JP2009154623A - 側突用乗員保護装置 - Google Patents

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公裕 久慈
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Abstract

【課題】低コストの側突用乗員保護装置を提供することを目的とする。
【解決手段】側面衝突時に車体側部に入力される衝撃荷重が、後部座席24のシートバック26の側方に設けられた荷重伝達部材14により、車体側部の変形に伴って、該荷重伝達部材14の車両内側に配設された押圧部材16及び収容体18(作動手段)へ伝達される。押圧部材16は、荷重伝達部材14を介して伝達された衝撃荷重を駆動力として、収容体18を圧縮し、該収容体18内の流体を、シートバック26の側端部に設けられた展開部材12(衝撃緩和部材)へと供給する。これにより展開部材12を乗員28とドアトリム32(車体側部)との間に介在させる。これにより、一般的なサイドエアバッグ装置に用いられる側面衝突検知センサやインフレータ等の比較的高価な部品を不要とすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、側突用乗員保護装置に関する。
後席用サイドエアバッグ装置として、後席のサイド部にエアバッグ及びインフレータを収納した構造が開示されている(特許文献1参照)。
特開2006−88774号公報 特開平8−40176号公報 特開平9−66760号公報 特開2001−206176号公報
しかしながら、上記した従来例のように、エアバッグを展開させるためにインフレータを用いる構造では、側面衝突検知センサからの信号に基づいて該インフレータを作動させる必要があり、車両の製造コストを抑制することが難しかった。
本発明は、上記事実を考慮して、低コストの側突用乗員保護装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、後部座席のシートバックの側端部に設けられ、側面衝突時に前記後部座席に着座している乗員と車体側部との間に介在することで、該乗員への衝撃を緩和可能な衝撃緩和部材と、前記車体側部のうち前記シートバックの側方に設けられ、側面衝突時における前記車体側部の変形に伴い衝撃荷重を車両内側へ伝達する荷重伝達部材と、前記シートバックの側端部のうち前記荷重伝達部材の車両内側に配設され、前記荷重伝達部材を介して伝達された前記衝撃荷重を駆動力として利用して、前記衝撃緩和部材を前記乗員と前記車体側部との間に介在させる作動手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の側突用乗員保護装置では、側面衝突時に車体側部に入力される衝撃荷重が、後部座席のシートバックの側方に設けられた荷重伝達部材により、車体側部の変形に伴って、該荷重伝達部材の車両内側に配設された作動手段へ伝達される。作動手段は、荷重伝達部材を介して伝達された衝撃荷重を駆動力として、シートバックの側端部に設けられた衝撃緩和部材を、乗員と車体側部との間に介在させる。これにより、側面衝突時の乗員への衝撃を緩和することができる。一般的なサイドエアバッグ装置では、側面衝突を検知するセンサやエアバッグ袋体を展開させるためのインフレータ等が必要とされるが、請求項1に記載の側突用乗員保護装置では、これらの部品は不要である。このため、低コストの側突用乗員保護装置を提供することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の側突用乗員保護装置において、前記荷重伝達部材は、ドアインナパネルのうち車幅方向に延びる縦壁部に対応して、該縦壁部の車幅方向内側に配設されていることを特徴としている。
請求項2に記載の側突用乗員保護装置では、荷重伝達部材が、ドアインナパネルのうち車幅方向に延びる縦壁部に対応して、該縦壁部の車幅方向内側に配設されているので、側面衝突時における衝撃荷重を、ドアインナパネルにおいて比較的高剛性な縦壁部から荷重伝達部材へ効率的に伝達することができる。このため、衝撃緩和部材を乗員と車体側部との間に迅速に介在させることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の側突用乗員保護装置において、前記作動手段として、前記荷重伝達部材の車両内側に配設され、側面衝突時における該荷重伝達部材の作動により車両内側に変位可能に構成された押圧部材と、内部に流体が密封され、前記押圧部材に押圧されて収縮し出口部から前記流体を排出可能に構成された袋状の収容体と、前記出口部に設けられ、該出口部側に所定以上の圧力が作用した際に開いて該出口部からの前記流体の排出を許容する一方、該流体の逆流を規制可能な弁機構と、を有し、前記衝撃緩和部材は、前記弁機構に接続されると共に前記シートバックの前記側端部に折畳み状態で収納され、前記流体の供給を受けて前記乗員と前記車体側部との間に展開可能な展開部材であることを特徴としている。
