JP2009192656A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な制御をすることなく停電の場合にも安全に電源をオフするコンパクトな電源回路を備えたプラズマディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】走査電極と維持電極とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたパネル10と、走査電極を駆動する走査電極駆動回路33と、維持電極を駆動する維持電極駆動回路34と、データ電極を駆動するデータ電極駆動回路32と、走査電極駆動回路33、維持電極駆動回路34、データ電極駆動回路32のそれぞれに電力を供給する電源回路36とを備えたプラズマディスプレイ装置30であって、電源回路36は商用交流電源の停止を検出する電源停止検出部41を有し、電源停止検出部41は、商用交流電源の停止後、電源周期の1/2周期以上、1周期以下の間に停止を検出し、電源回路36は、電源停止検出部41が電源停止を検出した後、商用交流電源の1周期以内に電力の供給を停止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、壁掛けテレビや大型モニターに用いられるプラズマディスプレイ装置に関する。
平面状に多数配列された画素を有する画像表示デバイスとして代表的なプラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)は、対向配置された前面基板と背面基板との間に画素として多数の放電セルが形成されている。前面基板上には1対の走査電極と維持電極とからなる表示電極対が互いに平行に複数対形成され、背面基板上には複数の平行なデータ電極がそれぞれ形成され、表示電極対とデータ電極とが立体交差するように前面基板と背面基板とが対向配置されて密封されている。ここで表示電極対とデータ電極とが対向する部分に放電セルが形成される。このような構成のパネルにおいて、各放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で放電セル内部に塗布された蛍光体を励起発光させて画像を表示する。
このようなパネルを駆動するためにプラズマディスプレイ装置は、多くのスイッチング素子を用いて走査電極を駆動するための駆動電圧波形を発生する走査電極駆動回路、維持電極を駆動するための駆動電圧波形を発生する維持電極駆動回路、データ電極を駆動するための書込みパルスを発生するデータ電極駆動回路、スイッチング素子の制御回路等を備えている。そして多くの電圧源を有する電源回路から、各回路に各種の電圧を供給することにより画像表示を行っている。
このように電源回路は多くの電圧源を有するため、電源オン時にはこれらの電圧を供給し始める順序が、プラズマディスプレイ装置を安定して動作させるために重要となる。そのために、あらかじめ決められた始動シーケンスに従って電源回路を始動する方法が、例えば特許文献1に記載されている。また電源オフ時や停電時にも安全にプラズマディスプレイ装置の動作を停止させるために、電源回路の出力電圧の低下あるいは商用交流電源の低下を検出して、あらかじめ決められた終了シーケンスに従って電源回路を停止する方法が、例えば特許文献2に記載されている。
特開2003−158693号公報 特開2005−115382号公報
しかしながら、商用交流電源から電力が供給されなくなった後、終了シーケンスが完了するまでは電力を各回路に供給する必要がある。そのために、プラズマディスプレイ装置の電源回路は電力供給能力に余裕を持たせて設計する必要があり、電源回路が大きくなる傾向があった。そしてさらに近年のパネルの大画面化にともない、この傾向はますます大きくなってきている。
また終了シーケンスを正確に実現するために、電源回路の各電圧源の出力にスイッチを設け、さらにそれらスイッチを制御する回路を設ける等、電源回路およびその制御が複雑になってしまうという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、複雑な制御をすることなく停電の場合にも安全に電源をオフすることができるコンパクトな電源回路を備えたプラズマディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のプラズマディスプレイ装置は、走査電極と維持電極とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたパネルと、走査電極を駆動する走査電極駆動回路と、維持電極を駆動する維持電極駆動回路と、データ電極を駆動するデータ電極駆動回路と、走査電極駆動回路、維持電極駆動回路、データ電極駆動回路のそれぞれに電力を供給する電源回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、電源回路は商用交流電源の停止を検出する電源停止検出部を有し、電源停止検出部は、商用交流電源の停止後、電源周期の1/2周期以上、1周期以下の間に停止を検出し、電源回路は、電源停止検出部が電源停止を検出した後、商用交流電源の1周期以内に電力の供給を停止することを特徴とする。この構成により、複雑な制御をすることなく停電の場合にも安全に電源をオフすることができるコンパクトな電源回路を備えたプラズマディスプレイ装置を提供することができる。
また本発明のプラズマディスプレイ装置の電源停止検出部は、商用交流電源を全波整流する全波整流部と、全波整流された電圧を所定の電圧と比較して電源周期の2倍の周期を持つ電源検出パルスを発生させる検出パルス部と、電源検出パルスが電源周期の1/2周期以上入力されないとき電源が停止したと判定する停止判定部とを有することが望ましい。
本発明によれば、複雑な制御をすることなく停電の場合にも安全に電源をオフすることができるコンパクトな電源回路を備えたプラズマディスプレイ装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の構造を示す分解斜視図である。
ガラス製の前面基板11上には、走査電極12と維持電極13とからなる表示電極対14が複数形成されている。そして走査電極12と維持電極13とを覆うように誘電体層15が形成され、その誘電体層15上に保護層16が形成されている。背面基板21上にはデータ電極22が複数形成され、そのデータ電極22を覆うように誘電体層23が形成され、さらにその上に井桁状の隔壁24が形成されている。そして、隔壁24の側面および誘電体層23上には赤色、緑色および青色の各色に発光する蛍光体層25が設けられている。
これら前面基板11と背面基板21とは、微小な放電空間を挟んで表示電極対14とデータ電極22とが交差するように対向配置され、その外周部をガラスフリット等の封着材によって封着されている。そして放電空間には、例えばネオンとキセノンの混合ガスが放電ガスとして封入されている。放電空間は隔壁24によって複数の区画に仕切られており、表示電極対14とデータ電極22とが交差する部分に放電セルが形成されている。そしてこれらの放電セルが放電、発光することにより画像が表示される。
なお、パネル10の構造は上述したものに限られるわけではなく、例えばストライプ状の隔壁を備えたものであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネル10の電極配列図である。パネル10には、行方向(ライン方向)に長いnライン分の走査電極SC1〜SCn(図1の走査電極12)およびnライン分の維持電極SU1〜SUn(図1の維持電極13)が配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1〜Dm(図1のデータ電極22)が配列されている。そして、1対の走査電極SCi(i=1〜n)および維持電極SUiと1つのデータ電極Dj(j=1〜m)とが交差した部分に放電セルが形成され、放電セルは放電空間内にm×n個形成されている。これらの放電セルは画像を表示する際の画素に対応する。
図3は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の回路ブロック図である。プラズマディスプレイ装置30は、パネル10、画像信号処理回路31、データ電極駆動回路32、走査電極駆動回路33、維持電極駆動回路34、タイミング発生回路35、電源回路36、システム制御回路37を備えている。
画像信号処理回路31は、入力された画像信号をサブフィールド毎の放電セルの発光・非発光を示す画像データに変換する。データ電極駆動回路32は、画像信号処理回路31から出力されたサブフィールド毎の画像データを各データ電極D1〜Dmに対応する書込みパルスに変換し、各データ電極D1〜Dmに印加する。
システム制御回路37は、プラズマディスプレイ装置30のオン・オフやリモコン制御等、プラズマディスプレイ装置30全体の動作を制御する。タイミング発生回路35は水平同期信号、垂直同期信号およびシステム制御回路37の制御に従って、各回路ブロックの動作を制御する各種のタイミング信号を発生し、それぞれの回路ブロックへ供給する。走査電極駆動回路33はタイミング信号に基づいて各走査電極SC1〜SCnをそれぞれ駆動する。維持電極駆動回路34はタイミング信号に基づいて維持電極SU1〜SUnを駆動する。
