JPH0683219A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH0683219A
JPH0683219A JP23574592A JP23574592A JPH0683219A JP H0683219 A JPH0683219 A JP H0683219A JP 23574592 A JP23574592 A JP 23574592A JP 23574592 A JP23574592 A JP 23574592A JP H0683219 A JPH0683219 A JP H0683219A
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JP
Japan
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film
heat
fixing
image forming
recording material
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Application number
JP23574592A
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English (en)
Inventor
Yuji Yamanaka
山中祐二
Akihiro Sakai
酒井昭弘
Takashi Ozawa
小澤隆志
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行駆動される無端状定着フィルムを介し
て、加熱体から記録材に熱エネルギーを与える画像形成
装置において、摩耗粉の発生を防止し、摩耗粉によるフ
ィルムのスリップを無くすること。 【構成】走行駆動される無端状定着フィルムと、それを
挟んで圧接する加熱体と加圧部材とを有し、定着ニップ
部を記録材と定着フィルムを通過させることで記録材に
加熱体から熱エネルギーを与える定着装置を有する画像
形成装置において、該加熱体を保持する固定ガイド部材
を有し、該固定ガイド部材に長手方向に長い流路を設
け、該固定ガイド部材と前記定着フィルムとの摺擦面に
前記流路と通ずる吹出し穴を設け、前記流路に空気を流
し前記固定ガイド部材の摺擦面から空気を吹き出すため
のエアポンプを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱定着すべき顕画像
(以下、トナー画像と記す)を担持した記録材を加熱体
に対してフィルムを介して密着させて加熱体からフィル
ムを介して記録材に熱エネルギーを与えてトナー画像を
加熱定着するフィルム加熱方式の定着装置を有する画像
形成装置に関する。
【0002】この装置は、複写機・レーザービームプリ
ンタ・ファクシミリ・マイクロフィルムリーダプリンタ
・画像表示(ディスプレイ)装置・記録機等の画像形成
装置において、電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜
の画像形成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等より
成るトナーを用いて画像担持体としての記録材(エレク
トロファックスシート・静電記録シート・転写材シート
・印刷紙など)の面に直接方式もしくは間接(転写)方
式で形成した目的の画像情報に対応した未定着のトナー
画像を該画像を担持している記録材面に永久固着画像と
して加熱定着処理する画像定着装置として活用できる。
【0003】また、画像定着装置に限定されず、例えば
画像を担持した記録材を加熱して表面性を改質する装置
等、広く像担持体を加熱処理する手段・装置として使用
できる。
【0004】
【従来の技術】
<従来例1>本出願人の先の提案に係る例えば特開昭6
3−313182号公報に開示の方式・装置等に示すよ
うに、薄肉の耐熱フィルム(シート)と、該フィルムの
移動駆動手段と、該フィルムを中にしてその一方面側に
固定支持して配置された加熱体と、他方面側に該加熱体
に対向して配置され該加熱体に対して該フィルムを介し
て画像定着すべき記録材の顕画像担持面を密着させる加
圧部材を有し、該フィルムは少なくとも画像定着実行時
は該フィルムと加圧部材との間に搬送導入される画像定
着すべき記録材と順方向に同一速度で走行移動させて該
走行移動フィルムを挟んで加熱体と加圧部材との圧接で
形成される定着ニップ部を通過させることにより該記録
材の顕画像担持面を該フィルムを介して該加熱体で加熱
して顕画像(未定着トナー像)に熱エネルギーを付与し
て軟化・溶融せしめ、次いでフィルムと記録材を離間さ
せる、或いはトナーが冷却・固化した後にフィルムと記
録材を離間させることを基本とする加熱手段・装置であ
る。
【0005】加熱体としては、フィルムの幅方向を長手
とする横長の耐熱性・絶縁性・低熱容量のヒータ基板の
フィルム当接面側に該面の長手に沿って線状に又は細帯
状に低熱容量の通電発熱抵抗体(発熱体)を具備させた
形態のものが用いられ、発熱体の両端間に電力が供給さ
れることで発熱体が発熱し、またヒータ基板も加熱され
て加熱体の全体が急速に昇温し、該加熱体の熱がフィル
ムを介して記録材に与えられる。
【0006】加熱体の温度制御は、加熱体に設けられた
温度センサと、画像形成装置本体のマイクロコンピュー
タ及び加熱体駆動(通電発熱)回路により行なわれて所
定の定着可能温度に温調管理される。また加熱体は高温
となっているが、少なくとも発熱体の発熱時はフィルム
が所定速度で加熱体上を移動駆動されているため、フィ
ルムの局部的な熱変形は起きずに、安定した画像定着が
実行される。
【0007】このようなフィルム加熱方式の定着装置は
ウエイト・タイムが短い等の特長を有し、時代の要望に
合った定着装置である。
【0008】<従来例2>従来、固定支持された加熱体
によりフィルムを介して、記録材上のトナー像を加熱定
着する定着装置が特開昭63−313182号により提
案されている。
【0009】さらにカセットより、通紙される用紙の幅
寸法に応じて、通電発熱層(ヒータ)の発熱範囲を切換
え、非通紙部分の温度上昇を防止する定着装置が特開平
03−144477号により提案されている。
【0010】<従来例3>本出願人の先の提案に係る例
えば特開昭63−313182号公報に開示の方式・装
置等は、フィルム加熱方式に属し、薄肉の耐熱フィルム
(シート)と、該フィルムの移動駆動手段と、該フィル
ムを中にしてその一方面側に固定支持して配置された加
熱体と、他方面側に該加熱体に対向して配置され該加熱
体に対して該フィルムを介して画像定着すべき記録材の
顕画像担持面を密着させる加圧部材を有し、該フィルム
は少なくとも画像定着実行時は該フィルムと加圧部材と
の間に搬送導入される画像定着すべき記録材と順方向に
同一速度で走行移動させて該走行移動フィルムを挟んで
加熱体と加圧部材との圧接で形成される定着ニップ部を
通過させることにより該記録材の顕画像担持面を該フィ
ルムを介して該加熱体で加熱して顕画像に熱エネルギー
を付与して軟化・溶融せしめ、次いでフィルムと記録材
を離間させる、或いはトナーが冷却・固化した後にフィ
ルムと記録材を離間させることを基本とする加熱装置
(SURF(サーフ)方式)である。
【0011】このような画像形成装置におけるフィルム
加熱方式の定着装置において従来使用の線状加熱体は、
記録材の移動通過方向と交差する方向を長手とする通電
発熱層を有し、該通電発熱層の長手両端部の通電用電極
間に電圧が印加されることで、発熱層の有効全長域の各
部が単位長さ当りの所定の発熱量をもって発熱する。こ
の発熱層の有効全長域は該定着装置を組込んだ画像形成
装置に供給して使用できる最大サイズ記録材の幅(最大
幅、最大サイズ幅)に対応した長さ寸法を有している。
【0012】而して定着実行時には、使用記録材のサイ
ズ幅の大小にかかわりなく発熱層の有効全長域が単位長
さ当りの所定の発熱量をもって通電発熱することで、使
用記録材が最大幅のものでも、それより小さい各種サイ
ズ幅のものでも、供給記録材面に対する画像定着処理が
実行される。
【0013】<従来例4>従来、複写機などの画像形成
装置では、ヒータを内蔵した熱ローラに加圧ローラを圧
接させ、これらのローラの間のニップ部に未定着画像を
担持した転写紙を通過させることにより、定着を行なう
熱ロール方式が知られている。この熱ロール方式の定着
装置は、常に、熱ロールが一定温度以上に昇温されてい
なければならないので、コピーをしない時は、電力の無
駄使いであり、また複写機のメインスイッチを入れた
後、ファーストコピーが行なえるまでのウォームアップ
時間も1分近くかかり、使用者にロスタイムを与えるの
みならず、いらいらさせるものであった。
【0014】そこでこれらの点に鑑みて、本出願人の先
の提案に係る例えば特開昭63−313182号公報に
開示の方式、装置等が示されている。この定着方式は、
転写材に担持される未定着トナー像と接しながら転写材
の搬送速度で移動する耐熱ベルトと、パルス状に通電発
熱してトナー画像を加熱溶融させる発熱体と、前記耐熱
ベルトを間に挟んで該発熱体と加圧ローラまたは加圧ベ
ルトとを圧接させる加圧機構と、加熱溶融したトナー画
像が冷却固化した後に該耐熱ベルトを該転写材から離間
させるベルト送り装置とから構成されるものである。
【0015】また、上記定着装置において、耐熱ベルト
の搬送方向と交差する方向に該ベルトを積極的に移動さ
せるベルト寄り機構が設けられ、所定のタイミングで該
耐熱ベルトに僅かな寄りを発生させ、転写材の通る部分
と通らない部分が、いつも同じ位置にさせないように
し、該耐熱ベルトの耐久性を向上させる提案が特開平0
2−259788号でされている。
【0016】図8は先の提案で示されたベルト寄り機構
であり、定着装置20を奥側から見た側面図である。
【0017】ソレノイド45によりコントロールカラー
40aの停止位置を選択し同軸上に設定されたカム39
の位置を変化させ、従動ローラ24を上、下させること
により、耐熱ベルトの掛り状態を変化させ、この耐熱ベ
ルトに僅かな寄りを発生させている。
【0018】<従来例5>定着フィルムとしてエンドレ
スフィルムを用いた従来の画像形成装置の定着装置は、
