JP2009139713A - 偏光分離・合成素子 - Google Patents

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Abstract

【目的】 少なくとも狭帯域の波長で、高効率に偏光分離・合成が実行できると共に、装置の小型化を達成することができる偏光分離・合成素子を提供する。
【構成】 直交する2つの成分の偏光を有する入射光束を1つの成分に揃えて出射する偏光分離・合成素子において、直交する2つの成分の偏光を有する入射光束を各偏光成分に分離して出射する平板状の偏光分離手段と、前記偏光分離素子により分離された入射角の異なる各偏光成分の光束を一方の偏光成分のみに位相変換し出射する平板状の位相変換手段と、前記位相変換手段により一方の偏光成分のみに位相変換された光束を平行に出射し合成する平板状の光束合成手段とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、異なる方向の偏光成分を含む光束を単一の偏光方向の光束に変換するため、又は、単一の偏光方向の光束を異なる方向の偏光成分を含む光束に変換するための偏光分離・合成素子に関するものである。
従来、入射光を平行な光軸と同一方位の偏波面をもつ二つの偏光に分離することも、これら二つの偏光を合成することもできる偏光分離・合成素子として、偏光ビームスプリッタと光学的反射部材との間に偏光回転子を介在させることにより構成されているものがある(特許文献1参照)。
また、光束幅の拡大を伴うことなく偏光混合光を単一偏光方向の偏光光に変換することができ、しかも加工が容易な偏光変換素子として、コンデンサレンズアレイと、PS分離プリズムアレイと、位相板と、コリメータレンズアレイとを備えるものが開示されている(特許文献2参照)。
特開平5−307153号公報 特開平11−202129号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような偏光分離・合成素子では、偏光分離した一方の偏光成分のみに位相変換手段を通して偏光を揃え、その後に合成しているので、比較的装置が大型化するという問題点がある。
また、上記特許文献2に記載されたような偏光変換素子では、PS分離プリズムアレイに集光光を入射させるため、最適性能に対してズレが生じ、効率が低下するという問題点がある。
さらに、いずれの文献に記載された素子も、キューブ型の偏光ビームスプリッタを用いているので、装置が大型化していて、また、高価になっていた。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、少なくとも狭帯域の波長で、高効率に偏光分離・合成が実行できると共に、装置の小型化を達成することができる偏光分離・合成素子を提供することである。
本発明は、上記課題を解決する偏光分離・合成素子であって、直交する2つの成分の偏光を有する入射光束を1つの成分に揃えて出射する偏光分離・合成素子において、直交する2つの成分の偏光を有する入射光束を各偏光成分に分離して出射する平板状の偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された入射角の異なる各偏光成分の光束を一方の偏光成分のみに位相変換し出射する平板状の位相変換手段と、前記位相変換手段により一方の偏光成分のみに位相変換された光束を平行に出射し合成する平板状の光束合成手段とを備えたことを特徴とする。
また、前記偏光分離手段と前記位相変換手段とは層状に一体に配置されることを特徴とする。
また、前記偏光分離手段と前記光束合成手段とは平行に配置されることを特徴とする。
また、前記位相変換手段と前記光束合成手段とは層状に一体に配置されることを特徴とする。
また、前記偏光分離手段から出射する2つの光束のうち出射角が大きい方がP偏光であることを特徴とする。
また、前記位相変換手段に入射する2つの光束のうち入射角が大きい方が、前記偏光分離手段に対してP偏光であることを特徴とする。
