JP2009116487A - カード製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複雑な追加工程を必要とすることなく、低コスト化を図ることが可能なカード製造方法を提供する。
【解決手段】 ICモジュール11を表面が本体部表面に対し傾斜を有するように収容するカード製造方法であって、ICモジュール11に上面側から接する上面側コアシート15に、上面側に押し上げられるICモジュール11の第1端部11aが位置する領域Rt1を含み、底面側に押し下げられるICモジュール11の第2端部11bに接する領域Rt2を除く領域に上面側開口部15aを設け、ICモジュール11に底面側から接する底面側コアシート16に、第2端部11bが位置する領域Rb2を含み、第1端部11aに接する領域Rb1を除く領域に底面側開口部16aを設け、少なくとも、上面側表層シート17、上面側コアシート15、ICモジュール11、底面側コアシート16、底面側表層シート18をこの順に積層し、加熱加圧処理する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ラミネート方式を用いたカード製造方法、特に、本体部内部にICモジュールが搭載されたカードの製造方法に関する。
近年、例えば、交通機関において定期券や切符の用途で用いられる接触端子を持たない非接触式ICカードや、電子パスポートで用いられる非接触式ICインレイが、広く利用されるようになってきている。
非接触式ICインレイや非接触式ICカードを製造するためのカード製造方法の一例として、例えば、本体部内部に収容されるICモジュールと複数のラミネートシートを重ね合わせて加熱加圧処理するラミネート方式がある。
以下、従来のラミネート方式による非接触式ICインレイを製造するためのカード製造方法について、図6及び図7を基に説明する。ここで、図6は、従来の非接触式ICインレイの製造工程の一部を模式的に示しており、図7は、従来の非接触式ICインレイの概略断面構成を模式的に示している。
図6に示すように、従来のラミネート方式による非接触式ICインレイ100は、非接触式ICインレイ100の中核部品であるICインレット10、ICインレット10の厚みを吸収するためのラミネートシートである上面側コアシート22及び底面側コアシート23、上面側コアシート22に上面側から接するラミネートシートである上面側表層シート17、及び、底面側コアシート23に底面側から接するラミネートシートである底面側表層シート18を用いて製造される。
より具体的には、ICインレット10は、非接触式ICインレイ100の諸機能を実現するICモジュール11と、外部読み取り装置と無線データ通信を行うためのアンテナ14と、ICモジュール11及びアンテナ14を電気的に接続するためのアンテナシート13と、を備えて構成されており、ICモジュール11とアンテナシート13は、半田等の導電材料からなる接続部12を介して接続されている。ICモジュール11は、図示しないが、1または複数のICチップを樹脂封止して構成されている。
上面側コアシート22は、ICインレット10の厚みを吸収するために、ICモジュール11に上面側から接するラミネートシートであり、収容状態においてICモジュール11の上面が位置する領域全体に上面側開口部22aが設けられている。
底面側コアシート23は、ICインレット10の厚みを吸収するために、ICモジュール11に底面側から接するラミネートシートであり、収容状態においてICモジュール11の底面が位置する領域全体に底面側開口部23aが設けられている。
そして、上面側表層シート17、上面側コアシート22、ICインレット10、底面側コアシート23、底面側表層シート18をこの順に積層し、上面側熱版19aと底面側熱版19bにより挟み込んで加熱加圧処理する。これにより、非接触式ICインレイ100が製造される。尚、図示しないが、当該非接触式ICインレイ100に対し、更に、非接触式ICインレイ100の上面及び底面にプラスチックシート等をラミネートすることにより、非接触式ICカードが製造される。
