JP2009238097A - 決済処理システム、方法、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複合機を利用して簡易に支払い処理を行える決済システム等を提供する。
【解決手段】サービス提供者は、決済処理サーバとして機能する住戸情報サーバ1に、提供したサービスに対する請求書の作成を依頼する要求を送信すると、住戸情報サーバ1は、要求に応じて、請求書を生成する。サービス享受者は、当該請求書を複合機2から印刷し、支払に応じる場合は、署名と押印を行い、複合機2に読み取らせる。複合機2は、読み取られた情報から追記された画像情報(署名、および印影)を抽出し、請求書に印刷されたコード情報とともに、住戸情報サーバ1へ送信する。住戸情報サーバ1は、コード情報に含まれる請求書識別情報に基づいて、サービス提供者の口座番号、サービス享受者の口座番号、請求金額などの情報を取得するとともに、追記情報から署名、および印影の画像情報を抽出し、これら情報を銀行のサーバに送金要求とともに送信する。
【選択図】図23

Description

本発明は、複合機を利用して簡易に支払い処理を行える決済システム等に関する。
携帯電話を用いて、支払者が請求者への支払いを簡易に行える技術が、開示されている(例えば、特許文献1)。この技術によると、請求書には請求者識別情報と振り込み金額等を含む振込み情報がコード化されて記載されている。支払者は請求書のコード情報を携帯電話で読み取らせると、携帯電話はコード情報を複合して、決済サーバへ送信する。決済サーバは支払者に対して本人認証などを行い、支払者の口座から請求者の口座への振込処理を実行する。
特開2005−402047号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、携帯電話によってコード情報を読取らせた後も、本人認証等の処理を行うために携帯電話を操作する必要がある。また、携帯電話の扱いの不慣れなお年寄りなどは、振込処理に必要な操作方法が分からないといった問題を生じる可能性もある。さらに、店舗や、自動支払機などに赴くことなく、請求書一枚で振込処理が完結する方法が望まれている。
本発明は上記実状を鑑みてなされたものであり、複合機を利用して簡易に支払い処理を行える決済システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る決済処理システムは、
読取機能を備える複合機と、前記複合機と銀行のサーバとにネットワークを介して接続され、前記複合機から送信された請求書の読み取り情報に基づいて、前記銀行のサーバに送金要求を送信して、決済処理サービスを提供する決済処理サーバと、を備える決済処理システムであって、
前記複合機は、
前記決済処理サーバから、請求内容と、請求書を特定する請求書識別情報を備えるコード情報と、を含む、請求書の構成情報を受信し、請求書として印刷する印刷部と、
支払者の指示により印刷され、支払者の署名、および、押印による印影、が追記された、前記請求書を読み取る読取部と、
前記読取部によって読み取られた読取情報を解析し、当該読取情報から、コード情報と、前記署名の画像情報と前記印影の画像情報とを備える追記画像情報と、を抽出する読取情報解析部と、
抽出されたコード情報および追記画像情報を決済処理サーバへ送信する情報送信部と、
を備え、
前記決済処理サーバは、
請求書識別情報と、請求者口座番号と、支払者口座番号と、請求金額と、を対応付けて記憶する請求書情報記憶部と、
前記複合機から前記コード情報と前記追記画像情報とを受信する情報受信部と、
前記受信したコード情報に含まれる請求書識別情報に基づいて、請求者口座番号と、支払者口座番号と、請求金額と、を前記請求書情報記憶部から取得する請求情報取得部と、
支払者の署名の画像情報と、印影の画像情報とを前記追記画像情報から抽出する抽出部と、
前記銀行のサーバに、前記署名の画像情報と、前記印影の画像情報と、前記請求情報取得部の取得した情報とを、引数として、前記支払者口座番号から、前記請求者口座番号に、前記請求金額を送金する送金要求を送信する送金処理要求部と、
を備えることを特徴とする。
前記決済処理サーバは、
前記請求書において、署名がなされる領域と、押印がなされる領域のぞれぞれを示す座標値を記憶する請求書配置情報記憶部をさらに備え、
前記抽出部は、前記請求書配置情報記憶部を参照し、前記署名がなされる領域を特定し、当該領域に対応する前記追記画像情報の領域に含まれる図形を前記署名の画像情報として抽出し、前記押印がなされる領域を特定し、当該領域に対応する前記追記画像情報の領域に含まれる図形を前記印影の画像情報として抽出する、ようにしてもよい。
前記コード情報は、決済処理サーバの運営業者を特定するベンダー識別情報をさらに含み、前記読取部が読み取ったコード情報に含まれるベンダー識別情報が、当該決済処理サーバの運営業者のベンダー情報と合致する場合、前記情報送信部は、抽出されたコード情報および追記画像情報を決済処理サーバへ送信する、ようにしてもよい。
また、本発明の第2の観点に係る決済処理方法は、
読取機能を備える複合機と、前記複合機と銀行のサーバとにネットワークを介して接続された決済処理サーバとを用いた決済処理方法であって、
前記複合機において、
印刷部が、前記決済処理サーバから、請求内容と、請求書を特定する請求書識別情報を備えるコード情報と、を含む、請求書の構成情報を受信し、請求書として印刷する印刷ステップと、
読取部が、前記印刷部により印刷され、支払者の署名、および、押印による印影、が追記された、前記請求書を読み取る読取ステップと、
読取情報解析部が、前記読取ステップによって読み取られた読取情報を解析し、当該読取情報からコード情報と、前記署名の画像情報と、前記印影の画像情報とを備える追記画像情報と、を抽出する読取情報解析ステップと、
情報送信部が、抽出されたコード情報および追記画像情報を前記決済処理サーバへ送信する情報送信ステップと、
前記決済処理サーバにおいて、
請求書情報記憶部が、請求書識別情報と、請求者口座番号と、支払者口座番号と、請求金額と、を対応付けて記憶する請求書情報記憶ステップと、
情報受信部が、前記複合機から前記コード情報と前記追記画像情報とを受信する情報受信ステップと、
請求情報取得部が、前記受信したコード情報に含まれる請求書識別情報に基づいて、請求者口座番号と、支払者口座番号と、請求金額と、を前記請求書情報記憶部から取得する、請求情報取得ステップと、
抽出部が、支払者の署名の画像情報と、印影の画像情報とを前記追記画像情報から抽出する抽出ステップと、
決済処理部が、前記銀行のサーバに、前記署名の画像情報と、前記印影の画像情報と、前記請求情報取得ステップで取得した情報とを、引数として、前記支払者口座番号から、前記請求者口座番号に、前記請求金額を送金する送金要求を送信する決済処理ステップと、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の第3の観点に係るプログラムは、
複合機用コンピュータを、複合機として機能させる複合機用プログラムと、前記複合機用コンピュータにネットワークを介して接続された決済処理用コンピュータを、決済処理サーバとして機能させる決済処理用プログラムと、を備えるプログラムであって、
前記複合機用プログラムは、前記複合機用コンピュータを、
前記決済処理サーバから、請求内容と、請求書を特定する請求書識別情報を備えるコード情報と、を含む、請求書の構成情報を受信し、請求書として印刷する印刷部、
支払者の指示により印刷され、支払者の署名、および、押印による印影、が追記された、前記請求書を読み取る読取部、
前記読取部によって読み取られた読取情報を解析し、当該読取情報から、コード情報と、前記署名の画像情報と前記印影の画像情報とを備える前記追記画像情報を抽出する読取情報解析部、
抽出された前記コード情報および前記追記画像情報を前記決済処理サーバへ送信する情報送信部、
として機能させ、
前記決済処理用プログラムは、前記決済処理コンピュータを、
請求書識別情報と、請求者口座番号と、支払者口座番号と、請求金額と、を対応付けて記憶する請求書情報記憶部、
前記複合機から前記コード情報と前記追記画像情報とを受信する情報受信部、
前記受信したコード情報に含まれる請求書識別情報に基づいて、請求者口座番号と、支払者口座番号と、請求金額と、を前記請求書情報記憶部から取得する請求情報取得部、
支払者の署名の画像情報と、印影の画像情報とを前記追記画像情報から抽出する抽出部、
前記銀行のサーバに、前記署名の画像情報と、前記印影の画像情報と、前記請求情報取得部の取得した情報とを、引数として、前記支払者口座番号から、前記請求者口座番号に、前記請求金額を送金する送金要求を送信する決済処理部、
として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、複合機を利用して簡易に支払い処理を行える決済システム等を提供することができる。
以下、まず、本実施の形態に係る決済処理方法を実装する対象である、住戸管理支援システム10について説明する。
図1は、住戸管理支援システム10の構成を示す図である。図示されるように、住戸管理支援システム10は、住戸情報サーバ1と、複合機2と、がネットワーク5を介して接続された構成を有している。
(利用フロー)
上記のような構成を備える住戸管理支援システム10において、集合住宅の管理支援業務の1つである、定期補修点検を行うフローを図2を参照して説明する。
図2に示すように、住戸管理支援システム10は、マンション施工業者、補修下請け会社、およびマンション住民が利用する。まず、施工業者が、例えば、自社に設置される、ネットワーク5に接続された端末装置を操作して、住戸情報サーバ1にアクセスする。そして、補修や点検が必要な不具合のある箇所を住民に記入してもらうための「点検シート」の文書構成情報を指定した各住戸について自動的に作成するよう住戸情報サーバ1に指示する(ステップa)。ここで、文書構成情報は、テキスト情報や画像情報の他、文字のフォントや大きさ、段落分けやインデントなど、表示や印刷を行う際の文書の体裁に関する書式情報を備える。文書構成情報としては、例えば、HTMLファイルやPDFファイル等を想定しているが、これに限るものではない。
「点検シート」の例を図3に示す。点検シートには、例えば、所定の第1の位置(図においては左面)に補修点検する住戸の間取り図と、所定の第2の位置(図においては右面)に当該住戸タイプの設備に応じた不具合内容を記入する点検リストと、が含まれる。ここで、間取り図や、後に施す画像処理を考慮して、ハイライトカラーや原色系であることが好ましい。また、点検リストも、黒以外の明るめの色であることが好ましい。
