JP2009195383A - バーベキューグリル - Google Patents
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Abstract
【課題】燃焼の際は空気孔からの空気の流通を確保する一方で、消火の際は空気孔を簡便な構造で確実に閉塞する。
【解決手段】鍋状のグリル本体1の底面縁部に周方向に90度間隔で空気孔4を形成する。その一方で、受け皿2の縁部に周方向に90度間隔で突部5を形成する。燃焼の際は、隣り合う突部5、5の間に空気孔4が位置するように、受け皿2にグリル本体1を載置する。そうすると空気孔4が開放した状態となって、空気の取り込みが容易に行われる。その一方、消火の際は、突部5が空気孔4をぴったり閉塞するようにグリル本体1を水平に回転するとともに、グリル本体1の上に蓋3を載置する。そうするとグリル本体1への空気の取り込みが完全に阻止され、消火が速やかになされる。この構成によると、空気孔4の開閉をグリル本体1の受け皿2の載置角度を変えることによって行うので、簡便な構造でその開閉を確実に行い得る。
【選択図】図1
【解決手段】鍋状のグリル本体1の底面縁部に周方向に90度間隔で空気孔4を形成する。その一方で、受け皿2の縁部に周方向に90度間隔で突部5を形成する。燃焼の際は、隣り合う突部5、5の間に空気孔4が位置するように、受け皿2にグリル本体1を載置する。そうすると空気孔4が開放した状態となって、空気の取り込みが容易に行われる。その一方、消火の際は、突部5が空気孔4をぴったり閉塞するようにグリル本体1を水平に回転するとともに、グリル本体1の上に蓋3を載置する。そうするとグリル本体1への空気の取り込みが完全に阻止され、消火が速やかになされる。この構成によると、空気孔4の開閉をグリル本体1の受け皿2の載置角度を変えることによって行うので、簡便な構造でその開閉を確実に行い得る。
【選択図】図1
Description
この発明は、グリル本体内における木炭等の燃料の燃焼を、速やかに消火し得るようにしたバーベキューグリルに関する。
バーベキューグリルは、上面部が開放されたグリル本体に木炭等の燃料を入れ、この燃料を燃焼させて、前記上面部に載置した焼き網や鉄板で食材を調理する構造となっている。前記燃料の燃焼の際には、大量の酸素を消費するため、前記グリル本体の底面又は側面に空気孔を形成し、その空気孔から空気を取り込んで安定して燃焼し得るようにしている(例えば、特許文献1の図1(符号13)を参照)。
特開2002−142996号公報
このバーキューグリルに用いる燃料は火持ちが良いことが多く、自然消火までに長時間を要する。このため、調理終了後にこのバーベキューグリルの片付けをすぐに開始できないという問題がある。そこで、前記空気孔にスライド式の開閉扉を設け、この開閉扉を閉めて空気の取り込みを遮断して、強制的に消火するようにしたバーベキューグリルもある。
前記開閉扉等によって前記空気孔を閉塞する手段は、前記開閉扉を構成するために複数の部品が必要で、製造コストの増大につながるという問題がある。また、前記バーベキューグリルの使用中は、グリル本体が高温にさらされ、そのグリル本体に設けた各部品の熱変形が生じやすい。この熱変形が生じると、開閉扉のスムーズな開閉ができなくなって、空気の遮断効果が十分発揮できないという問題もある。
そこで、この発明は、燃焼の際には、空気孔を通した空気の流通を確保する一方で、消火の際には、空気孔を簡便な構造で確実に閉塞することを課題とする。
前記の課題を解決するため、この発明は、上面部が開放された鍋状のグリル本体に空気孔を形成するとともに、前記グリル本体を載置する受け皿に突部を形成し、前記グリル本体を前記受け皿に、前記空気孔と前記突部が合わさるように載置して、前記突部で前記空気孔を閉塞する一方で、前記グリル本体を前記受け皿に対して水平方向に回転し、前記空気孔と前記突部をずらして、前記空気孔を開放するようにバーベキューグリルを構成した。
前記グリル本体には木炭等の燃料が入れられ、このグリル本体内で燃焼される。この燃焼の際に、大量の酸素が必要なため、前記グリル本体に空気孔を形成し、この空気孔から新鮮な空気を取り込む。この空気孔は少なくとも一つあれば、空気取り込みの機能を発揮し得るが、複数形成することによってその取り込みの効果が一層高まる。
また、前記グリル本体を載置する前記受け皿に突部を形成し、この突部で前記空気孔を閉塞し得るようにすることで空気の取り込みが阻止されるため、使用後に速やかに消火を行い得る。
