JP2009164306A - 較正方法、移動体駆動方法及び移動体駆動装置、露光方法及び露光装置、パターン形成方法及びパターン形成装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

較正方法、移動体駆動方法及び移動体駆動装置、露光方法及び露光装置、パターン形成方法及びパターン形成装置、並びにデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所定平面内で移動する移動体の駆動精度を補正する。
【解決手段】既知の位置関係にあるマークMijkが付与された基準ウエハWFをウエハステージWSTに載置する。既知の位置関係と、位置計測系を用いて得られるウエハステージWSTの位置計測結果と、に基づいてウエハステージWSTを駆動し、基準ウエハWF上のマークMijkに検出パターンmijkを重ね露光する。露光終了後、マーク検出系を用いて、マークMijkと検出パターンmijkの位置ずれ(ΔXijk,ΔYijk)を検出し、その検出結果より、ステージ駆動精度を補正する較正情報を作成する。位置ずれ(ΔXijk,ΔYijk)には、位置計測系の計測誤差を含め、あらゆるステージ駆動制御の誤差が取り込まれる。従って、較正情報を用いてステージ駆動精度を改善することにより、高精度なステージ駆動制御が可能となる。
【選択図】図10

Description

本発明は、較正方法、移動体駆動方法及び移動体駆動装置、露光方法及び露光装置、パターン形成方法及びパターン形成装置、並びにデバイス製造方法に係り、更に詳しくは、所定平面内で少なくとも一軸方向に移動する移動体の駆動精度を補正するための較正情報を作成する較正方法、該較正方法を適用して前記移動体を駆動する移動体駆動方法及び移動体駆動装置、前記移動体駆動方法を用いる露光方法及び前記移動体駆動装置を備える露光装置、前記移動体駆動方法を用いるパターン形成方法及び前記移動体駆動装置を備えるパターン形成装置、並びに該パターン形成方法を用いるデバイス製造方法に関する。
従来、半導体素子(集積回路)、液晶表示素子(ディスプレイ)等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ(スキャナとも呼ばれる))などが、主として用いられている。
半導体素子等は、基板上に、数十層の回路パターンを重ね合わせることで形成されるので、露光装置では、既に基板上に形成されている回路パターンと、その上に重ねて形成される回路パターンとの位置合わせ、すなわち重ね合わせの高い精度が要求される。
これまでの露光装置では、レーザ干渉計を用いて被露光基板を保持する基板ステージの位置を計測することで、高精度な重ね合わせを実現してきたが、半導体素子の高集積化に伴う回路パターンの微細化により、要求される精度がさらに高くなった。今や、総合的な重ね合わせ誤差の許容値がナノオーダーとなり、基板ステージの位置計測の誤差の許容値がサブナノオーダー以下となり、レーザ干渉計のビーム光路上の雰囲気の温度揺らぎ(空気揺らぎ)に起因する計測値の短期的な変動を無視することができなくなってきた。
そこで、最近では、干渉計に比べて空気揺らぎの影響を受け難いエンコーダが注目され、それを用いてウエハステージの位置計測を行う露光装置の開発が進められている(例えば、特許文献1)。
しかし、エンコーダは、スケールを使用するため、長時間の使用により、機械的或いは熱的な応力が加えられ、スケールを構成する回折格子の歪み、格子ピッチのドリフト、固定位置のドリフト、などが発生し得る。そのため、エンコーダを使用する場合、計測精度を長期間にわたって保証することが難しい。
国際公開第2007/097379号パンフレット
本発明は、第1の観点からすると、所定平面内で少なくとも一軸方向に移動する移動体の駆動精度を補正するための較正情報を作成する較正方法であって、前記移動体に、既知の第1の位置関係にある複数のマークが付与された基準ウエハを、載置する工程と;前記移動体の前記所定平面内での位置を位置計測系を用いて計測し、該位置計測系の計測結果と前記第1の位置関係とに基づいて前記移動体を駆動して、前記複数のマークのそれぞれを目標位置に位置決めする工程と;前記複数のマークのそれぞれをマーク検出系を用いて検出し、前記複数のマークのそれぞれの実際の位置決め位置と前記目標位置との第2の位置関係を求める工程と;前記第2の位置関係に基づいて、前記移動体の駆動精度を補正するための較正情報を作成する工程と;を含む較正方法である。
これによれば、移動体に、既知の第1の位置関係にある複数のマークが付与された基準ウエハを、載置し、その移動体の所定平面内での位置を位置計測系を用いて計測し、該位置計測系の計測結果と第1の位置関係とに基づいて移動体を駆動して、複数のマークのそれぞれを目標位置に位置決めする。そして、複数のマークのそれぞれをマーク検出系を用いて検出し、複数のマークのそれぞれの実際の位置決め位置と目標位置との第2の位置関係を求め、この第2の位置関係に基づいて、移動体の駆動精度を補正するための較正情報を作成する。従って、簡単な方法により、移動体の駆動精度を補正するための較正情報を作成することが可能になる。この場合、第2の位置関係には、複数のマークが付与された基準ウエハを保持する移動体の駆動制御の精度が反映されている。従って、較正情報を用いることにより、移動体の駆動精度を改善することが可能になる。
本発明は、第2の観点からすると、実質的に所定平面に沿って移動体を駆動する移動体駆動方法であって、前記移動体の前記所定平面内での位置を位置計測系を用いて計測し、該位置計測系の計測結果と、本発明の較正方法によって作成した較正情報と、に基づいて、前記移動体を駆動する工程を含む移動体駆動方法である。
これによれば、実質的に所定平面に沿って移動する移動体を、位置計測系を用いて得られる所定平面内での移動体の位置の計測結果と、本発明の較正方法によって作成された較正情報と、に基づいて駆動する。これにより、移動体の高精度な駆動が可能になる。
本発明は、第3の観点からすると、エネルギビームを照射して物体にパターンを形成する露光方法であって、前記物体を前記エネルギビームに対して相対移動させるために、本発明の移動体駆動方法を用いて、前記物体を載置する移動体を駆動する露光方法である。
これによれば、エネルギビームに対して物体を相対移動させるために、本発明の移動体駆動方法を用いて、物体を載置する移動体を駆動する。このため、走査露光により、物体上に精度良くパターンを形成することが可能になる。
本発明は、第4の観点からすると、物体上の複数の区画領域にパターンを形成するパターン形成方法であって、前記複数の区画領域にパターンを形成するため、本発明の移動体駆動方法を用いて、前記物体が載置される前記移動体を駆動するパターン形成方法である。
これによれば、本発明の移動体駆動方法を用いて移動体を駆動し、この移動体に載置された物体上の複数の区画領域にパターンを形成する。これにより、物体上に精度良くパターンを形成することが可能になる。
本発明は、第5の観点からすると、本発明のパターン形成方法を用いて、物体上にパターンを形成する工程と;前記パターンが形成された物体を現像する工程と;を含むデバイス製造方法である。
本発明は、第6の観点からすると、実質的に所定平面に沿って移動体を駆動する移動体駆動装置であって、前記移動体の前記所定平面内での位置を計測する位置計測系と;本発明の較正方法を用いて作成された較正情報が記憶された記憶装置と;前記位置計測系の計測結果と、前記較正情報と、に基づいて前記移動体を駆動する駆動装置と;を備える移動体駆動装置である。
これよれば、駆動装置により、移動体の所定平面内での位置を計測する位置計測系の計測結果と、記憶装置に記憶された較正情報と、に基づいて、移動体が駆動される。従って、所定平面内で移動体を高精度に駆動することが可能になる。
本発明は、第7の観点からすると、エネルギビームを照射して物体にパターンを形成する露光装置であって、前記物体を保持して移動可能な移動体と;前記物体に前記エネルギビームを照射するパターニング装置と;前記物体が前記移動体に載置される本発明の移動体駆動装置と;を備え、前記物体を前記エネルギビームに対して相対移動させるため前記移動体が駆動される露光装置である。
これによれば、走査露光により、物体上に精度良くパターンを形成することが可能になる。
本発明は、第8の観点からすると、物体上の複数の区画領域にパターンを形成するパターン形成装置であって、前記複数の区画領域にパターンを形成するため、前記物体が載置される前記移動体を駆動する本発明の移動体駆動装置を備えるパターン形成装置である。
これによれば、本発明の移動体駆動装置により、物体上の複数の区画領域にパターンを形成するため、物体が載置される移動体が駆動される。これにより、物体上に精度良くパターンを形成することが可能になる。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図10に基づいて説明する。