請求項3に記載の側突用乗員保護装置では、側面衝突時における荷重伝達部材の作動により、押圧部材が車両内側に変位して、収容体を押圧する。このときの収容体内の圧力が所定以上に達すると、該収容体の出口部に設けられている弁機構が開いて、該収容体の内部に密封されていた流体が出口部から排出され、該弁機構に接続されている展開部材へと供給される。展開部材は、この流体の供給を受けて乗員と車体側部との間に展開する。このようにして衝撃緩和部材である展開部材が、乗員とドアトリムとの間に介在することで、側面衝突時の該乗員への衝撃を緩和することができる。展開部材から収容体への流体の逆流は、弁機構により規制されるので、乗員を安定的に拘束することができる。
このように、請求項3に記載の側突用乗員保護装置では、押圧部材により収容体内の流体を展開部材側に押し出すという低コストな構成を用いて、側面衝突時に展開部材を乗員と車体側部との間に介在させることができる。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の側突用乗員保護装置において、前記作動手段として、前記荷重伝達部材の車両内側端部に設けられ、側面衝突時における前記荷重伝達部材の作動により車両内側に変位するように構成された押出し部材と、前記衝撃緩和部材のうち前記押出し部材の車両内側に設けられ、車両外側かつシート後方側を向けられた傾斜面と、を有し、前記衝撃緩和部材は、前記押出し部材が車両内側に変位して前記傾斜面上を相対的に摺動することで、シート前方へ押し出されるように構成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の側突用乗員保護装置では、側面衝突時における荷重伝達部材の作動により、押出し部材が車幅方向内側に変位して、衝撃緩和部材に設けられた傾斜面上を相対的に摺動する。このとき傾斜面に作用する力により、衝撃緩和部材がシート前方へ押し出される。このように、傾斜面に作用する力を利用するという低コストな構成を用いて、側面衝突時に衝撃緩和部材を乗員と車体側部との間に介在させることができる。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載の側突用乗員保護装置において、前記作動手段として、前記衝撃緩和部材のシート後方側において前記荷重伝達部材の車両内側端部に連結され、側面衝突時における該荷重伝達部材の作動によりシート前方側に張り出すように構成されたリンク状の押出し部材を有し、前記衝撃緩和部材は、前記シートバックの前記側端部に、該シートバックの上下方向を回転軸として回動可能に支持されており、前記押出し部材の張出しにより回動してシート前方側に押し出されるように構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の側突用乗員保護装置では、側面衝突時における荷重伝達部材の作動により、リンク状の押出し部材がシート前方側に張り出すことで、衝撃緩和部材がシートバックの上下方向を回転軸として回動しながらシート前方側に押し出される。これにより、衝撃緩和部材が、乗員と車体側部との間に介在するので、側面衝突時の衝撃から乗員を保護することができる。このように、リンク状の押出し部材と、回動可能な衝撃緩和部材とを組み合せるという低コストな構成を用いて、側面衝突時に衝撃緩和部材を乗員と車体側部との間に介在させることができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の側突用乗員保護装置によれば、低コストの側突用乗員保護装置を提供することができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の側突用乗員保護装置によれば、衝撃緩和部材を乗員と車体側部との間に迅速に介在させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の側突用乗員保護装置によれば、押圧部材により収容体内の流体を展開部材側に押し出すという低コストな構成を用いて、側面衝突時に展開部材を乗員と車体側部との間に介在させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載の側突用乗員保護装置によれば、傾斜面を利用するという低コストな構成を用いて、側面衝突時に衝撃緩和部材を乗員と車体側部との間に介在させることができる、という優れた効果が得られる。
請求項5に記載の側突用乗員保護装置によれば、リンク状の押出し部材と、回動可能な衝撃緩和部材とを組み合せるという低コストな構成を用いて、側面衝突時に衝撃緩和部材を乗員と車体側部との間に介在させることができる、という優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1において、本実施の形態に係る側突用乗員保護装置10は、衝撃緩和部材の一例たる展開部材12と、荷重伝達部材14と、作動手段の一例たる押圧部材16、収容体18と、弁機構22とを有している。
