JP2009128361A - 時計用ムーブメント - Google Patents

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Abstract

【課題】クロノグラフランナがフライバックランナから分離した機構を有する時計用ムーブメントを提供する。
【解決手段】発明は、クロノグラフ歯車列に連結可能な最終歯車列を備えるフレームを有するフライバッククロノグラフのムーブメントに関する。前記クロノグラフ歯車列は、秒を表示するための第1の部材を駆動するクロノグラフスピンドルを備えるクロノグラフランナを少なくとも一つ有する。前記ムーブメントはフライバックランナを有し、前記フライバックランナは、クロノグラフランナと同軸であり、秒を表示するための第2部材を駆動するためのフライバックスピンドルを備える。フライバックスピンドルは中空であり、そこをクロノグラフスピンドルが通っている。フライバックランナはベアリングによってフレームに対して回転可能に取り付けられている。この構成は、クロノグラフランナをフライバックランナから分離することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に時計用ムーブメントに関する。特に、クロノグラフの歯車列に連結可能な最終歯車列を備えるフレームを有するフライバック(fly-back)クロノグラフの時計用ムーブメントに関する。周知のように、クロノグラフの歯車列は少なくとも一つのクロノグラフランナ(chronograph runner)を有し、前記クロノグラフランナは秒を表示するための第1部材を支持するクロノグラフスピンドルを有する。また、ムーブメントはクロノグラフランナと同軸のフライバックランナを有すると共に、秒を表示するための第2の部材を支持するフライバックスピンドルを有する。
また、本発明はそのようなムーブメントを有する時計にも関する。
従来技術において、そのような時計のムーブメントは周知である。例えば、シー、エー、レイモンディン(C. A. Reymondin)ら著、「時計作成理論(Theorie d'horlogerie)」、技術教育学校連盟(Federation des Ecoles Techniques)発行、ISBN 2-940025-10-Xの249−251貢に、この形式の一般的なムーブメントが記載されている。
一般にフライバックムーブメントにおいては、クロノグラフランナがそこを貫通するフライバックランナのスピンドルを適合させるために中空になっているという事実は別として、クロノグラフ歯車列は従来の構成である。フライバックランナは、ブリッジサイド(bridge side)と呼ばれるムーブメントの後ろに配置されたホイールを一般に有しており、前記ホイールは、同様にホイールによって駆動されるフライバックスプリングの作用によって、クロノグラフランナに固定されたハート型カムと協働するフライバックレバーを駆動する。この協働作用は、時間の単位、主に秒を示すための第1の針にフライバックの針を重ね合わせる。
フライバッククランプは少なくとも一つのブレーキを有しており、それによって、時計の使用者の動作に応じてホイールを止めることでフライバックランナを固定することができ、また第1の指示針が動き続ける一方でフライバックの針を止めることができる。
一般に、フライバックランナはフライバックブリッジにおけるムーブメントの中央で回転しており、一方で、クロノグラフランナの中空のスピンドルはフライバックランナのスピンドルに対するガイド機能を果たす。また、クロノグラフランナのスピンドルは、ムーブメントのプレートに固定されたベアリング中を回転する。
しかしながら、これらの構造は多数の欠点を有している。
一方、フライバックスピンドルがクロノグラフスピンドル中で回転するという構成は、フライバックランナによって加わる全ての力をクロノグラフランナへと再伝達するという結果をもたらし、特に、それはクロノグラフランナのハート型カムへのフライバックレバーの押圧、及びフライバッククランプ又はフライバックランナのホイール上にあるクランプの作用の不均衡によって生じる摩擦による衝撃である。
最も一般的なムーブメントは、フライバックランナを固定するための一対のブレーキによって形成されるクランプを用いることで、固定及び脱固定動作の間にフライバックホイールによって加わる応力を可能な限り平衡に保つことができる。しかし、これらのクランプによる機構は、必要とされる正確性をもって組立て及び調整をすることが困難である。
さらに、ハート型カムに対するフライバックレバーの継続的な摩擦は、クロノグラフランナのムーブメントを乱しもする。
この最後の問題に対応するため、例えばスイス特許出願公開686545G号に開示されるような分離機構が提案された。しかし、このような機構は上述の最初の問題点を解決していない。