図1には、一実施形態の露光装置100の構成が概略的に示されている。露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置、いわゆるスキャナである。後述するように、本実施形態では投影光学系PLが設けられており、以下において、この投影光学系PLの光軸AXと平行な方向をZ軸方向、これに直交する面内でレチクルとウエハとが相対走査される方向をY軸方向、Z軸及びY軸に直交する方向をX軸方向とし、X軸、Y軸、及びZ軸回りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。
露光装置100は、照明系10、レチクルステージRST、投影ユニットPU、ウエハステージWSTを含むステージ装置50、及びこれらの制御系、等を備えている。なお、図1において、ウエハステージWST上には、ウエハWが載置されている。
照明系10は、例えば米国特許出願公開第2003/0025890号明細書などに開示されるように、光源と、オプティカルインテグレータ等を含む照度均一化光学系、及びレチクルブラインド等(いずれも不図示)を有する照明光学系と、を含む。照明系10は、レチクルブラインド(マスキングシステム)で規定されたレチクルR上のスリット状の照明領域IARを、照明光(露光光)ILによりほぼ均一な照度で照明する。ここで、照明光ILとしては、一例としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられている。
レチクルステージRST上には、回路パターンなどがそのパターン面(図1における下面)に形成されたレチクルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチクルステージRSTは、例えばリニアモータ等を含むレチクルステージ駆動系11(図1では不図示、図6参照)によって、XY平面内で微小駆動可能であるとともに、走査方向(図1における紙面内左右方向であるY軸方向)に所定の走査速度で駆動可能となっている。
レチクルステージRSTのXY平面内の位置情報(θz方向の回転情報を含む)は、レチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)116によって、移動鏡15(実際には、Y軸方向に直交する反射面を有するY移動鏡(あるいは、レトロリフレクタ)とX軸方向に直交する反射面を有するX移動鏡とが設けられている)を介して、例えば0.25nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計116の計測値は、主制御装置20(図1では不図示、図6参照)に送られる。
また、レチクルRの上方には、露光波長の光を用いたTTR(Through The Reticle)アライメント系から成る一対のレチクルアライメント検出系13A,13B(図1では不図示、図6参照)が設けられている。レチクルアライメント検出系13A,13Bの検出信号は、不図示のアライメント信号処理系を介して主制御装置20に供給される。
投影ユニットPUは、レチクルステージRSTの図1における下方に配置されている。投影ユニットPUは、鏡筒40と、鏡筒40内に保持された投影光学系PLと、を含む。投影光学系PLとしては、例えば、Z軸方向と平行な光軸AXに沿って配列される複数の光学素子(レンズエレメント)から成る屈折光学系が用いられる。投影光学系PLは、例えば両側テレセントリックで、所定の投影倍率(例えば1/4倍、1/5倍又は1/8倍など)を有する。このため、照明系10によってレチクルR上の照明領域IARが照明されると、投影光学系PLの第1面(物体面)とパターン面がほぼ一致して配置されるレチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PL(投影ユニットPU)を介してその照明領域IAR内のレチクルRの回路パターンの縮小像(パターンの一部の縮小像)が、その第2面(像面)側に配置される、表面にレジスト(感応剤)が塗布されたウエハW上の前記照明領域IARに共役な領域(以下、露光領域とも呼ぶ)IAに形成される。そして、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとの同期駆動によって、照明領域IAR(照明光IL)に対してレチクルを走査方向(Y軸方向)に相対移動させるとともに、露光領域(照明光IL)に対してウエハWを走査方向(Y軸方向)に相対移動させることで、ウエハW上の1つのショット領域(区画領域)の走査露光が行われ、そのショット領域にレチクルRのパターンが転写される。すなわち、本実施形態では照明系10、レチクルR及び投影光学系PLによってウエハW上にパターンが生成され、照明光ILによるウエハW上の感応層(レジスト層)の露光によってウエハW上にそのパターンが形成される。
ステージ装置50は、図1に示されるように、ベース盤12の上方に配置されたウエハステージWST、ウエハステージWSTの位置情報を計測する計測システム200(図6参照)、及びウエハステージWSTを駆動するステージ駆動系124(図6参照)、等を備えている。計測システム200は、干渉計システム118(図6参照)及びエンコーダシステム150(図6参照)などを含む。
ウエハステージWSTは、不図示の非接触軸受(例えば、エアベアリング)により、数μm程度のクリアランスを介して、ベース盤12の上方に支持されている。また、ウエハステージWSTは、リニアモータ等を含むステージ駆動系124(図6参照)によって、X軸方向とY軸方向に独立して駆動可能である。
ウエハステージWSTは、ステージ本体91と、該ステージ本体91上に搭載されたウエハテーブルWTBとを含む。このウエハテーブルWTB及びステージ本体91は、リニアモータ及びZ・レベリング機構(ボイスコイルモータなどを含む)を含む駆動系によって、ベース盤12に対し、6自由度方向(X,Y,Z,θx,θy,θz)に駆動可能に構成されている。
ウエハテーブルWTBの−Y端面,−X端面には、図2に示されるように、後述する干渉計システムのための反射面17a,反射面17bが形成されている。また、ウエハテーブルWTBの上面の中央には、ウエハWを真空吸着等によって保持するウエハホルダ(不図示)が設けられている。ウエハホルダ(ウエハの載置領域)の外側には、図2に示されるように、ウエハホルダよりも一回り大きな円形の開口が中央に形成され、かつ矩形状の外形(輪郭)を有するプレート28が設けられている。なお、プレート28は、その表面の全部又は一部がウエハWの表面と同一面となるようにウエハテーブルWTBの上面に設置されている。
プレート28は、中央に上述の円形の開口が形成された矩形の外形(輪郭)を有する第1プレート28aと、その周囲に配置された矩形枠状(環状)の第2プレート28bと、を有する。
第1プレート28aの+Y側の端部には、計測プレート30が設けられている。計測プレート30は、その表面が、プレート28とほぼ同一面とされている。計測プレート30の表面には、後述する一対のレチクルアライメント検出系13A,13Bにより検出される一対の第1基準マークRMと、アライメント系ALGにより検出される第2基準マークFMと、が形成されている。
第2プレート28bには、後述のエンコーダシステムのためのスケールが形成されている。詳述すると、第2プレート28bのX軸方向(図2における左右方向)の一側と他側の領域には、それぞれYスケール39Y1,39Y2が形成されている。Yスケール39Y1,39Y2は、例えばX軸方向を長手方向とする格子線38が所定ピッチでY軸に平行な方向(Y軸方向)に沿って形成される、Y軸方向を周期方向とする反射型の格子(例えば回折格子)によってそれぞれ構成されている。
同様に、第2プレート28bのY軸方向(図2における上下方向)の一側と他側の領域には、Yスケール39Y1及び39Y2に挟まれた状態でXスケール39X1,39X2がそれぞれ形成されている。Xスケール39X1,39X2は、例えばY軸方向を長手方向とする格子線37が所定ピッチでX軸に平行な方向(X軸方向)に沿って形成される、X軸方向を周期方向とする反射型の格子(例えば回折格子)によってそれぞれ構成されている。
なお、格子線37,38のピッチは、例えば1μmと設定される。なお、図2では、図示の便宜のため、格子のピッチは、実際のピッチよりも大きく図示されている。その他の図においても同様である。
本実施形態の露光装置100では、図3に示されるように、投影ユニットPUの中心(投影光学系PLの光軸AX、本実施形態では前述の露光領域IAの中心とも一致)を通りかつY軸と平行な直線(基準軸)LV上で、光軸AXから−Y側に所定距離隔てた位置に検出中心を有するアライメント系ALGが配置されている。アライメント系ALGは、不図示のメインフレームの下面に固定されている。本実施形態では、アライメント系ALGとして、例えば画像処理方式のFIA(Field Image Alignment)系が用いられている。アライメント系ALGからの撮像信号は、不図示の信号処理系を介して主制御装置20に供給される。