また、前記光束合成手段に入射する2つの光束のうち入射角が大きい方がP偏光であることを特徴とする。
本発明によれば、少なくとも狭帯域の波長で、高効率に偏光分離・合成ができると共に、装置の小型化を達成することができる。
図1は本発明に係る偏光分離・合成素子の第1実施形態を示す断面図、図2は第1の偏光ビームスプリッタの断面図、図3は第1の位相変換手段の断面図及び平面図、図4は第1の光束合成手段の断面図、図5は第2の光束合成手段の断面図である。
図1に示すように、第1実施形態の偏光分離・合成素子1は、一方から順に偏光分離手段としての偏光ビームスプリッタ2、位相変換手段3及び光束合成手段4からなるそれぞれ平板状の素子を積層状に一体に配置したものである。
このような偏光分離・合成素子1に、偏光ビームスプリッタ2側からランダム偏光LRが入射すると、位相変換手段3を介して光束合成手段4側からP偏光L1P及びL2P若しくはS偏光L1S及びL2Sのうちどちらか一方の偏光のみが平行に出射するように構成されている。
次に、第1実施形態の各素子の実施例及び作用について説明する。
第1の偏光ビームスプリッタ2は、図2に示すように、基板2aに凸部2bを設けた略平板状の回折格子型偏光分離素子からなる。
偏光ビームスプリッタ2にランダム偏光LRが入射されると、その入射角と平行にP偏光L1P又はS偏光L1Sのうち一方の偏光の光束が出射し、偏光ビームスプリッタ2の出射面に対して垂直な方向にS偏光L2S又はP偏光L2Pのうち他方の偏光の光束が出射するものである。
例えば、第1の偏光ビームスプリッタ2は、基板2aの屈折率N2を1.5、凸部2bの屈折率n2を1.575、凸部2bのピッチP2=0.667μm、高さH2=1.91μm、幅W2=0.212μm、傾斜角度A2=18.5°とする。
第1の偏光ビームスプリッタ2は、波長λ2=0.55μmのランダム偏光LRが入射角θ2a=55.5°で入射すると、入射光であるランダム偏光LRと平行な出射角θ2b=55.5°に約97.4%の効率(出射時の界面反射を差引いた出射時の透過率100.0%)のP偏光L1Pを出射し、偏光ビームスプリッタ2の出射面に対して垂直な方向に約87.6%の効率(出射時の界面反射を差引いた出射時の透過率96.0%)のS偏光L2Sを出射する。
また、第1の位相変換手段3は、図3(a)に示すように、基板3aに凸部3bを設けた略平板状からなり、図3(b)に示すように、上面から見ると、スリットの向きが45°傾斜され、入射面に垂直に入射する光束の偏光を略90°異なる位相差で出射するものである。
位相変換手段3は、図2に示した偏光ビームスプリッタ2から出射されたP偏光L1P及びS偏光L2S若しくはS偏光L1S及びP偏光L2Pの2つの光束が入射されると、P偏光又はS偏光のどちらか一方の偏光のみに変換され、位相変換手段3への各光束の入射角と各平行に2つの光束が出射するものである。
例えば、第1の位相変換手段3は、基板3aの屈折率N3を1.5、凸部3bの屈折率n3を1.575、凸部3bのピッチP3=0.25μm、高さH3=6.65μm、幅W3=0.125μmとする。
第1の位相変換手段3は、偏光ビームスプリッタ2から出射されたP偏光L1Pが入射角θ3a=55.5°から入射されると、出射角θ3b=55.5°の方向に約99.7%の効率(出射時の界面反射を差引いた出射時の透過率約100.0%)のP偏光L1Pが出射され、S偏光L2Sが入射面に対して垂直な方向から入射されると、該入射光と平行に、位相変換手段3の出射面に対して垂直な方向に約94.0%の効率(出射時の界面反射を差引いた出射時の透過率約96.0%)のP偏光L2Pに変換され出射される。
第1の光束合成手段4は、図4に示すように、基板4aに三角形状の凸部4bを設けた略平板状からなる。例えば、基板4a及び凸部4bの屈折率N4=1.25、凸部4bの先端角度はα=41.4°とする。
