JP2009138815A - 一方向クラッチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一方向クラッチ1は、軸部材2に設けられた一方向クラッチであって、外軸3と、ローラ6と、捩りコイルばね7と、を備えている。外軸3は軸部材2の外周側に配置されている。ローラ6は軸部材2と外軸3との半径方向間に配置されている。捩りコイルばね7は、捩りばね力を利用してローラ6に対して押圧力を付与する。
【選択図】図3
Description
図1および図2を用いて、一実施形態に係る一方向クラッチ1の全体構成について説明する。図1は一方向クラッチ1の平面概略図である。図2は一方向クラッチ1のI−I断面図である。図1において、矢印R1が軸部材2の回転方向を示しており、矢印R2がその反対方向を示している。図2に示すO−O線が軸部材2の回転軸である。
外軸3は、軸部材2の外周側に配置されており、他の部材(図示せず)が固定されている。外軸3は、軸部材2の外周側に配置された概ね環状の本体部31と、本体部31から半径方向内側へ突出する複数の突出部32と、を有している。
図3〜図6を用いて、捩りコイルばね7およびその周辺の構成について説明する。図3および図4は捩りコイルばね7およびその周辺の部分平面図である。図3はカバー4がない状態を示している。図4はカバー4がある状態を示している。図5は捩りコイルばね7およびその周辺の部分断面図である。図6は捩りコイルばね7の単体図(圧縮状態)である。
図2および図5に示すように、ローラ6および捩りコイルばね7が脱落しないように、外軸3の軸方向側方にはカバー4が配置されている。具体的には、カバー4は、外軸3の第1側面3aを覆うように配置された概ね円板状の部材であり、カバー本体41と、カバー本体41から半径方向外側へ延びる複数の固定部42と、を有している。
<プレート>
図2および図5に示すように、ローラ6が脱落しないように、外軸3の軸方向側方にはプレート9が配置されている。具体的には、プレート9は、外軸3の側面を覆うように外軸3に嵌め込まれた環状の部材であり、円板状のプレート本体91と、筒状部92と、を有している。筒状部92は、プレート本体91の外周部から軸方向に延びており、外軸3の外周部に嵌め込まれている。プレート本体91はカバー4と反対側の外軸3の第2側面3bを覆っている。これにより、ローラ6の脱落を防止できる。
図7を用いて一方向クラッチ1の動作について説明する。図7はローラ6および捩りコイルばね7の動作説明図である。
一方向クラッチ1の特徴は以下の通りである。
この一方向クラッチ1では、捩りコイルばね7を用いているため、コイルスプリングを用いる場合とは異なり、キャップやガイドが不要となる。これにより、構造の簡素化が可能となり、製造コストの低減を図ることができる。
この一方向クラッチ1では、捩りコイルばね7が外軸3により回転可能に支持されている。より具体的には、捩りコイルばね7の支持部71(より詳細には、第2支持部71b)が外軸3の支持孔35に挿入されているため、外軸3の突出部32に支持孔35を形成するだけで捩りコイルばね7の支持が可能となる。これにより、捩りコイルばね7の支持構造の簡素化が可能となる。
この一方向クラッチ1では、外軸3の軸方向側方にばね本体73が配置されているため、ばね本体73を収容するためにポケット11の容積を大きく確保する必要がない。これにより、外軸3の強度を確保しつつ小型化を図ることできる。
この一方向クラッチ1では、支持孔35よりも半径方向外側にばね本体73が配置されているため、捩りコイルばね7が弾性変形する際にばね本体73の移動する空間を確保しやすくなる。これにより、捩りコイルばね7を外軸3の側方に設ける構成を容易に実現できる。
この一方向クラッチ1では、カバー4の規制部44により支持部71の軸方向の移動が規制されるため、捩りコイルばね7が弾性変形する際に捩りコイルばね7が軸方向に移動するのを防止できる。これにより、捩りコイルばね7の動作が安定し、一方向クラッチ1の動作も安定する。また、捩りコイルばね7の脱落を防止できる。
この一方向クラッチ1では、軸方向から見た場合に、当接部72がローラ6と複数の箇所(点P1〜P4)で当接しているため、ローラ6に対する捩りコイルばね7の姿勢が安定する。これにより、一方向クラッチ1の動作が安定する。
本発明の具体的構成は、前述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更および修正が可能である。
捩りコイルばね7の配置は、前述の実施形態に限定されない。例えば、前述の実施形態では、捩りコイルばね7のばね本体73が外軸3の側方に配置されており、ポケット11に収容されていない。しかし、捩りコイルばね7がポケット11内に配置されていてもよい。この場合、一方向クラッチ1の軸方向寸法が短縮される。なお、捩りコイルばね7をポケット11内に設ける場合、捩りコイルばね7の移動する空間を考慮して、ポケット11の形状を決定することが好ましい。
捩りコイルばね7の形状は、前述の実施形態に限定されない。例えば、前述の実施形態では、軸方向から見た場合に、捩りコイルばね7の第1当接部72bおよび第2当接部72dが中央付近で折れ曲がっている。しかし、第1当接部72bおよび第2当接部72dが折れ曲がっていなくてもよい。
前述の実施形態では、支持孔35は貫通孔であるが、貫通していない孔であってもよい。
捩りコイルばね7,207は、カバー4またはプレート9に支持されていてもよい。
2 軸部材
3 外軸
31 本体部
31a 傾斜部
32 突出部
35 支持孔
4 カバー
41 カバー本体
42 固定部
43 カバー部
6 ローラ
7 捩りコイルばね
71 支持部
72 当接部
73 ばね本体(弾性部の一例)
Claims (8)
- 軸部材に設けられた一方向クラッチであって、
前記軸部材の外周側に配置された外軸と、
前記軸部材と前記外軸との半径方向間に配置されたローラと、
捩りばね力を利用して前記ローラに対して押圧力を付与する捩りコイルばねと、
を備えた一方向クラッチ。 - 前記捩りコイルばねは、前記外軸に回転可能に支持されている、
請求項1に記載の一方向クラッチ。 - 前記外軸は、環状の本体部と、軸方向に延びる支持孔を有し前記本体部から半径方向内側に延びる突出部と、を有しており、
前記捩りコイルばねは、前記支持孔に挿入された支持部と、前記ローラと当接する当接部と、前記支持部および当接部を弾性的に連結し前記押圧力を発生する弾性部と、を有している、
請求項2に記載の一方向クラッチ。 - 前記弾性部は、前記外軸の軸方向側方に配置されている、
請求項3に記載に一方向クラッチ。 - 前記弾性部は、前記支持孔よりも半径方向外側に配置されている、
請求項3または4に記載の一方向クラッチ。 - 前記外軸の軸方向側方に配置されたカバーをさらに備え、
前記カバーは、前記外軸との軸方向間に前記支持部を収容するとともに前記支持部と軸方向に当接可能な規制部を有している、
請求項3から5のいずれかに記載の一方向クラッチ。 - 軸方向から見た場合に、前記当接部は、前記ローラと複数の箇所で当接している、
請求項3から6のいずれかに記載の一方向クラッチ。 - 軸方向から見た場合に、前記当接部は、前記ローラに沿った形状を有している、
請求項3から7のいずれかに記載の一方向クラッチ。
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-
2007
- 2007-12-04 JP JP2007313907A patent/JP5008538B2/ja not_active Expired - Fee Related
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