ところで、図6に示す従来のカード製造方法によって作製された非接触式ICインレイ100または非接触式ICカードは、図7に示すように、上面側コアシート22に、収容状態におけるICモジュール11の上面が位置する領域全体に上面側開口部22aを、底面側コアシート23に、収容状態におけるICモジュール11の底面が位置する領域全体に底面側開口部23bを設けたことにより、ICモジュール11が、表面がカード本体部の表面に略平行となるように配置されることとなる。
しかし、従来の図7に示す非接触式ICインレイ100または非接触式ICカードは、ICモジュール11の表面がカード本体部の表面に略平行となるように配置されており、一般的に、非接触式ICインレイ100の厚さが非常に薄いことから、本体部の垂直方向にかかる負荷、特に、点衝撃力に対する耐久性が低いという問題があった。具体的には、例えば、落下や反り等の負荷が生じた場合、ICモジュール11の破損やアンテナシート13の破損、ICモジュール11及びアンテナ14間の断線が生じる可能性がある。更に、使用態様によっては、チップ割れが生じる虞があるという問題があった。上述したように、近年、非接触式ICインレイ100や非接触式ICカードが、幅広い用途で広く普及するようになってきており、耐久性、特に、耐圧力性や耐衝撃力性の向上が求められている。
非接触式ICインレイ及び非接触式ICカードの耐久性向上を図る技術として、例えば、収容状態におけるICモジュールの表面が、非接触式ICカードの表面に対し、傾斜を有するように構成された非接触式ICカードがある(例えば、特許文献1参照)。
更に、特許文献1には、上記非接触式ICカード若しくは非接触式ICインレイの製造方法として、ICモジュールに底面側から接する底面側コアシートに、底部がシート表面に対し傾斜を有するように形成されたICモジュールを埋め込むための収容部を形成し、当該収容部にICモジュールを収容した状態で周囲に封入材を充填し、ICモジュールの上面に上面側コアシートを重ね合わせて、加熱加圧処理するカード製造方法が開示されている。
特許文献1に記載の非接触式ICインレイ及び非接触式ICカードは、本体部表面に対しICモジュールの表面が傾斜を有するように構成されているので、本体部の垂直方向にかかる負荷を逸らして(滑らせて)緩和する効果が期待でき、耐久性の向上を図ることが可能になる。
特開平11−328354号公報
しかしながら、特許文献1に記載の非接触式ICカードや非接触式ICインレイを製造するためのカード製造方法の場合、底面側コアシートに設けられる収容部の底部をシート表面に対し傾斜を有するように形成するため、当該収容部の形成のためのザグリ穴加工や、ICモジュールの傾斜配置等、複雑な追加の工程が必要となり、製造コストの増大を招く虞があるという問題がある。
尚、非接触式ICインレイ及び非接触式ICカードの耐久性向上を図るための他の技術として、例えば、ICモジュールを補強するための補強構造を組み込む方法がある。しかし、補強構造を形成するための材料や、当該材料の加工等、追加の工程及びコストが必要となるという問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複雑な追加工程を必要とすることなく、低コスト化を図ることが可能な、収容状態におけるICモジュールの表面が、非接触式ICインレイまたは非接触式ICカードの表面に対し傾斜を有するように構成される非接触式ICインレイ及び非接触式ICカードのカード製造方法を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係るカード製造方法は、本体部内部に収容されるICモジュールと複数のラミネートシートを重ね合わせて加熱加圧処理し、収容状態において前記ICモジュールの表面が前記本体部の表面に対し傾斜を有するように構成してなるカード製造方法であって、前記ICモジュールに上面側から接する前記ラミネートシートである上面側コアシートに、収容状態において上面側に押し上げられる前記ICモジュールの第1端部が位置する領域を含み、底面側に押し下げられる前記ICモジュールの第2端部に接する押し下げ領域を除く領域に上面側開口部を設け、前記ICモジュールに底面側から接する前記ラミネートシートである底面側コアシートに、前記第2端部が位置する領域を含み、前記第1端部に接する押し上げ領域を除く領域に底面側開口部を設け、少なくとも、前記上面側コアシートに上面側から接する前記ラミネートシートである上面側表層シート、前記上面側コアシート、前記ICモジュール、前記底面側コアシート、及び、前記底面側コアシートに底面側から接する前記ラミネートシートである底面側表層シートをこの順に積層し、加熱加圧処理することを第1の特徴とする。
