JP2009148804A - 摩擦攪拌接合用の回転ツール、および摩擦攪拌接合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦攪拌接合において、作業環境を悪化させることなく、回転ツールの劣化を防止するとともに、回転ツールを搭載する装置が故障する可能性を軽減させる。
【解決手段】摩擦攪拌接合用の回転ツール200に、円柱状のショルダ部210と、ショルダ部210の一端の軸心部に形成された回転ピン220と、ショルダ部210の他端側の外周側面に装着された冷却ユニット233とを設ける。また、冷却ユニット230に、ショルダ部210の外周側面に吸熱面が当接するペルチェ素子と、ペルチェ素子の放熱面に装着された放熱フィンとを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの材料を結合する摩擦攪拌接合の技術に関する。
従来から、先端に突起(回転ピン)が形成された円柱状の工具(回転ツール)を利用し、材料(被接合材)を接合する摩擦攪拌接合といわれる接合法が知られている。この摩擦攪拌接合は、被接合材の接合部(接合対象の2つのワークを突き合わせた境界部)に、前記回転ツールの回転ピンを回転させながら挿入し、且つ、この回転ツールを接合部に沿って回転させながら移動させることによって、回転ツールと接合部との間に発生する摩擦熱により、被接合材を接合させるものである。
この摩擦攪拌接合には、回転ツールと被接合材との間で発生する摩擦熱の影響により、回転ツール自体が劣化したり、或いは、回転ツールを搭載する装置が回転ツールから伝わる熱で故障するこという技術課題があった。
そして、上記の技術課題を解決するための手法が特許文献1に提案されている。
具体的には、特許文献1には、回転ツールの側方に、エア噴射用のノズルを配置しておき、回転ツールが摩擦攪拌接合を行っているときに、当該ノズルから回転ツールにエアを吹き付け、回転ツールを冷却する手法が開示されている。ここで、特許文献1に開示されている摩擦攪拌接合の手法について図4を用いて説明する。
図4は、従来技術の摩擦攪拌接合の手法を説明するため図である。
図示するように、回転ツール100は、円柱状のショルダ部101と、ショルダ部101の先端軸心部に形成された回転ピン102とを備える。この回転ツール100は、図示しないモータ等の回転手段により、自軸回りで回転する。
そして、この回転ツール100を自軸回りで回転させるとともに、回転ピン102の先端を、ワーク10aとワーク10bとを突き合わせた境界部13に押付けながら、回転ピン102をワーク10a、10bの肉厚方向に挿入させ、円柱状のショルダ部101の先端の環状肩面101aをワーク10a、10bに押付けて当接させる。さらに、上記環状肩面101aをワーク10a、10bに押付けた状態を維持しながら、回転ツール100を回転させ、且つ境界部13に沿って移動させていく。
上記のように回転ツール100を動作させることにより、回転ツール100が通過するワーク10a、10bの境界部13では、周辺の材料が、回転ツール100の回転による摩擦熱で軟化撹拌され、かつ、回転ピン102の通過溝を埋めるように塑性流動したのち、熱を急速に失って冷却固化される。境界部13における材料の軟化、密着変形、撹拌、冷却固化が回転ツール100の移動に伴って順次繰り返されていき、境界部13においてワーク10a、10b同士が互いに一体化され、順次接合されていく。
そして、図示する摩擦攪拌接合の手法では、回転ツール100の側方に、エア噴射用のノズル110を備えたエア配管111が設置されている。そして、回転ツール100を回転および移動させながら摩擦攪拌接合を行っているときに、ノズル110からエアが噴射されて、回転ツール100にエアが吹き付けられる。
この構成により、回転ツール100と接合部13との間で発生する摩擦熱の影響による、回転ツール100の劣化を防止するとともに、回転ツール100を搭載する装置(図4には示さず)が故障する可能性を軽減させている。
特開平11−10367号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている摩擦攪拌接合は、以下の技術課題を有している。
