JP2009214188A - 工作機械の冷却装置 - Google Patents

工作機械の冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009214188A
JP2009214188A JP2008057346A JP2008057346A JP2009214188A JP 2009214188 A JP2009214188 A JP 2009214188A JP 2008057346 A JP2008057346 A JP 2008057346A JP 2008057346 A JP2008057346 A JP 2008057346A JP 2009214188 A JP2009214188 A JP 2009214188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
cooling
machine tool
heat generating
detecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008057346A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Ukai
敏明 鵜飼
Daisuke Haga
大輔 芳賀
Tatsuo Aoki
起男 青木
Kokichi Isoda
康吉 磯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2008057346A priority Critical patent/JP2009214188A/ja
Publication of JP2009214188A publication Critical patent/JP2009214188A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Abstract

【課題】 工作機械の冷却装置において、発熱部の温度に基づいて冷却手段を適正に制御することができること、冷却手段を駆動する為の無駄な電力消費を削減できること。
【解決手段】 回生抵抗の推定温度Tr(n)がTr(n)=Tr(n−1)+Δt{Qr(n)−K1×Tr(n−1)}/Crの演算式により演算された後(S6)、演算された推定温度Tr(n)が120℃以上であるか否かが判断され、推定温度Tr(n)が120℃以上である場合(S7;Yes)、冷却ファン17を作動させた後(S8)、S4へ移行する。一方、推定温度Tr(n)が120℃未満である場合(S7;No)、冷却ファン17を停止させた後(S9)、S4へ移行する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冷却手段によって発熱部を冷却する工作機械の冷却装置において、特に発熱部の温度を推定し、推定された発熱部の温度に基づいて冷却手段を制御するように構成したものに関する。
従来、工具によりワークを加工する工作機械には、主軸モータ等の電動モータの減速時に電動モータが発電機として動作し回生電力が発生するため、この回生電力を消費する為の回生抵抗が設けられている。回生電力を消費する際に回生抵抗が発熱するため、回生抵抗の近傍に、回生抵抗を冷却する冷却ファン等の冷却手段が設けられている。これと同様に、電動モータの駆動時においては電動モータ自体が発熱するため、電動モータにも冷却ファン等の冷却手段が設けられている。
このような冷却手段を制御する冷却装置として種々の装置が開示されており、例えば、特許文献1に記載の交流エレベータの制御装置においては、回生抵抗に作用する電圧を検出する回生モード検出回路を備え、回生モード検出回路により検出された電圧が所定電圧以上の場合に冷却用ファンを作動させる。
特許文献2に記載のエレベータの制御盤においては、平滑コンデンサの端子電圧から回生運転状態であるか否かを検出する回生運転検出手段を備え、回生運転検出手段により回生運転状態であると検出されたとき、冷却ファンの回転速度を速めて冷却能力を向上させる。
特許文献3に記載の制御盤冷却システム、制御盤冷却方法及び制御盤冷却用プログラムにおいては、主軸における作動回数と加減速回数と回転数の推移に基づいて、機械の制御状態(作動状態)を判定する。機械の制御状態が制御盤内部の温度上昇を伴う第1の制御状態となった場合、冷却ファンを作動させ、制御盤内部の温度上昇を伴わない第2の制御状態となった場合は、冷却ファンを停止させる。
特開平4−26387号公報 特開2003−312953号公報 特開2003−245842号公報
ところで、発熱部が発熱している場合でも、回生抵抗や電動モータ等の発熱部周辺の雰囲気温度が低いときは、雰囲気によって発熱部が十分に冷却されるため、冷却手段を作動させる必要のない場合がある。この場合に、冷却手段を作動させると、冷却手段を駆動する為の電力を無駄に浪費するという問題がある。
冷却手段を適正に制御する為に、発熱部の温度に基づいて制御を行う必要があるが、特許文献1〜3の装置においては、発熱部の温度を検出する為の手段を備えておらず、発熱部の温度に基づいて冷却手段の制御を行うことができない。それ故、発熱部が発熱している場合において、発熱部周辺の雰囲気温度が低いときに雰囲気によって発熱部が十分に冷却される場合でも、冷却手段が作動するためその電力が無駄になる。
