JP5966143B2 - 送風装置およびそれを搭載した電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は、主にレンジフードや天井埋め込み型等の排気用および給気用の換気装置や、加湿機、除湿機、冷凍機器、空気調和機、給湯機、ファンフィルタユニットなどに搭載する送風装置およびその送風装置を搭載した電気機器に関するものである。
近年、換気装置等の電気機器に搭載する送風装置においては、低価格化、高効率化、静音化をした上で、ダクト配管形態による圧力損失や外風圧、フィルタ等の目詰まりによる圧力損失の変化の影響を受けることなく、居室の状況に応じて最適な風量で換気ができる送風装置が求められている。
従来、この種の送風装置は、特許文献1および特許文献2に開示された構成のものが知られている。
以下、その送風装置について図6を参照しながら説明する。
図に示すように、換気装置の一種である天井埋め込み型の換気扇は、駆動コイル102に所定の方向と順序で順次全波通電するブラシレスDCモータ127をファン駆動用として搭載したものである。この換気扇は、チョッパ回路にて形成された低圧直流電圧変換手段108にて生成された直流電圧をスイッチング素子106を介して、駆動コイル102に供給する。そして、供給電流値制御手段124は、電流検出手段123にて検出するスイッチング素子106に供給される平均電流値が設定された電流値と同等になるように、低圧直流電圧値変更手段114を制御する。このようにして、低圧直流電圧変換手段108から出力される電圧を可変しながらフィードバック制御し、ブラシレスDCモータ127の出力トルクを略一定運転とする構成としている。
特開2004−180476号公報 特開2005−224098号公報
このような従来の送風装置によれば、送風装置を搭載する電気機器の仕様によっては、強風量時と弱風量時で、要求風量が大きく異なる場合がある。その場合は、強風量時は負荷が大きくなることから、スイッチング素子106に供給される平均電流値が高くなる。さらに、ブラシレスDCモータ127の駆動コイル102に対する通電切替えに伴う電流リプルおよびチョッパ回路におけるチョピングによる電流リプルも大きくなる。従って、電流制御の精度が低下し、風量ばらつきへの影響や、電流リプルに応じて供給電圧が脈動し、回転数変動が大きくなって騒音振動への影響を与えたりするという課題がある。このような課題に対して、負荷が大きくなることによって生じる電流リプルの影響を受けることなく、機外圧力変化に対する回転数差を大きくすることで、外風圧など機外圧力損失が増加しても、送風量の減少が少なくできることが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、負荷増大によって生じる電流リプルの影響を受けることなく、外風圧など機外圧力損失が増加しても、送風量の減少が少なくできる送風装置を提供することを目的としている。
そして、この目的を達成するために、本発明は、ブラシレスDCモータを搭載した遠心型送風機と、交流電源を全波整流する整流手段と、上段と下段からなり、スイッチング素子よりなるインバータ回路と、前記整流手段によって得た高圧電圧を低圧直流電圧に変換して前記インバータ回路に印加するチョッパ回路にて形成された低圧直流電圧変換手段と、前記ブラシレスDCモータの磁石回転子の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、この磁極位置検出手段の信号を基に、前記インバータ回路を介して前記ブラシレスDCモータの駆動コイルに所定の方向と順序で順次全波通電するための駆動ロジック制御手段と、前記スイッチング素子の温度に追従してもっとも温度が高くなるGND端子に接続されて設置され前記スイッチング素子の温度を検知するスイッチング素子温度検知手段と、このスイッチング素子温度検知手段の検知した温度に応じて前記低圧直流電圧変換手段の出力電圧を変更し、前記遠心型送風機の送風量を制御する風量制御手段と、前記スイッチング素子の基準温度を設定するスイッチング素子基準温度設定手段を設け、前記風量制御手段は、
