JP2009120086A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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茂樹 長瀬
Yoshinobu Hiyamizu
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Abstract

【課題】バッテリが故障しても短時間の操舵補助を可能とする電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】バッテリ7に並列にバックアップ電源11を接続し、これらに対して直列に補助電源12を接続する3電源の構成として、電圧検出器27の検出する電圧に基づいてバッテリ7の故障を検出したときは、バックアップ電源11と補助電源12とを直列に接続した電源からモータ4に電力を供給させるとともに、バックアップ電源11から制御回路23へ制御電源電圧Vccを供給する回路構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータにより操舵補助力を生じさせる電動パワーステアリング装置に関し、特にその電気回路の構成に関する。
電動パワーステアリング装置は、運転者の操舵トルクに応じてモータにより操舵補助力を生じさせる装置である。近年、大型車への電動パワーステアリング装置の需要が急増しており、かかる大型車の場合、必要とされる操舵補助力も増大する。従って、より大きな電力をモータに供給しなければならない。しかし、主電源としてのバッテリだけでは、このような大電力を十分にまかなえない場合がある。そこで、バッテリとは別に2次電池の補助電源を設け、通常はバッテリのみで対応し、より大きな電力を必要とするときはバッテリと補助電源とを互いに直列に接続して両電源で電力を供給する、という構成が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−287222号公報(図1)
上記のような従来の電動パワーステアリング装置においては、バッテリが故障(失陥)したとき、補助電源のみでは電力が不足し、十分な操舵補助ができない。操舵補助ができなくなるとハンドル操作が重くなり、車両を安全な場所に退避させることも容易ではなくなる。
かかる従来の課題に鑑み、本発明は、バッテリが故障しても短時間の操舵補助を可能とする電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明は、モータにより操舵補助力を生じさせる電動パワーステアリング装置であって、主電源として前記モータに電力を供給するバッテリと、前記バッテリと並列に接続されるバックアップ電源と、前記バッテリ及びバックアップ電源の並列体に対して直列に接続され、前記モータに電力を供給することが可能な補助電源と、前記バッテリの出力を検出する検出器と、前記バッテリに基づいて前記補助電源の充電を行うとともに、前記バッテリの出力電圧により前記モータに電力を供給する第1の出力状態と、前記バッテリ又はバックアップ電源に前記補助電源が直列に接続された状態での出力電圧により前記モータに電力を供給する第2の出力状態とを選択的に構成する充放電回路と、必要な操舵補助力に応じて前記充放電回路の出力状態を選択するとともに、前記検出器の検出結果に基づいて前記バッテリの故障を検出したときは、前記第2の出力状態を選択して、前記バックアップ電源に前記補助電源が直列に接続された状態での出力電圧により前記モータに電力を供給させる制御回路と、前記バッテリ及びバックアップ電源の双方からそれぞれ、前記制御回路へ制御電源電圧を供給する制御電源回路とを備えたものである。
上記のように構成された電動パワーステアリング装置において、制御回路は、バッテリの故障を検出したとき、充放電回路の第2の出力状態を選択することにより、バックアップ電源と補助電源とを直列に接続した電源からモータに電力を供給させる。従って、バッテリが故障しても、短時間であれば、バックアップ電源と補助電源とによって必要な操舵補助力を生じさせ、電動パワーステアリングの動作を維持することができる。なお、バッテリの電圧が失われてもバックアップ電源から制御電源電圧が供給される。
また、上記電動パワーステアリング装置において、バックアップ電源のエネルギーに、補助電源のエネルギーを合算すると2000〜4000ジュールであるように設計することができる。
この場合、バッテリが故障したときでも、車両を安全な場所に退避させるために必要な操舵補助力を生じさせることができる。また、バックアップ電源と補助電源とを同時に使用することにより、バックアップ電源が単独でこのエネルギーを備えている必要はない。すなわち、バックアップ電源が単独でこのエネルギーを備える場合に比べて、バックアップ電源のエネルギー負担は軽くなり、その結果、低コストになる。