点検シートが作成されると(ステップb)マンションの住民は、例えば、マンションに設置してある共有の複合機2を操作して、自動作成された自分の居住する住戸用の「点検シート」を印刷するよう指示する(ステップc)。複合機2は、当該「点検シート」の文書構成情報を住戸情報サーバ1から取得する(ステップd)。そして、読み出した文書構成情報に基づいて、ビットマップデータを生成し、印刷する(ステップe)。住民は印刷された点検シートを受け取る(ステップf)と、当該点検シートに、補修が必要な箇所や、不具合内容などを点検シートに手書きで記入する(ステップg)。
例えば、住民は、図4に示すように、不具合箇所に対応する点検シートの間取り図上の位置に、丸、三角、四角、などの記号を黒塗りで記入する。記号はそれぞれ異なる設備を表しており、例えば、床(フローリング)に不具合がある場合は丸、壁(壁紙)に不具合がある場合は三角、建具に不具合がある場合は四角、を記入する。なお、各記号は上記以外の設備を意味するようにしてもよい。さらに、住民は、不具合内容の詳細を点検シートの右面に手書きでチェックする。このように、記号とチェックリストを併用することで、床など、広範囲に設置されている設備に対して、どの部分に不具合があるかを指定することが可能となる。
なお、記入は、後の画像処理のために、所定の色(例えば黒)のボールペンなどで行う。点検シートに記入後、住民は当該シートを読み取るよう複合機2に指示する(ステップh)。複合機は指示に従って、点検シートを読み取る(ステップi)。
なお、点検シートの所定の第3の位置(図3においては右上の隅)には、コード情報(図においてはQRコード(2次元コード)。なお、コード情報はQRコード以外を用いてもよい)が配置される。詳細は「点検シートの作成」処理の説明部分で述べるが、コード情報には、印刷物がどの文書構成情報を印刷したものであるのかを特定するための文書の種別を識別する、文書識別情報などが含まれる。複合機2は、コード情報を解析するために種々の処理を読み取り画像に対して行い、処理画像と、解析したコード情報(文書識別情報を含む)を、住戸情報サーバ1へ送信する(ステップj)。
住戸情報サーバ1は、受信した文書識別情報に基づいて、複合機から送信された読取り情報を処理するプログラムを起動する(ステップk)。即ち、文書識別情報が点検シートを特定するものである場合、点検シートを集計し、点検が必要な設備を担当する補修下請け業者のそれぞれに対し作業指示書を作成するプログラムを起動する。住戸情報サーバ1は、当該プログラムに従って、作業指示書を作成する処理を開始する。
トイレの補修を担当する業者への作業指示書の例を、図5及び図6に示す。住戸情報サーバ1は、作成された作業指示書を、メールに添付ファイルとして添付し、補修下請け業者のメールサーバに自動送信する(ステップl)。補修下請け業者は、ネットワーク5に接続された端末などを操作して、送信された作業指示書を閲覧する(ステップm)。補修下請け業者は、作業指示書に従って、補修作業を行う(ステップn)。そして、作業が終了すると、当該端末から作業内容入力し、作業内容を住戸情報サーバ1に登録するように指示する(ステップo)。住戸情報サーバ1は指示に従って、作業内容を登録する(ステップp)。以降、住戸情報サーバ1は、登録された情報を、マンションの居住者、施工会社からの要求に応じて、提供する。
上記のようなフローを実現するための、住戸情報サーバ1、および、複合機2、のそれぞれの構成について説明する。
図7は住戸情報サーバ1の概要構成を示すブロック図である。住戸情報サーバ1は、制御部110と、通信部120と、記憶部130と、から構成される。以下これら各構成要素について説明する。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)(図示せず)、ROM(Read Only Memory)(図示せず)、RAM(Random Access Memory)(図示せず)等から構成されている。CPUはROMに記憶されている起動プログラムを実行することで、住戸情報サーバ1の起動時の制御等を行う。また、CPUは後述する記憶部130に記憶されているプログラムを実行することによって、後述の複合機2が要求する様々な情報を複合機2へ送信する。RAMは、CPUが、プログラムを実行する際に各種データを一時的に記憶する領域として使用する。なお、記憶部130に記憶されたプログラムをROMに記憶して実行してもよい。
通信部120は、通信インタフェース等を備え、ネットワーク5を介して、住戸情報等を後述の複合機2と通信する。通信部120は、例えばTCP/IPなどのプロトコルに基づき通信を行ってもよい。そして、モデム装置や赤外線通信装置等を含んでいてもよい。
記憶部130は、大容量のハードディスク装置などから構成され、住戸情報サーバ1全体や、その周辺機器を制御するオペレーティングシステムを含む制御プログラムや、後述する住戸情報を提供するウェブアプリケーションプログラム等を記憶する。また、顧客情報記憶部131、住戸情報記憶部132、担当業者情報記憶部133、文書情報記憶部134、補修履歴情報記憶部135、マンション情報記憶部136、業者情報記憶部137等として機能する。以下各記憶部の構成例を図9および10を参照して説明する。
顧客情報記憶部131は、図9(A)に示すように、マンション住戸を購入した顧客に関する情報を記憶する。具体的には、顧客それぞれについて、当該顧客を特定するための顧客識別情報、当該顧客の名前、当該顧客の購入したマンションを特定するマンション識別情報、当該顧客の購入したマンションの部屋番号、などを記憶する。以降、マンション住戸の購入者が当該住戸の居住者であるとして説明する。
図9(B)に示す住戸情報記憶部132は、マンションの住戸タイプに関する情報を記憶する。マンションは、それぞれ幾つかの異なるタイプの住戸を有しており、タイプ毎に、固有の間取りや設備を有している。したがって、住戸情報記憶部132は、マンションを特定するマンション識別情報、および住戸タイプを識別するタイプ識別情報を主キーとして、当該マンションの住戸タイプに固有の間取り情報、配置情報、点検リスト情報、記入領域座標情報、および当該住戸タイプを備える部屋番号、などの住戸情報を記憶する。
ここで、間取り情報は、マンション識別情報、および住戸タイプ識別情報によって特定される住戸の間取り図を示す、図3の左面に示すような情報を備える画像ファイルへのポインタである。図9(B)に示す住戸情報記憶部132の構成例では、画像ファイルは、JPEGファイル形式であるが、その他任意の画像ファイル形式を用いても良い。配置情報は、間取り図ごとに存在し、間取り図に示される部屋のそれぞれについて、当該部屋に対応する間取り図上の領域を示すテーブルへのポインタである。
点検リスト情報は、例えば、図3の右面に示すような文書構成情報を備える。即ち、点検リスト情報は当該住宅の点検シート用文書構成情報の一部を構成し、当該住戸において点検する項目や内容の一覧を備える。図9(B)に示す住戸情報記憶部132の構成例では、点検リスト情報は、HTMLファイル形式であるが、その他、文書構成情報を定義可能な任意のファイル形式を用いても良い。
なお、点検項目は、住戸によって大きな差異はないため、予め幾つかの点検リスト情報を用意しておき、当該住戸タイプに最も適したものを設定する。
記入領域座標情報は、ユーザが記入可能な点検リスト上の領域を記憶するテーブルへのポインタである。図2のステップkにて説明したように、住戸情報サーバ1は、居住者が記入した点検シート(点検シートには、点検リスト情報で定義された情報が記載される)の読み取り情報を受信すると、当該読取情報に対して自動集計を行う。このとき、どの項目に何が記入されているかを示す情報を備えるのが、記入領域座標情報の指すテーブルである。なお、点検リストに応じて記入可能な領域が異なるため、記入領域座標情報は、点検リスト情報毎に存在する。
当該記入領域座標情報の指すテーブルは、点検リスト上でユーザの記入可能な領域を示す座標値に対応付けて、「認識対象」と、「動作処理」と、を記憶する。ここで、「認識対象」は、記入可能な領域内に記載されるべき記号、あるいは文字情報であり、「動作処理」は、当該「認識対象」に特定される記号あるいは文字が、対応付けられる領域内で検知された場合の住戸情報サーバ1の処理を記憶する。
なお、各部屋に対応する間取り図上の領域を示す座標情報(配置情報の指すファイルが示す情報)や、点検リスト上の記入可能領域を示す座標情報(記入領域座標情報の指すファイルの示す情報)は、点検シートが所定の大きさで印刷された場合を基準として定義されている。したがって、拡大縮小して印刷した点検シートを複合機に読みとらせた場合であっても、当該読み取らせた情報を当該所定の大きさに変換することで、上記座標情報によって定義される領域と縮尺が一致する。
担当業者情報記憶部133は、マンションの部屋毎の設備と補修業者との対応を記憶する。同じタイプの住戸であっても、購入者の好みによって、設備を変更している場合もあるため、このように、マンションの部屋毎に、設備と補修業者の対応を記憶する。例えば、図9(C)に示す構成例では、担当業者情報記憶部133は、マンションを識別するマンション識別情報と、部屋番号とを主キーとして、当該マンション識別情報と部屋番号とによって特定される住戸の担当業者情報を備える。ここで、担当業者情報は、当該住戸の設備と、当該設備の補修を担当する補修業者とを特定する補修業者識別情報と、を対応付けるテーブルを指すポインタ情報である。
例えば、図9(C)の担当業者情報記憶部133では、マンション識別情報M001を備えるマンションの708号室の各設備を担当する業者はテーブルXに記憶される。テーブルXに示すように、担当業者情報の指すテーブルは、例えば、補修業者を特定する業者識別情報に対応付けて、当該業者が、708号室において担当する設備が記憶される。
図10(A)に示す文書情報記憶部134は、住戸情報サーバ1が生成した文書構成情報の種類を特定するための文書識別情報と、当該文書識別情報を備える読み取り情報が複合機2から住戸情報サーバ1に送信された場合に当該読取情報を処理するためのアプリケーションを指定する情報と、が対応付けて記憶される。例えば、「点検シート」が、点検シートの文書識別情報である場合、図10(A)に示すように、アプリケーション情報には、「指示書作成プログラム」が記憶される。即ち、住戸情報サーバ1が文書識別情報として「点検シート」を受信すると、「指示書作成プログラム」が起動される。
