JP2009199476A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、画像データ蓄積手段の利用効率向上と画像データの機密確保を効率的に行う画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体に関する。
【解決手段】MFP1は、入力される画像データをHDD7に蓄積するに際して、入力される該画像データに埋め込まれており該画像データの蓄積関連処理に関する蓄積関連情報が組み込まれている埋め込み画像を画像埋め込み情報解読部6で検知し、CPU8が、検知された該埋め込み画像の示す該蓄積関連情報に基づいて該画像データのHDD7に対する蓄積の可否及び蓄積期間の設定を含む蓄積関連処理を制御する。したがって、画像データの作成者が埋め込んだ埋め込み画像に組み込まれている蓄積関連情報に基づいて該画像データのHDD7への蓄積を制御することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、画像データ蓄積手段の利用効率を向上させつつ、画像データの機密を効率的に保持する画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体に関する。
プリンタ装置、ファクシミリ装置、複合装置、複写装置、スキャナ装置、コンピュータ等の画像処理装置においては、種々の画像データを取り扱うことから、近時、その画像データの機密性(セキュリティ)をいかに確立するかが重要な課題となってきている。
特に、近時、画像処理装置においては、取り込んだ画像データをメモリに保存して、必要なときに取り出すことが行われてきており、このようなメモリに保存した画像データのセキュリティを確保することが重要な課題となっている。そして、従来、画像データの機密を保持するために、メモリ上の画像データの利用に際して、パスワードの入力を要求したり、メモリへの画像データの保存に際して、画像データを暗号化して保存することも行われている。
また、メモリに画像データを保存して再利用する場合、不要となった画像データを如何に整理して、メモリの有効利用を図ることが重要な課題となっている。
特に、画像データを暗号化してメモリに保存する場合、通常のドキュメントや画像ファイルと比較して、暗号化されていることからその画像データの重要度は該画像データの作成者のみが分かっており、該画像データを削除してもよいのか否かが不明である。さらには、暗号化データは、画像処理装置の管理権限を有した管理者等のアクセス権を有したものでなければ、メモリ上に保管されていることすら不明なデータもある。
そして、従来、蓄積手段に暗号化して蓄積した暗号化データの暗号化を、蓄積経過時間が予め設定されている暗号化解除時間を経過すると、解除して、再度、該画像蓄積手段に蓄積する技術が提案されている(特許文献1参照)。この従来技術は、ファイルデータのメモリへの保存に際して予め設定した暗号化解除時間が経過すると、暗号化を解除して再度メモリに保存することで、データの有効利用を図っている。
また、従来、メモリへのファイルデータの保存年数に基づいてファイルデータの削除を行う技術が提案されている(特許文献2参照)。この従来技術は、ファイルデータのメモリへの保存に際して設定した保存年数だけファイルデータの保存期間が経過すると、該ファイルデータを削除する。
特開2005−352556号公報 特開平5−324421号公報
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、画像データの機密を保持しつつメモリ上の画像データを効率的に整理する上で、改良の必要があった。
すなわち、上記特許文献1記載の従来技術にあっては、暗号化解除時間が経過すると、暗号化ファイルの暗号化を解除して再度メモリに保存しているため、該ファイルの作成者と該ファイルのメモリへの保存操作者が異なることがあり、このような場合、保存操作者は、該ファイルの機密性や重要度を理解しているとは限らず、暗号化解除時間を適切な時間として設定できないだけでなく、不用意に暗号化解除時間を設定すると、ファイルの機密を適切に確保することができず、改良の必要があった。また、この従来技術は、ファイルの暗号化を解除する技術であるため、ファイルの削除は、別に処理する必要があり、メモリの整理を適切に行う処理としては、2次的なものであり、改良の必要があるとともに、暗号化解除を行うことのできない機密文書には適用することができず、改良の必要があった。
また、特許文献2記載の従来技術にあっては、ファイルデータの保存に際して設定した保存年数が経過すると、削除するため、暗号化ファイルの消し忘れに対応して、メモリの利用性の向上を図ることはできるが、保存年数の設定を適切に行えない場合があり、利用性を向上させる上で、改良の必要があった。すなわち、ファイルの作成者とファイルの保存操作者とが異なることがあり、ファイルの保存操作者は、そのファイルの機密性や重要度を理解しているとは限らず、保存年数を適切な期間として設定できないだけでなく、不適切な保存年数を設定すると、重要ファイルが消えてしまったり、逆に、機密ファイルが長期間保存されて機密保持を確保する上で問題となる。また、機密ファイルでないファイルについても保存年数を設定する必要があり、煩雑で面倒な操作を強いられることとなり、利用性を向上させる上で、改良の必要があった。
そこで、本発明は、画像データの機密性を向上させつつメモリの利用効率を向上させる画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、入力される画像データを画像データ蓄積手段に蓄積するに際して、入力される該画像データに埋め込まれており該画像データの蓄積関連処理に関する蓄積関連情報が組み込まれている埋め込み画像を検知し、検知された該埋め込み画像の示す該蓄積関連情報に基づいて該画像データの該画像データ蓄積手段に対する蓄積の可否及び蓄積期間の設定を含む蓄積関連処理を制御することを特徴としている。
また、本発明は、前記埋め込み画像が、所定のドットパターンで構成されており、前記蓄積関連情報として、前記蓄積期間経過後の前記画像データに施す後処理情報を含み、検知された前記埋め込み画像の該蓄積関連情報に基づいて、該画像データの該蓄積期間経過後の該後処理を制御することを特徴としてもよい。
さらに、本発明は、前記画像データの前記画像データ蓄積手段への最大蓄積期間を設定すると、設定された該最大蓄積期間を最大蓄積期間記憶手段に記憶し、前記画像データの前記画像データ蓄積手段での蓄積期間を該最大蓄積期間以下に規制することを特徴としてもよい。
また、本発明は、前記画像データの機密度を決定する複数段の機密レベルと前記蓄積関連情報を対応させた機密レベル対応蓄積情報を機密レベル対応蓄積情報記憶手段に記憶し、前記埋め込み画像として該機密レベルを示す画像を検知すると、該機密レベルに基づいて該機密レベル対応蓄積情報から該蓄積関連情報を取得して該蓄積関連情報に基づいて前記蓄積関連処理を制御することを特徴としてもよい。
さらに、本発明は、前記蓄積関連情報の入力を行うと、入力された該蓄積関連情報を組み込んだ前記埋め込み画像を生成し、該埋め込み画像を入力される画像データに埋め込んだ画像データを生成出力することを特徴としてもよい。
本発明によれば、入力される画像データを画像データ蓄積手段に蓄積するに際して、入力される該画像データに埋め込まれており該画像データの蓄積関連処理に関する蓄積関連情報が組み込まれている埋め込み画像を検知し、検知された該埋め込み画像の示す該蓄積関連情報に基づいて該画像データの該画像データ蓄積手段に対する蓄積の可否及び蓄積期間の設定を含む蓄積関連処理を制御するので、画像データの作成者が埋め込んだ埋め込み画像に組み込まれている蓄積関連情報に基づいて該画像データの画像データ蓄積手段への蓄積を制御することができ、管理者の手間を省くことができるとともに、画像データの機密性を向上させつつ画像データ蓄積手段の利用効率を向上させることができる。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図7は、本発明の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体の第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体の第1実施例を適用したMFP(Multi Functional Products:複合装置)1のブロック構成図である。
図1において、MFP1は、読み取り部2、第1画像データ処理部3、バス制御部4、第2画像データ処理部5、画像埋め込み情報解読部6、HDD(ハードディスク)7、CPU(Central Processing Unit )8、メモリ9、プロッタI/F部10、プロッタ部11、操作表示部12、回線I/F部13、外部I/F部14、SB(サウスブリッジ)15及びROM(Read Only Memory)16等を備えている。
読み取り部(画像データ入力手段)2は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)を利用したラインイメージセンサ、アナログ/デジタル(A/D)変換回路及びこれらを駆動する駆動回路等を備えており、一般的にADFを備えている。ADFには、複数枚の原稿がセットされ、ADFは、セットされた原稿を1枚ずつ読み取り部2の原稿読み取り位置に送給する。読み取り部2は、ADFから搬送されてきた原稿を主走査及び副走査して原稿の濃淡情報から画像を所定の解像度で読み取って、RGB各所定ビット(例えば、各8ビット)の画像データを生成して第1画像データ処理部3に出力する。なお、読み取り部2は、CCDを用いたものに限るものではなく、例えば、CIS(Contact Image Sensor:密着イメージセンサ)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor )を用いたものであってもよい。 第1画像データ処理部3は、読み取り部2からのデジタル画像データに対して、予め定められている特性に統一する処理を施す。この第1画像データ処理部3の統一する特性は、画像データをMFP1内部に蓄積し、再利用する場合に出力先の変更に適した特性であり、その詳細については後述する。
