JP2009167926A - 送風装置およびそれを搭載した電気機器 - Google Patents

送風装置およびそれを搭載した電気機器 Download PDF

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Abstract

【課題】圧力損失など静圧が変化しても風量の変化量が極めて少ない高精度な風量−静圧特性を実現し、雰囲気温度が高い場合は送風量を多くし、雰囲気温度が低い場合は送風量を少なくできる送風装置の提供を目的としている。
【解決手段】相関関係指示手段13がON/OFFデューティに応じて、電流を基準電流値に対して線形変化させるので、回転数が高くなれば供給電流も大きくなり、回転数が低くなれば供給電流も小さくなるため、モータの特性は回転数が上昇するに従って軸トルクが大きくなり、送風装置10は圧力損失が変化しても風量が大きく変化しない風量−静圧特性となる。さらに、温度補正手段19が検知した温度に応じて、基準電流値を変更するので、送風装置10は夏季など雰囲気温度が高い時は風量が増加し、冬季など雰囲気温度が低い時は風量が減少する風量−静圧特性が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に天井埋め込み型等の排気用および給気用の換気装置や、レンジフード、加湿機、除湿機、冷凍機器、空気調和機、給湯機などに搭載する送風装置およびその送風装置を搭載した電気機器に関するものである。
近年、換気装置等の電気機器に搭載する送風装置においては、低価格化、高効率化、静音化をした上で、ダクト配管形態による圧力損失や、外風圧、フィルタ等の目詰まりによる圧力損失の変化の影響を受けることなく、居室の状況に応じて最適な風量による一定風量で換気ができるような制御性の良い送風装置が求められている。
従来、この種の送風装置は、特許文献1に開示された構成のものが知られている。
以下、その送風装置について図9を参照しながら説明する。
図に示すように、送風装置110は遠心型送風機110aを内蔵し、遠心型送風機110aはブラシレスDCモータ111にて駆動される。直流電圧制御手段108は商用交流電源を全波整流された後のリップルを含む高圧電圧を45V以下の直流電圧に変換する降圧型のチョッパ回路で、供給電流値制御手段122は電流検出手段121にて検出するインバータ回路106への平均電流値が電流値指示手段119にて指示された電流値と同等になるように、直流電圧値変更手段114を制御して、直流電圧制御手段108の出力電圧を可変しながらフィードバック制御する。風量制御手段132は直流電圧制御手段108の出力電圧に応じて、インバータ回路106に供給する電流を基準設定値に対して変化させて電流値指示手段119に指示する送風装置110の構成としている。
特開2007−100574号公報
このような従来の送風装置によれば、コールドドラフト等の観点から、夏季に対して冬季は一定風量であっても送風量を減らすことが要望される換気装置等に搭載した場合、夏季の送風量と、冬季の送風量を変更できないという課題があり、必要とする回路スペースを大きくすることなく、風量−静圧特性や、複数の風量設定などの仕様調整を容易にでき、雰囲気温度の変化に応じて送風量を制御できることが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、仕様調整の簡素化、回路の小型化、高品質化、供給される電源電圧の変動の影響がなく、圧力損失など静圧が変化しても風量の変化量が極めて少ない高精度な風量−静圧特性を実現した上で、雰囲気温度の変化に応じて、雰囲気温度が高い場合は送風量を多くし、逆に、雰囲気温度が低い場合は送風量を少なくできる送風装置を提供することを目的としている。
本発明の送風装置は上記目的を達成するために、ブラシレスDCモータを搭載した遠心型送風機と、上段と下段からなり、それぞれ複数のスイッチング素子でブリッジ接続されたインバータ回路と、このインバータ回路に印加される直流電圧を前記スイッチング素子の上段または下段をPWM制御するとともに、前記ブラシレスDCモータの駆動コイルに所定の方向と順序で順次全波通電するための駆動ロジック制御手段と、前記スイッチング素子をPWM制御する時のON/OFFデューティを指示する指示電圧とするデューティ指示電圧生成手段と、このデューティ指示電圧生成手段の出力を変更することにより前記スイッチング素子のPWM制御のON/OFFデューティを可変して前記インバータ回路に供給する平均電流を前記略一定に制御する供給電流値制御手段と、この供給電流値制御手段によって略一定に制御する平均電流値を指示する電流値指示手段と、前記デューティ指示電圧生成手段にて生成した直流電圧の所定電圧時に、前記電流値指示手段が指示する基準電流値を指示する基準電流値指示手段と、雰囲気温度を検知する雰囲気温度検知手段と、前記電流値指示手段には前記デューティ指示電圧生成手段にて生成した直流電圧の電圧値に応じて、前記電流値指示手段によって指示する平均電流値との相関関係を指示する相関関係指示手段を配し、この相関関係指示手段は前記基準電流値指示手段にて指示された基準電流値に対して線形あるいは非線形的に変化させて前記電流値指示手段によって指示する平均電流値を決定し、前記雰囲気温度検知手段が検知した雰囲気温度が基準温度よりも高い場合は、前記基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を高くし、検知した雰囲気温度が基準温度よりも低い場合は、前記基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を低くする温度補正手段を設けたことを特徴とする送風装置の構成としたものである。