たとえば、図42に示すような構成からなっている。同
図にいて、522はセンサ、523はエンドレスフィル
ム、523a,523bはフィルム端部、524は駆動
ローラ、525は従動ローラ、526はヒータ、527
は加圧ローラである。
【0019】すなわち、エンドレスフィルム523の回
転中に該フィルム523が徐々に片側に寄ってくる(た
とえば、矢印Eの方向)のを検知するために、センサ5
22が設けられており、つまり、センサ522の間に該
フィルム523を通過させ、センサ522の通過光を該
フィルム523が横切ると、センサ522がフィルム端
部523aを検知するように構成されている。
【0020】このように、検知手段としてセンサ522
を設けるのは、エンドレスフィルム523を回転させて
いくうちに、徐々に片側に寄ってきて、やぶれ等の破損
をしてしまうのを防ぐために、センサ522を設けて、
該フィルム523の片寄りを検知して、ある程度以上に
該フィルム523が寄ってくると、駆動ローラ524ま
たは従動ローラ525を上下に移動する等の作動によっ
て該フィルム523を逆方向に寄り移動させることによ
り、該フィルム523を常に一定範囲内とすることを行
なうためである。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来例1
における問題点の1つとして、定着フィルムの駆動伝達
部において、スリップを生じ、定着フィルムが停止して
しまう事があった。この問題点を詳しく説明すると、図
7,8に示すように、画像形成装置における定着装置6
0の定着フィルム7は、駆動ローラ8により駆動される
が、その駆動時の負荷トルクとしては、ヒータ支持体2
とフィルム7の内周面およびヒータ保護層6とフィルム
7の内周面の摺動抵抗、従動ローラ9の回転負荷等が挙
げられる。そしてヒータ支持体2とフィルム7の内周面
の摺動により、ヒータ支持体2とフィルム7の内周面が
摩耗し、その摩耗粉が駆動ローラ8の表面に付着し、駆
動ローラ8とフィルム7の内周面との摩擦力が減少し、
駆動ローラ上でフィルム7がスリップしてしまうという
不都合が生じた。
【0022】本発明の第1の目的は、上記の問題点を解
決し、摩耗粉の発生を極力低減し、フィルムがスリップ
することなく確実に作動する画像形成装置を提供するこ
とにある。
【0023】また、上記従来例2では、カセットより給
送する際には、用紙サイズ情報があらかじめ認識されて
いる為、通電発熱範囲を切換えることが可能であるが、
手差し給紙より給送された際には、通電発熱範囲の切換
えが行なえず、実際の用紙の幅サイズに寄らず、最大用
紙幅サイズに対応するよう通電発熱範囲を全域にとらな
ければならない。
【0024】この為、非通紙部に対応する発熱層部分
が、通紙部に対応する発熱層部分と同様に単位長さ当り
の所定の発熱量をもって発熱する。
【0025】通紙部に対応する発熱層部分の発熱エネル
ギーは画像定着に消費されていくが、非通紙部に対応す
る発熱層部分の発熱エネルギーは画像定着に消費されな
いため蓄熱化することになる。そのため非通紙部の加熱
体部分が異常に昇温(過昇温)する傾向となり、加熱体
もしくは発熱層の熱損による耐久寿命の低下、定着フィ
ルムや加圧部材等の耐久性低下、定着フィルムの走行性
の不安定化などを生じさせるおそれがあった。
【0026】本発明の第2の目的は、上記のような問題
点を解決するもので、手差し給紙等においても、通電範
囲を適切に切換え得るようにした画像形成装置を提供す
るにある。
【0027】また前記従来例3においては、画像形成装
置のエンドレスフィルム加熱方式の定着装置は、エンド
レスフィルム(以下をフィルム)の内面にフィルムを駆
動する為の駆動ローラと、フィルムに張力を与える為の
テンションローラと、記録材に熱エネルギーを与える為
の発熱体(加熱体)が配置されており、駆動ローラを回
転させフィルムと駆動ローラ間の摩擦力によりフィルム
を走行移動させている。フィルム外面には発熱体の対向
する位置にフィルムを介して加圧部材が当接加圧される
構成となっているため、フィルム内面と発熱体間では摩
擦抵抗が高くなり、フィルムの内面及び発熱体を支持す
る部材の摩耗粉が発生し易く、これらの摩耗粉等が駆動
ローラに付着することで、摩擦係数が低下してフィルム
と駆動ローラ間でスリップ(滑り)が発生する欠点があ
った。
【0028】又フィルムと駆動ローラとのスリップ防止
のために駆動ローラの材質又は表面を摩擦係数(μ)の
高いものにすると、フィルムのシワが発生し易くなり、
更にはフィルムの破けにつながりフィルムと駆動ローラ
間のスリップと両立できない欠点もあった。
【0029】本発明の第3の目的は、上記の問題点を解
決するもので、フィルムに付着する摩耗粉を清掃具によ
り取除くことにより、フィルムと駆動ローラ間の摩擦力
を安定するようにした画像形成装置を提供するにある。
【0030】また前記従来例4では、トナー像を加熱し
て定着させるため、各部の昇温などにより、次に述べる
ような問題点があった。
【0031】たとえば、この定着装置をくり返し、ある
いは連続で使用した場合、加熱体の下流側にある駆動ロ
ーラは、かなり昇温して蓄熱してくる。
【0032】この駆動ローラの蓄熱は、加熱体の幅より
小さいサイズの記録材を使用した際の記録材が通過する
部分と通過しない部分での温度差(非通紙部昇温)、加
熱体の発熱分布の不均一による温度差、定着装置を含む
画像形成装置本体の発熱源等による影響などにより、軸
線方向に不規則な温度分布が生じる。
【0033】このように駆動ローラに温度分布が生じる
と、駆動ローラの熱膨張量に差が生じ、ローラ径が軸線
方向で不均一となってしまう。
【0034】このような場合、耐熱ベルトの送りスピー
ドが駆動ローラ長手方向で不均一になり、これにより前
述のベルト寄り機構が不安定になり、最悪の場合、ベル
ト寄りを制御できなくなり、ベルトの破損につながる。
また、ベルトの送りスピードの不均一は、耐熱ベルトに
シワを発生させる大きな要因であり、ベルト破損につな
がりかねないという問題があった。
【0035】本発明の第4の目的は、上記の問題点を解
決するもので、駆動ローラに温度分布が生じ、該ローラ
径が軸線方向で不均一となった場合、ベルト寄り手段及
び冷却調整手段によりベルトを円滑に送り得るようにし
た画像形成装置を提供するにある。
【0036】また、上記従来例4では耐熱ベルトが加圧
ローラあるいは加圧ベルトによって、ガラス等の表面層
を有する発熱体に直接圧接した状態で摺動され、その他
耐熱ベルトをガイドする部材等に当接摺動される為、耐
熱ベルトの内面が摩耗し、摩耗粉が発生する。また耐熱
ベルトを駆動する駆動ローラに使用されるゴム材等が、
やはり摩耗し、その摩耗粉が発生する。
【0037】そしてこのような摩耗粉の発生により、摩
耗粉が耐熱ベルトの内面に付着し、発熱体と耐熱ベルト
の定着ニップ部に移動し、そこに付着、堆積する為、
(1)発熱体による記録紙の加熱が不均一になり定着性
の不良領域が発生する、(2)付着物によって生じる凹
凸により耐熱ベルトに変形が生じる、(3)付着物によ
って、発熱体と耐熱ベルト間の摺動抵抗(摩擦抵抗)が
増大し、耐熱ベルトの駆動に支障をきたす、また摺動抵
抗が正常状態から変化する為、耐熱ベルトの寄り制御
(ベルト位置の制御)に異常を発生する、(4)付着物
がさらに耐熱ベルトの摩耗を促進し、耐熱ベルトの寿命
低下等をきたす、等の問題があった。
【0038】本発明の第5の目的は、上記の問題点を解
決するもので、発熱体表面を清掃し、摩耗粉が耐熱ベル
ト内面に付着するのを防止するようにした画像形成装置
を提供するにある。
【0039】また従来例5では、次のような問題点があ
った。
【0040】第1に、複写機の定着装置では、熱によっ
てトナー(現像剤)を紙の上に固着させるための発熱源
であるヒータ26の付近は非常に温度が高く(100℃
程度)なる。したがって、センサ22も高温中に置かれ
ることになるので、耐熱センサ等を使用すればよいが、
耐熱センサは種類も少なく、コストも高くなるという問
題点があった。
【0041】第2に、定着装置に紙を通すと、高温のた
め、紙に含まれている水分が蒸発して水滴が発生し、水
滴はセンサ22にとって誤作動等の原因となるため、好
ましくない。したがって、センサ22の間エンドレスフ
ィルム23を通して検知する方法は、センサ22に水分
がつきやすくなるという問題点があった。
【0042】本発明の第6の目的は、上記のような問題
点を解決しようとするものである。すなわち、本発明
は、センサをエンドレスフィルムから離して設置するこ
とにより、熱および水分による悪影響を受けないように
した画像形成装置の定着装置を提供することである。
【0043】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明による手
段は、前記諸目的を達成するために、特許請求の範囲に
記載のとおりである。その作用は、次のとおりである。
【0044】請求項1に係る解決手段によれば、ヒータ
支持体と定着フィルムとの間に空気の層をつくることに
より、ヒータ支持体と定着フィルムとの摺動領域を減
少し、摺動摩擦を減少し、摩耗粉の発生を減少し、
摩耗粉の発生を減少することにより、定着フィルムと
駆動ローラとの摩擦力が減少することを防止し、エア
フローの冷却効果により、定着フィルムの温度を下げ、
非通紙部昇温等による定着フィルムの部分的な高温を避
け、エアフローの冷却効果により、定着フィルムの温
度を下げ、非通紙部昇温等により、定着フィルムの長手
方向の温度分布を平らにすることにより、定着フィルム
から熱を受ける駆動ローラの温度をおさえ、温度分布を
一定にし、エアフローの冷却効果により、固定ガイド
部材の温度を下げ、固定ガイド部材に、耐熱性樹脂では
なく、一般樹脂を用いることを可能とする。
【0045】請求項2に係る解決手段によれば、用紙の
長さを定着装置に進入する前に、計測検出する手段を設
け、この検知手段により検知された用紙長さより、用紙
のサイズを判断し、このサイズに応じて、定着装置のヒ
ータの通電加熱範囲を切換え、紙への伝熱量を制御する
手段を設けることにより、カセットのようにあらかじめ
サイズの判明していない種々サイズから成る用紙に対