バス制御部4は、MFP1内で必要な画像データや制御コマンド等の各種データのやり取りを行うデータバスの制御を司り、複数種のバス規格間のブリッジ機能も有している。バス制御部4は、本実施例のMFP1では、第1画像データ処理部3、第2画像データ処理部5及びCPU8とはPCI(Peripheral Component Interconnect)−Expressバスで接続し、HDD7とはATAバスで接続して、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)化されている。
第2画像データ処理部5は、第1画像データ処理部3で予め定められた特性に統一されたデジタルの画像データ及び回線I/F部13や外部I/F部14を通じて入力される画像データに対して、画像の調整・加工やユーザから指定される出力先に適した画像処理を施す。
画像埋め込み情報解読部6は、第1画像データ処理部3及び第2画像データ処理部5に接続されており、画像データが読み取り部2から入力されるときには、第1画像データ処理部3に入力された画像データまたは第1画像データ処理部3でデータ処理を途中まで行った画像データのいずれかが入力され、画像データが回線I/F部13または外部I/F部14から入力されるときには、バス制御部4を介して第2画像データ処理部5に渡された画像データまたは第2画像データ処理部5でデータ処理を途中まで行った画像データのいずれかが入力され、埋め込み蓄積関連情報(埋め込み画像)が該画像データに埋め込まれているか検知する。
この埋め込み蓄積関連情報は、例えば、図2に示すように、所定の特定のドットパターンで構成されている複数ドットからなる2種のドットパターンの一方に「0」(図2の(a)、(d)、(g))を、他方に「1」(図2の(b)、(c)、(e)、(f)、(h))を割り当て、複数、例えば、8個のドットパターンを1コードに割り当てられたものであり、例えば、画像の地紋領域に地紋として付加されることで、埋め込み蓄積関連情報として埋め込まれている。なお、本実施例では、埋め込み蓄積関連情報として、ドットパターンの配列を使用しているが、バーコードやQRコード等を用いてもよいし、電子透かしを利用してもよいし、また、画像データではなく原稿にRFIDタグなどを付加して、蓄積関連情報を設定し、該RFIDタグの情報を読み込むようにしてもよい。
このドットパターンによる埋め込み蓄積関連情報は、例えば、4ビットの場合、図3に示すような蓄積関連情報コードをドットパターンに変換したものであり、蓄積関連情報コードは、原稿作成者が設定した蓄積関連情報をコード化したもので、例えば、ビット(bit)3が、蓄積可否情報(「0」が蓄積不可、「1」が蓄積可)、ビット(bit)0〜2が、蓄積期間(「000」が、1日、「001」が、3日、「010」が、7日、「100」が、10日、「101」が、30日、「110」が、60日、「111」が、90日)に割り振られている。
画像埋め込み情報解読部(埋め込み画像検知手段)6は、埋め込み蓄積関連情報が該画像データに埋め込まれていることを検知すると、検知した該埋め込み蓄積関連情報のドットパターン群を、複数ビットのコード(蓄積関連情報コード)に変換し、検知結果を内部レジスタに保管するとともに、検知した旨の検知信号をCPU8に出力する埋め込み画像検知処理を行う。なお、画像埋め込み情報解読部6は、DSP(Digital Signal Processor)やCPU8がソフトウェア的に埋め込み蓄積関連情報の検知を実行するものであってもよいし、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)/FPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いたハードウェア的に埋め込み蓄積関連情報を検知するもののいずれであってもよい。また、検出したドットパターンをCPU8が解読する場合には、CPU8がソフトウェア的に検出し解読まで行ってもよい。これらのいずれの構成を手寄与するかは、MFP1として要求される処理速度とコストとの関連で適宜設定することができる。
HDD(画像データ蓄積手段)7は、通常のパーソナルコンピュータ等にも用いられている大容量記憶装置のハードディスクであり、主にデジタルの画像データ及び該画像データの付帯情報(画像関連情報)を蓄積する。また、本実施例のHDD7は、IDE(Integrated Development Environment)を拡張して規格化されているATAバス接続のハードディスクが用いられている。なお、大容量の記憶装置(画像データ蓄積手段)としては、HDD7に限るものではなく、例えば、近年大容量化してきているフラッシュメモリを用いたシリコンディスク等を用いてもよい。そして、このHDD7は、画像データを蓄積するとともに、該画像データに関するデータ関連情報(例えば、使用者、ファイル名、ページ数、ファイルサイズ、蓄積日時等)及び後述する蓄積関連情報(例えば、蓄積許可期間、機密レベル等)を該画像データに関連付けて蓄積する。
CPU(制御手段)8は、MFP1全体の制御を行うマイクロプロセッサであり、本実施例では、近年普及してきているCPUコア単体に+αの機能を追加したIntegrated CPUを使用している。このIntegrated CPUは、汎用規格I/Fとの接続機能やクロスバースイッチを使用したこれらバス接続機能がインテグレートされたCPUである。
メモリ9は、複数種のバス規格間をブリッジする際の速度差や接続された部品自体の処理速度差を吸収するために、一時的にやりとりするデータの記憶やCPU8がMFP1の制御を行う際に、プログラムや中間処理データを一時的に記憶する揮発性メモリである。CPU8には高速処理が求められるため、通常起動時にROM16に記憶されたブートプログラムによってシステムを起動し、その後は高速にアクセス可能なメモリ9に展開されたプログラムによって処理を行う。本実施例のMFP1では、メモリ9として、規格化されパーソナルコンピュータに使用されているDIMMが使用されている。
プロッタI/F部10は、CPU8にインテグレートされた汎用規格I/F経由で送られてくるCMYKからなるデジタル画像データを受け取ると、該画像データをプロッタ部11の専用I/Fに出力するバスブリッジ処理を行い、この汎用規格I/Fとしては、PCI−Expressバスが用いられている。
プロッタ部(画像出力手段)11は、CMYKからなるデジタル画像データを受け取ると、レーザビームを用いた電子写真プロセスによって、記録材に該画像データの画像を記録出力する。プロッタ部11は、その画像形成プロセスが電子写真プロセスに限るものではなく、任意の画像形成プロセスであってよく、例えば、インク噴射プロセスであってもよい。
SB15は、パーソナルコンピュータに使用されるチップセットのひとつであり、サウスブリッジ(South Bridge)と呼ばれる汎用の電子デバイスである。SB15は、主にPCI−Expressである汎用規格の拡張バス17とISA(Industrial Standard Architecture)ブリッジを含むCPUシステムを構築する際によく使用されるバスのブリッジ機能を汎用回路化したものであり、ROM16との間をブリッジしている。
ROM16は、MFP1の基本プログラム及び後述する本発明の画像処理方法を実行する画像処理プログラム等のプログラム及び必要なシステムデータが格納されており、CPU8が、該ROM16内のプログラムに基づいて上記メモリ9をワークメモリとして利用しつつ、MFP1の各部を制御して、MFP1の基本動作制御及び後述する画像処理を実行する。
操作表示部(最大蓄積期間設定手段、蓄積関連情報入力手段、報知出力手段)12は、ユーザへのインターフェイスを行う部分であって、ディスプレイ、例えば、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)及びキースイッチ等を備えている。操作表示部12は、PCI−Expressバスである拡張バス17を介してCPU8と接続されており、CPU8の制御下で、MFP1の各種状態や操作方法をディスプレイに表示し、また、ユーザからのキースイッチ入力操作を検知する。
回線I/F部(画像データ入力手段、画像出力手段)13は、PCI−Expressバスである拡張バス17と電話回線を接続し、MFP1の電話回線を介した各種データのやり取り、例えば、外部のファクシミリ装置FXとのファクシミリ通信を可能とし、外部のファクシミリ装置FXとの間で、画像データの入出力を行う。
外部I/F部(画像データ入力手段、画像出力手段)14は、PCI−Expressバスである拡張バス17と外部装置GSを接続し、外部装置GSと各種データのやり取りを行う。外部I/F部14は、例えば、イーサネット(登録商標)等のネットワークに接続され、該ネットワーク上の外部装置GSと接続されて、該外部装置GSとの間で画像データの入出力を行う。
外部装置GSは、例えば、パーソナルコンピュータ等であり、ユーザは、パーソナルコンピュータ等の外部装置GSにインストールされているアプリケーションソフトやドライバを利用して、外部I/F部14を介して、MFP1の各種制御や画像データの入出力を行うことができる。
上記第1画像データ処理部3は、図4に示すようにブロック構成されており、γ変換部21、フィルタ処理部22、色変換部23及び変倍処理部24等を備えている。第1画像データ処理部3は、γ変換部21に、読み取り部2からの画像データが入力画像データとして入力され、入力画像データを予め定めた特性に統一して、バス制御部4に送る。
γ変換部21は、読み取り部2から入力されるデジタル化された入力画像データをγ変換して反射率を基にした特性から予め定められた明るさの特性、例えば、明度リニアな特性に変換する。
フィルタ処理部22は、γ補正された入力画像データに所定のフィルタ処理を施し、読み取り部2の有しているMTF(Modulation Transfer Function)特性等の特性を所定の基準チャートをスキャンしたときに、線数毎に予め定めたMTF特性値になるように補正する。
