JP2009212440A - 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外周端部にリブの形成されたウェハの剛性の低減および生産コストを抑えつつ、ウェハの割れや欠け、反りを低減すること。
【解決手段】ウェハ1よりもわずかに大きい底板21と、底板21の外周に沿って、底板21に垂直でリブ12よりも高さの高い側壁22と、を有する鋳型20の底板21に、裏面側の外周端部に、中央部11より厚いリブ12の形成されたウェハ1を設置し、真空吸着機構23によって吸着を行う。ついで、鋳型20の中に、粒子状または液状の樹脂部材5を散布する。ついで、鋳型20に蓋24を落とし込むことで、樹脂部材5の表面を平坦化する。ついで、樹脂部材5を硬化させることで、中央部11とリブ12との間の段差を解消する。
【選択図】図4
【解決手段】ウェハ1よりもわずかに大きい底板21と、底板21の外周に沿って、底板21に垂直でリブ12よりも高さの高い側壁22と、を有する鋳型20の底板21に、裏面側の外周端部に、中央部11より厚いリブ12の形成されたウェハ1を設置し、真空吸着機構23によって吸着を行う。ついで、鋳型20の中に、粒子状または液状の樹脂部材5を散布する。ついで、鋳型20に蓋24を落とし込むことで、樹脂部材5の表面を平坦化する。ついで、樹脂部材5を硬化させることで、中央部11とリブ12との間の段差を解消する。
【選択図】図4
Description
この発明は、電力変換装置などに使用されるパワー半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置に関し、特にデバイス厚が薄い薄型半導体デバイスを製造する際に用いる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置に関する。
従来、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)において、パンチスルー型とノンパンチスルー型とが使用されている。まず、従来のパンチスルー型IGBTの製造方法について説明する。なお、本明細書において、nまたはpを冠した半導体は、それぞれ電子、正孔が多数キャリアであることを意味する。また、n+やn-などのように、nやpに付す「+」または「-」は、それぞれそれらが付されていない半導体の不純物濃度よりも比較的高濃度または比較的低濃度であることを表す。
図9は、従来のパンチスルー型IGBTの構造について示す断面図である。パンチスルー型IGBTは、オン時の低オン電圧化を目的としている。パンチスルー型IGBTでは、コレクタ側からキャリアを注入してIGBT内に高濃度のキャリアを充満させることに加え、高い電圧を支えるn+バッファ層102が設けられることで、薄いn-層103を実現し、低オン電圧化を実現している。また、速いターンオフ時間を実現するために、IGBT内に充満したキャリアをすみやかに消去する事を目的としたライフタイムコントロールが併せて用いられる。これにより、キャリア輸送効率を低下させ、低いスイッチング損失を得られる。しかしながら、通常のオン状態においても、そのキャリア輸送効率を低下させる効果のためにオン電圧が増えてしまうという課題がある。図9においては、p+コレクタ層101となる高不純物濃度のp型シリコン基板上に高不純物濃度のn型エピタキシャル層を成長させて、n+バッファ層102を形成する。ついで、n+バッファ層102の上に、低不純物濃度のn型エピタキシャル層を成長させて、n-ドリフト層103を形成する。パンチスルー型IGBTは、このようにエピタキシャル成長法によって作製されたウェハを用いて製造される。
図10は、従来のノンパンチスルー型IGBTの構造について示す断面図である。ノンパンチスルー型IGBTは、コレクタ側からのキャリアの注入を抑制し、注入効率を下げて輸送効率を上げるという、パンチスルー型IGBTとは逆の設計思想に基づいている。すなわち、ライフタイムのコントロールを行わず、コレクタ(p+層)の不純物濃度コントロールで、キャリアの注入効率の制御を行うものである。ノンパンチスルー型IGBTは、n型FZ(Floating Zone)ウェハなどの低価格のウェハを用いて製造される。図10に示すように、n型FZウェハの表面構造は、たとえば、n-ドリフト層103の表面層の一部に、pベース領域104が設けられている。また、pベース領域104の表面層の一部に、n+エミッタ領域105が設けられている。そして、n+エミッタ領域105を貫通し、n-ドリフト層103に達するトレンチ110が設けられている。トレンチ110の内部には、ゲート酸化膜106を介してゲート電極107が設けられている。また、ゲート酸化膜106およびゲート電極107の上には絶縁膜120が設けられており、絶縁膜120によってゲート電極107とエミッタ電極108とが離れている。また、エミッタ電極108は、pベース領域104と、n+エミッタ領域105と、に接するように設けられている。
