JP5060588B2 - 偏波ダイバーシチアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、2つの直交する偏波を独立して送受信することができる偏波ダイバーシチアンテナに関し、特に、移動体通信システム等における基地局アンテナとして好適に使用することができる偏波ダイバーシチアンテナに関するものである。
移動体通信システム用の基地局アンテナでは、量産性や電気的調整の容易性から、プリントダイポールアンテナ素子を用いることが多い。このプリントダイポールアンテナ素子を用いた偏波ダイバーシチアンテナは、例えば、特許文献1によって提案されている。この偏波ダイバーシチアンテナは、図17に示すように、この偏波ダイバーシチアンテナは、第1のアンテナユニット200と、第2のアンテナユニット300とを組み合わせることによって構成されている。
第1のアンテナユニット200は、誘電体基板201にダイポール素子202とバラン内蔵給電線路203を形成した構成を有し、また、第2のアンテナユニット300は、誘電体基板301にダイポール素子302とバラン内蔵給電線路303を形成した構成を有する。
第1、第2のアンテナユニット200,300は、両者に設けられた図示していない切込み部を介して互いが交差する形態で組み合わされて一体化される。これにより、ダイポール素子202,302相互が中心部位で交差することになる。この第1、第2のアンテナユニット200,300は、給電線路203,303の下端から給電され、これによって、ダイポール素子202,302がそれぞれ偏波1、偏波2を放射する。
特開2009−200776号公報
図18示すように、上記偏波ダイバーシチアンテナによれば、V.S.W.R.(定在波比)1.5以下を満たす比帯域が約30%という広帯域性を得ることができる。しかし、次世代移動体通信規格であるLTE(Long Term Evolution)に割り当てられた周波数帯を考慮すると、約40%の比帯域が必要となるので、更なる広帯域化が求められる。また、移動体基地局におけるセクタの品質上、上記帯域内で一定の水平面内ビーム幅が求められる。
本発明は、このような状況に鑑み、広帯域化を一層図れ、かつ、使用帯域内でのビーム幅および利得の均一化を図ることが可能な偏波ダイバーシチアンテナを提供することを目的としている。
本発明は、上記の目的を達成するため、中心部にギャップが形成される形態で同一形状の四つの素子導体を90°の間隔で素子用誘電体基板上に形成し、前記ギャップを挟んでx軸上に位置された前記素子導体の対によって第1のダイポールアンテナ素子を構成するとともに、前記ギャップを挟んでy軸上に位置された前記素子導体の対によって第2のダイポールアンテナ素子を構成してなる素子ユニットと、前記第1のダイポールアンテナ素子に給電するための第1の給電線路を形成した第1の給電用誘電体基板と、前記第2のダイポールアンテナ素子に給電するための第2の給電線路を形成した第2の給電用誘電体基板と、を備える。前記各素子導体は、前記ギャップ側に位置する頂点部位から途中の部位に至る領域において所定の開き角で徐々に拡がる平面形状を有し、前記第1、第2の給電用誘電体基板相互を交差するように組み合わせるとともに、その第1、第2の給電用誘電体基板をその交差ライン上に前記ギャップが位置するように前記素子用誘電体基板と組み合わせ、前記第1、第2の給電線路を前記第1、第2のダイポールアンテナ素子にそれぞれ接続するようにしている。
前記開き角は、例えば90°に設定される。また、前記素子導体は、前記頂点から左右に傾斜する頂辺と、これらの頂辺に続く左右の側辺と、これらの側辺の他端間を結ぶ底辺とを備えた五角形または準五角形の平面形状を有することができる。この五角形または準五角形の素子導体は、前記左右の側辺の間隔が前記底辺に向かって狭くなる形状を持たせてもよい。
記第1、第2の給電線路は、バランを組み込んだ構成を有することができる。
上記の偏波ダイバーシチアンテナを2個以上所定の間隔をおいて配列してアレーアンテナとしての構成を持たせることができる。この場合、前記2個以上の偏波ダイバーシチアンテナを構成するための前記第1、第2のダイポールアンテナ素子を、共通の前記素子用誘電体基板上に形成してもよい。