また、上記電動パワーステアリング装置において、バッテリの+側電路と、バックアップ電源の+側電路とは、開閉制御可能なスイッチを介して互いに接続されており、制御回路は、バッテリの故障時に当該スイッチを開くように構成してもよい。
この場合、バッテリの故障時にスイッチを開くことにより、故障したバッテリの影響を排除して、バックアップ電源から制御電源電圧を供給することができる。
本発明の電動パワーステアリング装置によれば、バッテリが故障しても、短時間であれば、バックアップ電源と補助電源とによって必要な操舵補助力を生じさせ、電動パワーステアリングの動作を維持することができる。また、バックアップ電源と補助電源とを同時に使用することにより、個々の電源が保有すべきエネルギーを抑制することができる。一方、バッテリの電圧が失われてもバックアップ電源から制御電源電圧を供給することができ、制御回路の動作も保証される。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置1の電気回路を主体とした構成を示す回路図である。図において、ステアリング装置2は、ステアリングホイール(ハンドル)3に付与される運転者の操舵トルクと、モータ4が発生する操舵補助力とによって駆動される。モータ4のロータ4rからステアリング装置2への動力伝達には減速機(図示せず。)が使用されている。モータ4は、3相ブラシレスモータであり、モータ駆動回路5により駆動される。モータ駆動回路5は、3相ブリッジ回路を構成するMOS−FET51〜56と、抵抗57とが図示のように接続されたものである。MOS−FET51〜56は、ゲート駆動回路(FETドライバ)6によってスイッチングされる。
バッテリ7は、主電源としてモータ駆動回路5に電力を供給する。バッテリ7には直列にリアクトル26が接続され、このリアクトル26に並列に電圧検出器27が接続されている。リアクトル26は、バッテリ7に流れる電流に比例した電圧降下を生じさせる低抵抗体として設けられている。但し、抵抗値は非常に小さく、従って、バッテリ7の通常の電圧から見た電圧降下分は、無視し得るほどに小さい。リアクトル26及び電圧検出器27は、バッテリ7の出力(電流)を検出する検出器28を構成する。
バッテリ7からリアクトル26を介した電圧は、リレー接点8、MOS−FET9及びリアクトル10が介挿された電路L1,L3を経て、モータ駆動回路5及びモータ4に導かれる。このMOS−FET9はNチャネルであり、ソースがバッテリ7側、ドレインがモータ駆動回路5側になるように、接続されている。また、寄生ダイオード9dは、バッテリ7からモータ4に電力を供給するときに電流が流れる方向が順方向となるように構成されている。
バックアップ電源11は、電気二重層コンデンサやリチウムイオン電池で構成されており、バッテリ7と並列に接続され得る状態にある。なお、厳密には、「バッテリ7と並列に」ではなく、「バッテリ7とリアクトル26とを互いに直列に接続したものに対して並列に」であるが、前述のようにリアクトル26における電圧降下は小さいので、実質的には、バックアップ電源11はバッテリ7と並列に接続される、と解することができる。
また、バッテリ7の+側電路LBと、バックアップ電源11の+側電路(電路L1)とは、開閉制御可能なスイッチとしてのリレー接点8を介して互いに接続されている。
補助電源12は、電気二重層コンデンサやリチウムイオン電池で構成されており、バッテリ7とバックアップ電源11との並列体に対して、直列に接続されている。補助電源12の高電位側電路L2は、MOS−FET13を介して、MOS−FET9のドレインとリアクトル10との接続点に接続されている。バッテリ7と補助電源12とを互いに直列に接続した状態における出力電圧(電路L2の電圧)は、MOS−FET13及びリアクトル10が介挿された電路L2,L3を経て、モータ駆動回路5及びモータ4に導かれる。このMOS−FET13はNチャネルであり、ソースがモータ駆動回路5側、ドレインが補助電源12側になるように、接続されている。また、寄生ダイオード13dは、バッテリ7及び補助電源12からモータ4に電力を供給するときに電流が流れる方向とは逆向きになっている。
バッテリ7からの電圧が付与される電路L1には、昇圧回路(ブートストラップ回路)14が接続され、その出力電圧がゲート駆動回路6及び15に付与される。このゲート駆動回路15により、MOS−FET9及び13は、交互にオン状態となるように駆動される。モータ駆動回路5には、平滑用の電解コンデンサ16が並列に接続されている。
一方、電路L1には、リアクトル17を介してダイオード18のアノードが接続されている。また、ダイオード18のカソードは補助電源12の高電位側電路L2に接続されている。ダイオード18のアノードと接地側電路LGとの間には、PチャネルのMOS−FET19が設けられている。MOS―FET19は、ゲート駆動回路20により駆動される。これらの各要素(17〜20)により、補助電源12の充電回路100が構成されている。
