JP2009194204A - 露光装置、露光システムおよびデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光システムおよびデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】反射光学系を有する露光装置。
【解決手段】第1のパターンが形成されたパターン面を有するマスクを保持するマスク保持部と、第2パターンを有するパターン領域が形成されている基板を保持する基板保持部と、基板保持部に保持された基板のパターン領域あるいは第2パターンの歪みを計測するパターン歪み計測部と、パターン歪み計測部で計測したパターン領域あるいは第2パターンの歪みに応じて、歪みを補償する補正値を計算する補正値計算部と、補正値計算部が計算した補正値に基づき、マスクのパターン面の形状を制御する制御部とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、露光装置、露光システムおよびデバイス製造方法に関する。より詳細には、マスクあるいはレチクルを用いて基板の露光処理を実行する露光装置と、露光装置を含む露光システムと、当該露光装置または露光システムを用いたデバイス製造方法とに関する。
レジストが塗布されたウエハあるいはガラスプレート等の基板表面に、パターンを形成するリソグラフィ技術に対しては、解像度向上への不断の要求がある。変形照明、位相シフトマスク、光学近接効果補正、液浸露光等の技術の開発により、既に45nmルールの光リソグラフィ技術が実用化されている。さらに、32nmルールおよびそれ以細のリソグラフィに関しては、露光光の波長が10〜14nmとなる極端紫外線リソグラフィ技術に期待が寄せられている。
しかしながら、露光光としての極端紫外線を低損失で透過させる硝材は知られていない。そこで、極端紫外線を露光光とする露光装置では反射型の光学系が用いられる。また、マスクも反射型となる(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−004146号公報
半導体デバイス、電子デバイス等のデバイスの製造過程では、ひとつの基板の表面に複数のショット領域を形成して、各ショット領域に対して露光工程が何度も実行される。32nmルールおよびそれ以細のリソグラフィでは、積層されるパターン間の重ね合わせ誤差を抑制してデバイスの歩留りを向上させる要請がある。
また、半導体デバイス、電子デバイス等の量産工程では、ひとつの基板の各ショット領域に対して、複数の露光装置を用いて露光工程を実行する場合がある。このような場合も、ひとつひとつの露光装置が許容範囲の精度を有していても、各露光装置毎の特性に起因する重ね合わせ誤差を抑制してデバイスの歩留りを向上させる要請がある。
上記課題を解決すべく、本発明の第1の形態として、第1パターンが形成されたパターン面を有するマスクを保持するマスク保持部と、第2パターンを有するパターン領域が形成されている基板を保持する基板保持部と、基板保持部に保持された基板のパターン領域あるいは第2パターンの歪みを計測するパターン歪み計測部と、パターン歪み計測部で計測したパターン領域あるいは第2パターンの歪みに関する情報に基づき、マスクのパターン面の形状を制御する制御部とを備えた露光装置が提供される。
また、本発明の第2の形態として、第1パターンが形成されたパターン面を有するマスクを保持するマスク保持部と、第2パターンを有するパターン領域が形成されている基板を保持する基板保持部と、前記マスクの前記パターン面の形状を制御する制御部とを備える露光装置と、基板のパターン領域あるいは第2パターンの歪みを計測する歪み計測装置部と、歪み計測装置で計測した歪みに関する情報に基づき、マスク保持部が保持するマスクのパターン面の形状を制御する制御装置とを備える露光システムが提供される。
更に、本発明の第3の形態として、第1パターンが形成されたパターン面を有するマスクを用意する段階と、第2パターンを有するパターン領域が形成されている基板を用意する段階と、基板のパターン領域あるいは第2パターンの歪みを計測する段階と、パターン領域あるいは第2パターンの歪みに応じて、マスクのパターン面の形状を制御する段階と、パターン面の形状を制御した状態で、基板のパターン領域に形成された第2パターン上に、第1パターンを露光する段階と、を備えたデバイスの製造方法が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となり得る。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明する。しかしながら、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、露光装置100全体の構造を模式的に示す図である。露光装置100は、光源部110、照明光学系120、マスクステージ130、投影光学系140および基板ステージ150と、それらを収容したチャンバ160を有する。なお、以下の説明において位置、方向等を示す場合に、図面の表示に従って上、下等と記載する場合がある。しかしながら、露光装置100内部のレイアウトがその方向に限られるわけではない。
チャンバ160は、封止窓162により気密に封止された開口を側面に有する。また、チャンバ160は、図示していない排気装置に連結された排気孔164を底面に有する。これにより、チャンバ160の内部を排気して、外部雰囲気の影響を受けることなく露光処理を実行できる環境が画成される。