この手段により、基準電流値指示手段がデューティ指示電圧生成手段にて生成した直流電圧の所定電圧時に、電流値指示手段が指示する基準電流値を指示する。また、雰囲気温度検知手段が検知した雰囲気温度が基準温度よりも高い場合は、温度補正手段が基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を高くし、検知した雰囲気温度が基準温度よりも低い場合は、温度補正手段が基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を低くする。従って、回路スペース拡大の抑制、高品質化ができる。また、回転数が上昇するにしたがって、軸トルクが一段と大きくなる回転数−トルク特性において、雰囲気温度が高くなると軸トルクが大きくなり、雰囲気温度が低くなると軸トルクが小さくなるため、雰囲気温度が高くなれば送風量が多くなり、雰囲気温度が低くなれば送風量が少なくなるとともに、圧力損失など静圧が変化しても風量が大きく変化しない風量−静圧特性を実現できる送風装置および電気機器が得られる。
また、本発明の送風装置は上記目的を達成するために、インバータ回路に印加する直流電圧の電圧値を一定に制御するチョッパ回路にて形成された直流電圧制御手段を備えたことを特徴とする送風装置の構成としたものである。
この手段により、送風装置本体に供給される電源電圧に変動が生じても、直流電圧制御手段によって、インバータ回路に印加される電圧は一定電圧となることから、ブラシレスDCモータの駆動コイルに印加される等価電圧と、駆動コイルに流れる電流の相関関係は変化せず、ブラシレスDCモータの回転数−トルク特性は変動しない。そのため、送風装置の風量も変動が抑えられるので、安定した一定風量制御を実現できる送風装置および電気機器が得られる。
また、本発明の送風装置は上記目的を達成するために、インバータ回路に印加する直流電圧の電圧値を検知する印加電圧検知手段と、この印加電圧検知手段の検知した電圧値と基準となる電圧との差異に応じて、前記基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を補正する基準電流値補正手段を備えたことを特徴とする送風装置の構成としたものである。
この手段により、送風装置本体に供給される電源電圧に変動が生じても、印加電圧検知手段がインバータ回路に印加される直流電圧を検知し、その検知した電圧値と基準となる電圧との差異に応じて、基準電流値補正手段は検知した電圧が基準となる電圧よりも低い場合は、基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を下げ、逆に検知した電流が基準となる電圧よりも高い場合は、基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を上げる。従って、ブラシレスDCモータの駆動コイルに印加される等価電圧と、駆動コイルに流れる電流の相関関係は変化せず、ブラシレスDCモータの回転数−トルク特性に変動はなく、送風装置の風量も変動が抑えられるので、安定した一定風量制御を実現できる送風装置および電気機器が得られる。
また、本発明の送風装置は上記目的を達成するために、相関関係指示手段は接続する抵抗値の大きさにより、基準電流値指示手段にて指示された基準電流値に対して変化させる変化量を決定することを特徴とする送風装置の構成としたものである。
この手段により、相関関係指示手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、風量−静圧特性の調整ができることから、仕様調整に要する工数の大幅な削減ができるとともに、モータの標準化が可能にできる送風装置および電気機器が得られる。
また、本発明の送風装置は上記目的を達成するために、基準電流値指示手段は接続する抵抗値の大きさによって指示する基準電流値を決定することを特徴とする送風装置の構成としたものである。
この手段により、基準電流値指示手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、風量調整ができることから、仕様調整に要する工数の大幅な削減ができるとともに、モータの標準化が可能にできる送風装置および電気機器が得られる。
また、送風装置は上記目的を達成するために、温度補正手段は接続する抵抗値の大きさにより、基準温度との差異に応じて基準電流値を変更する変化量を決定することを特徴とする送風装置の構成としたものである。
この手段により、温度補正手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、雰囲気温度変化時の風量調整ができることから、仕様調整に要する工数の大幅な削減ができるとともに、モータの標準化が可能にできる送風装置および電気機器が得られる。
また、本発明の送風装置は上記目的を達成するために、風量指示手段と、基準電流値指示手段に接続する抵抗値を変更する基準電流値指示変更手段とを備え、前記風量指示手段の指示状態によって、前記基準電流値指示変更手段が前記基準電流値指示手段に接続する抵抗値を変更することを特徴とする送風装置の構成としたものである。
この手段により、基準電流値指示手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、風量指示手段の風量指示に応じた風量調整ができることから、速度調整などの仕様調整に要する工数の大幅な削減ができるとともに、モータの標準化が可能にできる送風装置および電気機器が得られる。
また、本発明の送風装置は上記目的を達成するために、相関関係指示手段に接続する抵抗値を変更する相関関係変更手段を設け、風量指示手段の指示状態によって、前記相関関係変更手段が前記相関関係指示手段に接続する抵抗値を変更することを特徴とする送風装置の構成としたものである。
この手段により、相関関係指示手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、強、弱などの速度設定に対応した風量−静圧特性の調整ができることから、仕様調整に要する工数の大幅な削減ができるとともに、モータの標準化が可能にできる送風装置および電気機器が得られる。
また、本発明の送風装置は上記目的を達成するために、交流電源を接続する交流電源接続手段を複数設け、この交流電源接続手段への接続箇所に応じて、基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を変更する供給電流設定値変更手段を設けたことを特徴とする送風装置の構成としたものである。
