JP2009183524A - 移動型放射線撮影装置及びその制御方法 - Google Patents

移動型放射線撮影装置及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009183524A
JP2009183524A JP2008027384A JP2008027384A JP2009183524A JP 2009183524 A JP2009183524 A JP 2009183524A JP 2008027384 A JP2008027384 A JP 2008027384A JP 2008027384 A JP2008027384 A JP 2008027384A JP 2009183524 A JP2009183524 A JP 2009183524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impact
radiation
visible image
processing unit
mobile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008027384A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Fukazawa
淳 深澤
Tatsuya Konagaya
達也 小長谷
Yasuyoshi Ota
恭義 大田
Takaaki Higuchi
孝明 日口
Yoshiaki Matsuoka
義明 松岡
Naoyuki Nishino
直行 西納
Kenji Takada
健治 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2008027384A priority Critical patent/JP2009183524A/ja
Publication of JP2009183524A publication Critical patent/JP2009183524A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】移動型放射線撮影装置に加わる衝撃を原因として発生する可視画像上の品質の低下を防止すること、あるいは品質の低下した可視画像により読影する場合の誤読影の発生を防止する。
【解決手段】放射線を照射中又は可視画像処理部が動作中であると検出された際に、衝撃が検出されたとき、衝撃の可視画像への影響を考慮した処理を行う衝撃対応処理部110を備える。例えば、可視画像中に、衝撃検出位置を示す表示を挿入する。可視画像中の衝撃検出位置を示す表示を考慮して医師が読影することで誤読影の発生を防止することができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、被写体に放射線を照射する放射線源と、前記被写体を透過した放射線を検出し放射線画像情報に変換する放射線変換器と、前記放射線変換器に記録された前記放射線画像情報を可視画像として得る可視画像処理部と、を搭載した移動型放射線撮影装置及びその制御方法に関する。
医療分野において、被写体に放射線を照射し、前記被写体を透過した放射線を放射線変換器に導いて放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置が広汎に使用されている。この場合、放射線変換器としては、蛍光体に放射線画像としての放射線エネルギを蓄積し、励起光を照射することで前記放射線画像を輝尽発光光として取り出す蓄積性蛍光体シート(IP)や、フラットパネル型X線検出器(FPD)等の固体検出素子を用いた固体放射線検出器が知られている。
前者の放射線変換器(IP)では、放射線画像が記録された蓄積性蛍光体シートを読取装置に供給して読み取り処理を行うことで、可視画像としての放射線画像が得られる。後者の放射線変換器(FPD)では、放射線を直接電気信号に変換し、あるいは、放射線をシンチレータで可視光に変換した後、電気信号に変換して読み出すことで、可視画像としての放射線画像が得られる。
ところで、近年、医療現場では、病室からの移動が難しい患者の撮影や手術室での緊急撮影等の需要が増加しており、X線(レントゲン)撮影室以外の病室、手術室等の現場室(撮影現場室)で撮影した画像を、医師が迅速且つ高画質で読影(確認)したいというニーズが高まってきている。
このようなニーズに応えるために、移動型放射線撮影装置が提案されている(特許文献1)。この特許文献1に開示されている移動型放射線撮影線装置では、患者等の不測の障害物に衝突したことを検出したときに、装置の応答性を低下させる。
特開2005−131395号公報(段落[0002]、[0004]、[0005])
ところで、移動型放射線撮影装置が、障害物に衝突した場合には、その衝突を原因として前記可視画像の品質が低下する恐れがある。