光源部110は、ターゲットノズル112、凹面反射鏡114、レーザ光源170および集光レンズ172を含む。ターゲットノズル112は、チャンバ160の内部に、ターゲット材料を吐出する先端を有する。凹面反射鏡114は、ターゲットノズル112の先端付近を包囲する。レーザ光源170は、チャンバ160の外部に配置され、封止窓162を介して、チャンバ160内部に向かってレーザ光を照射する。
光源部110において、ターゲットノズル112は、気体または液体のターゲット材料を間欠的に吐出する。レーザ光源170から出射されたレーザ光は、集光レンズ172により収束されて、吐出されたターゲット材料に対して高い密度で照射される。これにより、プラズマ化したターゲット材料からパルス状の極端紫外線(以下、露光光と記載する)が放射される。放射された露光光は、凹面反射鏡114により一定方向に誘導され、照明光学系120に導かれる。
なお、上記実施形態において、光源部110は極端紫外線の露光光を射出するが、例えば、g線(436nm)、i線(365nm)、KrFエキシマレーザ(248nm)、Fレーザ(157nm)、Krレーザ(146nm)、Arレーザ(126nm)等を露光光として出射する光源部110を用いてもよい。
照明光学系120は、凹面反射鏡121、126、フライアイ反射鏡122、123、凸面反射鏡125および平面反射鏡127を含む。凹面反射鏡114から照明光学系120に入射された露光光は、照明光学系120の入射端に配置された凹面反射鏡121に反射されてコリメート化される。コリメート化された露光光は、オプティカルインテグレータ124を形成する一対のフライアイ反射鏡122、123に順次反射される。
フライアイ反射鏡123から出射された露光光は、凸面反射鏡125および凹面反射鏡126により順次反射された後、平面反射鏡127により偏向される。偏向された露光光は、可動遮光羽根128および固定遮光羽根129の開口を通じて、マスクステージ130に保持されたマスク180の下面(パターン面)に照射される。
なお、本実施形態では、可動遮光羽根128および固定遮光羽根129によって、マスク180のパターン面を照明する照明領域が、X方向に細長い円弧状に形成される。
マスク180は、マスク保持部200に静電吸着される被吸着面と、所定の回路パターンを有する第1パターン186が形成されたパターン形成領域184を有するパターン面182(図2参照)とを備える。
パターン面182には、極端紫外線の光を反射する反射面を形成する多数の反射層と、この反射層の上に積層され、所定の回路パターン及びアライメントマークに対応して反射面上に部分的に形成された吸収層とを有する。吸収層は、照射された露光光を吸収する一方、反射面が露出した領域では、照射された露光光を投影光学系140に向けて反射する。具体的には、図2に示すように、パターン面182には、パターン面182の中央部に形成され、所定の回路パターンとして多数の第1パターン186を有するパターン形成領域184が形成されている。なお、パターン面182には、パターン形成領域184を取り囲むように、位置合わせに用いられる複数のアライメントマーク(不図示)が形成されている。なお、アライメントマークは、パターン形成領域184の4辺のそれぞれにふたつ以上設けられていることが望ましい。
マスク180のパターン面182の一部には、可動遮光羽根128および固定遮光羽根129の開口を通過した露光光によって、X方向に延びる円弧状の照明領域202、204が形成される。
投影光学系140は、複数の凹面反射鏡141、144と、複数の凸面反射鏡142、143とを含み、物体(マスク)面側が非テレセントリックで、像面(ウエハ)面側がテレセントリックな反射光学系であり、投影倍率は、1/4倍(あるいは1/5倍等)の縮小倍率である。
マスク180で反射された露光光は、投影光学系140を介して、レジストが塗布されたウエハ等の基板190表面に投射され、基板190の表面には、マスク180のパターン形成領域184に対応するショット領域194(パターン領域ともいう)が形成される(図2参照)。ショット領域194には、マスク180の吸収層の形状を反映したパターンの像が形成される。また、ショット領域194の周囲には、複数のアライメントマークの像(不図示)が形成される。
マスクステージ130は、ステージ部132と、ステージ部132の下側に支持されたマスク保持部200とを有する。ステージ部132は、図示していない支持台に支持された基部131と、マスク保持部200を支持する支持部135とを有する。マスク保持部200はマスク180を静電吸着する。なお、マスク保持部200の詳細な構成は後述する。
ステージ部132は、支持台に対して、図中に矢印X、YおよびZで示す各方向、及びZ軸回りの回転方向に駆動することができる。一方、基部131および支持部135の間に設けられた複数のアクチュエータ133、137を個別に伸縮させることにより、図中で矢印Tにより示すように、基部131に対して支持部135をチルトさせることができる。
従って、支持部135のチルトに伴い、マスク保持部200もチルトするので、マスク保持部200に保持されたマスク180の水平面に対する角度を任意に変化させることができる。なお、このマスク保持部200のチルト動作は、マスクの高さ(Z方向の位置)を計測する不図示のマスク用フォーカスセンサによって制御される。このマスク用フォーカスセンサは、マスク180の表面に複数のスリット像を投射する送光系と、マスク180の表面で反射したスリット像を受光する受光系を有する構成である。
