JP2009122272A - 電気式ホーン - Google Patents

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武博 山崎
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Abstract

【課題】音圧の低下を抑制し、且つ、水滴等の異物の侵入を防止できる電気式ホーンを提供する。
【解決手段】本発明の電気式ホーン1は、通気性を有するとともに異物が通気路25c内(トランペット25内)に侵入することを防止する侵入防止板26が、トランペット25の出口部25bに予め設定された間隔を介して対向配置されたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気式ホーン(警音器)に関するものである。
電気式ホーンは、電磁力により振動する振動板により音圧を発生させ、トランペットを介して音(警笛等)を発する。つまり、振動板により発生した空気の振動は、トランペット内部の通気路を通って、電気式ホーン外部へ伝達される。
電気式ホーンは、例えば、車両に取り付けられる。この場合、雨水、走行時の飛沫、または、高圧洗車時の水流等の水滴が、トランペットの出口部からトランペット内部に侵入する可能性がある。トランペットの内部にこれら異物が侵入すると、音圧等が変化し、一時的に音が小さくなるなどの不具合が生じることがある。
そこで、実開平5−71045号公報(特許文献1)には、水滴の侵入を防ぐことができるエアホーンが開示されている。このエアホーンは、レゾネータの出力端に、出力端と同形状の板状のキャップを、所定間隔を介して被せた構成となっている。
実開平5−71045号公報
しかしながら、上記エアホーンでは、出力端に板状のキャップが被せられた以上、通気路の出口部(出力端)の開口が非常に小さくなっていた。つまり、上記エアホーンでは、キャップ自体が音の伝達の大きな抵抗となっている。この結果、発生した音圧は、キャップにより大きく低下していた。特に、出力端のキャップを介した前方では、音圧の低下が顕著となるという問題もある。
電気式ホーンが警笛として用いられる場合、警笛音は、危険を知らせる等、交通社会において非常に重要である。つまり、音圧の低下は、極力抑えなければならない。その上で、水滴等の侵入を防止することが求められている。
また、上記エアホーンにおいて、音圧の低下を小さくするためには、出力端とキャップとの間隔を大きくすることが考えられる。しかし、当該間隔を大きくすると、その分、水滴等が侵入しやすくなるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、音圧の低下を抑制し、且つ、水滴等の異物の侵入を防止できる電気式ホーンを提供することを目的とする。
本発明の電気式ホーンは、ホーンハウジングと、ホーンハウジングに外周端部が固定された振動板と、ホーンハウジングに外周端部が固定され、振動板に対向配置され、中心部に開口部を有するフロントカバーと、一端が開口部に接続される通気路の少なくとも一部を区画するとともに、通気路の一端よりなる入口部と他端よりなる出口部とを区画するトランペットと、振動板の中心部に固定された可動鉄心と、可動鉄心に対向配置された固定鉄心と、可動鉄心を固定鉄心に吸引するコイルと、コイルの通電回路に設けられた固定接点と、固定接点を支持する固定接点支持板と、固定接点に通常時は閉成する常閉型の可動接点と、可動接点を支持する可動接点支持板と、可動接点に設けられ、可動接点支持板を押圧する押圧部とを備え、コイルの電磁力により可動鉄心が固定接点に吸引されるときに、押圧部により可動接点支持板を押圧し、可動接点を固定接点から開離させる電気式ホーンであって、通気性を有するとともに異物が通気路内に侵入することを防止する侵入防止板が、トランペットの出口部に予め設定された間隔を介して対向配置されたことを特徴とする。
