JP2008107374A - 振動体 - Google Patents
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Abstract
【課題】大きな振動量を確保し小型で密閉型の振動体を提供する。
【解決手段】ケース5と、該ケース5に収納されるコイル10と、該コイル10内に挿入される駆動子11と、該駆動子11を弾性的に支持するサスペンション3とを備え、コイル10に交流電流を供給することにより駆動子11をコイル10の軸心方向に往復運動させて振動を発生する振動体において、ケース5の内部19を密閉された空間領域とし、ケース5の内部19における駆動子11の往復運動する軸心方向に駆動子11を挟むように対向して位置する第1の空間領域17と第2の空間領域18とを互いに連通通気する通気手段13a、13bを設け、駆動子11の往復運動によって生ずる第1、第2の空間領域17、18における内圧の変化を抑制したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】ケース5と、該ケース5に収納されるコイル10と、該コイル10内に挿入される駆動子11と、該駆動子11を弾性的に支持するサスペンション3とを備え、コイル10に交流電流を供給することにより駆動子11をコイル10の軸心方向に往復運動させて振動を発生する振動体において、ケース5の内部19を密閉された空間領域とし、ケース5の内部19における駆動子11の往復運動する軸心方向に駆動子11を挟むように対向して位置する第1の空間領域17と第2の空間領域18とを互いに連通通気する通気手段13a、13bを設け、駆動子11の往復運動によって生ずる第1、第2の空間領域17、18における内圧の変化を抑制したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は携帯電話機、腕時計等の携帯機器または玩具等の小型機器に内蔵する振動体に関し、特に携帯電話機の着信報知等に用いられる振動体に関する。
従来、携帯電話機などの携帯端末装置には着信を知らせる手段として、電話機本体の振動によって報知するための振動体が内蔵されており、この振動体は軽薄短小化することが求められていた。そこで出願人は、コストを上昇させることなく小型化することができ、且つ振動の立ち上がりを良くした振動体を提案している(例えば、特許文献1参照。)。
このような振動体の具体的例について説明する。図10に示すように、この振動体はコイル10と、コイル10内に挿入される駆動子11と、駆動子11を弾性的に支持するサスペンション3とを備えており、コイル10に交流電流を供給することにより駆動子11の重量とサスペンション3により決定される共振周波数近辺で駆動子11をコイル10の軸心方向(矢印Bの方向)に往復運動させて振動を発生させるものである。
駆動子11は円筒形状の磁石8と、磁石8の一方の端面に当接するヨーク9と、磁石8の他方の端面に当接されるトッププレート2とを備えており、さらにヨーク9には錘7が取り付けられている。また、コイル10と、駆動子11と、サスペンション3とは、ケース5に納められており、ケース5は駆動子11を囲む枠体4と、コイル10を固定すると共に枠体4の一方の開口側を塞ぐ基板1と、枠体4の他方の開口側を塞ぐプロテクター6とを備えている。
この従来の振動体を構成する場合、枠体4の内壁と錘7の外周部との隙間dの値を小さくすることは振動体に対する振動部である駆動子11の体積が大きく出来るため、その重量を大きくすることを意味し、振動体から得られる振動力(振動加速度)を大きくできる。また、振動体に外力が作用した場合、駆動子11の振動方向と垂直方向の変位を小さく制限でき、コイル10に損傷(断線)を与えることを防止することができる。このように、振動体を構成する場合、枠体4の内壁と錘7の外周部との隙間dの値は小さい方が好ましい。
しかしながら従来の振動体の枠体4の内壁と錘7の外周部との隙間dの値を小さくすると、駆動子11が往復運動する軸心方向に駆動子11を挟むように対向して位置する第1の空間領域17と第2の空間領域18との間の空気の通路が小さくなる。このため、駆動子11の往復運動によって生ずる第1、第2の空間領域17、18間の空気の移動が妨げられるることになる。ここでケース5の内部19を密閉空間とした場合、駆動子11の往復運動によって第1、第2の空間領域17、18のそれぞれの内部圧力は、一方が加圧され、他方が減圧される現象を繰り返すことになる。このため駆動子11の振動が抑制され共振振動の尖鋭度(Q)が低下し、得られる振動値(共振点、及びその近傍の周波数において)を低下させる結果となる。