この手段により、供給電流設定値変更手段が、交流電源接続手段への接続箇所に応じて、基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を変更するので、強、弱など風量調整ができることから、速度調整などの仕様調整に要する工数の大幅な削減ができるとともに、モータの標準化が可能にできる送風装置および電気機器が得られる。
また、駆動ロジック制御手段は駆動コイルに非通電区間のない電流を供給することを特徴とする送風装置の構成としたものである。
この手段により、インバータ回路に供給される電流のリプルが大幅に減少するとともに、モータのトルクリプルが減少することから、風量精度の高精度化、低振動化を実現した送風装置および電気機器が得られる。
本発明によれば、温度補正手段が、雰囲気温度検知手段が検知した雰囲気温度が基準温度よりも高い場合は、基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を高くし、検知した雰囲気温度が基準温度よりも低い場合は、基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を低くするので、回路スペース拡大の抑制、高品質化ができるとともに、回転数が上昇するにしたがって、軸トルクが一段と大きくなる回転数−トルク特性において、雰囲気温度が高くなると軸トルクが大きくなり、雰囲気温度が低くなると軸トルクが小さくなる。そのため、雰囲気温度が高くなれば送風量が多くなり、雰囲気温度が低くなれば送風量が少なくなるとともに、圧力損失など静圧が変化しても風量が大きく変化しない風量−静圧特性を実現できる送風装置および電気機器を提供できる。
また、本発明によれば、直流電圧制御手段がインバータ回路に印加する電圧を一定にするので、ブラシレスDCモータの駆動コイルに印加される等価電圧と、駆動コイルに流れる電流の相関関係は変化しない。そのため、送風装置本体に供給される電源電圧に変動が生じても、ブラシレスDCモータの回転数−トルク特性の変動がなく、送風装置の風量変動が抑制された安定した一定風量制御を実現できる送風装置および電気機器を提供できる。
また、本発明によれば、印加電圧検知手段がインバータ回路に印加される直流電圧を検知し、その検知した電圧値と基準となる電圧との差異に応じて、基準電流値補正手段は検知した電圧が基準となる電圧よりも低い場合は、基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を下げ、逆に検知した電流が基準となる電圧よりも高い場合は、基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を上げる。そのため、送風装置本体に供給される電源電圧に変動が生じても、ブラシレスDCモータの回転数−トルク特性に変動はなく、送風装置の風量も変動が抑えられるので、安定した一定風量制御を実現できる送風装置および電気機器を提供できる。
また、本発明によれば、相関関係指示手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、風量−静圧特性の調整ができることから、仕様調整に要する工数の大幅な削減と、モータの標準化が実現できる送風装置および電気機器を提供できる。
また、本発明によれば、基準電流値指示手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、風量調整ができることから、仕様調整に要する工数の大幅な削減と、モータの標準化が実現できる送風装置および電気機器を提供できる。
また、本発明によれば、温度補正手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、雰囲気温度変化時の風量調整ができることから、仕様調整に要する工数の大幅な削減と、モータの標準化が実現できる送風装置および電気機器を提供できる。
また、本発明によれば、基準電流値指示手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、風量指示手段の風量指示に応じた風量調整ができることから、速度調整などの仕様調整に要する工数の大幅な削減と、モータの標準化が実現できる送風装置および電気機器を提供できる。
また、本発明によれば、相関関係指示手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、強、弱などの速度設定に対応した風量−静圧特性の調整ができることから、仕様調整に要する工数の大幅な削減と、モータの標準化が実現できる送風装置および電気機器を提供できる。
また、本発明によれば、交流電源接続手段への接続箇所に応じて、供給電流設定値変更手段が、基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を変更するので、強、弱など風量調整ができることから、速度調整などの仕様調整に要する工数の大幅な削減ができるとともに、モータの標準化を実現できる送風装置および電気機器を提供できる。