色変換部23は、読み取り部2の色空間から予め定められた色空間に変換する。色変換部23での色空間は、入力される画像データに対して、クリップや圧縮がかからないようになるべく大きい方がよいが、余り大きすぎると階調段差が問題になるため、本実施例のMFP1では、所定の基準チャートを読み取り部2でスキャンしたときに、規格化された色空間の一つであるAdobeRGBになるように変換する。
変倍処理部24は、読み取り部2から入力された画像データのサイズ(解像度)から予め定められたサイズ、例えば、600dpiへとサイズ(解像度)を変換する。
第1画像データ処理部3は、上述のようにして特性を統一した画像データをバス制御部4に送る。
そして、バス制御部4は、第1画像データ処理部3からRGB画像データを受け取ると、CPU8を介してメモリ9に蓄積する。
MFP1は、メモリ9に展開されたRGB画像データを、再出力等の必要に応じてハードディスクへも蓄積保存し、メモリ9に蓄積したRGB画像データを、CPU8及びバス制御部4を介して第2画像データ処理部5に送る。
第2画像データ処理部5は、図5に示すように構成されており、フィルタ処理部31、色変換部32、変倍処理部33、階調処理部34及びドットパターン付加処理部35等を備えている。
フィルタ処理部31は、入力されるRGB画像データの鮮鋭性やS/N(信号/ノイズ)比を補正して、プロッタ部11に出力する場合の画像データの再現性を向上させている。具体的には、フィルタ処理部31は、ユーザによって設定されている画像処理モードまたはMFP1に予め設定されている画像処理モードに従って画像データに対して、鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、フィルタ処理部31は、文字のみを重視する文字モードでは、文字をハッキリ/クッキリとさせるために、鮮鋭化処理を施し、絵柄を重視する写真モードでは、滑らかに階調性を表現するために、平滑化処理を施す。
色変換部32は、フィルタ処理部31でフィルタ処理されたRGB各所定ビット、例えば、8ビットの画像データを受け取ると、プロッタ部11用の色空間であるCMYK各所定ビット、例えば、8ビットに変換する。このとき、色変換部32は、ユーザの所望する画像処理モードに従って再度も合わせて調整する。
変倍処理部33は、CMYK画像データの解像度を、プロッタ部11の性能に従ってサイズ(解像度)変換を行う。例えば、プロッタ部11の性能が600dpi出力であると、第1画像データ処理部3の変倍処理部24で既に600dpiに変換しているときには、変倍処理部33は、特に解像度の変換を行わない。
階調処理部34は、CMYK各所定ビット、例えば、8ビットを変倍処理部33から受け取ると、プロッタ部11の階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。例えば、階調処理部34は、CMYK各2ビットとし、疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いて階調数変換を行い、処理後のCMYK2ビットの画像データをドットパターン付加処理部35に渡す。
ドットパターン付加処理部(埋め込み画像生成手段)35は、CPU8から受信した蓄積関連情報コードまたは機密レベルコードである蓄積関連情報をドットパターンの配列に変換して、該変換したドットパターンを階調処理部34から受け取った画像データに付加して、バス制御部4に送る。
バス制御部4は、第2画像データ処理部5で処理された画像データを、CPU8を介してメモリ9に蓄積する。
なお、MFP1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Video Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の画像処理方法を実行する画像処理プログラムを読み込んでROM16やHDD7に導入することで、後述する画像データの機密を保持しつつHDD7の利用効率を向上させる画像処理方法を実行するMFP1として構築されている。この画像処理プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例のMFP1は、画像データをHDD7に蓄積する際に該画像データに埋め込まれている蓄積関連情報を取得して、画像データの機密を確保しつつHDDの利用効率を向上させる画像処理を効率的に行う。
<画像データ蓄積動作処理>
まず、画像データをHDD7に蓄積する際の動作(画像データ蓄積動作処理)について説明する。なお、画像データのMFP1への入力は、読み取り部2からスキャン入力する場合、回線I/F部13を介してプリンタ装置FXからファクシミリ受信して入力する場合及び外部I/F部14を介して外部装置GSから受信して入力する場合があるが、いずれから入力された画像データであるかによって、画像埋め込み情報解読部6が画像データを取得する相手が第1画像データ処理部3であるか第2画像データ処理部5であるかが異なり、検出結果を該画像データを取得した第1画像データ処理部3または第2画像データ処理部5に出力するかが異なるのみであり、基本的な処理としては、同じであるため、以下の説明においては、読み取り部2からスキャン入力する場合を例として説明する。
読み取り部2でスキャナ入力した画像データをHDD7に蓄積する場合、まず、ユーザが原稿を読み取り部2にセットし、所望する画像処理モード等の設定と蓄積開始の入力を操作表示部12の操作によって行う。
操作表示部12は、ユーザから入力された情報を、MFP1の制御コマンドデータに変換して、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知し、CPU8は、コピー開始の制御コマンドデータに従って、蓄積動作プロセスのプログラムを実行し、蓄積動作に必要な設定や動作を順次行う。
この蓄積動作プロセスにおいては、MFP1は、読み取り部2が原稿の画像を読み取って、RGBの各所定ビット(8ビット等)の画像データとして、第1画像データ処理部3に出力し、第1画像データ処理部3が、γ変換部21、フィルタ処理部22、色変換部23及び変倍処理部24によって読み取り部2からの入力画像データを予め定められた特性に統一してバス制御部4に送る。
また、MFP1では、第1画像データ処理部3に入力された画像データを、その処理の開始前、または、処理の途中で、画像埋め込み情報解読部6が取り込み、画像埋め込み情報解読部6が、所定のドットパターンで構成されている埋め込み蓄積関連情報の検知を行う。
すなわち、画像埋め込み情報解読部6は、埋め込み蓄積関連情報(特定のドットパターン)を検知すると、その検知したドットパターン群から複数ビットの蓄積関連情報コードに変換し、所定のレジスタに格納する。画像埋め込み情報解読部6は、埋め込み蓄積関連情報を検知すると、該画像埋め込み情報解読部6のデバイスの汎用ポートから検知したか否かの1bitの信号(以後、検知信号という。)を第1画像データ処理部3に伝え、第1画像データ処理部3は、検知した旨の検知信号を受け取ると、CPU8に割り込みを要求する。CPU8は、検知信号による割り込みが入ると、入力画像データの読み込みが終わった時点で、画像埋め込み情報解読部6の所定のレジスタを読みにいき、蓄積関連情報コードを受け取る。
また、この画像埋め込み情報解読部6からCPU8への蓄積関連情報コードの伝達を行うために、蓄積関連情報コードのビット数分を画像埋め込み情報解読部6と第1画像データ処理部3に回路的に接続し、画像埋め込み情報解読部6から蓄積関連情報コードを汎用ポートから伝えるという方法を用いてもよいが、本実施例では、上記検知信号を画像埋め込み情報解読部6から第1画像データ処理部3に出力する方法を用いる。
そして、バス制御部4は、第1画像データ処理部3からRGBの画像データを受け取ると、CPU8がメモリ9に画像データを蓄積する。
CPU8は、該画像データから使用者、ファイル名、ページ数、ファイルサイズ、現在の日時等の画像関連情報を取得し、メモリ9に蓄製したRGB画像データと該画像関連情報を対応させて、バス制御部4を介して、HDD7に送って、HDD7に蓄積・保存する。CPU8は、この画像データ及び画像関連情報のHDD7への蓄積において、画像データが複数ページからなる場合には、正確なページ数やファイルサイズを取得するために、最終ページの画像データがメモリ9に蓄積されてから画像関連情報を取得する。
この際、CPU8は、第1画像データ処理部3から検知信号を受け取ると、蓄積関連情報コードを画像埋め込み情報解読部6から読み取って、該蓄積関連情報コードに基づいて画像データのHDD7への蓄積の制御を行うとともに、蓄積するときには、該画像データへの蓄積関連情報の付加を行う。
すなわち、いま、蓄積関連情報コードが、図3に示したように、4bitであるとすると、上記説明したように、蓄積可否情報と蓄積期間情報が該コードに対して設定されているものとすると、CPU8は、該蓄積関連情報コードを画像埋め込み情報解読部6から受け取って、その内容を取得する。例えば、いま、蓄積関連情報コードが「0000」であると、bit3が「0」で蓄積不可であるため、bit2〜0の値にかかわらず、メモリ9に蓄積されているRGB画像データをHDD7に送信する動作を取りやめる。また、CPU8は、蓄積不可である情報を、PCI−Expressバスを介して、操作表示装置12に送って、操作表示部12のディスプレイに表示させることによって、使用者に蓄積不可であることを通知する。さらに、CPU8は、例えば、蓄積関連情報コードが、「1011」の場合、bit3が「1」で蓄積可能であり、bit2〜0の値が「011」であるので、蓄積期間が10日となる。CPU8は、この蓄積期間の情報を、例えば、上記画像関連情報に組み込んで、図6に示すような蓄積画像関連テーブルとしてHDD7に保存するとともに、PCI−Expressバスを介して操作表示部12に該蓄積した画像データの蓄積画像関連テーブルの内容を送って、操作表示部12のディスプレイに表示させることによって、使用者に閲覧可能とする。上記処理によって、画像データ蓄積動作処理を完了する。