し、適切な加熱範囲が選択され用紙のサイズ(幅寸法)
とヒータの通電加熱範囲の不一致による非通紙部分の温
度上昇を防止し、ヒータの破損やフィルムの変形を防止
する。
【0046】請求項3に係る解決手段によれば、フィル
ムに張力を与える為のローラに、ゴミやホコリ等、又は
フィルム及び発熱体を支持する部材の摩耗粉を取り除く
為の清掃具を当接する事により、フィルムを走行移動さ
せる為の駆動ローラとフィルム間の摩擦力を低下させる
事無く安定したフィルム走行を実現でき、フィルムと駆
動ローラとの間でのスリップ(滑り)の発生を防止す
る。又、フィルムと駆動ローラ間の摩擦力が安定する為
に、摩擦力のアンバランスによって発生するフィルムの
シワ・フィルム走行の長手方向の寄りのアンバランスの
発生を防止する。
【0047】請求項4に係る解決手段によれば、耐熱ベ
ルトの端部位置を検知する検知手段による検知信号によ
り、ベルト寄り手段を動作させると共に、このベルト寄
り手段動作に連動して、冷却調整手段を動作させること
により、駆動ローラの軸方向に温度差を発生させ、これ
により駆動ローラ直径を軸方向で変化させ、前記ベルト
寄り手段によって発生するベルトの寄り方向と同方向の
寄り作用を発生させ、ベルトを安定走行させる。
【0048】請求項5,6に係る解決手段によれば、発
熱体表面を清掃する清掃手段を設けることにより該清掃
手段により、前記発熱体表面に付着する異物を除去し、
また加圧部材の解除手段を設け、加圧部材が解除された
際に、前記清掃手段の作動を可能とし、清掃手段が退避
状態に戻っていない場合に、加圧部材の圧接を阻止し
て、清掃手段を円滑に作動させる。
【0049】請求項7乃至10に係る解決手段によれ
ば、定着フィルム端部近傍に反射型フォトセンサを設
け、定着フィルムの反射率と定着フィルムの存在しない
所の反射率との違いから、定着フィルムが存在するか、
しないかを検知し、定着フィルムの寄り制御を行なう。
その場合、反射型フォトセンサに近い側に、通常黒色の
定着フィルム、その遠方側にブラスト処理等で反射率を
高めた部材を配置することにより、反射型フォトセンサ
は、ラフな位置関係で、そして定着フィルム、発熱体等
から離して設置することができて、熱および水分による
悪影響を受けることがなく、長期に亘り、正確に作動す
る。
【0050】
【実施例】本発明の諸実施例について説明する。先づ、
請求項1に係る発明の実施例を、図1乃至6について説
明する。
【0051】図1,図2,図3は本発明の一実施例を示
す。
【0052】7はエンドレスベルト状の定着フィルムで
あり、左側の駆動ローラ8と、右側の従動ローラ9と、
該両ローラ8,9間の下方に配置した加熱体としての低
熱容量線状加熱体1の、該3部材8,9,1間に懸回張
設してある。
【0053】従動ローラ9はエンドレスベルト状の定着
フィルム7のテンションローラを兼ねさせており、該定
着フィルム7は駆動ローラ8の時計方向回転駆動に伴な
い時計方向に所定の周速度、即ち画像形成部側から搬送
されてくる未定着トナー画像Taを上面に担持した記録
材Pの搬送速度と同じ周速度をもってしわや蛇行、速度
遅れなく回動駆動される。
【0054】10は加圧部材としての、シリコンゴム等
の離形性の良いゴム弾性層12を有する加圧ローラであ
り、前記のエンドレスベルト状定着フィルム7の下行側
フィルム部分を挟ませて前記加熱体1の下面に対して不
図示の付勢手段により例えば総圧4〜10kgの当接圧
をもって対向圧接させてあり、記録材Pの搬送方向に順
方向の反時計方向に軸11を中心に回転する。
【0055】加熱体1はフィルム7の面移動方向と交差
する方向(フィルムの幅方向)を長手とする低熱容量線
状加熱体であり、ヒータ基板3、通常発熱抵抗体(発熱
体)4、検温素子5等よりなり、ヒータ支持体2に取付
け保持させて固定支持させてある。
【0056】ヒータ支持体2は加熱体1を断熱支持する
断熱性・高耐熱性・剛性を有するもので、例えばPPS
(ポリフェニレンサルファイド)・PAI(ポリアミド
イミド)・PI(ポリイミド)・PEEK(ポリエーテ
ルエーテルケトン)・液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂
や、これらの樹脂とセラミックス・金属・ガラス等との
複合材料などで構成できる。
【0057】またヒータ支持体2には、フィルム7の面
移動方向と交差する方向に流路2aが設けられ、流路2
aと直交する方向に吹出し穴2bが設けられている。吹
出し穴2bは、直径0.5〜1.5mmの微細な多数の
独立穴であるが、これを流路2aと平行な長穴としても
良い。又図3に示すように、吹出し穴2bはヒータ1に
対し45°の角度で設けられている。
【0058】ヒータ基板3は耐熱性・絶縁性・低熱容量
の部材であり、一例として厚み1.0mm・幅16mm
・長さ340mmのアルミナ基板である。
【0059】発熱体4は基板3の下面(フィルム7との
対面側)の略中央部に長手に沿って、例えば、Ag/P
d(銀パラジウム)、Ta2 N等の電気抵抗材料を厚み
約10μm・幅1〜3mmにスクリーン印刷等により塗
工し、その上に表面保護層として耐熱ガラス6を約10
μmコートしたものである。
【0060】検温素子5は一例として基板3の上面(発
熱体4を設けた面とは反対側の面)の略中央部にスクリ
ーン印刷等により塗工して具備させたPt膜等の低熱容
量の側温抵抗体である。検温素子としては、他に低熱容
量のサーミスタなどを基板3に当接配置する構成にして
もよい。
【0061】本例の加熱体1の場合は、線状又は帯状を
なす発熱体4に対し、その長手方向両端部より通電し、
発熱体4を略全長にわたって発熱させる。通電はAC1
00Vであり、検温素子5の検知温度に応じてトライア
ックを含む不図示の通電制御回路により通電する位相角
を制御することにより、通電電力を制御している。
【0062】定着フィルム7は耐熱性・離形性・耐久性
等のある、一般に総厚100μm以下、好ましくは40
μm以下の単層或いは複合層フィルムを使用できる。
【0063】エアポンプ13は電源15により動作する
モータ14により駆動され、ホース16を介してヒータ
支持体2内に設けられた流路2aに空気を送り込む。
【0064】又、本実施例には記載されてないが、流路
2a,2bをヒータ1の右側(図2)に設け、より一層
摺擦抵抗を下げることも可能である。
【0065】次に、以上の構成による定着実行動作につ
いて説明する。
【0066】画像形成スタート信号により画像形成装置
(図8参照)が画像形成動作して、定着装置(60)へ
搬送された未定着のトナー画像Taを上面に担持した記
録材シートPは、ガイド18に案内されて加熱体1と加
圧ローラ10との圧接部(定着ニップ部)の、定着フィ
ルム7と加圧ローラ10との間に進入して、未定着トナ
ー画像面がシートPの搬送速度と同一速度で同方向に回
動状態の定着フィルム7の下面に密着して面ズレ・しわ
・寄りを生じることなく定着フィルム7と一緒の重なり
状態で加熱体1と加圧ローラ10との相互圧接部間を挟
圧力を受けつつ通過していく。
【0067】加熱体1は画像形成スタート信号により所
定のタイミングで通電加熱されるので、トナー画像Ta
は圧接部において加熱を受けて軟化・溶融像Tbとな
る。
【0068】定着フィルム7は、ヒータ支持体2の曲率
の大きいエッジ部S(曲率半径が約2mm)において、
急角度(屈曲角度θが略45°)で走行方向が転向す
る。従って、定着フィルム7と重なった状態で圧接部を
通過して搬送されたシートPは、エッジ部Sにおいて定
着フィルム7から曲率分離し、排紙トレイへ排紙されて
ゆく。排紙される時までにはトナーは十分冷却固化しシ
ートPに完全に定着した状態(トナー画像Tc)となっ
ている。
【0069】また、本例において加熱体1のうち発熱体
4及び基板3の熱容量が小さく、かつこれらが支持体2
により断熱支持されているので、圧接部における加熱体
1の表面温度は短時間にトナーの融点(又はシートPへ
の定着可能温度)に対して十分な高温に昇温するので、
加熱体1をあらかじめ昇温させておく(いわゆるスタン
バイ温調)必要がなく、省エネルギーが実現でき、しか
も機内昇温も防止できる。
【0070】エアポンプ13の非動作時、定着フィルム
7は、ヒータ支持体2に比較的密着して、7bの軌跡を
回転移動するが、エアポンプ13の動作時は吹出し穴2
bからエアが吹出し、ヒータ支持体2と定着フィルム7
との間に微小な空気層をつくり、フィルムは7aの軌跡
を回転移動する。エアポンプ13はコピー又は定着動作
中、連続運動させても良いし、間欠運動をさせても良
い。
【0071】図4に本発明のもう1つの実施例を示す。
駆動ローラ8の軸にギア19を設け、前記ギア19にエ
アポンプギア20をかみ合せ、これによりエアポンプ1
3の動力を得る。前記実施例に比べ、モータ14、電源
15を省略することができ、コストダウンをはかること
ができた。
【0072】<実施例3>図5,6に、本発明の他の実
施例を示す。
【0073】前記実施例に対し、空気注入口2cを、ヒ
ータ支持体2の中央部に設置することにより、吹出し穴
2bから出る空気の量、圧力共に左右対称とすることが
できた。これによりヒータ支持体2とフィルム7の摺擦
面の摩擦が左右対称となり、フィルム駆動がより安定す
るようになった。
【0074】又、上記各実施例において、吹出し穴から
吹出される空気によりフィルムが冷却され、フィルムの
最大温度、平均温度が低くなり、フィルムの耐久性を向
上させた。
【0075】次に請求項2に係る実施例を図9乃至図1
7について説明する。
【0076】図9において、101は画像形成装置本体
であり、102は手差し給紙トレー、103はカセッ
ト、106はサーフ定着装置、107は感光体である。
図10において、108は手差し給紙の搬送路、109
はカセットより給紙された紙の搬送路である。
【0077】搬送路108,109の合流点には、紙検
知センサが設置され、110がセンサレバー、111が
フォトインタラプタである。112は用紙の搬送タイミ
ングをとるレジスト・ローラ対であり、113はスリッ
プ・ローラ対で常時回転し、用紙をレジスト・ローラ対
に押し込んでいる。
【0078】図11において、114は通電発熱層(ヒ
ータ)であり、115のヒータ基板(アルミナ)上に塗