本発明の目的は、工作機械の冷却装置において、発熱部の温度に基づいて冷却手段を適正に制御することができること、冷却手段を駆動する為の無駄な電力消費を削減できること、等である。
請求項1の工作機械の冷却装置は、工具によりワークを加工する工作機械の発熱部を冷却手段によって冷却する工作機械の冷却装置において、前記発熱部の温度を推定する温度推定手段と、前記温度推定手段により推定された温度が設定温度以上か否かを判断する判断手段と、前記判断手段により設定温度以上であると判断されたときだけ前記冷却手段を作動させる冷却制御手段とを備えたことを特徴としている。
この工作機械の冷却装置では、温度推定手段により発熱部の温度が推定され、判断手段によりその発熱部の温度が設定温度以上であると判断されたときだけ、冷却制御手段が冷却手段を作動させる。これにより、発熱部周辺の雰囲気温度が低いときに、雰囲気によって発熱部が十分に冷却されて冷却手段を作動させる必要のない場合、冷却手段を作動させないので、冷却手段を駆動する為の無駄な電力消費を削減できる。
請求項2の工作機械の冷却装置は、請求項1の発明において、前記発熱部は、工作機械の電動モータから発生する電力を消費する回生抵抗であり、雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段と、前記回生抵抗に流れる電流値を検出する電流検出手段とを備え、前記温度推定手段は、前記雰囲気温度検出手段により検出された雰囲気温度と前記電流検出手段により検出された電流値とに基づいて、前記回生抵抗の温度を推定することを特徴としている。
請求項3の工作機械の冷却装置は、請求項1の発明において、前記発熱部は電動モータであり、雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段と、前記電動モータの駆動電流値を検出する電流検出手段とを備え、前記温度推定手段は、前記雰囲気温度検出手段により検出された雰囲気温度と前記電流検出手段により検出された電流値とに基づいて、前記電動モータの温度を推定することを特徴としている。
請求項4の工作機械の冷却装置は、請求項1又は2の発明において、前記冷却手段は2つの冷却ファンで構成され、第1設定温度と、第1設定温度よりも高い第2設定温度とを有し、前記冷却制御手段は、前記判断手段により第1設定温度以上且つ第2設定温度未満であると判断されたとき1つの冷却ファンを作動させ、第2設定温度以上であると判断されたとき2つの冷却ファンを作動させることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、発熱部の温度を推定する温度推定手段と、温度推定手段により推定された温度が設定温度以上か否かを判断する判断手段と、判断手段により設定温度以上であると判断されたときだけ冷却手段を作動させる冷却制御手段とを備えたので、発熱部の温度に基づいて冷却手段を適正に制御することができる。発熱部周辺の雰囲気温度が低いときに雰囲気によって発熱部が十分に冷却される場合、冷却手段を作動させないので、冷却手段を駆動する為の無駄な電力消費を削減できるうえ、冷却手段の長寿命化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、発熱部は、工作機械の電動モータから発生する電力を消費する回生抵抗であり、雰囲気温度検出手段と電流検出手段とを備え、温度推定手段は、雰囲気温度検出手段により検出された雰囲気温度と電流検出手段により検出された電流値とに基づいて、回生抵抗の温度を推定するので、推定された回生抵抗の温度に基づいて冷却手段を適正に制御することができる。
請求項3の発明によれば、発熱部は電動モータであり、雰囲気温度検出手段と電流検出手段とを備え、温度推定手段は、雰囲気温度検出手段により検出された雰囲気温度と電流検出手段により検出された電流値とに基づいて、電動モータの温度を推定するので、推定された電動モータの温度に基づいて冷却手段を適正に制御することができる。
請求項4の発明によれば、冷却手段は2つの冷却ファンで構成され、第1設定温度と、第1設定温度よりも高い第2設定温度とを有し、冷却制御手段は、判断手段により第1設定温度以上且つ第2設定温度未満であると判断されたとき1つの冷却ファンを作動させ、第2設定温度以上であると判断されたとき2つの冷却ファンを作動させるので、推定された発熱部の温度に基づいて2つの冷却ファンを切り換えて、発熱部を効率的に冷却することができる。
以下、本発明を実施する為の最良の形態について説明する。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、工作機械1の冷却装置3は、工具によりワークを加工する工作機械1の発熱部を冷却ファン17によって冷却するものである。この工作機械1は、制御装置2と、温度センサ(雰囲気温度検出手段)4と、キーボード5と、主軸モータ19と、X軸モータ20と、Y軸モータ21と、Z軸モータ22と、回生抵抗(これが発熱部に相当する)16と、回生抵抗16を冷却する冷却ファン(冷却手段)17と、ディスプレイ18とを有している。制御装置2には、温度センサ4と、キーボード5と、各軸モータ19〜22と、回生抵抗16と、冷却ファン17と、ディスプレイ18が電気的に接続されている。尚、各軸モータ19〜22が電動サーボモータである。