<蓄積画像データ整理動作処理>
MFP1は、上述のようにして、画像データをHDD7に蓄積すると、CPU8が、所定タイミング毎に、HDD7の蓄積画像関連テーブルを参照して、整理対象の画像データの有無の検査を行って、整理対象の画像データがあると、整理する蓄積画像データ整理動作処理を行う。この蓄積画像データ整理動作処理は、MFP1が常時稼動している場合には、例えば、毎日午前0時等の定時に実行してもよいし、常時稼動していない場合には、MFP1の電源ON時に毎回実行するようにしてもよく、この実行タイミングは、MFP1に予め設定されていてもよいし、MFP1の管理者が適宜設定可能としてもよい。
CPU8は、蓄積画像データ整理動作処理タイミングになると、HDD7の蓄積画像関連テーブルを参照して、1つ1つの画像データファイルに対して、蓄積開始日と現在の日時から現在の蓄積期間を算出し、該算出した蓄積期間と蓄積画像関連テーブルの該画像データファイルの蓄積期間とを比較して、蓄積期間が経過しているか否か判別する。CPU8は、蓄積期間の経過している画像データファイルがあると、蓄積期間経過後の後処理として、該画像データファイルをHDD7から削除する整理を行う。CPU8は、蓄積画像関連テーブルに登録されている全ての画像データファイルに対して、上記蓄積期間の算出と比較を行い、全ての画像データファイルに対して蓄積期間の検査を行い、必要な画像データファイルの削除を行うと、蓄積画像データ整理動作処理を終了する。
<蓄積関連情報付加動作処理>
次に、蓄積関連情報を画像データに付加する蓄積関連情報付加動作処理について説明する。なお、以下の説明では、読み取り部2から入力する画像データに対して蓄積関連情報を付加する場合について説明するが、回線I/F部13から入力されるファクシミリ画像データや外部I/F部14から入力される外部装置GSからの画像データについても同様に適用することができる。
ユーザは、蓄積関連情報を付加させたい原稿を読み取り部2にセットし、操作表示部12から、その原稿にどのような蓄積関連情報を付加させるのかを設定する。CPU8は、操作表示部12の操作で、蓄積関連情報付加モードが選択されると、例えば、図7に示すような蓄積関連情報設定画面G1を操作表示部12のディスプレイに表示させ、該蓄積関連情報設定画面G1での操作によって、所望の設定を可能とする。図7の蓄積関連情報設定画面G1では、蓄積動作の項目に、蓄積動作の可否が設定可能となっており、蓄積動作項目で、「可」が選択されると、蓄積期間項目で、複数の蓄積期間を選択可能となっている。すなわち、図7の蓄積関連情報設定画面G1では、蓄積動作項目で、「不可」が選択されると、蓄積期間項目がグレーダウンして選択できないようになり、蓄積動作項目で、「可」が選択されると、蓄積期間項目の各蓄積期間が選択可能となる。この蓄積期間は、その種類が、埋め込むことが可能なビット数に依存し、図7では図3と同様に4ビットを埋め込む場合について表示している。また、蓄積期間は、埋め込むビット数に余裕があるときには、使用者が画像データを蓄積しておく日数(蓄積期間)を入力するものとしてもよいし、また、埋め込みビット数がある程度大きい場合は、蓄積期間ではなく、蓄積終了日を選択するようにしてもよい。例えば、蓄積終了日が、2008年3月31日と設定されると、2008年4月1日になると、該画像データをHDD7から削除する。
ユーザは、蓄積関連情報設定画面G1で、蓄積動作項目と必要な蓄積期間の設定を行うと、完了ボタンを操作する。
操作表示部12は、完了ボタンが操作されると、ユーザの入力設定した情報を、制御コマンドデータに変換して、制御コマンドデータをPCI−Expressバスを介してCPU8に発行し、CPU8は、付加動作開始の制御コマンドデータに従って、付加動作プロセスのプログラムを実行して、蓄積関連情報付加を伴う蓄積動作に必要な設定や動作を順に行う。
MFP1は、この蓄積関連情報付加を伴う蓄積動作では、上記画像データ蓄積動作処理と同様の動作処理を行うが、蓄積関連情報の付加動作が追加された動作となる。
すなわち、MFP1は、読み取り部2で原稿を読み取って該原稿のRGBの画像データを画像データ処理部3に渡し、画像データ処理部3で入力画像データを予め定められた特性に統一してバス制御部4に送る。このとき、埋め込み蓄積関連情報の検知を行わないので、処理画像をそのままバス制御部4に渡して、メモリ9に蓄積する。
MFP1は、メモリ9に蓄積したRGB画像データを、CPU8及びバス制御部4を介して、第2画像データ処理部5に渡す。このとき、CPU8は、PCI−Expressバスを介して得られた蓄積関連情報から、蓄積関連情報コードを作成する。例えば、図7の蓄積関連情報設定画面G1で、「蓄積:可、蓄積期間:7日間」という設定が行われた場合、CPU8は、図3に示したようなコード設定であると、「1010」という蓄積関連情報コードを作成し、第2画像データ処理部5に渡す。
第2画像データ処理部5は、受け取ったRGB画像データを、図5に示したように、フィルタ処理部31、色変換部32、変倍処理部33及び階調処理部34で、プロッタ出力用のCMYK画像データに変換し、さらに、ドットパターン付加処理部35で、CPU8から渡された蓄積関連情報コードを、図2に示したようなドットパターンの配列に変換して、画像データに付加する。第2画像データ処理部5は、蓄積関連情報ドットパターンを付加した画像データをバス制御部4に出力する。
バス制御部4は、第2画像データ処理部5からCMYK画像データを受け取ると、CPU8を介してメモリ9に蓄積し、CPU8は、メモリ9に蓄積されたCMYK画像データをプロッタI/F部10を介してプロッタ部11に送る。
プロッタ部11は、受け取ったCMYK画像データに基づいて、電子写真プロセス等の所定の記録プロセスで用紙、フィルム等の記録材に画像を出力し、蓄積関連情報ドットパターンを付加した原稿のコピーを生成する。
なお、画像データへの蓄積関連情報ドットパターンの付加は、第2画像データ処理部5で付加する方式に限るものではなく、例えば、上記第2画像データ処理部5で画像処理して蓄積関連情報ドットパターンの付加していない画像データをメモリ9に蓄積する際に、CPU8が付加してもよいし、メモリ9からプロッタI/F部10に転送する際に、蓄積関連情報ドットパターンを付加して転送するようにしてもよい。
このように、本実施例のMFP1は、入力される画像データをHDD7に蓄積するに際して、入力される該画像データに埋め込まれており該画像データの蓄積関連処理に関する蓄積関連情報が組み込まれている埋め込み画像(埋め込み蓄積関連情報)を画像埋め込み情報解読部6で検知し、CPU8が、検知された該埋め込み画像の示す該蓄積関連情報に基づいて該画像データのHDD7に対する蓄積の可否及び蓄積期間の設定を含む蓄積関連処理を制御している。
したがって、画像データの作成者が埋め込んだ埋め込み画像に組み込まれている蓄積関連情報に基づいて該画像データのHDD7への蓄積を制御することができ、管理者の手間を省くことができるとともに、画像データの機密性を向上させつつHDD7の利用効率を向上させることができる。
図8〜図10は、本発明の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体の第2実施例を示す図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例のMFP1と同様のMFPに適用したものであり、本実施例の説明においては、必要に応じて、上記第1実施例で用いた符号をそのまま用いて説明する。
本実施例のMFP1は、画像データの蓄積時に、画像データ及び該画像データの関連情報のうち、整理時に整理対象とする対象と整理対象外とする対象を設定して、整理時に該設定に応じて整理する。以下、画像データ蓄積動作処理、蓄積画像データ整理動作処理及び蓄積関連情報付加動作処理について、順次説明する。
<画像データ蓄積動作処理>
画像データをHDD7に蓄積する際の動作処理(画像データ蓄積動作処理)は、上記第1実施例と同様であるが、画像埋め込み情報解読部6で検知する特定のドットパターンからなる埋め込み蓄積関連情報(埋め込み画像)は、図8に示すような8ビット構成の蓄積関連情報コードをドットパターン化したものである。図8において、本実施例で用いる蓄積関連情報コードは、bit7〜4までは、第1実施例の図3と同様の蓄積期間と蓄積可否の情報ビットであり、bit3〜0が、蓄積期間終了後に画像関連情報のうちどの画像関連情報を削除(整理)するかを設定している。なお、画像データ本体は、bit3〜0の設定値に関わらず、当然削除される。例えば、「10100011」であると、bit7〜4が、「1010」であるので、10日間蓄積可能であり、bit3〜0が、「0011」であるので、蓄積期間終了後にデータログとサムネイルのみ削除せずに残し、画像データ、タイトル及び表紙は削除することを示している。なお、図8では、画像関連情報が、データログ、サムネイル、表紙、タイトルである場合について示しているが、画像関連情報は、これらに限るものでない。
そして、CPU8は、画像データ蓄積動作処理において、上記同様にして、画像データ、蓄積期間及び上記画像関連情報をHDD7に格納するとともに、蓄積画像関連テーブルをHDD7に格納する。この蓄積画像関連テーブルは、図9に示すように、第1実施例の図6に示した蓄積画像関連テーブルのテーブル項目に、さらに、削除対象外項目が追加されたテーブルとなっている。
<蓄積画像データ整理動作処理>
MFP1は、上記画像データ及び画像関連情報をHDD7に蓄積すると、CPU8が、第1実施例の場合と同様に、所定タイミング毎に、HDD7の蓄積画像関連テーブルを参照して、整理対象の画像データの有無の検査を行って、整理対象の画像データがあると、整理する蓄積画像データ整理動作処理を行う。