同様に、基板ステージ150も、図中に矢印X、YおよびZで示す方向、及びZ軸回りの回転方向に駆動することができるステージ部152と、ステージ部152に支持され、基板190を静電吸着するチャック部154とを有する。また、図示は省略したが、チャック部154の近傍には、基板190の表面に複数のスリット像を投射する送光系と、基板190の表面で反射したスリット像を受光する受光系とを有する基板用フォーカスセンサが設けられており、この基板用フォーカスセンサによって、投影光学系140の像面を基準とする基板190のZ方向の位置が計測される。そして、制御部310は、基板用フォーカスセンサの計測結果に基づいて、チャック部154の動作を制御し、基板190の高さ及び傾きを調整する。
さらに、本実施形態では、投影光学系140の側面の近傍に、基板190上に形成されたアライメントマークを計測するアライメント光学系330が設けられている。このアライメント光学系330は、基板190のレジストを感光させないブロードバンド光を基板190上のアライメントマークに照射し、その反射光を受光して画像処理方式でマーク検出を行う構成である。
露光装置100において、マスク180のパターン形成領域184に形成された第1パターン186を基板190に転写する場合には、照明光学系120からの露光光の照射を開始して、パターン形成領域184の一部に露光光を照射する。そして、パターン形成領域184で反射した露光光を投影光学系140を介して基板190の一つのショット領域上に投影しつつ、マスク180と基板190とを投影光学系140に対して縮小倍率を速度比として、Y方向に同期移動する動作と、露光光の照射を停止して、基板190をX方向、Y方向にステップ移動する動作とを繰り返す。このような繰り返し動作によって、パターン形成領域184に形成された第1パターン186の像が基板190上の複数のショット領域に転写される。
ところで、デバイスの製造過程においては、基板190に形成された各ショット領域194のそれぞれに、異なる回路パターンを重ね合わせるための複数回の露光処理を繰り返す必要がある。
すなわち、基板190には、既に1枚目のマスクを用いた第1回目の露光処理によって、第2パターン196を有する複数のショット領域194が形成されており、この第2パターン196に対する第2回の露光処理、すなわち、2枚目のマスク180に形成された第1パターン186を第2パターン196に重ね合わせて露光しなければならない。
第1パターン186を第2パターン196に重ね合わせて露光する場合、既に基板190に形成された第2パターン196が、投影光学系140の収差の影響、あるいはマスク180と基板190との同期誤差に起因して歪んでいることがある。特に、この歪みは、パターンの線幅が細くなるにつれて無視できなくなる。
本実施形態では、投影光学系140の収差として、ディストーションの影響によって、基板190の各ショット領域194が歪んでいる場合を例に説明する。
図3は、露光装置100の制御系300を模式的に示すブロック図である。制御系300は、照明光学系120、マスクステージ130、投影光学系140、基板ステージ150を制御する制御部310と、アライメント光学系330で計測されたアライメントマークの位置に基づいて、ショット領域194の歪みを算出する計算部340とを有する。なお、同図において、図1と共通の構成要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
アライメント光学系330は、各ショット領域194の周辺に形成された複数のアライメントマークのそれぞれの位置を計測し、計測結果を計算部340に出力する。そして、計算部340は、アライメント光学系330で計測されたアライメントマークのそれぞれの位置と、基準位置(例えば、設計位置、あるいはショット領域194に歪みが生じていない状態で形成されたアライメントマークの位置等)とを比較する。
計算部340は、計測されたアライメントマークの位置と基準位置との比較結果に基づいて、基板190の各ショット領域194の歪みの情報を計算する。本実施形態では、各ショット領域194の歪みの情報として、ショット領域194で歪みが生じている位置と、この位置における歪みの量とを求める。なお、計算部340は、計測されたアライメントマークの位置に基づいて、ショット領域194の形状を近似計算し、近似計算されたショット領域194の形状と、設計上のショット領域194の形状とを比較して、ショット領域194の歪みの情報を算出してもよい。
そして、算出された各ショット領域194の歪みの情報から、基板190に投影される第1パターン186が、既に基板190上に形成されている第2パターン196の歪みに合わせて投影されるように、マスク180のパターン形成領域184を変形するための補正位置及びその位置における補正値を算出する。
計算部340で算出された各ショット領域の歪みの情報と、パターン形成領域184を変形させる補正位置及び補正値とは、不図示の記憶装置(メモリ)に記憶される。
制御部310は、記憶装置に記憶された補正位置及び補正値を呼び出し、マスク保持部200の動作を制御する。
なお、補正位置及び補正値は、基板190上に形成されたショット領域194毎に算出してもよいし、あるいは、各ショット領域194の歪みの傾向が略同じであれば、基板上に形成された複数のショット領域194のうち、任意の数(例えば、一つ)のショット領域194で算出してもよい。あるいは、複数枚の基板190に対して露光処理を行う場合には、最初に露光処理が実行される基板190のショット領域194で補正位置及び補正値を算出してもよい。