電源回路36は複数の電圧源を有し、それぞれの回路ブロックに必要な様々な電力を供給する。この電源回路36は、電源停止検出部41、スタンバイ電源部42、電源制御部43、継電器44、各種の電圧を発生する電圧発生部45を備えている。
電源回路36には、商用交流電源から主電源スイッチ38を介してAC100Vが供給される。スタンバイ電源部42は、AC100Vが供給されるとスタンバイ電源を動作させてシステム制御回路37に供給する。また電源停止検出部41は、詳細は後述するが、AC100Vが供給されているか否かを検出して電源検出信号を出力する。
電源制御部43は、詳細は後述するが、システム制御回路37から出力される電源制御信号に従って、継電器44をオン・オフ制御する。電圧発生部45は、継電器44を介してAC100Vが供給されると、様々な電源を動作させて、各回路ブロックに必要な電力を供給する。
図4は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の走査電極駆動回路33の回路ブロック図である。走査電極駆動回路33は、維持パルス発生部50、初期化波形発生部55、走査パルス発生部59を有する。
維持パルス発生部50は、電力回収部51とクランプ部53とを備えている。電力回収部51は、電力回収用のコンデンサC51、スイッチング素子Q51、Q52、逆流防止用のダイオードD51、D52、共振用のインダクタL51を有している。なお、電力回収用のコンデンサC51は電極間容量Cpに比べて十分に大きい容量を持ち、電力回収部51の電源として働くように、後述する電圧値Vsの半分の約Vs/2に充電されている。クランプ部53は、スイッチング素子Q53、Q54を有している。初期化波形発生部55は、スイッチング素子Q55とコンデンサC55と抵抗R55とを有するミラー積分回路、スイッチング素子Q58とコンデンサC58と抵抗R58とを有するミラー積分回路、スイッチング素子Q56を用いた分離回路およびスイッチング素子Q57を用いた分離回路を備える。走査パルス発生部59は、走査電極SC1〜SCnのそれぞれに走査パルス電圧を出力するスイッチ部OUT1〜OUTnと、スイッチ部OUT1〜OUTnの低電圧側を電圧Vaにクランプするためのスイッチング素子Q59とを備えている。そしてスイッチ部OUT1〜OUTnのそれぞれは、電圧Vcを出力するためのスイッチング素子QH1〜QHnと電圧Vaを出力するためのスイッチング素子QL1〜QLnとを有している。
なお、図4には示していないが、上述したスイッチング素子Q51〜Q59およびスイッチング素子QH1〜QHn、QL1〜QLnはそれぞれタイミング発生回路35から出力される各種のタイミング信号に基づきオン・オフ制御されている。
図5は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の維持電極駆動回路34の回路ブロック図である。維持電極駆動回路34の維持パルス発生部60は維持パルス発生部50と同様の構成である。すなわち、電力回収用のコンデンサC61、スイッチング素子Q61、Q62、逆流防止用のダイオードD61、D62、共振用のインダクタL61を有する電力回収部61と、スイッチング素子Q63、Q64を有するクランプ部63とを備え、パネル10の維持電極SU1〜SUnに接続されている。また、図5には、電圧Ve1を維持電極SU1〜SUnに印加するためのスイッチング素子Q65、Q66と逆流防止用のダイオードD65と、電圧Ve1に電圧ΔVeを積み上げた電圧Ve2を維持電極SU1〜SUnに印加するためのスイッチング素子Q67、Q68およびコンデンサC65もあわせて示している。
なお、図5には示していないが、上述したスイッチング素子Q61〜Q68もそれぞれタイミング発生回路35から出力される各種のタイミング信号に基づきオン・オフ制御されている。
次に、パネル10を駆動するための駆動電圧波形とその動作について説明する。パネル10は、サブフィールド法、すなわち1フィールド期間を複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に各放電セルの発光・非発光を制御することによって階調表示を行う。それぞれのサブフィールドは初期化期間、書込み期間および維持期間を有する。図6は、本発明の実施の形態に用いるパネル10の各電極に印加する駆動電圧波形を示す図であり、図6には2つのサブフィールドに対する駆動電圧波形を示している。