上記特徴の本発明に係るカード製造方法は、前記ICモジュールが、前記第1端部の底面側に突起部を備えてなることを第2の特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係るカード製造方法は、本体部内部に収容されるICモジュールと複数のラミネートシートを重ね合わせて加熱加圧処理し、収容状態において前記ICモジュールの表面が前記本体部の表面に対し傾斜を有するように構成してなるカード製造方法であって、収容状態において上面側に押し上げられる前記ICモジュールの第1端部の底面側に、前記第1端部を上面側に押し上げるための突起部を設け、前記ICモジュールに上面側から接する前記ラミネートシートである上面側コアシートに、少なくとも、収容状態において上面側に押し上げられる前記ICモジュールの第1端部が位置する領域に開口部を設け、前記ICモジュールに底面側から接する前記ラミネートシートである底面側コアシートに、前記ICモジュールに底面側から接する前記ラミネートシートである底面側コアシートに、収容状態において底面側に押し下げられる前記ICモジュールの第2端部が位置する領域を含み、前記第1端部に接する押し上げ領域を除く領域に底面側開口部を設け、少なくとも、前記上面側コアシートに上面側から接する前記ラミネートシートである上面側表層シート、前記上面側コアシート、前記ICモジュール、前記底面側コアシート、前記底面側コアシートに底面側から接する前記ラミネートシートである底面側表層シートをこの順に積層し、加熱加圧処理することを第3の特徴とする。
上記第1及び第2の特徴のカード製造方法によれば、上面側コアシートに、収容状態において上面側に押し上げられる第1端部が位置する領域を含み、底面側に押し下げられる第2端部に接する領域を除く領域に上面側開口部を設け、底面側コアシートに、第2端部が位置する領域を含み、第1端部に接する領域を除く領域に底面側開口部を設けるように構成したので、上面側コアシートの上面側開口部及び底面側コアシートの底面側開口部の位置及び範囲を変更するのみで、ICモジュールの収容部への配置の際に特に意識することなく、収容状態におけるICモジュールの姿勢に本体部表面に対し傾斜を持たせることが可能になる。
即ち、上記第1及び第2の特徴のカード製造方法によれば、従来の上面側コアシートの上面側開口部の形成工程及び底面側コアシートの底面側開口部の形成工程の設定を変更するのみで、収容状態におけるICモジュールの姿勢に本体部表面に対し傾斜を持たせることが可能になるため、底面側コアシートの底部を傾斜状に形成する必要がなく、ザグリ穴加工等の複雑な追加工程を必要とせず、低コスト化を図ることが可能になる。
また、上記第2及び第3の特徴のカード製造方法によれば、ICモジュールの第1端部の底面側に、第1端部を上面側に押し上げるための突起部を設けるので、ICモジュールのパッケージの形状を変更するのみで、ICモジュールの収容部への配置の際に特に意識することなく、収容状態におけるICモジュールの姿勢に本体部表面に対し傾斜を持たせることが可能になる。これにより、ザグリ穴加工等の複雑な追加工程を必要とせず、低コスト化を図ることが可能になる。
また、上記第2及び第3の特徴のカード製造方法によれば、ICモジュールの突起部と、底面側コアシートの第1端部に接する押し上げ領域の両方により、ICモジュールの第1端部を押し上げるので、より確実に、収容状態におけるICモジュールの姿勢に本体部表面に対し傾斜を持たせることが可能になり、更に、収容状態におけるICモジュールの姿勢により大きな傾斜を持たせることが可能になる。
以下、本発明に係るカード製造方法(以下、適宜「本発明方法」と略称する)の実施形態を図面に基づいて説明する。
〈第1実施形態〉
本発明方法の第1実施形態について、図1〜図3を基に説明する。ここで、図1は、本発明方法の一部工程例を示しており、図2(a)に示す非接触式ICカード1のAA’における断面を示している。