本発明の電気式ホーンは、トランペットの出口部に所定間隔を介して対向配置される侵入防止板を有している。侵入防止板は、異物のトランペット内部への侵入を防ぐことができる。さらに、侵入防止板は、通気性を有しており、その通気性を発揮する部分がトランペットの出口部から発せられる音を通すこととなり、音圧の低下を抑えることができる。
ここで、異物とは、トランペット内に侵入したときに音圧を低下させるものであり、例えば、雨水、車両走行時の飛沫、および、高圧洗車時の水流等による水滴を挙げることができる。
侵入防止板は、通気性を有し、異物の侵入を防止するものであればよく、例えば、メッシュ状(網状)、柵状、格子状に設けられた部材や、小さな通気孔を複数有するものが挙げられる。また、これらを組み合わせたものでもよい。
侵入防止板は、トランペットの出口部に間隔を介して対向配置される。この間隔により、侵入防止板とトランペットの出口部の間には隙間が存在する。この隙間を出口部から発せられた音が通ることとなる。これにより、本発明の電気式ホーンは、音圧の低下が抑制される。
ここで、本発明の電気式ホーンでは、侵入防止板が通気性を有するため、出口部と侵入防止板との間隔をより小さく設定することが可能となる。つまり、通気性により音圧の低下が抑制されるため、侵入防止板をトランペットの出口部により近づけて配置することができる。従って、電気式ホーンの小型化が可能となる。さらに、当該間隔によってできる隙間からの異物の侵入も抑えることができ、通気路内への異物の侵入をさらに防止することができる。
なお、当該間隔は、電気式ホーンの大きさ、出力、および、侵入防止板の構成等により適宜変更可能であり、一概には決定されない。好ましくは、10mm以下である。
ここで、侵入防止板は、メッシュ部を有することが好ましい。メッシュ部とは、メッシュ状(網状)に形成された部分である。メッシュ部は、メッシュ状であるため、通気性を有すると共に、異物の通過を防止する。侵入防止板がメッシュ部を有する場合に、メッシュ部は、侵入防止板のほぼ全面(出口部の全面)にわたって形成されることが好ましい。
ここで、メッシュ部のメッシュサイズは、150メッシュ以上であることがより好ましい。メッシュサイズとは、1平方インチ当たりの網目の数である(単位:メッシュ/2.54cm)。これにより、より確実に異物の侵入を防止できる。メッシュサイズが大きくなるほど、網目が小さくなるため、より小さな異物の通過を防止できるようになる。
また、メッシュ部のメッシュサイズは、300メッシュ以下であることがより好ましい。これにより、音圧の減衰量は小さいのもとなる。メッシュサイズが小さくなるほど、メッシュ部に占める網目の面積が大きくなるため、網による音圧の減衰量が小さくなる。そして、250メッシュ以下となることで、音圧の減衰量を、1dB以下とすることができる。
従って、メッシュ部のメッシュサイズは、150メッシュ以上300メッシュ以下であることがより好ましい。これにより、音圧の低下を十分に抑制し、且つ、異物の侵入をより確実に防止できる。なお、メッシュ部のメッシュサイズを、200メッシュ以上300メッシュ未満にすることで、さらに確実に上記効果を発揮することができる。
一方、侵入防止板は、複数の第一通気孔が開口した板状の第一柵状部材と、複数の第二通気孔が開口した板状の第二柵状部材とを有し、第一柵状部材の表面の広がる方向に垂直な方向で、第一通気孔と第二通気孔とが重なり合わない状態で、第一柵状部材と第二柵状部材とが間隔を隔てて配置されたものでもよい。
これにより、侵入防止板は、その垂直方向に貫通する部位がない構成となる。このような構成では、正面からの異物は、第一柵状部材または第二柵状部材の通気孔でない部分に当たる。この結果、侵入防止板は、その前方(垂直方向)からの異物の侵入を確実に防ぐことができる。そして、それぞれ通気孔を有する第一柵状部材と第二柵状部材との間には、隙間が設けられている。従って、空気は、侵入防止板の各通気孔および間隔を通ることができる。つまり、侵入防止板は、通気性を有し、音を通すことができるため、音圧の低下を抑制することができる。