しかしながら、上記特許文献1には、衝突検出と前記可視画像の品質の低下との関係については何も示唆されておらず、医師が、品質の低下した可視画像により読影した場合には、誤読影を発生する可能性がある。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであって、移動型放射線撮影装置に加わる衝撃を原因として発生する可視画像上の品質の低下を防止すること、あるいは品質の低下した可視画像により読影する場合の誤読影の発生を防止することを可能とする移動型放射線撮影装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
この発明は、被写体に放射線を照射する放射線源と、前記被写体を透過した放射線を検出し放射線画像情報に変換する放射線変換器と、前記放射線変換器に記録された前記放射線画像情報を可視画像として得る可視画像処理部と、を搭載した移動型放射線撮影装置及びその制御方法に関するものである。
この発明に係る移動型放射線撮影装置は、前記放射線源が前記放射線を照射中であるか否かを検出する第1検出部と、前記可視画像処理部が動作中であるか否かを検出する第2検出部と、加えられた衝撃を検出する衝撃検出センサと、前記放射線を照射中又は前記可視画像処理部が動作中であると検出された際に、前記衝撃が検出されたとき、前記衝撃の前記可視画像への影響を考慮した処理を行う衝撃対応処理部と、を備える。
前記衝撃対応処理部による前記可視画像への影響を考慮した処理を、警告部により再撮影を促す処理とする。衝撃が検出されない状態で再撮影をすれば、可視画像上の品質の低下を防止することができる。
また、前記衝撃対応処理部は、前記放射線を照射中であると検出された際に、前記衝撃が検出されたときの前記可視画像への影響を考慮した処理は、得られた可視画像に、当該可視画像の撮影中に衝撃が検出されたことを示す表示を挿入する処理とする。この表示が挿入された可視画像により医師が読影する場合には、医師は、挿入された表示を確認することで、画像の撮影中に衝撃が加えられたことが分かるので、この衝撃により可視画像上の品質が低下している可能性を考慮して読影することができる。これにより誤読影の発生を防止することができる。
さらに、前記衝撃対応処理部は、前記可視画像処理部が動作中であると検出された際に、前記衝撃が検出されたときの前記可視画像への影響を考慮した処理は、前記可視画像中の衝撃検出位置を示す表示を挿入する処理とする。この場合にも、可視画像中の衝撃検出位置を示す表示を考慮して医師が読影することで誤読影の発生を防止することができる。
さらに車速センサを有し、前記衝撃検出センサは、前記車速センサにより検出された車速の微分値が閾値以上の値であるときに衝撃として検出することができる。このように構成すれば、ハードウエアとしての個別の衝撃センサを準備する必要がない。
この発明に係る移動型放射線撮影装置の制御方法は、前記放射線源が前記放射線を照射中であるか否かを検出する第1検出工程と、前記可視画像処理部が動作中であるか否かを検出する第2検出工程と、加えられた衝撃を検出する衝撃検出工程と、前記放射線を照射中又は前記可視画像処理部が動作中であると検出された際に、前記衝撃が検出されたとき、前記可視画像への影響を考慮した処理を行う衝撃対応処理工程と、を備える。
この発明によれば、放射線源が放射線を照射中であるときや、例えば、蓄積性蛍光体シートに蓄積されている放射線画像の読み取り中や、読み出した放射線画像の記憶中や、記憶データを読み出して外部処理装置への送信中や、固体検出素子からの画像転送記録中等の可視画像処理部の動作中であるときに、衝撃を検知した場合には、移動型放射線撮影装置に加わる衝撃を原因として発生する可視画像上の品質の低下を未然に防止することあるいは品質の低下した可視画像により読影する場合の誤読影の発生を防止することができる。
図1は、この発明に係る移動型放射線撮影装置の制御方法が適用された一実施形態の移動型放射線撮影装置10の構成を示す。移動型放射線撮影装置10は、台車12に搭載された状態で病室等に搬送可能に構成される。
台車12には、放射線画像情報を撮影するための撮影情報等を入力し、あるいは、外部から取得するためのディスプレイを備えたリモートパネル14(遠隔操作装置)が搭載される。この台車12に設けられる本体部15内には、リモートパネル14から供給された撮影情報に従ってX線源16を制御し、被写体18にX線20を照射するX線源制御装置22と、被写体18を透過したX線20(放射線)が照射されることで放射線画像情報が記録される蓄積性蛍光体シート(放射線変換器)Pを収納したカセッテ24が装填され蓄積性蛍光体シートPから放射線画像情報を読み取る読取装置26と、台車12の走行を制御する走行制御装置28と、読取装置26による読み取り処理を制御する読取制御装置(可視画像処理部)29と、X線20の照射中又は放射線画像情報の読取中に衝撃を検出したときに、検出した衝撃の前記放射線画像情報への影響を考慮した処理を行う衝撃対応制御装置27が配置される。