展開部材12は、後部座席24のシートバック26の側端部に設けられ、側面衝突時に後部座席24に着座している乗員28(図2)とサイドドア38のドアトリム32(車体側部)との間に介在することで、該乗員28への衝撃を緩和可能に構成されている。具体的には、展開部材12は、弁機構22に接続されると共にシートバック26の側端部に折畳み状態で収納された袋体であり、収容体18からの流体の供給を受けて乗員28とサイドドア38との間に展開可能に構成されている。図2に示されるように、展開部材12は、例えば蛇腹折りとロール折りを組み合わせて折り畳まれている。
ここで、後部座席24及びその周辺部の構成について簡単に説明する。図1において、後部座席24は、乗員28(図2)が着座するシートクッション34と、該乗員28の背もたれとなるシートバック26と、該シートバック26の車幅方向外側の側端部に設けられたサイドシート36とを有して構成されている。図2に示されるように、このサイドシート36とシートバック26との間には、折畳み状態の展開部材12を収納すると共に、該展開部材12をシート前方へ膨出可能とするための隙間が設けられている。この隙間は、通常時はシートトリム40により車室内側から塞がれている。シートトリム40は、展開部材12が展開する際に、その展開圧により通常位置から離脱可能に構成されている。
シートバック26内には、該シートバック26の骨格となるシートバックフレーム(図示せず)が設けられている。このシートバックフレームは、所定形状に成形されたシートパッド35で被覆されている。このシートパッド35は、更にシート表皮37により覆われている。一方、サイドシート36は、例えば合成樹脂製の基材39の車室内側を、シートバック26と同様のシート表皮37で覆って構成されている。
図2において、乗員28の着座領域の車幅方向外側には、サイドドア38が配設されている。このサイドドア38は、ドアアウタパネル42とドアインナパネル44とを接合して構成され、該ドアインナパネル44の車室内側には、内装材であるドアトリム32が配設されている。図示されるように、ドアインナパネル44には、ドアアウタパネル42と接合された車両後方側の接合部46付近から車幅方向内側に延びる縦壁部44Aが設けられている。またドアインナパネル44の後部は、該縦壁部44Aを含めて、接合部46付近から車両前方側に向かうに従って、車幅方向内側に張り出すように例えば断面階段状に形成され、例えば最も車幅方向内側の一般面44Bに達している。ドアトリム32は、この一般面44Bに配設されている。
閉止状態におけるサイドドア38の後部は、ボデーのドアオープニング部48に沿って形成されている。このドアオープニング部48は、例えば車体側部の一例たるボデーアウタパネル50に形成されており、ドアインナパネル44の後部に形状に対応して、車両前方側に向かうに従って車幅方向内側に張り出すように、例えば断面階段状に形成されている。
ボデーアウタパネル50の車幅方向内側には、車体側部の一例たるボデーインナパネル52が配設されている。このボデーインナパネル52とボデーアウタパネル50とは、接合部54において接合されている。ボデーインナパネル52の後部は、例えばリヤホイールハウス56のアウタパネル58に連なっている。このアウタパネル58の車幅方向内側には、リヤホイールハウス56のインナパネル60が配設されている。
ドアインナパネル44には、ドアオープニング部48におけるドアインナパネル44との間の気密性や水密性を高めるためのウェザーストリップ62が配設されている。またボデーアウタパネル50とボデーインナパネル52との接合部54に沿って、ドアオープニングトリム64が配設され、サイドドア38の閉止時に例えばドアトリム32と密着するように構成されている。
図2から図4において、荷重伝達部材14は、車体側部のうちシートバック26の側方に設けられ、側面衝突時における車体側部の変形に伴い衝撃荷重を車両内側へ伝達する部材であり、ドアインナパネル44のうち車幅方向に延びる縦壁部44Aに対応して、該縦壁部44Aの車幅方向内側に配設されている。具体的には、図4(A)に示されるように、荷重伝達部材14は、車幅方向に延びる一対の軸部14Aと、該軸部14Aの車幅方向内側端部を連結する連結部14Bとを有するU字形の部材である。軸部14Aの車幅方向外側端部は、荷重受け部材66により連結されている。
荷重伝達部材14の軸部14Aのうち、連結部14B寄りには、例えばノッチ14Cが形成されており(図4(B)も参照)、該ノッチ14Cを含む部位には、例えばボス68がモールド成形されている。このボス68は、基台70を貫通して固定されている。ボス68のうち、ノッチ14Cと係合している部位は、側面衝突時に所定以上の衝撃荷重が荷重受け部材66を介して荷重伝達部材14に入力された際に破断するように構成されている。荷重伝達部材14は、このボス68の破断が生じることで、該ボス68に案内されて車幅方向内側に変位可能となっている。逆に、通常時における荷重伝達部材14の変位は、ノッチ14Cとボス68との係合により抑制されるようになっている。
荷重伝達部材14、ボス68及び基台70の組立ては、まず荷重伝達部材14にボス68をモールド成形し、荷重受け部材66の取付け前の状態で軸部14Aを基台70に差し込むと共に、ボス68を該基台70に固定した後、荷重受け部材66を取り付けるようにして行われる。