また、この場合において、第一柵状部材および第二柵状部材は、複数の棒状部材をそののびる方向が平行となるよう配置して形成されてもよい。この場合、隣り合う棒状部材の間がそれぞれ通気孔となる。これにより、上記効果に加えて、侵入防止板が容易に製造可能となる。この構成によれば、例えば、第一柵状部材および第二柵状部材の製造において、単に棒状部材を平行に配置するだけでも製造可能となる。
このように、本発明の電気式ホーンは、侵入防止板を備えることにより、音圧の低下を抑制すると共に、異物の侵入をより確実に防ぐことができる。
本発明の電気式ホーンによれば、音圧の低下を抑制すると共に、水滴等の異物の侵入を防止することができる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、車両用電気式ホーンを例に挙げて説明する。
(第一実施形態)
第一実施形態の電気式ホーン1について、図1を参照して説明する。図1は、電気式ホーン1の断面図である。図2は、図1の上から見た電気式ホーン1を示す図である。図3は、図2の下から見た侵入防止板26を示す図である。
まず、電気式ホーン1の全体構成について図1および図2を参照して説明する。10はホーンハウジングであり、振動板11を振動させる電磁石12を収容するものである。ホーンハウジング10および振動板11は電磁石12の磁気回路の一部を構成するために、鉄系の磁性体材料の板材を凹形状にプレス成形されている。
電磁石12には、樹脂製のボビン13に巻回されたコイル14が備えられており、このボビン13の中心穴部に円柱状の形状に成形された可動鉄心15の下部が配置されている。この可動鉄心15の上部の小径部15aには、振動板11の中央部がかしめ固定されている。振動板11の外周端部11aはその全周にわたってホーンハウジング10の外周端部のフランジ部10aに巻き締め固定されている。
フロントカバー24の外周端部24aは、その全周にわたってホーンハウジング10のフランジ部10aに、振動板11の外周端部11aの上から重ねるように巻き締め固定されている。つまり、フロントカバー24は、振動板11に対向配置されている。フロントカバー24の中心部には、開口部24aが設けられている。
トランペット25の下部外周端部25cは、ホーンハウジング10のフランジ部10aに各外周端部11a、24aを介して嵌合され、固定されている。トランペット25は、フロントカバー24に固定され、フロントカバー24とで通気路25cを区画する。トランペット25は、通気路25c一端の一部を区画する入口部25aと、通気路25c他端を区画する出口部25bとを有している。通気路25cは、入口部25aを中心とした渦巻き状に区画されている。そして、入口部25aはフロントカバー24の開口部24aに接続され、出口部25bは入口部25aから外方に向かって開口している。
従って、フロントカバー24の開口部24aから伝えられる空気の振動は、通気路25cを介して、外方に伝達される。なお、通気路25cはいわゆるトランペット状であり、流路断面積が入口部25aから出口部25bの開口端に向かって徐々に大きくなっている。また、トランペット25の出口部25bの外周面には、係合溝(図示せず)が設けられている。ただし、トランペット25の形状および内部形状は、上記に限られるものではない。また、出口部25bは、渦巻きの径方向または軸方向に向かって開口していてもよい。
ホーンハウジング10の凹形状の中間平坦部10bには、ボビン13の上側鍔部13aから径外方へ突出している突出部13b、金属ばね材からなる可動接点支持板17、固定接点支持板18、および両接点支持板17、18の間に介在される絶縁部材19を積層して、これらの部材を金属製リベット20により中間平坦部10b上にかしめ固定してある。
ここで、絶縁部材19は樹脂板材にて形成され、可動接点支持板17の略全長にわたって可動接点支持板17の上面に積層配置されている。また、固定接点支持板18は比較的変形しやすい鉄系の導体金属、例えば、冷間圧延鋼板(低炭素鋼)の板材で形成している。