サブフィールドの初期化期間前半部では、データ電極D1〜Dm、維持電極SU1〜SUnにそれぞれ0(V)を印加し、走査電極SC1〜SCnには、維持電極SU1〜SUnに対して放電開始電圧以下の電圧Vi1から放電開始電圧を超える電圧Vi2に向かって緩やかに上昇する傾斜波形電圧を印加する。この傾斜波形電圧は、図4においてスイッチング素子Q55とコンデンサC55と抵抗R55とで構成されるミラー積分回路をオンすることで発生させる。そしてスイッチング素子Q57、QL1を介して走査電極SC1に印加され、スイッチング素子Q57、QL2を介して走査電極SC2に印加され、以下同様に、スイッチング素子Q57、QLnを介して走査電極SCnに印加される。この傾斜波形電圧が上昇する間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、データ電極D1〜Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極SC1〜SCn上部に負の壁電圧が蓄積されるとともに、データ電極D1〜Dm上部および維持電極SU1〜SUn上部には正の壁電圧が蓄積される。ここで、電極上部の壁電圧とは電極を覆う誘電体層上、保護層上、蛍光体層上等に蓄積された壁電荷により生じる電圧を表す。
初期化期間後半部では、維持電極SU1〜SUnにスイッチング素子Q65、Q66を介して正の電圧Ve1を印加する。なお、このときスイッチング素子Q68をオンし、コンデンサC65の電圧が電圧Ve1になるように充電しておく。走査電極SC1〜SCnには、維持電極SU1〜SUnに対して放電開始電圧以下となる電圧Vi3から放電開始電圧を超える電圧Vi4に向かって緩やかに下降する傾斜波形電圧を印加する。この傾斜波形電圧は、図4においてスイッチング素子Q58とコンデンサC58と抵抗R58とで構成されるミラー積分回路をオンすることで発生させる。そしてスイッチング素子QL1〜QLnを介して走査電極SC1〜SCnに印加される。この間に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUn、データ電極D1〜Dmとの間でそれぞれ微弱な初期化放電が起こる。そして、走査電極SC1〜SCn上部の負の壁電圧および維持電極SU1〜SUn上部の正の壁電圧が弱められ、データ電極D1〜Dm上部の正の壁電圧は書込み動作に適した値に調整される。
以上により、初期化動作が終了する。なお、初期化期間の駆動電圧波形としては、図6の第2のサブフィールドの初期化期間に示したように、初期化期間後半部の電圧波形だけを印加してもよく、この場合には直前のサブフィールドの維持期間において維持放電を行った放電セルで選択的に初期化放電が発生する。
続く書込み期間では、スイッチング素子Q59をオンにし、スイッチング素子QH1〜QHnをオンにすることにより、走査電極SC1〜SCnに電圧Vcを印加する。そしてスイッチング素子Q68をオフし、スイッチング素子Q65、Q66、Q67をオンにして、維持電極SU1〜SUnに電圧Ve2(=Ve1+ΔVe)を印加する。次に、スイッチング素子QH1をオフにしスイッチング素子QL1をオンにすることにより、1行目の走査電極SC1に負の走査パルス電圧Vaを印加する。そして、データ電極D1〜Dmのうち1行目に発光させるべき放電セルのデータ電極Dk(k=1〜m)に正の書込みパルス電圧Vdを印加する。するとデータ電極Dk上と走査電極SC1上との交差部の電圧差は、外部印加電圧の差(Vd−Va)にデータ電極Dk上の壁電圧と走査電極SC1上の壁電圧との差が加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、データ電極Dkと走査電極SC1との間および維持電極SU1と走査電極SC1との間に書込み放電が起こり、走査電極SC1上に正の壁電圧が蓄積され、維持電極SU1上に負の壁電圧が蓄積され、データ電極Dk上にも負の壁電圧が蓄積される。このようにして、1行目に発光させるべき放電セルで書込み放電を起こして各電極上に壁電圧を蓄積する書込み動作が行われる。一方、書込みパルス電圧Vdを印加しなかったデータ電極D1〜Dmと走査電極SC1との交差部の電圧は放電開始電圧を超えないので、書込み放電は発生しない。以上の書込み動作をn行目の放電セルに至るまで行い、書込み期間が終了する。
