JP2009202226A - 低出力レーザの溶接構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザ反射率の高い金属同士のレーザ溶接に低出力のレーザを用い、突合せや重ねのギャップがあっても安定して溶接可能なレーザ溶接構造を提供する。
【解決手段】第1部材と第2部材とを重ね合わせてなる重ね合わせ部を有するレーザ溶接構造であって、第1部材は、重ね合わせ部に先端面を有し、先端面を重ね合わせ部の接触面と続く第2部材の表面に対して略135度の角度に形成し、第1部材の先端面が受光するレーザ光の照射位置は、先端面に対して略垂直方向である低出力レーザの溶接構造である。
【選択図】 図1
【解決手段】第1部材と第2部材とを重ね合わせてなる重ね合わせ部を有するレーザ溶接構造であって、第1部材は、重ね合わせ部に先端面を有し、先端面を重ね合わせ部の接触面と続く第2部材の表面に対して略135度の角度に形成し、第1部材の先端面が受光するレーザ光の照射位置は、先端面に対して略垂直方向である低出力レーザの溶接構造である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、レーザ反射率の高い金属同士の溶接に、低出力のレーザを用いて溶接する技術に関する。
従来、レーザ反射率の高い金属(例えばCuなど)にレーザ溶接をする場合には出力の大きいレーザを用いなければならなかった。
例えば、突合せ面(図4A)、重ね合わせ(図4B)、重ね隅肉(図4C)、横重ね(図4D)のような構造では、突合せや重ねのギャップが少しでもあると安定した溶接ができないという問題がある。
例えば、突合せ面(図4A)、重ね合わせ(図4B)、重ね隅肉(図4C)、横重ね(図4D)のような構造では、突合せや重ねのギャップが少しでもあると安定した溶接ができないという問題がある。
また、レーザ溶接する場合は、図4A〜Dに示すようにレーザ光45の照射部44を、金属材料(第1部材41、第2部材42:母材)と溶接補助材料43の上面に対して垂直方向に配置して、照射部44からレーザ光45を第1部材41、第2部材42と溶接補助材料43の上面に照射して溶接を行うと、第1部材41、第2部材42の厚さによって安定した溶接ができないという問題がある。
例えば、第1部材41の上方からレーザ光45を照射したときに、第1部材41の暑さが大きいと、第2部材42まで十分にレーザ光45が届かず、第2部材42が十分に溶融されないため溶接が上手くできない。
特許文献1では、一方のアルミニウム薄板の外面と他方のアルミニウム薄板の端面部とを面一に合わせ、レーザ光集束径D、端面部の厚さt、溶融部溶融径dとの間で、D/2<t<d/2の関係が成立する範囲でレーザ光を照射して溶接するアルミニウム薄板やアルミニウム合金薄板同士のレーザ溶接方法が提案されている。
特許文献2では、第1部材と第2部材とを重ね合わせ溶接してなる溶接構造である。重ね合わせ部における第1部材の先端部には、第1部材の外表面に溶接熱源を照射して第1部材と第2部材とを溶融凝固させてなる先端溶接部を形成してあり、かつ、先端溶接部の先端面と第2部材表面との角度は90度以上に設けてある。応力集中を緩和することができ、疲労強度に優れた重ね合わせ継手を有する溶接構造及びその溶接方法が提案されている。
特許文献3では、電気接続箱のバスバーにおけるパターン部分にタブ端子部材をレーザ溶接する際におけるタブ端子部材とバスバーのパターン部分の相対的な位置ずれを小さくする提案がされている。治具の保持面に断面が略鍵穴形状(回転非対称形状)の位置決めボスを設け、バスバーのパターン部分及び当該パターン部分に溶接されるタブ端子部材の被溶接部分にそれぞれ位置決めボスと嵌合するほぼ同形状の嵌合穴、を形成し、治具上にバスバーのパターン部分及びタブ端子部材を位置決め保持した状態でレーザ光Xを被溶接部分に照射し、バスバーのパターン部分にタブ端子部材を溶接する。
特開平11−77347号公報
特開平11−104865号公報
特開2000−90993号公報
上記のような実情に鑑みてなされたものであり、レーザ反射率の高い金属同士のレーザ溶接に低出力のレーザを用い、突合せや重ねのギャップがあっても安定して溶接可能な低出力レーザの溶接構造を提供することを目的とする。