図10(B)に示す補修履歴情報記憶部135は、住戸に備わる各種設備の補修履歴を記憶する。即ち、発注番号を主キーとして、マンションを特定するマンション識別情報、補修対象設備を備える住戸を特定する部屋番号、補修対象設備の名称、補修対象設備の補修を担当する業者識別情報、補修内容、補修対象設備を交換した場合の製造元、および型番号、補修日、などの補修情報が記憶される。なお、発注番号は、施工業者が補修下請け業者に対して発行した作業指示書を識別する識別情報である。
マンション情報記憶部136は、図10(C)示すように、本住戸管理支援システム10が管理するマンションの情報を記憶する。例えば、マンションを特定するマンション識別情報と、当該マンションの名称と、当該マンションの住所などの情報を対応付けて記憶する。
図10(D)に示す業者情報記憶部137は、マンションの補修を行う下請け業者の情報を記憶する。例えば、補修下請け業者を特定する業者識別情報と、当該下請け業者の名前、住所、担当者メールアドレス、などの情報を対応付けて記憶する。
顧客情報記憶部131、住戸情報記憶部132、担当業者情報記憶部133、文書情報記憶部134、マンション情報記憶部136、および業者情報記憶部137に記憶される情報は、事前に登録される必要がある。一方、補修履歴情報記憶部135に記憶される情報は、作業指示書を作成した際に住戸情報サーバ1によって一部登録され、さらに、補修作業が終了した際に、下請け業者によって登録される。
次に図1に示す複合機2の構成について説明する。複合機2は、住戸情報サーバ1から情報を取得し、当該取得した情報を操作パネルに表示したり、印刷したりする他、紙に印刷された情報をスキャンして、当該スキャンした情報を住戸情報サーバ1へ送信したりする装置である。
図8に複合機2の概要構成を示す。図示するように、複合機2は、制御部210と、通信部220と、インタフェース(I/F)240と、タッチパネル241と、LCD242と、読取部250と、印刷部260と、を備える。以下これら各要素について説明する。
制御部210は、CPU(Central Processing Unit)(図示せず)、ROM(Read Only Memory)(図示せず)、RAM(Random Access Memory)(図示せず)等から構成されており、複合機2全体の制御を行う。具体的には、CPUがROMに記憶されている制御プログラムを実行することによって、種々の制御・演算処理を行う。この制御・演算処理の際、CPUはRAMに、各種データを一時的に記憶したり、作業領域として使用する。
通信部220は、通信インタフェース等を備え、ネットワーク5を介して、様々な情報を住戸情報サーバ1と通信する。通信部220は、例えばTCP/IPなどのプロトコルに基づき通信を行ってもよい。そして、モデム装置や赤外線通信装置等を含んでいてもよい。
I/F(InterFace)240は、LCD(Liquid Crystal Display)242等の出力装置とのインタフェース機能を備え、指示を入力するための画面情報や、住戸情報サーバ1から送信される様々な情報をLCD242に表示する。
また、I/F 240は、LCD上に重ねて設置されたタッチパネル241等の入力装置とのインタフェース機能を備える。ユーザは、タッチパネル241の所定の場所に手で触れる等によって、複合機1に対して必要な情報を入力することができる。
この他、I/F 240は、キーボード、マウス等の入力装置とのインタフェース機能を含んでいてもよい。
読取部250は、紙の文書・絵・写真などを読み込み、デジタルデータに変換するスキャナ装置である。
印刷部260は、指定されたデータを紙などに出力する出力装置である。複合機2は、ネットワーク5に接続されている端末装置(図示せず)から受信した指定データを印刷する機能を有する他、ユーザが、例えば前記タッチパネル241等の入力装置を操作して指定した電子ファイルなどのデータを印刷することができる。
以下、図2に示すフローを実現するために、上述した構成を有する住戸情報サーバ1、および、複合機2が行う処理について説明する。住戸情報サーバ1は、住戸管理支援用のウェブアプリケーションプログラムを提供している。ユーザ(施工業者、マンション住民、補修下請け業者等)は、ウェブブラウザがインストールされており、ネットワーク5に接続された端末装置(図示せず)を操作して、ユーザ認証処理に成功すると、住戸情報サーバ1の、補修点検に必要な処理を含む住戸管理支援用のウェブアプリケーションプログラムが提供する様々な機能を利用することができる。
即ち、ユーザ認証処理において、ユーザは、住戸管理支援用のURLにアクセスし、ユーザIDやパスワードなどのログイン情報を入力する。住戸情報サーバ1は、ユーザIDとパスワードとが、事前に登録されているものと一致するかどうか照合する。一致した場合は、利用権限があるとして、図11(A)から(C)に示すようなメニュー画面が住戸情報サーバ1から当該ユーザの端末へと送信される。なお、住戸情報サーバ1は、例えば、ログイン情報に基づいて、施工業者、マンション住人、補修下請け業者を区別し、ユーザに応じて、施工業者用(図11(A))、マンション住人用(図11(B))、そして補修下請け業者用(図11(C))のメニュー画面情報を生成する。端末は受信したメニュー画面情報を表示し、ユーザは、メニュー画面から利用したい機能を選択する。
以降、端末装置から住戸情報サーバ1の提供する住戸管理支援用アプリケーションの所定のホームページにアクセスがあると、上記と同様の手順で、住戸情報サーバ1の制御部110は、アクセス元の端末装置に、当該ホームページの画面情報を送信する。そして当該端末装置が受信した画面情報を表示すると、ユーザは表示された情報に従って、所定の情報をキーボードなどの入力装置を操作して入力する。ユーザが、送信処理のトリガとなる送信ボタンや決定ボタンを押下すると、入力した内容が、住戸情報サーバ1へと送信される。住戸情報サーバ1は、受信した情報に応じて所定の処理を行う。
一方、複合機2は、住戸情報サーバ1の保有する情報を読み出して印刷する機能のほか、点検シートなどの用紙に記載されている情報を読み取り、読み取った情報にコード情報が記載されていることを認識すると、住戸情報サーバ1へ読み取った情報を送信するなどの機能を提供するプログラムを備える。複合機2の提供する機能は、タッチパネル241を操作して選択できる。
また、複合機2は、例えば、非接触式のカードリーダなどを備えている。そして、ユーザを識別する情報(例えば、顧客識別情報と同一の情報)を記憶するICカードなどを、ユーザがカードリーダにかざすと、複合機2は、当該カードリーダの読み取ったユーザ識別情報とともに、認証要求を住戸情報サーバ1に送信する。住戸情報サーバ1によって、認証が成功すると、当該ユーザは複合機2の機能を利用できる。なお、住戸情報サーバ1側では、認証が成功すると、認証に用いられたユーザIDと、認証を問い合わせた元の複合機2を特定する情報を対応付けて記憶する。そして当該対応付けられた情報は、以降ユーザがログアウトするか、複合機2が所定時間以上操作されないことでタイムアップが生じた際に破棄される。
(点検シートの自動作成)
点検シートの自動作成処理のフローを図13を参照して説明する。
まず、施工会社の担当者は端末装置のブラウザに表示された、図11(A)に示すメニュー画面から、「点検シートの作成」ボタンを選択すると、点検シートの作成処理が開始される。即ち、「点検シートの作成」要求が住戸情報サーバ1へと送信される(ステップS101)。住戸情報サーバ1の制御部110は、通信部120を介して、要求を受信すると、点検シート作成に必要な情報を入力する画面情報(図示せず)を当該端末装置に送信する(ステップS102)。端末装置が、受信した画面情報を表示する(ステップS103)。施工会社の担当者は、当該画面情報に従って、例えば、補修点検を行うマンション名や部屋番号(部屋番号は複数指定可能としてもよい)を入力して送信ボタンを押下する(ステップS104)。送信ボタンが押下されると、端末装置は、入力情報を住戸情報サーバへ送信する(ステップS105)。
制御部110は、補修点検を行うマンション名、および部屋番号を受信すると、受信した情報によって特定される住戸のそれぞれに対して、図3に示すような「点検シート」の文書構成情報を生成する(ステップS106)。
「点検シート」の文書構成情報を生成する処理を図14に示す。制御部110は、マンション情報記憶部136を参照して、当該受信したマンション名を有するマンション識別情報を取得する(ステップ200)。そして、取得したマンション識別情報と、受信した部屋番号とによって特定されるレコード(即ち住戸タイプに関する情報)を住戸情報記憶部132から取得する(ステップ201)。制御部110は、当該レコードに含まれる間取り情報を、当該住戸用の「点検シート」上の所定の第1の位置(図3の例では左面)に配置されるように、文書構成情報を生成する(ステップ202)。また、当該レコードに含まれる点検リスト情報を当該「点検シート」の所定の第2の位置(図3の例では右面)に配置されるように、当該文書構成情報に追加する(ステップ203)。
さらに、制御部110は、コード情報を生成して、「点検シート」の所定の第3の位置(図3においては右上の隅)に配置されるよう当該文書構成情報に追加する(ステップ204)。コード情報は、図12に示すように、ベンダー識別情報、文書識別情報、および、属性情報等を備える。
ここで、ベンダー識別情報は、住戸情報サーバ1を運営している企業を特定する情報である。住戸情報サーバ1が、他の企業が提供しているコード情報を受信して誤動作しないように、コード情報には、ベンダー識別情報が付与される。文書識別情報は、文書構成情報の種別を識別する情報であり、この場合、「点検シート」用の文書識別情報が付与される。属性情報は、当該コード情報が付与される用紙に記憶しておきたい、当該用紙の属性情報である。例えば、点検シートの属性情報には、どの住戸を対象としている点検シートであるのかを特定するためのマンション識別情報、および、部屋番号などが記憶される。
指定された住戸に対応する点検シート用文書構成情報の作成が終了すると、制御部110は、コード情報を生成した際に取得した顧客識別情報に対応付けて、当該点検シート用の文書構成情報を記憶部130に記憶する(ステップ205)。ステップS105で送信された全ての住戸に関して点検シート用の文書構成情報の作成が終了すると、点検シートの自動作成処理が終了する。