X線源制御装置22は、X線源16がX線20を照射中であるか否かを検出し、照射中フラグFxを出力する第1検出部111を備え、第1検出部111は、照射中フラグFxを衝撃対応制御装置27に送る。
読取制御装置29は、読取装置26が動作中であるか否かを検出し、動作中フラグFrと読取位置(読取走査線位置)Rpを出力する第2検出部112を備え、動作中フラグFrと読取位置情報(読取走査線位置情報)Rpを衝撃対応制御装置27に送る。
読取制御装置29は、さらに読取装置26による放射線画像の読み取り処理を制御する機能の他、読み出した放射線画像を記憶する機能と、記憶データを読み出して外部処理装置へ送信する機能とを有する。
X線源16は、このX線源16に加えられた衝撃を検出する3軸加速度センサからなる第1衝撃検出センサ101を備え、アーム部材30を介してX線源制御装置22を構成する支柱部32に連結される。台車12には、図示しないバッテリが搭載されるとともに、前記バッテリは、必要に応じて充電可能である。
図2に示すように、読取装置26に装填されるカセッテ24は、開閉自在な蓋部材34を有するとともに、当該カセッテ24を識別するためのID情報が記録された図示しないバーコードが装着される。
読取装置26は、ケーシング36の上部にカセッテ装填部38を備え、このカセッテ装填部38には、矢印方向にスライド自在な蓋部材40が配設される。放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体シートPを収納したカセッテ24は、蓋部材34を下にした状態でカセッテ装填部38に装填される。なお、ケーシング36は、外部からのX線20の侵入を阻止すべく、鉛等の重金属を含む材料で形成される。
カセッテ装填部38には、カセッテ24に装着されているバーコードを読み取るバーコードリーダ42と、前記カセッテ24の蓋部材34のロックを解除するロック解除機構46と、前記カセッテ24から蓄積性蛍光体シートPを吸着して取り出す吸着盤48と、前記吸着盤48によって取り出された前記蓄積性蛍光体シートPを挟持搬送するニップローラ50とが配設される。
ニップローラ50に連設して、複数の搬送ローラ52a〜52g及び複数のガイド板54a〜54fが配設され、これらにより湾曲搬送路56が構成される。搬送ローラ52c、52d間の湾曲搬送路56は、蓄積性蛍光体シートPを搬送方向と直交する方向に幅寄せする幅寄せ部を構成する。湾曲搬送路56は、カセッテ装填部38から下方向に延在した後、最下部において略水平状態となり、次いで、略鉛直上方向に延在する。略鉛直上方向に延在する部位は、後搬送路を構成する。
湾曲搬送路56の各位置は、X線源16を用いた撮影時において蓄積性蛍光体シートPを待避させる待避部として機能する。湾曲搬送路56の所定部位には、搬送される蓄積性蛍光体シートPを検出するセンサ55a〜55dが配設される。
ニップローラ50と搬送ローラ52aとの間には、読み取り処理が終了した蓄積性蛍光体シートPに残存する放射線画像情報を消去するための消去ユニット60が配設される。消去ユニット60は、消去光を出力する冷陰極管からなる複数の消去光源62を有する。
湾曲搬送路56の最下部に配設される搬送ローラ52d、52e間には、プラテンローラ64が配設される。プラテンローラ64の上部には、蓄積性蛍光体シートPに蓄積記録された放射線画像情報を読み取る走査ユニット66(可視画像処理部)が配設される。
読取装置26に加えられた衝撃を検出する3軸加速度センサからなる第2衝撃検出センサ102が配設された走査ユニット66は、励起光であるレーザビームLBを導出して蓄積性蛍光体シートPを搬送方向と直交する方向に走査する励起部68と、レーザビームLBによって励起されることで放出される放射線画像情報に係る輝尽発光光を集光し主走査方向に延在する集光ガイド70と、この集光ガイド70によって集光された輝尽発光光を電気信号に変換するフォトマルチプライヤ72とを備える。集光ガイド70の一端部には、輝尽発光光の集光効率を高めるための集光ミラー74が近接して配設される。
図1に示すように、台車12は、前輪76と後輪78とを有するとともに、各後輪78には、それぞれバッテリ駆動モータ80が連結される。モータ80には、モータ80の回転数を検出して台車12の速度を得るためのエンコーダである車速センサ82が連結される。本体部15には、グリップ84が回転可能に設けられ、前記グリップ84により走行スイッチが構成される。
前記グリップ84からの走行指令が入力される走行制御装置28は、車速センサ82からの信号により後輪78の回転数を介して台車12の走行速度を演算するとともに、走行速度から台車12の走行加速度を求める。
