JP2009117464A - 半導体素子及び該半導体素子の実装構造体 - Google Patents

半導体素子及び該半導体素子の実装構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性に優れた半導体素子を提供する。
【解決手段】係る半導体素子X1は、半導体基板10と、半導体基板10上に設けられる導電層20と、導電層20上に貫通孔30aを有するパッシベーション層30と、一部が貫通孔30a内に配置され且つ導電層20上に設けられるバリアメタル40と、バリアメタル40に接合されるハンダバンプ50と、を備え、導電層20が、第1層21と、第1層21上に位置する第2層22と、を含んでなり、第2層22が貫通孔30aに連通する貫通孔22cを有しており、バリアメタル40が第2層22の下方において貫通孔22cの内周面22cより外側に拡がる突出部40aを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、導電性バンプを有する半導体素子及び該半導体素子の実装構造体に関するものである。
半導体素子には、信号を入出力するための外部接続電極として導電性バンプを有するものがある。このような構成の半導体素子は、半導体基板と、この半導体基板上に設けられる導電層と、導電層上に貫通孔を有するパッシベーション層と、一部がパッシベーション層の貫通孔内に配置され且つ導電層上に設けられるバリアメタルと、を有しており、このバリアメタルに導電性バンプが接合されている。このような構成の半導体素子は、例えば特許文献1に記載されている。
特開2004−273959号公報
しかしながら、特許文献1に記載の半導体チップでは、基板上に位置する電極パッドと、電極パッド上に位置し且つバンプに接合した電極膜との密着が不十分であった。そのため、特許文献1に記載の半導体では、厚み方向に作用する力が加わった際に、電極膜及びバンプが電極パッドから剥離する場合があった。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、信頼性に優れた半導体素子及び該半導体素子の実装構造体を提供すること、を目的としている。
本発明に係る半導体素子は、基板と、該基板上に設けられる導電層と、該導電層上に第1貫通孔を有する保護層と、少なくとも一部が前記第1貫通孔内に配置され且つ前記導電層上に設けられるバリアメタルと、該バリアメタルに接合される導電性バンプと、を備え、前記導電層が、第1層と、該第1層上に位置する第2層と、を含んでなり、前記第2層は、前記第1貫通孔に連通する第2貫通孔を有しており、前記バリアメタルが、前記第2層の下方において前記第2貫通孔の内周面より外側に拡がる突出部を有していることを特徴としている。
本発明に係る半導体素子において、バリアメタルの前記突出部が、その最大突出長さがその最大厚みに比べて大きいのが好ましい。
本発明に係る半導体素子において、前記第1層が、前記第2貫通孔に連通し且つ一部が前記第2層の下に位置する凹部を有しており、前記バリアメタルの前記突出部が、前記凹部内に位置しているのが好ましい。
本発明に係る半導体素子は、前記第1層が、前記第2貫通孔の内周面より内側に位置する前記凹部の端が前記第2貫通孔の下端に比べて下方に位置しているのが好ましい。
本発明に係る半導体素子は、前記第1層の主たる構成材料のイオン化傾向が、前記第2層の主たる構成材料のイオン化傾向に比べて大きいのが好ましい。
本発明に係る半導体素子は、前記第1層が、アルミニウムを含んでなり、前記第2層が、チタンを含んでなるのが好ましい。
本発明に係る実装構造体は、パッド部を有した配線が設けられている体と、該基板上に実装される本発明に係る半導体素子と、を備え、前記半導体素子の前記導電性バンプを介して前記パッド部に接続してなることを特徴としている。
本発明に係る半導体素子は、基板と、該基板上に設けられる導電層と、該導電層上に第1貫通孔を有する保護層と、少なくとも一部が第1貫通孔内に配置され且つ導電層上に設けられるバリアメタルと、バリアメタルに接合される導電性バンプと、を備え、導電層が、第1層と、該第1層上に位置する第2層と、を含んでなり、第2層が、第1貫通孔に連通する第2貫通孔を有しており、バリアメタルが、第2層の下方において第2貫通孔の内周面より外側に拡がる突出部を有している。そのため、本発明に係る半導体素子では、バリアメタルの突出部が厚み方向に対する楔として作用する。したがって、本発明に係る半導体素子では、バリアメタルと導電層とが剥離するのを抑制し、信頼性を高めることができるのである。