温度センサ4は、制御装置2の外界の雰囲気温度T0を検出するものであり、検出された雰囲気温度T0を後述のマイクロコンピュータ6に出力する。キーボード5は、冷却ファン17を作動させるか否かを判断する際回生抵抗16の推定温度Tr(n)と比較される設定温度と、回生抵抗16の推定温度Tr(n)を演算する時間間隔である温度演算間隔Δt等を手動で入力するもので、それらのデータがマイクロコンピュータ6に出力される。
制御装置2には、マイクロコンピュータ6と、主軸用サーボアンプ11と、X軸用サーボアンプ12と、Y軸用サーボアンプ13と、Z軸用サーボアンプ14と、電流センサ(電流検出手段)15等が設けられている。マイクロコンピュータ6は、CPU7と、ROM8と、RAM9と、入出力インターフェース(I/O)10とを有する。
ROM8には、加工プログラムに基づいて工作機械1を駆動制御する各種の制御プログラム、ディスプレイ18に各種の表示情報を表示させる表示制御プログラム、図2のフローチャートに示す冷却制御の制御プログラム等が記憶されている。
RAM9には、各軸モータ19〜22を駆動制御する為の位置情報や工具情報を含んだ複数の加工プログラムと、回生抵抗16の回生抵抗熱容量Cr及び放熱係数K1と、キーボード5を介して入力された設定温度及び温度演算間隔Δtと、雰囲気温度T0と回生抵抗16に流れる電流の電流値Irとに基づいて推定された回生抵抗16の推定温度Tr(n)等が記憶される。但し、このRAM9は常に2次電池等でバックアップされている。
主軸用サーボアンプ11は、マイクロコンピュータ6からの指令により主軸モータ19の回転数とトルクを制御するものである。主軸用サーボアンプ11には、主軸モータ19と、電流センサ15を介して回生抵抗16が接続されており、主軸用サーボアンプ11以外の各軸用サーボアンプ12〜14も同様に、対応する各軸モータ19〜22と、電流センサ15を介して回生抵抗16が夫々接続されている。この電流センサ15により回生抵抗16に流れる電流の電流値Irが検出され、検出された電流値Irはマイクロコンピュータ6に入力される。尚、各軸用サーボアンプ11〜14は、ほぼ同じ構成なので、主軸用サーボアンプ11以外の各軸用サーボアンプ11〜14についても、主軸用サーボアンプ11と同様の機能を有する。
回生抵抗16は、各軸モータ19〜22の減速時に発生した回生電力を熱として消費するものである。冷却ファン17は回生抵抗16の近傍に配設され、マイクロコンピュータ6により制御される。冷却制御の制御プログラムを実行させると、マイクロコンピュータ6は、回生抵抗16の推定温度Tr(n)が設定温度以上であるとき冷却ファン17を作動させ、回生抵抗16の推定温度Tr(n)が設定温度未満であるとき、冷却ファン17を停止させるように制御する。
ディスプレイ18は、マイクロコンピュータ6により制御され、このディスプレイ18には種々の表示画面が表示される。尚、冷却装置3は、マイクロコンピュータ6と、温度センサ4と、回生抵抗16と、冷却ファン17により構成される。
次に、冷却装置3で実行される冷却制御について、図2に基づいて説明する。但し、図中Si(i=1,2・・・)は各ステップを示す。
加工プログラムを実行させるとこの冷却制御が開始され、先ず、温度センサ4からの雰囲気温度T0と、RAM9からの回生抵抗熱容量Cr、放熱係数K1、温度演算間隔Δt等の各種信号が読込まれた後(S1)、nがリセットされ(S2)、推定温度Tr(0)に雰囲気温度T0が入力される(S3)。
次に、温度演算タイミングであるか否かが判断される。この温度演算タイミングは温度演算間隔Δtから得られる時間であり、例えば、温度演算間隔Δtとして2秒が設定されている場合、2秒間隔で温度演算タイミングになるものとする。温度演算タイミングである場合(S4;Yes)、nが1だけインクリメントされる(S5)。回生抵抗16の推定温度Tr(n)がTr(n)=Tr(n−1)+Δt{Qr(n)−K1×Tr(n−1)}/Crの演算式により演算される(S6)。但し、Qr(n)は回生抵抗16に対して入熱された単位時間当りの熱量であり、回生抵抗16の抵抗値をRr、電流値をIrとすると、このQr(n)は、Qr(n)=Rr×Ir2 の演算式により演算される。
次に、演算された推定温度Tr(n)が設定温度(例えば、120℃)以上であるか否かが判断される。推定温度Tr(n)が120℃以上である場合(S7;Yes)、冷却ファン17を作動させた後(S8)、S4へ移行する。一方、推定温度Tr(n)が120℃未満である場合(S7;No)、つまり、回生抵抗16周辺の雰囲気温度T0が低いときに、雰囲気によって回生抵抗16が十分に冷却されるため、冷却ファン17を作動させる必要のない場合は、冷却ファン17を停止させた後(S9)、S4へ移行する。