具体的には、特許文献1のように、ノズルからエアを噴射する手法では、エア騒音が発生するため、作業環境を悪化させてしまう。また、エアを噴射するためのエア配管が必要となり、そのエア配管により生産現場のスペースが占有されてしまう。さらに、エアによる遠隔冷却では安定的な冷却効果が得られない傾向にあった。
なお、特許文献1には、回転ツールの内部に設けた琉路に冷却媒体を流す方法(内部冷却方式)も提案されている。この方法によれば、エアによる遠隔冷却に比べて冷却効果が安定する。しかし、内部冷却方式は、回転ツールの内部に冷却媒体の流路を配設させるとともに、冷却媒体を流すための構成(ポンプ等)を設ける必要があり、回転ツール自体の構成が複雑になり過ぎてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、回転ツールによる摩擦攪拌接合において、作業環境を悪化させることなく、回転ツールの劣化を防止するとともに、回転ツールを搭載する装置が故障する可能性を軽減させることを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、摩擦攪拌接合用の回転ツールにおいて、円柱状のショルダ部と、前記ショルダ部の一端の軸心部に形成された回転ピンと、前記ショルダ部の他端側の外周側面に装着された冷却ユニットとを備え、前記冷却ユニットは、前記ショルダ部の外周側面に吸熱面が当接するペルチェ素子と、前記ペルチェ素子の放熱面に装着された放熱フィンとを有することを特徴とする。
このように、本発明では、回転ツールを冷却する手段として、静音性に優れたペルチェ素子を有する冷却ユニットを採用している。
そのため、本発明によれば、従来からあるエアノズルによるエア冷却のように騒音を発生させることがなく、回転ツールを冷却することができる。また、ペルチェ素子を用いた冷却ユニットは、上記エア冷却のようにエア配管を必要としていないため、生産現場の省スペース化を図ることができる。
また、本発明では、冷却ユニットをショルダ部の他端側の外周側面に装着し、その外周側面を熱伝導により冷却している。すなわち、本発明によれば、上記のエア冷却による遠隔冷却に比べて安定的な冷却効果が得られるようになる。
また、本発明によれば、上述した従来からある内部冷却方式のように、回転ツール内部に流路を形成するような面倒な手間や、冷媒を流すための構成を設ける必要がない。すなわち、本発明によれば、複雑な構成の装置を採用することなく、安定的に回転ツールを冷却することができる。
また、前記ショルダ部および前記冷却ユニットの回転方向の動作が一致するように、前記ショルダ部および前記冷却ユニットを相互に固定する固定手段を備えることが望ましい。
このように構成すれば、回転ツールを回転させたときに、冷却ユニットがショルダ部とともに回転するようなる。すなわち、ショルダ部が回転しているときには、ペルチェ素子の放熱面に装着された放熱フィンも回転するため、回転により生じる空気対流により、放熱フィンが冷却されるようになる。これにより、ショルダ部の熱を吸熱したペルチェ素子の放熱が促進されるため、ペルチェ素子の冷却効果が高まり、その結果、ショルダ部を効率よく冷却できるようになる。
また、本発明は、摩擦攪拌接合のための回転動作を利用して放熱を促進しているため、放熱を促進するための構成(例えば、放熱ファンおよびファンモータ)を設ける必要がない。
また、上記課題を解決するために、本発明は、前記回転ツールを装着した摩擦攪拌接合装置に適用される。
そして、前記摩擦攪拌接合装置は、前記回転ツールと、前記回転ツールを保持する固定部材と、前記固定部材に保持され、前記回転ツールを回転させる回転機構と、前記回転ツールにより摩擦攪拌接合されるワークを載置するワークテーブルと、前記固定部材を介して、当該固定部材に保持された前記回転ツールの垂直方向および水平方向の位置を制御するとともに、前記回転機構および前記回転ツールのペルチェ素子に電力を供給する装置本体部とを備え、前記装置本体部は、前記回転ツールを回転させている際に、該ペルチェ素子に電力を供給することを特徴とする。
このように、本発明によれば、回転ツールの動力源と、冷却ユニットの動力源とを同じ電力にしている。これにより、本発明によれば、上記のエア冷却と比べて、省エネルギー化を図ることができる。