可動接点支持板17には可動接点17aを、また、固定接点支持板18には固定接点18aをそれぞれ固着してある。可動接点17aは、通常時(コイル14の非通電時)は可動接点支持板17の弾性変形によるばね力により固定接点18aに圧着する常閉型の接点である。
可動鉄心15の軸方向中間部の外周面には径外方へ突き出すリング状のフランジ部15bが冷鍛加工等により一体成形されており、そして、可動鉄心15のうち、このフランジ部15bは、可動接点支持板17のうちホーン中心部寄りの部位を下方へ押圧する押圧部を構成する。
電気式ホーン1では、コイル14の電磁力により、可動鉄心15が固定接点18aに吸引されるときに、可動鉄心15のフランジ部15b(押圧部)により可動接点支持板17を押圧し、可動接点17aを固定接点18aから開離させる。可動鉄心15の振動に伴い、振動板11が振動し、空気振動をフロントカバー24の開口部24aからトランペット25内部(通気路25c)へ伝達する。
電磁石12のボビン13の中心穴部内に、固定鉄心21が可動鉄心15の下部端面に対して所定の吸引間隔を介して対向配置される。この固定鉄心21は、ホーンハウジング10の底面部10cの中心部にかしめ等の手段により固定される。固定鉄心21にはホーンハウジング10の底面部10cの外部へ突出する雄ねじ部21aが一体に形成されており、この雄ねじ部21aに車体への取付ステー22がナット23により締め付け固定されている。
なお、コイル14の一端部はホーンハウジング10の外側に配置される図示しないコネクタ部の端子片に電気的に接続され、コイル14の他端部は可動接点支持板17に電気的に接続される。固定接点支持板18は金属製リベット20を介してホーンハウジング10に電気的に接続され、さらに、ホーンハウジング10に固定される固定鉄心21および取付ステー22を介して車両の車体に接地されるようになっている。
トランペット25の出口部25bには、侵入防止板26が固定部27により取り付けられている。ここで、侵入防止板26について図2および図3を参照して説明する。図3に示すように、侵入防止板26は、メッシュ部26aと、フレーム部26bとを有している。メッシュ部26aは、全面にメッシュが設けられた略四角形の板であり、そのメッシュサイズは250メッシュとなっている。
フレーム部26bは、枠状部26cと、十字状部26dとからなっている。枠状部26cは、出口部25bの開口より僅かに大きい略四角形の枠状であり、内周縁の各頂点が緩やかに湾曲している。十字状部26dは、十字の板状であり、枠状部26cの内周縁に一体的に設けられている。メッシュ部26aは、枠状部26cの湾曲した四隅と十字状部26dとによる挟持および接着等により、フレーム部26bに支持されている。
図2に示すように、固定部27は、板状部27aと、爪部27bとを有している。板状部27aは、板状であり、一端が枠状部26cに接続されており、他端が爪部27bに一体的に接続されている。爪部27bは、2枚の板状部材からなり、一方の板状部材には他方の板状部材に向けて突出する爪が設けられている。固定部27は、出口部25bに向かって、枠状部26cの対向する2辺のそれぞれに設けられている。
固定部27の爪部27bは、トランペット25の出口部25bを2枚の板状部材で挟持し、係合溝(図示せず)に係合している。すなわち、侵入防止板26は、トランペット25の出口部25bに予め設定された間隔を介して対向配置されている。第一実施形態では、この間隔を10mmに設定している。図2に示すように、侵入防止板26は、出口部25bの開口端全面に対して対向配置されている。
メッシュ部26aは、空気(音)を通し、且つ、水滴等の異物の侵入を防止する優れたネット機能を有している。従って、侵入防止板26は、通気性を有し、且つ、異物のトランペット25内(通気路25c内)への侵入を防止する。