なお、制御部110は、顧客識別情報を、ステップS200で取得したマンション識別情報と、現在処理中の住戸の部屋番号を検索キーとして、顧客情報記憶部131を検索することで取得可能である。一方、当該住戸情報サーバ1を運営するベンダーを特定するベンダー識別情報は、予め記憶部130に記憶される。
次いで、マンションの住人が、マンションに設置されている複合機2を操作して行う処理について説明する。上述したように、複合機2を使用するためには、マンション住人はICカードなどを用いて、ユーザ認証を行う。住居情報サーバ1の制御部110は、認証処理が成功すると、ユーザ認証に利用されたユーザIDを、ユーザ認証を要求した複合機2と対応付けて記憶する。よって、以降複合機2から住戸情報サーバ1へ何らかの要求を送信する場合は、当該複合機2を識別する識別情報を併せて送信することで、住戸情報サーバ1は、どのユーザによる要求であるかを特定することが可能である。
(点検シートの印刷処理)
図15に、マンションの住人が、複合機2を利用して、自分の住戸用に作成された点検シートを印刷する処理を説明する。マンション住人が、複合機2のタッチパネル241を操作して点検シートの印刷機能を選択すると、点検シートの印刷処理が開始され、複合機2を特定する情報と共に、点検シート用の構成情報の読出し要求が住戸情報サーバ1へ送信される(ステップS301)。住戸情報サーバ1の制御部110は、当該ユーザを特定するユーザIDと同一の顧客識別情報に対応付けて記憶される点検シート用の文書構成情報を記憶部130から読み出す。そして読み出した情報を要求元へ返信する(ステップS302)。複合機2は当該受信した点検シート用の文書構成情報からビットマップ情報を生成し、印刷する(ステップS303)。
図2のフロー図にて説明したように、住人は、印刷された点検シートに所定の色(例えば黒)のペンなどを使用して、点検を希望する項目を記入する(例えば図4参照)。そして、記入された点検シートの読み取りを、複合機2に指示する。
(点検シートの読取り処理)
以下、図16を参照して、複合機2による、点検シートの読取り処理を説明する。住人は、記入された点検シートを、マンションに設置される複合機2の読取部250に配置する。そして、タッチパネル241を操作して、点検シートの読取り機能を選択すると、点検シートの読取処理が開始する。まず、読取部250は点検シートを読取り、カラーのデジタル画像データを生成する(ステップS401)。次いで、制御部210は、読み取られた画像データにコード情報が記載されているか否かを判定するために以下の前処理を行う。
即ち、住人は点検シートを印刷する際に、拡大・縮小を行う可能性がある。また印刷、および読取りを行った際に、点検シートが歪んでしまう場合もある。よって、コード情報があるか否かを判定するための前処理として、複合機2は、正立処理や、歪み補正処理を行う。
まず、正立処理の準備として、制御部210は、手書き情報を既存の手法で抽出する(ステップS402)。手書き情報の抽出は、例えば、有彩色除去処理によって行う。即ち、予め紙に印刷されていた有彩色を除去し、手書きされた黒の部分だけを抽出する。例えば、カラー画像がRGB24ビット画像で表現される場合、各RGBの値が、0に近いほど黒に近くなる。よって画像の各ピクセルに対して、ThBを所定の閾値として、R<ThB、G<ThB、B<ThBを全て満たす場合、当該ピクセルは黒であると判定する。それ以外は有彩色であるとして除去する。元の印刷された色を、ハイライトカラーや原色系、あるいは明るめの色に限定することで、このような簡便な方法で手書きされた部分を抽出できる。なお、コード情報は後の処理に利用するため、有彩色除去されないように、黒で記載されるものとする。手書き情報を抽出する方法として、有彩色除去以外の方法を用いてもよい。
続いて、制御部210は、抽出された手書き情報に対して既存の正立処理を行う(ステップS403)。即ち、抽出された手書き情報に対して、例えば、OCR(Optical Character Recognition)処理を行い、その結果を一時保存する。次いで、画像を90度ずつ回転させてOCR処理を行い、それらの結果も一時保存する。4方向でOCR処理がなされたら、OCR処理の結果の尺度の1つである確信度を用いて画像の方向を判定する。確信度とは、認識した文字の確からしさである。例えば、各文字の確信度の平均を求め、最も大きな確信度の平均値を有する方向で、画像は正立すると判定する。なお、上記以外の正立処理方法を用いてもよい。
次いで、制御部210は、既存の歪み補正処理を行う(ステップS404)。例えば、上述の点検シートの作成処理において、制御部210は、点検シートの所定の位置に(例えば4隅に)マーカー320A〜Dが配置されるように、文書構成情報を作成する。以降、所定の位置に配置されたマーカー320A〜Dを、理想的なマーカーと呼ぶ。なお、有彩色除去処理を行って手書き情報を抽出する場合は、マーカーの色を黒にして、有彩色除去されないようにする。
制御部210は、受信した画像データにおいて、4箇所のマーカーの座標値を取得し、当該4箇所のマーカーと、当該理想的なマーカー320A〜Dと、の対応付けを行う。そして、取得された4箇所のマーカーの位置が、対応する理想的なマーカー320A〜Dの位置に合致するように、画像データ全体に対してアフィン変換を施して位置補正を行う。
次いで、複合機2の制御部210は、読み取られたカラー画像に対して、正立処理、および歪みを補正処理を施して得られた手書き情報(画像データ)の所定の第3の位置に、コード情報が存在するか否かを判定する(ステップS405)。コード情報が存在すると判定された場合(ステップS405;Y)は、当該コード情報を解読する(ステップS406)。解読されたコード情報に含まれるベンダー識別情報が、住戸情報サーバ1を運営する企業を特定するベンダー識別情報と一致した場合(ステップS407;Y)、制御部210は、手書き情報を、解読したコード情報(即ち、ベンダー識別情報、文書識別情報、および、マンション識別情報と部屋番号とを備える属性情報)とともに住戸情報サーバ1へ送信する(ステップS408)。
一方、コード情報が存在しない(ステップS405;N)、あるいは、存在しても、ベンダー識別情報が、住戸情報サーバ1を運営するベンダーの識別情報と一致しない場合は(ステップS407;N)、その旨をタッチパネル241に表示するなどして通知して、処理を終了する。
なお、住戸情報サーバ1を運営する企業のベンダー識別情報は、予め複合機2がROMに記憶している。あるいは、複合機2が適宜住戸情報サーバ1へ問い合わせて取得しても良い。
(作業指示書の自動作成)
次に、住戸情報サーバ1による、作業指示書の自動作成処理について図17を参照して説明する。
住戸情報サーバ1の制御部110は、通信部120によりステップS408より送信されたコード情報や手書情報を含む画像データを受信すると、当該ベンダー識別情報が、自分を運営しているベンダー識別情報(ベンダー識別情報は予め記憶部130に記憶されている)と一致するかを再度判定する(ステップS500)。一致した場合は(ステップS500;Y)、文書識別情報に対応付けられるアプリケーション情報を、文書情報記憶部134を参照して取得する(ステップS501)。そして、取得したアプリケーション情報に対応するアプリケーション(この場合作業指示書作成用プログラム)に受信した情報を渡す(ステップS502)。一方、ベンダー識別情報が一致しなかった場合(ステップS500;N)処理に異常があったことをログファイルなどに記録し(ステップS550)、処理を終了する。
続いて、制御部110は、作業指示書作成用プログラムに従って、複合機2から受信した画像データにおいて、間取り図が配置されている領域(所定の第1の位置)内を解析し、当該領域に存在する黒塗りされた全ての記号(丸、三角、四角、星、など)を、既存の方法で抽出する(ステップS503)。なお、小さすぎる記号は、ノイズとして処理する。
抽出された記号それぞれについて、制御部110は、当該記号の代表点(例えば記号の重心)の位置情報(座標値)を取得する(ステップS504)。制御部110は、ステップS408で送信されたコード情報(属性情報)に含まれるマンション識別情報、および部屋番号で特定される住戸タイプに対応付けられる、配置情報の指すテーブルを住戸情報記憶部132から取得する(ステップS505)。制御部110は、当該テーブルを参照して、当該記号の代表点が含まれる領域に対応付けられる部屋の情報を取得する(ステップS506)。これにより、どの部屋のどの設備が点検希望対象なのかを判断する。
例えば、図3に示す点検シートに、図4に示すような書き込みが顧客識別情報A0001によって識別される「山田太郎」氏によって行われた場合、制御部110は、顧客情報記憶部131から、山田太郎氏を、マンション識別情報M001の708号室の住人であると判断する。また、図4において、抽出された黒丸400が、座標(X3、Y3)、(X4、Y4)、(X5、Y5)、(X6、Y6)に囲まれた領域内の代表点を備える場合、制御部110は、マンション識別情報M001および部屋番号708に対応付けられる配置情報を参照して、当該領域は「トイレ」に対応すると判定する。ここで、黒丸は床を示す記号であるので(記号と設備との対応関係は記憶部130に予め記憶記憶しておく)、制御部110は、トイレ内の床が点検希望対象となっていると判断する。
このように、全ての抽出された記号について、制御部110は、当該記号がどの部屋に対応する領域に記載されているのかを判定する。そして、最終的には、「トイレ」の「床」のほか、「リビング」の「床」、「キッチン」の「その他の設備」、「キッズルーム」の「建具」、「キッズリビング」の「壁」、などが点検希望対象となっていると判断する。
また、制御部110は、受信した手書き情報の、点検リスト情報が配置されている領域(所定の第2の位置)内に記入された情報を解析し、点検リストに記載された情報を抽出する(ステップS507)。即ち、制御部110は、住戸情報記憶部132を参照して、現在注目しているマンションの住戸タイプ(受信したマンション識別情報と部屋番号とから特定可能)の記入領域座標情報の指すテーブルを取得する。そして、当該テーブルに定義されている領域内に、当該テーブルに認識対象として定義されている図形が存在するか否かを判定する。当該領域内に、当該認識対象が存在すると認識すると、制御部110は、当該テーブルの当該領域に対応付けられる動作処理を行う。