また、本発明によれば、インバータ回路に供給される電流のリプルが大幅に減少するとともに、モータのトルクリプルが減少することから、風量精度の高精度化、低振動化を実現できる送風装置および電気機器を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、ブラシレスDCモータを搭載した遠心型送風機と、上段と下段からなり、それぞれ複数のスイッチング素子でブリッジ接続されたインバータ回路と、このインバータ回路に直流電圧を印加するチョッパ回路にて形成された直流電圧制御手段と、この直流電圧制御手段にて生成した直流電圧を、前記インバータ回路を介して前記ブラシレスDCモータの駆動コイルに所定の方向と順序で順次全波通電するための駆動ロジック制御手段と、前記インバータ回路に供給する平均電流を前記直流電圧制御手段の出力を可変して略一定に制御する供給電流値制御手段と、この供給電流値制御手段によって略一定に制御する平均電流値を指示する電流値指示手段と、前記直流電圧制御手段にて生成した直流電圧の所定電圧時に、前記電流値指示手段が指示する基準電流値を指示する基準電流値指示手段と、雰囲気温度を検知する雰囲気温度検知手段と、前記電流値指示手段には前記直流電圧制御手段にて生成した直流電圧の電圧値に応じて、前記電流値指示手段によって指示する平均電流値との相関関係を指示する相関関係指示手段を配し、この相関関係指示手段は前記基準電流値指示手段にて指示された基準電流値に対して線形あるいは非線形的に変化させて前記電流値指示手段によって指示する平均電流値を決定し、前記雰囲気温度検知手段が検知した雰囲気温度が基準温度よりも高い場合は、前記基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を高くし、検知した雰囲気温度が基準温度よりも低い場合は、前記基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を低くする温度補正手段を設けたことを特徴とする送風装置の構成としたものであり、基準電流値指示手段が直流電圧制御手段にて生成した直流電圧の所定電圧時に、電流値指示手段が指示する基準電流値を指示し、温度補正手段が、雰囲気温度検知手段が検知した雰囲気温度が基準温度よりも高い場合は、基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を高くし、検知した雰囲気温度が基準温度よりも低い場合は、基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を低くするので、雰囲気温度が高くなるとブラシレスDCモータの軸トルクが大きくなり、雰囲気温度が低くなるとブラシレスDCモータの軸トルクが小さくなるという作用を有する。
請求項2に記載の発明は、インバータ回路に印加する直流電圧の電圧値を一定に制御するチョッパ回路にて形成された直流電圧制御手段を備えたことを特徴とする送風装置の構成としたものであり、インバータ回路に印加される電圧を一定とすることにより、ブラシレスDCモータの駆動コイルに印加される等価電圧と、駆動コイルに流れる電流の相関関係が変化せず、ブラシレスDCモータの回転数−トルク特性は変動しないという作用を有する。
請求項3に記載の発明は、インバータ回路に印加する直流電圧の電圧値を検知する印加電圧検知手段と、この印加電圧検知手段の検知した電圧値と基準となる電圧との差異に応じて、前記基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を補正する基準電流値補正手段を備えたことを特徴とする送風装置の構成としたものであり、ブラシレスDCモータの駆動コイルに印加される等価電圧と、駆動コイルに流れる電流の相関関係が変化せず、ブラシレスDCモータの回転数−トルク特性は変動しないという作用を有する。
請求項4に記載の発明は、相関関係指示手段は接続する抵抗値の大きさにより、基準電流値指示手段にて指示された基準電流値に対して変化させる変化量を決定することを特徴とする送風装置の構成としたものであり、相関関係指示手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、風量−静圧特性の調整ができるという作用を有する。
請求項5に記載の発明は、基準電流値指示手段は接続する抵抗値の大きさによって指示する基準電流値を決定することを特徴とする送風装置の構成としたものであり、基準電流値指示手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、風量調整ができるという作用を有する。
請求項6に記載の発明は、温度補正手段は接続する抵抗値の大きさにより、基準温度との差異に応じて基準電流値を変更する変化量を決定することを特徴とする送風装置の構成としたものであり、温度補正手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、雰囲気温度変化時の風量調整ができるという作用を有する。
請求項7に記載の発明は、風量指示手段と、基準電流値指示手段に接続する抵抗値を変更する基準電流値指示変更手段とを備え、前記風量指示手段の指示状態によって、前記基準電流値指示変更手段が前記基準電流値指示手段に接続する抵抗値を変更することを特徴とする送風装置の構成としたものであり、基準電流値指示手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、風量指示手段の風量指示に応じた風量調整ができるという作用を有する。
請求項8に記載の発明は、相関関係指示手段に接続する抵抗値を変更する相関関係変更手段を設け、風量指示手段の指示状態によって、前記相関関係変更手段が前記相関関係指示手段に接続する抵抗値を変更することを特徴とする送風装置の構成としたものであり、相関関係指示手段に接続する抵抗の抵抗値の変更により、強、弱などの速度設定に対応した風量−静圧特性の調整ができるという作用を有する。
請求項9に記載の発明は、交流電源を接続する交流電源接続手段を複数設け、この交流電源接続手段への接続箇所に応じて、基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を変更する供給電流設定値変更手段を設けたことを特徴とする送風装置の構成としたものであり、供給電流設定値変更手段が、交流電源接続手段への接続箇所に応じて、基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を変更するので、強、弱など風量調整ができるという作用を有する。