工されている。
【0079】図12において、ヒータ14の形状は図1
1矢印Aより見た形状のものである。図において114
b,114e,114cはヒータの途中の所定位置より
それぞれ分岐する分岐電路である。
【0080】この各分岐電路は、本例の場合、何れも通
電発熱層114と同材質の通電発熱層である。通電発熱
層114は基板の下面の略中央部に基板長手に沿って一
直線状に形成してある。118aと118dはこの通電
発熱層114の左端部と右端部に設けた銀等の良導電材
質の通電用電極(入力端子)である。
【0081】kはこの電極118a,118d間の通電
発熱層114の有効全長域であり、本例の場合は、装置
に供給して使用できる最大サイズ転写材シートをA3版
とし、そのシート幅に対応する長さ寸法に設定してあ
る。
【0082】また本例の場合は、通電発熱層114の左
端側の基線イを基準とする所謂片側基準で各種サイズの
転写材シートが供給されるもので、第1の分岐電路11
4b、第2の分岐電路114e、第3の分岐電路114
cは夫々この基線イからh,i,jの距離位置において
通電発熱層114部分から分岐させ、各自由端部を通電
発熱層114の右端部に対応する位置或いはその外側位
置まで延長して形成してある。
【0083】ここで各距離h,i,jは本例の場合は夫
々B5版、A4版、B4版シートの幅に対応する長さ寸
法に設定してある。
【0084】118b,118e,118cは各分岐電
路114b,114e,114cの自由端部に設けた銀
等の良導電材質の通電用電極(入力端子)である。
【0085】温度センサー110は、基板113の上面
側即ち通電発熱層114等を設けた側とは反対側で、且
つ最小通紙領域である領域h内に配置してある。
【0086】カセットサイズ検知123により、カセッ
ト内の用紙サイズ情報がMPU119に入力される。カ
セット給紙が選択された際には、用紙の幅サイズに応じ
たデコード信号をデコーダ/20に送信し、デコードさ
れた信号は用紙幅サイズに対応して加熱体駆動回路I〜
IVを選択的に駆動する。
【0087】該各回路I〜IVは夫々各一方の端子を前記
の通電用電極118d,118c,118e,118b
に結線し、各回路の他方の端子は共通化して電源Eを介
して通電発熱層114の左側の通電用電極118a(共
通電極)に結線してある。121はメモリ回路である。
【0088】ここで手差し給紙を選択する場合には、搬
送路108に用紙を挿入すると、センサレバー110が
倒れ、用紙の挿入が検知され、その信号がMPU119
に入力される。なおこのセンサレバー110は、手差し
給紙が可能な装置が許容する最小幅サイズの用紙の通紙
領域内に設置されている。
【0089】用紙の挿入が検知されると、スリップ・ロ
ーラ対113が回転を開始し、用紙をレジスト・ローラ
対112まで送り込む。
【0090】引き続き、感光体107上に形成された画
像とのタイミングを合せ、レジスト・ローラ対112が
回転を開始し、用紙を所定のスピードFcm/秒にて、
搬送する。この時MPU内に設定されたタイマーをスタ
ートさせる。用紙の後端がセンサレバー110を通過す
ると、そのタイミングがフォトインタラプタ111に検
知され、タイマーを停止し、経過時間ΔT秒が得られ
る。
【0091】以上より搬送された用紙の長さLcmが検
出できる。即ち、L=l+F×ΔTの式で、長さが算出
される。
【0092】ここで、図13に示すように用紙のサイズ
は所定規格によって定っており、この情報はメモリ12
1に記憶されている。
【0093】図から明らかなように、長さを検知するこ
とで、用紙のサイズ(A3,A4,B4,B5)が判断
でき、その結果通紙された用紙の幅寸法がわかる。従っ
て、MPU119内で、用紙の長さLを演算し、メモリ
121内に収めた図13の用紙サイズ情報と比較するこ
とで用紙サイズを判別し、その用紙幅寸法に応じ、前述
と同様、加熱体駆動回路I〜IVを選択的に駆動する。
【0094】次に本発明の他の実施例について説明す
る。前述の実施例においては、A,B系の用紙サイズに
ついて示したが北米で一般的なインチ系の用紙に対して
も同様である。即ち図14の如く、長さを検出すること
で、用紙サイズが判断できる為、前述と同様用紙の幅寸
法に応じた加熱体駆動回路の選択な切換えが、手差し給
紙においても可能となる。
【0095】本発明の更に他の実施例について説明す
る。図15に手差し給紙の搬送路を上から見た図を示
す。この構成では、センサレバーとフォトインタラプタ
からなる紙検知センサを用紙の幅方向(搬送方向に対
し、直角方向)に2ヶ所設置されている。第1の紙検知
センサ(110,111)は前述の実施例と同様、手差
し給紙を許容する最小幅寸法の用紙の通過領域内に設置
され、第2の紙検知センサ(110a,111a)は図
示のようにA5サイズの用紙の通過域の外側に設置され
ている。この2つのフォトインタラプタの検知信号はM
PU119に入力されている(図16)。ここで、前述
の実施例と同様、第1のフォトインタラプタ111によ
り、用紙の長さを検出し、さらに、第2のフォトインタ
ラプタによる紙の有(OFF)、無(ON)を組み合せ
ることで、新たにA5,B6サイズの認識ができる(図
17)。即ち、長さの同じA4(横)とA5,B5
(横)とB6の識別が可能となる。
【0096】さらに、第3、第4と紙検知センサを追加
すれば、さらに多くの用紙のサイズを検出、認識できる
ものである。
【0097】以上述べた実施例においては、基本構成と
して図10に示すような場合について述べているが、当
然のことながら、手差し給紙の方式、紙検知センサの設
置位置等は、この構成に限定されるものでない。
【0098】請求項3に係る発明の実施例を、図18乃
至21について説明する。
【0099】図20は本発明に従う定着装置207を具
備させた画像形成装置の一例の概略構成を示している。
【0100】本例の画像形成装置は、原稿台固定一光学
系移動型、回転ドラム型感光体使用、両面・多重複写可
能な、転写式電子写真複写装置である。本例の複写装置
の作像原理・プロセス・機構構成自体は公知に属するの
でその説明は簡単にとどめる。
【0101】202は固定の原稿台ガラスであり、その
上面に原稿0を複写すべき画像面を下向きにして所定の
載置基準に従って載置し、その上に原稿台カバー203
をかぶせることでセットする。複写スタート信号により
回転ドラム型感光体206が矢示の時計方向に所定の周
速度(プロセススピード)をもって回転駆動され、帯電
器230により感光体周面が所定の電位に均一帯電処理
される。また結像光学系の移動照明ランプ201・移動
第1ミラー201aが所定の速度Vにて、また移動第2
ミラー201b・同第3ミラー201cが速度V/2に
て、原稿台ガラス202の左辺側から右辺側へ往動駆動
されてセット原稿0の下向き画像面が左辺側から右辺側
に順次に光学走査され、その走査原稿画像が結像レンズ
201d・固定第4ミラー201e・同第5ミラー20
1f・同第6ミラー201gを介して、前記帯電器13
0で帯電処理された回転感光体6面に結像露光Lされる
ことで、感光体206の周面に原稿画像に対応した静電
潜像が順次に形成されていく。
【0102】その潜像は次いで現像器204により、加
熱で軟化溶融する樹脂等よりなるトナー(現像剤)によ
り順次に顕画化される。そしてその顕画トナー像は、第
1の給紙カセット部231又は第2の給紙カセット部2
32から、もしくは手差し給紙手段233の使用により
装置内へ1枚宛給送され、レジストローラ対234によ
り所定のタイミングで感光体206と転写・分離帯電器
205との間の転写部へ給送された記録材としての転写
材シートの面に順次に転写されていく。
【0103】像転写を受けた転写材シートは搬送装置2
36で定着装置207へ導入されることで像定着処理を
受けて画像形成物(コピー)として排紙ローラ237で
機外へ排出される(片面複写モードの場合)。
【0104】両面又は多重複写モードの場合は定着装置
207を出た片面複写済みもしくは第1回複写済みの転
写材シートが再搬送シートバス機構部238に導入され
て、転写部205へ表裏反転されてもしくは表裏反転さ
れずに再給送されることにより両面又は多重複写が実行
される。
【0105】像転写後の感光体206はクリーニング装
置235でクリーニングを受けて清浄面化され、繰り返
して画像形成に供される。
【0106】図18は定着装置207の拡大構造図であ
る。
【0107】209はエンドレスベルト状の定着フィル
ムであり、左側の駆動ローラ208と、右側の従動ロー
ラ211と、この両ローラ208,211間の下方に固
定支持させて配設した加熱体としての低熱容量線状加熱
体212と、駆動ローラ208の下方に配設したガイド
ローラ208aとの、互いに並行な該4部材208,2
11,212,208a間に懸回張設してある。
【0108】従動ローラ211の表面はシリコンゴム等
の摩耗粉を吸着し易い材質でできており定着フィルム2
09のテンションローラを兼ねさせてあり、定着フィル
ム209は駆動ローラ208の時計方向の回転駆動に伴
ない時計方向に所定の周速度、をもってシワや蛇行、速
度遅れなく回動駆動される。
【0109】清掃具260の材質はフェルトであり、長
手方向に長く、従動ローラ211に圧縮バネ261によ
り常時付勢してあり、従動ローラが回転する事によっ
て、従動ローラ211の表面を清掃し、従動ローラ表面
に付着した摩耗粉等を除去する構成となっている。清掃
具260は従動ローラ表面の露出部分(定着フィルムが
接触していない部分)に付勢してあれば同様の効果が得
られ、図中の一だけに限定されるものではない。
【0110】217は加圧部材としての、シリコンゴム
等の離型性の良いゴム弾性層を有する加圧ローラであ
り、前記のエンドレスベルト状定着フィルム209の下
行側フィルム部分を加熱体212との間に挟ませて加熱
体212の下面に対して付勢手段により例えば総圧4〜
7kgの当接圧をもって対向圧接させてあり、転写材シ
ート216の搬送方向に順方向の反時計方向に回転す
る。
【0111】回動駆動されるエンドレスベルト状の定着
フィルム209は繰り返してトナー画像の加熱定着に供
されるから、耐熱性・離型性・耐久性に優れ、一般的に