例えば、図3に示すチェックボックス300に対応する領域が、座標値(xx1、yy1)、(xx1、yy2)、(xx2、yy1)、(xx2、yy2)に囲まれた領域であるとき、図4に示すように、チェックマークが記入されている場合を説明する。制御部110は、現在注目している住戸(即ち、マンション識別情報M001および部屋番号708)に対応する記入領域座標情報の指すテーブルを参照する(この場合テーブルA)。テーブルAでは、当該チェックボックス300に対応する領域の「認識対象」は「チェックマーク」となっている。したがって、図4に示すように、居住者によってチェックマークが記入されていることを、任意の既存の記号認識手法で認識すると、制御部110は、不具合項目として「床」が、そしてその不具合内容として「しみ」、が選択されたと判定する。
また、例えば、図3に示す欄310が、座標値(xx3、yy3)、(xx3、yy4)、(xx4、yy3)、(xx4、yy4)に囲まれた領域であるとき、図4に示すように、「トイレにシミ」という文字が記入されている場合を説明する。テーブルAによると、当該欄310に対応する領域の「認識対象」は「任意の文字」となっている。したがって、図4に示すように、居住者によって「トイレにシミ」という文字が記入されることを、任意の既存の文字認識手法によって認識すると、制御部110は、不具合項目「床」に対して、連絡事項が記載されていると判定する。
このようにして、制御部110は点検リスト情報に対応する領域内に記載された手書き情報の内容を抽出する。図4に示す例では、上記のほかに、制御部110は最終的に、不具合項目「壁」の不具合内容として「はがれ」が、不具合項目「建具」の不具合内容として「剥げ」が、そして、不具合項目「システムキッチン」の不具合内容として「悪臭」が選択されたと判定する(テーブルAは、全ての記入可能領域のそれぞれに対して、当該領域の「認識対象」および「動作処理」を記憶する)。
以上のように、点検リスト情報が配置されている領域内の全ての手書き情報に対する解析が終了すると、制御部110は補修下請け業者に対して作業指示書の生成処理を開始する(ステップS508)。
図18に作業指示書生成処理のフロー図を示す。制御部110は、ステップS507において解析した、点検リスト中で選択されていると判定された不具合項目のそれぞれが点検希望対象設備と判断する。よって、担当業者情報記憶部133を参照し、当該点検希望対象設備の補修担当業者を取得する(ステップS600)。例えば、マンション識別情報M001で特定されるマンションの部屋番号708については、「システムキッチン」の担当業者は、業者識別情報C001で識別される業者が取得される。
ここで、本住戸管理支援システム10においては、「床」、「壁」、「建具」などの一部の設備については、当該設備が配置される部屋に応じて異なる業者を設定可能としている。したがって、「床」、「壁」、「建具」が点検希望対象設備の場合、制御部110は、ステップS506で取得した各記号が配置されている位置に対応する部屋に基づいて、担当業者を特定する。
例えば、担当業者情報記憶部133に示すように、「床」に関しては、「洋室」および「リビング」、または「トイレ」および「キッチン」で業者が異なる。よって、制御部110は、ステップS506で取得した記号の中に「床」に対応する領域に配置される記号があるか否かを判定する。「床」に対応する領域に配置される記号があった場合、当該記号の位置する部屋情報を取得する。図4に示す点検シートの間取り領域には、トイレの床、およびリビングの床のそれぞれが記載されている。したがって、トイレの床は、業者識別情報C001で識別される業者、そして、リビングの床は、業者識別情報C002で識別される業者が担当の補修業者であることが特定される。
このようにして、点検リストで選択されている不具合項目のそれぞれについて担当業者を取得する。そして、制御部110は当該取得された担当業者のそれぞれに対して、ステップS506およびステップS507で抽出した情報のうち、当該担当業者に関連する情報を抽出する(ステップS601)。例えば、業者識別情報C001で識別される業者は、トイレの床、キッチンの床、システムキッチン、の補修を担当するため、現在処理中の手書き情報の間取り図領域内に、トイレおよびキッチンに「床」を表す黒丸が存在する場合は、当該黒丸を残し、それ以外の記号は削除する。また、当該手書き情報の点検リスト内に「床」または「システムキッチン」に関して連絡事項がの記載があったと判定した場合はその内容も取得する。
制御部110は、S601で取得した情報に基づいて、各補修業者に対して作業指示書を作成する(ステップS602)。即ち、業者識別情報C001で識別される業者に対しては、例えば、図5に示すような作業指示書が、そして業者識別情報C002で識別される業者に対しては、例えば、図6に示すような作業指示書を作成する。
このとき、制御部110は、各補修対象設備に対して、一意(例えば連番)の発注番号を付与する。そして、発注番号と、当該補修対象設備を備える住戸を特定するマンション識別情報および部屋番号と、補修対象設備名称と、不具合内容と、当該補修対象設備を担当する補修担当業者の業者識別情報と、を補修履歴情報記憶部135に登録する(ステップS509)。
制御部110は、作成された作業指示書を添付したメールを生成し、各業者識別情報で定義される業者に対して業者情報記憶部137に記憶される該当するメールアドレスに送信する(ステップS510)。
(作業登録処理)
図2で説明したように、補修下請け業者は、ネットワーク5に接続された端末などを操作して、送信された作業指示書を閲覧し、作業指示書に従って、補修作業を行う。作業が終了すると、当該端末を操作して、ネットワークを介して住戸情報サーバ1の提供する住戸管理支援アプリケーションにログインし、表示されたメニュー画面(図11(C))から作業内容を登録する機能を選択する。これにより、作業登録処理が開始する。
図19を参照して、作業登録処理を説明する。端末は、作業内容登録画面要求を住戸情報サーバ1へ送信する(ステップS701)。住戸情報サーバ1は、要求送信元の端末に、作業内容の登録が可能な入力画面(図示せず)を送信する(ステップS702)。当該端末は、受信した入力画面を表示し(ステップS703)、補修下請け業者は、表示画面に従って、作業内容を入力する(ステップS704)。例えば、作業指示書に記載された発注番号、発注番号に対応付けられる補修対象設備の名称、当該補修対象設備を備える住戸のマンション識別情報、部屋番号、当該補修対象設備に施した補修作業内容、部品を交換した場合、交換部品の製造元、型番号、補修日などを入力する。
担当業者は、入力内容の送信を指示する操作を行うと、当該端末は登録要求を住戸情報サーバ1へ送信する(ステップS705)。住戸情報サーバ1の制御部110は、送信された発注番号に基づいて、送信された作業内容を補修履歴情報記憶部135に登録する(ステップS706)。即ち、制御部110は送信された発注番号と同一の発注番号を有するレコードを補修履歴情報記憶部135から検索し、当該レコードに、送信された情報を追加登録する。
住戸情報サーバ1の制御部110は、施工業者からの要求に応じて、指定された住戸に関する作業登録情報を、施工業者に提供する。即ち、施工業者がネットワーク5に接続された端末から住戸管理支援用のウェブアプリケーションにアクセスし、作業指示の発注番号を指定すると、制御部110は、補修履歴情報記憶部135から、当該発注番号に対応付けられた作業内容を要求元の端末へ送信する。
このとき、作業が完了していれば、作業内容が表示される、一方、作業が完了していない場合は、補修下請け業者は補修履歴情報記憶部135に作業内容が登録されないため、作業内容は表示されない。
なお、住居者も自分の住戸に関する点検作業を補修履歴情報記憶部135から参照できるようにしてもよい。これにより、住居者も補修作業が完了したか否かを確認することができる。
以上説明したように、住戸管理支援システム10においては、住戸を指定することで、当該住戸の点検シートが自動的に作成される。当該住戸の居住者は当該点検シートを印刷して点検希望設備について手書きで記入し、当該手書きされた印刷情報を複合機に読み取らせると、自動的に作業指示書が作成され、該当する補修担当業者に送信される。
住戸管理支援システム10の提供する管理支援サービスの種類は点検・補修に限定されない。例えば、住戸情報サーバは、定期的に補修履歴情報記憶部に記憶された補修履歴などに基づいて、企業施工業者と提携するサービス提供企業の提供するサービスリストを本住戸管理支援システムに登録されている住戸の居住者のそれぞれについて作成しても良い。
即ち、補修履歴情報記憶部を参照し、キッチンの悪臭や、壁のシミに対して補修を行った住戸が記憶されていると判定すると、住戸情報サーバの制御部は、当該住戸の住人に対して、施工業者と提携しているキッチン専門の清掃業者や、ハウスクリーニング業者などにサービスを申し込むための申し込みリストを生成するようにしてもよい(図20参照)(住戸情報サーバは、各補修設備に関連するサービス提供業者を記憶しているものとする)。サービスを希望する居住者は、申し込みリストのうち、希望するサービスに対応するチェックボックスにチェックを記入して、当該申し込みリストを複合機に読み取らせる。
申し込みリストには点検リストと同様に、ベンダー識別情報および、申し込みリスト用の文書識別情報の他、当該リストの提供先の住戸を特定するマンション識別情報および部屋番号を記憶するコード情報が印刷される。複合機は、ステップS401から408と同様手順で、手書きされた情報や、コード情報を抽出する。一方、住戸情報サーバは、文書情報記憶部に当該申し込みリストを識別する文書識別情報に対応付けて当該申し込みリストを処理するアプリケーションプログラムを登録しておく。
住戸情報サーバは、コード情報と手書き情報を複合機から受信すると、文書識別情報に対応付けられたアプリケーションに手書き情報を引き渡し、申し込みリストに記載された情報を、ステップS507と同様の手順で抽出する(このとき、住戸情報サーバは、申し込みリストについての記入領域座標情報を記憶している)。そして、ステップS508からS510と同様の処理を行い、チェックの記載されたサービスを提供する業者に、サービス提供の指示書を作成し、送信する。なお、サービス内容と、サービス提供者を対応付ける情報、およびサービス提供者の連絡先情報は、予め、住戸情報サーバに記憶されている。このように、コード情報を導入することで、複合機を利用して住戸に関する様々なアフターサービスを提供することが可能となる。
また、上記実施の形態に係る発明は集合住戸のみならず、一戸建てに管理支援に適用してもよい。即ち、一戸建についても、点検リストや点検指示書等の自動作成を行うようにしてもよい。
