JP2009212717A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広帯域を利用した無線通信において、小型かつ簡易な構成で干渉等による影響を低減させる。
【解決手段】円環状の無給電電極3とグランド電極1との間は、接続素子4a〜4dにより等間隔に接続される。接続素子4a〜4dそれぞれの途中には、スタブ7a〜7dが設けられる。複数のスタブ7a〜7dは、動作帯域の一部であって該スタブ7a〜7dの電気長に対応する周波数に阻止帯域を生じさせるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、阻止帯域を有するアンテナ装置に関する。
UWB(Ultra Wide Band)のように広い周波数帯を利用した高速無線通信システムが実用化されつつあり、この通信方式の全帯域に対応するアンテナ装置の研究・開発が進められている。その一方、UWBの周波数帯の一部を使用する他の通信(例えば5GHz帯無線LAN)との干渉により、UWBの通信速度が低下する場合がある。
従来の広帯域アンテナ装置を使用した場合、他の通信との干渉を低減し、通信速度低下を抑制するためには、無線機側に他の通信で使用する周波数帯の急峻な帯域阻止フィルタを必要としていた。
なお、本願に関連する公知文献として、例えば次のようなものが知られている(非特許文献1〜4及び特許文献1を参照。)。
藤田静憲、若生伊市、小沢正彦、岩岡英明、中野久松,「低姿勢広帯域アンテナ」2006年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会,講演論文集BS−1−11,pS-16 藤田静憲、若生伊市、小沢正彦、中野久松,「低姿勢広帯域アンテナ 第2報」2007年電子情報通信学会総合大会,講演論文集B−1−81,p81 田中健、若生伊市、藤田静憲、中野久松,「低姿勢広帯域アンテナ 第3報」2007年電子情報通信学会ソサイエティ大会,講演論文集B−1−93,p93 岩岡英明、山内潤治、中野久松,「超広帯域PSPアンテナ」2006年電子情報通信学会総合大会,講演論文集B−1−100,p100 特開2007−97115公報
上述したように、従来の広帯域アンテナを用いた場合、外部からの干渉波のみを遮断する急峻な帯域阻止フィルタを必要とし、フィルタを構成するパターンにより基板が大きくなったり、リターンロスが増加する可能性がある。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、広帯域を利用した無線通信において、小型かつ簡易な構成で干渉等による影響を低減させることができるアンテナ装置を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明に係るアンテナ装置は、導体板と、前記導体板に直交する軸に対して対称構造を有し、前記導体板に対向して配置される放射素子と、前記導体板と前記放射素子とを等間隔に接続する複数の接続素子と、前記複数の接続素子それぞれの途中に設けられる複数のスタブとを具備し、前記複数のスタブは、動作帯域の一部であって該スタブの電気長に対応する周波数に阻止帯域を生じさせるものである。
また上記アンテナ装置において、前記放射素子は、複数の線路により放射状に形成され、該放射状中心部に給電部を形成するとともに、前記軸を中心として該放射状の辺縁部に当接する環状素子を有する。
あるいは上記アンテナ装置において、前記放射素子は、前記軸を中心として環状に形成される第1素子と、前記第1素子の環状内側に設けられ、前記軸に対して対称構造を有する第2素子とを備え、前記導体板に設けられる給電点から前記第2素子に向かって拡幅した形状の給電路を具備する。
上記構成によるアンテナ装置では、接続素子それぞれに阻止帯域発生手段となるスタブを設けることで、小型かつ簡易な構成でアンテナ装置の動作帯域の一部の周波数帯を使用する他の通信(例えば5GHz帯無線LAN)等との干渉を低減することが可能となる。
したがってこの発明によれば、広帯域を利用した無線通信において、小型かつ簡易な構成で干渉等による影響を低減させることができるアンテナ装置を提供することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態について詳細に説明する。
なお、数値は一例であり、その数値を含む所定の範囲内で許容されるものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るパッチアンテナの基本構造を模式的に示す斜視図である。また、図2Aは同アンテナの平面図、図2Bは図2AのA−A線矢視断面図である。