この構成においては、前記受け皿に載置したグリル本体を水平方向に回転させることによって、前記空気孔の開閉を行うので、この開閉機構に前記グリル本体及び前記受け皿以外の部品を必要としない。このため、バーベキューグリルの構造が簡便なものとなって製造コストを低減し得る。また、前記グリル本体及び前記受け皿は、このバーベキューグリルの構造部品であって、熱変形が生じないよう十分な強度(部材厚さ等)を有するものである。このため部品の熱変形に起因して、前記空気孔の開閉に支障をきたす恐れは低い。
また前記構成において、前記空気孔は、前記グリル本体の底面縁部に、その周方向に所定角度間隔で形成されているとともに、前記突部は、前記受け皿の縁部に、その周方向に前記所定角度間隔と同一の所定角度間隔で形成されたものであって、前記突部で前記空気孔を閉塞した状態から、前記グリル本体を前記受け皿に対して前記所定角度間隔の半分の角度だけ水平方向に回転することによって前記空気孔と前記突部をずらし、隣り合う前記突部の間を通して、前記空気孔が開放するようにすることもできる。
前記所定角度間隔として、例えば、90度間隔や120度間隔のように、円周(360度)を等分割する角度とするのが好ましい。そうすることにより、各空気孔から均等に空気が取り込まれて、グリル本体内に入れた燃料全体に空気が均一に行き渡り、安定した燃焼状態が得られるからである。
前記した例示のように90度間隔で前記空気孔及び前記突部を形成した場合は、その半分の角度、つまり45度だけ前記グリル本体を前記受け皿に対して水平方向に回転することによって、前記空気孔を開放及び閉塞し得る。
前記した例示のように90度間隔で前記空気孔及び前記突部を形成した場合は、その半分の角度、つまり45度だけ前記グリル本体を前記受け皿に対して水平方向に回転することによって、前記空気孔を開放及び閉塞し得る。
また、前記構成に係るグリル本体に、このグリル本体の前記上面部からの空気の出入りを遮断する蓋を設けるようにすることもできる。
この蓋によって、前記グリル本体の底面側からのみならず上面部側からの空気の出入りが遮断されるため、使用後における消火を一層速やかに行い得る。
この発明によると、受け皿へのグリル本体の載置角度によって空気孔の開閉を行うようにしたので、燃焼の際に空気孔を通した空気の流通を確保する一方で、消火の際に空気孔を簡便な構造で確実に閉塞することができる。このため、バーベキューグリルの製造コストを抑制し得るとともに、構成部品の熱変形に起因して前記空気孔の開閉に支障をきたす恐れが低い。
図1乃至図3にこの発明に係るバーベキューグリルを示す。このバーベキューグリルは、上面部が開放された鍋状のグリル本体1と、このグリル本体1を載置する受け皿2と、グリル本体1の上面部を閉塞する蓋3とで構成される。グリル本体1の底面の縁部には、周方向に90度間隔で空気孔4が形成されている(図3参照)。また、受け皿2の縁部には、同じく90度間隔で突部5が形成されている。この空気孔4と突部5が合わさるようにグリル本体1を受け皿2に載置すると、この突部5が空気孔4をぴったりと閉塞して、空気が入り込むのを阻止し得るようになっている。
また、このグリル本体1の側面には、このグリル本体1を周回する段差部6が形成してあって、この段差部6に受け皿2の上端7が嵌まり込むことによって、グリル本体1の受け皿2への載置が安定的になされる。
このバーベキューグリルの使用時は、受け皿2の突部5がグリル本体1の空気孔4に嵌った状態から、グリル本体1を水平に45度回転させて、図4に示すように、隣り合う突部5、5の間に空気孔4が位置するようにする。このようにすると、この空気孔4が開放し、空気の取り込みが容易に行われる(同図中の矢印参照)。このグリル本体1側面の周方向両端側には、取っ手用穴8が形成されている。この取っ手用穴8に、付属の取っ手9を挿し込み、このグリル本体1を持ち上げるようにすることで、このグリル本体1が加熱した状態であっても安全に前記回転を行うことができる。
木炭等の燃料は、グリル本体1内に直接置いて燃焼させても良いし、このグリル本体1内に炭受け10を設け、この炭受け10内に燃料を置いて燃焼させても良い。この炭受け10の底面には複数の貫通孔11が形成されており、グリル本体1に形成した空気孔4及びこの貫通孔11を通して、燃料に空気が供給される。この炭受け10を用いることで、使用後の燃料の燃えかすをまとめて取り出すことができるため、片付けが容易になる。