(決済サービス)
次に、本実施の形態に係る決済サービスについて説明する。本実施の形態では、補修下請け業者や、その他のアフターサービス業者から享受したサービスに対する決済を、サービスを享受した者(即ち住人)が上記住戸管理支援システム10を利用して実現する例を説明する。なお、本実施の形態では、補修下請け業者がサービス提供者である場合を説明する。
(決済サービスの利用フロー)
まず、決済サービスの利用フローを図21を参照して説明する。
例えば、図2においてステップa〜pが実施された後、補修下請け業者が補修下請け業者に設置される端末から、請求書の発行処理を実施するように、住戸情報サーバ1に指示する(ステップq)。このとき、住戸情報サーバ1は、図22に示すような請求書を構成する文書構成情報を生成する(ステップr)。
次いで、住民は、例えば、マンション内に設置されている共有の複合機2を操作して、自分宛に発行されている請求書を印刷するよう指示する(ステップs)。複合機2は、当該請求書の文書構成情報を住戸情報サーバ1から取得する(ステップt)。そして、読み出した文書構成情報に基づいて、ビットマップデータを生成し、印刷する(ステップu)。住民は印刷された請求書を受取る(ステップv)と、当該請求書に署名、および、決済処理に利用する銀行口座の印鑑を押印し(ステップw)、当該請求書を読み取るように複合機2を操作する(ステップx)。複合機2は、指示にしたがって、請求書を読み取る(ステップy)。
請求書には図22に示すように、当該読み取った文書が「請求書」であることを示す文書識別情報と、当該請求書を特定する請求書番号を含むコード情報が印刷されている。複合機2は、読み取り画像解析するために、種々の処理を読み取り画像に対して行い、処理後の画像と、処理後の画像を解析して取得したコード情報(文書識別情報を含む)と、を住戸情報サーバ1へ送信する(ステップz)。
住戸情報サーバ1は、受信したコード情報に含まれる文書識別情報に基づいて、複合機2から送信された画像を処理するプログラムを起動する(ステップaa)。即ち文書識別情報が「請求書」を特定するものである場合、請求書を処理する決済処理プログラムが起動される。住戸情報サーバ1は、決済処理プログラムに従って、送信された画像情報に含まれる署名や印影部分を抽出し、銀行に登録された情報と照合を行う処理を行うよう、銀行のサーバ(図示せず)へ要求を送信する。銀行のサーバは、照合が成功すると、請求書番号によって特定される請求書情報に基づいて、請求元、および請求額情報を取得し、当該顧客の口座から当該支払先に、当該請求額を振り込む電子決済処理を行い、決済サービスが終了する。
(概要構成)
上記のような決済処理サービスを実現するために、本実施の形態においては、図7に示す住戸情報サーバ1に、図23に示すような構成要素を追加する。このような構成を有している住戸情報サーバ1は決済処理サーバとして機能し、このような住戸情報サーバ1を備える住戸管理支援システム10は、決済処理システムとして機能する。
図23に示すように、住戸情報サーバ1は、記憶部130に、さらに請求書情報記憶部138と、請求書配置情報記憶部139と、を備える。また、顧客情報記憶部131、文書情報記憶部134、業者情報記憶部137、は決済処理を実現するために、以下に示すような情報をさらに記憶する。
まず、顧客情報記憶部131、および業者情報記憶部137は、図24(A)および(B)にそれぞれ示すように、銀行の口座番号(銀行を特定する銀行コードや当該銀行の支店を特定する支店コードを含む)をさらに記憶する。本住戸管理支援システム10において、マンション住人が、自分の利用したアフターサービスの電子決済(支払い)を行う場合、顧客情報記憶部131に登録されている口座から、利用料金が引き出される。また、サービス提供業者については、業者情報記憶部137に登録された銀行の口座番号へと、サービス提供料金が送金される。なお、住戸管理支援システム10を用いた決済処理を行うためには、マンション住人、およびサービス提供業者のいずれも、予め、住戸管理支援システム10の提携銀行に口座を開く必要があり、また、当該住戸情報サーバ1の運営者に依頼して、当該住戸情報サーバ1に当該銀行の口座番号の登録を行う必要がある。
また、文書情報記憶部134には、文書識別情報として「請求書」、そして、アプリケーション情報として、「決済処理プログラム」を備えるレコードが記憶される。これにより、複合機2によって「請求書」と識別される文書の情報が読み取られ、住戸情報サーバ1に送信された場合に、住戸情報サーバ1は当該読み取られた情報を処理するためのアプリケーションとして、「決済処理プログラム」を起動する。
図25(A)に示す請求書情報記憶部138は、サービス業者が提供したサービスのそれぞれについて、サービス代価の請求に関する詳細情報を有しており、請求書を識別する「請求書ID」、請求書が作成された日を示す「請求日」、請求された金額を支払う期限を示す「支払い期限」、請求された金額を示す「請求額」、請求先(即ち支払者)を特定する「請求先ID」、当該代価の請求を行った業者を特定する「請求元ID」、そして、決済処理が完了しているか、あるいは失敗したか、などを示す決済処理の状態を示す「ステータス」を備える。ここで、請求先IDは、顧客情報記憶部131に記憶される顧客識別情報であり、請求元IDは、業者情報記憶部137に記憶される業者識別情報である。
図25(B)に示す請求書配置情報記憶部139は、請求書において、ユーザの記入可能な「領域」に対応付けて、「動作処理」を記憶する。例えば、「領域」には、図22に示す請求書の点線に囲まれている領域A、および領域Bを表す座標情報が記憶される。「動作処理」は、当該当該領域内の画像に対する処理を記憶する。
例えば、図22に示す請求書の例では、領域A(座標点(xx1、yy1)、(xx1、yy2)、(xx2、yy1)、(xx2、yy2)に囲まれる領域)は、支払者が支払いに同意した場合に署名を行う領域である。よって、当該領域Aに含まれる画像に対して、「動作処理」に登録されている、「図形を署名情報として記憶」する処理が行われる。また、領域B(座標点(xx3、yy3)、(xx3、yy4)、(xx4、yy3)、(xx4、yy4)に囲まれる領域)は、押印を行う領域である。よって、当該領域Bに含まれる画像に対して、「動作処理」に登録されている、「図形を印影情報として記憶」する処理が行われる。
このように、請求書配置情報記憶部139は、住戸情報記憶部132の記入領域座標情報の指すテーブルと同様の情報を、請求書について記憶する。
なお、請求書ごとに、異なる構成を有している場合、複数の請求書配置情報記憶部139を備えるようにして、各請求書情報記憶部138のレコードは、対応する請求書配置情報記憶部139へのポインタを備えるようにすればよい。
複合機2の構成や、住戸情報サーバ1のその他の構成は、上述した、決済処理サービスを実現しない場合の複合機2および住戸情報サーバ1の構成と同一なので、説明は割愛する。
以上のような構成を有する住戸管理支援システム10において、上記ステップq〜aaのフローを実現するための動作処理を説明する。
(請求書の発行処理)
図2に示すステップa〜pまでの処理(ステップS101〜ステップS106、S301〜S303、S401〜S408、S500〜S510、S701〜S706に相当する処理)が終了すると、サービス業者(補修下請け業者)はネットワーク5に接続された端末(図示せず)などを操作して、ネットワークを介して住戸情報サーバ1の提供する住戸管理支援アプリケーションにログインし、表示されたメニュー画面(図26(A))から請求書の発行処理を選択する。これにより、請求書の発行処理が開始する。
図27を参照して、請求書の発行処理を説明する。サービス業者の端末は、請求書の発行画面要求を住戸情報サーバ1へ送信する(ステップS1101)。住戸情報サーバ1は、要求送信元の端末に、請求の対象である作業内容を選択可能な入力画面(図示せず)を送信する(ステップS1102)。例えば、補修履歴情報記憶部135において、当該要求を送信した業者の業者識別情報を有するレコードであって、かつ補修内容が既に登録されているレコードのうち、請求書情報記憶部138の発注番号フィールドに発注番号が登録されていないものを、請求の対象である作業内容として送信する。
当該端末は、受信した入力画面を表示し(ステップS1103)、補修下請け業者は、表示画面に従って、今回請求書を発行する作業内容を選択する(ステップS1104)。 補修下請け業者は、選択情報の送信を指示する操作を行うと、当該端末は請求書発行要求と、選択された作業内容に対応する発注番号と、を住戸情報サーバ1へ送信する(ステップS1105)。
一方、住戸情報サーバ1の制御部110は、送信された発注番号に基づいて、図22に示すような請求書の文書構成情報を生成する(ステップS1106)。請求書の文書構成情報の生成処理を図28を参照して説明する。
まず、制御部110は、送信された発注番号を含むレコードを、補修履歴情報記憶部135から読み出す。そして、得られたレコードの、「マンション識別情報」および「部屋番号」フィールドに記憶された情報をキーとして、顧客情報記憶部131を検索し、顧客識別情報および顧客名を取得する(ステップS1201)。
次いで、制御部110は、請求金額を算出する(ステップS1202)。即ち、「補修内容」フィールドに基づいて、作業手数料を、例えば、補修内容に応じた作業工賃を記憶するデータベース(図示せず)から取得する。また、「補修内容」フィールドに、部品の交換などを行った旨が記憶されている場合は、交換した部品番号などに基づいて、部品を記憶するデータベース(図示せず)などから部品の金額を取得する。そしてこれら取得した金額を加算して、今回請求する金額を算出する。
住戸情報サーバ1の制御部110は、以上のようにして取得した情報を、請求書情報記憶部138に新規に登録する(ステップS1203)。なお、請求書IDは、一意の識別情報が割振られるように、自動的に識別情報が追加され、請求日は現在の日にちが自動的に記憶される。請求元IDは、補修下請け業者が端末にログインする際に利用したユーザIDである(即ち、住戸情報サーバ1においては、補修下請け業者を識別する業者識別情報と、補修下請け業者がログインの際に利用するユーザIDは同一である)。「ステータス」フィールドには、新規登録時には何も記憶されない。