また、MOS−FET9及び13を含む放電回路200は、上記の充電回路100とともに、充放電回路300を構成している。充放電回路300は、バッテリ7に基づいて補助電源12の充電を行うとともに、バッテリ7の出力電圧によりモータ4に電力を供給する第1の出力状態と、バッテリ7又はバックアップ電源11に補助電源12が直列に接続された状態での出力電圧によりモータ4に電力を供給する第2の出力状態とを選択的に構成するものとなっている。
バッテリ7からの電圧は、ダイオード21を介して、制御電源Vccとなる。また、バックアップ電源11の電圧も、ダイオード22を介して、制御電源Vccとなる。このようにして、電源を2系統とする制御電源回路400が構成されている。リレー接点8が閉じているときはバッテリ7とバックアップ電源11とは互いに並列であり、両者は一体として制御電源Vccの提供に寄与しているが、リレー接点8が開いているときは、バッテリ7とバックアップ電源11とが互いに独立して制御電源Vccを提供し得る状態となる。
上記モータ駆動回路5、ゲート駆動回路6,15,20、及び、リレー接点8は、マイクロコンピュータを含む制御回路23の指令信号を受けて動作する。この制御回路23には、ステアリングホイール3に付与された操舵トルクを検出するトルクセンサ24から、その出力信号が入力される。また、車速を検出する車速センサ25の出力信号が、制御回路23に入力される。モータ4には、ロータ4rの回転角度位置を検出する角度センサ31が設けられており、その出力信号が制御回路23に入力される。
リアクトル26に並列に接続された電圧検出器27は、バッテリ7を通して流れる電流に比例した電圧VBを検出してその出力信号(バッテリ電流検出信号)を制御回路23に入力する。バッテリ7から電流が流出する場合と、逆に流入する場合とでは電圧VBの符号が逆になるので、電流の大きさとともに、方向も検出することができる。
一方、バックアップ電源11には電圧検出器29が、補助電源12には電圧検出器30が、それぞれ並列に接続されている。バックアップ電源11に並列に接続された電圧検出器29は、バッテリ7とバックアップ電源11との並列電源の電圧V1を検出してその出力信号を制御回路23に入力する。補助電源12に並列に接続された電圧検出器30は、補助電源12の電圧(端子間電圧)V2を検出してその出力信号を制御回路23に入力する。
制御回路23は、トルクセンサ24から送られてくる操舵トルク信号、車速センサ25から送られてくる車速信号、及び、角度センサ31から送られてくるロータ角度位置信号に基づいて、適切な操舵補助力を発生させるべく、ゲート駆動回路6を介してモータ駆動回路5を動作させ、モータ4を駆動させる。
リレー接点8は、制御回路23からの指令信号により、通常はオン(閉)の状態となっている。従って、バッテリ7からの電圧が電路L1に印加され、バックアップ電源11は常時充電可能とされている。
一方、MOS−FET19がオン状態のときは、バッテリ7からリアクトル17、MOS−FET19を通って電流が流れる。その状態からMOS−FET19がオフ状態に転じると、電流遮断による磁束変化を妨げるように逆向きの高電圧がリアクトル17に発生し、これにより、バッテリ7の出力電圧を昇圧した電圧で、ダイオード18を介して、補助電源12が充電される。従って、MOS−FET19のオン・オフを繰り返すことにより、補助電源12を充電することができる。制御回路23は、補助電源12の電圧V2を監視し、一定の電圧に達していない場合には、ゲート駆動回路20を介してMOS−FET19をオン・オフさせ、補助電源12を充電する。この充電は、例えば、トルクセンサ24が操舵トルクを検出していないときに行われる。
また、制御回路23は、操舵トルク及び車速に基づいて、必要とされる操舵補助力を得るための所要電力を推定し、これを基準値と比較する。所要電力が基準値以下であるときは、制御回路23はMOS−FET9をオン状態とし、MOS−FET13をオフ状態とする(充放電回路300の第1の出力状態)。従って、バッテリ7からの電圧は平滑コンデンサ16で平滑され、モータ駆動回路5に供給される。モータ駆動回路5は、制御回路23による制御信号に基づいてモータ4を駆動する。この場合、補助電源12の電力はモータ駆動回路5に供給されない。なお、NチャネルMOS−FET9のオン抵抗は、寄生ダイオード9dの順方向抵抗に比べて格段に小さい(例えば1mΩ程度)ため、バッテリ7からモータ駆動回路5に流れる電流の大部分は、ソースからドレインを通り、寄生ダイオード9dに流れる電流は僅かである。