スイス特許出願公開第686 545G号明細書
解決しようとする問題点は、ムーブメント内で生じる摩擦を減じる点、及びムーブメントの組立て及び調整を容易にする点である。
本発明は、フライバックランナの動作がクロノグラフランナの動作に与える影響を最小限にするフライバッククロノグラフのムーブメントを提供する。言い換えると、クロノグラフランナをフライバックランナから可能な限り離間させる構成を提供する。
本発明によるフライバッククロノグラフのムーブメントは、フライバックスピンドルが中空であり、かつクロノグラフスピンドルがそこを通っており、フライバックランナはベアリングによってフレームに対して回転可能に取り付けられていることを特徴とする。
この構成によって、クロノグラフランナのスピンドルはフライバックランナのスピンドル内で自由に回転することができ、それがフレームの部材において直接回転することができるため、従来技術のムーブメントと比べて安定性が向上している。フライバックランナの安定性の向上は、単一ブレーキの使用を可能にし、前記単一ブレーキはクランプの場合と比べて容易に組立てることができ、クロノグラフランナの動作を乱すことがない。
秒を表示するための第1及び第2の部材は、第1の回転軸に対して回転するように配置されており、ムーブメントは現在の時を表す少なくとも一つの部材と現在の分を表す少なくとも一つの部材とを有しており、これらの部材は少なくとも一つの第2の回転軸に対して回転するよう配置されており、第1の回転軸が第2の回転軸から離間して配置されていることが好ましい。
通常は秒を表示する第1及び第2の部材がムーブメントの中央に配置されており、現在の時間を表す針と同軸である。したがって、上述の構成は独自のものであり、秒を表す第1及び第2の部材のアセンブリの安定性をさらに向上させることができる。
好適な実施形態においては、クロノグラフランナのホイール及びフライバックランナのホイールは、それらの間にフレーム部材が介在することなく隣接している。一般にフライバックホイールは、クロノグラフランナに固定されたハート型カムの周縁と協働する接触面を備えるフライバックレバーを有している。上述の発明の特徴は、従来技術のムーブメントの場合のように追加のハート型カムを設ける代わりに、クロノグラフランナのゼロにリセットする(reset-to-zero)ハート型カムと直接協働するようフライバックレバーを設置可能な点である。
フライバックランナは、ムーブメントのプレート上に設置されたブリッジに内蔵されているボールベアリング中で回転するよう文字盤側に設置することもできる。
図1は本発明に係る時計用ムーブメントの好適な実施形態の文字盤側の模式的な平面図を示している。
このムーブメントは、バネを内蔵しているバレル1の形態で描かれている機械式の動力源を機械式振動子(記載なし)に連結する最終歯車列(記載なし)を有している。最終歯車列は、それぞれ分針及び時針を動かすための筒かな(cannon pinion)2及び筒車(hour wheel)3を回転駆動させるようになっている。
また、ムーブメントは、巻真(setting stem)5を用いて制御されている従来式の巻取り設定歯車列(winding and setting gear train)4も有している。
さらに、このムーブメントにはクロノグラフ機能が設けられている。そのため前記ムーブメントは、スピンドル7によって計測時間の秒を表す針を駆動するためのクロノグラフランナ6と、計測時間の分を表す針を駆動するための分ランナ(minute runner)とを有する。
中間連結ホイール11を駆動する連結ロッカー(coupling rocker)10は、最終歯車列とクロノグラフランナ6のホイール12との間の動的連結を構築するため、又はそれを分離させるために設けられている。
周知のように、ムーブメントはプレート14上で回転するロッカー13を有しており、前記ロッカーは、クロノグラフランナ6の一回転ごとに一段ずつ分ランナ8のホイール16を駆動するためのフィンガ(finger)15を有する。
クロノグラフの分離及び連結は、2時の位置に配置されており且つ押ボタン(記載なし)と協働する第1端19と、使用者が押ボタンを押す度に作動カム(column wheel)21に作用して一段ずつ(図1における時計回りの方向に)回転させるフックを支持する第2端20と、を有するコントロール(control)18によって行われる。
図1は、クロノグラフ機能が稼動している状態のムーブメントを示している。この場合、連結ロッカー10の一端22は作動カム21のコラムに接しており、それはクロノグラフランナ6のホイール12に係合している中間連結ホイール11を位置決めする。使用者がコントロール18に作用する押ボタンを押して、作動カム21を一段階回転させると、連結ロッカーの端22が二つのコラムの間に落ち、同時にホイール12から中間連結ホイール11を外す。