は100μm以下、好ましくは50μm以下の薄肉のも
のを使用する。例えばポリイミド・ポリエーテルイミド
・PES・PFA(4フッ化エチレン−パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体樹脂)などの耐熱樹脂の
単層フィルム、或いは複合層フィルム例えば20μm厚
フィルムの少なくとも画像当接面側にPTFE(4フッ
化エチレン樹脂)・PAF等のフッ素樹脂に導電材を添
加した離型性コート層を10μm厚に施こしたものなど
である。
【0112】加熱体としての低熱容量線状加熱体212
は、本例のものは、定着フィルム横断方向(定着フィル
ム209の走行方向に直角な方向)を長手とする横長の
剛性・高耐熱性・断熱性を有するヒータ支持体212a
と、この支持体の下面側に下面長手に沿って一体に取付
け保持させたヒータ基板213を有してなる。
【0113】このヒータ基板213には、後述するよう
に、通電発熱層214、この通電発熱層214(加熱体
212)の長手に関する発熱(加熱)範囲を所要に限定
するための分岐電路、通電用電極、温度センサ(温度検
知素子)210等を具備させてある。
【0114】ヒータ支持体212aは加熱体212の全
体強度を確保する役目をするものであり、例えばPPS
(ポリフェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミド
イミド)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテ
ルエーテルケトン)、液晶ポリマー等の高耐熱性樹脂、
これらの樹脂とセラミックス・金属・ガラス等との複合
材などで構成できる。
【0115】ヒータ基板213は耐熱性かつ電気絶縁性
を有するもので、一例として、厚み1.0mm・幅10
mm・長さ340mmのアルミナ基板である。
【0116】発熱層214は、一例として、基板213
のフィルム摺動側である下面の略中央部分に長手に沿っ
てTa2 N・銀パラジウム等の電気抵抗材料を幅1.0
mmに塗工(スクリーン印刷等)して具備させた線状も
しくは帯状の低熱容量の通電発熱層である。
【0117】温度センサ210は、通電発熱層214を
設けた側とは反対側の基板213面に配置してある。本
例では基板213の温度を加熱体212の温度として該
温度センサ210で検知させている。
【0118】本例の場合は上記の線状もしくは帯状の発
熱層214に対してその長手両端部より通電して発熱層
を全長にわたって発熱させる。通電は例えば直流電源の
パルス状波形で、温度センサ210とマイクロコンピュ
ータMPU(不図示)によりコントロールされた所望の
温度、エネルギー放出量に応じたパルス(駆動パルス)
をそのパルス幅を変化させて与える通電制御回路構成に
してある。
【0119】又本例では定着装置207よりも転写材シ
ート搬送方向上流側の定着装置寄りにシートの先端・後
端検知センサ(不図示)を設けてあり、該センサのシー
ト検知信号により発熱体214に対する通電期間をシー
ト216が定着装置207を通過している必要期間だけ
に制御している。
【0120】上記構成の定着実行動作について述べる。
【0121】画像形成スタート信号により画像形成装置
が像形成動作して転写部(205)側から定着装置20
7へ搬送された、未定着のトナー画像215を上面に担
持した転写材シート216の先端が定着装置寄りに配設
した前述のセンサ(不図示)により検知されると定着フ
ィルム209の回動(又は走行)が開始され、転写材シ
ート216はガイド242に案内されて加熱体212と
加圧ローラ217との圧接部N(定着ニップ部)の定着
フィルム209と加圧ローラ217との間に進入して、
未定着トナー画像面が面移動状態の定着フィルム209
の下面に密着して面ズレやしわ寄りを生じることなく移
動定着フィルム209と一緒の重なり状態で加熱体21
2と加圧ローラ217との定着ニップ部Nを挟圧力を受
けつつ通過していく。
【0122】wは加熱体下面部に設けてある発熱体21
4の幅寸法であり、発熱体214は加熱体212の下面
と加圧ローラ217の上面との相互圧接幅領域内、即ち
定着ニップ部Nの幅領域内に存在している。
【0123】シート216のトナー画像担持面は定着フ
ィルム面に押圧密着状態で定着ニップ部Nを通過してい
く過程で発熱体214の熱を定着フィルム209を介し
て受け、トナー画像が高温溶融してシート216面に軟
化接着化215aする。
【0124】本例装置の場合は記録材たるシート216
と定着フィルム209との分離はシート216が定着ニ
ップ部Nを通過して出た時点で行なわせている。
【0125】この分離時点において溶融トナー215a
の温度は未だトナーのガラス転移点より高温の状態にあ
り、従ってこの分離時点でのシート216と定着フィル
ム209との結合力(接着力)は小さいのでシート21
6は定着フィルム209面へのトナーオフセットをほと
んど発生することなく、又分離不良で定着フィルム20
9面にシート216が接着したまま巻き付いてジャムし
てしまうことなく、常にスムーズに分離していく。
【0126】そしてガラス転移点より高温の状態にある
トナー215aは適度なゴム特性を有するので、分離時
のトナー画像面は定着フィルム表面にならうことなく適
度な凹凸表面性を有したものとなり、この表面性が保た
れて冷却固化するに至るので、定着済みのトナー画像面
には過度の画像光沢が発生せず高品位な画質となる。
【0127】定着フィルム209と分離されたシート2
16はガイド243で案内されて排紙ローラ対(23
7)へ至る間にガラス転移点より高温のトナー215a
の温度が自然降温(自然冷却)してガラス転移点以下の
温度になって固化215bするに至り、画像定着済みの
シート216が出力される。この様に駆動ローラ208
と定着フィルム209の摩擦力により、定着フィルムを
走行移動させている。走行移動中定着フィルム209
は、加圧ローラ217により基板213に押し付けられ
るために定着フィルム209及びヒータ支持体212a
の摩耗粉が発生する。この摩耗粉が駆動ローラと定着フ
ィルムのスリップ(滑り)の原因となっているため、従
動ローラ211に清掃具260を付勢し、摩耗粉を除去
する構成としている。
【0128】他の構成による清掃方式によると、例えば
定着フィルム209の内面に直接清掃具を当接させる構
成は、定着フィルム209にシワやフィルム走行長手方
向の寄りのアンバランスが発生し易くなる欠点があり、
又、駆動ローラ208に直接清掃具を付勢し、駆動ロー
ラの表面を清掃する構成は、駆動ローラ表面の摩耗が大
きくなり耐久性に欠点がある。
【0129】そこで本実施例の構成の従動ローラ211
の表面を清掃具により清掃する構成は、定着フィルム2
09にシワ・長手方向の寄りのアンバランス及び駆動ロ
ーラ208の摩耗を発生させずに、摩耗粉を除去するこ
とができる。
【0130】従って本実施例の従動ローラ211の表面
を清掃する構成は、定着フィルム209及び駆動ローラ
208に影響を及ぼさず、しかも駆動ローラ208と定
着フィルム209の摩擦力を低下させることなく、定着
フィルム209を安定走行させることができる。
【0131】本発明の他の実施例について説明する。
【0132】図21に示す様に定着フィルム209に張
力を与える為の従動ローラ(テンションローラ)に、ゴ
ミ・ホコリ、各支持体や定着フィルムの摩耗粉を取り除
くための清掃手段は、フェルト等の繊維状の材質に限ら
ず、PETフィルムや樹脂等の材質で従動ローラに付着
したゴミ等を剥ぎ落しても同様の効果が得られる。摩耗
粉は、トレー262に受けられる。
【0133】次に請求項4に係る発明を図22乃至29
について説明する。
【0134】図22は本発明の他の実施例を示してい
る。すなわち、画像形成装置の概略構造を示している。
【0135】図22において、301はガラス等の透明
部材からなる原稿載置台で、矢印aの方向に往復動をし
て原稿を走査する。この原稿載置台301の直下には短
焦点小径結像素子アレイ302が配置されていて、原稿
載置台301上に置かれた原稿は照明ランプ307によ
って照射され、その反射光像は前記アレイ302によっ
て感光ドラム303上にスリット露光される。なおこの
感光ドラム303は矢印bの方向に回転する。また30
4は帯電器であり、たとえば、酸化亜鉛感光層あるいは
有機半導体感光層等を被覆した感光ドラム303上に一
様に帯電を行なう。この帯電器304により一様に帯電
された感光ドラム303は、前記アレイ302によって
画像露光が行なわれた静電画像が形成される。この静電
画像、つまり、静電潜像は、現像器305により加熱で
軟化溶融する樹脂等からなるトナーを用いて顕像化され
る。一方、カセットS内に収納されているシート状の転
写材である転写紙Pは、給送ローラ306と感光ドラム
303上の画像と同期するタイミングをとって上下方向
で圧接して回転される対の搬送ローラ309によって、
感光ドラム303上に送り込まれる。そして、転写放電
器308によって、感光ドラム303上に形成されてい
るトナー像は、転写紙P上に転写される。その後、公知
の分離手段によって感光ドラム303から分離された転
写紙Pは、搬送ガイド310によって後述する定着装置
320に導かれ、加熱定着処理された後にトレイ311
上に排出される。なおトナー像を転写後、感光ドラム3
03上の残留トナーはクリーナ312によって除去され
る。
【0136】前記定着装置320は、発熱体321、加
圧ローラ322、耐熱ベルト323、従動ローラ32
4、駆動ローラ327などからなっている。
【0137】すなわち、発熱体321は、アルミナ等の
耐熱性で、かつ、電気絶縁性の基材またはそれを含む複
合部材からなる基材の下面に、幅160μ、長さ(紙面
に直角な方向の長さ)216mmで、たとえば、Ta2
N等からなる線状もしくは帯状の発熱面328を有し、
さらに、その表面に摺動保護層として、たとえば、Ta
25 が形成されている。発熱体321の下面は平滑で
あり、かつ、前後端部は丸味を帯びていて耐熱ベルト3
23との摺動を可能にしている。該耐熱ベルト323
は、ポリイミドを基材とし、耐熱処理を施した、たとえ
ば、約30μ厚に形成され、矢印cの方向へ送り出し可
能に駆動ローラ327と従動ローラ324に巻回されて