グリップ84は、例えば、図1中、矢印A方向に回転される際に、走行制御部90に速度増加信号を送る一方、前記グリップ84が矢印B方向に回転される際に、前記走行制御部90に速度減少信号を送る。なお、グリップ84から作業者の手が離された際には、モータ80に急ブレーキがかかるとともに、後輪78に設けられる電磁ブレーキ(不図示)が作動して台車12の移動が規制される。
リモートパネル14には、警告表示部98が設けられる。リモートパネル14には、さらに読取装置26が読み取り処理中であることを作業者に知らせるための表示部100が設けられる。
支柱部32には、X線源16がホーム位置(キャッチ位置)に待機しているか否かを検出するホーム位置検出部103が設けられる。このホーム位置検出部103は、例えば、リミットセンサ等の検出センサを備える。
図3に示すように、衝撃対応制御装置27は、記録収集装置であるロガー104と、ロガー104に接続されロガー104の記録収集情報に応じて種々の衝撃対応処理を行う衝撃対応処理部110とを備える。
ロガー104には、X線源制御装置22の第1検出部111からX線源16がX線20を照射中であるか否かを検出した照射中フラグFxがリアルタイムに通知されるとともに、読取制御装置29の第2検出部112から走査ユニット66が動作中であるか否かを検出した動作中フラグFrと読取走査線位置情報Rpがリアルタイムに通知される。
ロガー104には、また、X線源16に設けられた第1衝撃検出センサ101及び読取装置26の走査ユニット66に設けられた第2衝撃検出センサ102からそれぞれ第1及び第2衝撃検出値がリアルタイムに送られる。
ロガー104は、図示しない電源スイッチがONとされたときにログ待機動作を開始し、電源スイッチがOFFとされたときにログ待機動作を終了する。なお、このログ待機動作では、過去の所定時間前から現時点まで連続して常時記録を採るようにすることができる。つまり、現時点から所定時間経過後には、先に記録した所定時間の記録は消去される。この所定時間は、例えば衝撃が開始してから終了するまでの時間に設定しておく。
ロガー104は、その待機動作中に、いわゆるイベントドリブンでメモリ(不図示)に記録(ログ)を開始する。すなわち、第1検出部111からの照射中フラグFxがFx=1によりX線20が照射中であることを検出したとき記録を開始し、連続的に第1衝撃検出センサ101の第1衝撃値を取り込み記録する。第1検出部111からの照射中フラグFxがFx=0になったとき記録を終了する。
一方、第2検出部112からの動作中フラグFrがFr=1により走査ユニット66が動作中であることを検出したとき記録を開始し、読取走査線位置情報Rpに対応して連続的に第2衝撃検出センサ102の第2衝撃値を取り込み記録する。動作中フラグFrがFr=0になったとき記録を終了する。
さらに、衝撃対応制御装置27の衝撃対応処理部110には、加速度情報を出力する走行制御装置28と、警告表示を行う警告表示部98とが接続される。
このように構成される移動型放射線撮影装置10の動作について、以下に説明する。
先ず、作業者がグリップ84を把持することにより、走行制御装置28に走行指令が入力され、走行制御装置28によりモータ80が駆動される。このため、移動型放射線撮影装置10は、台車12により被写体18の場所、例えば、病室まで移動される。そして、移動型放射線撮影装置10の電源が投入(ON)された後、撮影の準備が行われる。
X線源制御装置22は、撮影許可信号が入力された後、X線源16を駆動して放射線画像情報の撮影を行う。X線源16から出力されたX線20は、被写体18を透過し、カセッテ24に収納された蓄積性蛍光体シートPに照射されて放射線画像情報が蓄積記録される。
次に、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートPを収納したカセッテ24は、読取装置26を構成するカセッテ装填部38に装填される。このため、バーコードリーダ42がカセッテ24に装着されているバーコードを読み取ってカセッテ24のID情報を取得した後、ロック解除機構46により蓋部材34のロックが解除されて開蓋される。
さらに、吸着盤48によってカセッテ24内の蓄積性蛍光体シートPが吸着されて取り出され、ニップローラ50により湾曲搬送路56に供給される。湾曲搬送路56を構成する搬送ローラ52a〜52gは、蓄積性蛍光体シートPを搬送する。
蓄積性蛍光体シートPが搬送ローラ52d、52e間を副走査搬送されるとともに、走査ユニット66を構成する励起部68からのレーザビームLBが蓄積性蛍光体シートPを主走査することにより、放射線画像情報の読み取りが行われる。すなわち、励起部68から出力されたレーザビームLBが蓄積性蛍光体シートPに照射されると、この蓄積性蛍光体シートPから放射線画像情報に対応した輝尽発光光が出力される。この輝尽発光光は、集光ガイド70を介してフォトマルチプライヤ72に導かれ、電気信号としての放射線画像情報に変換される。読み取られた放射線画像情報は、カセッテ24のID情報とともに図示しない記憶部に記憶され、あるいは、リモートパネル14を介して外部に送信される。