このようなn型FZウェハの表面構造をウェハのおもて面側に形成した後に、ウェハの裏面を削り、n-ドリフト層103を所定の厚さにする。ついで、n型FZウェハの裏側から、たとえば、ボロンイオンを照射する。照射されたボロンイオンの一部を、たとえば、400度以下の低温度アニールにより活性化する。これにより、p+コレクタ層101を形成する。そして、コレクタ電極109を、p+コレクタ層101に接するように形成する。
近年、IGBTでは、高性能化および低コスト化が重要な課題となっている。このため、スイッチング損失の低減と高速スイッチング特性の改善が可能であり、尚且つ低コスト化が可能であるノンパンチスルー型IGBTが主流となっている。そして、IGBTの特性を更に向上させるために、フィールドストップ(FS)層を用いた薄型のIGBT構造が用いられるようになっている。
図11は、FZウェハを用いたフィールドストップ(FS)型IGBTの構造について示す断面図である。FS型IGBTでは、n+バッファ層102をフィールドストップ層102として用いている。図10に示したノンパンチスルー型IGBTと同様に、キャリアの低注入、高輸送効率という基本動作を用いながら、ノンパンチスルー構造よりもベース層を薄くすることで更なるオン電圧、ターンオフ損失特性が改善されたものとなっている。図11に示すFS型IGBTでは、表面側にデバイス構造を形成した後に、n型FZウェハの裏面を削って薄化した後、裏面からボロンイオンを照射する。そして、ウェハのおもて面を冷却しながら裏面にレーザ光を照射してアニールする。これによって、ボロン原子を活性化させることで、p+コレクタ層101を形成する。
ここで、図11に示すようなFS型IGBTの特性を向上させるためには、耐圧に応じてn-ドリフト層103を薄くすればよい。具体的には、たとえば、耐圧が1200VのIGBTを作成する場合、n-ドリフト層103の厚さを120μmから130μm程度にすることで、十分に所望の性能を得ることができる。また、耐圧が600VのIGBTを形成する場合、n-ドリフト層103の厚さを60μmから70μm程度にすればよい。
n-ドリフト層103であるウェハを薄くする方法は、例えば、研削、研磨、混酸エッチング、アルカリエッチングまたは有機酸エッチングなどの方法がある。このように、ウェハの厚さを薄くすると、ウェハの反りが増大し、剛性が著しく低下する。したがって、その後の製造工程や搬送工程においてウェハを取り扱う際に、例えばアームや治具などでウェハを保持する強度が保てないという問題がある。また、イオン注入やダイシングの際にひびや割れが生じやすくなり、ウェハの不良率が増加してしまうという問題がある。
そこで、ウェハを薄くする際、または、ウェハを薄くした後に、ウェハの裏面へイオン注入やアニール処理を行う際の、ウェハの反りや割れを防ぐために、紫外線(UV)硬化性の接着剤によって、薄くする前のウェハのおもて面側に支持基板を接着する技術が提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。また、ダイシング時にウェハにひびや割れが生じるのを防ぐため、薄くする前のウェハのおもて面側にダイシングラインに沿ってトレンチを形成した後に、ウェハの裏面から研削を行って個々のチップを形成する技術が提案されている(例えば、下記特許文献2参照。)。
さらに、別の方法としては、ウェハの裏面にリブ構造を設けたリブ構造のウェハが提案されている。図12は、リブ構造のウェハの構造について示す図である。図12に示すように、リブ構造のウェハ1は、例えば、ウェハ1の裏面側の外周に沿った周辺部を、1mmから5mm程度の幅で、120μmから800μm程度の厚さをリブ12として残し、ウェハの中央部11のみを薄くしている。リブ構造のウェハ1を用いることで、反りが大幅に緩和されて、搬送工程においてウェハを取り扱う際に、ウェハ1を保持する強度が大幅に向上し、ウェハ1の割れや欠けを軽減することができる。
リブ構造のウェハ1は、ウェハ1の裏面側において、リブ12と中央部11との間に段差が生じる。このため、リブ構造のウェハ1をダイシングする際に、ウェハ1の裏面の中央部(リブの形成されていない凹部)11とほぼ同じサイズのステージを用いてダイシングを行う技術が提案されている(例えば、下記特許文献3参照。)。
しかしながら、上述の特許文献3の技術では、上述したように、ウェハに合わせたステージなどの特別な保持台や治具が必要となり、既存のダイシング装置を使用することができない。このため、新たな設備投資が必要となり、半導体デバイスの生産コストが上昇してしまうという問題がある。
また、ダイシング工程の前に、研削、ブレードダイシングまたはレーザーダイシング等によってウェハの裏面に形成されたリブを除去してから、再度ブレードダイシングまたはレーザーダイシング等によってダイシングを行う方法が考えられる。しかしながら、リブを除去した後のウェハは通常の薄いウェハと同じであるため、ウェハの反りが増大し、剛性が低下するため、ウェハの取り扱いが困難である。また、ダイシングの際に割れや欠けが生じ易くなり、歩留まりが低下するという問題がある。
また、ダイシング工程の際に、リブを残したままウェハの裏面にダイシングテープを貼付する場合、ウェハで作製するデバイスの種類(例えば耐圧の違い)やウェハの径によってリブの深さや径が異なるため、リブの形状に合わせて、リブと中央部との段差を解消する手段が必要となる。