前記スイッチング素子温度検知手段が検知した温度が、前記スイッチング素子基準温度設定手段にて設定された基準温度よりも低い場合、前記低圧直流電圧変換手段の出力電圧を昇圧し、前記スイッチング素子温度検知手段が検知した温度が、前記スイッチング素子基準温度設定手段にて設定された基準温度よりも高い場合、前記低圧直流電圧変換手段の出力電圧を降圧する送風装置としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、ブラシレスDCモータを搭載した遠心型送風機と、交流電源を全波整流する整流手段と、上段と下段からなり、スイッチング素子よりなるインバータ回路と、前記整流手段によって得た高圧電圧を低圧直流電圧に変換して前記インバータ回路に印加するチョッパ回路にて形成された低圧直流電圧変換手段と、前記ブラシレスDCモータの磁石回転子の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、この磁極位置検出手段の信号を基に、前記インバータ回路を介して前記ブラシレスDCモータの駆動コイルに所定の方向と順序で順次全波通電するための駆動ロジック制御手段と、前記スイッチング素子の温度を検知するスイッチング素子温度検知手段と、このスイッチング素子温度検知手段の検知した温度に応じて前記低圧直流電圧変換手段の出力電圧を変更し、前記遠心型送風機の送風量を制御する風量制御手段とを備えたことを特徴とする送風装置の構成としたものである。このような構成により、外風圧などの影響により、機外静圧が大きくなり、ファン負荷が軽くなった場合は、ブラシレスDCモータへの印加電圧を高くし、逆に、機外静圧が小さくなり、ファン負荷が重くなった場合は、ブラシレスDCモータへの印加電圧を低くすることになる。従って、負荷増大によって生じる電流リプルの影響を受けることなく、外風圧など機外圧力損失が増加しても、送風量の減少が少なくできる送風装置および電気機器が提供できるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1における送風装置を内蔵した換気装置の構成を示すブロック図 同送風装置に搭載するブラシレスDCモータを駆動するスイッチング素子温度−印加電圧の一例を示すグラフ 同送風装置に搭載するブラシレスDCモータの回転数−トルク特性の一例を示すグラフ 同送風装置を内蔵した換気装置の風量−静圧特性の一例を示すグラフ 同送風装置を内蔵した換気装置を示す三面図 従来の送風装置を示すブロック図
本発明の請求項1記載の送風装置は、ブラシレスDCモータを搭載した遠心型送風機と、交流電源を全波整流する整流手段と、上段と下段からなり、スイッチング素子よりなるインバータ回路と、前記整流手段によって得た高圧電圧を低圧直流電圧に変換して前記インバータ回路に印加するチョッパ回路にて形成された低圧直流電圧変換手段と、前記ブラシレスDCモータの磁石回転子の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、この磁極位置検出手段の信号を基に、前記インバータ回路を介して前記ブラシレスDCモータの駆動コイルに所定の方向と順序で順次全波通電するための駆動ロジック制御手段と、前記スイッチング素子の温度を検知するスイッチング素子温度検知手段と、このスイッチング素子温度検知手段の検知した温度に応じて前記低圧直流電圧変換手段の出力電圧を変更し、前記遠心型送風機の送風量を制御する風量制御手段とを備えたことを特徴とする送風装置の構成を有する。これにより、外風圧などの影響により、機外静圧が大きくなり、ファン負荷が軽くなった場合は、ブラシレスDCモータへの印加電圧を高くして回転数をさらに高くし、逆に、機外静圧が小さくなり、ファン負荷が重くなった場合は、ブラシレスDCモータへの印加電圧を低くして回転数をさらに低くする。従って、負荷増大によって生じる電流リプルの影響を受けることなく、送風量の減少が少なくできるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図5に示すように、1はブラシレスDCモータ11を搭載した遠心型送風機1aを内蔵した送風装置で、10は送風装置1を内蔵した換気装置である。送風装置1によって吸い込まれた、煙草の煙や調理等で発生し、汚れた室内空気は換気装置10の吐出口、ダクト19を介して建物の壁を貫通して屋外に排出される。ブラシレスDCモータ11の磁石回転子3はプラスチックマグネットを射出成形時に極配向させてシャフトと一体成形して形成しており、主磁極部は極異方性磁石3aとなっている。ブラシレスDCモータ11の外被は炭酸カルシウムやワラストナイトや水酸化アルミニウムなどの充填材とガラス繊維を含有する不飽和ポリエステル等の樹脂でモールドされている。このモールド樹脂には、ホール素子4と、磁束密度分布波形合成手段12と、インバータ回路6と、駆動ロジック制御手段5と、電流波形制御手段7と、スイッチング素子温度検知手段13を実装した回路基板を一体的にモールドしている。ホール素子4は、磁極位置検出手段として、磁石回転子3の磁極位置と磁束密度分布を検知する。磁束密度分布波形合成手段12は、このホール素子4の出力波形を合成する。