態様のひとつである第1部材と第2部材とを重ね合わせてなる重ね合わせ部を有する低出力レーザの溶接構造であって、前記第1部材は、前記重ね合わせ部に先端面を有し、前記先端面を前記重ね合わせ部の接触面と続く前記第2部材の表面に対して前記第1部材の前記先端面が略135度以上を形成し、前記第1部材の前記先端面が受光するレーザ光の照射部の位置は、前記先端面に対して略垂直方向にあることを特徴とする低出力レーザの溶接構造である。
また、前記第1部材は、先端部を略45度に面取りした先端面を有する。
また、前記先端面が受光するレーザ光の照射部の位置は、前記先端面に対して少なくとも角度を有する方向にある。
また、前記先端面が受光するレーザ光の照射部の位置は、前記先端面に対して少なくとも角度を有する方向にある。
前記第2部材は前記接触面と反対の面に弾性を有する弾性部を設ける。
開示の低出力レーザの溶接構造は、レーザ反射率の高い金属同士のレーザ溶接に低出力のレーザを用い、突合せや重ねのギャップがあっても安定した溶接ができる。
以下図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細を説明する。
(実施例1)
図1は、第1部材1と第2部材2とを重ね合わせて低出力レーザ溶接をする構造を示す斜視図である。例えば第1部材1、第2部材2は銅(Cu)などのレーザ反射率の高い板状の金属である。
(実施例1)
図1は、第1部材1と第2部材2とを重ね合わせて低出力レーザ溶接をする構造を示す斜視図である。例えば第1部材1、第2部材2は銅(Cu)などのレーザ反射率の高い板状の金属である。
第1部材1は、第2部材2と重ね合わせてなる重ね合わせ部7に先端面6を有している。先端面6は照射部4から照射されるレーザ光5を受光部9で受光する。
図2Aに先端面6と第2部材2との関係を示す側面図であり、重ね合わせ部7の拡大した図を示す。先端面6は重ね合わせ部7の第1部材1と第2部材2の接触面8と続く第2部材2の表面に対して略135度の角度を形成している。
図2Aに先端面6と第2部材2との関係を示す側面図であり、重ね合わせ部7の拡大した図を示す。先端面6は重ね合わせ部7の第1部材1と第2部材2の接触面8と続く第2部材2の表面に対して略135度の角度を形成している。
図2Bは先端部6とレーザ光5の関係を示す側面図である。照射部4の位置は、先端面6に低出力のレーザ光5を効率よく照射するためにレーザ光5は第2部材2表面に対して角度略45度方向にある。
また、先端面6が受光するレーザ光5の照射部4の位置は、先端面6に対して少なくとも略垂直方向を有する方向にあることが望ましい。
ここで、レーザ光5はパルス発振式の低出力のレーザとして、例えばYAGレーザなどを用いている。
ここで、レーザ光5はパルス発振式の低出力のレーザとして、例えばYAGレーザなどを用いている。
図2Cは従来の照射位置からのレーザ光5の照射と、本発明の照射位置からのレーザ光5の照射を示す図である。
従来の照射位置から破線範囲10に照射した場合には、第1部材1の厚さである距離X1を貫通した後に第2部材2に届く。本発明の照射位置から破線範囲9に照射した場合には斜め方向から先端面6に対してレーザ光5が照射されるため距離m1を貫通したのちに第2部材2に届く。
従来の照射位置から破線範囲10に照射した場合には、第1部材1の厚さである距離X1を貫通した後に第2部材2に届く。本発明の照射位置から破線範囲9に照射した場合には斜め方向から先端面6に対してレーザ光5が照射されるため距離m1を貫通したのちに第2部材2に届く。
距離X1と距離m1との関係はm1<X1であるため、破線範囲9に照射するレーザ光5の出力電力(W)は、破線範囲10に照射する場合に比べて低い電力で、安定した溶接を行うことができる。
(実施例2)
図3は第2部材2に弾性部11を設けた場合の構造を示す斜視図である。
(実施例2)
図3は第2部材2に弾性部11を設けた場合の構造を示す斜視図である。
第2部材2は接触面8と反対の面12に弾性を有する弾性部11を設けている。弾性部11は、図3に示すように板状の金属を折り曲げ加工してバネのようにして弾性を持たせた構成である。
なお、本例では折り曲げ加工により弾性を持たせたが、特にこの形状に限定するものではない。第1部材1と第2部材2が重ね合わさる部分である接触面8に突合せや重ねのギャップが最小になるようにできればよい。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