図1及び図2Aに示すように、第1実施形態に係るパッチアンテナは、グランド電極1と、グランド電極1上に設けられた放射電極2と、放射電極2を取り囲むようにグランド電極1上に設けられたリング状の無給電電極3と、接続電極4a〜4dと、給電点5と、この給電点5と放射電極2とを接続する給電路6と、接続電極4a〜4dに併設されるスタブ7a〜7dを備えている。
グランド電極1は、所定のxy平面上に形成された円盤状の導電性の平面板であり、少なくとも無給電電極3の外径Dout_ringよりも大きな直径DGPを有する。グランド電極1の面積は大きいほど指向性の面で好ましいが、実用上は無給電電極3の外側の直径の3〜4倍程度あればよい。
放射電極2は、グランド電極1から距離H離れたxy平面上に形成された円盤状の導電性の平面板であり、グランド電極1と同じ中心軸を有し、無給電電極3の外径Dout_ring若しくは平均径の0.2〜0.5倍程度の直径DRを有する。距離(高さ)Hは、外径Dout_ringの0.3〜0.5倍程度である。
無給電電極3は、放射電極2を取り囲むように、放射電極2と同一平面かつ同一中心軸上に設けられた円環状の導電性の平面板であり、外径Dout_ringを有する。Dout_ringは、基本的には、無給電電極3の外周長が、本アンテナの使用周波数帯における最低周波数の波長λLに概ね一致するように設定され、UWBに使用する場合も周波数帯域を適切にカバーするように設定される。
また円環の内径Din_ringは、基本的には、無給電電極3の内周長が、前記波長λの半分程度になるよう(即ちDout_ringの1/2に)設定され、無給電電極3と放射電極2の間には所定の空隙が生じる。無給電電極3は、コニカルビームの形成に本質的に作用すると共に、放射電極2に対するインピーダンス整合を容易にする。
接続電極4a〜4dは、無給電電極3の外周端を、その直下のグランド電極1にそれぞれ接続する。接続電極4a〜4dの一端は、外周端を4等分した箇所にそれぞれ接続される。これにより、周波数帯域が拡大するという効果が得られる。
給電点5は、グランド電極1の中心付近に設けられ、同軸ケーブル等の給電ライン(図示せず)からの給電を受ける。図2Bに示すように、給電ラインがグランド電極1の背面にある場合、グランド電極1の背面中央部に同軸コネクタ12が装着され、この同軸コネクタ12に給電ラインが接続される。同軸コネクタ12は、外導体13及び中心導体14を備える。外導体13はグランド電極1に電気的に接続される。中心導体14は、グランド電極1の中央部に設けられた貫通穴を通り、給電路6の下側に位置する指数関数曲線の頂部に半田付け等により接続される。
給電路6は、紡錘形を2分したようなカップ形状の導体であり、放射電極2等と同一中心軸上に設けられ、カップの底部(紡錘の先端)を給電点とし、カップの上端は放射電極2と同じ直径を有して放射電極2と接合し、一体化している。この紡錘形状は、不均一分布定数線路を用いたλ/4トランス(例えば特開昭59−146201)や、テーパード・スロットアンテナなどと同様、指数関数的にするのが一般的であり、給電路6の広帯域化に貢献している。
図3は、給電路6の側面図である。給電路6の外周面は、下式によって求められる母線を鉛直軸回りに回転させることによって得られる。
x=−[exp{−a(z−z1)}−1]+x1
但し、図3に示すように給電路6の上側における(x,z)座標位置を(x1,z1)、下側頂点の(x,z)座標位置を(0,z2)とする。また、aは定数である。
ここで、阻止帯域発生手段となるスタブ7a〜7dについて説明する。
スタブ7aは、図1及び図2Bに示すように、その一端が接続電極4aの途中の箇所に接続され、そこからZ軸に向かって(接続電極4aと垂直に)間隔Sだけ立ち上がり、その後Z軸方向(無給電電極3のある方向)に長さhだけ伸び、その先端は無給電電極3と接触することなく開放になっている。間隔Sは阻止帯域の幅に作用する。またスタブ長h(若しくは間隔Sとスタブ長hの和)は、阻止帯域の中心周波数における波長λの約1/4とする。従って、接続電極4aの高さHは少なくともhより大きくなければならない。スタブ7b〜7dも同様である。このスタブ7a〜7dの電気長を調整することで動作帯域の一部の任意の周波数帯に阻止帯域を生じさせることが可能となる。