請求項10に記載の発明は、駆動ロジック制御手段は駆動コイルに非通電区間のない電流を供給することを特徴とする送風装置の構成としたものであり、インバータ回路に供給される電流のリプルが大幅に減少するとともに、モータのトルクリプルが減少するという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図5に示すように、10はブラシレスDCモータ11を搭載した遠心型送風機10aを内蔵した送風装置で、外部電源に接続されている。1は送風装置10を内蔵した換気装置である。送風装置10によって吸い込まれた、煙草の煙や調理等で発生し、汚れた室内空気は換気装置1の吐出口、ダクト24を介して建物の壁を貫通して屋外に排出される。ブラシレスDCモータ11の磁石回転子3はプラスチックマグネットを射出成形時に極配向させてシャフトと一体成形して形成しており、主磁極部は極異方性磁石である。ブラシレスDCモータ11の外被は炭酸カルシウムや水酸化アルミニウムなどの充填材とガラス繊維を含有する不飽和ポリエステル等の樹脂でモールドされており、磁石回転子3の磁極位置と磁束密度分布を検知する磁極位置検出手段となるホール素子(磁束密度分布検知手段4)と、上段側スイッチング素子Q1、Q3、Q5と下段側スイッチング素子Q2、Q4、Q6をブリッジ接続したインバータ回路6と、ホール素子(磁束密度分布検知手段4)の出力に基づいて駆動コイル2に所定の方向と順序で順次全波通電となるようスイッチング素子Q1〜Q6のON/OFFを制御する駆動ロジック制御手段5と、下段側スイッチング素子Q2、Q4、Q6をPWM制御するPWM制御手段23を内蔵している。ここで、磁石回転子3の主磁極部は極異方性磁石となっているため、駆動コイル2に誘起される誘起電圧は略正弦波状の波形となり、ホール素子(磁束密度分布検知手段4)の検出波形も略正弦波状の波形となる。さらに電流波形制御手段7は駆動コイル2の各相電流波形がホール素子(磁束密度分布検知手段4)の波形に略相似形になるようにフィードバック制御しながら下段側スイッチング素子Q2、Q4、Q6のON/OFFデューティを調整するので、インバータ回路6に供給される電流には非通電区間がなく、電流波形には急峻な変化が無くなるとともにリプルの発生が抑制されることとなる。そして、ブラシレスDCモータ11の外部には、昇降圧型のチョッパ回路にて構成された直流電圧制御手段8と、この直流電圧制御手段8にて出力される一定電圧を減圧してPWM制御手段23のON/OFFデューティを指示するデューティ指示電圧生成手段12と、インバータ回路6に供給される電流を検知する電流検出手段15と、デューティ指示電圧生成手段12にて生成した直流電圧の所定電圧時にインバータ回路6に供給される基準電流値を設定する基準電流値指示手段16と、相関関係指示手段13と、電流検出手段15にて検出するインバータ回路6に供給される平均電流値が電流値指示手段9にて指示された電流値と同等になるように、デューティ指示電圧生成手段12を制御することにより、PWM制御手段23のON/OFFデューティを可変しながらフィードバック制御する供給電流値制御手段17と、送風装置10の設置されている空間の雰囲気温度を検知する雰囲気温度検知手段18と、温度補正手段19と、風量指示手段20と、基準電流値指示変更手段21と、相関関係変更手段22とが設けられている。相関関係指示手段13はデューティ指示電圧生成手段12の出力電圧−電流特性が図2に示すような特性になるように、出力電圧の変化をフィードバックして、デューティ指示電圧生成手段12の出力する電圧値の大きさに応じて、インバータ回路6に供給する電流を基準電流値に対して線形変化(比例)させて電流値指示手段9に指示する。この時、インバータ回路6の耐圧とキックバック電圧を考慮した上でON/OFFデューティに上限を設け、電流を制御することなくON/OFFデューティ一定で運転する区間を設けている。温度補正手段19は、図2に示すように、雰囲気温度検知手段18が検知した雰囲気温度が基準の温度よりも高い場合は、基準電流値指示手段16にて指示する基準電流値を高く変更し、逆に、雰囲気温度検知手段18が検知した雰囲気温度が基準の温度よりも低い場合は、基準電流値指示手段16にて指示する基準電流値を低く変更する。相関関係指示手段13は接続する抵抗R1の抵抗値の大きさにより、基準電流値指示手段16にて指示された基準電流値に対して変化させる変化量を決定し、基準電流値指示手段16は接続する抵抗R2の抵抗値の大きさによって、デューティ指示電圧生成手段12にて生成した直流電圧の所定電圧時にインバータ回路6に供給される基準電流値を決定する。温度補正手段19は接続する抵抗R3の抵抗値の大きさによって、基準温度と雰囲気温度検知手段18が検知した雰囲気温度との差異に応じて基準電流値を変更する変化量を決定する。基準電流値指示変更手段21は、風量指示手段20の指示状態によって、基準電流値指示手段16に接続する抵抗R2の抵抗値を変更し、相関関係変更手段22は、風量指示手段20の指示状態によって、相関関係指示手段13に接続する抵抗R1の抵抗値を変更する構成である。
このような本発明の送風装置10によれば、相関関係指示手段13がデューティ指示電圧生成手段12の出力する電圧値の大きさに応じて、インバータ回路6に供給する電流を基準電流値に対して線形変化させて電流値指示手段9に指示するので、回転数が高くなれば供給電流も大きくなり、逆に回転数が低くなれば供給電流も小さくなる。そのため、図3に示すように、ブラシレスDCモータ11の回転数−トルク特性は回転数が上昇するにしたがって軸トルクが大きくなる特性が得られることとなる。この特性によって、送風装置10を搭載する換気装置1では、図4に示すように、外風圧やダクト長さなどの圧力損失が変化しても風量が大きく変化しない風量−静圧特性が得られる。さらに、温度補正手段19が雰囲気温度検知手段18にて検知した温度に応じて、基準電流値を変更することにより、検知した温度が基準温度よりも高い場合は、軸トルクが高くなり、検知した温度が基準温度よりも低い場合は、軸トルクが低くなる特性が得られることとなる。この特性によって、送風装置10を搭載する換気装置1では、夏季など雰囲気温度が高い時は換気風量が増加し、冬季など雰囲気温度が低い時は換気風量が減少する風量−静圧特性が得られる。