維持期間では、スイッチング素子Q62をオンにする。すると維持電極SU1〜SUn側の電荷はインダクタL61、ダイオードD62、スイッチング素子Q62を通してコンデンサC61に流れ始め、維持電極SU1〜SUnの電圧が下がり始める。そして、維持電極SU1〜SUnの電圧が0(V)付近まで低下したときスイッチング素子Q64をオンにする。すると維持電極SU1〜SUnはスイッチング素子Q64を通して0(V)にクランプされる。
さらに、スイッチング素子Q51をオンにする。すると電力回収用のコンデンサC51からスイッチング素子Q51、ダイオードD51、インダクタL51、スイッチング素子Q56、Q57およびスイッチング素子QL1〜QLnを介して電流が流れ始め、走査電極SC1〜SCnの電圧が上がり始める。そして、走査電極SC1〜SCnの電圧がVs付近まで上昇したときスイッチング素子Q53をオンにする。すると走査電極SC1〜SCnはスイッチング素子Q53、スイッチング素子Q56、Q57およびスイッチング素子QL1〜QLnを通して維持パルス電圧Vsにクランプされる。
このようにして、維持電極SU1〜SUnに0(V)を印加するとともに走査電極SC1〜SCnに正の維持パルス電圧Vsを印加する。すると書込み放電を起こした放電セルでは、走査電極SCi上と維持電極SUi上との電圧差が維持パルス電圧Vsに走査電極SCi上の壁電圧と維持電極SUi上の壁電圧との差が加算されたものとなり放電開始電圧を超える。そして、走査電極SCiと維持電極SUiとの間に維持放電が起こり、このとき発生した紫外線により蛍光体層25が発光する。
そしてこの放電により、走査電極SCi上に負の壁電圧が蓄積され、維持電極SUi上に正の壁電圧が蓄積される。さらにデータ電極Dk上にも正の壁電圧が蓄積される。書込み期間において書込み放電が起きなかった放電セルでは維持放電は発生せず、初期化期間の終了時における壁電圧が保たれる。
続いて、詳細は省略するが、走査電極SC1〜SCnには0(V)を、維持電極SU1〜SUnには維持パルス電圧Vsをそれぞれ印加する。すると、維持放電を起こした放電セルでは、維持電極SUi上と走査電極SCi上との電圧差が放電開始電圧を超えるので再び維持電極SUiと走査電極SCiとの間に維持放電が起こり、維持電極SUi上に負の壁電圧が蓄積され走査電極SCi上に正の壁電圧が蓄積される。
以降同様に、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとに交互に輝度重みに応じた数の維持パルスを印加し、表示電極対の電極間に電位差を与えることにより、書込み期間において書込み放電を起こした放電セルで維持放電が継続して行われる。
そして、維持期間の最後には、走査電極SC1〜SCnと維持電極SU1〜SUnとの間にいわゆる細幅パルス状の電位差を与えて、データ電極Dk上の正の壁電圧を残したまま、走査電極SCi上および維持電極SUi上の壁電圧を消去している。こうして維持期間における維持動作が終了する。
続くサブフィールドの動作は第1サブフィールドの動作とほぼ同様であるため説明を省略する。
なお、本実施の形態において各電極に印加する電圧値は、例えば、電圧Vi1=電圧Vi3=電圧Vs=195(V)、電圧Vi2=435(V)、電圧Vi4=−77(V)、電圧Va=−85(V)、電圧Ve1=150(V)、電圧Ve2=155(V)、電圧Vc=30(V)である。ただしこれらの電圧値は、単に一例を挙げたに過ぎず、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
このように、走査電極駆動回路33および維持電極駆動回路34を構成する多くのスイッチング素子を決められたシーケンスに従って正確にオン・オフ制御することにより、電源回路36の各種の電圧源が正常に動作している限り、駆動電圧波形を正確に発生させることができ、正常に画像を表示することができる。
一方、プラズマディスプレイ装置30の電源オン時には、まずスタンバイ電源部42から電源が供給されているシステム制御回路37が起動し、電源制御部43を動作させて、タイミング発生回路35、画像信号処理回路31に供給する電源を起動する。また走査電極駆動回路33および維持電極駆動回路34のスイッチング素子を制御する制御部の電源を起動する。そして各電極の駆動回路のスイッチング素子および各電極の駆動電圧を発生させるための電源を、起動シーケンスに従って起動させる。そして画像表示動作が開始する。このように電源オン時には、画像表示を開始するまである程度の時間を確保することができるので、複雑な起動シーケンスであっても確実にプラズマディスプレイ装置30を起動することができる。