また、ダイシング工程の際に、デバイスの表面構造が形成されたウェハのおもて面側に保護テープを貼付し、ウェハの裏面側からダイシングを行う方法が考えられる。しかしながら、ウェハのおもて面側に形成されたスクライブラインを、ウェハの裏面側から検出するための装置が必要となる。したがって、新たな設備投資が必要となり、生産コストが上昇してしまうという問題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、ウェハの剛性の低減および生産コストを抑えつつ、ウェハの割れや欠け、反りを低減することのできる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体ウェハのおもて面側の中央部にデバイスの表面構造を形成する表面構造形成工程と、前記半導体ウェハの裏面側の中央部を外周端部よりも薄くする薄層化工程と、 前記半導体ウェハの裏面側の中央部に樹脂部材を散布して、前記半導体ウェハの中央部と前記外周端部との段差を解消し、表面を平坦化する樹脂散布工程と、前記樹脂部材を硬化させる樹脂硬化工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1に記載の発明において、前記薄層化工程と、前記樹脂散布工程との間に、前記半導体ウェハよりわずかに大きく平坦な底板と、前記底板の外周に沿って、前記底板から起立し、前記半導体ウェハの外周端部よりも高さの高い側壁と、を有する鋳型の前記底板に、前記半導体ウェハのおもて面側を下にして、隙間がないように設置するウェハ設置工程を含むことを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1または2に記載の発明において、前記樹脂散布工程で前記鋳型に散布する前記樹脂部材は、粒子状であることを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1または2に記載の発明において、前記樹脂散布工程で前記鋳型に散布する前記樹脂部材は、液状であることを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記樹脂部材は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂であることを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項請求項1、2または4に記載の発明において、前記樹脂部材は、光硬化性樹脂であることを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項2〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記薄層化工程と、前記ウェハ設置工程との間、もしくは前記ウェハ設置工程と、前記樹脂散布工程との間に、前記半導体ウェハのデバイスの表面構造が形成された領域の裏面側に、感圧型の粘着テープを貼付する裏面側貼付工程を含むことを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の発明において、前記樹脂硬化工程において、前記半導体ウェハの裏面の外周端部の上における硬化後の前記樹脂部材の高さが、0mm以上5mm以下であることを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項2〜8のいずれか一つに記載の発明において、前記ウェハ設置工程において、前記半導体ウェハの中央部のおもて面側に保護用テープを貼付して、当該保護用テープが貼付された前記半導体ウェハのおもて面側を下にして、前記底板に設置することを特徴とする。
また、請求項10の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項2〜9のいずれか一つに記載の発明において、前記ウェハ設置工程において、前記半導体ウェハのおもて面側を下にして設置した後に、前記鋳型の底板から前記半導体ウェハを真空吸着することを特徴とする。
また、請求項11の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項2〜10のいずれか一つに記載の発明において、前記樹脂散布工程において、前記鋳型に前記樹脂部材を散布した後に、前記鋳型の側壁で囲まれた開口部よりわずかに小さく、前記鋳型の底板と対向する面が平坦である平板を、前記鋳型に落とし込み、前記樹脂部材の表面を平坦化することを特徴とする。
また、請求項12の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項2〜11のいずれか一つに記載の発明において、前記樹脂硬化工程の後に、前記半導体ウェハを前記鋳型から取り外す取り外し工程と、前記樹脂部材が硬化された前記半導体ウェハの裏面側をダイシング用の定盤に設置する裏面設置工程と、前記半導体ウェハの中央部をおもて面側から切断してチップ状にするチップ化工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項13の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項12に記載の発明において、前記裏面設置工程において、前記半導体ウェハの裏面と、前記定盤とを、ダイシングテープを用いて貼付することを特徴とする。