図3に示されるように、基台70には、ボルト72を通すための貫通孔70Aが、例えば2箇所設けられている。基台70は、この貫通孔70Aに夫々ボルト72を通し、ボデーインナパネル52の外側面52Aに溶接されたナット74に締結することにより、該ボデーインナパネル52の内側面52Bに固定されている。ボデーインナパネル52には、荷重受け部材66及び荷重伝達部材14を通すための長孔52Cが設けられている。ボデーインナパネル52への固定状態において、一対の軸部14Aは、例えばシートバック26の上下方向と平行に配列されている(図2も参照)。
図2,図5において、押圧部材16は、荷重伝達部材14の車両内側に配設され、側面衝突時における該荷重伝達部材14の作動により車両内側に変位可能に構成された、例えば板状部材である。押圧部材16の外側面には、荷重伝達部材14の連結部14Bの長手方向、即ちシートバック26の上下方向に沿って延びる断面V字形の受け部16Aが設けられている。通常時において荷重伝達部材14の連結部14Bは、該受け部16Aと当接又は近接対向した状態となっている。
この押圧部材16は、収容体18が収められるケース76の内法よりもわずかに小さい幅寸法及び高さ寸法を有しており、該ケース76内を車幅方向に円滑に変位可能に構成されている。シリンダ装置に例えると、ケース76がシリンダに相当し、押圧部材16がピストンに相当する。
図2において、収容体18は、内部に流体が密封され、押圧部材16に押圧されて収縮し、出口部18Aから流体を排出可能に構成された袋状の容器であって、ケース76内に収められている。ケース76は、車幅方向外側に開口し、車幅方向に深さを有する箱体であって、その内部に収められた収容体18の車幅方向外側から押圧部材16により塞がれている。収容体18に密封される流体は、気体又は液体である。流体として液体を用いる場合、該液体が収容体18から展開部材12へ迅速に移動するように、できるだけ低粘度のものを用いることが望ましい。
図2において、弁機構22は、収容体18の出口部18Aに設けられ、該出口部18A側に所定以上の圧力が作用した際に開いて該出口部からの流体の排出を許容する一方、該流体の逆流を規制可能に構成されている。
具体的には、弁機構22は、逆止弁として構成されている。弁機構22においては、弁体78が圧縮コイルばね80により収容体18側に付勢されており、通常時は該収容体18側に設けられた弁座82に当接して、流路を塞いでいる。これにより、展開部材12から収容体18への流体の逆流を規制できるようになっている。一方、収容体18内の圧力が所定以上に達し、該収容体18側から弁体78に対して、圧縮コイルばね80の付勢力を超える力が作用すると、該圧縮コイルばね80が縮み、弁体78が弁座82から離れて流路が開くように構成されている。
この弁機構22の車幅方向内側端部は、例えばケース76及びサイドシート36を貫通して、該サイドシート36とシートバック26との間に突出している。展開部材12は、この弁機構22の車幅方向内側端部に接続されている。
このように、側突用乗員保護装置10では、側面衝突時に荷重伝達部材14を介して押圧部材16に伝達された衝撃荷重を、該押圧部材16の駆動力として利用して、収容体18内の流体を展開部材12へ供給し、該展開部材12を乗員28とドアトリム32との間に介在させるようになっている。
図5において、シートバック26(図1)の側端部へ取り付けられる前のサイドシート36には、予めケース76が組み付けられている。このケース76には、収容体18(図2)が収められ、該ケース76の開口部は、該収容体18の車幅方向外側から押圧部材16により塞がれている。またこのサイドシート36には、予め弁機構22や展開部材12(図2)も組み付けられている。一方、図3に示されるように、荷重伝達部材14は、ボス68及び基台70を介して、予めボデーインナパネル52の内側面52Bに組み付けられている。
押圧部材16における断面V字形の受け部16Aは、荷重伝達部材14の連結部14B(図3)の長手方向に対応して、シート上下方向に延びているので、サイドシート36の組付けは、例えばシート上方からシート下方へ、矢印A方向に行われるようになっている。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図6において、本実施形態に係る側突用乗員保護装置10では、車体側部への側面衝突が生じた時に、例えばサイドドア38の後部に衝撃荷重Fが入力されると、車体側部における該サイドドア38の後部や、該後部が位置している車体のドアオープニング部48付近が車両内側に変形する。これにより、ボデーアウタパネル50が荷重受け部材66に当接することで、荷重伝達部材14に衝撃荷重Fが伝達される。
ここで、荷重伝達部材14は、ドアインナパネル44において比較的高剛性な縦壁部44Aに対応して、該縦壁部44Aの車幅方向内側に配設されているので、側面衝突時における衝撃荷重Fを、ドアインナパネル44やボデーアウタパネル50から荷重伝達部材14へ効率的に伝達することができる。