そして、本実施例のMFP1は、図9に示した蓄積画像関連テーブルを参照して、1つ1つの画像データファイルに対して、蓄積開始日と現在の日時から現在の蓄積期間を算出し、該算出した蓄積期間と蓄積画像関連テーブルの該画像データファイルの蓄積期間とを比較して、蓄積期間が経過しているか否か判別する。CPU8は、蓄積期間の経過している画像データファイルがあると、該画像データファイルをHDD7から削除する整理を行う。この削除による画像データファイルの整理においては、蓄積画像関連テーブルの削除対象外項目に登録されている画像関連情報については、削除せずに残す。
この削除対象外項目を削除せずに残すために、CPU8は、以下のように処理を行う。すなわち、CPU8は、蓄積画像関連テーブルの削除対象外項目に登録されている画像関連情報、例えば、サムネイルとタイトルが削除対象外項目に登録されていると、HDD7の該削除対象の画像データファイルをバス制御部4を介して一旦メモリ9に送り、メモリ9に蓄積された画像データファイルに対して、解像度変換・色変換処理を実行して、サムネイルを作成し、再び、メモリ9及びHDD7に蓄積する。また、CPU8は、レイアウト解析等の既知の技術を用いて画像データファイルのタイトル部を抽出し、そのタイトル部の文字のみをOCR(Optical Character Reader:光学式文字読取装置)にかけて、そのテキストデータをタイトルとして取得して、メモリ9及びHDD7に蓄積する。なお、タイトル部の抽出やサムネイルの作成は、CPU8で行う場合に限るものではなく、第2画像データ処理部5に画像データを送って、第2画像データ処理部5で実行してもよいし、CPU8と第2画像データ処理部5の両方で合わせて処理を実行してもよい。
このように、MFP1は、蓄積関連情報コードで設定された削除対象外項目の保管動作を本体の画像データの蓄積期間が経過したときに実行するが、蓄積期間が経過した時点で実行する場合に限るものではなく、例えば、タイトルは、蓄積期間が経過した時点でレイアウト解析処理等で自動的に求めずに、画像データの蓄積動作の際に、蓄積操作者がタイトルを入力して登録するようにしてもよい。
また、上記説明では、サムネイルとタイトルを削除対象外とする場合について説明したが、表紙を残してもよく、この場合、画像データファイルの最初の1ページ目の画像データのみを取得してメモリ9及びHDD7に保存し、データログを削除対象外とする場合には、図9に示した蓄積画像関連テーブルの各項目や誰が、いつ、どのように使用したか等の履歴をテキストファイル等としてログデータとして取得してHDD7に保存して、該ログデータを用いることで対応することができる。
さらに、蓄積期間終了後の処理としては、画像関連情報のうち指定の情報を削除せずに残すだけでなく、例えば、削除項目のデータをHDD7から単に削除しただけでは復元される可能性があるため、HDD7の該削除対象の記録されていた場所にゼロやランダムなデータを上書き処理することで、機密性をさらに向上させる等の処理を行うようにしてもよい。
CPU8は、蓄積画像関連テーブルに登録されている全ての画像データファイルに対して、上記蓄積期間の算出と比較を行い、全ての画像データファイルに対して蓄積期間の検査を行い、必要な画像データファイルの削除と削除対象外項目の保存を行うと、蓄積画像データ整理動作処理を終了する。
<蓄積関連情報付加動作処理>
次に、蓄積関連情報を画像データに付加する蓄積関連情報付加動作処理について説明する。なお、以下の説明では、読み取り部2から入力する画像データに対して蓄積関連情報を付加する場合について説明するが、回線I/F部13から入力されるファクシミリ画像データや外部I/F部14から入力される外部装置GSからの画像データについても同様に適用することができる。
ユーザは、蓄積関連情報を付加させたい原稿を読み取り部2にセットし、操作表示部12から、その原稿にどのような蓄積関連情報を付加させるのかを設定する。CPU8は、操作表示部12の操作で、蓄積関連情報付加モードが選択されると、例えば、図10に示すような蓄積関連情報設定画面G2を操作表示部12のディスプレイに表示させ、該蓄積関連情報設定画面G2での操作によって、所望の設定を可能とする。図10の蓄積関連情報設定画面G2では、蓄積動作の項目に、蓄積動作の可否を設定可能となっており、蓄積動作項目で、「可」が選択されると、蓄積期間項目で、複数の蓄積期間を選択可能となっている。すなわち、図10の蓄積関連情報設定画面G2では、蓄積動作項目で、「不可」が選択されると、蓄積期間項目がグレーダウンして選択できないようになり、蓄積動作項目で、「可」が選択されると、蓄積期間項目の各蓄積期間が選択可能となる。この蓄積期間は、第1実施例の図7の場合と同様である。
また、図10の蓄積関連情報設定画面2は、期間終了後削除対象外選択項目があり、蓄積期間終了後の削除対象外項目を選択設定することができる。図10では、サムネイル、表紙、タイトル、データログから選択可能となっており、表紙が選択されている状態を示している。この期間終了後削除対象外選択項目は、蓄積動作項目で、「不可」が選択されると、グレーダウンして選択できないようになる。
ユーザは、蓄積関連情報設定画面G2で、蓄積動作項目と必要な蓄積期間の設定を行うと、完了ボタンを操作する。
操作表示部12は、完了ボタンが操作されると、ユーザの入力設定した情報を、制御コマンドデータに変換して、制御コマンドデータをPCI−Expressバスを介してCPU8に発行し、CPU8は、付加動作開始の制御コマンドデータに従って、付加動作プロセスのプログラムを実行して、蓄積関連情報付加を伴う蓄積動作に必要な設定や動作を順に行う。
MFP1は、この蓄積関連情報付加を伴う蓄積動作では、上記画像データ蓄積動作処理と同様の動作処理を行うが、蓄積関連情報の付加動作が追加された動作となる。
このように、本実施例のMFP1は、埋め込み画像が、所定のドットパターンで構成され、蓄積関連情報として、蓄積期間経過後の画像データ及び該画像データに関連する画像関連情報に施す後処理情報を含んでおり、CPU8が、画像埋め込み情報解読部6の検知した該埋め込み画像の該蓄積関連情報に基づいて、該画像データの該蓄積期間経過後の該後処理(データ整理)を制御している。
したがって、画像データの作成者が埋め込み画像によって画像データの蓄積期間経過後の後処理を該画像データの機密性と利用性に基づいて決定して処理させることができ、より一層画像データの機密性を向上させつつ、HDD7の利用効率を向上させることができる。
また、本実施例のMFP1は、蓄積期間経過後の後処理内容として、画像データ及び画像関連情報(サムネイル、タイトル、表示、データログ等)の一部または全ての削除、暗号化されている該画像データの該暗号化解除が設定されており、CPU8が、該設定内容に基づいて該後処理を制御している。
したがって、蓄積期間経過後に、画像データ、サムネイル、データログ等の画像関連情報うち、どの画像関連情報を削除するかを選択することができ、画像データの機密性と管理の利便性との関連を自由に選択することができる。例えば、画像データ、サムネイル、データログの全てを削除するのであれば、大変高い機密性を図ることができるが、画像データのみを削除し、サムネイルやデータログ等の画像関連情報は削除しないで蓄積し続けると、削除した画像データの履歴等については閲覧可能であるため、管理の利便性を向上させることができる。また、サムネイルやデータログだけではなく、表紙データを残したり、タイトル部のみを切り出して残す等を行うことで、管理する上で様々な画像関連情報を自由に取捨選択することができる。さらに、本実施例のMFP1は、蓄積期間経過後の後処理として、暗号化解除を行っている。したがって、時間が経過して機密性の無くなった暗号化された画像データの暗号化解除やアクセス制限解除等を行い、データの有効利用を図ることができる。例えば、プレス発表などで公にされる日時が明確な場合、その日時を機密解除時間に設定することで、使用者がわざわざ暗号化解除を行わなくても、公になった後は誰もが容易にアクセス可能になり、画像データの有効利用を図ることができる。
図11は、本発明の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体の第3実施例を示す図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例のMFP1と同様のMFPに適用したものであり、本実施例の説明においては、必要に応じて、上記第1実施例で用いた符号をそのまま用いて説明する。
本実施例のMFP1は、MFP1の管理者等が画像データの蓄積最大期間を設定し、該蓄積最大期間を越える画像データを自動的に整理する。以下、最大蓄積期間設定動作処理、画像データ蓄積動作処理、蓄積画像データ整理動作処理及び蓄積関連情報付加動作処理について、順次説明する。
<最大蓄積期間設定動作処理>
管理者または使用者は、予め最大蓄積期間を設定する動作を説明する。なお、以下の説明では、管理者が設定するものとして説明するが、使用者等が設定することもできる。
管理者は、最大蓄積期間を設定するための所定のコマンドを操作表示部12で入力する。操作表示部12は、該入力された情報を、MFP1の制御コマンドデータに変換して、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知し、CPU8は、最大蓄積期間設定開始の制御コマンドデータに従って、最大蓄積期間設定動作プロセスのプログラムを実行し、最大蓄積期間設定動作に必要な設定や動作を順次行う。
CPU8は、最大蓄積期間設定動作処理を開始すると、まず、図11に示すような機密画像データに対する最大蓄積期間設定画面G3を操作表示部12のディスプレイに表示させ、該最大蓄積期間設定画面G3での操作によって、所望の最大蓄積期間の設定を可能とする。図11の最大蓄積期間設定画面G3では、最大蓄積期間を「設定する」、「設定しない」の選択項目と、最大蓄積期間の入力項目があり、最大蓄積期間を「設定しない」が選択されると、最大蓄積期間の入力項目がグレーダウンして入力できないようになって、最大蓄積期間の「設定する」が選択されると、最大蓄積期間の入力が可能となる。最大蓄積期間の入力では、管理者は、HDD7の容量やMFP1の使用頻度等を考慮して、日数、例えば、10日等を入力し、入力設定を行うと、完了ボタンを操作する。
