタにおいてユーザデータを記録すべく所定の記録ストラテジに従った記録パルスをドライバ22に供給する。図3に、ユーザデータを記録する際の記録ストラテジの一例を示す。記録ストラテジは、先頭パルスTtop、それに続くマルチパルスTmp、ラストパルスTlpから構成される。先頭パルスTtopのパルス幅やパルスレベル(Pw)、マルチパルスの数やパルスレベル(Pb)、ラストパルスTlpのパルス幅やパルスレベル(Pw)、ラストパルスTlp後のパルス幅(Ts)やパルスレベル(Pc)により記録ストラテジは種々変化する。先頭パルスTtopやマルチパルスTmp、ラストパルスTlpはバイアスレベルPsに重畳されるが、バイアスレベルPsは再生レベルあるいは消去レベルに設定される。記録すべきデータ長が2Tの場合には先頭パルスTtopのみでマルチパルスTmp及びラストパルスTlpは存在せず、記録すべきデータ長が3Tの場合には先頭パルスTtop及びラストパルスTlpが存在しマルチパルスTmpは存在しない。記録すべきデータ長がnT(nは4以上)の場合には、先頭パルスTtop、マルチパルスTmp、ラストパルスTlpのいずれも存在し、
Ttop+(n−3)×Tmp+Tlp
で与えられる。記録ストラテジは固定でもよく、あるいはOPC実行時に最適化してもよい。
実際のデータを記録すべき場合には上記のストラテジに従うが、APCを実行する場合には単一のパルスで駆動すればよく、また、ROPCを実行する場合にはテストデータを試し書きするのであるから任意のストラテジを用いることができる。但し、本実施形態では、エンコーダ36は実際のデータを記録する際の記録ストラテジを援用してテストデータを試し書きしROPCを実行することでROPCの実効性を確実に担保する。具体的には、データ長が50Tのテストデータを記録するために、上記の式に従うと、
Ttop+47×Tmp+Tlp
なる記録ストラテジでテストデータを試し書きする。
システムコントローラ32は、エンコーダ36からのタイミング信号に応じてAPC領域においてAPC及びROPCを実行すべくドライバ22を制御する。ROPCでは、以下のような処理を実行する。すなわち、まず、ブルーレイのテストエリアにおいてOPCを実行して最適記録パワーPoを設定し、設定された最適記録パワーPoで50Tのテストデータを試し書きしてそのときの反射光量のレベルB(これをBoとする)を検出しメモリに記憶しておく。このようにして得られた記録パワーPo及びレベルBの値Boが理想的な記録条件での組み合わせとなる。そして、実際のデータ記録時において、レベルBの値をサンプリングし、Bo/Pon=B/Pn=一定となるように記録パワーPを調整する。得られたPo、Bo、Bを用いて他の方法により記録パワーPを調整してもよい。例えば、現在の記録パワーPと得られたレベルBとからB/Pnを算出し、これとBo/Ponとを大小比較し、大小関係に応じて一定量(例えば±0.2mW)だけ現在の記録パワーPを増減調整してもよい。
図4に、APC領域におけるAPC及びROPCの実行タイミングを示す。記録ユニットブロックRUBの先頭にAPC領域100が存在し、APC領域100はAPC動作用エリアとROPC動作用エリアに2分割される。APC動作用エリアでは、図に示すように2つのパワーP1及びP2でLDを駆動し、そのときの発光量をフロントモニタ16bで検出してi−L特性を得る。得られたi−L特性に基づき、所望の発光量が得られる駆動電流を算出し、算出した駆動電流でLDを駆動する。LDのi−L特性は温度の影響を受けて変動する。したがって、RUB毎にAPCを実行して常にi−L特性を補正あるいは校正することが必要である。ROPC動作用エリアでは、上記のとおり50Tのテストデータを記録し、該テストデータの試し書き中における反射光量をサンプルホールドしてレベルBを検出する。50Tのテストデータとすることで、十分に帯域の低いローパスフィルタ44を通して、マルチパルスのノイズを十分に除去することができる。例えば、チャネルビットレートが66MHzの場合、50Tは0.76μsに相当するので、ローパスフィルタ44のカットオフ周波数fcは最も低い場合で1.32MHzまで下げることができる。図には、反射光量波形(戻り光波形)、ローパスフィルタ44通過後の波形、及びサンプルホールド回路S/H46のサンプルホールドタイミング波形を示す。反射光量波形には記録ストラテジの変調成分が重畳しているが、ローパスフィルタ44でこの変調成分が除去されていることがわかる。