図4(A)において、荷重伝達部材14に伝達された衝撃荷重Fが所定以上である場合、該荷重伝達部材14の軸部14Aにモールド成形されているボス68のうち、該軸部14Aのノッチ14Cと係合している部位が破断する。荷重伝達部材14は、このボス68の破断が生じることで、該ボス68に案内されて車幅方向内側に変位する。なお、通常時における荷重伝達部材14の変位は、ノッチ14Cとボス68との係合により抑制されるので、異音の発生を抑制することが可能である。
図6において、荷重伝達部材14が車幅方向内側に変位すると、該荷重伝達部材14に押されて、押圧部材16がケース76内を車幅方向内側に円滑に変位する。このとき、荷重伝達部材14の連結部14Bは、押圧部材16における断面V字形の受け部16Aにより受け止められるので、該押圧部材16に対し効率的に衝撃荷重Fを伝達することができる。またこのとき、押圧部材16の受け部16Aが、荷重伝達部材14の連結部14Bと、該連結部14Bの長手方向に沿って線状に当接するので、押圧部材16を一点で押す場合よりも安定的に押圧部材16を車幅方向内側に変位させることができる。
押圧部材16がケース76内を車幅方向内側に変位すると、該ケース76内に収められていた収容体18が押圧部材16により圧縮されるので、該収容体18に密封されている流体の圧力が高まる。これにより弁機構22の収容体18側、即ち弁機構22への入口となる収容体18の出口部18Aに所定以上の圧力が作用すると、該弁機構22が開いて、該収容体18内の内部に密封されていた流体が出口部18Aから排出され、該弁機構22に接続されている展開部材12へと供給される。
具体的には、弁機構22においては、弁体78が圧縮コイルばね80により収容体18側に付勢されており、通常時は該収容体18側に設けられた弁座82に当接して、流路を塞いでいる。これにより、展開部材12から収容体18への流体の逆流を規制できるようになっている。一方、収容体18内の圧力が所定以上に達し、該収容体18側から弁体78に対して、圧縮コイルばね80の付勢力を超える力が作用すると、該圧縮コイルばね80が縮み、弁体78が弁座82から離れて流路が開く。これにより、収容体18から展開部材12へ流体を供給することが可能となる。
展開部材12は、この流体の供給を受けて乗員28と例えばドアトリム32との間に展開する。このとき、シートトリム40は、展開部材12の展開圧により通常位置から離脱する。衝撃緩和部材である展開部材12が、乗員28とドアトリム32との間に介在することで、側面衝突時の該乗員28への衝撃を緩和することができる。展開部材12から収容体への流体の逆流は、弁機構22により規制されるので、衝撃緩和作用を持続させることができる。
側突用乗員保護装置として一般的に用いられているサイドエアバッグ装置では、側面衝突を検知するセンサやエアバッグ袋体を展開させるためのインフレータ等が必要とされるが、本実施形態に係る側突用乗員保護装置10では、押圧部材16により収容体18内の流体を展開部材12側に押し出すという低コストな構成を用いて、該展開部材12を乗員28とドアトリム32との間に介在させるので、インフレータ等の比較的高価な部品は不要である。これにより側突用乗員保護装置10を低コストで提供することができる。
[第2実施形態]
図7において、本実施の形態に係る側突用乗員保護装置20は、作動手段として、押出し部材86と、衝撃緩和部材の一例たる衝撃吸収パッド88に設けられた傾斜面88Aとを有している。
押出し部材86は、荷重伝達部材14の車両内側端部、即ち連結部14Bに配設され、側面衝突時における該荷重伝達部材14の作動により車両内側に変位可能に構成された、例えば合成樹脂製の部材である。押出し部材86には、荷重伝達部材14の連結部14Bの長手方向、即ちシートバック26の上下方向に沿って延びる断面V字形の受け部86Aと、衝撃吸収パッド88の傾斜面88Aに沿って形成された摺動部86Bが設けられている。
通常時において、押出し部材86は、例えば荷重伝達部材14の連結部14Bと衝撃吸収パッド88の傾斜面88Aとの間に挟持されている。荷重伝達部材14の連結部14Bと、断面V字形の受け部86Aとが当接した状態において、押出し部材86は、荷重伝達部材14の連結部14Bに対して、該連結部14Bの長手方向を回転軸として回動可能な状態となっている。
図7において、衝撃吸収パッド88は、例えばサイドシート36における基材39の裏側に設けられた、例えば発泡樹脂であり、押出し部材86と当接する傾斜面88Aが、押出し部材86の車両内側に、車両外側かつシート後方側に向けて形成されている。この衝撃吸収パッド88は、押出し部材86が車両内側に変位して傾斜面88A上を相対的に摺動することで、シート前方へ押し出されるように構成されている。
図8において、衝撃吸収パッド88は、乗員28の胸部(図示せず)に対応する範囲に設けられている。傾斜面88Aは、押出し部材86(図7)の長さに対応して、例えば衝撃吸収パッド88の高さ方向の中央部に形成されている。これに伴い、傾斜面88Aの上端及び下端には、車両外側かつシート後方側に向けて夫々張り出した上壁部88B及び下壁部88Cが形成されている。この上壁部88B及び下壁部88Cにより、シートバック26の上下方向における押出し部材86の移動を規制できるようになっている。