一方、所要電力が基準値を超えるとき、すなわち、バッテリ7のみでは所要電力をまかないきれないときは、制御回路23はMOS−FET9をオフ状態とし、MOS−FET13をオン状態とする(充放電回路300の第2の出力状態)。この結果、バッテリ7と補助電源12とが互いに直列に接続された状態で、その出力電圧がモータ駆動回路5に供給される。これにより、バッテリ7のみの出力可能電力を超える大電力を、モータ駆動回路5に供給することができる。なお、このとき、MOS−FET9の寄生ダイオード9dのカソードはアノードより高電位、すなわち、逆電圧であることにより、補助電源12からバッテリ7への電流の回り込みは阻止される。
このようにして、所要電力に応じて、バッテリ7のみ、又は、バッテリ7+補助電源12、のいずれかを選択する制御が行われる。
なお、バッテリ7と並列の関係にあるバックアップ電源11からも、モータ4に電力が供給され得るが、放電した電荷は直ちにバッテリ7から補充されることになるので、バッテリ7が正常である限りは、結局は、バッテリ7が負担することになる。
次に、バッテリ7の故障判定について、図2のフローチャートを参照して説明する。このフローチャートは、バッテリ7が故障したか否かを判定する処理の一例を示すものであり、制御回路23は、この処理を繰り返し実行する。まず、ステップS1において、制御回路23は、角度センサ31から入力される角度位置信号を時間で微分してモータ4(ロータ4r)の回転速度ω[rad/sec]を求め、これに、予め実測して得られた逆起電圧定数Keを乗じて逆起電力VGを演算する。すなわち、VG=Ke・ωである。
演算後、制御回路23は、逆起電力VGが、所定値以下であるか否かを判定する(ステップS2)。モータ4が高速で回転しているときは逆起電力がバッテリ7の電圧を上回り、逆起電力による電流がバッテリ7に流れ込む(逆流する)ことがあるが、これは異常ではない。従って、このような場合には故障判定を行わないように、バッテリ7の電圧より低い、適切な所定値を設定する必要がある。そこで、制御回路23は、逆起電力VGが所定値を超えている場合には判定処理を終了し(中止し)、他方、所定値以下である場合には、電圧検出器27から出力される電圧VBの読み取りを行う(ステップS3)。
次に、制御回路23は、電圧VBの大きさ及び符号から、バッテリ7に所定値(ステップS2の所定値とは無関係)を超える逆流電流が流れているか否かを判定する(ステップS4)。この所定値は、バッテリ7の故障により、バッテリ外から電流が流れ込むときの電流値を推定又は実測して設定される。逆流電流の大きさが所定値以下であれば、判定処理は終了となり、所定値を超える場合には、制御回路23は、バッテリ7が故障していると判定し、バッテリ故障時の処理を行う(ステップS5)。
具体的には、制御回路23は、リレー接点8をオフ(開)の状態とする。このとき制御電源電圧Vccは、故障したバッテリ7からは供給されなくなるが、バックアップ電源11から供給されることにより、制御回路23その他の、制御電源電圧Vccを必要とする回路要素に提供されている制御電源電圧Vccは維持される。
なお、仮に、バッテリ7が故障したときリレー接点8が閉じたままになっていると、電圧低下した電路LBの電位が制御電源電圧Vccに影響を与え、また、バックアップ電源11からバッテリ7に逆流電流が流れ続ける。しかしながら、バッテリ7の故障時にリレー接点8を開くことにより、故障したバッテリ7の影響を速やかに排除して、バックアップ電源11から確実に制御電源電圧Vccを供給することができる。
また、制御回路23は、バッテリ故障の検出によりMOS−FET9をオフ状態とし、MOS−FET13をオン状態とする(充放電回路300の第2の出力状態)。この結果、バックアップ電源11に補助電源12が直列に接続された状態での出力電圧により、モータ4に電力が供給される。これにより、バッテリ7が電圧を喪失しても、短時間であれば、モータ4に必要な電力を供給することができる。従って、バッテリ7が故障したときでも、車両を安全な場所に退避させるために必要な操舵補助力を生じさせることができる。
以上のように、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置1によれば、制御回路23は、バッテリ7の故障を検出したとき、充放電回路300の第2の出力状態を選択することにより、バックアップ電源11に補助電源12を直列に接続した状態の出力電圧によりモータ4に電力を供給させる。従って、バッテリ7が故障しても、短時間であれば、バックアップ電源11と補助電源12とによって必要な操舵補助力を生じさせ、電動パワーステアリング1の動作を維持することができる。また、バックアップ電源11と補助電源12とを同時に使用することにより、個々の電源が保有すべきエネルギーを抑制することができる。一方、バッテリ7の電圧が失われてもバックアップ電源11から制御電源電圧Vccを供給することができ、制御回路23の動作も保証される。