ここで、電気式ホーン1の車両への取り付け例について説明する。電気式ホーン1は、例えば、取付ステー22が上方側、トランペット25の出口部25bが下方側となる状態で車両に取り付けられる。この場合、本実施形態では、出口部25bが車両下方に向かって開口する。
次に、メッシュ部26aのメッシュサイズの最適試験について、図4および図5を参照して説明する。図4は、メッシュ部26aのメッシュサイズ(メッシュ)と音圧(dB(A))との関係を示す図である。図5は、メッシュ部26aのメッシュサイズ(メッシュ)と音圧減衰量(dB(A))の関係を示す図である。
最適試験は、メッシュ部26aのメッシュサイズを変更して行われる。まず、各メッシュサイズにおける音圧(dB(A))を測定する。この音圧測定において、音圧測定器とトランペット25の出口部25bの開口端との距離は、2mである。音圧の測定値は、2回の測定の平均値で示されている。また、侵入防止板26と出口部25bの開口端との間隔は、10mmである。当該測定は、車両搭載に規定された音圧測定試験と同様の条件で行われている。
図4に示すように、侵入防止板26がない状態の音圧は、111.5(dB(A))となる。そして、150メッシュでは、111(dB(A))となる。175メッシュでは、110.9(dB(A))となる。200メッシュでは、110.75(dB(A))となる。250メッシュでは、110.65(dB(A))となる。300メッシュでは、110.1(dB(A))となる。なお、フレーム部26bのみの場合(メッシュ部26aがない状態)、音圧は111.19(dB(A))となる。このように、メッシュサイズが大きくなるにつれて音圧が低下することが分かる。
ここで、各メッシュサイズにおける音圧減衰量は、図5に示すとおりとなる。すなわち、フレーム部26bのみの場合、0.31(dB(A))となる。150メッシュでは、0.5(dB(A))となる。175メッシュでは、0.6(dB(A))となる。200メッシュでは、0.75(dB(A))となる。250メッシュでは、0.85(dB(A))となる。300メッシュでは、1.40(dB(A))となる。このように、メッシュサイズが大きくなるにつれて音圧減衰量が増大することが分かる。
なお、音圧が法規制で定められていることから、侵入防止板26の装着による音圧減衰量は、極力小さいことが望ましい。従って、メッシュ部26aのメッシュサイズは、250メッシュ以下であることがより好ましい。これにより、音圧減衰量を1dB以下に抑えることができる。
続いて、各メッシュサイズにおいて、異物の侵入試験を行う。この試験は、電気式ホーン1の侵入防止板26に向かって高圧水流(80MPa)を吹き付けることによって行う。高圧水流源は、侵入防止板26に0.5mの間隔を介して対向配置される。当該侵入試験は、異物において、最も侵入の可能性があると予想される高圧洗浄時を想定して行われる。ここでは、高圧洗車機のノズルを高圧水流源としている。
この試験によれば、メッシュサイズが250メッシュ以上である場合、トランペット25の内部(通気路25c)に水滴が侵入せず、異物の侵入をより確実に防止することができた。なお、150、175、200メッシュであっても、異物の侵入を防止する機能は発揮され、250メッシュに近づくほど防止精度は向上した。
以上、音圧測定および侵入試験によれば、メッシュサイズは、音圧減衰量の観点から300メッシュ以下がよく、異物侵入防止の観点から150メッシュ以上がよい。つまり、メッシュ部26aのメッシュサイズを、150メッシュ以上300メッシュ以下に設定することが好ましい。
さらに好ましくは、メッシュサイズが、200メッシュ以上250メッシュ以下である。こうすることにより、音圧の低下が十分に抑制されるうえ、異物の侵入がより確実に防止される。また、図5より、メッシュサイズが250メッシュより大きく300メッシュ未満でも、音圧減衰量が1dB以下となるメッシュサイズがあると考えられ、この場合、上記同様の効果を得ることができる。つまり、メッシュサイズは、250メッシュ付近(200メッシュ以上300メッシュ未満)がより好ましい。ここで、第一実施形態の侵入防止板26は、メッシュ部26aのメッシュサイズが250メッシュであり、音圧の低下を十分抑制し、且つ、異物の侵入をより確実に防止することができる。