また、前記2個以上の偏波ダイバーシチアンテナを水平方向に配列させる場合、それらの各偏波ダイバーシチアンテナ間における相互に隣接する水平素子導体の長さを他の素子導体よりも短くして、それらの素子導体間の相互結合量を調整することが望ましい。
さらに、前記2個以上の偏波ダイバーシチアンテナを水平方向に配列し、それらからビーム放射方向側に所定距離はなれた部位にそれぞれ環状の無給電素子を併設することができる。この無給電素子は、垂直方向側が長径となる形状を持たせることができる。
そして、上記の偏波ダイバーシチアンテナは、必要に応じて背部に反射板を配設することができる。
本発明によれば、第1、第2のダイポールアンテナ素子が同一平面状に配置され、しかも、第1、第2のダイポールアンテナ素子を構成する各素子導体が、ギャップ側に位置する頂点部位から途中の部位に至る領域において所定の開き角で徐々に拡がる平面形状を有している。したがって、両偏波とも広帯域にわたりビーム幅および利得が均一な指向性を得ることができる。
本発明に係る偏波ダイバーシチアンテナの実施形態を示す斜視図である。(a)は各構成ユニットの形状を示し、(b)は各構成ユニットを組み合わせた状態を示している。 素子ユニットの構成を示す平面図である。 素子導体の形状の一例を示す平面図である。 一方の給電ユニットの構成を示す立面図である。 他方の給電ユニットの構成を示す立面図である。 一方と他方の給電ユニットを組み合わせる際の一形態を示す説明図である。 一方と他方の給電ユニットの組み合わせが完了した状態を示す斜視図である。 図1の偏波ダイバーシチアンテナのV.S.W.R.特性を示すグラフである。 図1の偏波ダイバーシチアンテナの垂直偏波についての水平面内指向性を示すグラフである。 図1の偏波ダイバーシチアンテナの水平偏波についての水平面内指向性を示すグラフである。 図1の偏波ダイバーシチアンテナの利得特性を示すグラフである。 図1の偏波ダイバーシチアンテナを用いて構成した本発明に係るアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナの実施形態を示す斜視図である。 2つの偏波ダイバーシチアンテナにそれぞれ使用するダイポール素子を共通の素子用誘電体基板に形成した本発明に係るアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナの実施形態を示す斜視図である。 図13に示す素子用誘電体基板の平面図である。 図13に示す実施形態において無給電素子を付加した場合と付加しない場合の垂直偏波についての水平面内指向性を示すグラフである。 図13に示す実施形態において無給電素子を付加した場合と付加しない場合の水平偏波についての水平面内指向性を示すグラフである。 従来の偏波ダイバーシチアンテナの構成を示す斜視図である。 (a)、(b)は、それぞれ従来の偏波ダイバーシチアンテナの各偏波についてのV.S.W.R.特性をそれぞれ示すグラフである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1に本発明に係る偏波ダイバーシチアンテナANの実施形態を示す。この偏波ダイバーシチアンテナは、(a)図に示す素子ユニット10、給電ユニット20及び給電ユニット30を(b)図に示すように組み合わせた構成を有する。
図2は、素子ユニット10の構成例を示す平面図である。この素子ユニット10は、誘電体基板11上に同一の形状の4つの素子導体12を形成した構成を有する。各素子導体12は、中心部にギャップ14が形成される形態で90°の間隔で配列している。そして、ギャップ14を挟んでx軸上に位置された素子導体12の対によって第1のダイポールアンテナ素子が構成され、ギャップ14を挟んでy軸上に位置された素子導体12の対によって第2のダイポールアンテナ素子が構成されている。なお、素子導体12は、誘電体基板11上に貼着された金属箔(例えば銅箔)からなり、いわゆるプリント配線手法によって形成されている。