前記のようにグリル本体1内で燃料を燃焼させると、このグリル本体1が高温となるが、このグリル本体1を受け皿2に載置することで、この受け皿2がグリル本体1から下方向への熱を遮蔽する。このため、耐熱性がそれほど高くないテーブル等に、このバーベキューグリルを置いて調理を行うこともでき、利便性が高い。さらに、受け皿2の下面にゴム脚12を設けているので、前記テーブル等と受け皿2が離間されて、熱の遮蔽効果が一層高まる。
食品の調理の際は、図5乃至図7に示すように、グリル本体1に焼き網13を設けて、この焼き網13の上で調理をすることができる。この焼き網13には脚部14が設けられており(図5及び図7参照)、この脚部14をグリル本体1の内壁に設けた階段状の係止部15に係止することによって、火力及び食材に応じて、焼き網13の高さを複数段階に調節し得る。
また、図8に示すように、蓋3はその裏面側が調理用の鉄板16となっている。この蓋3には、鉄板16面の反対面の縁側に、支持部17が形成されるとともに、テーパ面18が形成されている。この蓋3を調理用の鉄板16として使用する際は、支持部17をグリル本体1の上端19に係止する。このとき、テーパ面18によって、この蓋3とグリル本体1の上端19との間に隙間gが生じる。この隙間gを通って燃焼に伴う排気がなされるため、空気孔4からの空気の取り込みがスムーズに行われ、燃料の燃焼状態も安定したものとなる。
このバーベキューグリルでの調理が終了したら、残った燃料の消火を行う。この消火に際しては、取っ手用穴8に取っ手9を挿し込み、このグリル本体1を持ち上げて水平に45度回転し、受け皿2の突部5がグリル本体1の空気孔4をぴったり閉塞するように、受け皿2にグリル本体1を載置する。さらに、グリル本体1の上に、鉄板16の面が下になるように蓋3を載置する。このようにすることによって、グリル本体1への空気の取り込みが完全に阻止されるので、前記消火が速やかに行われ、その後の後片付けもスムーズに行うことができる。
このバーベキューグリルで使用する炭受け10及び焼き網13は、図9及び図10に示すように、グリル本体1に入れ子式に収納し得るようになっている。このため、全体として嵩張らず、携帯性に優れている。
1 グリル本体
2 受け皿
3 蓋
4 空気孔
5 突部
6 段差部
7 (受け皿の)上端
8 取っ手用穴
9 取っ手
10 炭受け
11 貫通孔
12 ゴム脚
13 焼き網
14 脚部
15 係止部
16 鉄板
17 支持部
18 テーパ面
19 (グリル本体の)上端
g 隙間
2 受け皿
3 蓋
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5 突部
6 段差部
7 (受け皿の)上端
8 取っ手用穴
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10 炭受け
11 貫通孔
12 ゴム脚
13 焼き網
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15 係止部
16 鉄板
17 支持部
18 テーパ面
19 (グリル本体の)上端
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Claims (3)
- 上面部が開放された鍋状のグリル本体(1)に空気孔(4)を形成するとともに、前記グリル本体(1)を載置する受け皿(2)に突部(5)を形成し、前記グリル本体(1)を前記受け皿(2)に、前記空気孔(4)と前記突部(5)が合わさるように載置して、前記突部(5)で前記空気孔(4)を閉塞する一方で、前記グリル本体(1)を前記受け皿(2)に対して水平方向に回転し、前記空気孔(4)と前記突部(5)をずらして、前記空気孔(4)を開放するようにしたバーベキューグリル。
- 前記空気孔(4)は、前記グリル本体(1)の底面縁部に、その周方向に所定角度間隔で形成されているとともに、前記突部(5)は、前記受け皿(2)の縁部に、その周方向に前記所定角度間隔と同一の所定角度間隔で形成されたものであって、前記突部(5)で前記空気孔(4)を閉塞した状態から、前記グリル本体(1)を前記受け皿(2)に対して前記所定角度間隔の半分の角度だけ水平方向に回転することによって前記空気孔(4)と前記突部(5)をずらし、隣り合う前記突部(5)の間を通して、前記空気孔(4)が開放するようにした請求項1に記載のバーベキューグリル。
- 前記グリル本体(1)に、このグリル本体(1)の前記上面部からの空気の出入りを遮断する蓋(3)を設けた請求項1及び2に記載のバーベキューグリル。
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