前述の干渉計システム118は、図3に示されるように、Y干渉計16、及び2つのX干渉計126,127を含む。これらの干渉計16、126、127としては、測長軸を複数有する多軸干渉計が用いられている。詳述すると、図3に示されるように、Y干渉計16は、基準軸LVに関して対称な一対の測長ビームB41,B42を含む少なくとも3つのY軸方向の測長ビームをウエハテーブルWTBの反射面17aにそれぞれ投射する。また、X干渉計126は、投影光学系PLの光軸AX(本実施形態では前述の露光領域IAの中心とも一致)で前述の基準軸LVと直交するX軸と平行な直線(基準軸)LHに関して対称な一対の測長ビームB51,B52を含む少なくとも3つのX軸方向の測長ビームを反射面17bに投射する。また、X干渉計127は、アライメント系ALGの検出中心で前述の基準軸LVと直交するX軸と平行な直線(基準軸)LAに関して対称な一対の測長ビームB61,B62を含む少なくとも3つのX軸方向の測長ビームを反射面17bに投射する。
干渉計16、126、127は、各測長ビームの反射面17a,17bからの反射光をそれぞれ受光して、測長ビームの光軸方向に関する各反射面(ウエハステージWST)の位置情報を計測し、その計測した位置情報を主制御装置20に供給する。主制御装置20は、Y干渉計16、X干渉計126及びX干渉計127のいずれかの計測結果に基づいて、ウエハテーブルWTB(ウエハステージWST)のX,Y位置に加え、θx方向の回転情報(すなわちピッチング)、θy方向の回転情報(すなわちローリング)、及びθz方向の回転情報(すなわちヨーイング)も算出(計測)することができる。
本実施形態では、主制御装置20は、露光時には、図4に示されるように、X干渉計126とY干渉計16とを用いて、また、アライメント計測時には、図5に示されるように、X干渉計127とY干渉計16とを用いて、ウエハステージWSTの5自由度(X,Y,θx,θy,θz)方向の位置を計測する。
本実施形態の露光装置100には、干渉計システム118とは独立に、ウエハステージWSTのXY平面内の位置情報(θz方向の位置(回転)情報を含む)を計測するために、前述のエンコーダシステム150が設けられている。
本実施形態では、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のXY平面内の位置情報は、主として、エンコーダシステム150を用いて計測される。干渉計システム118は、例えば、エンコーダシステムの計測精度を補正(較正)する場合、あるいはエンコーダシステムの出力異常時のバックアップ用などに、補助的に使用される。勿論、干渉計システム118とエンコーダシステム150とを併用して、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)の全位置情報を計測することとしても良い。
図3に示されるように、投影ユニットPUの+X側、+Y側、及び−X側に、ヘッドユニット62A、62B、及び62Cがそれぞれ配置されている。また、アライメント系ALGの−Y側、−X側、及び+X側に、ヘッドユニット62D、62E、及び62Fがそれぞれ配置されている。これら6つのヘッドユニット62A〜62Fは、支持部材を介して、投影ユニットPUを保持するメインフレーム(不図示)に吊り下げ状態で固定されている。
ヘッドユニット62A及び62Cは、図3に示されるように、それぞれ、X軸方向を長手方向として配置され、基準軸LH上に間隔WDで配置された複数(ここでは5個)のYヘッド651〜655及びYヘッド641〜645を備えている。以下では、必要に応じ、Yヘッド651〜655、及びYヘッド641〜645を、それぞれ、Yヘッド65、及びYヘッド64とも記述する。
ヘッドユニット62Aは、前述のYスケール39Y1を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のY軸方向の位置(Y位置)を計測する多眼(ここでは5眼)のYリニアエンコーダ70A(図6参照)を構成する。同様に、ヘッドユニット62Cは、前述のYスケール39Y2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のY位置を計測する多眼(ここでは5眼)のYリニアエンコーダ70C(図6参照)を構成する。なお、以下では、Yリニアエンコーダを、適宜、「Yエンコーダ」又は「エンコーダ」と略述する。
ここで、ヘッドユニット62A,62Cがそれぞれ備える5個のYヘッド65,64(より正確には、Yヘッド65,64が発する計測ビームのスケール上の投射点)のX軸方向の間隔WDは、Yスケール39Y1,39Y2のX軸方向の幅(より正確には、格子線38の長さ)より僅かに狭く設定されている。従って、それぞれ5個のYヘッド65,64のうち、少なくとも1つのヘッドが、常に、対応するYスケール39Y1,39Y2に対向する(計測ビームを投射する)。
ヘッドユニット62Bは、図3に示されるように、投影ユニットPUの+Y側にY軸方向を長手方向として配置され、基準軸LV上に間隔WDで配置された複数(ここでは4個)のXヘッド631〜634を備えている。ヘッドユニット62Dは、アライメント系ALGの−Y側にY軸方向を長手方向として配置され、基準軸LV上に間隔WDで配置された複数(ここでは4個)のXヘッド661〜664を備えている。以下では、必要に応じ、Xヘッド631〜634、及びXヘッド661〜664を、それぞれ、Xヘッド63、及びXヘッド66とも記述する。
ヘッドユニット62Bは、前述のXスケール39X1を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のX軸方向の位置(X位置)を計測する多眼(ここでは4眼)のXリニアエンコーダ70B(図6参照)を構成する。また、ヘッドユニット62Dは、前述のXスケール39X2を用いて、ウエハステージWST(ウエハテーブルWTB)のX位置を計測する多眼(ここでは4眼)のXリニアエンコーダ70D(図6参照)を構成する。なお、以下では、Xリニアエンコーダを、適宜、「Xエンコーダ」又は「エンコーダ」と略述する。
ここで、ヘッドユニット62B,62Dがそれぞれ備えるXヘッド63,66(より正確には、Xヘッド63,66が発する計測ビームのスケール上の投射点)のY軸方向の間隔WDは、前述のXスケール39X1,39X2のY軸方向の幅(より正確には、格子線37の長さ)よりも狭く設定されている。従って、ヘッドユニット62B,62Dがそれぞれ備えるXヘッド63,66のうち少なくとも1つのヘッドが、常に、対応するXスケール39X1,39X2に対向する(計測ビームを投射する)。
なお、ヘッドユニット62Bの最も−Y側のXヘッド631とヘッドユニット62Dの最も+Y側のXヘッド664との間隔は、ウエハステージWSTのY軸方向の移動により、その2つのXヘッド間で切り換え(つなぎ)が可能となるように、ウエハテーブルWTBのY軸方向の幅よりも狭く設定されている。
ヘッドユニット62E及び62Fは、それぞれ、アライメント系ALGの−X側、+X側にX軸方向を長手方向として配置されている。ヘッドユニット62Eは、前述の基準軸LA上に間隔WDで配置された複数(ここでは5個)のYヘッド671〜675を備えている。また、ヘッドユニット62Fは、基準軸LA上に間隔WDで配置されたYヘッド681〜685を備えている。ここで、Yヘッド671〜675とYヘッド685〜681とは、基準軸LVに関して対称に配置されている。以下では、必要に応じ、Yヘッド671〜675、及びYヘッド681〜685を、それぞれ、Yヘッド67、及びYヘッド68とも記述する。
アライメント計測の際には、少なくとも各1つのYヘッド67,68が、それぞれYスケール39Y2,39Y1に対向する。このYヘッド67,68(すなわち、これらYヘッド67,68によって構成されるYエンコーダ70E,70F(図6参照))によってウエハステージWSTのY位置(及びθz回転)が計測される。
上述した6つのリニアエンコーダ70A〜70Fの計測値は、主制御装置20に供給される。そして、主制御装置20は、リニアエンコーダ70A、70B、70C、70Dのうちの3つ、又はリニアエンコーダ70B、70D、70E、70Fのうちの3つの計測値に基づいて、ウエハテーブルWTBのXY平面内の位置を制御する。
上述のようなエンコーダヘッドの配置を採用したことにより、露光時には、Xスケール39X1に少なくとも1つのXヘッド63が、Yスケール39Y1に少なくとも1つのYヘッド65が、Yスケール39Y2に少なくとも1つのYヘッド64が、それぞれ対向する。図4に示される例では、Xヘッド632,Yヘッド653,643の3つのヘッドが対応するスケールに対向している。スケールに対向しているエンコーダヘッドは、それぞれの計測方向についてのウエハステージWSTの位置情報を計測し、計測した位置情報を主制御装置20に供給する。
主制御装置20は、供給された少なくとも3つのエンコーダヘッドの計測情報から、ウエハステージWSTのXY平面内での位置(X,Y,θz)を算出する。ここで、Xヘッド63,Yヘッド65,64の計測値(それぞれCX,CY1,CY2と表記する)はウエハステージWSTの位置(X,Y,θz)に対して、次式(1)〜(3)のように依存する。
= (p−X)cosθz+(q−Y)sinθz …(1)
Y1=−(pY1−X)sinθz+(qY1−Y)cosθz …(2)
Y2=−(pY2−X)sinθz+(qY2−Y)cosθz …(3)
ただし、(p,q),(pY1,qY1),(pY2,qY2)は、それぞれXヘッド63,Yヘッド65,Yヘッド64のX,Y設置位置(より正確には計測ビームの投射点のX,Y位置)である。そこで、主制御装置20は、3つのヘッドの計測値CX,CY1,CY2を式(1)〜(3)に代入し、それらを連立して解くことにより、ウエハステージWSTのXY平面内での位置(X,Y,θz)を算出する。