以上のようにして、所定周期で出現するAPC領域にてROPCを実行し、記録パワーを増減調整しつつデータを記録する。ROPC実行時には図に示すように50Tのテストデータを1回だけ試し書きしてレベルBを検出してもよいが、APC領域100は5ウォブル期間あり、そのうちの3ウォブル期間をROPCに当てる場合、3×69=207チャネルビット確保できるため、50Tのテストデータは1回だけでなく4回分試し書きすることができる。そこで、所定のテストエリアでOPCを実行する際に記録パワーを階段状に変化させるのと同様に、記録パワーを複数段に変化させて50Tのテストデータを試し書きしてROPCを実行してもよい。
図5に、記録パワーをP4、P5、P6、P7と変化させて50Tのテストデータを試し書きする場合のタイミングチャートを示す。図5(a)は記録パルス波形であり、50Tのテストデータを試し書きするための記録ストラテジが4回繰り返し出現する波形である。図5(b)はそのときの反射光量(戻り光)波形であり、図中ローパスフィルタ44を通過した後の信号波形を実線で示す。図5(c)はサンプルホールド回路S/H46のサンプルホールドタイミングを示す。合計4回の50Tのテストデータの試し書き及び反射光量のサンプルホールドにより、合計4組の記録パワーとレベルBの値が得られる。これらを(P4,B4)、(P5,B5)、(P6,B6)、(P7,B7)とする。次に、これらの組み合わせを用いてROPCを実行すべく、
反射率R=B/P
を算出する。すなわち、R4=B4/P4、R5=B5/P5、R6=B6/P6、R7=B7/P7を算出する。さらに、これら反射率Rと記録パワーとの関係式を算出する。図6に、記録パワーPと反射率Rとの関係を示す。システムコントローラ32は、記録パワーPと反射率Rとの関係からf(Px、Rx)を算出する。そして、OPCの実行時に得られた理想的な(Po,Bo)から理想的な反射率Roを算出し、この理想的な反射率Roを関係式f(Px、Rx)に代入することで、ROPC実行位置における理想的な記録パワーを得ることができる。ROPC処理をまとめると以下のようになる。
(1)ブルーレイのテストエリアにおいてOPCを実行し、かつ、最適記録パワーPoで50Tのテストデータを試し書きしてレベルBを検出し、理想的な記録パワーPoとレベルBの値Boとの組み合わせ(Po,Bo)を求める。
(2)(Po,Bo)より理想的な反射率Ro=Bo/Poを求める。
(3)APC領域においてAPCを実行した後、記録パワーを複数段に変化させながら50Tのテストデータを複数回繰り返し試し書きし、そのときのレベルBをそれぞれ検出して記録パワーPとレベルBとの組み合わせを求める。
(4)記録パワーとレベルBとの組み合わせより反射率Rを求める。
(5)記録パワーと反射率との間の関係式f(Px,Bx)を算出する。
(6)理想的な反射率Roと関係式fとから記録パワーを算出し、現在の記録パワーを増減調整する。
本実施形態では、APC領域においてROPCを繰り返し実行するため、常に記録パワーを最適値に調整することが可能である。また、50Tというデータ長の長いテストデータを用いてROPCを実行するため、記録速度増大にも対応し得る。
なお、本実施形態ではAPC領域の5ウォブル期間のうち、2ウォブル期間をAPC動作用、残りの3ウォブル期間をROPC動作用としているが、3ウォブル期間をAPC動作用、残りの2ウォブル期間をROPC動作用とする等、任意に設定することができる。また、光ディスク毎に、あるいは同一光ディスクであっても半径位置毎にAPC動作用とROPC動作用の比率を適応的に変化させてもよい。例えば、内周側ではAPC動作用に3ウォブル期間、ROPC動作用に2ウォブル期間を割り当て、外周側ではAPC動作用に2ウォブル期間、ROPC動作用に3ウォブル期間を割り当てる等である。内周側ではOPCで設定した最適記録パワーPoをそのまま適用できる可能性があるので、内周側では5ウォブル期間をAPC動作用に割り当て、ROPC動作は行わないようにしてもよい。一般的には、外周ほどROPCの必要性が高まるため、ROPCの実行精度を上げるべくROPC動作用の比率を増大させることが好適である。