また、ショット領域194毎に歪みの情報を算出した場合には、各歪みの情報を基板190のショット領域に対応させて、マップ情報として記憶してもよい。
図4は、マスク保持部200の構造を示す断面図である。マスク保持部200は、支持部135に支持されるベース部210と、ベース部210の下面に配置された弾性支持部220と、ベース部210の下面および内部に配置された駆動部230とを有する。なお、以下の説明においては、図面の表示に従って位置または方向を上または下と記載する場合があるが、マスク保持部200の構造および使用がこの方向に限られるわけではない。
ベース部210は、支持部135に支持された平坦な板材であり、それ自体は実質的に変形しない高い剛性を有する。一方、弾性支持部220は、一端部(本実施形態では、上端部)がベース部210に支持され、他端部(本実施形態では下端部)がベース部210に対して突出した形状を有する。マスク180は、弾性支持部220の他端部で支持される。
ここで、弾性支持部220は、ベース部210よりも弾性変形の度合いが大きい。即ち、「弾性変形の度合いが大きい」とは、一定の応力が作用した場合に生じる変形量が、ベース部210よりも弾性支持部220において大きいことを意味する。
このような構造は、例えば、弾性支持部220全体を、ベース部210よりも弾性率の小さい材料で形成することにより実現できる。また、弾性支持部220の厚さ方向の一部を、弾性率の小さい材料で形成してもよい。あるいは、弾性支持部220を形成する材料の弾性率がベース部210の材料の弾性率と等しいかより大きい場合であっても、弾性支持部220の形状を、ベース部210よりも変形しやすい形状とすることによっても実現できる。
駆動部230は、ベース部210において、弾性支持部220を支持する面に設けられた複数の電極232と、電極232の各々に個別に一端を接続された駆動線234とを含む。駆動線234の他端は、制御部310に接続される。
制御部310は、計算部340で算出された補正位置及び補正値に基づいて、駆動線234に個別に駆動電圧を印加して、電極232の電位を個別に変化させる。電位が変化した電極232は、対向するパターン面182内の任意の領域を、電位に応じた静電力により個別に引き付ける。これにより、制御部310は、パターン形成領域184を含むパターン面182の異なる領域に対して、互いに異なる力を作用させてパターン形成領域184を変形させることができる。従って、制御部310は、基板190の各ショット領域194の歪みに応じて、パターン形成領域184の異なる領域ごとの駆動部230の駆動量を異ならせることができる。
図5は、マスク保持部200の外観を示す斜視図である。同図において、図4と共通の構成要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
弾性支持部220は、異なる方向に繰り返す構造を有する。即ち、この実施形態では、X方向に繰り返される線状の部分と、Y方向に繰り返される線状の部分とを両方含み、格子状の形状をなす。格子状の弾性支持部220において、格子の各々の内側には、それぞれ電極232が配置される。
弾性支持部220は、このような形状により、マスク180のパターン形成領域184とは反対側の被吸着面を略均等な間隔で支持する。また、電極232はマスク180の被吸着面に対して均等に分布する。なお、弾性支持部220が形成する格子の寸法は、調整する対象となるマスク180のパターン形成領域184に形成されるパターン形状に応じて変更できる。
図6は、マスク保持部200のマスク180を変形させる動作を説明する図である。本実施形態では、基板190のショット領域194の各々がディストーションによって、非スキャン方向(本実施形態ではX方向)の歪みが生じた場合、この歪みに合わせてマスク180のパターン形成領域184を変形させる動作について説明する。
マスク保持部200において、電極232の各々は、デマルチプレクサ312を介して電圧源Vに結合されている。デマルチプレクサ312は、制御部310により制御され、任意の電極232を電圧源Vに導通させることができる。
制御部310は、計算部340で算出した補正値に応じて、マスク180のパターン形成領域184における補正すべき部分とその補正量を決定する。そして、その補正量に基づいて、パターン形成領域184のうち、補正すべき部分のみが変形するように、複数の電極232に印加する駆動電圧を制御する。
図示の例では、△印を付したAおよびDのふたつの電極232に高い駆動電圧が印加して領域181を変形させている。なお、マスク保持部200は、マスク180のパターン形成領域184の形状の補正と共に、マスク180を保持する機能も担っている。従って、パターン形成領域184の変形に関与しない他の電極232にも一定の駆動電圧は印加される。
なお、マスク保持部200を用いてマスク180のパターン形成領域184を変形させるタイミングは、マスクステージ130が走査露光を開始する前であっても、走査露光を開始した後であってもよい。更に、走査露光開始前にパターン形成領域184の変形を開始し、マスクステージ130の移動に合わせて徐々に変形量を加えてもよい。
なお、本実施形態では、非スキャン方向におけるパターン形成領域184を変形するだけでなく、スキャン方向におけるパターン形成領域184も変形することができる。また、スキャン方向に関してパターン形成領域184を変形する場合には、マスクステージ130のチルト動作を併用することもできる。