図3に示した位相変換手段3から出射したP偏光L1P及びL2P若しくはS偏光L1S及びL2Sのどちらか一方に偏光された2つの光束は、図4に示すように、入射したP偏光L1P及びL2P若しくはS偏光L1S及びL2Sのどちらか一方の偏光のまま平行な光束に合成され、出射される。
例えば、第1の光束合成手段4は、位相変換手段3から出射された入射角θ4a=55.5°のP偏光L1Pを、光束合成手段4から出射角θ4b=20.7°の方向に約95.9%の効率(入射時の界面反射を差引いた入射時の透過率約99.9%)のP偏光L1Pで出射させ、入射面に対して垂直な方向から入射されたP偏光L2Pを出射角θ4b=20.7°の方向に約94.6%の効率(入射時の界面反射を差引いた入射時の透過率約98.8%)のP偏光L2Pで出射させる。
そして、表1に示すように、図1に示した第1実施形態として、図2に示した第1の偏光ビームスプリッタ2、図3に示した第1の位相変換手段3、図4に示した第1の光束合成手段4を適用した実施形態1Aの偏光分離・合成素子1は、表1に示すように、入射したランダム偏光LRを、効率93.1%のP偏光L1P及び効率77.9%のP偏光L2Pとし、総合的な効率85.5%のP偏光LPとして出射する。
(表1)
┌──────────┰──────────┐
│ ┃実施形態1A │
│ビームスプリッタ ┃ S │ P │
│直後の偏光 ┃ │ │
┝━━━━━━━━━━╋━━━━━┿━━━━┥
│ビームスプリッタ(EX ┃ 87.6│ 97.4 │
│1) ┃ │ │
│位相変換手段(EX1) ┃ 94.0│ 99.7 │
│光束合成手段(EX1) ┃ 94.6│ 95.9 │
┝━━━━━━━━━━╋━━━━━┿━━━━┥
│トータル ┃ 77.9│ 93.1 │
│ ┠─────┴────┤
│トータル平均 ┃ 85.5 │
└──────────┸──────────┘

単位[%]
次に、図5に示すような第2の光束合成手段4を適用した場合について説明する。基板4aに三角形状の凸部4bを設けた略平板状からなる。例えば、基板4a及び凸部4bの屈折率N4=1.562、凸部4bは直角三角形で先端角度はα=31.8°とする。また、凸部4bの間の空間は、屈折率n4=1.38の光学用UV硬化型樹脂等の樹脂等で満たされている。
図3に示した位相変換手段3から出射したP偏光L1P及びL2P若しくはS偏光L1S及びL2Sのうちどちらか一方に偏光された2つの光束は、図5に示すように、入射したP偏光L1P及びL2P若しくはS偏光L1S及びL2Sのうちどちらか一方の偏光のまま平行な光束に合成され、出射される。
例えば、第2の光束合成手段4は、位相変換手段3から出射された入射角θ4a=55.5°のP偏光L1Pを、光束合成手段4から屈折率n4=1.38の媒質で出射角θ4b=15.9°の方向で、さらに空気中に屈折してθ4b'=22.2°の方向に約87.7%の効率(入射時の界面反射を差引いた入射時の透過率約100.0%、出射時の界面反射を差引いた出射時の透過率約98.0%)のP偏光L1Pで出射させ、入射面に対して垂直な方向から入射されたP偏光L2Pを出射角θ4b=15.9°の方向に約84.0%の効率(入射時の界面反射を差引いた入射時の透過率約95.2%、出射時の界面反射を差引いた出射時の透過率約98.0%)のP偏光L2Pで出射させる。
そして、図1に示した第1実施形態として、図2に示した第1の偏光ビームスプリッタ2、図3に示した第1の位相変換手段3、図5に示した第2の光束合成手段4を適用した実施形態1Bの偏光分離・合成素子1は、表2に示すように、入射したランダム偏光LRを、効率85.2%のP偏光L1P及び効率69.2%のP偏光L2Pとし、総合的な効率77.2%のP偏光LPとして出射する。
(表2)
┌──────────┰─────────┐
│ ┃実施形態1B │
│ビームスプリッタ ┃ S │ P │
│直後の偏光 ┃ │ │
┝━━━━━━━━━━╋━━━━┿━━━━┥
│ビームスプリッタ(EX ┃ 87.6│ 97.4 │
│1) ┃ │ │
│位相変換手段(EX1) ┃ 94.0│ 99.7 │
│光束合成手段(EX2) ┃ 84.0│ 87.7 │