ところが、プラズマディスプレイ装置30の電源オフ時に関しては、リモコン操作による電源オフやメインスイッチによる電源オフはもとより、停電や、短い時間の停電(瞬停)等、商用交流電源の異常が発生した場合であっても安全にプラズマディスプレイ装置30の動作を停止させる必要がある。そこで本実施の形態においては、商用交流電源の停止後、電源周期の1/2周期以上、1周期以下の間に電源停止を検出し、電源停止を検出した後、商用交流電源の1周期以内に駆動回路のスイッチング素子を動作停止モードに設定して、電力の供給を停止する構成としている。そのため商用交流電源の停止後、遅くとも電源周期の2周期以内にプラズマディスプレイ装置30の動作を停止させるので、電力供給能力に必要以上の余裕を持たせることなくコンパクトな電源回路36を実現している。
図7は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の電源停止検出部41の回路図である。電源停止検出部41は、ダイオードD71、D72と抵抗R71〜R73とで構成された全波整流部71と、全波整流した電圧を所定の電圧と比較して電源周期の1/2倍の周期を持つ電源検出パルスを発生する検出パルス部74としてのトランジスタQ74と、電源検出パルスを伝送するフォトカプラPF75と、電源検出パルスが電源周期の1/2周期以上入力されないとき電源が停止したと判定する停止判定部76とを備えている。本実施の形態においては、ダイオードD71、D72により全波整流され抵抗R71または抵抗R72と抵抗R73とで分圧された電圧と、所定の電圧としてのトランジスタQ74のベース−エミッタ間電圧Vbeとを比較して電源検出パルスを発生させている。
図8は、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置30の電源停止検出部41の動作を説明するための図であり、停電が発生した場合の商用交流電源の電圧波形、電源検出パルス、電源検出信号、電源制御信号をそれぞれ示している。
商用交流電源が正常に入力されている間(図8の、時刻t1以前)では、AC100Vの交流電圧が、電源停止検出部41のダイオードD71、D72で全波整流され、さらに抵抗R71または抵抗R72と抵抗R73とで分圧されて、トランジスタQ74のベースに印加される。分圧された全波整流電圧が電圧Vbe以上であればトランジスタQ74がオンしてフォトカプラPF75の発光ダイオードが発光し、フォトカプラPF75のトランジスタのコレクタ電位が0(V)に低下する。分圧された全波整流電圧が電圧Vbe未満であれば、トランジスタQ74がオフして、フォトカプラPF75のトランジスタのコレクタ電位が、例えば5(V)に上昇する。このようにして商用交流電源が正常に入力されている間は、商用交流電源の周期Tの1/2倍の周期を持つ電源検出パルスがトランジスタQ74のコレクタに発生することになる。そしてフォトカプラPF75を介して停止判定部76に入力される。停止判定部76は、周期T/2の電源検出パルスが入力されていれば、電源検出信号を「H」レベルに設定する。
電源停止検出部41が「H」レベルの電源検出信号を出力している間は、システム制御回路37は、タイミング発生回路35が画像表示するためのタイミングパルスを発生するように制御する。またシステム制御回路37は、電源制御部43が継電器44をオンするように制御して、電源回路36は各回路ブロックへ電力を供給し続ける。
時刻t1に停電が発生したとする。すると交流電圧が0(V)になるので、全波整流電圧も0(V)となり、トランジスタQ74がオフして、フォトカプラPF75のトランジスタのコレクタ電位が5(V)に上昇する。そして周期T/2の時間の後の時刻t2まで継続して電源検出パルスが5(V)であれば、停止判定部76は、停電が発生したと判定して電源検出信号を「L」レベルに設定する。周期T/2の時間の後に判定することにより商用交流電源に重畳されているノイズ等による誤動作を避けることができる。このようにして商用交流電源の停止後、電源周期の1/2周期以上、1周期以下の間に電源停止を検出する。
電源停止検出部41が「L」レベルの電源検出信号を出力すると、システム制御回路37は、タイミング発生回路35が終了シーケンスを行うように制御する。するとタイミング発生回路35は、パネル10の各電極に蓄積されている電荷を放電し、各スイッチング素子をすべてオフに設定する等の画像表示を停止するための終了処理を行う。そしてタイミング発生回路35が終了処理を行うために必要な時間の経過の後の時刻t3において、システム制御部37は電源制御部43が電源を停止させるように制御する。すると電源制御部43は、継電器44をオフにして電圧発生部45の動作を停止させる。