また、図1のムーブメントは測定時間の秒及び分のカウンタをゼロにリセットするための機構を有している。この機構は、ここでは非限定的な描写によって単一の部品として形成されている秒及び分用のハンマー24及び26を有する。これらのハンマーは肩のあるねじ27によってプレート14上に回転するよう取り付けられており、作動カム21と協働する突起28に固定されている。
図示される形態においては、時間の計測が行われているため、突起28がコラムに接することによってハンマー24及び26を上方に位置決めしている。また、ゼロにリセットする機構は、4時の位置に配置されている第1端31を有するゼロにリセットするコントロール30を有しており、前記第1端はハンマー24及び26を低くするための追加押ボタンと協働するようになっている。このコントロール30は、ハンマーに固定されているピン34と協働するノッチ33を有する第2端32を備える。
このノッチ33の機能は、時間測定器が使用者によって止められた時に、ハンマーを上方に維持することである。その後、追加押ボタンを押すとバネ(記載なし)の作用によってピン34が解放され、ハンマー24及び26が下がる。
そして、ハンマーはハート型カム(その一つが図2−4で確認できる)と協働することによって、従来のように秒及び分の計測器をゼロにリセットする。
更に第1の押ボタンを押すと、作動カム21が回転し、そして作動カムのコラムの一つがハンマーに固定された突起28を持ち上げ、ピン34がノッチ33の内側の位置に戻るまでハート型カムを解放する。
また、ムーブメントは、ロッカー37によって作動カム21から制御されている従来式のブレーキ36を有することによって、停止及び時間測定中にクロノグラフランナのホイール12を停止させることができる。
本発明において、ムーブメントはフライバック機構を有しており、その稼働状態が図2から4を参照して詳細に説明される。この機構は、クロノグラフランナ6のホイール12と同軸であるフライバックホイール40を有し且つフライバックの針(記載なし)を支持するフライバックスピンドル41に固定されているフライバックランナを有している。フライバックスピンドルは中空であり、クロノグラフランナ6のスピンドル7はその中空な部分に配置されている。
フライバックブリッジ42はムーブメントのプレート14上に設置されており、このブリッジは、ブリッジ42に摩擦接合されている外部案内溝(outer race)44とフライバックスピンドルが摩擦接合されている内部案内溝45とを有するボールベアリング43を支持している。そのようなアセンブリは、非限定的な手段であるナット46によってムーブメントに組みつけられている。
図示されている好適な実施形態において、クロノグラフランナ及びフライバックランナは、第2の回転軸から離間して配置されている第1の回転軸について回転し、前記第2の回転軸には筒かな及び筒車が回転するよう取り付けられている(様々な表示部材が点線によって図1に模式的に描かれている)。
また、その機構はムーブメントのプレート14に回転するよう取り付けられたフライバックブレーキ48を有しており、前記フライバックブレーキは追加作動カム51によって制御されている。このためブレーキ48は、第1端に配置される突起50を有することによって、第1の形態においては追加作動カム51のコラムに接し、第2の形態においては二つの隣接するコラムを分離する空間へと落下する。
ブレーキはその逆端に単一の接触面52を有しており、前記接触面は突起50が追加作動カムのコラムに接していない時に、フライバックホイールの周縁と協働してフライバックホイールを固定するよう配置されている。以下において説明されるように、突起が上がりコラムに接すると、フライバックホイールは自由に回転してクロノグラフランナ6のホイール12に対して所定の角度位置に移動する。
第3のフライバックコントロール53は、第3の押ボタン(記載なし)と協働するために9時の位置に設けられている。このコントロールは追加作動カム51に作用するように配置されたフック54を有することによって、使用者が第3の押ボタンを押すたびに一段階ずつ追加作動カムを(図1における反時計回りの方向に)回転させることができ、また、一方向又は別の方向にブレーキを回転させることができる。
図2及び3は、文字盤側における図1のムーブメントの細部構造の模式的な拡大図であり、それぞれ第1及び第2の形態を示す。それらにより、フライバック機構の稼働状態が示されている。
図2の形態は図1の形態に対応している。すなわち、時間測定器が作動しており、フライバックランナは自由に回転できることで、フライバックの針をクロノグラフの針に重ね合わせることができる。
