JP2009121139A - 壁面パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】主として建物の内壁に用いる壁面パネルであって、従来にない趣きのある装飾を行なうことができる壁面パネルを提供する。
【解決手段】透光性を有するバインダー樹脂内に透光性を有する樹脂粒子が拡散して混入された板状のパネル本体10と、該パネル本体10の正面側の面に形成され、光透過性の塗料を手書きにより塗布することにより形成された装飾層20と、パネル本体10の背面側に形成され、パネル本体10の側に光反射面を有する光反射シートと、該パネル本体の端面に向けて光を照射する複数のLEDを列設したLED基板50と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、壁面パネルに関するものであり、特に、発光部を有する壁面パネルに関するものである。
従来における壁面パネルは木材等により構成されていて、特に、建物の内側の内壁面に装飾を施すには、内壁面用の壁面パネル自体の表面に装飾を施すことが行われていた。
また、特許文献1に示すように、建物の外壁の表面に面状発光部を設けて、建物を浮かび上がらせたり、意匠性を向上させたりするものが開示されている。
特開平7−217149号公報
しかし、壁面、特に、建物の内壁面に用いる壁面パネルで、従来にない趣きのある装飾を行なうことができる壁面パネルが望まれていた。
また、上記特許文献1の場合には、建物の外壁の表面に面状発光部を設けることにより、建物の輪郭を浮かび上がらせることはできるが、趣きのある装飾を施すことができないという問題があった。
そこで、本発明は、主として建物の内壁に用いる壁面パネルであって、従来にない趣きのある装飾を行なうことができる壁面パネルを提供することを目的とするものである。
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、建築物の壁面に使用する壁面パネルであって、透光性を有するバインダー樹脂内に透光性を有する樹脂粒子が混入された板状のパネル部材と、該パネル部材の正面側の面に形成された装飾層で、光透過性の塗料を手書きにより塗布することにより形成された装飾層と、パネル部材の背面側に形成され、パネル部材の側に光反射面を有する光反射シートと、該パネル部材の端面に光を照射する複数のLEDを列設したLED基板と、を有することを特徴とする。
この第1の構成の壁面パネルにおいては、LED基板に設けられたLEDから光が照射されると、パネル部材内に拡散して混入された樹脂粒子と光反射シートにより、パネル部材の正面側の面が面発光する。すると、面発光により正面側に照射された光のうち、装飾層の背面から照射された光は装飾層を透過して正面側に照射される。これにより、装飾層も背面から光照射される。よって、装飾層が背面側から光照射され、これにより、装飾性を向上させることができる。特に、装飾層は、塗料を手書きにより塗布されていて、塗料の厚みが不均一に形成されているので、厚みの薄い部分は光の透過性が高く、また、厚みの厚い部分は光の透過性が低いので、光の透過性に差を設けた微妙な表現をすることができ、従来にない趣きのある装飾を行なうことができる。
本発明に基づく壁面パネルによれば、装飾層が背面側から光照射されるので、装飾性を向上させることができる。特に、装飾層は、塗料を手書きにより塗布されていて、塗料の厚みが不均一に形成されているので、厚みの薄い部分は光の透過性が高く、また、厚みの厚い部分は光の透過性が低いので、光の透過性に差を設けた微妙な表現をすることができ、従来にない趣きのある装飾を行なうことができる。
本発明においては、主として建物の内壁に用いる壁面パネルであって、従来にない趣きのある装飾を行なうことができる壁面パネルを提供するという目的を以下のようにして実現した。
なお、以下に説明する壁面パネルA1、A2、A3、A4、A2’は、図9に示すように、建物C内の空間を仕切る壁面パネルとして用いられるものである。
本発明に基づく壁面パネルA1は、図1〜図3に示すように構成され、パネル本体10と、装飾層20と、光反射シート30と、フレーム部40と、LED基板50とを有している。
ここで、パネル本体(パネル部材)10は、面発光機能を有する板状のパネル部材であり、主として、バインダー樹脂12内に樹脂粒子14を混入させたものである。
このバインダー樹脂12は、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチン、ポリエステル、ポリウレタン等の光学的透明性を有する樹脂により形成されて、上記の中で、アクリル樹脂(特に、透明なアクリル樹脂)が好ましい。
また、樹脂粒子14は、樹脂により形成された粒子であり、異なる光透過率及び/又は屈折率を有する複数種類の透光性(光透過性としてもよい)を有する樹脂粒子により構成されている。例えば、樹脂粒子14は、アクリル樹脂により形成されたアクリル樹脂粒子と、シリコン樹脂により形成されたシリコン樹脂粒子により構成されたものとする。
なお、パネル本体10に使用する樹脂粒子14の含有量としては、バインダー樹脂が100重量%に対して、樹脂粒子が40〜120重量%とし、樹脂粒子14におけるアクリル樹脂粒子とシリコン樹脂粒子の混合割合は、アクリル樹脂粒子が70〜90重量%で、シリコン樹脂粒子が10〜30重量%とする。また、樹脂粒子14の粒径としては、1.0〜30.0μmとするのが好ましい。樹脂粒子14は、バインダー樹脂12内に拡散して混入された状態となっている。つまり、シリコン樹脂粒子の場合には、光の拡散性は向上するものの正面側への輝度が低下するため、アクリル樹脂粒子を混入させて輝度の低下を防ぐのである。