このように、本発明によれば、冷却ユニットの構成により回転ツールを効率よく冷却できるため、摩擦攪拌接合において、作業環境を悪化させることなく、回転ツールの劣化を防止するとともに、回転ツールを搭載する装置が故障する可能性を軽減させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
先ず、本発明の実施形態の摩擦攪拌接合用の回転ツールの概略構成を図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態の摩擦攪拌接合用の回転ツールの概略図である。
図示するように、本実施形態の回転ツール200は、略円柱状のショルダ部210と、ショルダ部210の先端軸心部に形成された回転ピン220と、ショルダ部210の上端側の外周側面に装着された冷却ユニット230とを備える。なお、回転ピン220は、ショルダ部210と同軸に形成されている。また、回転ピン220の外周面には、所定の凸凹状の溝(例えばネジ溝)が形成されている。
この回転ツール200は、例えば図3に示す摩擦攪拌接合装置Wに取り付けられ、ワーク10a、10bの境界部13で回転および移動動作を行い、ワーク10a、10bを摩擦攪拌接合する。なお、図示する310は、図3に示す摩擦攪拌接合装置Wの構成部品である、回転ツール200を保持する固定部材を示している。
そして、本実施形態の回転ツール200は、摩擦攪拌接合を行っているときに、冷却ユニット230がショルダ部210を冷却する。以下、冷却ユニット230の詳細な構成を図2に基づいて説明する。
図2は、本発明の実施形態の回転ツールの構成図であり、(a)図は回転ツールの上面図であり、(b)図は回転ツールの斜視図である。
図示するように、回転ツール200のショルダ部210に装着された冷却ユニット230は、略円筒状の電子冷却部231と、電子冷却部231の外周面に取り付けられた放熱フィン232とを備える。電子冷却部231の軸心部には、ショルダ部210の外周側面と嵌合する貫通孔231aが形成されている。冷却ユニット230は、電子冷却部210の貫通孔231aにショルダ部210の上端部が挿入されることにより、着脱自在にショルダ部210に取り付けられる。
また、回転ツール200の上端部には、ショルダ部210と冷却ユニット230とを相互に固定するための固定キー240が設けられている。この固定キー240により、ショルダ部210および冷却ユニット230の回転方向の動作が一致する。
なお、この固定キー240の構成は特に限定されるものではない。固定キー240は、ショルダ部210と、冷却ユニット230とを相互に固定し、ショルダ部210および冷却ユニット230の両者の回転方向の動作を一致させるものであればどのような構成のものでもよい。例えば、固定キー240を以下のように構成してもよい。
具体的には、ショルダ部210の上端面および冷却ユニット230の上端面の両者に、冷却ユニット230と、ショルダ部210とを嵌合させた状態において、ショルダ部210の上端面の軸心近傍から、放熱フィン232の上端面まで、径方向に沿って形成される矩形凹状の溝を設ける。
そして、上記矩形凹状の溝と嵌合する棒状の固定キー240を設け、その固定キー240を上記矩形凹状の溝に挿入することにより、ショルダ部210と、冷却ユニット230とを相互に固定し、ショルダ部210および冷却ユニット230の両者の回転方向の動作を一致させるようにする。
また、冷却ユニット230の電子冷却部231は、ペルチェ素子により形成されている。
具体的には、電子冷却部231は、内周側面(貫通孔231a側の側面)側にペルチェ素子の吸熱面が形成され、外周側面(放熱フィン232)側にペルチェ素子の放熱面が形成されている。この構成により、冷却ユニット230と、ショルダ部210とを嵌合させた場合、ペルチェ素子の吸熱面がショルダ部の外周側面と当接する。
なお、電子冷却部231は、内周側面(貫通孔231a側の側面)側にペルチェ素子の吸熱面が形成され、外周側面(放熱フィン232側)側にぺルチェ素子の放熱面が形成されている構成であればどのように構成されていてもかまわない。
例えば、電子冷却部231は、1枚のペルチェ素子を円筒状に成形し、その筒状の内周面側に吸熱面が形成され、筒状の外周面側に放熱面が形成されるようにしてもよい。また、例えば、電子冷却部231は、複数のペルチェ素子により、円筒状の内周側面側にペルチェ素子の吸熱面が形成させ、円筒状の外周側面側にペルチェ素子の放熱面が形成させるようにしてもよい。