また、バックアップ電源11と補助電源12とは同時に使用されるので、これら2電源で、操舵補助に必要なエネルギーを備えていればよい。すなわち、バックアップ電源11が単独でこのエネルギーを備えている必要はなく、補助電源12のエネルギーとの合算で備えていればよい。従って、バックアップ電源11が単独でこのエネルギーを備える場合に比べて、バックアップ電源11のエネルギー負担は軽くなり、その結果、低コストになる。
具体的には、バックアップ電源11のエネルギーに、補助電源12のエネルギーを合算すると、2000〜4000ジュールとなるように容量を選択することにより、バッテリ7の電圧が失われても、車両を安全な場所に退避させるために必要な操舵補助力を生じさせることができる。この範囲内で選択すべきエネルギーの数値は車両により異なる。例えば、ある車両を安全な場所に退避させるために必要な操舵補助力を生じさせるエネルギーが3000ジュールであるとすれば、バックアップ電源11のエネルギーとして2000ジュール、補助電源12のエネルギーとして1000ジュール、という構成を選択することができる。従って、バックアップ電源11単独で全エネルギーを負担する場合と比べると、バックアップ電源11のエネルギー負担は大幅に軽減され、その結果、低コストとなる。
なお、上記実施形態の制御電源回路400においては、リレー接点8を、開閉制御可能なスイッチとして使用したが、これに代えて、MOS-FET等の半導体スイッチング素子を使用することも可能である。
また、上記実施形態では、モータ4への電力供給に補助電源12を使用するか否かを決めるに当たって、制御回路23は、必要とされる操舵補助力を得るための所要電力を推定し、これを基準値と比較するとしたが、これ以外の決め方も可能である。例えば、モータ駆動回路5に供給される電流は、制御回路23、ゲート駆動回路6及びモータ駆動回路5によるアシスト制御によって、必要とされる操舵補助力に応じて変化する。従って、バッテリ7の電圧と、モータ駆動回路5に供給される電流とを実際に検出して、これらを乗じて電力の現在値を求め、この現在値が、バッテリ7のみから電力供給する場合の最大電力以下であればバッテリ7のみから電力を供給し、当該最大電力を超えていればバッテリ7と補助電源12との直列電源から電力を供給する、としてもよい。
本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置の回路図である。 バッテリの故障判定処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 電動パワーステアリング装置
4 モータ
7 バッテリ
8 リレー接点
11 バックアップ電源
12 補助電源
23 制御回路
28 故障検出器
300 充放電回路(充電回路100,放電回路200)
400 制御電源回路

Claims (3)

  1. モータにより操舵補助力を生じさせる電動パワーステアリング装置であって、
    主電源として前記モータに電力を供給するバッテリと、
    前記バッテリと並列に接続されるバックアップ電源と、
    前記バッテリ及びバックアップ電源の並列体に対して直列に接続され、前記モータに電力を供給することが可能な補助電源と、
    前記バッテリの出力を検出する検出器と、
    前記バッテリに基づいて前記補助電源の充電を行うとともに、前記バッテリの出力電圧により前記モータに電力を供給する第1の出力状態と、前記バッテリ又はバックアップ電源に前記補助電源が直列に接続された状態での出力電圧により前記モータに電力を供給する第2の出力状態とを選択的に構成する充放電回路と、
    必要な操舵補助力に応じて前記充放電回路の出力状態を選択するとともに、前記検出器の検出結果に基づいて前記バッテリの故障を検出したときは、前記第2の出力状態を選択して、前記バックアップ電源に前記補助電源が直列に接続された状態での出力電圧により前記モータに電力を供給させる制御回路と、
    前記バッテリ及びバックアップ電源の双方からそれぞれ、前記制御回路へ制御電源電圧を供給する制御電源回路と
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記バックアップ電源のエネルギーに、前記補助電源のエネルギーを合算すると2000〜4000ジュールである請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記バッテリの+側電路と、前記バックアップ電源の+側電路とは、開閉制御可能なスイッチを介して互いに接続されており、前記制御回路は、前記バッテリの故障時に当該スイッチを開く請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
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