また、装飾層20は、パネル本体10の正面側の表面に塗料を塗布して形成されたものであり、1又は複数の色の塗料を塗布することにより描画された絵柄が表示されている。なお、この装飾層20は、塗料を筆等により手書きにより塗布することにより形成されたものであり、これにより、塗料の厚みが不均一となっていて、塗料の厚みが厚い箇所と薄い箇所が設けられている。例えば、塗料の厚みの最も厚い箇所の厚みをαとすると、塗料の厚みの最も薄い箇所の厚みが、0.1〜0.5×αとなっている。この装飾層20を構成する塗料は、光透過性(透光性)を有する樹脂性塗料である。なお、この塗料は、パネル本体10のバインダー樹脂12の材質と同じとするのが好ましい。これにより、パネル本体10への定着性を高めることができる。つまり、バインダー樹脂12にアクリル樹脂を使用する場合には、装飾層20に使用する塗料は、アクリル樹脂系塗料とすることが好ましい。
また、光反射シート30は、パネル本体10の背面に設けられていて、パネル本体10側に光反射面を有するシートである。つまり、光反射シート30は、その反射面がパネル本体10の背面に接触するように取り付けられている。
また、光反射シート32は、パネル本体10の上面に設けられていて、パネル本体10側に光反射面を有するシートである。つまり、光反射シート32は、その反射面がパネル本体10の上面に接触するように取り付けられている。また、光反射シート34は、パネル本体10の下面に設けられていて、パネル本体10側に光反射面を有するシートである。つまり、光反射シート34は、その反射面がパネル本体10の下面に接触するように取り付けられている。光反射シート30、32、34のパネル本体10への取付けは、光反射シート30、32、34とパネル本体10の接触面を透明な接着剤により接着する方法が考えられる。
上記の光反射シート30、32、34の構成としては、例えば、アルミニウムを蒸着したシートや、合成樹脂(例えば、PET)に銀を蒸着させたものが挙げられる。
また、フレーム部40は、パネル本体10の側部に取り付けられ、断面略コ字状を呈するフレーム状に形成されている。つまり、フレーム部40は、板状の側面部42aと、板状の正面部42bと、板状の背面部42cとを有し、断面コ字状に形成されている。また、フレーム部40の正面部42bの内側と背面部42cの内側には、突出部44が形成されていて、パネル本体10の側面に当接するようになっている。なお、この突出部44は、フレーム部40の上端領域と下端領域のみに形成されていて、LED54からの光の邪魔にならないように構成されている。
なお、フレーム部40のパネル本体10への取付けは、例えば、フレーム部40の正面部42bの背面とパネル本体10の正面部の端部領域の間を接着するとともに、フレーム部40の背面部42cの正面とパネル本体10の背面部の端部領域の間を接着する方法や、フレーム部40とパネル本体10とをネジ止めする方法が考えられる。
また、LED基板50は、フレーム部40内に設けられ、基板本体52と、LED54とを有している。つまり、基板本体52は、板状を呈し、LED54は、基板本体52のパネル本体10側に複数列設されている。このLED基板50は、フレーム部40の側面部42aと突出部44間の領域に設けられている。これにより、LED54がパネル本体10の側面に対置され、LED54からの光が、パネル本体10の側面に対して略直角に入射されるようになっている。
上記構成の壁面パネルA1の作用について説明する。LED基板50に設けられたLED54から光が照射されると、パネル本体10の正面側の面が面発光する。すなわち、パネル本体10の側面に入射されると、パネル本体10内に入射した光は、樹脂粒子14により乱反射し、乱反射した光の一部はパネル本体10の内部から外部に照射される。また、乱反射した光の一部やパネル本体10に入射した光の一部は直接光反射シート30、32、34に当たって反射し、パネル本体10の内部から外部に照射される。以上のようにして、パネル本体10の正面側の面の全面が発光する。つまり、パネル本体10の正面側の面が面発光する。
すると、面発光により正面側に照射された光のうち、装飾層20の背面から照射された光は装飾層20を透過して正面側に照射される。これにより、装飾層20も背面から光照射される。
以上のように、本実施例の壁面パネルA1によれば、面発光するパネル本体10の正面側に装飾層20が設けられているので、装飾層20が背面側から光照射され、これにより、装飾性を向上させることができる。
特に、装飾層20は、塗料を手書きにより塗布されていて、塗料の厚みが不均一に形成されているので、厚みの薄い部分は光の透過性が高く、また、厚みの厚い部分は光の透過性が低いので、光の透過性に差を設けた微妙な表現をすることができ、従来にない趣きのある装飾を行なうことができる。
よって、実施例1の壁面パネルA1をホテル、旅館のホール、宴会場、会議室等の壁面に使用した場合に、従来にない趣きのある装飾を行うことができる。
次に、実施例2の壁面パネルについて説明する。実施例2の壁面パネルA2は、実施例1の壁面パネルと略同様の構成であるが、パネル本体の構成が異なる。
すなわち、図4に示すように、パネル本体110は、パネル部材112と、透明部材(透光性部材)114とにより構成されている。
このパネル部材112は、面発光機能を有する板状のパネル部材であり、上記実施例1のパネル本体10と同様の構成となっている。つまり、バインダー樹脂内に樹脂粒子を拡散して混入した構成となっている。パネル部材112の詳しい構成は、実施例1のパネル本体10と同様であるので説明を省略する。
また、透明部材114は、板状の透明な部材であり、透明樹脂に形成されている。この透明部材114は、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチン、ポリエステル、ポリウレタン等の光学的透明性を有する樹脂により形成されて、上記の中で、アクリル樹脂が好ましい。この透明部材114には、上記樹脂粒子は混入されていない。なお、この透明部材114は、透明部材でなくても、透光性を有する部材であればよい。あるいは互いに付勢力を有して係合する係合片(例えば、凹凸の係合片、又は、雄雌の係合片)によって、分離されたパネル部材112と透明部材114とを嵌合し一体とする構成としてもよい。