この対策として、図11に示すようにケース内部を密閉空間とせず、枠体4の側壁に開口部4a、4b等を設けて空気抜孔とすることにより、第1、第2の空間領域17、18の内圧の増減による駆動子11の振動の抑制を解消することが出来るが、この方法によると、ケース5の内部で発生する音が、枠体4の開口部4a、4bからケース5の外部、即ち振動体の外部に漏出し、騒音となって聞こえるため好ましくない。また、枠体4の開口部4a、4bを空気が流出、流入する際に不要な音を発生させる場合もあり好ましくない。さらに、開口部4a、4bから空気の流入に伴って外部から意図しない物質がケース5の内部に取り込まれ、振動系の動作障害を引き起こし信頼性を低下させるおそれがある。なお、ケース5の開口部としては、基板1の開口部1a、プロテクター6の開口部6aでも同様である。このように従来技術の振動体においては、騒音を回避し、信頼性を確保するために振動子11を収納するケース5を密閉型として小型化した場合、振動レベルを十分大きなものにすることが出来ず、携帯電話機等に取り付けた場合、振動により着信を確実に知らせることが難しいという問題があった。
(発明の目的)
本発明の目的は上記従来技術における課題を解決し、大きな振動量を確保し携帯電話機等の小型携帯機器に搭載可能で、小型かつ密閉型の振動体を提供することにある。
本発明の目的は上記従来技術における課題を解決し、大きな振動量を確保し携帯電話機等の小型携帯機器に搭載可能で、小型かつ密閉型の振動体を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の振動体は、ケースと、該ケースに収納されるコイルと、該コイル内に挿入される駆動子と、該駆動子を弾性的に支持するサスペンションとを備え、コイルに交流電流を供給することにより駆動子をコイルの軸心方向に往復運動させて振動を発生する振動体において、ケースの内部を密閉された空間領域とし、ケースの内部における駆動子の往復運動する軸心方向に駆動子を挟むように対向して位置する第1の空間領域と第2の空間領域とを互いに連通通気する通気手段を設け、駆動子の往復運動によって生ずる第1、第2の空間領域における内圧の変化を抑制したことを特徴とする。
また、通気手段はケースまたは駆動子のうちの少なくとも一つに設けられていることを特徴とする。
また、通気手段はケースの側壁の内側に設ける少なくとも一つの凹部であることを特徴とする。
また、通気手段はケースの側壁に近接する駆動子の外周部に設ける少なくとも一つの凹部であることを特徴とする。
また、通気手段は駆動子を振動方向に貫通する少なくとも一つの貫通孔であることを特徴とする。
また、駆動子は円筒形状をなす磁石と、該磁石の一方の端面に当接するヨークと、該磁石の他方の端面に当接されるトッププレートと、ヨークに取り付けられている錘とを有し、通気手段が錘の外周部に設ける少なくとも一つの凹部であることを特徴とする。
また、駆動子は円筒形状をなす磁石と、該磁石の一方の端面に当接するヨークと、該磁石の他方の端面に当接されるトッププレートと、ヨークに取り付けられている錘とを有し、通気手段が錘またはヨークのうちの少なくとも一つに設ける貫通孔であることを特徴とする。
本発明によればケースの内部における駆動子の往復運動する軸心方向に駆動子を挟むように対向して位置する第1の空間領域と第2の空間領域とを互いに連通通気する通気手段を設け、駆動子の往復運動によって生ずる第1、第2の空間領域における内圧の変化を抑制し、駆動子の振動レベルを十分大きくした小型の振動体を得ることができる。この結果、携帯電話機等の小型携帯機器に取り付けた場合、振動により着信を確実に知らせることができる振動体を実現することができる。
また、ケースの内部を密閉した密閉型の振動体とすることにより、内部で発生する音が外部に漏出し騒音となって聞こえることを防止することができる。さらに外部から異物が入り込むことがなく振動障害の発生を防止し信頼性の向上を計ることができる。
また、ケースの内部を密閉した密閉型の振動体とすることにより、内部で発生する音が外部に漏出し騒音となって聞こえることを防止することができる。さらに外部から異物が入り込むことがなく振動障害の発生を防止し信頼性の向上を計ることができる。
本実施形態における振動体は、駆動子を収納するケースの内部を密閉された空間領域とし、駆動子の往復運動する軸心方向に駆動子を挟むように対向して位置する第1の空間領域と第2の空間領域とを互いに連通通気する通気手段を設け、駆動子の往復運動によって生ずる第1、第2の空間領域における内圧の変化を抑制したものであり、通気手段はケースの側壁の内側または駆動子のうちの少なくとも一つに設けられている。