図7は、パターン形成領域184を変形させることにより、基板190に投影される第1パターンの変化を模式的に示す図である。制御部310は、マスク保持部200を制御することにより、マスク180のパターン形成領域184の異なる領域に対し互いに異なる力を加えて、領域毎に異なる変形を生じさせることができる。
即ち、図7(A)に示すように、基板190のショット領域194のうち、歪み量が許容範囲内であれば、マスク180のパターン形成領域184を変形させる必要がない。この場合、制御部310は、マスク180のパターン形成領域184を均等な静電力で引き付けるように、複数の電極232に印加する駆動電圧を制御する。これに対して、図7(B)に示すように、基板190のショット領域194のうち、歪み量が許容範囲を超えて、設計値よりも小さく形成されている領域がある場合、制御部310は、マスク180が凸状に変形するように、複数の電極232に印加する駆動電圧を制御する。更に、図7(C)に示すように、基板190のショット領域194のうち、歪み量が許容範囲を超えて、設計値よりも大きく形成されている領域がある場合、制御部310は、マスク180が凹状に変形するように、複数の電極232に印加する駆動電圧を制御する。
なお、制御部310は、図7に示すように、マスク180を凸状あるいは凹状に変形させるばかりではなく、マスク180の領域毎に異なる変形を生じさせることができる。従って、基板190の第2パターン196において検出された様々な歪みに合わせて、マスク180を変形することができる。
本実施形態の投影光学系140は、前述したように、マスク180側が非テレセントリックであるので、マスク180のパターン形成領域184がZ軸方向に変位した部分は、マスク180における円弧状の照射領域に対応する基板190における円弧状の露光領域での投影位置が、円弧状の領域の中心に対して放射方向にシフト(移動)する。そこで、制御部310は、このシフト量を考慮して、マスク180のパターン形成領域184を変形することによって、基板190のショット領域194への重ね合わせ精度を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、アライメント光学系330を用いて、基板190に形成されたショット領域194の周囲に設けられたアライメントマークの位置を計測し、ショット領域194の形状を算出していたが、アライメント光学系330の代わりに、ショット領域全体を撮像できる撮像装置を用いて、ショット領域194の形状を算出してもよい。この場合には、アライメントマークの位置を計測しなくともよい。
また、撮像装置を用いる場合には、ショット領域194の形状ではなく、ショット領域内に形成されている第2パターン196の形状を撮像し、第2パターン196そのものの形状と、理想的なパターン形状と比較してもよい。
本実施形態では、上記露光装置100を用いて、第1パターン186が形成されたパターン形成領域184を有するマスク180を用意する段階と、第2パターン196を有するショット領域194が形成されている基板190を用意する段階と、基板190のショット領域194あるいは第2パターン196の歪みを計測する段階と、ショット領域194あるいは第2パターン196の歪みに応じて、歪みを補償する補正値を計算する段階と、計算した補正値に基づき、マスク180のパターン形成領域184の形状を制御する段階と、パターン形成領域184の形状を制御した状態で、基板190のショット領域194に形成された第2パターン196上に、第1パターン186を露光する段階とを備えたデバイスの製造方法が実行できる。
図8は、他の実施形態に係る露光システム500の構造を模式的に示す図である。露光システム500は、共通のバス510に接続された、歪み計測装置520、歪み傾向算出装置530、格納装置540、抽出装置550およびホスト560と、複数の露光装置100とを含む。歪み計測装置520、歪み傾向算出装置530、格納装置540、抽出装置550、ホスト560および露光装置100の各々は、バス510を介して相互に信号を送受信できる。
歪み計測装置520は、露光装置100で露光処理された基板190の複数のショット領域194あるいは第2パターン196の歪みを計測する。なお、歪み計測装置520は、露光装置100の個々の内部に配置されてもよい。また、露光装置100から独立して配置されてもよい。更に、露光装置100の内部および外部の両方に配してもよい。
歪み傾向算出装置530は、歪み計測装置520の計測結果に基づいて、個々の露光装置100に固有の歪み傾向を算出する。これにより、露光装置100の各々において定常的に発生する歪みを把握することが可能になる。
格納装置540は、基板190の複数のショット領域194に生じている歪みを当該基板に関連付けて格納した歪み情報と、歪み傾向算出装置530が算出した露光装置100の歪み傾向を当該露光装置100に関連付けて格納した歪み傾向情報とを蓄積する。一方、抽出装置550は、格納装置540に格納された歪み情報および歪み傾向情報を参照して、個々の基板190に生じている歪みに似た傾向を有する露光装置100を抽出する。ホスト560は、このような一連の動作を統括して制御すると共に、既に第2パターン196が形成された基板190を露光処理する場合に、当該第2パターン196と似た歪み傾向を有する露光装置100を割り当てる。