そして、透明部材114の背面部がパネル部材112の正面部に接触した状態でパネル本体110を構成するが、パネル部材112と透明部材114とを一体に構成する方法としては、パネル部材112と透明部材114とを接着する方法が考えられるが、その場合には、パネル部材112と透明部材114の接触面の周囲の領域を接着剤により接着する方法や、パネル部材112と透明部材114の接触面を透明な接着剤により接着する方法が考えられる。また、パネル本体110をフレーム部40に取り付ける方法は、上記実施例1と同様である。なお、パネル部材112と透明部材114とを接着させずに、パネル部材112をフレーム部40の背面部42cに対してネジ止めするとともに、パネル部材114をフレーム部40の正面部42bに対してネジ止めして、パネル部材112と透明部材114をフレーム部40に取り付ける方法も考えられる。
また、装飾層20は、透明部材114の正面部に設けられている。装飾層20の構成は、実施例1の装飾層20と同様であるので詳しい説明を省略する。
また、光反射シート30は、パネル部材112の背面に設けられている。また、光反射シート32は、パネル本体110の上面(つまり、パネル部材112の上面と透明部材114の上面)に設けられ、光反射シート34は、パネル本体110の下面(つまり、パネル部材112の下面と透明部材114の下面)に設けられている。光反射シート30、32、34の構成は、実施例1の光反射シート30、32、34と同様であるので詳しい説明を省略する。
また、LED54は、パネル部材112の側方に設けられ(図4参照)、パネル部材112の側面に略直角に光が入射されるように構成されている。
上記以外の構成は、実施例1と同様であるので、詳しい説明を省略する。
上記実施例2の構成の壁面パネルA2の作用について説明する。LED基板50に設けられたLED54から光が照射されると、パネル本体110におけるパネル部材112の側面に入射される。すると、パネル部材112内に入射した光は、樹脂粒子14により乱反射し、乱反射した光の一部はパネル部材112の内側から外側に向かって照射される。また、乱反射した光の一部やパネル部材112に入射した光の一部は直接光反射シート30、32、34に当たって反射し、パネル部材112の内側から外側に向かって照射される。以上のようにして、パネル部材112の正面側の面の全面が発光する。つまり、パネル部材112の正面側の面が面発光する。
パネル部材112の正面側から照射された光は、透明部材114を通って透明部材114の正面側から外部に照射されるので、透明部材114も面発光し、結果として、パネル本体110の正面側の面が面発光する。
すると、面発光により正面側に照射された光のうち、装飾層20の背面から照射された光は装飾層20を透過して正面側に照射される。これにより、装飾層20も背面から光照射される。
以上のように、実施例2の壁面パネルA2によれば、面発光するパネル本体110の正面側に装飾層20が設けられているので、装飾層20が背面側から光照射され、これにより、装飾性を向上させることができる。
特に、装飾層20は、塗料を手書きにより塗布されていて、塗料の厚みが不均一に形成されているので、厚みの薄い部分は光の透過性が高く、また、厚みの厚い部分は光の透過性が低いので、光の透過性に差を設けた微妙な表現をすることができ、従来にない趣きのある装飾を行なうことができる。
また、パネル部材112の正面側に透明部材114が設けられていることから、パネル部材112の正面側の面が反射率の低い鏡面として作用し、装飾層20の背面側の面がパネル部材112の正面側の面に写り込み、壁面パネルを正面側から視認した場合に、装飾層20の正面側の面とともに、パネル部材112の正面側の面に写り込んだ装飾層20の背面側の画像を見ることができ、装飾層20の絵柄の周囲が二重に表現される。また、透明部材114の正面側とパネル部材112の正面側とが前後方向にずれていることから装飾層20の正面側の面と装飾層20の背面側の面とがずれて表示されるので、奥行き感のある表現ができる。以上のようにして、従来にない趣きのある装飾を行うことができる。
以上のようにして、壁面パネルA2をホテル、旅館のホール、宴会場、会議室等の壁面に使用した場合に、従来にない趣きのある装飾を行うことができる。
次に、実施例3の壁面パネルについて説明する。実施例3の壁面パネルA3は、実施例2の壁面パネルと略同様の構成であるが、パネル本体の構成が異なり、パネル部材と透明部材とが逆の構成となっている。
すなわち、図5に示すように、パネル本体210は、透明部材(透光性部材)212と、パネル部材214とにより構成されている。
この透明部材212は、実施例2の透明部材114と同様の構成であり、板状の透明な部材であり、透明樹脂に形成されている。透明部材212の詳しい構成は、実施例2の透明部材114と同様であるので説明を省略する。
また、パネル部材214は、面発光機能を有する板状のパネル部材であり、上記実施例2のパネル部材112と同様の構成となっている。つまり、バインダー樹脂内に樹脂粒子を拡散して混入した構成となっている。なお、透明部材212の正面側の面が後述のように鏡面とし装飾層20が写り込むために、樹脂粒子の混入量は上記実施例1や実施例2よりも少なくするのが好ましく、例えば、バインダー樹脂が100重量%に対して、樹脂粒子が40〜60重量%とするのが好ましい。パネル部材214の詳しい構成は、実施例2のパネル部材112と同様であるので説明を省略する。
そして、パネル部材214の背面部が透明部材212の正面部に接触した状態でパネル本体210を構成している。つまり、本実施例のパネル本体210は、実施例2のパネル本体110におけるパネル部材と透明部材とを逆に配置した構成であるといえる。