尚、温度推定手段は、図2に示すフローチャートのS6の処理を実行するマイクロコンピュータ6により構成され、判断手段は、図2に示すフローチャートのS7の処理を実行するマイクロコンピュータ6により構成され、冷却制御手段は、図2に示すフローチャートのS8,S9の処理を実行するマイクロコンピュータ6により構成されている。
次に、以上説明した工作機械1の冷却装置3の作用、効果について説明する。
この工作機械1の冷却装置3では、回生抵抗16の温度が推定され、その回生抵抗16の温度が設定温度以上であると判断されたときだけ、冷却ファン17を作動させる。
これにより、回生抵抗16周辺の雰囲気温度が低いとき、雰囲気によって回生抵抗16が冷却されるため、冷却ファン17を作動させる必要のない場合に、冷却ファン17を作動させずに停止させておくことができる。
このように、回生抵抗16の温度Tr(n)を推定し、この温度Tr(n)が設定温度以上であると判断されたときだけ冷却ファン17を作動させるので、回生抵抗16の温度Tr(n)に基づいて冷却ファン17を適正に制御することができる。回生抵抗16周辺の雰囲気温度T0が低いときに雰囲気によって回生抵抗16が十分に冷却される場合に、冷却ファン17を作動させないので、冷却ファン17を駆動する為の無駄な電力消費を削減できるうえ、冷却ファン17の長寿命化を図ることができる。
冷却装置3は、温度センサ4と電流センサ15とを備え、温度センサ4により検出された雰囲気温度T0と電流センサ15により検出された電流値Irとに基づいて、回生抵抗16の温度Tr(n)を推定するので、推定された回生抵抗16の温度Tr(n)に基づいて冷却ファン17を適正に制御することができる。
次に、本発明の実施例2について、図3、図4に基づいて説明する。但し、前記実施例と同一の構成には同一の符号を付し、異なる構成についてのみ説明する。
この実施例2においては、冷却装置3Aの冷却手段を2つの冷却ファン25,26で構成したものである。
図3に示すように、回生抵抗16の近傍に第1,第2冷却ファン25,26が配設されている。RAM9には、キーボード5を介して予め入力された第1設定温度及び第1設定温度よりも高い第2設定温度が記憶される。
図4に示すように、加工プログラムを実行させるとこの冷却制御が開始され、実施例1の場合と同様のステップを経て、推定温度Tr(n)が演算された後(S6)、推定温度Tr(n)が第1設定温度(例えば、100℃)以上であるか否かが判断される。推定温度Tr(n)が100℃以上である場合(S10;Yes)、第1冷却ファン25を作動させた後(S11)、推定温度Tr(n)が第2設定温度(例えば、120℃)以上であるか否かが判断される(S12)。
推定温度Tr(n)が120℃以上である場合(S12;Yes)、第2冷却ファン26を作動させた後(S13)、S4へ移行する。一方、推定温度Tr(n)が120℃未満である場合(S12;No)、第2冷却ファン26を停止させた後(S15)、S4へ移行する。但し、推定温度Tr(n)が100℃未満である場合(S10;No)、第1,第2冷却ファン26を停止させた後(S14)、S4へ移行する。
尚、温度推定手段は、図4に示すフローチャートのS6の処理を実行するマイクロコンピュータ6により構成され、判断手段は、図4に示すフローチャートのS10,S12の処理を実行するマイクロコンピュータ6により構成され、冷却制御手段は、図4に示すフローチャートのS11,S13,S14,S15の処理を実行するマイクロコンピュータ6により構成されている。
このように、冷却手段は第1,第2冷却ファン25,26で構成され、RAM9に第1設定温度と、第1設定温度よりも高い第2設定温度とが記憶され、第1設定温度以上且つ第2設定温度未満であると判断されたとき第1冷却ファン25を作動させ、第2設定温度以上であると判断されたとき第1,第2冷却ファン25,26を作動させるので、推定された回生抵抗16の温度Tr(n)に基づいて第1,第2冷却ファン25,26を切り換えて、回生抵抗16を効率的に冷却することができる。
次に、本発明の実施例3について、図5、図6に基づいて説明する。但し、前記実施例と同一の構成には同一の符号を付し、異なる構成についてのみ説明する。
この実施例3においては、冷却装置3Bを、マイクロコンピュータ6と、温度センサ4と、各軸モータ19〜22と、冷却ファン19a〜22aにより構成し、発熱部としての各軸モータ19〜22を冷却ファン19a〜22aによって冷却するものである。
図5に示すように、各軸モータ19〜22には、冷却ファン19a〜22aが夫々設けられ、各軸用サーボアンプ11〜14とこれらと対応する各軸モータ19〜22との間には、電流センサ30〜33が夫々設けられている。RAM9には、各軸モータ19〜22毎に、モータ熱容量Cm及び放熱係数K2と、雰囲気温度T0と各軸モータ19〜22の駆動電流の電流値Imとに基づいて推定された各軸モータ19〜22の推定温度Tm(n)等が夫々記憶される。
次に、主軸モータ19の冷却制御について説明する。主軸モータ19以外の各軸モータ20〜22の冷却制御についてもほぼ同様に行うことができるので説明を省略する。