放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体シートPは、一旦ガイド板54f側まで搬送された後、再び走査ユニット66の下部を介してカセッテ装填部38側に戻される。カセッテ装填部38側に戻された蓄積性蛍光体シートPは、ニップローラ50、搬送ローラ52a間に配設されている消去ユニット60を構成する消去光源62から出力される消去光により、蓄積性蛍光体シートPに残存する放射線画像情報が除去される。
残存する放射線画像情報の消去処理が終了した蓄積性蛍光体シートPは、ニップローラ50及び吸着盤48を用いてカセッテ24に収納されて蓋部材34が閉蓋された後、カセッテ装填部38から抜き取られ、次の撮影に使用される。
次に、本実施形態に係る移動型放射線撮影装置10の制御方法について、図4に示すフローチャートに従って、以下に説明する。
ステップS1において電源スイッチ(不図示)がONされたことが衝撃対応処理部110により検出されると、衝撃対応処理部110は、ステップS2においてロガー104のイベントドリブンによる記録動作の待機動作を開始させる。
上記のように、X線源制御装置22は、撮影許可信号が入力された後、X線源16を駆動して放射線画像情報の撮影を行う。X線源16から出力されたX線20は、被写体18を透過し、カセッテ24に収納された蓄積性蛍光体シートPに照射されて放射線画像情報が蓄積記録される。
ステップ3においてX線源16からX線20が照射開始されたとき第1検出部111より照射中フラグFx(Fx=1)が通知され、通知されたとき、すなわち照射が開始したときから照射が終了するまで、ステップS4においてロガー104により第1衝撃検出センサ101から得られる第1衝撃検出値の連続ログ動作が実行される。
X線20の照射終了(Fx=0)後のステップS5において、衝撃対応処理部110は、ステップS4で記録されたログを参照し、X線20の照射中に第1衝撃検出センサ101により衝撃が検出されているかどうかを確認する。
衝撃が検出されていたとき、衝撃対応処理部110は、ステップS6において、その検出された第1衝撃検出値が閾値以上であるかどうかを判定する。
ステップS6の判定において、第1衝撃検出値が閾値以上であった場合には、前記衝撃により可視画像に対して読影が困難な雑音が混入する影響を考慮し、ステップS7において、警告表示部98に再撮影を促す表示を行う。この再撮影を促す表示により、放射線画像情報が消去された蓄積性蛍光体シートPが収納されたカセッテ24が被写体18に対して再配置され、再撮影がなされる。
その一方、ステップS6の判定において、第1衝撃検出値が閾値未満であった場合には、衝撃は検知したが読影が可能であると判定し、ステップS8において、後述するマーキング処理を予約する。
ステップS8のマーキング処理の予約が終了した場合、又はステップS5において、X線20の照射中に衝撃を検出していなかった場合には、ステップS9において、上記のように読取装置26による蓄積性蛍光体シートPから放射線画像情報の読み取り処理が開始される。
ステップS9において、読取装置26により読取が開始されたことが第2検出部112からの読取中フラグFr(Fr=1)により通知されたときから読取が終了(Fr=0)するまで、ステップS10おいてロガー104によるログ動作が実行される。このログ動作では、走査線位置情報Rpに対応して第2衝撃検出センサ102の出力値である第2衝撃検出値が記録される。
放射線画像情報の読取終了後のステップS11において、衝撃対応処理部110は、ログを参照し、放射線画像情報の読取中に第2衝撃検出センサ102により衝撃が検出されたかどうかを確認する。
衝撃が検出されていたとき、衝撃対応処理部110は、ステップS12において、マーキング処理を行う。このマーキング処理では、画像の行横に「※」印等の表示(可視画像中の衝撃検出位置を示す表示)を付けることにより、画像中の特定行(走査線位置情報Rpにより特定された行)に衝撃の発生を記録することができる。なお、ステップS8においてマーキング処理が予約されていた場合には、画像の全行の横に「※」の表示を付ける。
上記のようなマーキングが表示されている可視画像を読影する際に、医師は、可視画像上の品質が低下していることを考慮して読影することができるので誤読影の発生を防止することができる。
ステップS13において、電源がOFFにされたことを検出したとき、ステップS14において、ロガー104の待機動作を終了させる。