そして、電子冷却部231は、摩擦攪拌接合装置Wの本体部300(図3参照)からの電力供給を受け、ペルチェ効果によりショルダ部210を冷却する(ショルダ部210との当接面から熱を吸熱する)。また、電子冷却部231がショルダ部210から奪った熱は、放熱フィン232を介して放熱される。
このように、電子冷却部231は、ショルダ部210との当接面を熱伝導により冷却するようにしているため、上述した従来からあるエアによる遠隔冷却に比べると、安定的な冷却効果が得られるようになる。
さらに、冷却ユニット230は、ショルダ部210を冷却しているときに、ショルダ部210と共に高速回転している。すなわち、本実施形態では、上記ショルダ部210を冷却しているときには、放熱フィン232も高速回転している。
そのため、本実施形態によれば、放熱フィン232の回転により、冷却ユニット230の放熱が促進されるため、ショルダ部210を効率よく冷却できるようになる。
なお、本実施形態では、摩擦攪拌接合装置Wからの電力供給の構成について特に限定しない。例えば、摩擦攪拌装接合装置Wの固定部材310(図3参照)と、回転ツール200とを公知のロータリジョイントにより接合させ、電子冷却部231がロータリジョイトを介して電力の供給(摩擦攪拌装接合装置Wからの電力供給)を受けるようにしてもよい。このように構成すれば、回転ツール200の回転にともなう電力線(電子冷却部231に電力を供給するための電力線)の絡まりを防止することができる。
つぎに、本実施形態の回転ツール200が搭載された摩擦攪拌接合装置の構成を図3に基づいて説明する。
図3は、本実施形態の回転ツールを搭載した摩擦攪拌接合装置の側面図である。
なお、本実施形態の摩擦攪拌接合装置Wは、回転ツール200に特徴があり、回転ツール200以外の構成は、公知の技術により実現される。そのため、以下では、摩擦攪拌接合装置Wの各構成の詳細な説明を省略する。
図示するように、本実施形態の摩擦攪拌接合装置Wは、上述した回転ツール200と、装置全体の動作を制御する本体部300と、回転ツール200を保持し、且つ回転ツール200の回転を支える固定部材310と、回転ツール200を回転させる回転機構320(例えば、主軸、主軸駆動モータ等により構成される)と、本体部300に保持され、且つ固定部材310を支えるアーム340と、ワーク10a、10bを載せて固定するワークテーブル350と、本体部300およびワークテーブル350を支持する支持台360とを有する。なお、アーム340は、上下方向(図示するY方向)に移動可能に構成されている。また、本体部300は、水平方向(図示するZ方向)に移動可能に構成されている。また、本体部300は、回転機構300および回転ツール200の電子冷却部231に電力を供給する。
そして、上記のように構成された摩擦攪拌接合装置Wは、以下のように動作する。
摩擦攪拌接合装置Wの本体部300は、回転機構320を制御して回転ツール200を自軸回りで回転させる。本体部300は、回転ツール200を回転させながら、アーム340を下方向に移動させ、回転ツール200の回転ピン220をワーク10a、10bの境界部13に押付けて、ショルダ部210の先端の環状肩面210aをワーク10a、10bに当接させる(図1参照)。さらに、本体部300は、ショルダ部210の環状肩面210aをワーク10a、10bに押付けた状態を維持しながら、回転ツール200を回転させながら境界部13に沿って移動させる。
そして、上記の回転ツール200の動作により、境界部13においてワーク10a、10b同士が互いに一体化され、順次接合されていく。
また、摩擦攪拌接合装置Wの本体部300は、回転ツール200を回転および移動させている際に、回転ツール200の冷却ユニット230(電子冷却部231)に電力を供給する。冷却ユニット230は、上記の電力供給を受けると、ペルチェ効果により、ショルダ部210との当接面において、ショルダ部210から熱を吸熱する。また、冷却ユニット230は、上記吸収した熱を放熱フィン232を介して放熱する。