また、請求項14の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項12または13に記載の発明において、前記裏面設置工程において、前記定盤に設けられた真空吸着機構によって、前記半導体ウェハの裏面側を真空吸着することを特徴とする。
また、請求項15の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項12〜14のいずれか一つに記載の発明において、前記チップ化工程の後に、チップ状に切断された前記半導体ウェハを、前記粘着テープの粘着面または前記樹脂部材から剥離する工程を含むことを特徴とする。
また、請求項16の発明にかかる半導体装置の製造装置は、前記裏面側の中央部が外周端部よりも薄く加工された半導体ウェハよりわずかに大きく、前記半導体ウェハと対向する面が平坦な底板と、前記底板の外周に沿って、当該底板から起立し、前記半導体ウェハの外周端部よりも高さが高い側壁と、前記側壁で囲まれた開口部よりもわずかに小さく、前記底板と対向する面が平坦な平板と、を備えることを特徴とする。
また、請求項17の発明にかかる半導体装置の製造装置は、請求項16に記載の発明において、前記底板に、前記半導体ウェハのおもて面側を真空吸着するための機構が設けられていることを特徴とする。
また、請求項18の発明にかかる半導体装置の製造装置は、請求項16または17に記載の発明において、前記底板と前記平板の対向する面を平行に保持する機構を備えることを特徴とする。
また、請求項19の発明にかかる半導体装置の製造装置は、請求項16〜18のいずれか一つに記載の発明において、前記半導体ウェハの裏面側に熱硬化性樹脂を散布する場合、前記底板、前記側壁および前記平板が、当該熱硬化性樹脂の硬化温度よりも耐熱温度の高い材質であることを特徴とする。
また、請求項20の発明にかかる半導体装置の製造装置は、請求項16〜18のいずれか一つに記載の発明において、前記半導体ウェハの裏面側に熱可塑性樹脂を散布する場合、前記底板、前記側壁および前記平板が、当該熱可塑性樹脂を塑性可能にする温度よりも耐熱温度の高い材質であることを特徴とする。
また、請求項21の発明にかかる半導体装置の製造装置は、請求項16〜18のいずれか一つに記載の発明において、前記半導体ウェハの裏面側に光硬化性樹脂を散布する場合、少なくとも前記側壁および前記平板が、光線を透過する材質であることを特徴とする。
上述の請求項1〜11の発明によれば、裏面の外周端部が中央部より厚い半導体ウェハにおいて、中央部の薄い部分に樹脂部材を散布し、硬化させることで、外周端部と中央部との段差を解消することができる。これにより、半導体ウェハを薄くした後の諸工程において、半導体ウェハの剛性を維持し、既存の装置で各処理をおこなうことができる。
上述した請求項12〜15の発明によれば、半導体ウェハの外周端部と中央部との段差が解消されているため、既存のダイシング装置を用いて、裏面の外周端部が中央部より厚い半導体ウェハを不具合なくダイシングすることができる。
上述した請求項16〜21の発明によれば、裏面の外周端部が中央部より厚い半導体ウェハの、外周端部と中央部との段差を簡単な方法で解消することができる。
本発明にかかる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置によれば、ウェハの剛性の低減および生産コストを抑えつつ、ウェハの割れや欠け、反りを低減することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明およびすべての添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態)
図1〜図7は、実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の製造プロセスについて示す図である。まず、図1に示すように、ウェハ1のおもて面側にデバイスの表面構造2を形成する。ついで、ウェハ1の裏面側を一様に研削して、例えば120μmから800μm程度の厚さにする。ついで、例えば、座繰り研削と、弗酸、酢酸または硝酸系の混酸によるエッチングとを、順次行って、ウェハ1の中央部11の厚さを、例えば100μmの厚さまで薄くする。このとき、ウェハ1の外周部の数mm(例えば3mm)は元のウェハ1の厚さのままにしておく。この外周端部がリブ12である。このようにすることで、ウェハ1の中央部11とリブ12との間に段差が形成される。
図1〜図7は、実施の形態にかかる半導体装置の製造方法の製造プロセスについて示す図である。まず、図1に示すように、ウェハ1のおもて面側にデバイスの表面構造2を形成する。ついで、ウェハ1の裏面側を一様に研削して、例えば120μmから800μm程度の厚さにする。ついで、例えば、座繰り研削と、弗酸、酢酸または硝酸系の混酸によるエッチングとを、順次行って、ウェハ1の中央部11の厚さを、例えば100μmの厚さまで薄くする。このとき、ウェハ1の外周部の数mm(例えば3mm)は元のウェハ1の厚さのままにしておく。この外周端部がリブ12である。このようにすることで、ウェハ1の中央部11とリブ12との間に段差が形成される。