なお、LED54は、透明部材212の側方に設けられ(図5参照)、透明部材212の側面に略直角に光が入射されるように構成されている。上記以外の構成は、実施例2と同様であるので、詳しい説明を省略する。
上記実施例3の構成の壁面パネルA3の作用について説明する。LED基板50に設けられたLED54から光が照射されると、パネル本体210における透明部材212の側面に入射される。すると、透明部材212内に入射した光は、光反射シート30、32、34により反射してパネル部材214の背面側に至る。なお、透明部材212内に入射した光の一部は、直接パネル部材214の背面側に至る。
パネル部材214の背面側に至った光は、パネル部材214内に侵入し、樹脂粒子14により乱反射し、パネル部材214の正面側の面の全面が発光する。つまり、パネル部材214の正面側の面が面発光する。以上のようにして、パネル本体210の正面側の面が面発光する。
すると、面発光により正面側に照射された光のうち、装飾層20の背面から照射された光は装飾層20を透過して正面側に照射される。これにより、装飾層20も背面から光照射される。
以上のように、実施例3の壁面パネルA3によれば、面発光するパネル本体210の正面側に装飾層20が設けられているので、装飾層20が背面側から光照射され、これにより、装飾性を向上させることができる。
特に、装飾層20は、塗料を手書きにより塗布されていて、塗料の厚みが不均一に形成されているので、厚みの薄い部分は光の透過性が高く、また、厚みの厚い部分は光の透過性が低いので、光の透過性に差を設けた微妙な表現をすることができ、従来にない趣きのある装飾を行なうことができる。
また、透明部材212の正面側にパネル部材214が設けられていることから、透明部材212の正面側の面が反射率の低い鏡面として作用し、装飾層20の背面側の面が透明部材212の正面側の面に写り込み、壁面パネルを正面側から視認した場合に、装飾層20の正面側の面とともに、透明部材212の正面側の面に写り込んだ装飾層20の背面側の面を見ることができ、装飾層20の絵柄の周囲が二重に表現される。また、パネル部材214の正面側と透明部材212の正面側とが前後方向にずれていることから装飾層20の正面側の面と装飾層20の背面側の面とがずれて表示されるので、奥行き感のある表現ができる。
特に、面発光機能を有するパネル部材214が透明部材212よりも正面側にあり、パネル部材214内には樹脂粒子が混入されているため、透明部材212の面への写り込みも実施例2に比べてぼやけたものとなり、装飾層20の正面側の面は明確に視認できるものの、写り込みの画像はぼけていることから、これらにより従来にない趣きのある装飾を行うことができる。
また、透明部材212にLED54からの光が入射されるため、実施例2のパネル部材112に比べて、正面側に反射される光量は小さいため、実施例2に比べて全体としては暗い面発光となり、上記のぼやけた写り込み画像ととともに、従来にない趣きのある装飾を行うことができる。
以上のようにして、壁面パネルA3をホテル、旅館のホール、宴会場、会議室等の壁面に使用した場合に、従来にない趣きのある装飾を行うことができる。
次に、実施例4の壁面パネルについて説明する。実施例4の壁面パネルA4は、実施例2の壁面パネルと略同様の構成であるが、パネル本体の構成が異なり、透明部材114の代わりに面発光機能を有するパネル部材となっている。
すなわち、図6に示すように、パネル本体310は、パネル部材312と、パネル部材314とにより構成されている。
このパネル部材312は、実施例2のパネル部材112と同様の構成であり、面発光機能を有する板状のパネル部材である。つまり、バインダー樹脂内に樹脂粒子を拡散して混入した構成となっている。パネル部材312の詳しい構成は、実施例2のパネル部材112と同様であるので説明を省略する。
また、パネル部材314もパネル部材312と同様の構成であり、面発光機能を有する板状のパネル部材である。つまり、バインダー樹脂内に樹脂粒子を拡散して混入した構成となっている。なお、パネル部材312の正面側の面が後述のように鏡面とし装飾層20が写り込むために、パネル部材314における樹脂粒子の混入量は上記実施例1や実施例2よりも少なくするのが好ましく、例えば、バインダー樹脂が100重量%に対して、樹脂粒子が40〜60重量%とするのが好ましい。パネル部材314の詳しい構成は、実施例2のパネル部材112と同様であるので説明を省略する。
そして、パネル部材314の背面部がパネル部材312の正面部に接触した状態でパネル本体310を構成している。つまり、本実施例のパネル本体310は、面発光機能を有する板状のパネル部材を二枚重ねた構成であるといえる。
なお、LED54は、パネル部材312の側方に設けられ(図6参照)、パネル部材312の側面に略直角に光が入射されるように構成されている。上記以外の構成は、実施例2と同様であるので、詳しい説明を省略する。
上記実施例4の構成の壁面パネルA4の作用について説明する。LED基板50に設けられたLED54から光が照射されると、パネル本体310におけるパネル部材312の側面に入射される。すると、パネル部材312内に入射した光は、樹脂粒子14により乱反射し、乱反射した光の一部はパネル部材312の内側から外側に向かって照射される。また、乱反射した光の一部やパネル部材312に入射した光の一部は直接光反射シート30、32、34に当たって反射し、パネル部材312の内側から外側に向かって照射される。以上のようにして、パネル部材312の正面側の面の全面が発光する。つまり、パネル部材312の正面側の面が面発光する。
パネル部材312から面発光により出力された光は、パネル部材314内に侵入し、樹脂粒子14により乱反射し、パネル部材314の正面側の面の全面が発光する。つまり、パネル部材314の正面側の面が面発光する。以上のようにして、パネル本体310の正面側の面が面発光する。