また、アライメント計測時には、Xスケール39X2に少なくとも1つのXヘッド66が、Yスケール39Y1に少なくとも1つのYヘッド68が、Yスケール39Y2に少なくとも1つのYヘッド67が、対向する。図5に示される例では、Xヘッド663,Yヘッド683,673の3つのヘッドが対応するスケールに対向している。スケールに対向しているエンコーダヘッドは、それぞれの計測方向についてのウエハステージWSTの位置情報を計測し、計測した位置情報を主制御装置20に供給する。
主制御装置20は、供給された少なくとも3つのエンコーダヘッドの計測情報から、ウエハステージWSTのXY平面内での位置(X,Y,θz)を算出する。ここで、Xヘッド66,Yヘッド68,67の計測値(それぞれCX,CY1,CY2と表記する)より、先と同様に式(1)〜(3)を用いて、ウエハステージWSTのXY平面内での位置(X,Y,θz)を算出する。ただし、Xヘッド66,Yヘッド68,67のX,Y設置位置(より正確には計測ビームの投射点の位置)を、それぞれ(p,q),(pY1,qY1),(pY2,qY2)と表記する。
図6には、露光装置100の制御系の主要な構成が示されている。この制御系は、装置全体を統括的に制御するマイクロコンピュータ(又はワークステーション)から成る主制御装置20を中心として構成されている。
次に、本実施形態に係るウエハステージWSTの駆動精度を較正するための較正情報を作成する方法について説明するが、該方法の説明に先立って、該方法に用いられる基準ウエハについて説明する。
図7には、一例として、基準ウエハWFが示されている。基準ウエハWFの外周近傍には、図7に示されるように、4つのサーチアライメントマークM01〜M04が付与されている。これらのサーチアライメントマークは、2つのマークM01,M04同士を結ぶ直線と、残り2つのマークM02,M03同士を結ぶ直線とが、互いに直交する位置関係にある。基準ウエハWFは、2つのマークM01,M04がY軸に平行に、残り2つのマークM02,M03がX軸に平行になるように、その向き(回転角)が調整された状態で、ウエハステージWST上に搭載される。
基準ウエハWFの表面には、前述の走査露光によって後述する検出パターンが転写される仮想の区画領域(ショット領域)Sijが、複数設けられているものとする。図8に示されるように、区画領域のX軸、Y軸方向の幅を、それぞれWX,WYとする。ただし、図8(その他の図においても)では、説明の便宜のため、区切り線を用いて仮想の区画領域が表されている。
基準ウエハWFの表面には、さらに、4つのサーチアライメントマークM01〜M04との位置関係及び互いの位置関係が既知の複数のマーク(基準ウエハマーク)が形成(付)されている。基準ウエハWFでは、図7に示されるように、各区画領域Sijの内部でかつ該区画領域の+Y側端部近傍の中央、及び−Y側端部近傍の中央に、2つの基準ウエハマークMij1,Mij2が、それぞれ配置されている。ここで、図8に拡大して示されるように、区画領域Sij内の基準ウエハマークMij1と、区画領域Sijのそれぞれ±X側に隣接する区画領域Si+1,j,Si-1,j内の基準ウエハマークMi+1,j,1,Mi-1,j,1との距離は、区画領域のX幅WXに等しい。また、基準ウエハマークMij1と、区画領域Sijのそれぞれ±Y側に隣接する区画領域Si,j+1,Si,j-1内の基準ウエハマークSi,j+1,1,Si,j-1,1との距離は、区画領域のY幅WYに等しい。同様に、区画領域Sij内の基準ウエハマークMij2と、区画領域Sijのそれぞれ±X側に隣接する区画領域Si+1,j,Si-1,j内の基準ウエハマークMi+1,j,2,Mi-1,j,2との距離は、区画領域のX幅WXに等しい。また、基準ウエハマークMij2と、区画領域Sijのそれぞれ±Y側に隣接する領域Si,j+1,Si,j-1内の基準ウエハマークSi,j+1,2,Si,j-1,2との距離は、区画領域のY幅WYに等しい。
上述のサーチアライメントマークM01〜M04と基準ウエハマークMijkは、基準ウエハWFの表面に形成される凹部に、表面と異なる光反射率を有する反射部材を埋め込むことによって、形成されている。ただし、反射部材の表面は、基準ウエハの表面と、約50nm以下の段差で、ほぼ同一面を形成する。なお、基準ウエハの製造方法の詳細は、例えば国際公開第2007/097379号パンフレットにおいて開示されている。
次に、本実施形態に係るウエハステージWSTの駆動精度を較正するための較正情報を作成する、第1の較正方法について説明する。
この第1の較正方法は、以下の手順で実行される。
a. 主制御装置20は、基準ウエハWF(ただし、表面にレジストが塗布され、第1感光層が形成されている)を、不図示の搬送系を用いてウエハテーブルWTB上にロードする。この際、搬送系は、主制御装置20の指示に基づき、不図示のプリアライメント装置を用いて、4つのサーチアライメントマークM01〜M04のうち、2つのマークM01,M04を結ぶ直線がY軸方向に平行に、残りの2つのマークM02,M03を結ぶ直線がX軸方向に平行になるように、基準ウエハWFの向き(回転)を調整した状態で、ウエハテーブルWTB上にロードする。
なお、搬送系は、プリアライメントに際し、必ずしも4つのサーチアライメントマークの全てを用いる必要はない。2つのマークM01,M04同士を結ぶ直線がY軸方向に平行に、又は2つのマークM02,M03同士を結ぶ直線がX軸方向に平行になるように、基準ウエハWFをウエハテーブルWTBに載置すれば良い。従って、2つのマークM01,M04、及び2つのマークM02,M03の一方のみが付与された基準ウエハを用いても良い。ただし、この場合においても、前述の通り、付与されたサーチアライメントマークと各区画領域内に付与される基準ウエハマークとの位置関係は、既知でなくてはならない。
なお、ウエハテーブルWTB上の基準ウエハWFの載置状態は、例えば、エンコーダシステム150によって計測されるウエハステージWSTの位置情報に従ってウエハステージWSTを駆動し、基準ウエハWF上の4つのサーチアライメントマークM01〜M04のそれぞれをアライメント系ALGを用いて検出し、この検出結果とその検出時のエンコーダシステム150によるウエハステージWSTの位置情報の計測結果とに基づいて、4つのマークM01〜M04の位置関係を検出することによって確認することができる。
b. 主制御装置20は、不図示のレチクルローダを用いて、レチクルステージRST上に、基準ウエハWFの基準ウエハマークMij1,Mij2に対応して2つの検出パターンmij1,mij2が形成されたパターン領域を有する較正用レチクル(便宜上、R0と呼ぶ)をロードする。なお、a.の処理に先だって、b.の処理が行われていても良い。
c. 次に、主制御装置20は、エンコーダシステム150をリセット、すなわち、ウエハステージWSTの位置計測の基準座標を再設定する。
d. 次に、主制御装置20は、エンコーダシステム150を用いて、ウエハステージWSTの位置を計測しつつ、アライメント系ALGを用いて基準ウエハWF上のサーチアライメントマークM01〜M04を検出する。そして、主制御装置20は、アライメント系ALGによるサーチアライメントマークM01〜M04の検出結果と、その検出時のエンコーダシステム150の計測情報(ウエハステージWSTの位置情報)と、サーチアライメントマークM01〜M04と各区画領域Sij内に設けられた基準ウエハマークMijkとの既知の位置関係と、に基づいて、基準座標系(X,Y)上での基準ウエハマークMijkの位置を算出する。
e.そして、主制御装置20は、各基準ウエハマークMijkが、投影光学系PLの投影中心、すなわち露光領域IAの中心に位置するときの、ウエハステージWSTの位置計測に用いられる、エンコーダシステム150のヘッド、すなわち対応するスケールに対向する3つのヘッド(Xヘッド63、Yヘッド65,64)を特定し、特定された3つのヘッドの組み合わせを、各基準ウエハマークMijkに対応付けて、記憶する。
f. 次に、主制御装置20は、上で算出した基準座標系(X,Y)上での基準ウエハマークMijkの位置に基づき、ステッピング・アンド・リピート方式で、基準ウエハマークMijkに重ねて較正用レチクルR0の検出パターンmijkを順次転写する。
g-1) 具体的には、主制御装置20は、まず、レチクル干渉計116の計測値に基づいて、較正用レチクルR0を駆動し、較正用レチクルR0の検出パターンmij1を投影光学系PLの投影中心、すなわち露光領域IAの中心に位置させる。
g-2) 次に、主制御装置20は、エンコーダシステム150のヘッド、すなわち対応するスケールに対向する3つのヘッド(Xヘッド63、Yヘッド65,64)の計測値に基づいて、ウエハステージWSTのXY平面内の位置を計測しつつ、図9(A)に示されるように、露光領域IAの中心に基準ウエハWFの区画領域Sijの基準ウエハマークMij1を位置決めする。そして、この状態で、静止露光により、基準ウエハマークMij1に重ねて較正用レチクルR0の検出パターンmij1を転写する。図9(B)には、このようにして基準ウエハマークMij1に重ねて較正用レチクルR0の検出パターンmij1が転写された状態が示されている。