次いで、住戸情報サーバ1の制御部110は、図22に示すような請求書の文書構成情報を生成する(ステップS1204)。このとき、コード情報が所定の位置(図22においては右上の隅)に配置されるよう当該文書構成情報に追加する(ステップS1205)。ここで、コード情報は、上記図12を参照して説明したように、ベンダー識別情報、文書識別情報、および、属性情報等を備える。ベンダー識別情報は、上記に説明したように、住戸情報サーバ1を運営している企業を特定する情報である。文書識別情報には「請求書」、属性情報には請求書IDをそれぞれ埋め込む。
請求書用の文書構成情報の生成が終了すると、制御部110は、コード情報を生成した際に取得した顧客識別情報に対応付けて、当該点検シート用の文書構成情報を記憶部130に記憶して(ステップ1206)、請求書の自動作成処理が終了する。
(請求書の印刷処理)
次に、マンションの住人が、複合機2を利用して、自分の住戸用に作成された請求書を印刷する場合の、複合機2および住戸情報サーバ1の処理を説明する。なお、上述したように、複合機2を使用するためには、マンション住人はすでにICカードなどを用いて、ユーザ認証を行っているものとする。
図15に示す処理と同様に、マンション住人が、複合機2のタッチパネル241を操作して請求書の印刷機能を、例えば、図26(B)に表示されるメニュー画面から選択すると、請求書の印刷処理が開始され、複合機2を特定する情報と共に、請求書用の文書構成情報の読出し要求が住戸情報サーバ1へ送信される。
住戸情報サーバ1の制御部110は、マンション住人が複合機2を操作するために行ったユーザ認証処理の際にマンション住人のユーザIDを取得している。よって、当該ユーザIDと同一の顧客識別情報に対応付けて記憶される請求書用の文書構成情報を記憶部130から読み出す。そして読み出した文書構成情報を要求元へ返信する。複合機2は当該受信した請求書用の文書構成情報からビットマップ情報を生成、印刷し、印刷処理を終了する。
図21のフロー図にて説明したように、マンション住人は、印刷された請求書に記載された支払いに応じる場合、所定の色(例えば黒)のペンで、所定の領域(図22、領域A)に署名を行い、そして、黒肉を用いて所定の領域(図22、領域B)に押印を行う。そして、住戸情報サーバ1によって、記入内容の分析が行われるように、記入された点検シートの読み取りを、複合機2に指示する。
(請求書の読み取り処理)
請求書の読み取り処理では、複合機2はステップS401〜S404と同様の処理を行って、歪みが補正され、正立する追記画像情報を取得する(即ち、読取部250は請求書を読み取ってカラーデジタルデータを生成し、制御部210は有彩色除去などを行って取得された追記画像情報に対して正立処理、および歪み補正処理などを行う)。ここで追記画像情報とは、当初請求書として印刷された情報を取り除いた画像情報であり、署名と印影と、を含む。
なお、有彩色除去を行なって簡易に追記画像情報を抽出するため、請求書に印刷される情報はハイライトカラーや原色系にし、署名や押印は上述したように、黒色のペンや黒肉を用いて行う。また、コード情報も後の処理に利用するため、有彩色除去されないように、黒で記載されるものとする。
なお、朱肉を利用して押印を行なっても印影情報が追記画像情報として抽出されるように、例えば、有彩色除去によって署名情報を取得した後、さらに、読み取ったカラーデジタルデータに対し、ある程度の範囲を持った赤色の情報だけを抽出するようにしてもよい。これにより、朱肉を用いて押印された印影情報が抽出できる。そして、印影情報と、有彩色除去により抽出された署名情報と、を併せて、追記画像情報としてもよい。このとき、請求書に印刷される情報は赤を除いた、ハイライトカラーや原色系にすればよい。
次いで、制御部210は、ステップS405およびS406と同様の処理を行い、読み取った情報に含まれるコード情報を解読する。そして、ステップS407およびS408と同様の処理を行い、追記画像情報とともに、コード情報を住戸情報サーバ1へ送信する(即ち、通信部220は、情報送信部として機能する)。
(決済処理)
一方、住戸情報サーバ1の制御部110は、送信されたコード情報や追記画像情報を通信部120を介して受信すると(即ち、通信部120は、情報受信部として機能する)、決済処理に必要な準備を行う。
即ち、図29に示すように、制御部110は、ステップS500と同様に、受信したベンダー識別情報(コード情報に含まれる)が自分(住戸情報サーバ)を運営する企業の識別情報と同じかをチェックする(ステップS1300;Y)。同じであれば、ステップS501と同様に文書識別情報(この場合、「請求書」)に対応付けられるアプリケーション情報を取得し(ステップS1301)、ステップS502と同様に、アプリケーション情報の示すアプリケーションプログラム(この場合、決済処理プログラム)を起動する(ステップS1302)。なお、ベンダー識別情報が住戸情報サーバ1を運営する企業の識別情報と異なる場合(ステップS1300;N)、処理に異常があったことをログファイルなどに記録し(ステップS1350)、処理を終了する。
次いで、制御部110は、受信した追記画像情報から署名および印影を抽出する(ステップ1303)。即ち、制御部110は、抽出部として機能し、請求書配置情報記憶部139を参照して、各レコードの「領域」が示す座標値に囲まれる、追記画像情報の領域に含まれる画像に対して、当該レコードに登録されている「動作処理」を実行する。即ち、追記画像情報の座標点(xx1、yy1)、(xx1、yy2)、(xx2、yy1)、(xx2、yy2)に囲まれている領域に含まれる画像情報を署名情報として、RAM等に一時記憶する。また、座標点(xx3、yy3)、(xx3、yy4)、(xx4、yy3)、(xx4、yy4)に囲まれている領域に含まれる画像情報を、印影情報としてRAM等に一時記憶する。
続いて、制御部110は、受信したコード情報に含まれる属性情報(即ち、請求書ID)をキーとして、当該請求書IDに対応付けて記憶される請求先IDと、請求元IDと、請求金額と、を請求書情報記憶部138から取得する(ステップS1304)。そして、当該請求先ID(顧客識別情報)と請求元ID(業者識別情報)とに対応付けて記憶される口座番号を、それぞれ顧客情報記憶部131および業者情報記憶部137から取得する(ステップS1305)。即ち、制御部110は、請求情報取得部として機能する。
制御部110は、請求元IDによって特定される顧客の口座番号から、請求先IDによって特定される業者の口座番号へと送金が行われるように、口座番号によって特定される銀行のサーバ(図示せず)へと通信部120を介して送金要求を送信する(ステップS1306)。このとき、送金要求とともに、請求先の口座番号、請求元の口座番号、金額、署名および印影の画像情報なども送信する。このように、制御部110は、通信部120と協働して、送金処理要求部として機能する。
銀行のサーバは顧客の口座番号とともに、署名や印影情報を記憶している。よって、銀行のサーバは、送信された署名および印影の画像情報を、記憶された署名や印影情報と照合する。合致すれば、送金要求にしたがって、送金処理を行い、処理が成功したか否かの結果を住戸情報サーバ1へと返信する。そして、住戸情報サーバ1の制御部110は、結果を受信すると(ステップS1307)、請求書情報記憶部138を参照して、現在処理中の請求書IDを含むレコードのステータスフィールドに、当該処理結果を記憶し、決済処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態においては、サービス提供者は、指定した作業内容に基づいて自動的に請求書を作成することができる。サービス享受者は、当該請求書を印刷し、支払い内容に応じた場合、当該請求書に署名と押印してから、複合機に読み取らせることで、決済処理が行われる。
したがって、サービス享受者は、店舗や、自動支払機などに赴くことなく、複合機さえあれば、好きなときに支払いを済ませることがでる。また、コンピュータに不慣れなお年寄りでも、署名と押印をして複合機に読み取らせるだけで、支払いが可能となる。また、請求書に印刷されるコード情報は、コード情報のフォーマットが解読されない限りセキュアである、というメリットもある。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能であり、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、上記実施の形態では、請求書IDのみを属性情報としてコード情報に含めるようにしたが、適宜、住戸情報サーバが、銀行のサーバへ送金要求とともに送信するデータを、一部、あるいは全て属性情報に含めるようにしてもよい。例えば、請求属性情報には請求先口座、請求元口座、請求金額など、を含めるようにしてもよい。そして、複合機は、請求書から読み取った情報を解析して、直接、送金要求を銀行のサーバへ送信するようにしてもよい。
また、請求書情報記憶部138を、署名情報と印影情報とをさらに記憶できる構成とし、ステップ1303で制御部110が取得した署名と印影情報とを、処理中の請求書IDに対応付けて請求書情報記憶部138に記憶するようにしてもよい。そして、制御部110は、所定の時間間隔で定期的に請求書情報記憶部138を参照し、ステータスフィールドが「失敗」となっているレコードに対して、ステップS1304以降の処理を再度実行するようにしてもよい。
また、住戸情報サーバ1の制御部110は定期的に、請求書情報記憶部138を参照し、支払期限日が近づいている(例えば、支払期限日が本日から所定の日数以内)レコードの内、ステータスフィールドに情報が記憶されていないものを抽出させるようにしてもよい。ステータスフィールドに情報が記憶されていないということは、決済処理が行われていないことを意味するので、抽出したそれぞれの請求先IDによって特定される顧客に、督促をメールなどで送信してもよい。なお、メールアドレスは、請求先ID(顧客識別情報)をキーとして、顧客情報記憶部131を検索して取得すればよい。
また、上記実施の形態において、情報コードに当該情報コードのデータ長を含めてもよい。住戸情報サーバ1は、複合機から受信した情報コードのデータ長が、当該情報コードに含まれるデータ長と合致しない場合は、データに信憑性がない(即ち、データが改ざんされている、あるいは住戸情報サーバ1が処理できないコード情報である)として、処理を中止するようにしてもよい。