図1、図2、図9は本発明の実施例1における振動体を説明するための図、図3、図4は実施例2における振動体を示す図、図5、図6は実施例3における振動体を示す図、図7、図8は実施例4における振動体を示す図である。なお、各実施例において従来技術と同様な構成要素については、同一番号を付与し説明は省略する。以下、本発明の振動体の具体的実施例について図1から図9に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例1における振動体を示す断面図、図2は図1におけるA−A断面図、図9は本実施例の振動体における周波数と加速度の関係を示すグラフである。実施例1における振動体は、第1の空間領域と第2の空間領域とを互いに連通通気する通気手段を駆動子の外周部として錘の外周部に凹部を設けた例である。なお、振動体の基本的な構造は従来例と類似しているが以下、簡単に説明する。
図1、図2に示すように本実施例における振動体は、円筒形状のコイル10と、コイル10内に挿入される駆動子11と、駆動子11を弾性的に支持するサスペンション3とを備え、コイル10に交流電流を供給することにより駆動子11をコイル10の軸心方向に往復運動させて振動を発生させるものである。また、コイル10と、駆動子11と、サスペンション3とは、ケース5に納められており、ケース5は駆動子11を囲む側壁である枠体4と、コイル10を固定すると共に枠体4の一方の開口側を塞ぐ基板1と、枠体4の他方の開口側を塞ぐプロテクター6とを備えている。基板としてはプリント基板や、金属片をインサート成型したもの(リードフレーム)等が用いられる。さらに基板1の駆動子11と対向する側の表面に発泡材からなる衝撃緩衝部材12aが配置され、プロテクター6の内側表面の駆動子11に対応する位置に衝撃緩衝部材12bが配置されている。この衝撃緩衝部材12a、12bは振動体における振動の共振周波数領域を大きくし共振周波数に対する依存性を低くするためのものである。
駆動子11は円筒形状の磁石8と、磁石8の一方の端面に当接するヨーク9と、磁石8の他方の端面に当接されるトッププレート2とを備えており、さらにヨーク9には錘7が取り付けられている。この駆動子11が収納されているケース5の内部19は密閉された空間領域となっており、駆動子11の往復運動する軸心方向に駆動子11を挟むように対向して位置する第1の空間領域17と第2の空間領域18とを互いに連通通気する通気手段として、枠体4の内壁に近接する錘7の外周部に2個の凹部13a、13bが設けられている。これによって、駆動子11の往復運動によって生ずる第1、第2の空間領域17、18における内圧の変化を抑制し、駆動子11の振動レベルを十分大きくすることができる。
凹部13a、13bは駆動子11の中心である錘7の中心に対して互いに対称となる位置に配置され、その長さは駆動子11の振動方向である錘の厚さ方向に延長され第1の空間領域17と第2の空間領域18を連通するように開口されている。また、駆動子11の振動方向と垂直方向における凹部13a、13bの断面形状は半円形形状とした。この駆動子11の振動方向と垂直方向における凹部13a、13bの断面積は、第1、第2の空間領域17、18における内圧の変化を抑制出来る範囲で、小さい値に設定されることが好ましい。これは小型化された振動体の振動特性を確保する上で駆動子11の重量は大きい方が好ましいためである。
本実施例においては、駆動子11の振動方向と垂直方向における枠体4の内壁の断面形状の半径RAの値を3.9mm、錘7の断面形状の外径RBの値を3.8mmとし、枠体4の内壁と錘7の外周部との隙間d値を0.1mmとした。この場合の枠体4の内壁と錘7の外周部との隙間によって形成される振動子11の振動方向と垂直方向の断面積は略2.4mm2 となる。また、駆動子11の振動方向と垂直方向における錘7の凹部13a、13bの断面形状の半径rの値を0.7mmとした。この2個の凹部13a、13bによって形成される振動子11の振動方向と垂直方向の断面積は略1.6mm2 となる。したがって通気手段として錘7の外周部に2個の凹部13a、13bを設けた場合の枠体4の内壁と錘7の外周部との隙間の全面積は略4.0mm2 となり、略70%増加したことになる。
図9は本実施例の振動体の周波数と加速度との関係を表わしたグラフである。縦軸が加速度、横軸が周波数である。図9における曲線51、52は振動子11が衝撃緩衝部材12a、12bに衝突しない程度の電圧を印加した場合の周波数応答を示しており、実線で示す曲線51は通気手段としての凹部13a、13bを設けた場合の特性値を示し、破線で示す曲線52は、通気手段としての凹部13a、13bを設けない場合の特性値を示している。曲線51に示す凹部13a、13bを設けた場合の振動値(共振点、及びその近傍の周波数における)hは、曲線52に示す凹部13a、13bを設けない場合の振動値gより大きくなる。