すると、面発光により正面側に照射された光のうち、装飾層20の背面から照射された光は装飾層20を透過して正面側に照射される。これにより、装飾層20も背面から光照射される。
以上のように、実施例4の壁面パネルA4によれば、面発光するパネル本体310の正面側に装飾層20が設けられているので、装飾層20が背面側から光照射され、これにより、装飾性を向上させることができる。
特に、装飾層20は、塗料を手書きにより塗布されていて、塗料の厚みが不均一に形成されているので、厚みの薄い部分は光の透過性が高く、また、厚みの厚い部分は光の透過性が低いので、光の透過性に差を設けた微妙な表現をすることができ、従来にない趣きのある装飾を行なうことができる。
また、パネル部材312の正面側にパネル部材314が設けられていることから、パネル部材312の正面側の面が反射率の低い鏡面として作用し、装飾層20の背面側の面がパネル部材312の正面側の面に写り込み、壁面パネルを正面側から視認した場合に、装飾層20の正面側の面とともに、パネル部材312の正面側の面に写り込んだ装飾層20の背面側の面を見ることができ、装飾層20の絵柄の周囲が二重に表現される。また、パネル部材314の正面側とパネル部材312の正面側とが前後方向にずれていることから装飾層20の正面側の面と装飾層20の背面側の面とがずれて表示されるので、奥行き感のある表現ができる。
特に、面発光機能を有するパネル部材314がパネル部材312よりも正面側にあり、パネル部材314内には樹脂粒子が混入されているため、パネル部材312の面への写り込みも実施例2に比べてぼやけたものとなり、装飾層20の正面側の面は明確に視認できるものの、写り込みの画像はぼけていることから、これらにより従来にない趣きのある装飾を行うことができる。
ただし、実施例3の構成に比べて、パネル部材の正面側からの光量は多いことから、実施例3の場合には、暗い面発光となるに対して、本実施例の場合には、実施例3に比べてパネル本体310の面発光を明るくすることができる。
以上のようにして、壁面パネルA4をホテル、旅館のホール、宴会場、会議室等の壁面に使用した場合に、従来にない趣きのある装飾を行うことができる。
実施例5の壁面パネルA2’は、上記実施例2の壁面パネルA2と略同様の構成であるが、パネル部材112と透明部材114のそれぞれにLEDを対置させた構成となっている。すなわち、図7に示すように、壁面パネルA2’においては、パネル部材112の側面にはLED54が対置され、透明部材114の側面にはLED56が対置されている。そして、LEDを発光させるモードとして、LED54のみを発光させるモードと、LED56のみを発光させるモードと、LED54とLED56の両方を発光させるモードとが設けられ、これらのモードを切り換え制御できるようになっている。これにより、単一のパネル本体110においても複合的な多種類の室内照明パターンを創出させることが可能とする作用効果を生じるとともに壁面パネルの照度を向上させる効果をも生じる。
なお、上記実施例3においても、透明部材212の側面とパネル部材214の側面のそれぞれにLEDを対置させ、上記のように、いずれか一方のLEDを発光させるモードと、両方のLEDを発光させるモードとを切換え可能に構成してもよい。
また、上記実施例4においても、パネル部材312の側面とパネル部材314の側面のそれぞれにLEDを対置させ、上記のように、いずれか一方のLEDを発光させるモードと、両方のLEDを発光させるモードとを切換え可能に構成してもよい。
なお、上記実施例2、実施例3、実施例5において、透明部材114、212の代わりに、着色した透光性部材を使用して、着色した光を発光させるようにしてもよい。これにより、装飾層の色との組み合わせにより装飾層の色彩を変化させることができる。例えば、透明部材114、212の代わりに青色に着色した透光性部材を用いるとともに、装飾層に赤色の塗料を用いることにより、赤色の装飾層の裏面から青色の光を照射させて、紫色に発光させることができる。また、透明部材114、212の代わりに、複数の着色した透光性部材を重ねて構成したものとし、各透光性部材の色を異なる色としてもよい。
また、上記実施例1〜5において、LED54をフルカラーLEDとする等して、複数種類の色の光を照射できるようにして、パネル本体の正面から発光される光の色を可変可能として、これにより、装飾層の色との組み合わせにより装飾層の色彩を多様に変化させることができる。例えば、装飾層に赤色の塗料を塗布した部分(赤色部分)について、LEDからの光を青色にすると、装飾層の赤色部分に青色の光が照射されるので、紫色に表示され、一方、LEDからの光を緑色にすると、装飾層の赤色部分に緑色の光が照射されるので、黄色に表示されることになる。
なお、上記実施例1〜5の壁面パネルにおいては、パネル本体の両側にLED基板を設けるものとして説明したが、パネル本体の一方の側部のみに設け、他方の側部には光反射シートを設けるようにしてもよい。
また、複数の壁面パネルを一列につなげて1つの壁面パネル群を構成し、各壁面パネルにおけるLEDをフルカラーLEDとして、LEDから発光する光の色を変化させる、いわゆる、発光色の切換え制御を行なう場合に、各壁面パネルにおいて、LEDから発光する出力タイミングを同期させて、LEDから発光する色の変化を同期させる必要があるが、複数の壁面パネルのLED基板を1つのコントローラに接続して、該コントローラが制御するチャネル(各チャネルが各LED基板に対応している)に発光させる色を指示する制御信号を送る方法が考えられるが、汎用のコントローラでは制御できるチャネル数に限界があることから、汎用のコントローラよりもチャネル数の多いコントローラを特別に作成する必要が出てきてしまい、コストが掛かってしまう。