フライバックホイール40は、ホイールの周縁近くに回転するよう設置されたフライバックレバー56を支持する。フライバックレバーは、フライバックのバネの作用によって、クロノグラフランナ6に固定されているハート型カム58の周縁上を回転するよう配置されている円筒状のローラ57を動かす。こうして、図2に描かれるようにフライバックホイール40が自由に回転できる時には、ローラ57が最小の角度を有する部分に接する位置になるよう、フライバックホイールがハート型カム58に対して移動する。この位置において、クロノグラフの針及びフライバックの針は重なる。
フライバックコントロール53が稼働すると、ムーブメントの形態は図3の形態になる。追加作動カム51は一段階だけ回転し、その後にフライバックブレーキ48がフライバックホイール40上に下りることで、クロノグラフランナが回転を続ける一方でフライバックホイールを停止させる。フライバックの針はクロノグラフの針が回転し続ける一方で停止される。
同時に、ローラ57が配置されているのとは反対側のハート型カム58の角度は上昇し、フライバックのバネによって加わる力に逆らってフライバックレバー56を上昇させる。
コントロール53に更なる作用が加えられる場合、追加作動カム51は再び一段階分回転し、その結果、ブレーキ48に関してフライバックホイール40が自由になる。その場合、フライバックのバネが作用してローラ57をハート型カム58の周縁に押圧することによって、再び図2の位置にローラを移動させる。そして、針が再び重なる。
図4は、図1のIV−IV線に沿った模式的な断面図であり、図1から3に記載されたムーブメントの図2における第1の形態である細部構造を表している。この図は上述の部材間、特にクロノグラフランナ6とフライバックランナとの間の相互作用をより明確に示す。
この図から、ハート型カム58が従来の方法でピン60によってクロノグラフホイール12に固定されるよう形成されていることが理解される。また、フライバックのバネ61は、従来のアセンブリと同様にフライバックホイール40に固定されている。
クロノグラフランナ6は、一方でムーブメントの内側に配置されている中央ランナ62の端63によって最終歯車列の中央ランナにおいて回転し、他方ではフライバックスピンドル41において回転し、本発明においては、フライバックスピンドルはボールベアリング43内で回転することが明らかである。
この構成によって、フライバックランナは従来技術における周知の構成と比べて安定性が向上している。
このため、単一のフライバックブレーキ48を使用することは、クロノグラフランナの動作について妥協する必要が無く、二つの対向するブレーキを使用するフライバッククランプを用いる場合と比較して、その製造及び組立ての単純化が可能になる。
さらに、本発明によるムーブメントの構成は、クロノグラフホイール12及びフライバックホイール40をそれらの間にフレーム部材が介在することなく隣接するように配置可能にする。
この特徴を有することで、一つのハート型カム58のみを設置することによって、クロノグラフ計測器をハンマー24によってゼロにリセットすること、及びフライバックレバー56によってクロノグラフの針の角度位置にフライバックの針の角度位置をスライドさせることの両方が可能となる。これに対して、従来のムーブメントは、クロノグラフ計測器をゼロにリセットするための第1のハート型カムと、フライバックの針をスライドするための第2のハート型カムとを有しており、それはムーブメントの製造及び組立ての両方が複雑であることを意味する。
ここまでの記載は、非限定的な説明によって特定の実施形態を説明することを目的としており、本発明は、ムーブメントのブリッジ側へのクロノグラフ歯車列の配置、又はムーブメントのフレームを有するフライバックランナを設置するためのボールベアリングの使用に限定されない。同様に、上記記載はクロノグラフランナに連動するフライバックの針に関しており、計測した秒を表示することを意図している。しかし、当業者は格別な困難を伴うことなく、必要に応じて本明細書中に記載された原理を用いることで、フライバックの針を測定時間の分の計測器に連動させることが可能であろう。
さらに、当業者は本発明の範囲から逸脱せずに、既に開示されているスイス特許出願公開第686545G号などに記載されているムーブメントを有する周知のフライバック分離機構を、困難を伴うことなく適用することができる。
本発明による時計用ムーブメントの文字盤側の模式的な平面図である。 図1のムーブメントの第1形態における拡大図である。 図1のムーブメントの第2形態における拡大図である。 図1のムーブメントの第1形態におけるIV−IV線断面図である。
符号の説明
6 クロノグラフランナ
7 スピンドル
21 作動カム
24 ハンマー
26 ハンマー
40 フライバックホイール