また、曲線41、42は振動子11が衝撃緩衝部材12a、12bを介してケース5に衝突した場合の周波数応答を示しており非線形領域をもっている。実線で示す曲線41は通気手段としての凹部13a、13bを設けた場合の特性値を示し、破線で示す曲線42は通気手段としての凹部13a、13bを設けない場合の特性値を示している。図に示すように、曲線41に示す凹部13a、13bを設けた場合の共振周波数領域Sが曲線42に示す凹部13a、13bを設けない場合の共振周波数領域Rより広くなっており、凹部13a、13bを設けた場合、周波数が変化しても変動が小さくなり共振を維持し安定した振動動作が得られる。このように、振動子11の振動方向と垂直方向における枠体4の内壁と錘7の外周部との隙間の断面積と、2個の凹部13a、13bの断面積の比率を変化させることによって、共振振動の尖鋭度(Q)を40から60程度の間で調整できるため、使用目的に合わせて適宜選択することができる。
以上のように本実施例の振動体によれば、枠体4の内壁と錘7外周部との隙間dの値を0.1mmと極力小さくし、第1の空間領域17と第2の空間領域18とを互いに連通通気する通気手段として錘7の外周部に凹部13a、13bを設け、凹部13a、13bの断面積を適正な値に設定することによって、駆動子11の往復運動によって生ずる第1、第2の空間領域17、18における内圧の変化を抑制し、駆動子11の振動レベルを十分大きくすることができる。この結果、振動体の小型化の実現が可能となり、携帯電話機等の小型携帯機器に取り付けた場合、振動により着信を確実に知らせることができる振動体を実現することができる。
また、ケース5の内部19を密閉した空間領域とすることにより、ケース5の内部19で発生する音が外部に漏出し騒音となって聞こえることを防止することができる。さらに外部から塵埃等の異物が入り込むことがなく振動障害の発生を防止し信頼性の向上させることができる。
図3は実施例2における振動体を示す断面図、図4は図3におけるA−A断面を示す図である。実施例2における振動体は、通気手段が錘を貫通する貫通孔である例であり、その他の点は実施例1と同様である。図3、図4に示すように実施例2における振動体は、第1の空間領域17と第2の空間領域18とを互いに連通通気する通気手段として錘7を駆動子11の振動方向に貫通する4個の貫通孔14a、14b、14c、14dを設けたものである。貫通孔14a、14b、14c、14dの直径aの値は、0.7mmとし、錘7の中心位置を中心とした円周上に90度間隔で配置されている。これによって、4個の貫通孔における振動子11の振動方向と垂直方向の全断面積は、実施例1と同じく略1.6mm2 となる。なお、枠体4の内壁と錘7の外周部との隙間dの値は実施例1と同じく0.1mmとした。本実施例の振動体によれば、実施例1の同様の効果を得ることができる。但し、実施例2の錘7に貫通穴を形成する場合に比較して、実施例1の錘7の外周部に凹部を形成する方が加工が簡単であり、製造コストを低く抑えることができるため好ましい。
図5は実施例3における振動体を示す断面図、図6は図5におけるA−A断面を示す図である。実施例3における振動体は、通気手段が振動子を構成するヨークを貫通する貫通孔である例であり、その他の点は実施例1と同様である。図5、図6に示すように実施例3における振動体は、第1の空間領域17と第2の空間領域18とを互いに連通通気する通気手段としてヨーク9を駆動子11の振動方向に貫通する4個の貫通孔15a、15b、15c、15dを設けたものである。貫通孔15a、15b、15c、15dの直径bの値は、0.7mmとし、ヨーク9の中心位置を中心とした円周上に90度間隔で配置されている。これによって、4個の貫通孔における振動子11の振動方向と垂直方向の全断面積は、実施例1と同じく略1.6mm2 となる。なお、枠体4の内壁と錘7の外周部との隙間dの値は実施例1と同じく0.1mmとした。本実施例の振動体によれば、実施例2の同様の効果を得ることができる。
図7は実施例4における振動体を示す断面図、図8は図7におけるA−A断面を示す図である。実施例4における振動体は、通気手段がケースの側壁の内側としての枠体の内壁に設ける凹部である例であり、その他の点は実施例1と同様である。図7、図8に示すように実施例4における振動体は、第1の空間領域17と第2の空間領域18とを互いに連通通気する通気手段として枠体4の内壁に4個の凹部16a、16b、16c、16dを設けたものである。凹部16a、16b、16c、16dの幅cの値を1.0mm、深さeの値を0.4mmとし枠体4の中心位置を中心とした円周上に90度間隔で配置されている。これによって、4個の凹部における振動子11の振動方向と垂直方向の全断面積は、実施例1と同じく略1.6mm2 となる。また、凹部16a、16b、16c、16dの長さfは駆動子11の振動方向に延長されており、長さfの値は駆動子11の振動領域より大きく設定されている。なお、枠体4の内壁と錘7の外周部との隙間dの値は実施例1と同じく0.1mmとした。本実施例の振動体によれば、実施例1の同様の効果を得ることができる。