いる。また該耐熱ベルト323は加圧ローラ322に押
圧されて発熱体321の表面に当接する。
【0138】前記発熱体321の発熱面328は、熱容
量が小さく、パルス状に通電されて、その都度瞬時に2
60℃前後まで昇温する。転写紙Pの先端、後端を転写
紙検知レバー325および転写紙検知センサ329で検
出することにより、発熱面328はタイミングを取って
必要時に通電を受ける。その際、画像形成装置の給紙セ
ンサなどによる転写紙Pの位置検知等を用いて、発熱体
321へ通電を制御してもよい。
【0139】一方、加圧ローラ322は、金属等からな
る芯材上にシリコンゴム等からなる弾性層を有するもの
であり、駆動源(図示せず)により駆動されて、搬送ガ
イド310によって導かれた未定着トナー画像Tを有す
る転写紙Pを、該転写紙Pと同一の速度で移動する耐熱
ベルト323を介して発熱体321に密着させている。
ここで、加圧ローラ322の搬送速度は、画像形成時の
搬送速度とほぼ同一であることが好ましく、耐熱ベルト
323の移動速度は、それに準ずる値で設定される。
【0140】このような構成からなる定着装置320に
おいては、転写紙P上の加熱溶融トナーからなるトナー
画像は、まず、耐熱ベルト323を介して、発熱体32
1によって加熱され、少なくともその表層部は完全に軟
化溶融する。しかる後、発熱体321から離れ、分離ロ
ーラに達する間に、トナー像は自然放熱して再び冷却固
化し、曲率の大きな分離ローラ対を通過した後に耐熱ベ
ルト323は転写紙Pから離れる。上述のように、トナ
ーは、一たん完全に軟化溶融した後、再び固化するの
で、トナーの凝集力は非常に大きくなっていて、一団と
なって挙動することになる。
【0141】また加熱されて軟化された際に加圧ローラ
322によって加圧されるため、トナー像は転写紙表層
に浸透してそのまま冷却固化しているので、耐熱ベルト
323にオフセットすることなく、転写紙P上に定着さ
れる。
【0142】図23は、図22の定着装置320を奥側
から見た斜視図である。350は送風ファンであり、矢
印Aより吸引し、矢印B1 ,B2 方向へ送風する。35
1は送風ファン350からの流れを駆動ローラ327上
へ導くダクトである。352はこのダクト351内に回
転軸352cを中心に回動自在に設置されたシャッター
で、ほぼ中央部で分割された互いに90°取付角度でな
るシャッター板352a,352bが固定されている。
また回転軸352cの端部にはこのシャッター352を
回転させるアーム352dが取付いている。
【0143】353は従動ローラ324の軸受で、35
4のバネにより常時引張られている。従動ローラ324
は図示なき反対側も同様に引張られており、これによ
り、耐熱ベルト323に張力が付与されている。
【0144】354はスライド・レバーで、355のピ
ンにより356のソレノイドと連結しており、その上面
部は軸受353と当接している。
【0145】355は連結レバーで、その両端がピン3
56,357を介してスライド・レバー354とシャッ
ターのアーム352dと連結している。
【0146】定着装置320の前側には耐熱ベルトの位
置を検出する光学式センサ358,359が配置され、
それぞれP1 ,P2 の位置での耐熱ベルトの有無を検知
する。
【0147】次に動作を説明する。
【0148】耐熱ベルト323は従動ローラ324の一
端(奥側)を上,下させ、駆動ローラ323に対し、所
定のねじれ角を与えることで、ベルト送り方向に対し、
直交する向きの移動(寄り動作)が発生する。図23の
定着装置320においては、従動ローラ324の奥側を
上げた状態では、耐熱ベルトは前側から奥側への寄り動
作、下げた状態ではその逆方向の寄り動作が生まれる
(特開平02−259788号)。
【0149】図23において、ソレノイド356がON
状態であると、スライド・レバー354が上昇し、軸受
353を持ち上げ、従動ローラ324の一端が上がり、
断熱ベルト323に前側から奥側への寄り動作が発生す
る。
【0150】この時シャッター352は連結レバー35
5、アーム352dにより図示状態になり、奥側半分の
ダクトは閉じた状態になる。この為、送風ファン350
からの風は図中B1 からC1 へと流れ、駆動ローラ32
7の前側半分を強制的に冷却する。
【0151】これにより駆動ローラ327に奥側が高
く、前側が低い温度分布が強制的に形成され、この結果
図24の如く熱膨張量の差により駆動ローラの直径が奥
側に対し前側が細くなる。
【0152】このような場合耐熱ベルトは、テーパのつ
いた駆動ローラ327の太い方へ移動するという公知の
原理により、前側から奥側への寄り動作が発生し、前述
の従動ローラ324による寄り動作の方向と一致し、寄
り動作をよりスムーズにする。
【0153】一方、ソレノイド356をOFFし従動ロ
ーラ324を下げた際には(従動ローラ324はその自
重及び耐熱ベルト323の張力により常時、押し下げ力
が作用している為、スライド・レバー354との当接状
態を保つ)、シャッター352が90°回転し、前側半
分を閉じ、駆動ローラ327の奥側半分が冷却され、耐
熱ベルトに奥側から前側への寄り動作を与え、前述とは
逆方向の寄り動作がスムーズに行なえる。
【0154】また、上記のように駆動ローラ327へは
前側半分、後側半分へ交互に冷却される為、駆動ローラ
327の蓄熱が抑制される。
【0155】図25に上記動作のブロック図、図26に
上記動作のフローチャート図を示す。
【0156】本発明の他の実施例を図27について説明
する。
【0157】360はシャッターで、回転軸361を中
心に回転自在であり、ダクト351の開口部362を図
示の如く斜めに三角形状に閉じることができる。シャッ
ター360の端には、ピン363を介して、図示矢印方
向にスライド自在の連結板364と連結している。そし
てこの連結板364の一部は、図示矢印方向にスライド
自在の連結レバー365の斜めのガイド穴と係合してい
る。そしてこの連結レバー365は前述の実施例と同
様、スライド・レバー354とピン356を介し連結し
ている。
【0158】ここで、ソレノイドONの状態では図示の
如く、シャッター360は、ダクトの開口部362を前
側は大きく、奥側は小さく閉じ、駆動ローラ327への
送風量を変化させることで、駆動ローラ327の直径を
滑らかにテーパ状にできるだけ近づけることができ、耐
熱ベルトの寄り動作をよりスムーズにするものである。
【0159】本発明のもう1つの実施例を図28につい
て説明する。
【0160】この実施例においては、ダクト351の略
中央に仕切り366を設けると共に、それぞれに送風フ
ァン350a,350bを取付け、従動ローラ324に
よる耐熱ベルトの寄り方向に対応し327の送風ファン
を切換え、駆動ローラ327の前側、奥側を選択的に冷
却するものである。
【0161】この方式では2つの送風ファンの動作を任
意に設定できる為、駆動ローラの温度分布状態等に応じ
た自由な冷却コントロールが可能となる。
【0162】以上説明した実施例においては、ベルト寄
り手段として従動ローラ324の一端を上下させる方法
を用いているが、例えば駆動ローラ327を動かすこと
でも耐熱ベルトに寄りを発生できる。従って上述したベ
ルト寄り手段に限定されるものではない。
【0163】次に請求項5,6に係る発明の実施例を図
30乃至33について説明する。
【0164】図30は本発明の定着装置の断面図であ
り、同図において、401は耐熱ベルトであり、ポリイ
ミド等の耐熱樹脂で形成されている。402は発熱体で
あり、耐熱ベルト401の移動方向と直角方向を長手と
する低熱容量線状加熱体で、通電発熱抵抗体と基板、ガ
ラス等の表面保護層などで構成される。403はヒータ
支持体で、発熱体402を断熱支持すると共に耐熱ベル
ト401のガイド部材を成すPPS等の耐熱性を有する
樹脂で構成される。404は駆動ローラで、表面層にゴ
ム等の高摩擦係数部材を有し、この摩擦力により耐熱ベ
ルトを図示方向へ駆動する。405は、従動ローラで常
時図示方向へ付勢され、耐熱ベルトに所定の張力を与え
ている。406は加圧ローラで、シリコンゴム等から成
り、耐熱ベルトと共に通過する記録材を所定の当接圧で
発熱体へ押付けている。407,408は記録材の搬送
ガイド部材である。409はヒータクリーナで、410
のフェルト等から成る清掃具、これを支持するクリーナ
ホルダー11、及びヒータクリーナ409を移動操作す
る操作レバー412で構成される。
【0165】図31にヒータクリーナ409の詳細図を
示す。413は操作レバーの把手である。
【0166】第1において、ヒータクリーナは通常の動
作時は図示奥側の耐熱ベルトのない位置に退避している
が、操作レバー412によって図示前後方向に移動自在
で、従動ローラ405及び加圧ローラ406が図示実線
状態に変位し、耐熱ベルト401の張力が解除された際
に、発熱体表面を清掃具にて清掃し、発熱体に付着する
摩耗粉を除去することができる。
【0167】ヒータクリーナ409の移動方向の前後は
414,415のテーパ形状を有し耐熱ベルト内の移動
を容易にしている。
【0168】図32に従動ローラ405及び加圧ローラ
406の解除機構と連動し、ヒータクリーナ409を操
作させる際の1実施例を示す。416は解除アームで、
417の解除カムと一体で回転軸418を中心に、図示
a方向に回動し、図示実線状態及び2点鎖線状態をと
る。419は加圧アームで、回転軸420を中心に回動
自在であり、バネ421の付勢力をベアリング422を
介して、加圧ローラ406に伝達する。
【0169】加圧アーム419の一端、従動ローラ40
5の軸受423と当接可能で従動ローラ405の付勢バ
ネ424に逆って、図示b方向へ軸受423を移動可能
となっている。
【0170】図示実線状態は解除アーム416を倒し、
耐熱ベルト401の張力が解除され、ヒータクリーナ4
09を操作できる状態となっている。
【0171】一方、解除レバー416を起こす(図示2
点鎖線)と解除カム417が逃げ、加圧アーム419が
2点鎖線状態まで回動し、加圧ローラ406、及び従動
ローラ405が正規動作状態となる。
【0172】この状態では、把手413が解除レバー4
16によって操作不能となり、耐熱ベルトの張力がゆる