本発明に係る半導体素子のバリアメタルにおいて、突出部における最大突出長さがその最大厚みに比べて大きい場合、バリアメタルの突出部における楔としての機能をより高めることができる。したがって、本構成の半導体素子は、信頼性をより高めるうえで好適である。
本発明に係る半導体素子において、第1層が、第2貫通孔に連通し且つ一部が第2層の下に位置する凹部の規定面を有しており、バリアメタルの突出部が、凹部内に位置している場合、バリアメタルと導電層(の第1層)との密着面積を大きくすることができるので、その密着力を向上することもできる。したがって、本構成の半導体素子は、信頼性をより高めるうえで好適である。
本発明に係る半導体素子において、第1層は、第2貫通孔の内周面より内側に位置する凹部の端が第2貫通孔の下端に比べて下方に位置している場合、バリアメタルの突出部と第2貫通孔内に設けられる部位との接触面積を大きくすることができるため、楔として機能するバリアメタルの突出部との機械的な接合強度を高めることができる。したがって、本構成の半導体素子は、信頼性をより高めるうえで好適である。
本発明に係る半導体素子において、導電層の第1層の主たる構成材料のイオン化傾向が第2層の主たる構成材料のイオン化傾向に比べて大きい場合、例えば凹部を化学反応により容易に形成し、その生産性を高めることができる。
本発明に係る実装構造体は、本発明に係る半導体素子を実装している。そのため、本実装構造体は、半導体素子の有する効果を享受することができる。したがって、本実装構造体では、信頼性を優れたものとすることができる。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る半導体素子X1の一部を拡大して、その概略構成を表す断面図であり、(b)は(a)の要部拡大断面図である。図2は、半導体素子X1の概略構成を表す平面図である。
半導体素子X1は、半導体基板10、導電層20、パッシベーション層30、バリアメタル40、ハンダバンプ50、および金属間化合物層60を有している。
半導体基板10は、例えばシリコン(Si)などの半導体材料により構成されており、その表面や内部には集積回路(図示せず)が設けられている。なお、半導体基板10は、単層構成に限られず、複数層の積層構成であってもよい。
図3は、導電層20の概略構成を表す拡大断面図である。
導電層20は、例えば半導体基板10の集積回路の接続用電極として機能するものであり、第1層21および第2層22を含んでなる。
第1層21は、半導体基板10上に設けられており、例えば該半導体基板10の集積回路を構成する配線パターンと電気的に接続されている。この第1層21は、環状の凹部21aを有している。第1層21の構成材料としては、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)、Al−Cu、Al−Si、Al−Si−Cuなどの金属材料が挙げられる。第1層21の矢印AB方向における厚さは、例えば0.2[μm]〜2.0[μm]などに設定される。なお、本実施形態に係る導電層20は、第1層21の凹部21aが環状に形成されているが、このような形状に限られるものではない。
第2層22は、第1層21上に位置しており、後述の電池反応を半導体基板10の平面方向に顕著に生じさせるためのものである。第2層22の構成材料としては、第1層21を主として構成する金属材料よりイオン化傾向の小さい材料が好ましく、例えば窒化チタン(TiN)、チタン−タングステン合金(TiW)などの金属材料が挙げられる。本実施形態の第2層22は、第1層21上に位置し且つ上面22aから下面22bにかけて貫通する貫通孔22cを有している。また、本実施形態の第2層22の下には、第1層21の凹部21aの一部が位置している。
パッシベーション層30は、半導体素子X1の腐食を抑制する保護層として機能するものであり、貫通孔30aを除いて略全面にわたって形成されている。また、この貫通孔30aは、導電層20上に位置し且つ上面から下面にかけて貫通しており、導電層20の第2層22の貫通孔22cに連通している。貫通孔30aの平面視形状は、応力緩和の観点から略円形状としてもよいし、製造コストの観点からn角形状(nは4以上の自然数)としてもよい。パッシベーション層30の構成材料としては、例えば窒化珪素や酸化珪素、ポリイミドなどの電気絶縁材料が挙げられる。本実施形態においてパッシベーション層30は、導電層20の一部(外周領域)も覆うように形成されている。