g-3) 次に、主制御装置20は、ウエハステージWSTを、所定距離WX、+X方向又は−X方向にステップ移動させ、隣接する区画領域の基準ウエハマークMij1に重ねて較正用レチクルR0の検出パターンmij1を転写する。
このようにして、ウエハステージWSTのステッピングと静止露光とを交互に繰り返すことで、基準ウエハWFの全ての区画領域の基準ウエハマークMij1に重ねて較正用レチクルR0の検出パターンmij1を重ねて転写する。
g-4) 次に、主制御装置20は、レチクル干渉計116の計測値に基づいて、較正用レチクルR0を駆動し、較正用レチクルR0の検出パターンmij2を投影光学系PLの投影中心、すなわち露光領域IAの中心に位置させる。
g-5) 次に、主制御装置20は、エンコーダシステム150のヘッド、すなわち対応するスケールに対向する3つのヘッド(Xヘッド63、Yヘッド65,64)の計測値に基づいて、ウエハステージWSTのXY平面内の位置を計測しつつ、図9(C)に示されるように、露光領域IAの中心に基準ウエハWFの区画領域Sijの基準ウエハマークMij2を位置決めする。
そして、主制御装置20は、前述と同様にして、基準ウエハWFの全ての区画領域の基準ウエハマークMij2に重ねて較正用レチクルR0の検出パターンmij2を重ねて転写する。図9(D)には、このようにして基準ウエハマークMij2に重ねて較正用レチクルR0の検出パターンmij2が転写された状態が示されている。
このようにして、基準ウエハWF上の全ての区画領域への露光が終了すると、図10に示されるように、基準ウエハマークMijkに重ねて検出パターンmijkが転写されている。ここで、基準ウエハマークMijkと検出パターンmijkの中心が一致するように設定したにもかかわらず、それらの位置ずれが発生することがある。この位置ずれは、主にエンコーダシステム150を用いるウエハステージWSTの位置計測の誤差に由来する、ウエハステージWSTのステッピング誤差(区画領域間の移動動作の際の駆動制御誤差)に起因する。
h. そこで、主制御装置20は、その露光済みの基準ウエハWFを、ウエハテーブルWTB上からアンロードし、露光装置100にインラインで接続されている、不図示のコータ・デベロッパに搬送する。そして、主制御装置20は、コータ・デベロッパで現像された基準ウエハWFを、再び、ウエハテーブルWTB上に、前述と同様にしてロードする。
i 次に、主制御装置20は、アライメント系ALGを用いて、図10に示される基準ウエハマークMijkとそれに重ねて転写された検出パターンmijk(レジスト像)の位置ずれ(ΔXij1,ΔYij1)、及び(ΔXij2,ΔYij2)を検出する。
なお、上記の位置ずれを検出するために、必ずしも露光装置100に備えられたアライメント系ALGを用いる必要はない。露光装置100に、アライメント系ALGとは別に、位置ずれ検出器を設け、それを用いることとしても良い。あるいは、検出時のウエハステージWSTの位置には関心がないので、露光装置100から基準ウエハWFを取り外し、別の装置を用いて検出しても良い。基準ウエハWFに付与されたサーチアライメントマークM01〜M04によって規定されるX基準軸とY基準軸のそれぞれに平行な方向に関する、位置ずれが必要な精度で検出できれば、使用する検出装置、検出方法の詳細は問わない。この意味では、基準ウエハWFの現像も必ずしも行う必要はなく、現像前にレジスト層に形成された潜像を検出することとしても良い。この場合には、上記h.の処理手順を省くことができる。
上述したa.〜iの手順に従い、全ての区画領域Sijの基準ウエハマークMijkと、それに重ねて転写された検出パターンmijkの位置ずれ((ΔXij1,ΔYij1)及び(ΔXij2,ΔYij2))より、較正情報、すなわちd.において算出された基準ウエハマークMij1,Mij2の位置に対する補正量(ΔXij,ΔYij,Δθzij)が求められる。
主制御装置20は、作成した較正情報(ΔXij,ΔYij,Δθzij)を用いて、ウエハステージWSTの区画領域間の駆動制御誤差を補正する。ここでは、その補正法として、3つの例を挙げる。第1の補正法では、較正情報(ΔXij,ΔYij,Δθzij)を用いて、基準ウエハマークMijkの位置(Xij,Yij)の算出結果を(Xij+ΔXij,Yij+ΔYij)と補正する。そして、区画領域Sijに対する露光を実行する際、ウエハステージWSTのヨーイングθzを−Δθzij修正する。この第1の補正法では、ウエハステージWSTの駆動のための目標位置を修正することにより、ステージ駆動制御の精度が補正される。
第2の補正法では、エンコーダシステム150を用いて得られるウエハステージWSTの位置の計測結果(X,Y,θz)を、(X+ΔXij,Y+ΔYij,θz+Δθzij)と較正する。ただし、較正情報(ΔXij,ΔYij,Δθzij)は、個々の区画領域Sij(内の基準ウエハマーク)に対して作成されるので、露光領域IAの中心(すなわち光軸AX)が区画領域Sij内に位置する際には、対応する較正情報(ΔXij,ΔYij,Δθzij)を用いてエンコーダシステム150の計測結果(X,Y,θz)を較正する。この第2の補正法では、ステージ位置計測系の計測結果を補正することにより、ステージ駆動制御の精度が補正される。
第3の補正法では、ウエハステージWSTの位置を算出するために用いられたエンコーダシステム150の3つのヘッド(Xヘッド63、Yヘッド65,64)それぞれの計測値を較正する。ここで、使用した3つのヘッドは、前述の通り、各区画領域Sij内の基準ウエハマークMijkに対応付けて特定されている。そこで、基準ウエハマークMijkに対応する較正情報(ΔXij,ΔYij,Δθzij)を、式(1)〜(3)のX,Y,θzに代入し、左辺のCX,CY1,CY2を求める。求められたCX,CY1,CY2は、3つのヘッド(Xヘッド63、Yヘッド65,64)の計測値に対する補正量となる。それらを3つのヘッドの計測値に加算して、計測値を較正する。この第3の補正法では、ステージ位置計測系を構成する個々の検出器の計測結果を補正することにより、ステージ駆動制御の精度が補正される。
なお、全ての区画領域Sij内に転写される検出パターンmijkの全体の位置ずれは、特に問題ではない。そこで、基準とする区画領域S00を定め、その区画領域S00内の基準ウエハマークM00kに対応する較正情報(ΔX00,ΔY00,Δθz00)を基準にして、各区画領域Sij内の基準ウエハマークMijkに対する較正情報を、(ΔXij−ΔX00,ΔYij−ΔY00,Δθzij−Δθz00)と作成することとしても良い。また、基準とする区画領域S00は、全区画領域に対して1つに限らず、複数定めても良い。例えば、jが同じ区画領域Sijに対して、最もiの小さい(あるいは最もiの大きい)区画領域Sijを基準としても良い。
上述のようにして、基準ウエハWFを用いて作成された較正情報は、主制御装置20によってメモリ21(図6参照)内に格納される。そして、例えば、デバイス製造用のレチクルを用いたウエハの露光時などに、その較正情報を用いて、上述の3つの補正法のいずれかに従って、ウエハステージWSTのステッピング誤差(区画領域間の駆動制御誤差)が補正される。
次に、本実施形態に係るウエハステージWSTの駆動精度を較正するための較正情報を作成する、第2の較正方法、すなわち基準ウエハWFを用いて、アライメント計測時におけるウエハステージWSTの駆動精度を補正するための第2の較正方法について説明する。
この第2の較正方法は、以下の手順で実行される。
j 主制御装置20は、基準ウエハWF(ただし、表面にレジストは塗布されていても良いが、塗布されていない方が望ましい)を、ウエハテーブルWTB上にロードする。この際、搬送系は、主制御装置20の指示に基づき、前述と同様に、基準ウエハWFの向き(回転)を調整した状態で、ウエハテーブルWTB上にロードする。
k. 次に、主制御装置20は、エンコーダシステム150をリセット、すなわち、ウエハステージWSTの位置計測の基準座標を再設定する。
l. 次に、主制御装置20は、エンコーダシステム150を用いて、ウエハステージWSTの位置を計測しつつ、アライメント系ALGを用いて基準ウエハWF上のサーチアライメントマークM01〜M04を検出する。そして、主制御装置20は、アライメント系ALGによるサーチアライメントマークM01〜M04の検出結果と、その検出時のエンコーダシステム150の計測情報(ウエハステージWSTの位置情報)と、サーチアライメントマークM01〜M04と各区画領域Sij内に設けられた基準ウエハマークMijkとの既知の位置関係と、に基づいて、基準座標系(X,Y)上での基準ウエハマークMijkの位置を算出する。
m. 次に、主制御装置20は、各区画領域内Sijに設けられた基準ウエハマークMijkの中心が、アライメント系ALGの検出中心に一致するウエハステージWSTのXY平面内での位置(ξijk,ζijk)を算出する。そして、主制御装置20は、そのウエハステージWSTの位置(ξijk,ζijk)において、位置計測に用いられるエンコーダシステム150のヘッド、すなわち対応するスケールに対向する3つのヘッド(Xヘッド66、Yヘッド68,67)を特定する。特定された3つのヘッドの組み合わせを、各区画領域Sij(の基準ウエハマークMijk)に対応付けて、記憶する。