この第1実施形態のパッチアンテナは、全体としてZ軸を中心軸とする4回(90度)回転対称構造になっており、接続電極4とスタブ7を除けば、完全な軸対象(任意の回転対称)になっている。なお、デザイン等の理由で、接続電極4とスタブ7以外の要素も、4回もしくはそれ以上(90度もしくはそれ以下)の回転対称構造(例えば6角形状)にすることもできる。またグランド電極1からZ軸方向に高さHだけ任意の誘電体を詰めてもよい(すなわち誘電体円板の各面にグランド電極1や放射電極2等を設けても良い)。その際、高さHは比誘電率に応じて薄くなる。
図4は、第1実施形態によるパッチアンテナのVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)の周波数特性である。
グランド電極1の直径DGP=約137mm、Dout_ring=約40mm、放射電極2の直径DR=約7mm、H=約15mm、h=約13mmとして、Sを1.67mm、1.25mm及び0.83mmと変化させた。VSWR>10となる阻止帯域(ストップバンド)が、無線LANの5GHz帯に形成されると共に、それ以外の周波数では2〜10GHz超に亘ってVSWR<2が得られることが確認できる。また、Sを小さくするほど阻止帯域が狭くなり、その中心周波数が若干高周波側にシフトする傾向がある。S=0.83mmの時、阻止帯域幅(比帯域)は8%程度となる。
図5は、第1実施形態によるパッチアンテナの放射パターンである。阻止帯域外である3GHz(図5(a)(b))及び10.6GHz(図5(c)(d))において、z−x平面でのコニカル指向性や、x−y平面での無指向性が確認できる。
以上述べたように、上記第1実施形態では、円環状の無給電電極3とグランド電極1との間は、接続素子4a〜4dにより等間隔に接続され、接続素子4a〜4dそれぞれの途中には、阻止帯域発生手段となるスタブ7a〜7dが設けられる。このスタブ7a〜7dは、動作帯域の一部であって該スタブ7a〜7dの電気長に対応する周波数に阻止帯域を生じさせる。
したがって、上記第1実施形態によれば、スタブ7a〜7dの電気長に対応する任意の周波数帯に阻止帯域を生じさせることが可能となる。これにより、既存の無線通信(例えば5GHz帯無線LAN)等の使用周波数に阻止帯域を発生させることが可能となり、干渉を低減することが可能となる。また、従来、既存の通信システムとの干渉を低減させるために設けられていた急峻な帯域阻止フィルタが不要となるため、小型かつ簡易な構成で実現できる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置の基本構成を示す斜視図である。図7は図6のA−A線矢視断面図である。
図6及び図7において、導体板11は例えば正方形状の接地板で形成され、その一辺の長さW1は約0.5λ以上(λLは使用周波数帯における最低周波数の波長)に設定される。
上記導体板11の下面中央部には、給電端子として例えばNJ型の同軸コネクタ12が装着される。この同軸コネクタ12には、図示しないが無線装置のアンテナ入力回路からの給電用同軸ケーブルが接続される。上記同軸コネクタ12は、外導体13及び中心導体14を備える。外導体13は導体板11に電気的に接続される。中心導体14は、導体板11の中央部に設けられた透孔内を通り、導体板11と絶縁した状態で上方に所定長さ突出して設けられ、給電路として使用される。
そして、上記導体板11の上側にはアンテナ素子15が設けられる。このアンテナ素子15は、2本以上例えば4本の放射素子16a〜16dを有する。放射素子16a〜16dは等角度または略等角度で放射状に設けられ、放射状中心部すなわち放射素子16a〜16dの始端側に給電点18が設けられる。アンテナ素子15が4本の放射素子16a〜16dを有する場合、各素子の配置角度は90°となり、十字形状に形成される。上記放射素子16a〜16dは、例えば幅W2、長さLの板状素子を用いて形成したもので、幅W2は約0.055λLに設定される。また、放射素子16a〜16dの長さLは、基本的には約λL/4に設定されるが、好ましくは約λL/4より10%程度長い0.275λL程度に設定される。
また、放射素子16a〜16dの各終端には、例えば板状の短絡素子17a〜17dが導体板11に対して垂直となるように設けられる。上記短絡素子17a〜17dは、例えば放射素子16a〜16dの終端を下方に直角に折り曲げる等の手段により形成したもので、図6では放射素子16a〜16dの幅W2と同じ幅を有している。但し、これらの幅は必ずしも同一に設定する必要はない。上記短絡素子17a〜17dは、先端が導体板11に溶着あるいはネジ止め等によって接続され、その高さHは約λL/10〜λL/16程