バリアメタル40は、導電層20の第1層21上に設けられており、導電層20の第1層21に対して電気的に接続されている。本実施形態におけるバリアメタル40は、パッシベーション層30の貫通孔30a内および導電層20の第2層22の貫通孔22c内に配置されており、第2層22の下方において第2貫通孔22cの内周面22cより外側に拡がる突出部40aを有している。この突出部40aは、導電層20の第1層21の凹部21a内に位置しており、その最大突出長さWがその矢印AB方向における最大厚みD1に比べて大きく形成されている。また、本実施形態において突出部40aは、第2層22の下面に沿って拡がっている。尚、本実施形態におけるバリアメタル40は、リンを含有するニッケル(Ni)の単層構造であり、その上面がパッシベーション層30の上面より上方に位置するように形成されている。また、本実施形態におけるバリアメタル40は、貫通孔30a周縁のパッシベーション層30上にも形成されている。なお、バリアメタル40におけるリン含有率は5[wt%]〜9[wt%](いわゆる、中リンニッケル)であり、その硬度はビッカース硬度で500[hv]〜600[hv]である。
また、本実施形態におけるバリアメタル40のハンダバンプ50側の表面部には、バリアメタル40を構成するニッケルの一部がハンダバンプ50側に拡散することにより生じるリンリッチ部位(リン含有率が10[wt%]以上の部位)40bがわずかに存在するように構成されている。なお、本発明に係るバリアメタル40では、例えば他の部位よりリン含有率が相対的に大きいもののリン含有率が10[wt%]に満たず、リンリッチ部位40bが実質的に存在しない場合や、リンリッチ部位40bが部分的に薄く形成される場合もある。
ハンダバンプ50は、バリアメタル40上に形成され、該バリアメタル40に対して電気的に接続されている。ハンダバンプ50の構成材料としては、導電性やバリアメタル40に対する密着性の観点から、例えばPb−Sn(錫)系ハンダなどのPb含有ハンダや、Sn,Ag,Cu,Bi(ビスマス),In(インジウム),Zn(亜鉛),Ni,Ge(ゲルマニウム),Auなどの金属を含んでなるPbフリーハンダ、銀ろう、銅ろう、リン銅ろう、黄銅ろう、アルミろう、ニッケルろうなどが挙げられ、中でも、接合強度や耐環境性の観点からPbフリーハンダが特に好ましい。ここで、Pbフリーハンダとは、鉛含有量が0.10[wt%]以下のハンダを意味し、この値はJIS規格Z3282:2006やISO/TC44/SC12で規定されているものである。
金属間化合物層60は、ハンダバンプ50とバリアメタル40との間に位置し、ハンダバンプ50を構成するハンダとバリアメタル40を構成するニッケルとが拡散することにより形成される。この金属間化合物層60の厚さは、例えば4.0[μm]以下の適切な接合を確保できる範囲で充分に小さく形成されている。なお、金属間化合物層60の構成材料としては、例えば(Cu,Ni)Snが挙げられる。
半導体素子X1は、半導体基板10と、半導体基板10上に設けられる導電層20と、導電層20上に貫通孔30aを有するパッシベーション層30と、一部が貫通孔30内に配置され且つ導電層20上に設けられるバリアメタル40と、バリアメタル40に接合されるハンダバンプ50と、を備え、導電層20が、第1層21と、第1層21上に位置する第2層22と、を含んでなり、第2層22が貫通孔30aに連通する貫通孔22cを有しており、バリアメタル40が第2層22の下方において貫通孔22cの内周面22cより外側に拡がる突出部40aを有している。そのため、半導体素子X1では、バリアメタル40の突出部40aが矢印AB方向に対する楔として作用する。したがって、半導体素子X1では、バリアメタル40と導電層20とが剥離するのを抑制し、信頼性を高めることができる。
半導体素子X1は、バリアメタル40の突出部40aにおける最大突出長さWがその矢印AB方向における最大厚みD1に比べて大きいので、バリアメタル40の突出部40aにおける楔としての機能をより高めることができる。したがって、半導体素子X1では、信頼性をより高めるうえで好適である。