そこで、図8に示すように、壁面パネル群Bは、複数(具体的には4つ)の壁面パネルA1と、コントローラ500と、リモコン受信装置510と、リモコン520とを有し、4つのチャンネルを有する汎用のコントローラ500、502に壁面パネルA1のLED基板50に接続し、コントローラ500とコントローラ502の間は、RS485等のインタフェースにより接続して(つまり、コントローラ500、502には、インターフェース機能を有している)、コントローラ500の1つに接続したリモコン受信装置510に対して、リモコン520から操作することにより、低コストで多くの壁面パネルのLED基板を制御することができる。
つまり、リモコン520によりある色を指示する操作をすると、その色についての信号がリモコン受信装置510に送信されて、リモコン受信装置510からコントローラ500に信号が送られる。すると、コントローラ500は、該信号に従い、LEDからその色の光を出力するように、コントローラ500に接続されたLED基板50を制御する。また、コントローラ500は、インタフェース機能に基づき該信号をコントローラ502に送信し、コントローラ502は、該信号に従い、LEDからその色の光を出力するように、コントローラ502に接続されたLED基板50を制御する。
なお、上記のLEDからの発光色の切換え制御は、ある壁面パネルにおける複数のLEDが全て同じ色の光を出力する場合のみならず、ある壁面パネルにおける複数のLEDにおいて、少なくとも1つのLEDが異なる色の光を出力する等異なる色の光を出力する場合にも適用される。
なお、上記の説明では、LEDから出力される光の色を制御する場合について説明したが、これには限られず、LEDからの光の光量(輝度としてもよい)を切り替える場合や、LEDを点滅させる場合の点滅パターンを切り替える場合等、他の出力タイミングを切り替える場合に適用してもよい。
また、図8においては、壁面パネルA1を例にとって説明したが、上記実施例2〜5の壁面パネルであってもよい。
また、上記の説明においては、パネル部材を面発光機能を有するものとするために内部に樹脂粒子を拡散して混入されるとして説明したが、これには限られず、透明(又は透光性を有する)板状の樹脂部材の背面側に、凹状(例えば、半球状又は円錐状)の反射ドットを複数形成する方法としてもよく、また、透明(又は透光性を有する)板状の樹脂部材の背面側に、断面略V字状の溝部をLEDからの光の照射方向に対して略直角方向に形成する方法としてもよい。
また、以下の構成としてもよい。すなわち、「建築物の壁面に使用する壁面パネルであって、透光性を有するバインダー樹脂内に透光性を有する樹脂粒子が拡散して混入された板状のパネル部材と、該パネル部材の正面側の面に設けられ、透光性を有し板状を呈する透光性部材で、該樹脂粒子が混入されていない透光性部材と、該透光性部材の正面側の面に形成された装飾層で、光透過性の塗料を手書きにより塗布することにより形成された装飾層と、パネル部材の背面側に形成され、パネル部材の側に光反射面を有する光反射シートと、該パネル部材の端面に向けて光を照射する複数のLEDを列設したLED基板と、を有することを特徴とする壁面パネル。」としてもよい(これを第2の構成とする。また、請求項1の構成を第1の構成とする)。
上記第2の構成の壁面パネルにおいては、LED基板に設けられたLEDから光が照射されると、パネル部材内に拡散して混入された樹脂粒子と光反射シートにより、パネル部材の正面側の面が面発光する。また、パネル部材の正面側から照射された光は、透光性部材を通って透光性部材の正面側から外部に照射されるので、透光性部材も面発光する。すると、面発光により正面側に照射された光のうち、装飾層の背面から照射された光は装飾層を透過して正面側に照射される。これにより、装飾層も背面から光照射される。よって、装飾層が背面側から光照射され、これにより、装飾性を向上させることができる。特に、装飾層は、塗料を手書きにより塗布されていて、塗料の厚みが不均一に形成されているので、厚みの薄い部分は光の透過性が高く、また、厚みの厚い部分は光の透過性が低いので、光の透過性に差を設けた微妙な表現をすることができ、従来にない趣きのある装飾を行なうことができる。
また、パネル部材の正面側に透光性部材が設けられていることから、パネル部材の正面側の面が反射率の低い鏡面として作用し、装飾層の背面側の面がパネル部材の正面側の面に写り込み、壁面パネルを正面側から視認した場合に、装飾層の正面側の面とともに、パネル部材の正面側の面に写り込んだ装飾層の背面側の画像を見ることができ、装飾層の絵柄の周囲が二重に表現される。また、透光性部材の正面側とパネル部材の正面側とが前後方向にずれていることから装飾層の正面側の面と装飾層の背面側の面とがずれて表示されるので、奥行き感のある表現ができる。以上のようにして、従来にない趣きのある装飾を行うことができる。
なお、上記第1及び第2の構成において、パネル部材における樹脂粒子の含有量は、バインダー樹脂が100重量%に対して、樹脂粒子が40〜120重量%とするのが好ましい。
また、以下の構成としてもよい。すなわち、「建築物の壁面に使用する壁面パネルであって、透光性を有するバインダー樹脂内に透光性を有する樹脂粒子が拡散して混入された板状のパネル部材と、該パネル部材の背面側の面に設けられ、透光性を有し板状を呈する透光性部材で、該樹脂粒子が混入されていない透光性部材と、該パネル部材の正面側の面に形成された装飾層で、光透過性の塗料を手書きにより塗布することにより形成された装飾層と、透光性部材の背面側に形成され、透光性部材の側に光反射面を有する光反射シートと、該透光性部材の端面に向けて光を照射する複数のLEDを列設したLED基板と、を有することを特徴とする壁面パネル。」としてもよい(これを第3の構成とする)。