図7に、APC領域に対するROPC動作領域の比率の例を示す。a、b、cの3つの場合を例示している。比率aは、ROPCの比率が半径によらず60%(5ウォブル期間のうちの3ウォブル期間)と固定の場合である。比率bは、ある半径位置r2まではROPCの比率が40%であり、それ以上の半径では60%に増大する場合である。比率cは、ある半径r1まではROPCの比率は0%、つまりROPCは実行せずAPCのみを実行し、半径r1〜r2までは半径位置に応じて順次ROPCの比率が増大し、半径位置r2以上ではROPCの比率が100%、つまりROPCのみを実行する場合である。比率cは、光ディスク10の全ての領域においてAPCとROPCとを常に実行するのではなく、少なくとも一部の領域においてAPC領域を用いてAPCとROPCを実行することを示す。
本実施形態では、ROPC実行時にB/PあるいはB/P2を用いて記録パワーを増減調整しているが、より一般的にB/Pn(nは1以上の実数)を用いて記録パワーを増減調整してもよい。
実施形態の光ディスク装置の全体構成図である。 光ディスク装置の要部構成図である。 記録ストラテジの説明図である。 APCとROPCの実行タイミングチャートである。 ROPCの他の実行タイミングチャートである。 記録パワーと反射率との関係を示すグラフ図である。 光ディスクのディスク半径とROPC比率との関係を示すグラフ図である。 ブルーレイディスクのデータ構造説明図である。
符号の説明
10 光ディスク、16 光ピックアップ、16b フロントモニタ、22 ドライバ(LDD)、32 システムコントローラ、36 エンコーダ、44 ローパスフィルタ、46 サンプルホールド回路。

Claims (8)

  1. 所定の記録ブロック毎にデータを記録していく光ディスク装置であって、
    前記記録ブロックはユーザデータ領域を含み、
    記録レーザ光を照射する照射手段と、
    前記記録ブロックの前記ユーザデータ領域以外の所定領域において前記記録レーザ光を照射して所定データ長のテストデータを試し書きし、試し書き時の反射光量に応じて記録レーザ光パワーを調整するパワー調整手段と、
    を有し、データ記録時において前記所定の記録ブロック毎に前記記録レーザ光パワーを繰り返し調整するものであり、
    前記ユーザデータ領域以外の所定領域は、パワーを調整するためのAPC領域であり、 前記パワー調整手段は、前記APC領域のうち、電流と発光量との関係を算出するために用いる領域の残存領域を用いて前記所定データ長のデータを試し書きすることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記所定データ長は、記録すべきデータの規定データ長よりも長いデータ長であることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項1記載の装置において、
    前記テストデータの記録ストラテジは、記録すべきデータの記録ストラテジと同一であることを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記パワー調整手段は、前記テストデータを試し書きする場合の、ピットが形成され反射光量が安定化したタイミングにおける反射光量であるレベルBの値に応じて記録レーザ光パワーを調整することを特徴とする光ディスク装置。
  5. 請求項4記載の装置において、
    前記パワー調整手段は、前記テストデータを試し書きする場合の記録レーザ光パワーPと、前記レベルBの値BとからB/P n (nは1以上の実数)を算出し、B/P n に応じて記録レーザ光パワーを調整することを特徴とする光ディスク装置。
  6. 請求項4記載の装置において、
    前記パワー調整手段は、記録レーザ光パワーを変化させて複数の前記テストデータを試し書きし、それぞれの記録レーザ光パワーにおける前記レベルBの値に応じて記録レーザ光パワーを調整することを特徴とする光ディスク装置。
  7. 請求項1記載の装置において、
    前記APC領域における前記残存領域の比率は、前記光ディスク毎に可変調整されることを特徴とする光ディスク装置。
  8. 請求項1記載の装置において、
    前記APC領域における前記残存領域の比率は、前記光ディスクの半径位置に応じて可変調整されることを特徴とする光ディスク装置。
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