n. 次に、主制御装置20は、上記の各算出結果を用いて、ウエハステージWSTを、エンコーダシステム150(エンコーダ60D、70E、70F)を用いて位置を計測しつつ、順次位置決めし、アライメント系ALGを用いて、基準ウエハWF上に付与された基準ウエハマークMijkを、検出する。ここで、必ずしも全ての基準ウエハマークMijkを検出する必要はない。アライメント計測、例えばEGA(エンハンスド・グローバル・アライメント)において検出されるアライメントマーク(以下、サンプルマークと呼ぶ)の近傍に設けられている基準ウエハマークMijkのみを、検出することとしても良い。また、基準ウエハマークMijkの検出順序もサンプルマークの検出順序に応じて決定すると良い。この場合、決定された順序に従って、ウエハステージWSTは、事前に算出された目標位置(ξijk,ζijk)に順次位置決めされる。この時、基準ウエハマークMijkが、アライメント系ALGの検出視野内に位置決めされる。そこで、主制御装置20は、アライメント系ALGの検出中心を基準とする、基準ウエハマークMijkの位置ずれ(ΔXijk,ΔYijk)を検出する。
ここで、目標位置(ξijk,ζijk)は、基準ウエハマークMijkの中心がアライメント系ALGの検出中心に一致するように設定した。しかし、エンコーダシステム150の位置計測結果に従って、その目標位置(ξijk,ζijk)にウエハステージWSTを位置決めしても、基準ウエハマークMijkの中心がアライメント系ALGの検出中心に一致しないことがあり得る。この不一致は、主にエンコーダシステム150を用いるステージ位置計測の誤差に由来する、ウエハステージWSTの駆動制御誤差に起因する。
すべての基準ウエハマークMijkについて検出された位置ずれ(ΔXijk,ΔYijk)より、較正情報、すなわち目標位置(ξijk,ζijk)に対する補正量(Δξijk,Δζijk)が求められる。ただし、Δξijk=−ΔXijk,Δζijk=−ΔYijkと与えられる。
また、上述の基準ウエハWFを用いる較正方法は、ウエハステージWSTのヨーイングθzが基準位置(θz=0)にあることが前提条件となる。一方、この条件が満たされない場合、主制御装置20は、例えば、基準ウエハWF上の注目する基準ウエハマークMijkと、同じ区画領域内の別の基準ウエハマークMijkと、のそれぞれの位置ずれ(ΔXijk,ΔYijk)を比較し、ヨーイングθzについての補正量Δθzijkを求める。
そして、主制御装置20は、上述の補正量Δθzijkを加えた較正情報(Δξijk,Δζijk,Δθzijk)を用いて、ウエハステージWSTの駆動制御誤差を補正する。第1の補正法では、較正情報(Δξijk,Δζijk)を用いて、目標位置(ξijk,ζijk)を、(ξijk+Δξijk,ζijk+Δζijk)と補正する。そして、アライメント系ALGを用いて、基準ウエハマークMijkの近傍に設けられたアライメントマークを検出する際、ウエハステージWSTのヨーイングθzを−Δθzijk修正する。この第1の補正法では、ウエハステージWSTの駆動のための目標位置を修正することにより、ステージ駆動制御の精度が補正される。
第2の補正法では、エンコーダシステム150を用いて得られるウエハステージWSTの位置の計測結果(X,Y,θz)を、(X+Δξijk,Y+Δζijk,θz+Δθzijk)と較正する。この第2の補正法では、ステージ位置計測系の計測結果を補正することにより、ステージ駆動制御の精度が補正される。
なお、各区画領域Sij内に付与されている基準ウエハマークMijkの中から代表マークを選択し、アライメント系ALGの検出中心が区画領域Sij内に位置する際には、その領域の代表マークに対応する較正情報(Δξijk,Δζijk,Δθzijk)を用いてエンコーダシステム150の計測結果(X,Y)を較正することとしても良い。ただし、代表マークとして、アライメントマークに近接する基準ウエハマークを選ぶこととする。
第3の補正法では、エンコーダシステム150がステージ位置を算出するために使用した3つのヘッド(Xヘッド66、Yヘッド68,67)のそれぞれの計測値を較正する。ここで、使用する3つのヘッドは、前述の通り、基準ウエハマークMijkがアライメント系ALGの検出中心に一致するウエハステージの位置決めの目標位置(ξijk,ζijk)に対応付けて特定されている。そこで、アライメント系ALGの検出中心に最も接近している基準ウエハマークMijkに対応する較正情報(Δξijk,Δζijk,Δθzijk)を、式(1)〜(3)のX,Y,θzに代入し、左辺のCX,CY1,CY2を求める。求められたCX,CY1,CY2は、3つのヘッド(Xヘッド63、Yヘッド65,64)の計測値に対する補正量となる。それらを3つのヘッドの計測値に加算して、計測値を較正する。この第3の補正法では、ステージ位置計測系を構成する個々の検出器の計測結果を補正することにより、ステージ駆動制御の精度が補正される。
なお、アライメント系ALGの検出中心からの基準ウエハマークMijkの位置決め位置の全体的な位置ずれは、特に問題ではない。そこで、基準とする基準ウエハマークM000を定め、その位置ずれ(Δξ000,Δζ000,Δθz000)を基準にして、各基準ウエハマークMijkに対する較正情報を、(Δξijk−Δξ000,Δζijk−Δζ000,Δθzijk−Δθz000)と作成することとしても良い。また、基準ウエハマークM000は、全基準ウエハマークMijkに対して1つに限らず、複数定めても良い。例えば、jが同じ区画領域Sijに対して、最もiの小さい区画領域Sij内の1つの基準ウエハマークMijkを基準としても良い。
基準ウエハWFを用いての較正情報の作成が終了後、主制御装置20は、例えば、ウエハアライメント時などに、その較正情報を用いて、上述の3つの補正法のいずれかに従って、ウエハステージWSTの駆動制御誤差を補正する。
ところで、前述の第1の較正方法では、第2の較正方法において使用した基準ウエハWFを使用することができる。従って、第2の較正方法に引き続いて、同じ基準ウエハWFを用いて、第1の較正方法を実行することもできる。そこで、次に、そのような較正シーケンスの一例を、簡単に説明する。
(a) まず、主制御装置20は、ウエハテーブルWTB上に基準ウエハWFを載置する。
(b) 次に、主制御装置20は、エンコーダシステム150の計測値、すなわち基準座標(X,Y)系をリセットする。
(c) 次に、主制御装置20は、基準ウエハWF上のサーチアライメントマークM01〜M04を検出し、基準ウエハマークMijkの基準座標(X,Y)系における位置を算出する。
(d) 次に、主制御装置20は、ウエハステージWSTをアライメント領域に移動させ、第2の較正方法を実行する。
(e) 次に、主制御装置20は、ウエハステージWSTを露光領域に移動させ、第1の較正方法を実行する。
上記の第2の較正方法により、作成された較正情報(Δξijk,Δζijk,Δθzijk)を用いることで、エンコーダシステム150(を構成するヘッドユニット62D,62F,62E)を用いるステージ駆動制御の精度の補正が可能になる。また、第1の較正方法により、作成された較正情報(ΔXij,ΔYij,Δθzij)を用いることで、エンコーダシステム150(を構成するヘッドユニット62B,62A,62C)を用いるステージ駆動制御の精度を補正することが可能になる。
従って、主制御装置20は、露光装置100の起動時、あるいはロット先頭毎などに、上述の較正シーケンスを実行し、ステージ駆動制御の精度を補正する。なお、適宜、第1の較正方法又は第2の較正方法を、独立に実行することとしても良い。
なお、上述の説明では、基準ウエハマークを、各区画領域の内部に配置するものとしたが、これに限らず、ショット領域とショット領域の間のスクライブラインに相当する領域に基準ウエハマークを配置することとしても良い。このようにする場合には、基準ウエハとして使用したウエハを、通常のデバイスの製造に用いることもできる。
以上詳細に説明したように、本実施形態によると、ウエハステージWSTに、既知の位置関係にある4つのサーチアライメントマークM01〜M04及びと複数の基準ウエハマークMijkが付与された基準ウエハWFを、載置し、そのウエハステージWSTのXY平面内での位置をエンコーダシステム150(エンコーダ70A〜70F)を用いて計測し、該エンコーダシステム150の計測結果と上記の既知の位置関係とに基づいてウエハステージWSTを駆動して、複数の基準ウエハマークMijkのそれぞれを目標位置に位置決めする。ここで、目標位置は、露光位置、すなわち、露光領域IAの位置、又はアライメント系ALGの検出中心である。
そして、前者の場合は、基準ウエハマークMijkのそれぞれに重ねて検出パターンmijkを転写し、基準ウエハマークMijkと検出パターンmijkの転写像(レジスト像又は潜像)との組を、アライメント系ALGを用いて検出し、複数の基準ウエハマークMijkのそれぞれの実際の位置決め位置と目標位置(検出パターンmijkの転写像の位置)との位置関係を求め、この位置関係に基づいて、ウエハステージWSTの駆動精度を補正するための較正情報を作成する。