図7において、衝撃吸収パッド88の傾斜面88Aは、平面状に形成されているが、押出し部材86の摺動部86Bは、該傾斜面88Aに向かって凸となるようにわずかに湾曲している。これは、側面衝突時における傾斜面88A上での押出し部材86の摺動を、より円滑にするためである。
図7に示されるように、押出し部材86は、衝撃吸収パッド88の傾斜面88Aのシート後方側に配置され、また図8に示されるように、衝撃吸収パッド88には上壁部88B及び下壁部88Cが形成されているので、サイドシート36の組付けは、シート上下方向ではなく、例えばシート前方側からシート後方側へ行われる。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。本実施形態に係る側突用乗員保護装置20の作用のうち、車体側部への側面衝突が生じた後、荷重伝達部材14が車幅方向内側に変位するまでの作用については、第1実施形態と同様である。
図9において、荷重伝達部材14が車幅方向内側に変位すると、該荷重伝達部材14の連結部14Bと当接している押出し部材86も車幅方向内側に変位する。これにより、押出し部材86が、衝撃吸収パッド88に設けられた傾斜面88A上を相対的に摺動する。押出し部材86の摺動部86Bは、傾斜面88Aに向かって凸となるようにわずかに湾曲しているので、傾斜面88A上での押出し部材86の摺動は、より円滑に行われる。
このとき、押出し部材86の摺動部86Bから衝撃吸収パッド88の傾斜面88Aに伝達される衝撃荷重Fの分力として、シート前方向きの力が生じる。押出し部材86が車幅方向内側に変位して行く際に、このシート前方向きの力が衝撃吸収パッド88に継続的に作用することで、該衝撃吸収パッド88がシート前方へ矢印B方向に押し出されて行く。この結果、衝撃吸収パッド88が、乗員28とドアトリム32との間に介在することとなる。衝撃吸収パッド88が乗員28とドアトリム32との間に介在することで、側面衝突時の該乗員28への衝撃を緩和することができる。
このように、本実施形態に係る側突用乗員保護装置20では、衝撃吸収パッド88の傾斜面88Aを利用するという低コストな構成を用いて、側面衝突時に該衝撃吸収パッド88を乗員28とドアトリム32との間に介在させることができる。このため、一般のサイドエアバッグ装置に用いられるインフレータ等の比較的高価な部品は不要であり、側突用乗員保護装置20を低コストで提供することができる。
なお、本実施形態では、傾斜面88Aに、比較的高剛性で摩擦係数の小さな板材を取り付けるようにしてもよい。側面衝突時に、押出し部材86を、より円滑に摺動させることができ、これによって衝撃吸収パッド88をより効率的にシート前方へ押し出すことができるからである。
[第3実施形態]
図10において、本実施の形態に係る側突用乗員保護装置30は、作動手段としてリンク状の押出し部材90を有し、衝撃緩和部材として衝撃吸収パッド92を有している。
押出し部材90は、衝撃吸収パッド92のシート後方側において荷重伝達部材14の車両内側端部、即ち連結部14Bに連結され、側面衝突時における該荷重伝達部材14の作動によりシート前方側に張り出すように構成されている。
具体的には、リンク状の押出し部材90は、第1リンク101と、第2リンク102と、第3リンク103とを有して構成されている。第1リンク101は、荷重伝達部材14の連結部14Bと常時連結され、該連結位置より車幅方向内側に位置する節点104において、第2リンク102の一端とピン結合されている。第2リンク102の他端は、節点106において第3リンク103の一端とピン結合されている。そして第3リンク103の他端は、節点108において車体側にピン結合されている。
節点104から節点106までの節点間距離と、節点106から節点108までの節点間距離は、例えば同等に設定されている。即ち、第2リンク102及び第3リンク103の長さは、実質的に同等となっている。側面衝突時における衝撃吸収パッド92の張出し量は、通常時における節点104,108間の距離と、第2リンク102及び第3リンク103の長さにより設定することができる。
節点104,108は、例えば車幅方向に沿って一直線上に配置されているが、第2リンク102と第3リンク103とを連結している節点106は、節点104,108よりもわずかにシート前方側に位置している。これに伴い、第2リンク102と第3リンク103とが、シート前方側に凸となっている。これは、荷重伝達部材14が車幅方向内側に変位した際に、リンク状の押出し部材90が安定してシート前方へ張り出して行くようにするためである。
図10,図11において、衝撃吸収パッド92は、シートバック26の側端部に、該シートバック26の上下方向を回転軸として回動可能に支持されており、リンク状の押出し部材90の張出しにより回動してシート前方側に押し出されるように構成されている。この衝撃吸収パッド92は、例えばサイドシート36における基材39の裏側に設けられた、例えば発泡樹脂であり、リンク状の押出し部材90と当接する傾斜面92Aが、該リンク状の押出し部材90のシート前方側に、車両外側かつシート後方側に向けて形成されている。衝撃吸収パッド92のうち、傾斜面92Aより車幅方向内側には、リンク状の押出し部材90よりもシート後方側まで突出する突出部92Bが形成されている。