上記第3の構成の壁面パネルにおいては、LED基板に設けられたLEDから光が照射されると、光は光反射シートによりパネル部材の背面側に至る。パネル部材に背面側から光が入射すると、パネル部材内に拡散して混入された樹脂粒子により、パネル部材の正面側の面が面発光する。すると、面発光により正面側に照射された光のうち、装飾層の背面から照射された光は装飾層を透過して正面側に照射される。これにより、装飾層も背面から光照射される。よって、装飾層が背面側から光照射され、これにより、装飾性を向上させることができる。特に、装飾層は、塗料を手書きにより塗布されていて、塗料の厚みが不均一に形成されているので、厚みの薄い部分は光の透過性が高く、また、厚みの厚い部分は光の透過性が低いので、光の透過性に差を設けた微妙な表現をすることができ、従来にない趣きのある装飾を行なうことができる。
また、透光性部材の正面側にパネル部材が設けられていることから、透光性部材の正面側の面が反射率の低い鏡面として作用し、装飾層の背面側の面が透光性部材の正面側の面に写り込み、壁面パネルを正面側から視認した場合に、装飾層の正面側の面とともに、透光性部材の正面側の面に写り込んだ装飾層の背面側の面を見ることができ、装飾層の絵柄の周囲が二重に表現される。また、パネル部材の正面側と透光性部材の正面側とが前後方向にずれていることから装飾層の正面側の面と装飾層の背面側の面とがずれて表示されるので、奥行き感のある表現ができる。
また、特に、面発光機能を有するパネル部材が透光性部材よりも正面側にあり、透光性部材内には樹脂粒子が混入されているため、透光性部材の面への写り込みもぼやけたものとなり、装飾層の正面側の面は明確に視認できるものの、写り込みの画像はぼけていることから、これらにより従来にない趣きのある装飾を行うことができる。
また、以下の構成としてもよい。すなわち、「建築物の壁面に使用する壁面パネルであって、透光性を有するバインダー樹脂内に透光性を有する樹脂粒子が拡散して混入された板状の第1パネル部材と、該第1パネル部材の正面側の面に設けられ、バインダー樹脂内に光透過性の樹脂粒子が拡散して混入された板状の第2パネル部材と、該第2パネル部材の正面側の面に形成された装飾層で、光透過性の塗料を手書きにより塗布することにより形成された装飾層と、該第1パネル部材の背面側に形成され、透光性部材の側に光反射面を有する光反射シートと、該第1パネル部材の端面に向けて光を照射する複数のLEDを列設したLED基板と、を有することを特徴とする壁面パネル。」としてもよい(これを第4の構成とする)。
この第4の構成の壁面パネルにおいては、LED基板に設けられたLEDから光が照射されると、第1パネル部材内に拡散して混入された樹脂粒子と光反射シートにより、第1パネル部材の正面側の面が面発光する。また、第1パネル部材から面発光により出力された光は、第2パネル部材内に侵入し、樹脂粒子により乱反射し、第2パネル部材の正面側の面の全面が発光する。すると、面発光により正面側に照射された光のうち、装飾層の背面から照射された光は装飾層を透過して正面側に照射される。これにより、装飾層も背面から光照射される。よって、装飾層が背面側から光照射され、これにより、装飾性を向上させることができる。特に、装飾層は、塗料を手書きにより塗布されていて、塗料の厚みが不均一に形成されているので、厚みの薄い部分は光の透過性が高く、また、厚みの厚い部分は光の透過性が低いので、光の透過性に差を設けた微妙な表現をすることができ、従来にない趣きのある装飾を行なうことができる。
また、第1パネル部材の正面側に第2パネル部材が設けられていることから、第1パネル部材の正面側の面が反射率の低い鏡面として作用し、装飾層の背面側の面が第1パネル部材の正面側の面に写り込み、壁面パネルを正面側から視認した場合に、装飾層の正面側の面とともに、第1パネル部材の正面側の面に写り込んだ装飾層の背面側の面を見ることができ、装飾層の絵柄の周囲が二重に表現される。また、第2パネル部材の正面側と第1パネル部材の正面側とが前後方向にずれていることから装飾層の正面側の面と装飾層の背面側の面とがずれて表示されるので、奥行き感のある表現ができる。
特に、面発光機能を有する第2パネル部材が第1パネル部材よりも正面側にあり、第2パネル部材内には樹脂粒子が混入されているため、第1パネル部材の面への写り込みもぼやけたものとなり、装飾層の正面側の面は明確に視認できるものの、写り込みの画像はぼけていることから、これらにより従来にない趣きのある装飾を行うことができる。
なお、上記第3及び第4の構成において、パネル部材における樹脂粒子の含有量は、バインダー樹脂が100重量%に対して、樹脂粒子が40〜60重量%とするのが好ましい。
なお、以下の構成としてもよい。すなわち、上記第1から第3までのいずれかの構成において、上記樹脂粒子が、異なる光透過率及び/又は屈折率を有する複数種類の光透過性の樹脂粒子により構成されていることを特徴とするものとしてもよい(これを第5の構成とする)。これにより、光の拡散と輝度とを調整することができる。
また、上記第1から第5までのいずれかの構成において、上記LED基板の各LEDが、異なる色の光を出力する機能を有し、LEDからの発光色を切換え制御する制御回路が設けられていることを特徴とするものとしてもよい(これを第6の構成とする)。これにより、LEDからの光の色を順次切り替えることができ、面発光される光の色を順次切り替えることができる。
また、上記第1から第6までのいずれかの構成において、LED基板におけるLEDに印加される電圧レベルを制御してLEDから出力される光の光量を制御する制御装置が設けられていることを特徴とするものとしてもよい(これを第7の構成とする)。これにより、LEDからの光の光量を順次切り替えることができ、面発光される光の光量を順次切り替えることができる。