尚、本実施形態では、本体部内部に収容されるICモジュール11と複数のラミネートシートを重ね合わせて加熱加圧処理するラミネート方式により、収容状態におけるICモジュール11の表面が本体部の表面に対し傾斜を有する非接触式ICカードを製造する場合を想定して説明する。
本発明方法の非接触式ICカードは、図1に示すように、非接触式ICカードの中核部品であるICインレット10、ICインレット10の厚みを吸収するためのラミネートシートである上面側コアシート15及び底面側コアシート16、上面側コアシート15に上面側から接するラミネートシートである上面側表層シート17、底面側コアシート16に底面側から接するラミネートシートである底面側表層シート18を用いて製造される。尚、本実施形態のICインレット10と表層シート(上面側表層シート17及び底面側表層シート18)の構成は、従来技術におけるICインレット10と表層シートの構成と同じである。
本実施形態の本発明方法では、図1に示すように、ICモジュール11に上面側から接する上面側コアシート15に対する上面側開口部15aの形成工程において、収容状態において上面側に押し上げられるICモジュール11の第1端部11aが位置する領域Rt1を含み、底面側に押し下げられるICモジュール11の第2端部11bに接する押し下げ領域Rt2を除く領域に上面側開口部15aを設ける。
更に、本実施形態の本発明方法では、図1に示すように、ICモジュール11に底面側から接する底面側コアシート16に対する底面側開口部16aの形成工程において、第2端部11bが位置する領域Rb2を含み、第1端部11aに接する押し上げ領域Rb1を除く領域に底面側開口部16aを設ける。
より具体的には、上面側開口部15a及び底面側開口部16aの位置及び範囲は、収容状態におけるICモジュール11の姿勢、ICモジュール11の面積や厚さ、コアシート15、16の厚さ等に応じて適切に設定する。ここで、図2は、本実施形態における上面側開口部15a及び底面側開口部16aの位置及び範囲の一例を示している。より具体的には、本実施形態では、上面側開口部15a及び底面側開口部16aは、図1及び図2(a)に示すように、同じ大きさの角丸長方形状の孔状に形成されており、非接触式ICカードの表面に垂直方向に、上面側開口部15aの一部と底面側開口部16aの一部が重複するように配置されている。詳細には、図1及び図2(a)に示すように、上面側開口部15a及び底面側開口部16aのBB’方向の長さは、ICモジュール11のBB’方向の長さより長くなるように設定されている。上面側開口部15aのAA’方向の長さは、図2(a)におけるBB’の左側に位置するICモジュール11の領域全体、及び、BB’の右側に位置するICモジュール11の一部領域を含む長さに設定されている。底面側開口部16aのAA’方向の長さは、図2(a)におけるBB’の右側に位置するICモジュール11の領域全体、及び、図2(a)におけるBB’の左側に位置するICモジュール11の一部領域を含む長さに設定されている。
尚、本発明方法における上面側コアシート15の上面側開口部15a及び底面側コアシート16の底面側開口部16aの形成は、従来の開口部の形成工程において、開口部の位置及び範囲の設定を変更して行う。このため、上面側コアシート15の上面側開口部15a及び底面側コアシート16の底面側開口部16aの形成については、追加工程を必要とせず、製造コストの増大を防止できる。
コアシート15、16に対する開口部の形成工程後、上面側表層シート17、上面側コアシート15、ICモジュール11、底面側コアシート16、及び、底面側表層シート18をこの順に積層し、上面側熱版19aと底面側熱版19bにより挟み込んで加熱加圧処理する。これにより、非接触式ICカード用インレイ(非接触式ICインレイ)が製造される。本実施形態では、更に、非接触式ICカード用インレイの外側に、カードの強度を向上させるプラスチックシート等を加熱加圧処理しラミネートして、非接触式ICカードを製造する。
ここで、図3は、本実施形態の本発明方法によって製造された非接触式ICカード1の構成及び断面構造を示している。図3に示すように、本発明方法によって製造された非接触式ICカード1は、加熱加圧処理の際に、底面側コアシート16の押し上げ領域Rb1によって第1端部11aが押し上げられ、上面側コアシート15の押し下げ領域Rt2によって第2端部11bが押し下げられ、ICモジュール11の表面が非接触式ICカード1の表面に対し傾斜を有する構成となる。