度に設定される。
上記のように放射素子16a〜16dは、導体板11と対向して、より詳しくは平行に設けられ、給電点18に上記同軸コネクタ12の中心導体14がネジ止め、あるいは半田付け等によって接続される。この場合、放射素子16a〜16dは、短絡素子17a〜17d側の先端部を例えば導体板11の各角部(四隅)に対応して設け、導体板11をなるべく小さく形成できるようにしている。
また本実施形態の特徴として、図7に示すように、スタブ21a〜21dが、短絡素子17a〜17dの中間部に設けられる。図7においてスタブ21a〜21dは、第1実施形態に示したスタブ7a〜7dと同様に導体板11とアンテナ素子15との間の空間に、Z軸方向に伸びているが、λ/4の電気長を有して実質的にオープンスタブとなれば、どのように設けても良く、例えば同軸コネクタ12のある中心部に向けて伸ばしても良い。あるいは、図8に示すように途中で屈曲させて、所定の間隔を保って放射素子15もしくは短絡素子17に這わせてもよい。スタブ21a〜21dを短絡素子17a〜17dに接続する箇所は、アンテナの特性を損なわず、かつ阻止帯域におけるVSWRが大きくなるよう、試行により決定すればよい。
上記アンテナ素子15の具体的な寸法例としては、例えば使用周波数帯における最低周波数を仮に470MHzとした場合、導体板11の一辺の長さW1が300〜400mm、放射素子16a〜16dの幅W2が約35mm、高さHが約40mmに設定される。
上記のように構成されたアンテナ装置は、カバーしたい通信エリアの広がる面に、x−y平面を平行にして用いるとよく、通常は地面に平行に設置する。一例としてテレビ局など建物の天井に設置する場合には、アンテナ素子15を下側、導体板11を上側にして数十mの間隔で複数設置される。この場合、アンテナ装置には、アンテナ素子15を保護する保護カバー(レドーム)が必要に応じて設けられる。そして、テレビカメラから送信されたUWBの映像信号を受信したり、ビューファインダに映すためのリターン映像信号をテレビカメラに向けて送信したりする。
あるいは他の例として、ビデオプロジェクタのような可搬型(携帯)機器に内蔵されたアンテナであって、卓上に設置され、その周囲(真横でも良い)にあるパソコンから送信されたUWB映像信号を受信する。本アンテナ装置では、水平面指向性に関してはほぼ無指向が得られる。また垂直指向性に関しては、Z軸方向の指向性が最も弱く、Z軸を0度として45〜90度(90度の時はx−y平面方向と同じ)の範囲でほぼ一定の最大利得が得られる。
通信可能エリアを広くするには、単純に利得が高い(指向性の強い)ことよりも、むしろ遠くの通信対象に対して利得が高くなるようなビームパターンが望まれる。そして広帯域に亘りVSWR、及びアンテナ自体による損失(誘電損)が抑えられている必要がある。第2実施形態によれば、そのような理想に近いアンテナ装置を実現することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図9は第3実施形態に係るアンテナ装置の斜視図、図10は同アンテナ装置の無給電素子部分を示す斜視図である。本実施形態は、上記第2実施形態に係るアンテナ装置の放射素子16a〜16dそれぞれの隣り合う端部間を接続する線路をさらに備えた点などで第2実施形態と異なる。放射素子16a〜16dの上部に例えば円形のリング型素子25を導体板11と平行に設け、より広帯域に亘って良好なインピーダンス特性を得られるようにしたものである。
なお第3実施形態では、上記第2実施形態で示した短絡素子17a〜17dに代えてショートピン19a〜19dを使用している。このショートピン19a〜19dの直径は、例えば放射素子16a〜16dの幅W2の約1/2に設定される。上記ショートピン19a〜19dは、ネジ止めあるいは溶着等によって放射素子16a〜16dと導体板11との間に設けられる。上記短絡素子17a〜17dとショートピン19a〜19dは、電気的に同等の作用を有しているので、何れを使用しても良い。
上記リング型素子25は、放射素子16a〜16dの上側に配置され、例えばショートピン19a〜19dの上端部分において、ネジ止めあるいは溶着等によって固着される。その他の構成は、第2実施形態と同様の構成であるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