また、建築物の壁面に使用する壁面パネルが複数列設された壁面パネル群であって、請求項1から7までのいずれかの構成の複数の壁面パネルと、壁面パネルにおけるLEDからの出力タイミングを切換え制御する複数の制御装置で、該複数の制御装置間のインターフェース機能を有する制御装置と、を有し、複数の制御装置における各制御装置が、1又は複数の壁面パネルごとにLED基板に接続され、1つの制御装置から出力された切換え信号を該制御装置が接続されたLED基板に送信するとともに、他の制御装置に対して送信し、該他の制御装置は、受信した切換え信号を該他の制御装置が接続されたLED基板に送信することにより、複数の壁面パネルのLEDからの出力タイミングを同期させることを特徴とするものとしてもよい(これを第8の構成とする)。よって、少ないコストで、多くの壁面パネルのLEDの表示切換えを制御することができる。
また、上記第8の構成において、切換え制御される出力タイミングが、LEDからの発光色の切換えタイミングと、LEDから光量の切換えタイミングのいずれかであることを特徴とするものとしてもよい。
(1)また、パネル部材は、絵筆により図柄が描画された構成であるため、色彩の濃淡を含むグラデーションを具現することが可能となり、また、芸術性(著作性)を併せて該図柄部分に有するものとして形成することができる。また、パネル部材に、図柄、文字、記号が印刷成型され、あるいは、刻設された構成としてもよいことは勿論である。
(2)以上説明した壁面パネルは、宴会場や展示場、会議場や食堂等の室内空間に趣向性を与えるとともに、空間を仕切るパーティション機能を有するものとすることができる。
また、実施例に記載した壁面パネルは、発光色、光量、点滅パターン等を切り換えることにより、宴会場や展示場、会議場や食堂等の室内空間における趣向(発光色、濃淡等の変換を含む)を瞬時に切り換え、季節感(春夏秋冬)や、時節(日中、たそがれ、夜間)等、様々な雰囲気や室内環境を臨機応変に形成することができるものとなる。
(3)なお、以上説明した壁面パネルは、宴会場や展示場、会議場や食堂等の室内空間における照明態様を、タイマー設定等により発光色、光量、点滅パターン等を切り換えることにより、時刻ととともに変遷するものとするものとし、補助的照明の態様とすることができ、さらには、併設、列設された複数の壁面パネルを、同期してあるいはシーケンスやランダムに、個別に発光制御して、室内空間の利用形態に適宜対応した室内環境を形成するものとすることができる。
なお、バインダー樹脂内部での光透過率及び/又は屈折率を調整する光透過性樹脂剤としての樹脂粒子14を混入して光拡散層を形成した光透過性樹脂パネル(パネル本体10、110、210、310)の光放射面には、光透過性樹脂塗料により絵筆で描画される絵柄面(装飾層)を形成する一方、当該光透過性樹脂パネルの側面側には、前記光拡散層に向けて光を放射する複数のLED54を列設した表示回路基板(LED基板50)を係着するとともに、該光透過性樹脂パネルの背面側には、受けた光束を光放射面に向けて投射する光反射シート30、32、34を添着して導光板(壁面パネル)を形成し、当該導光板を室内に複数枚配設するとともに、これら複数の導光板に係着された前記表示回路基板から引き出された配線を同一の電気系統を共有するようコネクタ等により脱着可能に接続して、室内壁面を形成し若しくは室内壁面を分離して照明駆動する壁面パネルA1、A2、A3、A4によっては、前記(1)、(2)、(3)で既述した作用効果とともに、光透過性樹脂剤を均一に混入させることにより、光透過性樹脂剤の混入により形成した光拡散層によりLEDにより放射された光を拡散制御し導光板(壁面パネル)の表示画面上における輝度を均質なものとする効果を生じる。また、光拡散層における光透過性樹脂剤の混入密度を導光板内における部位の別により異ならせ、導光板表示画面上における特定の部位の領域の輝度を変更する形態とした場合で、導光板に添着し若しくは描画し或いは印刷した図柄、記号、文字に一致する光透過性樹脂剤の混入構造にあっては、導光板に添着し若しくは描画し或いは印刷した図柄、記号、文字による趣向性や識別性を高める。一方、導光板に添着し若しくは描画し或いは印刷した図柄、記号、文字には係わらない光透過性樹脂剤の混入形態にあっては、導光板に添着し若しくは描画し或いは印刷した図柄、記号、文字とは別で異質の意匠形態の趣向性とを壁面パネルに出現させる効果を生じる。
本発明の実施例における壁面パネルを示す斜視図である。 実施例1の壁面パネルの要部斜視図である。 実施例1の壁面パネルの要部平面図である。 実施例2の壁面パネルの要部平面図である。 実施例3の壁面パネルの要部平面図である。 実施例4の壁面パネルの要部平面図である。 実施例5の壁面パネルの要部平面図である。 本発明の実施例に基づく壁面パネル群の構成を示す説明図である。 本発明の実施例における壁面パネルの使用状態を示す要部斜視図である。
符号の説明
A1、A2、A2’、A3、A4 壁面パネル
B 壁面パネル群
10、110、210、310 パネル本体
12 バインダー樹脂
14 樹脂粒子
20 装飾層
30、32、34 光反射シート
40 フレーム部
50 LED基板
52 基板本体
54、56 LED
112、214、312、314 パネル部材
114、212 透明部材
500、502 コントローラ
510 リモコン受信装置
520 リモコン

Claims (1)

  1. 建築物の壁面に使用する壁面パネルであって、
    透光性を有するバインダー樹脂内に透光性を有する樹脂粒子が混入された板状のパネル部材と、
    該パネル部材の正面側の面に形成された装飾層で、光透過性の塗料を手書きにより塗布することにより形成された装飾層と、
    パネル部材の背面側に形成され、パネル部材の側に光反射面を有する光反射シートと、
    該パネル部材の端面に光を照射する複数のLEDを列設したLED基板と、
    を有することを特徴とする壁面パネル。
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