また、直流電圧制御手段8が供給される電源電圧が変動しても、一定電圧に制御するため、インバータ回路6に印加される電圧は一定電圧となり、ブラシレスDCモータ11の駆動コイル2に印加される等価電圧と駆動コイル2に流れる電流の相関は変動しないので、供給される電源電圧が変動しても、図3に示すブラシレスDCモータ11の回転数−トルク特性に変化は生じないため、図4に示す風量−静圧特性が常に得られる。
また、相関関係指示手段13に接続する抵抗R1の抵抗値の大きさにより、基準電流値指示手段16にて指示された基準電流値に対して変化させる変化量を決定するため、ブラシレスDCモータ11の回転数−トルク特性における、回転数が上昇するにしたがって軸トルクが大きくなる度合いを変更することができる。そのため、換気装置1の機内抵抗の変更への対応のための仕様調整や、遠心型送風機10aの羽根径変更・ブレード枚数変更・ブレード仕様変更などによる負荷変更への対応のための仕様調整や、送風装置10の風量−静圧特性の調整ができる。従って、仕様調整に要する工数の大幅な削減ができるとともに、ブラシレスDCモータ11や主要制御回路の標準化を可能にできることとなる。
また、基準電流値指示手段16に接続する抵抗R2の抵抗値の大きさにより、デューティ指示電圧生成手段12にて生成した直流電圧の所定電圧時にインバータ回路6に供給される基準電流値を決定する。そのため、換気装置1の機内抵抗の変更への対応のための仕様調整や、換気装置1の風量−静圧特性における風量の調整ができることから、仕様調整に要する工数の大幅な削減ができるとともに、ブラシレスDCモータや主要制御回路の標準化を可能にできることとなる。
また、温度補正手段19は接続する抵抗R3の抵抗値の大きさによって、基準温度と雰囲気温度検知手段18が検知した雰囲気温度との差異に応じて基準電流値を変更する変化量を決定する。そのため、雰囲気温度の変化により風量を変化させる変化量は換気装置1が要求される仕様に応じて容易に調整できることから、仕様調整に要する工数の大幅な削減ができるとともに、ブラシレスDCモータや主要制御回路の標準化を可能にできることとなる。
また、風量指示手段20の指示状態によって、基準電流値指示手段16に接続する抵抗R2の抵抗値を変更する。そのため、風量指示手段20の風量指示に応じた風量調整が容易にできることから、換気装置1を設置する居室などの要求される必要風量に応じて抵抗R2のみの調整で可能となるので、仕様調整に要する工数の大幅な削減ができるとともに、ブラシレスDCモータや主要制御回路の標準化を可能にできることとなる。
また、風量指示手段20の指示状態によって、相関関係変更手段22は、相関関係指示手段13に接続する抵抗R1の抵抗値を変更する。そのため、送風装置10が要求される風量−静圧特性に応じた風量特性が容易にできることから、換気装置1を設置する居室などの要求される必要風量に応じて抵抗R1のみの調整で可能となるので、仕様調整に要する工数の大幅な削減ができるとともに、ブラシレスDCモータや主要制御回路の標準化を可能にできることとなる。
また、駆動ロジック制御手段5は駆動コイル2に非通電区間がない電流を供給するため、インバータ回路に供給される電流のリプルが大幅に減少し、電流検出手段15による電流検出精度の高精度化による風量精度の高精度化と、モータのトルクリプル低減による低振動化を実現した送風装置10および換気装置1を可能にできることとなる。
また、磁束密度分布検知手段4の検知する波形が極異方性磁石3aによって駆動コイル2に誘起される誘起電圧波形と略相似となるように磁束密度分布検知手段4と磁石の空隙を設定して配置し、電流波形制御手段7は磁束密度分布検知手段4が検知した磁束密度分布波形に略相似形の電流を駆動コイル2に流すことにより、誘起電圧波形と電流波形が略相似となるので、トルクリプルおよびトルク変化率を一層低く抑えることができる。さらに、モータ効率が大幅に向上するため、低騒音化、高効率化を実現した送風装置10および換気装置1が得られる。
また、磁石回転子3の主磁極部を極異方性磁石3aとすることにより、誘起電圧波形も電流波形もともに正弦波となることから、トルクリプルおよびトルク変化率をより一層低く抑えることができるとともに、モータ効率も大幅に向上するので、静音化、高効率化を実現した送風装置10および換気装置1が得られる。
なお、本実施の形態1では相関関係指示手段13がデューティ指示電圧生成手段12の出力する電圧値の大きさに応じて、インバータ回路6に供給する電流を基準設定値に対して線形変化させて指示する構成としたが、非線形変化(高次式比例)させる構成でも良く、ファン負荷などの負荷量から、回転数−トルク特性の特性カーブの最適な傾きとなるように適宜設定することによって同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施の形態1では駆動コイル2に供給される電流波形を、誘起電圧波形に略相似形となるように構成したが、用途、商品の要求される風量精度や騒音レベルに応じて、120度矩形波通電や、140度、150度通電のように広角通電方式や、二相変調による正弦波駆動方式としても良く、モータの回転数−トルク特性は回転数が上昇するにしたがって軸トルクが大きくなる特性が得られることに差異は生じない。
また、本実施の形態1では磁束密度分布検知手段4を用いた構成としたが、非通電相に誘起される誘起電圧や、電流を検知して磁石回転子に対する通電位相を決めるセンサレス方式や、ホールICなどの磁石のN極、S極を判断して磁石回転子の磁極位置を検知する磁極位置検出手段を用いる方式としても良く、その作用効果に差異を生じない。
また、本実施の形態1では昇降圧型のチョッパ回路にて直流電圧制御手段8を構成したが、降圧型のチョッパ回路にて構成しても良く、その作用効果に差異を生じない。
また、本実施の形態1では、送風装置10には外部電源より直流電圧を入力する構成としたが、商用の交流電圧を入力し、整流平滑してから直流電圧制御手段8に供給する構成としても良く、その作用効果に差異を生じない。
また、本実施の形態1では、直流電圧制御手段8を備えた構成としたが、変動の無い安定化した直流電源が送風装置10に供給されるのであれば、直流電圧制御手段8を備えない構成としても良く、図4に示す風量特性が得られることに差異は生じない。
(実施の形態2)