素子導体12は、図3に拡大して示すように、頂点と底辺の中点とを通る軸線Oを中心として線対称な準五角形状を有する。すなわち、素子導体12は、頂点から左右に向かって傾斜する頂辺と、これらの頂辺に続く左右の側辺と、これらの側辺の他端間を結ぶ底辺とを有する。なお、左右の側辺の間隔は、底辺に向かって徐々に狭くなっている。準五角形状という呼称は、左右の頂辺が曲率半径の大きな弧状をしているからである。もちろん、左右の頂辺を直線として、五角形の平面形状を持たせてもよい。
上記素子導体12の頂点近傍の所定位置には、軸線O上を通る所定長の孔13が貫通形成されている。
この素子導体12において、頂辺の長さをL1、側辺の長さをL2、底辺の長さをL3、左右の頂辺のなす角(開き角)をθ、後述するギャップ14の幅をδg使用周波数帯域の中心周波数の波長をλとすると、これらは、L1×cos(θ/2)+L2+(δg/2)≒0.25λという関係が満たされるように設定される。本実施形態では、L1がL1≒0.15λに、L2がL2≒0.15λに、L3がL3≒0.15λに、θがθ=90°に、δgがδg= 0.02λにそれぞれ設定されている。なお、誘電体基板11は、形状の小形化を図るため四隅を円弧状に切り欠いてある。
給電ユニット20は、図4に拡大して示すように、方形状誘電体基板21の一方の面に一対の接地導体22a,22bを形成し、該誘電体基板21の他方の面に給電線路導体23を形成した構成を有する。なお、接地導体22a,22bおよび給電線路導体23は、上記素子導体12と同様に金属箔よって形成されている。
接地導体22a,22bは、誘電体基板21の上下中心軸線に対し線対称の関係になるように、それぞれ該誘電体基板21の上端から下端に亘って形成されている。そして、この接地導体22a,22bの形成に伴ってそれらの間に帯状のスリット部(無金属箔部分)24が形成されている。換言すれば、接地導体22a,22bは、スリット部24を挟んで対称に設けられている。
この接地導体22a,22bは、それぞれ上部両側に舌片25をそれぞれ設けてある。これらの舌片25は、図2に示す上下一対もしくは左右一対の孔13にそれぞれ挿嵌し得るようにその幅及び位置が設定されている。なお、上記各舌片25によって、誘電体基板21の上縁中央部に切り欠き部26が形成されることになる。
スリット部24の長さは、約0.25λに設定されている。そして、スリット部24の部位には、直線状切り欠き溝27が形成されている。この切り欠き溝27は、誘電体基板21の上下中心軸線上に位置するように該誘電体基板21の下端(スリット部24の下端)からスリット部24の上部位置まで延びている。この切り欠き溝27は、スリット部24を横断する後述の給電線路導体23の直前まで延びるようにその長さが設定されている。
給電線路導体23は、一方の接地導体(本実施形態では、接地導体22b)の背部において誘電体基板21の下端から上方に延びた後、横に折れ曲ってスリット部24の上方部を横断し、次いで、他方の接地導体22aの背部で下方に折り返すように形成されている。この給電線路導体23において、スリット部24の中点に位置する部位から先端に至る部分の長さは約0.25λに設定されている。
図5に他方の給電ユニット30を拡大して示す。この給電ユニット30において、誘電体基板31、接地導体32a,32b、給電線路導体33、スリット部34、舌片35、切り欠き部36及び切り欠き溝37は、それぞれ図4に示す給電ユニット20の誘電体基板21、接地導体22a,22b、給電線路導体23、スリット部24、舌片25、切り欠き部26及び切り欠き溝27に対応するものである。
しかし、切り欠き溝37は、誘電体基板31の上下中心軸線上に位置するようにスリット部34の上端から下方に向かって延びており、この点で給電ユニット20の切り欠き溝27と相違する。この切り欠き溝37の長さは、給電ユニット20の切り欠き溝27の上端からスリット部24の上端に至る距離と同じになるように設定されている。
また、給電線路導体33は、切り欠き溝37の先端の直下においてスリット部34を横断するように形成されており、この点で給電ユニット20の給電線路導体23と相違する。