操作表示部12は、完了ボタンが操作されると、管理者の入力設定した情報を、制御コマンドデータに変換して、制御コマンドデータをPCI−Expressバスを介してCPU8に発行し、CPU8は、最大蓄積期間設定動作開始の制御コマンドデータに従って、最大蓄積期間の設定の有無、設定する場合の最大蓄積期間を、バス制御部4を介して図示しないRAM(Random Access Memory)等に保管する。
<画像データ蓄積動作処理>
画像データをHDD7に蓄積する際の動作処理(画像データ蓄積動作処理)は、上記第1実施例と同様であるが、CPU8は、上蓄積記関連情報の他に、RAM等に保管した最大蓄積期間設定の有無、設定する場合の最大蓄積期間の値も、バス制御部4を介して、メモリ9に送信する。そして、CPU8は、蓄積関連情報コードから蓄積可能であることがわかると、該蓄積関連情報コードから解読した蓄積期間と予め設定した最大蓄積期間とを比較し、より短期間の方を選択する。例えば、蓄積関連情報コードが、図3に示した蓄積関連情報コードの設定例のように、「1100」であると、CPU8は、蓄積関連情報コードから蓄積期間が14日間と解読し、予め蓄積されている最大蓄積期間が、上記例のように、10日であると、蓄積期間(14日)が最大蓄積期間(10日)よりも長期間であるため、HDD7にRGB画像とともに、図6に示した蓄積画像関連テーブルに登録する蓄積期間としては、短い方の最大蓄積期間(10日)を登録する。また、CPU8は、例えば、蓄積関連情報コードが、「1001」であると、蓄積期間が3日であり、最大蓄積期間が、10日であると、蓄積期間(3日)が最大蓄積期間(10日)よりも小さいため、蓄積画像関連テーブルには、短い方の蓄積期間(3日)を登録する。
そして、蓄積画像データ整理動作処理及び蓄積関連情報付加動作処理は、第1実施例の場合と同様であり、その説明を省略する。
このように、本実施例のMFP1は、画像データのHDD7への最大蓄積期間を設定可能とし、CPU8が、画像データのHDD7での蓄積期間を該最大蓄積期間以下に規制している。
したがって、管理者が蓄積期間の上限(最大蓄積期間)を設定することで、HDD7上の画像データの管理の利便性を向上させることができる。
図12〜図14は、本発明の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体の第4実施例を示す図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例のMFP1と同様のMFPに適用したものであり、本実施例の説明においては、必要に応じて、上記第1実施例で用いた符号をそのまま用いて説明する。
本実施例のMFP1は、蓄積関連情報として、機密レベルを用い、この機密レベルを埋め込み蓄積関連情報として所定のドットパターンで画像データに埋め込むとともに、該埋め込み蓄積関連情報を画像埋め込み情報解読部6で解読して、埋め込み蓄積関連情報(埋め込み画像)である該機密レベルに応じて画像データや画像関連情報の蓄積期間等を決定し、該蓄積期間等に基づいて画像データや画像件連情報を自動的に整理する。以下、機密レベルに基づいた蓄積期間設定動作処理、画像データ蓄積動作処理、蓄積画像データ整理動作処理及び蓄積関連情報付加動作処理について、順次説明する。
<蓄積期間設定動作処理>
まず、機密レベルに基づく蓄積期間設定動作処理について説明する。なお、本実施例では、MFP1の管理者が蓄積期間を設定する場合について説明するが、管理者に限るものではなく、使用者等が設定することもできる。
管理者は、機密レベルに基づく蓄積期間を設定するための所定のコマンドを操作表示部12で入力する。操作表示部12は、該入力された情報を、MFP1の制御コマンドデータに変換して、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知し、CPU8は、機密レベルに基づく蓄積期間設定開始の制御コマンドデータに従って、機密レベルに基づく蓄積期間設定動作プロセスのプログラムを実行し、該蓄積期間設定動作に必要な設定や動作を順次行う。
CPU8は、機密レベルに基づく蓄積期間設定動作処理を開始すると、まず、図12に示すような機密レベルに基づく蓄積期間設定画面G4を操作表示部12のディスプレイに表示させ、該蓄積期間設定画面G4での操作によって、所望の蓄積期間の設定を可能とする。図12の蓄積期間設定画面G4では、4つの機密レベル(機密レベル1〜機密レベル4)に対応させて、画像データのHDD7への蓄積を「可」とするか、「不可」とするかを選択する蓄積可否選択項目と、蓄積期間を入力する蓄積期間項目があり、蓄積可否選択項目で、「不可」が選択されると、蓄積期間項目がグレーダウンして入力できないようになり、蓄積可否選択項目で、「可」が選択されると、蓄積期間項目の入力が可能となる。なお、図12において、機密レベル値が大きいほど機密度が高く、機密レベルの数をいくらにするかは、原稿に埋め込み可能なビット数(埋め込み蓄積関連情報のビット数)に依存するが、管理者がどの程度の段階に分けて画像データを管理したいかにもより、図12に示したように、機密レベルが1〜4までの4段階であると、埋め込み蓄積関連情報のビット数が2bit以上あれば対応することができる。
図12では、管理者は、最も機密レベルの高い機密レベル4では、蓄積不可とし、機密レベル1〜3では、全て蓄積可とするとともに、蓄積期間を、機密度の高い機密レベル3で、1日、機密レベル2で、7日、最も機密度の低い機密レベル1で、14日として、機密度が高ければ高いほど、機密性を高くして蓄積期間を短くしている。なお、機密レベルと蓄積期間との関係は、図12のように、機密レベルが高いほど、蓄積期間を短くする設定に限るものではなく、例えば、逆に、機密レベルが低い画像データほど重要度が低いので、長期間保存する必要が無いとの判断から、機密レベルが低いほど(機密レベル値が小さいほど)、蓄積期間を短く設定してもよい。
管理者は、機密レベルに基づく蓄積期間設定画面G4で、機密レベルに基づく蓄積可否と蓄積期間の設定を行うと、完了ボタンを操作する。
操作表示部12は、完了ボタンが操作されると、管理者の入力設定した情報を、制御コマンドデータに変換して、制御コマンドデータをPCI−Expressバスを介してCPU8に発行し、CPU8は、蓄積期間設定動作開始の制御コマンドデータに従って、機密レベルに基づく蓄積期間の設定情報を、バス制御部4を介して図示しないRAMまたはHDD7等に機密レベル蓄積情報テーブルとして保管する。
<画像データ蓄積動作処理>
画像データをHDD7に蓄積する際の動作処理(画像データ蓄積動作処理)は、上記第1実施例と同様であるが、埋め込み蓄積関連情報として、機密レベルコードが埋め込み蓄積関連情報として画像データに埋め込まれており、画像埋め込み情報解読部6は、この機密レベルコードを検出する。画像埋め込み情報解読部6は、機密レベルコードを検知すると、検知信号を第1画像データ処理部3を介してCPU8に送る。
CPU8は、第1実施例の場合と同様に、第1画像データ処理部3から検知信号を受け取ると、蓄積関連情報コードである機密レベルコードを画像埋め込み情報解読部6から読み取って、該機密レベルコードに基づいて画像データのHDD7への蓄積の制御を行うとともに、蓄積するときには、該画像データへの蓄積関連情報である蓄積期間等の付加を行う。
すなわち、機密レベルコードは、例えば、図13に示すように、2bit(ビット)のコードが用いられ、機密レベルコードと機密レベルとのコード−レベル対応表がRAMまたはHDD7等に格納されており、この各機密レベルに対して、図12に示した蓄積可否及び蓄積期間が上述のように設定されて、RAMまたはHDD7に機密レベル蓄積情報テーブルとして保管されている。そして、CPU8は、機密レベルコードが「01」の場合、図13の設定によって保管されているコード−レベル対応表から機密レベル2であることを解読し、該機密レベル(例えば、機密レベル2)に基づいて、RAMまたはHDD7に保管した機密レベル蓄積情報テーブルより設定情報である蓄積可否及び蓄積期間情報を取得する。いま、機密レベルが、機密レベル2であると、蓄積可でかつ蓄積期間は7日間となる。
このようにして、蓄積可否及び蓄積期間情報を取得すると、以降、第1実施例と同様に処理して、画像データ及び蓄積関連情報のHDD7への蓄積を行うが、このとき、HDD7に蓄積する蓄積画像関連テーブルに、機密レベルも合わせて蓄積する。
<蓄積関連情報付加動作処理>
次に、蓄積関連情報を画像データに付加する蓄積関連情報付加動作処理について説明する。なお、以下の説明では、読み取り部2から入力する画像データに対して蓄積関連情報を付加する場合について説明するが、回線I/F部13から入力されるファクシミリ画像データや外部I/F部14から入力される外部装置GSからの画像データについても同様に適用することができる。
ユーザは、蓄積関連情報を付加させたい原稿を読み取り部2にセットし、操作表示部12から、その原稿にどのような蓄積関連情報を付加させるのかを設定する。CPU8は、操作表示部12の操作で、蓄積関連情報付加モードが選択されると、例えば、図14に示すような機密レベル設定画面G5を操作表示部12のディスプレイに表示させ、該機密レベル設定画面G5での操作によって、所望の機密レベルの設定を可能とする。図14の機密レベル設定画面G5では、機密レベルを「1」〜「4」の数値で設定可能となっており、蓄積情報参照ボタンBaが設けられていて、蓄積情報参照ボタンBaを操作することで、上記蓄積期間設定動作処理で設定された機密レベル蓄積情報テーブルの機密レベルに対応する蓄積期間を表示して、参照を可能とする。すなわち、CPU8は、蓄積情報参照ボタンBaが操作されると、RAMまたはHDD7等に保管した機密レベル蓄積情報テーブルを読み出して、メモリ9に一旦保管した後、PCI−Expressバスを介して、操作表示部12に送って、ディスプレイに機密レベルに対応する蓄積期間、例えば、図12に示した蓄積期間設定画面4等の機密レベルと蓄積期間の情報等を表示させる。