半導体素子X1は、第1層21が貫通孔22cに連通し且つ一部が第2層22の下に位置する凹部21aを有しており、バリアメタル40の突出部40aが、凹部21a内にも位置しているので、バリアメタル40と導電層20の第1層21との密着面積を大きくすることができるので、その密着力を向上することもでき、ひいては、信頼性を高めることができる。
半導体素子X1において、導電層20の第1層21の構成材料のイオン化傾向が第2層22の構成材料のイオン化傾向に比べて大きいので、例えば第1層21の凹部21aを化学反応により容易に形成し、その生産性を高めることができる。
以下に、本実施形態に係る半導体素子X1の製造方法について、図3〜図5を参照しつつ、説明する。なお、本実施形態では、導電層20の第1層21の構成材料としてアルミニウムを採用し、バリアメタル40として無電解ニッケルめっき層を採用し、導電性部材としてハンダペーストPを採用して説明を行う。
<導電層形成工程>
図4(a)に示すように、半導体基板10上に、該半導体基板10の集積回路を構成する配線パターン(図示せず)に対して電気的に接続するように導電層20の第1層21および第2層22を形成する。具体的には、スパッタリングや蒸着などの成膜技術により異なる導電性材料からなる2層の導電膜を成膜した後、フォトリソグラフィなどの微細加工技術により該導電膜を所望のパターンに加工することによって、導電層20が形成される。尚、本実施形態に係る製造方法では、導電層形成工程において導電層20の第2層22は、フォトリソグラフィの際に反射防止膜としても機能している。
<パッシベーション層形成工程>
図4(b)に示すように、半導体基板10および導電層20上に位置し、上面と下面とを貫通する貫通孔30aを有するパッシベーション層30を形成する。具体的には、スパッタリングや蒸着などの成膜技術により半導体基板10および導電層20の全体を覆うようにパッシベーション層30を形成した後、フォトリソグラフィなどの微細加工技術によりパッシベーション層30に貫通孔30aを形成して電極層20の一部を露出させることによって、貫通孔30aを有するパッシベーション層30が形成される。なお、本実施形態に係る製造方法では、貫通孔30aを形成する際に導電層20の第2層22の貫通孔22cを併せて形成している。
<残渣除去工程>
図4(c)に示すように、導電層20およびパッシベーション層30が形成された半導体基板10に残留する無機残渣や有機残渣を、例えばウェットエッチングにより除去する。
具体的には、エッチング液中に所定時間浸漬することによって、各種残渣の除去が行われる。なお、無機残渣を除去するためのエッチング液としては、例えばフッ化水素、硫酸、および塩化水素を含有する溶液が挙げられ、有機残渣を除去するための溶液としては、例えばエタノール、イソプロピルアルコール、アセトンなどの溶液が挙げられる。なお、有機残渣の除去は、ウェットエッチングに代えてOアッシングなどにより行うこともできる。
<水洗工程>
図5(a)に示すように、残渣除去工程を経た半導体基板10を水洗する。具体的には、残渣除去工程を経た半導体基板10を、洗浄用水中に浸漬することによって水洗される。
<ジンケート処理工程>
図5(b)に示すように、水洗工程を経た半導体基板10にジンケート処理を施す。具体的には、水洗工程を経た半導体基板10を、置換対象となる金属として亜鉛を含有するジンケート処理液中に所定時間浸漬し、貫通孔30aの下方に位置する導電層20の第1層21のアルミニウムを亜鉛と置換することによって、該第1層21の表面に亜鉛膜23が形成される。このとき、半導体基板10の導電層20の第1層21は、電池作用によりアルミニウムの溶解が生じ、第1層21に凹部21aが形成される。この電池作用は電荷の移動を伴うため、導電層20の第2層22の近傍で顕著に進行し、第2層22の貫通孔22cの下の領域に平面方向(矢印CD方向)に延びた凹部21aが形成される。そのため、本実施形態に係る製造方法によると、凹部21aを平面方向に充分に延ばすことができるのである。なお、ジンケート処理は、所定膜厚の亜鉛膜23が得られるまで繰り返し行ってもよい。
<バリアメタル形成工程>