図6に示すように、給電ユニット20,30は、互いの面が90°異なる方向に向けられた状態で接近させて組み合わされる。つまり、給電ユニット20のスリット部27に給電ユニット30の切り欠き溝37の下端よりも下方に位置したスリット部34の部分が挿入され、給電ユニット30のスリット部37に給電ユニット20の切り欠き溝27の上端よりも上方に位置したスリット部24の部分が挿入される。これによって、誘電体基板21,31は、図7のように、切り欠き溝27,37を介して互いが交差する形態で組み合わされ、一体化される。
一体化された給電ユニット20,30の上部には、それぞれ舌片25、35の各対が突出している。そこで、図2に示す誘電体基板11に形成された4つの孔13に上記舌片25の対及び舌片35の対を挿入して、図1に示すように、誘電体基板11を給電ユニット20,30に組み合わせる。この状態では、給電ユニット20の誘電体基板21と給電ユニット30の誘電体基板31の交差ライン上にギャップ14(図2参照)の中心が位置することになる。
誘電体基板11の上面側に突出した舌片25の対及び舌片35の対は、それらに貼着された金属箔が対応する素子導体12にハンダ等の手段を用いて電気的に接続される。この結果、x軸上に位置された素子導体12の対のうちの一方と他方がそれぞれ接地導体22a,22bに接続され、y軸上に位置された素子導体12の対のうちの一方と他方がそれぞれ接地導体32a,32bに接続されることになる。
以上のようにして形成される本実施形態に係る偏波ダイバーシチアンテナANは、接地導体22a,22bの下端(接地部)および給電線路導体23の下端が図示していない第1の不平衡給電線路に接続され、また、接地導体32a,32bの下端(接地部)および給電線路導体33の下端が図示していない第2の不平衡給電線路に接続される。すなわち、例えば、接地導体22a,22bの下端が図示していない第1の同軸ケーブルの外部導体に接続されるとともに、給電線路導体23の下端が該同軸ケーブルの内部導体に接続される。同様に、例えば、接地導体32a,32bの下端が図示していない第2の同軸ケーブルの外部導体に接続されるとともに、給電線路導体33の下端が該同軸ケーブルの内部導体に接続される。
次に、本実施形態に係る偏波ダイバーシチアンテナANの動作について説明する。なお、ここでは、y軸上に位置された素子導体12の対によって構成されるダイポールアンテナ素子を垂直偏波に適用し、x軸上に位置された素子導体12の対によって構成されるダイポールアンテナ素子を水平偏波に適用するものとする。
上記垂直偏波用のダイポールアンテナ素子は給電ユニット20を介して給電され、また、上記水平偏波用のダイポールアンテナ素子は給電ユニット30を介して給電される。すなわち、垂直偏波用のダイポールアンテナ素子は、そのギャップ14(図2参照)の下方に位置された図4に示す給電線路導体23の横断部23aから給電されて励振動作し、また、水平偏波用のダイポールアンテナ素子は、そのギャップ14の下方に位置された図5に示す給電線路導体33の横断部33aから給電されて励振動作する。
このとき、接地導体22a,22bと給電線路導体23は、バラン(平衡−不平衡変換器)を構成し、また、接地導体32a,32bと給電線路導体33もバランを構成する。
上記した本実施形態に係る偏波ダイバーシチアンテナANによれば、図8に示すように、V.S.W.R.1.5以下を満たす比帯域を42%にすること、つまり、広帯域性を向上することが可能である。なお、この図4において、実線および○線はそれぞれ垂直偏波についてのシミュレーション結果および実験結果を示し、点線および◆線はそれぞれ水平偏波についてのシミュレーション結果および実験結果を示している。またfは、使用周波数帯域の中心周波数である。
また、本実施形態に係る偏波ダイバーシチアンテナANによれば、図9、図10に垂直、水平偏波の水平面内指向性をそれぞれ示すように、垂直、水平の両偏波とも、上記V.S.W.R.の帯域内でほぼ一定のビーム幅を得ることが可能であり、かつ、図11に利得特性を示すように、上記V.S.W.R.の帯域内でほぼ一定な利得を得ることができる。
このような特性の実現には、垂直偏波用のダイポールアンテナ素子および水平偏波用のダイポールアンテナ素子が同一平面状に配置され、しかも、これらのダイポールアンテナ素子を構成する各素子導体12が、ギャップ14側に位置する頂点部位から途中の部位に至る領域において徐々に拡がる平面形状を有していることが大きく寄与している。なお、素子導体12の開き角θ、幅、長さ等は、使用周波数帯域等に応じて適宜調整される。