んでいない際のヒータクリーナ409の操作を自動的に
禁止する。また、ヒータクリーナが所定の退避位置まで
戻っていない時には、解除レバー416が操作レバー4
12と干渉し、耐熱ベルトに張力がかかるのを防止し、
ヒータクリーナによる耐熱ベルトへのダメージを未然に
防ぐ。
【0173】図33に本発明の他の実施例を示す。
【0174】ヒータクリーナ409の一部にリードスク
リュー425を通し、これをモータ426により回転さ
せることで、ヒータクリーナを自動的に移動可能とした
もので、ユーザー等の手をわずらわせず、任意のタイミ
ングで発熱体の清掃が実現できる。
【0175】以上説明した実施例においては、清掃部材
としてフェルトを用いているが、これに限定されるもの
ではなく、フィルム状のスクレーパ等他の部材でも問題
ない。また清掃の方式も前述の構成に限定されるもので
はない。
【0176】次に請求項7乃至10に係る発明を図34
乃至42について説明する。
【0177】図34乃至37について説明する。501
は反射型フォトセンサであり、テンションローラ504
から所定の距離をおいて、不図示定着側板に取り付けら
れている。テンションローラ504は、金属製であり、
表面には、砂、ビーズ等を表面にぶつけるブラスト処理
により微細な凹凸が設けられている(図35斜線部)。
これは、反射型フォトセンサ501からテンションロー
ラ504に対し、発光された光が、反射する時、任意の
角度をもって反射光を拡散させるためである。
【0178】通常黒色である定着フィルムの存在を検知
するためには、反射率の高い部材を定着フィルムの後
(反射型フォトセンサから見て)に置き、反射光を反射
型フォトセンサに戻さねばならない。しかしながら、反
射光を反射型フォトセンサに戻すような位置関係を保つ
のは難しい。そこで本発明では、上記反射率の高い部材
に、微細な凹凸を設けるために砂又はビーズ等を表面に
ぶつけるブラスト処理をほどこし、反射光を拡散させる
ようにした。
【0179】503は定着フィルムであり、駆動ローラ
505により、駆動される。506は、加熱体であり、
ヒータ、温度検知手段、台座ヒータステイ506aから
成っている。
【0180】ヒータステイ506aはヒータ等を保持
し、不図示の定着側板に取り付けられている。507は
加圧ローラであり、トナーを担持した紙は加圧ローラ5
07と定着フィルム503の間を通過するとき、定着さ
れる。
【0181】550は、定着フィルム503の寄り制御
を行なうための動力源であり、本実施例ではステッピン
グモータ551を用い、カップリング552、スクリュ
ー553を回転させ、スクリュー受け554、アーム5
55、ブッシュ556を介して、テンションローラ50
4の一端部(図35下側)を上,下させ、定着フィルム
503の寄り制御を行なっている。動力源としては、こ
の限りではなくソレノイドを用いても良い。定着フィル
ム503は、図35に示すように反射型フォトセンサ設
置側の端部をくの字型にカットされている。反射型フォ
トセンサ501は、テンションローラ504上を、そし
て定着フィルム503のくの字型端部を走査し、定着フ
ィルム503が存在すると、反射光が発生せず、反射型
フォトセンサ501は受光しない。
【0182】又定着フィルム503が、存在しないと反
射光が発生し、反射型フォトセンサ501は受光する。
この受光時間の長さにより、定着フィルム503の位置
を検出し、寄り制御を行なう。
【0183】定着実行時、駆動ローラ505とテンショ
ンローラ504とヒータ506との平行性のズレ、ある
いは回転トルク、ヒータ部での負荷の左右(図35上
下)のバランスがくずれる等のさまざまな要因から定着
フィルム503に寄りが生じる。
【0184】寄り制御のフローチャートを図37に示
す。504bは定着フィルム503の展開図である。
【0185】定着フィルム503が所定の位置にある場
合、反射型フォトセンサ501は、センターラインC,
Lを走査することになる。この時のフォトセンサ501
のONとなる時間が475msである。
【0186】寄り制御フローチャートを504aに示す
内容を簡単に説明する。
【0187】反射型フォトセンサ501のONになる時
間(BELT−PULSE)を読む(571)。BEL
T−PULSEが475msより大きいか小さいかを判
断する(574)。この時BELT−PULSE<47
5とすると578に行き、BELT−PULSEの1回
前のBELT−PULSE MEMOと比較し、前回の
時より、30ms以上BELT−PULSEが小さくな
っているなら、579に行き、BELT−PULSEを
BELT−PULSE−MEMOのメモリする。そして
580に行き、ステッピングモータを10パルス回転さ
せ、テンションローラを1mm下げる。もし578で3
0msの差がなければ、スタートに戻る。
【0188】本発明の他の実施例を図38,39につい
て説明する。当該実施例を表わす斜視図を図38に、上
視図を図39に示す。
【0189】前記実施例に対し、テンションローラ50
4の表面に設けられる微細な凹凸の領域を、反射型フォ
トセンサ501の走査位置を中心に、テンションローラ
504の軸方向に、幅3mmとしたものである。
【0190】これにより、テンションローラの製造コス
トを著しく低減することができた。又もう一つの作用と
して、定着フィルム503の内面のダメージ(テンショ
ンローラ表面の微細な凹凸による)をなくすことができ
た。
【0191】本発明の更に他の実施例を、図40乃至4
1に示す。
【0192】前記実施例に対し、反射型フォトセンサ5
01をヒータステイ506aの側面506bに対向さ
せ、ヒータステイ506aから給紙側に設けられ、不図
示の定着側板に取り付けられている。反射型フォトセン
サ501から発せられた光は、ヒータステイ506aの
側面に向かうが、ヒータステイ506aと反射型フォト
センサ501の間を通る定着フィルム503のくの字型
カットをされた端部により、さえぎられたり、通過した
りして、反射光が生じたり、生じなかったりし、定着フ
ィルム503の位置を検出する。
【0193】固定部材であるヒータステイ506aによ
り、反射光を得るため、反射光の角度、位置をあらかじ
め設定できるので、反射面に微細な凹凸を設ける必要が
なく、コストダウンを図ることができた。
【0194】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、ヒータ支持体の長手方向に長い流路を設け、前記
流路から、ヒータ支持体とフィルムの摺擦面へ空気を吹
出させる多数の吹出し穴を設けることにより、ヒータ支
持体とフィルムとの間に空気層をつくり、ヒータ支持体
とフィルムの摺擦を減少させ、フィルムの摩耗を減少さ
せ、駆動ローラとフィルムとの間に摩耗粉が入り、フィ
ルムがスリップする現象を防止することができた。
【0195】また請求項2によれば、給送された用紙の
長さを検出する検知手段を設け、この検知手段より得ら
れた用紙の長さより用紙サイズの判別し、幅寸法を判断
し、この幅寸法に応じて、定着装置の熱量を制御する手
段を設けることにより、種々のサイズの紙を通紙した場
合に、通電発熱される領域との差によって生ずる非通紙
部昇温を防止し、昇温により発生する可能性のあった加
熱体もしくは発熱層の熱損による耐久寿命の低下、定着
フィルムや加圧部材等の耐久性低下、定着フィルムの走
行性の不安定化などを防止する効果がある。
【0196】また請求項3の発明によれば、定着フィル
ム209に張力を与えるための従動ローラ(テンション
ローラ)211にゴミや定着フィルム209や発熱体を
支持する部材の摩耗粉を取り除く為の清掃具を当接する
事により、定着フィルムを走行移動させる為の駆動ロー
ラと定着フィルム間の摩擦力を低下させず、定着フィル
ムと駆動ローラとの間でのスリップ(滑り)の発生を防
止する効果がある。
【0197】又、上記清掃具を、従動ローラに当接させ
る事で、定着フィルムと駆動ローラ間の摩擦力が安定す
るので、摩擦力のアンバランスによって発生するフィル
ムのシワ,フィルム走行,長手方向の寄りのアンバラン
スの発生を防止することができ、定着フィルムの耐久
性、定着器としての信頼性を飛躍的に向上させることが
できる。
【0198】また請求項4の発明によれば、耐熱ベルト
を介して記録材を加熱定着する定着装置において、耐熱
ベルトの端部位置を検知する検知手段からの検知信号に
より、この耐熱ベルトを回動送り方向と直交する向きに
選択的に移動(寄り)させるベルト寄り機構と、この耐
熱ベルトを駆動する駆動ローラを冷却する冷却手段に、
この駆動ローラ軸方向位置で選択的に冷却効果を変えら
れる冷却調整手段を設けることにより、駆動ローラの軸
方向に選択的に温度分布を形成し、熱膨張量に変化を持
たせ、駆動ローラの直径を軸方向で変化させる。
【0199】これにより、耐熱ベルトには駆動ローラの
直径差による寄りが発生し、この寄り方向を前記ベルト
寄り機構で生じた寄りの移動方向と同じにすることによ
り、耐熱ベルトの安定走行が可能となると共に冷却手段
により、駆動ローラの蓄熱が抑制され、熱劣化等が防止
できる。
【0200】また、請求項5,6の発明によれば、発熱
体の表面を清掃する清掃手段を設けることにより、発熱
体表面に付着する摩耗粉等の異物を容易に除去でき、常
に発熱体表面を正常な状態に維持することが可能とな
り、(1)常に定着性を良好な状態に保つ、(2)耐熱
ベルトの変形等が防止でき、耐久寿命を延せる、(3)
発熱体と耐熱ベルト間の摺動状態を常に良好に保ち、耐
熱ベルトの動作安定が維持できる、等の効果が得られ
る。
【0201】また請求項7乃至10の発明によれば、反
射型フォトセンサを用いて、定着フィルムの寄り制御を
行なうことにより、センサを高温部から離して設置する
ことができるため、センサの耐久性を向上させることが
できた。又テンションローラ等の反射面に微細な凹凸を
設けることにより、反射光を拡散させ、センサの受光を
安易に行なうことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した画像形成装置における定着装
置の斜視図。
【図2】本発明を実施した画像形成装置における定着装
置の断面図。
【図3】本発明を実施したヒータ支持体正面図。