図5(c)に示すように、ジンケート処理が施された半導体基板10の導電層20上および凹部21a上にバリアメタル40としての無電解ニッケルメッキ層を形成する。具体的には、ジンケート処理が施された半導体基板10を、無電解ニッケルめっき液中に所定時間浸漬し、導電層20の表面に形成された亜鉛膜23の亜鉛と無電解ニッケルめっき液中のニッケルとを置換することによって、該導電層20上に無電解ニッケルメッキ層(バリアメタル40)が形成される。なお、無電解ニッケルめっき液としては、例えば還元剤として次亜リン酸ナトリウムなどを含有するとともに、ニッケル塩として硫酸ニッケルや塩化ニッケルなどを含有する溶液が挙げられ、中でもニッケル塩として硫酸ニッケルを含有する溶液が半導体に対する影響を抑制する観点で好ましい。また、無電解ニッケルめっき液のpH(ペーハー)値は、無電解ニッケルめっきをより効率的に行う観点から、アンモニアなどのpH(ペーハー)調整剤により4〜5の範囲に調整するのが好ましい。
<水洗工程>
図5(a)と同様にして、バリアメタル形成工程を経た半導体基板10を水洗する。具体的には、バリアメタル形成工程を経た半導体基板10を、洗浄用水中に浸漬することによって水洗される。
<導電性部材配置工程>
図6(a)に示すように、水洗工程を経た半導体基板10のバリアメタル40上に、導電性部材としてハンダペーストPを配置(もしくは塗布)する。具体的には、水洗工程を経た半導体基板10におけるバリアメタル40上に、スクリーン印刷などにより印刷することによって、ハンダペーストPが配置される。ハンダペーストPとしては、その融点が例えば160[℃]以上230[℃]以下の範囲のものが挙げられ、耐環境性の観点からSn/3.0Ag/0.5CuなどのPbフリーハンダが好ましい。なお、ハンダペーストPの融点としては、固相線温度の値を採用する。
<バンプ形成工程>
図6(b)に示すように、導電性部材配置工程を経た半導体基板10を、所定温度で加熱することによって、バリアメタル40上にハンダバンプ50を形成する。具体的には、ハンダペーストPが塗布された半導体基板10を、ヒータを備えるリフロー炉内に配置し、該ヒータにより例えば245[℃]以上の温度で加熱を行うことによって、略球状のハンダバンプ50が形成される。
本実施形態に係る製造方法では、以上の工程を経て実施形態に係る半導体素子X1が製造される。
図7(a)は、本発明の第2実施形態に係る半導体素子X2の一部を拡大して、その概略構成を表す断面図であり、(b)は(a)の要部拡大断面図である。
半導体素子X2は、半導体素子X1の導電層20に代えて導電層20Aを有する点において、半導体素子X1と異なる。半導体素子X2の他の構成については、半導体素子X1に関して上述したのと同様である。
導電層20Aは、第1層21Aを有する点において、導電層20と異なる。導電層20Aの他の構成については、導電層20に関して上述したのと同様である。
第1層21Aは、貫通孔22cの内周面22cより内側に位置する凹部21aの端21aが貫通孔22cの下端22cに比べて矢印AB方向において下方に位置している点において、第1層21と異なる。第1層21Aの他の構成については、第1層21に関して上述したのと同様である。また、本実施形態の第1層21Aは、凹部21Aaで囲まれた部位21Abの矢印AB方向における厚みD3が凹部21Aaの周囲の部位21Acの矢印AB方向における厚みD4に比べて小さいく形成されている。
半導体素子X2において、第1層21が、貫通孔22cの内周面22cより内側に位置する凹部21aの端21aが貫通孔22cの下端22cに比べて矢印AB方向において下方に位置しているので、バリアメタル40の突出部40aと貫通孔22c内に位置する部位との接触面積を大きくすることができるため、楔として機能するバリアメタル40の突出部40aとの機械的な接合強度を高めることができる。したがって、半導体素子X2は、信頼性をより高めるうえで好適である。
図8は、本発明に係る半導体素子X1を実装する実装構造体Yの概略構成を表す断面図である。実装構造体Yは、半導体素子X1、回路基板70などを備えている。なお、本実施形態では半導体素子X1を採用して説明するが、半導体素子X2に置き換えてもよい。
回路基板70は、基板71、配線72、機能素子(図示せず)を有している。
基板71は、配線72の支持母材として機能するものである。