┝━━━━━━━━━━╋━━━━┿━━━━┥
│トータル ┃ 69.2│ 85.2 │
│ ┠────┴────┤
│トータル平均 ┃ 77.2 │
└──────────┸─────────┘

単位[%]
次に、本発明に係る偏光分離・合成素子の第2実施形態について説明する。
図6は本発明に係る偏光分離・合成素子の第2実施形態を示す断面図、図7は第3の光束合成手段の断面図、図8は第4の光束合成手段の断面図である。
図6に示すように、第2実施形態の偏光分離・合成素子1は、一方から順に偏光ビームスプリッタ2及び位相変換手段3からなるそれぞれ板状の素子を積層状に一体に配置し、その下方に光束合成手段4からなる板状の素子を所定角度傾斜して配置したものである。
このような偏光分離・合成素子1に、偏光ビームスプリッタ2側からランダム偏光LRが入射すると、位相変換手段3を介して光束合成手段4側からP偏光L1P及びL2P若しくはS偏光L1S及びL2Sのうちどちらか一方の偏光のみが平行に出射するように構成されている。
次に、各素子の実施例及び作用について説明する。
偏光ビームスプリッタ2及び位相変換手段3は、図2及び図3で示した第1の偏光ビームスプリッタ2及び第1の位相変換手段3と同一構成のものを適用する。
第3の光束合成手段4は、図7に示すように、基板4aに三角形状の凸部4bを設けた略平板状からなる。例えば、基板4a及び凸部4bの屈折率N4=1.272、凸部4bは二等辺三角形で先端角度はα=43.0°とする。
図3に示した位相変換手段3から出射したP偏光L1P及びL2P若しくはS偏光L1S及びL2Sのどちらか一方に偏光された2つの光束は、図7に示すように、入射したP偏光L1P及びL2P若しくはS偏光L1S及びL2Sのどちらか一方の偏光のまま平行な光束に合成され、出射される。
例えば、第3の光束合成手段4は、位相変換手段3から出射された入射角θ4a=27.75°のP偏光L1P及びP偏光L2Pを、光束合成手段4から出射角θ4b=0°の方向、すなわち基板面に垂直な方向に約95.6%の効率(入射時の界面反射を差引いた入射時の透過率約99.1%)のP偏光L1P及びP偏光L2Pで出射させる。
そして、図6に示した第2実施形態として、図2に示した第1の偏光ビームスプリッタ2、図3に示した第1の位相変換手段3、図7に示した第3の光束合成手段4を適用した実施形態2Aの偏光分離・合成素子1は、表3に示すように、入射したランダム偏光LRを、効率92.8%のP偏光L1P及び効率78.7%のP偏光L2Pとし、総合的な効率85.8%のP偏光LPとして出射する。
(表3)
┌──────────┰─────────┐
│ ┃実施形態2A │
│ビームスプリッタ ┃ S │ P │
│直後の偏光 ┃ │ │
┝━━━━━━━━━━╋━━━━┿━━━━┥
│ビームスプリッタ(EX ┃ 87.6│ 97.4 │
│1) ┃ │ │
│位相変換手段(EX1) ┃ 94.0│ 99.7 │
│光束合成手段(EX3) ┃ 95.6│ 95.6 │
┝━━━━━━━━━━╋━━━━┿━━━━┥
│トータル ┃ 78.7│ 92.8 │
│ ┠────┴────┤
│トータル平均 ┃ 85.8 │
└──────────┸─────────┘

単位[%]
次に、光束合成手段4として図8に示すような第4の光束合成手段4を適用した場合について説明する。基板4aに三角形状の凸部4bを設けた略平板状からなる。例えば、基板4a及び凸部4bの屈折率N4=1.592、凸部4bは二等辺三角形で先端角度はα=34.0°とする。また、凸部4bの間の空間は、屈折率n4=1.38の光学用UV硬化型樹脂等の樹脂等で満たされている。
図3に示した位相変換手段3から出射したP偏光L1P及びL2P若しくはS偏光L1S及びL2Sのうちどちらか一方に偏光された2つの光束は、図8に示すように、入射したP偏光L1P及びL2P若しくはS偏光L1S及びL2Sのうちどちらか一方の偏光のまま平行な光束に合成され、出射される。