リンク状の押出し部材90の傾斜面92Aは、例えば通常時の第3リンク103と平行となるように形成されている。これにより、傾斜面92Aは、通常時において第3リンク103に沿っており、荷重伝達部材14が車幅方向内側に変位してリンク状の押出し部材90がシート前方に張り出した際には、該リンク状の押出し部材90のうち、主として第3リンク103により、衝撃吸収パッド92の傾斜面92Aを直ちにシート前方へ押圧できるようになっている。
図11に示されるように、サイドシート36における基材39の車幅方向内側端部には、例えばサイドシート36の下方に向かって突出するピン110が、該サイドシート36の高さ方向の一直線上に、例えば一対配設されている。このピン110は、例えばサイドシート36の高さ方向における上から略1/3の位置と、下から略1/3の位置に夫々設けられている。
図10に示されるように、シートバック26の側端部には、サイドシート36のピン110に対応して、一対の支持ブラケット112が、シート幅方向外側に夫々突出している。この支持ブラケット112は、シートバックフレーム(図示せず)に固定されている。
ピン110は、この支持ブラケット112の貫通孔(図示せず)に対して、夫々シート上方側から差し込まれている。サイドシート36は、この支持ブラケット112により、シートバック26の上下方向を回転軸として回動可能に支持されている。より詳細には、サイドシート36は、一直線上に配設された一対のピン110の軸方向を回転軸として、回動可能となっている。
図11に示されるように、サイドシート36においては、ピン110がシート下方に向けて突出していることから、サイドシート36の組付けは、例えばシート上方からシート下方へ、矢印A方向に行われるようになっている。支持ブラケット112やピン110は、シートバック26の前面よりもシート後方側に配置されているので、見栄えが損なわれることはない。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。本実施形態に係る側突用乗員保護装置30の作用のうち、車体側部への側面衝突が生じた後、荷重伝達部材14が車幅方向内側に変位するまでの作用については、第1実施形態と同様である。
図12において、荷重伝達部材14が車幅方向内側に変位すると、リンク状の押出し部材90のうち、該荷重伝達部材14に連結されている第1リンク101も車幅方向内側に変位する。すると、第1リンク101と第2リンク102とを連結している節点104と、第3リンク103の他端が連結されている節点108とが接近して行き、これに伴って第2リンク102と第3リンク103とを連結している節点106がシート前方へ変位して行く。即ち、リンク状の押出し部材90がシート前方へ張り出して行く。
図10に示されるように、通常時において、リンク状の押出し部材90の第3リンク103は、衝撃吸収パッド92の傾斜面92Aに沿っているので、リンク状の押出し部材90がシート前方に張り出した際には、該第3リンク103により衝撃吸収パッド92の傾斜面92Aを、直ちにシート前方へ押圧することができる。この結果、図12に示されるように、衝撃吸収パッド92が、支持ブラケット112に支持されたピン110においてシートバック26の上下方向(ピン110の軸方向)を回転軸として回動しながらシート前方側に押し出される。これにより、衝撃吸収パッド92が、乗員28と車体側部との間に介在するので、側面衝突時の衝撃から乗員28を保護することができる。
このように、本実施形態に係る側突用乗員保護装置30では、リンク状の押出し部材と、回動可能な衝撃吸収パッド92とを組み合せるという低コストな構成を用いて、側面衝突時に衝撃吸収パッド92を乗員28と車体側部との間に介在させることができる。このため、一般のサイドエアバッグ装置に用いられるインフレータ等の比較的高価な部品は不要であり、側突用乗員保護装置30を低コストで提供することができる。
なお上記した各実施形態では、作動手段として、押圧部材16や押出し部材86、リンク状の押出し部材90を挙げたが、作動手段はこれらに限られるものではなく、側面衝突検知センサやインフレータ等の比較的高価な部品を用いることなく、側面衝突時の衝撃荷重Fを駆動力として利用して、衝撃緩和部材を機械的に乗員28と車体側部との間に介在させることができる構成であればよい。
また衝撃緩和部材として、展開部材12や衝撃吸収パッド88,92を挙げたが、これに限られず、例えば衝撃吸収リブであってもよい。
図1から図6は、第1実施形態に係り、図1は、後部座席におけるシートバックの側端部に設けられた側突用乗員保護装置を示す斜視図である。 側突用乗員保護装置を示す、図1における2−2矢視拡大断面図である。 ボデーインナパネルへの荷重伝達部材、ボス及び基台の組付け状態を示す分解斜視図である。 (A)荷重伝達部材、ボス及び基台の構成を示す、図3における4A−4A矢視拡大断面図である。(B)荷重伝達部材の軸部に設けられたノッチを示す拡大斜視図である(同図(A)の4B部に対応する。)。 サイドシートに設けられたケースと、該ケースに設けられた押圧部材を示す斜視図である。 側面衝突時の衝撃荷重により、展開部材が乗員とドアトリムとの間に展開した状態を示す断面図である。 図7から図9は、第2実施形態に係り、図7は、側突用乗員保護装置を示す断面図である。 サイドシートに設けられた衝撃吸収パッドを示す斜視図である。 側面衝突時の衝撃荷重により、衝撃吸収パッドがシート前方へ押し出されて、乗員とドアトリムとの間に介在している状態を示す断面図である。 図10から図12は、第3実施形態に係り、図10は、側突用乗員保護装置を示す断面図である。 サイドシートに設けられた衝撃吸収パッドを示す斜視図である。 側面衝突時の衝撃荷重により、衝撃吸収パッドが回動しながら押し出され、乗員とドアトリムとの間に介在している状態を示す断面図である。