インバータ回路6は、上段側スイッチング素子Q1、Q3、Q5と下段側スイッチング素子Q2、Q4、Q6をブリッジ接続している。駆動ロジック制御手段5は、磁束密度分布波形合成手段12の出力に基づいて駆動コイル2に所定の方向と順序で順次全波通電となるようスイッチング素子Q1〜Q6のON/OFFを制御する。電流波形制御手段7は、駆動コイル2の各相電流波形が磁束密度分布波形合成手段12によって高調波成分を除去した波形に略相似形になるように、スイッチング素子Q1〜Q6が飽和に近い非飽和状態になるようにフィードバックしながら出力バイアス電流を調整する。スイッチング素子温度検知手段13は、スイッチング素子Q1〜Q6の温度を検知する。ブラシレスDCモータ11の外部には、整流手段9と、コンデンサ18と、チョッパ回路にて構成された低圧直流電圧変換手段8と、低圧直流電圧値変更手段14と、風量指示手段15と、風量制御手段16を配する構成である。整流手段9は、商用交流電源を全波整流する。コンデンサ18は、全波整流後の高圧電圧を平滑する。低圧直流電圧変換手段8は、商用交流電源を整流平滑した後の高圧直流電圧を45V以下の低圧直流電圧に変換するチョッパ回路にて構成されている。低圧直流電圧値変更手段14は、低圧直流電圧変換手段8の出力電圧を可変する。風量指示手段15は、弱、強など送風装置1の運転風量を指示する。
風量制御手段16は、風量指示手段15にて指示された各風量単位に、指示された風量−静圧特性で運転するために必要なスイッチング素子Q1〜Q6の基準温度をスイッチング素子基準温度設定手段17に設定する。そして、スイッチング素子温度検知手段13にて検知したスイッチング素子Q1〜Q6の温度が、スイッチング素子基準温度設定手段17にて設定された基準温度よりも低い場合、低圧直流電圧値変更手段14を制御して低圧直流電圧変換手段8の出力電圧を昇圧する。逆にスイッチング素子温度検知手段13が検知したスイッチング素子Q1〜Q6の温度が、スイッチング素子基準温度設定手段17にて設定された基準温度よりも高い場合、低圧直流電圧値変更手段14を制御して低圧直流電圧変換手段8の出力電圧を降圧する。
ここで、風量制御手段16が低圧直流電圧変換手段8の出力電圧を昇圧する時には、インバータ回路6の耐圧とキックバック電圧、および、集積回路としてのASO規定を考慮した上でインバータ回路6に印加する低圧直流電圧に上限を設けられている。逆に風量制御手段16が低圧直流電圧変換手段8の出力電圧を降圧する時には、遠心型送風機1aの回転が止まらないように下限電圧が設けられている。また、スイッチング素子基準温度設定手段17にて設定される基準温度は、換気装置10の機外静圧がゼロの時の温度としている。
また、インバータ回路6と、磁束密度分布波形合成手段12と、駆動ロジック制御手段5と、電流波形制御手段7はワンチップIC20にて形成される。スイッチング素子温度検知手段13は、ワンチップIC20において、スイッチング素子Q1〜Q6の温度に追従して最も温度が高くなるGND端子の近傍に設置してある(図示せず)。また、スイッチの切替えにより、風量指示手段15が強と弱にてスイッチング素子基準温度設定手段17にて設定するスイッチング素子の温度を変更することで、2段階の風量切替えができる構成である。
上記構成において、送風装置1に電源の投入をすると、ブラシレスDCモータ11のインバータ回路6に所定の電圧が印加され、磁石回転子3が回転する。この時、磁石回転子3の主磁極部は極異方性磁石3aとなっているため、駆動コイル2に誘起される誘起電圧は略正弦波状の波形となり、ホール素子4の検出波形も略正弦波状の波形となる。磁束密度分布波形合成手段12は駆動コイル2のu相に供給する電流波形の高調波成分を除去するために、ホール素子4のu相波形からv相波形を減算する。同様に駆動コイル2のv相にはホール素子4のv相波形からw相波形を減算し、駆動コイルのw相にはホール素子4のw相波形からu相波形を減算する。そして、電流波形制御手段7は、駆動コイル2の各相電流波形が磁束密度分布波形合成手段12によって高調波成分を除去した波形に略相似形になるように、スイッチング素子Q1〜Q6が飽和に近い非飽和状態になるようにフィードバックしながら出力バイアス電流を調整するので、トルクリプルの発生が抑制されることとなる。
そして、風量制御手段16は、スイッチング素子Q1〜Q6の温度が、基準温度よりも低い場合、外風圧などによって、換気装置10の機外静圧が高くなり、ブラシレスDCモータ11への負荷が減少し、遠心型送風機1aの送風量が減少したと判断する。そして、低圧直流電圧値変更手段14を制御して低圧直流電圧変換手段8の出力電圧を昇圧し、遠心型送風機1aの送風量を増加させる。この時のスイッチング素子Q1〜Q6の温度とは、スイッチング素子温度検知手段13で検知された温度である。また、基準温度とは、スイッチング素子基準温度設定手段17にて設定された換気装置10の機外静圧がゼロの時のスイッチング素子温度である。