例えば、第4の光束合成手段4は、図8に示すように、位相変換手段3から出射された入射角θ4a=27.75°のP偏光L1P及びP偏光L2Pを、光束合成手段4から屈折率n4=1.38の媒質で出射角θ4b=0°の方向で、さらに空気中に屈折してθ4b'=0°の方向に約85.5%の効率(入射時の界面反射を差引いた入射時の透過率約97.3%、出射時の界面反射を差引いた出射時の透過率約97.5%)のP偏光L1P及びP偏光L2Pで出射させる。
そして、図6に示した第2実施形態として、図2に示した第1の偏光ビームスプリッタ2、図3に示した第1の位相変換手段3、図8に示した第4の光束合成手段4を適用した実施形態2Bの偏光分離・合成素子1は、表4に示すように、入射したランダム偏光LRを、効率83.0%のP偏光L1P及び効率70.4%のP偏光L2Pとし、総合的な効率76.7%のP偏光LPとして出射する。
(表4)
┌──────────┰─────────┐
│ ┃実施形態2B │
│ビームスプリッタ ┃ S │ P │
│直後の偏光 ┃ │ │
┝━━━━━━━━━━╋━━━━┿━━━━┥
│ビームスプリッタ(EX ┃ 87.6│ 97.4 │
│1) ┃ │ │
│位相変換手段(EX1) ┃ 94.0│ 99.7 │
│光束合成手段(EX4) ┃ 85.5│ 85.5 │
┝━━━━━━━━━━╋━━━━┿━━━━┥
│トータル ┃ 70.4│ 83.0 │
│ ┠────┴────┤
│トータル平均 ┃ 76.7 │
└──────────┸─────────┘

単位[%]
次に、本発明に係る偏光分離・合成素子の第3実施形態について説明する。
図9は本発明に係る偏光分離・合成素子の第3実施形態を示す断面図、図10は第2の偏光ビームスプリッタの断面図である。
図9に示すように、第3実施形態の偏光分離・合成素子1は、一方から順に偏光ビームスプリッタ2及び光束合成手段4からなるそれぞれ板状の素子を平行に配置し、その間に位相変換手段3からなる板状の素子を所定角度傾斜して配置したものである。
このような偏光分離・合成素子1に、偏光ビームスプリッタ2側からランダム偏光LRが入射すると、位相変換手段3を介して光束合成手段4側からP偏光L1P及びL2P若しくはS偏光L1S及びL2Sのうちどちらか一方のみが平行に出射するように構成されている。
次に、各素子の実施例及び作用について説明する。
位相変換手段3は、図3で示した第1の位相変換手段3と同一構成のものを適用し、光束合成手段4は、図7で示した第3又は図8で示した第4の光束合成手段4と同一構成のものを適用する。
第2の偏光ビームスプリッタ2は、図10に示すように、基板2aに凸部2bを設けた略平板状の回折格子型偏光分離素子からなる。
偏光ビームスプリッタ2にランダム偏光LRが入射されると、その入射角と平行にS偏光L2S又はP偏光L2Pのうち一方の光束が出射し、偏光ビームスプリッタ2の出射面の垂線に対して略線対称な方向にP偏光L1P又はS偏光L1Sのうち他方の光束が出射するものである。
例えば、第2の偏光ビームスプリッタ2は、基板2aの屈折率N2を1.5、凸部2bの屈折率n2を1.575、凸部2bのピッチP2=0.591μm、高さH2=1.37μm、幅W2=0.164μmとする。
第2の偏光ビームスプリッタ2は、波長λ2=0.55μmのランダム偏光LRが入射角θ2a=27.75°で入射すると、入射光であるランダム偏光LRと平行な出射角θ2b=27.75°に約86.7%の効率(出射時の界面反射を差引いた出射時の透過率94.5%)のS偏光L2Sを出射し、偏光ビームスプリッタ2の出射面の垂線に対して該S偏光L2Sと線対称に出射角θ2b=27.75°で約93.0%の効率(出射時の界面反射を差引いた出射時の透過率97.3%)のP偏光L1Pを出射する。
そして、図9に示した第3実施形態として、図10に示した第2の偏光ビームスプリッタ2、図3に示した第1の位相変換手段3、図7に示した第3の光束合成手段4を適用した実施形態3Aの偏光分離・合成素子1は、表5に示すように、入射したランダム偏光LRを、効率88.6%のP偏光L1P及び効率77.9%のP偏光L2Pとし、総合的な効率83.3%のP偏光LPとして出射する。