〈第2実施形態〉
本発明方法の第2実施形態について図4を基に説明する。本実施形態では、上記第1実施形態とは、ICモジュール11の姿勢の設定方法が異なる場合について説明する。具体的には、上記第1実施形態では、コアシートの開口部の構成によってICモジュール11の姿勢を設定する場合について説明したが、本実施形態では、ICモジュール11のパッケージの形状によってICモジュール11の姿勢を設定する場合について説明する。
本実施形態の本発明方法について、図4を基に説明する。ここで、図4は、本発明方法の一部工程例を示している。尚、本実施形態における本発明方法は、上記第1実施形態と同様に、ラミネート方式により、収容状態におけるICモジュール11の表面が本体部の表面に対し傾斜を有する非接触式ICカード1を製造する場合を想定して説明する。
本発明方法の非接触式ICカード1は、図4に示すように、上面側表層シート17、上面側コアシート20、ICインレット10、底面側コアシート21、底面側表層シート18を用いて製造される。尚、本実施形態のコアシート(上面側コアシート20及び底面側コアシート21)と表層シート(上面側表層シート17及び底面側表層シート18)の構成は、第1実施形態の構成と同じである。
本実施形態では、図4に示すように、ICモジュール11の製造工程において、収容状態において上面側に押し上げられるICモジュール11の第1端部11aの底面側に、第1端部11aを上面側に押し上げるための突起部11cを設ける。
ここで、本実施形態では、ICモジュール11の製造工程の内の樹脂封止工程の際に、突起部11cが形成されるように成形されたトランスファモールド金型を用いてICモジュール11を樹脂封止することにより、ICモジュール11の第1端部11aの底面側に突起部11cを形成する。尚、本実施形態では、突起部11cが形成されるように成形されたトランスファモールド金型を作製する必要があるが、非接触式ICカード1の製造工程には追加工程が発生せず、非接触式ICカード1の製造時のコスト増大を押さえることができる。
更に、本実施形態では、上面側コアシート20に対する上面側開口部20aの形成工程において、上面側コアシート20に、少なくとも、収容状態において上面側に押し上げられるICモジュール11の第1端部11aが位置する領域Rt1に開口部を設ける。
また、本実施形態では、底面側コアシート21に対する底面側開口部21aを設ける工程において、底面側コアシート21に、収容状態において底面側に押し下げられるICモジュール11の第2端部11bが位置する領域Rb2を含み、第1端部11aに接する押し上げ領域Rb1を除く領域に底面側開口部21aを設ける。底面側コアシート21をこのように構成することにより、加熱加圧処理の際、ICモジュール11の第1端部11aが、突起部11cと底面側コアシート21の押し上げ領域Rb1によって押し上げられる。これによって、上記第1実施形態と同様に、収容状態におけるICモジュール11の姿勢をICモジュール11の表面が非接触式ICカード1の表面に対し傾斜を有するように設定できる。
尚、本実施形態では、上面側開口部20aを、結果的に上記第1実施形態と同じ構成となるように形成している。このため、上面側コアシート20の押し下げ領域Rt2により、ICモジュール11の第2端部11bが押し下げられることとなる。この場合には、上面側コアシート20の押し下げ領域Rt2による第2端部11bの押し下げ効果、底面側コアシート21の押し上げ領域Rb1による第1端部11aの押し上げ効果、及び、ICモジュール11の突起部11cによる第1端部11aの押し上げ効果が夫々期待でき、収容状態におけるICモジュール11の姿勢を、より確実且つより大きく傾斜を有する姿勢にすることができる。
コアシート20、21に対する開口部の形成工程後、上面側表層シート17、上面側コアシート20、突起部11cを形成したICモジュール11、底面側コアシート21、及び、底面側表層シート18をこの順に積層し、上面側熱版19aと底面側熱版19bにより挟み込んで加熱加圧処理する。これにより、非接触式ICカード用インレイが製造される。本実施形態では、更に、非接触式ICカード用インレイの外側に、カードの強度を向上させるプラスチックシート等を加熱加圧処理しラミネートして、非接触式ICカード1を製造する。