ここで、時刻t2から時刻t3までの時間、すなわち電源停止検出部41が電源停止を検出した後、電力の供給を停止するまでの時間は、商用交流電源の1周期以内、例えば10msに設定されている。そのため商用交流電源の停止後、遅くとも電源周期の2周期以内にプラズマディスプレイ装置30の動作を停止させるので、電力供給能力に必要以上の余裕を持たせなくてもよい。
このように本実施の形態によれば、電力供給能力に余裕を持たせることなくコンパクトな電源回路を用いて、停電や、短い時間の停電(瞬停)等、商用交流電源の異常が発生した場合であっても安全にプラズマディスプレイ装置の動作を停止させることができる。
なお、図4および図5に示した走査電極駆動回路33、維持電極駆動回路34の回路構成は一例を示したものであり、本発明は上記の回路構成に限定されるものではなく、他の回路構成であっても適用することができる。また駆動電圧波形についても一例を示したものであり、本発明は上記の駆動電圧波形に限定されるものではなく、他の駆動電圧波形であっても適用することができる。
また、本実施の形態において用いた具体的な各数値は、単に一例を挙げたに過ぎず、パネルの特性やプラズマディスプレイ装置の仕様等に合わせて、適宜最適な値に設定することが望ましい。
本発明は、複雑な制御をすることなく停電の場合にも安全に電源をオフすることができるコンパクトな電源回路を備え、プラズマディスプレイ装置として有用である。
本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置に用いるパネルの構造を示す分解斜視図 同パネルの電極配列図 本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の回路ブロック図 同プラズマディスプレイ装置の走査電極駆動回路の回路ブロック図 同プラズマディスプレイ装置の維持電極駆動回路の回路ブロック図 本発明の実施の形態におけるパネルの各電極に印加する駆動電圧波形を示す図 本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイ装置の電源停止検出部の回路図 同プラズマディスプレイ装置の電源停止検出部の動作を説明するための図
符号の説明
10 パネル
12 走査電極
13 維持電極
14 表示電極対
22 データ電極
30 プラズマディスプレイ装置
31 画像信号処理回路
32 データ電極駆動回路
33 走査電極駆動回路
34 維持電極駆動回路
35 タイミング発生回路
36 電源回路
37 システム制御回路
38 主電源スイッチ
41 電源停止検出部
42 スタンバイ電源部
43 電源制御部
44 継電器
45 電圧発生部
50,60 維持パルス発生部
55 初期化波形発生部
59 走査パルス発生部
71 全波整流部
74 検出パルス部
76 停止判定部

Claims (2)

  1. 走査電極と維持電極とデータ電極とを有する放電セルを複数備えたプラズマディスプレイパネルと、
    前記走査電極を駆動する走査電極駆動回路と、前記維持電極を駆動する維持電極駆動回路と、前記データ電極を駆動するデータ電極駆動回路と、
    前記走査電極駆動回路、前記維持電極駆動回路、前記データ電極駆動回路のそれぞれに電力を供給する電源回路とを備えたプラズマディスプレイ装置であって、
    前記電源回路は商用交流電源の停止を検出する電源停止検出部を有し、
    前記電源停止検出部は、商用交流電源の停止後、電源周期の1/2周期以上、1周期以下の間に停止を検出し、
    前記電源回路は、前記電源停止検出部が電源停止を検出した後、商用交流電源の1周期以内に電力の供給を停止することを特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 前記電源停止検出部は、商用交流電源を全波整流する全波整流部と、全波整流された電圧を所定の電圧と比較して電源周期の2倍の周期を持つ電源検出パルスを発生させる検出パルス部と、電源検出パルスが電源周期の1/2周期以上入力されないとき電源が停止したと判定する停止判定部とを有することを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイ装置。
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