(表5)
┌──────────┰─────────┐
│ ┃実施形態3A │
│ビームスプリッタ ┃ S │ P │
│直後の偏光 ┃ │ │
┝━━━━━━━━━━╋━━━━┿━━━━┥
│ビームスプリッタ(EX ┃ 86.7│ 93.0 │
│2) ┃ │ │
│位相変換手段(EX1) ┃ 94.0│ 99.7 │
│光束合成手段(EX3) ┃ 95.6│ 95.6 │
┝━━━━━━━━━━╋━━━━┿━━━━┥
│トータル ┃ 77.9│ 88.6 │
│ ┠────┴────┤
│トータル平均 ┃ 83.3 │
└──────────┸─────────┘

単位[%]
また、図9に示した第3実施形態として、図10に示した第2の偏光ビームスプリッタ2、図3に示した第1の位相変換手段3、図8に示した第4の光束合成手段4を適用した実施形態3Bの偏光分離・合成素子1は、表6に示すように、入射したランダム偏光LRを、効率79.3%のP偏光L1P及び効率69.7%のP偏光L2Pとし、総合的な効率74.5%のP偏光LPとして出射する。
(表6)
┌──────────┰─────────┐
│ ┃実施形態3B │
│ビームスプリッタ ┃ S │ P │
│直後の偏光 ┃ │ │
┝━━━━━━━━━━╋━━━━┿━━━━┥
│ビームスプリッタ(EX ┃ 86.7│ 93.0 │
│2) ┃ │ │
│位相変換手段(EX1) ┃ 94.0│ 99.7 │
│光束合成手段(EX4) ┃ 85.5│ 85.5 │
┝━━━━━━━━━━╋━━━━┿━━━━┥
│トータル ┃ 69.7│ 79.3 │
│ ┠────┴────┤
│トータル平均 ┃ 74.5 │
└──────────┸─────────┘

単位[%]
また、前記偏光分離手段から出射する2つの光束のうち出射角が大きい方がP偏光であることが好ましい。
また、前記位相変換手段に入射する2つの光束のうち入射角が大きい方が、前記偏光分離手段に対してP偏光であることが好ましい。
また、前記光束合成手段に入射する2つの光束のうち入射角が大きい方がP偏光であることが好ましい。
また、偏光分離手段は上下を反転させて用いることが可能である。同様に、位相変換手段も上下を反転させて用いることが可能である。特に位相変換手段の場合は反転させただけでは効率の性能が変わらない。
また、偏光分離手段,位相変換手段,光束合成手段の3つの手段のうち隣合う2つの手段の平板同士が向かい合う場合に接着することなどで界面反射を減らすことも可能である。
次に、偏光分離・合成素子1の設計方法について説明する。
偏光分離・合成素子1の設計では、偏光ビームスプリッタ2から出射する0次光T0と1次光T1とのなす角度と、位相変換手段3に入射する2つの光束の角度とをそれぞれの性能が発現するように合わせることが重要である。なお、設計手順は、偏光ビームスプリッタ2又は位相変換手段3のどちらから求めてもよい。
偏光ビームスプリッタ2では、直交する2つの偏光のうち一方の偏光のほとんどが0次光で、他方の偏光のほとんどが1次光とすることが必要である。典型的な例として、本実施形態でも適用された格子が傾いている状態で1次光が垂直方向に回折する場合と、格子が垂直な状態で回折光が対称に出射する場合とがある。
まず、偏光ビームスプリッタ2の格子のピッチP2を決めるために、1次光に関する以下の回折の式を用いる。
ピッチP2=波長λ/(sin(回折角)−sin(入射角))
次に、一方の偏光のほとんどが0次光で、他方の偏光のほとんどが1次光となるように、格子高さH2、デューティ比f2、格子屈折率n2、格子傾斜角A2をパラメータとして最適化する。
例えば、図11は、第2の偏光ビームスプリッタ2の回折効率を示すグラフである。グラフの横軸は格子高さで、縦軸は回折効率を示す。図11に示すように、格子高さ約1.37μmの時、P偏光の1次光T1とS偏光の0次光T0の各回折効率がピーク値を有している。従って、偏光ビームスプリッタ2の格子高さは、1.37μmと決定する。