41 フライバックスピンドル
43 ボールベアリング
51 追加作動カム
57 ローラ
58 ハート型カム


Claims (11)

  1. フライバッククロノグラフ式の時計用ムーブメントであって、
    クロノグラフ歯車列に連結可能な最終歯車列を支持するフレーム(14、42)を有し、
    前記クロノグラフ歯車列は少なくとも一つのクロノグラフランナ(6)を有し、
    前記クロノグラフランナは、秒を表示するための第1の部材を支持するクロノグラフスピンドル(7)を有し、
    前記ムーブメントは、前記クロノグラフランナと同軸のフライバックランナを有し、前記フライバックランナは秒を表示するための第2の部材を支持するフライバックスピンドル(41)を有し、
    前記フライバックスピンドルは中空であり、前記クロノグラフスピンドルがその中を通っており、前記フライバックランナがベアリングによって前記フレーム対して回転可能に取り付けられていることを特徴とするムーブメント。
  2. ハート型カム(58)が前記クロノグラフスピンドル(7)に回転可能に取り付けられており、かつその周縁を介してゼロにリセットするハンマー(24)と協働することによって前記第1の部材を休止位置に保持し、
    前記フライバックランナはフライバックレバー(56)を支持するホイール(40)を有し、前記フライバックレバーは、弾性手段(61)が作用することで前記ハート型カム(58)の周縁に継続的に接触する接触面(57)を有することによって、第1及び第2の部材を重ね合わせ、ムーブメントは停止部材(48)を有し、前記停止部材の表面(52)がフライバックランナと協働することによって、使用者の操作に応じて前記第2の部材を固定することを特徴とする請求項1に記載のムーブメント。
  3. 前記停止部材が表面(52)を備える単一のブレーキ(48)を有し、前記表面は、円筒状の部分を有し、かつ前記フライバックランナのホイール(40)と協働することを特徴とする請求項2に記載のムーブメント。
  4. 前記ベアリングが、フライバックランナの前記ホイールと、前記第2の部材を支持するスピンドル(41)の端との間に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のムーブメント。
  5. 前記ベアリングはローラ式ベアリングを有し、前記ローラ式ベアリングが、前記フレーム(42)に固定されている第1の案内溝(44)と、前記フライバックスピンドル(41)に固定されている第2の案内溝とを有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のムーブメント。
  6. 前記ローラ式ベアリング(43)が、ムーブメントのプレート上に設けられたブリッジ(42)によって文字盤側に支持されていることを特徴とする請求項5に記載のムーブメント。
  7. 前記ローラ式ベアリング(43)がボールベアリングである請求項5又は6に記載のムーブメント。
  8. 前記クロノグラフランナ(6)が、ムーブメント中に配置された第1端(63)を有すること、及び前記フライバックスピンドル(41)によって回転するよう案内されており、前記第1端は最終歯車列のランナ(62)のスピンドル内に配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のムーブメント。
  9. 前記クロノグラフランナ(6)はクロノグラフホイール(12)を有しており、前記クロノグラフホイールとフライバックランナのホイール(40)とが、それらの間に前記フレームの部材が介在することなく隣接していることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のムーブメント。
  10. 秒を表示するための第1及び第2の部材が第1の回転軸に対して回転するよう配置されており、ムーブメントは、少なくとも一つの現在の時を表示するための部材と、少なくとも一つの現在の分を表示するための部材とを有し、これらは少なくとも一つの第2の回転軸に対して回転するよう配置されており、
    前記第1の回転軸が前記第2の回転軸から離間して配置されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のムーブメント。
  11. ガラスによって閉じられているケースを有する時計であって、前記ガラスを通して少なくとも秒を表示するための第1及び第2の部材を見ることができ、
    請求項1から10のいずれかに記載のムーブメントが前記ケースに内蔵されており、前記ムーブメントが前記第1及び第2の部材を駆動することを特徴とする時計。


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