このような露光システム500においては、露光装置100の各々が有する固有の歪み傾向と、基板190に形成されている複数のショット領域194の歪み傾向とが互いに似ているので、マスク保持部200でマスク180の変形量を小さくすることができる。また、基板190に形成されているショット領域の歪みに対して、マスク180のパターン形成領域184の形状を最適に変化させることができ、重ね合わせ精度を向上させることができる。
図9は、他の実施形態に係るマスク180の構造を示す断面図である。なお、他の実施形態と同一の構成要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。また、以下に説明する部分を除き、ここまでに示したマスク180と同じ構造および作用を有する。このマスク180は、その内部に駆動部240を有する。
駆動部240は、パターン形成領域184の異なる領域に対応してパターン形成領域184を変形させる。即ち、駆動部240は、マスク180の母体を形成するマスクブランク内に埋設された複数の駆動素子224と、駆動素子224に接続された駆動線244と、駆動線244を制御部310に接続する場合の接点となる駆動パッド246とを含む。駆動素子224は、駆動パッド246および駆動線244を介して制御部310から制御信号を供給され、供給された制御信号に応じて変形する。
即ち、制御部310は、マスク180の駆動部240に制御信号を送信して、異なる領域ごとの駆動部240を個別に制御することにより、異なる領域ごとにパターン形成領域184の形状を制御する。制御部310は、基板190に形成されたショット領域194の歪みに合わせて、異なる領域ごとの駆動部240の駆動量を異ならせる。
これにより、駆動素子224の各々は、対応する領域のパターン形成領域184を変位させる。なお、駆動素子224としては、圧電素子、電歪素子等を用いることができる。
ここで、駆動素子224からパターン面182までの距離Tは、駆動素子224からパターン面182とは反対側の面までの距離Tに比較して短い。これにより、駆動素子224が伸張または収縮した場合には、パターン形成領域184を含むパターン面182が変形する。
図10は、更に他の実施形態に係るマスク180の構造を示す断面図である。なお、他の実施形態と同一の構成要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。また、以下に説明する部分を除き、図9に示したマスク180と同じ構造および作用を有する。
このマスク180において、駆動部240は、駆動素子224として発熱素子245を備える。発熱素子245の各々は、マスクブランクの内部に設けられ、発熱素子245の駆動線248がパターン面182とは反対側の面に露出している。
このような構造により、駆動線248を介して発熱素子245に供給する駆動電流を変化させて、発熱素子245の温度を個別に設定することができる。発熱素子245の周囲においては、マスクブランクの熱膨張が生じるので、マスクブランクの厚さが変化して、供給した駆動電流に応じてパターン面182を変形することができる。
この実施形態においても、発熱素子245からパターン面182までの距離Tは、発熱素子245からパターン面とは反対側の面までの距離Tに比較して短い。これにより、マスクブランクが熱膨張または熱収縮した場合にパターン面182が主に変形する。
なお、本実施形態において、マスク180のパターン面182の形状を計測する形状測定装置を設け、計算部340が算出した補正位置及び補正値のとおりに変形しているかどうかの検証を行うようにしてもよい。この形状測定装置は、前述したマスク用フォーカスセンサが兼用してもよい。
ここまでに説明した実施形態に係る露光装置100の使用は、半導体素子などのマイクロデバイスの製造に限られない。例えば、液晶表示素子(LCD)等のディスプレイ装置の製造に用いることもできる。このような場合は、露光装置100により、ガラス基板上に形成されるデバイスパターンが露光装置100により転写される。
また、本実施形態の露光装置100として、マスク180および基板190を相互に静止させた状態でマスク180の第1パターン186を基板190へ転写し、更に基板190を順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の露光装置であってもよい。
また、薄膜磁気ヘッド等の製造において、セラミックス基板の表面にデバイスパターンを転写する場合に用いることもできる。更に、CCD等の撮像素子の製造に用いることもできる。以下に、本発明の実施形態の露光装置100を用いたリソグラフィ工程を含み得るマイクロデバイスの製造工程の一例を示す。
図11は、基板処理を含むデバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。なお、ここでいう「デバイス」とは、IC、LSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等を含む。
ステップS601(設計ステップ)において、製造するデバイスの仕様が決定され、その仕様を実現し得る素子、回路等が設計される。また、その素子および回路を製造する場合に用いるマスク180のパターンも設計される。
次に、ステップS602(マスク製作ステップ)において、設計されたパターンを有するマスク180(レチクルと呼ばれる場合もある)が作製される。一方、ステップS603(基板製造ステップ)においては、デバイスが形成される基板190も作製される。なお、基板190は、シリコン等の半導体基板の他、ガラス、セラミックス等により形成された基板が用いられる場合もある。