第一実施形態の電気式ホーン1によれば、トランペット25の出口部25bに侵入防止板26を設けることにより、音圧の低下を抑制し、且つ、異物の通気路25cへの侵入を防止することができる。
なお、侵入防止板26の配置方法は、上記に限られるものではない。つまり、固定部27は、侵入防止板26を出口部25bに通気可能に所定間隔を介して対向配置させるものであればよい。また、例えば、侵入防止板26は、出口部25bに固定されていてもよい。この場合、固定部27が出口部25bに形成される。この場合であっても、上記と同様の効果を奏する。
また、侵入防止板26と出口部25bの開口端との間隔は、設定により変更可能であり、侵入防止板26が通気性を有するため、当該間隔を小さくすることができる。従って、電気式ホーン1の小型化およびさらなる異物の侵入防止が可能である。
(第二実施形態)
第二実施形態の電気式ホーンは、第一実施形態の電気式ホーン1の侵入防止板26の形状を変更したものである。従って、侵入防止板以外は電気式ホーン1と同様であり、ここでは、本実施形態の侵入防止板126について、図6および図7を参照して説明する。図6は、図3と同様に示した図である。図7は、図6のA−A線での断面図である。
図6および図7に示すように、侵入防止板126は、第一柵状部材130と、第二柵状部材140と、接続部150とを備えている。第一柵状部材130は、複数の第一通気孔132が開口した板状の部材からなっている。詳細には、第一柵状部材130は、複数の短冊状の棒状部材131を短冊の幅と同じ間隔で均等に隔てた状態で、棒状部材131ののびる方向が平行となるよう形成されている。第二柵状部材140は、複数の第二通気孔142が開口した板状の部材であり、第一柵状部材130同様にして形成されている。
接続部150は、平行な2つの棒状部材151、152からなり、第一柵状部130と第二柵状部140とを間隔を隔てた状態で固定している。詳細には、一方の棒状部材151が第一柵状部材130の一端側(図6の上側)と第二柵状部材140の一端側(図6の上側)とを固定し、他方の棒状部材152が第一柵状部材130の他端側(図6の下側)と第二柵状部材140の他端側(図6の下側)とを固定している。つまり、第一柵状部材130と第二柵状部材140とは、各棒状部材131、141が互いに平行になるように、間隔をあけて対向配置されている。
さらに、第一柵状部材130の表面の広がる方向に垂直な方向(図7の上下方向)において、第一通気孔132と第二通気孔142とが重なり合わないように対向配置されている。つまり、第一柵状部材130に垂直な方向において、第一通気孔132は棒状部材141に対向し、第二通気孔142は棒状部材131に対向している。ここで、第一柵状部材に垂直な方向で、棒状部材131と棒状部材141が一部重なり合うことがより好ましい。
なお、第二実施形態において、固定部27は、第一柵状部材130の両端の棒状部材131に設けられている。そして、固定部27は、第一実施形態と同様に侵入防止板126を出口部25bに固定している。
これにより、侵入防止板126は、出口部25bの開口に対向する方向において、開口を完全に塞ぎ、異物の侵入をより確実に防止する。特に、侵入防止板126の垂直方向からの異物の侵入に対して、優れた侵入防止効果を発揮する。
さらに、侵入防止板126は、第一通気孔132、第二通気孔142、および、第一柵状部材130と第二柵状部材140との間隔により、空気を通すことができる。従って、侵入防止板126は、通気性を有し、音圧の低下を抑制することができる。
すなわち、第二実施形態の電気式ホーンによれば、侵入防止板126により、音圧の低下を抑制し、且つ、異物のトランペット25内部への侵入をさらに防止することができる。