上記リング型素子25は、金属板を使用してリング状に形成したもので、その寸法は例えば内径が約0.303λL、外径が約0.359λLに設定される。リング型素子25の幅は、放射素子16a〜16dの幅W2と同じ、または略同じ値に設定される。
さらに、この第3実施形態は、給電部、すなわち導体板11上に突出させた同軸コネクタ12の中心導体14を中心として、その同心円上に1個以上例えば4個の整合用の無給電素子22a〜22dを等間隔(等角度)に設ける。
無給電素子22a〜22dを中心導体14の近傍に配置することで、無給電素子22a〜22dの垂直部分と中心導体14との間が電磁結合される。また、上記無給電素子22a〜22dは、水平部23a〜23dを備えている。水平部23a〜23dは、放射素子16a〜16dそれぞれの短絡箇所と給電点18とを結ぶ線路に容量結合されるように、各線路上またはその近傍に形成される。例えば、図10に示すように、水平部23a〜23dは、金属板を使用して上部を外側方向、すなわち、中心導体14とは反対方向に約90°折り返して逆L字状に形成したものである。
この無給電素子22a〜22dは、例えば中心からの間隔SDが約0.026λ、幅SWが0.019λ、高さSHが約0.055λ、水平部23a〜23dの長さSLが約0.023λに設定される。上記無給電素子22a〜22dは、同心円上であれば回転した位置に設置しても問題はなく、任意の位置に設置することができる。無給電素子22a〜22dは、その設置位置によって特性を微調整することが可能である。
上記無給電素子22a〜22dの具体的な寸法例としては、例えば使用周波数帯における最低周波数が470MHzの場合、中心からの間隔SDが約17mm、幅SWが12mm、高さSHが約36mm、水平部の長さSLが約15mmに設定される。
この第3実施形態に係るアンテナ装置では、無給電素子22a〜22dがスタブとして作用する。すなわち、無給電素子22a〜22dを設けることで、水平部23a〜23dと放射素子を流れる電流線路と容量結合させることができる。また、無給電素子22a〜22dを中心導体14の近傍に配置することで、無給電素子22a〜22dの垂直部分と中心導体14とを電磁結合させることができる。これにより、インピーダンス特性を決定する設定パラメータの数が増加することとなり、広帯域に亘って安定した状態に保持することが可能となる。
なお、上記第3実施形態では、リング型素子25を円形に形成した場合について示したが、その他、方形や多角形等、任意の形状に形成し得るものである。また、無給電素子22a〜22dの水平部23a〜23dを方形状に形成した場合について示したが、例えば三角形、扇形等、他の形状に形成しても良い。また、無給電素子22a〜22dは、例えばT字状に形成しても良い。
以上述べたように、上記第3実施形態に係るアンテナ装置の構成においても、上記第2実施形態同様の効果を得ることができ、さらに、インピーダンス特性を決定する設定パラメータの数が増加することとなり、広帯域に亘って安定した状態に保持することが可能となる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図11は第4実施形態に係るアンテナ装置の斜視図である。このアンテナ装置は、上記各実施形態、例えば第2実施形態で図6に示したアンテナ装置において、各放射素子16a〜16dを導体板11側に傾斜させて配置し、その先端を導体板11に直接接続して短絡素子17a〜17dを省略するようにしたものである。さらに本実施形態の特徴として、阻止帯域発生手段であるスタブ21a〜21dを、放射素子16a〜16dの幅方向と同一面に設ける。その他の構成は上記各実施形態と同様の構成であるので、詳細な説明は省略する。
このようにスタブ21a〜21dの配置は給電側方向に限定されない。また、各放射素子の両側に同一形状もしくは異なる素子周波数用のスタブを追加して設けてもよい。
また、上記第2実施形態ないし第4実施形態に、第1実施形態で用いた給電路6を適用することができる。第1実施形態では、給電路6として、外周面を指数関数曲線形成したものを示したが、それに限らず、例えば半楕円形状に構成してもよい。あるいは、図12に示すように、直径の異なる円形の板状部材30a、30b、…を複数枚重ねて外周面が指数関数曲線または半楕円形状に近似した(下端31Baよりも上端31Bbを拡幅させた)形状の給電路31Bを形成することもできる。さらに、給電路6として、図13に示すように、外周面を指数関数の曲線に形成した、別言すれば下端31Caよりも上端31Cbを拡幅した複数枚例えば4枚の金属板32a〜32dからなる給電路31Cを使用してもよい。図12及び図13のように構成しても、上記第1実施形態に示したアンテナ装置と略同様の特性を得ることができる。