尚、本実施形態では、ICモジュール11の突起部11cを、突起部11cが形成されるように成形されたトランスファモールド金型を用いて形成する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、ICモジュール11の樹脂封止工程で用いた樹脂封止材と同系の樹脂封止材を、第1端部11aの底面側に滴下し硬化させることにより、突起部11cを形成しても良い。また、例えば、突起部11cを別個に作製し、接着剤で貼り付けるように構成しても良い。この場合には、従来のトランスファモールド金型を利用できる。
また、本実施形態では、図4に示すように、上面側コアシート20の上面側開口部20aを、結果的に上記第1実施形態と同じ構成となるように形成したが、これに限るものではない。図6に示す従来技術と同じ構成の上面側コアシート20を用いても、突起部11c及び底面側コアシート21の第1端部11aに接する押し上げ領域Rb1により、加熱加圧処理の際にICモジュール11の第1端部11aを押し上げることができる。これによって、収容状態におけるICモジュール11の姿勢を、傾斜を有するように設定することができる。
ここで、図5は、本実施形態の本発明方法によって製造された非接触式ICカード1の構成及び断面構造を示している。図5に示すように、本発明方法によって製造された非接触式ICカード1は、加熱加圧処理の際に、ICモジュール11の突起部11c及び底面側コアシート21の押し上げ領域Rb1によって第1端部11aが押し上げられて、ICモジュール11の表面が非接触式ICカード1の表面に対し傾斜を有する構成となる。
〈別実施形態〉
〈1〉上記第1及び第2実施形態では、本発明方法を、収容状態においてICモジュール11の表面が本体部の表面に対し傾斜を有する非接触式ICカード1の製造に適用する場合について説明したが、これに限るものではなく、収容状態においてICモジュール11の表面が本体部の表面に対し傾斜を有する非接触式ICインレイを製造する場合についても本発明方法を適用可能である。
〈2〉上記第1及び第2実施形態では、上面側コアシート15(第2実施形態では上面側コアシート20)、底面側コアシート16(第2実施形態では底面側コアシート21)、上面側表層シート17、底面側表層シート18の4枚のラミネートシートを加熱加圧処理する場合について説明したが、これに限るものではない。更に他のラミネートシートを追加して、上記4枚のラミネートシート及びICインレット10と共に積層して加熱加圧処理するように構成しても良い。
〈3〉上記第1及び第2実施形態では、図2(a)に示すように、ICモジュール11が、BB’を傾斜軸として傾斜を有するように設定したが、これに限るものではない。傾斜の方向は、図2(b)(c)に示すように、AA’の方向やCC’の斜め方向等、他の任意の方向に設定されていて良い。この場合には、上面側開口部15a及び底面側開口部16aは、設定した傾斜軸の方向に応じて、形状や配置等を設定する。
〈4〉上記第1及び第2実施形態では、上面側開口部15a(第2実施形態では上面側開口部20a)及び底面側開口部16a(第2実施形態では底面側開口部21a)を同じ大きさの略長方形状に形成したが、これに限るものではない。開口部の形状は、多角形状やトラック状等に設定されていても良いし、上面側開口部15aと底面側開口部16aで異なる形状及び面積を有するように設定されていても良い。
〈5〉上記第1及び第2実施形態では、上面側開口部15a(第2実施形態では上面側開口部20a)の一部と底面側開口部16a(第2実施形態では底面側開口部21a)の一部が、非接触式ICカード1の表面に垂直方向に重複するように配置されているが、これに限るものではなく、垂直方向に重複しないように配置しても良い。
〈6〉上記第1及び第2実施形態では、上面側開口部15a(第2実施形態では上面側開口部20a)及び底面側開口部16a(第2実施形態では底面側開口部21a)は、表層シート17、18側まで貫通するように形成されているが、これに限るものではなく、例えば、コアシート15、16(第2実施形態ではコアシート20、21)の厚さが比較的厚い場合等には、凹部状に形成されていても良い。