また、逆にスイッチング素子Q1〜Q6の温度が、スイッチング素子基準温度設定手段17にて設定された基準温度よりも高い場合、ブラシレスDCモータ11への負荷が増加し、遠心型送風機1aの送風量が増加したと判断する。そして、低圧直流電圧値変更手段14を制御して低圧直流電圧変換手段8の出力電圧を降圧し、遠心型送風機1aの送風量を減少させる。つまり、図2に示すスイッチング素子温度−印加電圧のグラフのようにブラシレスDCモータ11に対して電源を供給することで、ブラシレスDCモータ11の回転数−トルク特性は図3に示すようになる。そして、換気装置10の風量−静圧特性は図4に示すような特性になる。したがって、ブラシレスDCモータ11への負荷増大によって生じる電流リプルの影響を受けることなく、外風圧など機外圧力損失が増加しても、送風量の減少が少なくできる送風装置および換気装置などの電気機器が得られる。
また、スイッチング素子基準温度設定手段17にて設定される基準温度は、換気装置10の機外静圧がゼロの時の温度としている。換気装置10の実使用時においては、確実に機外圧損が増加していることから、ブラシレスDCモータ11への負荷が減少することになる。そして、スイッチング素子温度検知手段13にて検知したスイッチング素子Q1〜Q6の温度が基準温度よりも確実に下がる。従って、換気装置10の機外静圧がゼロの時よりも確実に低圧直流電圧変換手段8の出力電圧が高くなり、遠心型送風機1aの送風量を確実に増加させることができる。
なお、本実施の形態1では、駆動コイル2に供給される電流波形を、誘起電圧波形に略相似形となるように構成したが、用途、商品の要求される風量精度や騒音レベルに応じて、120度矩形波通電や、140度、150度通電のように広角通電方式や、二相変調による正弦波駆動方式としても良い。この場合にも、電流を検知することなく、スイッチング素子温度検知手段の検知した温度に応じて、低圧直流電圧変換手段8の出力電圧を制御することで、外風圧など機外圧力損失が増加しても、送風量の減少が少なくできるという作用効果に差異は生じない。
また、本実施の形態1では、スイッチング素子Q1〜Q6が飽和に近い非飽和状態になるようにフィードバックしながら出力バイアス電流を調整したが、スイッチング素子Q1〜Q6をPWM制御して電流波形を制御しても良い。その場合にはスイッチング素子Q1〜Q6の損失が低減できるので、スイッチング素子Q1〜Q6の発熱が抑制され、使用可能な負荷トルクの範囲がさらに広くできる送風装置が得られることとなる。この場合にも、電流を検知することなく、スイッチング素子温度検知手段の検知した温度に応じて、低圧直流電圧変換手段8の出力電圧を制御することで、外風圧など機外圧力損失が増加しても、送風量の減少が少なくできるという作用効果に差異は生じない。
また、本実施の形態1では、磁束密度分布波形合成手段12が、ホール素子4が検知したu相、v相、w相の波形を合成することにより、各相のホール素子4のばらつきの影響が小さくなる。さらに、u相、v相、w相各相の磁束密度分布波形は、基本的には位相が単にずれただけの波形である。従って、2相を減算合成することにより、検知した磁束密度分布波形に含まれた高調波成分が除去されるので、回転むらの発生が抑制できるとともに、トルクリプルおよびトルク変化率をさらに低く抑えることができることとなる。この場合にも、電流を検知することなく、スイッチング素子温度検知手段の検知した温度に応じて、低圧直流電圧変換手段8の出力電圧を制御することで、外風圧など機外圧力損失が増加しても、送風量の減少が少なくできるという作用効果に差異は生じない。
また、本実施の形態1では、磁束密度分布検知手段としてホール素子4を用いた構成としたが、非通電相に誘起される誘起電圧を検知して磁石回転子に対する通電位相を決める方式や、ホールICなどの磁石のN極、S極を判断して磁石回転子の磁極位置を検知する磁極位置検出手段を用いる方式としても良く、その作用効果に差異を生じない。
また、本実施の形態1では、磁石回転子3の主磁極部を極異方性磁石3aとすることにより、誘起電圧波形も電流波形もともに正弦波となる。このことから、トルクリプルおよびトルク変化率をより一層低く抑えることができるとともに、モータ効率も大幅に向上する。すなわち、静音化、高効率化を実現できることとなるが、商品として要求される特性に応じて、磁石回転子3の主磁極部をセグメント磁石や、台形波着磁の磁石としても良い。この場合にも、電流を検知することなく、スイッチング素子温度検知手段の検知した温度に応じて、低圧直流電圧変換手段8の出力電圧を制御することで、外風圧など機外圧力損失が増加しても、送風量の減少が少なくできるという作用効果に差異は生じない。