なお、図1においては、リブ12を外周端部にのみ形成しているが、例えばウェハ1の中央部11の、おもて面側にデバイスの表面構造2が形成されていない領域の裏面側に、リブ12を形成してもよい。この場合、外周端部のリブ12の厚さと、中央部11のリブ12の厚さが異なっていてもよい。ついで、ウェハ1の裏面側に拡散層と電極とを形成する。ついで、図2に示すように、ウェハ1の裏面側の中央部11のうち、少なくとも後にチップとなる領域に感圧型の粘着テープ3を気泡が入らないように貼り付ける。
ついで、図3に示すように、ウェハ1よりもわずかに大きい底板21と、底板21の外周に沿って、底板21に垂直でリブ12よりも高さの高い側壁22と、を有する鋳型20を用意する。ここで、側壁22は、底板21に垂直でなくてもよい。例えば、樹脂部材を硬化させた後に、取り出しやすい形状であればよい。具体的には、底板21から、側壁22で囲まれた開口部に向かって開いている構成でもよい。このような、鋳型20と、後述する蓋によって、半導体装置の製造装置が構成されている。鋳型20と、蓋とは、例えば、1軸となるように調整され、固定されており、軸に沿って蓋が上下可能な機構となっている。また、蓋の角度は、ねじ止めによって任意に固定することが可能でもよい。
そして、ウェハ1のおもて面側を下に向けて、ウェハ1のおもて面側を、鋳型20の底板21に隙間がないように設置する。ここで、ウェハ1と鋳型20との間に隙間があると、後の樹脂散布工程において、ウェハ1のおもて面側に樹脂部材が回り込む。さらに、樹脂部材を硬化させることでウェハ1と鋳型20とが樹脂部材によって接着されてしまう。このため、ウェハ1を鋳型20から取り出す際に、ウェハ1に割れや欠けが生じるという問題がある。
このような問題を解消するための第1の方法としては、例えば、鋳型20の底板21に真空吸着機構23を設けて、ウェハ1のおもて面側と鋳型20の底板21とを、例えば60kPaの吸引圧で、真空吸着する方法がある。この場合、鋳型20の底板21の真空吸着面の構造は、真空吸着によってウェハが損傷を受けない構造であればよい。具体的には、ポーラス構造でもよいし、真空吸着用の孔が一定の間隔で設けられた構造でもよい。
また、第2の方法としては、ウェハ1のおもて面側に、例えばポリエステル製の保護テープ4を貼付する方法がある。さらに、第1の方法と第2の方法を組み合わせてもよい。この場合、ウェハ1のおもて面側に保護テープ4を貼り付けた後に、鋳型20の真空吸着機構23によって保護テープ4を介してウェハ1のおもて面側を吸着する。
ついで、ウェハ1の設置された鋳型20に、例えば粒子状または液状の樹脂部材5を、ウェハ1の中央部11の凹部を完全に埋めるように散布する。このとき、樹脂部材5の厚さは、後に樹脂部材5が硬化された際に、リブ12からの高さが0mm以上5mm以下となるようにする。その理由は、後述する。ここで、樹脂部材5が粒子状の場合、例えば熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂が好ましい。また、樹脂部材5が液状の場合、例えば熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂または光硬化性樹脂が好ましい。
ここで、熱硬化性樹脂は、高温によって硬化するプラスチックであり、鎖のように細長いポリマから枝状に出ている側鎖(そくさ)が、別のポリマの側鎖と高温中で架橋反応する。その結果、ポリマ同士が3次元的に結合し合って動かなくなる。この架橋反応は不可逆反応であるため、一度硬化した熱硬化性樹脂を再び加熱してもそれほど軟化しない。主な熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン、ポリイミド(熱可塑性と熱硬化性の両方のタイプがある)などがある。
また、熱可塑性樹脂は、加熱によって原料全体が軟らかくなり、流動性を持つようになるプラスチックである。与えられる熱エネルギーによって鎖状ポリマ分子の各部位が自由運動を始め、流動性を持つようになることで軟化が起こる。軟化した熱可塑性樹脂を成形した後に冷却すると、ポリマ各部の自由運動が収まって流動性を失い、固化する。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリスチレンなどがある。
また、光硬化性樹脂としては、ラジカル重合反応のアクリル系UV樹脂とカチオン重合反応のエポキシ系樹脂に分別されるものがある。光硬化性樹脂は、光の照射によって短時間で硬化させることが可能な樹脂である。