このように、本実施形態の冷却ユニット230は、高速回転しながら回転ツール200(回転ツール200のショルダ部210)を冷却する。そして、ショルダ部210を冷却している際に、放熱フィン232も高速回転しているため、回転により生じる空気対流により、放熱フィン232が冷却される。すなわち、冷却ユニット230は、高速回転により放熱が促進されるため、ショルダ部210を効率よく冷却することができる。
また、本実施形態によれば、回転ツール200の冷却手段として、静音性に優れたペルチェ素子を用いた冷却ユニット230を用いるようにしている。そのため、本実施形態によれば、従来からあるエアノズルによるエア冷却のように騒音を発生させることがない。すなわち、本実施形態によれば、作業環境を悪化させることなく、回転ツール200の劣化を防止できるとともに、回転ツール200を搭載する摩擦攪拌接合装置Wが故障する可能性を軽減させることができる。
さらに、本実施形態の冷却ユニット230は、上記のエア冷却の場合に必要なエア配管を必要としないため、生産現場の省スペース化を図ることができる。
また、本実施形態の回転ツール200は、上述した特許文献1の内部冷却方式(回転ツールの内部に琉路を設け、その流路に冷却媒体を流す方法)ように、回転ツール内部に流路を形成するような面倒な手間や、冷媒を流すための構成を設ける必要がない。すなわち、本実施形態によれば、複雑な構成を用いることなく、安定的な冷却効果を得ることができるようになる。
また、本実施形態によれば、回転ツール200の動力源と、冷却ユニット230の動力源とを同じ電力にしている。これにより、本実施形態によれば、上記のエア冷却と比べて、省エネルギー化を図ることができる。
また、本実施形態では、冷却ユニット230は、ショルダ部210の上端部に取り付けられ、ショルダ部210との当接面を熱伝導により冷却するようにしている。そのため、本実施形態によれば、上記のエア冷却のように、回転ツール200とワーク10a、bとの接触面を冷却することがないため(冷却する必要がないところを冷却しないため)、摩擦攪拌接合のエネルギー効率を高めることができる。
本発明の実施形態の摩擦攪拌接合用の回転ツールの概略図である。 本発明の実施形態の摩擦攪拌接合用の回転ツールの構成図である。 本発明の実施形態の回転ツールを搭載した摩擦攪拌接合装置の側面図である。 従来技術の摩擦攪拌接合の手法を説明するため図である。
符号の説明
10a、10b…ワーク
13…境界部
200…回転ツール
210…ショルダ部
210a…環状肩面
220…回転ピン
230…冷却ユニット
231…電子冷却部
231a…貫通孔
232…放熱フィン
240…固定キー
300…本体部
310…固定部材
320…回転機構
340…アーム
350…ワークテーブル
360…支持台

Claims (3)

  1. 円柱状のショルダ部と、
    前記ショルダ部の一端の軸心部に形成された回転ピンと、
    前記ショルダ部の他端側の外周側面に装着された冷却ユニットとを備え、
    前記冷却ユニットは、
    前記ショルダ部の外周側面に吸熱面が当接するペルチェ素子と、
    前記ペルチェ素子の放熱面に装着された放熱フィンとを有することを特徴とする摩擦攪拌接合用の回転ツール。
  2. 前記ショルダ部および前記冷却ユニットの回転方向の動作が一致するように、前記ショルダ部および前記冷却ユニットを相互に固定する固定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の摩擦攪拌接合用の回転ツール。
  3. 請求項1または2に記載の摩擦攪拌接合用の回転ツールと、
    前記回転ツールを保持する固定部材と、
    前記固定部材に保持され、前記回転ツールを回転させる回転機構と、
    前記回転ツールにより摩擦攪拌接合されるワークを載置するワークテーブルと、
    前記固定部材を介して、当該固定部材に保持された前記回転ツールの垂直方向および水平方向の位置を制御するとともに、前記回転機構および前記回転ツールのペルチェ素子に電力を供給する装置本体部とを備え、
    前記装置本体部は、前記回転ツールを回転させている際に、該ペルチェ素子に電力を供給することを特徴とする摩擦攪拌接合装置。
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