続いて、ステップS604(基板処理ステップ)においては、ステップS603で調製された基板に対して、ステップS602で調製したマスク180を用いた基板処理が実行される。基板処理の内容については、図12を参照して後述する。
ステップS605(デバイス組立ステップ)においては、ステップS604において処理された基板190を用いてデバイス組立を行う。このステップS605には、基板190に対するダイシング工程、ボンティング工程およびパッケージング工程(チップ封入)等が必要に応じて含まれる。
最後に、ステップS606(検査ステップ)においては、ステップS605で作製されたデバイスに対して、動作確認、耐久性等のテストが実行される。こうした一連のステップを経てテストに合格したデバイスが出荷される。
図12は、図11に示すステップS604における基板処理の一例を示すフローチャートである。なお、ステップS611からステップS614までのそれぞれのステップは、基板処理における前処理工程に含まれる。
まず、ステップS611(酸化ステップ)おいて、基板190の表面が一様に酸化される。次に、ステップS612(CVDステップ)において、必要に応じて基板190の表面に絶縁膜が形成される。更に、ステップS613(電極形成ステップ)において、基板190の表面に、蒸着により電極が形成される。また更に、ステップS614(イオン打込みステップ)において、基板190に対するイオンを打ち込みが実行される。
これらの各ステップは、目的とするデバイスの設計に応じて、必要な処理が選択されて実行される。また、場合によっては、同じステップが複数回実行される場合もある。
上記前処理工程が終了すると、以下のような後処理工程が実行される。まず、ステップS615(レジスト形成ステップ)において、基板に感光性材料が塗布されてレジスト層が形成される。次に、ステップS616(露光ステップ)において、露光装置100を用いてレジスト層が露光される。更に、ステップS617(現像ステップ)において、露光されたレジスト層が現像される。こうして、基板190上には、マスク180のパターンが転写されたマスク層が形成される。
続いて、ステップS618(エッチングステップ)において、マスク層の開口パターンから露出したから露出部材をエッチングにより取り去る。更に、ステップS619(レジスト除去ステップ)において、不要になったレジスト装置が取り除かれる。
上記のような前処理工程および後処理工程を繰り返すことによって、基板上に多層の構造が形成される。形成された構造は、素子または回路を形成する。
以上詳細に説明したように、マスク保持部200およびそれを備えた露光装置100を用いることにより、マスク180により形成した露光パターン187を、基板190に形成された第2パターン196にフィットさせることができ、多層構造を有するデバイスを歩留りよく製造できる。極端紫外線の短波長を活かした高い解像度で露光処理を実行できる。従って、半導体デバイスの製造の他、マイクロマシンの製造など、リソグラフィ技術を利用する分野で広く使用できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。また、上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。更に、変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
露光装置100の光学系の構造を模式的に示す図である。 マスク180による露光処理を模式的に示す図である。 制御系300を模式的に示すブロック図である。 マスク保持部200の構造を示す断面図である。 マスク保持部200の形状を示す斜視図である。 マスク保持部200によるマスク180の操作を説明する図である。 マスク180の操作による投影パターンの変化を模式的に示す図である。 露光システム500の構造を模式的に示す図である。 他の実施形態に係るマスク180の構造を示す断面図である。 更に他の実施形態に係るマスク180の構造を示す断面図である。 露光工程を含むデバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。 露光工程の詳細な過程の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
100 露光装置、110 光源部、112 ターゲットノズル、114 凹面反射鏡、120 照明光学系、121、126 凹面反射鏡、122、123 フライアイ反射鏡、124 オプティカルインテグレータ、125 凸面反射鏡、127 平面反射鏡、128 可動遮光羽根、129 固定遮光羽根、130 マスクステージ、131 基部、132、152 ステージ部、133、137 アクチュエータ、154 チャック部、135 支持部、140 投影光学系、141、144 凹面反射鏡、142、143 凸面反射鏡、150 基板ステージ、160 チャンバ、162 封止窓、164 排気孔、170 レーザ光源、172 集光レンズ、180 マスク、181 領域、182 パターン面、184 パターン形成領域、186 第1パターン、187 露光パターン、190 基板、194 ショット領域、196 第2パターン、200 マスク保持部、202、204 照明領域、210 ベース部、220 弾性支持部、230、240 駆動部、232 電極、234、244、248 駆動線、245 発熱素子、246 駆動パッド、300 制御系、310 制御部、312 デマルチプレクサ、330 アライメント光学系、340 計算部、500 露光システム、510 バス、520 歪み計測装置、530 歪み傾向算出装置、540 格納装置、550 抽出装置、560 ホスト