ついで、図4に示すように、鋳型の底板21と向かい合う面(平坦面)が平坦で、鋳型の側壁22で囲まれた開口部よりもわずかに小さい鋳型の蓋24を用意する。蓋24を、鋳型の底板21と平行となるように、鋳型20に落とし込み、加圧することで、樹脂部材5の表面を平坦化する。ここで、鋳型の底板21と、鋳型の蓋24の平坦面とを平行にする方法としては、例えば、鋳型20にウェハ1を設置する前に、鋳型の底板21に鋳型の蓋24の平坦面を接触させることで、鋳型の底板21と鋳型の蓋24とを平行な状態にする。そして、鋳型の蓋24の角度をねじ止めなどにより固定し、鋳型の底板21と垂直な方向にのみ可動な状態にする。なお、鋳型の底板21と、鋳型の蓋24とを平行にすることができる方法であれば、他の方法でもよい。
ついで、樹脂部材5を硬化させる。樹脂部材5として熱硬化性樹脂を用いた場合、硬化温度の熱を加えることで樹脂部材5を硬化させる。この場合、あらかじめ、耐熱温度が樹脂の硬化温度よりも高い材質で鋳型20を形成しておく。なお、樹脂部材5に熱を加える方法は問わない。
また、樹脂部材5として熱可塑性樹脂を用いた場合、融点温度まで加熱した樹脂部材5を鋳型20に散布した後に、冷却することで硬化させる。この場合、あらかじめ、耐熱温度が樹脂部材5の融点温度よりも高い材質で鋳型20を形成しておく。
また、樹脂部材5として光硬化性樹脂を用いた場合、光線を照射することで樹脂を硬化させる。この場合、あらかじめ、例えば石英ガラスなどの光透過性のある材質で、少なくとも鋳型の側壁22および蓋24を形成しておく。このようにすることで、鋳型20に蓋24をした状態で樹脂部材5を硬化させることができる。なお、光源は問わないが、選択する光硬化性樹脂が光反応を起こす波長とし、樹脂部材5の全体を硬化させるように照射する。例えば紫外線硬化型エポキシ樹脂に対しては、波長が200nm〜400nm程度の紫外線を光源として選択する。
このとき、樹脂部材5の厚さは、リブ12からの高さHが0mm以上5mm以下となるようにする。好ましくは、薄くする前のウェハ1の厚さ程度にする。その理由は、樹脂部材5の厚さは、リブ12からの高さHが0mmであっても、ウェハ1の中央部11に樹脂部材5が硬化された後に、リブ12と中央部11とに段差が無ければよいからである。また、リブ12からの高さHが5mmより大きくとなると、ウェハ1の搬送において必要となる空間が大きくなり、ウェハカセットに収納可能な枚数が減るので、生産効率が低下するからである。また、樹脂部材5の量が増えるためコストが高くなるからである。
ついで、図5に示すように、裏面側に樹脂部材5が硬化されたウェハ1を取り出す。ウェハ1のおもて面側に保護テープ4が貼付されている場合は、この保護テープ4を取り外す。
ついで、図6に示すように、ダイシングブレード31によってウェハ1をダイシングし、個々のチップ13に切り離す。ここで、ダイシングを行う場合、ウェハ1の裏面側に硬化された樹脂部材5の表面を、ダイシングテープを用いて既存のダイシングステージに貼り付ける。なお、ダイシングテープを貼り付けなくてもよいが、その場合、例えば樹脂部材5の硬化されたウェハ1の裏面側を真空吸着定盤によって固定する。そして、ダイシングブレード31によってウェハ1を個々のチップ13に切り離す際に、ウェハ1の中央部11が完全に切断され、かつウェハ1の裏面側に硬化された樹脂部材5を完全に切断しないように、ダイシングブレード31の高さを調節する。
ついで、図7に示すように、ウェハ1の裏面側に粘着テープ3が貼付されている場合、粘着テープ3の粘着面から、個々のチップ13を剥離する。また、ウェハ1の裏面側に粘着テープ3が貼付されていない場合、樹脂部材5から個々のチップ13を剥離する。これにより、ウェハ1のダイシングが完了する。
以上、説明したように、実施の形態にかかる半導体装置の製造方法によれば、外周端部にリブが形成されたウェハの中央部とリブの段差を、樹脂部材を散布し硬化させることで解消することができる。これにより、既存のダイシング装置を用いてダイシングを行うことができるため、生産コストを抑えることができる。
(実施例)
上述した実施の形態にしたがい、耐圧が600Vとなるパンチスルー型のIGBTを作製した。使用したウェハの直径は6インチである。また、ウェハの中央部の厚さを100μmとし、リブの幅を3mm、厚さを200μmとした。そして、ウェハに樹脂を散布し硬化させる条件および鋳型の構成を変えてそれぞれ5枚ずつサンプルを作製した。また、それぞれのウェハに対して、ウェハのおもて面側へ回り込んだ樹脂の有無、鋳型からウェハを破損させずに取り外せたか否か(鋳型からウェハ取り外し可否)、および、ダイシングの際にチップに破損があったか否か(ダイシング時基板破損有無)を調べた結果を図8に示す。
上述した実施の形態にしたがい、耐圧が600Vとなるパンチスルー型のIGBTを作製した。使用したウェハの直径は6インチである。また、ウェハの中央部の厚さを100μmとし、リブの幅を3mm、厚さを200μmとした。そして、ウェハに樹脂を散布し硬化させる条件および鋳型の構成を変えてそれぞれ5枚ずつサンプルを作製した。また、それぞれのウェハに対して、ウェハのおもて面側へ回り込んだ樹脂の有無、鋳型からウェハを破損させずに取り外せたか否か(鋳型からウェハ取り外し可否)、および、ダイシングの際にチップに破損があったか否か(ダイシング時基板破損有無)を調べた結果を図8に示す。