図12は、上記偏波ダイバーシチアンテナANを垂直方向に所定の間隔で複数(この例では2個)配設し、それらの偏波ダイバーシチアンテナAN背部に反射板40を配置したアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナの実施形態を示す。
このアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナによれば、利得の向上を図ることができ、また、反射板の形状変更により水平面内指向性のビーム幅を調整することができる。
図13は、前記偏波ダイバーシチアンテナANを水平方向に2個配設したアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナの実施形態を示す。このアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナは、図14に示すように、一方の偏波ダイバーシチアンテナに係る各素子導体12と、他方の偏波ダイバーシチアンテナに係る各素子導体12とを共通の素子用誘電体基板110上に形成した素子ユニット100を備えている。
このアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナによれば、前記偏波ダイバーシチアンテナANが水平方向に2個配列しているので、各偏波における水平面内指向性のビーム幅が狭くなって高利得が得られる。この実施形態では、図示のように、各偏波ダイバーシチアンテナ間における相互に隣接する水平素子導体12の長さを他の素子導体よりも短くして、素子間の相互結合量を調整することができる。この相互結合量の調整によりビーム幅の調整が可能であり、また、V.S.W.R.の広帯域性の維持を図ることができる。
本実施形態のアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナは、必要に応じて、個々の偏波ダイバーシチアンテナに円環状の無給電素子50を併設することができる。
無給電素子50は対応する偏波ダイバーシチアンテナからビーム放射方向側に所定距離はなれた部位に誘電体基板110に並行する形態で、かつ、その中心軸線が図2に示すギャップ14の中心点を通る形態で設けられている。
周知のように、アンテナは周囲の構造物の影響を受けて水平面内指向性が劣化する場合があり、本実施形態のアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナも例外ではない。上記円環状の無給電素子50は、ビーム幅を変化させる作用及び±90°方向の放射レベルを下げる作用をなすので、上記周囲の構造物の影響によって劣化した指向性の改善手段として有効である。
図15は、無給電素子50を付加しない場合の本実施形態のアンテナの垂直偏波の水平面内指向性を実線で示し、無給電素子50を付加した場合のそれを点線で示している。また、図16は、無給電素子50を付加しない場合の本実施形態のアンテナの水平偏波の水平面内指向性を実線で示し、無給電素子50を付加した場合のそれを点線で示している。これらの図から明らかなように、無給電素子50を付加することによって指向性が改善され、この例では、とくにサイドローブが低減されている。
なお、本実施形態では、無給電素子50を誘電体基板51にプリントした金属箔によって形成している。また、本実施形態の無給電素子50は、垂直偏波の指向特性をより改善するために、その垂直方向側が長径となる形状を有する。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変型態様を含み得るものである。
すなわち、図12に示すアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナは、各偏波ダイバーシチアンテナが水平方向に配列する形態で使用することも可能である。逆に、図13に示すアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナは、各偏波ダイバーシチアンテナが垂直方向に配列する形態で使用することも可能である。