すなわち、給電路6は、給電点5(同軸コネクタ12)側の端部に比して放射電極2の側の端部が拡幅された形状であれば、上述した形状以外の他の形状であっても良い。図14及び図15は給電路6のその他の構成例を示す斜視図であり、図14(a)は給電路6を円錐状(側面視三角形状)に形成した場合、同図(b)は給電路6を半球状(側面視半円状)、同図(c)は拡幅部と垂直部を組み合わせて側面視が略五角形状となるように形成した場合である。
図15は、給電路6を上面視が多角形となるような多角錐に形成した場合の形状例を示す図であり、(a)は上面視三角形状(三角錐形状)、(b)は上面視三角形状(四角錐形状)に形成した場合である。図15の給電路6は、給電端子側の端部に比して放射電極2の側の端部が拡幅された形状に形成するが、例えば下端から上端までの間の一部の幅が狭くなっていても良い。
図15の(a)もしくは(b)に示した給電路6を用いた場合、放射素子12の数は3本もしくは4本とするとよい。すなわち、図15(a)の三角錐形状の給電路6を用いた場合は3本の放射素子12を設け、図15(b)の四角錐形状の給電路6を用いた場合は4本の放射素子を設けると、水平面指向性の対称性(無指向性)が良くなる。より一般的に言えば、多角錐の角数と同数の放射素子12を設け、中心軸(Z軸)に対し、多角錐の角と放射素子の配置が同じ、もしくは互い違いの位置に配置し、多角錐と同じ回転対称性が保たれるようにする。但し、放射素子の本数と給電路の角数は、必ずしも一致させる必要はない。
なお、この発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
第1実施形態に係るパッチアンテナの基本構造を模式的に示す斜視図。 同実施形態に係るアンテナ装置の平面図。 同実施形態に係るアンテナ装置の側面図。 同実施形態に係るアンテナ装置の給電路の側面図。 同実施形態に係るパッチアンテナのVSWRの周波数特性図。 同実施形態に係るパッチアンテナの放射パターンを示す図。 第2実施形態に係るアンテナ装置の斜視図。 同実施形態に係るアンテナ装置の側面図。 同実施形態に係るアンテナ装置のスタブの他の構成例の側面図。 第3実施形態に係るアンテナ装置の斜視図。 同実施形態に係るアンテナ装置の無給電素子部分の配置構成を示す斜視図。 第4実施形態に係るアンテナ装置の斜視図。 給電路6の他の構成例の斜視図および側面図。 給電路6の他の構成例の斜視図。 給電路6の他の構成例の斜視図。 給電路6の他の構成例の下面図および斜視図。
符号の説明
1…グランド電極、2…放射電極、3…無給電電極、4a〜4d…接続電極、5…給電点、6…給電路、7a〜7d…スタブ、12…同軸コネクタ、13…外導体、14…中心導体、11…導体板、15…アンテナ素子、16a〜16d…放射素子、17a〜17d…短絡素子、18…給電点、21a〜21d…スタブ、19a〜19d…ショートピン、22a〜22d…無給電素子、25…リング形素子、31B、31C…給電路。

Claims (3)

  1. 導体板と、
    前記導体板に直交する軸に対して対称構造を有し、前記導体板に対向して配置される放射素子と、
    前記導体板と前記放射素子とを等間隔に接続する複数の接続素子と、
    前記複数の接続素子それぞれの途中に設けられる複数のスタブと
    を具備し、
    前記複数のスタブは、動作帯域の一部であって該スタブの電気長に対応する周波数に阻止帯域を生じさせることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記放射素子は、複数の線路により放射状に形成され、該放射状中心部に給電部を形成するとともに、前記軸を中心として該放射状の辺縁部に当接する環状素子を有することを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記放射素子は、前記軸を中心として環状に形成される第1素子と、前記第1素子の環状内側に設けられ、前記軸に対して対称構造を有する第2素子とを備え、
    前記導体板に設けられる給電点から前記第2素子に向かって拡幅した形状の給電路を具備することを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
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