配線72は、図示しない機能素子に電気的に接続するためのものであり、基板71上に形成され、端部にパッド部72aが設けられている。このパッド部73にハンダバンプ50を介して半導体素子X1が実装されている。配線72の形成材料としては、例えばAl、Cu、Al−Cu、Al−Si、Al−Si−Cuなどの金属材料が挙げられる。
実装構造体Yは、半導体素子X1を実装しているので、半導体素子X1の有する効果を享受することができるのである。したがって、実装構造体では、信頼性を優れたものとすることができるのである。
以上、本発明の具体的な実施形態を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本実施形態に係る半導体素子X1において、導電層20の第1層21の凹部21aと、第2層22と、の間に第1層21の一部が配置されていても良い。
本実施形態に係る導電層20は、第2層22の下面22bと貫通孔22cの内周面22cとの間に角部があるが、このような構造に限るものではなく、この角部に面取り面を有していても良い。この場合、バリアメタル40の突出部40aと貫通孔22c内に設けられたバリアメタル40の一部との接合部位に加わる応力を緩和することができるので、信頼性をより高めることができるのである。
本発明の第1の実施形態に係る半導体素子X1の概略構成を表す要部断面図およびその拡大図である。 図1に示す半導体素子X1の概略構成を表す平面視図である。 本実施形態に係る導電層20の概略構成を表す拡大断面図である。 図1に示す半導体素子X1の製造方法の一連の工程を表す要部断面図である。 図4の続きの工程を表す要部断面図である。 図5の続きの工程を表す要部断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体素子X2の概略構成を表す要部拡大断面図である。 本発明に係る実装構造体Yの概略構成を表す要部断面図である。
符号の説明
X1,X2 半導体素子
Y 実装構造体
P ハンダペースト(導電性部材)
10 半導体基板(基板)
20,20A 導電層
21,21A 第1層
21a、21Aa 凹部
22 第2層
22c 貫通孔(第2貫通孔)
23 亜鉛膜
30 パッシベーション層(保護層)
30a 貫通孔(第1貫通孔)
40 バリアメタル
50 ハンダバンプ(導電性バンプ)
60 金属間化合物層
70 回路基板
71 基板
72 回路パターン
73 パッド部

Claims (7)

  1. 基板と、該基板上に設けられる導電層と、該導電層上に第1貫通孔を有する保護層と、少なくとも一部が前記第1貫通孔内に配置され且つ前記導電層上に設けられるバリアメタルと、該バリアメタルに接合される導電性バンプと、を備え、
    前記導電層は、第1層と、該第1層上に位置する第2層と、を含んでなり、
    前記第2層は、前記第1貫通孔に連通する第2貫通孔を有しており、
    前記バリアメタルは、前記第2層の下方において前記第2貫通孔の内周面より外側に拡がる突出部を有していることを特徴とする、半導体素子。
  2. 前記バリアメタルの前記突出部は、最大突出長さが最大厚みに比べて大きいことを特徴とする、請求項1に記載の半導体素子。
  3. 前記第1層は、前記第2貫通孔に連通し且つ一部が前記第2層の下に位置する凹部を有しており、
    前記バリアメタルの前記突出部は、前記凹部内に位置していることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体素子。
  4. 前記第1層は、前記第2貫通孔の内周面より内側に位置する前記凹部の端が前記第2貫通孔の下端に比べて下方に位置していることを特徴とする、請求項3に記載の半導体素子。
  5. 前記第1層の主たる構成材料のイオン化傾向は、前記第2層の主たる構成材料のイオン化傾向に比べて大きいことを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の半導体素子。
  6. 前記第1層はアルミニウムを含んでなり、前記第2層はチタンを含んでなることを特徴とする、請求項5に記載の半導体素子。
  7. パッド部を有した配線が設けられている基体と、該基板上に実装される請求項1から6のいずれかに記載の半導体素子と、を備え、前記半導体素子の前記導電性バンプを介して前記パッド部に接続してなることを特徴とする、実装構造体。
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