一方、後者の場合は、複数の基準ウエハマークMijkのそれぞれをアライメント系ALGを用いて検出し、複数の基準ウエハマークMijkのそれぞれの実際の位置決め位置と目標位置(アライメント系ALGの検出中心)との位置関係を求め、この位置関係に基づいて、ウエハステージWSTの駆動精度を補正するための較正情報を作成する。
従って、簡単な方法により、移動体の駆動精度を補正するための較正情報を作成することが可能になる。
また、この作成された較正情報は、主制御装置20によって、メモリ21に記憶される。そして、ウエハアライメント時、あるいは露光動作時などに、主制御装置20により、ウエハステージWSTのXY平面内での位置を計測するエンコーダシステム150の計測結果と、メモリ21に記憶された較正情報と、に基づいて、ステージ駆動系124を介してウエハステージWSTが駆動される。従って、ウエハアライメント時、あるいは露光動作時のいずれにおいても、XY平面内でウエハステージWSTを高精度に駆動することが可能になる。
また、本実施形態では、露光はステップ・アンド・スキャン方式で行われ、その走査露光の際、主制御装置20により、照明光IL及びレチクルRに対してウエハWを相対移動させるために、上記の方法により、ウエハWを保持するウエハステージWSTが駆動される。このため、走査露光により、ウエハW上の複数のショット領域に精度良くパターンを形成することが可能になる。
なお、上記実施形態では、各区画領域Sijに2つの基準ウエハマークMijkが付与された基準ウエハを使用した。しかし、基準ウエハマークの数はこの数に限られるものではない。各区画領域Sij対して設定されるウエハステージWSTの駆動制御のための目標位置を正確かつ容易に算出することができれば、基準ウエハマークの数と位置は任意に選んでかまわない。
また、上記実施形態では、第1の較正方法を行うに当たり、ステップ・アンド・リピート方式で、基準ウエハマークに重ねて較正用レチクルの検出パターンを転写する場合について説明したが、デバイス製造時にと同様に、ステップ・アンド・スキャン方式で、基準ウエハマークに重ねて較正用レチクルの検出パターンを転写することとしても良い。この場合、通常、いわゆる完全交互スキャンで露光が行われるので、較正データの作成に当たり、ウエハ上の各区画領域の露光の際のスキャン方向を考慮して、較正データを算出することとしても良い。
なお、上記実施形態で説明したエンコーダシステムなどの各計測装置の構成は一例に過ぎず、本発明がこれに限定されないことは勿論である。例えば、上記実施形態では、ウエハテーブル(ウエハステージ)上に格子部(Yスケール、Xスケール)を設け、これに対向してXヘッド、Yヘッドをウエハステージの外部に配置する構成のエンコーダシステムを採用した場合について例示したが、これに限らず、例えば米国特許出願公開第2006/0227309号などに開示されているように、ウエハステージにエンコーダヘッドを設け、これに対向してウエハステージの外部に格子部(例えば2次元格子又は2次元に配置された1次元の格子部)を配置する構成のエンコーダシステムを採用しても良い。この場合において、Zヘッドもウエハステージに設け、その格子部の面を、Zヘッドの計測ビームが照射される反射面としても良い。
また、上述の実施形態では、本発明が、液体(水)を介さずにウエハWの露光を行うドライタイプの露光装置に適用された場合について説明したが、これに限らず、例えば例えば国際公開第99/49504号パンフレット、欧州特許出願公開第1,420,298号明細書、国際公開第2004/055803号パンフレット、特開2004−289126号公報(対応米国特許第6,952,253号明細書)などに開示されているように、投影光学系とプレートとの間に照明光の光路を含む液浸空間を形成し、投影光学系及び液浸空間の液体を介して照明光でプレートを露光する露光装置にも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式等の走査型露光装置に本発明が適用された場合について説明したが、これに限らず、ステッパなどの静止型露光装置に本発明を適用しても良い。ステッパなどであっても、露光対象の物体が搭載されたステージの位置を上記実施形態と同様に、エンコーダを用いて計測することができるので、同様の効果を得ることができる。また、ショット領域とショット領域とを合成するステップ・アンド・スティッチ方式の縮小投影露光装置、プロキシミティー方式の露光装置、又はミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明は適用することができる。さらに、例えば米国特許第6,590,634号明細書、米国特許第5,969,441号明細書、米国特許第6,208,407号明細書などに開示されているように、複数のウエハステージを備えたマルチステージ型の露光装置にも本発明を適用できる。また、例えば国際公開第2005/074014号パンフレットなどに開示されているように、ウエハステージとは別に、計測部材(例えば、基準マーク、及び/又はセンサなど)を含む計測ステージを備える露光装置にも本発明は適用が可能である。
また、上記実施形態の露光装置における投影光学系は縮小系のみならず等倍および拡大系のいずれでも良いし、投影光学系PLは屈折系のみならず、反射系及び反射屈折系のいずれでも良いし、その投影像は倒立像及び正立像のいずれでも良い。また、前述の照明領域及び露光領域はその形状が矩形であるものとしたが、これに限らず、例えば円弧、台形、あるいは平行四辺形などでも良い。
なお、上記実施形態の露光装置の光源は、ArFエキシマレーザに限らず、KrFエキシマレーザ(出力波長248nm)、F2レーザ(出力波長157nm)、Ar2レーザ(出力波長126nm)、Kr2レーザ(出力波長146nm)などのパルスレーザ光源、g線(波長436nm)、i線(波長365nm)などの輝線を発する超高圧水銀ランプなどを用いることも可能である。また、YAGレーザの高調波発生装置などを用いることもできる。この他、例えば米国特許7,023,610号明細書に開示されているように、真空紫外光としてDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。
また、上記実施形態では、露光装置の照明光ILとしては波長100nm以上の光に限らず、波長100nm未満の光を用いても良いことはいうまでもない。例えば、近年、70nm以下のパターンを露光するために、SORやプラズマレーザを光源として、軟X線領域(例えば5〜15nmの波長域)のEUV(Extreme Ultraviolet)光を発生させるとともに、その露光波長(例えば13.5nm)の下で設計されたオール反射縮小光学系、及び反射型マスクを用いたEUV露光装置の開発が行われている。この装置においては、円弧照明を用いてマスクとウエハを同期走査してスキャン露光する構成が考えられるので、かかる装置にも本発明を好適に適用することができる。この他、電子線又はイオンビームなどの荷電粒子線を用いる露光装置にも、本発明は適用できる。
また、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスク(レチクル)を用いたが、このレチクルに代えて、例えば米国特許第6,778,257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて、透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれ、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)などを含む)を用いても良い。
また、例えば干渉縞をウエハ上に形成することによって、ウエハ上にライン・アンド・スペースパターンを形成する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
さらに、例えば米国特許第6,611,316号明細書に開示されているように、2つのレチクルパターンを投影光学系を介してウエハ上で合成し、1回のスキャン露光によってウエハ上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置にも本発明を適用することができる。
また、物体上にパターンを形成する装置は、前述の露光装置(リソグラフィシステム)に限られず、例えばインクジェット方式にて物体上にパターンを形成する装置にも本発明を適用することができる。
なお、上記実施形態でパターンを形成すべき物体(エネルギビームが照射される露光対象の物体)はウエハに限られるものではなく、ガラスプレート、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど、他の物体でも良い。
露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置、有機EL、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。