Claims (12)

  1. 第1パターンが形成されたパターン面を有するマスクを保持するマスク保持部と、
    第2パターンが形成されたパターン領域を有する基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された前記基板の前記パターン領域あるいは前記第2パターンの歪みを計測するパターン歪み計測部と、
    前記パターン歪み計測部で計測した前記パターン領域あるいは前記第2パターンの歪みに関する情報に基づき、前記マスクの前記パターン面の形状を制御する制御部と、
    を備えた露光装置。
  2. 前記制御部は、前記パターン面を変形させる、
    請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記マスク保持部は、前記パターン面とは反対側の面を静電吸着することによって前記マスクを保持し、
    前記制御部は、前記マスク保持部が前記マスクを静電吸着する吸着力を制御し、前記パターン面の異なる領域に対し互いに異なる力を加える、
    請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記マスクは、前記パターン面の異なる領域に対応して前記パターン面を変形させる駆動部を有し、
    前記制御部は、前記マスクの前記駆動部に制御信号を送信して、前記異なる領域ごとの前記駆動部を個別に制御することにより、前記異なる領域ごとに前記パターン面の形状を制御する、
    請求項2に記載の露光装置。
  5. 前記パターン歪み計測部で計測した前記パターン領域あるいは前記第2パターンの歪みに関する情報を記憶する記憶装置をさらに備え、
    前記制御部は、前記記憶装置に記憶された前記歪みに関する情報に基づき、前記パターン面の形状を制御する、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の露光装置。
  6. 前記基板に形成されている複数のアライメントマークの位置を検出するアライメントマーク検出部と、
    前記アライメントマーク検出部で計測した前記複数のアライメントマークの位置に基づいて、前記歪みに関する補正値を計算する補正値計算部と、をさらに備え、
    前記記憶装置は、前記補正値計算部で計算された補正値を記憶する、
    請求項5に記載の露光装置。
  7. 前記マスクは、反射型マスクであり、
    前記反射型のマスクを照明する照明光学系と、
    前記反射型マスクに形成されたパターンで反射した露光ビームを前記基板に導き、前記反射型マスク側が非テレセントリックである投影光学系とを備え、
    前記制御部によって形状が制御された前記パターン面の前記第1パターンを前記投影光学系を介して前記基板に投影する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の露光装置。
  8. 第1パターンが形成されたパターン面を有するマスクを保持するマスク保持部と、
    第2パターンを有するパターン領域が形成されている基板を保持する基板保持部と、
    前記マスクの前記パターン面の形状を制御する制御部とを備える露光装置と、
    前記基板の前記パターン領域あるいは前記第2パターンの歪みを計測する歪み計測装置と、
    前記歪み計測装置で計測した前記歪みに関する情報に基づき、前記マスク保持部が保持する前記マスクの前記パターン面の形状を制御する制御装置
    を備える露光システム。
  9. 前記露光装置を複数備え、
    前記歪み計測装置は、前記複数の露光装置において形成された前記パターン領域あるいは前記第2パターンの歪みをそれぞれ計測する
    請求項8に記載の露光システム。
  10. 前記歪み計測装置で計測した前記歪みに関する情報から、前記露光装置ごとの歪み傾向を算出する歪み傾向算出装置と、
    前記基板ごとの前記歪みに関する情報および前記露光装置ごとの前記歪み傾向を格納する格納装置と、
    前記格納装置から、前記複数の露光装置のうち、前記基板に形成された前記パターン領域あるいは前記第2パターンの歪みに適合する露光装置を抽出する抽出装置と、
    を備える請求項9に記載の露光システム。
  11. 前記露光装置のそれぞれの前記制御部は、前記露光装置のそれぞれに固有の歪みを補正するよう、それぞれの前記パターン面の形状を制御する、
    請求項10に記載の露光システム。
  12. 第1パターンが形成されたパターン面を有するマスクを用意する段階と、
    第2パターンを有するパターン領域が形成されている基板を用意する段階と、
    前記基板の前記パターン領域あるいは前記第2パターンの歪みを計測する段階と、
    前記パターン領域あるいは前記第2パターンの歪みに応じて、前記マスクの前記パターン面の形状を制御する段階と、
    前記パターン面の形状を制御した状態で、前記基板の前記パターン領域に形成された前記第2パターン上に、前記第1パターンを露光する段階と、
    を備えたデバイス製造方法。
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