(変形形態)
ここで、電気式ホーン1の侵入防止板として、第一実施形態の侵入防止板26と第二実施形態の侵入防止板126とを組み合わせて形成した侵入防止板を配設してもよい。これは、メッシュ部26aと各柵状部材130,140を組み合わせたものでもよい。
例えば、侵入防止板26と侵入防止板126とを重ね合わせて形成した侵入防止板であってもよい。また、メッシュ部26aと第一柵状部材130とからなり、メッシュ部26aが第一通気孔132に設けられた侵入防止板であってもよい。組み合わせ方は、上記に限られない。
これら変形形態であっても、電気式ホーン1は、音圧の低下を抑制し、且つ、異物のトランペット25内部への侵入を防止することができる。
電気式ホーン1の断面図である。 図1の上から見た電気式ホーン1を示す図である。 図2の下から見た侵入防止板26を示す図である。 メッシュ部26aのメッシュサイズと音圧との関係を示す図である。 メッシュ部26aのメッシュサイズと音圧減衰量の関係を示す図である。 図3と同様に示した図である。 図6のA−A線での断面図である。
符号の説明
1:電気式ホーン、
10:ホーンハウジング、11:振動板、12:電磁石、13:ボビン、14:コイル、
15:可動鉄心、17:可動接点支持板、17a:可動接点、18:固定接点支持板、
18a:固定接点、19:絶縁部材、20:金属製リベット、21:固定鉄心、
22:取付ステー、23:ナット、24:フロントカバー、24a:開口部、
25:トランペット、25a:入口部、25b:出口部、
26:侵入防止板、26a:メッシュ部、26b:フレーム部、27:固定部、
126:侵入防止板、
130:第一柵状部材、131:棒状部材、132:第一通気孔、
140:第二柵状部材、141:棒状部材、142:第二通気孔

Claims (4)

  1. ホーンハウジングと、
    前記ホーンハウジングに外周端部が固定された振動板と、
    前記ホーンハウジングに外周端部が固定され、前記振動板に対向配置され、中心部に開口部を有するフロントカバーと、
    一端が前記開口部に接続される通気路の少なくとも一部を区画するとともに、前記通気路の一端よりなる入口部と他端よりなる出口部とを区画するトランペットと、
    前記振動板の中心部に固定された可動鉄心と、
    前記可動鉄心に対向配置された固定鉄心と、
    前記可動鉄心を前記固定鉄心に吸引するコイルと、
    前記コイルの通電回路に設けられた固定接点と、
    前記固定接点を支持する固定接点支持板と、
    前記固定接点に通常時は閉成する常閉型の可動接点と、
    前記可動接点を支持する可動接点支持板と、
    前記可動接点に設けられ、前記可動接点支持板を押圧する押圧部とを備え、
    前記コイルの電磁力により前記可動鉄心が前記固定接点に吸引されるときに、前記押圧部により前記可動接点支持板を押圧し、前記可動接点を前記固定接点から開離させる電気式ホーンであって、
    通気性を有するとともに異物が前記通気路内に侵入することを防止する侵入防止板が、前記トランペットの前記出口部に予め設定された間隔を介して対向配置されたことを特徴とする電気式ホーン。
  2. 前記侵入防止板は、メッシュ部を有する請求項1に記載の電気式ホーン。
  3. 前記侵入防止板は、
    複数の第一通気孔が開口した板状の第一柵状部材と、
    複数の第二通気孔が開口した板状の第二柵状部材と、
    を有し、
    前記第一柵状部材の表面の広がる方向に垂直な方向で、前記第一通気孔と前記第二通気孔とが重なり合わない状態で、前記第一柵状部材と前記第二柵状部材とが間隔を隔てて配置された請求項1または2に記載の電気式ホーン。
  4. 前記第一柵状部材および前記第二柵状部材は、複数の棒状部材をそののびる方向が平行となる状態で配置してなる請求項3に記載の電気式ホーン。
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