図6および図7に示すように、27は整流手段、28は平滑手段で、供給された商用交流電源は整流手段27および平滑手段28にて整流平滑されて、インバータ回路6に印加される。25は印加電圧検知手段で、26は基準電流値補正手段であり、実施の形態1と同一部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。印加電圧検知手段25はインバータ回路6に印加される直流電圧の電圧値を検知し、基準電流値補正手段26は印加電圧検知手段25にて検知した電圧と、基準となる電圧との差異に応じて、検知した電圧が基準となる電圧よりも低い場合は、基準電流値指示手段16にて指示する基準電圧を下げ、逆に、検知した電圧が基準となる電圧よりも高い場合は、基準電流値指示手段16にて指示する基準電圧を上げる構成で、その他の送風装置10を構成するブラシレスDCモータ11、インバータ回路6、駆動ロジック制御手段5、電流検出手段15、基準電流値指示手段16、相関関係指示手段13、温度補正手段19などの構成は実施の形態1と同じである。
このような本発明の送風装置10によれば、基準電流値補正手段26が印加電圧検知手段25にて検知した電圧と、基準となる電圧との差異に応じて、図7に示すように、印加電圧検知手段25が検知した電圧が基準となる電圧よりも低い場合は、基準電流値指示手段16にて指示する基準電圧を下げ、逆に、印加電圧検知手段25が検知した電圧が基準となる電圧よりも高い場合は、基準電流値指示手段16にて指示する基準電圧を上げる。従って、送風装置10に供給される電源電圧が変動しても、ブラシレスDCモータ11の駆動コイル2に印加される等価電圧と、駆動コイル2に流れる電流の相関関係は変化せず、ブラシレスDCモータ11の回転数−トルク特性に変動はなく、送風装置10の風量も変動が抑えられ、図4に示すような、安定した一定風量制御を実現できる送風装置10および電気機器である換気装置1が得られる。
なお、実施の形態2では、送風装置10に商用交流電源を入力し、整流平滑する構成としたが、整流平滑後の直流電源を供給する構成としても良く、その作用効果に差異を生じない。
また、実施の形態1に示した構成と同様の構成における作用効果に差異は生じない。
(実施の形態3)
図8に示すように、30は商用交流電源を接続する交流電源接続手段で、強出力接続端子30a、弱出力接続端子30b、共通接続端子30cより成り、実施の形態1および実施の形態2と同一部分には同一番号を付して詳細な説明は省略する。29は外部スイッチで、強出力接続端子30aまたは弱出力接続端子30bのどちらかに接続する構成で、入力された商用交流電源は整流手段27および平滑手段28にて整流平滑されて、インバータ回路6に印加される。31は速度調節指示検知手段であって、外部スイッチ29が強出力接続端子30aまたは弱出力接続端子30bのどちらに接続されているのかを検知し、風量指示手段32が速度調節指示手段31の出力信号を受けて、基準電流値指示変更手段21と、相関関係変更手段22へ信号を送る。その他の送風装置10を構成するブラシレスDCモータ11、インバータ回路6、駆動ロジック制御手段5、電流検出手段15、基準電流値指示手段16、相関関係指示手段13、温度補正手段19などの構成は実施の形態1および実施の形態2と同じである。
このような本発明の送風装置10によれば、交流電源接続手段30において、強出力接続端子30aと弱出力接続端子30bのように2箇所設け、速度調節指示検知手段31が強出力接続端子30aに接続されているのか、弱出力接続端子30bに接続されているのかを検知する。その結果に基づいて風量指示手段32が基準電流値指示変更手段21を制御して基準電流値指示手段16に接続する抵抗R2の抵抗値を変更する。そのため、インバータ回路6に供給する電流の基準設定値が変更されることにより、2段階の風量が得られるので、交流電源ラインの接続切り替えによる速度調節が可能な送風装置が得られる。ここで、交流電源接続手段30において、その接続端子の数量に応じて、風量指示手段32が基準設定値を変更すれば、接続端子の数だけ雰囲気温度の変化に対応制御可能な速度調節ができることとなる。
また、風量指示手段32が相関関係変更手段22を制御して相関関係指示手段13に接続する抵抗R1の抵抗値を変更するため、交流電源ラインの接続切り替えによる風量−静圧特性の変更が容易にできる送風装置が得られる。ここで、交流電源接続手段30において、その接続端子の数量に応じて、風量指示手段32が相関関係を変更すれば、接続端子の数だけ雰囲気温度の変化に対応制御可能な風量特性の調節ができることとなる。
また、実施の形態1および実施の形態2に示した構成と同様の構成における作用効果に差異は生じない。
以上のように、本発明にかかる送風装置は、ブラシレスDCモータの出力特性における、回転数−トルク特性において、回転数が上昇するにしたがって軸トルクが大きくなる特性が雰囲気温度に応じて得られることから、静圧の変化があっても、大きな風量変化が無いことが要求される電気機器である換気装置、給湯機、エアコンなどの空気調和機、空気清浄機、除湿機、乾燥機、ファンフィルタユニットなどへの搭載が有用である。
本発明の実施の形態1における送風装置を内蔵した換気装置の構成を示すブロック図 同送風装置に搭載するインバータ回路をスイッチングするON/OFFデューティを指示する指示電圧−インバータ回路供給電流特性の一例を示すグラフ 同送風装置に搭載するブラシレスDCモータの回転数−トルク特性の一例を示すグラフ 同送風装置を搭載した換気装置の風量−静圧特性を示すグラフ 同送風装置を搭載した換気装置を示す三面図 本発明の実施の形態2における送風装置を内蔵した換気装置の構成を示すブロック図 同送風装置に搭載するインバータ回路をスイッチングするON/OFFデューティを指示する指示電圧−インバータ回路供給電流特性の一例を示すグラフ 本発明の実施の形態3における送風装置を内蔵した換気装置の構成を示すブロック図 従来の送風装置の構成を示すブロック図
符号の説明
1 換気装置
2 駆動コイル
3 磁石回転子
4 磁束密度分布検知手段
5 駆動ロジック制御手段
6 インバータ回路