なお、移動型放射線撮影装置10を、例えば、ある病室から他の病室に移動する時間を利用して、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートPを収納したカセッテ24から放射線画像情報を読み出した後、消去するようにすることで当該カセッテ24を再度、撮影に供することができるが、この移動時の読取時(ステップS9の判断時に対応する。)に、車速センサ82から演算される車速を微分して加速度を求め、この加速度(車速の微分値)が閾値以上の値であるときには衝撃として検出してステップS10のログ動作を行わせるようにすることもできる。このようにすれば、簡易的な動作となるが、第2衝撃検出センサ102を省略することも可能である。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、移動型放射線撮影装置10を構成する読取装置26には、撮影装置を構成するX線源16が連結されているが、撮影装置とは独立に構成されて撮影室内に配置されている読取装置に対してもこの発明を適用することができる。
また、蓄積性蛍光体シートPに代えて、例えば、フラットパネル型X線検出器を読取装置26に適用することもできる。この場合、台車12に搭載された図示しないPCのHDD(可視画像処理部)が動作中(フラットパネル型X線検出器からHDDへの転送記録中)であるときが、ステップS9(NO)→ステップS10→ステップS9(NO)…の読取中のログ動作処理に該当する。
このため、前記HDDの動作時に、台車12を走行させることが可能になり、取り扱い作業性が向上するという効果が得られる。
なお、HDDの動作時に、台車12に急ブレーキがかかった際には、画像に「※」印等のマーキングをすることにより、外乱の発生を記録することができる。このマーキングは、衝撃対応制御装置27がマーキング形成部として機能することにより行うことができる。
もちろん、磁気ヘッドを有するHDDへの転送記録中に限らず、光ヘッドを有する光ディスクへの転送記録中にもこの発明を適用することができる。
本実施形態の移動型放射線撮影装置の構成図である。 読取装置の内部構成図である。 衝撃対応制御装置の構成ブロック図である。 衝撃対応制御装置の動作フローチャートである。
符号の説明
10…移動型放射線撮影装置 16…X線源
18…被写体 20…X線
22…X線源制御装置 24…カセッテ
26…読取装置 27…衝撃対応制御装置
29…読取制御装置 66…走査ユニット
101…第1衝撃検出センサ 102…第2衝撃検出センサ
104…ロガー 110…衝撃対応処理部
111…第1検出部 112…第2検出部
P…蓄積性蛍光体シート

Claims (6)

  1. 被写体に放射線を照射する放射線源と、
    前記被写体を透過した放射線を検出し放射線画像情報に変換する放射線変換器と、
    前記放射線変換器に記録された前記放射線画像情報を可視画像として得る可視画像処理部と、
    を搭載した移動型放射線撮影装置であって、
    前記放射線源が前記放射線を照射中であるか否かを検出する第1検出部と、
    前記可視画像処理部が動作中であるか否かを検出する第2検出部と、
    加えられた衝撃を検出する衝撃検出センサと、
    前記放射線を照射中又は前記可視画像処理部が動作中であると検出された際に、前記衝撃が検出されたとき、前記衝撃の前記可視画像への影響を考慮した処理を行う衝撃対応処理部と、
    を備えることを特徴とする移動型放射線撮影装置。
  2. 請求項1記載の移動型放射線撮影装置において、
    さらに、警告部を有し、
    前記衝撃対応処理部による前記可視画像への影響を考慮した処理は、前記警告部により再撮影を促す処理である
    ことを特徴とする移動型放射線撮影装置。
  3. 請求項1記載の移動型放射線撮影装置において、
    前記衝撃対応処理部は、前記放射線を照射中であると検出された際に、前記衝撃が検出されたときの前記可視画像への影響を考慮した処理は、前記可視画像に、当該可視画像の撮影中に衝撃が検出されたことを示す表示を挿入する処理である
    ことを特徴とする移動型放射線撮影装置。
  4. 請求項1記載の移動型放射線撮影装置において、
    前記衝撃対応処理部は、前記可視画像処理部が動作中であると検出された際に、前記衝撃が検出されたときの前記可視画像への影響を考慮した処理は、前記可視画像中の衝撃検出位置を示す表示を挿入する処理である
    ことを特徴とする移動型放射線撮影装置。
  5. 請求項1記載の移動型放射線撮影装置において、
    さらに車速センサを有し、
    前記衝撃検出センサは、
    前記車速センサにより検出された車速の微分値が閾値以上の値であるときに衝撃として検出する
    ことを特徴とする移動型放射線撮影装置。
  6. 被写体に放射線を照射する放射線源と、
    前記被写体を透過した放射線を検出し放射線画像情報に変換する放射線変換器と、
    前記放射線変換器に記録された前記放射線画像情報を可視画像として得る可視画像処理部と、
    を搭載した移動型放射線撮影装置の制御方法であって、
    前記放射線源が前記放射線を照射中であるか否かを検出する第1検出工程と、
    前記可視画像処理部が動作中であるか否かを検出する第2検出工程と、
    加えられた衝撃を検出する衝撃検出工程と、