図6に示すように、加工プログラムを実行させるとこの冷却制御が開始され、先ず、温度センサ4からの雰囲気温度T0と、RAM9からのモータ熱容量Cm、放熱係数K2、温度演算間隔Δt等の各種信号が読込まれた後(S20)、nがリセットされ(S21)、推定温度Tm(0)に雰囲気温度T0が入力される(S22)。
次に、温度演算タイミングであるか否かが判断され、温度演算タイミングである場合(S23;Yes)、nが1だけインクリメントされる(S24)。主軸モータ19の推定温度Tm(n)がTm(n)=Tm(n−1)+Δt{Qm(n)−K2×Tm(n−1)}/Cmの演算式により演算される(S25)。但し、Qm(n)は主軸モータ19に対して入熱された単位時間当りの熱量であり、このQm(n)は、主軸モータ19の抵抗値をRm、駆動電流値をImとすると、Qm(n)=∫Rm×Im2 dtの演算式により演算される。
次に、演算された推定温度Tm(n)が設定温度(例えば、120℃)以上であるか否かが判断される。推定温度Tm(n)が120℃以上である場合(S26;Yes)、冷却ファン19aを作動させた後(S27)、S23へ移行する。一方、推定温度Tm(n)が120℃未満である場合(S26;No)、つまり、主軸モータ19周辺の雰囲気温度T0が低いとき、雰囲気によって主軸モータ19が冷却されて、冷却ファン19aを作動させる必要のない場合は、冷却ファン19aを停止させた後(S28)、S23へ移行する。
尚、温度推定手段は、図6に示すフローチャートのS25の処理を実行するマイクロコンピュータ6により構成され、判断手段は、図6に示すフローチャートのS26の処理を実行するマイクロコンピュータ6により構成され、冷却制御手段は、図6に示すフローチャートのS27,S28の処理を実行するマイクロコンピュータ6により構成されている。
このように、発熱部は各軸モータ19〜22であり、冷却装置3Bは、温度センサ4と電流センサ30〜33とを備え、温度センサ4により検出された雰囲気温度T0と電流センサ30〜33により検出された駆動電流の電流値Imとに基づいて、各軸モータ19〜22の温度Tm(n)を推定するので、推定された各軸モータ19〜22の温度Tm(n)に基づいて冷却ファン19a〜22aを適正に制御することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1]実施例3において、各軸モータ19〜22に1つの冷却ファン19a〜22aを夫々設ける代わりに、実施例2の場合と同様に2つの冷却ファンを夫々設けることも可能である。この場合、2つの冷却ファンを切り換えて、各軸モータ19〜22を効率的に冷却することができる。
本発明の実施例に係る工作機械の制御系を示すブロック図である。 冷却制御のフローチャートである。 実施例2における図1相当図である。 実施例2における図2相当図である。 実施例3における図1相当図である。 実施例3における図2相当図である。
符号の説明
1 工作機械
3,3A,3B 冷却装置
4 温度センサ
6 マイクロコンピュータ
15,30,31,32,33 電流センサ
16 回生抵抗
17,19a,20a,21a,22a 冷却ファン
19 主軸モータ
20 X軸モータ
21 Y軸モータ
22 Z軸モータ
25 第1冷却ファン
26 第2冷却ファン

Claims (4)

  1. 工具によりワークを加工する工作機械の発熱部を冷却手段によって冷却する工作機械の冷却装置において、
    前記発熱部の温度を推定する温度推定手段と、
    前記温度推定手段により推定された温度が設定温度以上か否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により設定温度以上であると判断されたときだけ前記冷却手段を作動させる冷却制御手段とを備えたことを特徴とする工作機械の冷却装置。
  2. 前記発熱部は、工作機械の電動モータから発生する電力を消費する回生抵抗であり、
    雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段と、
    前記回生抵抗に流れる電流値を検出する電流検出手段とを備え、
    前記温度推定手段は、前記雰囲気温度検出手段により検出された雰囲気温度と前記電流検出手段により検出された電流値とに基づいて、前記回生抵抗の温度を推定することを特徴とする請求項1に記載の工作機械の冷却装置。
  3. 前記発熱部は電動モータであり、
    雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段と、
    前記電動モータの駆動電流値を検出する電流検出手段とを備え、
    前記温度推定手段は、前記雰囲気温度検出手段により検出された雰囲気温度と前記電流検出手段により検出された電流値とに基づいて、前記電動モータの温度を推定することを特徴とする請求項1に記載の工作機械の冷却装置。
  4. 前記冷却手段は2つの冷却ファンで構成され、
    第1設定温度と、第1設定温度よりも高い第2設定温度とを有し、
    前記冷却制御手段は、前記判断手段により第1設定温度以上且つ第2設定温度未満であると判断されたとき1つの冷却ファンを作動させ、第2設定温度以上であると判断されたとき2つの冷却ファンを作動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械の冷却装置。