7 電流波形制御手段
8 直流電圧制御手段
9 電流値指示手段
10 送風装置
10a 遠心型送風機
11 ブラシレスDCモータ
12 デューティ指示電圧生成手段
13 相関関係指示手段
15 電流検出手段
16 基準電流値指示手段
17 供給電流値制御手段
18 雰囲気温度検知手段
19 温度補正手段
20 風量指示手段
21 基準電流値指示変更手段
22 相関関係変更手段
23 PWM制御手段
24 ダクト
25 印加電圧検知手段
26 基準電流値補正手段
27 整流手段
28 平滑手段
29 外部スイッチ
30 交流電源接続手段
30a 強出力接続端子
30b 弱出力接続端子
30c 共通接続端子
31 速度調節指示検知手段
32 風量指示手段
Q1 上段側スイッチング素子
Q2 下段側スイッチング素子
Q3 上段側スイッチング素子
Q4 下段側スイッチング素子
Q5 上段側スイッチング素子
Q6 下段側スイッチング素子
R1 抵抗
R2 抵抗
R3 抵抗

Claims (12)

  1. ブラシレスDCモータを搭載した遠心型送風機と、上段と下段からなり、それぞれ複数のスイッチング素子でブリッジ接続されたインバータ回路と、このインバータ回路に印加される直流電圧を前記スイッチング素子の上段または下段をPWM制御するとともに、前記ブラシレスDCモータの駆動コイルに所定の方向と順序で順次全波通電するための駆動ロジック制御手段と、前記スイッチング素子をPWM制御する時のON/OFFデューティを指示する指示電圧とするデューティ指示電圧生成手段と、このデューティ指示電圧生成手段の出力を変更することにより前記スイッチング素子のPWM制御のON/OFFデューティを可変して前記インバータ回路に供給する平均電流を前記略一定に制御する供給電流値制御手段と、この供給電流値制御手段によって略一定に制御する平均電流値を指示する電流値指示手段と、前記デューティ指示電圧生成手段にて生成した直流電圧の所定電圧時に、前記電流値指示手段が指示する基準電流値を指示する基準電流値指示手段と、雰囲気温度を検知する雰囲気温度検知手段と、前記電流値指示手段には前記デューティ指示電圧生成手段にて生成した直流電圧の電圧値に応じて、前記電流値指示手段によって指示する平均電流値との相関関係を指示する相関関係指示手段を配し、この相関関係指示手段は前記基準電流値指示手段にて指示された基準電流値に対して線形あるいは非線形的に変化させて前記電流値指示手段によって指示する平均電流値を決定し、前記雰囲気温度検知手段が検知した雰囲気温度が基準温度よりも高い場合は、前記基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を高くし、検知した雰囲気温度が基準温度よりも低い場合は、前記基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を低くする温度補正手段を設けたことを特徴とする送風装置。
  2. 前記インバータ回路に印加する直流電圧の電圧値を一定に制御するチョッパ回路にて形成された直流電圧制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  3. 前記インバータ回路に印加する直流電圧の電圧値を検知する印加電圧検知手段と、この印加電圧検知手段の検知した電圧値と基準となる電圧との差異に応じて、前記基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を補正する基準電流値補正手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  4. 前記相関関係指示手段は接続する抵抗値の大きさにより、前記基準電流値指示手段にて指示された基準電流値に対して変化させる変化量を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の送風装置。
  5. 前記基準電流値指示手段は接続する抵抗値の大きさによって指示する基準電流値を決定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の送風装置。
  6. 前記温度補正手段は接続する抵抗値の大きさにより、基準温度との差異に応じて基準電流値を変更する変化量を決定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の送風装置。
  7. 風量指示手段と、前記基準電流値指示手段に接続する抵抗値を変更する基準電流値指示変更手段とを備え、前記風量指示手段の指示状態によって、前記基準電流値指示変更手段が前記基準電流値指示手段に接続する抵抗値を変更することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の送風装置。
  8. 前記相関関係指示手段に接続する抵抗値を変更する相関関係変更手段を設け、前記風量指示手段の指示状態によって、前記相関関係変更手段が前記相関関係指示手段に接続する抵抗値を変更することを特徴とする請求項7に記載の送風装置。
  9. 交流電源を接続する交流電源接続手段を複数設け、この交流電源接続手段への接続箇所に応じて、前記基準電流値指示手段にて指示する基準電流値を変更する供給電流設定値変更手段を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の送風装置。
  10. 前記駆動ロジック制御手段は前記駆動コイルに非通電区間のない電流を供給することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の送風装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の送風装置を搭載した電気機器。
  12. 請求項11記載の電気機器は換気装置、除湿機、加湿機、空気調和機、給湯機、ファンフィルタユニットのいずれかであることを特徴とする電気機器。
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