また、安全性を確保するために、上記情報コードに含まれる各種情報は、暗号化してから、コード化するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、住戸情報サーバや複合機の制御プログラムが記憶部等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical disk)、USBメモリ等の記憶媒体を読み取る装置のいずれか適したものを備えさせ、これら記憶媒体に制御プログラムを格納して住戸情報サーバや複合機に配布して上述の処理動作を実行をする装置を構成してもよい。
また、制御プログラムを、通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、住戸情報サーバや複合機にダウンロードするようにしてもよい。さらに、通信ネットワークを介してプログラムを転送しながら起動実行することによっても、上述の処理を達成することができる。
なお、上記実施の形態に係る住戸情報サーバは、制御部がプログラムによって制御する構成にするのではなく、専用のハードウェアによっても実現することができる。
住戸管理支援システムの構成例を示すブロック図である。 住戸管理支援システムを利用したワークフローを示すフロー図である。 点検シートの例を示す図である。 記入済みの点検シートの例を示す図である。 作業依頼書の例を示す図である。 作業依頼書の例を示す図である。 住戸情報サーバの概要構成を示すブロック図である。 複合機の概要構成を示すブロック図である。 (A)は顧客情報記憶部、(B)は住戸情報記憶部、(C)は担当業者情報記憶部、の構成例を示す図である。 (A)は文書情報記憶部、(B)は補修履歴情報記憶部、(C)はマンション情報記憶部、(D)は業者情報記憶部の構成例を示す図である。 住戸情報サーバの提供する住戸管理支援プログラムのメインメニューの例を示す図であり、(A)は施工業者用、(B)はマンション住人用、(C)は補修下請け業者用のメインメニューの例を示す図である。 コード情報の構成例を示す図である。 点検シートの作成処理を説明するフロー図である。 点検シート用の文書構成情報の生成処理を説明するフロー図である。 点検シートの印刷処理を説明するフロー図である。 点検シートの読取り処理を説明するフロー図である。 住戸情報サーバによる作業指示書の自動作成処理を説明するフロー図である。 作業指示書の生成処理を説明するフロー図である。 作業登録処理を説明するフロー図である。 サービスを申し込むための申し込みリストの例を示す図である。 決済処理サービスの流れを示すフロー図である。 本実施の形態において自動生成される請求書の例を示す図である。 本実施の形態に係るシステムの概要構成を示すブロック図である。 (A)は顧客情報記憶部、(B)は業者情報記憶部、(C)は文書情報記憶部の構成例を示す図である。 (A)は請求書情報記憶部、(B)は請求書配置情報記憶部の構成例を示す図である。 (A)は補修下請け業者用のメニュー画面、(B)はマンション住人用のメニュー画面の例を示す図である。 請求書の発行処理を説明するフロー図である。 請求書の文書構成情報の生成処理を説明するフロー図である。 決済処理を説明するフロー図である。
符号の説明
5 ネットワーク
10 住戸管理支援システム
1 住戸情報サーバ
110 制御部
120 通信部
130 記憶部
131 顧客情報記憶部
132 住戸情報記憶部
133 担当業者情報記憶部
134 文書情報記憶部
135 補修履歴情報記憶部
136 マンション情報記憶部
137 業者情報記憶部
138 請求書情報記憶部
139 請求書配置情報記憶部
2 複合機
210 制御部
220 通信部
240 インタフェース
241 タッチパネル
242 LCD
250 読取部
260 印刷部

Claims (5)

  1. 読取機能を備える複合機と、前記複合機と銀行のサーバとにネットワークを介して接続され、前記複合機から送信された請求書の読み取り情報に基づいて、前記銀行のサーバに送金要求を送信して、決済処理サービスを提供する決済処理サーバと、を備える決済処理システムであって、
    前記複合機は、
    前記決済処理サーバから、請求内容と、請求書を特定する請求書識別情報を備えるコード情報と、を含む、請求書の構成情報を受信し、請求書として印刷する印刷部と、
    前記印刷部により印刷され、支払者の署名、および、押印による印影、が追記された、前記請求書を読み取る読取部と、
    前記読取部によって読み取られた読取情報を解析し、当該読取情報から、コード情報と、前記署名の画像情報と前記印影の画像情報とを備える追記画像情報と、を抽出する読取情報解析部と、
    抽出された前記コード情報および前記追記画像情報を前記決済処理サーバへ送信する情報送信部と、
    を備え、
    前記決済処理サーバは、
    請求書識別情報と、請求者口座番号と、支払者口座番号と、請求金額と、を対応付けて記憶する請求書情報記憶部と、
    前記複合機から前記コード情報と前記追記画像情報とを受信する情報受信部と、
    前記受信したコード情報に含まれる請求書識別情報に基づいて、請求者口座番号と、支払者口座番号と、請求金額と、を前記請求書情報記憶部から取得する請求情報取得部と、
    支払者の署名の画像情報と、印影の画像情報とを前記追記画像情報から抽出する抽出部と、
    前記銀行のサーバに、前記署名の画像情報と、前記印影の画像情報と、前記請求情報取得部の取得した情報とを、引数として、前記支払者口座番号から、前記請求者口座番号に、前記請求金額を送金する送金要求を送信する送金処理要求部と、
    を備える、
    ことを特徴とする決済処理システム。
  2. 請求項1に記載の決済処理システムであって、
    前記決済処理サーバは、
    前記請求書において、署名がなされる領域と、押印がなされる領域のぞれぞれを示す座標値を記憶する請求書配置情報記憶部をさらに備え、
    前記抽出部は、前記請求書配置情報記憶部を参照し、前記署名がなされる領域を特定し、当該領域に対応する前記追記画像情報の領域に含まれる図形を前記署名の画像情報として抽出し、前記押印がなされる領域を特定し、当該領域に対応する前記追記画像情報の領域に含まれる図形を前記印影の画像情報として抽出する、
    ことを特徴とする決済処理システム。
  3. 請求項1に記載の決済処理システムであって、
    前記コード情報は、決済処理サーバの運営業者を特定するベンダー識別情報をさらに含み、前記読取部が読み取ったコード情報に含まれるベンダー識別情報が、当該決済処理サーバの運営業者のベンダー情報と合致する場合、前記情報送信部は、抽出されたコード情報および追記画像情報を決済処理サーバへ送信する、
    ことを特徴とする決済処理システム。
  4. 読取機能を備える複合機と、前記複合機と銀行のサーバとにネットワークを介して接続された決済処理サーバとを用いた決済処理方法であって、
    前記複合機において、
    印刷部が、前記決済処理サーバから、請求内容と、請求書を特定する請求書識別情報を備えるコード情報と、を含む、請求書の構成情報を受信し、請求書として印刷する印刷ステップと、
    読取部が、前記印刷部により印刷され、支払者による署名と、押印による印影、が追記された、前記請求書を読み取る読取ステップと、
    読取情報解析部が、前記読取ステップによって読み取られた読取情報を解析し、当該読取情報から、コード情報と、前記署名の画像情報と前記印影の画像情報とを備える追記画像情報と、を抽出する読取情報解析ステップと、
    情報送信部が、抽出された前記コード情報および前記追記画像情報を前記決済処理サーバへ送信する情報送信ステップと、
    前記決済処理サーバにおいて、
    請求書情報記憶部が、請求書識別情報と、請求者口座番号と、支払者口座番号と、請求金額と、を対応付けて記憶する請求書情報記憶ステップと、
    情報受信部が、前記複合機から前記コード情報と前記追記画像情報とを受信する情報受信ステップと、
    請求情報取得部が、前記受信したコード情報に含まれる請求書識別情報に基づいて、請求者口座番号と、支払者口座番号と、請求金額と、を前記請求書情報記憶部から取得する、請求情報取得ステップと、
    抽出部が、支払者の署名の画像情報と、印影の画像情報とを前記追記画像情報から抽出する抽出ステップと、
    決済処理部が、前記銀行のサーバに、前記署名の画像情報と、前記印影の画像情報と、前記請求情報取得ステップで取得した情報とを、引数として、前記支払者口座番号から、前記請求者口座番号に、前記請求金額を送金する送金要求を送信する決済処理ステップと、
    を備えることを特徴とする決済処理方法。
  5. 複合機用コンピュータを、複合機として機能させる複合機用プログラムと、前記複合機用コンピュータにネットワークを介して接続された決済処理用コンピュータを、決済処理サーバとして機能させる決済処理用プログラムと、を備えるプログラムであって、
    前記複合機用プログラムは、前記複合機用コンピュータを、
    前記決済処理サーバから、請求内容と、請求書を特定する請求書識別情報を備えるコード情報と、を含む、請求書の構成情報を受信し、請求書として印刷する印刷部、
    前記印刷部により印刷され、支払者の署名、および、押印による印影、が追記された、前記請求書を読み取る読取部、
    前記読取部によって読み取られた読取情報を解析し、当該読取情報から、コード情報と、前記署名の画像情報と前記印影の画像情報とを備える追記画像情報と、を抽出する読取情報解析部、
    抽出された前記コード情報および前記追記画像情報を前記決済処理サーバへ送信する情報送信部、
    として機能させ、
    前記決済処理用プログラムは、前記決済処理コンピュータを、
    請求書識別情報と、請求者口座番号と、支払者口座番号と、請求金額と、を対応付けて記憶する請求書情報記憶部、
    前記複合機から前記コード情報と前記追記画像情報とを受信する情報受信部、
    前記受信したコード情報に含まれる請求書識別情報に基づいて、請求者口座番号と、支払者口座番号と、請求金額と、を前記請求書情報記憶部から取得する請求情報取得部、
    支払者の署名の画像情報と、印影の画像情報とを前記追記画像情報から抽出する抽出部、
    前記銀行のサーバに、前記署名の画像情報と、前記印影の画像情報と、前記請求情報取得部の取得した情報とを、引数として、前記支払者口座番号から、前記請求者口座番号に、前記請求金額を送金する送金要求を送信する決済処理部、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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