半導体素子などの電子デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製作するステップ、前述した実施形態の露光装置(パターン形成装置)によりレチクル(マスク)に形成されたパターンをウエハに転写するリソグラフィステップ、露光されたウエハを現像する現像ステップ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト除去ステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光装置を用いて前述の露光方法が実行され、ウエハ上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスを生産性良く製造することができる。
以上説明したように、本発明の較正方法、該較正方法を適用して前記移動体を駆動する移動体駆動方法及び移動体駆動装置は、移動面内で移動体を駆動するのに適している。また、本発明の露光方法及び露光装置は、エネルギビームを照射して物体上にパターンを形成するのに適している。また、本発明のパターン形成方法及びパターン形成装置は、物体上にパターンを形成するのに適している。また、本発明のデバイス製造方法は、マイクロデバイスの製造に適している。
一実施形態に係る露光装置の構成を概略的に示す図である。 ウエハステージを示す平面図である。 図1の露光装置が備えるステージ装置及び干渉計、エンコーダヘッドの配置を示す平面図である。 露光時における、エンコーダを用いるウエハステージの位置計測を説明するための図である。 アライメント計測時における、エンコーダを用いるウエハステージの位置計測を説明するための図である。 一実施形態に係る露光装置の制御系の主要な構成を示すブロック図である。 基準ウエハの一例を説明するための図である。 各区画領域内に設けられた基準ウエハマークを説明するための図である。 図9(A)〜図9(D)は、ウエハステージの駆動精度を較正するための較正情報を作成する、第1の較正方法について説明するための図である。 基準ウエハにおける、基準ウエハマークと検出マークとの位置関係を説明するための図である。
符号の説明
20…主制御装置、39X1,39X2…Xスケール、39Y1,39Y2…Yスケール、50…ステージ装置、62A〜62F…ヘッドユニット、63,66…Xヘッド、64,65,67,68…Yヘッド、70A,70C…Yエンコーダ、70B,70D…Xエンコーダ、100…露光装置、118…干渉計システム、124…ステージ駆動系、150…エンコーダシステム、ALG…アライメント系、WF、WF…基準ウエハ、WST…ウエハステージ、WTB…ウエハテーブル。

Claims (21)

  1. 所定平面内で少なくとも一軸方向に移動する移動体の駆動精度を補正するための較正情報を作成する較正方法であって、
    前記移動体に、既知の第1の位置関係にある複数のマークが付与された基準ウエハを、載置する工程と;
    前記移動体の前記所定平面内での位置を位置計測系を用いて計測し、該位置計測系の計測結果と前記第1の位置関係とに基づいて前記移動体を駆動して、前記複数のマークのそれぞれを目標位置に位置決めする工程と;
    前記複数のマークのそれぞれをマーク検出系を用いて検出し、前記複数のマークのそれぞれの実際の位置決め位置と前記目標位置との第2の位置関係を求める工程と;
    前記第2の位置関係に基づいて、前記移動体の駆動精度を補正するための較正情報を作成する工程と;
    を含む較正方法。
  2. 前記位置決めする工程での前記位置決めの都度、前記目標位置で前記基準ウエハ上にパターンを形成する工程をさらに含み、
    前記求める工程では、前記複数のマークのそれぞれとともに該マークの位置決め時に形成された前記パターンを検出して、前記位置関係を求める、請求項1に記載の較正方法。
  3. 前記基準ウエハは、感応層を有し、
    前記形成する工程では、前記感応層にエネルギビームを照射して、前記基準ウエハ上に前記パターンを形成する、請求項2に記載の較正方法。
  4. 前記目標位置とは、前記マーク検出系の検出中心であり、
    前記求める工程では、前記検出中心を示す前記マーク検出系の指標中心と前記複数のマークのそれぞれとの位置関係を検出することで、前記第2の位置関係を求める、請求項1に記載の較正方法。
  5. 前記移動体は、前記所定平面内で前記一軸方向と該一軸方向に直交する方向に移動可能であり、
    前記求める工程では、前記2方向に関する前記位置関係を求める、請求項1〜4のいずれか一項に記載の較正方法。
  6. 前記位置決めする工程では、前記位置計測系の計測結果として、予め用意した補正情報に基づいて補正された前記位置計測系の計測結果を用いる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の較正方法。
  7. 前記較正情報は、前記目標位置に位置決めされる前記複数のマークのそれぞれに関係づけて作成される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の較正方法。
  8. 前記位置計測系は、前記移動体上及び該移動体外部の一方に、前記所定平面に実質的に平行に設置されたグレーティングと、該グレーティングに計測ビームを投射する、前記移動体上及び該移動体外部の他方に設置されたヘッドと、を有するエンコーダである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の較正方法。
  9. 実質的に所定平面に沿って移動体を駆動する移動体駆動方法であって、
    前記移動体の前記所定平面内での位置を位置計測系を用いて計測し、該位置計測系の計測結果と、請求項1〜8のいずれか一項に記載の較正方法によって作成した較正情報と、に基づいて、前記移動体を駆動する工程を含む移動体駆動方法。
  10. 前記移動体の駆動に際し、前記位置計測系の計測結果として、予め用意した補正情報に基づいて補正された前記位置計測系の計測結果を用いる、請求項9に記載の移動体駆動方法。
  11. 前記駆動する工程では、前記較正情報に基づいて前記移動体を駆動する目標位置を補正し、該補正された目標位置に基づいて前記移動体を駆動する、請求項9又は10に記載の移動体駆動方法。
  12. 前記駆動する工程では、前記較正情報に基づいて前記位置計測系の計測結果を補正し、該補正された計測結果に基づいて前記移動体を駆動する、請求項9又は10に記載の移動体駆動方法。
  13. エネルギビームを照射して物体にパターンを形成する露光方法であって、
    前記物体を前記エネルギビームに対して相対移動させるために、請求項9〜12のいずれか一項に記載の移動体駆動方法を用いて、前記物体を載置する移動体を駆動する露光方法。
  14. 物体上の複数の区画領域にパターンを形成するパターン形成方法であって、
    前記複数の区画領域にパターンを形成するため、請求項9〜12のいずれか一項に記載の移動体駆動方法を用いて、前記物体が載置される前記移動体を駆動するパターン形成方法。
  15. 前記物体は感応層を有し、
    該感応層にエネルギビームを照射することによって前記パターンを形成する、請求項14に記載のパターン形成方法。
  16. 請求項14又は15に記載のパターン形成方法を用いて、物体上にパターンを形成する工程と;
    前記パターンが形成された物体を現像する工程と;
    を含むデバイス製造方法。
  17. 実質的に所定平面に沿って移動体を駆動する移動体駆動装置であって、
    前記移動体の前記所定平面内での位置を計測する位置計測系と;
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の較正方法を用いて作成された較正情報が記憶された記憶装置と;
    前記位置計測系の計測結果と、前記較正情報と、に基づいて前記移動体を駆動する駆動装置と;
    を備える移動体駆動装置。
  18. 前記記憶装置には、さらに、前記位置計測系の計測結果を補正する補正情報が記憶され、
    前記駆動装置は、前記位置計測系の計測結果として、前記補正情報に基づいて補正された前記位置計測系の計測結果を用いる、請求項17に記載の移動体駆動装置。
  19. エネルギビームを照射して物体にパターンを形成する露光装置であって、
    前記物体を保持して移動可能な移動体と;
    前記物体に前記エネルギビームを照射するパターニング装置と;
    前記物体が前記移動体に載置される請求項17又は18に記載の移動体駆動装置と;を備え、
    前記物体を前記エネルギビームに対して相対移動させるため前記移動体が駆動される露光装置。
  20. 物体上の複数の区画領域にパターンを形成するパターン形成装置であって、
    前記複数の区画領域にパターンを形成するため、前記物体が載置される前記移動体を駆動する請求項17又は18に記載の移動体駆動装置を備えるパターン形成装置。
  21. 前記物体は感応層を有し、
    前記複数の区画領域のそれぞれに位置する前記感応層にエネルギビームを照射することによって、前記パターンを形成する、請求項20に記載のパターン形成装置。
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