    前記放射線を照射中又は前記可視画像処理部が動作中であると検出された際に、前記衝撃が検出されたとき、前記衝撃の前記可視画像への影響を考慮した処理を行う衝撃対応処理工程と、
    を備えることを特徴とする移動型放射線撮影装置の制御方法。
JP2008027384A 2008-02-07 2008-02-07 移動型放射線撮影装置及びその制御方法 Withdrawn JP2009183524A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008027384A JP2009183524A (ja) 2008-02-07 2008-02-07 移動型放射線撮影装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008027384A JP2009183524A (ja) 2008-02-07 2008-02-07 移動型放射線撮影装置及びその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009183524A true JP2009183524A (ja) 2009-08-20

Family

ID=41067445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008027384A Withdrawn JP2009183524A (ja) 2008-02-07 2008-02-07 移動型放射線撮影装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009183524A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016001128A (ja) * 2014-06-11 2016-01-07 キヤノン株式会社 放射線画像撮像装置及びその制御方法、並びに、プログラム
WO2019069528A1 (ja) * 2017-10-02 2019-04-11 株式会社島津製作所 移動型x線撮影装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016001128A (ja) * 2014-06-11 2016-01-07 キヤノン株式会社 放射線画像撮像装置及びその制御方法、並びに、プログラム
WO2019069528A1 (ja) * 2017-10-02 2019-04-11 株式会社島津製作所 移動型x線撮影装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4932404B2 (ja) 放射線画像形成システム
JP4724630B2 (ja) 放射線画像形成システム
JP5160991B2 (ja) 放射線画像撮影システム
JP5103312B2 (ja) 放射線画像撮影装置
JP2009183524A (ja) 移動型放射線撮影装置及びその制御方法
JP4747227B2 (ja) 放射線画像形成システム
JP2005266707A (ja) 放射線画像情報記録読取システム
JP2009153834A (ja) 移動型放射線装置及びその制御方法
US20080073568A1 (en) Radiation image reading apparatus and method of controlling the same
JP4512575B2 (ja) 放射線画像情報読取装置及びその制御方法
JP2009153833A (ja) 移動型放射線装置及びその制御方法
JP2009195320A (ja) 放射線画像情報読取装置及びその制御方法
JP4912128B2 (ja) 移動型x線装置
JP5269923B2 (ja) 放射線画像形成システム
JP5127618B2 (ja) 放射線画像撮影装置及び放射線画像情報の処理方法
JP4829382B2 (ja) 放射線画像形成システム
JP4747228B2 (ja) 放射線画像形成システム
JP2004188095A (ja) 放射線画像撮影用カセッテ及び放射線画像撮影システム
JP2009195319A (ja) 放射線画像情報読取装置及びその制御方法
JP2009195462A (ja) 移動型放射線装置及びその制御方法
JP2010022733A (ja) 放射線画像撮影装置及び放射線画像情報の処理方法
JP2008076604A (ja) 読取装置及びその動作確認方法
JP5073618B2 (ja) 放射線画像撮影システムおよび放射線画像撮影用カセッテ
JP2008083238A (ja) 放射線画像読取装置
JP2009207519A (ja) 放射線画像撮影システム及び放射線画像撮影方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110510