本発明に係るカード製造方法の第1実施形態における一部工程例を模式的に示す概略ブロック図 本発明に係るカード製造方法におけるICモジュールに対する開口部の位置及び範囲の一例を示す上面視図 本発明に係るカード製造方法の第1実施形態で製造されるカードの一構造例を示す断面図 本発明に係るカード製造方法の第2実施形態における一部工程例を模式的に示す概略ブロック図 本発明に係るカード製造方法の第2実施形態で製造されるカードの一構造例を示す断面図 従来技術に係るカード製造方法の一部工程例を示す概略模式図 従来技術に係るカード製造方法によって製造されるカードの断面図
符号の説明
1 非接触式ICカード
10 ICインレット
11 ICモジュール
11a 第1端部
11b 第2端部
11c 突起部
12 接続部
13 アンテナシート
14 アンテナ
15 上面側コアシート
15a 上面側開口部
16 底面側コアシート
16a 底面側開口部
17 上面側表層シート
18 底面側表層シート
19 熱版
19a 上面側熱版
19b 底面側熱版
20 上面側コアシート
20a 上面側開口部
21 底面側コアシート
21a 底面側開口部
22 上面側コアシート
22a 上面側開口部
23 底面側コアシート
23a 底面側開口部
Rt1 上面側押し上げ領域
Rt2 上面側押し下げ領域
Rb1 底面側押し上げ領域
Rb2 底面側押し下げ領域

Claims (3)

  1. 本体部内部に収容されるICモジュールと複数のラミネートシートを重ね合わせて加熱加圧処理し、収容状態において前記ICモジュールの表面が前記本体部の表面に対し傾斜を有するように構成してなるカード製造方法であって、
    前記ICモジュールに上面側から接する前記ラミネートシートである上面側コアシートに、収容状態において上面側に押し上げられる前記ICモジュールの第1端部が位置する領域を含み、底面側に押し下げられる前記ICモジュールの第2端部に接する押し下げ領域を除く領域に上面側開口部を設け、
    前記ICモジュールに底面側から接する前記ラミネートシートである底面側コアシートに、前記第2端部が位置する領域を含み、前記第1端部に接する押し上げ領域を除く領域に底面側開口部を設け、
    少なくとも、前記上面側コアシートに上面側から接する前記ラミネートシートである上面側表層シート、前記上面側コアシート、前記ICモジュール、前記底面側コアシート、及び、前記底面側コアシートに底面側から接する前記ラミネートシートである底面側表層シートをこの順に積層し、加熱加圧処理することを特徴とするカード製造方法。
  2. 前記ICモジュールが、前記第1端部の底面側に突起部を備えてなることを特徴とする請求項1に記載のカード製造方法。
  3. 本体部内部に収容されるICモジュールと複数のラミネートシートを重ね合わせて加熱加圧処理し、収容状態において前記ICモジュールの表面が前記本体部の表面に対し傾斜を有するように構成してなるカード製造方法であって、
    収容状態において上面側に押し上げられる前記ICモジュールの第1端部の底面側に、前記第1端部を上面側に押し上げるための突起部を設け、
    前記ICモジュールに上面側から接する前記ラミネートシートである上面側コアシートに、少なくとも、収容状態において上面側に押し上げられる前記ICモジュールの第1端部が位置する領域に開口部を設け、
    前記ICモジュールに底面側から接する前記ラミネートシートである底面側コアシートに、収容状態において底面側に押し下げられる前記ICモジュールの第2端部が位置する領域を含み、前記第1端部に接する押し上げ領域を除く領域に底面側開口部を設け、
    少なくとも、前記上面側コアシートに上面側から接する前記ラミネートシートである上面側表層シート、前記上面側コアシート、前記ICモジュール、前記底面側コアシート、前記底面側コアシートに底面側から接する前記ラミネートシートである底面側表層シートをこの順に積層し、加熱加圧処理することを特徴とするカード製造方法。
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