熱硬化性樹脂としては、熱硬化性エポキシを用いた。この場合、120℃の温度で3分間(120℃×3分)の熱処理を行うことで硬化させた。また、熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレンを用いた。この場合、110℃の温度で3分間(110℃×3分)の熱処理をおこなった後に、冷却することで硬化させた。なお、熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂を用いる場合、鋳型の側壁および蓋の材質(側壁・蓋材)を、ステンレス鋼(SUS304)とした。
また、光硬化性樹脂としては、紫外線硬化性エポキシを用いた。この場合、波長が365nmの紫外線を、80W/cmのエネルギーで照射することで硬化させた。照射時間は、樹脂の量にあわせて、30秒間(80W/cm×30秒)、60秒間(80W/cm×60秒)または120秒間(80W/cm×120秒)とした。なお、光硬化性樹脂を用いる場合、鋳型の側壁および蓋の材質を、石英ガラスとした。
また、ウェハの裏面のリブの上に形成された硬化後の樹脂部材の高さ(樹脂高さ)を、0mmから5mmまで変化させた。さらに、鋳型の底面の吸着機構としては、セラミックポーラス材を用いて、底面全面を吸着面としたもの(セラミックポーラス)、または、アルマイト材を用いて、ピンホール型の孔を設けたもの(アルマイト吸着孔)を用いた。いずれの場合も、60kPaの吸引圧で真空吸着を行った。
図8に示すように、いずれの樹脂部材を用いても、真空吸着をおこなった場合、ウェハのおもて面側への樹脂の回り込みがないため、鋳型からウェハを破損させずに取り外すことが可能であることがわかった。また、ダイシングの際に個々のチップに破損がないため、歩留まりの低下を抑えることができる。
また、真空吸着を行わず(真空吸着無し)、ウェハのおもて面側に保護テープを貼付した場合、ウェハのおもて面側への樹脂の回り込みはあるが、鋳型からウェハを破損させずに取り外すことが可能な程度であることがわかった。また、ダイシングの際に個々のチップに破損がないため、歩留まりの低下を抑えることができる。
また、真空吸着を行わず、ウェハのおもて面側に保護テープを貼付しない場合、ウェハのおもて面側への樹脂の回り込みがあり、鋳型からウェハを破損させずに取り外すことができなかった。
実施例によれば、ウェハのおもて面側を鋳型に設置する際に、真空吸着を行うことで、またはウェハのおもて面側に保護テープを貼付することで、歩留まりの低下を抑え、生産コストを抑えることができることがわかった。
以上のように、本発明にかかる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置は、デバイス厚の薄い半導体装置を製造するのに有用であり、特に、電力変換装置などに使用されるパワー半導体装置を製造するのに適している。
1 ウェハ
2 デバイスの表面構造
3 粘着テープ
4 保護テープ
5 樹脂部材
11 中央部
12 リブ
20 鋳型
21 底板
22 側壁
24 蓋
2 デバイスの表面構造
3 粘着テープ
4 保護テープ
5 樹脂部材
11 中央部
12 リブ
20 鋳型
21 底板
22 側壁
24 蓋
Claims (21)
- 半導体ウェハのおもて面側の中央部にデバイスの表面構造を形成する表面構造形成工程と、
前記半導体ウェハの裏面側の中央部を外周端部よりも薄くする薄層化工程と、
前記半導体ウェハの裏面側の中央部に樹脂部材を散布して、前記半導体ウェハの中央部と前記外周端部との段差を解消し、表面を平坦化する樹脂散布工程と、
前記樹脂部材を硬化させる樹脂硬化工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記薄層化工程と、前記樹脂散布工程との間に、
前記半導体ウェハよりわずかに大きく平坦な底板と、前記底板の外周に沿って、前記底板から起立し、前記半導体ウェハの外周端部よりも高さの高い側壁と、を有する鋳型の前記底板に、前記半導体ウェハのおもて面側を下にして、隙間がないように設置するウェハ設置工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記樹脂散布工程で前記鋳型に散布する前記樹脂部材は、粒子状であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記樹脂散布工程で前記鋳型に散布する前記樹脂部材は、液状であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記樹脂部材は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記樹脂部材は、光硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1、2または4に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記薄層化工程と、前記ウェハ設置工程との間、もしくは前記ウェハ設置工程と、前記樹脂散布工程との間に、