JP2008057346A 2008-03-07 2008-03-07 工作機械の冷却装置 Pending JP2009214188A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008057346A JP2009214188A (ja) 2008-03-07 2008-03-07 工作機械の冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008057346A JP2009214188A (ja) 2008-03-07 2008-03-07 工作機械の冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009214188A true JP2009214188A (ja) 2009-09-24

Family

ID=41186618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008057346A Pending JP2009214188A (ja) 2008-03-07 2008-03-07 工作機械の冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009214188A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105563232A (zh) * 2014-10-29 2016-05-11 大隈株式会社 机床的温度调节***的控制方法
JP2020199558A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 ファナック株式会社 工作機械およびシステム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105563232A (zh) * 2014-10-29 2016-05-11 大隈株式会社 机床的温度调节***的控制方法
CN105563232B (zh) * 2014-10-29 2019-03-22 大隈株式会社 机床的温度调节***的控制方法
JP2020199558A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 ファナック株式会社 工作機械およびシステム
JP7303029B2 (ja) 2019-06-06 2023-07-04 ファナック株式会社 工作機械およびシステム
US12030145B2 (en) 2019-06-06 2024-07-09 Fanuc Corporation Machine tool and system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3963175B2 (ja) 温度検出装置および温度検出用プログラム
JP4182082B2 (ja) 工作機械
JP5877856B2 (ja) 放熱特性推定部を備えた数値制御装置
JP6070925B2 (ja) 電動機駆動システム
JP2005347085A (ja) 電源の冷却装置
JP2007283971A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007300753A (ja) 絶縁抵抗検出システム
JP2011057329A5 (ja)
JP5369225B1 (ja) アンプ保護機能を備えた同期電動機の制御装置及び制御方法
JP3668666B2 (ja) 同期電動機とそれを用いた電気車及びその制御方法
JP2009214188A (ja) 工作機械の冷却装置
JP5442245B2 (ja) 共通コンバータの過負荷保護方法及び装置、並びに多軸モータドライブシステム
JP2007112188A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009229128A (ja) インバータ回路の温度センサ診断装置
US20160116900A1 (en) Numerical control device and method
JP4802453B2 (ja) 電池パック、電池パックの冷却制御方法、および電池パックの冷却制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2008260392A (ja) 車両用換気装置
JP2009129395A (ja) 数値制御装置、コンピュータプログラム及び記憶媒体
JP2005218226A (ja) モータ制御方法および装置
JP6059974B2 (ja) 無停電電源装置
JPH11272365A (ja) 冷却ファンの速度制御方式、及び電子機器
JP2008225652A (ja) 数値制御装置
JPH1080055A (ja) モータのオーバヒート抑制制御方法
JP2016170126A (ja) 異常検知装置
JPH06117393A (ja) ロボットの制御装置