1 第1部材、
2 第2部材、
4 照射部、
5 レーザ光、
6 先端面、
7 重ね合わせ部、
8 接触面、
9 受光部
41 第1部材、
42 第2部材、
43 溶接補助材料、
44 照射部、
45 レーザ光、
2 第2部材、
4 照射部、
5 レーザ光、
6 先端面、
7 重ね合わせ部、
8 接触面、
9 受光部
41 第1部材、
42 第2部材、
43 溶接補助材料、
44 照射部、
45 レーザ光、
Claims (4)
- 第1部材と第2部材とを重ね合わせてなる重ね合わせ部を有する低出力レーザの溶接構造であって、
前記第1部材は、前記重ね合わせ部に先端面を有し、前記先端面を前記重ね合わせ部の接触面と続く前記第2部材の表面に対して前記第1部材の前記先端面が略135度以上を形成し、前記第1部材の前記先端面が受光するレーザ光の照射部の位置は、前記先端面に対して略垂直方向にあることを特徴とする低出力レーザの溶接構造。 - 前記第1部材は、先端部を略45度に面取りした先端面を有することを特徴とする、
請求項1に記載の低出力レーザの溶接構造。 - 前記先端面が受光するレーザ光の照射部の位置は、前記先端面に対して少なくとも角度を有する方向にあることを特徴とする請求項1に記載の低出力レーザの溶接構造。
- 前記第2部材は前記接触面と反対の面に弾性を有する弾性部を設けることを特徴とする請求項1に記載の低出力レーザの溶接構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008050059A JP2009202226A (ja) | 2008-02-29 | 2008-02-29 | 低出力レーザの溶接構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009202226A true JP2009202226A (ja) | 2009-09-10 |
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ID=41145018
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JP2008050059A Withdrawn JP2009202226A (ja) | 2008-02-29 | 2008-02-29 | 低出力レーザの溶接構造 |
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JP (1) | JP2009202226A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105149785A (zh) * | 2015-10-28 | 2015-12-16 | 无锡汉神电气有限公司 | 0.5mm铝合金板搭接激光焊接工艺 |
CN108544062A (zh) * | 2018-04-19 | 2018-09-18 | 辽宁忠旺铝合金精深加工有限公司 | 一种铝合金薄板的自动焊焊接方法 |
WO2022254648A1 (ja) * | 2021-06-03 | 2022-12-08 | 株式会社ニコン | 造形装置及び造形方法 |
-
2008
- 2008-02-29 JP JP2008050059A patent/JP2009202226A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105149785A (zh) * | 2015-10-28 | 2015-12-16 | 无锡汉神电气有限公司 | 0.5mm铝合金板搭接激光焊接工艺 |
CN108544062A (zh) * | 2018-04-19 | 2018-09-18 | 辽宁忠旺铝合金精深加工有限公司 | 一种铝合金薄板的自动焊焊接方法 |
CN108544062B (zh) * | 2018-04-19 | 2020-09-18 | 辽宁忠旺铝合金精深加工有限公司 | 一种铝合金薄板的自动焊焊接方法 |
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