また、本実施の形態1では、三相全波駆動としたが、商品として要求される特性に応じて、単相全波駆動としても良く、その作用効果に差異を生じない。
また、本実施の形態1では、スイッチング素子基準温度設定手段17にて設定される基準温度は、換気装置10の機外静圧がゼロの時の温度としたが、例えば、アメリカなど、基準の機外静圧が決まっている場合においては、その基準の機外静圧時のスイッチング素子温度をスイッチング素子基準温度設定手段17に設定しても良く、その作用効果に差異を生じない。
また、本実施の形態1では、スイッチング素子温度検知手段13を特別に設ける構成としたが、送風装置として要求される風量−静圧特性の精度によっては、ワンチップICに内蔵されるNPNトランジスタのベース−エミッタ間の温度特性のある順方向立ち上り電圧を利用する方式としても良く、その作用効果に差異を生じない。
以上のように、本発明にかかる送風装置は、スイッチング素子の温度に応じて、ブラシレスDCモータへの供給電圧を変更し、遠心型送風機の送風量が少なくなることを抑制することによって、機外静圧の変化があっても、風量変化が少ないことが要求される電気機器である換気装置、給湯機、エアコンなどの空気調和機、空気清浄機、除湿機、乾燥機、ファンフィルタユニット、冷却ユニットなどへの搭載が有用である。
1 送風装置
1a 遠心型送風機
2 駆動コイル
3 磁石回転子
3a 極異方性磁石
4 ホール素子
5 駆動ロジック制御手段
6 インバータ回路
7 電流波形制御手段
8 低圧直流電圧変換手段
9 整流手段
10 換気装置
11 ブラシレスDCモータ
12 磁束密度分布波形合成手段
13 スイッチング素子温度検知手段
14 低圧直流電圧値変更手段
15 風量指示手段
16 風量制御手段
17 スイッチング素子基準温度設定手段
18 コンデンサ
19 ダクト
20 ワンチップIC
Q1 上段側スイッチング素子
Q2 下段側スイッチング素子
Q3 上段側スイッチング素子
Q4 下段側スイッチング素子
Q5 上段側スイッチング素子
Q6 下段側スイッチング素子

Claims (4)

  1. ブラシレスDCモータを搭載した遠心型送風機と、
    交流電源を全波整流する整流手段と、
    上段と下段からなり、スイッチング素子よりなるインバータ回路と、
    前記整流手段によって得た高圧電圧を低圧直流電圧に変換して前記インバータ回路に印加するチョッパ回路にて形成された低圧直流電圧変換手段と、
    前記ブラシレスDCモータの磁石回転子の磁極位置を検出する磁極位置検出手段と、
    この磁極位置検出手段の信号を基に、前記インバータ回路を介して前記ブラシレスDCモータの駆動コイルに所定の方向と順序で順次全波通電するための駆動ロジック制御手段と、
    前記スイッチング素子の温度に追従してもっとも温度が高くなるGND端子に接続されて設置され前記スイッチング素子の温度を検知するスイッチング素子温度検知手段と、
    このスイッチング素子温度検知手段の検知した温度に応じて前記低圧直流電圧変換手段の出力電圧を変更し、前記遠心型送風機の送風量を制御する風量制御手段と、
    前記スイッチング素子の基準温度を設定するスイッチング素子基準温度設定手段を設け、
    前記風量制御手段は、
    前記スイッチング素子温度検知手段が検知した温度が、前記スイッチング素子基準温度設定手段にて設定された基準温度よりも低い場合、前記低圧直流電圧変換手段の出力電圧を昇圧し、
    前記スイッチング素子温度検知手段が検知した温度が、前記スイッチング素子基準温度設定手段にて設定された基準温度よりも高い場合、前記低圧直流電圧変換手段の出力電圧を降圧する送風装置。
  2. 送風装置の機外静圧ゼロ時の温度を前記スイッチング素子基準温度設定手段にて設定する基準温度としたことを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 請求項1または2に記載の送風装置を搭載した電気機器。
  4. 請求項記載の電気機器は換気装置、除湿機、加湿機、空気調和機、給湯機、ファンフィ
    ルタユニット、冷却ユニットのいずれかであることを特徴とする電気機器。
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