なお、実施例においては第1の空間領域17と第2の空間領域18とを互いに連通通気する通気手段として凹部または貫通穴を2個あるいは4個設けた例について説明したが、これに限定されるものではなく、凹部または貫通穴の個数は状況に応じて適宜設定することができる。また、凹部及び貫通穴の断面形状についても特に限定されるものでなく自由に設定することができる。
また、各実施例においては通気手段として枠体4、錘7、ヨーク9のいずれか一つの構成要素に設けた例で説明したが、これに限定されるものでなく他の構成要素に設けても差し支えない。また、通気手段は枠体4と錘7、錘とヨーク9等、複数の構成要素に同時に設けることもできる。
また、各実施例においてはケースが枠体、プロテクター、基板で構成されている例で説明したが、これに限定されるものではなく、枠体とプロテクターとが一体に形成されていても良い。
また、各実施例においては通気手段として枠体4、錘7、ヨーク9のいずれか一つの構成要素に設けた例で説明したが、これに限定されるものでなく他の構成要素に設けても差し支えない。また、通気手段は枠体4と錘7、錘とヨーク9等、複数の構成要素に同時に設けることもできる。
また、各実施例においてはケースが枠体、プロテクター、基板で構成されている例で説明したが、これに限定されるものではなく、枠体とプロテクターとが一体に形成されていても良い。
1 基板
2 トッププレート
3 サスペンション
4 枠体
5 ケース
6 プロテクター
7 錘
8 磁石
9 ヨーク
10 コイル
11 駆動子
12a、12b 衝撃緩衝部材
13a、13b 錘の外周部の凹部
14a、14b、14c、14d 錘の貫通孔
15a、15b、15c、15d ヨークの貫通孔
16a、16b、16c、16d 枠体の凹部
17 第1の空間領域
18 第2の空間領域
19 ケースの内部
41、42、51、52 曲線
2 トッププレート
3 サスペンション
4 枠体
5 ケース
6 プロテクター
7 錘
8 磁石
9 ヨーク
10 コイル
11 駆動子
12a、12b 衝撃緩衝部材
13a、13b 錘の外周部の凹部
14a、14b、14c、14d 錘の貫通孔
15a、15b、15c、15d ヨークの貫通孔
16a、16b、16c、16d 枠体の凹部
17 第1の空間領域
18 第2の空間領域
19 ケースの内部
41、42、51、52 曲線
Claims (7)
- ケースと、該ケースに収納されるコイルと、該コイル内に挿入される駆動子と、該駆動子を弾性的に支持するサスペンションとを備え、前記コイルに交流電流を供給することにより前記駆動子を前記コイルの軸心方向に往復運動させて振動を発生する振動体において、前記ケースの内部を密閉された空間領域とし、前記ケースの内部における前記駆動子の往復運動する軸心方向に前記駆動子を挟むように対向して位置する第1の空間領域と第2の空間領域とを互いに連通通気する通気手段を設け、前記駆動子の往復運動によって生ずる前記第1、第2の空間領域における内圧の変化を抑制したことを特徴とする振動体。
- 前記通気手段は前記ケースまたは前記駆動子のうちの少なくとも一つに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の振動体。
- 前記通気手段は前記ケースの側壁の内側に設ける少なくとも一つの凹部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の振動体。
- 前記通気手段は前記ケースの側壁に近接する前記駆動子の外周部に設ける少なくとも一つの凹部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の振動体。
- 前記通気手段は前記駆動子を振動方向に貫通する少なくとも一つの貫通孔であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の振動体。
- 前記駆動子は円筒形状をなす磁石と、該磁石の一方の端面に当接するヨークと、該磁石の他方の端面に当接されるトッププレートと、前記ヨークに取り付けられている錘とを有し、前記通気手段が前記錘の外周部に設ける少なくとも一つの凹部であることを特徴とする請求項1、2、4のいずれか一項に記載の振動体。
- 前記駆動子は円筒形状をなす磁石と、該磁石の一方の端面に当接するヨークと、該磁石の他方の端面に当接されるトッププレートと、前記ヨークに取り付けられている錘とを有し、前記通気手段が前記錘または前記ヨークのうちの少なくとも一つに設ける貫通孔であることを特徴とする請求項1、2、5のいずれか一項に記載の振動体。
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