前記半導体ウェハのデバイスの表面構造が形成された領域の裏面側に、感圧型の粘着テープを貼付する裏面側貼付工程を含むことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。 - 前記樹脂硬化工程において、前記半導体ウェハの裏面の外周端部の上における硬化後の前記樹脂部材の高さが、0mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記ウェハ設置工程において、前記半導体ウェハの中央部のおもて面側に保護用テープを貼付して、当該保護用テープが貼付された前記半導体ウェハのおもて面側を下にして、前記底板に設置することを特徴とする請求項2〜8のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記ウェハ設置工程において、前記半導体ウェハのおもて面側を下にして設置した後に、前記鋳型の底板から前記半導体ウェハを真空吸着することを特徴とする請求項2〜9のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記樹脂散布工程において、前記鋳型に前記樹脂部材を散布した後に、前記鋳型の側壁で囲まれた開口部よりわずかに小さく、前記鋳型の底板と対向する面が平坦である平板を、前記鋳型に落とし込み、前記樹脂部材の表面を平坦化することを特徴とする請求項2〜10のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記樹脂硬化工程の後に、前記半導体ウェハを前記鋳型から取り外す取り外し工程と、
前記樹脂部材が硬化された前記半導体ウェハの裏面側をダイシング用の定盤に設置する裏面設置工程と、
前記半導体ウェハの中央部をおもて面側から切断してチップ状にするチップ化工程と、
を含むことを特徴とする請求項2〜11のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。 - 前記裏面設置工程において、前記半導体ウェハの裏面と、前記定盤とを、ダイシングテープを用いて貼付することを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記裏面設置工程において、前記定盤に設けられた真空吸着機構によって、前記半導体ウェハの裏面側を真空吸着することを特徴とする請求項12または13に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記チップ化工程の後に、チップ状に切断された前記半導体ウェハを、前記粘着テープの粘着面または前記樹脂部材から剥離する工程を含むことを特徴とする請求項12〜14のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
- 前記裏面側の中央部が外周端部よりも薄く加工された半導体ウェハよりわずかに大きく、前記半導体ウェハと対向する面が平坦な底板と、
前記底板の外周に沿って、当該底板から起立し、前記半導体ウェハの外周端部よりも高さが高い側壁と、
前記側壁で囲まれた開口部よりもわずかに小さく、前記底板と対向する面が平坦な平板と、
を備えることを特徴とする半導体装置の製造装置。 - 前記底板に、前記半導体ウェハのおもて面側を真空吸着するための機構が設けられていることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置の製造装置。
- 前記底板と前記平板の対向する面を平行に保持する機構を備えることを特徴とする請求項16または17に記載の半導体装置の製造装置。
- 前記半導体ウェハの裏面側に熱硬化性樹脂を散布する場合、前記底板、前記側壁および前記平板が、当該熱硬化性樹脂の硬化温度よりも耐熱温度の高い材質であることを特徴とする請求項16〜18のいずれか一つに記載の半導体装置の製造装置。
- 前記半導体ウェハの裏面側に熱可塑性樹脂を散布する場合、前記底板、前記側壁および前記平板が、当該熱可塑性樹脂を塑性可能にする温度よりも耐熱温度の高い材質であることを特徴とする請求項16〜18のいずれか一つに記載の半導体装置の製造装置。
- 前記半導体ウェハの裏面側に光硬化性樹脂を散布する場合、少なくとも前記側壁および前記平板が、光線を透過する材質であることを特徴とする請求項16〜18のいずれか一つに記載の半導体装置の製造装置。
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JP2008056244A JP2009212440A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置 |
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JP2015149386A (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-20 | 株式会社ディスコ | ウェーハの加工方法 |
-
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- 2008-03-06 JP JP2008056244A patent/JP2009212440A/ja active Pending
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