なお、管理者の権限が無ければ、蓄積可否や蓄積期間を設定することができないので、CPU8は、蓄積情報参照ボタンBaが操作されても、蓄積期間設定画面4を表示しても、例えば、全てをグレー表示とすることで、該蓄積期間設定画面4での設定を不可能とする。また、蓄積情報参照ボタンBaが操作されたときの機密レベル毎の蓄積期間情報の表示方法としては、上記蓄積期間設定画面4の表示による方法に限るものではなく、例えば、図14で、機密レベルの数値が入力されると、該入力された機密レベルに対応する蓄積期間情報のみを操作表示部12のディスプレイに表示してもよい。
管理者は、機密レベル設定画面5で、機密レベルを設定すると、完了ボタンを操作する。
操作表示部12は、完了ボタンが操作されると、管理者の入力設定した機密レベル情報を、制御コマンドデータに変換して、制御コマンドデータをPCI−Expressバスを介してCPU8に発行し、CPU8は、付加動作開始の制御コマンドデータに従って、付加動作プロセスのプログラムを実行して、蓄積関連情報付加を伴う蓄積動作に必要な設定や動作を順に行って、機密レベルを付加した原稿のコピーを生成する。
そして、蓄積画像データ整理動作処理は、第1実施例の場合と同様であり、その説明を省略する。
このように、本実施例のMFP1は、画像データの機密度を決定する複数段の機密レベルと蓄積関連情報を対応させた機密レベル蓄積情報テーブル(機密レベル対応蓄積情報)をRAMまたはHDD7等に記憶し、CPU8が、画像埋め込み情報解読部6が該埋め込み画像として該機密レベルを示す画像を検知すると、該機密レベルに基づいて該機密レベル蓄積情報テーブルから蓄積関連情報を取得して該蓄積関連情報に基づいて蓄積関連処理を制御する。
したがって、画像データに埋め込む埋め込み画像を単純化して、埋め込み画像の埋め込み処理を簡略化することができるとともに、蓄積関連情報の設定を単純化することができ、画像データの機密性を向上させつつ、HDD7の利用効率を向上させることができる。
図15及び図16は、本発明の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体の第5実施例を示す図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例のMFP1と同様のMFPに適用したものであり、本実施例の説明においては、必要に応じて、上記第1実施例で用いた符号をそのまま用いて説明する。
本実施例のMFP1は、蓄積関連情報として、機密レベルを用い、機密レベルを蓄積画像データ整理動作を設定した埋め込み蓄積関連情報として所定のドットパターンで画像データに埋め込むとともに、該埋め込み蓄積関連情報を画像埋め込み情報解読部6で解読して、該機密レベルに応じて画像データの蓄積期間と蓄積画像データ整理動作内容(後処理内容)を決定し、該蓄積期間と蓄積画像データ整理動作内容に基づいて画像データを自動的に整理する。以下、機密レベルに基づいた蓄積期間設定動作処理、画像データ蓄積動作処理、蓄積画像データ整理動作処理及び蓄積関連情報付加動作処理について、順次説明する。
<蓄積期間設定動作処理>
まず、機密レベルに基づく蓄積期間設定動作処理について説明する。なお、本実施例では、MFP1の管理者が蓄積期間を設定する場合について説明するが、管理者に限るものではなく、使用者等が設定することもできる。
管理者は、機密レベルに基づく蓄積期間を設定するための所定のコマンドを操作表示部12で入力する。操作表示部12は、該入力された情報を、MFP1の制御コマンドデータに変換して、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知し、CPU8は、機密レベルに基づく蓄積期間設定開始の制御コマンドデータに従って、機密レベルに基づく蓄積期間設定動作プロセスのプログラムを実行し、該蓄積期間設定動作に必要な設定や動作を順次行う。
CPU8は、機密レベルに基づく蓄積期間設定動作処理を開始すると、まず、図15に示すような機密レベルに基づく蓄積期間設定画面G6を操作表示部12のディスプレイに表示させ、該蓄積期間設定画面G6での操作によって、所望の蓄積期間の設定を可能とする。図16の蓄積期間設定画面G6では、4つの機密レベル(機密レベル1〜機密レベル4)に対応させて、画像データのHDD7への蓄積を「可」とするか、「不可」とするかを選択する蓄積可否選択項目と、蓄積期間を入力する蓄積期間項目及び蓄積期間終了後動作項目があり、蓄積可否選択項目で、「不可」が選択されると、蓄積期間項目及び期間終了後動作項目がグレーダウンして入力できないようになり、蓄積可否選択項目で、「可」が選択されると、蓄積期間項目及び期間終了後動作項目の入力が可能となる。なお、図15において、機密レベル値が大きいほど機密度が高く、機密レベルの数をいくらにするかは、原稿に埋め込み可能なビット数(埋め込み蓄積関連情報のビット数)に依存するが、管理者がどの程度の段階に分けて画像データを管理したいかにもより、図15に示したように、機密レベルが1〜4までの4段階であると、埋め込み蓄積関連情報のビット数が2bit以上あれば対応することができる。
期間終了後動作項目は、画像データファイルの蓄積期間が経過したときに、該画像データファイルに対して施す整理動作(後処理動作)を設定するものであり、全データの削除、削除対象外のデータの設定、暗号化されている画像データの暗号化解除等が設定可能となっている。また、図15の蓄積期間設定画面G6では、期間終了後動作項目の設定では、各機密レベル毎に、それぞれプルダウンボタンBbが用意されており、プルダウンボタンBbが操作されると、図16に示すような期間終了動作選択画面G7を表示する。期間終了動作選択画面G7では、選択可能な期間終了動作を表示して、選択することで、期間終了動作を設定可能となっている。図16の期間終了動作選択画面G7では、全データ削除、暗号化解除、削除対象外の項目を選択可能となっている。
管理者は、機密レベルに基づく蓄積期間設定画面G6で、機密レベルに基づく蓄積可否と蓄積期間及び期間終了後動作項目の設定を行うと、完了ボタンを操作する。
操作表示部12は、完了ボタンが操作されると、管理者の入力設定した情報を、制御コマンドデータに変換して、制御コマンドデータをPCI−Expressバスを介してCPU8に発行し、CPU8は、蓄積期間設定動作開始の制御コマンドデータに従って、機密レベルに基づく蓄積期間の設定情報を、バス制御部4を介して図示しないRAMまたはHDD7等に機密レベル蓄積情報テーブルとして保管する。
<画像データ蓄積動作処理>
画像データをHDD7に蓄積する際の動作処理(画像データ蓄積動作処理)は、上記第4実施例と同様であるが、HDD7に蓄積する蓄積画像関連テーブルに、蓄積期間終了後の動作内容も蓄積する。
<蓄積画像データ整理動作処理>
MFP1は、上記画像データ及び画像関連情報をHDD7に蓄積すると、CPU8が、第1実施例の場合と同様に、所定タイミング毎に、HDD7の蓄積画像関連テーブルを参照して、整理対象の画像データの有無の検査を行って、整理対象の画像データがあると、整理する蓄積画像データ整理動作処理を行う。
そして、本実施例の蓄積画像関連テーブルは、蓄積画像関連テーブル(図9等参照)を参照して、1つ1つの画像データファイルに対して、蓄積開始日と現在の日時から現在の蓄積期間を算出し、該算出した蓄積期間と蓄積画像関連テーブルの該画像データファイルの蓄積期間とを比較して、蓄積期間が経過しているか否か判別する。CPU8は、蓄積期間の経過している画像データファイルがあると、該蓄積画像関連テーブルの機密レベル蓄積情報テーブルに設定されている蓄積期間終了後動作内容を取得し、該取得した蓄積期間終了後動作内容(例えば、暗号化解除等)を行う。
なお、MFP1は、暗号化解除については、以下の手順で行う。すなわち、CPU8は、暗号化されてHDD7に蓄積されている画像データファイルをバス制御部4を介してメモリ9に送り、メモリ9にある暗号化データに対して復号化処理を行って、再びメモリ9に蓄積する。なお、この復号化処理は、CPU8が行う場合に限るものではなく、第2画像データ処理部5で行ってもよい。CPU8は、メモリ9上の復号化データを再びバス制御4を介してHDD7に蓄積し、元の暗号化されている画像データファイルをHDD7内から削除する。また、CPU8は、画像データファイルに対して機密レベルに応じて、アクセス制御等が設定されている場合には、アクセス制御等の設定も解除する。このようにして、蓄積期間終了後の画像データファイルを、暗号化解除状態にして、使用者全てに閲覧可能として再蓄積し、利用性を向上させる。
また、CPU8は、蓄積期間終了後動作内容としては、上記暗号化解除に限るものではなく、蓄積期間設定画面G6の設定で設定された内容に応じて、サムネイル、データログ、表紙、タイトル等の削除を行ったり、これらのうち、削除対象外として設定されているものを削除せずに残す処理を行い、また、削除データの機密を確保するために、ゼロデータの上書きを行ったりしてもよい。
<蓄積関連情報付加動作処理>
本実施例の蓄積関連情報付加動作処理は、上記実施例4と同様であるが、機密レベルを設定する際に、参照情報として蓄積終了後動作を参照して設定可能となっており、この設定操作で設定された機密レベル情報と蓄積終了後動作情報を付加する動作となる。
このように、本実施例のMFP1は、本実施例のMFP1は、画像データの機密度を決定する複数段の機密レベルと蓄積関連情報を対応させた機密レベル蓄積情報テーブル(機密レベル対応蓄積情報)をHDD7に記憶し、CPU8が、画像埋め込み情報解読部6が該埋め込み画像として該機密レベルを示す画像を検知すると、該機密レベルに基づいて該機密レベル蓄積情報テーブルから蓄積関連情報を取得して該蓄積関連情報に基づいて蓄積関連処理を制御し、また、蓄積期間経過後の後処理内容として、画像データ及び画像関連情報の一部または全ての削除、暗号化されている該画像データの該暗号化解除が設定される。
したがって、蓄積期間終了後の後処理と機密レベルの設定を簡単かつ適切に行うことができ、より一層利用性を向上させつつ、画像データの機密を適切に確保することができる。