【図4】本発明を実施したヒータ支持体斜視図。
【図5】本発明を実施したヒータ支持体斜視図。
【図6】本発明を実施したヒータ支持体正面図。
【図7】従来例を示した定着装置の断面図。
【図8】従来例を示した画像形成装置全体図。
【図9】本発明を実施した画像形成装置の断面図。
【図10】図9の画像形成装置の手差し給紙部の拡大
図。
【図11】図9の画像形成装置のサーフ定着装置の拡大
図。
【図12】本発明の一実施例における画像形成装置の通
電発熱体の制御回路ブロック図。
【図13】各種紙サイズのcm単位の寸法図。
【図14】各種紙サイズのインチ単位の寸法図。
【図15】図10の手差し給紙部の上視図。
【図16】本発明の他の実施例における画像形成得装置
の制御回路ブロック図。
【図17】各種紙サイズの寸法図並びに検知方式を示す
図。
【図18】本発明の他の実施例の画像形成装置における
定着装置部を示す図。
【図19】図18の定着装置部の斜視図。
【図20】本発明の他の実施例の画像形成装置の全体概
略図。
【図21】本発明の更に他の実施例の画像形成装置の定
着装置部を示す図。
【図22】本発明を実施した複写装置の断面図。
【図23】本発明を実施した定着装置の斜視図。
【図24】駆動ローラの変化の説明図。
【図25】本発明の動作を示すブロック図。
【図26】本発明の動作を示すフローチャート図。
【図27】本発明を実施した他の定着装置の斜視図。
【図28】本発明を実施した更に他の定着装置の斜視
図。
【図29】従来の定着装置の後視図。
【図30】本発明を実施した画像形成装置の定着装置の
他の例の断面図。
【図31】清掃部材の詳細図。
【図32】本発明を実施した定着装置の更に他の実施例
を示す図。
【図33】本発明を実施した定着装置のもう1つの実施
例を示す図。
【図34】本発明を実施した画像形成装置の定着装置の
他の例の斜視図。
【図35】本発明を実施した画像形成装置の定着装置の
他の例の上視図。
【図36】本発明を実施した画像形成装置の定着装置の
他の例の断面図。
【図37】本発明を実施した画像形成装置の定着装置の
他の例のフローチャート図。
【図38】本発明を実施した画像形成装置の定着装置の
更に他の例の斜視図。
【図39】本発明を実施した画像形成装置の定着装置の
更に他の例の上視図。
【図40】本発明を実施した画像形成装置の定着装置の
もう1つの例の断面図。
【図41】本発明を実施した画像形成装置の定着装置の
もう1つの例の上面図。
【図42】従来の画像形成装置の他の例を示す図。
【符号の説明】
1…加熱体 2…ヒータ支持体 3…ヒータ基板 4…発熱体 5…検温素子 7…定着フィルム 8…駆動ローラ 9…テンションロ
ーラ 10…加圧ローラ 13…エアポンプ 14…モータ 15…電源 16…ホース 19…ギア 20…ポンプ駆動ギア 102…手差し給
紙トレイ 108…手差し給紙搬送路 110…センサレ
バー 111…フォトインタラプタ 209…フィルム 211…従動ローラ 260…清掃具 261…バネ 320…定着装置 323…耐熱ベルト 324…従動ロー
ラ 327…駆動ローラ 350…送風ファ
ン 351…ダクト 352…シャッタ
ー 401…耐熱ベルト 402…発熱体 403…ヒータ支持体 404…駆動ロー
ラ 405…従動ローラ 406…加圧ロー
ラ 409…ヒータクリーナ 501…反射型フ
ォトセンサ 503…定着フィルム 504…テンショ
ンローラ 550…ステッピングモータユニット

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行駆動される無端状定着フィルムと、
    それを挟んで圧接する加熱体と加圧部材とを有し、定着
    フィルムを挟んで加熱体と加圧部材との加圧で形成され
    る定着ニップ部の定着フィルムと加圧部材との間に未定
    着顕画像を担持した記録材を導入して走行する定着フィ
    ルムと共に定着ニップ部を移動通過させることで加熱体
    から定着フィルムを介して記録材に熱エネルギーを与え
    て顕画像を加熱定着する定着装置を有する画像形成装置
    において、 該加熱体を保持する固定ガイド部材を有し、該固定ガイ
    ド部材に長手方向に長い流路を設け、該固定ガイド部材
    と前記定着フィルとの摺擦面に前記流路と通ずる吹出し
    穴を設け、 前記流路に空気を流し前記固定ガイド部材の摺擦面から
    空気を吹き出すためのエアーポンプを有することを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 記録材上の未定着トナー像を薄膜の耐熱
    フィルムを介して加熱体により加熱溶融し、記録材上に
    トナー像を定着するサーフ定着装置を備えた画像形成装
    置において、 給送された記録材の搬送方向長さを検出する検知手段
    と、この検知手段によって検出された用紙の長さより用
    紙サイズを判別する判別手段と、定着装置の通電発熱層
    (ヒータ)への通電領域を切り換える通電領域制御手段
    とを有し、前記判別手段によって判別された用紙サイズ
    に応じて、前記通電領域制御手段によって通電発熱層の
    通電領域を切り換えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 加熱体を含む複数のフィルム掛け渡し部
    材間に張設されて搬送される耐熱性フィルムと、該フィ
    ルムを挟んで加熱体を圧接する加圧手段とを有し、加熱
    体と加圧手段との圧接部のフィルムと加圧手段との間
    に、記録材を導入して圧接部を通過させることで、加熱
    体の熱エネルギーをフィルムを介して記録材に与える定
    着装置において、前記複数のフィルム掛け渡し部材は、
    加熱体と、耐熱性フィルムを走行移動させるための駆動
    部材と、耐熱性フィルムに張力を与える為の従動部材よ
    り構成され、該従動部材の表面を清掃する為の清掃部材
    を該従動部材に当接させた事を特徴とする画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 加熱体に耐熱ベルトを接触させ、該耐熱
    ベルトの加熱体側とは反対側の面に記録材を密着させて
    該耐熱ベルトとともに加熱***置を移動通過させて前記
    加熱体から該耐熱ベルトを介して前記記録材に熱エネル
    ギーを与える定着装置において、 該耐熱ベルトの端部位置を検知する検知手段と、該耐熱
    ベルトを搬送する駆動ローラを含むベルト送り手段と、
    該耐熱ベルトを送り方向と直交する向きに移動(寄り)
    させるベルト寄り手段と、前記駆動ローラを冷却する冷
    却手段と、該冷却手段の冷却効果を前記駆動ローラの軸
    方向位置で選択的に変化させる冷却調整手段とを有し、
    前記検知手段による検知信号により前記ベルト寄り手段
    を動作させると共に、このベルト寄り手段の動作に連動
    して、前記冷却調整手段を動作することを特徴とする画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 走行駆動される耐熱ベルトと、それを挟
    んで圧接する発熱体と加圧部材とを有し、耐熱ベルトを
    挟んで発熱体と加圧部材との加圧で形成される定着ニッ
    プ部の耐熱ベルトと加圧部材との間に未定着顕画像を担
    持した記録材を導入して走行する耐熱ベルトと共に定着
    ニップ部を移動通過させることで発熱体から耐熱ベルト
    を介して記録材に熱エネルギーを与えて顕画像を加熱定
    着する定着装置において、 前記耐熱ベルトと当接する前記発熱体表面を清掃する清
    掃手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記加圧部材の圧接を解除する解除手段
    を備え、該解除手段により前記加圧部材が解除された
    際、前記清掃手段の操作が可能となることを特徴とする
    請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 走行駆動される定着フィルムと、それを
    挟んで圧接する加熱体と加圧部材とを有し、定着フィル
    ムを挟んで加熱体と加圧部材との加圧で形成される定着
    ニップ部の定着フィルムと加圧部材との間に未定着顕画
    像を担持した記録材を導入して走行する定着フィルムと
    共に定着ニップ部を移動通過させることで加熱体から定
    着フィルムを介して記録材に熱エネルギーを与えて顕画
    像を加熱定着する定着装置において、 定着フィルム端部近傍に反射型フォトセンサを設けるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 定着フィルムにテンションを与えるテン
    ションローラ表面に、微細な凹凸を設けることを特徴と
    する請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記テンションローラ表面の微細な凹凸
    を、定着フィルム端部を中心に任意の幅に設けることを
    特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記加熱体を保持する保持部材の側面
    部に、反射率の高い材質を用い、前記側面部に定着フィ
    ルムをはさんで、対向して反射型フォトセンサを設ける
    ことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
JP23574592A 1992-09-03 1992-09-03 画像形成装置 Pending JPH0683219A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011133691A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Canon Finetech Inc 定着装置及び画像形成装置
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