位相変換手段3では、直線偏光の方向が直交して異なる2つの光束を、出射時に同じ方向に揃えることが重要である。すなわち、一方の光束の位相を180°の整数倍、他方の光束の位相を90°+180°の整数倍ずらすことが必要である。典型的な例として、位相差が大きくなるように片方の光束を垂直に入射する。そして、直線偏光の方向が直交して異なる2つの光束を、出射時に同じ方向に揃えるように、格子高さH3、デューティ比f3、格子屈折率n3をパラメータとして最適化する。
このように、本実施形態の偏光分離・合成素子1は、直交する2つの成分の偏光を有する入射光束を各偏光成分に分離して出射する平板状の偏光分離手段2と、偏光分離手段2により分離された入射角の異なる各偏光成分の光束を一方の偏光成分のみに位相変換し出射する平板状の位相変換手段3と、位相変換手段3により一方の偏光成分のみに位相変換された光束を平行に出射し合成する平板状の光束合成手段4とを備えたので、少なくとも狭帯域の波長で、高効率に偏光分離・合成ができると共に、装置の小型化を達成することができる。
本発明に係る偏光分離・合成素子の第1実施形態を示す断面図である。 第1の偏光ビームスプリッタの断面図である。 第1の位相変換手段の断面図及び平面図である。 第1の光束合成手段の断面図である。 第2の光束合成手段の断面図である。 本発明に係る偏光分離・合成素子の第2実施形態を示す断面図である。 第3の光束合成手段の断面図である。 第4の光束合成手段の断面図である。 本発明に係る偏光分離・合成素子の第3実施形態を示す断面図である。 第2の偏光ビームスプリッタの断面図である。 偏光ビームスプリッタの回折効率を示す図である。
符号の説明
1…偏光分離・合成素子、2…偏光ビームスプリッタ、3…位相変換手段、4…光束合成手段

Claims (7)

  1. 直交する2つの成分の偏光を有する入射光束を1つの成分に揃えて出射する偏光分離・合成素子において、直交する2つの成分の偏光を有する入射光束を各偏光成分に分離して出射する平板状の偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された入射角の異なる各偏光成分の光束を一方の偏光成分のみに位相変換し出射する平板状の位相変換手段と、前記位相変換手段により一方の偏光成分のみに位相変換された光束を平行に出射し合成する平板状の光束合成手段とを備えたことを特徴とする偏光分離・合成素子。
  2. 前記偏光分離手段と前記位相変換手段とは層状に一体に配置されることを特徴とする請求項1に記載の偏光分離・合成素子。
  3. 前記偏光分離手段と前記光束合成手段とは平行に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の偏光分離・合成素子。
  4. 前記位相変換手段と前記光束合成手段とは層状に一体に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の偏光分離・合成素子。
  5. 前記偏光分離手段から出射する2つの光束のうち出射角が大きい方がP偏光であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の偏光分離・合成素子。
  6. 前記位相変換手段に入射する2つの光束のうち入射角が大きい方が、前記偏光分離手段に対してP偏光であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の偏光分離・合成素子。
  7. 前記光束合成手段に入射する2つの光束のうち入射角が大きい方がP偏光であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の偏光分離・合成素子。
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