そして、上記各実施例において、MFP1は、操作表示部12で、蓄積関連情報の入力が行われると、入力された該蓄積関連情報を組み込んだ埋め込み画像を第2画像データ処理部5で生成し、該埋め込み画像を読み取り部2等から入力された画像データに埋め込んだ画像データをプロッタ部11から出力したり、回線I/F部13からファクシミリ送信したり、外部I/F部14から外部装置GSに転送したりする。
したがって、蓄積関連情報を組み込んだ埋め込み画像を容易にかつ適切に生成することができ、利用性と機密性を適切に向上させることができる。
また、MFP1は、操作表示部12での蓄積関連情報の入力において、RAMまたはHDD7等に記憶した画像データの機密度を決定する複数段の機密レベルと蓄積関連情報を対応させた機密レベル蓄積情報テーブル(機密レベル対応蓄積情報)を読み出して、操作表示部12のディスプレイに表示(報知出力)し、該機密ベル対応蓄積情報に基づいて、操作表示部12での蓄積関連情報として機密レベル情報を入力することができる。
したがって、蓄積関連情報の設定を簡単かつ容易に行うことができ、利用性を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、画像データ蓄積手段の利用効率を向上させつつ、画像データの機密を効率的に保持するファクシミリ装置、複写装置、プリンタ装置、複合装置等の画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及び記録媒体に利用することができる。
本発明の一実施例を適用したMFPのブロック構成図。 埋め込み蓄積関連情報の一例を示す図。 蓄積関連情報コードの一例を示す図。 図1の第1画像データ処理部のブロック構成図。 図1の第2画像データ処理部のブロック構成図。 図1のHDDに保存される蓄積画像関連テーブルの一例を示す図。 蓄積関連情報設定画面の一例を示す図。 第2実施例で用いる蓄積関連情報コードの一例を示す図。 第2実施例で用いる蓄積画像関連テーブルの一例を示す図。 第2実施例の蓄積関連情報設定画面の一例を示す図。 第3実施例の最大蓄積期間設定画面の一例を示す図。 第4実施例の蓄積期間設定画面の一例を示す図。 第4実施例で用いる機密レベルコードの一例を示す図。 第4実施例の機密レベル設定画面の一例を示す図。 第5実施例の蓄積期間設定画面の一例を示す図。 第5実施例の期間終了後動作選択画面の一例を示す図。
符号の説明
1 MFP
2 読み取り部
3 第1画像データ処理部
4 バス制御部
5 第2画像データ処理部
6 画像埋め込み情報解読部
7 HDD(ハードディスク)
8 CPU
9 メモリ
10 プロッタI/F部
11 プロッタ部
12 操作表示部
13 回線I/F部
14 外部I/F部
15 SB(サウスブリッジ)
16 ROM
17 拡張バス
FX ファクシミリ装置
GS 外部装置
21 γ変換部
22 フィルタ処理部
23 色変換部
24 変倍処理部
31 フィルタ処理部
32 色変換部
33 変倍処理部
34 階調処理部
35 ドットパターン付加処理部
G1 蓄積関連情報設定画面
G2 蓄積関連情報設定画面
G3 最大蓄積期間設定画面
G4 蓄積期間設定画面
G5 機密レベル設定画面
G6 蓄積期間設定画面
G7 期間終了動作選択画面

Claims (15)

  1. 画像データを入力する画像データ入力手段と、入力される該画像データを蓄積する画像データ蓄積手段と、入力される該画像データに埋め込まれており該画像データの蓄積関連処理に関する蓄積関連情報が組み込まれている埋め込み画像を検知する埋め込み画像検知手段と、該埋め込み画像検知手段の検知した該埋め込み画像の示す該蓄積関連情報に基づいて該画像データの該画像データ蓄積手段に対する蓄積の可否及び蓄積期間の設定を含む蓄積関連処理を制御する制御手段と、を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記埋め込み画像は、所定のドットパターンで構成され、前記蓄積関連情報として、前記蓄積期間経過後の前記画像データ及び該画像データに関連する画像関連情報に施す後処理情報を含み、前記制御手段は、前記埋め込み画像検知手段の検知した該埋め込み画像の該蓄積関連情報に基づいて、該画像データの該蓄積期間経過後の該後処理を制御することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理装置は、前記画像データの前記画像データ蓄積手段への最大蓄積期間を設定する最大蓄積期間設定手段と、設定された該最大蓄積期間を記憶する最大蓄積期間記憶手段と、を備え、前記制御手段は、前記画像データの前記画像データ蓄積手段での蓄積期間を該最大蓄積期間以下に規制することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理装置は、前記画像データの機密度を決定する複数段の機密レベルと前記蓄積関連情報を対応させた機密レベル対応蓄積情報を記憶する機密レベル対応蓄積情報記憶手段を備え、前記制御手段は、前記埋め込み画像検知手段が該埋め込み画像として該機密レベルを示す画像を検知すると、該機密レベルに基づいて該機密レベル対応蓄積情報から該蓄積関連情報を取得して該蓄積関連情報に基づいて前記蓄積関連処理を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記蓄積関連情報の入力を行う蓄積関連情報入力手段と、入力される該蓄積間連情報を組み込んだ前記埋め込み画像を生成する埋め込み画像生成手段と、該埋め込み画像を前記画像データ入力手段から入力される画像データに埋め込んだ画像データを生成出力する画像出力手段と、を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記画像処理装置は、前記機密レベル対応蓄積情報記憶手段の前記機密レベル対応蓄積情報を報知出力する報知出力手段を備え、該報知出力手段の報知出力する該機密ベル対応蓄積情報に基づいて、前記蓄積関連情報入力手段から前記蓄積関連情報として前記機密レベル情報を入力可能であることを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 前記画像処理装置は、前記蓄積期間経過後の前記後処理内容として、前記画像データ及び前記画像関連情報の一部または全ての削除、暗号化されている該画像データの該暗号化解除が設定されており、前記制御手段は、該設定内容に基づいて該後処理を制御することを特徴とする請求項2から請求項6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 画像データを入力する画像データ入力処理ステップと、入力される該画像データを画像データ蓄積手段に蓄積する画像データ蓄積処理ステップと、入力される該画像データに埋め込まれており該画像データの蓄積関連処理に関する蓄積関連情報が組み込まれている埋め込み画像を検知する埋め込み画像検知処理ステップと、該埋め込み画像検知処理ステップで検知された該埋め込み画像の示す該蓄積関連情報に基づいて該画像データの該画像データ蓄積手段に対する蓄積の可否及び蓄積期間の設定を含む蓄積関連処理を制御する制御処理ステップと、を有していることを特徴とする画像処理方法。
  9. 前記埋め込み画像は、所定のドットパターンで構成され、前記蓄積関連情報として、前記蓄積期間経過後の前記画像データに施す後処理情報を含み、前記制御処理ステップは、前記埋め込み画像検知処理ステップで検知された該埋め込み画像の該蓄積関連情報に基づいて、該画像データの該蓄積期間経過後の該後処理を制御することを特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
  10. 前記画像処理方法は、前記画像データの前記画像データ蓄積手段への最大蓄積期間を設定する最大蓄積期間設定処理ステップと、設定された該最大蓄積期間を最大蓄積期間記憶手段に記憶する最大蓄積期間記憶処理ステップと、を有し、前記制御処理ステップは、前記画像データの前記画像データ蓄積手段での蓄積期間を該最大蓄積期間以下に規制することを特徴とする請求項8または請求項9記載の画像処理方法。
  11. 前記画像処理方法は、前記画像データの機密度を決定する複数段の機密レベルと前記蓄積関連情報を対応させた機密レベル対応蓄積情報を機密レベル対応蓄積情報記憶手段に記憶する機密レベル対応蓄積情報記憶処理ステップを有し、前記制御処理ステップは、前記埋め込み画像検知処理ステップで該埋め込み画像として該機密レベルを示す画像を検知すると、該機密レベルに基づいて該機密レベル対応蓄積情報から該蓄積関連情報を取得して該蓄積関連情報に基づいて前記蓄積関連処理を制御することを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の画像処理方法。
  12. 前記蓄積関連情報の入力を行う蓄積関連情報入力処理ステップと、入力された該蓄積間連情報を組み込んだ前記埋め込み画像を生成する埋め込み画像生成処理ステップと、該埋め込み画像を前記画像データ入力処理ステップで入力される画像データに埋め込んだ画像データを生成出力する画像出力処理ステップと、を有していることを特徴とする請求項8から請求項11のいずれかに記載の画像処理方法。
  13. 前記画像処理方法は、前記機密レベル対応蓄積情報記憶手段の前記機密レベル対応蓄積情報を報知出力する報知出力処理ステップを有し、該報知出力処理ステップで報知出力する該機密ベル対応蓄積情報に基づいて、前記蓄積関連情報入力処理ステップでの前記蓄積関連情報の入力が可能であることを特徴とする請求項12記載の画像処理方法。
  14. コンピュータに請求項8から請求項13のいずれかに記載の画像処理方法を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
  15. 請求項14記載の画像処理プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014028493A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置

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