また、図12、13に示すアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナは、偏波ダイバーシチアンテナを配列段数を2としているが、この配列段数を3以上にすることも可能である。
更に、図1に示す偏波ダイバーシチアンテナAN及び図13に示すアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナも、必要に応じて背部に反射板を配置することができる。
10,100 素子ユニット
11,110 誘電体基板
12 素子導体
13 孔
14 ギャップ
20,30 給電ユニット
21,31 誘電体基板
22a,22b,32a,32b 接地導体
23,33 給電線路導体
24,34 スリット部
25,35 舌片
50 無給電素子
41 誘電体基板

Claims (11)

  1. 中心部にギャップが形成される形態で同一形状の四つの素子導体を90°の間隔で素子用誘電体基板上に形成し、前記ギャップを挟んでx軸上に位置された前記素子導体の対によって第1のダイポールアンテナ素子を構成するとともに、前記ギャップを挟んでy軸上に位置された前記素子導体の対によって第2のダイポールアンテナ素子を構成してなる素子ユニットと、
    前記第1のダイポールアンテナ素子に給電するための第1の給電線路を形成した第1の給電用誘電体基板と、
    前記第2のダイポールアンテナ素子に給電するための第2の給電線路を形成した第2の給電用誘電体基板と、を備え、
    前記各素子導体は、前記ギャップ側に位置する頂点部位から途中の部位に至る領域において所定の開き角で徐々に拡がる平面形状を有し、
    前記第1、第2の給電用誘電体基板相互を交差するように組み合わせるとともに、その第1、第2の給電用誘電体基板をその交差ライン上に前記ギャップが位置するように前記素子用誘電体基板と組み合わせ、前記第1、第2の給電線路を前記第1、第2のダイポールアンテナ素子にそれぞれ接続したことを特徴とする偏波ダイバーシチアンテナ。
  2. 前記開き角が90°であることを特徴とする請求項1に記載の偏波ダイバーシチアンテナ。
  3. 前記素子導体は、前記頂点から左右に傾斜する頂辺と、これらの頂辺に続く左右の側辺と、これらの側辺の他端間を結ぶ底辺とを備えた五角形または準五角形の平面形状を有することを特徴とする請求項1に記載の偏波ダイバーシチアンテナ。
  4. 前記素子導体は、前記左右の側辺の間隔が前記底辺に向かって狭くなる形状を有することを特徴とする請求項3に記載の偏波ダイバーシチアンテナ。
  5. 前記第1、第2の給電線路は、バランを組み込んだ構成を有することを特徴とする請求項1に記載の偏波ダイバーシチアンテナ。
  6. 請求項1に記載の偏波ダイバーシチアンテナを2個以上所定の間隔をおいて配列したことを特徴とするアレー構成の偏波ダイバーシチアンテナ。
  7. 前記2個以上の偏波ダイバーシチアンテナを構成するための前記第1、第2のダイポールアンテナ素子を、共通の前記素子用誘電体基板上に形成したことを特徴とする請求項に記載の偏波ダイバーシチアンテナ。
  8. 前記2個以上の偏波ダイバーシチアンテナを水平方向に配列させ、それらの各偏波ダイバーシチアンテナ間における相互に隣接する水平素子導体の長さを他の素子導体よりも短くしたことを特徴とする請求項またはに記載の偏波ダイバーシチアンテナ。
  9. 前記2個以上の偏波ダイバーシチアンテナを水平方向に配列し、それらからビーム放射
    方向側に所定距離はなれた部位にそれぞれ環状の無給電素子が併設されていることを特徴
    とする請求項またはに記載の偏波ダイバーシチアンテナ。
  10. 前記無給電素子は、垂直方向側が長径となる形状を有することを特徴とする請求項
    に記載のダイバーシチアンテナ。
  11. 背部に反射板を配設したことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の偏波ダイバーシチアンテナ。
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