符号の説明
10 側突用乗員保護装置
12 展開部材(衝撃緩和部材)
14 荷重伝達部材
16 押圧部材(作動手段)
18 収容体(作動手段)
18A 出口部
20 側突用乗員保護装置
22 弁機構(作動手段)
24 後部座席
26 シートバック
28 乗員
30 側突用乗員保護装置
32 ドアトリム(車体側部)
38 サイドドア(車体側部)
44 ドアインナパネル
44A 縦壁部
50 ボデーアウタパネル(車体側部)
52 ボデーインナパネル(車体側部)
86 押出し部材(作動手段)
88 衝撃吸収パッド(衝撃緩和部材)
88A 傾斜面
90 リンク状の押出し部材(作動手段)
92 衝撃吸収パッド(衝撃緩和部材)
F 衝撃荷重

Claims (5)

  1. 後部座席のシートバックの側端部に設けられ、側面衝突時に前記後部座席に着座している乗員と車体側部との間に介在することで、該乗員への衝撃を緩和可能な衝撃緩和部材と、
    前記車体側部のうち前記シートバックの側方に設けられ、側面衝突時における前記車体側部の変形に伴い衝撃荷重を車両内側へ伝達する荷重伝達部材と、
    前記シートバックの側端部のうち前記荷重伝達部材の車両内側に配設され、前記荷重伝達部材を介して伝達された前記衝撃荷重を駆動力として利用して、前記衝撃緩和部材を前記乗員と前記車体側部との間に介在させる作動手段と、
    を有することを特徴とする側突用乗員保護装置。
  2. 前記荷重伝達部材は、ドアインナパネルのうち車幅方向に延びる縦壁部に対応して、該縦壁部の車幅方向内側に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の側突用乗員保護装置。
  3. 前記作動手段として、
    前記荷重伝達部材の車両内側に配設され、側面衝突時における該荷重伝達部材の作動により車両内側に変位可能に構成された押圧部材と、
    内部に流体が密封され、前記押圧部材に押圧されて収縮し出口部から前記流体を排出可能に構成された袋状の収容体と、
    前記出口部に設けられ、該出口部側に所定以上の圧力が作用した際に開いて該出口部からの前記流体の排出を許容する一方、該流体の逆流を規制可能な弁機構と、を有し、
    前記衝撃緩和部材は、前記弁機構に接続されると共に前記シートバックの前記側端部に折畳み状態で収納され、前記流体の供給を受けて前記乗員と前記車体側部との間に展開可能な展開部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の側突用乗員保護装置。
  4. 前記作動手段として、
    前記荷重伝達部材の車両内側端部に設けられ、側面衝突時における前記荷重伝達部材の作動により車両内側に変位するように構成された押出し部材と、
    前記衝撃緩和部材のうち前記押出し部材の車両内側に設けられ、車両外側かつシート後方側を向けられた傾斜面と、を有し、
    前記衝撃緩和部材は、前記押出し部材が車両内側に変位して前記傾斜面上を相対的に摺動することで、シート前方へ押し出されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の側突用乗員保護装置。
  5. 前記作動手段として、
    前記衝撃緩和部材のシート後方側において前記荷重伝達部材の車両内側端部に連結され、側面衝突時における該荷重伝達部材の作動によりシート前方側に張り出すように構成されたリンク状の押出し部材を有し、
    前記衝撃緩和部材は、前記シートバックの前記側端部に、該シートバックの上下方向を回転軸として回動可能に支持されており、前記押出し部材の張出しにより回動してシート前方側に押し出されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の側突用乗員保護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016020148A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 テイ・エス テック株式会社 サイドエアバッグ装置
JP2017024504A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 株式会社イノアックコーポレーション シートバックサイド及びシートバックサイド用基材

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